感涙!超監督ベスト50+α

※ここにあげた作品タイトルがランキングの根拠になっています

●撮影監督の名匠16  ●映画監督の墓写真館


僕は「この作品のどこで感動するのか分からない」という意見を聞くと、それって「さぁ、ここで感動して下さい」「今度はここで泣いて下さい」と製作者が観賞用に作ったレールを、盲目的に移動しているだけではと思うことがある。何も押付けてくるものがないのに見終わった後に、深い感銘や充実感を与えてくれる作品こそ素晴らしいのでは。

●フランク・ダラボン監督は音楽を前面に出さないことで知られ、『ショーシャンクの空に』を撮った時には次のように語っている--「私が音楽を使う時は、極力いつ鳴り始めたのか分からないようにしている。ドラマチックな場面でいきなり音楽を流すのではなく、静かに入って来た音楽のピークと、ここを見せたいというカットが自然に重なるようにしている。あざといタイミングで入ってくる音楽には閉口する。BGMに感情を操作されている感じがして不愉快なんだ」。

●アカデミー名誉賞を受賞した80歳の老監督ロバート・アルトマンの言葉…「映画作りは海岸で砂の城を作るようなもの。友達と皆で美しい作品を建てるのです。完成したら酒を片手に波が打ち寄せるのを見る。波が城をさらっていく。でも砂の城は記憶に残る。今まで砂の城を約40個建てましたがちっとも飽きません。映画は私に、世界や人間について教えてくれました。映画作りが大好きです」。※アルトマンはこれまで5回もノミネートされながら、一度もオスカーを受賞できなかった無冠の巨匠。

●「アカデミー賞は仲間が仲間に投票して賞が決まる。その年の最高の作品や人を選び出すんだ」(リドリー・スコット)

「人生を凌駕する映画がある」(ビクトル・エリセ)


このランキングは監督個人に優劣をつけたものではなく、あくまでも管理人の人生に影響を与えた人物順です。
いろんな監督を知る上での入門用として書いています。(*^v^*)
(注)皆さんがお気に入りの監督がココに登場しない場合、僕が作品未見と思って頂いて間違いないです。


 1.ルキノ・ヴィスコンティ(1906.11.2〜1976.3.17)
なんと格調高い映像か!役者の名演、優れた舞台美術、美しいクラシック、心に残る脚本、すべてが最高の状態で見事に調和。これぞ芸術。全作品を世界遺産に認定すべき。“赤い貴族”と呼ばれたヴィスコンティの滅びの美学に酔え!
※「ベニスに死す」「家族の肖像」「ルードウィヒ神々の黄昏」「若者のすべて」「地獄に堕ちた勇者ども」「山猫」「白夜」

 2.黒澤 明(1910.3.23〜1998.9.6)
世界の人々の魂を揺さぶるクロサワのヒューマニズム!社会派作品を娯楽映画として見せてしまう離れ業。躍動する生命、超一級のエンターテインメント!
※「七人の侍」「用心棒」「羅生門」「椿三十郎」「白痴」「生きる」「夢」「乱」

 3.スタンリー・キューブリック(1928.7.26〜1999.3.7)
全作品が驚異的な完成度。小道具ひとつまで追求された美術のこだわり。「天才」とは彼の為の言葉!独自の映像美学はワン&オンリー!
※「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」「博士の異常な愛情」「シャイニング」

 4.チャールズ・チャップリン(1889.4.16〜1977.12.25)
笑いと涙でうたいあげる命がけの人間讃歌。徹底した反戦平和の姿勢によって“自由の国”アメリカから追放された執念の人!
※「独裁者」「キッド」「街の灯」「モダン・タイムス」「黄金狂時代」「サーカス」
作品ベストでチャップリンの「独裁者」が1位なのに、監督ベストでは1位じゃない理由→映画監督を「芸術家」として見た時、演出、照明、音楽、衣装、小道具、どれもヴィスコンティは最高。ただし、作品単体で見た場合は、描かれたメッセージの重要性から「独裁者」がすべての頂点に立つ映画。いずれにせよ、紙一重の差です。

 5.アラン・パーカー(1944.2.14〜)
様々なジャンルに挑戦し、そのどれもが名編という奇跡!もっと世界から評価されるべき!
※「バーディ」「ミッドナイト・エクスプレス」「ミシシッピー・バーニング」「ダウンタウン物語」「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」「エンゼル・ハート」「ザ・コミットメンツ」「小さな恋のメロディ」「エビータ」

