マジな戦争根絶案・改訂版
2007.5.13(初稿2005.4.29)

(はじめに。僕は自分の意見を絶対視していないし、誰かに押し付ける気は毛頭ありません。多様な意見の
ひとつとしてお読み下さい。そして以下に記した僕の事実認識に重大な誤りがあれば、遠慮なくご指摘下さい)

●マジな戦争根絶案〜どうすれば戦争を防ぐことが出来るか

戦争は始め方よりも終わらせ方の方が難しい。始めるときは国のメンツの問題だが、終わらせる時は、身内や
友の命を奪われたことへの憎しみと復讐心を抑えねばならず、それは非常に困難だからだ。一度始まって
しまったら憎悪の連鎖が加速する一方なので、いかにして最初の銃弾を防止するかが肝心だ。
本当はジョン・レノンのように「全世界から軍隊をなくせ」と叫びたいが、話し合いが通じない「狂気の独裁者」や
「好戦的な指導者」がいる以上、暴走を止める為の軍隊はある程度必要だと思う。

以下、“それは夢だ”と一笑されるかも知れないれど大真面目に書きます。
戦争を防ぐには多国籍軍ではなく、国籍のない国連軍を創設、つまり『世界中の軍隊を国連軍に統合する』
どう考えても、もうこれしかない。
現在国連に所属している国々は、加盟の際に国連憲章に定められた「国連の行動への協力」を承諾しており、
これを理由に国連軍創設の方針に従ってもらう。今の国連が問題を抱えていると言っても、全世界が加盟
する唯一の国際機関は国連しかないんだから、皆で国連を支えていくしかない。


〔国連軍の基本骨格〕
・軍の最高責任者は事務局長。だが、最高責任者とはいえ、決議がなければ軍を動かせない。
・超大国の干渉を避ける為に、安全保障理事会・常任理事国が持つ拒否権を廃止
・各国とも自国に駐屯する国連軍は“自国籍以外”の兵士で構成。(超重要!例えば、日本に配備される
国連兵は、日本人以外で構成される)
・国連憲章第2条にある「国連の目的と両立しない武力による威嚇または武力の行使の禁止」の徹底。
・独立運動などに内政干渉しない。(宗教的、民族的な大虐殺が起きた場合は人道的介入が必要)
・国連軍首脳陣には任期を設け、それ以降は国連軍から引退し関係者に接触しない事。

これなら、政治家が戦争を仕掛けようにも、国内には国連軍しかいないし、しかも兵士たちは国連の命令以外
では絶対に動かない。それに自国籍ではない兵士をどう説得するのか?仮に政治家が駐屯している国連兵の
心を巧みにコントロールして他国を攻撃させたとしても(まずあり得ないが)、1対190カ国というように全世界の
国連軍に反撃されるので勝ち目がなく、いくら独裁者でもそんな負け戦を仕掛けない(独裁者は何より自分の
命を大切にしているからね)。

この方法なら現行の軍を移行させるだけなので新たな資金は必要なく、金銭の面では現実的だ(これがいつも
ネックになっていた)。しかも!世界中の国家が不可侵条約を結ぶわけだからどんどん軍備を縮小していけ
るし、核兵器を持つ意味もなくなり核の全廃が可能ッ!
現在世界の軍事費は年間100兆円。これからは、これを環境保護、教育予算、貧困対策、農業政策にガンガン
まわしていける!!

これを理想主義と切り捨てる人もいるだろう。だけど、僕はこれ以外に人類が戦争と決別する方法を考え付か
なかった。人類はもう十分に血を流してきた。これ以上、一滴たりとも戦争で流す必要はない!


※武力に武力で威嚇することが最善の策とは思っていない。暴力は憎悪の連鎖を生むだけだ。それは「紛争を
解決する手段としての武力の行使を放棄する」という憲法の精神にも反する。あくまでも世界的な反戦世論を
地道に広げ、好戦的な勢力を解体させることが一番。特に、テロを撲滅するには国連軍を投入するのではなく、
膝を交えた外交政策しか道はない。テロに及んだ原因を考えない武力制裁は、さらなるテロリストを生み出す。
僕が主張しているのは、どうすれば政治家から「戦争」という選択肢を奪い、軍隊を切り離せるかということで、
そのための国連軍への一本化なんだ。

※2004年3月の時点で軍隊を保有していない国(23カ国)
アイスランド、アンドラ、モナコ、サンマリノ、リヒテンシュタイン、ハイチ、ドミニカ国(ドミニカ共和国とは別)、セントルシア、グレナダ、コスタリカ、パナマ、サモア、バヌアツ、ソロモン諸島、ナウル、ツバル、キリバス、マーシャル諸島、パラオ、ミクロネシア、アンティグアバーブーダ、セントクリストファーネイビーズ、セントビンセントグレナディーンズ。大半が小国だが、数だけでいえば既に国連加盟国の1割以上が正規軍を持っていないことに。

※世界192カ国のうち、国連未加盟は現在ヴァチカンのみ。(スイスは加入済)

※「人類は戦争に終止符を打たなければならない。そうでなければ、戦争が人類に終止符を打つことになる」
(ケネディ)元アメリカ大統領



※どうして僕が世界規模の戦争根絶案の実現を可能だと確信しているのか。頭の中にお花畑が広がっている
のか?人を信じ抜ける理由、それは、人間が心の奥底では理解しあえるという“証拠”=『芸術』に、山ほど
出合ってきたからなんだ。国や文化が違っても人は互いに分かり合えると、芸術や文学がハッキリ証明して
いる!

