最新文芸情報


2009.11〜12

 12月31日…今年も今日でおしまい!文芸ジャンキー・パラダイスを訪問して下さった皆さん、本当に有難うございました!良いお年をお迎え下さい!//父の死、子どもの誕生、全米一周大巡礼、サイトの10週年オフ会、いろんなことがありすぎた2009年。将来、年をとって旅立つ時、“2009年は濃すぎ!”って回想するんだろうなぁ。//紅白をつけたまま仕事してるんですが、スーザン・ボイルさんの熱唱、めちゃくちゃ素晴らしかったですね!会場の空気まで変えてしまった!//それにしても、なんちゅう寒波!こんなに寒い大晦日は最近記憶にない。暖房がきかんでごさる!
 12月30日…ドヒー、仕事終わらず。思い起こせば昨年末も仕事納めが大晦日をまたいで1月2日になり、仕事始めと一体化していたような気が。どうしてこうなった!?やはり、一昨日4本立てに行ったのがマズかったのか。いや、何度もシミュレートした結果、スケジュール表ではとっくに終わってるハズ。どこかで時間が飛んでいる。知らぬ間にスタンド攻撃を受けていたのか?妻子は既に里帰り完了(送り届けて僕だけ単独リターン)。とりあえず、コンビニで年越し蕎麦用の「どん兵衛」を買い、明日の大晦日に備えてます。※ネットで人気の以下の絵を思い出した!これを見るたびに、僕はなんか元気が出てくる。事態は何も変わってないのに、不思議とポジティブな気持ちになる(笑)

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|.....||__|| (     )  どうしてこうなった・・・
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
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|.....||__|| ( ^ω^ )  どうしてこうなった!?
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/ || ̄ ̄|| r( ^ω^ )ノ  どうしてこうなった!
|.....||__|| └‐、   レ´`ヽ   どうしてこうなった!
| ̄ ̄\三  / ̄ ̄ ̄/ノ´` ♪
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 ___        ♪  ∩∧__,∧
/ || ̄ ̄||         _ ヽ( ^ω^ )7 どうしてこうなった!
|.....||__||         /`ヽJ   ,‐┘どうしてこうなった! 
| ̄ ̄\三  / ̄ ̄ ̄/  ´`ヽ、_  ノ    
|    | ( ./     /      `) ) ♪
 12月29日…期待はしていたけど、まさかここまでとは!「アバター」、失神寸前でした!大袈裟ではなく、マジで映画史を変える一作かと!詳しいレビューは仕事が終わってから書きます!

 12月28日…年末ギリギリまで仕事なんですが、必死こいて明日は1日時間をつくり、大阪のTOHOシネマズ梅田にこもる予定!朝から夜11時まで怒濤の4本立て!「アバター」「カールじいさんの空飛ぶ家」「キャピタリズム/マネーは踊る」「宇宙戦艦ヤマト・復活篇」を順番に観てきます。本命はマイケル・ムーアの最高傑作と言われているキャピタリズム。4本ともSF、ファンタジー、ドキュメンタリー、アニメとジャンルが異なるし、3D映画も2本あるので、最後までハイテンションでいけるハズ!
 12月27日…先日NHKのドキュメントで日本のアイドルに熱狂する欧米のファンを紹介していた。彼らは日本語でモーニング娘。やAKB48の歌を熱唱していた。自分の国にもアイドルがいるのに、なぜなんだろうと思っていたら、インタビューで「米国のアイドルはセレブ気分でお高くとまっているけど、日本のアイドルは親しみやすく身近に感じる」とのことだった。なるほど。「AKB48はなぜ売れたのか」という検証記事はその辺の事を詳しく分析していて、結成当初はあまり人気のなかったAKB48が、4年目にどうしてブレイクしたのか分かりやすく書かれていた。「手が届かないはずのアイドルと"絆"すら感じることができてしまうのがAKB48最大の魅力」とあるように、従来の“ファンが会いに行く”のではなく、アイドルの方から“会いに来る”っていう姿勢が、ファン魂を燃えさせるんだろう。秋元康はプロデューサーの才能もすごいねぇ。//全日本フィギュア。勝ち負けがハッキリしているのがスポーツととはいえ、鈴木選手も中野選手も良い演技をしていただけに、両方とも五輪に送ってあげたかった…。浅田選手の満面の笑顔は久しぶり。同じ時代によくこれだけ才能のあるスケーターが集まったものだ。//三国志に登場する、あの曹操の墓が発見されたとのこと!年末にえらいビッグニュースが入って来た。これまでに劉備や諸葛孔明の墓も見つかっており、墓マイラーとしては何とか5年以内に大陸巡礼を実現したいところ。20年近く前に上海で魯迅の墓参をしたきりで、孔子もまだ巡礼してない。こりゃイカン。
 12月26日…人の話の聴き方が上手い人に共通する特徴を挙げたブログを読み、「人の話をおもしろがって聞く」「何か広がりそうなところがあると、そこを聞いてみる」「自分の話もするのだけど、それはあくまで対比としてする」「自分の話をするときは、一歩下がった位置でおもしろおかしい失敗談が多い」「相手が話したがりそうなところを見つけるのが上手い」、これらにすっごい納得。最初の“人の話をおもしろがって聞く”は、相手がこういう前向きな姿勢だと、こっちも嬉しくて普段以上にうまく喋られる気がする!“広がりそうなところを聞いてみる”も、「おおッ!そこを聞いてくれるの!?」ってめっさテンションが上がる。他者から様々なことを学べる貴重な機会を活かす為にも、聞き上手でありたいよね。//全日本フィギュアの女子シングル初日を、鈴木選手と中野選手がノー・ミスで演技を終えたのを見て、“五輪の代表枠が4枠あればいいのに!”と心底思った。どちらかが行けないなんて非情すぎる。今日のフリー演技で決まってしまうのか…。//明日27日のお薦め番組は、久々の大量12番組!映画、スポーツ、ドラマ、古典芸能、アニメ、エンタメ、様々なジャンルで面白そうな番組があります〜!
