「芸術を生むために日々努力をしている人に感謝します。僕は芸術なしでは生きられない」(S・ソダーバーグ監督、アカデミー賞受賞式にて)
「人間性への信頼を失ってはならない。人間性とは大海のようなものである。ほんの少し汚れても海全体が汚れることはない」(ガンジー)
「私は祖国を愛している。だが、祖国を愛せと言われたら、私は遠慮なく祖国から出ていく」(チャールズ・チャップリン)
「後世に残るこの世界最大の悲劇は、悪しき人の暴言や暴力ではなく、善意の人の沈黙と無関心だ」(マーティン・L・キングJr)
「私は貴方の意見には反対だ。しかし、貴方がそれを言う権利を、私は命にかけて守る」(ヴォルテール/S・G・タレンタイア)


米首都ワシントンDC 2013.12
文芸ジャンキー・パラダイス
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このサイトは映画、文学、音楽、マンガ、絵画等あらゆる芸術ジャンルと偉人たちの『お墓』情報を、ド根性文芸研究家カジポン・マルコ・残月(53)が、
鬼神の如く全世界へ紹介する、愛と狂気と執念の電脳空間!旅&墓関連の掲載画像は怒涛の1万枚、総コーナー数は100ヶ以上、容量25ギガ!
うっかり足を踏み入れたのも何かの縁、この文芸天国にトコトンつきあってもらいましょう。そう、毒を喰らわば皿まで!ビバ、アート・サンダー!!
この世は芸術であふれ返っている!人間に他者への共感力があるからだ。芸術は人類が分かりあえる証拠!人間は国籍や文化が違っても、相違点より
共通点の方がはるかに多い
。常にこれを胸の中に。他人と自分の中に“違うところ”を見るのが「戦争」、“同じところ”を見るのが「芸術」!
芸術は難しくない!敷居を少しでも低くして全人類が親しめるものにすることが、このHPの主旨ッス!


(名言救命ロープ) (恩人墓巡礼) 日本人/外国人 (徒然日記) (ジョジョ総目次) Twitter/フェイスブック/インスタ/ダウンロードして使ってネ♪育児blog (お絵描き) (掲示板)


毎日更新・人類恩人カレンダー(食前に彼らを讃える杯を!)※記号説明&年間分※1872年以前は旧暦
6月 12日 1890エゴン・シーレ生(画)1929アンネ・フランク生1733円山応挙生(画)、1941チック・コリア生(J)、
2003グレゴリー・ペック命(役)、1827ヨハンナ・シュピーリ生(文)、2006ジェルジ・リゲティ命(C)
6月 13日 1948太宰治命1582明智光秀命1886ルートヴィヒ2世命(王)1986ベニー・グッドマン命(J)
1865イェーツ生(詩)、1931北里柴三郎命(科)文久1(1861)白瀬矗生(冒)、2006岩城宏之命(C)、
2009三沢光晴命(格)、1974櫻井孝宏生(声)

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【6月12日のおすすめ番組】 【6月13日のおすすめ番組】
●9時NHKBS1『世界のドキュメンタリー タイタニック 中国人生存者の物語』…ジェームズ・キャメロン氏が制作統括。
●10時半Eテレ『アニメ ボス・ベイビー/ボス・ベイビー流交渉術』…見た目は赤ちゃんなのに中身はビジネスマン。
●13時半BSプレミアム『偉人たちの大臨終スペシャル 〜人生のしまい方』(再)…偉人は人生の終末も偉大だった。
★15時NHKBS1『2030未来への分岐点〜特別編・持続可能な未来のために』…温暖化、食料問題、プラスチック汚染。複雑に絡み合いながら深刻化する3つのテーマの関係性を描き、対策の最前線を紹介。
●18時BSプレミアム『映像の世紀プレミアム 運命の恋人たち』…歴史の裏で繰り広げられたラブストーリーを描く。
●19時半NHK『ブラタモリ 伊勢神宮スペシャル〜人はなぜ伊勢を目指す?』…反響が大きかった2本を再構成。




●6時45分BSプレミアム『黄金の日日(11)珊瑚珠無情』(再)…庶民の視点で戦国時代を捉えた傑作大河ドラマ。
●20時NHK大河『青天を衝け(18)一橋の懐』…天狗党討伐で篤太夫は戦場へ、成一郎は耕雲斎のもとへ。
★20時Eテレ『日曜美術館 壁を越える〜パレスチナ・ガザの画家と上條陽子の挑戦』…高さ8メートルの壁に囲まれた自由のない世界で、不屈の精神で描き続ける画家たちの姿。
●21時NHK『若者たちに死を選ばせない』…コロナ禍で若い世代の自殺者は前年より2割近く増えた。自殺が多くおきる時間帯やどんな兆候が見られやすいかなど、今後の支援を考える重要な手がかりを伝える。
●21時Eテレ『クラシック音楽館 映画「ラ・ボエーム」』…ミュージカル「レント」のもととなったプッチーニの傑作オペラの映画版。アンナ・ネトレプコ&ロランド・ビリャソンの豪華共演で切ない青春の群像劇を描く。ベルトラン・ド・ビリー指揮バイエルン放送交響楽団。
★22時NHKBS1『シリア 隠された傭兵たち―内戦10年の果てに』…10年に渡る内戦で死者38万人、“今世紀最大の人道危機”が起きるシリア。若者たちが貧しさから次々と国外の紛争地で傭兵になり、シリア人難民が敵味方に分かれ、殺し合う悲劇も起きている。
●24時10分NHK『キングダム 第3シリーズ(11)武将の矜持』…毎回、25分とは思えないボリューム。凄い没入感。
【6月14日のおすすめ番組】
【6月15日のおすすめ番組】
●8時NHK『おかえりモネ(21)勉強はじめました』…天気予報士を目指す主人公。清原果耶の表情が良い。
●8時NHKBS1『キャッチ!世界のトップニュース』…各国の放送局が伝える注目ニュースをピックアップ。
●8時NHK『おかえりモネ(22)勉強はじめました』…天気予報士を目指す主人公。清原果耶の表情が良い。
●8時NHKBS1『キャッチ!世界のトップニュース』…各国の放送局が伝える注目ニュースをピックアップ。

3日おきに更新・人生の名言(救命ロープ)
自然は我々全ての者に幸福であることを許している、その恩恵の認識によって(クラウディアン)詩人

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タイトル編  解説編

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旅先ベスト101ヶ国
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   残月徒然日記(最新文芸情報) ★ほっこり更新!日々前進!笑門福来!★



『ハチョ〜ッ!皆様の御訪問をお待ちしておりました〜ッ!ガルルルル…
(体調やペース配分を考えて、ごゆっくりどうぞ)』


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※時事問題は新情報が次々と出てきて日記の更新が追いつかない。僕が注目しているニュースはツイッターの方でも流しているので、よろしければフォローして頂けると有難いです。r(^_^;)
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※日記の〔今日の良かった〕は当日トップの話題のみが対象です(元旦開始)

●仕事が重なっており、次は13日の夜に更新します。

●2年連続で天安門事件追悼集会が開けなくなるなど、中共政府の大きな波にのまれつつある香港。香港で民主化運動を続けてきたミュージシャンのデニス・ホーさんの言葉をメモ。「今の行動はすぐ何かが出来るわけではないけど、誰かが必ず見ていて、それに影響されて次の活動に繋がると信じている」。

●オリンピック直前なのに、JOC(日本五輪委員会)の経理部長が駅のホームから投身した衝撃的な事件が起き(7日午前)、なぜ五輪のお金の流れをすべて知る経理部長が自殺に追い込まれたのか、五輪委員会は真相を究明する義務がある。また、民放では報道しているのに、NHKは事件を黙殺し国民に伝えようとしない(当日夜のニュースで1秒も流れず)。その民放でもニュース原稿を読んでいる途中に動物の話題に変わってしまう(20秒)など、あまりに闇過ぎる。
JOCの山下泰裕会長「ご遺族は警察が自殺≠ニ認定していることに納得しておりません。事故死ではないかと思われている」と。遺族によれば故人は普段と変わらない雰囲気で、家族仲も非常に良かったという。

●6月7日…〔今日の良かった〕デンマークの玩具メーカー「レゴ社」が、人種や性の多様性をテーマにした商品を初めて発売するとのこと。色・髪型が異なる11体のフィギュアセットで、「性の多様性を象徴する虹色」「人種の多様性を尊重する黒・茶色」「トランスジェンダーへ敬意を表すピンク・白色など」を使用しているとのこと。セットのデザイナーで自身も性的マイノリティーのマシュー・アシュトンさん「あらゆる年齢・ジェンダーの人を受け入れたいという気持ちを示すものです」。

  

  

ちなみにレゴ社は「戦争を子どものおもちゃにしない」というポリシーがあり、ブロックをセットで買うと緑色だけ数が少ない。理由は緑が多いと戦車や戦闘機を作ってしまうため。(レゴのスターウォーズ・シリーズはグレー色だからグレー)

//国会の会期が6月16日に迫り、「性的少数者への理解増進を図る法案(LGBT法案)」と、先進国最下位の女性議員数を増やすためセクハラ・マタハラ(妊娠・出産をめぐる嫌がらせ)の防止策を行政に求める「候補者男女均等法改正 案」が、時間切れを理由に採決見送りになりそうだ。どこまでこの国の政治家は後ろ向きなのか。

「性的指向と性自認の多様性を受け入れる寛容な社会の実現」という法案は、あくまでも自治体の努力義務にすぎず、性的少数者の切望してきた差別禁止規定でもなく、罰則もない。そんなゆるゆるの法案ですら、自民党内保守派は 「行き過ぎた運動や訴訟に発展する」と反発。
山谷えり子元拉致問題担当相は「女子陸上競技に参加してメダルを取るとか、馬鹿げたことが起きている」と言うが、スポーツの問題は競技規則で対応すべきもので法案とは無関係。
簗和生(やなかずお)元国土交通政務官は、性的少数者の存在を「生物学上、種の保存に背く」と言い放った。人は種の保存のために生きているのではない。子を持つかどうかは個人の生き方に関わる問題で、国が命令するものじゃな い。簗議員(栃木3区)の暴言は、かつての杉田水脈議員の「(同性カップルは)子供を作らない、つまり『生産性』がない。そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか」を思い出させる。

簗氏や山谷氏をはじめ、政治家からこうした人権感覚が疑われる発言が続くこと自体、同法成立の必要性を証明している。LGBT法案は何の強制力を持たなくとも、現実社会で苦しむ当事者にとっては一歩前進になる。五輪憲章は「性的指向による差別」を禁じており、 反対派の言動は五輪ホスト国としてあまりに情けない。
性的少数者に関連する政策情報を発信するfair代表理事の松岡宗嗣氏「(簗議員の)発言の謝罪も撤回もなし、法案の提出もなしでは、あまりに不条理。当事者の命を軽んじていると言っても過言ではない」。

※僕は稲田朋美元防衛大臣と歴史認識問題で真反対の立場だけど、LGBT法案を懸命に通そうとしている姿勢はリスペクトしている。稲田氏は法案反対派について「(権利を尊重しすぎると)『その時だけ女』が女性用トイレや女湯に 入ってくる」と言う。これは誤解に基づく考え方で、トランスジェンダー女性の悩みを完全に無視している。性別への違和感は持続的なものだ。性自認に沿った施設の利用も、学校や職場と話し合い慎重に決められている。自民党が寛 容で多様性を重んじる保守政党だというなら、この法案は今国会で成立させねばならない。LGBTの方々の人権を尊重し、誰も取り残さない社会をつくる。世界から尊敬される国を目指したい」。完全同意です。2019年に、稲田 氏は「ひとり親」の所得税を軽くする「寡婦控除」について、未婚のひとり親も対象に加えるよう税制改正を主導し、また夫婦別姓を容認したことから、党内保守系議員から「伝統的な家族観を壊す」と批判を受け、「神道政治連盟」 の議員懇談会事務局長を更迭された。稲田氏「保守の本質は多様性と寛容です」。

他に注目した自民議員の発言は、「選択的夫婦別氏(姓)制度を早期に実現する議員連盟」の会長・浜田靖一議員の「(賛成派の若手のための)弾よけになって、というのならやるよ」「どうして(反対派は)そんなに自分の言ってい ることが正しいって思えるのか不思議なんだよな。全部に100点満点の答えがあるわけじゃない。なのに、なんで言い切れるんだろうな」
古屋圭司・元国家公安委員会委員長「(反対派議員たちが席を立って帰っていくことに)みんなね、自分の意見をいうだけじゃなくて、最後までいて人の意見を聞いて、ちゃんと議論の行く末まで見届けなさいよ」

//成人女性が未成年という設定のもとSNSへ登録すると、どういったことが起こるかを検証したチェコのドキュメンタリー『SNS 少女たちの10日間』が話題になっている。12歳という設定で友達を募集をしたところ、10日間で2458人ものオオカミ=成人男性がコンタクトし、卑劣な誘いを仕掛けてきた。判断力が成熟していない未成年に対する、大人たちの容赦ない欲望が露わになり、この映画でコンタクトしてきた複数の人間が逮捕された。(予告編だけでも学校で見せるべきかも)

日本の刑法は「13歳未満」との性行為を禁じているけど、携帯電話やSNSの普及で未成年者の性被害も深刻化しており、立憲民主党は「性交同意年齢」を“16歳未満”へ引き上げるよう党内で議論。ところが、同党の本多平直議員(56/比例北海道)が「50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」と引き上げに反対し大問題に。
会議に参加していた阪大大学院の島岡まな教授(刑法)いわく「発言を聞いて絶句した。(中学生との性行為は)性的搾取にあたるから、犯罪となり得ると示すことが大事だ」。枝野立憲代表の対応を注視。

●6月6日…〔今日の良かった〕先日、バイデン米大統領はアジア系住民への嫌がらせや暴力などヘイトクライム(憎悪犯罪)の対策を強化する法案「新型コロナウイルス・ヘイトクライム法」に署名、同法が成立した。
米国ではコロナ感染拡大に伴い、アジア系住民に対する暴力や差別が激増(昨年3月から一年で6600件以上)。バイデン氏は署名にあたり「このパンデミックの間、(多くのアジア系住民が)攻撃され、非難され、嫌がらせを受けている。道を歩くだけで恐れながら生活している。沈黙 は共犯だ。我々は声を上げ、行動しなければいけない。我々は憎しみや偏見を止めることを約束する」と演説した。
新法では司法長官に対し、司法省内にヘイトクライムの担当官を任命することや、憎悪犯罪に対応する州・自治体の警察組織への支援強化を規定。また、新型コロナに絡む人種差別的な表現の使用を抑制するガイドライン作成も盛り込まれた。

//神戸地裁がニコニコ動画を運営するドワンゴ社に差別動画の削除を命じる決定。部落差別動画の削除を命じる仮処分は全国初。昨年11月、兵庫県の同和地区を撮影した動画がネットに投稿され、同地区に至る道順を説明、字幕で「貧民窟のイメージがあるが、どの家も立派な作りである」などと偏見に満ちた説明をし、地域名や個人名が特定できるようにしていた。ニコニコ動画のほかにも、同様の動画が「ユーチューブ」(グーグル社)と「ライブドアブログ」(LINE社)に投稿され、閲覧可能な状態となっていた。
投稿に気付いた地元自治会が市に相談。自治会はサイト管理者にそれぞれ削除を要請したが、放置されたため「差別が助長された」として、昨秋3社を相手取り、削除を求める仮処分を申し立てた。酒井隆明・丹波篠山市長「動画を見て驚きと怒りを感じた。表現の自由があっても差別は許されない」。
結果、グーグル社とLINE社は自主的に動画を削除。一方、ドワンゴ社は「投稿動画の内容を確認したが、任意では削除しない」と争う姿勢を示した。

最終的に地裁の仮処分命令が出されてニコニコ動画も削除されたけど、YouTube@グーグルとLINEは地裁に命令される前に削除したのに、動画の内容を確認したうえで「削除しない」と争ったドワンゴ社は、差別をエンターテインメントとでも考えているのか?
ドワンゴ社は麻生元首相の甥・麻生巌氏が取締役になったり、安倍前首相が独占会見でニコ動を愛用するなど、非常に保守勢力と親和性が高い。裁判で争ってまで差別に荷担する企業体質はほんと変えた方が良い。もう2021年だ。

●6月5日…〔今日の良かった〕先月27日の日記で触れた化粧品DHC吉田会長の在日コリアン差別発言。半年間、同社は公式ページにヘイト文書(サントリーをチョントリーと侮蔑等)を掲げていたけど、ついに発言を撤回し、サイトから削除された。これまでいくら非難されても、その声を無視し続けていたDHC会長。今回、削除の決定打となったのは流通大手イオンから取引停止にされかけたことだ。
イオンは「吉田会長の発言はイオンの人権基本方針とは相いれない」とDHCに警告。
その結果、DHCは「人権に関わる不適切な内容が掲載されていた非を認め、発言を撤回する」「今後、同様の行為を繰り返さない」とイオンに伝達した。文書の撤回を確認したイオンはDHCとの取引継続を発表。もしイオンが取引停止にすれば、他企業も差別会社とは契約を見合わせることになり、DHCは抜き差しならない事態に陥るところだった。

ただ、削除されたこと事態は良かったんだけど、DHCが「相手を選んで謝っている」のがホント卑怯というか、弱い相手だと謝らず、強い相手には頭を下げるって、なんなのそれって思う。
またDHCは、あくまでもイオンだけに撤回文書を送っており、会社としての公式声明はないままだ。それゆえ、茨城県下妻市は今年度のDHCとの健康関連事業を中止した。
下妻の菊池博市長「市の人権尊重に関する取り組みに沿うものではなく、大変遺憾」「問題となっていた文章は削除されたが、企業としての公式な見解は表明されていない」「今後、企業としての公式見解が出され、その内容が包括連携協定のパートナーとして容認できるものでない限り、協定継続は大変難しい」。さいたま市も「一連の文書について、DHC側からの説明が十分ではなかった」ことを理由に、同社商品をふるさと納税の返礼品から取り消したという。

//コロナの水際対策、入国後の待機者は1日300人が連絡つかずとのこと、そんなので本当に大丈夫なのかな。

●6月4日…〔今日の良かった〕2020年度に鑑賞した映画レビューの邦画編・後編です!

【邦画編〜後編】(10点満点)

アルキメデスの大戦(千点)…映画の冒頭、いきなり戦艦大和の最後の戦いが描かれ、大和は轟沈する。その戦闘中、大和の乗組員が米軍機を撃墜し喜ぶシーンがある。米軍機のパイロットがパラシュートで脱出して着水すると、すかさず救助の飛行艇が降り立ち、パイロットを引き揚げて去って行く。片や日本軍は神風特攻。兵の命に対する扱いが国によって真逆であり、米兵救助の様子を甲板から茫然で見ている大和乗組員の表情は、この映画の忘れられないカットとなった。数学で戦争を止めようとした天才数学者を菅田将暉が熱演、「大和」建造費の矛盾を暴き出す過程はスリリング。本作の田中泯の台詞「日本人は負け方を知らない」もインパクトがあった。日清、日露と勝ってしまったため、人々は敗戦を受け止められない。そこから、なぜ「大和」という名の象徴的な戦艦を建造するのか明かされていく。フィクションと分かっていても、このエピソードは胸に響くものがあり、見たこともない反戦映画に満点(10点)どころか千点を献上したい。
米軍機を撃墜し「当たった!」と
喜ぶ大和の乗組員たち
素早くパラシュートで脱出
する米軍パイロット
パイロットが着水すると1分もしない
うちに他の米軍機がやってきて救助



命と引き換えの神風特攻と、脱出兵を
すぐに助ける米国との、「兵士の命の重み」
の違いを目の当たりにして絶句する大和
乗組員たち。ほんの数分のシーンだけど、
あの戦争を象徴する凄いカットだ

翔んで埼玉(8)…日本アカデミー賞でのあまりの高評価に鑑賞、実際面白かった。二階堂ふみ演じる百美が愛すべきキャラすぎる。川を挟んで埼玉と千葉がにらみ合う合戦シーンの有名人対決に爆笑。麗(GACKT)が草加せんべいの踏み絵をさせられるシーンも尖っていた。秘境の群馬もツボ。東京が巨悪なのはお約束として、神奈川が悪の手先というのも、北関東の県視点でニヤリ。
予告編がシュールすぎ&ぶっ飛んでます!(笑)

花筐(8)…大林監督が癌と闘病しながら完成させた内省的な作品。赤色と青色が強調され、コラージュ風の映像を多用、大林監督にしか撮れない独自の映像美。「青春が戦争の消耗品だなんてまっぴらだ」という台詞が印象的だった。

真田十勇士(8)…中村勘九郎の猿飛佐助、松坂桃李の霧隠才蔵、ハマリ役だった。どんでん返しも面白かった。

時をかける少女(8)…1983年の作品。原田知世を世に出した、芸術性が高いアイドル映画。クライマックスのコマ割り風の映像による革新的な映像に見入った。ただ、吾朗ちゃんが可哀想。トイレでラベンダーの香りの芳香剤を嗅ぐとこの映画を思い出す。

セーラー服と機関銃(7)…アイドル映画なのにめっちゃ死者が出るストーリーで驚いた。「カ・イ・カ・ン」の射撃シーンでは飛び散ったガラス片で、薬師丸さんは怪我をしたとか。ラストのスカートふわりは望遠レンズの隠し撮りと知って驚いた。 1981年の作品。

ねらわれた学園(5)…指先ビーム炸裂!大林宣彦が監督し、松任谷由美が「守ってあげたい」を提供、当時大人気の薬師丸ひろ子が組んで、こんなトンデモ映画ができるとは!サイケデリックな光が飛び交う中、金星人の峰岸徹が上半身裸になると、お腹には巨大な眼が描かれていて目を疑った。本作はアイドル映画の原点となり、半年後に『セーラー服と機関銃』が公開。

赤穂城断絶(8)…忠臣蔵映画では珍しく、討ち入り後の切腹までを描いており貴重な作品。しかも最後に四十七士の墓所が映り「時代と共に人の心も変ったが、今もなお香華を手向ける人が絶えない」とのナレーション付き。墓マイラーとして嬉しかった。大石内蔵助役は萬屋錦之介。 1978年の作。

日本沈没(8)…1973年の作品。様々な国に日本人を難民として受け入れるよう交渉する過程がリアル。 「このまま何もせんほうがええ」という言葉は、感情に訴えるものがある。

新幹線大爆破(9)… 1975年の作品。フランスでも大ヒットした日本発アクションパニック映画の最高傑作。速度を80qより落とすと爆発するひかり109号をめぐり様々な人生が交錯。高倉健演じる爆破犯一味が突きつけられた下請け零細企業の悲哀、博多駅の人命と新幹線の人命を天秤にかけねばならない国鉄側の苦悩なども描かれ、見応えのある2時間半だった。この作品の「一定の速度以下になると爆発する」というアイデアは後世のサスペンス・アクション映画に大きな影響を与えた。

●6月4日…〔今日の良かった〕2020年度に鑑賞した映画レビューの邦画編・前編です!

【邦画編〜前編】(10点満点)

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(8)…興行収入が歴代トップの400億円超えを達成。 テレビシリーズの延長にある劇場版なのに、“これまでのあらすじ”をいっさいせず、いきなり本編が始まる潔さ。
圧巻の作画とエモーショナルな音楽を、大スクリーンで楽しめて満足。炭次郎の底抜けに無垢な優しさと、何度でも自刃する勇気に脱帽。炭次郎の内面を覗いた敵が戦わずして戦意を喪失するエピソードが良い。そして柱の剣士・煉獄杏寿郎の鋼鉄の精神力!鬼になれば致命傷の傷が治るのに、煉獄は鬼から勧誘されても即断で拒否。人間のままそのときを迎える覚悟を示した。人間の命は有限であっても、その想いは無限に伝えられるという描き方が感動的だった。
一方、「鬼滅の刃」という作品は、“鬼はもともと人間であり個々の鬼には物語がある”というものが最大の見どころだったのに、本作の「夢を見せる鬼」は、あまり過去が語られなかった。そこを描けていればさらに高得点だった。とにもかくにも、煉獄杏寿郎に尽きる。彼がすべてを持っていった。弱いのは鬼だ

ドラえもん のび太の新恐竜(8)…予告編を見たときに「また恐竜の話?」「もう恐竜モノはいい」と思ったが、子どもに付き添うため劇場へ。結果、観に行って良かった!恐竜を絶滅させた隕石が落下する「当日」を描いていた作品は、ハリウッドの実写を含めてこれまで見た記憶がない。さすが「連載50周年記念作品」と名打つだけあってスケールがでかい。多くのドラえもん映画は、テレビ鑑賞で十分と思うけど、この「新恐竜」は大きなスクリーンでないと臨場感が出ない。恐竜は鳥類に進化して生き残ったという最近の学説が反映され、滑空する翼竜と、羽ばたいて空を飛ぶ始祖鳥の区別をつけていた。特別ゲストの声を聴いて胸熱。

STAND BY ME ドラえもん 2(7)…のび太の優柔不断はシャレにならないレベルだけど、未来のしずかちゃんのケタ外れの寛容さに7点献上。

男はつらいよ お帰り 寅さん(9)…シリーズ第50作の寅さんは泣けた。何に?優しさに!!寅さんは徹底して弱者の味方。徹頭徹尾、人生にもがき、心で泣いてる人の味方。現代のイライラ、ピリピリした日本社会にマジで寅さん的思考が必要っす…。なぜ今の時代に山田洋次監督が回想シーンを多用してまで、あえて本作を作ったのか言葉でなく心で理解できた。
この最新作で、寅さんは長旅に出ていることになっている。でも、“いつものような”旅ではないことを観客は分かっている。従来なら寅さんが映画の途中でふらっと『とらや』に帰ってくるけど、渥美清さんが1996年に年に亡くなっているため、どれだけさくらと一緒に“お兄ちゃん”を待っても帰宅しないことを知っている。決して帰ることのない人を待ち続けている状態の方が、旅先で死んだという展開にするよりも、いっそう“寅さんロス”の寂しさがこみ上げてきた。
今回、大画面で観て改めて感じたのは、回想で登場する歴代マドンナを演じられた女優さんの美しさと、太地喜和子さんなど既に他界された複数の女優さんと再会できた懐かしさ。吉永小百合さん(当時27歳)が銀幕に映った瞬間、観客が息を呑むというか、場内の空気が明らかに変わったのを感じた(これは妻も同意見なのでほんとそう思う。妻いわく「しかも吉永さんがすごいのは今も美しいこと」)。
劇中、「こんなとき伯父さん(寅さん)ならこう言うよ」と、寅さんならどう考えるかと観客が想いを馳せるシーンがある。架空の人物なのに、観客はみんな寅さんの過去の言動を思い出し、実在した人物のような感覚で、「ああ、寅さんならそう言うだろうな」って涙ぐんでいた。これこそシリーズ50本の力であり、単発作品とはまったく違う映画体験だった。
最後はエンディングの歌で劇場全体の涙腺が決壊。そして歌が終わるタイミングで場内の照明が点くので困った。点灯が早すぎる!(汗)

カツベン!(8)…大正時代の無声映画の活動弁士を主人公にした周防正行監督のドタバタ喜劇。主役の成田凌の名口調は、本職の活動弁士のように聴かせるものがあった。昇り調子の黒島結菜も良い演技。人気のある活動弁士はスターのようにモテモテで、映画館が引き抜き合戦をしているとか、当時の映写室の様子とか、映画ファンには好奇心がそそられるネタが満載だった。
※外国には活動弁士が存在せず、日本だけの文化。厳密な意味で日本にはサイレントの時代がほとんどなく、黎明期からトーキーだった。

蜜蜂と遠雷(8)…ピアノ演奏コンクールを詩的な映像で綴った作品。4人のピアニストはライバルではあるが互いを敵対視しておらず、他人の演奏に刺激を受けて大急ぎでピアノに向かい連弾をしたりする。僕は他の天才型の3人ではなく、「生活者の音楽」を追求していた松坂桃李に感情移入。

キングダム(7)…邦画としては頑張ってスケール感を出していた。山ア賢人のシン、吉沢亮のセイ、長澤まさみの楊端和、橋本環奈のテンはベストキャスティング。大沢たかおも意外に王騎将軍が似合っていた。

決算!忠臣蔵(3)…忠臣蔵の映画なのに討ち入りのシーンがないどころか、吉良上野介まで出てこないってどういうこっちゃ!ずっこけまくり。ガッカリにもほどがある。だけどそれ以外は楽しかったし役者も良かったので3点つけておく。

君の膵臓をたべたい(8)…2018年のアニメ版。まったく予備知識なしで鑑賞、スプラッター的なホラーコメディと誤解していた。そして後半が衝撃的過ぎた。最後まで闘病の物語になると思っていたから、あんな結末になるとは想像だにせず。思わず「えっ!?」と声をあげてしまった。

アシュラ(9)…平安時代末期の飢饉の村に生きる孤児の物語を超絶クオリティでアニメ化。最初から最後まで地獄のような飢饉描写が続き、人肉を食らって生き延びる主人公に絶句。「生まれてこない方がよかったんだぁ!こんな苦しいところに生みやがって!」と泣き叫ぶアシュラに、僧侶が自分の腕を切って「食え」と差し出すシーンが凄すぎた。この悲惨な世界にあって、時折垣間見える人間の善意に心を揺さぶられた。声優野沢雅子さんの熱演を特筆したい。2012年の作品。

●6月3日…〔今日の良かった〕2020年度鑑賞の映画レビューを3日連続でアップ完了、引き続き日本映画編をまとめています。ときに!4月と5月だけで映画(テレビ)を17本見ているのですが、すべて子どもと一緒に見ているため、気がつけば感想はほとんど育児ブログに。(^^;)
本来なら、映画レビューも随時ここにアップしたいところですが、既に時事ニュース関係だけでテンコ盛りになっており、もうこの日記スペースに収まらなくなっています。
子どもと見ているのは『ブルース・ブラザーズ』『ある日どこかで』『キャスト・アウェイ』『グーニーズ』『スタンド・バイ・ミー』などですが、オスカーに輝いた新作『ソウルフル・ワールド』などもあります。思いがけない質問に答えながら鑑賞していると、昔観た作品でも新たな発見があったり面白いですね。
育児ブログ(映画レビューのラッシュが始まるのは本年4/18の『シャーロック・ホームズ』からです)

//いま観たいのは田中泯と柳楽優弥がW主演で絵師・葛飾北斎を演じた『HOKUSAI』と、DVDが今月下旬にリリースされる『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』です。後者は上映時間がなんと4時間2分!公開時の2倍あり、もはや新作ですね(笑)

●6月2日…〔今日の良かった〕2020年度に鑑賞した映画レビュー(洋画編)の続き。この後編は昔の映画がメインです。

【洋画編〜後編】(10点満点)

続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(10)…1966年の作品。モリコーネの名曲「黄金のエクスタシー」(3分21秒)が流れるなか、墓地を駆けずり回るトゥーコのカットが印象的。隠し財産20万ドルを巡って、男どもが互いに出し抜こうと画策。3人が三角形になっ て決闘するシーンに痺れた。3人は卑怯な奴、悪い奴、善い奴だが、イーストウッドも十分に悪党なので善い奴はいないと思う(笑)

ウエスタン(10+α!)…1968年の作品。素晴らしかった!レオーネ監督の西部劇の大傑作。名作と聞いていたけど、約3時間もあるため、なかなか手が出なかった。音楽を担当したエンニオ・モリコーネの訃報を受けて、テーマ曲が有名なこの映画をついに観る決心をして鑑賞開始。
冒頭、人相の悪い3人のアウトローがひなびた駅舎に登場し“ふむふむ、この3人の物語か”と思っていたら、台詞がないまま10分以上が経過、汽車が到着すると急転回の銃撃戦、“あれ?3人とも…”。次に西部の農場が映り、ある開拓者一家が 新しい母親を迎える準備をしている。“おお、このファミリーが主役なのか。子どもたちもいて賑やかだ”。その数分後、“嘘だろ…子どもたちまで…”。さらに、「アメリカの良心」のような役柄を演じてきたヘンリー・フォンダが、どクズの悪党で困惑。
続いて汽車からクラウディア・カルディナーレが降りると、待ってましたのテーマ曲が流れた。そして分かった、この作品は1人の主人公のドラマではなく、一時代の群像劇なのだと。
西部の広い荒野と同じように、ゆっくりと物語が進み、前半に意味不明だった事柄は、徐々に明らかにされていく。中でも、ブロンソン扮する“ハーモニカ”の復讐の理由が分かったときはカタルシスに近いものがあった。
165分の長尺を退屈に感じないばかりか、間の持たせ方が抜群にうまく、いつまでもこの空間に身を浸したい気持ちにさせた。暑くて、埃っぽく、男臭い世界に魅了された。映画のエンドロールでは、ひとりの男の夢が成就したロングカットを、僕は万感の思いで見ていた。主人公はいないと前述したけど、約3時間ある作品の、序盤で死んでしまった男が主人公なのかもしれない。それはそれで凄い映画だ。本人がいないのに映画の残り5分の4を支配しているのだ から。
『ウエスタン』メインテーマ@神曲!(3分42秒)この美曲が西部劇のBGMすっよ!?