芸術作品を味わうことは、創り手の魂へ入って行くこと。ダ・ビンチは500年前、シェイクスピアは400年前、
ベートーヴェンは200年前の人物だ。彼らはとっくに死んでいるけど、僕らはモナリザを見る為に長蛇の列を
作り、ロミオとジュリエットに涙し、第九を聴き魂を震わせる。作者の心の動きを追体験し、気持を重ねていく。
数百年前の、時代も風土も異なる彼らと感情を共有できるのなら、現代という同じ時代を生きている人間同士が
分かり合えないはず無いじゃないか。
(さらに今は映画という新しい芸術がある。僕らはイラン映画「運動靴と赤い金魚」、インド映画「ボンベイ」、中国
映画「北京ヴァイオリン」など、世界各国の作品を通して、同様に泣き、笑う民衆が他国にいることを知る。映画
は異なる価値観を理解するきっかけとなる)

「芸術に感動しても戦争はなくならない」という意見を時々耳にする。それは芸術を全く理解していない言葉だ。
戦争を煽る政治家は、国籍、宗教、人種など「相違点」を強調するけど、芸術は逆に「共通点」を教えてくれる。
優れた芸術作品は、それがどの土地で、いつの時代に創られようと、人を感動させる力を持つ。たとえ政治思想
が違っても、子どもへの愛情など、愛する者を思う心は万国共通だと教えてくれる。作品に心を動かされて流れ
る涙は、人類全体が魂の一番深い所で繋がっていることを雄弁にもの語っている。
芸術を真に理解すれば、絶対に戦争を起こせない。他者=自分なので、戦争が“起こらない”のではなく、
“起こせない”。これは僕の信念ッス!

「いろんなことがあるけれど、私はまだ人間は心の底では善良なのだと信じています」(アンネ・フランク)




●『マジな戦争根絶案』へ寄せられた質問へのQ&Aデス!(随時更新します)


Q1.兵士は愛国心から軍隊に入隊するのに、赴任先が他国では士気が落ちるのではないか?

A.「他国の人間を守るために命を賭ける者がいるのか」という問いには、大戦で欧州を解放した無名の連合軍兵士や、戦後の平和維持軍の存在が答えになります。各国の将軍同士の功名争いはあるでしょうが、一般の兵士は名誉の為ではなく、世界秩序を守る為に戦っています。国連兵自身の「世界全体の役に立っている」という誇りと、平和に対する使命感を育てることで、士気は落ちないと思います。※国連軍の指揮官は各国ごとに駐留軍から選出されます。

Q2.経済力を背景にして大国が国連軍を牛耳りはしないか。

A.特定の経済大国が国連軍を自由に牛耳る構造にはならないと思います。理由は以下の4点です。

1.国連は総会が最高の意思決定機関。そして大国といえども1票しかない。
2.固有の軍隊がなく、軍事力を外交カードに使えない。
3.拒否権の廃止により、わがままを通せない。
4.現代の世界情勢は、唯一の超大国として君臨している米国の1人勝ち状態。米国は世界市場の資本の流れの要所をガッチリと抑え込んでいる。しかし、経済力で世界のトップにいても(そして世界最強の軍隊を持っていても)、今でさえ国連内では提出法案の票を集めることが出来ずに四苦八苦。まして『根絶案』のように軍隊を解体された米国なら、より影響力を失うのは決定的。今後、人類の民度は国際教育を通してどんどん上がっていき、一国が国連を支配する愚かな状況は作られないと信じています。経済上の競争は国連軍があろうとなかろうと今後も続いていくでしょう。それならば銃や核ミサイルを向け合う世界ではなく、銃を置き核が廃絶された世界で競い合いたい…僕はそう願っています。
〔補足〕
3番について。どんな条件なら常任理事国が拒否権廃止に合意するのか。これは「戦争を根絶するため」。この最強最大の理由をストレートに世界世論がぶつけていくしかありませんし、最も説得力を持つと思います。

Q3.兵站(へいたん)はどうするのか。糧食、医薬品、ガソリンや弾薬の輸送元に対してどうするのか。
※兵站=戦場の後方にあって食糧・弾薬などの軍需品を補給するための機関

A.今の国連平和維持軍と同じでいいのでは?糧食や医薬品は、入札をして最も経済的負担の少ない業者を選べばいいと思います。

Q4.国連軍の装備を統一すると、発注先の戦争の親玉(軍需産業)を超え太らせるだけでは?

A.あらたに国連軍専用の戦車やミサイルを大量に発注して武器会社を儲けさせるのはバカげています。各国の現軍隊で国連軍は構成されるので、今使っている装備をそのまま使えば良いでしょう。兵器の差で作戦に支障をきたすといっても、基本的な性格が多国籍軍である以上、それを踏まえた運用計画を練るしかありません。そもそも世界中で正規軍が解体されれば、確実に軍縮が進んで軍需産業は平和産業に転換するしかないでしょう。

Q5.軍法はどうなるのか?

A.新しく国連軍の軍法を制定し、戦場の犯罪行為は国連の軍事法廷で裁きます。国連軍創設時に各国政府にはこれを承認してもらいます。

Q6.旧敵国条項をどうするのか?

A.国連憲章は第2次世界大戦中に作られたこともあり、連合国の敵国7ヶ国(独、日、伊、ブルガリア、ハンガリー、ルーマニア、フィンランド)に対しては、再び侵略政策をとった場合に、「安保理の許可なしで強制行動(軍事攻撃)しても良い」とする旧敵国条項があります。この旧敵国条項は削除される方向で進んでいますが、いつ頃削除されるかはメドがたっていないので、早期削除に向けて世論に働きかける必要がありますね。

Q7.多国間の監視が相互不信を発生させないのか?

特定の国だけに国連軍が駐屯すれば、国民は監視されているという感情が起きるでしょう。しかし、「これで戦争が根絶される」という認識が人々にあり、自国だけでなく隣国や世界各地にも国連軍が駐屯していれば、抵抗感は薄まると思います(少なくとも僕は、他国籍なのに日本を守ってくれる国連兵に、感謝はしても憎むことはないです)。自国は自国で守るという意識の強い国(米、英、仏など)は、国連軍の傘下に入ることを当初は拒むかも知れません。しかし、世界各国が筋道を立てて説得し、残すところ数カ国となれば、幾ら政界や軍事産業が抵抗しようとも、必ず世論が動くと信じています。
これからの人類社会は、異なる文化を認め合うという教育を通して、大局的に世界を見つめる人間が増えていくと思います。「異文化だから駐留先の人々を守らない」などという狭い感情は、この先消えていくでしょう。文化が違っても人間の命が平等であり尊いことに変わりはないのですから。

Q8.傭兵(ようへい)の扱いをどうするのか?

A.原則禁止、と言いたいところですが、独立運動に参加している傭兵もいるわけで、この問題は難しいですね。

Q9.この案は、自分の大事なものを自分で守らず、他人に守ってもらうって事ではないだろうか?極論してしまうと無責任ではないだろうか?

