「芸術を生むために日々努力をしている人に感謝します。僕は芸術なしでは生きられない」(S・ソダーバーグ監督、アカデミー賞受賞式にて)
「人間性への信頼を失ってはならない。人間性とは大海のようなものである。ほんの少し汚れても海全体が汚れることはない」(ガンジー)
「私は祖国を愛している。だが、祖国を愛せと言われたら、私は遠慮なく祖国から出ていく」(チャールズ・チャップリン)
「後世に残るこの世界最大の悲劇は、悪しき人の暴言や暴力ではなく、善意の人の沈黙と無関心だ」(マーティン・L・キングJr)
「私は貴方の意見には反対だ。しかし、貴方がそれを言う権利を、私は命にかけて守る」(ヴォルテール/S・G・タレンタイア)


米首都ワシントンDC 2013.12
文芸ジャンキー・パラダイス
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激筆『世界音楽家巡礼記』を2020年11月に刊行しました!
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文芸ジャンキー・パラダイス(文ジャン)へようこそッ!!
このサイトは映画、文学、音楽、マンガ、絵画等あらゆる芸術ジャンルと偉人たちの『お墓』情報を、ド根性文芸研究家カジポン・マルコ・残月(53)が、
鬼神の如く全世界へ紹介する、愛と狂気と執念の電脳空間!旅&墓関連の掲載画像は怒涛の1万枚、総コーナー数は100ヶ以上、容量25ギガ!
うっかり足を踏み入れたのも何かの縁、この文芸天国にトコトンつきあってもらいましょう。そう、毒を喰らわば皿まで!ビバ、アート・サンダー!!
この世は芸術であふれ返っている!人間に他者への共感力があるからだ。芸術は人類が分かりあえる証拠!人間は国籍や文化が違っても、相違点より
共通点の方がはるかに多い
。常にこれを胸の中に。他人と自分の中に“違うところ”を見るのが「戦争」、“同じところ”を見るのが「芸術」!
芸術は難しくない!敷居を少しでも低くして全人類が親しめるものにすることが、このHPの主旨ッス!


(名言救命ロープ) (恩人墓巡礼) 日本人/外国人 (徒然日記) (ジョジョ総目次) Twitter/フェイスブック/インスタ/育児blog (お絵描き) (掲示板)


毎日更新・人類恩人カレンダー(食前に彼らを讃える杯を!)※記号説明&年間分※1872年以前は旧暦
5月 26日 1926マイルス・デイビス生(J)1877木戸孝允/桂小五郎命(政)1907ジョン・ウェイン生
1937モンキー・パンチ生(マ)、1970和月伸宏生(マ)、1965レニー・クラヴィッツ生(M)、
1966ヘレナ・ボナム=カーター生(役)、2008シドニー・ポラック命(監)1878イサドラ・ダンカン生(舞)
1976ハイデッガー命(思)、1927ジェリー・シャッツバーグ生(監)
5月 27日 1907レーチェル・カーソン生(科)1871ルオー生(画)1840パガニーニ命(C)1992長谷川町子命(マ)
1968あずまきよひこ生(マ)、1894ダシール・ハメット生(文)、1956ジュゼッペ・トルナトーレ生(監)、
1910ロベルト・コッホ生(科)、1963いっこく堂生
5月 28日 880在原業平命(文)、1925フィッシャー・ディスカウ生(C)、1953堀辰雄命(文)、1940立花隆生(ジ)、
1908イアン・フレミング生(文)、1923ジェルジ・リゲティ生(C)、1931ゴードン・ウィリス生(撮)

〔おすすめ番組表〕★番組はイチオシ ※過去の番組 ※YouTube ※アマゾン ※musictonic ※翻訳 ※海外 ※映画 ※サーチナ ※乗り換え ※東京新聞 ※地図 ※首相動静 ※護憲運動 ※画像検索
【5月26日のおすすめ番組】 【5月27日のおすすめ番組】
●8時NHK『らんまん 第8週(40)シロツメクサ』…明治時代の植物学者が主人公。
●10時5分NHK『キャッチ!世界のトップニュース』…各国の放送局が伝える注目ニュースをピックアップ。
●13時BSプレミアム映画『リオ・ロボ』…ハワード・ホークス監督の最後の映画となった娯楽西部劇。
★19時57分NHK『チコちゃんに叱られる!』…「梅雨とは」「さいとうの漢字の謎」「カレーうどんの不思議」。ゲストは高橋一生さんと飯豊まりえさん。この2人が出るということは…岸辺露伴!
●23時45分NHK『ドキュメント72時間 大阪・郵便局 はじまりの季節に』…繁華街・ミナミにある郵便局の3日間。
●23時15分NHK『漫画家イエナガの複雑社会を超定義 注目の株式投資』…NISAの新制度とは?株価は何が影響?どう決まる?世界経済とのつながりは?難しいことを漫画やCGで楽しく学ぶ15分。
●19時Eテレ『地球ドラマチック 新発見!鳥たちの不思議な能力』…巨大な群れが飛びながら一斉に方向転換できる秘密や、他の鳥の状況を的確に判断できる能力を紹介。※北米ではこの50年の間に鳥が30億羽も減ったという。
●19時半NHK『ブラタモリ 屋久島〜「屋久杉」を知れば「屋久島」が分かる!?』…樹齢千年を超える巨木の森へ。
●19時半BSプレミアム『究極ガイド 2時間でまわるピラミッド』…ピラミッドを存分に満喫できる2時間ルートを紹介。
★23時Eテレ『ETV特集 自分を知りたい 特別養子縁組と“出自を知る権利”』…「養子縁組に至った経緯を知りたい」「実の親に会いたい」。生みの親とは法的に関係が解消される特別養子縁組。しかし、成長した養子たちの中には、法律上は他人となった生みの親の情報など“出自”に関する情報を求める者が少なくない。子どもの権利条約でもうたわれる権利を、誰がどう守るのか。

【5月28日のおすすめ番組】
【5月29日のおすすめ番組】
●16時55分Eテレ『青のオーケストラ 5分で楽しいクラシック(6)ヒット曲の秘密は「カノン」に』…楽しく学べる5分間。
●17時Eテレ『アニメ 青のオーケストラ(8)G線上のアリア』…高校のオーケストラ部を舞台に青春のアンサンブル。
●20時NHK『どうする家康(20)岡崎クーデター』…武田勝頼は岡崎への猛攻を開始。岡崎城内ではある異変が。
★21時Eテレ『古典芸能への招待 歌舞伎俳優・片岡仁左衛門の世界』…当代きっての人気歌舞伎俳優の珠玉の舞台。「道明寺」「女殺油地獄」などNHKの貴重な映像資料から名演の数々をオンエア。
●23時20分BSプレミアム『藤田真央ルツェルン音楽祭デビュー!/アルプス交響曲ほか』…シャイー指揮ルツェルン祝祭管弦楽団の演奏でラフマニノフ。後半はベルリン・ドイツ交響楽団「アルプス交響曲」(R.シュトラウス)。
●24時Eテレ『地球ドラマチック 徹底解剖!古代ギリシャのアクロポリス』…古代ギリシャの象徴アクロポリス。首都アテネにはパルテノン神殿をはじめ、今も壮大な建造物の遺跡がそびえる。これらは一体どのように造られたのか。
●8時NHK『らんまん 第8週(41)ヒルムシロ』…明治時代の植物学者が主人公。
●10時5分NHK『キャッチ!世界のトップニュース』…各国の放送局が伝える注目ニュースをピックアップ。

3日おきに更新・人生の名言(救命ロープ)
「信念さえあれば人間に不可能はない!人間は成長するのだ!してみせるッ!」
(『ジョジョの奇妙な冒険』/荒木飛呂彦)

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タイトル編  解説編

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   残月徒然日記(最新文芸情報) ★ほっこり更新!日々前進!笑門福来!★



『ハチョ〜ッ!皆様の御訪問をお待ちしておりました〜ッ!ガルルルル…
(体調やペース配分を考えて、ごゆっくりどうぞ)』


 ダウンロードして使ってネ♪ ヤフーニュースで管理人紹介(2016)  サイト紹介記事(2007)


※時事問題は新情報が次々と出てきて日記の更新が追いつかない。僕が注目しているニュースはツイッターの方でも流しているので、よろしければフォローして頂けると有難いです。r(^_^;)
−−−−−−−−−
★『残月徒然日記』バックナンバー
★管理人紹介番組(墓マイラー)
★BBCニュース日本語版
リテラ / てきとうブログ
★ 脱「愛国カルト」のススメ (ネットのデマ一覧)外部サイト

●5月27日の世界墓マイラー同盟主催「青山霊園巡礼」のため金曜夜から夜行バスで上京します。心配していた天気は大丈夫そう。日曜は再建されたトキワ荘の見学予約がとれたのでトキワ荘デビューしてきます。
/5月30日(火)の23時すぎからNHKラジオ『ラジオ深夜便 世界偉人伝(19)』に出演、全力でトークします。アメリカ北部(マサチューセッツ州、ニューハンプシャー州、バーモント州)に眠る偉人を紹介。この15分間のために2カ月かけて準備しました。乞うご期待!

※サイトの次回更新は5/28の深夜です。
※これらの準備でここ数日メールをチェックできてません。お急ぎの方、申し訳ありません(^^;)

  奇跡の土曜日!

●5月24日…明後日26日のNHK『チコちゃんに叱られる!』はゲストが高橋一生さん&飯豊まりえさん。ってことは岸辺露伴コラボか!ありがとうチコちゃん。

●5月23日…カンヌ映画祭で是枝裕和監督の『怪物』、北野武監督の『首』が上映され、どちらも大好評だったという。映画祭最終日のパルムドール(最高賞)発表が楽しみだ。
『怪物』は学校で起きた体罰事件を3つの視点で描き、ミステリーの面白さとヒューマニズムが融合、上映後にスタンディングオベーションが9分半も続いたという。出演は安藤サクラ、永山瑛太など。音楽は故・坂本龍一さんだ。
『首』は本能寺の変をめぐる武将たちの野望のドラマで、バイオレンスがある一方、コミカルで笑えるシーンが多いらしく、フランスの観客は大いに楽しんだという。この映画では、これまでの時代劇がタブーにしてきた男色(同性愛)も普通の日本文化として描いたとのこと。出演は、浅野忠信、中村獅童、加瀬亮、北野武監督、西島秀俊、大森南朋など。西島さんが明智役だ。

//ホンダが2026年からF1レースに復帰!なんと!

●5月22日…「ファーストフードとファストフードのどちらが正しい?」って検索したら、トリビア的な回答で思わずメモ。
・「ファーストフード」はイギリス英語、「ファストフード」はアメリカ英語の発音。
・「fast food」の事を「first food」と勘違いした上での「ファーストフード」発音なら問題だけど、「fast food」は「ファーストフード」と「ファストフード」の両方の発音が共存。
・日本のマスコミは「ファストフード」を採用。
・一方、広辞苑など国語辞典の見出し語は「ファーストフード」。
・日本人には「ファーストフード」の発音が浸透している。

//昨夜の大河『どうする家康』、女性問題でやらかした家康を前に、爆笑を必死にこらえる服部半蔵(山田孝之)の字幕「どうするおつもりでっしゅ…」に噴き出した。大河の字幕で一番笑った。

 

●5月21日…『ガンダム水星の魔女』、主人公スレッタの周囲の人間は、みんな彼女に自由を与えて解放してあげようとする優しい人なんだけど、「見放された、捨てられた」と思った本人は号泣。切なすぎる…。50代のおっさん視聴者をもらい泣きさせる新時代のガンダム、恐るべし。
ガンダムの技術を「戦争ではなく医療のために使う」と奮闘する彼らをほんと応援してる。初回からヒロインの婚約者が「ヒロイン」とか時代の変化を取り込んだ脚本に唸ったけど、第2期に入ってからの緊張感がハンパない。30分であまりに色んなことが起こり、話を一話どころか台詞ひとつ見逃しただけで追えなくなる密度。謎が謎を呼ぶストーリーといい、一連のこの盛りあがりはエヴァンゲリオン以来では。(ツイッターのワード「水星の魔女」、38万件のツイート!)
※スレッタのトマト事件(12話)、人命に対するあのドライさは、クローンゆえかと考えたり。

//一昨日の日記で広島のG7サミットでの各国首脳の言葉が良かったと書いた。僕は核保有国のリーダーが広島に集まっただけでも貴重な一歩と思ったけど、13歳で被爆者したサーロー節子さん(91)の怒りと失望の言葉を聞いて考えさせられた。彼女は学校が被爆して多くの同年代が命を奪われ、甥は4歳で被爆死した。
サーローさんはG7首脳と被爆者との対話などが非公表で「被爆者が体験したことを理解してくれたのか。反応が聞きたかった」と不満を表明。そしてG7サミットがまとめた核軍縮に関する「広島ビジョン」を巡り「自国の核兵器は肯定し、対立する国の核兵器を非難するばかりの発信を被爆地からするのは許されない」と批判。国連で採択され2021年に発効した「核兵器禁止条約」の締約国との協調行動など期待していたが、「広島ビジョンでは全く無視されている」とし、サミットは「失敗だった」と総括した。
サーローさんは、人生を懸けて国内外の人々に核の恐ろしさを訴えてきた。反核NGOとともに世界に働きかけ「核兵器禁止条約」を実現させた。みんなで長年かけて作り上げたその条約について、G7首脳声明は触れなかった。
「広島まで来てこれだけしか書けないかと思うと、胸がつぶれそうな思い。死者に対して侮辱。死者に対して大きな罪だった」「いったい私たちをなんだと思っているんでしょう。今の核をめぐる現状を正直に私たちと分かち合う意図があるなら、核兵器禁止条約について言うべきだった。そうしたら、もっと前向きで有益な声明になったと思う」。

●5月20日…インドは平和と非暴力の象徴であるガンジーの胸像を「平和都市」である広島市に寄贈、広島平和公園の近くにガンジー像が設置され、本日除幕式が行われた。除幕をしたのはG7サミットに招待されているインドのモディ首相。60人の在日インド人が参列したとのこと。

  けっこう大きいよね

/ガンジーといえば1942年7月の声明『すべての日本人に』を思い出す。戦時中、日本は「大東亜戦争はアジア解放のための」とスローガンを掲げていたが、当時イギリスに植民地支配されていたインドのガンジーは、「日本が同じアジアの中国を攻撃している時点で大義名分に説得力がない」と批判。また、「我らの対英独立運動に手助け無用」とも。

〔ガンジー『すべての日本人に』抜粋〕
最初に私は、貴方がた日本人に悪意を持っている訳ではありませんが、貴方がたが中国に加えている攻撃を極度に嫌っている事を、はっきり申し上げておかなければなりません。貴方がたは崇高な高みから帝国主義的な野望にまで堕してしまわれたのです。
世界の列強と肩を並べたいというのは、貴方がたの立派な野望でありました。けれども、貴方がたの中国に対する侵略や枢軸国との同盟は、そうした野心が生んだ不当な逸脱だったのです。
貴方がたは中国の古典文芸を摂取されてきましたし、あのように古い歴史を持つ民族が貴方がたの隣人であるという事実に、私は貴方がたが誇りを感じていられるものとばかり思っていました。お互いの歴史・伝統・文芸を理解し合うことは、貴方がた両国民を友人として結びつけこそすれ、今日のように敵同士にするはずはありません。
帝国主義に対する私たちの反抗は、イギリス人に危害を加えるという意味ではありません。私たちは彼らを改心させようとしているのです。それは英国支配に対する非武装の反乱です。この闘いには、外国からの援助を必要とはしません。
もし私たちがイギリスの苦境に乗じて好機を掴もうと思っているのなら、既に三年前に大戦が勃発すると同時に行動を起こしていたはずです。インドから英国勢力の撤退を要求する私たちの運動を、どんな事があっても誤解して貰ってはなりません。

貴方がたが、もしインドから快く歓迎されるものと信じていられるなら、幻滅の悲哀を感じることになるだろうという事実について、思い違いのないようお断りしておきましょう。イギリスの撤退を要求する運動の目的と狙いは、インドを解放にすることによって、イギリスの帝国主義であろうと、ドイツのナチズムであろうと、あるいは貴方がた日本のものであろうと、一切の軍国主義的・帝国主義的野心に抵抗する準備をインドが整える事にあります。
もし私たちがそれを実行に移さなければ、私たちは、非暴力こそ軍国主義精神や野心の唯一の解毒剤であることを信じていながら、世界の軍国主義化をただ傍観しているだけの卑怯者になり果てるでありましょう。
これまで私が読んだ(日本の中国侵略に関する)全てのものは、貴方がたはいかなる訴えにも耳を傾けようとはなさらない、ただ剣にのみ耳を貸す民族だと語っています。その様に考えるのは、貴方がたを甚だしく誤解している事でありますように、そして、私が貴方がたの心の正しい琴線に触れる事が出来ますようにと、どんなにか念じている事でしょう!
ともかく、私は人間性には互いに通じ合うものがあるとの不滅の信念を抱いています。そして、貴方がたにこの訴えをするよう私をうながしたのも、他ならぬその信念です。
貴方がたの友であり、その幸いを祈る者である M.K.ガンジー(1942年7月26日)


こういうことは日本の教科書に載らない。

●5月19日…広島のG7サミットで来日中の首脳らが原爆資料館で記帳、芳名録(ほうめいろく)にメッセージを残した。これがマジで良い内容。カナダと英首相は長崎にも言及している。バイデン大統領は「!」付き。グッとくるものがあったので紹介。

岸田首相
歴史に残るG7サミットの機会に議長として各国首脳と共に『核兵器のない世界』をめざすためにここに集う

米国・バイデン大統領(核保有)
この資料館で語られる物語が、平和な未来を築くことへの私たち全員の義務を思い出させてくれますように。世界から核兵器を最終的に、そして、永久になくせる日に向けて、共に進んでいきましょう。信念を貫きましょう!

英国・スナク首相(核保有)
シェイクスピアは、「悲しみを言葉に出せ」と説いている。しかし、原爆の閃光に照らされ、言葉は通じない。広島と長崎の人々の恐怖と苦しみは、どんな言葉を用いても言い表すことができない。しかし、私たちが、心と魂を込めて言えることは、繰り返さないということだ。

フランス・マクロン大統領(核保有)
感情と共感の念をもって広島で犠牲となった方々を追悼する責務に貢献し、平和のために行動することだけが、私たちに課せられた使命です。

ドイツ・ショルツ首相
この場所は、想像を絶する苦しみを思い起こさせる。私たちは今日ここでパートナーたちとともに、この上なく強い決意で平和と自由を守っていくとの約束を新たにする。核の戦争は決して再び繰り返されてはならない。

カナダ・トルドー首相
多数の犠牲になった命、被爆者の声にならない悲嘆、広島と長崎の人々の計り知れない苦悩に、カナダは厳粛なる弔慰と敬意を表します。貴方の体験は我々の心に永遠に刻まれることでしょう。

イタリア・メローニ首相
本日、少し立ち止まり、祈りを捧げましょう。本日、闇が凌駕するものは何もないということを覚えておきましょう。本日、過去を思い起こして、希望に満ちた未来を共に描きましょう。

/プーチンが核の使用をちらつかせるなか、ヒロシマに集まったのはとても大きな意味があると思う。国際社会にインパクトを与えられるし、世界的な関心も高まる。首脳たちの言葉はどれも厳粛であり、被爆者への敬意と祈りもある。どうかこの言葉を行動として実現してほしい。そう切に願う。

/広島のG7サミットにゼレンスキーが来日、めっちゃ驚いた。滞在中、日本は絶対に彼の命を守ってあげないと。

●5月18日…ツイッターで紹介されたサイレント映画用の自動演奏装置の演奏が凄すぎ!ピアノは自動演奏だけど、打楽器や効果音をすべて人間が出していて、1人で10人分くらいの音が鳴っていた。リンク先のツイートにて。ビックリ!(Mさん紹介をありがとう!)
※投稿者Masayuki Tsudaさんの解説「1910年代から 1920年代にかけてのアメリカでは、サイレント映画の上映の際に、フォトプレイヤーというピアノや打楽器などを組み合わせた自動演奏装置で、音楽を再生したり効果音を鳴らしたりしていました。この装置を現代でも扱えるジョー・リナウドさんの演奏。

//市川猿之助、もういろいろショックすぎる…。

●5月17日…今夜放送されたNHK『クローズアップ現代 “誰も助けてくれなかった”/告白・ジャニーズと性加害』 、約30年も前からNHKがジャニーズの性被害問題を知りつつ報道しなかったとして、番組冒頭で桑子アナが「海外メディアの報道がきっかけで波紋が広がっている事を私達は重く受け止めています」と。そして独自取材を行い、ゴールデンの生放送で被害の声を包み隠さず報道しました。番組制作者、証言者、全員の覚悟を感じました。

被害者は「食事中にその当時の様子とかをちょっと思い出したことがあって、フラッシュバック的に食事を吐きそうになりました。私にとってはそれぐらいインパクトのある衝撃的な体験でした」と証言。苦しみは続いています。
ジャニーズが見せてくれる夢の世界と、彼らが身を置いていた凄絶な世界のギャップに言葉が出ません。事務所が本当に被害者の救済、心のケアをするつもりなら、調査を外部に委託=第三者委員会の設置が絶対に必要です。自浄能力が全くないのですから。
※番組の終盤、ジャーナリストの松谷創一郎氏が「報道がなかなかされなかったし、今回も民放も含めて、NHKもですが、かなり報道に対して抑制的なんですね。私はこのことが一番大きな問題ではないかと捉えています」「特に民放ですが、今も抑制的であるということは、ある種の“共犯関係”ではないかと考えています」とコメント。さらに「民放の人たち、テレビ朝日やフジテレビなんかは特にそうですけれども、逃げないでちゃんと扱っていただきたいと思います」と具体的に局名を名指ししました。テレ朝とフジ、ほんと頼みます。
※番組を見逃した方のために、NHKが以下のリンク先に番組の詳細を載せています(1週間)。状況が良い方向に進みますよう。

●5月16日…世界保健機関(WHO)が「ノンシュガー」「ゼロカロリー」「人工甘味料」は減量に役立たず糖尿病や心血管疾患の発症リスクを高めると報告、マジなのか…。アセスルファムK、アスパルテーム、サッカリン、スクラロース、ステビアなどの人工甘味料を対象とした283件の研究結果を分析したところ、「3カ月以内の短期的な実験」では体重やBMIを低減させる効果が示された一方で、「6〜18カ月の長期的な実験」では体重を減らす効果は示されず、最大30年におよぶ長期的な追跡研究によると、2型糖尿病の発症リスクが23%増加し、心血管疾患の発症リスクが32%増加する結果が出たとのこと。分析結果から「人工甘味料を体重管理のために使用することは推奨しません」と。
コーヒーだけでなくお茶さえ飲みすぎはダメージがあるというし、結局のところ「白湯」が最強なのかと、これからはなるべく白湯を飲むようにしよう。物足りないけど…。

●5月15日…『ウルトラセブン』の新作を、コンピューターCGのバーチャルヒューマン&実写で制作し、秋に公開するという。サブタイトルは『55年前の未来』、モロボシ隊員やアンヌ隊員が甦る。ここまでCGが進化するとそれもありかと。予告編を見てもあまり違和感はなかった。

●5月14日…大河『どうする家康(18)真・三方ヶ原合戦』、傑作回だった!武田信玄との決戦に敗れ、古参家臣の夏目広次が家康を逃がすため影武者となって散っていく。家康はこれまで何度も、夏目広次の下の名前を「広信」「信広」と言い間違えてきたので、「家康大丈夫?」と首を傾げることもあった。実は以前の名前が夏目吉信で、かつて家康が幼い頃、大きな失敗をして切腹するところを、家康の父親から「夏目吉信は今死んだ。これからは別名で尽くせ」と言われ、そして広次に改名していた。家康は、改名前の「吉信」が記憶の底にあったから、言い間違いにも「信(のぶ)」が入ってしまっていたのか。まさか18話まで使って伏線回収がくるとは!なんてうまい脚本なんだろう。
夏目広次役の甲本雅裕さんの演技に落涙したのは、朝ドラ『カムカムエヴリバディ』の金太さん(お父さん)に続き2度目。甲本さんの思いつめたときの瞳が刺さる。これもう、この先、甲本雅裕さんが画面に出るだけで涙腺スイッチが入りかねないぞ…。

  生き様、見事でござった

//ジャニーズ事務所の性加害問題、14日にジュリー社長が謝罪動画を発表し、これでようやく被害者が少しは救われるかと思ったら、「知らなかったでは決してすまされない話だと思っておりますが、知りませんでした」とジュリー氏。文春との裁判に負けて性加害が確定しているのに、姪の社長が知らないってあり得ない。っていうか、知らなかった方がもっと問題だ。まだ「知ってはいたけど叔父に逆らえなかった」と弁明する方がまし。 バレてからもこの対応って終わってる。
なんというか…日本は政治家も企業もトップが「知らなかった」と言って黙秘し続ければ沈静化するから、皆それをやるようになった感がある。以前はここまで酷くなく、責任者は潔く辞任していた。安倍さんの8年間で一気に悪化した。誰も責任を取らないから、次第に何が正常なのかも分からなくなり組織が腐っていく。もう、こういうことが通る国から変わっていかないと。
※「ジャニーズへのバッシングは韓流を押したい左翼が黒幕」ってネットの書き込みを見かけて目まいがした。この問題って右も左も関係ないやん…。

●教育テレビの子ども向け番組『できるかな』で「ノッポさん」として20年間にわたり親しまれた俳優の高見のっぽさんが、心不全のため昨秋に他界されたことが今週公表されました。享年88。『できるかな』は、無言のノッポさんが身近な材料を使ってモノ作りの楽しさを教える工作番組。フェルトの帽子をかぶり、ジェスチャーだけで鮮やかに工作する姿が子どもたちの人気を集め、相棒の“ゴン太くん”とのコンビも話題となりました。ひと言もしゃべらないという設定でしたが、1990年3月の最終回で初めて口を開き、番組が終わることを伝えました。
プライベートではおしゃべりで「一生懸命やることが大切で、それを笑う人間は気にしなくていい」との信念を持たれていたとのこと。
本日(13日)25時15分からEテレ『高見のっぽさんをしのんで//できるかな』は、最終回含む4本「ロボット」「おいしゃさん」「新聞紙」「変身(最終回)」を追悼放送するとのことです!

●5月13日…昨日の朝のNHK。ロシア出身のピアニスト、アレクセイ・リュビモフ氏(78)がモスクワで反戦コンサートを開き、友人であるウクライナの作曲家の作品を演奏したと報道。今のロシアで反戦を訴えることがどれだけ勇気のいることか。
コンサートの途中で警察が「皆さん外に出て下さい!」と介入、リュビモフ氏を取り囲んで演奏中止を求めた。氏が最後まで曲を弾ききると、客席は「ブラボー!」と総立ちになった。警官たちがいるのに!これは観客の本心だろう。すごいものを見た。
プーチンの侵攻が始まると、ウクライナの作曲家シルヴェストロフ氏(85)は、50年来の友人リュビモフ氏に「今後一切ロシア人は自分の曲を演奏しないでほしい」と告げていた。しかし、反戦コンサートを知ったシルヴェストロフ氏は心を動かされ、再び両者の交流が始まった。
シルヴェストロフ氏「私は1人の人間として(ロシアに)怒りを感じていますが音楽でそれを表すことはしません。怒りの表現は相手をあおる可能性があるからです。怒りは味方だけでなく敵にも力を与える」。戦火にさらされるなか、85歳の老芸術家の言葉に重みがあった。非道・理不尽には怒りが湧いて当然、一方で怒りは同時に敵にも力を与える。考えさせられた。
  
聴衆はピアニストに、立ち上がって拍手を贈ることで連帯を示した。

●5月12日…本日、当サイトは開設24年になりました!来年で四半世紀。いや〜、年を取るはずです。読者の皆さんも昔から読まれている方は、軒並みいいお年になられているかと。お互い健康に気をつけて長生きしましょう。音楽を聴けるのも、映画を観られるのも、みたらし団子が食べられるのも、生きてこそです。

●先日、共同通信がアップした俳優・渡辺謙さんのインタビュー、良かったです。
「核兵器を巡ってはこれまでもキューバ危機などがあったが、ロシアのウクライナ侵攻でそれを上回る危機感を持った。核戦争なんか起きないではなく、本当に核兵器のボタンが押されたらどうなるか、考え続けることが必要だ。同盟とか政治的なバランスの問題ではなく、この兵器そのものが地球規模でどういう災いをもたらすのか。イメージを全員で共有できたら手っ取り早いと思う。
 ハリウッド版ゴジラの映画の演出だが、核兵器の被害を避けるために市街地ではなく海上で爆発させようとする場面があった。アメリカで活動していて、核の影響力の恐ろしさを分かっていない、認識が薄いと感じる。だが、日本国内でも地域間ギャップは生まれている。太平洋戦争を描いた映画「硫黄島からの手紙」に出演した際、全国の高校生と交流した。広島、長崎を除くと8月6日、9日が何の日か分からない生徒もいた。
 原発事故を経験したのに自然エネルギーにシフトすることなく、ウクライナ侵攻でエネルギー事情が厳しいからと原発回帰にかじを切る。防衛費増額、食料自給率低下に関してもそう。検証して、ビジョンを描いて、前に進む。今の政治に著しく欠けている。国会中継を見ても官僚がつくった紙を読むだけで政治家の意思は伝わってこない。
 ビジョンを描いてもらわないと未来をイメージできないので否定も肯定もできない。自由にいろんな意見を活発に出し合いながら未来をみんなで語る。今はそういう空気とか雰囲気がどんどんなくなっている。それが一番問題かもしれない。」

●11日22時からBSプレミアムで再放送される『コズミックフロント 地動説〜謎を追い続け、近代科学を生んだ人々の物語』、お薦めの名作回です!「地動説」をテーマにした漫画「チ。〜地球の運動について」とコラボレーションし、真理を追究し地動説にたどり着いた科学者の姿に迫ります!英雄はコペルニクスとガリレイだけじゃない。

//石川県に続いて、千葉県でも大きな地震。こう連続すると、なんだか怖いですね。南海トラフを刺激しないよう…。

●5月9日…映画&アメコミの傑作『Vフォー・ヴェンデッタ』 ファンとして、昨日の銀座の強盗団が、主人公V(ヴイ)のつけたガイ・フォークスの仮面を被っていたことに脱力。“V”は近未来、第三次世界大戦後にファシズム国家となった英国で独裁者や秘密警察と命がけで戦う男だ。映画の公開後、あのマスクは香港民主化運動など民衆の反抗運動のシンボルとなった。Vは強盗なんかしない。

ちなみにガイ・フォークスは実在の人物。1606年に英国王を狙った暗殺計画(議事堂爆破未遂)で死罪を宣告され、絞首刑台から飛び降り首を折って絶命。英語で「奴」を意味する「ガイ」は彼の名に由来。「タフ・ガイ」も同じ。銀座事件のすぐ前にチャールズ国王の戴冠式が英議事堂と同じウェストミンスター宮殿であり、映画で同宮殿に向かってガイ・フォークスの仮面をつけて向かうシーンがあるため、欧米なら陰謀説が爆誕していたかも。

  映画を見て即購入!