人生の特等席(8)…先立った妻の墓前で“You're My Sunshine”をイーストウッドが歌うシーンが最高。父と娘は互いに距離を感じていても、野球の話題になるとオタクぶりを発揮して呼吸がドンピシャになるのが面白い。

コンティジョン(8)…コロナ禍がなければ存在すら知らなかった2011年の映画。感染症と戦うWHO職員、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)職員、初期感染者の遺族らが、それぞれ立場からパンデミックと向き合う。医療は崩壊、清掃業者が訪れず街がゴミ だらけ、葬儀も不可能など、様々な状況がリアルに描写されている。パルトロウ、ウィンスレットというオスカー女優が簡単に世を去って行くことで、ウイルスの危険性が伝わってきた。

マーガレット・サッチャー鉄の女の涙(6)…保守的なイギリス政界で、女性議員あること、庶民の生まれということが、いかに大変ということか分かった…が、組合運動つぶしに積極的だったりやはりサッチャーはマッチョすぎる。リベラルのメリル・ストリープがサッチャー役というキャスティングも話題に。

ゾンビランド(8)…全米「ゾンビ映画史上bPヒット」のおバカなゾンビ系コメディ。ウディ・ハレルソン、エマ・ストーン、ジェシー・アイゼンバーグという名優が集まり、さらにビル・マーレイまで加わって、この珍奇な怪作が爆誕した。タフガイのハレルソンが大好きなお菓子(うまい棒みたいなやつ)を探して全米をさ迷っているシュールさ。姉妹に何度だまされても助けてあげる男どもが愛おしい。

バルジ大作戦(7)…米軍の砲弾をカキン!と跳ね返しながら森から出て来る戦車軍団に興奮。CGでなく実写であり、よくあれだけ戦車を集めたと思う(500両とも)。あとから分かったけど、冬季のベルギーが舞台なのに雪のないスペインでロケしたり、シャーマン戦車をキングタイガーという設定で使うなど、何でもありだったようだ。でも、それに気づかず楽しんだので個人的には高得点。1965年作品

プレデター(6)…公開から30年を経てついに鑑賞。なるほど、ジャングル版の『エイリアン』だったのか。ただし、武器を持たない者は攻撃しない点で、はるかにエイリアンより話せる奴。侵略ではなくただの狩りを楽しむために地 球を訪れているのが面白い。ハンティングを楽しむ人間は、熊やシカにとっちゃプレデターだ。

ベストキッド(7)…コロナ禍の巣ごもりで鑑賞。メインと思っていた空手の試合はどれも短時間、もっと見たかったな。「鶴の型」は真似したくなる(笑)。悪役の若者が負けてトロフィーを手渡すシーンは爽やかだった。っていうかミヤギ師匠(沖縄出身のハワイ移民)のキャラ設定に驚いた!第二次世界大戦のヨーロッパ戦線で、最も多くの勲章を受けた日系人部隊442連隊の生き残りとは。この部隊は死傷率31%、「名誉戦傷戦闘団」として知られている。さらにミヤギは、日系人収容所で妻子を出産合併症で亡くすという悲しい過去を背負っている。これらの背景から、いっきにミヤギという人物に深味が出た。

(邦画編もアップします!)

//ニューヨーク市、本日ついにコロナ感染の死者ゼロに!昨年はあんなに酷いコロナ禍に襲われていたのに、ワクチンはやっぱすごいです。そのニュースに驚いていたら、なんとイギリスは全国で死者がゼロに。あのイギリスが!

●6月1日…〔今日の良かった〕2020年度に鑑賞した映画レビュー(洋画編)の続きです。この中編は、5年前までの作品が対象です。

【洋画編〜中編】(10点満点)

グリーン・ブック(9)…あの『ボヘミアン・ラプソディ』を破ってアカデミー作品賞を受賞したロードムービー。時代は黒人差別が根強く残る1960年代。繊細な心を持つ孤独な黒人ピアニストと、粗野なイタリア系白人運転手がアメリカ南部を8週間の演奏旅行。当初は性格の違いからギクシャクする2人が、手紙の代筆など様々な出来事を経て次第に友情が育まれていく。人種差別が大きな問題になっている昨今、この映画の存在意義は大きい。場末の酒場で弾くショパンが素晴らしく、ピアニストを演じたマハーシャラ・アリはアカデミー助演男優賞を受賞!また、やんちゃな若者グループを腕っ節で追い散らしたヴィゴ・モーテンセンもかっこいい。警察に拘留された彼らを助けた電話の相手が特大級の大物で痛快 だった。

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(9)…ニクソン政権下におけるジャーナリズムVS国家権力を描いたスピルバーグの傑作。トム・ハンクスがワシントン・ポスト編集長に成りきっていた。当時は珍しかった女性の企業トップとして、周囲の偏見と戦ったメリル・ストリープ(ワシントン・ポスト発行人の役)も見事。彼らは逮捕覚悟でベトナム戦争の泥沼化を暴いた極秘文書ペンタゴン・ペーパーズを掲載しようとする。権力に取り込まれ、政治家の虚偽答弁をそのまま流すような、どこぞの国の全メディア関係者が見るべき映画。社会派作品でありながらスリリングな娯楽要素も取り入れ、観る者を退屈させないスピルバーグはさすが。

サウルの息子(10)…アウシュヴィッツ強制収容所には、特種な任務をやらされるユダヤ人部隊(ゾンダーコマンド)がいた。彼らは同じユダヤ人仲間をガス室に案内し、扉をしっかりと閉め、凄絶な阿鼻叫喚を背中に感じながら衣類から貴金属を回収し、時間をおいてガス室に入って遺骸を引きずり出し、次の“お客”に備えて吐瀉物や排泄物を綺麗に洗い流す。遺骸は燃やされ、遺灰を川に捨てる、これを毎日延々と行う。考えうる限りの最悪の地獄だ。この映画は彼らの任務を手持ちカメラで後方から撮影しており、観客もアウシュヴィッツにいる感覚に陥る。真正面から遺骸を写さず、時折、画面の片隅に肌色の“山”を見せて、そこに言語を絶する暴力の被害者がいる気配を感じさせる。正気を保つために、それを見ないようにしているのに、時々目の端に見えてしまう…そんな印象だ。冒頭、ナチス将校がガス室で死にきれなかった子どもの鼻と口を無表情で淡々と押さえる場面があり、僕は少しトラウマになった。主人公はその可哀想な少年を、自分の息子として弔い埋葬しようと奔走する。衝撃的だが、映画史に欠かせぬ重要作品であることは間違いない。

ROMA/ローマ(8)…1970年代のメキシコを舞台にしたアルフォンソ・キュアロン監督の半自伝的作品。あの無責任な恋人(男)に怒髪天。映画の役柄と分かっていても、女性に対する仕打ち、学生運動を暴力で弾圧した民兵、見たくもない陰部全開ダンスのトリプルコンボで「いい加減にせんか」と説教したく。この映画を思い出すとき、感動的だった海辺のシーンと、水たまりに反射した飛行機と、あちこちに散らばる犬のフンがワンセットで甦る。嗚呼、どうか家政婦のクレオが幸福な人生を歩めますように。
※メイキングを見て、クレオが赤ん坊の運命を撮影本番まで知らされず(医師役だけが台本を知っている)、アドリブのナマのリアクションと知った。それであんなに胸に迫ったんだ…。
※Netflix映画の長所は、都会のミニシアターでしか上映されないような本作が、家庭で鑑賞できることだ。

運び屋(8)…アメリカ最大の麻薬密売組織の運び屋となった90歳の男の実話がベース。イーストウッドが無事に“仕事”を終えるようハラハラしながら見守る一方、“これ、やったらアカン仕事やん”と困惑する自分がいた。監視役のチンピラが次第に イーストウッドを思いやるのが良い。一緒に美味いもの(プルドポークサンド)を食べるのは重要だね。イーストウッドの枯れた演技を堪能。

1987、ある闘いの真実(1億点)…ソウル五輪の頃に韓国が軍政から民政に移行したことは知っていたけど、ほんの30数年前に、圧政と戦うため隣国でこんな苛烈な命がけの抵抗があったのかと画面に見入った。光州事件を描いた『タクシー運転手』、軍政打倒を描いた本作『1987、ある闘いの真実』、リンクする2本の韓国映画で、人間の自由を求めるエネルギーに圧倒された。同胞の犠牲のうえに勝ち取った民主主義のこの重みよ。
舞台は全斗煥・軍事独裁政権下の韓国。1987年1月14日、学生運動家(ソウル大学の生徒会長)の朴鍾哲(パク・ジョンチョル)が治安本部の取り調べ中に21歳で拷問死する。取調官5名が手足を掴み、水責めで窒息させた。警察は証拠隠滅のため遺体を火葬しようとし、また「持病による心臓発作」と発表したが、検死に関わった医師が新聞記者に遺体の状態をリーク、拷問疑惑が大きく報道される。以降、事件をもみ消そうとする警察と、真相に迫ろうとする人々のギリギリの攻防が続く(映画には描かれていないが、翌月の全国追悼集会では釜山デモを主導した弁護士時代の盧武鉉(ノ・ムヒョン/41歳)と文在寅(ムン・ジェイン/34歳)を含む798人が警察に連行されている)。
その後もソウルを中心に抗議デモが行われ、6月9日に「拷問致死隠蔽糾弾及び憲法改正国民大会」の決起集会デモに延世大学の李韓烈(イ・ハンニョル)が参加する。光州出身の李韓烈は、軍が市民を虐殺した光州事件(1980)の時にまだ14歳であり、何も行動しなかった。だが同学年に死んだ子もいて、彼はその墓前で自身を恥じ「お前の仇は討つ」と誓う。そして7年後に朴鍾哲の拷問死をきっかけに始まった民主化運動で先頭に立った。目の前は武装した戦闘警察。そして…。
韓国の人々が、なぜ大統領の汚職に烈火の如く怒るのか、この映画でよくわかった。「選挙権を得るために、民主化運動でどれだけ市民の血が流れたと思っているのか。命がけで手に入れた選挙権なのだ。皆が選んだのになぜ汚職するのか!」と。
予告編、実話だけに緊迫感が伝わってくる(1分46秒)

【以下ネタバレ、というか史実】ソウルにて負傷した仲間を救出時に、戦闘警察が発射した催涙弾の破片を頭部に受け、李韓烈は意識不明のまま7月5日に死亡する(享年20)。朴鍾哲の拷問死と李韓烈の被弾事件は民主化運動の起爆剤となり、国民の怒りは頂点に達した。李韓烈は国民葬となり160万人が参列。 翌年にソウルオリンピックの開催を控えていたため、全斗煥軍政は学生デモでオリンピックが吹き飛ぶことを恐れ、後継指名を受けた盧泰愚が「民主化宣言」を発表し、ついに独裁者は退陣した。僕は2019年に李韓烈君の墓(光州市)と、彼が被弾した延世大学・正門前のメモリアルを訪れ手を合わせていたので、余計に感情移入して1億点という異次元の点数に。ちなみに、本作で女子学生を演じていたキム・テリが、傑作韓流ドラマ『ミスター・サンシャイン』のヒロインに大抜擢されている。

//全仏オープンの会見キャンセルについて、大坂なおみ選手が丁寧にうつ病のつらさを説明すると、「なぜそれをキャンセル前に言わなかったんだ」とする意見をチラホラ見かけるんですが、告白することが苦しかったり、アスリートがそれを明かすことの勇気を考えないのかな…。

●5月31日…〔今日の良かった〕例年は年末年始のタイミングでその年に鑑賞した映画のレビューをまとめて日記にアップしているのですが、2020年度分は「『今日の良かった』がネタ切れになったとき用に、“保険”として残しておこう」とストックしていました。そしたらどうですか、もう6月になってしまいます!これは半年間、世間に良かったことが途切れなかったという意味で嬉しい誤算なんですが、これ以上ストックしておくと完全にアップするタイミングを失ってしまうので、3日間にわけて掲載します。昨年はコロナ禍という特殊状況下になってしまったため、旧作やNetflix、アマゾンプライムの作品も多いです。

【洋画編〜前編】(10点満点)

ジョジョ・ラビット(10)…最高のラストシーンに満点を献上!主人公はドイツ人の少年。あだ名はラビット(臆病者)、ヒトラーが脳内友達という10歳のジョジョ。ナチスの洗脳教育でユダヤ人を嫌うも、母がかくまったユダヤ人少女を好きになってしまう。その移りゆく感情の巧みな描き方に引き込まれた。彼女のために書く手紙のエピソードが良い。ユーモアが散りばめられたドラマだけど、第3帝国滅亡の日の市街戦は凄絶。ジョジョの母親を演じたスカーレット・ヨハンソンが圧倒的存在感。意志が強く愛情深い母親は、赤い靴と共に心の内に。この映画を観た人とダンス・シーンの素晴らしさを語り合いたい。
予告編(2分19秒)未見の方、予告編いいです!

パラサイト 半地下の家族(8)…カンヌ映画祭パルムドール受賞&アジア映画初どころか外国語映画として初めてのアカデミー作品賞受賞、本当におめでとう!貧富の格差という社会問題を描きながらも、笑いとサスペンスの極上のエンターテインメント作品に仕上げたポン・ジュノ監督の手腕に敬服。ユーモラスかつ凄惨なブラックコメディであり、誰1人、後半の展開を読めた人はいないと思う。それにしても、豪雨で水没した貧しい町のあの息苦しさよ。どんなに身分を偽っても、衣服や身体に染み付いた半地下のジメジメした匂いは取れず、物語はそれを巧みに扱っていた。富豪たちの鈍感さは暴力の域に達しており反発を覚えたが、一方でお人好しの社長夫人、トラウマを持つ少年のことを考えると胸が痛む。この作品が世界で大ヒットしたということは、それだけ格差社会の深刻さが共通の問題になっており、世界が病んでいるということ。
未来の映画ファンがこの作品を観て「こんな時代が終わって良かったな」と語り合えていますように。ポン・ジュノ監督の今後の作品が楽しみ。※諦観した妹を演じた人がオスカー授賞式で見せた笑顔に、なんだかホッとした自分がいた。

スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け(9※大甘点)…主人公レイの正体に仰天し“まさか”とのけぞった。そしてここまで小者感があったカイロ・レンが、一気に心を掴んでいった!エンディングロール、暗闇に響き渡るスターウォーズの名旋律を聴きながら「大ボリュームでこのエンドタイトルが聴けるのもこれが最後か」としみじみ聴き入った。1977年、小学4年生のとき母に連れられて大阪梅田のOS劇場シネラマスクリーンで旧第1作(EP4)を観たときのことを思い出し、このシリーズと歩んだ42年を噛みしめ、妻子に悟られないよう落涙。ありがとう、すべての制作スタッフさん!タトゥイーンの双子の太陽がいつまでも瞼の裏に。

アイリッシュマン(9)…マフィアの栄枯盛衰を描いたスコセッシ渾身の大長編。3時間半もあるのに、デ・ニーロ、パチーノ、ペシの名演により緊張の糸が切れることはなかった。マフィアを美化することなく、カネと裏切りの世界を描く。新たな登場人物が現れる度にテロップで死因が表示され、惨めな最後を伝える。驚いたのは撮影技術。30歳頃のデ・ニーロを特殊メイクと思っていたら、CG処理で若返らせているとのこと、なんと特殊メイク不要の時代になりましたか!

2分の1の魔法(9)…愛する人、それが家族であれ恋人であれ、先立たれるのは本当につらいこと。だけど、残された者同士で力を合わせて壁を乗り越えていくしかない。その現実を描いているのが本作の素晴らしさであり、この作品を世に出したいという作り手の思いが伝わってきた。亡き父を復活させるクライマックスは良い意味で予想を裏切られ、思わず“そうきたか!”と小膝をポン。

TENET テネット(9)…ノーラン監督の待望の新作『テネット』、大混乱しつつも凄い映画であったと圧倒された。“逆行する時間の中を進む”という新しい映像体験に興奮。タイムマシンで一気に過去に行くのではなく、ビデオの巻き戻し状態の世界に放り込まれる。「時間逆行」の中の戦いは見たことがない映像の連続。時間を逆行する人間、時間を順行する人間が同時に画面に出ているため、個々の人物の動きを常に把握する必要あり。そして、説明不足のまま次のシーンに進むので、頭の中で再構成しながら観ないといけない(汗)。よくこんな頭がショートしそうな映画を作ったと、ノーラン監督に脱帽。ニールは本当に良い奴。

野性の呼び声(7)…コロナ禍で映画館が一時的に閉館する直前、最後に鑑賞した新作映画。犬ぞりでアラスカの大雪原を疾走するシーンが素晴らしかった。世捨て人を演じたハリソン・フォードも好演。原作は米国の作家ジャック・ロンドンの冒険小説(6度目の映画化!)。

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒(8)…はっちゃけたハーレイ・クインを中心に、年齢も性格も人種も異なる5人の女性が手を組み、どクズな男どもをフルボッコに!敵ボスが小者など、ストーリーの薄さはご愛嬌。5人の掛け合いは笑いも多く痛快だった。主演のマーゴット・ロビー、「グッドナイト」と書かれた愛用のバットが似合いすぎる。
予告編、このブッ飛んだ感じがGOOD

ミッドウェイ(2019版)(8)…日米開戦時に20歳だった人はいま99歳。戦争を体験した世代が世を去りつつあるいま、日米の大規模海戦を文字だけでは具体的にイメージできない。こうして製作費120億円をかけ映像化してくれたおかげで、現実に起きたことだと改めて理解しやすくなる。『ミッドウェイ』は真珠湾、ドゥーリトル空襲、マーシャル諸島、駆逐艦VS潜水艦、ミッドウェイ決戦、すべてを2時間で見られるうえ、音響が抜群にいい。この映画をテレビの小さな画面で見れば「ゲームのCG画面じゃん」となるかもだけど、劇場では圧巻の大音響でCGと実写の壁を突き破った。なんせ低音の爆音が腹にくる。対空射撃の雨嵐の中、上空から炎上する爆撃機や爆弾が一緒に落ちてくる映像は戦慄の臨場感、空母の乗組員と一緒に僕も息を呑んで見上げていた。
この海戦、戦果だけをみれば米軍の圧勝だけど、決して楽勝だったわけではなく、出撃した米軍航空機の半数が未帰還であり、急降下爆撃の緊張感はかなりのもの。
かつてのハリウッド映画なら日本人は倒すべき不気味な敵として描かれていたけど、山本五十六(豊川悦司)、山口多聞(浅野忠信)のことをちゃんと描こうとする意志が見えた。映画の最後に「米国・日本の両兵士に捧ぐ」とあったのもグッときた。
映画とはいえ約80年前の太平洋上の総力戦の真っ只中に立った体験は実に貴重。※ヤフー映画の低評価に関しては当てにならないとつくづく思った。

キャッツ(5)…個性あふれる様々な猫が次々に登場し、最終的に「猫はあなたがた(人間)に似ている」と観客に語りかけ、僕らに多様性の素晴らしさを気づかせてくれる名作…のはずだった。序盤のゴキブリを食べるシーンで生理的な不快感がいきなりマックス、おえええええ。最後の気球も、あの演出で観客に通じるのだろうか。どうしてこうなった。
米国のワースト映画の祭典『第40回ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)』に最多9部門ノミネートされ、最低作品賞、最低監督賞、最低脚本賞など6部門を制す。

1917 命をかけた伝令(7)…強烈な映画体験だった。全編ワンカットでカメラが切り替わらず、凄まじい没入感!観客は第一次世界大戦の戦場(1917年の仏独戦線)を伝令となって疑似体験。塹壕から出て砲弾の跡を進み、むごたらしい味方の屍を乗り越え、敵陣の後方へと抜けて、野山を越え、川を越え、焦土の町を越え、友軍を探す。唯一、時間が“とぶ”のは、主人公が気絶しているときだけという、リアルタイムならではの緊張感。ただし、エピソードは広がらず物足りなさもあり。もっと面白く出来たはずで、もったいない。

アナと雪の女王2(7)…前作からの期待値が高すぎた。もっとユーモアいっぱいの話が観たかったなぁ。っていうか、「自分ガンバレ」「私ガンバレ」ソングばかりで、なんか強迫観念で窒息しそうになった。とはいえ、クリストフの80年代MTV風の歌は世代的にどストライクだったし、鑑賞後しばらくして「未知の旅へ〜」を聴くと、中盤からの盛り上がりがだんだんクセになって結局ハマった。パート3が作られたらもちろん観に行く。

ターミネーター:ニューフェイト(8)…賛否あるけど僕は大いに楽しめた。サラ・コナー(リンダ・ハミルトン、28年ぶり63歳)がお婆ちゃんになってもバズーカ砲ぶっ放して頑張ってる、その姿を見られただけで胸熱だった。

フォードVSフェラーリ(8)…1966年のル・マン24時間レースをめぐる実話。破天荒な天才ドライバー、ケン・マイルズを演じたクリスチャン・ベールの、常に何かに挑み、闘志をたたえた瞳が心に残る。レース・シーンはテレビで観てもかなりの迫力、これは劇場で観るべきだった。※フェラーリは常勝ゆえに打ち倒すべき巨大な敵として描かれていたけど、心情的には札束で人を殴るような大企業フォードより、芸術家肌のフェラーリを応援したくなる。しかもフォード側(マット・デイモン)のピットはフェラーリ陣営をけっこう妨害していたし(汗)

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(8)…タランティーノが手がけた最も心優しい作品。落ち目の俳優を演じたディカプリオ(1974生/公開時45歳)と、専属スタントマン役のブラッド・ピット(1963生/同56歳)のやり取りは息がピッタリ。実年齢で11歳離れているけど、ずっと前からの親友に見える。NGを連発してションボリするディカプリオを、8歳の子役が慰めるシーンが良い。一方、元撮影所をアジトにするカルト信者(マンソンファミリー)たちの不気味さよ。1969年のシャロン・テート殺害事件を知っているだけに、後半になるにつれ胃がキリキリ。そしてあの神展開。ハリウッドの多くの映画人がタランティーノに喝采を送ったのもわかる。※それにしてもブラピ、屋根の上でアンテナを直しているだけで、なんであんなカッコええのん!?

シャザム!(8)…マーベル系ヒーローに対して生真面目な印象のあるDC系ヒーロー。その中にあって、ギャグ満載の楽しい英雄が誕生した。中身が子どものまま大人のスーパーヒーローに変身したシャザムは、当初は力を上手く扱えず失敗ばかり。クライマックスはめっちゃ熱い展開になり、面白さが数倍跳ね上がった!サプライズのゲストもいて、続編が楽しみ過ぎる。(後編に続く)

●5月31日…〔今日の良かった〕先日FM放送で語った『墓巡礼・感謝の旅』が某YouTubeにアップされたことを謹んでここにご報告いたします。移動中などにお楽しみいただければ幸いです。

『FM放送 墓マイラー・トーク “感謝を伝える旅”(2021.5.16)』
https://www.youtube.com/watch?v=zfKU7c84xjM (23分)

※リクエスト曲、ルイ・アームストロングの『この素晴らしき世界』は歌詞もメロディーもたまらないです。彼はこの歌をベトナムに出征する若い兵士たちの前で歌いました。

『この素晴らしき世界』
♪緑の木々に赤いバラが見える それは人々のために花開く
僕はしみじみ思うんだ なんて素晴らしい世界かと
青い空や白い雲を眺める僕
明るく喜びに満ちた昼 暗く神聖な夜
そして僕はしみじみ思うんだ なんて素晴らしい世界なのかと
七色の虹が空に美しく映え 行き交う人々の顔を染めている
友人たちが握手をして「ご機嫌いかが」と挨拶する姿が見える
彼らは心から言うのさ アイ・ラヴ・ユーと
赤ん坊が泣いているのが聴こえる
あの子たちが大きくなって
僕よりずっと沢山のことを学ぶだろう
思わず感動してしまう
なんと素晴らしい世界じゃないか
そうさ 僕はしみじみ思うんだ
嗚呼 この世はなんと素晴らしい世界なのかと!
※“赤ん坊たちは、自分たちの世代よりずっと沢山のことを学んでくれるだろう”というのは、時代を考えると、僕にはとても深い歌詞に聞こえます。

//映画『ブレード・ランナー』のBGMを雨の音とミックスした音源(YouTube)、ええなぁ。

●5月29日…国内利用者3300万人の「インスタグラム」と、同じく2600万人の「フェイスブック」では、以前から利用者の間で投稿の反応が気になる、いわゆる“いいね疲れ”が広がっており、27日からインスタで「いいね!」の数を表示させない機能を導入、近日フェイスブックもこれに続くという。しかも画期的なのは、他人の投稿に対する「いいね!」の数まで見えなくできるとのこと。素晴らしい。

様々な人物を墓巡礼しているうちにたどり着いたのは、人は自分のできる範囲で頑張って生きており、人と人を比較などできないということ。唯一比較していいのは、今日の自分と過去の自分だけ。たとえば、先月の自分や5年前の自分など。だから、自分や他人の「いいね」に振り回されないよう、非表示にできるというのはナイスアイデアだと思う。

//絵本「はらぺこあおむし」(1969)で知られる米国の絵本作家エリック・カールさんが23日に他界。享年91。ティッシュ紙や指を使って描く柔らかな画風が人気を集め70作品以上を残した。「はらぺこあおむし」は妹さんのために描かれ、おなかをすかせたアオムシが、いろんなものを食べ続け、最後は色鮮やかなチョウチョになる話。同書は70以上の言語に翻訳され、5500万部のベストセラーとなった。
エリック・カール「この本は希望の本だ。子どもたちには希望 が必要だ。取るに足らない小さなアオムシは美しいチョウとなり、世界に羽ばたいていく」。
ちなみに初版本は、穴あきの仕掛けやページの幅がまちまちであるため、米国内で印刷・製本してくれる会社が見つからず、なんと日本で印刷されたという。日本語版は国内の翻訳絵本で最も売れてた絵本となった(現在430万部)。

●5月28日…〔今日の良かった〕先週、北海道と北東北(青森、岩手、秋田)に広がる1万年前の縄文遺跡群がユネスコ『世界文化遺産』に登録するよう勧告された!紀元前の遺跡としては国内初。
今回選ばれた遺跡群の中で、墓マイラーとして是非行ってみたいのが、秋田県北部の鹿角市の大湯環状列石(おおゆかんじょうれっせき)。配石の下から副葬品をともなう土坑が見つかっており、大規模な共同墓地ということがわかっている。
この遺跡には直径46mという日本最大のストーンサークルがあり、2つの遺構の組石は48基と44基、大きな石は8キロ離れた川から運んだもの。古代人の死者に対する想いを感じる。環状列石中心部から遺跡の日時計中心部を見た方向が夏至の日に太陽が沈む方向になっており、コロナ禍が去ればぜひ夏至に訪れたい!
千歳市郊外のキウス遺跡にも興味を惹かれる。ドーナツ状の盛り土の中に14カ所の墓が設けられた北海道固有の集団墓といい、外径は74メートルに達するとのこと。
「北の縄文CLUB」大宮トシ子会長のコメント「縄文時代は自然と共存し、争いのない平和な生活を1万年以上も営んでいた。現代の私たちが見習うべき点が多い」。

【北海道と北東北の縄文遺跡群】
北海道
・函館市(垣ノ島遺跡、大船遺跡)
・千歳市(キウス周堤墓群)
・伊達市(北黄金貝塚)
・洞爺湖町(入江貝塚、高砂貝塚)
・森町(鷲ノ木遺跡)
青森県(三内丸山遺跡)
・青森市(小牧野遺跡)
・弘前市(大森勝山遺跡)
・八戸市(是川石器時代遺跡、長七谷地貝塚)
・つがる市(田小屋野貝塚、亀ヶ岡石器時代遺跡)
・外ヶ浜町(大平山元遺跡)
・七戸町(二ツ森貝塚)
岩手県
・一戸町(御所野遺跡)
秋田県
・鹿角市(大湯環状列石)
・北秋田市(伊勢堂岱遺跡)