 12月25日…ギョヘーッ!海外ドラマの合成シーンを次々と紹介する動画(4分)を見て、「こんな時代になったのか!?」と目が点に。宇宙空間や危険なアクションが合成になるなら分かる。しかし、ここに登場するのは、ごく普通の街角だ。どう考えてもロケ映像と思っていた空間が、グリーン・スクリーンの背景と分かった時の衝撃!CG合成などの制作費を考えると、パパッと街でロケして来た方が安上がりと思うんだけど、違うのかな?今はただの住宅街でさえ、ロケより合成の方が制作費を抑えることが出来るのか?もう何を信じて良いのか分からなくなる(笑)。//友人が『アバター』を観に行って腰を抜かしたとのこと!あのスピルバーグ監督も、「『スター・ウォーズ』以来、最も刺激的で驚くべきSF映画だ」と語っており、こりゃ何としても近日中に観に行かねば。//劇場版『のだめカンタービレ』も出足絶好調らしく、来春には香港、マカオ、台湾、シンガポールで公開されるという(韓国も秒読み)。固いイメージのあるクラシック音楽を題材に爆笑ラブコメをやり、しかも感動シーンもあるというのが海外でも斬新なんだろう。良質な映画は製作された国の印象まで良くする。『おくりびと』、『のだめ』、宮崎アニメ、どんどん広がっていくといいな。
 12月24日…ガンダム・ファンに吉報!今夏にお台場で展示されて話題を集めた、身長18mの等身大ガンダム。見逃した僕は地団駄を踏んでいたけど、来年7月〜翌年5月までJR東静岡駅前の“大地に立ち”、その後他県を巡回し、最終的にバンダイホビーセンター敷地内(静岡)に常設展示されるとのこと!アムロの言葉を借りるなら「いつでも会いに行けるから…こんなに嬉しいことはない!」ってヤツだ!※静岡になった理由は、バンダイのガンプラ工場があるから!1980年の1/144ガンダム発売以来、既にこの地では「3億7千万体」のガンダムのプラモデルが生産されているという!また、東静岡駅であれば新幹線からガンダムがよく見えるらしい。外国人観光客の驚く顔が目に浮かぶね(笑)。//明日から始まる全日本フィギュア、誰が日本一になるか楽しみ。五輪代表が決まる女子が熱いのはもちろんのこと、男子の方も、一昨年は織田君が、去年は高橋君が欠場していたので、この2人の直接対決は見逃せないっす。//トヨタやホンダといった日本勢が撤退するなど、何かと淋しい話題が続いたF1界に、久々の朗報。来年、“皇帝”ミハエル・シューマッハが4年ぶりにサーキットに復活!所属チームはメルセデス。フェラーリ以外でシューマッハがどんな鬼走りを見せてくれるのかドキワク!//F1といえば、富士山で2人の仲間を失った元F1ドライバー・片山右京さんを擁護する、登山家の野口健さんのコメントが心に響いた。冬山に登ったことのない僕にも、文章から過酷な登山の様子が伝わってきた。美しい富士が、どれほど危険な場所なのか分かった。「右京さんが立ち直って7大陸最高峰への挑戦を達成することが、故人への最大の供養」という野口さんの言葉にジーンと来た。※当日の天候が急変したのは天気予報士でさえ天気図から予測できなかったという。氷点下25度の吹雪のなか、片山さんの仲間が絶命する時に、1人は“パニック状態で奇声を発し”、もう1人は「突然泣き出すと大きなため息をついて亡くなった」という証言が、命の火が消える瞬間を文章を通して目撃したようで、胸が締め付けられた。
 12月23日…今日の「文芸ジャンキー10周年まつり」は10時に始まり、解散したのは21時!参加者約80名、実に11時間に及ぶ長時間のオフ会となりました!参加者の皆さん、本当に有難う&お疲れさまでした!特に関東、九州、北陸など、遠方から足を運ばれた方、皆さんのアートに対する熱い思いに感動しましたァアア!/第1部の「お薦め音楽大会」では、21名が愛する音楽を紹介。hideのサイボーグ・ロックから、coba、TOKIO、ブラームスの交響曲まで、様々な楽曲が登場しました(約40曲)。中にはレッド・ツェッペリンの伝説のドラマー、ジョン・ボーナムの“ドラムだけを7分聴く”というコアなものも。いろんなジャンルの名曲が聴けて幸せでした!個人的にはカーペンターズに曲を提供したポール・ウィリアムズや、TV、ゲーム、CMなどで幅広く活躍している作曲家・梶浦由記さんの魅力に触れることができたのが大きな収穫に(wikiによるとNHKヒストリアも梶浦さんだったんですね)。僕と同じ年の方が紹介して下さった「wild theme」も泣けてくるほど心地良かったデス!/第2部では「芸術の敷居を低くしよう!」を合言葉に、3時間ノンストップで古典芸能やクラシックなど、“とっつきにくい”と思われがちなアートを、ジョークを交えて爆裂解説。年末ということもあり、最後に第九の魅力を吠えて終了しました。/第3部は懇親会。Q&A方式で、参加者の方から頂いた、芸術全般の質問、サイト運営に関する質問、僕自身の人生に対する質問など、多種多様な話題に4時間ぶっ通しで答え続け、最後は真っ白に燃え尽きました(笑)。/今後の課題として、時間が押して懇親会が17時開始になった為に(予定では16時スタート)、遠方の方が電車の時間の関係で、懇親会に参加できずに帰らねばならなかったこと。遠方からわざわざ来て下さった方こそ、この機会にお話をしたかったので、次回は途中の休憩時間を遠征組の質問タイムにするなど、一方通行のイベントにならないよう何か方法を考えておきます。/ネットの世界は個人の繋がりが希薄と感じていましたが、今回皆さんとお話して、かなり深い所で共鳴し合うことも可能と感じました。それが分かったのも、こうして直接顔を合わせて会話したからであり、オフ会の大切さを実感。来年は、西洋美術入門、日本美術入門、仏像入門、オペラ入門、お笑い研究、ジョジョラー決起集会、ガンダム入門、アニソン鑑賞会など、いろんなオフ会を考えています。出来れば年に4回、季節ごとに開催したいッ!