『Vフォー・ヴェンデッタ』の舞台となる未来の英国では、独裁者が街中に監視カメラを設置し、秘密警察が市民の会話を盗聴している。国営放送ではキャスターが「移民、異教徒、同性愛者、テロリスト、皆排除されねばならない!」と叫ぶ。
権力に戦いを挑む“V”について、監督はインタビューで“彼はテロリストか”と聞かれ「アメリカ建国の父ワシントンも英政府から見ればテロリスト、南ア政府からすればアパルトヘイトに抵抗するネルソン・マンデラもそう。テロ犯か自由の戦士かは、歴史だけが答えを出せる」。そして「国民自身がしっかりと政府を監視しないと、どんな世が到来するのか見て欲しい」とも。

原作コミックは1982年から数年間連載され、サッチャー保守政権への反発が込められている。ロンドンが第3次世界大戦の戦火を免れたのは、「労働党が政権を執ってイギリスから米軍のミサイルをすべて撤去させ、その結果この国は核の標的にならなかった」という裏設定があるからだ。

製作・脚本を手がけたのは『マトリックス』のウォシャウスキー姉妹(かつて兄弟だったが性転換)。米国のキリスト教右派は同性愛を毛嫌いし、同性婚に猛反対。登場人物の1人が、原作コミックにはないゲイという設定になっているのは抗議の声だろう。また、コーランの美しさを讃えるシーンも映画オリジナルで、イスラムを敵視する米国ネオコンへのメッセージに思える。繰り返される盗聴の描写は、911テロの“恐怖”を道具に使い、普段であれば可決される訳がない愛国者法を成立させて、市民のメールを覗き盗聴している当時のブッシュ政権へのレジスタンスだろう。
作品からメモった言葉を紹介。

「政治家は真実を隠すため嘘をつき、芸術家は真実を伝えるため嘘をつく」
「俺を殺せると思ったのか?この仮面の下には血も肉もない。理念だけさ。理念に銃は効かないぜ」

 

「この国ではしばしば警棒が言葉の代わりに使われるが、本来言葉には力がある。真実を明らかにすることも出来る。真実とは、この国に大きな間違いがあることだ。暴虐、不正、偏見、弾圧、それがこの国だ。かつては自由に考え反対も出来た。今は検閲や監視が横行し、服従が求められる。誰がこうしたのか。真の責任者を知りたければ…鏡を見るだけでいい」

原作にはこんなセリフも。
「今や、人々を幽閉する牢獄だった社会は廃墟と化した。ドアは開いている。そこから出て行く事も、その場でいがみ合い、新たな看守を待つ事も自由だ。全て彼ら(民衆)次第だ。そうあるべきなのだ。彼らを率いたりはしない。築き、創造する手助けはするが、人殺しの手伝いはしない。殺人者の時代は終わった。より良き新世界に殺人者の居場所はない」
どうか、自由で明るい未来を僕らが築けますように。

●5月8日…白昼堂々の銀座強盗団、捕まった犯人4人は16歳から19歳って、なんか底が抜けた感ある。もうオレオレ詐欺のように回りくどいことはしないということか。盗品(高級時計)はまだ見つかっていないので、既に指示役の悪党に渡ったのだろう(5/10追記。ほとんどの盗品を回収、よかった!)。黒幕の逮捕が必須。
中抜きから生まれた理不尽な格差社会にあって、大人たちが見せているのは、無責任な政治家、五輪汚職で発覚した数々の企業の不正、差別の放置。大人が見本を見せずに、どう子どもたちにモラルを育めと。

/10代の若い女性に数百万の借金をさせるホスト店を、なんで行政が法規制しないのかわからない。自己責任とか、そういう次元じゃないだろう。

●5月7日…8日から新型コロナは季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行、感染対策は今後個人の判断に。これまで無料だった医療費の窓口負担分は、検査や外来診療の費用などが自己負担に見直される。一方で、今後も流行を繰り返すことが予想されることから、無料のワクチン接種は今年度も継続される。3年余り続く国のコロナ対策は大きな節目を迎えた。

//統一教会、あれだけ問題を指摘されても、5月7日に何事もなく今年の合同結婚式を韓国で開催、日本から550名が参加し、トランプ前大統領は3日の教団系イベントで「すべての人が政府ではなく、神様から与えられた権利と自由、尊厳によって祝福されるべき存在だ」と、のんきにお祝いメッセージを贈っている。“政府ではなく”、それを元大統領が言うのか。
っていうか、岸田首相が合同結婚式と同じ日に訪韓したんだけど、これって過ったメッセージにならないか。教団的には「合同結婚式を暗に祝うために訪韓した」と利用できてしまう。現に首相は今年の合同結婚式について一言も問題視する発言をしてない。どうして5年ぶりの日本の首相訪韓&日韓首脳会談が、教団の最重要イベントと同じ日になったのか(ただの偶然と信じたい)。
自民の支持層も「統一教会はもうどうでもいい、左翼はいつまでやってんだ」と言い始めた。いや、これって左翼とか関係ないし!むしろ教団の歴史認識は日本の保守と真逆だし、右翼が食い物にされているんだけど、その自覚がないみたいで心配になる。
安倍さんは統一教会が原因であんなことになったのに、大親友を公言していたトランプも、自民のコアな支持層も、この問題が全然たいしたことないと思っているように見えて、なんかもう茫然。先月の統一地方選といい、教団はほぼノーダメージじゃないか…。
暴力という手段に出るテロリストに対し、「その方法は間違っている」と証明するためにも、政治が非暴力でカルト問題を解決しなければならない。それなのに、文科省の質問権行使など“やってる感”だけで放置するのなら、政治家が暴力の正当性を自ら実証することになる。なぜそれがわからないんだ。
※統一教会の本部は韓国にあるのだから、日韓首脳で岸田首相はこの問題を議題にあげるべき。日本人を騙してお金を巻き上げないよう、韓国当局に本部の資金の流れを厳重に監視してもらわないと。岸田さん、ほんとやる気を見せて。せっかく韓国へ行ってるのに。

●兵庫県立美術館で開催中の映像体感型ゴッホ展『ゴッホ・アライブ』、360度の無数のスクリーンに映し出される巨大なゴッホ作品は圧巻でした!40分間のムービーを3回鑑賞。巨大映像だからこそ、ゴッホの筆の跡、絵の具の立体的な盛りあがりが手に取るようにわかり、絵筆を握っていたときのゴッホの感情がなだれ込んできます。めっちゃエキサイト。

…ただし!会場内は人、人、人、あまりに人が多いため、休日は午前中から入館規制。人の壁で絵の一部が見えないスクリーンがあり、完全な没入は困難。人混みの中の立ちっぱなしは体力もいります。
しか〜し!16時半を過ぎると人が減り始め、17時をまわるとかなり奥まで見渡せるように。
お勧めの鑑賞方法はこうです。
(1ラウンド目)最初の部屋で映像全体の流れを把握
(2ラウンド目)奥の部屋の中央付近で360度を駆使した演出を楽しむ
(3ラウンド目)一番奥にあるスクリーン前にはゴロ寝用のクッションが10個くらいあるので、なんとしてもあのクッションを確保して、床から見上げるようにゴッホワールドを満喫する。あの場所は、ゴッホと1対1になれます!
これらを可能にするためにも、朝イチの激混み空間ではなく、16時から閉館18時までの滞在をお勧めします!

 

 

 

最後の方の写真は閉館まぎわ。これくらいの人数なら、ゴッホ世界にどっぷり浸れます。

//石川県に震度6強の地震、余震が続いているので気をつけてください。

●奇才クリストファー・ノーラン監督の新作『オッペンハイマー』の予告編に見入った。オッペンハイマー博士(1904-1967)は第二次大戦中に原子爆弾の完成を指導した“原爆の父”。ユダヤ系移民の子としてナチを倒す目的で原爆開発を急いだ。完成した原爆のあまりの破壊力に衝撃を受け、戦後は水爆製造に「反対」したことから公職を追放された。この苦悩する科学者をどう描くのか、めっちゃ注目しています。(米国では7月21日に公開。日本はいつ?)

●テレビ業界で最も権威のある第60回ギャラクシー賞(2022年度)の入賞作品14本が発表された!463作品が選考対象となり、優秀賞&大賞は5月31日に決定される。審査は放送批評懇談会。
(入賞作品)※入賞だけでもすごいこと
・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』日本放送協会
・BS1スペシャル『正義の行方〜飯塚事件 30 年後の迷宮〜』日本放送協会
・チャンネル4『人生の湯〜黄昏時のぬくもり〜』テレビ信州
・OTV報道スペシャル『水どぅ宝』 沖縄テレビ放送
・『ウムイつむぐ〜着物が語る“やんばるの戦”〜』 琉球放送
・報道1930『激震・旧統一教会と日本政治 問われる政治との距離感は』BS-TBS
・夜ドラ『あなたのブツが、ここに』日本放送協会
・『声は届くのか』 日本放送協会
・大河ドラマ『鎌倉殿の13人』日本放送協会
・『エルピス−希望、あるいは災い−』関西テレビ放送
・『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』新春3時間SP テレビ朝日
・日曜ドラマ『ブラッシュアップライフ』日本テレビ放送網
・『世界サブカルチャー史 欲望の系譜 シーズン3 日本 逆説の 60-90s』日本放送協会NHKエンタープライズ テレビマンユニオン
・映像'23『バッシング 陰謀論と情報戦』 毎日放送

大好きな『カムカムエヴリバディ』『鎌倉殿の13人』『ブラッシュアップライフ』『エルピス』『世界サブカルチャー史』『報道1930』が入っていて、思わず拍手。選考者はよく分かっている!
テレビ部門特別賞は既に『映像の世紀バタフライエフェクト』に決定している。

ちなみに2021年の優秀賞は3本。
大豆田とわ子と三人の元夫(関西テレビ放送/カズモ)
・ETV特集「“玉砕”の島を生きて テニアン島 日本人移民の記録」(日本放送協会)
・忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段(日本放送協会ほか)
大賞は東電福島原発のドキュメント『1Fリアル あの日、原発の傍らにいた人たち』(福島中央テレビ)

●今夜(3日)23時50分NHK『映像の世紀バタフライエフェクト 大東亜共栄圏の3年8か月』再放送、必見です。アジアを解放するための戦争が、現実は欧米支配を上回る過酷な弾圧政策に。現代日本では「大東亜共栄圏」という言葉を知らない人も少なくありません。歴史の授業では習わなかった現実がここにあります。

アジア諸国の教科書の記述です。
マレーシア「日本の支配は英国よりずっと酷くマレー半島全体で10万人以上の華僑が殺害された」
ラオス「日本は植民地の住民をだますために大東亜共栄圏のスローガンを掲げて、それぞれの国に偽りの独立を与え、日本の目的や利益の為に傀儡(かいらい)政権をつくりあげた」
ビルマ(ミャンマー)「一般国民は憲兵隊の思うがままに逮捕、拷問され、さらに虐殺された」
フィリピン「日本軍はフィリピン人の心まで征服することは出来なかった。市民は抗日ゲリラに協力し食糧やお金を与えた」
インドネシア「日本の圧政はオランダを超える実に非人間的なものであった。資源と民族の労働力は、日本の戦争の為に搾り取られた」

アジア諸国には日本に向けた次の言葉があります「許そう、しかし決して忘れまい」。近年アジアから多数の旅行客が来日していますが、私たちが大東亜共栄圏の実態を知らないと二次加害に繋がります。「植民地に良いこともした」という考えは、中国の「チベットを発展させてやった」と本質は同じです。
番組ではフィリピン、インドネシア、シンガポールなどで日本軍が起こした多数の住民虐殺、現地女性を慰安婦にした事件などがスルーされるなど、かなりオブラートに包まれた内容でしたが、SNSでは「大東亜共栄圏の実態を初めて映像で見た!」という声が多く、放送した意味は大きいと思います。真の友好のために学べて良かったです。
 
※強く印象に残ったのは、1943年11月の「大東亜会議」の映像です。日本は共栄圏の団結を世界にアピールするため、中華民国、満州国、ビルマ、タイ、フィリピン、自由インド仮政府の代表を東京に集めました。チャンドラ・ボースや汪兆銘です。祝いの席であったのにフィリピンのホセ・ラウレル大統領が東条首相を前に、占領政策を批判しました。「私たちは各国の独立と領土を守り、他国の富を独占する意図なく、それぞれの個性に応じて共に繁栄することが必要です。日本のみ生存ではなく共存!大東亜の同胞が滅びることを日本は望んでいないと私は信じています」。この“日本のみ生存ではなく共存”、とても重い言葉です。

※同じく今夜、21時半からNHKにて、名古屋の入管施設で亡くなったスリランカ人のウィシュマさんの半生に迫った『事件の涙 姉、ウィシュマをたどって』が放送されます。祝日の21時台の放送であり、大きな反響を呼ぶでしょう。

●東京で人手不足の吉野家が時給1500円(22時から朝。昼は1200円)を出しても募集がなく、GWは休業すると話題に。ブラック企業が「かわりの労働者はいくらでもいる」と低賃金で人間を使い捨ててきた時代が終わりに向かっているのか。ニュースでオーストラリアからの旅行者が「日本は何もかも安い!オーストラリアの食事1食分で、日本は3食も食べられる!」と大喜びしていた。

  時給1500円でも応募なく一時休業(西新宿)

●4月28日夜のBS1『国際報道2023』で、“日本のアニメ・マンガがインドで人気”というニュースをやっていた。アニメーター志望のインドの美大生の若者(20)が、めっちゃジョジョっぽい前向きな発言をしてて、手元を見るとジョルノを描いていた!間違いなく、彼はジョースターの精神を受け継いでいる。

 
「日本のアニメを通じて学んだのです。“大変というのはやらない理由にならない、もっと頑張れ”」
「仕事は気が遠くなるくらい大変かもしれないけど、それが“やるべきではない”ということではありません」

 特徴的な髪で即理解!

●(4/29)このあと14時半からBSプレで舞台版『千と千尋の神隠し』メイキングの再放送!1月にオンエアされ大絶賛された番組。コロナ禍で何度も稽古が中断、これでもかとアクシデントが続くなか、Wキャストの上白石萌音さん&橋本環奈さんが奮闘、全員で作品世界を作りあげていく200日!超おすすめです!

●うおお!これは嬉しい、再来年の大河ドラマの主人公が“江戸のメディア王”蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)に決定!蔦屋が発掘して世に出した絵師は、北斎!写楽!歌麿!作家は滝沢馬琴!十返舎一九!山東京伝!江戸時代を代表する天才たちは蔦屋の援助&宣伝があってこそ世に知られた。タイトルは『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺(つたじゅうえいがのゆめばなし)』)、主演は横浜流星さん、脚本は『大奥』『おんな城主 直虎』の森下佳子さん。誰が北斎や写楽を演じるのかめっさ楽しみ。
近年の大河ドラマは日本の各時代を、『平清盛』『鎌倉殿の13人』『どうする家康』『龍馬伝』『西郷どん』『青天を衝け』『いだてん』で、平安末期から現代まですべて網羅してしまっている。ぶっちゃけ、戦国武将と幕末の志士は新鮮味がなくなっており、この先、どう展開していくのだろうと懸念していたら、来年は吉高由里子さんが紫式部を演じる『光る君へ』、再来年が蔦屋重三郎と、すごい変化球を投げてきた。もう全カジポンが興奮ですわ。
※ちなみにレンタル店の「TSUTAYA」は蔦屋重三郎をリスペクトして名付けたとのこと。現代の蔦屋となって良い作品を世に広めたいと!

●2007年に軍事政権下のミャンマーで、民主化運動を取材中、軍に射殺されたジャーナリスト長井健司さん(享年50)のビデオカメラが、16年ぶりに遺族のもとへ。亡くなる直前まで撮影していたことが動画(12分)からわかった。このカメラが軍に没収されなかったのは奇跡的。心ある人がカメラを守ってくれた。
※長井さんの墓前には「誰も行かなければ、誰かが行かなければならない…」と氏の言葉を刻んだ石碑と、ビデオカメラをかたどったモニュメントがあることを昨日知りました。

 
動画の中で一番感動したのは、たくさんの僧侶が平和の祈りをしながら座り込みをしていたこと。命がけで市民と行動を共にしていた。

それにしても、なぜ日本政府はこの横暴な軍事政権の幹部を安倍さんの国葬儀に招いて民衆弾圧にお墨付きを与えたり、麻生太郎氏らの以下の愚行を非難しないのだろう。
今年2月、クーデター首謀者であるミャンマー国軍のミンアウンフライン総司令官から、麻生太郎元首相と日本ミャンマー協会長の渡辺秀央元郵政相が名誉称号と勲章を贈られた。2人は絶対に辞退すべきだった。クーデター後の国軍の弾圧で死亡した人は3000人を超え、拘束された人は約2万人に上る。選挙で有権者に選ばれた政権を武力で転覆させ、抗議する市民を数千人も殺害している人物からの表彰を受け入れたことに僕は絶句した
渡辺元郵政相に至っては、首都ネピドーでの授与式にわざわざ出席したうえ「両国と両国民、両国の軍隊が友好関係と協力を強化することができた」と謝意を表明。「生涯、ミャンマーの発展と国軍の地位のために努力する」と約束した。正気の沙汰とは思えない。麻生氏は式典に欠席したが、渡辺氏を通して軍に謝意を伝えたという。
同時期にロシアのショイグ国防相、中国の孫国祥特使、仏教僧ウィラトゥ師らも表彰対象とされた。ロシアと中国はクーデター後の国軍の後ろ盾。ウィラトゥ師も国軍に近く、イスラム教徒少数民族ロヒンギャへの差別発言を繰り返してきた。麻生氏らは人権面で問題のある国や人物と同列視されているのに平気なのだろうか。

ミャンマー出身のナンミャケーカイン京都精華大特任准教授「蛮行に走る国軍が与えた称号に名誉などあると思うか。両氏はミャンマーで(第2次世界大戦のミャンマー占領時の首相)東条英機と肩を並べて伝えられていくだろう」。
スーチー氏が率いる「国民民主連盟(NLD)」政権下で経済開発を担当したチョーワンナ氏「彼(渡辺氏)は両国の友好関係を壊した。ミャンマー国民の苦難を顧みない日和見主義者として歴史に残るのは間違いない」。
民主派が作った「挙国一致政府(NUG)」のチョーゾー大統領府報道官「ミャンマー人は日本に対し、ロシア軍へのウクライナ人の抵抗を支援するように、国軍への抵抗を支援するように望んでいる」。そして「血まみれの勲章」を拒むように求めた。

麻生氏は元首相かつ現役の政治家として、勲章の受理は当然ながら大問題。渡辺元郵政相は88歳で既に政界を引退しているが、その立場は徹頭徹尾、国軍寄りで、昨年は「海外でデモをやっている人たちのほうが楽をしている」と発言、国軍から民主派活動家らの「死刑執行を正当化」する親書を受け取り、日本ミャンマー協会の会員に紹介するなど国軍擁護の発言を繰り返している。なんて恐ろしい人なんだ。
この表彰について国会で野党議員から問い正された林芳正外相は「個人として勲章を受章したと承知しており、政府としてコメントする立場にない」と述べるにとどめており、現在進行形で起きている深刻な人権侵害に対してあまりに鈍く、深い失望を感じている。このミャンマー市民への冷淡さはなんだ?中露とかわらないじゃないか。

●アメリカのニュース番組で最高視聴率を誇るFOXニュースは、2020年米大統領選挙でトランプ応援団となり、「投票集計機が不正操作されたためトランプ氏が負けた」とデマを流した。キャスター自身は暴露された個人メールの中で「トランプの主張には無理がある。正気とは思えない」と疑問視していたが、それにもかかわらず繰り返し陰謀論が流され、結果的にデマを信じたトランプ支持者による議事堂乱入事件を引き起こし死者まで出した。
投票集計機メーカーのドミニオンは「自社製品に対する名誉毀損に当たる」としてFOXニュースを提訴、4/18にFOX側は7億8750万ドル(約1060億円)を支払うことで和解し、看板キャスターのタッカー・カールソン氏の降板が発表された。ドミニオン側の会見「真実が重要だ。FOXの放送が“別世界”を作り出し、ドミニオンと国に重大な損害をもたらした」。
本当にFOXニュースは悪質で、この不正操作デマのせいで、日本でも統一教会や幸福の科学の信者らが合同で大規模なトランプ支持デモを行う原因のひとつになった。勘弁してほしい。司法の場でFOXニュースが過ちを認めてくれてホッとした。

//来年の米大統領選挙に向けてバイデンが立候補声明、1942年11月20日生まれだから、投票日の時点で81歳、就任式(2025年1月)の時点で82歳、退任時は86歳!さすがに高齢過ぎる。民主党は若くてしっかりした、カリスマ性のある候補を出さないと次は共和党に負ける。っていうか、なんでバイデンは後輩に道を譲らないかねぇ。バイデンに挑む気骨のある候補者が同じ党内から出てきますように!

●4月23日…衆参補選の結果は自民が4、維新が1、立憲は全敗。物価高、所得格差、統一教会、先進国で唯一30年間成長しない経済(G7最下位の年収)、中抜きと支援企業へのばらまき、公文書の信頼性失墜、少子化なのに子どもの自殺最多など、与党が結果を出せなかった事例が山積しているのに、これでも立憲候補は勝てない。そして、市議選では共産が1人負けしている。立憲・泉代表と共産・志位委員長は責任をとって身を引くべきだ。

泉代表が目指した「提案型野党」は無党派層に対して求心力がない。立憲の得票数は2021年まで横ばいだったのに、泉氏が21年末に代表就任した後、22年にほぼ半減している。
今回の立憲候補者は高齢の男性ばかり。一方、維新・自民の候補者は女性だったり、若かったり、外国にルーツがあったりと、保守の方が多様性があった。
前代表・枝野氏は党が連続して負けたときに責任をとって身を引いた。泉代表は既に昨年の参院選で大敗している。今の泉代表・岡田幹事長・野田佳彦の立憲ではなく、蓮舫・辻元清美・小川淳也の立憲が見たい。この最悪の経済状況で勝てない野党は存在意義が問われている。
※今回、補選で勝った候補者は全員が国政選挙初挑戦。負けた立憲の候補者は全員が国会議員経験者。もう当選回数は関係なくなっている。

…と、ここまでの話は国政選挙。より生活に身近な市議会議員選挙だと立憲は維新の次に議席を増やしていた。

【統一地方選挙・後半戦】
公明党901→891(10
自民党698→710(12増)
共産党615→560(55
立憲 197→269 (72増)
維新 113→256(143増)

これはどう分析すればいいのだろう。議席を減らしたのは共産と公明。共産の大負けは、支持者の高齢化と、最近の除名騒動でドン引きされたものとしか考えられない。ところが、選挙後の小池晃書記局長の会見は「選挙結果は政権批判の強さを示した」。パラレルワールドにいるのだろうか。

公明は前・後半戦あわせて12人の公認候補者が落選しており、これは1998年以来の過去ワースト。統一教会問題のあおりで宗教票が減ったと思われる。
最も興味深いのは無党派層の動向で、今回、支持政党がない有権者の投票先は、非自民に2〜3倍の票が向かった。立憲の「72増」は共産票が丸ごと流れてきたイメージ。全体では、投票率が過去最低であったために組織票を持つ自民が競り勝ったけど、投票率があがれば違う結果になっていただろう。

今回、少しずつ世界は良くなっていると思えたのは、自民や維新の候補者も変わってきたことだ。千葉補選を制した自民・英利アルフィヤ議員(34)は多様性重視で夫婦別姓を肯定、「日本の伝統を守ってると勘違いした保守層が日本をダメにしている」とまで発言している。アルフィヤ議員の両親は中国ウイグル出身だけど本人は日本生まれ。彼女はネット右翼に対して「私に日本のことを勉強しろというのは差別!本当にあり得ない」と発言して“炎上”したが、これは彼女が正しい。なぜなら、ネット右翼は他の候補者に「日本のことを勉強しろ」と言ってないからだ。九州生まれの彼女がこう言われるのは直球の差別。
維新の新自由主義とタカ派気質は要警戒だけど、党としては夫婦別姓と同性婚に前向きで、今月当選した維新公認の奈良県知事は、市長時代に外国人も参加できる市民投票条例まで作っている。大阪は万博を控えており、この路線を進むだろう。
自民党が昭和の頃のように右から左までいる懐の深い政党になって、内部で様々な意見を出し合える政党に戻ってくれたらほんと嬉しい。

※れいわ新選組は19年4月の結党以来初めて統一地方選に挑戦。擁立82人中、約6割となる47名が当選し健闘した。自民も嫌だが立憲もNGという層が、関東ではれいわ、関西では維新に流れたか。応援したい気持ちがある一方、マルチ商法を擁護したり、ウクライナ侵攻のロシア非難決議に反対したり、首を傾げることが時々あるのが心配だ。山本太郎氏はワンマンと言われぬよう、もっと櫛渕氏と大石氏を前面に出していこう。

●4月22日…明日の統一地方選&補選を前に下関をめぐってSNSが炎上している。山口の下関市は統一教会の教祖、故文鮮明氏の日本初上陸(1941)の地であり、2021年には来日80年を祝う「日臨節80周年記念大会」が同市で開催された。その際、教団系メディアは〈方相逸大陸会長は講演で、自身の韓日祝福結婚(合同結婚式)の体験を交えながら、力強く文総裁の業績を証し、最後に「山口の下関は聖地と同等の場所です」と祝祷をささげた〉と報告している。
こうしたことから、今年4月11日、下関を含む衆院山口4区の補選(安倍さんの死去に伴うもの)の中で、長らく統一教会と戦ってきたジャーナリストの立憲・有田芳生候補がこう演説した。

「(選挙の争点のひとつは)統一教会問題。“日本はサタン側の国家である”(とする)、原理講論という教理解説書を信者たちはそれを学び信じて、いまもこの下関でも今日も活動している。この下関ってのは統一教会の聖地なんです。聖なる土地なんです。1941年4月1日、後に教祖になる、ある青年が釜山から関釜連絡船に乗ってこの下関に到着しました。だからいまでも多くの信者さんたちがいらっしゃる。しかし、極端な韓国ナショナリズム、天皇陛下が文鮮明教祖にひざまずくような儀式を持った、そういう組織と、どうしてみなさん保守の政治家が手を携えてこれまでやってくることができたんでしょうか。こんな政治を今度こそやめさせなければなりません」
「いま全国各地で今度の選挙戦においても統一教会と深い関わりを持った国会議員、地方議員が、この山口も含めて何もなかったかのように活動している。こんな現実を、みなさん変えていかなければなりません」

すると、下関市出身のロンドンブーツ淳さんはツイッターで有田氏を批判した。
〈地元下関が統一教会の聖地だって!?聖地って神・仏・聖人や宗教の発祥などに関係が深く、神聖視されている土地って意味だよな?僕は支持政党無しだが、下関がカルト教団の聖地という印象操作をした事にムカついてるし、有田芳生氏やその発言を支持した議員を心から軽蔑します。下関はそんな街じゃない〉
僕は思わず二度見した。なぜなら、下関を統一教会の聖地と呼んでいるのは、教団側であり、有田氏はそれを問題視する側だからだ。“心から軽蔑します”って…。

そしてこの誤解ツイートに女優の国生さゆりさんが加わり、有田氏を猛批判した。
「淳くんの怒りは理解できる。根拠なくヨシフさん『聖地』とか言っちゃった訳だし、軽蔑するよ。考えなしにそういうこと口にする人、どこにでもいるよね」「かけがえの無いものを独りよがりでけなす人。ノリで言っちゃうダメ人。選挙中なんのに軽率過ぎる。そんな事も考えられないほど、お花畑なのかな」。
“根拠なく”聖地呼ばわりしたとか、“お花畑”とか…前述したように根拠はあるし、そもそも誤爆だし。淳さんと国生さんは、とても悪質な選挙妨害をしてしまっている。どうするつもりだろう。
有田氏が訴えている内容は「下関は統一教会の聖地」と言わせないためにも現実を変えよう、ということ。本来、お二人は統一教会に対して「下関を教団の聖地と呼ぶな」と言うべきだろう。

ちなみに、山口4区の「安倍元首相の後継者」である吉田真次候補は、選挙戦に入るまでに靖国神社の写真をツイッターのトップ画面に固定、プロフィールに「天皇陛下万歳」と書いていた。それならば、天皇に扮した信者を自分の足下にひざまずかせる教祖が君臨する外国のカルト宗教を批判するべきだ。それなのに、まったく文句を言わないどころか、吉田氏の出陣式には、統一教会と特に蜜月関係だった自民の3議員、萩生田光一政調会長(教団施設に何度も出入り)、下村博文・元文部科学相(統一教会の教団名の変更を認可し被害を拡大)、江島潔参院議員(元下関市長で、教団の韓鶴子総裁に複数回拝謁、花束贈呈)が同時に駆けつけた。
安倍さんが教団と関わりをもったために、恨みを買って凶弾に倒れたのに、よりにもよって、安倍さんの後継者の晴れ舞台に教団と親しい3議員が集まる。そのことに吉田候補も支持者も、なんの抵抗感もないのなら、僕の理解の範疇を超えている。

教団の元信者で霊感商法に詳しいジャーナリスト・多田文明氏のコメント。
「“聖地”は教団幹部である、方大陸会長が「山口の下関は聖地と同等の場所です」と祝祷を捧げたことからきています。この点、元信者の立場からお話をさせて頂きます。教団トップの言葉は、神の言葉であり、絶対視します。「聖地と同等」ということは、その認識で信者は下関を捉えています。ということは、下関は他の地域に比べて教団の信者らがより力を入れて伝道やお金集めの活動をしてくる場所になります。悪質商法の被害に遭わないためには、自分たちが狙われているかを知ることが大事です。その上で身を守るため術を考えます。おそらく下関の多くの方はそうしたことを知らなかったと思います。教団にとって縁のある土地であるゆえ、霊感商法等の被害が起こりやすい所でもあるとの認識が大事だと考えます。」

●4月21日…宗教2世で統一教会の元信者が「これ以上、犠牲者を増やさないために、5月までに統一教会の解散命令を出してほしい」と訴えてきた理由、それは「合同結婚式」が開催されるためだ。多数の日本人女性が教団の選んだ男性と結婚する。統一教会側は5月7日に韓国で実施されると公式に発表した。
文化庁は5回目の質問権を行使、教団に対して献金実態など203項目を問いただしている。回答期限は4月25日であり、世論の後押しがあれば合同結婚式に間に合う。
それもあって僕は大阪の人間ながら、4月23日の統一地方選挙(後半戦)&補選、山口2区・4区の動向に注目している。2区は教団を日本に招き入れた岸信介氏のひ孫・信千代氏が出馬、氏は岸家の家系図をサイトに載せたため「政治家なら政策だけを語るべきでは」「家系図に女性がいないのは時代錯誤」と失笑をかった。4区は安倍さんの地元で、事務所の近く(200m)に統一教会の会堂がある。

合同結婚式の光と影は、今年1月30日のNHK『クローズアップ現代』で特集され、そこで「韓国にいる旧統一教会の日本人女性信者は7000人」 「韓国に暮らす日本人女性の約3人に1人が統一教会信者」と報道された。合同結婚式で結ばれた相手とうまくいった信者がいる一方で、DV(暴力)被害を受けても、また、相手の男性が結婚目的のニセ信者と判明しても、教会から「教祖の選んだ相手との結婚を破綻させてはいけない」とさとされ、また子どものことを考えて離婚できない人がいる。