A.他人(他国)に守ってもらうだけでなく、自分(自国)も他人を守るので無責任とは思いません。「自分の大切なものは自分で守れ」とひたすら軍拡を繰り返す現在のやり方が、世界各地に戦火をもたらし行き詰っているのです。各国が軍備の増強に猛進しなければ安心して暮らせない、そんな不安定な世界を残す方が、後の世代に対して無責任だと思います。

Q10.結局、人間は戦争が好きな生き物じゃないんですか?

A.この定義には賛成できません。確かに人類史は戦争の歴史です。しかし、何万発も核兵器があるのにまだ人類が滅亡していないのは、我々が戦争より平和を愛していることの立派な証拠です。好戦的な人間がいる一方で、身を犠牲にし、命懸けで反戦を訴え、獄死したり暗殺された人間が歴史上には無数にいます。(ガンジー、マザー・テレサ、キング牧師、パブロ・カザルス、J・レノン、数え切れない無名の反戦運動家たちetc)

Q11.国連軍が出撃するのは、どんな状況下なのでしょうか?

A.世界中の正規軍を解体して国連軍を作るので、国連軍が戦闘の為に出撃する可能性は限りなくゼロに近いと思います。本文でも書きましたが、各国には政府指揮下の軍隊がないし、仮に民兵(私兵)が組織されても、他国を攻めれば「1対190ヶ国(国連軍)」という構図になるのに、それを分かっていて侵略する国家があるでしょうか。
ですから、仮に国連軍に出動の可能性があるとすれば、次の2例くらいしか今は思いつかないです。
(1)民兵と民兵が戦った時に仲裁に入る。…しかしこれはモロに内政干渉になってしまうので、国連軍は当事国の人々が「国連軍の派遣が必要だ」と言われるまでは出るべきではないと思います。
(2)大虐殺を止めに入る。…1994年、ルワンダでは3ヶ月で80万人が虐殺されました。このような異常事態では、たとえ要請がなくても、人道的立場から世界が虐殺を止めに入るべきだと思います。

Q12.自国軍がなければ現政権は革命軍と戦う事ができないのでは?

A.政府が国軍を使って反政府運動を弾圧した場合に、その対抗手段として革命軍やゲリラが組織されるのだと思います。国軍が解体されたのなら、選挙という合法的かつ平和的な方法があるのに、武装蜂起して政権の転覆をはかる必要はなくなります。銃による革命にこだわる勢力は国民の支持を得られませんし、警察力だけで鎮圧できないのであれば、政府の公式な救援要請を受けた国連軍が治安維持にあたります。
ただし、原則はあくまでも内政不干渉です。『国の未来は国民自身の手で切り開くもの』という立場は、国連軍という巨大な軍隊ができた時には、ますます重要になってくると思います。
(政府・警察による言論の弾圧や、反体制を理由にした逮捕・監禁・拷問・処刑などが発生している場合は、国際社会が国連軍の出動を見送るでしょうね)

Q13.「軍隊がない」とされているコスタリカは、防衛・国内治安予算約1億ドル(05年)、約8,400人からなる治安維持の為の国家警備隊及び地方警備隊があり、中南米ではトップクラスの軍事力を持つことをご存じないのですか?

A.僕はコスタリカの警備隊を「軍隊」と位置づけず、「強力な武装警察」と考えています。「中南米トップクラスの軍事力」とのことですが、警備隊の武器はM16アサルトライフル、グレネードランチャー、M60、バズーカー、攻撃ヘリで、これらは名前こそ物々しいですが、ライフルやマシンガン、使い捨てのバズーカー、警察の武装ヘリです。一両の戦車、一機の戦闘機、一隻の戦艦もなく、「軍隊」と呼ぶにはほど遠いものです。コスタリカは警察予算が防衛予算に計上されているので、それをもって「中南米トップクラスの軍事力」とされているのでしょうか。
ただイラク戦争を中南米で真っ先に支持するなど、国防は米国に依存している面もありますし、首都では強盗が多発し、ドラッグも流通して治安も悪く、コスタリカを“地上の楽園”と主張する気はありません。

Q14.軍が無ければ体制が崩壊する不安定な独裁国家に、いくら世界世論をぶつけても、無視されるのがオチでしょう。このような国家をどうやって国連軍に加盟させるのでしょうか。

A.正直、頭痛の種です。まずはこうした国を抜きにしてでも国連軍を創設し、世界中が経済的に圧力をかけて加盟へ政権を追い込み、また「世界190ヶ国が国連軍に入り、残るは貴国だけ、他国からの侵略が事実上ないのになぜ自国軍にこだわるのか」と国際世論が説得するしかないですね。人一倍自分の保身に熱心な独裁者なら、世界190ヶ国を敵にすることはしないでしょう。他に名案があれば僕も知りたいです…。

Q15.軍隊を持たない国にも配置するのですか?

A.世界には軍隊を持たない国が23カ国あります。配置に関しては、当然ながらこれら各国政府の意向を尊重します。

Q16.各国兵員の配置人数はどのように算出するのですか。

A.人口と国土の面積を総合して判断します。

Q17.このシステムは「まともに防衛費を出すと損」という状況になっているので、それに気づいた各国は予算の出し渋りが激しくなって軍隊が使い物にならなくなり、貧弱な他国の軍隊が信頼できない富裕層は私兵を持ち、貧困者はその兵になる、といった殺伐とした世の中になりそうで怖いです。

A.まず、出し渋るでしょうか?国連軍は世界の治安を守る名誉職です。そもそも軍縮が進んで軍事費自体がは激減するはずですし、それすらも出し渋るというのは、国家のメンツから恥と感じるのではないでしょうか。仮にある国の派遣部隊が財政難で弱体化すれば、安定地域の駐留軍が増援にまわればいいだけの話です。それから、貧困者が私兵となるのは、まさに今がそういった殺伐とした状況であり未来形の話ではありません。これは先進国が武器を売りつけるのをやめ、当事国が経済を立て直していくのを援助することしか方法がありませんね。
Q18.これを実行すると宣言した場合、当然反対派が出ると思われます。アメリカは当然ですが、中華思想を標榜する中国も反対するでしょう。その結果、下手をすると、原爆や水爆の飛び交う第三次世界大戦が勃発し、最悪、人類が滅亡するやもしれません。