※朝早くから会場のセッティングを手伝って下さった方、撤収作業を手伝って下さった方、御協力有難うございました!
10代から60代の方まで、様々な年代の方が参加されたのも、
文芸ジャンキーの読者交流会の大きな特徴だと思います!
 12月22日…明日23日、大阪で開催される当サイトの文芸ジャンキーまつり(読者交流会)に参加される方で、会場のセッティングを手伝って頂ける方は9時半に現地に来て頂けると助かります。椅子並べ、ホワイトボードの移動、お菓子の用意など色々準備があります。/当初、17時まで会場をとっていましたが、延長して19時まで抑えました。17時以降は「ルームA」に移動して懇親会を続けます。これで1&2部が延長してズレ込んだ結果、最後の懇親会が10分で終了ってことにはならないっす!仕事でどうしても17時以降からという人は、同じ4階のルームAに直行して下さいませ♪/それでは明朝、オフ会でお会いできることを楽しみにしていますーッ!
 12月21日…夏に出国していた為に、全盲のピアニスト辻井伸行さんのことを名前しか知らず、先日NHK教育で再放送されたETVと、テレ朝のドキュメンタリ宣言を見て、遅ばせながら彼がどれほど傑出した音楽家かやっと分かった!17歳でショパン国際コンクールの批評家賞を受賞し、20歳でヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝。“ショパン”も“クライバーン”も、両方とも4年に一度しか開催されない世界最高峰のピアノ・コンクール。そこで掴んだ栄光!目では楽譜が読めないので、左手、右手別々に録音してもらったものを聴いて一曲一曲覚えているという。インタビューからも音楽への愛がヒシヒシと伝わり、また周囲の人間への感謝の気持ちを謙虚に抱き、演奏はもちろんのこと、人間性もめっちゃ素晴らしいと思った!/記録映像で印象的だったのは、辻井さんと初めて共演することになったオーケストラの指揮者ジェームズ・コンロン氏のエピソード。リハーサルでコンロン氏は明らかに戸惑っていた。普通、リハといえばオケの団員に向かって「もっと指揮を見ろ!」と指揮者が叫ぶのが恒例。ところが、辻井さんは指揮棒そのものを見ることが出来ない。氏としては“曲の冒頭をどう合わせるのか”と不安になるのも当然だ。ところが辻井さんは“何も心配ない”という。棒を振り下ろす時の“指揮者の呼吸音”を聞いてタイミングを合わせられるからだ。演奏後のコンロン氏「非の打ち所がありませんでした。彼のコミュニケーションは聴くことによって成り立っています。彼の聴覚は信じられないほどハイレベルです。その能力のおかげで、むしろ他の人よりコミュニケーションがたやすくなっています。彼との演奏をとても楽しめました」。/辻井さんと室内楽で共演したタカーチ弦楽四重奏団のエドワード・ドゥシンペルも次のように驚く。「彼の耳の集中力には驚かされました。ある意味、目でタイミングをとる以上に良いアンサンブルになったと思います。終わってみれば、全盲というハンディを全く感じさせない本物の演奏でした」/ヴァン・クライバーンの審査員でピアニストのメナヘム・プレスラー氏は審査を終えてこう称えた「曲を最後まで弾けるようになることは始まりに過ぎません。例えば文章を読むことができても、それを本当に理解するまでには時間がかかります。ツジイの演奏は奇跡です。これだけの大曲を耳で聴き、覚えるだけでも大変な作業です。さらに最後まで演奏するだけでなく、音楽を深いレベルで表現することが出来る。信じられません。しかも弱冠20歳にしてですよ。そんな能力は一体どこから来るのでしょうか」。/テキサスのコンクール会場に来ていた一般客のお爺さんの言葉も心に残った「ツジイが弾いたショパンの協奏曲は、心を解き放ち、それに身を任せたようだったよ。彼の演奏でオーケストラの音も引き立っていました。感激で涙が出たよ。最高だね」。/コンクールの演奏でとりわけジーンときたのは、辻井さんの演奏が終わるやいなや、会場が総立ちのスタンディングオベーションになったこと。演奏者に視力にあろうがなかろうが、聴衆が立ち上がって拍手喝采をする姿を見せずにいられないほど、音楽で心を鷲掴みにした辻井さん。泣けた。優勝コメントがこれまた謙虚→「優勝したことはすごく嬉しいですが、ゴールではなくスタートラインに立ったばかりなので、これからが勝負ですから、優勝者としていつもレベルの高い良い演奏をしていかなければいけない。もっと立派なピアニストになれるように頑張りたいと思います」。この先、10年後、20年後、どんな演奏を聴かせてくれるのか本当に楽しみ!/最後に、辻井さん自身が作曲したピアノ曲『川のささやき』(4分54秒)を紹介。散歩中に聞いた川の水音の美しさを音楽で表現したとのこと。もう何回この曲を再生したか分からないッス!(辻井さんの公式WEB
※審査員のプレスラー氏がこんな芸術論を語っていたので追記→「芸術は“聖職者”によって表現されなければなりません。カーネギーホールやバスホールは我々ピアニストにとっては寺院です。私たちの神は、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、シューマン、ショパン、ラフマニノフ、リスト、ドビュッシー、ラヴェル。彼らの曲を美しく演奏するのが、私の言う聖職者なのです。聖職者は200年前の作品の価値や生まれた時の衝撃を今に伝えるのです」
 12月20日…新型インフルエンザの患者数が前週より約18万人減少し、7週間ぶりに警報レベルを下回った。前々週も患者が減っており、国立感染症研究所は「流行のピークを過ぎつつあると考えられる」と発表。真冬になるとどれだけ感染者が増えるか心配していたので、、この結果は嬉しいッ!//『M-1グランプリ』はパンクブーブーが優勝!笑い飯は2本目で失速し(あれもネタ?)、最後に審査員が全員パンクブーブーに入れたのは納得(後日、追記します)。//今年の洋画興収上位10本が発表された。(10)トランスフォーマー/リベンジ(9)ベンジャミン・バトン(8)地球が静止する日(7)マンマ・ミーア!(6)ターミネーター4(5)天使と悪魔(4)ウォーリー(3)マイケル・ジャクソン/THIS IS IT(2)レッドクリフ Part II(1)ハリー・ポッターと謎のプリンス(80億円)。なんだかんだでハリー・ポッターは強いねぇ。「レッドクリフ2」も続編にこれだけたくさんの観客を動員させたのは大したもの(普通、前編を見逃した人は後編に足を運ばない。その中でこの記録!)。公開直前にテレビで前編をオンエアした作戦が効を奏したのかも。マイケルの映画も公開期間の短さを考えると3位に入ってるのが凄い。あとは「マンマ・ミーア!」が「ベンジャミン・バトン」や「トランスフォーマー」より上位にきてることに驚いた。そんなに大ヒットしてたのか!