 6.オリバー・ストーン(1946.9.15〜)
ベトナムの戦場で地獄を見てきた男。反権力の猛者。怖いもの知らず。ハリウッドに友人ゼロ。
※「プラトーン」「サルバドル」「JFK」「7月4日に生まれて」「アレキサンダー」「ナチュラル・ボーン・キラーズ」「トーク・レディオ」「ウォール街」「ドアーズ」

 7.アンドレイ・タルコフスキー(1932.4.4〜1986.12.29)
耽美派のカリスマ。映画史上最大の映像詩人。
※「ノスタルジア」「ストーカー(案内者)」「惑星ソラリス」「サクリファイス」

 8.ウディ・アレン(1935.12.1〜)
ユーモアは思想だ!ユーモアこそが逆境の中で明日を生きる力だと教えてくれる。
※「アニー・ホール」「ブロード・ウェイのダニー・ローズ」「マンハッタン」「カメレオンマン」
「カイロの紫のバラ」「世界中がアイ・ラヴ・ユー」

 9.フランク・キャプラ(1897.5.18〜1991.9.3)
民主主義アメリカの良心を描いた往年の名匠。以下の3本は是が非でも後世に残すべき“生きる姿勢”がテーマの大傑作。人類の最後の砦だ!
※「素晴らしき哉、人生」「オペラハット」「スミス都へ行く」

10.スティーブン・スピルバーグ(1947.12.18〜)
スピルバーグは大人から子どもまで楽しめる娯楽映画を作るけれど、シリアスな社会派作品でも映画史に残る名作を連打。リアリティを追求した画面作りは、恐ろしいまでの臨場感。
※「ミュンヘン」「E..T.」「プライベート・ライアン」「シンドラーのリスト」「ジョーズ」「未知との遭遇」「インディ・ジョーンズ」「ジュラシック・パーク」

11.フランソワ・トリュフォー(1932.2.6〜1984.10.21)
人間愛に裏打ちされた作品群。切なくも温かい。俳優として出た“未知との遭遇”の科学者役も良かったなぁ。
※「突然炎のごとく」「アデルの恋の物語」「大人は判ってくれない」「華氏451」「アメリカの夜」

12.ビリー・ワイルダー(1906.6.22〜2002.3.27)
娯楽映画の神様。非常に質の高いコメディを、世に大量に送り出した。
※「お熱いのがお好き」「アパートの鍵貸します」「あなただけ今晩は」「失われた週末」「フロント・ページ」「情婦」「七年目の浮気」「翼よ!あれが巴里の灯だ」

13.リドリー・スコット(1937.11.30〜)
歴史スペクタクルから政治劇、近未来SFまで質の高い作品を生み続けている。「ブレード・ランナー」など陰影に富んだ映像美は信者多数。音楽が良いことでも知られる。2500本のCMを製作している。
※「ブレード・ランナー」「エイリアン」「テルマ&ルイーズ」「グラディエーター」「キングダム・オブ・ヘブン」「ワールド・オブ・ライズ」「ブラックホーク・ダウン」「1492コロンブス」

14.アルフレッド・ヒッチコック(1899.8.13〜1980.4.29)
サスペンスの天才。血ノリを使わずに観客を震え上がらせる。
※「レベッカ」「海外特派員」「裏窓」「ハリーの災難」「北北西に進路を取れ」「ロープ」「めまい」「サイコ」

15.クリント・イーストウッド(1930.5.31〜)
その昔、スクリーンでマグナムをぶっ放すハリー刑事を見ていた頃は、まさか監督としてこれほど才能が開花するとは思わなかった。人生の悲哀を神様目線で銀幕に描き出せる名匠っす!
※「硫黄島からの手紙」「父親たちの星条旗」「ミリオンダラー・ベイビー」「許されざる者」「ミスティック・リバー」「マディソン郡の橋」

16.フランク・ダラボン(1959.1.28〜)
人気作家のスティーブン・キングをして、「私が行間に込めたものの、さらに裏側まで描き出した」といわしめた男。
※「ショーシャンクの空に」「ミスト」「マジェスティック」「グリーンマイル」