旧統一教会 韓国本部関係者の話。
「祝福結婚(合同結婚式)の数合わせが行われていました。1992年が3万家庭。95年は36万家庭というように目標数が定められたのです。それを達成するためには、外国から新婦が入ってくるのだから、韓国で新郎を探さなくてはならないでしょう。そのため、とりあえず短期教育を行って、祝福結婚をしてから事後教育を行おうとなった。しかし次の相手探しに追われ、事後教育をする余裕はなかったのです。当時あのように宣伝した責任は、問われなければなりません」

元信者で脱会後も帰国できない、ちはるさん
「30年自分が信じていたものが違ったという空虚感で、いまどうやって生きていけばいいのかわからないんです。年齢はもう50歳以上ですけど、生き方がよくわからないんです。信仰がなくなって、なんで韓国にいるんだろうと思うけど、日本には帰る場所がありません。お金もないし、家もない。日本で就職したこともないから、履歴書に書くものもない」

北海道大学・櫻井義秀教授(宗教社会学)「韓国に自らの意思で嫁いだ女性信者に対して一部、自己責任だという声もありますが、実際には、女性たちの信仰心の篤さが韓国の結婚難と結びつき、教団の信者獲得に利用された形となりました。結婚目的で形式的に入信した男性と、教団の指示のもとで結婚することは、幸せな家庭を築くことを掲げる教義を信じた女性たちへの裏切りであり、組織的に生み出されたことは看過できない問題です」

教団が行う合同結婚式によって、苦しみを抱えている人たちがいる。5月7日の新たな合同結婚式をひかえ、政府には国民保護の面からも、何かしら対応を求めたい。

●4月20日…(今日の良かった)中国でバスケ映画『THE FIRST SLAM DUNK(ザファーストスラムダンク)』が空前のメガヒット!今日が公開初日、初回は午前0時(!)上映にもかかわらず長蛇の列。中国では20日に上映された作品の8割がスラムダンク、中には「全スクリーンがスラムダンク」というシネコンまで爆誕。前売券だけで既に22億の収益を叩き出しており、どんな記録を打ち立てるか楽しみだ。
ニュース映像では「22回スラムダンクの映画を見た」という女性ファンが。“流川推し”の彼女いわく「中国本土での公開を待ちきれず、既に公開されているマカオで13回、香港で7回、韓国で2回鑑賞しました」。映画館の前に並ぶファンにマイクを向けると、中国語で「あきらめたらそこで試合終了」「バスケがしたいです」と名セリフがポンポン飛び出し、文化も国境も軽々と超えていくアートの力に胸熱。

//日本では立候補するだけで300万円もの高額な供託金が必要であり、事実上、お金持ちしか立候補できない。参院比例代表は1人当たり600万円かかり、一定の得票数に達しなかった場合には没収され、国の収入となる。
供託金は「売名や乱立を防ぐため」というのが理由だが、実は世界の主要国で日本のように供託金制度を導入している国は少数派だ。主要7カ国(G7)で供託金が必要なのは日本と英国だけ。その英国も供託金は500ポンド(約8万円)であり、300万円の日本に比べるとないようなもの。経済協力開発機構(OECD)加盟38カ国で見ると、国政選挙で供託金制度を採用しているのは全体の3分の1である13カ国。カナダの裁判所は2017年に供託金制度が「立候補に対する重大な制限」に当たり、すべての市民が議員になる資格を得る権利があると定めた憲法に違反すると結論付け、違憲判決が出たため1千カナダドル(約10万円)だった供託金の制度を廃止した。約10万円でさえ“違憲”なのだ。

一応、日本でも議員のなり手不足の解消や若者、女性の政治参加を促すことを目的に供託金の金額を引き下げる政策提言が、2018年に超党派の国会議員でつくる「若者政策推進議員連盟」から出されている。同議員連盟「政治を志す若者がどのような経済状況に置かれていたとしても立候補できる環境を整えるのは極めて重要」「(若者の政治参加を促すため)供託金廃止も含め大幅に引き下げる方向で、諸外国の状況も踏まえて不断の見直しを行っていくべきだ」。
欧米では候補者の乱立防止の目的で、お金ではなく署名を義務づけている国がある。カナダでは下院選挙に出るには「有権者100人の署名」が必要になる。ドイツでも小選挙区の候補者は、選挙区の有権者200人以上の署名が求められる。アイルランドの下院選では500ユーロ(約7万円)の供託金の代わりに選挙区内の有権者30人の署名を提出することができる。フランス大統領選では、国会議員や地方議員の署名500人分を集めることが立候補の条件になっている。

首相を狙って爆発物を投げ入れた犯人が、供託金の廃止を求めたことでこの制度はにわかに注目を浴びているけど、今回の事件のずっと前からこの件は問題視されてきた。日本も世界の標準にあわせて供託金を廃止し、かわりに有権者100名の署名を立候補の条件とすべきだ。

●4月19日…(今日の良かった)世界の文豪による海外の格闘ゲーム「Write'n'Fight 」、バグだらけで理不尽な挙動をするため、逆にシュールな面白さを生み出しているとのこと。YouTubeの実況動画(6分)を見て噴き出した。声の人、味があるなぁ。そしてトルストイ強い!マーク・トゥエインVSラブクラフトの動画もあるね。

//故坂本龍一さんへの細野さんからの追悼コメント、この短い3行に すべてが。

「坂本くんは数年かけて準備をし永眠しました。
御本人も御家族も後悔なく、静かに旅立ったと聞きました。
それを知ってから、僕も安らげています。 細野晴臣」

●4月18日…(今日の良かった)スマホの位置ゲームは、ポケモンもドラクエもゲーム世界との一体感をうまく出している。今年、さらに「信長の野望」と「モンスターハンター」が位置ゲーム化される。大人は時間がないし、移動中に起動する必要性があるため、事実上、この中のひとつしか選べない。ドラクエは冒険の要素とウォークの相性が抜群であり、信長とモンハンが面白さでドラクエをどう超えてくるか。信長とウォーキングの融合はピンと来ず、切り口に興味津々だ。

●4月17日…(今日の良かった)昨年から今年にかけて、デマを流したメディアや保守論客が相次いで敗訴しており、司法が機能を取り戻してきた。敗訴側は、ほぼ全員が安倍さんから厚遇されてきた人物。

百田尚樹氏…2019年の国際芸術祭(愛知トリエンナーレ)で芸術監督を務めたジャーナリストの津田大介氏が、裁判で作家の百田尚樹氏に勝訴。
津田氏は企画展「表現の不自由展・その後」を開催し、従軍慰安婦を象徴した少女像を展示した。百田氏はこの展示を巡り、津田氏について「韓国人の怪しげな組織に利用されたんや」「反日左翼に利用されただけだと思う」などとツイッターに投稿。4月12日、東京地裁は投稿に関し「他の組織の思うままに利用されたとの印象を与え、社会的評価を低下させる」と判断。百田氏の行為を違法とし、30万円の支払いを命じた。
ただ、課題は残る。判決後、敗れた百田氏がツイッターに投稿したのは、津田氏へのデマの謝罪ではなく、「ふーん…30万円か…安っ。この分はYouTubeで稼ぐか」という完全に開き直ったものだった。よくこんな二次加害ができるもの。実際、百田氏が指摘したとおり30万は安すぎる。アメリカならゼロが二つ多い。判決は、30万払えば誹謗中傷しても許されるとの過ったメッセージになりはしないか。それが心配だ。

門田隆将氏…同じ4月12日、「森友学園」への国有地売却問題を巡り、立憲の小西洋之、杉尾秀哉の両参院議員がジャーナリストの門田隆将氏と産経新聞社に勝訴した。森友問題では2018年に財務省近畿財務局の赤木俊夫さん(54)が自殺。産経新聞は20年10月25日に「杉尾、小西両氏が財務省に乗り込み、約1時間、職員をつるし上げている。当該職員の自殺はその翌日だった」とする門田氏の寄稿文を掲載した。これを受けて、ネット上では「小西・杉尾の両議員が赤木さんを追いつめた」と主張する人が多発したが、両議員が対面した財務省の職員と赤木さんは全くの別人。東京高裁は、産経と門田氏に計220万円の賠償を命じた地裁判決を支持し、門田氏らの控訴をいずれも棄却した。
公判中、産経と門田氏は「勘違いした読者が悪い」と責任を読み手になすりつける酷い主張をしたが、高裁判決は1審判決と同様に「つるし上げられた職員と自殺した職員は同じ人物を示している」と認定。寄稿文の掲載は「国会議員としての社会的評価を低下させた」として名誉毀損の成立を認めた。
※赤木さんの妻・雅子さんは「夫の死はマスコミと野党のせいだとネットではよく言われているが、夫の死の原因は改ざんをさせられたことに尽きる。私は近くで見ていたので1番夫のことを分かっている」と訴えている。この“野党のせい”は門田氏と産経新聞によるデマが原因。
小西議員といえば3月末に衆院憲法審査会をめぐり、オフレコ発言で「(毎週やるのは)サルがやること」「蛮族の行為」と揶揄。言い過ぎたとその場で撤回したが、産経記者が暴露した。これを受けて、小西議員は産経記者にラインで「書くのであれば以下の発言をちゃんと追記するように伝えてください。修正しないなら意図的な記事として、法的措置を取ります」と要求。森友問題で産経のデマに苦しんでいた小西議員ゆえ、「オフレコで、しかもその場で撤回した発言」を公開されて怒るのも分かるけど、 記者に直接連絡し、法的措置を示唆して報道内容の修正を求めるのは編集権への介入だ。折しも、小西議員は国会で高市大臣や官邸がメディアに圧力をかけた問題を追求している真っ最中だっただけに、右と左で立場を変えただけで同じことをやっていると失笑をかった。
もともと「サルがやること」というたとえが酷すぎるし、オフレコ発言であっても重要なものはマスコミが公開するのは当たり前。この墓穴で小西議員は参院憲法審査会・野党筆頭幹事の役職を更迭され、高市大臣の進退もウヤムヤになった。
小西議員のツイッターは何年も前から保守派に攻撃され続けており、なみの議員ならとっくに心が折れてノイローゼになっている。鋼鉄のメンタル&猪突猛進で空気を読まない小西議員だから乗り切っている面もあり、その意味では唯一無二だが、今回はエキセントリックな氏の悪い部分が出た。
ちなみに産経を代表する阿比留瑠比(あびるるい)記者は辻元清美議員に対するデマを流して2013年に名誉棄損で敗訴、小西議員に対するデマでも2017年に名誉棄損で敗訴している。

三浦瑠麗氏…テレ朝社員に対するプライバシー侵害で3月24日に最高裁で敗訴確定。30万円の支払いが命じられる。原告「学者として公に発言するのであれば、責任を自覚してほしい」。

杉田水脈氏…性暴力被害を公表したジャーナリストの伊藤詩織さん(33)が、自身を誹謗中傷するツイッター上の投稿に「いいね」を押され名誉を傷つけられたとして、自民党の杉田水脈衆院議員を告訴。東京高裁は22年10月、「社会通念上、許される限度を超える侮辱行為」と認め、杉田氏に55万円の支払いを命じた。「いいね」を押す行為について違法性を認めた判決は日本初(国会議員の影響力が考慮された)。

竹田恒泰氏…明治天皇の玄孫(孫の孫)で作家の竹田恒泰氏が最高裁で戦史研究家の山崎雅弘氏に全面敗訴、司法の場で差別主義者と認定される。山崎氏は19年11月、富山県朝日町教育委員会が中高生らを対象にした講演会に竹田氏を講師として招くこと(講演名は『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』)についてツイッターで「この人物を招いて、町内の中・高校生に自国優越思想の妄想を植え付ける講演をさせる富山県朝日町の教育委員会に、教育に携わる資格はないだろう」「この人物が教育現場に出してはいけない人権侵害常習犯の差別主義者だとすぐわかる」などと投稿した。竹田氏は「貴殿は私の訴訟に耐えられるかな?」とツイートし投稿の削除と慰謝料550万円を求めた
2021年2月、東京地裁は竹田氏の著作『笑えるほどたちが悪い韓国の話』『面白いけど笑えない中国の話』について「自国を優越的に捉えた上で、他国民・他民族を劣位に置き、『笑い』の対象とする意識が看取される」「国の政治体制又はその指導者等に対する批判にとどまらず、中国人及び韓国人全体を対象として、その『民度』の低さを主張したものというほかない」「読者に対し、韓国や韓国人を劣位に置く意識を与えるもの」などと指摘。山崎氏の投稿には相応の根拠があり、竹田氏自身が講演や著書で「韓国は、ゆすりたかりの名人」「韓国が慰安婦の像を作るなら、日本は嘘をつく老婆の像でも作ったらどうだ」「(中華民族は)民度の低い哀れむべき方々」など攻撃的・侮蔑的な表現を繰り返していることから「偏見や差別を助長しており、まさに『差別主義的』との評価を受ける余地があるものというほかない」「一定の批判は甘受すべきだ」と竹田氏の請求を棄却した。
同年8月の東京高裁は地裁判決を踏襲したうえで、「差別主義者は公的な場に立ったり、公教育に関与する資格がない」という山崎の発言は「合理的な論評」と判断、「『人権侵害常習犯の差別主義者』等の強い表現を用いて批判的な意見を表明したことはツイートとして相当と認められる範囲内」とした。
そして22年4月13日、最高裁は竹田氏の上告を退け、「(竹田氏の)社会的評価を低下させるものであったとしても、公正な論評ないし意見の表明として違法性はない」と判決が確定した。
裁判後の山崎氏の会見「裁判で私は被告の立場だったが、判決を読むと、原告の竹田氏を裁いたように感じた」。そして竹田氏の著作『笑えるほどたちが悪い韓国の話』を例にして「日本人が『日本は素晴らしい』と持ち上げるのは差別でないように見えるが、コインの表裏のようなもので、差別につながる」とし、竹田氏が三重県伊勢の皇學館(こうがっかん)大学で非常勤講師を務め、テレビ番組に出演していることなどに触れ「大学やテレビ局に、今後どう対応するか聞いてみたい」と疑問を呈した。
※ちなみに竹田恒泰氏は著作『旧皇族が語る天皇の日本史』などで自身が「旧皇族である」と自称してきたが、父親は皇籍離脱した約2週間後に出生しているため、生涯で一度も皇族であったことはない。
※竹田氏は被爆者の語り部について、2014年ツイッターに「被爆者と自称して1時間1万円で生徒に被爆体験を語るふりをし、実際は反日思想を植えつける話をしていた模様」と投稿。被爆者を偽物と呼んだ竹田氏には保守からも批判が出た。
※竹田氏は2013年10月に『たかじんのそこまで言って委員会』にて、「(在日には)通名というのがあって、日本人の名前に変えることによって、犯罪歴や金融関係の経歴を全部消すことができ、また新たな犯罪ができる」とデマを流した。実際は通称名の使用や変更で犯罪歴や経歴の抹消はできず、事実に反する。番組は翌月「一部不正確で誤解を生む表現があった」と謝罪。普通ならカメラの前で嘘を言ったコメンテーターは出入り禁止となり、二度と番組に呼ばれない。いまだに読売テレビ(大阪)が氏をオファーしていることが信じられない。
※2001年に現上皇さまが天皇であったときの会見を、竹田氏は何度も読んでほしい。「日本と韓国との人々の間には,古くから深い交流があったことは,日本書紀などに詳しく記されています。韓国から移住した人々や,招へいされた人々によって,様々な文化や技術が伝えられました。宮内庁楽部の楽師の中には,当時の移住者の子孫で,代々楽師を務め,今も折々に雅楽を演奏している人があります。こうした文化や技術が,日本の人々の熱意と韓国の人々の友好的態度によって日本にもたらされたことは,幸いなことだったと思います」「私自身としては,桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であると,続日本紀に記されていることに,韓国とのゆかりを感じています」「武寧王の子,聖明王は,日本に仏教を伝えたことで知られております。しかし,残念なことに,韓国との交流は,このような交流ばかりではありませんでした。このことを,私どもは忘れてはならないと思います」。

●4月16日…(今日の良かった)日曜日に8本も番組を見ることはあまりないので放送時間順に短くレビュー。

『日曜美術館』…かつて雪舟と並ぶ画聖と讃えられていた室町初期の画僧・明兆(みんちょう)を紹介。超巨大な仏画、遠方の病の母に送った自画像、部屋を埋め尽くす五百羅漢図、見応えのあるものばかり。釈迦涅槃図の中に、お寺にいたネコを描き足したエピソードは明兆の人となりを伝えホッコリ。京都に墓があることがわかり、色めき立った。

『キングオージャー』…第7話「神の怒り」。毎回どんなけ製作費を注ぎ込んでいるのかと。王たちの過去が徐々に明かされ飽きさせない。リタ裁判官が面白いので出番を増やしてほしい。

『ガンダム水星の魔女』…第14話「彼女たちのネガイ」。一気に話が進み怒濤の展開。姉妹ってなんだ!?テロを仕掛けたソフィたちには頭に来てたけど、相当深い闇(悲しみ)を抱えている模様。とはいえ練習試合で亡くなった若者、怖かったろうな…。

『青のオーケストラ』…第2話「秋音律子」。エヴァのアスカにそっくりなキャラに当初は「またこういうキャラか」と既視感、でも次第に感情移入。ラストの名曲カノンに癒される。次回からいよいよオーケストラ登場。

『どうする家康』…第14話「金ヶ崎でどうする」。織田・徳川VS浅井・朝倉の大きな戦が始まり物語に動きが出てきた。そしてムロツヨシさん演じる秀吉が怖すぎる。いつもニコニコしてるけど、何もかも見抜いて脅かしてくる。こんな見てるだけで背筋が凍る秀吉は初めて。あと家康、信長を急に“お前”呼ばわりしてキャラ激変。“あほたわけ”とも。

『NHKスペシャル 日銀 “異次元緩和”の10年』…政策の失敗を直視せず、日銀の証言者は自己弁護のオンパレード。アベノミクスが失敗したのは消費増税とわかっていながら、そこにスポットを当てないNHKも同罪。何を恐れているんだか。日銀関係者いわく、黒田氏の政策がおかしいと思いつつも、内部対立は市場に悪影響を生むと思って「何も言えなかった」と。旧日本軍のインパール作戦を見ているかのよう。

『藤子・F・不二雄SF短編ドラマ』…未来の日本は一定の年齢になると、年金、保険、いっさいの国の公的サービスが受けられなくなるというディストピア。加藤茶が主演でNHKのキャスティングに驚く。

『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』…第2話「縁壱零式(よりいちぜろしき)」。これから始まる上弦の鬼との戦いに備えて、炭治郎の修業編。鍛錬の話は地味だけど、この過程がないと強くなった炭治郎に説得力がないので必要なエピソード。からくり人形がカッコよく、フィギュアが出たらほしいくらい。なぜ炭治郎と人形が同じ耳飾りなのか、謎の解明が楽しみ。

●4月15日…(今日の良かった)『スター・ウォーズ』新作映画3本、製作決定!監督にはジェームズ・マンゴールド、デイヴ・フィローニ、シャルミーン・ウベード=チナーイが就任し、チナーイ監督の新作では エピソード9『スカイウォーカーの夜明け』(2019)の15年後を舞台に、ジェダイマスターとなったレイをデイジー・リドリーが再演するとのこと。実写ドラマ「マンダロリアン」のフィローニ監督が手掛ける新作は、新共和国時代が舞台に。『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』も控えるマンゴールド監督は、“ジェダイの夜明け”に焦点を当てた新作を製作するという。
もうスター・ウォーズのテーマ曲を映画館の大音響では聴けないと思っていたので、再びあの音楽と宇宙の映像を味わえるのがめっさ嬉しい。

//岸田首相の演説会場に爆発物が投げ込まれ24歳の男性が逮捕された。SPよりも早く犯人を取り押さえた2人の漁師の男性の勇気を讃えたい。
しかし、なぜ岸田さんを?仮に政治思想が異なるとしても、岸田さんは相手を嘲笑したり、見下すような物言いはしておらず、露骨な対決姿勢もとっていない。こういう事件では、犯人は動機を世間に伝えたがるものだけど、弁護士が来るまで何も話さないというのもよくわからない。何がしたかった?

/爆発物が投げ込まれたときに女性が大きな悲鳴をあげたのは、落ちた爆発物をSPが聴衆の方向に向けて蹴り飛ばしたから。要人を守ることが最優先の任務だから仕方ないとはいえ、もし威力のある爆発物だったら大惨事に。ちなみに反対方向は無人。今後SPは同様の事態に備えて、常に聴衆の少ない方向を意識しておかないと。

●4月14日…(今日の良かった)吉本所属のタレント、ぜんじろう氏(55)がカジノ建設などIRを強行しようとする維新へ、ツイッターに「身を切る改革じゃなく、民意を切る改革ですね?(笑)」と投稿。勇気があると思った。大阪以外の人にはピンとこないと思うけど、大阪のローカル番組は丸ごと維新応援団状態なので、芸人さんが大阪で維新の批判するのはタレント生命をかけたものになってしまう。会社上層部が政治風刺を好まない吉本所属だとなおさらだ。ぜんじろう氏は「僕は社会的に弱い立場の方は揶揄しません。茶化す相手は”社会的強者”です」と宣言しており、近年少なくなった気骨のある芸人さんと感じた。

しっかし、大阪の維新はなんでそんなにカジノを作りたいんかね。ギャンブル依存症の対策(「日本人からは6千円の入場料をとる」「利用は7日間で3回まで」)だって、週の半分もカジノに行くなら依存症なのに、そんなことさえわかっておらず、効果的なものがない。誰かの不幸を財源にした税収をあてに政治を行うのは間違っている…大阪府民としてそう思う。

//繰り返される北朝鮮のミサイル実験。昨年の発射数は過去最多を更新、計100発近くにのぼり、今朝は北海道にJアラート。この大問題のミサイル問題と統一教会について、昨年末に「文藝春秋」が衝撃的なスクープ『〈ペンタゴン文書入手〉北朝鮮ミサイル開発を支える統一教会マネー4500億円』を出したのですが、日本人全体に共有されていません。

米国防総省(ペンタゴン)情報局は、統一教会が4500億円もの巨額の資金を北朝鮮に送金していたとの情報を掴んでいたことが「文藝春秋」の調査で判明。1991年12月、統一教会の文鮮明教祖は北朝鮮を訪問し、金日成主席(当時)と初会談。統一教会はそれまで韓国国家安全企画部(KCIA)と密接な関係を保ち、国際勝共連合を主宰し強烈な反共を掲げてきただけに、2人が抱擁し盃を交わすシーンは世界に衝撃を与えた。ペンタゴンは1994年7月に金日成が急逝した直後の8月と9月に報告書を作成していた。

報告書〈1991年11月、在米韓国人の朴敬允が仲介人として(統一教会の教祖)文鮮明の北朝鮮入国のビザを手配し、文鮮明と(北朝鮮前首席)金日成の会見をアレンジした。朴敬允は親北系の会社として知られる「金剛山国際グループ」の会長である。91年11月30日から同年12月7日の間、文鮮明は北朝鮮を訪問し、金日成主席との会見を許可された。彼らの議題は南北統一、北朝鮮の核施設の査察、北朝鮮に対する投資を海外在住の南北朝鮮の市民たちが開始するよう奨励することを文鮮明が保証することなどであった。それに加えて、北朝鮮の経済再構築のための経済協力に関する合意が交わされた。会談において、文鮮明は北朝鮮に4500億円を寄贈したとされる。
(中略)1993年、統一教会は米国にある不動産の一部を売却している。その売却利益は約300万ドルにのぼり、中国の銀行を通じて韓国の企業「サムスン・グループ」の香港支社に送金された。その資金はのちに金正日に誕生日祝いとしてプレゼントされた〉

統一教会が北朝鮮で展開していた自動車メーカー「平和自動車」の元最高責任者は、北朝鮮への“資金提供ルート”を明かす。「日本から北朝鮮に直接送金したら、大変なことになります。日朝の外交関係は緊迫しているので。まず韓国に送金し、韓国でマネーロンダリングをした後に香港に送る。さらに香港から平壌に送金される。これが基本的な流れです」
統一教会から北朝鮮への巨額の送金はその後も続き、統一教会日本本部運営局の2007年の資料では、毎月4000万円から4800万円の資金が北朝鮮に定期的に送金されたと記録されている。
この多額の提供資金の使途について、統一教会の元幹部級関係者は「4500億円の相当部分が軍事関連に費消されたであろうと、当時、教会幹部の間でそのような観測が出ていた」と指摘。これを裏付けるかのように、平和自動車の元最高責任者も「北朝鮮当局の要請で、海外から北朝鮮内に軍需物資を運搬したことがある」と認めた。
また、この元最高責任者は「朝鮮労働党機械工業部長だった朱奎昌と密接な関係にあった」とも証言。朱は現・国防科学院の院長を務め、ICBM(核搭載可能な大陸間弾道ミサイル)の開発に中枢的な役割を果たした人物であり、北朝鮮の「ロケット3人組」の1人。朱は2010年、米国とEUの個人制裁リストにあがった。2013年にも北朝鮮の大量破壊兵器開発の責任者として名指しされ、国連制裁の対象になっている…。

統一教会の資金源はその7割が日本人信者の献金。自己破産するまでお金を吸い上げられた山上容疑者の母のような人がたくさんいる。いわば、統一教会が日本人から奪ったお金が、北朝鮮のミサイルという形になって、いま日本に向かって飛んできており、まったく笑えないジョークだ。
メディアは、北朝鮮のミサイル実験を速報で流すときに、必ず「米国防省の調査によると、北朝鮮のミサイル開発費の一部には、統一教会の日本人信者の献金があてがわれてきたとみられます」とコメントをつけてほしい。その教団を讃えてきた岸信介元首相、孫の安倍元首相、自民の一部議員の存在を忘れてはならない。

●4月13日…(今日の良かった)「週休3日制」が公的に議論され始める。欧州(フランス、英国、オランダ、スペインなど)では一部の企業・組織で試験的に導入されている週休3日制。労働者のモチベーションが上がり生産効率も上昇すると好評だ。日本では、週休2日制でさえ完全に実施されておらず、3日制の議論はまだまだ先と思っていた。
ところが、人事院は今夏に出す国家公務員の働き方に関する「人事院勧告」に、個人的な事情がなくても「週休3日制」を取得可能にする法改正を盛り込む検討に入ったという。フレックスタイム制を利用することが条件。過労による人材の官庁離れが深刻な状況を踏まえ、多様な働き方を選択できるよう政府に改善を促すとしている。
サラリーマンにしてみれば、「公務員は身分が安定して恵まれているのに、さらに週給3日なんて」、と思うかもしれないが、公務員が3日休むインパクトは絶大であり、そこから一般企業に変化が広がっていくことが期待できる。日本の経営者はブラック体質の人物が多いため、“外圧”がなければ労働環境は改善されない。人事院の動きに注目したい。

●4月12日…(今日の良かった)元ジャニーズJr.の岡本カウアンさんが勇気を出して、故ジャニー喜多川氏から受けた性被害を告発、これで業界の闇に光があたり、被害者が救済されますように。
呆れたのはジャニーズ事務所の対応。元所属タレントが名前と顔を出して会見したのに完全スルーの公式コメントを出しいる。被害を受けた子どもへの会社としての謝罪の言葉が皆無だし、本来なら代表が会見を開くべきもの。
若い子どもたちが数え切れないほど性被害を受けていて、それが四半世紀前から噂になっていたのに、救出に動かなかった責任をこの国の大人の1人として感じている。
岡本カウアンさんは自身の発言を日本の大手メディアが取り上げないと判断、海外メディアなら報道してくれるだろうと、会見場所に外国特派員協会を選んだ。その選択自体、この国の全メディアが猛省すべきこと。日本芸能史の最大級の事件であり、彼の行動を無駄にしてはいけない。(案の定、夜7時のニュースも、9時のニュースも、岡本さんの会見をいっさい報道せず。CMの束縛のないNHKでさえコレ)

ヤフーの専門家コメント「今回の会見内容は、先日『週刊文春』で報じられた内容と概ね同じでしたが、新たに渋谷のジャニー氏の自宅マンションの動画や写真も公開されました。質疑応答では、共同通信・NHK・日経アジア、ビデオニュースなどが質問に立ちました。注目すべきは被害者の人数です。岡本氏は自分が確認したのは3人、ただマンションに通っていた4年間のあいだは全員の可能性があり、それならば100〜200人と話していたことです。ジャニー氏の性的虐待が初めて報じられたのは1967年で、大きな話題となったのは北公次氏が告発した1988年。『週刊文春』が特集を組んだのは1999年で、裁判で事実認定がされたのは2004年。そして岡本氏が被害を受けたのは2012〜2016年。つまり、50年にわたり未成年者に対する性的虐待が続いていた可能性があり、さらに裁判の事実認定後もジャニーズ事務所は対策を講じていなかった可能性があります。」

●4月11日…(今日の良かった)5/27(土)の4年ぶりの墓マイラーオフ(in東京青山霊園)、定員まで残り3名になりました。参加を希望される方は、申込みをお早めに!
(4/13追記)お陰さまで申込者が定員に達しました!以降、キャンセル待ちの申請となります。有難うございました!
※文芸ジャンキーのサイトオフ会は9月以降に変更となりました。追って告知しますね。

//イーロン・マスクやアップル共同創立者スティーブ・ウォズニアッキら1000人のリーダーが「AI(人工知能)の開発を少なくとも半年間、一時的に止めるべき」「人類の文明存続に対する重大なリスクであり、手遅れになる前にAIを開発する企業を規制してほしい」「これ以上の開発を進める前に業界と政府が一緒に考えるべき」と主張し、開発停止の期間中に規制面の整備を進めるべきだと訴えている。
昨年末に発表されたChat(チャット)GPTはこれまでのチャットボットとは桁違いの能力で、まるで生身の人間と会話しているようだという。ニセ映像のディープ・フェイクと同様、あまりにリアルなチャットボットだと、人間は現実と虚構の境目がわからなくなる。結果的にAIがデマ情報を蔓延させ、2年前の米議会襲撃のような事件から、最悪の場合は戦争を引き起こす可能性も考えられ、感染症に関する間違った情報が健康リスクに繋がるおそれもある。

マスク氏「私は最先端のAIに触れられる立場にある。人々はAIを本当に懸念すべきだと思う。私は警鐘を鳴らし続けているが、ロボットが通りを歩いて人間を殺戮するのを実際に目にするまで、人々はどのように反応すればいいのか分からない。こうした脅威は現実感が非常に希薄であるように思えるからだ」「AI開発者は手のつけられない開発戦争に巻き込まれている。当の開発者でさえも理解、予測、また確実に制御できない、これまで以上に強力なデジタル・マインドを展開しようとしている」「AIは、私が事後ではなく事前に対策を講じる必要があると考える極めてまれなケースである。事後に規制しても手遅れだと考えているからだ」。

//安倍政権時代、ネット上では日本を良くしたいという思いから政権を批判すると、過激な保守層から「気に入らないなら日本から出て行け」と罵声が飛ぶ光景をよく見た。ジャーナリストの江川紹子さんは、同じ例を使ってわかりやすく共産党の除名問題を語っていたのでメモ。こういう声に共産執行部は耳を傾けるべきだ。