●5月27日…〔今日の良かった〕ようやく地方自治体やメディアが化粧品大手DHCの人種差別にNOを宣言し始めた。問題発覚から半年、あまりに遅い動きだけど、少し胸をなで下ろしています。
コトの発端はDHCの吉田嘉明会長(80)が昨年11月、在日コリアンに対する差別的な文章を会長名でWEBに公開したこと。

DHCは公式サイトに「サントリーのCMに起用されているタレントはどういうわけかほぼ全員コリアン系日本人です。 そのためネットではチョントリーと揶揄されているようです。DHCは起用タレントを始め、すべてが純粋な日本人です」と“声明”を発表。背景には昨年前期の売上げでサントリーに敗れ、DHCが業界ナンバーワンの座から落ちてしまったことがあります。ライバルの“サントリー憎し”から、製品の優劣とは全く関係のない人種差別を持ち出したのです。ちなみにDHCは2009年に東方神起とコラボして商品を展開してます。
この声明には「(サントリーの方がサプリは高いのに)消費者の一部は、はっきり言ってバカですから、値段が高ければそれだけ中身もいいのではないかと思ってせっせと買っているようです」と、消費者を嘲笑した文章もあり、本来はこの時点で社会全体で問題にすべきものでした。
ツイッターでは一部でDHC不買運動が展開されたものの、声明が削除されるどころか、その後もヘイトまみれの文章が繰り返しアップされました。
以下、本来なら文字を伏せて転載するべき内容ですが、ハッキリ書かないと深刻さが伝わらないため、そのまま紹介します(小文字にしておきますので、ヘイトがつらい方は読み飛ばして下さい)。
− − −
(“日本は朝鮮系に乗っ取られる、例えばフジテレビ系は元会長の日枝久(ひえだひさし)が君臨し、配下に同じ朝鮮系を入社させている”とした後)代表取締役会長CEO宮内正喜、代表取締役社長金光修、子会社フジテレビ社長遠藤龍之介…彼らの特徴ある名前は隠しようがありませんね。ネットで後頭部を確かめておいてください。彼らはみんな日枝の言いなりです。日枝は在日で、そのことはネットで周知の事実です。こんな男が、どんどん韓流ドラマを輸入して日本を浸食していく。日本の役人は彼に、なんと旭日大綬章を叙勲させているのです。狂っていると思いませんか。
立憲民主党、日弁連の弁護士、NHK、朝日新聞、東京新聞、週刊文春は特に悪質であり、彼らは日本の敵です。自分たちが朝鮮系の日本人なので、大和民族が大嫌いです。(略)コリアン系の好む名前は金田とか金本とか金光とか山本とか、中村とか、林とか、安田とか、岩本とか、宮内とか、松本とか、皆さんもご存じのとおりですが、わたしのような半ば専門家から見るとコリアン系の好む何百の名前が頭にインプットされており、名前を見ただけで一目瞭然なのです。外見は、小さい目、チョンと粘土を顔にくっつけたような低い鼻、奥に引き締まった小さな口、高い頬骨、張ったえら、突き出た下あごでそれとわかりますが、整形が可能なところなので決定打は後頭部の絶壁です。それでもって私は判断しているです。」
(カジポン注:山本姓は名字ランキング7位、中村姓は8位、両者だけで200万人を超え、在日コリアン全体の約3倍に達します。「名前がインプット」という表現、本当に怖いです)

「私は多様性という言葉を最も嫌っています。この美しい歴史ある日本に、グローバリズム、多様性、同性結婚、ジェンダーフリー、夫婦別姓など全く似合いません。(カジポン注:あまりにショッキングな言葉に思わずのけぞりました。DHC商品の購買層は主に女性と思うのですが…)
何かというと多様性・多様性と口にする政治家の野田聖子、私の最も嫌いな政治家です。日本人(大和民族)は少々見栄えは悪いですが、こんなに性格の美しい民族は先進国の中では断然世界一です。東大・早稲田等にはコリアン系が多いので、コリアン系は頭が良いのではないかと 思っている単純思考の人が中にはいますが、これは大間違いです。朝鮮系の帰化人は日本の一流大学さえ出れば就職は自由自在だということを熟知しています。だから、子供の時から親を引きずり込んで猛勉強をするのです。日本は東大・京大さえ出ればトコロテン式に官庁や大企業に自動的に就職できることから、一家総がかりでそこに向かいます。ダメな場合は早稲田に行って新聞社やテレビ局を狙います。結果的に今や日本の中枢はコリアン系で占められているのです。頭の善し悪しではなく勉強の量が違うのです。本来は大和民族の方がずっと頭はよいのです。」

「NHKは幹部・アナウ ンサー・社員のほとんどがコリアン系である。出演者についても、学者・芸能人・スポーツ選手の多くがコリアン系であり、ひどいことに偶然を装った街角のインタビューさえコリアン系を選んでいる。予めリストアップしているのである。特徴のある名前とつき出たあご、 引きしまった小さな口元、何よりも後頭部の絶壁ですぐに見分けがつく。(略)NHKは朝鮮半島の悪口は絶対に言わない。これは同族だから当然のことだが、親分の中国にも何も言えない。」
(カジポン注:NHKが気合いの入った「天安門事件」のドキュメントを昨年放送したことを吉田会長は知らないのでしょう。朝鮮半島についても政権側の汚職や不正について普通に報道しています)

「小生のことをマスコミは人種差別主義者だと言うが、人種差別というのは本来マジョリティ(多数派)がマイノリティ(少数派)に対して言う言動を指すのであって、今や日本におけるコリアン系はマイノリティどころか日本の中枢をほとんど牛耳っている大マジョリティである。毎日ものすごい数で帰化人が誕生している。数だけの同族でマジョリティではなく、彼らは東大・京大・一橋・早稲田を出ていることから政界・財界・法曹界・マスコミ界という日本の中枢すべてを牛耳っている大マジョリティである。
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これらは吉田会長の名義でDHCの公式サイトに掲載されているため、会社としての意見ということになります。
最後の“見分け方”など、まるでナチスがユダヤ人狩りをしたときの文言を聞いているようです。一応、吉田会長はフォローとして「(私は)日本を貶めることしか考えていないコリアン系日本人の反日主義者が大嫌いなだけで、本国の韓国人が嫌いなわけでも、日本に帰化しておとなしく感謝しながら暮らしている在日の人たちが嫌いなわけでもありません。むしろ人の好い人たちもいっぱいいます。私はミスコーリアとも付き合ったことがあります」と語ってはいるのですが、他の文面が苛烈すぎてフォローになっていません。それに「帰化しておとなしく感謝しながら暮らしている在日の人たち」という表現も無意識に相手を下位とするニュアンスが含まれています。日本人に対しては「おとなしく感謝しながら暮らせ」とは言わないわけですから。

吉田会長は在日コリアンを「今や大マジョリティ」と呼んでいますが、日本の人口は1億2500万人であり、そのうち在日コリアンは82万人しかいません。わずか0.7%であり、1%にも届きません。その0.7%が「政界・財界・法曹 界・マスコミ界という日本の中枢すべてを牛耳っている」というのです。普通に考えて、民主国家において0.7%が99.3%を支配するなど不可能です。真実というなら、その支配の結果が世界有数の経済大国であり、むしろ在日コリアンの有能さを示していることになります。「東大・京大・一橋・早稲田を出ている在日コリアンは多いが、猛勉強しているだけ」というのも、事実上、日本人を馬鹿にした言葉に…。

吉田会長は「日本人は世界一性格が美しい民族」と主張していますが、そういう人が「サントリーは純粋な日本人をCMに使っていない」と蔑むような言説をとったり、おおらかなはずの大和民族が「多様性という言葉が最も嫌い」という矛盾を感じます。
今年4月に上川陽子法相は「企業にはむしろ率先してヘイトスピーチを含めたあらゆる差別・偏見をなくして、人権に配慮した行動をとるということについて考えて、深く行動していくことが大事」と答弁しており、これが日本政府の方針です。普通の企業はコンプライア ンス(社会規範・企業倫理の遵守)というものがあるのですが、50年間ワンマン体制でDHCを経営してきた吉田会長に対して、社内で誰も異論を挟めず、自浄能力を発揮できないでいます。そのようなDHCとついに訣別する動きが出てきました。

全国21市町が災害時のサプリメント供給などで連携協定をDHCと締結していますが、高知県南国市は市議会で「会社として差別を扇動する明確な悪意がある」と協定見直しを求める声が出て、4月に解消を申し入れました。熊本県合志(こう し)市も協定凍結をDHCに伝え、市担当者いわく「文章は人種差別にあたる。何も対応しないままでは、会長のメッセージを容認していると捉えられかねず、市民の理解も得られないと判断した。人権尊重を推進する自治体として容認できるものではない」とのこと。
文面の削除を求めた高知県宿毛(すくも)市にはDHCから「修正した」と連絡があり、「チョントリー」と書いた1本目の文章は消えたものの、いまだ差別的な内容が残っているとして協定を解消する方針といいます。
残る18市町に関しては「検討中」が7市町(北海道長沼町、宮城県石巻市、千葉県横芝光町、神奈川県松田町、茨城県下妻市、鹿児島県南九州市、同鹿屋市)。「見直す予定はない」は9市町(岩手県二戸市、茨城県守谷市、同行方市、静 岡県伊東市、同御殿場市、同小山町、佐賀県唐津市、同みやき町、熊本県長洲町)。「回答を控える」が2町(茨城県境町、鹿児島県長島町)。

吉田会長の最新の声明によると、「日本の中枢がコリアン系で占められているのは非常に危険」と主張した新聞折り込み広告やテレビCMを流そうとしたものの、読売IS、サンケイアイ、毎日折込の3社に折込を拒否され、日本テレビにはスポットCMの申し込みを「民族差別会社の広告は受けられない」と拒否されたといいます。吉田会長は「私がブログに書いた文章が朝鮮民族に対しての差別的表現になるというのである」などと不満を吐露。

この件でBuzzFeed Newsは業界関係者に取材しており、日テレがDHCからの数千万円という広告費用を捨てたとし、次の関係者の言葉を紹介しています。「日本テレビの営業幹部は『金銭よりも守るべきものがある』と判断したようです」 「今回は在日コリアンに関する差別でしたが、これがどこの国を対象にしたものであろうが、日テレの判断は同じだったと思います。テレビという公共性の高いメディアだからこそ、大金を積まれたとしても毅然と立ち向かうことは大切な役割なのではないでしょうか」。完全同意です。

DHCは民放各局でテレビCMを打っている大口のスポンサーであるため、この問題はテレビでほぼスルーされています。しかしDHC会長が発する中傷メッセージは、社会が決して許容してはならないもの。朝日・毎日といっ たリベラル寄りはともかく、読売・産経といった保守サイドのメディアが毅然とDHCの差別広告を拒否したことに希望を感じます。

僕は2019年に韓国を墓巡礼で訪れ、各地で優しい笑顔に触れました。当時、日韓関係は冷え込んでいましたが、現地で感じたのは、「反安倍」である人でも「反日」ではないということです。ソウルの北外れにある刑務所歴史館は多数 の政治犯が日本の官憲に処刑された場所ですが、歴史館でもらった小冊子には、一言も「日本は謝罪せよ!」なる文言はありません。また、独立記念館の入口には『過去の不幸な歴史の加害者を許すことは出来ますが、これらは決して 忘れてはならないことです。日帝占領期の歴史を展示することは、過去の苦痛を記憶することだけが目的ではなく、共に発展的な未来を目指そうという意思の表れなのです』と刻まれています。
韓国人にとって日本は大人気の旅行先であり、歴史認識が異なるからといって、日本人をひとくくりにしたり、日本人だからこう考えるに違いないと思い込むことを、慎重に避けている印象を受けました。本邦もそうありたいものです。

差別はどの時代にも、どの社会にもあります。ですが、ここまでヘイトを前面に出した企業は、欧米では存続できません。私たちはもう少し差別主義に敏感になった方がいいと思います。多様性を尊重したオリンピックを開催しようとする国で、DHCのような言動が容認されていることをもっと深刻に受け止める必要があるのではないでしょうか。

〔重要〕吉田会長が声明文を取りさげないのは、「反日勢力から日本を守るという使命感」からであり、そういう人に「憎悪を煽るな」「差別をしてはいけない」と言っても、耳を傾けてもらえないばかりか、激憤に繋がります。ただひとつの方法は歴史認識の「誤解」をとくしかありません。あまりにも日本には、相手側から見た歴史を知るという機会が少なすぎます。
そう思って10年前に『近代史年表〜日本と韓国・朝鮮編』を書きあげたので、もし吉田会長と同じ価値観を持っているかたがおられましたら、「今まで韓国は反日と思っていたけど、見方が変わった」となるかもなので、ご一読いただけると幸いです。

※米国アマゾンは人種差別的な顧客への対応が称賛されています。同社は"BLM(黒人の命は大切だ)運動"を支持、そのことを批判する下品な言葉や中傷に満ちたメールが複数届いた際、アマゾンCEOのベゾス氏は、内容の公開に踏み切りました。当該メールに「お前とのビジネスは終わりだ」とあったため、「デイブ、君のような顧客をぼくは喜んで失う」と回答。ベゾス氏「こうしたヘイト(憎悪)は、影に身を潜めていることを許されるべきでない。目に見えるようにす ることが重要だ。これはこうした問題の1つの例に過ぎない」。

※DHCがかかわった問題は今回が初めてではありません。DHCテレビジョンが制作し、TOKYO MXで放送されていた「ニュース女子」は、沖縄基地問題を扱った際に、実際には反対派当事者へ取材を行っていないのに、「日当を得て活動している 疑いがある」「現場に出動した救急車を止めた」と未確認デマを報じ、出演者が反対派を批判。放送倫理・番組向上機構(BPO)は番組に「重大な放送倫理違反があった」と指摘し、人種差別と人権侵害を認定、放送終了となりました。

※DHCの子会社・DHCテレビジョンが製作している『真相深入り!虎ノ門ニュース』では2019年に出演者が「平和の少女像」に対して「私が現代アートと紹介しながら性器を見せても構わないか」と侮辱、DHCの韓国法人が謝罪しています。 韓国でDHCのCMに出ていた女優チョン・ユミは違約金を払ってまで同社との契約を破棄しました。

※NIKEが日本の差別問題を映像化した際に、保守界は「日本に差別なんてない!」「偏見だ!」と大きく反発しました。DHCはNIKEの正しさを世界中に証明したことに。乙武洋匡さん「NIKEのCMに対して『日本に差別なんてない!』と怒り狂ってた 人々にほら、こうして差別主義者はいるよ、と身をもって残念な事実を知らしめていくDHCのアグレッシブさよ」。

※在日コリアンで作家の柳美里さん「日本を代表する化粧品、健康食品会社『DHC』の代表取締役が、公に在日コリアンに対する差別発言を繰り返して許容されている。この日本社会の現実を、海外メディアの方に、是非、知ってほしい」

※DHCの利益は減少傾向にあり、2013年をピークに2018年時点で4割減少しています。

※昨年末、DHCのサクラ投稿問題を文春が告発。吉田会長は社員に対して、サクラとして自社商品のクチコミをネットに投稿するよう指示し、貢献度によって愛社精神を評価、社員を格付けしています。投稿内容は同社に寄せられた葉書の感想ですが、勝手に別人が成りすまして投稿し、しかもそこに金銭の報酬が発生しており、これもコンプライアンスを問われるものです。

※僕はDHCやアパホテルなど、いわゆるネット右翼系の経営者は、ある意味カネのためにヘイトを振りまくビジネス右翼にカモにされた犠牲者だと思っています。それゆえ、必要なのは非難と制裁ではなく、精神面の心の医療となります。日本をめちゃくちゃにしたのは、0.7%の在日コリアンではなく、正社員を非正規に入れ替え、公開できないようなピンハネ率で給与を中抜きしている人材派遣制度であり、中級と下級がいがみ合っている姿をのんびり眺めている上級という社会構造を作ってしまったことにあると考えます。
 
日本だけが賃下げという異常な状況

  断トツで日本

●5月26日…〔今日の良かった〕米国の元国防長官が核兵器禁止条約を支持。核兵器を史上初めて違法とし、今年1月に発効した核禁条約は、現在50数カ国が批准しているものの、わが日本はアメリカの顔色を伺って条約に不参加。広島・長崎の被爆者団体から政府 へ抗議の声があがるなか、今月ウィリアム・ペリー元国防長官が「同条約は核兵器保有を不道徳としており、支持する」と発言。核大国の元国防トップの言葉は重みがある。
ペリー元国防長官「核保有国は核不拡散条約(NPT)で誠実な軍縮交渉が義務づけられているが、米露はその義務とは反対に、核兵器の近代化を進め強化している。米国は核禁条約に加わらなくても、その存在を尊重すべきだ」「日本は核兵器に反感を示す一方、米国の核の傘を受け入れており、発言が偽善的にとられる可能性がある」。ペリー氏は国防長官時代(クリントン政権)に、「核の先制不使用」宣言を検討したが同盟国の反対などで見送られたという。「日本政府の代表は反対し、米国は宣言すべきでないと述べた。間違った姿勢だったと思う」。
その後、オバマ政権でも先制不使用宣言を検討したが、再び日本などから反対され断念。
米国は(1)大陸間弾道ミサイル(ICBM)(2)潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)(3)戦略爆撃機による「核の三本柱」の近代化を進めている。ペリー氏は、ICBMは「危険で不必要であり退役させるべきだ」と主張。理由として、地上の発射場所が固定され攻撃を受けやすい点、敵から攻撃があったとの誤警報で数分で発射できる点、サイバー攻撃で誤警報のリスクがさらに高まって いる点を指摘。その上で、「バイデン大統領は、核兵器の目的を“抑止力に限る”とする宣言に意欲を示している。米国が主導し、ロシアが続けば、世界はより安全になる」と期待を示した。

/上記の話題でサイバー攻撃の懸念に触れているけど、これは「量子コンピューター」の登場で想像以上に深刻になっている。量子コンピューターは、既存のスーパーコンピューターがゴミになるような高速計算機。科学誌サイエンスに発表された論文によると、中国は76の光子を用いた量子コンピューターのプロトタイプ「九章」を構築、従来のスパコンが6億年かかる計算を200秒で成功させたという。事実なら異次元すぎる。一方、米国でもIBM社が2年後に高性能量子コンピューターを完 成させる予定だ。
何万年単位の時間がかかる計算を短時間でこなす桁違いの能力は、ビットコインなど金融会社の暗号も、政府機関の暗号も、ネット社会を支える現在の暗号をほとんど解読してしまう。核兵器発射のパスワードなど軍事機密まで解読されかねず「デジタル分野の核兵器」とも言われている。それゆえ、解読不可能な「量子暗号」の開発が必須であり、米中は自国での技術確立を急いでいる。

本気で世界の安全を考えるなら、量子コンピューターを独裁国や狂信的グループが手にする前に、核兵器と原発はなくしておかないといけない(大袈裟ではなく)。その2つに何かあると、人類史を終わらせかねないからだ。もはや社会はネットなしに成り立たなくなっており、暗号解読を禁止する国際的な枠組みを作るまで、量子コンピューターの開発を本当はストップするべきなのかも…。杞憂であることを願う。

●5月25日…〔今日の良かった〕医療統計の第一人者、新潟大学の岡田正彦名誉教授の新聞コメントがわかりやすかった。「中国の武漢では、無症状の人や軽症の人のための施設をたくさん作りました。そして本当に重症の人だけを相応の病院に送った。そういった病院はたくさんあるわけではないので、そこには全国から応援の医師、看護師が駆けつけた。そういったバックアップをしっかり作ったために医療がほぼ破綻しないですみました。日本でも、無症状の人や軽症の人を収容する施設を作る必要があったんです。それなのに、現在まで動いてこなかったために、軽症の人まで入院させてしまったり、一方、病院に入れず自宅待機するしかなくなり、結果的に自宅で亡くなるということが起こった。医療機関がどうこうという話ではなくて、バックアップの発想が日本になかったということです」
※ちなみに、厚労省は2007年に「ワクチン産業ビジョン」をまとめて国産ワクチン開発体制の再構築をうたったものの失速。政府も企業もお金を出し渋り、感染症対策の最前線に立つ保健所や国立感染症研究所の人員はむしろ減らされたという。

/先日の仏紙「リベラシオン」の特派員記事にも共感。以下に要約します。
「日本政府は、PCR検査数を増やすこともなく、ワクチンの提供を急ぐこともなく、医療体制を強化することもなく、必要な資金援助をすることもなく、1年以上もウイルスの蔓延を放置している。オリンピック期間中、3万人の選手団とその関係者へのPCR検査が毎日予定されているが、現在、東京都の人口1400万人に対し、1日のPCR検査の数が1万件を超えることはほとんどない。1人が4年に1度接種できる程度の割合に過ぎない。東京で1日3万回の検査が可能なのであれば、なぜ住人には提供しないのか。無料でPCR検査を受けるには処方箋が必要であり、自分の希望で受けるには検査に最大250ユーロ(約3万3000円)も払わなければならない。さらに、1億2700万人の国民がいるなか、抗原検査は1日5000件にも満たない」。問題点が浮き彫りに。

●5月24日…〔今日の良かった〕「いかなる政府もミャンマー国軍に一発の銃弾も売るべきではない」「ミャンマー国軍が平和的なデモを暴力で弾圧することに対し、安保理は懸念を表明するだけであり、これは見て見ぬふりをしてその場を去るのと同じである」。2月に始まったミャンマー国軍の市民弾圧は今も続き、800人近くの市民が軍に殺害され約4千人が拘束されている。だが、中国とロシアが国軍と親しいため、国連安保理は動きが鈍い。そこで先日、世界200以上の非政府団体が安保理国に冒頭のように声明で訴えた。
「国連安保理が軍事政権への武器禁輸を協議さえしないことは、安保理がミャンマーの人びとに対して負う責任の著しい放棄である」「武器禁輸措置はミャンマーの人びとをこれ以上の残虐行為から守り、国際法を犯しても罪に問われていない状態を終わらせるための世界的な取り組みの目玉となるだろう」。
明確で力強いメッセージだ。ミャンマーに対する主な武器輸出国は、中国、ロシア、ウクライナ、インド。イスラエルは2017年、韓国はクーデター後に停止したという。国際社会は武器禁輸の他にも、軍政と国軍所有の複合企業の幹部の資産凍結を行うべきだし、制裁決議を協議しようとしない安保理は、行動を求める世界各地からの呼びかけを集団で無視していることになる。声明を受けて、国連が機能しますように。

●5月23日…〔今日の良かった〕自ら命を絶ったプロレスラー木村花さん(当時22)がSNS上で中傷されたとして、母・響子さんが長野県の男性を訴えていた裁判で、19日に約130万円の支払いが命じられた。この判決が、匿名の影に隠れた中傷行為の抑制に繋がってほしい。
その男性はツイッター上で「あんたの死でみんな幸せになったよ、ありがとう」「地獄に落ちなよ」などと投稿。響子さんはほかの発信者についても提訴するという。響子さん「誹謗中傷は一生治らない心の傷を負う。NPO法人を立ち上げ相談窓口を作るなどして、中傷に苦しむ人を救いたい」。

//劇場版『鬼滅の刃』が米国に続いてフランスでも公開週の観客動員トップで凄い!って書こうと思ったら、国内でも史上初の400億円超えを達成したでござる。ほんと異次元すぎる!

//高須院長が主導した愛知県大村知事のリコール運動疑惑、関係者の逮捕と家宅捜査で次々と新事実が。高須サイドで偽造された嘘の署名はなんと70万筆もあったとのこと。そして期限までに指印を押す作業が間に合わず(高須の秘書まで参加したのに)、43万筆だけ提出したことが判明。
佐賀県にて極右「日本会議」が所有するビルでバイトに偽造署名させ、その作業を業者に2回発注した費用は実に1500万円。そんな大金、誰がどこから出したんだろ(と言っておく)。愛知県警を全力で応援。民放はいつまで高須のCMを流すのだろうね。

●5月22日…〔今日の良かった〕5月10日から始まったイスラエルとハマス(パレスチナ)が停戦に同意できたのは良かった。でも、この12日間で、パレスチナ側の犠牲は子ども66人を含む243人。約2000人が負傷し8万人が住む家を失った。また、イスラエル側も12が死亡した。
発端はイスラエルによる不当な東エルサレム占領。パレスチナ人の強制立ち退きが続き、イスラエルへの怒りが軍事衝突につながった。パレスチナ側ハマスはロケット弾を発射し、それに報復するイスラエル軍の空爆へ拡大した。なぜもっと早くに停戦がなされなかったのか。米国が露骨にイスラエルの味方をしたからだ。国連安保理は12日間に4度も双方に停戦を求める声明を出そうとしたが、アメリカ・バイデン政権がことごとく反対して最後まで一致した意見を述べることができなかった。
停戦要求に反対した理事国は、15カ国の中でアメリカただ一国だけだ。紛争10日目、沈黙を続ける安保理に憤った国が緊急会合を要請。総会議長(トルコ出身)は、「安保理は、目の前の悲劇についていまだに統一見解を示すことすらできていない」と怒った。

僕はこの件でバイデン氏に大きく失望した。バイデンはイスラエルにベッタリのトランプと違い、就任1カ月後までイスラエルのネタニヤフ首相と電話会談せず、対イラン政策でも核合意復帰の是非をめぐって意見が割れていた。イスラエルに物が言える大統領ではと期待した。なのにこの体たらく…。
アメリカ・ファーストをやめて国際協調を重視すると言っていたのは嘘だったのか。中国のウイグル弾圧はダメ、イスラエルのパレスチナ弾圧はOKというダブルスタンダードは通らない。こんなんじゃ中国やロシアの人権問題を批判しても説得力がない。米国は「水面下の交渉」を強調してきたが、結局、停戦を仲介したのはエジプト政府だった。

※バイデンが人権や民主主義を掲げているだけに、今回は米民主党内からも抗議の声が出ている。オカシオコルテス下院議員は演説で「バイデン氏らはイスラエルに自衛の権利があると言っているが、パレスチナ人には自衛の権利はないのか」と訴え、ツイッターにイスラエル軍による空爆の動画を投稿し、「これが米国の支持のもとで行われていることだ。バイデン政権は人権のために闘うという主張をどうやって信用させるのか」と批判した。

※1948年にイスラエルが建国されると、土地を追われた約70万人のアラブ系がパレスチナ難民となった。イスラエル国内にとどまったのは約16万人。現在、イスラエル国内のアラブ系住民は約195万人で人口の2割を占める。

●5月21日…〔今日の良かった〕新垣結衣さん(32)と星野源さん(40)の結婚、ガッキーファンからは「星野源なら許す」、星野ファンからは「ガッキーなら許す」と双方のファンから祝福されているのが素晴らしいですね。おめでとうございます!

※星野さんが身長168cmと知って一気に親近感(ほぼ同じ)。今なら少し小柄くらいの印象でしょうが、僕の青春時代はバブル真っ只中で「三高(高身長・高学歴・高収入)」という言葉が流行り、「175cm以上必須」という強迫観念が男子にありました。僕は周囲に秘密で、雑誌広告の「一ヶ月で5cm背が伸びる薬(個人差あり)」を貴重なお小遣いで密かに買ったり、脚を伸ばす器械や、秘伝の「背が伸びる運動(体操)」が記された通販専用の怪しげな本を購入、すべて試すも効果がなく絶句。内面がスカスカで失恋したのを身長のせいにして絶望したものです。今の青少年は「小柄でも中身を磨けばガッキーと結婚できる」という可能性を眼の当たりにし、呪いから解放されたのでは(ちなみにガッキーは169cm)。そういえば、あの脚を伸ばす器械、どこに行ったんだろ。(^^;)

※墓マイラーとして小柄で良かったのは、貧乏旅行なので夜行列車は寝台に乗れず座席で睡眠、バスの使用率も多く、そういうときに隣席があいていれば工夫して横になれたこと。今でもレンタカーの後部座席で車中泊をするので小柄は便利。小型テントでも狭いと感じたことはありません。あと、これは僕の気のせいかもしれませんが、海外巡礼ではアジア人がまったくいない土地もあるのですが、小柄というだけで初対面の人の警戒モードが少し下がり、会話に入りやすい気がします。威圧感ないですもんね(笑)

〔参考〕小柄の偉人、著名人
【音楽関係】モーツァルト(163)、ベートーヴェン(162)、シューベルト(156)、ワーグナー(166)、マーラー(163)、ドビュッシー(160)、グリーグ(152)、ラヴェル(161)、サティ(167)、カラヤン(約160)、バーンスタイン(約160)
プリンス(157or160)、ボノ(168)、トム・ヨーク(166)、マイルス・デイビス(167)、チャーリー・パーカー(167)、ルイ・アームストロング(168)、西川貴教(161)
【俳優】チャップリン(165)、ブルース・リー(164)、マイケル・J・フォックス(163)、ダスティン・ホフマン(167)、アル・パチーノ(163or170)、ジェット・リー(165)、ダニー・デビート(147)、ウディ・アレン(160)、トム・クルーズ(170)、マーティン・スコセッシ(163)、ジョージ・ルーカス(168)、フランソワ・トリュフォー(168)
西田敏行(166)、星野源(168)、岡田准一(169)、濱田岳(160)、武田真治(165)
【思想家】ガンジー(165)、サルトル(153※孔子216)、レーニン(165)、カント(157)
【画家】ピカソ(163)、ロートレック(152)、ルノアール(168)、モディリアーニ(160)、岡本太郎(158)
【武人】曹操(155※関羽約210)、ナポレオン(168)、源義経(147※弁慶208)、秀吉(149※淀殿168、利休178)、家康(159※信長170)、石田三成(156)、伊達政宗(159)、上杉謙信(160)、武田信玄(153or162)、高杉晋作(158※西郷180)、勝海舟(158※龍馬173)、近藤勇(164※土方168)、徳川綱吉(124)、吉宗(155)、慶喜(157)、山本五十六(159)
【文学】ドストエフスキー(169)、バルザック(157)、夏目漱石(159)、石川啄木(159)、森鴎外(161)、中原中也(160)、島崎藤村(154)、有島武郎(160)、三島由紀夫(163※太宰173)、宮沢賢治(163)、谷崎潤一郎(155)、正岡子規(163)、芥川龍之介(167)、又吉直樹(164)
【政治家】チャーチル(167)、ケ小平(150)、フルシチョフ(160)、プーチン(168)、伊藤博文(154※リンカーン193)、 吉田茂(155)、田中角栄(164)
【危険人物】スターリン(163)、ムッソリーニ(169※ヒトラー175)
【その他】ガガーリン(157)、植村直己(162)、野口英世(153)、T・E・ロレンス(166)、タモリ(161)、ビートたけし(165)、高橋大輔(165)、舞の海(169)
なんかもう、夢中で調べました。

//神奈川の脱走した巨大アミメニシキヘビ、無事に捕獲されてよかった。まさか逃げたアパートの屋根裏に潜んだままだったとは。灯台下暗しですね。

●5月20日…〔今日の良かった〕先日の日記で触れた、「難民認定手続きのチャンスは事実上2回までに制限」「強制収容の期限なし」など問題点の多い入管法改正案について、政府・与党は今の国会の採決を見送り成立を断念、良かった!これでエリザベスさんの強制送還は当面なくなっ た。やっぱ声を上げるって大切だ。

//ダークファンタジー『ベルセルク』で知られる孤高の漫画家、三浦建太郎先生が54歳で急逝。大ショックです。緻密な魔物の描き込み、画面を埋め尽くす兵士の鎧が皆異なるなど圧巻の画力でした。台詞も刺さるものが多く、 他者の夢にすがらず己の足で立つ価値を胸に刻みました。「このままあいつの夢に埋もれるわけにはいかねえんだ。もうごめんなのさ。あいつの夢の中であいつを見上げているのは」。

そして連載コメントでは三浦先生の怒濤の漫画愛と、誠実なお人柄に触れました。
・考えてみれば今年はまだ2日しか休んでない(1993・春)
・「綿の国星」にまたはまった。学生時代、学ランで映画も見に行った(1994)
・7月で30歳。振りかえれば金太郎飴の様に漫画ばかり描いてたな(1996)
・2年間着信ゼロ。携帯解約しよ。まずしい人間関係が私を机に向かわせる原動力(2002)
・30代もあとわずか。マンガ以外何もないイビツな人生だがもう取り返しがつかないのでこのままGO!(2006)
・休載の間もずっと兵隊を描いてました(2007)

特に印象に残るのは、02年の新聞インタビュー記事。漫画家としての矜持が語られていました。
「Gペンで描いた線には、念がこもる気がする。熱が伝わるんです。そんな力をこめた絵を、描き手が「どうだ!」と差し出し、読み手が「待ってました!」とこたえる。そんなマンガが好きだし、自分でも描いていきたい」
三浦先生、人生の糧(かて)となる、豊かな読書体験を本当に有難うございました。
※32年を費やし40巻で未完となった『ベルセルク』。もしラストまでのプロットが残っているなら、何らかの形で公開してほしい…。

  台詞のパワーもすごかった!!!