17.サム・ペキンパー(1925.2.21〜1984.12.28)
男、男、男。むせ返らんまでの男の美学。
※「ワイルド・バンチ」「ガルシアの首」「ゲッタウェイ」「戦争のはらわた」

18.チャン・イーモウ/張 芸謀(1950.11.14〜)中国
中国映画を一気に世界トップクラスにした名匠。色彩の魔術師。
※「紅いコーリャン」「HERO」「初恋のきた道」「菊豆」「紅夢」「あの子を探して」

19.コーエン兄弟(ジョエル1954.11.29〜&イーサン1957.9.21〜)
コーエンは映画の開始からラストまで、完全に観る者を現実の時間の流れから切り離してしまう。BGMがほとんど使用されないも特徴。
※「ファーゴ」「ノーカントリー」「赤ちゃん泥棒」「バートン・フィンク」「バーバー」「ミラーズ・クロッシング」

20.テレンス・マリック(1943.11.30〜)
自然の風景を撮らせて彼の右に出るものはいない。まるでミレーの絵画が動き出したよう。ハリウッド映画とは思えない。戦争映画ですら美しい。達観した聖人の如しだ。36年間で以下の4本しか撮っておらず、約10年に1本という究極の寡作監督だ。
※「地獄の逃避行」「天国の日々」「シン・レッド・ライン」(←20年ぶりの作品!)「ニュー・ワールド」

21.溝口 健二(1898.5.16〜1956.8.24)
カラーより美しいモノクロ画面の存在を知った。人間の“業”と向き合った監督。
※「雨月物語」「西鶴一代女」「山椒太夫」「近松物語」

22.小津 安二郎(1903.12.12〜1963.12.12)
“人間”を全面に出すために移動撮影をやめ、カメラを低位置に固定し、人物を真正面から撮影するという独特の「小津スタイル」を確立させた。余計なセリフや感情表現を排し、その場の空気だけで場面のすべてを語る演出は、今でも世界中の映画人に影響を与えリスペクトされている。ユーモアを織り交ぜながら小市民の家庭生活を淡々と描くことで、人生の悲哀を浮き彫りにした。
※「東京物語」「生れてはみたけれど」「お早よう」「お茶漬けの味」

23.ティム・バートン(1958.8.25〜)
「アート面を押し出さなくなった映画業界にあって、ティムはビジョンをもって妥協しない、本当のアーティスト。とても尊敬している」(ジョニー・デップ)
お金にシビアなハリウッド内にいて、100%自分の趣味に巨額の予算を使えるバートンのような存在が、一人くらいいても良いと思う。
※「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」「チャーリーとチョコレート工場」「ビートルジュース」「エド・ウッド」「バットマン・リターンズ」「スリーピー・ホロウ」「ビッグ・フィッシュ」

24.フェデリコ・フェリーニ(1920.1.20〜1993.10.31)
フェリーニはフェリーニ。これが難しい。心から映画を愛していた監督。
※「道」「甘い生活」「アマルコルド」「そして船は行く」

25.レオス・カラックス(1960.11.22〜)
1作目の「ボーイ・ミーツ・ガール」は83年の作品。時にカラックス22歳だ。完全主義者で、“ポンヌフの恋人”ではフランス映画史上最大のオープンセットを組み、4倍に膨れ上がった制作費で映画会社を倒産させたツワモノ。20年の間に作られたのは計4本と少ない(短編『TOKYO!』を除く)。彼の作品は詩的&哲学的な青春映画で、文学的なセリフには思わずメモってしまう名言が多い。見応えがあるものばかりだ。
※「ボーイ・ミーツ・ガール」「汚れた血」「ポンヌフの恋人」「ポーラX」

26.シドニー・ルメット(1924.6.25〜2011.4.9)
ド硬派!常に社会問題と向き合い、不正や矛盾、偽善を告発し続けてきた男!
※「十二人の怒れる男」「未知への飛行」「セルピコ」「狼たちの午後」「ネットワーク」「旅立ちの時」

27.フランシス・フォード・コッポラ(1939.4.7〜)
1972年と74年のゴッドファーザー1&2、79年の黙示録、この3作のみで巨匠と呼ばれる現状。生きてるなら新作を撮りやがれ!待ってるぞ!
※「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」「カンバセーション…盗聴」「アウトサイダー」

