究極の舞台芸術家
プロレスラー・ベスト70

(バリバリ現役編※2003)

受けたくない技  受けてもいい技  力道山の墓


(注)このランキングは2003年1月時点のものです。その後、新日本以外のテレビ中継がなくなって、最新のバトル模様が分からなくなり、また、レスラーの所属団体の移籍が激しく動向が追跡できなくなり、更新が止まってしまいました。データが古くなってしまったのでページ削除も考えたのですが、あの頃の熱い思いは本物であり、今は亡き三沢選手や橋本選手から多くの感動をもらったことから、感謝を込めて保存することにしました。いつの日か、ノアや全日本の中継はもちろん、ゴールデンタイムにプロレス枠が復活しますように!(2012.3)

映画『レスラー』『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督の言葉
「ある者はレスリングは最低の芸術と言い、またある者はバレエを最高の芸術と呼ぶ。しかし、私にとって驚くべきことは、これらの世界両方のパフォーマーがいかに似通っているかである。どちらでも、パフォーマー自身の身体を信じられないほど使って何かを表現している」


《選考基準5大ポイント》
大前提〜対戦相手への敬意を重んじていること
*性格(謙虚、プロレスを愛している)
*練習量(涙ぐましい努力)
*技の美しさ(スピード、高さ)
*捨て身度(ダイナミズム)
*負け方(これが一番大切かも)
    
つまり強ければ良いという問題ではないのだ





試合中骨折した川田。前歯はとっくに折れてる。


★文芸研究家の自分がプロレスを絶賛する理由★

 誰もバレエでロミオ&ジュリエットを観た時に、結末が分かっていたから面白くなかったとは言わない。あらかじめラストを知っていてもそれが感動の妨げにならぬのは、観客が一番重視していることは役者が見せてくれる“技”であり“テクニック”であるからだ。自分はステージ(リング)上でおのれの肉体を駆使して観客を魅了する点で、レスラーをバレエダンサーやフラメンカーと同じ舞台芸術家だと思っている。

 最近のプロレスはかつてのような凶器攻撃がほとんどない。ノア、新日本、全日本ともに“血を見せてなんぼ”の世界から“華麗なるオリジナル技の競い合い”になった時点で、プロレスが芸術に昇華したのだ。

 レスラーは非常に頭がいい、というよりバカだと試合にならない。相手の技に対する切り返しを瞬時に考え、試合の流れと観客の反応をリアルタイムで分析し、闘い方をどんどん柔軟に変化させてゆかねばならないのだ。タイトル戦の技の駆け引き(読みあい)はその最たるもの。

 大抵のレスラーは各々がトレードマークともいえる必殺技を持っており、試合の最後にその技でフィニッシュを決められるように展開を組み立てていく。単に勝敗にこだわるだけなら、ひたすら攻撃し続け相手の技を全部よければいい。しかし、それは彼らレスラーの美学が許さぬのだ。“相手の技を耐えに耐え、その上で逆転して自分が勝つ”“相手の力を9まで引き出し、10の力で最後は勝つ”その自己の美学へのこだわりが、芸術家のそれでなくて何であろう!

 しかも、そのこだわりがバレエなど他の舞台芸術と決定的に違うのは、『死ぬ可能性』があるということだ。事実、近年は毎年のように死者が出ている。大技が日常化しているためだ。インタビューではどの選手も危険な大技を懸念しており、もっと禁止技を増やすべきだと語るが、それにもかかわらず彼らはステージに立つと大技を出してしまうし、自分も相手の大技を受けてしまう。それが自らの性(さが)であるかのように。

 それでも“プロレス八百長説”のため楽しめないという人に最後に一言。自分は台本があるならば、それならなおさらのこと、その台本通りに試合運びが出来る彼らの体力と受け身技術の素晴らしさに驚嘆する。最近は猪木や馬場と違って“戦えば120%勝つ”という選手がおらず、それゆえにメチャクチャ面白い!定番試合ですらどちらが勝つことになっているのか最後まで分からなくなってるし、地方巡業でチャンピオンが秒殺される可能性すらあるのだ。

 自分は全てのプロレスラーに心からの敬意を表したい。

「相手の実力を引き出す」(これは八百長とは別!)のが素晴らしいレスラーの条件!

以上を踏まえベストに突入!



1.小橋建太(ノア)(’67→生年)

日本一アツイ男、小橋建太。彼はすごく強いのだが、時々負ける。その、たまに負けた時の敗北ぶりがすごいのだ。自分はズタボロの彼が白目をむいてマットに沈む姿を今日まで何度見てきたことか。まさに壮絶死といえよう。97年に現在新日社長の藤波が年間ベスト・バウト(試合)に、新日の試合ではなく他団体の小橋VS三沢戦をあげたことからも、小橋に対する同業者の高い評価が見受けられる。Jr.の雄、ライガーがヘビー級小橋のムーンサルトを絶賛しているのも左に同じ。小橋のインタビューを少しでも読んだらスグに性格メチャメチャいいの分かるし、自分と同じ67年生まれだし(おっとこれは関係ない)、文句ナシのNo.1だぜ!