//「古畑任三郎」「眠狂四郎」「パパはニュースキャスター」で知られる俳優・田村正和さんが心不全のため急逝。享年77。既に4月3日に他界されていたとのこと。哀悼の意を表します。※時代劇スターの故阪東妻三郎さんの三男 で、兄の故田村高廣さん、弟の田村亮さんは俳優。

●5月19日…〔今日の良かった〕ウルトラジャンプ最新号の『ジョジョリオン』、まったく予想外の展開に友人たちと「さすがは荒木先生」と唸る。いつも発売日に翌月の展開を予想するんだけど、あらゆる想定がすべて外れた!いったい来月はどんな方向へ進むのだろう。

//来場者が静かな環境で鑑賞を行う映画館、美術館、博物館、クラシックコンサート等は飛沫による感染拡大のリスクは低く、コロナのクラスターが確認されていない。文化庁はGW後に都内の国立文化施設を再開させる方針だった。だが、小池知事から強い休業要請を受け、休業が続行された。その数時間後、文化庁の都倉長官が「文化芸術活動に関わるすべての皆様へ」と題し、メッセージを発信。これまでこういうのはなかったので、ちょっとグッと来た。

「(感染症対策が適切に講じられている公演や展示において、来場者間で感染が広がった事例は報告されておらず)感染拡大のリスクをできる限り抑えながら、文化芸術活動を続けていくことは、不可能なことでは決してありません。 したがって、文化芸術活動の休止を求めることは、あらゆる手段を尽くした上での最終的な手段であるべきと考えます。皆様におかれては、これからも文化芸術に関する活動を、可能な限りご継続ください。文化庁長官として私が先頭 に立って、そのための支援に全力を尽くしてまいります。」
「これまでの新型コロナウイルス感染症との過酷な闘いの中で明らかになったことは、このような未曽有の困難と不安の中、私たちに安らぎと勇気、明日への希望を与えてくれたのが、文化であり芸術であったということです。文化芸 術活動は、断じて不要でもなければ不急でもありません。このような状況であるからこそ、社会全体の健康や幸福を維持し、私たちが生きていく上で、必要不可欠なものであると確信しています。〜文化庁長官・都倉俊一」

//功績のある芸術家が会員になれる「日本芸術院」は、戦前に設置されたために体質が古く、対象は「美術」「文芸」「音楽・演劇・舞踊」の三つしかない。マンガやアニメは入っておらず、映画でさえ演劇扱いであり、定員120人の うち映画関係者は山田洋次監督ただ1人だ。また、女性は17%しかいない。時代にそぐわないため、先日改革案がまとまった。同案では既に文化功労者らが多くいる「写真・映像」「マンガ」「映画」を新設し、ファッションやアニ メなども広く対象にするよう求めている。会員は非常勤の国家公務員であり毎年250万円の年金が支給&終身制のため老後の心配が少し減る。今は新会員を現会員の推薦をもとに内部で選んでいるが、文化庁が選んだ有識者も候補の 推薦や絞り込みに加わり、会員が選挙で選ぶとした。得票が同数の場合は「女性優先」になる。山田監督いわく「映画や写真は20世紀の芸術で、芸術院はそれよりも昔の伝統的な芸術家の集まりだった。ジャンルの拡充は遅きに失するぐらいだ」。

●5月18日…〔今日の良かった〕1日あたり約40万人のコロナ感染が続くインドだが、陽性率は35%から25%程度に下がっているとのこと。ニューデリー最大級の私立病院では2回のワクチン接種を終えていた医師40人が変異株に感染したものの、感染した医師はワクチンのお陰で重症化しなかったという。インドの医師「人口13億人のうち9億〜10億人に接種できれば、この闘いに勝利できるだろう。問題はワクチンの不足。増産を急ぐ必要がある」。

ワクチン増産のために、インドと南アフリカは先進国の大手製薬会社に特許権を一時放棄させる案を世界貿易機関(WTO)に提起している。ワクチンの「レシピ」である特許権を開放して、世界のワクチン供給量を増やすのが狙いだ。途上国ではワクチン格差の解消を期待して賛成の声が多いが、製薬会社を抱える欧州や日本は反対している。
WTOは加盟164カ国・地域の全会一致で物事を決める原則なので、欧州諸国が反対のままでは実現は厳しい。ところが意外にも米国バイデン政権が「賛成」を表明し、世界は仰天。最大の障壁と考えられていた米国が賛成に回ったことで特許権一時停止の可能性が見え、インドなどは先進国の理解を得られるよう提案を見直している。人道的問題であり、ワクチンの供給量を増やすことを優先すべきと思う。

//大リーグ、大谷翔平選手が13号ホームランを打ち、なんと両リーグを通じて単独トップに。すごすぎる。

//スギ薬局創業者の杉浦会長夫妻の秘書が「ワクチン接種を優先して会長夫妻へ」と、愛知県西尾市に何度も求めていた件。担当職員は断ったが再三の電話があり、部長が「特別扱いできない」と伝えると、「あなたでは話にならない」となり、副市長が便宜を図るよう指示、最終的には報道を受けその指示を撤回した。スギHDから圧力があったかどうかについて、中村市長は「通常の働きかけより重い圧力というかプレッシャーがあったという認識」、部長も「秘書の方の口調がかなりしつこかった。断るとまた電話がくるという繰り返しだった。要請の範囲をはるかに超えていた」と説明。スギHDの広報室は「便宜を依頼していない」としていることについて、市長「我々としては認識が異なっている」。その後のスギ側の説明は「会長は何も知らなかった、秘書が熱心で勇み足になった」。秘書のせいになったことまで、何もかも印象が悪すぎる。

//ライブハウスやミニシアターが潰れたという報道が跡を絶たない。特にライブハウスは、酒の売り上げが全体の約7割を占めるなど、酒の売り上げがあって初めてアーティストにお金を還元できることから、緊急事態宣言で酒類の提供ができなくなったのが決定的打撃に。頼みの綱は政府の補助金だけど、東京のあるライブハウスが昨夏文化庁の「文化芸術活動の継続支援事業」に申し込もうとすると、「まず経産省の小規模事業者持続化補助金に申し込み、不採択になった場合に申請可能になる」と説明を受けた。そこで持続化補助金の申請をしたが、不採択の通知が来たのは今年2月。文化庁の支援事業の申し込みは昨年12月で締め切られており、どちらの補助金も受け取れなかったという。悲惨すぎる…。

//ロシアのハッカー集団「ダークサイド」がサイバー攻撃で米石油パイプラインを操業停止にさせた問題。ガソリンなど東海岸で消費される燃料の45%を担っており、停止が長引けば生活や産業への影響が出る。犯人の目的はランサムウェア(身代金ウイルス)による金銭で、サーバーをウイルスに感染させ、データの復元や情報流出を防ぐためとして「身代金」を要求している。昨年、被害企業が支払った身代金は3.5億ドル(約400億円)に達し、前年の4倍以上。 そして今回はパイプラインという人命にかかわる基幹インフラを攻撃しており、一線を越えた。今後は原発が狙われる可能性もある。ランサムウェアは経済犯罪にとどまらず、国家安全保障のリスク。プーチンよ、国内のサイバーテロ犯をちゃんと逮捕してくれ。
(追記)その後、アメリカ政府が本気で怒った結果、「ダークサイド」はサーバーにログインできなくなり、活動停止を宣言。あとは逃がさず連中にお縄を。

●5月17日…〔今日の良かった〕ユネスコの諮問機関が「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表(いりおもて)島」の4島を世界自然遺産へ「登録」するよう勧告!奄美大島はアマミノクロウサギ、アマミイシカワガエル、アマミスミレなど固有種が多く、「オン リーワンの島」とも呼ばれる。環境省レッドリスト(2018)に記載された絶滅危惧種は、維管束植物193、脊椎動物76、昆虫20にものぼる。
同島はかつてユーラシア大陸と陸続きだったが、地殻変動や海面上昇により島として孤立、古 いタイプの生物が固有種になった。温暖湿潤な気候が「命のゆりかご」となる豊かな森を育む。史跡として西郷の幽閉跡もあるし、僕もいつか訪れたいと思ってた。ほんと、早くコロナ収束せい。
※YouTubeに奄美大島の貴重な生物を集めた1分半の動画あり。

●5月16日…〔今日の良かった〕昨日、火星に中国の探査機「天問1号」が着陸成功!世界ではソ連と米国に続く3カ国目。火星は非常に着陸が難しく、欧州宇宙機関なども挑んだがほとんどが失敗してきた。日本も、火星軌道への投入を目指した探査機「のぞみ」が失敗 に終わっている。
火星の大気は地球の1%と薄いためパラシュートでは十分な減速ができず、ロケットの逆噴射が必須。そして、地球の3分の1の重力(月の2倍)があるため、減速には大きなエネルギーがいる。大気圏突入、パラシュート展開、ロケット 逆噴射、すべてがジャストタイミングでなければ地表に激突。地球と火星は通信に片道10分以上かかるため、何かトラブルが発生しても対応が間に合わず、NASAでは大気圏突入から着陸までを「恐怖の7分間」と呼んでいる。それを初回で成し遂げた。JAXA の的川名誉教授「三つのミッション(軌道へ探査機投入、着陸、探査車で走行)を同時に行うのは常識外れ。たいしたもんだ」。

/一方、中国は宇宙でトンデモないやらかしも。知らない人も多いけど、5月9日はすべての人間の命が危険に晒された1日だった。中国はいま独自の宇宙ステーションを建設しており、部品をどんどん宇宙へ運んでいる。4月末には大型ロケット「長征5号」で中核パーツを打ち上げたが、ロケットの残骸の落下をコントロールできなくなった。米国防総省は「ロケットはほぼ完全な形で落下してくる」と警告、どこに落ちるか分からないというのだ。地表の7割が海 面とはいえ、人口密集地に落下すれば、どれだけ死者が出たかわからない。最終的にはインド沖の海上に落下し、各国は胸を撫で下ろした(昨年も部品がアフリカに落下している)。NASAのネルソン長官は「中国が宇宙ごみ(スペースデブリ)の取り扱いについて、責任ある基 準を満たしていないのは明らかだ」と批判。
いやもう、小型コロニー落としは勘弁、マジで反省してほしい。防ぎようがない。

●5月15日…〔今日の良かった〕鹿児島で大久保利通(1830-78)の慰霊祭が恩讐越えて初開催(9日)。他界から143年かかった。
大久保は明治維新の立役者の一人だけど、民衆から愛された親友・西郷隆盛を西南戦争で敗死させたことから憎しみを集め、大久保家は一族の大半の墓を東京に移した。
近年『西郷どん』などで大久保の苦悩が丁寧に描かれるようになり、少しずつイメージがアップ。大久保は私欲に走らず国家の舵取りに身を捧げ、暗殺時に借金しか残らなかったという。2度も島流しになった西郷を、薩摩に戻すよう尽力したのも大久保だ。
昨年発足した「大久保利通公顕彰会」と、4年前に発足した「西南之役恩讐を越えての会」が合同で慰霊祭を呼びかけ、先週「大久保利通公並びに維新先覚者慰霊祭」が鹿児島の大久保銅像前の広場で初めて催され、約100人が集まったとのこと。
大久保顕彰会の会長「恨みつらみを百何十年も持つというのはいいことではない」。慰霊祭では、小学生が大久保をたたえる作文を読み、中学生が大久保の座右の銘「為政清明」と、西郷の「敬天愛人」を書にしたためる催しもあった。僕は大久保も西郷も好きなので、大久保が故郷で慰霊祭を挙行してもらえて良かった。

//わが大阪、コロナ発症しても入院先がなく、自宅で待機中の人が17,000人に達している。人口当たりの死者数はインドやメキシコを抜き、都市では世界ワースト。府内は絶対に感染できない状況。もう「大阪モデル」という言葉はまったく聞かなくなった。

●5月14日…〔今日の良かった〕EUはファイザーの工場がベルギーにあるなど、コロナワクチンの供給拠点になっている。先日、EUは45カ国に1億7800万回分の出荷を認めたけど、そのうち日本向けが全体の4割を占め、7200万回分が入ってくることに。ようやくワクチン確保に向けて光明が見えてきた。

//国会で審議中の入管法改正案が問題だらけであることを4/23の日記に書き、その後にいろいろ追記していたのですが、記事が後ろに流れて目立たないので、追記分を以下に貼り直します。

→国連によると戦争や迫害から逃れた2018年度の難民は7000万人を突破し、70年前に統計を取り始めて以来過去最多となった。冷戦が終了したにもかかわらず、過去20年間で2倍になっている。2019年、ドイツは53,973人の難民を受け入れ、米国も44,614人を受け入れたが、わが日本はたった「44人」。申請者10,375人のうち、44人だけが救済された。ドイツの「1226分の1」だ。

また、難民申請者の人数に対する認定率を比較すると、カナダが55.7%(過半数を認定)、イギリスが46.2%であるのに対し、日本はたった0.4%に留まっている。0.4%!!
これは世界でも類を見ない極めて少ない認定数だ。

★主要国と日本の難民認定人数と認定率(2019)

  画像リンク

/国内の外国人に対する処遇も酷い。今年3月、名古屋出入国在留管理局で収容中のスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん(当時33)が亡くなった。彼女は日本が好きで、日本語を学び、日本文化を母国に伝えたいという夢を持っていた。そしてスリランカの大学を卒業し、勉強のため学生ビザで来日。その後、事情があり学費が払えなくなって退学となった。

  在りし日のサンダマリさん

昨年8月、コロナ禍の中で同居男性に暴力を振るわれ、警察にDVの悩みを相談に行ったところ、「不法滞在」として逮捕され、強制収容された。
昨年12月からに面会していた支援団体によると、彼女は重い食道炎を患い、1月以降、食べても嘔吐するようになり、面会の度に体調が悪化。「点滴を打ってほしい」と訴えていた。2月の面会時は自力で歩行できず、車いすに乗 り、頻繁に嘔吐するためバケツを持っていたという。入管によると、3月サンダマリさんは脈のない状態で発見され、搬送後に死亡が確認され、死因は「不明」となっている。
支援団体は「この問題は各地の入管でも同じこと。収容施設の処遇が改善されないと同じようなことが繰り返される」とし、彼女の死因や、点滴投与をしなかった理由を明らかにすることなどを求めている。野党やスリランカの遺族は、彼女の病状の経過 を記録した映像の開示を求めているが、上川法相は「保安上の問題」などを理由に応じていない。

入管法改正案の強行採決が迫っている。与党の改正案では、収容期間が無制限のままだ。これでは収容者が希望を見出せずノイローゼになったり自殺を試みる問題を解決できない。収容期間の上限を定め、難民認定部門を入管当局から独立させ、収容の可否を裁判所が判断するようにしてほしい。どうか人道的配慮を!

●5月13日…〔今日の良かった〕ラインなど文字による会話だけのテキストチャットが普及するなか、オンラインでも相手の存在をリアルに感じられるツールとして、早稲田大のドミニク・チェン准教授(フランス国籍)が「画面越しに、互いがテキストを入力してい るプロセスをリアルタイムで見えるチャット」を開発したという。つまり、送信前の打ち込んでいる途中の文字が見えるということ。これだと、考えている間があったり、文字を削除したりしている様子が可視化され、相手の思考の現 場に居合わせているような気持ちになれる。試験的に導入した結果、メールのように交互に送りあうより心理的な距離が縮まったという。暴言を書いてしまった場合、思い直して消しても伝わってしまうが、相手にプロセスが見える環 境では、逆に暴言を抑止する効果が出てくるとのこと。ツイッターのようなSNSでは、文字は確定した状態で共有され、書いたプロセスは分からない。それゆえに応酬になる面もあるので、思考の過程が見えることで、議論の一致点に 向けて会話しやすくなる。これ、僕も試してみたいな。

チェン准教授はメディアのインタビューで以下のようなことも語っていた。
「収益を最大限にするため、利用者の自社アプリに対する中毒状態をいかにつくるか。米国から中国まで数学や心理学の博士号を持つ世界の天才たちが、そんな仕事をしている。スマホのアプリは、利用者の特定の情報に対する飢餓感 を誘発するように設計されている。悪意はないが、倫理の要素が抜け落ちている」
「(9歳の娘には)注意を収奪されるものは使わせないようにしています。たとえば、ユーチューブは自動再生機能があるので、自分で選択したのではない情報に満足する状態に慣れてしまう。大人も中毒になりかねないものを無自覚 に子どもに与えるのは、危険だと思います」
「ネット中毒とは、自らの意思とは関係なく時間を奪われてしまうことです。リテラシー(見極める力)を高めるためには、日本でも広くプログラミングを教育に取り込むべきです。そうすれば、子どもはプログラムの設定を少し変 えるだけで情報の出方が違うことを体感できる。自分が企業の設計しだいで操作されてしまう世界で暮らしていることもわかります」

●5月12日…〔今日の良かった〕私事ですが、本日で当サイトは1999年の開設以来、「22歳」になりました!大学時代にこの『文芸ジャンキー・パラダイス』と出会ったかたは、もう40代の中年ですね。僕も50代半ばに近づきつつあり、自分で自分の年齢が信じられません。「いつの間に!?」です。
「ノストラダムスの大予言で1999年7月に世界が滅ぶ前に、何か生きた爪跡を」と、冗談みたいな理由をつけて直前の5月に立ち上げたサイトですが、いざ始めてみると、墓巡礼のほかにも映画・音楽・美術・漫画と「あれも伝えたい、これも讃えたい」状態になり、キーを叩く指が止まらなくなりました。

この間、ネット世界は大きくかわり、ツイッターやインスタグラムその他SNSの台頭で、ウチのような化石スタイルの個人サイトはかなり減ってしまいました。実際、アクセス数もジョジョ立ちがブレイクした15年前より随分減っています。
それでも、いまこの日記を読んで下さっているあなた、そうあなたの存在が更新のモチベーションとなり、22年間、ずっと書き続けています!本当に有難うございます!今後とも、文芸ジャンキーをよろしくお願いしますッ!
※これまで元旦に書き始めては早い段階で中断していた「今日の良かった」も、初めて半年が見えてきました。大晦日まで完走すれば、「2021年はコロナ禍で大変な年だったけど、振り返って見れば、毎日のように良いことがある、たくさん救いもあった一年だったね」となるはず。

//福井県が「4月以降に県内でコロナに感染した人の85%が、マスクなしで他人との会話や接触をしていた」と調査結果を発表。こういうデータが出てきたのは初めてとのこと。マスクを軽視している人でも、感染者の85%が「マスクなし会話」と分かれば抵抗感が減るのでは。

●5月11日…〔今日の良かった〕昨年のコミック市場は、25年ぶりに記録を更新し過去最大規模に。コミックの年間推定販売金額は前年より2割以上増えて6126億円に達した。娯楽の多様化でコミック市場は元気のない時期が続いたので嬉しい。
これまでコミック市場の過去最高額は、「スラムダンク」「ドラゴンボール」が連載されていたジャンプ黄金時代の1995年に弾き出した5864億円だった。
「鬼滅の刃」の累計1億5千万部も記録を後押ししたけど、減り続けていた紙のコミック市場は「鬼滅」を抜いても19年ぶりに増加に転じた。
電子コミックは前年より3割以上増えて3420億円。背景はステイホームで多くの人がコミックを読むようになったから。
※紙の出版物の販売額は1兆2237億円で前年とほぼ同じだけど、紙と電子を合わせると5%増加。電子出版物の売り上げの9割がコミック。

//16日19時 FM ヨコハマ(神奈川/周波数84.7MHz)の『SUNSTAR WEEKEND JOURNEY』にゲスト出演し、30分ほど偉人の墓巡礼トークをします。生放送ではなく録音なので緊張から解放され、僕はリミッター解除で存分に語りました!DJ本村さんが音大・声楽科出身で盛り上がりました。お楽しみ頂ければ幸いです。 他県の人でもネットラジオの「ラジコ」を使えばリアルタイムで聞くことができます!
番組では僕がリクエストしたルイ・アームストロングの『この素晴らしき世界』もオンエアされます。
※前夜には大阪のFM COCOROでもオンエアされます。

●5月10日…〔今日の良かった〕ファイザー製のワクチンを横浜市立大学が研究、2回接種した人はイギリス型やインド型の変異ウイルスについても「9割を超える人にワクチンが働いている」と発表した。2回接種済みの医療従事者105人の血清で研究。ウイルスの働きを抑える「中和抗体」が産出された人は、従来型は99パーセント、イギリス型は94パーセント、インド型は97パーセントとなった。一方、1回目の接種だけでは「中和抗体」が産出された人は、イギリス型で18パーセント、インド型で37パーセントにとどまっており、やはり2回接種はマストのようだ。

/同様の調査はワシントン大学の保健指標評価研究所も行っており、この調査では英国のアストラゼネカ、ロシアのスプートニクなども含めて幅広く研究され「どのワクチンがどの変異株にどれだけ有効か」が一目でわかる。ファイザーとモデルナが実に優秀であり、いま日本に入ってきているワクチンがファイザーで良かった。
※ロシアのスプートニクも有効性92%で悪くない数字。でも中国のシノファームと米国のジョンソン・エンド・ジョンソンは70%強で心もとない。
 

●5月9日…〔今日の良かった〕四国での「太陽光発電」の発電出力は10年前に比べて20倍以上に増えており、供給量が初めて電力需要を上回った!今月3日の午前11時から正午にかけての四国での電力需要は、最大で229万キロワットだったのに対して、太陽光発電の供給量はこれを上回る232万キロワットに。
その際、火力発電からの供給を抑え、さらに関西に電力を送るなどの対応をとって需給バランスを維持し、安定供給を確保したとのこと。
オーストラリアは世界一のウラン埋蔵量なのに原発がない。ドイツ・韓国・ベルギー・台湾・スイス・イタリア・オーストリアも原発ゼロに政策転換。
夜間は昼間の蓄電を使って揚水発電していくことで、四国の伊方原発はもう必要ないのでは。

●5月8日…〔今日の良かった〕危うくフィッシング詐欺に引っかかるところをギリセーフ。
今日、スマホに偽SMS(ショートメッセージ)が入った。
「佐川急便よりお荷物のお届けに上がりましたが宛先不明の為持ち帰りました」とあり、URLが貼られていた。ちょうど今日届く荷物が2つあったし、ケータイ番号を知っている人は少ないため、ガチの佐川からのメッセージと思い、フェイクと知らず貼られたURLをクリック。
するとApple IDを打ち込む画面になり、「ん?これで荷物の追跡ができるんだっけ?」とIDを入力。次にパスワードが求められ、送信ボタンを押す直前に「待て、待て!既にこのスマホで何度かアップルストアで買い物したやん。なんで自動でログインできない?」。

ヤバイ気がしてこの内容を検索したら佐川急便が4月30日付けでホームページに「佐川急便を装った迷惑メールにご注意ください」と注意喚起を出していた。いや、それ知らないって!(汗)
あまりスマホで買い物しないのに、これが届くということは、かなり広範囲にこのフィッシング詐欺メールがばら撒かれていると予想。ニュース番組、新聞でもっと報道するべき。

   まさか偽物とは!

添付画像はApple版だけど、これのアマゾン版もあるとのこと。パスワードを送ると個人情報を盗られる可能性があるので皆さんくれぐれもご注意を!