12月19日…温暖化問題を話し合うCOP15が大詰め。無事に妥結できるかコペンハーゲンを注視している。ノルウェー代表の「この案は不十分だが、2歩下がるよりは1歩前進する方が良い。だから賛成する」というコメントに現状が集約されている。ニュースを見る限り、アフリカや小国の怒り方はハンパじゃない。先進国はもっと反対意見に耳を傾けないと!//本日、ジョジョ7部「スティール・ボール・ラン」が連載されている『ウルトラジャンプ1月号』発売(Ama)。客車がああなったということは、いよいよ次号で最終決戦!?でもまだ9thレースが残ってるよ…!?まったく展開が読めないッス!//先日ジョジョファンのクリスマス忘年会に参加した。会場は大阪の「BAR IGGY」(WEB)。料理もゲームもネタの嵐で至福の4時間だった!主催のパッショーネ大阪幹部の皆さん、夢のひとときを有難うございました!ディ・モルト・グラッツェ!
マスターはリアル
にかっこいい!
承太郎から料理を取り分けて
もらうDIO様。何ともオシシイ絵!

当日はシュガーの
フルコースを再現!
特大チキン、パスタ、ワイン、
山盛りフルーツなどなど!
泥団子(チョコ)
もあった(笑)
巨大な石仮面ケーキ!
(右のパンで大きさが!)
“神棚”のジョジョ・フィギュアと99冊!
司会はまさかの
ウィルソン議員
原付でやってきた
ギアッチョ!(耳付)
ンドゥール!
(杖も自作)
ビンゴの時はカードを腕に
まき、皆でディ・ス・コ!
(数字を埋める逆パターン)
壁にはゾンビ馬と運命の
“矢”。心憎い演出っす




手作りグッズで
プレゼント交換!
(吉良家の肖像!)
ジョナサンの
刺繍ハンカチ
&ぶどうグミ
バラの花束に
“はもん”が
入ってた!(笑)
 12月18日…今月上旬、米国の宇宙旅行会社「ヴァージン・ギャラクティック」が一般旅行客用の世界初の商用宇宙船「スペースシップ・ツー」を初公開した。ワンフライトあたりの乗客は6名。高度約1万8千メートルの成層圏で母船から打ち上げられ、さらに上昇して宇宙空間へ到達、4分間窓から地球を眺めたり無重力空間を楽しんだ後、大気圏へ突入するという。ツアー代金は“おひとり様20万ドル”(約1800万円)。たった4分の宇宙滞在に1800万か〜!リンク先には「格安宇宙旅行実現」とあるけど、確かにこれまでは民間人の搭乗は億単位だったので、これが“格安”になるのか…(汗)。1961年にガガーリンが地球が青いことを目で見てから48年。それまでは人間が宇宙に行くなんて夢物語だったし、ガガーリン以後も宇宙飛行士には頭脳、肉体、全てにおいて突出した能力が求められ、僕のような凡人には可能性ゼロ(ゼロを超えてマイナス)だった。この先、どんどんライバル会社が現れて料金が下がり、1800万が18万くらいになるのは何十年先の事だろう。なんとか寿命までに間に合って欲しいッ!※宇宙旅行の公式案内ページ。//“超合金魂”シリーズのベストセラー、『コンバトラーV』が10年ぶりにリニューアル発売(Ama)。5機が合体して1機になる、それだけで野郎のハートを直撃。コンVは足が長くてシルエットがきれいだなぁ。
 12月17日…『ポニョ』に続くスタジオ・ジブリの新作が発表された。タイトルは『借りぐらしのアリエッティ』。原作「床下の小人たち」は、歴史ある児童文学賞・カーネギー賞に輝いた50年以上も前の作品。ニュース記事によると、今回、宮崎さんは脚本にまわり、監督は“もののけ姫”の頃からジブリで頑張ってきた米林宏昌さんが抜擢されるという。監督が宮崎さんじゃないのはちょっと残念だけど、宮崎さんはもうすぐ70歳だし、後継者を育てる必要からも、ジブリが色んな人にチャレンジさせるのは良い事だと思う。//松井がNYヤンキースからエンゼルスへ移籍。ワールドシリーズのMVP選手を“切った”カタチになったヤンキースのGMには、NY市民からも非難が集中しているとのこと。//ハンバーガー・チェーンの『ウェンディーズ』に今夏の米国巡礼で世話になったことを以前に書いたけど、日本からは年内で撤退することが決定。国内にある71店のすべてが閉店するらしい。ノーッ!//経済でデフレ進行が続くなか、「10分100円」という超低価格のレンタカーが台頭。信じられない安さ。今は関東がメインみたいだけど、これが各地に広がれば、地球環境のことを考えて車を手放した(ウソ。維持費がキツくて手放した)僕としては、仕事で遠征する時とかすっごい助かるなぁ。