28.宮崎 駿(1941.1.5〜)
数々の名作を世に送り、「千と千尋の神隠し」でアカデミー賞に輝いた、現代最高のアニメ作家。生き生きとした人物の動き、豊かな感情があふれる表情、描き込まれた美しい背景など、何度見ても新たな発見がある。“説教くさい”という批判もあるけど、むしろ僕はもっとメッセージを全面に出して欲しいくらい。それくらい、今の世界は病んでいるので…。あと、反ファシズム思想で貫かれた「紅の豚」は、もっと国内外で高く評価されるべきかと!
※「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「紅の豚」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」

29.ウィリアム・ワイラー(1902.7.1〜1981.7.27)
史劇、ラブコメ、サスペンス、社会派、サイコスリラーまで撮ってしまう、ハリウッドの巨人。
※「ローマの休日」「ベン・ハー」「我等の生涯の最良の年」「必死の逃亡者」「コレクター」「おしゃれ泥棒」「友情ある説得」

30.デビッド・リンチ(1946.1.20〜)
毎回美しい悪夢を見せてくれて有難う…。(ハートウォーミングなストレイト・ストーリーはリンチの“異色作”)
※「マルホランド・ドライブ」「ストレイト・ストーリー」「ワイルド・アット・ハート」「ブルーベルベット」

31.イングマール・ベルイマン(1918.7.14〜2007.7.30)
絶望、沈痛も極めれば快楽!「鏡の中にある如く」の緊張感にブッ飛ぶ。
※「第七の封印」「沈黙」「叫びとささやき」「鏡の中にある如く」「ファニーとアレクサンデル(5時間11分版)」

32.ジョージ・ロイ・ヒル(1922.12.20〜2002.12.27)
“映画を見る喜び=生きる喜び”、この方程式を教えてくれた恩人。
※「明日に向って撃て!」「スティング」「スローターハウス5」「ガープの世界」

33.ジョン・フォード(1895.2.1〜1973.8.31)
アカデミー監督賞の4度受賞は史上最高記録。
※「怒りの葡萄」「駅馬車」「リバティ・バランスを射った男」「わが谷は緑なりき」「荒野の決闘」「静かなる男」「捜索者」

34.スパイク・リー(1957.3.20〜)
人種差別に戦いを挑む斬り込み隊長。エドワード・ノートンいわく「スパイク・リー監督は最も正当に評価されてない偉大な映画作家の1人だ。彼は米国映画界において最も個性的で多作で、ユニークな真の創造者の1人だと思う。独自の表現方法を確立してる。彼の驚くべき所は複雑な映画を37日で作ってしまうこと。鍛えられた彼だから出来る神業だ」。
※「ドゥ・ザ・ライト・シング」「マルコムX」「モ’・ベター・ブルース」

35.フランチェスコ・ロージ(1922.11.15〜)
社会悪への怒りと抵抗という硬派な題材を、美しい映像と共に描き出せる稀有な監督!
※「エボリ」「予告された殺人の記録」「シシリーの黒い影」

36.ルイ・マル(1932.10.30〜1995.11.23)
ヌーヴェル・ヴァーグの映画作家。人間の本質に迫ったフランス映画界の雄。
※「死刑台のエレベーター」「地下鉄のザジ」「鬼火」「さよなら子供たち」

37.ベルナルド・ベルトルッチ(1940.3.16〜)
独特の映像美は、熱烈なベルトリッチ教信者を生んでいる。ゆったりと流れる時間もまた作品の一部。
※「暗殺の森」「ラストタンゴ・イン・パリ」「1900年」「シェルタリング・スカイ」「ラストエンペラー」

38.フランコ・ゼフィレッリ(1923.2.12〜)
ヴィスコンティ監督の弟子で同じく気品に満ちている。オペラ映画の「椿姫」もめちゃくちゃ良い。
※「ロミオとジュリエット」「ブラザー・サン・シスター・ムーン」「チャンプ」「ムッソリーニとお茶を」

39.タヴィアーニ兄弟(ヴィットリオ1929〜、パオロ1931〜)
情緒豊かにイタリア人庶民のヒューマンドラマを描き出す。
「グッドモーニング・バビロン!」「カオス・シチリア物語」「父パードレ・パドローネ」「サン★ロレンツォの夜」