「俺が死んでも三沢さんを恨まないでくれ」(三沢戦の前、母親に)


             
2.三沢光晴(ノア)(’62)

通称“受けの三沢”。三沢の凄いところはまさにそこだ。彼は普通の人間なら、一試合中に、三度は死んでるような相手の技を延々と受け続けるのだ。彼は押しも押されぬ全日本のエース。エースは、ただ勝つだけではダメなのだ。試合を盛り上げるためにも、相手の力を限界まで引き出さねばならない。そのために彼はひたすら耐える。
馬場は三沢が泡を吹いていても「彼は受け身の天才だから大丈夫」と軽くコメントしていたが、限度があるぜ限度が!

「相手のレパートリーがボディプレスしかない、ドロップキックしかないと分かっている時は、相手の技を受けてやる時もある。まぁ、それで負けることなんてないからね」(三沢、カッコイイ!)

「かっこよくロープに走れるようになるまでにも、かなり練習しなきゃいけないわけですよ。お金を払って会場に来てるお客さんに魅せるという意味で、レスラーは絶対にブザマな姿をさらせないですから。だからドロップキックひとつやるにも、俺たちがどれだけ練習してるのか、“それを貴方たちは分かってるんですか?”ということですよ。厳しい技を受けても耐えられる身体を作るのに、俺らがどれだけの時間をかけてるかですよ。そうした部分をファンが知るわけもないし、どんな練習してるかも分からないですからね。でも体力自慢の奴が道場にやってきて、せいぜい10分とか20分で音を上げちゃう世界ですよ。だから俺らは、自分たちがやってることに凄くプライドを持ってるんです」(三沢)


3.秋山準(ノア)(’69)
“白い悪魔”秋山準。彼は相手の負傷ヶ所を眉一つ動かさずクールに攻める。勝っても笑わない。でもなぜか憎めないのは、彼に“プロ”としての誇りを見るからか。


4.武藤敬司(全日)(’62)

誰もが認めるプロレスの天才。全日本社長の武藤は自らを“芸術家”と名乗り、試合を“作品”と呼ぶ。自分はその言葉にシビれまくった!日本マット界の華だ。
※かつて、試合開始20分が経過した頃の武藤は、汗で振り乱した髪が濡れ、まるで落武者のようだった(ザビエルという説も)。そりゃ、今の海坊主の方が潔くて良い。

5.桜庭和志(高田道場)(’69)

最近は敗北が続いているが、彼が弱いのではなく戦う相手が化け物。とにかく、顔は優しいがメチャメチャに強い。真剣勝負の中でコミカルな技を連発する肝っ玉にも感服。


6.ベイダー(ノア)(’56)
一見恐そうだが、実はとても謙虚な性格のベイダー。VS三沢戦、VS小橋線、どちらも非常に後味が良かった。それにしても、あの象のような巨体でムーンサルトするんだから信じられない。はじめて見た時、真剣自分の目を疑ったぜ。


7.ウルティモ・ドラゴン(闘龍門)(’66)
海外で大活躍の日本人トップレスラー。空中戦が特に素晴らしく、観戦中にウットリとため息がもれること多し。負傷から引退説もあったが見事に復帰!


8.川田利明(全日)(’63)
「俺達は生身の人間でゲームのキャラクターじゃない。骨折もするし、死ぬ事だってある。ファンにも会社側にもそれを分かって欲しい」
カリスマの馬場社長が強権を持っていた時に、唯一そんな体制批判発言を公にしていたのが、この川田だった。
「どれだけ体を張って試合をしても、翌朝の新聞に野球やサッカーのように試合結果が載らない。これでは、プロレスラーという人間はあまりに報われない…」

激しい戦いの日々の為、前歯が全部折れてしまっている川田。内向型性格の彼はファンサービスという言葉を知らず、新日の蝶野のサービス精神を100とすると、川田は3、もしくは4%で消費税にさえ届かない。それでもいい、自分は一人の男としてオヌシを応援している!ガンバレ川田!ファイトだ川田!!


9.神取忍(LLPW)(’64)女子最強
K-1ならぬL-1でロシアのグンダレンコにリベンジを果たし、あらためて女子レスラーたちに最強が誰なのか見せつけた鬼神・神取。ホントは男なんじゃないかという噂があるほど、殺気120%でまくり。そんな彼女も実はちびまる子ちゃんの大ファン。巡業中もビデオセットを忘れないってんだからカワイイよな。


10.天龍源一郎(全日)(’50)
日本人で唯一A・猪木とG・馬場をマットに沈めたことのある、我が国最強のオッサンだ。返り血を浴びてニヤリとする天龍の姿は、よい子にとってナマハゲ級の怖さのはず。夢に出てくることウケアイだ。

「俺のパワーボムは持ち上げることよりも、押さえつけることに重点を置いている。首を決めて押さえつけてしまえば、相手は動けない。下手に動くと、首を痛めてしまうからだ。つまり、俺の場合は見栄えが悪いかもしれないが、ほんの僅かでも相手が持ち上がれば、それだけで十分なんだ」(天龍)