A.人間はそこまで愚かでしょうか?米国も中国も、自分の領土が攻撃・侵略されるわけでもなく、領土を奪われるわけでもないのです。国連という話し合いの場があるのに、国連軍がいやだから水爆をぶっ放すとか、最悪なら人類滅亡とか、ちょっと考えられないのですが。そもそも「反対する=戦争になる」という構図が、現代の国際情勢からは見えてこないのですが…。


※いずれにせよ『マジな戦争根絶案』は、全世界の人々が、「国連と国連軍を自分たちが支えている」という
意識改革が不可欠ですね。
※自衛隊員を味方につけないで9条を守ることなどできない。彼らだって、真剣に国を守ることを考えて仕事をしている。その彼らに屈辱的な言葉をぶつけて非難してきた旧左翼的な「護憲運動」が広がりを持つなど無理。
※ヒトラーを生み出したのも日中戦争の背中を押したのも熱狂した国民。

「もし私があのヒロシマとナガサキのことを予見していたなら、1905年に発見した公式(E=mc2)を破棄していただろう。そして、次の2つの創設に協力してほしい。世界青年会議と、唯一軍事力を認められる超国家政府だ。」(1954年、死の一年前のアインシュタイン)




●英語版 国連世界食糧計画(WFP)の職員で、スリランカ在住の方(邦人)が訳して下さいました!!

Firstly, I do not insist my opinion as an absolute truth; neither do I plan to force other people to believe it.
Just want to emphasize that. Please take it as one idea amongst thousands.  And I always welcome any
comment or revision if you find errors in my idea. 

〔 Genuine plan for war eradication 〜 How could we prevent war? 〕

War is actually more difficult to put an end to than to start.  It usually begins as a matter of nations` honor.
But it has been comprised of conjectures, hatred and vengeful thought from loss of beloved family or
friends, which make it very difficult to subdue.  Once it starts, it triggers intractable chain reaction of hatred.
So, how to head off the first shooting is the key issue.  In fact, I sympathize with John Lennon who called
for the abolition of armies all over the world. However, to be rather realistic in this world where there are
deranged dictators and warlike nations, I recognize the necessity for a military force to control supremacists`
misdeed to some extent.
Please read below, which you may laugh at as nonsense, but I tell you that I am quite serious.

My ideas are: All the military forces in the world shall be combined into one UN force! What I suggest here
is not a multinational force, but a UN force without borders.  Since member nations of the United Nations
have consented to cooperate with UN action when they obtained its membership, they shall be requested
to comply with this policy.  Though it is true that UN itself is not a flawless organization, it is still the one
and only entity that includes all the independent nations and we have to take advantage of it.       

(Basic framework of UN force)
・The supreme commander will be Secretary General.  Albeit he does not have absolute authority to command
the force without any relevant
resolution.
・ In order to avoid interference by super powers, veto will be abolished.
・ Without exception, any UN force stationed in any country will consist of soldiers who are originally from
outside of that country in which the force stays. (Very important!  For example, the force deployed in Japan
will NOT contain any Japanese soldiers)
・ Observance of UN Charter Article 2, which says “All Members shall refrain in their international relations
from the threat or use of force against the territorial integrity or political independence of any state, or in
any other manner inconsistent with the Purposes of the United Nations. “ will be strictly followed.
・ No interference with the internal affair such as independent movement. (Religious/ethnic slaughter shall
need humanitarian interference)
・ Term will be set for UN force leaders and on completion of their term, contact with parties involved is
prohibited.
 

If it is realized, even warlike politicians can only find UN forces in his country that are not in a position to
take any action without an authorizing UN resolution.  You see how difficult it is to convince those
soldiers from outside to fight for the county to which they are posted, and even if any politician succeeds
in such convincing, which is anyway very unlikely, he and the force will be in the situation of 1 vs 190
other UN forces.  Any dictator tends to think much of his own life as his priority; he will not set about an
obviously losing battle.

Another advantage is found in respect of finance. This UN force does not demand any huge additional cost
since it is just a matter of transportation and relocation of present military forces. Moreover, existence of a
situation similar to a worldwide non-aggression treaty will incur reduction in armaments, cut the military
personnel and even open the possibility of total abolition of nuclear development.  War expenditure in the
world right now is calculated to be up to 920 billion US dollars. This curtailed budget can be invested for
poverty reduction, educational reform, environmental protection or agrarian development!!
    
I do not believe that threat of military power to counter another force of arms is the best policy because
violence only produces abhorrent chain reactions.  It is also against Japanese constitutional spirit, which
renounces use of force as means to solve conflict.   However, gradual expansion of worldwide pacifism
can drive warlike parties into a corner, which is a desirable scenario.  Especially for eradication of
terrorism, UN force may not work effectively and only face-to-face diplomatic policy will be the solution. 
We all have seen that military sanctions, imposed without taking root cause of the initial terrorism into
consideration, has led to protracted stalemate giving rise to further terrorism.    

I suggest depriving the “war” option of politicians and separating objectives of military forces and those
of politics).  That is why I propose to draw all the military together into one UN force as an option for us
to deliberate on.  I understand that this can be taken as silly idealism, but it is the only solution that I can
think of to eradicate war from this world.  We, human kind have shed enough tears and blood.
WE DO NOT NEED TO DO THAT ANY MORE FOR WAR!


Food for thought…..Written by Kajipon
Why can I be so confident that it is feasible to eradicate war?  Am I just a silly creature who grows
quixotic utopia in my brain?  No.  That is because I have a reason that I can trust people to the end, even
though we encounter many terrible news everyday. I also have seen enough evidence to show that people
can understand each other in their heart!  Art or literature clearly proves that despite of the nationality or
culture, people can share emotion and philosophy.  When we taste masterpiece of art, we face right in front
of the soul of the artist.  Leonard da Vinci lived 500 years ago. So did Shakespeare 400 years ago and
Beethoven 200 years ago.  They all passed away quite some time ago, but still we make queues to see
Mona Lisa, shed tears for Romeo and Juliet, and get inspired by listening to symphony No.9.  By being with
their works, we experience for ourselves what the artist has gone through, overlapping their feeling.
We see we can share the same feeling with those who lived several hundred years back in totally different
generation and cultural background.  Why cannot we, human beings who live in the same period, do the
same thing? 
(Now we have cinema, a relatively new form of art.  Think about the movies like Persian movie “Bacheha
-Ye aseman”, Indian movie “Bombay”, Chinese movie “Beijing Violin”. We have lots of chances to see
cinemas from all over the world, and learn that there are also people who laugh, cry for the same
story in different countries, find diversity in life style and value).
Irrespective of its origin and period, a great masterpiece has force to touch peoples` heart beyond race,
religion and nationality.  Even if we have different political ideology, we find sentiments such as parents`
affection for children, nostalgia for home in common.  We touch the inner world of someone who we have
never met through those arts.   Sympathizing with emotion, being moved to tears tells you that we are
the same human being after all; souls of humankind are linked with each other in depth.   
  