40.マーティン・スコセッシ(1942.11.17〜)
既に40本近く撮影している超多作家。今世紀に入ってほぼ毎年のように大作を発表しており、めっさエネルギッシュ。6度目のノミネートで「ディパーテッド」がアカデミー賞に輝いた時の喜びぶりが忘れられない。
※「タクシードライバー」「ディパーテッド」「アリスの恋」「ラスト・ワルツ」「最後の誘惑」「クンドゥン」

41.ジョン・ウー/呉 宇森(1946.5.1〜)香港
超スピーディーなバトル・シーンでハリウッドを仰天させた。
※「レッドクリフ」「男たちの挽歌U」「M:I-2」「フェイス/オフ」

42.ロベルト・ロッセリーニ(1906.5.8〜1977.6.3)
不屈のヒューマニスト。映画で現実を超えた“リアル”を描いた。バーグマンがイチコロに。
※「ドイツ零年」「無防備都市」「戦火のかなた」

43.ジム・ジャームッシュ(1953.1.22〜)
音楽、映像、セリフ、すべてにおいてセンス抜群。渋く枯れたトム・ウェイツの音楽と完璧に調和している。低予算インディーズ系監督たちのヒーロー。
※「ダウン・バイ・ロー」「ストレンジャー・ザン・パラダイス」「ナイト・オン・ザ・プラネット」「ブロークン・フラワーズ」「デッドマン」

44.ロマン・ポランスキー(1933.8.18〜)
「マクベス」の血と闇、「赤い航路」の官能など、作家性が際立つ名匠。“一般向け”の映画「戦場のピアニスト」のワルシャワの廃墟は圧巻。
※「戦場のピアニスト」「マクベス」「赤い航路」「死と処女(おとめ)」「ローズマリーの赤ちゃん」

45.ジャン・リュック・ゴダール(1930.12.3〜)
“勝手にしやがれ”は何度見てもカッコ良い!数々の名セリフと最高のラスト、何も言うことがない。衝撃の“気狂いピエロ”も不条理さが快楽に変わった。ただ、ゴダール映画は難解さが睡魔に変わることもあり、その場合は正直辛い。(ストーンズを追った“ワン・プラス・ワン”はグッド!)
※「勝手にしやがれ」「気狂いピエロ」「ワン・プラス・ワン」

46.メル・ギブソン(1956.1.3〜)
「ブレイブハート」でアカデミー監督賞を受賞。役者がメガホンをとってオスカーに輝くと、監督業を専門でやっている人は相当悔しいと思う。でも、メル・ギブソンの映画を観れば納得するんじゃないかな。作品舞台となった現地の言葉で映画を作り(「パッション」は古代アラム語!)、セットの妥協を許さぬ作り込みは、他の映画作家も見習う部分は多いかと!
※「ブレイブハート」「パッション」「アポカリプト」

47.セルゲイ・エイゼンシュテイン(1898.1.10〜1948.2.11)
クローズ・アップやモンタージュ手法を生み出した、真の意味での現代映画の父!50才で亡くなったのが本当に残念…。
※「戦艦ポチョムキン」「イワン雷帝」(晩年の大作「イワン雷帝」第3部は、製作が半分ほど進んだところで当局から製作中止を命じられ、廃棄処分された。ひどい話だ)

48.山田 洋次(1931.9.13〜)
日本人の国民的映画「男はつらいよ」シリーズだけでなく、時代劇にも秀作を残している名監督。
※「男はつらいよ/夕焼け小焼け」「武士の一分」「たそがれ清兵衛」「幸福の黄色いハンカチ」「息子」「馬鹿が戦車でやって来る」「学校」

49.アンドリュー・ニコル(1964.1.1〜)
まだ作品数は少ないけれど、「ガタカ」で人間が持つ可能性を描き、「ロード・オブ・ウォー」で“真の大量破壊兵器は銃”と訴えたニコル監督の熱い心に脱帽ッス!
※「ガタカ」「ロード・オブ・ウォー」

50.ビットリオ・デ・シーカ(1901.7.7〜1974.11.13)
“人生、酸いも甘いもあるさ。笑い、泣き、生きよう”そんな気にさせてくれる。
※「自転車泥棒」「靴みがき」「昨日・今日・明日」「ひまわり」