江川紹子「党をよりよくしたい、という動機でなされた提言を「攻撃」と受け止め、全国の党員に呼びかけたいと述べたら「分派活動」と非難する。これって、この国をよりよくしたい思いでなした政権批判等を、「反日」「売国」と罵るのと、どう違うのだろう。しかも、どちらも「(党or日本から)出て行け!」となるわけですよね。」

●4月10日…(今日の良かった)今夜22時からNHKでやってる『バタフライエフェクト/満州帝国・実験国家の夢と幻』、見たことがない満州の映像ばかりで、めちゃくちゃ見応えある。日本がこの地にアヘンを流したこと、中国の農民から土地を奪ったことも描かれていた。

●4月9日…(今日の良かった)今季のアニメは『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』『文豪ストレイドッグス』『ガンダム水星の魔女』を観てます。最もハマっているのはネットフリックスの『ヴィンランド・サガ(第二期)』。ジョジョ6部のように、この『ヴィンランド・サガ』も後日地上波でオンエアされますように。暴力が吹き荒れる中世バイキングの時代に、非暴力が光となるのか、主人公の運命を見届けたい。
※特撮の戦隊キングオージャー、毎回膨大な製作費がかかってそうで、仰天しつつ鑑賞!キングダム的な要素(王国統一)もあるし、大河的な面白さが。特に第5話は登場人物それぞれのキャラがうまく引き出された楽しい回だった。

//統一地方選挙で共産が議席の4分の1を失って惨敗したこと(新潟、福井、静岡、熊本、福岡で県議ゼロ)、マジで執行部は理由を自問した方がいい。これまで議席の減少は、宗教右派やビジネス右翼のデマ攻撃という見方もあったけど、統一教会が表立って活動せず、ビジネス右翼も元気がない昨今、もう敗北を右派のせいにはできない。国民の支持を得られていないことが自明に。
統一教会問題があっても勝てない、物価高で国民生活が苦しいのに勝てないのは党として致命的。いくら共産上層部が「わが党は民主主義的」と訴えても、志位氏が22年以上も委員長を続けているのは共産国家にありがちな独裁体制に見えてしまうし、改革(党首公選制)を訴えた党員をヒステリックに除名した事件は「やっぱり共産は怖い」と粛清イメージを増幅してしまった。除名なんかしたら絶対にダメだ。手順がどうとかホントくだらないし、最後の最後まで話し合わないと。もういろんなことが国民の常識からかけ離れている。

立憲が泉代表になってどんどん保守化していくため、反格差社会(消費減税)・脱原発・社会保障優先派の僕としては共産の政策が近い。でも共産主義は新たに党幹部が貴族化するだけだと、この100年で証明されたわけで(例外なくそうなった)、共産主義を捨て北欧型の社会民主主義を目指す党になってほしいし、もうそれしか国民に受け入れてもらえる道はないだろう。
とにかく、トップを女性にするとか、一気に若返らせるとかして、イメージを刷新する大きなインパクトが必要。それも大急ぎで。

自民・維新・国民・公明・立憲右派がひとつの塊になりつつある今、立憲左派、共産主義と訣別した旧共産党、れいわ、社民党が小異を捨てひとつのリベラル新党にならないと、政策に影響を与えることはできなくなるだろう。

●4月8日…(今日の良かった)更新中

●4月7日…(今日の良かった)ジョジョ6部アニメの最終回が圧巻で、ツイッターのトレンドにずっとジョジョアニメが入っていて感無量。20年前、ジョジョ 6部最終回の後、読者とエンポリオだけが全ての事情を知っていて、徐倫たちがもういない事が途方もなく寂しかった。だけど単行本カバーを外すとジョジョのタイトルとアイリンがそこにいて、物語が続いていると実感。優しさに泣けた

 

●4月6日…(今日の良かった)5/27(土)、約4年ぶりに東京青山霊園で墓マイラーオフを開催します!コロナで長く延期になっていたイベントです!
(追記)文芸ジャンキーのサイトオフ会を7月にする予定でしたが、会場の都合で9月以降に変更します。

//ムツゴロウこと畑正憲さんが4月5日に他界。享年87。なんだか昭和の時代が終わっていきますね…。

●4月5日…(今日の良かった)新海誠監督の『すずめの戸締まり』が中国でメガヒット、公開わずか10日で興行収入5.7億元(約111億円)を超え、中国でそれまでの日本映画最高記録だった『君の名は。』を超えた。新海監督はツイートで「異国の映画をこんなにも愛してくれてありがとう!」と感謝をつづった。同作は韓国でもヒットしており、25日連続で1位、動員382万人を超え、こちらでも『君の名は。』の動員数を上回ったとのこと。
人口が違うとはいえ中国の「10日で111億円」は異次元すぎる。日本国内の興収約140億円を抜くのも時間の問題だ。

●4月4日…(今日の良かった)トランプ元大統領が記録の改ざんなど34もの罪状で起訴された。氏はすべての件で無罪を主張とのこと。34件全部がシロとかあり得るのか?検察をガチ応援。

//フィンランドが中立方針をやめ、NATOに正式加盟。ロシアに隣接していればそうなるだろう。

●4月3日…(今日の良かった)JR東日本は羽田空港と東京駅を結ぶ鉄道の新路線計画を発表、開通すればたった「18分」で東京駅に出られるという。こうなると飛行機のハードルがグッと低いものに。選択肢が増えるのはいい。2031年完成予定。

//YMO高橋幸宏さんの訃報からわずか2か月半、3月28日に坂本龍一さんが71歳で他界。深夜、YMO版レクイエムのような名曲『エピローグ』(終章)をずっと聴いている。坂本さんが作曲を担当し、1981年のアルバム《テクノデリック》の最後に収録。僕にはこの曲が、夏の終わりに、夜空に消えゆく花火(生命)のように感じられる。
YMO『エピローグ』 https://youtu.be/gOl1ppP1wV4 (4分25秒)
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海外ではミュージシャンが積極的に政治や環境問題について語るけれど、日本では「専門家じゃないのに意見するな」「音楽だけやってろ」と叩かれることを恐れ、また炎上を避けるために沈黙しがちだ。そんななか、坂本さんは民主主義、表現の自由、様々な事柄で持論を語り、その姿勢が他分野のアーティストにも勇気を与えた。特に脱原発では首相官邸前デモにも参加しており、なかなか出来ることじゃない。
反対意見の人と話し合うためには、自分の気持ちを出すことが第一歩であり、専門外だから、音楽家だからと黙っていては一致点を見出すこともできない。
坂本さんは亡くなる直前にも、東京・神宮外苑再開発計画の樹木大量伐採について「目の前の経済的利益のために貴重な神宮の樹々を犠牲にすべきではない」「現存する樹木を伐採することなく開発する方策を検討していただきたい」と思いを手紙に綴り、小池知事や文科相に送っていたとのこと。
氏に心から哀悼の意を表します。

「いつもこの世の悪を意識してなくてはダメだと思う、生き方として。だから、私は瞑想したいのだけど、しない訳です。悪を思考出来なくなるのが嫌なのです」(坂本龍一)
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※1983年の映画「戦場のメリークリスマス」の音楽で英国アカデミー賞作曲賞を受賞、1987年の映画『ラストエンペラー』では日本人初の米国アカデミー賞作曲賞の受賞者となり、世界のサカモトに。1992年にはバルセロナ五輪開会式の曲を担当した。
・『戦場のメリークリスマス』より https://youtu.be/Pd28ZfD2V2E (4分36秒)
・『ラストエンペラー』より https://youtu.be/fTtCXTry0DU (6分)
※坂本さんの座右の銘は、古代ギリシアの医者ヒポクラテスの言葉が由来の「芸術は長く、人生は短し」(人間の命は短くとも芸術作品は残る)。

 

●4月3日…(今日の良かった)更新中

●4月2日…(今日の良かった)更新中

//もうすぐ統一地方選挙。岸田首相は統一教会と自民党の癒着について昨年から「今後、党として統一教会といっさい関係を持たない」と方針を示してきた。ところがカルト宗教取材の第一人者、ジャーナリストの鈴木エイト氏によると、現職の県議会議員(自民)で、今回「自民公認・公明推薦」を受けている候補者に、いまだ選挙スタッフに統一教会地区教会の信者が多数入っているケースがあるという。氏のツイート「今回の統一地方選は統一教会フロント団体の地区幹部が陣営にいる候補者がいたり、現役信者が多数立候補していたりと盛りだくさん」。ちなみに2015年の教団資料によると、44人の信者議員が存在し、教団と連携している地方議員は800名にものぼるとのこと。
衝撃だったのは先月の山口県議会。市民から出された「統一教会と県議の関わりの調査を求める請願」を県議会委が否決した。調査される側の議員が否決するのは自ら“クロ”と言ってるようなもの。採決に関わった委員7人のうち、市民の請願に賛成した県議は野党1人で、あとの自民・自民系5人、公明1人は反対した。
山口県は他でもない安倍さんの地元だ。あのような悲劇が起きたのに、たいしたことない理由で銃撃事件が起きたと思っているのか?過去に教団と関わりがあったとしても、現在はもう関係を断っているならそう言えばいいだけなのに、こんなに後ろ向きでいいはずがない。

//上映中のSF活劇『ダンジョンズ&ドラゴンズ』、ドリームワークスアニメの『長ぐつをはいたネコと9つの命』もすごく評判が良いので、どの映画を優先すべきかめっちゃ迷う。

●4月1日…(今日の良かった)更新中

//国連安保理の議長は輪番制。それゆえ、なんと4月1日から1ヶ月はロシアが議長国という。国際刑事裁判所は戦争犯罪容疑でプーチン大統領に逮捕状を出しており、いわば国連憲章を現在進行形で破壊している当事国が、世界の安全保障機関のトップに就くという前代未聞の事態に。ウクライナの外相は「エイプリルフール史上最悪のジョーク」と怒りのツイートをしている。
いまだロシアが安保理から除名されないのは、国連憲章には常任理事国の除名に関する規定がないからだ。
常任理事国といえども、侵略戦争を行った国は安保理から除名される規定が必要。台湾を狙う中国への牽制になるし、アメリカにも再びイラク戦争のようなことをさせないための楔(くさび)になる。

●3月31日…(今日の良かった)米ニューヨーク州の大陪審は昨日、トランプ前大統領の起訴を決定。不倫関係にあった女性に支払った口止め料を不正に処理(選挙資金を流用)した疑いとのこと。大統領経験者が起訴されるのは史上初。理由が情けなさ過ぎるし、米国人は子どもに「トランプ前大統領は何をしたの?」と聞かれて、どう説明するんだろう。

//本日深夜にアニメ『ジョジョの奇妙な冒険ストーンオーシャン』のクライマックスがオンエアされます!原作漫画でもド迫力だった最終決戦。超絶ハイクオリティな作画&ゴゴゴ音響でさらに圧巻のスペクタクル映像に!最終回まで今回を含めて残り2話。永久保存版です!!

//東京で11週ぶりにコロナ感染者が増加に転じ、それも1.4倍に跳ね上がってるのが不気味。とはいえ、既に昼間は汗ばむ陽気、マスク強制に戻るのも厳しい。ここで増加傾向が止まってくれるのを切望。

//スギ花粉はピークが去ったけど、ヒノキ花粉が強烈すぎる。ひ〜、きっつ。

●3月30日…(今日の良かった)本日3月30日はゴッホの生誕170年(1853年生)!
彼の数少ない親友、心優しい画家ロートレック が、カフェでポツンと座っている彼をパステルで描いている。自画像以外のゴッホは激レア。この2年後に37歳で他界、生涯で売れた絵は1枚のみだった。
親友だからこそ、ゴッホの内面まで描きあげた。お陰で、僕らはこの絵を通してもゴッホと会える。ロートレックにも感謝です。

  ゴッホの肖像(ロートレック)

●3月29日…(今日の良かった)更新中
●3月28日…(今日の良かった)更新中
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●3月26日…(今日の良かった)更新中
●3月25日…(今日の良かった)更新中

●3月24日…(今日の良かった)更新中

//安倍政権下の財務省で公文書の改ざんが起き、さらに今国会では高市早苗大臣が総務省でも公文書にねつ造があったと主張(総務省側は否定)するなど、公文書の信頼性が国会で議論されている。日本の公文書をめぐる情けない状況に、ネットでは鎌倉幕府執権・北条泰時が1232年にまとめさせた51カ条の法典『御成敗式目』の「第15条」が注目されている。

第15条〔偽造文書の罪について〕
偽の書類を作った者は所領を没収する。領地を持たない者は流罪とする。庶民の場合は顔に焼き印を押す。頼まれて偽造文書を作った者も同罪とする。また、裁判中に嘘をついた者は神社や寺の修理を命じ、それができない者は追放とする。

中世では文書主義が徹底されていた。現代ではそれすらできておらず、この国の政治は中世以下ということに。

●3月23日…(今日の良かった)春のお彼岸ですね。墓巡礼で各地の寺院を訪れると、山門の側でハッとなる言葉と出会うことがよくあります。次の二つの優しい言葉は、墓参りの意味をとてもよく表していると実感したので共有しますね。
(1)「墓参り 今から出来る 親孝行」※福井県坂井市西光寺にて(2021)
(2)「弔(とむら)うことは訪(とぶら)うこと」※京都市東山区興正寺にて(2010)

  

●3月22日…(今日の良かった)祝!WBC優勝!14年ぶりに世界一!大リーグのスター選手を揃えたアメリカ代表を相手に3-2で競り勝った。ピッチャー陣の好投が光ったし、村上選手に大会初本塁打が最後に決勝戦で出て良かった。最も劇的だったのは、9回裏ツーアウトからの大谷(ピッチャー)VSトラウト(バッター)のチームメイト対決。MVPに3度輝いた名選手トラウトに対して、大谷は正面から勝負して「三振」にうちとり、日本は優勝した。昨日の準決勝メキシコ戦に続き、まるで漫画のような展開だった。

  

この決勝戦の前後に素晴らしい3つの言葉があった。
(1)試合直前に大谷選手がロッカールームで輪になったチームメイトにかけた「憧れていては勝てない」との言葉。「(相手選手に)憧れるの、やめましょう。ファーストにゴールドシュミットがいたりとか、センター見たらマイク・トラウトがいるし、外野にムーキー・べッツがいたり…野球やってれば誰しもが聞いたことあるような人がいると思うんですけど、憧れてしまっては越えられないので。僕らはトップになるためにきたんで、今日1日だけは、彼らへの憧れは捨てて、勝つことだけ考えていきましょう」

  

(2)次に試合後のインタビューで、大谷選手がインタビュアーから「(優勝して)日本の野球がますます注目されることになり、どんな思いですか」と聞かれ、アジア全体のことを思ってこう答えた。
「日本だけじゃなくて、韓国もそうですし台湾も中国も、その他の国も、もっともっと野球を大好きになってもらえるように、その一歩として優勝できたことがよかったなと思いますし、そうなってくれることを願っています」。この視野の広さ、野球愛の深さよ。

  

(3)試合後、敗北したアメリカ代表チームのデローサ監督の言葉。「今夜勝利したのは、野球界だ」。

※大阪の会社が「WBC休暇」導入とニュース。今日は政府がすべての企業に午前中は休業するよう伝達すべき事案だった。

●3月21日…(今日の良かった)WBC準決勝、いやはやすごい展開になった!なんてドラマチックな逆転サヨナラ!先制3ランを打たれて、その後も追いついては引き離されと苦しい流れだったので、喜びもひとしお。
「最後まであきらめたらダメ」というメッセージが全細胞に染み渡ったし、祝日で多くの子どもたちが見られたのも本当に良かった!

  サヨナラ勝ち!

●3月20日…(今日の良かった)ウルトラジャンプに連載が始まった『ザ・ジョジョランズ』の第2話が面白すぎる。ラストで驚きすぎて声が出てしまった。なるほど、この“敵”は強力だ!

//3月20日はイラク戦争の開戦20年。アメリカが開戦の理由としてあげた「大量破壊兵器」はイラクから見つからず、この戦争でイラク人10万人以上が死亡し、あげ句の果てにIS(イスラム国)が誕生した。米国を支援したイギリスでは、あの戦争が“誤りだった”と国会が認めている。振り返ってわが日本はどうか。3月23日の参院予算委で、岸田首相は米国主導の対イラク攻撃を支持した日本政府の判断は「(今も)妥当性を失うものではない」と、適切だったとの認識を示した。その理由として「イラクは(開戦までの)12年間にわたり、累次の安保理決議に違反し続けてきた」としたが、実際は査察を基本的に受け入れていたし、だからこそ開戦を認める国連決議が出されなかった。国連決議もなく他国を攻め込むのは、ロシアがウクライナにやってることと大差ない。米政府でさえ開戦判断を後悔しているのに、日本政府は間違った情報に基づき戦争が始まったにもかかわらず、反省も検証もしようとしない。まったく、ため息が出る。
首相は20日の東京新聞の記事を読んでほしい。→

《「サダム時代の方がよかった」腐敗や混乱に絶望する市民 イラク戦争から20年》
米国など「有志連合」が始めたイラク戦争から20日で20年となった。イラクではサダム・フセイン独裁政権の崩壊後も、民主化による政治の安定や経済発展は実現せず、政治や社会の混乱が続く。21年の失業率は16.2%。24歳以下の若者は35.6%に達した。 市民の絶望は深く、反米感情は激しい。「サダム時代の方がよかった」との声も漏れる。
「20年前に戻れたら、米国からサダムを守る」。無職ラスール・アブルアッバスさん(42)はフセイン政権に弾圧されたイスラム教シーア派だが、「すべて米国の侵略から始まった。イラクは壊された」と怒りの矛先を米国に向ける。
米上院は3月16日、イラク戦争での軍事行動を承認した議会決議を廃止する法案について、審議を進めることを決めた。決議は歴代大統領が議会承認なしに軍事行動を起こす際の根拠となり、根強い批判があった。
当時のブッシュ(子)政権は、フセイン政権が大量破壊兵器を隠し持っていると主張してイラクに侵攻した。政権を崩壊させたが、大量破壊兵器はなかった。
米シンクタンク、ランド研究所のマイケル・メイザー氏は、01年の米中枢同時テロ以降、ブッシュ政権の一部高官が「フセイン政権を倒すべきだ」と開戦を主導したと指摘。「政権崩壊後にイラクをどうするか、米政府にはまとまった考えがなかった」と述べる。議会やメディアのチェック機能も働かず、誤情報に基づいてイラクに侵攻したことで「米国の外交政策の信用性を著しく損なう負の遺産を残した」と語る。
日本は04〜06年、米国の要求に応じる形で南部サマワに陸上自衛隊を派遣。「復興支援」として、地元住民を雇って学校や道路、浄水所など公共施設133カ所を整備。現在も住民の生活を支えている。
食堂経営バッシャール・ホローさん(52)は「日本人は丁寧で、高いモラルを持っていた」としながらも、「米軍と一緒である限り、侵略者だ」と切り捨てる。
08年にイラクを電撃訪問したブッシュ氏に靴を投げたことで知られるジャーナリスト、モンタゼル・アルザイディ氏(44)はこう強調する。「私たちは1980年代にイラクの発展を支えた日本に今も感謝している。しかし自衛隊の派遣は犯罪であり大きな過ちだ。『なぜ来たのか?』という疑問は今も消えない」

●3月19日…(今日の良かった)将棋で藤井聡太さんが「棋王戦」を制し、史上最年少(20歳8カ月)で「六冠」を達成!!

●3月18日…(今日の良かった)LGBTの権利保護が先進国で最も遅れている日本。経済界からも懸念する声が出始めた。先日、経団連の十倉雅和会長は、自民党内で意見が割れる「LGBT理解増進法案」の議論について、欧米と比べての遅れを「恥ずかしい」と語り、「法案を出すことで差別が増進されるとか、訳の分からない議論がなされている」「しっかりとした取り組みをお願いしたい」と速やかな法整備を促した。
十倉会長は先月の訪米時に、米政府の要人2人からLGBTの状況を問われたと明かし、「国会で議論されようとしていると答えるのも恥ずかしいくらいだった」としたうえで、世界では「理解増進ではなくて差別を禁じ、同性婚を認める流れにある」と指摘。「理解増進の法案を出すことですら議論をしているというのは、いかがなものか」と話した。
経団連は「企業行動憲章」で、従業員の「多様性、人格、個性を尊重する働き方を実現する」とうたい、2017年には手引書で性的マイノリティーに言及。性自認や性的指向などを問わずに活躍の推進をはかると明示している。十倉会長は「多様性こそ社会の活性化の源だ」と強調。
この日記で経団連会長の言葉を紹介したのは初めてかも。

●3月17日…(今日の良かった)プーチン大統領に逮捕状!オランダ・ハーグにあるICC=国際刑事裁判所は、世界各地の戦争や民族紛争などで非人道的な行為を行った個人を訴追して裁くための裁判所(2002年設立)。ウクライナではロシアによる子どもの強制的な連れ去りが1万6000件以上確認され、実際の人数はこの何倍にもなるとも。国際刑事裁判所はこれらが国際法上の戦争犯罪にあたるとして、プーチン大統領に「逮捕状」を出した。裁判所はプーチン氏に責任がある十分な根拠を持っているのこと。
カーン主任検察官は「大勢の子どもがウクライナの児童養護施設などから連れ去られ、多くはロシアで養子に出されたとみられる」と声明を出した。ゼレンスキー大統領は「何千人もの子どもをロシア側に違法に連れ去る行為は国のトップの命令がなければ行えない。子どもたちを家族から引き離し、ロシアの領土内に隠す行為は、明らかにロシアの国策であり、国家的悪事だ」「(逮捕状は)歴史的な決断だ。テロ国家の指導者が公式に戦争犯罪の容疑者となった」と強調している。一方、ロシア側は「戦地の孤児らを保護するため」と主張し、連れ去りを否定している。

国際刑事裁判所があえて逮捕状を出したと公表したのは、子どもの連れ去りがいまも引き続き行われているので、こうした犯罪が繰り返されることを阻止する狙いがある。国連安保理の常任理事国である大国(ロシア)の現職大統領が、こういった犯罪で逮捕状を請求され、正式に被疑者になることが国際社会に与える影響は大きい。
逮捕状が出されたということは、プーチン氏はロシア国外では逮捕され裁判にかけられるべき人物となったことを意味するわけで、今までロシアに対して中間的な対応をとってきた国々にインパクトを与え、世界の国々の指導者は、プーチン氏と握手をしたり交渉したりすることをためらうようになるだろう。
国際社会は協力して、ロシア政府がプーチン氏を国際的な法執行機関に引き渡すよう、できる限りの圧力をかける必要がある。

最大の問題は、国際刑事裁判所には日本を含む123の国と地域が参加する一方で、ロシア、アメリカ、中国という大国が不参加ということだ。僕は「あんたらも加盟しろよ!」と言いたい。
下図(右)のうち、黄色く塗られた国は国際刑事裁判所に非加盟。プーチン氏を逮捕可能なのは白色エリアの国だけなので、プーチン氏はそこに入国しない限り逮捕されない。

  

アメリカは「軍事作戦に制限がかかる」という理由で国際刑事裁判所に参加しておらず、自分たち(米国)が当裁判所を軽視しているのに、「プーチン氏は逮捕されるべき」とか、どの口が言うのかと。プーチン大統領を国際法の視点から糾弾できるのは、国際刑事裁判所の加盟国だけだ。また、中国も大国としての責任を果たしていない。習近平氏は中国軍が訴追されるような事態を引き起こす気なのかと警戒してしまう。
とにもかくにも、国際手配されたプーチン氏は、もはやこれまでのように行きたい場所へ自由に行ける身分ではなくなった。いまや、氏の存在そのものが世界の脅威となっており、ロシア人の手で失脚させ司法の場に引きずり出してほしい。

●3月16日…(今日の良かった)野球WBC、イタリアに9-3で快勝してベスト4に進出!大谷選手とダルビッシュ選手が同じ試合でマウンドに立って実に豪華だった。今後はフロリダ州マイアミで戦うことに。
〔今後のトーナメント日程〕
3/20…キューバVSアメリカorベネズエラ
3/21…日本VSメキシコorプエルトリコ
3/22…決勝戦

●3月15日…(今日の良かった)マーベルの最新作『マーベルズ』が11月10日に日米同時公開決定!アベンジャーズに登場したキャラの中でも、規格外の強さを見せつけたキャプテン・マーベルが主人公とのこと。彼女がピンチになるといい、どんな危機が訪れるのか想像もつかない。秋が待ち遠しい。

  ポスターが超かっこええ!

//高市元総務相のマスコミ圧力問題、公文書が捏造されたかどうかの調査が3週間かけてもできないってどういうこと?2時間もあればわかりそうなものなのに。劣化が激しすぎる。

//ガーシー元議員に逮捕状、国際手配。1年間の議員給与は2千万円、されど一度も国会で法案審議に参加せず。暴露系というので、政治の闇や、官僚の汚職、電通など大企業の腐敗を暴くのかと思いきや、そういう動きはほとんどなし。芸能ネタばかりで、税金を中抜きする支配層はノーダメ。結局、何がしたかったのだろう、この人は。議員になってどんな巨悪を明らかにした?

●3月14日…(今日の良かった)英BBC「ジャニー喜多川氏性加害」告発番組、全世界放送へ。1999年から、故・ジャニー喜多川氏による所属タレント(主にジャニーズJr.)への性加害が噂され、文春との裁判で加害の事実が認定されても、ジャニー喜多川氏の権力があまりに大きいため、マスコミも日本社会も見て見ぬ振りをしてきた。3月18日午後6時10分から「BBCワールドニュース」で60分の《Predator : The Secret Scandal of J-Pop(J-POPの捕食者〜秘められたスキャンダル)》がオンエアされるとのこと。あちこちで取り上げられるだろう。芸能界の性搾取を根絶するときが来た。

//アカデミー賞授賞式には、昨年度に亡くなった映画関係者の追悼コーナーがある。そこに作曲家アンジェロ・バダラメンティ(85)の名前があってびっくり。調べたら年末に他界しており、不覚にも訃報に気づかなかった。
バダラメンティはデヴィッド・リンチ監督に重用され、『ブルーベルベッド』『マルホランド・ドライブ』『ワイルド・アット・ハート』やテレビドラマ『ツイン・ピークス』の音楽を手がけた。

バダラメンティ作曲、リンチ作詞、ジュリー・クルーズ歌による『ミステリーズ・オブ・ラブ』(4分26秒)はバタラメンティの天才を存分に味わえる名曲。この至上の透明感!一晩中でも聴ける。

※歌を担当したジュリー・クルーズも昨年に他界。6月にジュリーが、12月にバダラメンティが旅立った。デヴィッド・リンチは77歳で健在、俳優としてスピルバーグの新作『フェイブルマンズ』に出演している(ジョン・フォード役)。
『ツイン・ピークス』のテーマ(5分)

●3月13日…(今日の良かった)アカデミー賞、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が主要各賞を総ナメ!人間讃歌系のSFコメディであり、とても良い映画なんだけど、なんせ下品なギャグ(下ネタ)が多く、万人に受けいれられる映画ではないので、この日記で「お薦めです!」と書くことを躊躇(ちゅうちょ)していた。でも、オスカー「7冠」は紛れもなく偉業であり、観るかどうか迷っている人がいたら背中を押したい。主演女優賞のミシェル・ヨーさんは、アジア系(マレーシア)として史上初めて同賞に輝いた。インディ・ジョーンズでトロッコに乗っていたあの子役も、めちゃくちゃ良いオッサン俳優に!

 
主演男優賞以外、すべて『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が受賞!

//ノーベル文学賞作家、大江健三郎 さんが88歳で他界。特に病気はなく老衰とのこと。大江さんいわく「取り返しがつかないことをしたと思った時、ある時間待ってみる力を奮い起こすように」。
人生、どんな慰めの言葉も届かず、時間しか解決できないことがある。時間が経つのをジッと待つのは、長期間にわたって苦痛にさらされるわけで、とても勇気がいること。だから、大江さんは「待つという行動」の重要性を懸命に訴えている。“待っている”のは何もしてないわけじゃない。“待つ”こと自体が、既に立派な行動なのだと。この言葉に幾度となく救われました。哀悼の意を表します。

 
※多くの著名な作家、文化人が、官邸やネット右翼からの攻撃を恐れて政治や歴史問題に口を閉ざすなか、信念を持ってリベラルな意見を述べた勇気ある方でした。


●3月12日…(今日の良かった)昨日書いたドキュメンタリーを観て、今まで以上に作曲家ハンス・ジマーの人物と映画音楽に惚れ込んでしまった。これを機に、ジマーの楽曲のマイBEST10を決めてみた。映画音楽はメインタイトルの他にも劇中の音楽に傑作がいっぱい!いつも仕事部屋にかけてる曲だし、選曲がほんと楽しかった!

★カジポン特選!ハンス・ジマー神曲BEST10

(1)『シン・レッド・ライン』から「Journey to the Line」(9分21秒)南洋の戦場にて
https://www.youtube.com/watch?v=5Hk_v9vfFaY
同じく『シン・レッド・ライン』から「Light」(7分19秒)旋律が沁みまくり
https://www.youtube.com/watch?v=kgsqdt5IdLY

(2)『インターステラー』から「Cornfield Chase」(2分)滅びゆく地球や宇宙空間に鳴り響くパイプオルガン最強
https://www.youtube.com/watch?v=JuSsvM8B4Jc
同じく『インターステラー』から「Detach(切り離し)」(6分42分)※3分50秒付近から失神
https://www.youtube.com/watch?v=w33ic5ak4SA

(3)『インセプション』から「Dream Is Collapsing 」(2分23秒)この緊張感がクセに
https://www.youtube.com/watch?v=OzLhXesNkCI
同じく『インセプション』から「528491」(2分23秒)上昇する弦が良いです
https://www.youtube.com/watch?v=N1WTIstPKTY

(4)『デューン』から「House Atreides」(13分54秒)※開始5分付近から神展開!バグパイプに感電
https://www.youtube.com/watch?v=O-5YTwVPNQ8

(5)『ライオン・キング』(1994)から「サークル・オブ・ライフ」(4分)※アフリカの大地!途中からエルトン・ジョンの曲
https://www.youtube.com/watch?v=GibiNy4d4gc

(6)『ブレードランナー2049』から「Sea Wall」(9分53秒)※開始2分付近から壮絶進化、なんすかコレ!!
https://www.youtube.com/watch?v=NujlXgBmUoU

(7)『グラディエーター』から「The Battle」(10分)拙者もローマ帝国の剣闘士に!
https://www.youtube.com/watch?v=unb3FdsT5fQ

(8)『バックドラフト』(1991)から「Fighting 17th」(4分24分)『料理の鉄人』オープニングで使用
https://www.youtube.com/watch?v=CDJWiWk5MT0

(9)『ラストサムライ』から「メインテーマ」(3分52秒)和風テイストをブレンド
https://www.youtube.com/watch?v=PYoaZjEmtMk

(10)『シャーロック・ホームズ』から「メインテーマ」(2分)19世紀ロンドンが見える
https://www.youtube.com/watch?v=OitWmEGe8zs

〔次点〕
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』から「Final Ascent」(7分31秒)あのクライマックスで流れていた曲(涙)
https://www.youtube.com/watch?v=1_LRINcuOnM


●3月11日…(今日の良かった)40年にわたって現代の映画音楽界をけん引してきた天才作曲家ハンス・ジマーのドキュメンタリー『映画音楽の革命児』をBSで鑑賞。様々な裏話があり興味深かった。『ライオン・キング』の冒頭(4分)はジマーの楽曲からエルトン・ジョンの歌に繋がるくだりがあまりに素晴らしいため、制作サイドが当初の物語構成を変更した(音楽を絵に合わせるのではなく、絵を音楽に合わせた)という。
『シン・レッド・ライン』の「Journey to the Line」(9分)や『インターステラー』の「Mountains」(3分39秒)や「Coward」 (8分)では、秒針が時を刻むような音が長く続く。そのことについてジマーいわく「私は“時間”という概念に魅了されています。だから時計のような音を多用します。いかしたリズムよりも無機質なカチカチという音を使うのです。聴いていてもどこで途切れるのかわからず、まるで流れる川のように進んでいく。どこかへ連れて行かれる感覚です」。あの不思議な浮遊感はジマーならでは。

最も印象に残ったのは、彼が映画音楽と向き合うときの誠実・真摯な姿勢。
「(映画音楽作曲家としてデビューした)1980年代、サッチャーが首相で炭鉱労働者のストライキがあって英国北部は荒れていました。不満を募らせた人々、同じイギリスでもロンドンを離れるとまるで別世界のようでした。貧しく、取り残され、忘れ去られ、自暴自棄になった人々の住む世界が広がっていた。実は私は今日までずっとある架空の女性のために音楽を作っています。名前はドリス、工業都市ブラッドフォード(マンチェスターの東)在住。グレーのコートを着ていて年齢不詳。できの悪い息子が2人いて、ろくでもないことばかりやっている。髪の染まり具合もパッとしない彼女は、毎日一生懸命働いている。そして週末には二つの選択肢がある。パブで一杯ひっかけるか、我々が音楽を手がけた映画を観に行くか。一生懸命働いている彼女は私にとってヒーローです。だから、彼女が映画を観に来てくれるなら、その料金に見合うものにしたい。“ドリスがどう思うか”が私の映画の判断基準です」。
架空の市民(労働者)に誇れる仕事をする、こんなふうに考えて、作曲している人はそういないと思う。

若き日のジマー。かっこいい!