Nobody wants to lose his beloved or expects his home to be destroyed by killing.  Now all we have to use
is our gifted imagination telling that we share the same feeling.  I strongly believe that we can end the
warfare. 

“In spite of the various experiences I got through, I still believe in the goodness of the humankind in his
heart” (Anne Frank) 


※Genuine plan for war eradication (revised) Japanese text by Kajipon (English translation by Mio)



最近気になるのが、極端な中国・北朝鮮脅威論。拉致やテポドンが深刻な問題なのは当然だけど、今にも
両国が攻めてくると言わんばかりに「米国の保護が消えたら誰が日本を守るのか!」とヒステリックに叫ぶの
は如何なものか。日本の軍事費は世界192か国中、第6位(数年前まで第3位)。これは北朝鮮の約8倍だ。
自衛隊には多額の予算で揃えた350機もの高性能戦闘機、海の要塞イージス艦を含めた50隻以上の
護衛艦、1000両以上の最新戦車がある。近代化された自衛隊は鉄壁の防御を誇っており、旧装備の軍隊に
勝ち目はない。っていうか、そもそも海を渡って日本へ来るにも船の数が決定的に不足している。

こうした実情に触れない防衛族は、予算確保の為に必要以上に不安感を煽っているとしか思えない。旧ソ連
など東側陣営が崩壊して敵がいなくなった軍事産業と、その利権にむらがる連中には、どうしても“大きな
脅威”が必要不可欠。タカ派の政治家も人気取りのために“脅威”を利用しており、僕は本当に憤っている。
(テポドンで原発を狙われたら、という仮定について。それだけの命中精度があるかどうかは別にして、その
ように非人道的なことをすれば、即座に国際社会が最高度の軍事的制裁を加え、体制は崩壊するだろう。
保身にいそしみ密告社会を築き上げた金正日が、そんな自殺行為を選択するなど考えにくい)

中国についても--
・中国にとって日本には攻める価値のある資源がない。
・科学技術の面でも中国が有人ロケットの打ち上げに成功しているように、差がなくなっている。
・日本はお得意様の輸出先。
・前述したように渡航攻撃が可能な艦船が圧倒的に不足している。大半の中国側艦船が対艦攻撃機とイージス、潜水艦等によって沈められ、やっと上陸寸前まで来たら今度は地対艦ミサイルの餌食。残りの中国兵には
榴弾が雨あられのように降ってくる。実際、海岸到着前に全滅するだろう。
・不買運動のレベルで国際世論に神経質になっている中国共産党に、日本人を何百万人も殺して占領、
支配するようなことが出来るとは到底思えない。
チベットが占領されたのは大戦後のどさくさの時期だったし、内陸の奥地だから世界の目が届きにくいという
こともあった。人口も少ない。中国が日本に侵略戦争しかけて乗っ取るなんて現実的に不可能。

※日本、米国に続く世界第2位の海軍力(2007)
日本は米海軍に続き、世界第二位の水上艦部隊と哨戒機部隊を保有。海上自衛隊の総定員は4万5842人、主要艦艇は計152隻。世界最強のイージス艦4隻を含め、護衛艦(駆逐艦)54隻、潜水艦16隻など、規模の面では世界第五位の水準だが、対潜水艦戦、機雷処理、補給能力は世界最高の水準にある。航空機は対潜哨戒機P3Cが99機、大型救難飛行艇US1Aが7機、対潜哨戒ヘリ97機、大型掃海ヘリ10機など、計205機が配置されている。また、日本の対潜水艦戦(ASW)用の艦艇・航空機は、米国に続き世界第二位を誇る。「インド洋のような大海で、イージス艦の強力な護衛を受けながら米軍艦船に給油支援を実施できる国は日本と英国くらいだ」(石破茂)

クウェートは岩手県ほどの小国だが、オイルマネーが絡んでいるとはいえ、世界が一丸となって救出に
向かった。豪邸にぬくぬくと暮らし、地位の失墜を恐れている中国共産党幹部が、国家存亡の危険を冒して
まで日本を軍事侵攻する理由がない。

最後に念を押しておくけど、僕は国民に言論の自由を認めず、一党独裁を強制している中国共産党や
金正日には心底頭に来ている!チベットや東トルキスタンに対する悪逆非道は断じて許されるものでは
ない。
一部の左派勢力には「米国を叩いても中国は叩かない」人がいるけど、僕の立場はそうではないと
ハッキリ明言しておきます。※中国軍のチベット巡礼者への弾圧映像(2分57秒)
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●「チベット独立」落書きで中学生拘束 中国の警察当局 2007年09月21日18時52分(アサヒ・コム)
人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(本部ニューヨーク)は20日、中国甘粛省甘南チベット族自治州の中学校の男子生徒がチベットの独立などを求める落書きをしたとして警察当局に拘束されたと発表した。9月上旬、村の警察施設の壁にチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の帰還やチベットの自由を求める落書きをしたとして約40人が拘束され、数日内に7人を除き釈放されたという。
拘束されたままの7人は14〜15歳。1人は暴行を受けて負傷したが、親族による治療の訴えが聞き入れられず、7人とも別の町の施設に移送され、所在が不明という。同団体のアダムズ・アジア部長は「政治犯罪者として子供を拘束し、暴力を振るう行為は、チベットの状況がほとんど改善されていないことの証明だ」と批判。7人の解放を求めている。