51.ビクトル・エリセ(1940.6.30〜)
静けさと美しさと悲しみに満ちたエリセの世界。もうすぐ70歳なのに長編が3本しかない超寡作の監督。エリセはスペイン軍の兵役についていた24歳の時(1964)に、門限を破って溝口健二の名作『山椒大夫』を見たそうだ。そして「人生を凌駕する映画がある」と悟り映画の道に進んだんだって。日本人として嬉しい。
※「ミツバチのささやき」「エル・スール」「マルメロの陽光」

52.スティーブン・ソダーバーグ(1963.1.14〜)
「チェ28歳の革命」「39歳別れの手紙」「トラフィック」「エリン・ブロコビッチ」「セックスと嘘とビデオテープ」「アウト・オブ・サイト」「オーシャンズ11」

53.富野 由悠季(1941.11.5〜)
ロボットアニメで初めて人間同士の戦争を描いた“ガンダム”の生みの親であり、世界アニメ史上最高傑作の「イデオン」の監督!宮崎監督と同じ1941年生まれ。政府は国費から制作資金をあげて、もっと好きに作品を撮らせてあげるべき。
※「伝説巨神イデオン」「機動戦士ガンダム」(どちらも“富野喜幸”で発表)

54.ルイス・ブニュエル(1900.2.22〜1983.7.29)
知的ブラック・ユーモアの嵐。“ブニュエルの作品を観ている自分”に酔ってしまうことも。
※「銀河」「エル」「自由の幻想」

55.リュック・ベッソン(1959.3.18〜)
まだ若いのに、2010年の「アーサーとミニモイの不思議な国」完結編をもって、「監督業を引退する」と宣言。50歳で引退?心に表現したいものは残ってないのか?嘘だと言って欲しい。あの「グラン・ブルー」の監督じゃないか〜!
※「グラン・ブルー」「ニキータ」「レオン」「フィフス・エレメント」「ジャンヌ・ダルク」

56.アッバス・キアロスタミ(1940.6.22〜)
イラン映画界の巨匠。作品中には心の優しい民衆が多数登場する。キアロスタミのおかげでどれだけアラブが身近になったか!世界平和貢献度は絶大。
※「友だちのうちはどこ?」「そして人生はつづく」「オリーブの林をぬけて」「桜桃の味」

57.大島 渚(1932.3.31〜)
昔の大島は本当に凄かった。タブーという言葉が存在しなかったもの。後年は愛欲ドロドロ系ばかり。もう一度原点に戻り、狂犬の如く社会に噛み付いて欲しい!
※「儀式」「絞首刑」「青春残酷物語」「日本の夜と霧」「戦場のメリークリスマス」「御法度」

58.岩井 俊二(1963.1.24〜)
岩井監督は繊細な人物描写で、場を包み込む“空気”まで表現できる素晴らしい監督。今の邦画界で最も次回作を楽しみに出来る映画作家。
※「リリィ・シュシュのすべて」「Love Letter」「花とアリス」「打ち上げ花火、下からみるか?横からみるか?」「PiCNiC」「Undo」

59.ジョージ・ルーカス(1944.5.14〜)
名前が有名なので監督作品も多いと思いきや、スター・ウォーズ(SW)以外ではたった2作だけ!それも2作目の“アメ・グラ”は73年の制作。それ以降の30年間、SWシリーズしか作っていない。もうつま先からてっぺんまでSWにドップリ。これもひとつの男の生き方だ。
※「スター・ウォーズ」「THX-1138」「アメリカン・グラフティ」

60.ロバート・ワイズ(1914.9.10〜2005.9.14)
ミュージカルの歴史を代表する2本の傑作を世に贈った巨匠。SFサスペンスにも定評あり。
※「ウエスト・サイド物語」「サウンド・オブ・ミュージック」「地球の静止する日」「アンドロメダ…」

61.フレッド・ジンネマン(1907.4.29〜1997.3.14)
政治劇、サスペンス、西部劇、歴史文芸、多様なジャンルに名作を残す。
※「ジュリア」「ジャッカルの日」「わが命つきるとも」「真昼の決闘」「地上より永遠に」

62.北野 武(1947.1.18〜)
いまや“世界のキタノ”。多忙なスケジュールをぬって、約2年に1本のペースで作品を発表し続けているパワーが凄い。「ソナチネ」(1993)を超える名作の誕生を期待。
※「ソナチネ」「座頭市」「あの夏、いちばん静かな海。」「キッズ・リターン」