「技を知っている者同士が組み合って、相手の技を受けて、なおかつ返すのがプロレスだ。受けてやっているわけ。特に上に立っている人は。そういうことだと思うよ。受けるということは、勇気がいるんだから」(天龍)


11.田村潔司(フリー)(’69)
なんちゅうても、技に入るその驚異的スピード感がスゴイ。彼が動くと風が起こる感じだ。早く結果を出せることを祈る。


12.井上京子(新女)(’69)
持ち技のレパートリーは、男女あわせて全レスラー中トップの数なんじゃないかな。すごい練習熱心でどんどん新技を開発するし、観戦していて彼女が心底プロレスを愛しているのがよく分かる。


13.藤田和之(猪木事務所)(’70)
何といってもタフ!とにかくギブアップしない。


14.長与千種(GAEA)(’64)
彼女は他団体の選手の成長まで見つめている女子レスラー界の姉御サンだ。試合もいいが、どのインタビューも味があるんだなこれが。


15.小川直也(UFO)(’68)
もっと色々な相手と戦わんと、どこまで強いのかホントのとこよく分からん。


16.高山善廣(フリー)(’66)
負けた試合でも内容が良いので株があがる。デカイ。


17.丸藤正道(ノア)(’79)
今一番動きが光っている天才レスラー。


18.獣神サンダー・ライガー(新日)(’64)
他団体の選手にまで“ライガーさん”と慕われ尊敬されている彼。本当に人望アツイよね。


19.豊田真奈美(全女)(’71)
彼女を主役にした島本和彦のマンガ「燃える!!女子プロレス」。それはもう素晴らしかった。プロレスを愛する諸君、バイブルとして標準装備しておきたまえ!


20.小島聡(全日)(’70)
プロレスへの愛情がほとばしっている!


21.中西学(新日)(’67)
通称“野人”。または“現代のヘラクレス”。すんげーボディをしちょる。技の数が少ないのが玉にキズ。あれだけ恵まれた体を持っていながら、なぜ彼の時代が来ないのか本当に不思議。


22.尾崎魔弓(オズ)(’68)
あの小さな身体で巨体のD・関西をやっつけたり長与を倒すんだから、そりゃ女子選手の間でカリスマ性出るわな。様々な団体の選手が彼女のもとへ弟子入りしている。


23.永田祐志(新日)(’68)
ほんと、強くなったものだ。


24.田中稔=ヒート(新日)(’72)
攻防共に優れた能力を持っている。機動力バツグン。


25.田尻義博(元大日本)
海を渡って大ブレイク。最も米国で成功した日本人レスラー。


26.近藤有己(パンクラス)(’75)
もっと他団体と試合してその強さを思い知らせたれい!


27.ホーク・ウォリアー(WWF)
常に秒殺。


28.金本浩二(新日)(’66)
元3代目タイガーマスク。良いキックを持っている。けっこう彼の発言は男気があって気持ちいい。


29.太陽ケア(全日)(’75)
瞬発力よし。思い切りもいい。


30.ケンドー・カ・シン(全日)(’68)
彼のパフォーマンスはカッコ悪い。自分は好きになれん。会社命令でやらされてるのなら気の毒だが、タイトル戦で凶器を使うなんてアホだ。それでも高順位なのは、感動的なほど技が美しいからだ。


31.佐々木健介(WJ)(’66)
健介は実力があるのにパフォーマンスがド下手なため、キャラクター戦ともいえる新日の中では常に影が薄い。近年、前人未到のシングル、ダブル両ベルト&G-1優勝という大記録を樹立した時でさえ年間MVPを彼は貰えなかった。あれには胸を痛めたぜ・・・。


32.大谷晋二郎(ゼロワン)(’72)
昔は決して悪態をつかない礼儀正しいレスラーだったのになぁ。ガッツは認めたい。


33.橋本真也(ゼロワン)(’65)
『破壊王』橋本。最近敗戦が続いて、一時のカリスマ性は消えてしまったが、彼はこんな所で終わる男ではないはず。新日時代は選手会長としていつも皆の面倒を見ていた彼。熱いエールを送ろうではないか。


34.アジャ・コング(アルシオン)
がんばって若手の壁になっている。


35.ザ・グレート・サスケ(みちのく)(’69)
“側転→バク転→ロープにノータッチで場外”というサスケ・スペシャルは、技というより、もはやアート!しかしプロレス以外の商行為で人望は地に落ちている…。


36.小川良成(ノア)(’66)
ジュニア出身なのにヘビー級のベルトを獲ったのはスゴイ!


37.日向あずみ(JWP)


38.堀田由美子(全女)


39.ダイナマイト関西(JWP)


40.天山広吉(新日)(’71)


41.ライオネス飛鳥(Jd’)


42.TAKAみちのく(みちのく)
客席まで飛んで行くケブラーダに脱帽!