●中国で逮捕続々 「人権」主張は国家転覆扇動罪 2008年02月09日10時04分(アサヒ・コム)
五輪が半年後に迫った中国で、人権の擁護や民主の拡大を求める活動家らへの締めつけが強まっている。特に、「人権」や「民主」を求めただけで「国家政権転覆扇動」の罪に問われて逮捕されるケースが増えている。国際人権団体は、北京五輪の誘致にあたって中国政府が掲げた「人権状況を改善する」との国際的な約束を守るよう求めるが、五輪が近づいて状況はむしろ悪化しているとの見方が強い。
今月初め、浙江省杭州市の中級人民法院(地裁)は、著名なインターネット作家の呂耿松氏に対し、国家政権転覆扇動罪で懲役4年の実刑判決を言い渡した。呂氏は中国の人権弾圧、共産党・政府高官の腐敗などを批判する文章をネット上などで発表してきた。昨年9月に逮捕された。判決が言い渡された法廷では「民主必勝、専制必敗」などと叫んだという。
米国ニューヨークに本部を置く人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチが北京五輪の開催まで半年を期に発表した声明によると、過去1年に逮捕されるか有罪判決を言い渡された著名な活動家は呂氏で6人目。中国の公安当局が国家政権転覆扇動容疑を名目にした逮捕件数は06年から07年にかけて20%増加したという。そのうえで、同容疑・罪の拡大解釈と乱用が「活動家を黙らせる武器になっている」と批判した。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルやパリに本部を置く「国境なき記者団」なども、中国の人権状況の悪化に懸念を示している。
目立つのは、北京五輪開催で国際社会の注目が集まることを人権状況の改善につなげようとする取り組みへの弾圧だ。黒竜江省で「五輪より人権を」と署名集めをした楊春林氏も国家政権転覆扇動容疑で逮捕された。一般市民への締めつけも強まっているとの見方が一般的だ。
中国が巨大な市場として脚光を浴びるようになるに従って、主要先進国が人権分野で中国側に厳しい注文をつける場面は少なくなっている。ヒューマン・ライツ・ウオッチのリチャードソン・アジア部長は声明で「国際社会が北京五輪に絡んだ弾圧に沈黙すれば、その弾圧に青信号を出したのと等しい」と警鐘を鳴らしている。
※この1年に「国家政権転覆扇動」で逮捕、有罪判決を受けた著名な活動家
呂耿松氏 2月に懲役4年の判決。浙江省在住のインターネット作家。逮捕後、国際ペンクラブなどが早期解放を求めていた。
胡佳氏 昨年12月に拘束され、1月に逮捕通知が家族に届いた。北京市在住で妻子も軟禁されている。エイズウイルス感染者の人権擁護に取り組み、北京五輪を期に今年を「中国人権年」とするよう訴えた。
陳樹慶氏 昨年8月に懲役4年の判決。作家で民主化を求める非公認政党・中国民主党の準備委員会メンバー。
楊春林氏 昨年8月に逮捕。黒竜江省の元工場労働者で「五輪より人権を」と訴え、署名活動にあたっていた。
厳正学氏 昨年4月、懲役3年の判決。芸術家。インターネットで文章も発表。懲役刑の被告などに科される「労働改造制度」に反対する署名活動などに取り組んだ。
張建紅氏 昨年3月、懲役6年の判決。ウェブサイトを運営し、「中国政府を中傷した」などと批判された。

→(記事の感想)中国が大国として尊敬される為には、表現・言論の自由が絶対に必要。政府は国民の声に耳を傾けながら政治を行うべきで、「批判したら逮捕」とかもってのほか。こういうことは日本の野党や人権NGO・市民団体も、隣人だからこそ声をあげて改善を訴えるべきで、ブッシュ批判や九条死守ばかりでは片手落ちだし、言ってることの筋が通らない。※中国のメディアは党中央の直属機関(中央宣伝部)の管轄下にあり、報道は中央宣伝部の承認が前提。だから政府にマイナスとなる報道は厳しく規制され、報道の自由は無きに等しい。

●ダルフール問題と中国(2008.2.18)
スピルバーグ監督はユダヤ系としてアウシュビッツの悲劇を『シンドラーのリスト』で描く一方、『ミュンヘン』ではユダヤ社会からの批判覚悟で「アラブ側の声」を取り上げるなど、僕はその勇気に敬意を感じている。氏はアフリカ・スーダンのダルフール問題に対する中国政府の対応に抗議し、北京オリンピックの芸術顧問就任を断った。僕はこの姿勢をとても評価している。ダルフール問題とは何か。スーダンには豊かな石油資源があり、03年に貧しいダルフール地方の人々(反政府グループ)が、“国は石油で得た利益を貧困地域に還元せよ”と処遇改善を求めて武装蜂起した。これに対して政府はジャンジャウィード(アラブ系遊牧民)を軍事訓練して民兵とし、武器を持たせダルフールに送り込んだ。政府の意図は、ジャンジャウィードに虐殺や焼討ちをさせて地域を混乱させ、住民に反政府運動をさせないことだった(空爆もしている)。国連の推定では06年の時点で既に約20万人が殺され、ダルフール地方の人口の半分(300万人)が家を追われた。安保理ではスーダン政府に石油禁輸や資産凍結を含めた圧力をかけるべきとする米英と、スーダンから石油を輸入しているため制裁に消極的な中国が対立(ロシアも中国寄り)。安保理決議の採決で中露が棄権した為、国連はダルフール問題に一丸となって取り組めないでいた。ようやく昨春になって中国政府はスーダン政府に国連平和維持軍を受け入れるよう迫り、最終的に国連とAU(アフリカ連合)が2万人の部隊を派遣することに。ところがスーダン政府軍の一部が平和維持軍を攻撃するなど事態は混沌。国際NGOは、飢餓と病気によりダルフールでさらに35万人が死の危機に瀕していると警告しており、スーダンの石油の大半を輸入し、最大の武器輸出国である中国政府に対して、スピルバーグ監督は「もっとスーダン政府に圧力をかけるように」と去年から要請していた。ところが相変わらず中国が消極的なために怒って今回の顧問辞退となった。いわく「私の良心が許さなかった」。※女優のミア・ファロー「中国がダルフール虐殺の財源となっていることを人々は理解すべき」。

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10代前半の子供が政府批判の落書きだけで逮捕され所在不明となる現状。これは何十年も前の報道ではなく、07年9月のものだ。まともな近代国家とは言えない。

ただ、危険なのが“ひとくくり”“思いこみ”。ネットでは中国人すべてをひとくくりにして叩く風潮があります。
これは非常に危険な傾向です。旅をすれば分かるのですが、多くの庶民は親切でお人好しな人ばかりです。
当局に対して命がけで抵抗している活動家もたくさんいます。くれぐれも、偏狭な国家主義者と、一般の
善良な人々を一緒に混ぜて「中国人というものは…」と思い込むことがありませんように。 d(^-^)ネ!