 12月16日…僕はまだPS3を持ってないけれど、ゲーム・オブ・ザ・イヤーに輝いた『アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団』(Ama)のプレイ画面を友人の家で見せてもらい、その超ハイクオリティなグラフィックや、スリル満点&ハリウッド顔負けのアクション・シーンの見せ方(演出)に、マジでブッ飛んだ。僕が見たのは雪山でのバトルや、転落する列車からの脱出シーン。“これはゲームなのか!?”と何度も息を呑んだ。タフな主人公のユーモアたっぷりのセリフも、この作品が支持される理由なんだろう。いやはや、どんどん表現できる事が増えていくねぇ!※最新CM動画(2分17秒)//なんと上映中の劇場版『ONE-PIECE』第10作が公開2日間で興行収入約10億4千万円を叩き出し、これは宮崎監督の『崖の上のポニョ』を上回る記録とのこと!劇場でもらえる限定版コミックスの力もあるけど、国産アニメ映画で宮崎作品より客が入ったなんて久しく聞かないのでビックリ。アニメ業界にも良い刺激になったんじゃないかな。
 12月15日…先日、NY在住のサイト読者の方から、イラク・アフガン帰還兵が占領の実態を告発した『冬の兵士』(映画&書籍)を紹介して頂いた。YouTubeには序章がアップ(8分43秒)されていて、自衛隊が派遣される直前にサマワで起きたことを米軍帰還兵が語っており、日本人として証言に聞き入った。耳を疑ったのが、サマワの全タクシーを蜂の巣にした作戦。テロ犯がタクシーで移動しているという理由だけで、テロリストと関係あるかどうかもロクに調査せず、サマワ市内の全てのタクシーを攻撃したというんだ。仕事の少ない今のイラクでは、家族を養う為に自家用車をタクシーにして頑張っている善良な市民もたくさんいる。それを問答無用で撃ちまくるなんて酷すぎる。序章の後編(7分49秒)では、テロ犯が潜んでいるという理由で、集合住宅を一般市民ごと焼いたという証言が。こうした反軍的な証言をすると、米国では非国民、売国奴と非難する人がいて、この映像の後半でも「お前らは嘘つきだ!裏切者!」と罵倒されている。それだけに、実名と顔を出して占領政策の真実を語った帰還兵の勇気に敬意を表したい。/かつては親日派ばかりだったアラブなのに、イラク侵攻後に日本人が何人も誘拐されたのは、航空自衛隊が米兵や米軍の兵器を輸送するなど、日本が無批判に米国を支持していたからだ。最初に3人が誘拐された時も、ファルージャでの米軍による虐殺(1週間で600人のイラク人が死亡)が背景にあった。小泉元首相が下した判断を検証する動きは日本国民の間にほぼ皆無。でも、帰還兵の証言を聞いていると、真っ先にブッシュを支持した事はどう考えても思慮不足だった。※『冬の兵士』の巡回上映の日程がコチラのサイトに載っています。//世界にはアカデミー賞やカンヌ映画祭の他にも様々な映画賞がある。受賞作品が自分の好みと一致するので、毎年動向を注目しているのが、75年の歴史を持つニューヨーク映画批評家協会賞。米国がまだ2次大戦に参戦する前の1940年に、チャップリンが勇気を出して『独裁者』でファシズムを批判した時、このNY映画批評家協会だけが、チャップリンに主演男優賞に選ぶなど作品を高く評価した。昨日発表された今年の結果は、イラク戦争を舞台にした『ハート・ロッカー』が作品賞と監督賞の2冠。本作は既にロス、シカゴ、ボストンでも批評家賞に輝いており、日本での来年3月のロードショーに期待している。
 12月14日…米国バスケチームの“ゆるキャラ”のこの先の読めない動き(1分40秒)に笑った!意味不明!シュールすぎる!//“ゆるキャラ”といえば、秋に彦根で開催された「第2回着ぐるみサミット」(ゆるキャラまつり)がとても楽しかったです!全国から集まったご当地キャラの数は、なんと去年の3倍となる130体!ステージ上にギッシリと並んだゆるキャラたちが、ユーロビートで踊りまくっている姿は絶景でした(笑)。来年はいったい何体のゆるキャラが集まるんだろう!?今からドキワクっす!!
ゆるキャラがズラリ!手前はゆるキャラの名付け親
みうらじゅん氏と“ゆるキャラ音頭”を歌う橋幸夫先生
ゆるキャラ界のスーパー
アイドル“ひこにゃん”
が手を振ってくれたーッ!
超激レアショット、お座り
ひこにゃん!(集合写真の
ために座っているところ!)

ワタル君! 赤ふん坊や! サインをゲットォオオオ!

//高視聴率ドラマの「JIN-仁-」、幕末にタイムスリップした医者の話なんだけど、坂本龍馬を登場させる事で物語がめちゃくちゃ面白くなるねぇ。原作を読んでないので龍馬暗殺がどうなるのかスンゴイ気になる!