「“ドリスはどう思うか?”が
私の映画の判断基準です」

※ハンス・ジマーが作曲した主な作品(ジマー作品と知らずにサントラ盤を聴いてたのもあった!)→
レインマン(1988)、バックドラフト(1991)、テルマ&ルイーズ(1991)、トゥルー・ロマンス(1993)、ライオン・キング(1994)、クリムゾン・タイド(1995)、ピースメーカー(1997)、シン・レッド・ライン(1998)、グラディエーター(2000)、ラストサムライ(2003)、パイレーツ・オブ・カリビアン(2003)、ダークナイト(2008)、シャーロック・ホームズ(2009)、インセプション(2010)、インターステラー(2014)、ブレードランナー2049(2017)、007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2021)、デューン(2021)、トップガン マーヴェリック(2022)。

●3月10日…(今日の良かった)前回の大河『どうする家康』を見ていない方、11日(土)13時5分から再放送があるので是非!とにかくもう、松山ケンイチ(家康の家臣・本多正信役)が最高なんです。家康を裏切って一揆衆の味方につく正信を、松山ケンイチは実に人間味あふれる演技で魅了。彼が画面に映ると“この場面ではどんな表情をしているのだろう”と視線が釘付けになります。ときにずる賢く、ときに非情な武士となる本多正信ですが、心の奥底は弱き者の側に。「民の声に耳を傾けるべき」と家康に切々と訴える姿に胸を打たれました。松山ケンイチ版本多正信の映画を見たい!
「悔いなければならんのは殿でござ
る」、民の窮状を知らぬ家康に激怒
ほっぺの片側を膨らませるときは
秘策を思考中。名案が浮かぶ前兆

●3月9日…(今日の良かった)野球世界一を決めるWBCが開幕!日本は今日の初戦で大谷選手が二刀流で出陣予定。今回のWBC、日本は組合せ運がめちゃくちゃ良かった。4つのグループのうち、大リーガーの人数はグループDが82人(ベネズエラ、ドミニカ他)、グループCが68人(米国、メキシコ他)、グループAが26人(キューバ、イタリア他)。一方、日本が所属するグループB(日本、韓国、豪州、中国、チェコ)はたったの6人でしかもそのうち4人が日本人という。82人と6人、めっちゃ極端な差が生まれたものだ。

●3月8日…(今日の良かった)公開が始まった『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』、めっちゃ好評で良かった。『シン・仮面ライダー』も17日から封切りだし、子どもも大人も楽しみな春休みです。僕の期待度ナンバーワン映画はSFコメディ『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 』。
※カジポン家の悲劇…先日、マーベル『アントマン』最新作、思い切って4DXの高いチケットを家族3人分(7千円…)買ったのに、日付を間違えて購入したことが上映10分前に発覚!カジポン絶句、妻子は怒りを通り越して呆れ果て目が点。
係員さん「6時間後の上映なら空席がありますが…」。完全に心が折れ、「配信されるのを待とう」と帰宅。「ちょっと甘いものでも食べて元気出そう」とみたらし団子を食べました。皆さん、ネットで事前購入する時は必ず日付の最終チェックを!(涙)

●3月7日…(今日の良かった)「私の雇い主は日本国民。国民のために仕事ができる国家公務員に誇りを持っています」。今年の3月7日は、財務省の故・赤木俊夫さん(54)が、上司から安倍元首相にかかわる公文書の改ざんを強要されて自死を選んだ日から、ちょうど5年。
「内閣が吹っ飛ぶようなことを命じられた」と、理不尽な改ざん命令に涙を流して抵抗したという赤木さん。赤木さんは安倍昭恵夫人が名誉校長だった小学校への、国有地の不正ディスカウント疑惑(森友問題)で、公文書から安倍さんや昭恵夫人の名前などを削除し、それを「恐ろしいことをした」と悔いていた。
そして2018年3月7日、「抵抗したとはいえ関わった者として(国民に対して)の責任をとる」と後悔し死を決断。日本人として、この日付を絶対に忘れたくない。改ざんを命じた黒幕が官邸だったという証拠はない。でも、確実にいえることは、もし安倍さんが首相でなければ、赤木俊夫さんはまだこの世に生きていたということ。
「5年目」の命日なので、大手メディアがそのことを少しでも取り上げてくれるかもと期待したけれど、NHKはともかく、森友問題をスクープした当事者の朝日新聞すら、赤木さんのことは一言も触れず。これでは「国民が雇い主」と言っていた赤木さんが浮かばれなさすぎだ…。赤木さんの遺書には震える字で「最後は下部が尻尾を切られる。なんて世の中だ」と書かれていた。
誰かが「今日は赤木俊夫さんの命日だ」と言わないと風化が加速してしまうので、ここに記しておきたい。赤木さんのことを忘れません。
※いまだ誰1人として、赤木さんに改ざんを強要した人物は逮捕されていない。それどころか、上司や関係者はみんな異例の出世を果たした。

  

//確定申告の期日(3/15)まで、あと8日。

●3月6日…(今日の良かった)今月9日夜にBS1で映画音楽の天才作曲家ハンス・ジマーのドキュメンタリーがオンエアされるらしい!やった!ニーノ・ロータ、エンニオ・モリコーネ、ジョン・ウィリアムズといった偉大な巨匠たちと、肩を並べる存在になったハンス・ジマー。その創作の秘密を解き明かすとのこと!

//NHKスペシャルでやってた南海トラフの予想震度が怖すぎるんですけど…。今回のドキュメントでは、まず西日本の地下の岩盤が割れ(第一波)、数日後に東海地方に第二波が来るというものだった。なんなんすか、この震度…。特に四国…。

  第一波

  第二波

番組HPにはもっと詳しい情報があります。

●3月5日…(今日の良かった)更新中

●3月4日…(今日の良かった)更新中

●3月3日…(今日の良かった)更新中

●3月2日…(今日の良かった)更新中

●3月1日…(今日の良かった)更新中

●2月28日…(今日の良かった)記憶や深層心理をテーマにした超傑作サスペンス映画『インセプション』(2010)の中で、“目覚めの音楽”として使用されていたシャンソンの女王エディット・ピアフの名歌《水に流して》。1960年の古い曲だけど、歌詞がめっちゃ映画に合ってるし、これを使うことを考えたノーラン監督はやっぱ天才だわ。こんなに良い歌詞なら、日本の映画配給会社は歌にも字幕をつけるべきだった(仏語だし)。たった2分ちょいの歌なのに物語がいっそう深くなる。

《水に流して》(2分22秒) "Non, je ne regrette rien"

いいえ、後悔してないわ
私は何一つ後悔してない
私に起きた良いことも悪いことも
私には同じこと
いいえ、後悔してないわ
私は何一つ後悔してない
代償を払って過去は清算した
もう忘れ去ったわ
私には過去なんてどうでもいいこと
いろいろな思い出
火をつけて燃やした
悲しみも喜びも、今はもう必要ない
過去の恋は清算した、震える想いと共に
永遠に追い払った、またゼロからやり直そう
いいえ、後悔してないわ
私は何一つ後悔してない
私に起きた良いことも悪いことも
私には同じこと
いいえ、後悔してないわ
私の人生、私の喜びは、今日から始まる
あなたと共に始まるのよ


/そしてネット配信時代のいまにあっても、レンタルDVD店は必要と実感。ピアフの伝記映画『エディット・ピアフ 愛の讃歌』(2007)は、ピアフ役のマリオン・コティヤールが本作でアカデミー主演女優賞に輝いているのに、アマゾン・プライムにもNetflixにもU-NEXTにもない!正確にはアマゾンはかつてあったみたいだけど現在は見られず痕跡だけ残っている。アマゾンの映画あるあるだ。近所のツタヤは昨年撤退してしまい、藁にもすがる思いで訪れた、駅から離れたGEOでついにこのDVDを見つけた。どんなに嬉しかったか!ありがとう、GEO!

●2月27日…(今日の良かった)最近、毎日フーファイターズの『Everlong』(4分)を聴いている。疾走感がなんとも心地良くクセになる。冒頭の歌詞も「Hello, I’ve waited here for you(やぁ、君を待っていたんだ)」とつかみバッチリ。

/統一教会(政界汚染、高額寄付、養子縁組)、エホバの証人(児童へのムチ打ち、輸血拒否)、幸福の科学(教祖の他界)、そのすべてに激震中。家族愛をうたう教祖が、別れた妻や子どもたちを、手の平を返して罵(ののし)る言動を見て、信者は疑問に感じないのかといつも思う。文鮮明氏にしろ、没後に後継者争いが起きたり、家族間で訴訟沙汰になるとか、それを見通せなかった教祖に僕ならついていけない。

/あまりに花粉がきつくて、3/13にマスク解除になってもしばらく手放せないな…。

●2月26日…(今日の良かった)『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』の放送開始日が4月9日に決定!中断している『ゴールデンカムイ』も4月3日に再スタート。
『進撃の巨人』のラストエピソードはシーズン方式ではなく、前後編のたった2話と知り驚く。あと2話であの壮大な物語が完結するというのか。前編は3月3日の夜!

/毎週末、ジョジョアニメがオンエアされる度に、ツイッターのトレンドにジョジョが上がってくるのが嬉しい。先週はウェザーが3日間ほどトレンドに入りっぱなしだった。今でさえこの盛り上がり、いったい最終回の放送後はどうなることか!原作第6部が完結したのは2003年。それから20年後にウェザーやアナスイの名前がトレンドにあがるなんて、当時は想像もできなかった。めっちゃ感慨深い。マジで時代がジョジョに追いついた感ある。

●2月25日…(今日の良かった)大阪地裁が『アベノマスク』の単価や数量などを国に開示するよう命じた!あの布マスクは、製造業者の選定過程が極めて不透明で、品質も虫の混入やカビ発生など酷いものだった。神戸学院大学の上脇博之教授らが、国に対し業者との契約に関する文書を情報公開請求したところ、国は「今後の価格交渉に支障が生じる」などとして、発注した単価と枚数を黒塗りにし非開示に。これではらちがあかないと、教授らは情報開示を求めて国を提訴した。
28日の判決で、大阪地裁は「単価や数量を開示することは今後の価格交渉などに支障を与えるものとは認められず、国が不開示としたのは不当である」として、情報を開示するよう命じる判決を出した。原告の上脇教授「約500億円もの巨額の税金が使用されたアベノマスク配布事業について、司法が政権や中央省庁の隠ぺい体質を断罪し、情報を国民に明らかにすることを命じたものであり、重要な意義がある」。
※まともな判決が出て良かったし、そもそも税金を使った事業の内容を国民に開示できないのがおかしい。

//ぐああ、スギ花粉の量が過去10年で最大だと!?

●2月24日…(今日の良かった)全世界の墓マイラー・歴史・文化人類学ファンにおくる『地球の歩き方・世界のすごい墓』が刊行されました!インドのタージ・マハル、中国の始皇帝陵、エジプトのピラミッドなど巨大墳墓から、ゴッホ、ベートーヴェンなど芸術家の墓所まで「194」もの墓と霊廟を、たくさんの美しい写真と旅の雑学とともに案内しています。 本書でメインライター3人のひとりとして、主にヨーロッパ・米国の墓とアジアの一部を担当させていただき、また写真80点を提供しました。

紀元前3千年から現代まで網羅しており、この本は世界の様々なお墓文化にめぐり会う“扉”になるかと思います!僕自身、アフリカ・セネガルの貝殻の墓、中央アジア・ウズベキスタンの青タイルの巨大廟、中東イランの古代の墓、フィリピンやインドネシアの崖の墓など、この本で新たに訪れたいお墓をたくさん見つけました。多様な弔い方があり、豊かに広がる墓文化(ハカルチャー)に驚きました。
本書のサブコーナーのコラムには「心に響く墓碑銘の言葉」「お墓を訪ねて知る平和の尊さ」「世界にも“お盆”がある?」などもあります。

ときに、この本を作るにあたって、感動的なことがありました。34年前の1989年、初めて欧州一周の墓巡礼を敢行した際に持参した「地球の歩き方」には、パリの偉人のお墓マップや、郊外のゴッホの墓への詳しい行き方が掲載されていました。まだネットがない時代、これらの地図がどれほど重宝したことか!それを作成したのが、今回の本で編集担当だったSさんその人でした。もう驚いたのなんのです。本格的に墓マイラーとなっていくきっかけを作った方と、30年の時を経て一緒に本を作る日が来ようとは!人間の縁はまっこと不思議ですね。

1987年に誰と共有するでもなく、ひとりで始めた墓巡礼。おそらく、インターネットが発明されなかったら、ごく身近な人をのぞいて、僕の墓巡礼の体験は誰に伝わるでもなく、人知れずこの世から消えるだけでした。こうして、「地球の歩き方」という、お世話になった旅行本の作成にたずさわることができ感無量です。

※約220ページ、オールカラー、1980円です。よろしければ下記のアマゾン・リンクをご利用くださいませ。
(短縮URL) https://amzn.to/3kEO0Y9

  

  194箇所掲載!

★収録された国と地域…インド、ベトナム、中国、イラン、サウジアラビア、トルコ、イスラエル、エジプト、ヴァチカン、イタリア、フランス、モナコ、イギリス、アイルランド、スペイン、ドイツ、オーストリア、スイス、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、スウェーデン、ルーマニア、クロアチア、チェコ、ブルガリア、ハンガリー、ポーランド、ギリシア、リトアニア、ロシア、アメリカ、プエルト・リコ、カナダ、グアテマラ、エクアドル、グアドループ、メキシコ、アルゼンチン、チリ、ペルー、キューバ、ジャマイカ、モロッコ、チュニジア、セネガル、アルジェリア、ガーナ、ヨルダン、パレスチナ、パキスタン、タイ、カザフスタン、ウズベキスタン、韓国、台湾、フィリピン、インドネシア、タヒチ、サモア、オーストラリア、日本。

●2月23日…(今日の良かった)ヤフーニュースのコメント欄は誹謗中傷や根拠のない推測、誤読による不適切なコメントが長く問題となっていた。そこで昨年11月にID登録時の携帯番号の設定を必須化したところ、コメント投稿停止措置を受ける悪質なユーザーが56%も減少し、不適切なコメント(投稿時の注意メッセージの表示回数)も22%減少したという。また、24時間体制の専門チームによる人的パトロールやAIによる監視を駆使し、不適切なコメントの削除にも注力しているとのこと。差別主義者の無法地帯だったヤフコメ欄。もっと早く対策をしてほしかったけど(20年遅い)、二次加害や悪質デマが減っているならホント嬉しい。

●2月22日…(今日の良かった)24日25時Eテレ『浦沢直樹の漫勉neo(18)』は漫画家・浦沢直樹先生が「超熱血マンガ家」島本和彦先生の仕事場を訪ね、作品誕生の瞬間を目撃します!島本先生の道具(特別な鉛筆・Gペン)へのこだわり、驚きの表現術などを紹介。漫画家が漫画家に密着する異色のドキュメント!漫画愛爆発、激アツの島本先生がどんなことを語られるのか、めちゃ楽しみです!

●2月21日…(今日の良かった)これまで少なくない日本企業が外国人技能実習制度を悪用し、最低賃金以下の給料で長時間労働をさせ、米国務省や国連から、制度が「人身取引」と名指しで批判されてきた。特に縫製業で賃金不払いが横行し、業界はイメージダウン。そこで、岐阜県で監理団体「MSI協同組合」が結成された。加入できるのは、不正のないクリーンな企業だけ。事前に加入希望社の「身体検査」を徹底し、加入後の監査は、実習生に待遇や労働環境を直接聞き取る。企業に給与明細発行を義務づけ、実習生を支援してきた労働組合出身者が監査。そうすることで技能実習生は「MSI協同組合」傘下の会社を選んで働くことができる。
岐阜の縫製会社ヴェルデュールの近藤知之社長いわく「外国人実習生は、安価な単純労働者ではない」。同社で働く実習生の賃金は岐阜県の最低賃金時給910円を上回り、長時間残業は認めない。宿舎は工場近くの、日本人も暮らすアパート。エアコンなど家電付きの2LDKに4人一組で暮らす。「適正な賃金を払い、宿舎費などを含めれば、人件費は日本人の1.5倍。それでも雇うのは、即戦力の彼女たちがいなければ仕事が回らないから」。全都道府県に同様の監理団体が結成されますように!

//今月でテレビ放送開始70年。僕の世代はテレビとともに育ったし、お金のない学生時代は映画をたくさんテレビで見た。一方、NHKの調査によると、今の10代は平日にテレビを平均1時間も見ていないという。それどころか、半数はまったく見ないというから隔世の感がある。もちろん、とってかわったのはネット動画の視聴。YouTubeが誕生した2005年に、20年も経たないうちにこんなに激変すると誰が想像したろう。
でも“テレビは終わった”なんて思わない。毎日このサイトに「お薦め番組情報」をアップしているからわかる。あの番組情報はNHKとEテレだけであんなにたくさんある。民放を含まないのに。そのことをもっと伝えたいな。

●2月20日…(今日の良かった)同性婚の法制化やLGBTQ差別禁止法が定められていないのは、先進7ヵ国で日本だけ。5月にG7広島サミットを控える中、国際社会から厳しい意見も出ている。そこで講談社ViViが同性婚について若い世代のリアルな意見をアンケート調査した結果、10代20代を中心に「認められるべきだと思う」という回答が91.7%(726人)もあり、「認められるべきではない」という回答は4.8%(38人)に留まった。素晴らしい、さすが若い人は柔軟です。同性婚を法制化すれば「社会が変わってしまう」という首相や、「(同性カップルを)見るのも嫌だ。隣に住んでいたら嫌だ」という元首相秘書官とは大違い。寄せられた賛成意見も説得力のあるものが多かった。→

・幸せになる権利はみんな平等に与えられるべきだから。(18〜24才・福岡県)
・個人の幸福追求を阻害する権利はないし、他人が同性と結婚したところで特に自分に害があるわけではない。(18〜24才・神奈川県)
・結婚という制度を当たり前のようにある国の中に、できない人たちがいるというのは社会的な不平等でその人の人権がないことが問題。(18〜24才・石川県)
・異性間でも子供を産めない・産まない夫婦もある。子を持つという点に対しては特別養子縁組という制度で血縁関係なく実子として認められる制度もある。それならば子を産めないという点では同性間でも一緒なので、養子等の制度の拡充も含めて婚姻が認められない理由にはならないと思う。(35才以上・愛知県)
・海外を例に見ても同性婚が認められたからといって不利益になったことは無いと思うし、何より幸せな国民が増えるだけだと思う。(25〜29才・大阪府)
・当事者にとってはさまざまな制度が利用できてメリットが大きく、当事者でない人たちにとっては何ら変わらない生活が続くだけなので、社会への悪影響は全くないと考えるから。(18〜24才・東京都)
・婚姻と出産を紐づけて少子化的な観点から反対する人が多いが、それらに相関性はなにもない。(35才以上・東京都)
・同性婚が認められていない今でさえ、出生率は年々下がり虐待は増え続けている。ならば同性婚を認めて養子制度を改め代理出産についても良い方に考えていく方が今後の日本の為になると思う。同性婚を認めたら国を出て行く人が増えるのではなく、同性婚が認められていないから、今までもこれからも日本での生活を諦め海外に出て行く人が増え続けるんだと思う。(35才以上・広島県)

//『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』『キャプテン・ハーロック』などで知られるSF漫画の巨匠、松本零士先生が2月13日に85歳で他界されたことが、1週間後の今日(20日)発表された。宇宙を舞台にした冒険ロマンだけでなく、第二次世界大戦を描いた『ザ・コクピット』シリーズにも名作が多い。特に日米双方から特攻作戦を見つめた《音速雷撃隊》は戦争の虚しさがにじみ出た大傑作。哀悼の意を表します。※アニメ版『音速雷撃隊』(24分)




●2月19日…(今日の良かった)年末に放送されて話題を呼んだ傑作ドキュメンタリー、NHK『映像の世紀バタフライエフェクト:ロックが壊した冷戦の壁』が25日(土)15時5分からアンコール放送されます!東ドイツで監視社会への怒りを歌った女性歌手ニナ・ハーゲン、ドラッグや同性愛を赤裸々に歌い、チェコスロバキアで大ブームとなった、ルー・リード率いるベルベットアンダーグラウンド。そして西ベルリンから壁の反対側(東独)に向けてコンサートを行ったデビッド・ボウイ。「音楽が世界を変える」、と書くと“綺麗事”に聞こえるかもですが、東西冷戦の象徴「ベルリンの壁」を崩壊に導いた、3人のロックシンガーの実話は、音楽がいかに人の心を動かすか雄弁に語りかけます。メルケルさんのエピソードもめちゃくちゃ良かった!この番組は毎回良い内容ですが、当回はガチで永久保存版です。

●2月18日…(今日の良かった)憲法学者の蟻川恒正教授(日大法科大学院)が首相銃撃事件以降の政治の流れについて寄稿、よくまとまっていたので抜粋。言葉を慎重に選びながら統一教会と政治家の癒着を問いただしていた(1/24朝日)。

『(暗殺という)凶行を正当化しうる一片の理由もない。だが、教団友好団体のイベントに安倍氏がビデオメッセージを寄せていたことを知った上で、犯行当日の警察での取り調べに、「もともと統一教会を日本に引き込んだのは、岸信介元首相だ。ただ、すでに死んでいるので、その孫の安倍元首相を狙った」と供述した被告人は、自らの上に降りかかった不遇が政治の動きと無関係でないことを嗅ぎつけていた。
 教団から選挙支援を受けた政治家たちが、支援を受ける代わりに、教団による各種被害の拡大抑止を間接的に阻む役割を果たしたか否かを問い質(ただ)されたのは、自然の成り行きであった。
 自民党が野党時代の2012年4月に発表した憲法改正草案は、政教分離を定めた憲法20条1項後段を改正し、宗教団体は「政治上の権力を行使してはならない」という文言を削除する案を規定していた。このことは、反共産主義や男性支配型の家族観を掲げて政治権力の掌握を志向する旧統一教会と自民党との浅からぬ因縁に徴するとき、これまでとは異なる角度からの照明を必要としよう。

 教団との関係の弁明に追われた政治家たちの主張は、判で押したようなものであった。安倍氏の実弟で当時防衛相の岸信夫氏の例で見よう。「選挙だから支援者を多く集めることは必要なことだと思っている」。「次の選挙でどうなるかは軽々にお答えできない」
 これは、選挙至上主義である。選挙至上主義とは、第一に選挙のためとあれば大抵のことが許される政治家の「内輪」の感覚であり、第二にその感覚がそのまま政治家以外の人にも通じて当然だとする、「外部」感覚の欠損である。
 教団から被害を受けている者やその家族よりも自分たちの選挙を優先する岸氏ら多くの政治家のそうした態度の根底にあるのは、つまるところ想像力の貧困である。
 先の弁明のなかで岸氏は、教団信者による選挙支援の内容を問われて、「電話作戦などボランティアでお手伝いいただいたケースはあると思う」と述べ、「次の選挙で」支援を受けるかは「軽々に」答えられないとした理由を、「あくまでもボランティアベースなので」と説明している。
 ボランティアだから問題はないというのが、その言い分であろう。けれども、あえていえば、ボランティアだからこそ問題なのである。なぜなら、信者は、「ボランティアベース」で政治家の選挙事務所に入り込むよう教団側から言い含められており、無償の勤労奉仕を提供することで、教団が政治家とのパイプを作る手段に使われているからである。
 これは、高額献金とは形は違うが、教団による広義の搾取である可能性がある。政治家側は、その可能性にこそ思いを致すべきであった。それができなかったのは、国民たる教団信者の苦境への想像力が欠如していたからである。
 教団と自民党の関係について、安倍派の福田達夫氏が、「正直言う。何が問題かよく分からない」と述べたことは、事態を象徴して余すところがない。のちに発言の修正を図ったものの、当初の発言が「正直」なところであったろう。国民への想像力を働かすどころか、国民の心情に共感するふりをすることさえできなくなっているのである。
 戦後の日本政治において、ここまで明け透けな国民軽視を、政権与党の有力政治家がこぞって示したことがあっただろうか。

 かくも無残な政治の劣化は、「安倍一強」といわれた恵まれた政治環境に胡座(あぐら)をかいて、10年間、衆参あわせて6度にわたる国政選挙での勝利に酔った安倍氏「配下」の政治家たちが、我慢強い国民に高を括(くく)って、空騒ぎに興じた結果というよりほかに、説明のしようがない。
 政治権力の掌握を志向する旧統一教会と日本政界、とりわけ自民党・現最大派閥(安倍派)との関係を自己点検しようとする政治の動きは、すっかり沙汰やみになったかに見える。「敵基地攻撃能力」の保有の必要性を力強く語ったこの国の首相は、「戦争放棄」を定める憲法9条との関係には言及することがない一方、「継戦能力」という言葉を当然のように使った。
 空騒ぎの神輿(みこし)に担がれ続けた元首相が横死してもなお、この国の政治は、けじめをつけるどころか、新たな亡国の遊戯を始めようとしているかのごとくである。
 この悲劇からすら学びえないとしたら、この国には、一体どれだけの悲劇が必要だというのか。』


●2月17日…(今日の良かった)児童手当のモヤモヤが解決。僕は「裕福な家庭に児童手当は不要」と思っていたけど、先進国の中で高所得世帯を完全に不支給にする国はないといい、以下の3つの理由から所得の関係なく支給することに納得した。
(1)誰が対象で誰が対象でないかを調査するとなれば、そのために新たに膨大な費用(人件費)が必要となる。
(2)線引きされる所得は前年や前々年のデータであり、現状とタイムラグが発生する。支給時点で解雇されている可能性がある。
(3)欧州では、児童手当は生活保護のような収入が低いことの補完ではなく、子育てのための基本的な支出額の一定割合を国が負担する「社会手当」と考えられている。
それに加え、日本では少子化による子ども数の自然減によって、児童手当の給付額が2018年度からの3年で760億円も減っており、その浮いた予算を財源にあてれば国庫への負担も少ない。

//この時期、お年寄りは激しい温度変化で血圧が急激に変動する「ヒートショック」で命を落とすケースがあるので、自宅でも注意が必要。暖房の利いた居室から冷えた脱衣所に移動し、すぐに浴槽で温かいお湯につかると、血圧が繰り返し変動して心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞を引き起こす恐れがある。日本医師会は、脱衣所を事前に暖めたり、風呂の温度を低めに設定したりすることなどを対策として勧めている。

●2月16日…(今日の良かった)新右翼団体「一水会」をつくり、君が代を1万回以上歌い、日の丸も1万回以上掲揚したという鈴木邦男氏の次の言葉をメモ。「自由のない自主憲法よりは、自由のある押しつけ憲法を」。氏は先月79歳で他界。エセ保守の統一教会ビジネス右翼とは無関係の、反米独立をうたう本物の右翼、異色の言論人でした。合掌。
※一水会結成当初の鈴木氏の有名なエピソードで、リベラル派の井上ひさし宅に脅迫電話を入れた話がある。井上から逆に「君は愛国者だというが、ならば天皇全員の名を言えるか、私は出来るぞ」と全125代を暗誦されて「返り討ち」に遭い、謝罪したところ許しを得ることができたという。
この話を聞いて、僕は初代神武天皇から124代昭和天皇まで全天皇の陵墓を墓参りしているけど、そんな右翼はいるのかな、と思ったり。

●2月15日…(今日の良かった)厚労省が13日に発表した情報によると、7カ月ぶりに全国のコロナ新規感染者が1万人を下回ったとのこと!サッカーの応援で声出しが解禁されるなど、人々の動きが活発になってきているのに、全体で減っているのが嬉しい。

●2月14日…(今日の良かった)発生から1週間が経ったトルコ・シリア地震(死者3万5千人)、夜間は氷点下になるのに182時間ぶりに12歳の少年が救出された。希望はまだある。

●2月13日…(今日の良かった)うお〜、渋谷駅と原宿駅の巨大ジョジョ壁画が凄すぎる!渋谷のモノクロ壁画、いったい何メートルあるのだろう?東京に住んでいたら絶対に見に行くのに!2月17日、ウルトラジャンプにて“ザ・ジョジョランズ”連載開始!