43.北斗晶(フリー)


44.高岩竜一(ゼロワン)(’72)
パワー全開!


45.新崎人生(みちのく)(’66)
念仏パワーボム、場外ダイブ、拝み渡りなど、度肝を抜く技に惚れ惚れ。でも人生、スタミナないよなー。


46.エル・サムライ(新日)(’66)
スタミナはあるし体も柔らかい良い選手なんだけど、最近パッとしない。うーむ。


47.スペル・デルフィン(大阪)(’67)
サービス精神旺盛。


48.金丸義信(ノア)(’76)
なかなかスタミナがある。ダークファイトさえなければもっと上位にくるが…。サザンの桑田ソックリ。


49.邪道(新日)(’68)
プロレスのセンス抜群。


50.蝶野正洋(新日)(’63)
スタミナないし、技のバリエーションないし、こんなもんでしょう。メディアを巧みに使う彼はある意味天才だ。


51.ワイルド・ペガサス(元WCW)


52.村浜武洋(大阪)(’74)
大プロの希望の星。向上心豊か。


53.垣原賢人(新日)(’72)
技はシャープなのに、打たれ弱すぎ…。


54.スティーブ・ウィリアムス(全日)
殺人外科医の異名がある。


55.安生洋二(フリー)(’67)
ノアでノー・フィアーやってる高山とゴールデンカップスを名乗り新日に殴り込んだ頃、めちゃ勢いあったんだけどなぁー。


56.ハルク・ホーガン(元WCW)


57.藤原嘉明(藤原組)(’49)


58.レイ・ミステリオJr(プロモ・アステカ)
※この順位について読者の方から「160cm強の体格で2mの巨人達を倒し二度の世界ヘビー級王座、そして団体最高位のWWE王座を勝ち取ったのに低すぎる!」とご意見を頂きました。ランキング作成時の僕は彼の正確な力量を見誤っており、本来であればもっと上位でることをここに追記します。(2012年3月)


59.4代目タイガー・マスク(みちのく)(’70)


60. 馳浩(全日)(’61)
参議院議員。元気なオヤジ。


61.藤波辰彌(新日)(’53)


62.デビル雅美(JWP)


63.元川恵美(IWA)


64.外道(新日)(’69)


65.西村修(新日)(’71)


66.吉江豊(新日)(’74)
いつ大化けしてもおかしくない。


67.長州力(WJ)(’51)


68.アブドーラ・ザ・ブッチャー(フリー)


69.田上明(ノア)(’61)
もっと練習すべし。


70.大仁田厚(フリー)(’57)
あのズタボロになった健介戦を観た後では失笑してしまう。あれはマズイ。弱すぎた。信じられぬほどブザまだった。かつて彼と死闘を繰り広げた天龍への冒涜だ。それでもギリギリベストに入ったのは、メジャーを相手にあのくわえタバコ入場シーンを敢行したからだ。



次点…越中詩郎(WJ)(’58) 、安田忠夫(猪木事務所)(’63)
引退…高田延彦(高田道場)(’62)

封印中…グレート・ムタ(’62)→ ドームの新崎人生戦、あれはキョーレツじゃった。血文字というものを初めて見たぜ。解説のマサさんもアメリカだったらオンエアできないって言ってたもんな〜

長期療養中…ハヤブサ(FMW)(’68)→空中戦士、ハヤブサ。プロレスが嫌いな女の子もハヤブサだけは別。試合中はマットの上に立っている時間より、空中にいる時間の方が長い。とにかく華麗の一言につきる。他団体の選手も彼を絶賛!→現在療養中(半身不随…)



【実力不明者3名】

ヒロ斉藤(新日)(’61)〜一昨年、健介から3カウント獲った!
愚乱・浪花(全日)(’77)〜マスク剥がされると逆上、超強い!
中牧照二(大日本)〜誰もあんな風に有刺鉄線へ自爆できん!



絶対受けたくない技13
*サムライの直下型リバース・DDT
*高岩の雪崩式デスバレー・ボム
*小橋のバーニング・ハンマー
*福岡(引退!)のムーンサルト・フット・スタンプ
*ロード・ウォリアーズのダブル・インパクト
*TAKAの場外客席ロング・ケブラーダ
*馳のジャイアント・スイング40周
*堀田のカリビアン・スプラッシュ
*田上の場外へのノド輪落とし
*豊田のエンドレス・ローリング・クレイドル
*アジャの裏拳5連発
*秋山の負傷箇所集中攻撃
*ヴォルク・ハンの技全部