 12月13日…今月23日の「文芸ジャンキー10周年まつり」まであと10日。現在、参加申し込みされている方は約50名。関西だけでなく、東京、千葉、石川など色んな地域の読者の方が集まります。殆どの方はネットのオフ会に参加するのは今回が初めていうことですので、シャイで参加を迷われている方、お気軽にご参加下さいませ♪

 12月12日…今年の世相を表した漢字一文字が「新」に決定。近年は「偽」とか「災」、「戦」の年もあったので、「新」というのは気持ちがいい。ほんと、期待が失望に変わらず、良い方向に進んでいくといいな。//先日、生後すぐのシーラカンスの稚魚を、日本の調査隊がインドネシアの海で世界で初めて発見したことを書いた。読者の方から稚魚の写真が出ている「ふくしま海洋科学館」の報告ページを教えて頂いたのでリンクを貼っておきます!ちっちゃくても、もうちゃんとシーラカンスの身体をしてるんだなぁ。
 12月11日…(昨日の続き)日本政府は米国の顔色を伺うばかりだけど、本来なら“危険性”を理由にグアムへの「無条件撤去」を求めてもおかしくない。思いやり予算だって、日本の負担は欧州の同盟国(NATO)の約2倍、韓国の約5倍も払ってきた。日本は1978年から合計5兆6千億円も米軍に貢いでいる。もっと米国は日本に対して謙虚であるべきだ。こうした声を押さえつけるのによく使われるのが、かつてのソ連脅威論であり、今の中国・北朝鮮脅威論だ。普天間基地が県外へ移設されると今にも攻めてくるみたいに恐怖を煽る人は、まんまと武器商人やタカ派政治家に乗せられているとしか思えない。中国の軍事予算の2桁成長や24基の中距離ミサイルの存在、北朝鮮の200基のノドンミサイルは確かに不気味だ。台湾をめぐる緊張もある。だが、そこから日本に攻めてくるまでの論理が飛躍し過ぎている。一党独裁の国家は、体制の維持が至上命題だ。日本を攻撃すれば世界を敵に回し、多国籍軍の介入を招き、体制崩壊は避けられない。120%、北京や平壌の指導層は戦犯として裁かれる。保身のことしか考えていない中共幹部や金正日が、危険を冒して攻撃するとは思えない。っていうか、日本を占領しても資源がないうえ、世界第2位の経済大国の座も来年は中国に奪われそうだし、技術力も今や中国の方が先に有人宇宙飛行を成功させるなど上回り始めている。こうしたことを全部無視して脅威論を叫ばれても説得力を感じない。少し脱線するけど、過労死や自殺者を大量に生んでいるこの国のシステムに対する庶民の怒り、世界的に見ても異常な長時間労働への抗議が支配層に向かないように、中国・北朝鮮の脅威論で庶民の目をそらさせているのではと訝ってしまう(昔から使われた権力サイドの常套手段。フリーターが生活保護者を叩くとか、在日の人をひとまとめにして差別するとか、何でも自己責任論で片付けるとか、弱者同士でいがみあわせ、怒りは特権階級には向かないようにして高見の見物、そんな感じ)。
っていうか、以前にも書いたけど、そもそも日本は戦争できない国だ。憲法の話だけではなく、国土が原発だらけだからだ。その数、実に55基!そこに一発でもミサイルが撃ち込まれたら、人が住めない土地になる。しかも、どれほど軍備を増強して対空防御を強化しても、今の技術力では飛んでくるミサイルを全部迎撃する事はできない。その事実をとりあげずに、戦闘機の数や艦船の数で優劣をはかり、軍備増強を唱えるのは完全に的外れ。外交でしか平和は実現しない。普天間基地は国外移設にするべきだし、どうしても国内というのであれば平等に他県の知事がクジ引きで引き受けるしかない。本土の人間は64年前の恩返しを今こそ沖縄の人々にするべきだ。
※橋下知事の「関空移設案」は、本土の人間も責任を持たねばならないという点、そして海上にあって騒音や墜落の心配がない点で検討の余地があると思う。
 12月10日…普天間基地の移設問題について。沖縄戦の時に沖縄島を守っていた海軍司令官の大田実中将は、司令部壕で自決する前に「沖縄県民、かく戦えり」とする訣別電報を海軍次官宛に打った。そこには“軍は戦いに専念し県民のことを顧みる余裕がなかったのに、県民は軍の召集に進んで応募し戦ってくれた”と沖縄県民への感謝の言葉がある。そして、“沖縄島はこの戦闘の結末と運命を共にして、草木の一本も残らないほどの焦土と化そうとしている”と絶望的状況を報告し、訣別電報の一番最後で「沖縄県民はよく戦った。沖縄県民に対し、後世に特別の配慮を願う」と締めくくっている。それから64年。沖縄には75%の米軍基地が集中し、米軍機の墜落や騒音、米兵の暴行事件に悩まされ続けている。大田中将の遺言となった“県民には後世に特別の配慮を”という願いは実現しただろうか?
米軍が沖縄戦で使用した銃弾は約300万発というとんでもないもの。沖縄は地形が変わるほどの激しい艦砲射撃(鉄の暴風)を受けた。日本側の死者・行方不明者は約19万人。このうち現地で召集されたり戦闘に巻き込まれて死んだ県民は約12万人にのぼる(民間人は9万4千人)。人口45万のうち12万、実に県民の4人に1人が帰らぬ人となった。日本軍を支援する防衛隊には小6の少年まで動員されたという記録も読谷村に現存している。