●5月7日…〔今日の良かった〕「運も実力のうち」はよく聞く言葉だけど、ハーバード大学のマイケル・サンデル教授(68/政治哲学)は「実力も運のうち」と主張、学歴に代表される能力(功績)主義に疑問を投げかけ話題を呼んでいる。
そのサンデル教授と日本の若者たちとの対話が先日の朝日に掲載され、思わずメモした言葉がたくさんあった。以下はサンデル教授の発言の要約。

「米国では名門大学の学生の3分の2が、所得上位20%の裕福な家庭出身。入学した者は、自ら達成した成果に誇りを感じ、自力で入学したのだと考える。だが、これはある意味で人を誤らせる考え方だ。彼らの入学が熱意と努力の賜物(たまもの)であるのは確かだとしても、彼らだけの手柄だとは言い切れない。入学へ至る努力を手助けしてくれた親や教師はどうなるのだろうか?才能を育て、報いを与えてくれる社会で“たまたま”暮らしている幸運についてはどう考えればいいだろうか?」
能力主義の勝者は、「努力が足りない」と敗者への謙虚さを失いがち。
「裕福な人と、資力の乏しい人は、日々の生活で交わることがほとんどない。それぞれが別々の場所で暮らし、働き、買い物をし、遊ぶ。子供たちは別々の学校へ行く。そして、能力主義の選別装置が作動したあと、最上層にいる人は、自分は自らの成功に値し、最下層の人たちもその階層に値するという考えにあらがえなくなる」
「誰もが自分自身を成長させ、満足のいく仕事に就くためのスキルを身につける機会を同じように得られるわけではない。ここ数十年の間に、不平等はどのような性質のものであれ、深まっている。仕事には二つのことが重要。それは、お金を稼ぐための生活の手段であると同時に、尊厳と尊敬と名誉の源泉でもあるということ。勝者が自分の成功は自分のおかげだと思ってしまうと自分より恵まれない人を見下す傾向がある。それは、勝者の間にある一種のプライド、一種の思い上がりを生み出す。そして、負けた人のやる気を失わせ、社会はバラバラになっていく。勝者と敗者の社会的分断につながる」
「各人が社会的な評価と尊敬を得るために、尊厳ある仕事をすることができるようにするためには、拡大する不平等を是正しなければならない」
「(米国でトランプ前政権が誕生したように)エリートに対する怒りが民主主義を崖っぷちに追いやっている時代には、能力の問題はとりわけ緊急に取り組むべきものだ」

「人種差別や性差別がよくないとされる時代にあって、学歴偏重主義は容認されている最後の偏見だ」
日本では、一流大学に入ろうと高校生は苦しみもがいている。サンデル教授は出身大学による差別をなくすため「大学入試は一定の基準をクリアした者に、くじ引きで入学先を決めてはどうか」と提案。
「適格性の基準を設けて、あとは偶然に任せれば、高校生活は健全さをいくらか取り戻すだろう。心を押し殺し、履歴を詰め込み、完璧性を追求することがすべてとなってしまった高校生活が、少なくともある程度は楽になるだろう。能力主義によって膨らんだ慢心をしぼませる効果もある。頂点に立つ者は自力で上り詰めたのではなく、家庭環境や生来の素質などに恵まれたおかげであり、それは道徳的に見れば、くじ運がよかったに等しいという普遍的真実がはっきり示される

若者「(勉強した者だけが入学できる)能力主義は人のやる気を引き出し、機会平等の考え方は、やる気をそぐのでは?」
サンデル「他の人よりも上手に歌いたいと思って歌うことが、最高の音楽を作ると思いますか」
若者「いいえ。物事を測る基準が異なっているから、歌にも違う良さ、一つじゃ測れない良さがあると思います」
サンデル「素晴らしい。上手に歌うための唯一の、あるいは第一の動機が、歌の上手さを競い合ったり、他人と比較したりすることであるならば、それは、音楽を楽しむことから得られる喜びや幸せを、私たちから奪うことになるかもしれない。あなたが言及したのは、歌うことの本質的な愛です。もし私たちが歌う主な理由が、競争や比較のためなら、その愛は弱められるかもしれない。私が教育システム全般について言いたいのは、能力主義的な競争に変えてしまうと、本来の目的である学ぶことへの愛が薄れ、何を本当に勉強したいのか、何を学びたいのかを自問する能力が失われてしまうということです。競争に勝つためでもなく、他の生徒と比較するためでもない。学ぶことへの愛のために学ぶ。そういう教育方法であるべきです」





●5月6日…〔今日の良かった〕コロナ封じ込めに成功している台湾と日本の対比や米国のワクチン戦略について、千葉大学大学院の神里教授(科学史)の新聞コラムがわかりやすかった。

「台湾は今現在も、ほぼ完全にこの病気を抑え込んでいる。人口は日本の約5分の1で、社会経済的な条件や市民の価値観、自然的・地理的条件も似通っている。しかし、死者の総数は11人である。日本では1万人に迫ろうとしている。 人口比で約200倍、日本は状況が悪い。しかも台湾は、経済を犠牲にして健康を守ったのではない。政府を中心とした合理的で非常に素早い対応が幅広い信頼を獲得し、総合的に奏功しているのである」
「米国は有望なワクチン候補に1兆円規模の支援を決定した。米政府によるワクチンの購入保証を製薬会社が得たことで、リスクを気にせずに開発に集中できた。同じ頃、日本政府は例の「Go To キャンペーン」に2兆7千億円という巨 額の予算を組んだ。そのお金は医療やワクチンのために使うべきではなかったのか。2億回分のワクチンの代金はいくらになるのだろうか」
「率直に言って、この国は大丈夫なのか、という気持ちが募る。最大の問題は、責任ある立場の人たちが、この危機をできるだけ「自然現象」として処理したいと考えていることではないか。つまり「仕方が無かった」と言いたいの だ。だが、第4波は予想し得たものだ。また、十分な国力があり、諸外国と比べても感染者数が顕著に多いわけでもないのに、発生から1年以上が経った今、医療崩壊が起こるというのは、国の総合的なマネジメントに問題があるとしか 言いようがない」

僕はこのコラムを読んで、以前にネットで見た次のブラックジョークを思い出した。「コロナを抑えている台湾、オーストラリア、ニュージーランドは島国だから、早期に飛行機止めて、その後、入国者全員を検査、数日隔離してから 入国させるだけでコロナは蔓延しないわけ。そんな感染対策が簡単な島国国家と日本を比べないでほしい。」

/日本のワクチン接種率は2%程度で、先進国OECD諸国で断トツの最下位。田村厚労相はワクチン国産化を「国としても支援しないといけない」と言うが、研究開発費を削ってきたのが安倍前政権。欧米では病原体に合わせて素早 く設計できる「RNAワクチン」の接種が進んでいる。かつて日本でもRNAワクチンの開発が治験直前まで進んでいたが、東大医科学研究所の石井健教授いわく「2018年に国の予算打ち切りで頓挫した」
法大・五十嵐仁名誉教授(政治学)「安倍前政権は、ノーベル賞学者の山中伸弥教授のiPS細胞ストック事業に予算カットを迫ったほど基礎研究を軽視していた。科学技術や専門家の知見を尊重しない“反知性主義”がコロナ対策の迷 走にも表れている。学術を軽視する姿勢は菅政権にもしっかり引き継がれています」。政治が科学を軽視してきたツケが、ワクチンの遅れに。

●5月5日…〔今日の良かった〕大河ドラマの名演に感じ入り、演技について個人的な意見を。
「熱演」というのは、やたら大声で叫んだり、最近よく見かける鼻水を垂らしたまま号泣することではないと思う。僕はそういう演技を見ると「役柄ではなく俳優さんが前面に出てきている」と感じ、急に現実に引き戻されてしまう。
アカデミー賞に俳優として史上最多21回もノミネートされている大女優メリル・ストリープは、他の俳優と何が違うのか。
それは、押し殺した感情の表現。セリフを言葉にするより先に思いが表情から伝わってくる。分かりやすい例は泣き方。メリルが泣くときは、目と鼻が赤くなる(泣きはらした感じの顔)。普通の俳優は、ただ大声でワーワー泣いて「自分は悲しいのだ」と周囲に知らせている。
何というか、台本に「ここで泣く」とあるから泣いているのではなく、本当に役柄と一体化して生理現象として泣き濡れている感じで、それが見る者を「もらい泣き」させてしまう。
※メイクでも泣きはらした顔は作れるけど、それでは21回もオスカーの候補になれない。オスカーは映画関係者が投票するもの、本職の胸を動かす演技は誰でもできるものじゃない。

  『クレイマー、クレイマー』から(当時30歳)

最近、大河『青天を衝け』で画面に見入った脇役の俳優さんが2人いる。
第11話(4/25)で水戸藩士・藤田小四郎(急進派の志士)を演じた藤原季節(きせつ)さん(28)と、第12話(5/2)で剣豪の志士・尾高長七郎を演じた満島真之介さん(31)で、以下のシーンが神がかっていた。

藤田小四郎は父である勤王家の藤田東湖が江戸の大地震で圧死、その後、外国の言いなりになっている幕府に失望して酒を飲んだくれる。小四郎は世の中を変えようと夢を語る主人公・渋沢栄一らを「田舎者が国を語っている」と小馬鹿にして笑い、怒った渋沢らは「世を正そうともせず酒に溺れ、それでも東湖先生の息子か」「なんたるざま!」と小四郎を糾弾。…その数秒後、小四郎は肩を振るわせ、片手で顔面を覆い、嗚咽を始めた。そして「お前の言うとおりだ…。だが、俺とて決してこのままで良いとは思っておらぬ」と、仲間を桜田門外などで失った水戸藩士の苦悩を語った。
藤原季節さんは小四郎の「男泣き」を、右手で横から顔半分を覆い、天を仰ぐことで表現した。

周囲を見下す嘲笑からの… ワシはどうすればいいんじゃ!の涙

ついさっきまで高笑いしていた小四郎が、栄一に核心を突かれて感情を吐露し始めるシーン。しばらく手で顔を覆ったまま沈黙があり、最初に「はぁぁ…」と息がもれ、それから自分の想いを語り始める。間(ま)の取り方が素晴らしく、八方塞がりになった小四郎の気持ちが、ほんの数秒でこちらに伝わった。「なんていう俳優さんなんだろう」と放送直後に検索。“季節”という名前は本名とのこと、珍しい名前で覚えやすい。今後が楽しみです。

尾高長七郎は帝(みかど)の心が攘夷(じょうい、外国を追い払うこと)にあると信じ、弱腰な幕府にテロも必要という信念を持っていたが、「帝のため」と攘夷の先頭を走っていた長州藩を“帝自身”が京都から追いだした(文久三年八月十八日の政変)ことを都で見聞きし、「自分の道は果たして正しかったのか」と絶句する。分かったことは幕府要人をテロで暗殺しても何も変わらないし、そのために切腹したり死罪になるのは犬死にということ。
その頃、郷土では幼なじみの栄一たちが約70人で横浜の外国人居留区を焼討ちし、異人たちを斬り殺す計画を実行しようとしていた。長七郎は故郷へ戻ると、栄一たちの前に身を投げ出し「差し違えてでもお前らの暴挙を思いとどまらせる。決行するならまず俺を斬れ!」「お前たちの尊い命を犬死にで終わらせたくねぇんだ!」と慟哭する。
かつて栄一に言われた「無駄死にするな」
涙をこぼしながら暴挙をやめろと説得
口元がワナワナ震えてる
こんな瞳で見つめられたら…

この長七郎を演じた満島真之介さんの迫真の演技がすごいの何の。台詞と台詞の間は、感情が高まって下顎がガクガクと小刻みに震えており、途切れ途切れに絞り出される言葉は、前後に「嗚呼」という上ずった小声の嘆きがあり、それが速く浅い呼吸音から漏れ聞こえてくる。
日本には素晴らしい俳優がたくさんいるけど、このシーンの満島真之介さんのような演技を出来るのは、ほんの一握りと思う。満島ひかりさんの弟とのこと、姉弟ともに凄味がハンパない。

冒頭にも書いたけど、思わずテレビドラマを見ていることを忘れる、まるでその時代その場に居合わせたように感じさせる演技、それこそが真の熱演であり、大袈裟な振る舞いとは似て非なるもの、それを教えてくれた2人の役者さんです。脱帽!

●5月4日…〔今日の良かった〕今年のアカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞して話題の海洋ドキュメント『オクトパスの神秘:海の賢者は語る』を鑑賞(Netflixで追加料金なしで見られる)。
この作品は、同じタコに毎日会いに行ったらどんな変化が起きるかを記録したもの。場所は南アフリカ沖。最初は警戒して逃げ惑うタコ。でもタコは知性が犬なみにあるといい、好奇心も旺盛。危害を加えない相手と認識すると次第に“心”を開いていく。
タコの寿命は短く1年しかない。最初から1年後には別れが運命づけられている交流だ。だけど、たとえ短い間であっても、とても濃密な時間が主人公とタコの間に流れていたのは容易に見てとれる。
登場するタコの天敵はサメ。撮影者は自然界の掟に介入することを自ら禁じている。タコをサメから助けると生態系を崩してしまう。だから、サメが近づくとヒヤヒヤ。
うちの子いわく「人間とタコは違う種類なのに友情が生まれた。じゃあ人間同士だと、もっと簡単に友だちになれるよね」。
勇気をくれる映画だし、原題が「私のタコ先生」である意味もそこにあると思う。
※『オクトパスの神秘:海の賢者は語る』(予告編

 

●5月3日…〔今日の良かった〕芸能事務所「アミューズ」が公式サイトで、昨年亡くなった三浦春馬さんに関する「事実ではない事柄に基づく書籍の販売やSNS等を利用した発信」を批判するとともに、ファンに購入や拡散をしないよう呼びかける異例の声明
故人の名誉を守るため、事務所が立ち上がった。しかも、「デマ情報」として具体的にウェブサイトや本を名指ししており、かなり踏み込んだもの。
僕も三浦春馬さんや竹内結子さんに関する「真相」と称した文章を読み、「あり得ない」と思いつつも、やたら詳しく書かれていることに「ガチの関係者?」と少し戸惑ったのも事実。
2つの意味でアミューズの今回の「名指し」対応を高く評価したい。ひとつは安易なデマ拡散への警鐘。もうひとつは、デマを信じかけている人の迷いを解くことにも繋がること。つまり、「もし、アミューズにとって都合の悪い情報なら、公式サイトに情報元のリンクを貼らないはず。できるだけ人目に触れないよう必死に隠すだろう。あえて自分からURLを出すのは、書かれている疑惑がすべてデマと言い切る自信がるから」となる。
アミューズは定期的に警察に相談のうえ、発信者らへの削除要請などを重ねており、既に複数の裁判も抱えているという。

●5月2日…〔今日の良かった〕宇宙飛行士の星出(ほしで)彰彦さんら4人を乗せた民間宇宙船「クルードラゴン」(スペースX社)の打ち上げが成功、再利用された機体の有人宇宙飛行は史上初とのこと。
宇宙ステーションの基本定員は6名だけど、いま一時的に11人も滞在している!野口さんと星出さん、複数の日本人が同時に長期滞在するのは初めて。本日、野口さんは帰還し、星出さんは宇宙ステーションの船長に就任する予定。

  漫画『11人いる!』を彷彿

//原発の運転は安全面から原則40年とされてきた。だが、福井県の杉本達治知事が国内で初めて40年オーバーの老朽原発3基(関電)の再稼働を認めるという。大問題だ。この3基は震災前後に停止しており再稼働すれば10年ぶりの運転になる。僕は以前からずっと吠え続けている…安全性やエネルギー政策を論じる前の第一前提として、原発を動かせば生まれる、猛毒の使用済み核燃料をどこに保管するかまず決めろと!フィンランドの場合、原発を運用できるのは使用済み核燃料を10万年安全に保管できる施設を持っている企業だけ。そして地震大国の日本には、地下のどこにも10万年安全な場所はない。電力会社も杉本知事も、子孫に対して無責任すぎる。今さえよければいいのか。うんざり。

//5日13時から超久々にNHK-BSで映画『大脱走』の放送!スティーブ・マックィーン、チャールズ・ブロンソンら豪華キャストが共演。ナチの捕虜収容所から連合軍兵士たちが決死の脱走、物語は一転、二転、手に汗握る3時間。
昔はしょっちゅう『日曜洋画劇場』などで前編・後編形式(懐かしい)で放送されていましたが、最近は滅多にオンエアされず。アマゾンプライムにないし、Netflixにもないし、DVDは廃盤中古1万円超えの鬼畜価格。も〜う、待ってました!!

  パンフレットはカジポン家末代までの家宝

●5月1日…〔今日の良かった〕ミケランジェロの巨大彫刻「ダビデ像」(高さ5.2メートル/フィレンツェ・アカデミア美術館蔵)の3Dプリンター複製に成功!従来の型を用いる複製作業とは違い、3Dプリンターでは実際に像に触れる必要がなく、作業中の損傷リスクがほぼゼロ。500年前の作品が、過去に作られた全ての複製よりも正確に再現できたとのこと。複製はオリジナルと同じ大きさだけど、重量は10分の1に。5トン以上あるダビデ像が550キロになっており運搬が少し容易になった。彫刻は地震が天敵。この先、何が起きるかあるか分からず、こうして光学機器を用いて像を数値化しておくと保険になる。ぜひ、日本の運慶仏も複製を作ってほしい。
※可能なら徳島の大塚国際美術館(膨大な複製画を展示)に、ミケランジェロのピエタやロダンの地獄の門、ヴァチカンのラオコーンなど世界の傑作彫刻を集めた“彫刻の森”を!

  3Dプリンターでダビデ像!

//育児ブログの方に、最近見た映画の感想をいくつかアップしています。今年のアカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞に輝いた『オクトパスの神秘』、とても良かったです!

●4月30日…〔今日の良かった〕日本学術会議が踏ん張っておりエールを送りたい。政府との対立は半年を超えたが、まだ心は折れていなかった。同会議は去年10月に就任する新しい会員の候補として、定数の半分にあたる105人のリストを法律に基づいて提出した が、菅総理大臣はこのうち6人を任命せず、理由も非公開とした。
そのなか、今月下旬に開かれた日本学術会議の定例総会において、「総理大臣は学術会議の推薦に基づいて任命し、法律が定めた会員数を満たす責務を負っている」「いまだ任命されていない6人の候補者を即時任命するよう要求する」と声明を出した。
任命拒否された6名は、政権に批判的な態度をとったことが原因とみられている。

国が何かを政策決定する過程で、反対意見を検討することで短所を補い、より優れた内容にできる、それが民主国家の強みだ。独裁者の周囲をイエスマ ンだけで固めた政権では、非科学的なデータに基づいた思い込みによる政策をストップできなくなってしまう。アジアの某国では民主国家であるにもかかわらず、殆ど誰も使用しない小さな布マスクに260億円も血税を注ぎ込んでし まった例がある。政府中枢に対して学術的な見地から直言できる人材を絶対に排除してはだめだ。多様な意見に日頃から接していれば、「この方法ではうまくいかない」と分かったときに柔軟に対応できるし、それが国を発展させる力になる。

//う〜む、『クラシックTV』のレ・ミゼラブル特集、なんであんなことに…。曲はどれも素晴らしく、登場するミュージカル俳優さんの歌唱は圧巻。なのに司会者の清塚さん、台本作家の指示で無理に言わされているだけと思うけど、ずっとゲストのトレンディエンジェル斎藤さんに酷いこと言い続けてた。真面目な話でも常に揚げ足取り…。相手が芸人さんだから何を言ってもいいわけじゃないし、あれでは清塚さんのイメージまで悪くなりかねない。Eテレのスタッフはどうしてあの映像をそのまま流しても問題ないと判断したのだろう。
むろん、いじり・いじられから生じる笑いもあるでしょう。でも全ての人間の魂の輝き&他者へのリスペクトを描く『レ・ミゼラブル』紹介に毒舌や意地悪な笑いは不要だった。特集を見る前に期待していた人間讃歌体験と全く違う し、僕は笑えなかった…。
※次回のタンゴ音楽のピアソラ特集、期待してます。前番組の『ららら♪クラシック』でもタンゴ音楽編は神回だったので。

●4月29日…〔今日の良かった〕「米国が戻ってきてくれてうれしい」(メルケル独首相)。「米国をパリ協定に戻してくれてありがとう」(ブータンのツェリン首相)。気候変動を軽視してパリ協定から離脱したトランプ氏と対照的に、バイデン大統領は温室効果ガ スの削減について非常に積極的。先日閉幕した気候変動サミットは米国主導で進み、米国は2030年の削減目標を05年比で50〜52%とし、オバマ政権時に掲げた目標値を「ほぼ倍増」させた。英国もまた2035年までに1990年比で78%削減するという世界が驚く目標を発表した。日本は30年度に13年度比で46%削減する目標を公表、ブラジルのボルソナーロ大統領はアマゾンの違法な森林伐採を2030年までになくすと約束した。

現在、世界全体の二酸化炭素排出量の4割以上を中国とアメリカが占め(中国が全体の28%、アメリカが15%)、ぶっちゃけ気候変動対策成功の可否は米中にかかってるといっても過言ではない。先月、バイデン政権の閣僚級高官が初めて訪中し、両国は共同声明で温室効果ガスの排出削減に向けた対策を協力して進めていくと宣言。軍事面や人権問題などで対立する両国が、この問題では手を結ぶと非常にはっきりしたメッセージを出した。
ケリー特使「中国とはいくつかの主要な問題ですれ違っている。それは確かだ。だが気候については別問題だ」。中国の気候変動担当特使「大きな前進だ。中米両国が気候変動問題で共闘することで合意した」。
ちなみに中国は昨秋の国連総会で、二酸化炭素の排出量について「2030年までにピークに達し、2060年までに実質ゼロを実現できるよう努力する」と表明している。中国の最近の電気自動車普及、太陽光・風力発電施設の大幅増設はその一環だろう。世界の石炭火力発電所は半分以上に当たる1058カ所が中国に集中しており、公約実現のためには588カ所を閉鎖しなければならず、平坦な道ではない。この面では政治問題を超えた各国の協力が不可欠だ。
マーシャル諸島のカブア大統領「私たちの国はかろうじて海面からの高さを保っている。気候変動への行動は太平洋の国々の将来と安全保障に直結している」。

●4月28日…〔今日の良かった〕Eテレ『日曜美術館』で紹介された浮世絵師・喜多川歌麿(1753−1806)の言葉がカッコ良すぎて思わずメモ!

「近ごろ蟻のように湧き出した“木っ端絵師”どもが、ただ色彩を頼りに下手くそな絵を描き、異国にまで恥をさらしているのが嘆かわしい。私が美人画の神髄を見せてやる」

※歌麿は幕府や武士階級の風刺画なども描き、晩年に手鎖50日の刑をくらうほどの反骨者。墓所は世田谷区の専光寺。

 

//YouTubeの『もの凄い作業をしている気分になれる作業用BGM』のコメント欄が楽しすぎる!

●4月27日…〔今日の良かった〕ゴールデンウィークのお勧めテレビ番組を一挙アップ。5/5にBSで名作映画『大脱走』(主演スティーブ・マックイーン)をやるのが嬉しい!昔はしょっちゅう再放送されていましたが、BS(NHK)ではめっちゃ久しぶりと思う。

//『ドラえもん』『バビル2世』『仮面ライダー』など、僕の世代に近い人は誰でも一度は口ずさんだことがあるであろうアニメソング・特撮ソングの名曲の数々を創造した、作曲家の菊池俊輔さんが24日に肺炎で他界された。享年89。菊池先生の曲は、アップテンポの曲はめちゃくちゃカッコ良く、バラードは哀愁をたたえていた。
追悼の想いを込め、わが愛する菊池作品の曲名を以下に記します。

行け!タイガーマスク(『タイガーマスク』OPテーマ)
みなし児のバラード(『タイガーマスク』EDテーマ)
バビル2世(『バビル2世』OPテーマ)
たたかえ!キャシャーン(『新造人間キャシャーン』OPテーマ)
おれは新造人間(『新造人間キャシャーン』EDテーマ)
ゲッターロボ!(『ゲッターロボ』OPテーマ)
とべ!グレンダイザー(『UFOロボ グレンダイザー』OPテーマ)
がんばれドカベン(『ドカベン』OPテーマ)
ああ青春よいつまでも(『ドカベン』EDテーマ)
王者・侍ジャイアンツ(『侍ジャイアンツ』OPテーマ)
大空魔竜ガイキング(『大空魔竜ガイキング』OPテーマ)
すきだッダンガードA(『惑星ロボ ダンガードA』OPテーマ)
ドラえもんのうた(『ドラえもん (1979年のテレビアニメ)』OPテーマ)
ドラえもん・えかきうた(『ドラえもん (1979年のテレビアニメ)』挿入歌)
ワイワイワールド(『Dr.スランプ アラレちゃん』OPテーマ)
忍者ハットリくん(『忍者ハットリくん』OPテーマ)
レッツゴー!! ライダーキック(『仮面ライダー』OPテーマ)
ぼくらのバロム・1(『超人バロム・1』OPテーマ)
戦え!仮面ライダーV3(『仮面ライダーV3』OPテーマ)
がんばれロボコン(『がんばれ!!ロボコン』OPテーマ)

この他に、ドラマの分野でも『Gメン75テーマ』『暴れん坊将軍』など多数。
面影(『Gメン'75』エンディングテーマ)、いいですね。菊池先生、素晴らしい作品を有難うございました。

※どれも名曲ですが、わがトップ5は(1)バビル2世(2)とべ!グレンダイザー(3)ゲッターロボ(4)みなし児のバラード(5)ドラえもんのうた(次点)戦え!仮面ライダーV3、です。

●4月26日…〔今日の良かった〕アカデミー賞、昨年に続いてアジア系の映画人が大躍進!監督賞は中国出身、助演女優賞は韓国人俳優。印象に残ったスピーチがたくさんあるので近日中にまとめます。

//東京、大阪、兵庫、京都の4都府県を対象に、3度目の緊急事態宣言が出された。当面は5月11日までとのことだけど、現在大阪は日本で最もコロナ感染者が多く、1000人超えの日が続いており、いつ減少傾向になるのか定かでない。生きていくためには誰しも仕事をせねばならず、補償なしに家に閉じこもることはできない。行政の本気度が試される。

//銃乱射事件が続発する米国。数日前にも物流大手フェデックス社で発砲事件があり、15人が死傷(うち8人死亡)の惨事が起き、犯人の元従業員(19歳)はその場で自殺した。まだ4月なのに、アメリカでは今年に入り銃暴力で1万2395人が亡くなり、147人が乱射事件で亡くなっている。

「もう祈りは十分だ。行動を起こす時だ」「アメリカの銃犯罪は国際的な恥だ」。今月、バイデン大統領は就任後初となる銃規制策を提案。アメリカで銃を購入する際、銃砲店では犯罪歴をチェックされるが、インターネットで購入する場合は何のチェックもないうえ、犯罪で使用される銃の8割がネット通販で購入されたものという。また、「ゴーストガン」と呼ばれる家庭用組み立てキットも大問題で、製造番号がなく犯罪で使われても追跡ができない。
日本や欧州から見ればあり得ない銃管理のゆるさだ。バイデン氏は、軍が使うような高性能ライフルや大容量弾倉の販売禁止、装具の規制強化、手製銃の普及防止、購入時の身元確認厳格化などを訴えている。銃産業(全米ライフル協会)はいつも「銃は悪くない。使う人間が悪いだけだ。車と同じ」と反論しているけど、身元確認厳格化にまで抵抗しているのは、さすがに訳が分からない。

●4月25日…〔今日の良かった〕人生は何が起きるか本当にわからないもの。アクシデントが起きても、プラスの面を見て生き続けたいと思う。日本ではほとんど知られていない南米チリのフォークシンガー、ビクトル・ハラのことを公共の電波で紹介出来たことを「今日の良かった」としてここに刻みたい。

本日17時から約2時間にわたってNHKラジオ第一放送『ちきゅうラジオ』にゲスト出演し、墓マイラーとしてロック&ポップスミュージシャンの巡礼エピソードを紹介しました。この日のために3カ月前から入念に準備し、打ち合わせもバッチリ。万全の体制でオンエアー開始です。
当初はスタジオ入りの話もあったのですが、コロナ禍が収まらず大阪からリモート出演となり、ノートPCを使ってスカイプ(ネット電話)でNHKのラジオセンターと中継を結びました。手元には、緊急連絡用のスマホと、資料を見るためのiPadがありました。
開始20分ほど、その3つの着信音がいっせいに鳴りました。「うそっ!」。本番中なので遮断したのですが、再びの呼び出し音。 スマホを切っても、iPadを切っても、呼び出し音は鳴り続けています。ノートPCを閉じるとリモート中継まで切れてしまう。もう大パニックです(汗)
スカイプをやめてスマホで直接スタジオと繋ぐと、今度はノートPCのスピーカーからの音声がスマホに入ってハウリングです。さらに大々パニックです(滝汗)。
ここで放送はいったん中断され、スタジオトークに切り替わりました。額縁に入れてルーブル美術館に飾れるほどの、完璧なまでの放送事故となりました。

落ち着いて何が鳴っていたのか調べると、フェイスブック付属の電話でした。メッセージアプリの電話は、フェイスブックを閉じていても鳴ることを知りませんでした。後から分かったのですが、フェイスブック電話を丸ごとオフにする機能はなく、フレンドさん全員をブロックするか、過去のやり取りすべてが消えるメッセージアプリ削除しかないとのこと…(僕は創始者ザッカーバーグに会いに行って、オン・オフ機能を追加するよう直談判したい)。

“着信音、いったい何の要件だったのだろう?今はかけてこないようお願いしないと”と、先方にこちらから連絡すると「ネットでラジオを聴きたいので聴き方を教えて欲しい」というものでした。「わ〜ん、すみません、いま生放送中なんです。録音じゃないんです…」「ええっ!」。この方は、前から放送を楽しみにされていた、とても良い方で頑張って聴こうとされていたことに感謝しています。
ただ、数分後に放送再開したときも僕はまだ頭が真っ白で、時間短縮になった分、どのエピソードをカットするかで混乱が続き、ジョン・ボーナムの話でもとの軌道に戻ってこられました。その後、皆さんのお便りのコーナーで交流しているうちに、本来のペースに完全復帰、18時に全国のニュースを挟んでからは、ワールドミュージック関係でレゲエの神様ボブ・マーリィーと、伝説のフォークシンガー、チリのビクトル・ハラを予定通り紹介でき、胸をなで下ろしました。

どんな失敗からも教訓を得られるもの。今後、生放送でラジオに出るときはネット上の干渉を受けない家の電話を必ず使うようにし、トラブルに備えて、「もしもの時はどの話をカットして先に進めるか」まできちんと決めておくことにします。映画俳優編、作家編など、いつかまた話せる機会がありますように。

※番組後半で触れたチリのフォークシンガー、ビクトル・ハラの人生とお薦め曲について以下のページにまとめています。彼は1973年にチリで軍事クーデターが起きた際、独裁政権に抗議する市民7000人と共にスタジアムに連行されました。市民への拷問や処刑が始まると、ビクトルは抵抗歌を歌って人々を励まし、怒った軍人に機関銃を乱射され、40歳で生を終えました。

僕が初めて聴いたビクトル・ハラの歌『耕す者の祈り』(3分1652秒)

『耕す者の祈り』
♪起き上がれ そして山をごらん
川の流れを魂の風を
起き上がれ そして両手をごらん
育ちゆき 君の兄弟たちの手を握るために
共に行こう 血の絆に結ばれ
今日が明日に繋がっていくんだ
僕らを貧困へと支配するものから解放しよう
正義と平等の王国を我らのもとへ
共に行こう 血の絆に結ばれ
今も そして僕らの死のときも

●4月24日…〔今日の良かった〕アップルから新発売されるというiPhoneの周辺機器「AirTag(エアタグ)」に期待。これを荷物や財布、鍵束など様々ものに装着すると、紛失時にスマホ上で位置を探せるという。価格は29ドル(3800円)で今月末に発売とのこと。歳のせいか「あれどこ行った?」「これどこ行った?」が日々多発。試しに使ってみたい。また、海外の墓巡礼で最も心配なのは荷物の置き引き(特に電車)。エアタグが普及することで、犯罪の抑止効果になるといいな。
※どれくらいの距離まで有効なのだろう?大陸を超えても有効なら、飛行機の荷物が別便に紛れ込んだときにすぐ発見できていいのだけど。

●4月23日…〔今日の良かった〕先日Eテレでアンコール放送された『ETV特集/エリザベス・この世界に愛を』、製作者の良心を感じたドキュメンタリーだった。
日本の難民認定率はたった0.2%しかない。近年、入管施設(入国管理局の外国人収容所)で4年を超える長期収容で精神病になったり、難民認定されない絶望から自殺者が何人も出ている。被収容者は約1200人。番組は入管施設に収容された外国人の命を守ろうと奔走するナイジェリア人女性エリザベスさんの活動を描く。

エリザベスさんは祖国ナイジェリアの女性差別的な風習から逃れるため訪日、だが差別をナイジェリアの文化として判断されて難民と認められず、入管施設に収容された。そこで彼女は驚愕する。日本の法律では収容に期限がないため、被収容者の多くが心の病になっており、自殺者を試みる者が相次いでいた。
母国に送還されれば命の危険がある人でも、日本側はなかなか難民認定せず、先が見えない不安から被収容者は心が折れてしまう。「孤立感」が死へ追い込むと痛感したエリザベスさんは、自身が10カ月後に解放された後、毎日のように入管施設を訪れ、絶望している人々と面会を重ね (一日10人)、「あなたは一人じゃないよ、私がいるよ」と声をかけ続けてきた。
番組では、本当に病気なのに仮病と疑われて医者をなかなか呼んでもらえず、7時間も放置されて死んでしまった被収容者(カメルーン人)の悲劇も伝えられ、「これは本当に日本のこと?どこかの独裁国じゃなくて?」と目を疑った。
2019年にはナイジェリア人男性が長期収容に抗議するハンストの末に餓死した。容体を懸念した医師が当局に「仮放免」を勧めた事実を、入管庁が隠していたことも発覚した。

現在、国会では入管法改正案が審議されているが、時代錯誤で、他国の人権弾圧を非難できないほど酷い内容。国連が法案の段階で「国際的な人権水準に達していない」と日本政府に懸念を伝える異例の事態になっている。改正案の問題点は…
・収容期間の上限は依然として設けられないまま。
・難民認定申請中は故国に送還しないとする規定を改め、3回目以降の申請は強制送還を可能にする。(既に2回却下されているエリザベスさん等はもう申請できなくなる)

政府は長期収容を解消する策として、「収容に代えて、家族や支援者の監督下で生活できる選択肢を設ける」と法案に盛り込んだ。これは一見前進のようだが、収容か否かは入管の裁量次第であり、収容期間の上限もない構造は放置されたままだ。
・親族や支援者ら「監理人」の下で暮らすことを認める監理措置という仕組みを導入するが、認めるか否かは入管当局次第で裁判所の審査はない。
・引き受け手の「監理人」には違反行為を当局に通報する義務があり、「守るべき人を告発するようなことはできない」と、監理人を辞退する支援者が出てくる。
・施設を出ても監理措置では就労が認められず(2018年に安倍政権が就労を禁止=偽装難民防止のため)、健康保険もなく、どうやって生きていくのか。
2007年以降、入管施設に収容中に死亡した外国人は17人にのぼる。
野党側は
「期間の上限を定めるべき」
「難民認定部門を入管当局から独立させるべき」
「収容の可否を裁判所が判断するようにすべき」
と提案。人道的配慮からも、これらを導入すべきであり、現状のままの強行採決は許されない。

※エリザベスさんは現在53歳。被収容者に寄り添い「自殺してはだめ、私を母親と思って。あなたにこの世にいてほしい。自分が死んでも誰も悲しまないとか思わないで。私は本当に悲しむ」と言い続けており、かつてインドで世間から見放された人々を救っていたマザー・テレサと姿が重なりました。そんな人が日本にいるんです。
「お母さんだと思って話していいよ」

※コロナの三密を避けるため、コロナ禍前に1200人(全国17の入管施設)いた被収容者は、今年3月時点で305人になっている。
※難民や移民の受け入れを考えるとき、最も納得できたのはハーバード大のマイケル・サンデル教授(政治哲学)の次の言葉だ。
「どの国に生まれつくかは“運”だ。ある者は裕福な国に生まれ、ある者は貧しい国に生まれる。それは自分の行いによって決まるのではなく“運”に過ぎない。たまたま豊かな国に生まれた人が、他国の人間は受け入れないと言う権利がそもそもあるのか」

【追記】その後、入管法改正案(改悪案)は見送りになりました!よかった!