以前から「プロレスは命懸けのアートだ!もっと評価すべき!」と吠えてきたが、言葉だけでは思いが伝わらないもどかしさを感じていた。友人が教えてくれたサイト『垂直落下式動画』は動画で技が紹介されていて管理人さんに超感謝!これなら分かりやすい!十大危険技を選んで解説させてもらいマス。まずはサスケスペシャル2号。側転から横半ひねり、そのままロープにノータッチで前転ダイブするアートだ。この試合では技をかけたサスケ自身が最後に後頭部を痛打している(一歩間違えれば大事故)のでよく見て欲しい。バーニングハンマーはおそらく全技中で最凶危険技。全く受け身が取れず普通なら殺人未遂。タイガードライバー’91も相手の腕をロックしたまま真逆さまに落とす鬼技。映像では相手選手の頭の方が「先に」落下しており、戦慄がはしりまくり。雪崩式リバースフランケンシュタイナーは相手を客席に向けてコーナーに座らせ、背後から首に足を巻きつけて“引っこ抜き”後頭部から打ち付ける荒技。あり得ない。デスブラインドは落とす前に体を浮かせて自分の体重を上乗せしているシャレにならん技。絶対に受けたくない(汗)。垂直落下式DDT垂直落下式バックドロップは落下角度を鋭くする事で破壊力をアップした恐怖の技。まさに重力地獄。投げっぱなしジャーマンは業界で前から危険だから封印しようと言われているけど、見た目が派手で観客ウケが良いので、多用される危険技。そして、シンプルながら極悪なのが剛腕ラリアット。まるで出合いがしらの交通事故。丸太棒の直撃だ。失敗シーンではムーンサルトプレス(不発)が凄まじい自爆っぷり(ああ、天山よ…)。ここまでするかという舞台芸術家たちの炎の競演を、しかと目に焼付けて欲しいッ!


受けてもいい技7(きっと大丈夫)
*浪花のカニ・エルボー
*小原のストンピング
*人生の拝み渡り
*志賀のダイビング・ボディープレス
*ライガーのロメロ・スペシャル
*多聞の原人ヘッドバット
*ラッシャーのマイク攻撃



★八百長批判に対するレスラー語録

「(バックドロップの際)相手の選手レベルに合わせて角度を調節する…以前そのように話したら“本気でやっていない”と批判されたことがある。もちろん私はいつも本気だ。“プロレスは殺し合いではない”と思っているだけなのだ」(ジャンボ鶴田)

「最近は投げっぱなしジャーマンや投げっぱなしパワーボムがはやりだが、私個人の意見では、どんなに首を鍛えたレスラー相手でも避けるべきだと思う(首は鍛えられない)」(ジャンボ鶴田)

「反則は基本的には不器用なレスラーが、自分のペースを取り戻すためにやることであってね。いきなり目つぶしとかされたら、作戦を持ってたレスラーも瞬間的に考えが飛んじゃうでしょ。そういう効果を狙うもの」(三沢光晴)

「総合格闘技は勝敗だけが焦点になる世界。いい選手がいなくなったら飽きがくると思う。プロレスには勝ち負け以外にも見るところがたくさんあるし、飽きられることはない」(三沢)

「プロレスはロープを使って上下左右に動けるから、体格差のある相手とも闘えるんだよ」(三沢)

「受け身を取るのは、相手の攻撃がキツイからじゃない。体をぶつけられたり蹴られたりした力を後ろに逃がしているだけであってね。受け身をたくさん練習するから、プロレスはやらせだなんて思われても困るんですよ。ロープに飛ばないようにすることは、もちろんできますよ。ただ走らないようにすると、相手に片腕を取られた状態になる。片腕を取られてロープに行かない場合は、相手にそのまま肩とか肘を抜かれちゃう場合もある。人間の関節って外れちゃうものなんですよ」(三沢)

「ドロップキックの自爆程度なら、ただ痛いだけですよ。でも精神的なダメージがありますよね。“ああ、スカされちゃった。カッコわりぃ”っていうね。プロレスの試合っていうのは、ひとつの技をマスターするまでにかけてきた時間や、努力の結果を出す場でもあるわけですよ。それは相手も解ってますから、相手のフィニッシュホールド(決めワザ)は何度も受けられないけど、ドロップキックぐらいは受けてやるわけです」(三沢)

「技をやった時に、そのつもりはないのに、モロに急所が入っちゃう時がある。膝蹴りって基本的には膝を鋭角に入れちゃいけない。エルボーでも肘の骨は当てないつもりでも、当たっちゃう時がある。そういう時には、分からないように相手に大丈夫か、と聞くことがありますよ。お客さんに知られちゃマズイけどね。あるいはロープに飛ばしたりして、相手に軽い技を出す。でも技を出すのも受けるのも上手じゃない選手がいる。例えばドロップキックを打っても、体が上がりきらないで相手の腹に入るような奴ですね。まぁこれは若手を相手にしたときの試合の話ですけど、ああこいつは俺の技はまだ受けられないな、と感じたときは実は(技を)事前に教えてやることがあります。まあそれは相手が未熟な場合のみですよ」(三沢)

「相手の技をいかに美しく受けてみせるか、それが“受けの美学”。それはもう愛ですよ。こんなに素晴らしいスポーツ、ないじゃないですか」(武藤敬司)

「総合格闘技を柔道のように競技として追求するものとして見ている。プロレスはまったく違う。プロレスラーは芸術家であり、職人でもある。試合は技術を見せる作品だと思っている」(武藤)