●SAPIO2011年10月26日号「自衛隊VS北朝鮮軍が戦ったら?」
総兵力120万人、総人口の5%近くが現役軍人とされる北朝鮮は、GDPの約14%を軍事費に充てている(日本は0.9%)。では、北朝鮮はミサイル以外にどのような兵器を持っているのだろうか。
陸軍の兵力は約100万人。戦車を約3500両も保有している。陸上自衛隊(796両)の約4.4倍だ。だが、いかに多くの戦車を保有しようとも、日本海があるため、わが国の脅威とはなり得ない。しかも旧ソ連製T62あるいはT54/T55といった旧式戦車が主力。一部T72など新しいものも保有しているが、これは恐らくロシアが輸出用に性能を低下させた“モンキーモデル”であろう。
海軍は約650隻の艦艇を保有。しかし総トン数は10.7万tしかない。海上自衛隊の艦艇が143隻で44.8万tであることから、北朝鮮海軍は小型艦艇が大半であることがお分かりいただけよう。
1500t級のフリゲート艦3隻、黄海などで韓国海軍としばしば衝突してきた小型の哨戒艇や高速ミサイル艇など約300隻、さらに小型潜水艦約60隻、強襲上陸用のエアクッション艇約130隻などを保有するが、海上自衛隊のハイテク護衛艦と互角に戦える戦闘艦艇は一隻も保有していない。
航空戦力は作戦機が約620機。数の上では航空自衛隊の作戦機と海上自衛隊の固定翼機を合わせた430機を上回る。しかし大半は旧ソ連製のミグ21やミグ19といった“骨董品”のような旧式機で、わずかながら第4世代のミグ29戦闘機(35機)なども保有しているものの、航空自衛隊のハイテク戦闘機の敵ではない。また燃料不足のため十分な訓練ができず、パイロットの技量も低い。
このように陸海空のどれをとっても自衛隊に太刀打ちできない。


★国際司法裁判所を活用すべし!

2009年2月3日、オランダ・ハーグの国際司法裁判所が、領土問題で争っているルーマニアとウクライナに対し裁定を下した。この紛争は黒海で海底ガス田が見つかったことから、両国が領海線を巡って火花を散らしていたもの。埋蔵量はルーマニアの国内消費の20年分に相当するというから、取り合いになるのも分かる。
判決では係争海域の約8割がルーマニア領海と認定された。これではウクライナが文句を言うんじゃないかと思いきや、ウクライナ政府は「資源開発の環境が整い、両国の利益となる」と歓迎。まるで青春ドラマによくある、堤防でケンカした後に寝転んで笑ってる状態。このウクライナ側のサバサバした反応からも、裁判は公平性が保たれていたことが分かる。
2国間交渉が決裂し、ルーマニアが提訴したのは04年というから、5年で結審したことになる。国際司法裁判所がない時代なら、半世紀、もしくは数世紀にわたって国境争いが続くようなケースでも、1人の死者も出さずに短期間で決着がつく。

過去にもペルーとエクアドルがアマゾン地域の国境紛争で、そしてアルゼンチンとチリがビーグル海峡周辺諸島の領有権問題でこの裁判所を利用し解決してきた。今回のルーマニアとウクライナのニュースは、もっと新聞のトップで連日流していいくらいのもの。
国際司法裁判所は一般の裁判所とは異なり、当事国の双方の同意がなければ審議が始まらない。今回の場合はルーマニアが提訴してもウクライナが裁判を拒絶すれば審議されなかった。ウクライナにも「解決したい」という強い思いがあったからこそ実現した。隣国同士で睨み合って採掘できずにいるより、ずっと賢明な判断だと思う。

この裁判所は人類全体の宝。ここがまともに機能している限り、国家間で不毛な憎しみが戦争という形で噴き出す確率はグンと減る。武器屋は儲からないし、戦費の貸し付けで一部の銀行家がウハウハになることもない。
僕はこれまでに何度も、竹島や尖閣諸島、北方四島の領土問題を、国際司法裁判所でスパッと解決してもらうべく、日本政府は積極外交を展開すべしと吠えてきた。相手国が同じ土俵にあがって来るまで、しつこいほどに訴えなきゃならない。当初は無視を決め込んでいる相手でも、そのままでは国際社会で「負けるから逃げている」と判断されるゆえ、結局は出てくるしかないだろう。

領土問題はモロに愛国心を刺激するため、とかく感情的になりやすい。それだけに、どの国の政治家も、この問題を最大限に利用し、強硬姿勢を見せることで国民の支持・選挙の票を取り込もうとする。僕は領土問題をネタに、憎くもない相手を憎まされるのはウンザリだし、昔から何度も繰り返されてきたその手に乗る気はない。是非日本政府には、国連やサミットはもちろんのこと、テレビ、ラジオ、あらゆる機会を見つけて相手国の国民に「早く平和的に解決しましょう」と裁判での決着を呼びかけて欲しい。どの国の政府であろうと、失政をごまかし、国民の不満を他へ向けさせる為に、領土問題を利用するような卑怯な手法は許されない(不況下では憎悪を煽られるとマイナスの感情が加速しやすい。それがロクな結果を生まないことは歴史が証明している)。



★実は1929年に“戦争絶滅受合法案”が日本で紹介されていた!!