●4月22日…〔今日の良かった〕先日16日に発表された日米首脳会談後の日米共同声明。52年ぶりに台湾問題が取り上げられ、「日米両国は、台湾海峡の平和と安全の重要性を強調するとともに、両岸問題の平和的解決を促す」と明記。また、中国の人権状況にも踏み込み、「(日米両国は)香港及び新疆ウイグル自治区における人権状況への深刻な懸念を共有する」とした。台湾、香港、ウイグルという、中共政府が最も触れて欲しくない問題をすべて盛り込んだ。
バイデンの就任前、日本でも一部の保守論客や新興宗教関係者が「バイデンが大統領になれば中国の手下になる」と主張していたが、そういう投稿をしていた人は、書き込みをこっそり消すのではなく、きちんと謝ってほしい。悪質なデマが、どんなに人を分断し、疑心暗鬼にさせたか。

//インドでコロナ新規感染者が1日あたり過去最多の「30万人」、とんでもない人数に。首都では酸素ボンベが不足し、酸素ボンベの奪い合いや強奪事件が発生。「感染が収束しつつある国はインドに酸素ボンベを送れ」と国連が早く呼びかけないと。

●4月21日…〔今日の良かった〕アンダース・ハマー監督「香港で基本的人権が奪われていく様子を国際社会に訴えたい」。アカデミー賞まであと5日。今回、米国の映画関係者は気骨を見せた。香港の民主化運動・大規模デモに参加した若者の姿を描いた映画『ドゥ・ノット・スプリット』をアカデミー賞の短編ドキュメンタリー部門の候補作品に選んだのだ。
昨年、中国の映画市場はアメリカを抜いて、初めて「世界第一位」の年間興行収入を叩き出した。今やハリウッドにとって、中国で公開されるかどうかがビジネス面で運命の分かれ道となっている。近年のハリウッド映画を観ていると、中国の観客を意識したエピソードが挿入されるケースが、『ゼロ・グラビティ』の頃から一気に増えたように思う。
香港市民に寄り添った『ドゥ・ノット・スプリット』のノミネートに中国政府は反発し、中国共産党機関紙の人民日報系の環球時報は「受賞すれば中国でのハリウッド映画公開に悪影響を及ぼす」と圧力。当然、ハリウッドの映画人はこの事態を予測したうえでノミネートしており、中国市場を失うリスクよりも、言論の自由や公平な選挙を求める香港人の思いを重視する姿勢を明確にした。米アカデミー協会のメンバーに敬意を表したい。日本でも『ドゥ・ノット・スプリット』をEテレでやってくれないかな。

●4月20日…〔今日の良かった〕沖縄戦に動員されて多くの女学生が亡くなった「ひめゆり学徒隊」の体験を伝える「ひめゆり平和祈念資料館」(糸満市)が、今月展示を一新して開館とのこと。17年ぶりのリニューアルで、平和な頃の学校生活を紹介することで、来館者がひめゆり部隊の気持ちを想像しやすくなっているという。語り部を引退した元学徒のお婆さんは新しい展示を高く評価し、「私たちの体験、気持ちまで受け取ってくれた」「これなら分かるかも」と拍手。コロナ禍が去ったら沖縄に行きたい。

●4月19日…〔今日の良かった〕子どもが生まれた2009年から育児ブログ(風詩花伝)を書き始め、まっさらな生命体が、だんだん自我が芽生えて、“人間”になっていく過程があまりに新鮮で、ダーウィン的観察者として連日記録していた。そして、彼が小学校に入ったあたりで、初期の育児が一段落したこともあり、ブログの更新は一息ついたカタチになった。
そして気がつけば、もう今月から小学6年生!嘘だろう、速すぎるじゃないかと思うと同時に、最近の会話はアートから歴史、世界情勢に及んでおり、子どもとの対話を通して自分自身を発見することもあり(何かを子どもに説明しようとする時に、自分で分かっていない部分がクリアーになる)、6年生の一年間、4月から3月の卒業まで、6年ぶりに毎日更新することに。そういうわけで、4月1日〜18日分までが既にアップされています
サイト読者の方で、ふうの赤ん坊時代のブログを読んで下さっていた方、ヤツはこんな感じになりました。そして、彼と鑑賞した映画やドラマで良かった作品の感想も育児ブログの方に綴っています。衛星放送で観たガイ・リッチー監督の『シャーロック・ホームズ』2作、NHKの江戸川乱歩シリーズ(満島ひかりさんが男装の明智小五郎)、市川海老蔵が若き信長を演じた民放ドラマ『桶狭間』など、いろいろです。

※コロナ禍が収束に向かっていくあろうこれからの一年、修学旅行は実現するのか、どれくらい友達と時間を過ごせるのか、100年に一度と言われるパンデミックの特殊状況下での「小学生ラストイヤー」であり、特別な時代という意味でも後世に向けて記録する所存です。

※年を取ってからできた子なので、彼が30歳になって育児の相談をしたくなったときに、20年後の僕は70歳代半ばなので、もしかすると…の可能性があります。でも、あの育児ブログを見れば、父がどのように育児を考え、子どもとどう向き合っていたか、悲喜こもごものすべてが刻まれているので、まるで目の前に父がいるかのように感じられると思うのです。その理由からも、色々と世の中や人間の「光と影」がわかってきた6年生の彼との一年間を記録することは意義あるものと思っています。

●4月18日…〔今日の良かった〕出演予定番組の情報解禁!2時間の生放送なんて初めてなので、本番中に緊張で失神するかもですが、次の日曜(4/25)17時からNHKラジオ『ちきゅうラジオ』で墓マイラー・カジポンSPやります。全力で墓巡礼の魅力を伝えます!
今回はロック&ポップス編。プレスリー、ジミヘン、ジョン・レノン、マイケル・ジャクソン、ミュージシャンの墓前ではファン同士の交流がよく生まれます。レジェンドとなったロック&ポップスターの墓所や巡礼エピソードを、心を込めて、そして鼻息荒く語り尽くします。どうか放送事故をやらかしませんように…。
※海外に同時放送(NHK国際)されるので、海外在住の方も聴取可能とのことです。 
※皆さん御多忙と思います、長丁場ですので、後日の「聴き逃し配信」でのんびり楽しんでいただけると幸いです。
リンク先(公式HP)は1時間表記になっていますが、全国のニュースを挟んで18時台もずっとやります。そっちはレゲエやフォークなどワールドミュージックも入れる予定です。

●4月17日…〔今日の良かった〕実写映画『ガンダム』の製作が発表され、監督は米映画『キングコング:髑髏島の巨神』のジョーダン・ボート=ロバーツに決定。あの『パシフィック・リム』を手がけたレジェンダリー・ピクチャーズとサンライズが共同制作とのこと。脚本は海外ドラマ「LOST」の人気作家。なかなかの布陣だ。ガンダムの実写映画には、2000年にガンダム20周年を記念してカナダで製作された『G-Saviour』があるんだけど、クオリティがイマイチで黒歴史扱いされている。今回は大資本のネットフリックスもかんでいるし、スピルバーグの『レディ・プレイヤー1』でガンダムの知名度が上がっているので、本格的なSF作品になる可能性が大。今度こそ、決定版となるハイクオリティーな実写ガンダムを!

//ガンダムといえば、5月上旬に最新作『閃光のハサウェイ』公開が迫っている。富野監督がテレビカメラの前で「鬼滅、潰しに行く。エヴァを潰す」と怪気炎、こちらも出来映えが楽しみです。

  富野節は健在!今年で80歳

●4月16日…〔今日の良かった〕ここ数年の海外アニメで最高傑作が爆誕です!
「ディズニーはこんな所にまでたどり着いたのか」と、公開中の『ラーヤと龍の王国』を鑑賞し圧倒されました!内容が2021年の世界情勢と重なり、思いっきり胸に刺さりました。
これまで自分の中で、100点満点中“1億点”を叩き出した異次元クラスの海外アニメは、オモチャの視点から“出会いと別れ”を描いた『トイ・ストーリー3』、生と死、命のリレーを取り上げた『リメンバー・ミー』の2本だけ。
そして今、新たに1億点ムービーとして『ラーヤと龍の王国』と加えることができる喜び!ユーモア、アクション、物語のテンポ、映像美、すべてが第一級なのはもちろん、なんといっても作品メッセージが素晴らしい!

  

当初、この映画を観る予定はありませんでした。まずタイトルが平凡。「もう観る前からストーリーがわかる。おそらく友達になった龍と冒険して、ロマンスもあって、最後は涙の別れで龍が龍の王国に帰る友情物語。そういうの、もうお腹いっぱい」となっていました。
ところが、クチコミサイトを見ると軒並みの高評価。好奇心を刺激され、その理由を自分で確かめたくなり鑑賞。…ただの冒険ものじゃなかった!ロマンスは1秒もなし!予想とまったく違った!
(以下、大きなネタバレなし)『ラーヤと龍の王国』はこの世界をどういうものにしたいのかを問う映画。劇中では5つの国が敵対し、相手への憎しみと偏見に凝り固まっている。かつて魔物が世界を襲ったとき、龍が人類を救ってくれたが、今度はその龍の力をめぐって人類が戦いを始める有りさま。ラーヤも少女時代に悲劇を体験し、極度な人間不信に。人を信じられないラーヤが、他者を疑うことを知らない善意にあふれた龍シスーと出会い、どう変わっていくのかが見どころ。引き裂かれた世界を修復し、バラバラになった人々を結束させるためにはどうすればいいのか、何が必要なのか。

2人の共同監督は作品をこう語る。
カルロス・ロペス・エストラーダ共同監督「この映画は団結の力についての映画です。まったく異なる背景と思想を人々が協力すれば、一人ではできない大きなことも成し遂げることができることを描いています」
ドン・ホール共同監督「ラーヤは子どもの時に、他者を信じる心が深く壊されてしまいました。これはラーヤが“信じる”ことを学ぶ旅なのです」
本作に登場する心を持たない魔物ドルーンは、触れたものをすべて石に変える恐ろしい存在。言い換えると、それに触れられると、人は心を失って石になってしまう。劇中では魔物ドルーンのことを「人間の争いから生まれた疫病」と説明している。コロナ禍にあって「疫病」というキーワードはリアリティがある。ここでいう「疫病」は憎悪、偏見、戦争を象徴するものとして語られている。人が協力しないと「疫病」を克服できないこと、それを僕らは身をもって学んでいる…。

あまり他人が「号泣した」「大感動した」と言っているのを聞くと逆に醒めてしまうし、ハードルも上がりきって「それほどのものか?」となる恐れがあるため、過度に作品を絶賛するのは避けたく、あくまでも個人的な事例として呟きます。「見たこともない想定外のクライマックスに全細胞が感電、上映後、マスクはエグ泣きでべっちょべちょであった」と…。ほんと、今の時代だからこそお互いを信じ合うことが大事だと、平時以上に実感できました。
作品の舞台は東南アジア(インドネシア、ベトナム、タイなど)にインスピレーションを得た古代アジア。コロナ禍以降、欧米ではアジア人への差別的なヘイトクライム(憎悪犯罪)が多数報告されており、その意味でもアジアをモチーフにした名作を生み出してくれたディズニー制作陣に感謝です。「よくぞこのタイミングで作ってくれた!」と。

※このコラムを読んでも“1億点”の理由がピンと来ないかも知れません。それはクライマックスについてネタバレになるので何一つ書けないからです!(雄叫び)
※ちなみに劇中でラーヤが乗っている動物の名前「トゥクトゥク」は、スリランカの三輪ミニタクシーの名称です。
※物語冒頭のラーヤの父親の言葉「私が一歩を踏み出す」、これ、人生のあらゆる局面で使える言葉と思いました。
※書き終えてビックリしたのですが、まだ上映中なのにアマゾンプライムで既に鑑賞できます。新作なので2980円しますが…。公開中の配信はコロナの影響でしょう。ただ、巨大なスクリーンと大音響がラーヤの世界に没入させてくれるので、できるだけ劇場の鑑賞をお勧めします。
※余談ですが国産アニメの劇場映画MYベスト5は1位から『伝説巨神イデオン』『風の谷のナウシカ』『ルパン三世カリオストロの城』『銀河鉄道999』『さらば宇宙戦艦ヤマト』。ええ、思い出補正入りまくりです。

  

  

『ラーヤと龍の王国』予告編(2分25秒)ネタバレを避けた良い予告編

●4月15日…〔今日の良かった〕ファミリーマートは、家庭で余った食品を店頭の回収箱で預かり、必要な人に届ける「フードドライブ」の活動を全国で順次展開するという。画期的だ。コロナ禍で食糧支援のニーズが高まるなか、各地のNPOと連携して“子ども食堂”などに届けるそうだ。

世界では8億人以上(約9人に1人)が十分な量の食べ物を口にできず、栄養不足で苦しんでいる。一方で、売れ残りや食べ残し、賞味期限などを理由に世界の食料生産量の3分の1にあたる約13億トンの食料が毎年廃棄されている。異星人が地球人を観察したら、狂気の沙汰にみえるだろう。
日本は自給率が低いにもかかわらず世界有数の食品廃棄大国であり、毎日、大型トラック(10トン車)約1700台分、東京ドーム5杯分の食品を廃棄している。日本では、まだ食べられるのに廃棄される食品は年間612万トンに達し、これは飢餓で苦しむ人々に向けた世界の食糧援助量の年間約420万トン(2019)の1.5倍に相当する。援助より廃棄の方がずっと多いという…。

フランスでは2016年に革命的な法律が誕生した。「賞味期限切れ食品」の廃棄を禁止する食品廃棄禁止法が施行され、大型スーパーマーケットなどにおける賞味期限切れ食品の廃棄が禁じられたんだ。400平方メートル以上の店は、あらかじめ契約した慈善団体に寄付するか、家畜の飼料や肥料に転用することが義務付けられ、違反した場合には最大で約8万4000ドル(約1千万円)の罰金または最大2年の禁固刑を課される。今年7月からは飲食店にドギーバッグ(食べ残しの持ち帰り箱)の提供が法的に義務付けられるという。
欧州では廃棄対象になった食品のみを扱ったスーパーマーケットやレストランが開業しており、新たなビジネスとなっている。こうした廃棄禁止の動きは、衣料や他の分野にも広がり始め、たとえば英国のブランド「バーバリー(BURBERRY)」はシーズン後に売れ残り商品を焼却処分していたが、2018年に焼却をストップ、リサイクルや寄付を行っているとのことだ。

冒頭で触れたファミリーマートが回収するのは、賞味期限まで2カ月以上ある未開封の缶詰や米、乾物など。現段階は取扱店舗が限定されているものの、その数を増やしていくといい、この動きが他社に拡大していくことを期待したい。

●4月14日…〔今日の良かった〕現在、日本には外国で起きた深刻な人権侵害に制裁を科す法律がない。先週、議員立法をめざす超党派の国会議員連盟が設立総会を開き、衆参53人の国会議員が参加。立憲、国民、維新だけでなく、日中関係を重視する立場からこれまで慎重だった公明、共産からも議員が参加したといい、これは「人権侵害制裁法案」が実現するかも。是非、早期の成立を。

●4月13日…〔今日の良かった〕吉野家の挨拶が「いらっしゃいませ」から「おはようございます」「こんにちは」に対応変化とのこと、大賛成。海外は店員と客の立場が対等であり“お客様は神様”なんてことはない、神様ではなく共に人間。店員に大声で怒鳴るなどモンスタークレーマーが度々問題になるのは、店員を対等と思っていないから。
墓巡礼で海外の小さな雑貨屋に入るときとか、いつもこっちから「ハロー」と言いながら入っている。これにはアジア人を見慣れない人に「私は安全な人です」とアピールする意味もある。店員を下に見て、ムスッと入って、黙ってお金を投げ出し、ムスッと帰るのは何か違うと思う…他者へのリスペクトという点で。
※これもよく言われることだけど、海外だとスーパーのレジ係は椅子に座って仕事をしている。日本みたいに立ちっぱなしじゃない。イオンにしろダイエーにしろ、大手のどこか一社が椅子を導入すれば、一気に潮流が変わるのでは。ぜひ英断を。中には立ってる方がいいという店員さんもいるのでそこは選択式で。

//小室圭さんと眞子内親王、結婚への強い意志が伝わる。若い2人があんなに結婚したがっているのだから、もう外野がとやかく言わなくていいと思う。ノートラブルで生きてきた人なんていないのだから。

//ミャンマー軍の民主化運動弾圧、当初は威嚇射撃していたのが、いまや「目に映るものすべてに発砲している」という状況に。犠牲者は700人を超え、夜間にデモ参加者の住居に侵入して子どもにまで発砲するとか、けが人を生きたまま火に投げ込むとか、残虐さも加速している。兵士は自国の市民を殺すことに対して、もはや麻痺しているとしか思えない。殺すことに慣れる前に阻止せねばならなかったのに、国際社会はゆるい経済制裁だけ&国連は常任理事会でロシアと中国が反対するため厳しい非難決議を出せず…。国軍がこんなに強気なのは、経済的に関係の深い中国が内政不干渉を理由に傍観しているため。また、ODAで援助額トップのわが日本も遠回しな批判にとどまっている。シリア内戦もロシアが独裁者アサドの後ろ盾になり最悪の人権状況が続いているし、欧米諸国は自分の国のコロナ対応で手一杯だし、ほんと、どうしたらいいのか。
支えになるのはガンジーの次の言葉だ。
「私は失望するといつも思う。歴史を見れば真実と愛は常に勝利を収めた。暴君や残忍な為政者もいた。一時は彼らは無敵にさえ見える。だが結局は滅びている。それを思う」

●4月12日…〔今日の良かった〕「このグリーンジャケットを日本に持って帰ることがうれしい」。昨日、ゴルフの松山英樹氏が日本人初のマスターズ優勝!氏にゴルフ界最高の栄誉「グリーンジャケット」が贈られた。6年前、タイガー・ウッズは「彼は進歩している。メジャー大会で優勝するのは時間の問題だ」と称え、その予言が的中した。
マスターズは世界のトップレベルの選手しか招待されない大会。前チャンピオンが予選落ちする事もあるほど難易度の高いコースであり、ゴルフ界でマスターズ優勝よりも凄いことはない。ネットでは松山氏の偉業を、(他のスポーツで例えるなら)「サッカーでW杯優勝」「五輪男子100メートル走金メダル」「ウィンブルドンで優勝」と祝福、「もはや漫画の世界の話」との声も。おめでとうございます!「日本人にはできないんじゃないかと思われていたことを、覆すことができたと思う」(松山英樹)。

//《ベルトラン・タヴェルニエ監督(1941-2021)訃報に寄せて》

 

「君は動く詩だ」(映画『ラウンド・ミッドナイト』)

これは実体験から確信しているんだけど、すべての芸術は出会い方が本当に大事。それによって一気にその分野に興味が湧くか、“今は別にいいや”になる。
仏像を好きになったのは、みうらじゅん氏といとうせいこう氏が深夜番組の『見仏記』でユーモアたっぷりに魅力を熱弁していたのを偶然見たことに始まるし、少女漫画は萩尾望都さんの傑作群を友人が教えてくれたから、フィギュアスケートはプルシェンコとヤグディンの死闘をミニ番組でたまたま見たから、文楽は映画版『曽根崎心中』を運良く見せてくれた人がいたから、そういうラッキーな出会いが僕を新たな世界にのめり込ませてくれた。

その意味でサックス奏者とファンの友情を描いた映画『ラウンド・ミッドナイト』は、僕にジャズを聴くきっかけを与えてくれた特別な作品であり、ベルトラン・タヴェルニエ監督は大恩人だ。先月25日、そのタヴェルニエ監督が79歳で他界された。カンヌ映画祭やベルリン映画祭で受賞歴を持つ監督だけど、近年は現場から遠ざかっていたことから、訃報はほとんどニュースに取り上げられなかった。それもあって少し想いを綴ります。

1986年、大学時代にレンタルビデオ屋でアルバイトしていたとき、店先に『ラウンド・ミッドナイト』のポスターが貼られた。当時の僕はビートルズやレッド・ツェッペリンなど英国ロックとクラシックばかり聴いていて、ジャズと言えばBGMっぽいビッグバンドの演奏や、メロディーがあってないようなフリージャズのイメージしかなく、積極的に聴こうと思わなかった。ところが『ラウンド・ミッドナイト』のポスターに一目惚れ。濃いブルーの闇をバックにサックスを奏でているクールさに思わずレンタル、鑑賞後、見える世界が変わった。

この映画の冒頭、パリのブルーノート(JAZZライブハウス)の外で、貧乏でチケットを買えないジャズファンが、雨に打たれながら換気口からもれてくるサックスの音を聴いているシーンにいきなり引き込まれた。通行人に「地下鉄代を貸してくれ」と言われ「金があったら中に入っている!」とファンは叫ぶ。そして曲が終わると店の外で至福の表情。そのファンの男は兵役中に好きなジャズメンのライブを聴くために兵舎を抜け出し、懲罰房にブチ込まれた過去がある。映画を見ているうちに登場人物のジャズ愛にどんどん感化された。

当映画のサックス奏者は、身を滅ぼすほど酒に溺れ、自分や周囲を不幸にしている。当時19歳の僕は、「なんで浴びるほど飲酒するんだろう」と疑問を感じていた。その謎を、劇中の次の言葉がクリアーにしてくれた。

「毎晩創造(演奏)するということは、それがどんなに美しいものでも、死ぬほど苦しいんだ」

ジャズはアドリブ(即興)が命。そして前夜と同じアドリブを演奏すれば、人間としてまったく成長していないのと同じ。だから、新たなアドリブを創造し続けねばならない。その産みの苦しみを連日味わい、酒に手が伸びてしまう。映画では酒ですんでいるけど、現実ではドラッグがジャズ界を席巻、チャーリー・パーカーは命を縮め、コルトレーンもマイルス・デイビスも一時はボロボロになった。この映画で過酷な戦いに挑むジャズメンに心酔し、翌日さっそく映画に名前が出てきたレスター・ヤング、コールマン・ホーキンスなど初期の巨匠のCDを片っ端から聴き始め、レスター・ヤングを通して名花ビリー・ホリディの存在を知った。

この映画と出会わずともいずれジャズを聴き始めたかもしれない。でもそれは40代、50代、もっと後だったかも。19歳という年齢で『ラウンド・ミッドナイト』と出会えたお陰で、ジャズに親しみを感じられるようになり、クラシック、ロックだけでなく、ジャズにも身を浸す喜びを知った。タヴェルニエ監督にいくら感謝してもしきれない。旅立たれたタヴェルニエ監督に心から「メルシー・アンフィニモン(全身全霊のありがとう)」を捧げます。

※『ラウンド・ミッドナイト』はハービー・ハンコックがアカデミー作曲賞を受賞し、ジャズ・サックス奏者のデクスター・ゴードンがアカデミー主演男優賞にノミネートされた。
※この映画は実在のジャズ・ピアニスト、バド・パウエルがパリで活動していた頃の体験が元になっており、ファンの青年にもモデルがいる。
※僕は『ラウンド・ミッドナイト』鑑賞の14年後、2000年にアメリカへジャズメンたちの墓巡礼に出発しました。多くがNYのウッドローン墓地に永眠(野口英世もここ)。
※映画『ラウンド・ミッドナイト』 予告編

●4月11日…〔今日の良かった〕宮崎駿監督はナウシカのモデルとして平安時代の『堤中納言物語(つつみちゅうなごんものがたり)』に登場する『虫愛(め)づる姫君』をあげているとのこと、古典の授業は記憶の彼方ゆえ、ウィキ先生を参照。
主人公の姫君は、美しく気高いが、化粧せず、お歯黒を付けず、ゲジゲジ眉毛のままで引眉(ひきまゆ)せず、平仮名を書かず、可憐なものを愛さず毛虫を愛する風変わりな娘。彼女は昆虫を飼育し、側の者に昆虫の名前を付けている。そんな姫君に風流な貴公子が興味を持ち、蛇の作り物で驚かそうとする。貴公子は姫を可愛いと感じ「なんて残念!なぜそんな変わった心を持っているのですか?」と歌を贈ると、姫君は「人間、悟ってしまえば何も恥ずかしいことなんてない」と取り合わず、「第2話に続く」と終了。ところが第2話は現存していない。書かれなかったのか、行方不明になったのか。この魅力的な人物の後日談が知りたいな。

●4月10日…〔今日の良かった〕米製薬ファイザーと独ビオンテックは共同開発したワクチンのコロナ発症を防ぐ効果が半年後も91.3%だったと発表。また南アフリカの変異株にも効果があるという結果も同時に公表した。当初、効果がどれだけ続くか不安視されていたので、半年後も有効で良かった。

//昨年11月から軍事衝突が起きているエチオピア。市民は民族対立の巻き添えになり600人が犠牲に。目の前で夫(35歳)を撃たれ、家を燃やされ、火の中に夫が投げ込まれ、そのすべてを見ていた7歳の娘が気を失ったという、女性の言葉があまりに悲痛で…。「夫を失い、何もかも失った。私は人間が嫌いになった。自分がその人間であることにも耐えられない」。絶句。

●4月9日…〔今日の良かった〕この報告書は沖縄の人、そして自然保護派への援護になる。歴代米国政府に政策提言を行ってきた米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)が、最新報告書で「米軍の(沖縄)辺野古基地は完成する可能性が低い」と指摘。理由は「7万1千本も杭を打たなければならない軟弱地盤は明らかに不安定」。
埋め立て地の土壌は“マヨネーズのような”柔らかさで、建築物は沈み傾くと散々指摘されてきた。既に県民投票で辺野古基地にはノーが突き付けられたのに、政府はまったく耳を貸さずに「辺野古が唯一の移転先」と機械のように繰り返している。沖縄だけでなく、米国内でも完成を疑問視する動きが出てきており、ここでいったん工事をストップするべきだ。
本当に国防のことを考えるなら、使い物にならない新基地に「約1兆円」も税金を注ぎ込むのではなく、その1兆円はもっと有効に使うべき。
「辺野古基地建設に反対する者はスパイ」と一部の保守論客は煽っているが、完成しない基地の建設にこだわるのは、予算と人材が無駄になるという点で自国への攻撃も同然の愚行であり、本来タカ派こそ怒るべき事例。
しかも世界的にも貴重な海洋資源に満ちた、宝石のように美しい海は2度と戻らないという…。

//今日メモった雑学。
・「赤玉子も白玉子も栄養価はほぼ同じ」
・「ツタンカーメンをツタン、カーメンで切るのは間違いでツタンク・アメンで切るのが正解。正確にはトゥト・アンク・アメン」

●4月8日…〔今日の良かった〕福岡県警で16年にわたって暴力団対策(工藤会担当)に尽力した藪正孝氏(65)のインタビュー記事、参考になったのでメモ。
・ましなヤクザはいても、いいヤクザなどいない。「任侠」「ヤクザ」を題材にした映画や漫画でヒロイックに描く作品の影響で暴力団に親近感を持つ人が多くいるが、全く違う。真の実態を一人でも多くの人に知ってほしい。社会に寄生して犯罪を繰り返す暴力的・持続的犯罪組織だ。もめ事解決など「必要悪」との声もあるが、とんでもない。その原資は犯罪で得たお金だ。
・暴力団をなかなか「壊滅」できない理由。暴力団を必要としている層がなくならない。まず、トラブル解決のために「みかじめ料」を支払ったり、工事金額の一部を提供する人がいる。暴力団をつぶすにはここを徹底的に叩かないといけない。敵本体を支える土壌をたたく。
・コロナ禍で一般社会からの「みかじめ料」が減り、特殊詐欺や覚醒剤が資金源になっている。ある準構成員は覚醒剤だけで年間1500万円を得ていた。
・竹やりでB29とは戦えない。暴力団捜査には欧米並みの武器が必要。日本で暴力団幹部の脱税が立件されるのはまれだ。マフィアを抱えるイタリアには財産没収制度がある。マフィア側が表向きの収入をはるかに超える財産を持っていて、その入手先を説明できないと没収できる。山口組トップはかつて10億円、ナンバー2は15億円の保釈保証金を支払い、保釈された。大金の原資は何か。イタリアの没収制度をせめて指定暴力団トップに適用できれば資金面で大きな打撃を与えられる。
・容疑者が他人の犯罪を明らかにすると見返りを受ける「司法取引」は検察官の権限だが、警察がもっと使えるようにしてほしい。証人・協力者の保護制度も必要だ。証言者の氏名や住所の変更、経済支援を法的裏付けに基づいて実施する制度がいる。でなければ、協力者が殺されてしまう。現在は逃亡先への旅費や入居敷金、携帯電話契約費用を捜査費でまかなっているが、これでは限界がある。
・壊滅の対象は暴力団であって組員ではない。元組員の就職を支えるため、県暴追センターは元組員を雇った企業に給付金を支払っている。離脱や就労支援にも福岡県警は力を入れており、組員や元組員は暴力追放運動推進センターに連絡をほしい。番号は092・651・8938(ムゴイヤクザをヤっつけよう)だ。
※指定暴力団は工藤会を含め全国に24あり、最多は山口組(神戸市)の約4100人(19年末時点)。工藤会はかつて約790人いたが「頂上作戦」により現在は約220人まで減った。