「相手の攻撃に身を任せた方が安全というケースはよくある。レスラーは相手から3カウントを奪えるダメージを狙うわけで、大ケガをさせようとしているわけじゃない。バックドロップにしろ何にしろ、そういう投げ方の技術というものがある。それを嫌がって、ヘタに逃げようとすると、逆に受け身のとれない格好で落ちてしまうといったように、かえって危険なことになる可能性がある。実際、相手がストンピング(踏みつけ)攻撃にきたのをヘタに逃げたばかりに、手の指を踏まれて骨折したとか、ドロップキックを中途半端によけようとして前歯を折った、といった話はいくらでもある。やられるときはやられてやる。これは決まり事ではなく、勝負に勝つためのディフェンスの一つだ。“受け身”の技術があれば、スタミナを温存させ、次への反撃にスムーズにつなげることが出来るのだ。レスラーは試合中、身体だけではなく、頭もフル回転している。その瞬間、瞬間で、最善の判断をしなければ、いい試合は出来ないし、勝利もつかめないからね」(山本小鉄)

「オレが唯一苦手なのが天龍なんだよ。全日で付き人やってさんざん世話になって、いろんな思いあの人にはあるわけよ。逆に新日本の選手とやるぶんは、相手が長州だろうが橋本だろうが、なんてことはないワケよ。知らない奴だから(笑)。この間(2001年5月5日)の川崎で天龍に顔をガーンと蹴られて、オレにチャンスが来たんで顔を蹴ろうと思ったんだけど…蹴ったけど足がズレちゃうんだよ。思い切り蹴ろうと思っても、足が寸前でブレーキがかかってるんだよ。吹っ切れなかった。それだけはどうしようもないんだもん。“この野郎!”と思っても、体が止まっちゃうんだよ。それで思ったよ、天龍と試合をやるのはこれで終わりにしようって。まぁこういうのを、知らない人間は八百長というんだろうな」(冬木弘道)




★マイクロソフトが出している「エンカルタ総合大百科」に、自分が冒頭で書いた文章と同じ主旨のものが載っていた!とても分かりやすい文だったので、以下に転載します。

 〔 プロレスはアート(芸術)である 〕
 
プロレスの見方は十人十色で、人生観、知識、教養、年齢、性別、感性等々により千差万別である。プロレスは、その結果ではなく過程(プロセス)をたのしむものであり、場合によっては、試合1カ月前から心理分析をしながら深読みをする人もいる。
 
一方プロレスラーは、その日会場に足をはこんだすべての観客やテレビの視聴者を1秒たりとも飽きさせてはいけない。また、技には説得力が必要であり、観客にわからない部分でのサブミッションホールド(関節技)で、ギブアップをうばってはいけないのである。フィニッシュまでの流れの中に華のある動きが要求され、相手の技をうけきったうえで、相手を仕止めなければならない。「受けの凄(すご)み」を体現できる、鍛えぬかれた強靱(きょうじん)な肉体をもちいて、メンタルなドラマを表現する必要がある。二人のアーティストがつくりだす試合の中では、さながら小説家が文字という媒体(ばいたい)をつかってロマンスをつたえるがごとく、陶芸家が陶磁器という媒体をつかって美をつたえるがごとく、プロレスラーは全身をつかって「戦いのロマンス、美」を語りかけ、人々に感動をあたえつづけている。この意味で、プロレスはたんなる格闘技よりもさらに高度なアート(芸術)なのである。ただし、すべてのプロレス団体の試合がアートであるかについては、いろいろと議論があるのも事実である。
 
本来、「だれがいちばん魅せるのか」をきそうプロレスではあるが、強靱な肉体ゆえに「プロレス最強論」が以前から存在し、アントニオ猪木の異種格闘技路線は、プロレス最強伝説を揺ぎないものにした。近年の、ブラジル格闘技界の雄グレイシー柔術の登場は、プロレス最強神話に待ったをかけるかにみえたが、ここにきて「プロレスのリベンジ(復讐)」がはじまっている。
 
●試合のルールと形式の特徴
 
プロレスをたんなる格闘技ではなく、アート(芸術)の世界まで高めた一因が、カウントフォーまでは反則が許容されるルールにある。そもそも、「だれがいちばん強いのか」をきそうのではなく、「だれがいちばん魅せるのか」をきそうものだけに、観客の想像力の中にだけ真の試合が存在する。この特異なジャンルは、するどい感性をもつ者にだけ、その真の姿をみせるのである。
 
また、試合形式にもさまざまなスタイルがある。ラウンド制をとり、判定という裁定があるヨーロッパ・スタイル。30分1本勝負など、制限時間内に何本先にフォールまたはギブアップなどをうばうかをきそうオーソドックス・スタイル。さらに、なんと時間無制限にしてしまうこともある。一般に決着のつけ方は、3カウント・フォール、場外リングアウト、ギブアップ、KO、そして5カウントの反則ルールである。また、たんなる格闘技が1対1のシングルマッチだけであるのに対し、タッグマッチ、バトルロイヤル(複数で同時にたたかう試合形式)など、相撲やボクシングでは考えられない斬新な形式も、「だれがいちばん魅せるのか」には重要な要素となる。
 