63.ロバート・ゼメキス(1952.5.14〜)
エンターテイメントとして人間の成長を描けるゼメキスは評価されるべき。
※「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「ロジャー・ラビット」「フォレスト・ガンプ」「キャスト・アウェイ」「ベオウルフ」

64.ジェームズ・キャメロン(1954.8.16〜)
1997年に「タイタニック」で世界中の映画館の観客動員記録を塗り替えたキャメロン。誰もが次回作に注目してるのに、その後10年以上も長編映画の発表なし!カムバック!
※「ターミネーター1&2」「エイリアン2」「タイタニック」

65.ミロス・フォアマン(1932.2.18〜)
チェコ出身の監督。両親をアウシュビッツで亡くしている。魂の尊厳を描き出す。
※「アマデウス」「カッコーの巣の上で」「ヘアー」

66.チェン・カイコー/陳凱歌(1952.8.12〜)中国→米国
下のアン・リー監督とどちらを上にしようか迷ったけれど、作品を見て流した感動の涙の量で、チェン・カイコー監督を上位に。中国時代に文革の暗黒面を描いた勇気が素晴らしい。
※「さらば、わが愛/覇王別姫」「北京ヴァイオリン」「黄色い大地」

67.アン・リー/李安(1954.10.23〜)台湾
いま最も成功しているアジア人の監督。作品はアカデミー賞の常連に。詩心が炸裂。
※「グリーン・デスティニー」「ブロークバック・マウンテン」

68.大林 宣彦(1938.1.9〜)
ちょうど中学&高校時代に大林作品に出合ったので、僕には青春映画の代名詞っす。
※「青春デンデケデケデケ」「異人たちとの夏」「HOUSE」「さびしんぼう」「時をかける少女」

69.クエンティン・タランティーノ(1963.3.27〜)
92年に“レザボア”で29歳にして世界を震撼させ、翌々年の“パルプ”でカンヌの栄冠に輝いたタランティーノ。しかし97年に“ジャッキー・ブラウン”でコケて以来、6年以上もメガホンを取らなかった。で、キル・ビルで復活。一方で役者としての出演作は8本!おうい、役者をせずに映画を撮って!
※「レザボア・ドッグス」「パルプ・フィクション」「キル・ビル」

70.ブライアン・デ・パルマ(1940.9.11〜)
デ・パルマは血やバイオレンスの中に美を描く異能の監督。
※「スカーフェイス」「ファントム・オブ・パラダイス」「アンタッチャブル」「ミッション:インポッシブル」「カジュアリティーズ」「ミッドナイトクロス」「キャリー」「カリートの道」

71.ピーター・ジャクソン(1961.10.31〜)
「ロード・オブ・ザ・リング」の圧巻の3部作を作った人間としてその名は語り継がれるだろう。
※「ロード・オブ・ザ・リング」「キング・コング」

72.ウィリアム・フリードキン(1939.8.29〜)
「フレンチ・コネクション」のカーチェイスは凄すぎ。「エクソシスト」で世界を恐怖のドン底に。
※「フレンチ・コネクション」「エクソシスト」「真夜中のパーティー」

73.リチャード・アッテンボロー(1923.8.29〜)
非暴力のガンジー、反アパルトヘイト運動のビコ、反戦喜劇のチャップリンなど、ヒューマンな偉人を選んだ伝記映画に唸った。
※「ガンジー」「遠い夜明け」「チャーリー」「遠すぎた橋」

74.エルマンノ・オルミ(1931.7.24〜)
イタリアの名匠。庶民の味方。「木靴の樹」は史上初めて審査員全員一致のグランプリとなった。
※「木靴の樹」「聖なる酔っぱらいの伝説」

75.ピエトロ・ジェルミ(1914.9.14〜1974.12.5)
社会派ドラマ、イタリアン・ネオレアリズモの第一人者。役者としても良い。
※「鉄道員」「わらの男」

76.ウォシャウスキー兄弟(ラリー1965.6.21〜&アンディ1967.12.29〜)
スタイリッシュな映像でアクション映画の歴史を変えたオタク兄弟。
※「マトリックス」「バウンド」「スピード・レーサー」
77.ミシェル・ゴンドリー(1963.5.8〜)
MTV畑出身の監督。映像表現に見るべきもの多し。
※「エターナル・サンシャイン」「僕らのミライへ逆回転」