●4月7日…〔今日の良かった〕私事ですが、先日フランスで発行されている日本人向け雑誌にフランスの著名人の墓巡礼コラムを執筆したところ、パリの銀行からユーロで原稿料の振り込みが。外貨でギャラをもらうなんて、人生最初で最後のことだろうし、テンション爆上げ。あと、外国から入金された場合、日本の銀行から手紙で通知がくること、そして自動的に両替されることを知った。ユーロ決済の仕事をしたことで、今後は「国際的に仕事をしていますが何か?」と豪語しよう(笑)。それにしても、よくウチのサイトに気づいてくれたもの。ホームページを起ち上げていなかったら、間違いなく入ってこない仕事だった。

●4月6日…〔今日の良かった〕これまで外食や買い物をする際、税込みの総額がわかりにくかった。今月から消費税込みの総額表示が義務化され、税抜き価格オンリーはNGとなりわかりやすくなった。具体的には「100円+税」の表示だけではダメで、「110円」の表示が必要に。100円ショップの場合、表の看板はOKだけど、店内では税込み価格の表示が必要とのこと。

●4月5日…〔今日の良かった〕うおおおお!祝!ジョジョ第6部アニメ化決定ィイイイイ!本日、アニメ版ジョジョの歴代主人公を務めた声優が全員集合するイベントがあり、何か重大発表があるのではと以前から囁かれていた。第6部アニメ化は、これ以上ない最高のサプライズだった!
6部主人公の能力は“糸”を自在に操るというもの。糸は人と人、魂と魂、運命と運命を繋ぎ、紡いでいく。ジョジョはどの部も素晴らしいけど、第3部〜第5部の人気に対し、第6部は少し遅れをとっており、正当な評価を受けてないようにみえる。
それもあって、僕は「一番好きな部は?」と聞かれると「6部です!(キッパリ)」と叫んできた。これまでアニメ版は、原作で語られていない部分のオリジナル補足が時々あり、それがとても良い感じに世界観にはまっていた。第6部でもそのあたりにナイス補足が入ると思う。
女性が主人公というあたり、昨今の世界の潮流に鑑みても、タイムリーなものになっているのでは。
そして、エンディング曲もめっちゃ期待。これまで荒木先生がエンディング曲をすべてチョイスしてきたから、今回も先生の選曲になるはず。どんな曲になるかなぁ。友人はジミヘンの「ストーンフリー」、僕は満を持してのビートルズ「ゲットバック」とみているけど、さてどうなるか。
放送日はまだ未発表だけど、春に発表して秋のオンエアというのが一般的なので10月頃には徐倫に会えると思う。めっさ楽しみ! 特報動画(1分)

※徐倫役の声優ファイルーズあいさんのコメントにグッと来た。あいさんの父親はエジプト人。第3部と第6部を繋ぐ象徴的なキャスティングになったと思う。

ファイルーズあいさん
→「ジョジョの奇妙な冒険」は私が声優を目指したきっかけであり、私の人生にはなくてはならないとても大切な作品なので、出演させて頂けることを知った時はまさに「スタンドも月までブッ飛ぶこの衝撃」というか…本当に言葉が出てこなくて、12年間追い続けていた夢が叶ったことの喜びで涙が止まりませんでした。特に学生時代に、徐倫の強く美しい姿を見てたくさんの勇気をもらっていたので、そんな大好きで1番の憧れである徐倫を演じる機会を頂けて、本当に言葉では形容できないほど感謝の思いでいっぱいです。
空条徐倫は私が今まで出会った中で、世界一勇敢で美しくて強くて愛情深い、素晴らしい人間です。12年前から彼女に対する憧れの気持ちは変わっていません。そんな彼女と一緒に奇妙な冒険ができることが本当に嬉しいですし、私もアフレコを通じて、徐倫のような「スゴ味」を身につけられるように、命を込めて演技させて頂きます。

●4月4日…〔今日の良かった〕大河『青天を衝け』、毎回ほんと素晴らしいです。幕末のややこしい人間関係をわかりやすく描いているし、俳優さんも農村の自然描写もみんな良い。
今夜の幕府パートは大老・井伊直弼(なおすけ)の演出が新鮮だった。これまで「安政の大獄」を引き起こした冷徹な男として、直弼は憎い悪役に描かれることが多かった。
『青天を衝け』では気弱で繊細、「茶歌ポン」とあだ名をつけられ悪夢にうなされるような人物。 それを岸谷五朗さんが好演し、将軍・朝廷・開国派・攘夷派、そのすべてに板挟みになり、苦悩しながら闇落ちしていく過程が見事に描かれている。次回は「桜田門外の変」、“優しい鬼”の最期を見届けたい。

   

●4月3日…〔今日の良かった〕本日、東映が「仮面ライダー」生誕50周年企画として庵野秀明氏が脚本・監督を務める映画「シン・仮面ライダー」の制作を発表!再来年の3月に公開予定で、完全新作映画とのこと。庵野監督「(仮面ライダーの世界を)現代に置き換えた作品を、そしてオリジナル作品を知らなくても楽しめるエンターテインメント作品を目指し、頑張ります」。テレビ版の第1作は1971年4月3日に放送を開始、それに合わせて本日の発表となった。

●4月2日…〔今日の良かった〕10年にわたる内戦で犠牲者38万人以上、人口の半数以上が家を追われ、「今世紀最悪」とされる人道危機に直面するシリアの人々。先日、国際会合でシリアに対し今年分として計約44億ドル(約4800億円)の支援が表明された。国連のグテーレス事務総長は「多くのシリアの人たちが国際社会を信頼しなくなったかもしれないが、私たちは(問題解決を)手助けできる」と呼びかけた。支援金の内訳は、ドイツが約11.2億ドル(約1230億円)、米国が約6億ドル(約660億円)、日本が約2.1億ドル(約230億円)など。ドイツは日本の5倍、さすがだ。
難民の半数以上は子どもたちで、戦争しか知らない世代が出てきている。民主化を受け入れず、武力で弾圧した独裁者アサドと、支援者ロシアのプーチンは、人道に対する罪で国際法廷に立つべき。

//コロナ禍のステイホームで、大人用のレゴブロックが大人気とのこと。

●4月1日…〔今日の良かった〕子どもが遊んでいるゲームに『マインクラフト』(開発者はスウェーデン人)というのがあり、そのBGMがめっちゃ好み。静かで、透明感があり、少しもの寂しさがある。僕はそのゲームをやってないのに、YouTubeで音源を探して作業BGMとして重宝している。何か原稿を書いているときや読書のときにちょうどいい。リラックスできて仕事がはかどる。ちなみに、2022年に実写映画が公開されるとのこと。どんな映像になるのかまったく予想できないっす。
『マインクラフト サウンドトラック』(156分!)

//ドラマ『北の国から』などで知られる名優・田中邦衛さんが3月24日に88歳で他界。老衰とのこと。素晴らしい個性派俳優さんでした。哀悼の意を表します。

  味わいのある演技で魅了

●3月31日…〔今日の良かった〕先日のホワイトハウスに掲げられた半旗から、アジア人差別を許さないというバイデン大統領の決意が伝わる。
この34年間、墓マイラーとして欧米を訪れて変化を感じたのは、バブル期の頃は初対面の人から「コンニチハ」と言われていたのが、いつの間にか「ニーハオ」と言われるようになり、路地を歩いていても「ヘイ、チーナ(中国人)!と声を掛けられるようになったことだ。
※正確にいうと、旧社会主義国の東欧は日本より中国・ベトナムと親交があったため、東欧では日本人には見られなかった。
いまや、西欧も米国も「ニーハオ」「シェイシェイ」だ。米国では、真顔で「日本は中国のどの辺にあるんだ」と聞かれたこともある。時々出会う日本通の人とは日本映画やアニメの話になった。何が言いたいかと言うと、多くの欧米人には、日本人、中国人、韓国人の外見上の区別はついていないということ。僕らが黒人を見てケニア人とガーナ人を見分けられないのと同様に。

米国ではコロナ禍以降、アジア人差別に根ざした暴力事件、憎悪犯罪が急増し、日本人が重傷を負う事件が続発。東本願寺ロサンゼルス別院は灯籠が倒され窓ガラスが割られ放火された。ロサンゼルス別院は今年がちょうど創建百年。ハワイ(米国)、サンパウロ(ブラジル)と並ぶ大谷派の海外別院で米国の拠点寺院だ。だが、最も深刻なのはニューヨークで、アジア人への憎悪犯罪が2019年比べて「9倍」に跳ね上がっている(全米平均は2.5倍)。
この現状のなか、ジョージア州アトランタでアジア系女性6人を含む8人が死亡した銃撃事件が発生。冒頭で述べたように、ホワイトハウスにはバイデン大統領の指示で犠牲者を追悼するため半旗が4日間掲げられた。バイデン氏はハリス副大統領とともに即アトランタを訪れ「全米で憎悪や暴力が隠されてきた。沈黙は共犯だ、声を上げていく」「米国に憎悪の居場所はない」と演説、人種差別に断固として立ち向かう考えを示した。ハリス氏も第2次大戦時の日系人の強制収容などの歴史に触れ、ツイッターに「アジア系アメリカ人に知ってほしい。私たちは沈黙しない、暴力には必ず声を上げる」と投稿した。

  バイデン氏が命じた半旗

トランプ前大統領が新型コロナを「中国ウイルス」と言及し、アジア系憎悪を繰り返し煽った結果、アジア系への暴力や差別が広がり、とんでもないことになった。もともと米社会の一部にあった黄色人種への蔑視感情を焚き付けてしまった。中国政府がコロナ感染拡大の情報を隠ぺいしたことは非難されて当然だし、最初のロックダウンが武漢で断行されたことからも、中国がコロナと結びつけられるのは仕方がない。だけど、小学生がいじめで人名と菌をくっつけて「○○バイ菌」と使うように、国名(中国の場合は黄色人種全体になる)とウイルスをセットにして呼ぶことは、憎悪犯罪に直結しかねず、WHO(世界保健機関)がやめるように何度も警告していた。ところがトランプ氏は自身の政策ミス(マスク軽視など)で米国が世界最大の感染地となった責任から逃れようと、「中国ウイルス」を連呼して批判をそらすことに血道をあげた。
バイデン氏は就任直後、「ウイルスを発生地名で呼ぶことは中国系などのアジア系アメリカ人への差別や憎悪を生む」と、新型コロナを「中国ウイルス」「武漢ウイルス」と呼んではならないとする大統領令を出した。今月上旬の演説でも「アジア系が(新型コロナの)スケープゴートにされている」と、アジア系への犯罪を強く非難していた。

日本の一部保守層はトランプ氏に感化され、現在もまだ「中国ウイルス」「武漢ウイルス」を意図的に使っている。菅首相もバイデン氏のように、その呼び方を禁じるよう声明を出すべきだ。香港人やウイグル人への弾圧、ミャンマー軍事政権への肩入れなど、中共政府に対する憤りは僕も強く持っているけど、差別感情を暴走させる言い方はもうやめるべき。日本の保守系雑誌の表紙に「中国ウイルス」の文字が躍っているが、その危険性をわかっていない。かつて南アフリカでアパルトヘイト(有色人種差別政策※1991年全廃)が実施されていた際、日本人は「名誉白人」として扱われていた。それゆえ、いま40代以上の人は「日本人は特別」という感情を持っているのかも。ハッキリ言っておきたい、人種差別主義者にとっては、日本人・中国人・韓国人はみんな同じイエローであり、「名誉白人」は幻想だと。「中国ウイルス」を使い続けることは、人種的には自分で自分の首を絞めるようなもの…。
最後に念押し。報道だけ見ていると、欧米でのアジア人差別に憂鬱になりがちだけど、圧倒的多数の人は分け隔てなく親切!そこを何よりも強調しておきます。

※米国のアジア系アメリカ人は約1700万人いるが、全人口(約3億3500万人)に占める割合は約5%とかなり少ない。

〔追記〕今日、65歳のアジア系女性がNYの路上で何度も蹴られている痛ましい映像が報道された。頭部を狙っており殺す気なのか。この後、犯人は逮捕された。近くの警備員は見て見ぬ振りをしており、この警備員も処罰されたとのこと。
https://www.youtube.com/watch?v=R98J6yZCzOQ (57秒)

●3月30日…〔今日の良かった〕祝!大河ドラマの最高峰『黄金の日日』(1978年制作)、4月4日から毎週日曜早朝にBSで全話再放送決定!43年ぶり!
庶民の視点から戦国時代を描いた異色の大河ドラマ。冒険あり、ロマンあり、信長、秀吉、家康も登場。戦乱の世にあってヒューマニズム炸裂、名シーンだらけの壮大な大河!
〔主な配役〕
呂宋(ルソン)助左衛門/商人(六代目市川染五郎/現・二代目松本白鸚)
杉谷善住坊/鉄砲鍛冶(川谷拓三)
石川五右衛門/義賊(根津甚八)
豊臣秀吉(緒形拳)
石田三成(近藤正臣)
織田信長(高橋幸治)
徳川家康(児玉清)
千利休(鶴田浩二)
今井宗久(丹波哲郎)
主題曲(池辺晋一郎) 『黄金の日日』テーマ曲※これは神曲!

●3月29日…〔今日の良かった〕中国でウイグル族に対して深刻な人権侵害が続いているとして、欧州連合(EU)が中国当局者らへの制裁を発動し、EUへの渡航禁止やEU域内の資産の凍結を科した。中国政府や当局者の責任を問う制裁は1989年の天安門事件以来であり32年ぶり。米国も歩調を合わせる形で当局者2人への制裁を発表した。EUは昨年末、中国と投資協定の締結で基本合意していたが、経済より人権問題を優先した形に。

●3月28日…〔今日の良かった〕25日のEテレ『植物に学ぶ生存戦略5 話す人・山田孝之』、今回も傑作でした。なかでも3本目、ブナ科の樹木の果実ドングリが秀逸だった。1本の木から何万ものドングリが作られるが、すべてのドングリが成長してしまうと土の養分の奪い合いになる。そのため、成長するものとしないものに分けられるが、それをやるのがリス。ドングリは他の哺乳類の大好物でもあるため、リスはドングリを見つけると土に埋めて隠す習性がある。ところがリスは、自分がどこにドングリを埋めたのか忘れてしまう。こうして、ラッキーなドングリだけが発芽し成長していく(貯食散布)。
番組では、前半でドングリ・システムをジャニーズと比較、200人以上在籍するジャニーズジュニアからスター街道を歩めるのはごく一部、その命運を故ジャニー喜多川氏が握っていたことを紹介。
後半では、リスの「忘れる」という事象を考察、その能力をしたたかに利用している職業として「政治家」とパネル付き解説。「政治家にとって不利益な事件があった場合、のらりくらりと対応しながらはぐらかし、いずれ国民が忘れてしまうのを待ちます。そして案の定、国民はすっかり忘れてしまうのです」「しかし、忘れることは悪いことでではありません。人間は寂しくつらい記憶を忘れることが出来るからこそ、ここまで生存できたと言えるでしょう。大事なことは“何を忘れてはいけないか”、なのです」。お見事!





山田孝之氏のアフレコ Eテレとは思えないカオスすぎるパネル(笑)

●3月27日…〔今日の良かった〕3日前、この日記で取り上げたばかりのNHKBS1『国際報道2021』が、明後日から深夜に地上波NHK総合でもオンエアされることに!いま世界で何が起こっているのか、その背景には何があるのか。世界各地の放送局から届くニュースで構成される本格派の国際ニュース番組であり、キャスターと各国特派員が現状を分かりやすく伝えてくれる。カルチャー、エンターテインメントの情報も充実しており、中盤には世界のユニーク映像もある。まずこの番組で流れた海外ネタが、NHKの他番組で使用されている印象。ここが一番早いと思う。世界を身近に感じる40分、是非毎日録画を。

//Eテレ『ららら♪クラシック』が昨夜で最終回に。放送開始は2012年、9年の歴史に幕。司会が俳優・高橋克典さんになったのは4年前。実直・温厚な人柄で番組はより魅力的に。高橋さん、167回もの楽しい司会を本当にありがとう。

●3月26日…〔今日の良かった〕50代半ばに近づきつつあるいま、映画にしろ小説、漫画にしろ、何かを楽しむ際に「人生の残り時間」を意識するようになり、「もうすべての名作を味わう時間は残されていない。これからは限られた “選択”が重要になる。どの作品と出会い、時間を共にし、生を終えるかだ」と考えるようになった。
スペイン語の著作物で(聖書を除いて)世界中で最も多く出版されているノーベル賞作家ガルシア=マルケス(1927−2014)の小説。その代表作であり、1967年に発表されるやいなや世界各国でラテンアメリカ文学ブームを巻き起こし、20世紀文学の最高傑作のひとつに数えられる、『百年の孤独』(鼓直訳)をついに読破。この本を購入したのは2007年、14年も本棚に飾ったままだったが、「文芸を愛する者なら読んでいなければ恥」と言われるほどの作品であり、これ以上は先延ばしにできないと手に取り、この1週間で一気に読み進めて読了。いやはや、実に濃密な時間でござった!

『百年の孤独』は中南米の架空の開拓村マコンドを舞台にした、100年間7世代にわたるブエンディア一族約20人の叙事詩的年代記であり、「愛」と「孤独」が全体をつらぬくテーマになっている。革命に生きる者もいれば、発明に明け暮れる者、道ならぬ恋に身を焦がす者、中には「はずみでこの世に迷い込んできた人間」もいて、皆が常軌を逸するほどエネルギッシュに生きている。日常生活の中に当たり前のように現実と非現実=超自然的現象(予言や幽霊)が入り混じる「魔術的リアリズム」の作風にクラクラ。体温まで感じる狂熱の性描写に目まい。脇役まで全員キャラが立っていてマコンド村の住人の息づかいが聞こえてきそう。この小説の2ページ分だけで、そこいらの小説一冊分のストーリー展開があり、それが約470ページも続く!長編ではあるが、ユーモアに富んでいるため堅苦しさはなく、「何だこれは、何が起きているんだ」とどんどん読み進めた。登場人物の名前が似通っているため度々混乱したが、巻頭の家系図が役に立った。

巻末の解説を担当した作家・梨木香歩さん(「西の魔女が死んだ」作者)は「時間と空間を猛スピードでアクロバットに移動するジェット・コースターにのり、次々にやってくる膨大な情報量の波に打たれ、呑み込まれ、くぐり抜ける恐怖と快感。こういう圧倒的な語りを前に、一体どういう“解説”が可能なのだろう。全く途方に暮れてしまう」と心情を吐露されているが、まったく同感。マルケスの「語り」が上手すぎる。20世紀文学の金字塔を体験できて良かった。
※ガルシア=マルケスはコロンビア出身だが、リベラルな思想からコロンビアの独裁者ゴメス大統領や後継者ロハス・ピニーリャ将軍からにらまれ、この小説が刊行された60年代から70年代にかけて、メキシコやスペインで亡命生活をおくっている。ラテンアメリカの代表的詩人パブロ・ネルーダがチリの軍事クーデターで亡くなった時、マルケスは「(チリの)ピノチェト将軍の軍事政権が消滅するまでは新しい小説を書かない」と宣言している(その後、ネルーダ夫人の説得で独裁者の内面を描いた『族長の秋』を執筆)。

※マルケスの墓は母国コロンビアの一族ゆかりの地カルタヘナに。実家近くのカルタヘナ大学に付属するラメルセド修道院に胸像付きの墓があり、各国からファンが墓参に訪れている。僕がカルタヘナを訪れ聖ペドロ・クラベールの墓参をしたのは2003年、まだマルケスは健在だった。他界はその11年後。なんとか再びコロンビアを訪れ不世出の文豪に墓参したいもの。

  
(左)2003年当時のカルタヘナ。黄色やオレンジに壁を塗った家が多い
(右)海外サイトで見つけたマルケスの墓。この写真にめっさ感動した。『百年の孤独』の脇役に、マウリシオ・バビロニアという悲運の青年がいる。不思議な人物で、彼は常に黄色い蛾に取り囲まれていた。マルケスの墓の周囲を黄色い蛾が飛び交う幻想的な光景、その美しさに、何か薄幸だったマウリシオ・バビロニアの魂が救われたような気がした。
『百年の孤独』(アマゾン) 低得点レビューに「読み辛い」とありますが、それは最初の30ページくらいで、そこからは言葉のグルーヴ感が生まれてきて、あの「語り」のリズムが病みつきになります。しんどいのは最初だけ!登場人物の名前が似通っているのも確信犯で、混乱まで快楽になるというか、それもグルーヴをもたらします(笑)

●3月25日…〔今日の良かった〕私事ですが、子ども(小5)がゲームで初めて感動の涙を流しまし
た。それは『ドラゴンクエストV』。
「空を飛べるってなんて気持ち良いんだろう…行けなかったとこ全部行ける…この音楽も体がふわっとする」
そう言って、何度も涙をぬぐいながらゲームを続けていました。1988年、33年前の古いゲームです。最新美麗CGでなくとも涙腺を決壊させるドラクエV、恐るべし!

 
※このラーミアという大きな鳥に乗るまで、大変苦労をしたので、やっと乗れたという安堵感もあったのだと思います。
※僕はてっきり、ゲームで流す最初の涙は、仲間のために誰かが身を犠牲にするなど生死がからむシーンと思っていました。こういう、ただ大空に羽ばたくだけのシーンも子ども心に響くのですね。

●3月24日…〔今日の良かった〕いま一番面白い、というか見応えのある番組は、平日22時からのNHKBS1『国際報道2021』。他のニュース番組では短時間しか取り扱わない国際情勢をじっくり伝えてくれ、視野が広がる(この番組だけでもBSに加入する意味がある)。

先日、バイデン政権初の米国と中国の米中外交トップ会談があり、バチバチの論戦を伝える報道に見入った。大統領選前、一部トランプ支持派は「バイデンが大統領になれば中国に尻尾を振る」「バイデンは中国の手下」とデマを拡散していた。それに対しバイデン支持者は「バイデンは人権重視だからトランプ氏のように甘くない。トランプが中国に厳しくするのはお金が絡んだ貿易の時だけ」と反論していたが、まさにその通りになった。
米中会談初日冒頭からブリンケン国務長官は「我々は中国の行動に対する深刻な懸念について議論したい」と切りだし、「ウイグル、香港、台湾、サイバー攻撃、同盟国に対する経済的な威圧は、ルールに基づく秩序への脅威だ。この問題を提起するのが義務だと感じている」と言い切った。これに対し中国外交トップの楊(ヤン)共産党政治局員は米大統領選の混乱や連邦議事堂襲撃を念頭に「米国内の多くの人が自国の民主主義をほとんど信頼していない」「(深刻な黒人差別を例に)米国こそ人権などの面で多くの問題がある。ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大切だ)運動は最近始まったわけではない」と指摘、双方が非難を繰り広げる大荒れのスタートに。ブリンケン氏は「我々も完璧ではないし間違いも犯すが、問題を無視したり隠したりせず、正面から向き合ってきた」などと反論し、楊氏も「これがあなたたちの対話のやり方か。外交儀礼を守るべきだ」と気色ばんで反発した。予定では10分の冒頭発言が1時間超に延長された。
「ウイグル、香港、台湾など議論したい」 「米国民は自国の民主主義を疑っている」

一方、米露もぶつかっている。ロシアでは野党指導者や反プーチンのジャーナリストが次々と怪死し、近年も野党のナワリヌイ氏が毒殺されかけた。バイデン氏は米ニュース番組のインタビューで、記者から「プーチンは殺人者だと思うか」と問われ、「はい、思います」と明言。さらに「その代償は近々わかるでしょう」と続けた。ロシアの人権弾圧に目を瞑ってプーチン氏と蜜月だったトランプ氏とは大違い。これに対するプーチン氏の声明は「アメリカ大統領の健康をお祈りする。これは社交辞令ではない」。毒殺未遂があったばかりなのでこのメッセージは怖すぎだ。続けてプーチン氏は「米国こそ殺人者だ。米国は広島と長崎に核兵器を使った。これは軍事的には全く無意味で民間人の虐殺だった」「米国は先住民に対する虐殺や奴隷制度を棚上げにして他国を非難している」と指摘、これは実際その通りであり米国はぐうの音も出ないだろう。ただロシア(旧ソ連)は終戦のどさくさに攻めてきて北方領土を奪ったのでそれをスルーしてるのは違和感ある。
「プーチンは人殺しか」「そう思う」 「米国は世界で唯一原爆を使った国だ」
とにもかくにも、急務である気候変動対策は大国間で協調が必須であり、対立してでも譲れない部分はそれとして、協調可能な部分を積極的に話し合う必要がある。幸い、米中露は険悪な空気の中でも「対話こそ重要」と基本姿勢を打ち出しており、人類全体にプラスになる着地点を目指して欲しい。

●3月23日…〔今日の良かった〕
「自分の命と作品を天秤にかけたら作品の方が上なんです」(庵野秀明)
「庵野は血を流しながら映画を作る」(宮崎駿)
昨夜のNHK『プロフェッショナル 庵野秀明SP』、本当に見て良かった。エヴァンゲリオン完結編がなかなか公開されなかったため、産みの苦しみの中にいるのかなと予想はしていたけど、あれほど七転八倒していたとは。
初めてカメラが最深部まで入ったエヴァの制作現場。ありきたりな表現やアングルではダメだと、「つまらない」「これじゃない」と、満足のいく絵にたどり着くまで探究を続ける庵野氏(60)。何度も台本が練り直され、挙げ句にはそれまで出来ていたものを全部白紙にしてゼロから再開、その繰り返し。スタッフは混乱する一方で「いつものことです」と達観。
庵野氏への密着取材は4年間に及び、これは2006年の放送開始以来、この15年間で最長とのこと。
1996年のテレビ放送後、最終回を見た否定派の視聴者が「庵野は作品を投げ出した」と酷評、庵野氏はネット上の書き込みに《庵野秀明をどうやって殺すかを話し合うスレッド》とあるのを見て、「それを見てもうどうでもよくなって。アニメを作るとか、そういうのはもういいやって」と、アニメ制作への熱意を失い、自死を2度考えたという。1度目は電車への飛び込み、2度目は会社の屋上からの飛び降り。苦悩する庵野氏を見て、ジブリの鈴木プロデューサーが実写映画の製作を勧め、しばらく映画を撮っていた。
やがて「エヴァを終わらせる義務がある」と新劇場版シリーズ3作を発表したが2012年の3作目の『Q』公開後、うつ状態になって4年間エヴァから距離を置くことになる。自身が監督した『シン・ゴジラ』(2016)が大ヒットした後、エヴァ完結編の製作が再開。絵コンテを使わず、俳優を実際に演技させて最高の動きを絵に起こすという実験的な手法をとる。理由は「自分で絵コンテを描くと、それ以上のもの(動き)が生まれないから」。苦闘に次ぐ苦闘が続く、稀代のクリエイターの実像に迫る75分スペシャルだった。
※『ナウシカ』のクライマックスで20代の庵野氏が担当した溶ける巨神兵の咆哮と攻撃は、何度見てもすごい迫力。
「自分の命と作品を天秤にかけたら作品の
方が上なんです」、これ大袈裟ではなかった
この駅、このベンチ!完結編を
観た人はこのカットに胸熱かと

//深夜2時7分からBSプレミアムでベートーベンの光輝く傑作『ピアノ協奏曲第5番“皇帝”』をピアノ界のカリスマ、クリスティアン・ツィマーマン(当時33歳)が演奏。1989年の貴重なライブ映像で、指揮のレナード・バーンスタインは翌年に他界。ウィーン・フィルの音色も美しい。※YouTubeにもあります https://www.youtube.com/watch?v=uj8w0Sm7l-M

●3月22日…〔今日の良かった〕日本音楽著作権協会(JASRAC)が音楽教室のレッスンで演奏する生徒の演奏にまで著作権料を支払うよう求めていた問題で、18日の知財高裁が「生徒の演奏には著作権が及ばず、JASRACに著作権料の請求権はない」と判断、よかった。生徒の演奏は自らの技術の向上が目的であり、収益を目当てにした行為じゃない。こんなとこまで著作権料が求められると、音楽という芸術そのものが生活から遠いものになってしまう…。
一方、講師の演奏は著作権が及ぶと判断された。講師の演奏は生徒(公衆)に聞かせるのが目的であり、生徒からは授業料を徴収しているため、支払い義務が命じられた。判決後、JASRACは記者会見で「結果を承服することができない」と上告を検討とのこと。う〜ん、上告しないでほしい。講師は有料、生徒は無料でいいやん!

●3月21日…〔今日の良かった〕地域住民の提訴から9年、東海第二原発(日本原子力発電)の運転差し止めを命じる判決を水戸地裁が出した(18日)。画期的だったのは、初めて「住民の避難計画の不備」が理由になったこと。
過去に耐震性など安全面が運転差し止めの理由になることはあったけど、今回はずさんな避難計画が問題に。福島の東電原発事故では車で逃げる際に渋滞になり、避難に時間を要した。水戸地裁は「原発から30キロ圏内に住む人の避難計画が十分ではない」とし、避難計画の実効性がないところでは原発は運転できないと指摘。他の原発にしても、渋滞や道路の寸断など起こりうる障害をトコトン考えているか疑わしく、確実に他の原発訴訟に影響を与えるであろう重要判決となった。

//「ルパン三世」「未来少年コナン」「じゃりン子チエ」などで作画監督を務めた名アニメーター、大塚康生さんが15日に他界。享年89。元麻薬取締官事務所勤務という異色の経歴。日本初のカラー長編アニメ「白蛇伝」や「長靴をはいた猫」などを手がけ、後輩として東映に入ってきた宮崎駿、高畑勲の才能を見いだした両名の師匠的存在。「ルパン三世 カリオストロの城」の原画など素晴らしいアクションの数々を手がけた名匠。哀悼の意を表します。

●3月20日…〔今日の良かった〕なんとも夢が広がるニュース。世界初の宇宙ホテル「ボイジャー・ステーション」が2027年に開業予定との報道!ホテルは24のモジュール(部屋)からなる輪の形状をしており、回転しながら地球を周回(輪を回転させることで人工重力を発生)。キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」に登場した宇宙ステーションとそっくり。ステーションの中心付近に来ると重力はなくなり、ステーションの外側にいくにつれて重力を感じるようになる仕組み。
「ボイジャー・ステーション」は、バーやレストランのほか、地球では不可能なことをして楽しむ娯楽サービスを用意、滞在者は普通にベッドやシャワーを楽しめる予定とのこと。

…って、2027年といえばわずか6年後じゃないか!僕はこういう話が出てくるのは20年先と思っていた。1度に400人も滞在できるといい、びっくりだ。計画企業のトップいわく「人々に宇宙旅行の黄金期がすぐそこまで来ていることをわかってもらいたい。早いスピードで近づいている」。
※とはいえ、初期宇宙ツーリズムは極めて高額、ヴァージン・ギャラクティックは準軌道宇宙飛行の乗客に1人1回の旅行で25万ドル(約2700万円)の価格設定を考えている。いったい宿泊代は幾らになるのやら(汗)。ただ、ボイジャー・ステーションのチームは「最終的にはクルーズ船での旅行やディズニーランドに行くのと同じ感覚で泊まれるようにしたい」と抱負を語っており、早く安くなるよう切望!