デスマッチとよばれる試合形式は、ランバージャック(リングをほかのレスラーがかこみ、場外ににげられない試合形式)のほか、邪道だとの批判もあるが、金網、電流爆破、有刺鉄線、ガラス、蛍光灯、画鋲(がびょう)から、ワニ、ピラニアなどあらゆるアイテムが登場し、世間をおどろかせているのは事実である。未知の強豪をアメリカから招いての、昔ながらの、善玉(ベビーフェイス、リンピオ)対悪玉(ヒール、ルード)という構図は現在でははやらず、軍団抗争というかたちに集約されている。軍団の存亡をかけておこなわれる試合は、よりプロレスをたのしむ重要な要素でもある。



豆知識その1…グレコローマン・スタイルとは、「ギリシャ(グレコ)・ローマ(ローマン)のスタイル」という意味。
下半身への攻撃は反則。この上半身だけで戦うレスリングは、古代オリンピックから競技としてあったってコト。

豆知識その2…今のレスラーが自分の身長をサバ読みして公表するのを責めるのは気の毒。ことの発端は力道山
が5cm上乗せしたことにより、彼より背が高かった後続レスラーも同様に5cm足さねばならなくなったからだ。



●力道山の墓

「全てのスポーツにはルールがある!ここで、これ以上曲げてしまったら骨が折れる!ボクシングがグローブを
はめて試合をするように、我々にも相手を配慮するルールがあるんだ!どういう意味か分かるか!」(映画『力道山』から)

★プロレスの証言者 佐山聡(2007.1.10/日刊スポーツから)

 タイガーマスクのデビュー戦は「伝説の一戦」といわれる。81年4月23日、東京・蔵前国技館で行われたダイナマイト・キッドとの9分29秒の激闘は、それほど衝撃的だった。見たこともない飛び技と、切れ味鋭い打撃に、ファンは驚き、興奮した。たった1試合でブームが到来した。しかし、マスクの下の佐山は、冷めていたという。

 佐山「いい試合をしたとは思いましたが、すごい試合ではなかったと思っていました。当時、英国で僕はすごく騒がれていたんです。バックキックしただけで会場が沸いた。同じ試合をしたのに日本はお客さんの盛り上がり方が違うんです。だから『何がいけないのか』と。試合後は英国へ帰ろうと思ってね」。

 もともとタイガーマスクは1試合限定の予定だった。試合3日前にテレビ朝日で放送開始したアニメ「タイガーマスク2世」の番組宣伝を兼ねたタイアップ企画だった。その主役に佐山が抜てきされた。新日本の創始者のアントニオ猪木の指名だった。当時、佐山は英国修行中でサミー・リーとして絶大な人気を誇っていた。だから本人も1試合こなした後は、再び英国に戻るつもりだった。

 佐山「タイガーマスクと言われて『何それ』という感じでした。最初は『タイガーマスクの映画を撮る』と言われたので『それでは帰れません』と断りました。同じ時期にウエンブリー・アリーナという大きな会場で、マーク・ロコという後のブラック・タイガーと、新設のタイトル戦を争う発表していたから。そうしたら1試合だけだからと。『猪木の顔をつぶさないでくれ』という殺し文句がきて…。1試合で英国に戻るつもりで帰国しました」。

 渡されたマスクも気にくわなかった。新宿の京王プラザホテルで渡された第1号マスクには、後に定番となる白いたてがみがなかった。シーツのような薄っぺらな生地で、まるで一夜漬けで作製したような代物だった。目の部分も小さく視界が狭かった。試合当日に渡されたマントに至っては、シーツそのものだった。

 佐山「マスクは僕がいないときに作ったからサイズも合わない。目の部分は自分でハサミで切って広げました。花道からリングに向かうとき、観客が笑っているのが分かるんですよ。リングサイドで新間さん(当時の営業本部長)に『リングに上がったら、パッとマントを取れ』と言われた瞬間、『オレはどんな状況なんだ』と。もう恥ずかしくて、恥ずかしくて。1試合しかやるつもりなかったですよ」。

 試合後の達成感も、満足感もなかった。英国と同じように試合をしただけだった。ただマスク姿が恥ずかしかった。だから会場を埋めた8500人の大歓声も、佐山の心には響かなかった。そそくさとリングから引き揚げた。しかし、周囲はたった1試合で激変していた。ファンから次戦の問い合わせが殺到。新日本は2週間後に2戦目を組んだ。佐山だけがその事態をのみ込めていなかった。


★プロレスの証言者 藤波辰爾(2007.3.20/日刊スポーツから)

 新日本プロレスは90年代に第2次黄金時代を迎えた。藤波は98年8月まで通算6度IWGP王座を獲得した。これはいまだに破られていない大記録である。しかし、レスラーとして円熟期を迎えていた時期に、予想外の事態が起きた。