78.バズ・ラーマン(1962.9.17〜)
音楽の使い方がめっさ上手い。才能あふれまくり。
※「ムーラン・ルージュ」「ロミオ+ジュリエット」「オーストラリア」「ダンシング・ヒーロー」

79.ピーター・ウィアー(1944.8.21〜)
良い映画ばかり撮ってる豪州の監督。1998年以降は1本しか作ってないので寂しいよ。
※「いまを生きる」「刑事ジョン・ブック」「マスター・アンド・コマンダー」「グリーン・カード」「トゥルーマン・ショー」

80.ポール・グリーングラス(1955.8.13〜)
素早い画面切り替えでアクション・シーンはジェットーコースターに乗っているようだ。(手持ちカメラを多用するので映画館の前の方で見ると酔ってしまう)
※「ボーン・スプレマシー」「ボーン・アルティメイタム」「ユナイテッド93」

他のお気に入り監督…
●ジョン・ヒューストン(1906.8.5〜1987.8.28)…ボギーと組んだハードボイルドから少女が唄い踊るアニーまで何でもござれ。
※「黄金」「マルタの鷹」「アニー」「赤い風車」「勝利への脱出」
●エリック・ロメール(1920.3.21〜)…恋する男女の繊細な心理描写が得意。フランスのエスプリ。
※「緑の光線」「パリのランデブー」
●ニール・ジョーダン(1950.2.25〜)…アイルランドの監督。ストーリーに引き込むのが上手い。
※「クライング・ゲーム」「俺たちは天使じゃない('89)」「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」「マイケル・コリンズ」
●サム・メンデス(1965.8.1〜)…ハリウッドの映画なのに、時間がゆっくり流れる。落ち着いた演出。
※「アメリカン・ビューティ」「ロード・トゥ・パーディション」
●ツイ・ハーク/徐 克(1950.2.15〜)香港… “香港のスピルバーグ”。アクション映画でワイヤーアクションを最初に多様した監督。
※「天地大乱」




★撮影監督の名匠16
●ICG(国際撮影監督協会)選出『映画撮影史上最も影響を与えた人物11人』(2003)
ビリー・ビッツアー…『散り行く花』『国民の創生』『イントレランス』
ジョーダン・クローネンウェス…『ブレード・ランナー』『エイリアン3』
コンラッド・L・ホール…『明日に向って撃て!』『暴力脱獄』『ロード・トゥ・パーディション』『アメリカン・ビューティ』
ジェームズ・ウォン・ハウ…『ピクニック』『老人と海』『雨のニューオリンズ』
グレッグ・トーランド…『市民ケーン』『怒りの葡萄』『我等の生涯の最良の年』
ハスケル・ウェクスラー…『カッコーの巣の上で』『ウディ・ガスリー/わが心のふるさと』『夜の大捜査線』
ゴードン・ウィリス…『ゴッドファーザー』『アニー・ホール』『カイロの紫のバラ』
フレディ・ヤング…『アラビアのロレンス』『炎の人・ゴッホ』『ドクトル・ジバゴ』
ヴィルモス・ジグモンド…『未知との遭遇』『ディア・ハンター』『スケアクロウ』
スヴェン・ニクヴィスト…『ファニーとアレクサンデル』『叫びとささやき』『存在の耐えられない軽さ』『サクリファイス』
ヴィットリオ・ストラーロ…『地獄の黙示録』『暗殺の森』『ラストエンペラー』『レッズ』
 
●僕はこの5人を追加して欲しいッ!!
ネストール・アルメンドロス…『天国の日々』『アデルの恋の物語』『クレイマー、クレイマー』
ジョン・トール…『シン・レッド・ライン』『ラストサムライ』『ブレイブハート』
ロバート・リチャードソン…『プラトーン』『JFK』『7月4日に生まれて』『ナチュラル・ボーン・キラーズ』『キル・ビル』
フィリップ・ルースロ…『リバー・ランズ・スルー・イット』『チャーリーとチョコレート工場』『コンスタンティン』
ディーン・セムラー…『ダンス・ウィズ・ウルブズ』『マッドマックス2』『アポカリプト』



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オヌシは 番目の旅人でござる