  

原宿駅の階段にポルナレフの後ろ姿。これ一番上でDIOごっこができるやん!(笑)

●2月12日…(今日の良かった)統一教会による被害を「競馬ですったようなもの」と言って被害者を侮辱するなど、あらゆる媒体で数々の問題発言をしながらも、保守論客としてテレビで引っ張りだこだった三浦瑠麗氏がメディアから消えて、少しホッとしている。氏の夫が代表を務める会社が太陽光発電事業に関する10億円の投資トラブルで1月19日に東京地検特捜部から家宅捜索を受けたこと、そして氏が政府の成長戦略会議のメンバーという「みなし公務員」という立場にありながら、夫の事業に利益誘導をしていた疑惑が問題になっている。

三浦瑠麗氏の暴言で忘れられないのは、財務省の故・赤木俊夫さんが森友問題で官邸を有利にする公文書改ざんに関わったことを後悔し「国民に対して責任をとる」と自死された際、氏は「本当にこの問題っていうのは人が死ぬほどの問題じゃないんですよ」と半笑いで言い放ったこと。その後、三浦氏から遺族の赤木雅子さんに謝罪はなく、この言葉を撤回することもなくテレビに出続けていた。 『朝まで生テレビ』のレギュラーにしていたテレビ朝日、『めざまし8』に抜擢したフジテレビのモラルを疑う。

ときに、三浦氏は安倍元首相と会食するなど官邸とも近かった。安倍氏の応援団にもかかわらず、国葬儀に参列した際に、場違いなシースルー喪服姿だったことに仰天したし、葬儀後にSNSへ「竹中平蔵さんと『朝生』よりも長い時間、一緒にいたの初めてで楽しかった」と投稿したことに目を疑った。葬儀で「楽しかった」はないだろう。氏は夫の弁護士が、統一教会の顧問弁護士であったことも発覚している。

●2月11日…(今日の良かった)23日21時半からNHK『100カメ』でアニメ制作スタジオ・MAPPAの特集があります!息を呑む圧倒的な作画力で視聴者の度肝を抜き、『この世界の片隅に』『進撃の巨人』『ヴィンランド・サガ』『チェンソーマン』などで超絶ハイクオリティの“神作画”を連発しているアニメ界の特異点に潜入取材!

●2月10日…(今日の良かった)ドイツ政治外交史の研究者・岩間陽子氏の言葉をメモ。
「(アウシュヴィッツ収容所記念館に現存する)悪魔がしたのかと思うような残虐行為の山の証拠。それを目の前にして、人間の善を信じる力が私の中に残るだろうか、という疑問があった。だが、このような残虐行為の跡が残っていることこそ、人間の中の「善」への希望なのだ。より恐ろしいのは、忘れ去ることだ。記憶から消えてしまい、誰もアウシュヴィッツを残そうとさえ思わない世界の方が、ずっと恐ろしい」。

●2月9日…(今日の良かった)東京都が少子化対策として国に先んじて1.6兆円を投じることを発表。2017年に都内の待機児童は全国最多の8586人だったが、保育施設を増やして2022年に300人まで激減したが、出生率は全国最下位の1.08(全国は1.30)。保育所を増やしても、経済的に苦しければ子どもを持てないことが明確になった。そのため、小池知事は「0〜18歳全員に月5千円給付」案を公表、第2子保育料無償化なども打ち出した。今の児童手当は中学生以下に年代が限られ、所得制限もあることから、知事いわく「都が切れ目なく子育てを支えるというメッセージは出生率を大きく反転させるきっかけになる」「国はこの後、確実に追っかけてくる」。

/一方、こんな意見も。東大の山口慎太郎教授(家族経済学)
「子どもが1人いる家庭が現金給付を受けた場合、そのお金は今いる子の教育費などに使われることが多いです。つまり現金だと、子どもの「数」よりも「質」のために使われる。所得が増えても、それに伴い教育支出も増えるため、負担感はなかなか下がりません。そのため、さらに子どもを持つ動機にはなりにくいのです。夫は「子どもを持ちたい」と思っていても、妻が「子どもを持ちたくない」と思っている夫婦も意外と多いことが明らかになりました。妻がそう思うのは、「自分に育児の負担がくる」と認識しているからです。夫婦のギャップを埋めるには、男性が育休を取ったり、子育て負担を担ったりすることが重要です。男性の家事育児負担の割合が高い国ほど、出生率が高いというデータもあります。」
残業をなくし休暇を増やすなど、国レベルで労働環境の改善が必須です。
※日本の場合、国内総生産(GDP)に占める教育機関への公的負担が非常に少なく、経済協力開発機構(OECD)加盟国で下から2番目の低さ。

●2月8日…(今日の良かった)「世界最強の主力戦車」と評価されるドイツ製の「レオパルト2」を、欧州各国の軍は計約2千両保有している。米国の主力戦車「エイブラムス」、イギリスの「チャレンジャー」の性能を上回るこの戦車を、ウクライナ政府は各国に提供を求めてきた。ドイツのショルツ首相は、レオパルト2の投入がNATOとロシアとの直接対決に繋がりかねないと懸念、自国からの提供に慎重だった。ポーランドやフィンランドなどは保有するレオパルト2の提供に前向きだが、ドイツは再輸出を認めなかった。だが、いまだにロシアからの無差別に近いミサイル攻撃が繰り返され、市民の犠牲者が増え続けているため、ついにドイツはレオパルト2の提供を決めた。ウクライナは大喜びしており、郷土奪還の士気もあがっている。
ただ、操縦には十分な訓練が必要なため、実際に配備されるのは最短でも3カ月先。ロシア側は配備前に勝利を決めるべく攻撃を激化するとが予想され、予断を許さない状況だ。

●2月7日…(今日の良かった)来年放送の大河ドラマ『光る君へ』の出演者が発表された。主役の紫式部が吉高由里子さん、彼女が心を寄せる藤原道長が柄本佑さん、ライバルの清少納言がファーストサマーウイカさん、紫式部の父藤原為時が岸谷五朗さん、母ちやはが国仲涼子さん、弟藤原惟規が高杉真宙さん、陰陽師の安倍晴明がユースケ・サンタマリアさんとなった。キャスティングを聞いただけで夢が膨らむ。

●2月6日…(今日の良かった)中国・上海市の医療機関に勤める日本人医師いわく「農村部も含めてコロナ感染のピークは去った」。一時は国家が麻痺するのではと思うほど、凄まじい感染爆発が起きていた中国。あの状態が続けば、そこから最悪の変異ウイルスが生まれるのも時間の問題だったし、ウイルスが侵入しやすい環境にある隣国の人間としては、大いに懸念していた。第二波の心配は残るが、とにもかくにもピークが過ぎて良かった。

//トルコ・シリア大地震、続報が入るにつれ死者の数が急速に増えていき7千人に。しかもまだ全貌が分かっていないという。内戦と凍えるような寒さで救助は難航。これはつらい…。

●2月5日…(今日の良かった)日曜夜のドラマ『ブラッシュアップライフ』が面白すぎる!記憶を持ったまま3周目の人生を生きるという荒唐無稽なストーリーながら、安藤サクラさんの神がかったナチュラル演技で、まったく違和感なく没入。主人公は来世がオオアリクイやサバと知り、人間に生まれ変わるために人助けをするなど“徳を積む”。ボヤいたり皮肉を言いながらも、他人を助けるために奔走する姿が超好感。1周目の人生では苦手だった人物に、2周目の人生では良い面を発見し、人の見え方が変わるとか、なんて良い脚本なんだろう。まだ第4話、この先いったいどうなっていくのだろう!

//大河『どうする家康』は歴史SFとして楽しむことにした。この大河で史実がどうのこうのと突っ込むのはナンセンスというか、もうトコトン過剰演出で振り切ってほしい。そういう異色の大河があってもいい。山田孝之の服部半蔵が幸せになれますように。

●2月4日…(今日の良かった))2月16日22時からNHK『高橋幸宏 創造の軌跡』放送!YMOなど世界で活躍した高橋さんの肉声や貴重な演奏の映像で創造に満ちた人生を振り返るとのこと。名曲「ライディーン」もオンエア。

//ミャンマー国軍がクーデターで実権を握ってから2月1日で2年。欧米は国軍系企業などに経済制裁を科しているが、中国などとの取引には大きな影響を与えておらず、軍事政権が強硬姿勢を変えざるを得ないほどのダメージにはなっていない。市民への弾圧を続ける国軍に対し、国際社会は一致した対応を取れていない。特に日本は最悪で、亡命ミャンマー人の反対の声を押し切って、安倍元首相の国葬儀にミャンマー国軍の幹部を招待してしまった。これは軍事政権を正統な政権と認めたのも同じ。当然、国軍はすぐさまネットで国葬儀参列を報告し、日本がクーデター政権にお墨付きを与えたことを世界に宣伝した。国軍は民主派に対して死刑を執行しており、マジで岸田政権は責任を感じてほしい。

●2月3日…(今日の良かった)岸田首相の荒井首相秘書官が、「(同性婚の人を)見るのも嫌だ。隣に住んでいるのもちょっと嫌だ」「同性婚を導入したら国を捨てる人もいると思う」などと、性的少数者や同性婚に対する差別発言で更迭されたことについて、上智大の三浦まり教授(政治学)は、首相を支える幹部官僚に女性がいないことが「首相秘書官の発言と無関係ではない」と指摘。
更迭された荒井秘書官は、性的少数者への差別的な内容のほか、同性婚などについて「秘書官室もみんな反対する」という趣旨の発言をしている。その後、「同世代だからという趣旨で言ったが、実際に聞いているわけではないので、撤回する」と説明。
この発言について三浦教授は「同質的な感覚の人だけで普段から活動していると感じた」と指摘。意思決定の場に多様性がなければ、政策の細部に多様性の視点が入ってこない。岸田政権の秘書官には、財務、経済産業、外務省、警察庁など主要省庁出身の7人と首相の長男翔太郎氏の計8人が起用され、全員が男性。政府は「2020年代の可能な限り早期」に、管理職や政治家など指導的地位に占める女性の割合を30%程度にする目標を掲げ、首相も「岸田政権は持続可能で多様性を認め合う包摂的な社会をめざす」と強調するが、政策の意思決定に関わる首相側近は「男性一色」だ。
三浦教授は、多数派の立場に立った政策ばかりが打ち出される可能性があるとして、「中枢に中高年の男性しかいないのは、国家運営のリスクを高めてしまう」と指摘。5月に主要7カ国(G7)広島サミット(首脳会議)が開かれることを念頭に、「今回の秘書官の発言は、日本の後進性を世界に印象づけてしまった。『官邸に女性がいないこと』の恐ろしさに、首相は気づくべきだ」と話す。まったくもって同感だ。

/「同性婚を導入したら国を捨てる人もいると思う」とのことだが、それでは国を捨ててどこへ?アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、日本以外のG7はすべて同性婚が認められているし、選択式夫婦別姓が導入されている。逆に、周辺国で同性愛を違法としているのは、ロシア、中国、北朝鮮。どうぞお好きな国を選んで、自由に出て行ってくださいとしか。

/なぜ同性婚が待ったなしの人権問題なのか。以下に同性婚が実現できれば可能になることを整理。

〔法的な権利の一例〕
医療保険の被扶養者になれる
パートナーと実子や養子の共同親権を持てる
パートナーの遺産を相続できる
パートナーが死亡した際に遺族年金がもらえる
所得税の配偶者控除・配偶者特別控除が受けられる
パートナーが外国人の場合、日本への帰化ができる
離婚時の慰藉料請求ができる
離婚時の財産分与請求ができる
公営住宅に2人で入居できる

〔民間サービスの一例〕
入院中のパートナーに「親族」として面会できる
パートナーに対する医療行為に「同意」できる
パートナーの葬儀に参列できる
民間生命保険の死亡保険金受取人になれる
企業の慶弔休暇、慶弔見舞金、扶養手当・家族手当を利用できる
自動車保険の「運転者家族限定特約」を利用できる
携帯電話の「家族割引」を利用できる
クレジットカードの「家族カード」を利用できる
交通機関の「夫婦割引」「家族割引」等を利用できる

例をあげればキリがなく、2023年になっても同性婚に反対している政治家は、「日本には差別される側の人間が必要」と言っているのと同じです。

●2月2日…(今日の良かった)保守的な南部サウスカロライナ州で女性として初めて知事を務め、今「新しい世代の出番だ」と米大統領選挙に立候補したニッキー・ヘイリー氏(51)。両親はインドからの移民で、共和党では初のアジア系の大統領候補者。トランプ政権では国連大使を務めた。保守的な政策目標はトランプ氏と同じだけど、トランプ氏が主張する数々の陰謀論とは距離を置いており、また人種問題でも一線を画している。州知事時代には、白人至上主義者による銃の乱射事件で多くの黒人が犠牲になったことに涙を流し、差別の象徴と言われた(南北戦争時の)“南軍旗”を州庁舎から撤去したこともあった。彼女は新人時代から選挙に負けたことがなく、既に大統領選の出馬を宣言しているトランプ氏にとっては脅威となる。トランプ氏はかつての部下が対立候補となったことに当然激怒しており、さっそく彼女を罵り始めた。僕は共和党の支持者ではないけど、連邦議事堂襲撃事件を引き起こし、いまだに統一教会のイベントに祝電を贈り続けているトランプ氏になるくらいなら絶対にヘイリー氏がいい。トランプ氏は76歳、「世代交代」を訴える彼女の声が、共和党の支持者の心に届きますように。
※民主党も、バイデンは若い世代に未来を託し、若手女性議員アレクサンドリア・オカシオ=コルテス氏(33)が立候補できるくらいの変化がほしい。

  女性初の大統領を目指すヘイリー氏

●2月1日…(今日の良かった)昨日、NHKラジオで話した『ラジオ深夜便 世界偉人伝(第18回)』がNHKサイトにアップされました!(リンク先の開始4分頃から17分間。2/7の24時まで)。
今回はアメリカ東海岸に眠る人物から、野口英世(日米に2つの墓)、ペリー提督(今年は黒船来航170年)、そしてアメリカ文学最高傑作『白鯨(はくげい)』の著者ハーマン・メルビルの人生とお墓を紹介しています。
『白鯨』は素晴らしい小説ですが、メルビルの生前は評価されず、彼の以降の作品は世間から“黙殺”されました(没後に高評価)。私の人生に強い影響を与えた超重要作品であり、メルビルに恩返しがしたくて、(1)感謝のお墓参り(2)『白鯨』の良さを世間に伝える、この2つを続けています。今回、全国放送のNHKラジオで『白鯨』のことを語ることができ、「恩返しのチャンス!」と嬉しさに胸を高鳴らせました。

『白鯨』は長編かつ外国文学ということで、ハードルを高く感じてしまう方もおられるかと思います。ですが、大長編ゆえに長い航海を肌身で感じ、読んだことが、かけがえのない貴重な人生体験となり得る小説です。機会があれば是非!
ちなみに、『白鯨』の一等航海士スターバックはシアトルでコーヒー店の名前になりました。3人で創業したのでスターバックスと複数形に。店の看板が海をイメージしてるのは『白鯨』の乗組員だからです。航海士スターバックは皆を無事に帰そうとする優しい男。このエピソードは、NHKなので企業名を出せず、話すことができませんでした。(^^;)
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※ラジオを聴く時間がない方のために、放送分から『白鯨』の部分を、以下に文字起こししました。
〔メルビルと『白鯨』の世界について〕
(私)19世紀の作家で、アメリカ文学の最高傑作と讃えられる『白鯨』の著者ハーマン・メルビルを紹介します。メルビルは人生そのものも小説かというくらい波乱に富んでいます。彼は1819年にニューヨークの名家の子として生まれたのですが、12歳のときに父親が莫大(ばくだい)な借金を残して亡くなります。家計を支える為に学校をやめ、農家の手伝い、銀行員、教師など仕事を転々としますが、やがて一家は夜逃げに追い込まれました。その後、船乗りに憧れていた彼は、22歳のときに捕鯨船に乗り、ガラパゴス諸島などを訪れます。
(高橋アナ)実際に、捕鯨船に乗っていたんですか。
(私)はい。船に乗って1年半が経ったとき、船の生活の辛さに耐えかねて脱走し、南太平洋の島で人食い族の村に迷い込みます。オーストラリアの捕鯨船に救われますが、横暴な船長に対する乗組員の暴動に巻き込まれ、タヒチで牢屋に入れられました。脱走して別の島に隠れているところをアメリカの捕鯨船に救われ、ハワイで働いた後、アメリカ海軍に志願して軍艦に乗り込み、南米をまわって帰国しました。
彼はこの放浪によって、所が変わればモノの見方も異なり、西洋の価値観だけが真理でないことを知ったのです。
(高橋アナ)なんだか、小説や映画ができそうな人生ですね。
(私)ええ。まさにその通りで、帰国後に彼は、体験をもとにした海洋冒険小説を書き始め、27歳でデビューするとたちまち人気作家となりました。そして32歳の時に発表した作品が、白い巨大クジラとの死闘を描いた『白鯨』です。これは本当に素晴らしい小説です。おおまかなあらすじは、捕鯨船ピークォド号の船長エイハブが、かつて自分の片脚を咬み切った白鯨に復讐するために、大海原を捜し回り命を賭けて戦いを挑むというものです。映画にもなっていますし、人間とクジラの戦いというイメージを持たれている方が多いと思います。ですが、それだけではありません。
(高橋アナ)さらに何か深いものがあるのでしょうか。
(私)はい。白い蛇や白い鹿など、突然変異で現れた白い動物は、昔から神の使いなど聖なる存在として崇められてきました。白鯨は、ただ白いだけでなく、鯨という世界最大の動物であり、神や運命の象徴といえます。一方、エイハブが指揮する捕鯨船の船乗りたちの出身国は、オランダ、インド、中国、フランス、アイスランド、アフリカ諸国そのほかと実に多様で、船は世界の縮図、船乗りは全人類の代表に見えます。つまり、この作品を、神や運命と戦う人類という構図で読むと、何度も胸を鷲づかみにされる強烈なシーンがでてきます。エイハブは一度白鯨と戦って深手を負っており、いわば運命に敗北した経験を持つ人物なので、いやが上にも感情移入してしまいます。船乗りたちは、航海の目的が捕鯨ではなく白鯨との一騎打ちと知って「勝ち目はない」「自殺行為だ」と絶句するのですが、エイハブが鬼気迫る演説で「貴様らは皆エイハブだ!」と煽ると「確かにそうだ!やってやる!」と熱狂モードになり、読者もまるで自分がピークォド号の甲板にいるような感覚になるのです。
(高橋アナ)そのように聞くと何だか読みたくなってきますね。
(私)はい。ええ、ぜひお薦めします!ただこの小説、前半はなかなか話が進みません。鯨のうんちくが延々とあり、エイハブ船長は200頁を過ぎてやっと登場します。しかし、そこが作者の狙いなんです。海の上は基本、退屈です。何日も何日も鯨に出会えない日があります。メルビルは流れていく「時間」を体感させて、読者を「船の一員」にしてしまうんです。
(高橋アナ)展開の遅さが良い効果を出していると。
(私)読者は登場人物と長い時間を過ごします。一緒に夜の甲板(かんぱん)で星を眺めたり、ふるさとの話を聞いたり。ですから、白鯨との戦いで誰かが死ぬと、喪失感に胸を締め付けられます。この感覚は長編小説なればこそです。白鯨では末端の船乗りや雑用係の少年の内面まで描き出され、親近感を抱く船乗りがたくさんでてきます。私のお気に入りは、スタブという名前の二等航海士です。明るい性格のスタブは「ぐっすり眠れるだけでも、この世に生まれてきた甲斐があるってもんだ!」と辛い人生をユーモアで笑い飛ばし、理不尽な運命を前にしても、陽気であり続けることで戦っています。彼がクライマックスで白鯨に向かって叫んだ言葉が私は忘れられません。この小説は、人生を左右するような言葉が多く、ぜひ沢山の人に読んでいただきたいです。
(高橋アナ)『白鯨』を出版したあとのメルビルはどういう人生を送ったのですか。
(私)残念ながら『白鯨』はあまり売れず、その後も、作風が重くなるにつれて人気は低迷し、批評家には「狂人が書いたもの」とからかわれます。40代後半になると作家活動だけでは食べていけなくなり、約20年間、税関で勤務します。プライベートでは長男がピストル自殺をし、次男が家出をして病死、家が火事になるなど不幸が続き、失意のうちに72歳で人生を終えました。死亡記事を載せた新聞は少なく、ニューヨーク・タイムズに訃報が載ったのですが『白鯨』の原題である『モビー・ディック』の綴りが間違っていました。死後30年が経って作品の真価が認められるようになり、今は世界文学史上の巨人としてトルストイやドストエフスキー、スタンダールと名を連ねています。
(高橋アナ)メルビルのお墓はどのようなものでしょうか。
(私)いかにも作家というお墓で、前面には紙の巻物をかたどったレリーフがあり、お墓の上にはお供えのペンや鉛筆がたくさんありました。私はメルビルのお墓に、『白鯨』のスタブのことがどれだけ好きかを語りかけました。(文字起こし、終わり)
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※『白鯨』で印象に残った会話。
「おぬしは気が狂うが当然じゃ、何でまだ狂わぬ?どうして狂わずに堪えてゆける?おぬしが狂えぬのは、天がまだおぬしを憎んどるからか?」
「わしは火傷をし抜きましたで、傷痕一つでも焼くのは容易じゃござんせん」
※白鯨との闘いを前に、遺書を書き終わった船乗りの言葉。
「今から以後、何ヶ月か何週か分からぬが、いずれにせよみんな私の丸儲けだ。私は自分の寿命よりも生きるわけだから。これでばっちり死と破滅の穴へ飛び込む用意は出来た、さあ、矢でも鉄砲でも持って来い!」
※船の舵を取るのはバルキントン。彼は4年間の危険な航海を終えて帰港した別の船から、すぐにピークォド号に移って来ました。バルキントンは“陸地に足の裏を焼かれる気がする”男。港には慈悲が、安全が、憩いが、暖炉と温かい毛布があります。ところがバルキントンには港の優しさが危害であり、それにちょっと触れるだけで全身に戦慄がはしるのです。「真理は絶海の孤独にある。陸地で生きる屈辱より、怒涛さかまく海の底に滅びた方がマシだ。地にすがり地を這うもの、おお、つまりそれは虫けらではないか!」。
これら魅力的な船乗り達が、総勢30名以上。読者は彼らと共に航海をします!
メルビルの墓(NY) 作家の墓ゆえ多量のペンがお供えに
野口英世の墓(NY) ペリー家の墓所(ロードアイランド州)

※添付画像はメルビルのお墓、野口英世のお墓、ペリー提督のお墓です。

●1月31日…(今日の良かった)本日23時7分ごろから、NHKラジオ『ラジオ深夜便:世界偉人伝(第18回)』に出演し、15分ほど墓マイラートークをします。野口英世やペリー提督、そしてアメリカ文学の最高傑作『白鯨』の著者、メルビルの墓所がアメリカ東海岸にあります。全力で『白鯨』を語ります!
※NHKラジオはネット“らじるらじる”で聴取できます。

●1月30日…(今日の良かった)フィリピンから強盗や特殊詐欺を指揮していた悪党たちが摘発されたのは良かった。だけど、これで終わりじゃあない。あの連中が騙し取ったお金は「60億」。昨年の全国の振り込め詐欺の被害総額は「360億円」なので、他にも同様のグループがいくつもあるということ。黒幕は暴力団とも。
詐欺罪についての刑法第246条「人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する」に抑止効果がほとんどないのは、「十年以下の懲役」が軽すぎるのだろう。被害者の中には、老後の貯えを騙し取られて心が折れ、自死する人もいる。「二十年以下」にすべきだし、もっと重くてもいい。甘い処分にしているのは、政治家が誰よりもこの刑法を恐れているから、というようなブラックジョークは勘弁。

●1月29日…(今日の良かった)3月13日(月)からマスクの着用は屋内・屋外どちらも個人の判断に任されるとのこと。卒業式を考慮したもの。

●1月28日…(今日の良かった)2月6日の深夜に待望の歴史スマホドラマ最新作、『信長のスマホ』オンエア!光秀、歳三、義経に続く伝説の番組になること間違いなし!今回も5分×全8話。

●1月27日…(今日の良かった) 一緒に欧州を旅したこともある友人“まげメガネ”君が、髪型をガチでチョンマゲに。その過程がブログにまとめられ、チョンマゲの歴史などトリビア盛りだくさんで面白かったのでリンクを紹介します!
※8分間の動画もあります。

  画像は上記ブログから

●1月26日…(今日の良かった) 2月4日(土)の番組表を見て思わず叫びそうに!すべての映画ファン必見、『映画大好きポンポさん』を地上波Eテレで15時からオンエア!キターッ!!

●1月25日…(今日の良かった)今朝の新聞第一面は超重要。細田衆院議長が「統一教会と安倍総理は大昔から関係が深い」と証言。「(教団が)安倍総理と近い団体と知っていた」とも。新人議員の伝聞記事とかではなく、古株の議長クラスがはっきりと語ったことは大きい。まして細田衆院議長は安倍派前会長であり、内情に精通している。
事件直後、警察は「容疑者は安倍氏と教団に繋がりがあると“思い込み”(勘違いで)犯行に及んだ」と発表し、メディアは追随した。それが明らかな誤報であったことが明確になった。真実がわかってよかった。

 

※既に前参院議長の伊達忠一氏も「安倍元総理に旧統一教会票を依頼した」と証言しており、これで衆参両院の議長が安倍氏と統一教会の蜜月ぶりを告白したことに。

●1月24日…(今日の良かった)新しい史実が判明すると書き換えられていく歴史の教科書。ネットのアンケートによると、いまの教科書は以下のようになってるらしく参考になった。

〔今と昔でちがう「歴史の教科書」びっくりランキング〕
1位 鎌倉幕府成立が「1192年」から「1185年」に変更された (1,840票)
2位 江戸時代の身分制度「士農工商」は存在しないことが明らかになった (1,610票)
3位 関ヶ原の戦いの西軍の大将は石田三成ではなく毛利輝元だった (986票)
4位 大化の改新が「645年」から「646年」に変更された (712票)
5位 「リンカーン」が「リンカン」に変更された (708票)
6位 日本最古の貨幣が「和同開珎」から「富本銭」に変更された (645票)
7位 日本最大の前方後円墳は「仁徳天皇陵」から「大仙古墳」に変更された (589票)
8位 徒然草の著者が「吉田兼好」から「兼好法師」「卜部兼好」に変更された (498票)
9位 「ルーズベルト」から「ローズベルト」に変更された (488票)
10位 「大和朝廷」から「ヤマト政権」もしくは「ヤマト王権」に変更された (382票)

吉田兼好が卜部(うらべ)兼好になったことは不覚にも初耳。これまで京都・吉田神社の神官の家系である吉田流卜部(うらべ)氏の系譜に連なると考えられてきたが、資料の見直しにより、その根拠となる家系図が吉田兼倶(かねとも/1435-1511)による捏造の疑いがあり、本名の卜部兼好と表記されるようになったとのこと。
鎌倉幕府成立の1185年は、壇ノ浦で平家が滅亡し、頼朝が全国の守護地頭の任命権を持ち、治安(軍事)・経済(税収)を握った年。

●1月23日…(今日の良かった)昨年から話題になっているインド映画『RRR』が、近隣のIMAXシアターにやってきたので先日ついに鑑賞、噂通りの圧倒的な面白さだった!カツカレーにステーキとウナギが載っているような、考え得る娯楽要素すべてをブチ込んだテンコ盛りのごちそうだった!
舞台は1920年の植民地時代のインド。実在した2人の独立運動指導者コムラム・ビームとA・ラーマ・ラージュが、アベンジャーズのようにスーパー大活躍、“悪の支配者”大英帝国に戦いを挑む姿を描いている。「史上最強の肩車」という煽り文句は、まことでござった!
※公式予告編がとにかくアツイ。ただしネタバレ・シーンも盛りだくさん(笑)

  インド映画史上最大のヒット!