言論に対する弾圧が吹き荒れた昭和初期に、一貫して反ファシズムを訴え続けたジャーナリスト、長谷川如是閑(にょぜかん)。著作が何度も当局から発禁処分をくらいながらも、彼は抵抗をやめなかった。1929年、長谷川は自らが創刊した雑誌にデンマークの陸軍大将フリッツ・ホルムが起草した“戦争絶滅受合法案”を載せた(長谷川の創作説があったけど、ウィキペディアに1928年の原文が紹介されデンマーク人が書いたことが確実に)。80年も前に、しかも軍部に反抗すれば首相ですら撃たれるような時代に、このブッ飛んだ法案を紹介したのはスゴイ勇気だと思う。全5条の条文は以下の通り。

●『戦争絶滅受合法案』(※現代語にしました)
「戦争開始後、または宣戦布告の後、10時間以内に次の処置をとること。以下に該当する者を“最下級”の兵士として召集し、できるだけ早くこれを最前線に送り、敵の砲火の下で戦わせること。

1.国家元首。君主も大統領もこれに該当。ただし男子に限る。
2.国家元首の男性親族で16歳以上の者。
3.総理大臣、及び各国務大臣、並びに次官。
4.国民によって選ばれた男性議員。ただし戦争反対の投票をした者は除く。
5.キリスト教や仏教のほか、あらゆる宗教関係者の高僧で、公然と戦争に反対しなかった者。
付記.該当者の妻、娘、姉妹等は、戦争継続中、看護婦または使役婦として召集し、最も砲火が接近した野戦病院に勤務すること。
(後年の妙案)
※有権者の責任…(少子化・兵員不足で徴兵制になった際は)戦争に賛成した議員を選んだ選挙区の有権者から順番に徴兵せよ。
※戦費について…戦費は戦争に賛成した議員の資産、及びその議員を選んだ選挙区の財政でまかなうこと。

僕は宗教関係者まで含めていることに感心した。「神の名の下に!」と戦わせる連中への警句だ。“10時間以内に最前線に放り込まれる”となりゃ、誰だって戦争以外の方法を限界まで考えるだろう。

法案の1〜5条までの該当者が出征した後は国民の番になる。法案に有権者の責任が入ってないため、ある人が「戦争に賛成した議員を選んだ選挙区の有権者から順番に徴兵」、「戦争資金に国家予算は一円も使わず、戦争に賛成した議員の資産、及びその議員に投票した有権者の資産でまかなう」を附記するべきとした。ヒトラーが正当な選挙でのし上がったように、戦争を選択する政治家を選ぶのもまた国民だからね。

  『広告批評』(1982.6)から。コピーは糸井重里氏。



 

東京裁判のパール判事に感謝を込めた顕彰碑が、京都・霊山護国神社にある。インド人のパール判事はガンジーを深く尊敬しており、
国家が他国を植民地化することを心から憎み、日本だけでなく欧米列強の植民地支配にも非ありと強く批判していた。



2000年にスペインを旅していると、カナリア諸島のラスパルマス、テルデ市に『ヒロシマ・ナガサキ広場』があった1996年完成。2つの都市の名前は世界に知られているので命名されても不思議じゃないんだけど、仰天したのは憲法第九条がわざわざスペイン語に翻訳され、壁面に刻まれていたこと!『日本国憲法9条の碑』とあった。

スペイン(ラスパルマス)の
ヒロシマ・ナガサキ広場
壁には翻訳された
憲法第九条全文!
この公園を作ったスペインの人は、純粋に第九条の文面に感動したんだと思う。世界地図を見れば、カナリア諸島は日本のちょうど反対側に位置している。地球の裏側の小さな島にまで伝わっている日本国憲法。他国の子ども達が遊ぶ公園に掲げられている僕らの憲法を、日本人はもっと誇りに感じていいと思う!外国の人々にとっても、第九条がこの世に存在すること自体が、とても感動的なことなんだ。“時代に合わない”から憲法を変えるのではなく、憲法の理想の方へ時代を変えて行かなきゃならないのに、改憲なんて本末転倒だと思ってマス!(>_<)
《憲法第九条》(1)日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。(2)前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
(何度読んでもクラッとくる条文。カッコ良すぎる!作ったのはGHQでも、60年間、一字一句変えずに守ってきたのは日本人!)

※追記。2009年4月4日にNHK『プロジェクトJAPAN』でこの碑文のエピソードが紹介された!→1986年、スペインでは軍事同盟NATO(北大西洋条約機構)に留まり続けるかどうかの国民投票があった。ラスパルマスには軍の大きな基地があり、戦争で攻撃を受けることを懸念した島民たちは反対票を投じた(スペイン全土の投票結果では賛成票が上回った)。テルデ市のフランシスコ・サンテイアゴ市長は“軍事同盟に反対する象徴”として議会に呼びかけ、『9条の碑』の設置を決めたという。市長は取材にこう答えた「世界が平和の為に何をしてきたか私は調べてきました。その時この条文に出合い、これが単なる宣言ではなく、平和政策の手段になり得るものだと考えました。日本ではない他の国でも充分参考に出来ると思ったのです」。


●軍の単位※国や時代によって変化するのであくまでも目安
分隊…10〜14人。分隊の半分が班。
小隊…30〜50人。分隊が3〜4個。
中隊…150〜200人。小隊が3〜4個。
大隊…500〜1000人。中隊が3〜4個。
連隊…1500〜3000人。大隊が2〜4個。
旅団…約1万人。連隊が2〜3個。
師団…1万〜1万8千人。連隊が3個。
軍団…約5万人。師団が2〜3個。
軍…10〜20万。軍団が2〜4個。


〔2016年、メモ追記〕
中国の兵力約228万人に対し、日本は約26万人。予算においても中国は日本の2倍以上に達する。2014年における軍事力ランキングでは中国は3位、日本は9位と大きな差。さらに中国には約250発の核兵器がある。約10年前にこの原稿を書いたときと、そのあたりの状況はかわってきている。



《時事コラム・コーナー》

★愛国リベラル近代史年表/日本と中国編
★愛国リベラル近代史年表/日本と韓国・朝鮮編
★愛国リベラル近代史年表/日本と台湾編
★愛国リベラル近代史年表/日本とアメリカ編
★愛国リベラル近代史年表/日本と東南アジア編
★昭和天皇かく語りき
★愛国心について僕が思うこと
★日の丸・君が代強制と内心の自由について
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★靖国神社参拝問題@未来志向
★日本のメディアは権力中枢と距離を置け
★なぜ私は原発再稼働に反対するのか
★ヤバ過ぎるぜ!TPP
★日本は平和国家から「死の商人」へ
★残業ゼロが常識になる社会へ
★メディアの闇/記者クラブ、官房機密費、そして電通
★アフガン・伊藤和也さんを悼む
★パレスチナ問題&村上春樹スピーチ
★チベット問題について
★普天間基地を早急に撤去すべし
★イラク海外派兵に思う
★暴力団について
★死刑制度について
★官僚の天下りと地方自治体の闇
★障害者自立法の問題点
★映画『男たちの大和』レビュー
★マジな戦争根絶案