沖縄守備隊は何度も大本営に援軍を求めたが聞き届けられず、東京の軍上層部が下した決定は「沖縄を本土防衛の捨て石にする」。本土の防衛体制を整える時間稼ぎと、沖縄で少しでも米軍の兵力を削りとり、本土上陸の敵兵を減らそうというのだ。戦略としては正しくても、捨て石にされた沖縄県民と守備隊はたまったものじゃない。
そして今、日本政府は普天間基地の移設問題で、また県民を“捨て石”にしようとしている。選挙前の公約だった「普天間基地を国外か県外に移設」が、“アメリカが怒っている”“公約は状況によって変化する”とドンドン弱腰に。昨年、僕は実際に普天間基地を訪れ、住宅街のド真ン中にあるのを見て、“なんて危ない場所にあるんだ!”と仰天した。実際、普天間の米軍ヘリが近隣の大学に墜落した事件も起きている。軍事評論家は「県外への移設は即応戦力としての機能に支障を来たす」としたり顔で論じているが、「世界一危険な基地」といわれる普天間をこのまま放置して良いはずがない。第一、住宅地の中にある普天間飛行場は、米国法では安全基準に満たないため本国では運用できない。米国内では危なすぎて使用不能な基地を、なぜ沖縄なら使用しても良いのか。酷い話だ。(明日に続く)
 12月9日…海外の有名情報誌「タイム・アウト」で活躍する映画評論家たちが、過去10年間に公開された映画のベスト50を発表した。一般人の人気投票じゃないのでタイタニックやスピルバーグ作品が出て来ず、かなり渋いものとなっている。ベスト10のうち9位&10位は日本未公開。8位までは次の通り→1.マルホランド・ドライブ(01)、2.ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(07)、3.エターナル・サンシャイン(04)、4.ニュー・ワールド(05)、5.花様年華(00)、6.ヤンヤン 夏の想い出(00)、7.ドッグヴィル(03)、8.ゾディアック(07)。「マルホランド・ドライブ」は鑑賞後も緊張感がしばらく続き、異様な空気が張り詰めたサスペンスだった。デビッド・リンチ信者が業界にたくさんいるんだなぁ。ちなみに11位にはあの「千と千尋の神隠し」が入っていた。今回のランキングは半分以上が未鑑賞。それだけに、これから観る楽しみが増えて嬉しい!//この秋米国で公開され、社会現象と呼ばれるほど話題になったホラー映画『パラノーマル・アクティビィ』が、来月ついに日本でも公開される。この映画は製作費「135万円」の低予算ムービーにもかかわらず、全米興行収入は「95億円」という、とてつもない収益を生み出している。よっぽど怖いのだろう。ひょえ〜。

 12月8日…今年の「赤ちゃんの名前人気TOP10」が発表された。男の子は(1)大翔(ひろと、何と4連覇)(2)翔太(3)蓮(4)颯太(5)蒼空(6)悠斗(7)悠人(8)悠真(9)瑛太(10)翔。女の子は(1)凜(2)さくら(3)陽菜(4)結愛(5)結菜(6)美羽(7)結衣(8)葵(9)美優(10)美咲。男の子は“翔”という字が大人気だね。また6位〜8位の全てに“悠”の一字が入ってるのも特徴的。6位と7位は両方とも“ゆうと”だ。女の子は“ゆあ”“みゆ”のように、響きが柔らかくて可愛い名前が好まれるみたい。“瑛太”“葵”は『篤姫』の影響なんだろうなぁ。
 12月7日…今月2日、国連総会において日本が作成した核兵器全廃を目指す決議案が賛成170、反対2、棄権8という圧倒的多数で採択された!この反核決議案は1994年から日本が16年間連続で提出しており、ブッシュ時代は一貫して反対票を投じていた米国が、初めて共同提案国に名を連ねた。賛成国は06年の169を上回って過去最多。また共同提案国も前年より一気に30カ国近く増え、こちらも過去最多の87カ国となった。主な内容は(1)全核保有国に透明性のある方法で核兵器削減を要請(2)核実験全面禁止条約(CTBT)の署名・批准を求め、同時に核実験停止を強調(3)核テロ防止の重要性を強調etc、となっている。安保理決議と違って総会決議には拘束力がないけれど、国連全加盟国の投票で採択されるので、国際社会からの強い圧力になる。/棄権した8カ国は中国、フランス、イラン、イスラエル、ミャンマー、パキスタン、キューバ、ブータン。核大国の米露でさえ賛成してるんだから、中仏も核を持ってても賛成すればいいのに。イランは“平和利用は主権国家の権利”と日頃から言ってるんだから、こういう時にこそ賛成して国際社会に誠意を見せればいいのに。イスラエルやミャンマーはクレイジーな武闘派国家だからこんなもの。パキスタンはインドへのけん制か。棄権理由が分からないのが、ブータンとキューバ。ブータンは中立国家としてこうした決議に距離を置いているのかな?最も不可解なのがキューバ。棄権する必要があるのか?ヒロシマを訪問したゲバラが生きてたら失望するだろう。そして!170カ国が賛成しているのに、反対票を投じた問題の2国は、北朝鮮とインド!北朝鮮のプッツンは予想通りだけど、インドが残念すぎる。非暴力を訴えたガンジーの国なのに。今回は対立するパキスタンが棄権に回っただけに、インドの反対票がめちゃくちゃ“浮いて”いる。インドは世論調査でも「核軍備拡大」を支持する人がとても多い。インドの為政者達は、世界の声にもっと耳を傾けて欲しい!