●1月22日…(今日の良かった)岸田政権が目指す防衛費倍増について、参考になる意見が2つあったのでメモ。中国・北朝鮮の軍事的脅威が増す一方で、庶民はこれ以上の重税はキツすぎる現実もある。

(1)元自衛隊現場トップ、防衛費43兆円「身の丈を超えている」と警鐘
海上自衛隊現場トップの自衛艦隊司令官を務めた香田洋二氏。防衛費の大幅アップは防衛省・自衛隊にとって歓迎のはずだが、「身の丈を超えている」と警鐘を鳴らす。

「私は防衛費が足りないとずっと言ってきた人間です。10年ほど予算も担当しましたが、GDP比1%という枠に抑えられ、必要な艦船や航空機をそろえると、とても弾薬まで十分には買えませんでした。老朽化する隊舎の耐震工事でさえ、目をつぶらざるを得なかった。台湾情勢、北朝鮮のミサイル発射、ロシアのウクライナ侵攻という中で、弾薬など継戦能力の大幅な拡充や、他国に遅れないための装備品の開発・調達には相当のお金が必要です」

「(だが政府案43兆円は)身の丈を超えていると思えてならないのです。反撃能力(敵基地攻撃能力)の確保に向けた12式ミサイル(地対艦誘導弾)の改良、マッハ5以上で飛ぶ極超音速ミサイルの開発・量産、次期戦闘機の開発、サイバー部隊2万人、多数の小型人工衛星で情報を集める衛星コンステレーション(衛星間リンク)など、子どもの思いつきかと疑うほどあれもこれもとなっています。絵に描いた餅にならないか心配です。例えば、(敵基地を狙う)12式ミサイルは射程を200キロから1千キロに伸ばしますが、搭載燃料を5倍にしてエンジンを含めて再設計することが不可欠です。新たな運用体制も必要で、簡単にできるとは思えません。極超音速ミサイルは米国が2兆円かけても配備計画にいたらず、サイバー部隊も、人員確保に悩む自衛隊で他の部隊の能力を維持したまま2万人も集められるのか疑問です」

「(なぜ、こんな案になっているのかは)自衛隊の積み上げではないからだと考えます。私の経験では、新しい計画を作る場合、各自衛隊は5年程度の時間をかけます。世界中の事例を見ながら、導入する装備品や量を決め、各自衛隊の積み上げの結晶として、何兆円という規模になるのです。当時はGDP比1%の枠があり、ほとんど増えない中でもそうだったのです。ところが、今回はいきなりGDP比2%という数字があり、砂糖の山が現れたわけです。当時の私だったら、いきなりそんなに増やせと言われても新たな事業を短期間で出せなかったんじゃないかと思う規模感です。
予算に無駄があれば、防衛力にとってもマイナスです。新しい研究を始めると、途中でやめることはなかなかできず、人も張り付きます。多くの装備品は実はローン払いで後年度負担があり、維持費も相当にかかります。これらの選択肢を誤ると、将来本当に必要な防衛力にお金や人材を投入できないことにさえなるのです。
今回の計画からは、自衛隊の現場の匂いがしません。本当に日本を守るために、現場が最も必要で有効なものを積み上げたものなのだろうか。言い方は極端ですが、43兆円という砂糖の山にたかるアリみたいになっているんじゃないでしょうか」

「国民負担という痛みがあるからこそ、本当に必要な防衛力が積み上がります。国債という麻薬のようなものを平時に使えという主張があることは信じられません。歴史的にも、いまのウクライナやロシアもそうですが、本当の有事では政府は嫌でも大量の借金をしなければいけません。平時は歳出改革以上の分は、税金で支えて頂くしかないのです。でも、だからこそ1円たりとも無駄にしてはいけないし、後ろ指をさされることがないように、国民への説明責任を果たさないといけません。
戦前、海軍の平時予算が日露戦争時の予算より大きくなったことに危機感を高めた加藤友三郎・海軍大将(後に首相)は『国防は軍人の専有物にあらず』と言ってまわりの反対を押し切り、1922年にワシントン海軍軍縮条約に調印しました。昨夏にある地方の自衛隊幹部が、社会保障費なども必要な中で防衛費だけが特別扱いされるのは無条件では喜べない、という発言をしてたたかれました。国の財政や経済という広い視野から発言をした幹部がいることを誇りに思います

「(防衛費増額に)賛成も、反対もある。それが正常な民主主義社会です。防衛省が世論誘導工作の研究を始めるという一部報道がありました。心理戦や情報戦への対抗手段はあっていいと思いますが、国民の意識を一定方向に持っていくようなことは絶対にやってはいけませんし、戦後生まれの自衛隊がそのようなことを企てることは断じてないはずです。自衛隊が守っているのは民主主義なのですから

(2)兵器偏重ではなく、実のある予算投入を(山田朗(あきら)・明治大教授)

「近年は中国が軍事大国化し、北朝鮮も派手な動きを見せている。日本を取り巻く国際環境が厳しさを増しているのは間違いない。ただ、日本の防衛費は既に過去10年間で大幅に増えている。今回さらに増額しても自衛隊の現場からの積み上げが追いつかず、金額に見合わない無駄遣いに陥りそうだ。
歴史的に見て気になるのは、戦前の旧日本軍以来の「正面装備の偏重(へんちょう)」だ。目玉とされる新型ミサイルは攻撃用の正面装備に近い。正面装備とは最前線で相手に打撃を与える戦車や火器、護衛艦、戦闘機など直接戦闘用の装備を指す。これに対して弾薬や燃料、通信機器、輸送・補給のための装備、関連施設などを「後方装備」と呼ぶ。装備体系全体を見渡して弱点を補い、総合力を高める必要があるのに、旧日本軍は燃料や兵士の食料などの兵站(へいたん)を軽視し、第2次大戦中は餓死者や病死者が続出した。
本当に強化すべきは情報収集・分析能力だ。旧日本軍は、中国の抗戦意欲の高さや米国の動向を軽視して泥沼の戦争に足を踏み入れた。自力で周辺諸国の動向を見極めなければ、どんな戦略や装備が必要かも分からず、反撃能力を保持しても反撃しようがない。
最新鋭兵器の更新サイクルは早く、時間をかけて開発・配備してもすぐに陳腐化、旧式化する。平時は無用な軍拡をせずに経済力や技術力などの国力を養い、いざ必要になったら短期間で最新鋭兵器を開発するのが賢いやり方だ。実のある予算投入を目指すべきだ。」

●1月21日…(今日の良かった)先日他界されたYMO高橋幸宏さんを惜しむ声が国内外からあがるなか、同じYMOメンバーの細野晴臣さんの次の言葉が心に残った。
「喉に引っ掛かってのみ込めない違和感とともに、自分の生死に向き合うことになる。それが友の死だ。感情は死を拒絶し理性は受け入れる。この悲痛な葛藤から逃げることはできない。人の一生は一冊の本のようだ。いま「高橋幸宏」という本を読み終え、多くのファンがあとがきを書こうとしている。物語は終わったが本は消えず、ずっとそこにある。」

●1月20日…(今日の良かった)トミカとジブリがコラボした“トミカジブリ”のラインナップが嬉しすぎる。こよなく愛する『紅の豚』、ポルコ・ロッソの愛機「サボイア S.21F」(飛行艇)が入っているじゃあないか!発売される5種類の中にサボイアを入れた担当者さん、超グッジョブです。3月下旬から発売とのこと。

※下の画像を見て作品と乗り物の名前を全部言えたらジブリ博士です(^_^)v

 

左から「紅の豚/サボイア S.21F」「ポニョ/宗介のポンポン船」「となりのトトロ/ネコバス」「ラピュタ/タイガーモス号」「千と千尋/海原電鉄」


//27歳で早逝した魂のヴォーカリスト、ジャニス・ジョプリン。昨日1月19日は彼女の誕生日、存命ならちょうど「80歳」だ。
20代で既に全細胞に染み入る歌声だったジャニス、年を重ねた80歳の声も聴きたかったな。

僕は学生時代に初めて聴いたジャニスの歌声が、いきなり壮絶なブルース『サマータイム』。それはもう、腰を抜かさんばかりだった。リンク先の動画は、ジャニスが亡くなる前年の『サマータイム』の熱唱。約45秒の長めの前奏の後に、天地を揺るがすような“歌”がくる。

1969年『サマータイム』 https://youtu.be/bn5TNqjuHiU

※この歌は1900年代前半の貧しい黒人女性が、赤ん坊に歌う子守歌で、ガーシュウィンが黒人オペラ『ポーギーとベス』のために作曲したもの。歌の内容は、悲惨な境遇でも前を向いて強く生きんとするようにもとれるし、自分たちはお金持ちだと嘘を歌うことで、より悲劇性が増すとも。

「♪夏になったわ…豊かになれる、(漁師の)魚は跳ねて、(農民の)綿花はよく育つ。父さんは金持ち、母さんはきれい。だから坊や、泣くのはおよし。 やがてある朝、お前は歌いながら立ち上がる、そして翼を広げて飛んでいく。その日が来るまではお前は心配ないんだよ、父さん母さんがついてるからね」

Summertime
And the livin' is easy
Fish are jumpin'
And the cotton is high
Your daddy's rich
And your mamma's good lookin'
So hush little baby
Don't you cry
One of these mornings
You're going to rise up singing
Then you'll spread your wings
And you'll take to the sky
But till that morning
There's a'nothing can harm you
With daddy and mamma standing by

●1月19日…(今日の良かった)世界三大映画祭のひとつ、ベルリン国際映画祭の金熊賞(最高賞)に『すずめの戸締まり』(新海誠監督)がノミネートされた!カンヌ、ヴェネツィアと並ぶこの映画祭、日本のアニメがノミネートされるのは、2002年に同賞に輝いた『千と千尋の神隠し』以来、実に21年ぶり。

//22日夜8時からのEテレ『日曜美術館 ウォーホルの遺言〜分断と格差へのまなざし』(再)、お薦めです。本放送、とても良かったです。これまでポップアートの神様として語られてきたウォーホルですが、近年、人種差別をテーマにした作品など、ウォーホルが持つ弱者へのまなざしに光が当てられています。

●1月18日…(今日の良かった)対コロナの行動制限を解除した結果、新規感染者は増加傾向にあったが、それがついに減り始めた。厚労省は本日、都内のコロナ新規感染者が1週間前より7585人減少したと発表。全国でも、大きく増加していた先週から一転し、16日までの1週間の新規感染者数は前週と比べて0.75倍と、すべての都道府県で前の週より感染者数が減っている。
まだまだ油断できないとはいえ、こんなに早く減っていくとは思わなかったので、ちょっとホッとした。

/一方、中国は北京大学の研究チームが「感染者の累計は既に9億人に達している」と推計を発表。この通りなら人口14億人のうち6割あまりが感染したことになる。すごい人数だ。

●1月17日…(今日の良かった)NHKラジオから連絡があり、『ラジオ深夜便』の出演が1年延長に!2018年5月に同番組で「世界偉人伝」をスタートしたとき、当初は1年間(年4回)という条件でした。お陰さまで好評をいただき、新年度ごとに契約を更新。でも、NHKの慣習で「講師の出演は最長5年」と聞いていたので、2023年5月が最終回とばかり。ありがたいことに来春まで契約が伸び、「世界偉人伝」は6年目に突入します!まだ話し足りないことがいっぱいあり、本当によかったです。まずは今月31日(火)の出演に向け、準備を万全に整えます。メルビルの墓と『白鯨』について、うまくまとめないと。

●1月16日…(今日の良かった)近年、上映時間が3時間近い映画が多くなってきたと感じていたら、俳優の池松壮亮さんがそのことについて語っていた。なるほど、と思ってメモ。

「最近、3時間を超えるような長編映画がすごく増えましたよね。TikTok(ティックトック)など短い時間の動画がブームになり始めたとき、その分、劇場での映画が長くなるだろうなと思ったんですよ。なんでも効率を求める時代への、人間の体感的な反動だと思うんですよ。人間は、そうやって必ずしわ寄せのようにバランスをとるものだと思うんですね」

TikTokだけでなく、YouTubeでも最初の15秒で勝負をかけているものは多い。映画はその必要がないコンテンツであり、長さを活かす方向に行くのはもっともだと思う。

//20日(金)のテレビ番組がとても充実。

●1月15日…(今日の良かった)ハリウッドはコロナ禍を乗り越えて再び元気になり、続々と新作映画の「予告編」が公開されている。
予告編を見て楽しみにしている作品は以下の8本+α。

『フォール』(2/3公開)
※高所恐怖症の人は予告編だけで半泣きになると思う!!
『ミッション:インポッシブル デッド・レコニング』(2023)
※アクションの嵐、トムはまだまだ元気。
『バビロン』(2/10公開)
ハリウッドの内幕を描く。ブラピ&マーゴット・ロビーの怪演。
『ボーンズ・アンド・オール』(2/17公開)
ホラー映画かつロマンス。ヴェネチア映画祭で絶賛。
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(3/3)
ワケがわからんすぎる(笑)
『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(2023)
SFコメディ。予告編の音楽がツェッペリン!
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3』(5/3公開)
アベンジャーズが終わってもシリーズが続いて良かった。
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(6/30公開)
待望のシリーズ第5作。ハリソン・フォードはなんと80歳!

リバイバルでは『タイタニック:25周年リマスター』(2/10公開)が嬉しい。本作を大スクリーンで観たことがない人は、この貴重な機会を逃さぬよう。

●1月14日…(今日の良かった)先日、週刊誌『AERA』の取材を受け、明後日16日発売の新年3号に掲載されるとのこと。今号は戦国武将特集。推し武将・推し姫のコメントを求められたので、僕は大谷吉継、藤堂高虎、お市の3人を挙げました。妄想の垂れ流しOKということなので安心して取材を受けました(笑)。語ったのは「浅井長政と悲劇的な別れを体験したお市が、柴田勝家に深く愛され、束の間でも救われていたらと、そう願ってやみません」等々。

//今月11日、YMOのドラマー、高橋幸宏さんが70歳で病没。名曲『ライディーン』(4分35秒)を書いたのは高橋さん。テクノカットや赤い人民服も高橋さんのアイデア。哀悼の意を表します。
※高橋幸宏さん(1952-2023)は大学在学中の1972年、20歳の年に加藤和彦さんらが結成したサディスティック・ミカ・バンドにドラマーとして参加。1978年(26歳)、細野晴臣さん、坂本龍一さんとYMOを結成し、電子楽器による「テクノ・ポップ」を世界に先駆けて展開。「ライディーン」などを作曲したほか、「君に、胸キュン。」などでボーカルも担当した。2020年に脳腫瘍となり闘病生活が続いていた。

●1月13日…(今日の良かった)「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングが大幅な賃上げを発表、年収を最大「4割」も引き上げるとのこと。アベノミクスの不発で日本の平均賃金は先進国最低クラス、韓国にも抜かれてしまった。ユニクロはアパレル業界・世界3位で、国内では同業者より給与は良かったものの、それでも海外のグローバル企業と比べると見劣りしたため、人材獲得競争に負けない給与水準が必要だと判断したという。また、正社員の賃金を国内外で統一し、国際水準に近づけることで、国境をまたいでの人材異動をスムーズにするメリットがあるとした。
最大「4割」という思い切った賃上げは、なかなかのインパクト。業界を超えて良い影響を与えて欲しい。

 主な企業の動き
何年も何年も、ひらすら内部留保にまわされていた企業のお金が、ようやく労働者に還元され始めた。むろん、原材料費の高騰で経営が厳しかったり、コロナ禍からの回復が十分でない業界もあり、すぐには賃上げできぬ企業も多いだろう。とにかく、できる業界から賃上げしていかないと、先進国最低クラスの賃金はずっとこのままで、国内消費(内需)も終わってしまう。

●1月12日…(今日の良かった)どの国のパスポートが、パスポートさえあればビザがなくても訪問できる都市が多いかを競う、毎年恒例の“世界最強のパスポート”を英コンサルタント会社が発表、日本は5年連続で1位に。これは199カ国・地域のパスポートを比較したもの。日本のパスポートを持っていれば、事前にビザを取得しなくても、世界227都市のうち193都市に行けるという。平和外交で信頼を得た成果だ。

ただ、2位のシンガポール、韓国とは1都市差という超僅差なので、いつ並んでもおかしくない。また、労働者に約1か月の夏休み(バカンス)があるフランスやドイツと異なり、有給休暇を取りづらい労働環境の日本ではパスポートの保有率が低く、人口の2割程度(2440万冊)にとどまっており、“最強”ぶりを活かせていない。
フランスでは従業員に有給を取らせない会社は違法となるため、労働者全員が年間5週間の有給休暇を100%取得している。日本もそうなれば心に余裕が生まれるのに。

〔パスポートがあればビザなしで訪問できる都市の数BEST5〕
1位 日本(193都市)
2位 シンガポール、韓国(192都市)
3位 ドイツ、スペイン(190都市)
4位 フィンランド、イタリア、ルクセンブルク(189都市)
5位 オーストリア、デンマーク、オランダ、スウェーデン(188都市)
ワースト アフガニスタン(27都市)

//グラミー賞を8度受賞するなど、ジミー・ペイジ、エリック・クラプトンと並ぶ3大ギタリストとして讃えられたジェフ・ベックが今月10日に78歳で他界。1944年にイギリスで生まれ、10代でギターを自作し、1965年にクラプトンさんが脱退したロックバンド、ヤードバーズに21歳で参加、注目を集めた。昨年もツアーを行うなど精力的に活動を続けてきたが、細菌性髄膜炎で急逝したとのこと。プラスチック製のピックを使わず、指先を巧みに操る独特のスタイルで人気を博した。哀悼の意を表します。
※ジェフ・ベックのライブに足を運ぶほど大ファンだった友人が教えてくれた『What Mama Said』(3分半)が本当にカッコよく、聴く度にしびれる。

●1月11日…(今日の良かった)一昨年、この日記で、国内外の出来事の“良かった”と感じたことを、元旦からつけ始めた〔今日の良かった〕コーナー。コロナ禍にあっても、日記で1年を振り返ると、世界は良い1年だったと感じられるのではないか、そういう作戦だった。その時は、仕事が重なり8月に更新が一時的に止まるまで続いた。昨年は多忙で見送り。今年こそ大晦日まで続けるという意思のもと、元旦にさかのぼって日記を更新、完走を目指したい。なので、“今日の良かった”の復活が、今日の良かった!

//2月24日に刊行予定の『地球の歩き方・世界のすごい墓』amazon)にメインライターの1人として参加、すべての原稿を入稿し、3度の校正を終え、あとは編集部の校了と、表紙の決定を待つのみ。乞う御期待!

●1月10日…(今日の良かった)宮崎駿監督の新作アニメ『君たちはどう生きるか』の公開日が7月14日と発表されたこともあり、1937年に吉野源三郎が刊行した同名の小説を読み終えた。太平洋戦争の4年前、日中戦争が泥沼化していくなかで発表された作品。作者の吉野源三郎は平和主義者で、治安維持法に引っかかり逮捕されたこともある人物。宮崎さんが、引退宣言を撤回してまでアニメ化したいという本作。2つの台詞が刺さったのでメモ。

「人間は、どんな人だって、ひとりの人間として経験することに限りがある。しかし、人間は言葉というものを持っている。だから、自分の経験を人に伝えることもできるし、人の経験を聞いて知ることもできる。そのうえに、文字というものを発明したから、書物を通じて、お互いの経験を伝えあうこともできる。(略)こうしてできるだけ広い経験を、それぞれの方面から、間違いのないようにまとめあげていったものが、学問というものなんだ」

「冷たい水の味がどんなものかということになると、もう、君自身が水を飲んでみない限り、どうしたって君に分からせることはできない。誰がどんなに説明してみたところで、その本当の味は、飲んだことのある人でなければ分かりっこないだろう。(略)たとえば、絵や彫刻や音楽の面白さなども、味わって初めて知ることで、優れた芸術に接したことのない人に、いくら説明したって、分からせることは到底できはしない。ことに、こういうものになると、ただ目や耳が普通に備わっているというだけでは足りなくて、それを味わうだけの、心の目、心の耳が、ひらけなくてはならないんだ。しかも、そういう心の目や心の耳がひらけるということも、実際に、優れた作品に接し、しみじみと心を打たれて、初めてそうなるのだ」

  ジブリ宮崎版のビジュアル
先日発表された宮崎駿版のキービジュアル。えっ!?主人公は人間じゃなく、鳥の世界に置き換えて描くの?っていうか、このイラスト、鳥の着ぐるみを鳥が着ているようにも見えるんだけど…ワケがわかんないよ〜!

●1月9日…(今日の良かった)3月8日に開幕する第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表のメンバーが発表され、大谷翔平選手(エンゼルス)をはじめ、ダルビッシュ有選手(パドレス)、鈴木誠也選手(カブス)ら3人のメジャーリーガーの参加が決定!さらには最年少三冠王・村上宗隆選手(ヤクルト)も出場、めっちゃ豪華なラインナップに興奮。毎試合、見逃せない。
ちなみに今年はラグビーワールドカップも9月にフランスで開催予定。

//たった3日の間にテレビで3つの衝撃。

朝ドラ『舞いあがれ!』主人公の優しいお父さんに悲劇が。「靴、あんのにお父ちゃんもうおらん」は刺さる…。お父ちゃん役の高橋克典さん、素晴らしい演技なので、あの父ちゃんが年を取っていくところをみたかった。

『ガンダム水星の魔女』の第1シーズン最終回は、“これテレビで放送していいの!?”と絶句する展開に。実はツイッターに次の投稿をする直前だった。「誰も死なない新しいガンダム!新境地の「学園もの」で、ジェンダーも扱った画期的作品!先端技術を兵器ではなく医療のために使おうとする若者たちの奮闘記。ガンダムに興味がなかった人におすすめ!」。…それが突如として修羅場に!

『どうする家康』第一話、野村萬斎の今川義元はとても存在感があり、この“野村版義元”なら大河史に残るような「桶狭間の戦い」になると、固唾を呑んで展開を見守っていたら、まさかの桶狭間戦闘シーン・カット!“ナレ死”(ナレーションの死亡報告)ですらなかった!野村義元が刀を握って、最期の瞬間まで奮戦する姿が見たかったでござるよ…。今回の大河は、回想シーンを巧みに使って登場人物の過去を描くとのこと、第2話以降に信長の今川本陣急襲と義元の討死を描写してくれると期待して待ってる。

//2年前、米の連邦議会議事堂にトランプ支持派が乱入し、たくさん死傷者が出た事件の再来だ。昨日、ブラジルの首都ブラジリアで、選挙の「不正」を訴えた右派のボルソナーロ前大統領の支持者5千人が暴徒化し、大統領府に突入した。警察は400人を拘束(容疑者は1500人)。暴徒の主張は「昨年の大統領選挙には不正があった。電子投票が操作され、左派の新大統領ルラ氏に盗まれた」。落選したボルソナーロ前大統領が主張している内容と同じだ。敗れた大統領が「不正で負けた」と支持者を煽り、政府中枢が襲撃される構図は、トランプの事件とそっくり。
ボルソナーロは在任中から激しい左派攻撃で社会分断をあおった上、根拠なく選挙不正を訴え、今も敗北を認めていない。左右に分断が進むブラジル社会はこの先どうなってしまうのか。
世界にはミャンマー、エジプト、タイのように軍部が選挙を支配している国もあり、また、安全かつ自由に投票できるのに国民の多くが選挙に行かない国もある。

●1月8日…(今日の良かった)当サイトは文字が多く、広告を入れると読み難くなるため、アマゾン検索を除いて全ページ広告ゼロで運営しています。
当サイトのアマゾン検索ボックスは「一度目は文字化けし、再び打ち込むと成功する」という、原因不明のトホホ仕様なのですが、それにもかかわらず、当サイトからアマゾンを利用して下さっているすべての方に、心から御礼を申し上げます。本当に有難うございます。
昨年度の利用結果が出たため以下に報告します。サイト維持費の“約6割”をアマゾン還元金に助けられており、購入者のお名前が分からないため、せめて高額の商品名だけでも感謝を込めて報告させて頂きます!

(2022年1/1〜12/31分)

★定価2万円以上
HPノートパソコン
DORISソファ 3人掛け
セイコー腕時計
ブラザー プリンター
ガーデンシュレッダ
ヘアドライヤー ナノケア
インパクトドライバTD111
アンドロイド10スマホ
久遠救世の真理
一ノ蔵 無鑑査本醸造超辛口※トータル
星製薬ホシ隈笹エキス※トータル
おしりナップ※トータル
ニトロテックリップド※トータル
優肌パーミロール※トータル
−−−−
★定価1万円台
フィットネスバイク
セラミックファンヒーター
合体竜人 DXダイナゼノン
火の鳥【全12巻セット】
夢野久作全集 (第8巻)
モーレツ宇宙海賊 Blu-ray BOX
真空管グラフィック・イコライザー・キット
O2センサー
首マッサージャー もみたいむ
オーディオグレード インラインフィルター
2WAYバリカンU
クローゼットハンガー
マスクにつけるアイガード※トータル
美容液化粧水※トータル
スピルリナ※トータル
ステム クリーム※トータル
アルコール 消毒液
Amazonギフト券※トータル

非力ながらも、世界を1ミリでも良い方向に進ませるバタフライエフェクトを起こせたらと、そう願って今年も更新を続けます。文芸ジャンキー・パラダイスをよろしくお願いします!

●1月7日…(今日の良かった) 今月5日、統一教会の高額寄付金問題がきっかけとなった「不当寄付勧誘防止法」(被害者救済新法)が施行された。被害者や支援弁護団からは法にマインドコントロール(洗脳)が明記されなかったことに対し「実態に合っていない」との批判が出ているが、とにもかくにも、長年放置されてきた問題への救済第一歩ではある。
新法は宗教団体への寄付に限らず、個人から法人・団体への寄付全般が対象となる。取り消しの対象となる禁止行為は次の6つ。

(1)家や会社にとどまって勧誘を続ける
(2)その場から帰らせないで勧誘を続ける
(3)霊感など実証困難な知見を用いて告知する
(4)恋愛感情に乗じて関係破綻(はたん)を告知する
(5)勧誘目的を告げず退去困難な場所へ同行する※6/1施行
(6)威迫する言動を交えて、相談の連絡を妨害する※6/1施行

「先祖が地獄で苦しんでいる」と不安をあおる霊感商法のやり方は、今後もうできない。また、借金や財産(土地など)を処分して寄付するよう求めることも禁じ、違反には1年以下の懲役や100万円以下の罰金を科す。
ほかに、マインドコントロール下で自ら進んで行うような寄付を念頭に、寄付を受ける側は「個人の自由な意思を抑圧し、適切な判断が困難な状況にさせない」などの配慮義務を設け、違反の場合は法人・団体名を公表する。
一方で、以下の問題が指摘され、ザル法にならぬよう注視が必要だ。

・施行後の寄付が対象→これまでの被害者が救われない。
・取り消し権は本人しか行使できない→本人は洗脳されており取り消さない
・寄付によって家計への影響を受けた配偶者や子どもが本来受け取れるはずの養育費などの範囲内で返金請求できる→山上容疑者の母親のように1億円も寄付する信者がいるのに、「養育費などの範囲内で返金請求」では一部しか取り返せず、教団側に有利すぎる。
・違反の場合は法人・団体名を公表→既に悪名が知られている法人・団体にとっては痛くもかゆくもない。
・今後、違反団体に行政処分を担う11人態勢の新組織を立ち上げる予定→全国には無数のカルト団体があり11人は少なすぎる。

被害者や弁護士から「実効性に疑問がある」と見直しを求める声が相次ぎ、施行後2年をめどに見直されることになったが、2年といわず半年で見直すべき。現在進行形で被害が続いているのに、2年も待たせるのは酷い。消費者庁は「使命感によって寄付を行っているように見えても、後から冷静になって考えてみると、洗脳された状態で不安に乗じて勧誘されたと気付いたのであれば、取り消し権の行使は可能だ」と説明しているが、だったら条文にそれをはっきりと書くべきだ。
いずれにせよ、ないよりはあった方が良い法令なので、“今日の良かった”としたい。

●1月6日…(今日の良かった)欧米は物価が上がっているが、同時に給与も上がっている。5日、経団連、経済同友会、日本商工会議所の経済3団体や業界団体が新年祝賀会を開き、日本でも企業トップから前向きな発言が出始めた。 この流れが加速することを願ってコメントを記録。

企業トップなどの主な発言→
〔大和証券グループ本社 中田誠司社長〕生活コストが上がっているのは間違いない。賃上げをするのではなく、すべきである。企業の責任だ
〔ローソン 竹増貞信社長〕値上げをお願いしている小売業として、値上げした分は賃金が上がらないと消費につながらない。賃上げをぜひ実行していきたい。ひとつ目安になるのが3%。
〔サントリーHD 新浪剛史社長〕6%の賃上げ方針。社員の生活を支えることを経営としてやっていかないといけない。
〔すかいらーくホールディングス 谷真・会長兼社長〕2〜3%のベアに応じる可能性は十分ある。
〔三井不動産 菰田正信社長〕いろいろな企業で賃上げが実施されると価格転嫁ができるので、年後半から経済の好循環が回り始める。
〔大和ハウス工業 芳井敬一社長〕世の中に応じた上げ方をしっかりやっていきたい。右肩上がりにならないと国の元気が出ない。
〔経団連 十倉雅和会長〕ベースアップを中心に、物価高に負けない賃上げをぜひお願いしたい。それは企業の責務だ。

●1月5日…(今日の良かった)東大名誉教授で政治学者の姜尚中さんが、「希望」と「幸せ」は別とする視点をメディアに語っていたのでメモ。

「欧米では、自分はプロテスタントだ、カトリックだ、無神論だ、イスラムだと若者でも公言します。韓国に行けば自分は野党支持だ、いや与党だと日常会話でも出てきます。これほどまでに宗教と政治が話題にならない、話題にしてはならないのは日本だけです。110年あまり前、大逆事件が起きたころ、日露戦争後の国運が高まった時代に石川啄木は、日本の希望のなさをいっている。今、僕も感じるんです。世界3位の経済大国だけれども、希望がない。メディアからも日常会話からも、希望という言葉を聞かず、死語になるのではないかと思うほどです。
学生たちに、幸せと希望はどう違うのかと聞くと、一瞬、「へっ」という顔をする。僕だって家族とおいしいものを食べていれば、幸せだなあと思う。でも、おいしいものを食べたから、希望があるとは言いません。希望なき幸せはある。」

何かに幸せを感じているときは、何だか希望があるように感じるけど、それは一時的、刹那的なもの。希望に裏打ちされた確固たる幸せを感じられる社会を目指したいもの。

//村上春樹さんの小説はロシアでも人気だけど、発禁になるおそれがあるという。理由は先月にロシアで成立した「同性愛宣伝禁止法」。同法は性的少数者を小児性愛などとまとめて「非伝統的な性的関係」だとし、メディアや書籍を含めて情報発信をほぼ禁止するもので、違反した場合、個人は最高40万ルーブル(約80万円)の罰金、法人は最高500万ルーブルの罰金か90日間の活動停止となる。
モスクワの図書館には、性的少数者(LGBTQなど)が登場する作品として「処分リスト」が通達され、村上さんの「スプートニクの恋人」、米作家マイケル・カニンガムさんやアイルランドの作家ジョン・ボインさんらの本を名指し。処分対象の本は貸し出し禁止のうえ、古紙にするよう命令されており、最終的には焼却されるという。
ロシアにはこれとは別に、未成年に同性愛などの宣伝を禁止する「反同性愛法」を既にプーチン政権が施行しており、性的少数者への差別感情を助長している。戦時下では、政権をマッチョに見せるためなのか、世界の潮流に逆行するような人権を無視した法案が乱発される。

●1月4日…(今日の良かった)うおおおお!全ジョジョラー歓喜、スタンドが月までブッ飛ぶビッグニュースきた!『岸辺露伴ルーブルへ行く』、5月26日に劇場公開!ルーブルが撮影許可をくれたのは、2009年に荒木先生の原画が展示されたことが大きいと思う。感涙!既に予告編(特報)もアップされている!