  
CNNが報道した宇宙ホテル「ボイジャー・ステーション」完成予想図

●3月19日…〔今日の良かった〕NHK(BS)の放送ラインナップにクラシックファンは狂喜乱舞。明晩から6日連続で、貴重なコンサート映像やオペラ映画のラッシュ!これ全部DVDで買い揃えたらどれだけかかるか。嗚呼、ありがたや。

3/20(土)
・23時57分BSプレミアム『伝説の名演を再び!3大テノールコンサート』…31年前、1990年ローマ・カラカラ浴場で開催された「世紀のイベント」が甦る。ホセ・カレーラス、プラシド・ドミンゴ、ルチアーノ・パヴァロッティ、3大テノール奇跡の共演を放送!プッチーニやヴェルディのオペラの名曲だけでなく、『ウエスト・サイド・ストーリー』の「トゥナイト」、『キャッツ』の「メモリー」といったミュージカルナンバー、「オー・ソレ・ミオ」「アマポーラ」 「黒い瞳」「帰れソレントへ」などの親しみやすい曲も熱唱。めったに放送されない豪華コンサートの90分!
3/21(日)
・23時20分BSプレミアム『ミラノ・スカラ座 新シーズン開幕ガラ』…スカラ座が総力を結集して開催した2020年12月のガラ公演。ロベルト・アラーニャ、イルダール・アブドラザコフ、スカラ座ゆかりのスター達が披露した名アリアの数々と優美なバレエ。
3/22(月)
・24時45分BSプレミアム『伝説の名演を再び!ヴェルディ「レクイエム」』…1967年に収録されたカラヤン指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団のヴェルディ「レクイエム」。パヴァロッティ、コッソット、ギャウロフ、プライスという名歌手たちとの深みのある名演。
・深夜2時11分BSプレミアム『伝説の名演を再び!クレーメルが弾くブラームスのバイオリン協奏曲』…若き日のクレーメルがバーンスタイン指揮ウィーン・フィルと共に繰り広げる白熱の演奏。1982年収録。
・深夜2時53分BSプレミアム『伝説の名演を再び!ツィマーマンが弾くブラームスのピアノ協奏曲第2番』…ツィマーマンとバーンスタインによるいぶし銀の演奏。1984年収録。
3/23(火)
・24時45分BSプレミアム『伝説の名演を再び!ツィマーマンが弾くベートーベンのピアノ協奏曲第3番・第4番・第5番「皇帝」』…1989年に収録された孤高のピアニスト、ツィマーマンと晩年のバーンスタイン指揮ウィーン・フィルの共演!この「皇帝」は特に名演です!!放送してくれるなんて夢みたい!!
3/24(水)
・24時45分BSプレミアム『伝説の名演を再び!ヴェルディ歌劇「リゴレット」』…シャイー指揮ウィーン・フィルとパヴァロッティ、グルベローヴァほか名歌手たちによるオペラ映画の傑作(1981年収録)
3/25(木)
・24時45分BSプレミアム『伝説の名演を再び!プッチーニ歌劇「蝶々夫人」』…フレーニ、ドミンゴら20世紀を代表する名歌手たちがカラヤン指揮ウィーン・フィルの演奏にのせて歌うオペラ映画(1974年収録)

●3月18日…〔今日の良かった〕札幌地裁で画期的な判決が昨日出た。“同性婚が認められないのは「婚姻の自由」などを保障した憲法に反する”として、北海道の同性カップル3組が国に損害賠償を求めた訴訟で、地裁は「同性婚を認めない民法や戸籍法の規定は、法の下の平等を定めた憲法14条に違反する」と初判断を示し、「婚姻で生じる法的効果の一部すら受けられないのは、合理的な根拠を欠いた差別だ」と述べた。
民法などは、婚姻は異性間でなければできないと規定するが、判決では「(性的指向は人の意思で選択や変更はできず)性別や人種などと同様のもの」と指摘。同性カップルも「(相続権など)婚姻で生じる法律上の利益は等しく受けられるものだ」とした。

自治体レベルでは同性カップルの権利に配慮した施策が渋谷区など80近い地域にあるものの、法的拘束力はないため、パートナーとして登録されても、配偶者控除、医療費控除の合算、相続税の優遇、養子の共同親権などは認められない。
海外では既に約30の国・地域が同性婚を認めており、主要7カ国で法整備が手つかずなのは日本だけ。日本人と同性婚した外国人は来日しても配偶者ビザを得られず、身分が不安定になっている。今回の原告たちは、同性婚が法律で認められるよう立法化を求めていくとのこと。

原告団のコメント
「違反するとはっきり言ってくれて涙が出た。本当にいい判決を出してくれた。明日結婚できるわけではないので頑張っていきたい」
「この2年間、裁判官に話したこと、心を込めて判決文を読んでくれた。一生忘れない」
「夢のようです。国が真摯にとらえて、検討してほしい」
「感動しました。日本が変わる第一歩になってほしい」

●3月17日…〔今日の良かった〕インド政府がビットコインなど暗号資産(仮想通貨)を禁止する方針を打ち出した。ビットコインなど仮想通貨は、犯罪組織がマネーロンダリング(資金洗浄)に容易に利用でき、決済の度に大量の電力消費が必要で気候変動問題を悪化させるうえ、社会が多用すると深刻なサイバー攻撃を受けたときに大混乱に陥ることから、僕は過度な普及を危惧していた。インドが検討している法案では、取引だけでなく、国内で保有することも禁じるという。既に所有しているインド国民は、半年以内に売却する義務が生じ、従わなければ罰則が科せられる予定。法案が成立すれば、インドは主要経済国として初めて暗号資産の保有を禁止することになる。中国はマイニングと取引を禁止しているが、保有は禁じていない。
30年後、世界のGDPランキングは中国、インド、米国の順とみられている。インドが禁止して他国が続けば、過度な普及は抑制されるだろう。

※ビットコインの電力消費問題…ケンブリッジ大の調査によるとビットコインの年間電力消費は55.33Twh(テラワット時)と推計されており、この消費量はひとつの国家、イスラエルやチリなどの年間消費電力以上となる。ビットコインはたった1回の取引で707.6 Kwh(キロワット時)の電力を消費し、これは米国の平均的な家庭の3週間強の消費電力に相当する。
ビットコインが1回の取引で生み出す二酸化炭素は、Visaカードの約75万回分(!)の決済が生み出す二酸化炭素の量に匹敵する。
背景にあるのはマイニング(採掘)。これはビットコインの取引データを承認する作業で、他人より早く承認を行うことで報酬としてビットコインを受け取ることができるため、企業や国家が膨大な電力を使って大量のコンピューターを動かし、マイニング競争に血道を上げることによる。価格が高騰するとビットコインマイニングはさらに活発になる。
決済の度に大量の電力消費が必要になるのに、数十億人が使い始めたらどうなるのか。環境保護のため電力消費を抑える努力と逆行、その環境的な負の側面は計り知れない。

●3月16日…〔今日の良かった〕政府が明確にアイヌ民族への差別にノーの声明を出したことに拍手。しかも対応が早かった。「アイヌ」とは“人間”を意味する言葉だけど、12日放送の日本テレビ『スッキリ』でアイヌ民族のドキュメンタリー後の謎かけで「あ、イヌ」と犬のイラスト付きで芸人さんが発言。この芸人さんにも、犬の絵を描いた人も、字幕テロップを付けた人も、もちろん悪意はない。でもこの言葉は、アイヌ民族が和人から長年侮蔑的に、そして典型的なイジメの言葉として使われてきたもので、トラウマを呼び起こすタブー中のタブーのものだ。
※アイヌの権利回復に取り組む「コタンの会」代表の清水裕二さん「小学生のころ、まさにその言葉で後ろ指をさされ笑われた。まさか全国放送で流れるとは。怒りで体が震えた。差別の芽は常にある」。

コトが深刻なのは、当該コーナーは録画パートであり、オンエアまでに多くの人間が関わっていること。民族名に「犬」という言葉をかける行為の差別性に、番組では誰も気づけなかった。後日、MCの加藤浩次氏は「私は自分が北海道出身であるのにその場で指摘できなかった」と悔いた。

加藤勝信官房長官は15日の記者会見で、「アイヌの人々が先住民族であることを知っているとの回答が91%になるなど国民のアイヌの人々や文化についての理解は深まってきている」「(その中で)アイヌの人々を傷つける極めて不適切なものであり、誠に遺憾だ」「報道のあった先週12日には担当部署を通じて日本テレビに厳重な抗議を申し入れた」と明かした。そして「アイヌの人々がいわれのない差別を受けない社会全ての国民が相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、アイヌの歴史、文化などに関する教育活動や広報活動などを通じ、国民の理解を深めるよう引き続き努力する」と述べた。

ネット上では一部保守右派が「アイヌは存在しない」論を展開しているけど、加藤官房長官はそれを政府見解で完全否定した形になった。これを立憲共産など野党ではなく自民が言ったことがホント重要(野党が言ってもなかなか耳を傾けてくれない)。かつては自民議員から「単一民族」発言が飛び出したことを考えると、今回の官房長官の声明は隔世(かくせい)の感がある。菅内閣の功績として記憶しておきたい。

※アイヌの苦難の歴史と、19歳で夭折したアイヌ文化伝承者・知里幸恵さんの生涯をまとめた『あの人の人生を知ろう〜アイヌの光となった知里幸恵』編を新たにアップしました!前から書きたかったテーマでもあり、できるだけわかりやすく記したつもりです。よろしければ是非!



 ※これ以前は『最新文芸情報バックナンバー』へ!


 
日本だけ労働者は涙目。富裕層にしか目を向けない保守政権ではこの構造を変えることは出来ない。固定化してしまっている。戦後1000兆円も借金を作ったうえに(同じ敗戦国のドイツは借金ゼロ)、少子化問題を放置、タックスヘイブンも野放し、過労死多発でもサービス残業を取り締まらない(独仏の労働者は残業なし、夏4週間・冬2週間の休み。日本も本気で変革のとき。

★YouTube『新型学問 はまる!ツボ学/ジョジョ立ち学』(12分)

//ルイ・アームストロングが歌いあげる『ホワット・ア・ワンダフル・ワールド』(2分15秒)を聴きまくり。この全てを包み込む優しい笑顔がたまらない。目を見てるだけでウルウルくる。歌詞も最高!『♪僕は緑の木々や赤いバラを見る/それは僕らのために花開く/僕はしみじみ思うんだ/なんて素晴らしい世界かと/僕は青い空や白い雲を眺める/明るく喜びに満ちた昼、暗く神聖な夜/そして僕はしみじみ思うんだ、なんて素晴らしい世界なのかと/七色の虹が空にかかり、行き交う人々の顔を染めている/僕は友人たちが「ご機嫌いかが」と挨拶しながら握手を交わす姿を見る/彼らは心から告げる「アイ・ラヴ・ユー」と/赤ん坊の泣き声が聞こえる。僕はあの子らが僕よりも多くのことを学び成長していくのを見守ろう/思わず感動してしまう/なんと素晴らしい世界じゃないか/そうさ、僕はしみじみ思うんだ/嗚呼、この世はなんて素晴らしい世界なのかと!」。2分チョイの短い曲なのに、胸がジワ〜と温まり、歩き続ける力をくれる素晴らしい作品っすね。※影絵とのコラボAmazing Hand Shadow(2分21秒)も泣かせます!


●特選レポ&動画…命の環の話//普天間基地は国外へ//チェ・ゲバラ巡礼レポ//アフガン伊藤和也さんを悼む//暴力団について//2008 南極・スコット巡礼 //チベット問題について//障害者自立支援法の問題点//ボブ・マーリィ巡礼レポ//人体の免疫効果を調べている阪大の研究チームによると、「1日に8回以上笑うことでガンに対する免疫があがる」とのこと。

宇宙はこんなに美しく、
そして果てしなく広大!
究極の天体写真10選
をアップ!美の極致ッス


 

ミレーとゴッホの『種まく人』〜負け戦が続いても、死後に実る麦の種を撒いたと信じて今日頑張る


【 各種リンク※クラシックは「ユング君」
PART1(71個) お笑いフラッシュ他(44個)
★2014年のお薦め展覧会&美術館リンク集

文芸ジャンキー版・東京探訪MAPを作成!
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(STOP THE HATE!! 国連本部前のオブジェ)
「科学と芸術は全世界に属する。それらの前には国境など消え失せてしまう」(ゲーテ)
「あなたが空しく生きた今日は、昨日死んでいった者が、あれほど生きたいと願った明日」(趙 昌仁)作家
「人間の先祖は本人の血族ばかりでなく、文学の内にも存在している」(オスカー・ワイルド)作家
「人を憎んでいる暇はない。わしにはそんな時間はない」(黒澤監督の映画『生きる』から)
「私は殺されることはあっても、負けることはない」(ヘミングウェイ)作家
「僕が最もウンザリするもの、それは無知による憎しみだ」(マイケル・J・フォックス)俳優
「船は港にいる時、最も安全であるが、それは船が作られた目的ではない」(パウロ・コエーリョ)作家





●サイトで自分の思いを語るということ
HPで意見を発表すると、自分の「間違った知識」や「一方的な思い込み」を指摘され、初めて誤りに気づけます。これは本当に有難いことです。勘違いしたまま一生を終えるところを、真実に気づくことが出来るからです。自分が独りよがりな誤った考え方をしていないかを確認する為にも、勇気を出して積極的に意見を発表していきますネ!!(*^v^*)
僕は過去の反省と愛国心は両立すると考えている。
むしろ、過ちを反省できぬ国なら情けなくて愛せない。


歴史認識問題に決着!…日本と韓国 /中国 /台湾 / 東南アジア / 米国
・昭和天皇かく語りき / 靖国問題 / 愛国心 
・二次加害者にならないために〜日本人慰安婦の話(美輪明宏)と元日本軍慰安婦に関する正確な知識

・加害者としての日本軍 https://youtu.be/vh64udZTUTs (16分)
・南京大虐殺の証拠〜当時の記録映像と生存者の確実な証言(32分40秒)
・「CGで再現された南京大虐殺」 https://youtu.be/QJ38Hg7Vdw8 (7分43秒)
・日本軍の記録に残る南京大虐殺(軍命令により実施) http://urx3.nu/ouPU (7分)

残業問題…日本には過労死するほど仕事があり、自殺するほど仕事がない。野党は小異を捨てリベラル大連合を作り、EU、北欧のように残業ゼロの社会を!EU、北欧に可能なら日本でも可能なはず。日本人に人間らしい生活を!
※一般市民が他人の財布からお金を盗めば、すぐ警察に捕まる。だけど、経営者が従業員の財布からお金を盗んでも処罰されない。これが「残業代未払い」。他国では許されない。

●『アイヌ、琉球は縄文系=本土は弥生人との混血』…国立遺伝学研究所(遺伝研)や東大などの研究チームが過去最大規模の細胞核DNA解析を行った結果、日本人を北海道のアイヌ、本土人、沖縄の琉球人の3集団に分けた場合、“本物の日本人”は縄文人に起源があるアイヌと琉球人が近く、本土人は中国大陸から朝鮮半島経由で渡来した弥生人と縄文人との混血(弥生人7〜8割、縄文人2〜3割の混血)と判明。国籍や人種にこだわる人はこれで冷静になるだろう。

「多くの人が、今度の戦争でだまされていたという。みながみな口を揃えてだまされていたという。(略)だますものだけでは戦争は起らない。だまされたものの罪は、ただ単にだまされたという事実そのものの中にあるのではなく、あんなにも造作なくだまされるほど批判力を失い、思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲従に自己の一切をゆだねるようになってしまっていた国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体なのである。そして、このことはまた、同時にあのような専横と圧制を支配者にゆるした国民の奴隷根性とも密接につながるものである。「だまされていた」といって平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。いや、現在でも既に別の嘘によって、騙され始めているに違いないのである」(伊丹万作/1946年8月「映画春秋・創刊号」)
民主主義は「最大多数の幸福を目指す」で思考が止まってはいけない。「最大多数の幸福によって救われない可能性のある少数派をいかに救うか」、そこまで考えるのが真の民主主義。

●『戦争絶滅受合法案』 (原案は第一次世界大戦の終結後、1928年にデンマークの冒険家フリッツ・ホルムが起草したもの。彼は詐欺師の悪党でもあり、皮肉屋ならではの妙案となっている)※長谷川如是閑の創作説もあるけど、ウィキに原文=1928年11/16発表があり、やはり本物のようだ。
戦争開始後、10時間以内に次の行動をとること。以下の者を順番に“最下級”の兵士として召集し、できるだけ早くこれを最前線に送り、敵の砲火の下で戦わせること。
1.国家元首。君主も大統領もこれに該当。ただし男子に限る。
2.国家元首の男性親族で16歳以上の者。
3.総理大臣、及び各国務大臣、並びに次官。
4.国会の男性議員。ただし戦争反対の投票をした者は除く。
5.キリスト教や仏教のほか、あらゆる宗教関係者の高僧で、公然と戦争に反対しなかった者。
付記.該当者の妻、娘、姉妹等は、戦争継続中、看護婦または使役婦として召集し、最も砲火が接近した野戦病院に勤務すること。
(後年の妙案)
※有権者の責任…戦争に賛成した議員を選んだ選挙区の有権者から順番に徴兵せよ。
※戦費について…戦費は戦争に賛成した議員の資産、及びその議員を選んだ選挙区の財政でまかなうべし。


●「もともと普通の人々は戦争したいと思っていない。運がよくてもせいぜい無傷で帰って来る位しかない戦争に、貧しい農民が命を賭けようと思うはずがない。だが、国の政策を決めるのは結局指導者であり、反対の声があろうがなかろうが、人々を指導者の望むようにするのは簡単だ。民主主義であろうと、ファシストの独裁であろうと、共産主義であろうとそれは同じだ。『我々の国が攻撃されている。愛国心のない反戦・平和主義者が国を危険にさらそうとしている』と非難しさえすればいい。この方法はすべての国で同じように上手くいく」(ヘルマン・ゲーリング)元ナチス最高幹部/秘密警察創設者
●「(終戦翌年に記す)多くの人が、今度の戦争で騙されていたという。みながみな、口を揃えて騙されてたという。私の知ってる範囲では、“俺が騙したのだ”と言った人間はまだ1人もいない。(略)“騙されていた”といって、平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でも騙されるだろう。いや、現在でもすでに別の嘘によって騙され始めているに違いないのである」(伊丹万作)※伊丹十三監督の父
●「最初にナチスが共産主義者を弾圧した時、不安に駆られたが、私は共産主義者でなかったので、何の行動も起こさなかった。次にナチスは社会主義者を弾圧した。私はさらに不安を感じたが、社会主義者ではなかったので何の抗議もしなかった。それからナチスは学校、新聞、ユダヤ人等をどんどん攻撃し、その度に私の不安は増したが、それでもまだ行動に出なかった。ある日、ついにナチスは教会を弾圧してきた。そして私は牧師だった。だから立ち上がって行動に出たが、その時はもうすべてが遅かった」(マルチン・ニーメラー牧師)
※結局のところ、武器に頼ろうとする弱虫より、他人を信じて武器を捨てる勇気を持つ人間に、全人類がなれるかどうかということ。たとえ非武装の結果、信じた相手に裏切られようと、僕は弱虫として死ぬより、勇気ある人間として死にたい。これは名誉やプライドの問題でもある。僕はどの戦争であろうと、「侵略」かどうかを決めるのは、「軍隊を送った側ではなく、送られた側」だと思ってマス。これは自虐的云々ではなく当たり前のこと。


「重要なのは行為そのものであり結果ではない。行為が実を結ぶかどうかは、生きているうちに分かるとは限らない。正しいと信ずることを行いなさい。結果がどう出るにせよ、何もしなければ何の結果もないのだ」(ガンジー)

「闇は闇を追い払えない。ただ光だけがそれをなし遂げる。憎しみはヘイトを駆逐できない。ただ愛だけがそれを叶える」(マーティン・L・キングJr

「生まれながらに肌の色のせいで他者を憎む者などいない。人は憎むことを覚える。ならば、愛することを学べるはずだ。なぜなら、愛というものは人の心にとって、ずっと自然なことだから」(ネルソン・マンデラ/獄中27年)


“時代に合わない”から憲法を変えるのではなく、憲法がうたう理想の方に時代を変えていかなくちゃならない。非戦を誓った憲法は国民が目指すべき旗。旗を降ろしたときに理想は遠ざかる。誇るべき旗!
※「人に無理強いされた憲法だと云うが、拙者は戦争はいたしません、というのはこの一条に限って全く世界一の憲法さ」(坂口安吾/作家1906-1955)

高畑勲監督(79)といえば『かぐや姫の物語』の他にも、戦争の悲劇を描いた『火垂るの墓』で知られている。監督は9歳の時に岡山で空襲に遭い、焼夷弾の中を家族とはぐれな がらも逃げのびた。東大卒業後、東映動画で「ハイジ」「三千里」などを演出し、宮崎駿さんとジブリを設立した。2015年の元旦、神奈川新聞に載った高畑監督の メッセージが素晴らしかったので以下に紹介。

→(高畑)原爆をテーマにした「はだしのゲン」もそうですが、日本では平和教育にアニメが用いられた。もちろん大きな意義があったが、こうした作品が反戦 につながり得るかというと、私は懐疑的です。攻め込まれてひどい目に遭った経験をいくら伝えても、これからの戦争を止める力にはなりにくいのではないか。
なぜか。為政者が次なる戦争を始める時は「そういう目に遭わないために戦争をするのだ」と言うに決まっているからです。自衛のための戦争だ、と。惨禍を繰り返したくないという切実な思いを利用し、感情に訴えかけてくる。
「戦争をしたとしても、あのような失敗はしない。われわれはもっと賢くやる。70年前とは時代が違う」とも言うでしょう。本当でしょうか。私たちは戦争中 の人と比べて進歩したでしょうか。3.11で安全神話が崩れた後の原発をめぐる為政者の対応をみても、そうは思えません。成り行きでずるずるいくだけで、 人々が仕方がないと諦めるところへいつの間にかもっていく。あの戦争の負け方と同じです。
再び戦争をしないためには、あの戦争がどのように進んでいったかを学ばなければならないと思うのです。私が戦争中のことをどれだけ知っているかと聞かれれば、大したことはない。でも、安倍晋三首相よりは知っています。
集団的自衛権の行使を認めるということは、海外では戦争ができない国だった日本が、どこでも戦争できるようになるということです。政府は「歯止めをかける」と言うが、あの戦争を知っている者にとっては信じられません。ひとたび戦争が始まれば歯止めなどかかるものではありません。そもそも 日本人は戦前から米国が好きだった。ジャズや野球、映画といった文化に親しんでいた。その国と戦争をするとは誰も思わなかった。やっても勝てないと思っていた。
ところが、真珠湾の奇襲作戦が成功して戦争になってしまったら、あとは日本が勝ってくれることだけを皆が願い始めた。それはそうでしょう。負けたら悲惨なことになるに決まっているんですから。
息子の兵役を逃れさせたり、戦争に反対して逮捕されたりした人もいたが、ごく少数。始まってから反対の声を上げるのは難しい。いやいや戦争に協力させられたのだと思っている人も多いけれど、大多数が戦勝を祝うちょうちん行列に進んで参加した。非国民という言葉は、一般人が自分たちに同調しない一般人に向けて使った言葉です。
「空気を読む」と若者が言うでしょう。私はこの言葉を聞いて絶望的な気持ちになります。私たち日本人は昔と全然変わっていないんじゃな いか、と。周りと協調することは良いことですが、この言葉は協調ではなくて同調を求めるものです。歩調を合わせることが絶対の価値になっている。
日本人は昔から意見の対立を好まない。皆を仲間内にして、和気あいあいとして争いを避ける。寄り合いも全員一致主義で、どうしても駄目なら村八分にする。 個を確立し、意見が異なっている人との違いを認め、その上でうまくやっていくという努力を好まない。議論を戦わせない。古くからあるこの体質によって日本 は泥沼の戦争に踏み込んでいったのです。私はこれを「ズルズル体質」と呼んでいますが、「空気を読む」なんて聞くと、これからもそうなる危うさを感じずに はいられません。
だからこそ憲法9条の存在が大事だと思うのです。これこそが「ズルズル体質」を食い止める最後の歯止めです。
戦後の平和をつくってきたものは何かといえば、9条です。基地の負担を押し付けられている沖縄の犠牲を忘れてはなりませんが、米国が戦争を繰り返す中、9条のおかげで日本人は戦争で命を落とすことも人の命を奪うこともなかった。政権の手足を縛ってきたのです。
これを完全にひっくり返すのが安倍政権です。それも憲法改正を国民に問うことなく、憲法解釈の変更という手法で、です。
隣国との対立が深まり、不穏になっているからといって不戦の理想の方を変えるのはどうかしています。9条を大事にしているということは、武力で解決するつ もりはない、というメッセージになる。東アジアに戦争の記憶が残る中、戦争をしないというスタンスはイニシアチブになるはずです。「普通の国」なんかにな る必要はない。ユニークな国であり続けるべきです。戦争ができる国になったら、必ず戦争をする国になってしまう。閣議決定で集団的自衛権の行使を認めることによって9条は突如、突破された。私たちはかつてない驚くべき危機に直面しているのではないでしょうか。
あの戦争を知っている人なら分かる。戦争が始まる前、つまり、いまが大事です。始めてしまえば、私たちは流されてしまう。だから小さな歯止めではなく、絶対的な歯止めが必要なのです。それが9条だった。「最小限の武力行使」「戦争をやるとしてもうまくコントロールしてやる」なんて、そんな能力を私たち日本人が持っていると思わない方がいい。安倍首相だけが特別無自覚というわけではないと思います。私たちはこの70年で基本的な体質が変わることはなかったのです。(神奈川新聞2015.1.1より)


奴隷は、奴隷の境遇に慣れ過ぎると、驚いた事に自分の足を繋いでいる鎖の自慢をお互いに始める。
どっちの鎖が光ってて重そうで高価か、などと。そして鎖に繋がれていない自由人を嘲笑さえする。
だが奴隷達を繋いでいるのは実は同じたった1本の鎖に過ぎない。そして奴隷はどこまでも奴隷に過ぎない。
過去の奴隷は、自由人が力によって征服され、やむなく奴隷に身を落とした。
彼らは、一部の甘やかされた特権者を除けば、奴隷になっても決してその精神の自由までをも譲り渡すことはなかった。
その血族の誇り、父祖の文明の偉大さを忘れず、隙あらば逃亡し、あるいは反乱を起こして、労働に鍛え抜かれた肉体によって、肥え太った主人を血祭りにあげた。
現代の奴隷は、自ら進んで奴隷の衣服を着、首に屈辱のヒモを巻き付ける。
そして、何より驚くべきことに、現代の奴隷は、自らが奴隷であることに気付いてすらいない。
それどころか彼らは、奴隷であることの中に自らの唯一の誇りを見い出しさえしている。
(リロイ・ジョーンズ 1968年、NYハーレムにて)
※ニュージャージー出身、1934年生。詩人、脚本家、小説家(イスラム名/アミリ・バラカ)

格差拡大・福祉削減路線の政治ではなく、所得再分配・社会福祉拡充路線の政治を切望!!

《最後に、これだけは言わせて欲しいッ!》
〜他人と自分の中に“違うところ”を見るのが「戦争」、“同じところ”を見るのが「芸術」〜

人間は国籍、人種、宗教など、自分と「違うもの」を理由に戦争するけど、芸術を味わうことは他人の中に自分と「同じもの」を見つけることだ。相手(作者)の気持ちに心を重ね共感した時、人は初めて“感動”できる。
僕は確信している、人類は絶対に分かり合えると。そうでなければ、こんなにも多くの作品が、時代や国境を越え残っているはずがない。ここまで世界が芸術で溢れ返っているはずがない。芸術の存在が、国家、民族、文化を越えて人々が分かり合うことが可能だと証明している!
芸術は生き続ける力をくれる。もう人生の選択肢がなくなった、行き詰まって打つ手がない、そう思ったときに文学や映画を通して違う価値観、別の生き方の存在を知ることはいくらでもある。僕は何度もそうやって救われてきた。
こんな時代だからこそ“あえて”叫びたい。この世界は断固生きるに価するとーッ!!

※やたらと「日本人は他民族と違う」と強調している人には「日本人は他民族と異なる部分が多い。ただし共通点はさらに多い」と付け加えて欲しい。
※愛国心とは他国を憎むことではなく、自国の文化を愛すること。
※言葉や口先だけの“人間は素晴らしい”では、僕は納得できない。僕だって“素晴らしい”という証拠が欲しいんです。だからこそ、手当たり次第に音楽を聴き、映画や絵画を見、文学を読み漁るのです。確かな証拠が欲しくて!そして「見つけた!」と思ったものを、このサイトで報告しているのです。


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著者近影
日テレ「笑ってコラえて!」 墓マイラー再現VTR(36分)
BSフジ「お墓プラネット」 東京お墓巡礼(43分)

NHK「ラジオ深夜便」 墓マイラートーク(48分)



Now is the time


「posteritati(ポステリターティ:後世に)」
17世紀生まれの作曲家コレッリの楽譜の表紙の言葉(ラテン語)






オヌシは 番目の旅人でござる




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