 99年1月4日の東京ドーム大会で事件は起きた。新日本の若手エース橋本真也と、アントニオ猪木率いるUFOの小川直也のシングル対決。ゴングと同時に小川がルール無視のケンカを仕掛けた。レフェリーの制止を振り切り、橋本の頭部を殴り、蹴りつけた。橋本は大流血して失神。わずか6分で無効試合となった。

 この一戦が新日本崩壊への序曲になった。技を応酬しあう攻防があってこそプロレスは成り立つ。その「業界のおきて」を小川はなぜ無視して暴走したのか。選手たちの不信感はマッチメークを手掛けた団体上層部へと向けられた。同年6月、坂口社長が責任を取る形で退任。後任に藤波が任命された。

 藤波「辞退することもできたけど、新日本を見殺しにできなかった。橋本対小川戦から、新日本内に疑心暗鬼のいやな流れができた。あれが新日本崩壊の始まりだった。でもオレでなければ誰が混乱を収拾できるのかとも思った」。

 藤波はリングの戦いを犠牲にして、人間関係の修復に奔走した。「もう新日本のリングには上がらない」と決意を固めた橋本を必死で説得した。横浜のレストランで2日間にわたり話し合った。「どこまでオレに恥をかかせれば気が済むんだ」と食ってかかる橋本に「もう1度行動を起こせ」とハッパをかけた。

 しかし、事態は好転しなかった。同10月の小川との再戦にも橋本は敗れた。「負けたら引退」を公言した翌00年4月の小川戦にも敗北を喫し、橋本の心は新日本から離れていった。藤波は道場まで借りて引き留めたが、そんな苦労も実らなかった。同11月、独立の動きを見せた橋本の解雇を自らの口で発表した。

 藤波「あのころ新日本はぬるま湯になっていた。だから橋本を頭にして対抗勢力をつくろうと思った。そうすることで、橋本ももう1度強い姿に戻れると信じていた。道場も借りておぜん立てしたけど、結果的にそれが彼の独立に拍車を掛けたのかもしれない」。

 崩壊の原因は外から横やりを入れる猪木にあったという。01年大みそかの猪木祭では、選手の派遣を押し付けられた。反対したが、はねつけられた。団体から離れていても創始者の発言力は絶大だった。出場した永田は、格闘技ルールに対応できず、ミルコ・クロコップにたった21秒でKOされた。新日本が掲げてきた「プロレスラー最強神話」が音を立てて崩れた。

 藤波「問題なのは猪木さんでしょうね。(総合格闘技への進出など)団体外のブレーンと考えたことを、新日本にぶつけてきたことから混乱が生まれた。何を柱にすればいいのかが分からなくなり、社員や選手の気持ちがばらばらになった」。

 猪木祭の翌02年2月には武藤敬司、小島聡らが全日本へ電撃移籍。さらに同5月には長州力まで退団した。6万人以上を集客してきた東京ドーム大会も、03年10月には4万7000人にまで減少。藤波はそれらの責任を取らされる形で04年6月に社長を解任された。

 藤波はその後も副会長という立場で、新日本を支えてきたが、衰退が止まることはなかった。05年11月にはついに株を売却し、ゲームソフト会社ユークスへ身売り。翌06年から選手のリストラが始まった。同6月、藤波も退団を決意した。

 藤波「最後まで残さなければならないところに最初に手を付けた。我々はものを作る会社じゃない。選手あっての会社なのに。もう我慢してまで残る団体ではなくなった。オレが知っている新日本とは別のところに行ってしまった」。


1968年の創刊以来、39年の歴史を持つプロレス雑誌、“週刊ゴング”が07年3月14日発売の1168号をもって休刊。週ゴン自身は黒字ラインの購読部数を確保していたものの、会社自体が経営難だったのと、先月に社長が暴力団絡みの詐欺罪で逮捕されたことで休刊の憂き目に。来年で40周年の老舗雑誌が、こんな形で休刊になるとは寂しい限り。最終号には様々なレスラーが想いを語っていた。ミル・マスカラスは「96年に“みちのくプロレス”に呼ばれた時、飛行機代とギャラを出してくれたのはゴングだった」という泣ける秘話を披露。ゼロワンMAXの大谷晋二郎はファンの存在の尊さを大前提にしたうえで「レスラーだけでは達成できないことがたくさんあります。やはり思い入れを持ってくれているマスコミがいての僕ら。どういう世界でも一人では生きていけない」と、レスラーの活動をファンに伝えてくれるマスコミの有り難さを力説した。新日本の蝶野選手は「一生懸命やってきてる現場の人たちは、ちゃんと物作りしてきた」と、現場の努力と関係ないところ(社長の汚職)で休刊に追い込まれたことへの、記者やカメラマンの無念さを代弁していた。“長らくのご愛読、本当に有り難うございました”という表紙のメッセージが本当に切なかった…。


●(惨敗した曙に)「プロレスラーは悩み、苦しみをさらけ出し、はい上がる姿をファンに見せるべき」(武藤)



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