  主演は高橋一生さん

●1月3日…(今日の良かった)ベラルーシ人のノーベル作家スベトラーナ・アレクシエービッチさん(74)のインタビュー第3回(最終回)からメモ。対話の重要性や孤独について。

「憎しみという狂気が世界であふれています。それは、伝染するようになりました。どこの国でも、紛争が起きていない国でさえも、似たようなことが起こっています。
地下鉄の車両に乗ってきた人がいるとします。その人が何を考えているのかは分かりませんよね。外見では(危険な)人を見分けることは絶対にできません。私たちは人々の考えを知らなくてはいけない。必要なのは対話です。
私たちが生きているのは孤独の時代と言えるでしょう。私たちの誰もが、とても孤独です。文化や芸術の中に、人間性を失わないためのよりどころを探さなくてはなりません。詩や哲学を知らなくてはなりません。
孤独は今、最も恐ろしい問題の一つです。ベラルーシで近年、生徒が同級生や教師を殺害した事件が起きました。彼は孤独でした。学校の人たちは、彼について何も知らなかった。悪くも言えなければ、良くも言えない。この生徒について知っていることは何かと問われ、「ええ、まあ、いい子ですよ」。それ以上何も出てこない。ということは、(その生徒は)本当に孤独だったということです。誰も彼のコンプレックスや憎しみがたまっていくのを知らなかったのです。
教師や親は子どもとできる限り話をするべきです。自分について本当のことを伝えるのは、自分が愛されているとわかったときに可能なことなのです。ただ物や車を買い与えるのではなく、子どもたちとの時間をつくってあげてください。
そして、もうひとつの問題は、学校や大学における人文科目が非常に少ないことです。人間性についての思索や宗教的知識、心の問題……。こうしたものが足りない。人文科目は減る一方で、これは人間にとって非常に危険です。人間は常に立ち止まって考えなければなりません。
人間は実用性を重んじる文明をつくってしまいましたが、私たちを救うのは人道的な人間、人文的な知識に他なりません。人を殺してはならない、それは人間の仕事ではないということを、話し合わなくてはなりません。」

●1月2日…(今日の良かった)元旦に新海誠監督の『すずめの戸締まり』を鑑賞。『君の名は』で隕石落下を、『天気の子』で洪水を、本作で震災という災害を取り上げた新海監督。ロードムービーに外れなし、登場キャラの背景に説明不足な点はあったけど、作品には前向きなエネルギーがあり、細かな疑問点はこの際もういいかなと。震災を題材として扱う場合に必要な配慮は、なされていたと思う。

//昨年のショパンコンクールで同時入賞した反田恭平さん(28)と小林愛実さん(27)が結婚。2人は幼なじみで、反田さんいわくと「ランドセルを背負っているころから、同じ音楽教室に通い、家族ぐるみで付き合っていました」。小学生の頃から友達で、ピアノ界最高峰のコンクールで同時にファイナリストになって結婚するとか、映画でもそんなストーリーはない。

//昨日に続きノーベル賞作家スベトラーナ・アレクシエービッチさんのインタビュー(第二回)が朝日に。記者からの「なぜロシアはプーチンというモンスターを生み出してしまったのか」という質問にこう答えていた。
「私(ベラルーシ人)が話した大勢のロシア人は、ロシアはペレストロイカの後、自国が辱められ、貧しくなった、尊敬されていないと感じていました。(ソ連崩壊後の混乱期は)食べ物も仕事もなかったのです。この貧困が行き着く先はファシズムです。貧しければ、良い教育を受けることはできません。私の取材で、複数の人が、二度と戦争も収容所も戻ってこない、みんな過去のことだと思っていたと言っていました。残念ながら今日でも、こういったことはまだ歴史ではないのです。「我々は敬われていない」「偉大なロシア」。恐ろしいことです。過去に「偉大なドイツ」や「偉大なセルビア」が何をもたらしたかと振り返れば、流血だけです」。
貧困が行き着く先がファシズム、日本を含めて世界全体が右傾化しているいま、傾聴すべき言葉。

●1月1日…明けましておめでとうございます。本年が皆さまにとって充実した1年になりますように。コロナの収束、平均賃金アップ、ウクライナ戦争の終結、円安の是正、物価値下げ、カルト宗教の解散、庶民の暮らしに直結する様々な問題が解決に向かいますように。

/(今日の良かった)昨年はできなかった“今日の良かった”コーナーを復活。基本的に国内外のニュースやアート情報を取り上げます。

2015年にノーベル文学賞を受賞したベラルーシの作家、スベトラーナ・アレクシエービッチさん(74)のインタビュー第1弾が元旦の朝日に掲載され、心に響いた。アレクシエービッチさんは独ソ戦で戦ったソ連の女性兵500人に取材した代表作『戦争は女の顔をしていない』などで知られる。母がウクライナ人、父がベラルーシ人。彼女はウクライナでの悲惨な戦争を前にして、作家のあるべき姿をこう語った。

「作家は人々を育むために働いています。ドストエフスキーが示したように、私たちは「人の中にできるだけ人の部分があるようにするため」に働くのです。ウクライナ侵攻では人間から獣がはい出しています。私も「本当に、言葉には意味があるのだろうか。なぜ人間が獣に変わってしまうのか」と絶望する瞬間があります。それでも私たち作家の使命は変わりません。文学は人間を育み、人々の心を強くしなければなりません。残虐な運命に身を置かれた時、人間をのみ込む孤独に打ち勝てるように。現代は恐ろしい時代ですが、歴史上のどの時代にも作家は存在しました。全てが破壊された時ですら、年代記は残ったのです。」

また、アレクシエービッチさんは「テレビの力を私たちは甘く見ていた」とも。ロシアではプーチンの手で政府によるメディア掌握が進み、ウクライナ侵攻でも政府の主張に沿ったプロパガンダが展開されている。

「なぜ、こうもすぐに人間の文化的な部分が失われてしまうのでしょうか。ドストエフスキーやトルストイは、人間がなぜ獣に変貌するのか理解しようとしてきました。私はロシア人を獣にしたのはテレビだと思います。プーチンはこの数年、戦争の準備をしてきた。テレビはウクライナを敵として描き、人々を、ウクライナを憎む獣にするために働きかけてきました。私はこれまでロシア中を旅しました。今ロシア人はウクライナに強い憎しみを抱いていますが、かつてはそうではありませんでした。一方で、彼らは何が起こっているのか理解していません。多くの人々がテレビの言うことを信じているのです。あるウクライナ兵が、(侵攻後に)捕虜にしたロシア兵に「母親に電話して実情を伝えれば解放してやる」と言いました。電話で「ママ、ここにはナチはいない」と話したロシア兵に、母親は「何を言ってるの。誰に吹き込まれたの」と叫んだ。母親が口にしたのはテレビが流す内容でした。」

//元旦夜11時5分NHKでオンエアされる『あたらしいテレビ 2023』では、テレビ局の垣根を越えて「silent」脚本家など若手制作者が集結、昨年のドラマやバラエティを大いに語り合い、テレビ制作の悪習に切り込むとのこと。映像業界を支えたキーマンが本音を語る60分、めっちゃ楽しみです。

●12月31日…1年の最後に、個人的にめちゃくちゃ嬉しい出来事が。コロナ禍で国外のお墓参りに行けなくなってもうすぐ3年。巡礼に行きたい気持ちを抑えきれなくなり、昨年、ミニチュアアート作家の谷本朋子先生に、ゴッホ兄弟のお墓の制作を依頼。完成まで1年待ち、この年末ついに我が手元へ!
現地で撮影した様々な角度からの写真をもとに、献花したヒマワリや墓碑の文字まで完全に再現され、ただただ感涙です。
フィンセントは37歳で自死、弟テオは33歳で衰弱死。ゴッホ兄弟の墓は、「死んでも離れない」という花言葉を持つツタの葉で覆われており、1枚1枚が丁寧に作られたミニチュアの葉っぱが、優しい兄弟愛を伝えてくれる…。
コロナが少し落ち着いたと思ったら、今度は物価高と円安のトリプルパンチで、しばらく海外の巡礼は困難だけど、僕の仕事机には、これからはいつでもゴッホ兄弟が。はうう…見ているだけで目頭が熱く!
左がフィンセント、右が弟テオ 現地では周囲は麦畑と青空
夕陽に照らされるゴッホ兄弟 僕が献花したヒマワリも模型に
“フィンセントここに眠る”とある 実際のゴッホ兄弟の墓(2018)

※ミニチュアアート作家の谷本朋子先生の公式HP。以前に出演した日テレ『笑ってコラえて!』が縁となり、ゴッホ兄弟のお墓の造形が実現しました。ある意味、谷本先生と出会えたのはゴッホ兄弟のお陰です。
※谷本先生が出演されているユニチャームのハンディワイパーのCM動画

●12月30日…山上容疑者の鑑定留置が来月で終わるなか、集英社オンラインに容疑者の伯父のコメントが掲載され、鋭い指摘をしていた。「自民党は、解散請求に応じたくないから、救済法案を可決させたんでしょう。統一教会が解散すれば、清算法人になる。そうすれば、裁判所が清算人を専任し、その内部書類が手に入って、安倍さんのビデオメッセージに、どれくらいお金が動いたのかがわかってしまう。だから、解散させたくないんじゃないですか」。

//昨夜の『NHKスペシャル 未解決事件・松本清張と帝銀事件』の第1部がめっちゃ力作で感動。12名を毒殺したとされる平沢死刑囚は獄中で無実を主張したまま1987年に獄死。番組では、真犯人は戦争中に中国人捕虜を相手に人体実験を繰り返していた旧日本軍731部隊の関係者ではないかとし、真相に迫った。今夜はその第2部「74年目の“真相”」。民放の『エルピス』といい、メディアの本気を見ることができて嬉しい。第2部に期待しまくり。

●12月29日…今日は13時過ぎから17時40分まで『鎌倉殿の13人』の総集編!鎌倉殿は一話たりとも“捨て回”がなく、すべての回が素晴らしかったので、総集編を作るのは大変だったと思う。未見の方はぜひ録画を!
●12月28日…大晦日までの〔お薦め番組〕が出揃ったのでアップ完了。映画、音楽、歴史、科学、いろいろあります!

●12月27日…中国はコロナ激増で3年前のヨーロッパ状態。政府がメンツを守るために国産ワクチンにこだわり続け、まだオミクロンに対応していないものを使っている。その結果、とんでもない大規模感染に。習近平の人災だ。

●12月26日…まさか年末の楽しみ『岸辺露伴は動かない』と、『エルピス』最終回が、同じ夜10時オンエアで完全にぶつかるとは!当然どちらも録画するけど。

●12月25日…年末のNHKで、3年連続でジョジョのスピンオフ、『岸辺露伴は動かない』の実写ドラマがオンエアされるって嬉しすぎる。今年は2本だけど、放送時間が5分長くなって54分。

/メディアの裏側を描いた長澤まさみの社会派ドラマ『エルピス』がついに最終回。政治家のスキャンダルをめぐり関係者が死亡。果たして真相を人々に伝えることができるのか。

●12月24日…中国政府がゼロコロナ政策をやめて、新規感染者数の発表もやめて、フルコロナ政策に大転換。1日当たり約3700万人が新たに感染している予測する国際通信社も。まるで、全員で感染していっきに集団免疫を得ようとしているかのようだ。どうなるんだろ。

●12月23日…『鎌倉殿の13人』の壮絶な最終回を見逃された方、24日の13時5分から再放送あります!

●12月22日…アフガニスタンの政権をとったタリバンは、女子の中学、高校への通学を禁じて国際社会から批判されてきたが、20日に大学の通学禁止を新たに発表。既に大学に通っていた学生は、研究活動も中断された。これでもう、アフガンの女性は小学校までしか通えないことに。なんでこう極端なのか。
公的な女子教育の場がないため学習塾に通う生徒もいたが、9月末に過激派ISが学習塾を襲撃し、教師や生徒53人が殺害された。勉強するだけで生命を奪われるなんて酷すぎる。

●12月21日…ジョジョ第9部『ザ・ジョジョランズ』の連載開始が2月17日発売のウルトラジャンプと公式発表!ついに来た!

●12月20日…北陸や東北で平年の3倍に達する記録的な大雪。特に新潟は災害級の積雪となり、車が渋滞のまま動かず。雪下ろしをされる方、くれぐれもお気を付け下さい。

●12月19日…アルゼンチン・チームの笑顔を見てると、こっちまで幸せな気分になる。メッシの後ろの人、歓喜大爆発。ほんとおめでとう。決勝3-3でPK戦、フランスも大健闘、映画でもこんな展開にならんだろうという超ドラマチックな戦いだった。4年後が楽しみ!

 

●12月18日…ワールドカップの決勝はアルゼンチンVSフランスに決定!NHKの中継は18日(日)23時25分から。メッシ最後のW杯であり、目に焼き付けたい。同夜は『鎌倉殿の13人』も最終回を迎える。ただの一度も無駄な回がない、素晴らしい歴史ドラマだった。

●12月17日…傑作SF映画『アバター』の続編『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の上映時間を調べたら、なんと「205分」!!約3時間半!!あまりに長いため、近所の劇場は1日に3回しか上映できないようだ。4DXで3時間半というのは初めての体験。どんな世界が待ち受けているのだろう。18日(日曜)のチケットを購入できますように!

●12月16日…上映中の劇場版『スラムダンク』、最高でした!とんでもないスピード感!あれは絶対に映画館の大きなスクリーンで観るべきです。テレビだと迫力半減どころか8割減。(予告編

●12月15日…今月6日にアニソン歌手のカリスマ、アニキとして慕われた水木一郎さんが肺癌のため74歳で他界。僕の世代は水木さんの声で育ったのでショック。声質が完璧なヒーロー声で、聴いているだけで勇気が湧いてくる…そんな、並ぶ人がいないマエストロでした。哀悼の意を表します。

●12月14日…更新中

●12月13日…更新中

●12月12日…更新中

●12月11日…フィギュアスケート・GPファイナルがすごい結果に!男子シングルは宇野昌磨選手(24)が優勝、女子シングルは初出場の三原舞依選手(23)が優勝、ペアでは三浦璃来選手(20)・木原龍一選手(30)組が優勝を決め、日本勢は男女シングルとペアの“三冠”を達成しファイナル史上初の快挙となった!羽生選手の後輩たちにも才能ある人がいっぱいで、次の五輪が今から楽しみだ。
一方、海外では米国のイリア・マリニン選手(18)という“超人”が現れ、とんでもない高さの4回転ジャンプを次々と決めて圧巻だった。中でもトリプルアクセルよりも一回転多い「クワッド(4回転)アクセル」は、世界でただ1人マリニン選手だけが成功。リンクの上を滑っている時間よりも、空中にいる時間の方が長いんじゃないかと思うほど。とてつもない巨大彗星が降臨した。

●12月10日…まさか優勝候補筆頭のブラジルがクロアチアにPK戦で負けるとは。日本が戦ったクロアチアのゴールキーパー、どうりで鉄壁のはず!クロアチアがブラジルに勝ったということは、クロアチアと接戦をした日本はほんとに良い線まで行ったということ。こうなったら僕は最後までクロアチアを応援する。

●12月9日…更新中

●12月8日…更新中


 ※これ以前は『最新文芸情報バックナンバー』へ!


 
日本だけ労働者は涙目。富裕層にしか目を向けない保守政権ではこの構造を変えることは出来ない。固定化してしまっている。戦後1000兆円も借金を作ったうえに(同じ敗戦国のドイツは借金ゼロ)、少子化問題を放置、タックスヘイブンも野放し、過労死多発でもサービス残業を取り締まらない(独仏の労働者は残業なし、夏4週間・冬2週間の休み。日本も本気で変革のとき。

★YouTube『新型学問 はまる!ツボ学/ジョジョ立ち学』(12分)

//ルイ・アームストロングが歌いあげる『ホワット・ア・ワンダフル・ワールド』(2分15秒)を聴きまくり。この全てを包み込む優しい笑顔がたまらない。目を見てるだけでウルウルくる。歌詞も最高!『♪僕は緑の木々や赤いバラを見る/それは僕らのために花開く/僕はしみじみ思うんだ/なんて素晴らしい世界かと/僕は青い空や白い雲を眺める/明るく喜びに満ちた昼、暗く神聖な夜/そして僕はしみじみ思うんだ、なんて素晴らしい世界なのかと/七色の虹が空にかかり、行き交う人々の顔を染めている/僕は友人たちが「ご機嫌いかが」と挨拶しながら握手を交わす姿を見る/彼らは心から告げる「アイ・ラヴ・ユー」と/赤ん坊の泣き声が聞こえる。僕はあの子らが僕よりも多くのことを学び成長していくのを見守ろう/思わず感動してしまう/なんと素晴らしい世界じゃないか/そうさ、僕はしみじみ思うんだ/嗚呼、この世はなんて素晴らしい世界なのかと!」。2分チョイの短い曲なのに、胸がジワ〜と温まり、歩き続ける力をくれる素晴らしい作品っすね。※影絵とのコラボAmazing Hand Shadow(2分21秒)も泣かせます!


●特選レポ&動画…命の環の話//普天間基地は国外へ//チェ・ゲバラ巡礼レポ//アフガン伊藤和也さんを悼む//暴力団について//2008 南極・スコット巡礼 //チベット問題について//障害者自立支援法の問題点//ボブ・マーリィ巡礼レポ//人体の免疫効果を調べている阪大の研究チームによると、「1日に8回以上笑うことでガンに対する免疫があがる」とのこと。

宇宙はこんなに美しく、
そして果てしなく広大!
究極の天体写真10選
をアップ!美の極致ッス


 

ミレーとゴッホの『種まく人』〜負け戦が続いても、死後に実る麦の種を撒いたと信じて今日頑張る


【 各種リンク※クラシックは「ユング君」
PART1(71個) お笑いフラッシュ他(44個)
★2014年のお薦め展覧会&美術館リンク集

文芸ジャンキー版・東京探訪MAPを作成!
北海道 東北 愛知・岐阜 四国 奈良 九州
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(STOP THE HATE!! 国連本部前のオブジェ)
「科学と芸術は全世界に属する。それらの前には国境など消え失せてしまう」(ゲーテ)
「あなたが空しく生きた今日は、昨日死んでいった者が、あれほど生きたいと願った明日」(趙 昌仁)作家
「人間の先祖は本人の血族ばかりでなく、文学の内にも存在している」(オスカー・ワイルド)作家
「人を憎んでいる暇はない。わしにはそんな時間はない」(黒澤監督の映画『生きる』から)
「私は殺されることはあっても、負けることはない」(ヘミングウェイ)作家
「僕が最もウンザリするもの、それは無知による憎しみだ」(マイケル・J・フォックス)俳優
「船は港にいる時、最も安全であるが、それは船が作られた目的ではない」(パウロ・コエーリョ)作家





●サイトで自分の思いを語るということ
HPで意見を発表すると、自分の「間違った知識」や「一方的な思い込み」を指摘され、初めて誤りに気づけます。これは本当に有難いことです。勘違いしたまま一生を終えるところを、真実に気づくことが出来るからです。自分が独りよがりな誤った考え方をしていないかを確認する為にも、勇気を出して積極的に意見を発表していきますネ!!(*^v^*)
僕は過去の反省と愛国心は両立すると考えている。
むしろ、過ちを反省できぬ国なら情けなくて愛せない。


歴史認識問題に決着!…日本と韓国 /中国 /台湾 / 東南アジア / 米国
・昭和天皇かく語りき / 靖国問題 / 愛国心 
・二次加害者にならないために〜日本人慰安婦の話(美輪明宏)と元日本軍慰安婦に関する正確な知識

・加害者としての日本軍 https://youtu.be/vh64udZTUTs (16分)
・南京大虐殺の証拠〜当時の記録映像と生存者の確実な証言(32分40秒)
・「CGで再現された南京大虐殺」 https://youtu.be/QJ38Hg7Vdw8 (7分43秒)
・日本軍の記録に残る南京大虐殺(軍命令により実施) http://urx3.nu/ouPU (7分)

残業問題…日本には過労死するほど仕事があり、自殺するほど仕事がない。野党は小異を捨てリベラル大連合を作り、EU、北欧のように残業ゼロの社会を!EU、北欧に可能なら日本でも可能なはず。日本人に人間らしい生活を!
※一般市民が他人の財布からお金を盗めば、すぐ警察に捕まる。だけど、経営者が従業員の財布からお金を盗んでも処罰されない。これが「残業代未払い」。他国では許されない。

●『アイヌ、琉球は縄文系=本土は弥生人との混血』…国立遺伝学研究所(遺伝研)や東大などの研究チームが過去最大規模の細胞核DNA解析を行った結果、日本人を北海道のアイヌ、本土人、沖縄の琉球人の3集団に分けた場合、“本物の日本人”は縄文人に起源があるアイヌと琉球人が近く、本土人は中国大陸から朝鮮半島経由で渡来した弥生人と縄文人との混血(弥生人7〜8割、縄文人2〜3割の混血)と判明。国籍や人種にこだわる人はこれで冷静になるだろう。

「多くの人が、今度の戦争でだまされていたという。みながみな口を揃えてだまされていたという。(略)だますものだけでは戦争は起らない。だまされたものの罪は、ただ単にだまされたという事実そのものの中にあるのではなく、あんなにも造作なくだまされるほど批判力を失い、思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲従に自己の一切をゆだねるようになってしまっていた国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体なのである。そして、このことはまた、同時にあのような専横と圧制を支配者にゆるした国民の奴隷根性とも密接につながるものである。「だまされていた」といって平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。いや、現在でも既に別の嘘によって、騙され始めているに違いないのである」(伊丹万作/1946年8月「映画春秋・創刊号」)
民主主義は「最大多数の幸福を目指す」で思考が止まってはいけない。「最大多数の幸福によって救われない可能性のある少数派をいかに救うか」、そこまで考えるのが真の民主主義。

●『戦争絶滅受合法案』 (原案は第一次世界大戦の終結後、1928年にデンマークの冒険家フリッツ・ホルムが起草したもの。彼は詐欺師の悪党でもあり、皮肉屋ならではの妙案となっている)※長谷川如是閑の創作説もあるけど、ウィキに原文=1928年11/16発表があり、やはり本物のようだ。
戦争開始後、10時間以内に次の行動をとること。以下の者を順番に“最下級”の兵士として召集し、できるだけ早くこれを最前線に送り、敵の砲火の下で戦わせること。
1.国家元首。君主も大統領もこれに該当。ただし男子に限る。
2.国家元首の男性親族で16歳以上の者。
3.総理大臣、及び各国務大臣、並びに次官。
4.国会の男性議員。ただし戦争反対の投票をした者は除く。
5.キリスト教や仏教のほか、あらゆる宗教関係者の高僧で、公然と戦争に反対しなかった者。
付記.該当者の妻、娘、姉妹等は、戦争継続中、看護婦または使役婦として召集し、最も砲火が接近した野戦病院に勤務すること。
(後年の妙案)
※有権者の責任…戦争に賛成した議員を選んだ選挙区の有権者から順番に徴兵せよ。
※戦費について…戦費は戦争に賛成した議員の資産、及びその議員を選んだ選挙区の財政でまかなうべし。


●「もともと普通の人々は戦争したいと思っていない。運がよくてもせいぜい無傷で帰って来る位しかない戦争に、貧しい農民が命を賭けようと思うはずがない。だが、国の政策を決めるのは結局指導者であり、反対の声があろうがなかろうが、人々を指導者の望むようにするのは簡単だ。民主主義であろうと、ファシストの独裁であろうと、共産主義であろうとそれは同じだ。『我々の国が攻撃されている。愛国心のない反戦・平和主義者が国を危険にさらそうとしている』と非難しさえすればいい。この方法はすべての国で同じように上手くいく」(ヘルマン・ゲーリング)元ナチス最高幹部/秘密警察創設者
●「(終戦翌年に記す)多くの人が、今度の戦争で騙されていたという。みながみな、口を揃えて騙されてたという。私の知ってる範囲では、“俺が騙したのだ”と言った人間はまだ1人もいない。(略)“騙されていた”といって、平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でも騙されるだろう。いや、現在でもすでに別の嘘によって騙され始めているに違いないのである」(伊丹万作)※伊丹十三監督の父
●「最初にナチスが共産主義者を弾圧した時、不安に駆られたが、私は共産主義者でなかったので、何の行動も起こさなかった。次にナチスは社会主義者を弾圧した。私はさらに不安を感じたが、社会主義者ではなかったので何の抗議もしなかった。それからナチスは学校、新聞、ユダヤ人等をどんどん攻撃し、その度に私の不安は増したが、それでもまだ行動に出なかった。ある日、ついにナチスは教会を弾圧してきた。そして私は牧師だった。だから立ち上がって行動に出たが、その時はもうすべてが遅かった」(マルチン・ニーメラー牧師)
※結局のところ、武器に頼ろうとする弱虫より、他人を信じて武器を捨てる勇気を持つ人間に、全人類がなれるかどうかということ。たとえ非武装の結果、信じた相手に裏切られようと、僕は弱虫として死ぬより、勇気ある人間として死にたい。これは名誉やプライドの問題でもある。僕はどの戦争であろうと、「侵略」かどうかを決めるのは、「軍隊を送った側ではなく、送られた側」だと思ってマス。これは自虐的云々ではなく当たり前のこと。


「重要なのは行為そのものであり結果ではない。行為が実を結ぶかどうかは、生きているうちに分かるとは限らない。正しいと信ずることを行いなさい。結果がどう出るにせよ、何もしなければ何の結果もないのだ」(ガンジー)

「闇は闇を追い払えない。ただ光だけがそれをなし遂げる。憎しみはヘイトを駆逐できない。ただ愛だけがそれを叶える」(マーティン・L・キングJr

「生まれながらに肌の色のせいで他者を憎む者などいない。人は憎むことを覚える。ならば、愛することを学べるはずだ。なぜなら、愛というものは人の心にとって、ずっと自然なことだから」(ネルソン・マンデラ/獄中27年)


“時代に合わない”から憲法を変えるのではなく、憲法がうたう理想の方に時代を変えていかなくちゃならない。非戦を誓った憲法は国民が目指すべき旗。旗を降ろしたときに理想は遠ざかる。誇るべき旗!
※「人に無理強いされた憲法だと云うが、拙者は戦争はいたしません、というのはこの一条に限って全く世界一の憲法さ」(坂口安吾/作家1906-1955)

高畑勲監督(79)といえば『かぐや姫の物語』の他にも、戦争の悲劇を描いた『火垂るの墓』で知られている。監督は9歳の時に岡山で空襲に遭い、焼夷弾の中を家族とはぐれな がらも逃げのびた。東大卒業後、東映動画で「ハイジ」「三千里」などを演出し、宮崎駿さんとジブリを設立した。2015年の元旦、神奈川新聞に載った高畑監督の メッセージが素晴らしかったので以下に紹介。

→(高畑)原爆をテーマにした「はだしのゲン」もそうですが、日本では平和教育にアニメが用いられた。もちろん大きな意義があったが、こうした作品が反戦 につながり得るかというと、私は懐疑的です。攻め込まれてひどい目に遭った経験をいくら伝えても、これからの戦争を止める力にはなりにくいのではないか。
なぜか。為政者が次なる戦争を始める時は「そういう目に遭わないために戦争をするのだ」と言うに決まっているからです。自衛のための戦争だ、と。惨禍を繰り返したくないという切実な思いを利用し、感情に訴えかけてくる。
「戦争をしたとしても、あのような失敗はしない。われわれはもっと賢くやる。70年前とは時代が違う」とも言うでしょう。本当でしょうか。私たちは戦争中 の人と比べて進歩したでしょうか。3.11で安全神話が崩れた後の原発をめぐる為政者の対応をみても、そうは思えません。成り行きでずるずるいくだけで、 人々が仕方がないと諦めるところへいつの間にかもっていく。あの戦争の負け方と同じです。
再び戦争をしないためには、あの戦争がどのように進んでいったかを学ばなければならないと思うのです。私が戦争中のことをどれだけ知っているかと聞かれれば、大したことはない。でも、安倍晋三首相よりは知っています。
集団的自衛権の行使を認めるということは、海外では戦争ができない国だった日本が、どこでも戦争できるようになるということです。政府は「歯止めをかける」と言うが、あの戦争を知っている者にとっては信じられません。ひとたび戦争が始まれば歯止めなどかかるものではありません。そもそも 日本人は戦前から米国が好きだった。ジャズや野球、映画といった文化に親しんでいた。その国と戦争をするとは誰も思わなかった。やっても勝てないと思っていた。
ところが、真珠湾の奇襲作戦が成功して戦争になってしまったら、あとは日本が勝ってくれることだけを皆が願い始めた。それはそうでしょう。負けたら悲惨なことになるに決まっているんですから。
息子の兵役を逃れさせたり、戦争に反対して逮捕されたりした人もいたが、ごく少数。始まってから反対の声を上げるのは難しい。いやいや戦争に協力させられたのだと思っている人も多いけれど、大多数が戦勝を祝うちょうちん行列に進んで参加した。非国民という言葉は、一般人が自分たちに同調しない一般人に向けて使った言葉です。
「空気を読む」と若者が言うでしょう。私はこの言葉を聞いて絶望的な気持ちになります。私たち日本人は昔と全然変わっていないんじゃな いか、と。周りと協調することは良いことですが、この言葉は協調ではなくて同調を求めるものです。歩調を合わせることが絶対の価値になっている。
日本人は昔から意見の対立を好まない。皆を仲間内にして、和気あいあいとして争いを避ける。寄り合いも全員一致主義で、どうしても駄目なら村八分にする。 個を確立し、意見が異なっている人との違いを認め、その上でうまくやっていくという努力を好まない。議論を戦わせない。古くからあるこの体質によって日本 は泥沼の戦争に踏み込んでいったのです。私はこれを「ズルズル体質」と呼んでいますが、「空気を読む」なんて聞くと、これからもそうなる危うさを感じずに はいられません。
だからこそ憲法9条の存在が大事だと思うのです。これこそが「ズルズル体質」を食い止める最後の歯止めです。
戦後の平和をつくってきたものは何かといえば、9条です。基地の負担を押し付けられている沖縄の犠牲を忘れてはなりませんが、米国が戦争を繰り返す中、9条のおかげで日本人は戦争で命を落とすことも人の命を奪うこともなかった。政権の手足を縛ってきたのです。
これを完全にひっくり返すのが安倍政権です。それも憲法改正を国民に問うことなく、憲法解釈の変更という手法で、です。
隣国との対立が深まり、不穏になっているからといって不戦の理想の方を変えるのはどうかしています。9条を大事にしているということは、武力で解決するつ もりはない、というメッセージになる。東アジアに戦争の記憶が残る中、戦争をしないというスタンスはイニシアチブになるはずです。「普通の国」なんかにな る必要はない。ユニークな国であり続けるべきです。戦争ができる国になったら、必ず戦争をする国になってしまう。閣議決定で集団的自衛権の行使を認めることによって9条は突如、突破された。私たちはかつてない驚くべき危機に直面しているのではないでしょうか。
あの戦争を知っている人なら分かる。戦争が始まる前、つまり、いまが大事です。始めてしまえば、私たちは流されてしまう。だから小さな歯止めではなく、絶対的な歯止めが必要なのです。それが9条だった。「最小限の武力行使」「戦争をやるとしてもうまくコントロールしてやる」なんて、そんな能力を私たち日本人が持っていると思わない方がいい。安倍首相だけが特別無自覚というわけではないと思います。私たちはこの70年で基本的な体質が変わることはなかったのです。(神奈川新聞2015.1.1より)


奴隷は、奴隷の境遇に慣れ過ぎると、驚いた事に自分の足を繋いでいる鎖の自慢をお互いに始める。
どっちの鎖が光ってて重そうで高価か、などと。そして鎖に繋がれていない自由人を嘲笑さえする。
だが奴隷達を繋いでいるのは実は同じたった1本の鎖に過ぎない。そして奴隷はどこまでも奴隷に過ぎない。
過去の奴隷は、自由人が力によって征服され、やむなく奴隷に身を落とした。
彼らは、一部の甘やかされた特権者を除けば、奴隷になっても決してその精神の自由までをも譲り渡すことはなかった。
その血族の誇り、父祖の文明の偉大さを忘れず、隙あらば逃亡し、あるいは反乱を起こして、労働に鍛え抜かれた肉体によって、肥え太った主人を血祭りにあげた。
現代の奴隷は、自ら進んで奴隷の衣服を着、首に屈辱のヒモを巻き付ける。
そして、何より驚くべきことに、現代の奴隷は、自らが奴隷であることに気付いてすらいない。
それどころか彼らは、奴隷であることの中に自らの唯一の誇りを見い出しさえしている。
(リロイ・ジョーンズ 1968年、NYハーレムにて)
※ニュージャージー出身、1934年生。詩人、脚本家、小説家(イスラム名/アミリ・バラカ)

格差拡大・福祉削減路線の政治ではなく、所得再分配・社会福祉拡充路線の政治を切望!!

《最後に、これだけは言わせて欲しいッ!》
〜他人と自分の中に“違うところ”を見るのが「戦争」、“同じところ”を見るのが「芸術」〜

人間は国籍、人種、宗教など、自分と「違うもの」を理由に戦争するけど、芸術を味わうことは他人の中に自分と「同じもの」を見つけることだ。相手(作者)の気持ちに心を重ね共感した時、人は初めて“感動”できる。
僕は確信している、人類は絶対に分かり合えると。そうでなければ、こんなにも多くの作品が、時代や国境を越え残っているはずがない。ここまで世界が芸術で溢れ返っているはずがない。芸術の存在が、国家、民族、文化を越えて人々が分かり合うことが可能だと証明している!
芸術は生き続ける力をくれる。もう人生の選択肢がなくなった、行き詰まって打つ手がない、そう思ったときに文学や映画を通して違う価値観、別の生き方の存在を知ることはいくらでもある。僕は何度もそうやって救われてきた。
こんな時代だからこそ“あえて”叫びたい。この世界は断固生きるに価するとーッ!!

※やたらと「日本人は他民族と違う」と強調している人には「日本人は他民族と異なる部分が多い。ただし共通点はさらに多い」と付け加えて欲しい。
※愛国心とは他国を憎むことではなく、自国の文化を愛すること。
※言葉や口先だけの“人間は素晴らしい”では、僕は納得できない。僕だって“素晴らしい”という証拠が欲しいんです。だからこそ、手当たり次第に音楽を聴き、映画や絵画を見、文学を読み漁るのです。確かな証拠が欲しくて!そして「見つけた!」と思ったものを、このサイトで報告しているのです。


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