 12月6日…認可保育園が満員で入所できない子は、無認可園に流れていくんだけど、厚労省の発表によると、無認可園は認可園の9分の1しか児童がいないにもかかわわず、過去6年間の死亡事例は、認可園の死者19人に対し、無認可園は33人(!)もいて、これは非常に深刻なデータだと思う。もちろん無認可園にも真面目に頑張っているところはたくさんある。ただ、9分の1の児童数なのに死者が大きく上回っているのは大問題。昼寝中の窒息事故は、子ども1人当たりの保育士の人数不足が原因なので、行政はもっと無認可園に助成金を出して応援してあげるとか考えないと!//市役所で公立保育園の情報を調べていて、ゼロ歳児が月額約6万と知って仰天。月6万って年間にすると約70万で、それって大学の授業料並じゃないか!?3歳くらいになると安くなるんだけど、それまでがあまりに高すぎる。高校の授業料無料化が話題になっているけど、保育園や幼稚園を無料にしてくれたら、どんなに助かるか。っていうか、小学校が無料なのに保育園や幼稚園が有料というのが理不尽に思えてきた。子どもは小学生以前でも、通園で他の子どもと交流して成長するのに。少子化対策になるし、マジで検討して欲しい。

 12月5日…スケートのグランプリ・ファイナル、鈴木明子選手のフリー演技(ウエストサイド物語)がめっさ素晴らしかった!(7分43秒)上位陣で唯一のノーミス。一時期リンクから離れていた彼女が、ファイナルで3位の表彰台に登ったことを心から祝したい。五輪の出場枠は3名。安藤選手が内定したので、残り2枠を浅田選手、中野選手、鈴木選手が争うことに。中野選手はトリノに出られなくて気の毒だったので、バンクーバーに行って欲しい。でも、鈴木選手は最も年長なので、その次の冬季五輪は29歳になっている。浅田選手がどれだけ復調しているのかも含め、すべては年末の全日本選手権にかかっている。自分が滑るわけじゃないのに、今から緊張してしまう。//K-1GP2009の王者はセーム・シュルトに!シュルトは、ホーストと並ぶ史上最多タイとなる4度目の王座。決勝では圧倒的な強さを見せつけた。3試合連続で1Rノックアウト勝ちは、1998年のピーター・アーツ以来11年ぶりの快挙という。バダ・ハリは5月にシュルトを秒殺したけど、今回はシュルトが一枚上だった。シュルトは良いライバルが出来て良かったんじゃないかな。
 12月4日…11月29日の日記でレビューを書いたマイケルの映画『THIS IS IT』は、4週限定の公開で既に上映が終わった映画館もあったんだけど、日本限定で今月19日からアンコール上映が決定!これで見逃した人も鑑賞できますね♪//“日本語の歌詞が入ったこのマイケルの映像がお薦めです!”とサイト読者の方が紹介して下さった「マン・イン・ザ・ミラー」(5分)。今までメロディーは知っていたけど、こんな歌詞とは知らずめっちゃ感動しました!「マン・イン・ザ・ミラー」は鏡の中の自分自身に話しかける歌だった!映像の中にガンジーやキング牧師、マザー・テレサ、J・レノン、JFKも映り、ファンの熱気も素晴らしく、完全に聴き入ってしまった。以下、歌詞を抜粋しますね→
僕は人生を変えようと思うんだ
それは今までとは違う、気持ちが良くなる正しい行ないだ
食べることも充分じゃないストリートの子どもを見て見ぬ振りなんて出来ないよ
僕は鏡の中の男に問いかけるんだ、行ないを変えようと
本当に簡単なメッセージなんだ
もし、より良い世界にしたいと望むなら
まずは自分自身から変えるんだ
心を閉じること何て出来ないさ
彼は変わるんだ
行ないを変えるんだ
鏡の中に見える自分から始めるんだ
もし、より良い世界にしたいと望むなら
まずは自分自身から変えるんだ
自分を高めるんだ、分かるよね
自分自身で問題を解決するんだ
変化を起こそう
まずは自分から変わるんだ
そう、自分から動くんだ。分かるだろう?
自分が変化を起こすんだ
みんな分かってるはずだ
そう、みんな分かってるはずだ
シスターもブラザーも
みんな分かってる、知ってるはずだ
変化を起こすんだ!
//スケートのグランプリファイナル、上位4人がノーミスのパーフェクト演技で痺れた!ショートプログラムの点差はごくわずか。フリーの決戦は手に汗を握りそうですね!
 12月3日…発売中の時計雑誌『クロノス日本版 1月号』(Ama)に連載の映画コラムを書いてます。今号は恋愛映画の傑作『ラブ・アクチュアリー』!作家サン=テグジュペリは『星の王子さま』の中で“愛”についてこう記した「本当に大切なものは目に見えないものなんだよ」。日々の仕事に追われ、ニュースで痛ましい事件ばかり目にすると、心が疲れてサン=テグジュペリの言葉を忘れそうになる。『ラブ・アクチュアリー』の冒頭はその目に見えない“愛”を描き出す映画史に残る名オープニング!映し出されるのはロンドン・ヒースロー空港の到着ロビー。撮影スタッフが1週間カメラを回した映像だ。撮影を知らないたくさんの一般人が、溢れんばかりの笑顔で抱きしめ合っている。そしてこんなナレーションが重なる--「僕は世の中に嫌気がさしたらヒースロー空港の到着ゲートを思い描く。人は言う“現代は憎しみと欲だけ”と。本当にそうだろうか?“愛”は目立たないしニュースにもならないが、いつでもそこにある。父と子、母と子、夫と妻、恋人同士、懐かしい友人。わざわざ探さなくても、実際のところこの世には愛が満ちあふれている。そう、どこにでも」。劇中では19人の登場人物の9つの恋が同時に展開する。どのエピソードもそれだけで映画1本分の濃さがあるけど、個人的には愛する女性が親友と結婚してしまった若い画家の話が特に好きだ。彼は想いを断ち切って前進する為に、勇気を出して彼女に本心を伝える。「重荷に思わずクリスマスだから聞き流して欲しい。僕にとって君はパーフェクト。僕の心は君のもの。君がこういう姿に成り果てる日まで(ミイラの写真を見せ彼女は笑う)」。その帰りに彼はこう呟く「enough now(これで充分)」。付き合えなかった時に、どこで満足するか。言葉を交わす、手紙を渡す、握手する、色々あるけど、この若者は自分の気持を告白したこと、その一点をもって「イナフ・ナウ」と恋を締めくくった。山ほど恋愛映画があっても、前向きな諦め方を描いた作品は少ない。実際の恋は成就しない場合が多いのだから、気持ちの切り替え方を描いた映画は貴重だ。“聞き流して欲しい”&“イナフ・ナウ”があれば恐いものなし。片想い中の読者諸氏、年末に向けて突撃あるのみです!※『ラブ・アクチュアリー』(Ama)//明日から3夜連続でフィギュアスケート・グランプリファイナルの中継!ついに世界一が決まる!
 12月2日…日本画の第一人者、平山郁夫さんが他界。享年79歳。去年まで元気だったので訃報に驚いた。ご冥福を祈ります。/奈良の薬師寺には三蔵法師(@西遊記)の遺骨が納められた玄奘三蔵院がある。平山郁夫さんは画家人生の集大成として、製作に30年をかけ、そのお堂に巨大壁画「大唐西域壁画」を描いた。高さ2.2メートル、長さはなんと49メートル!長安を出発した三蔵法師が、高昌故城、難所の天山山脈、ナーランダーを越え、悲願の天竺に至る道のりが描かれている。視界いっぱいに広がるその絵を初めて見た時、あまりの壮大なスケールに圧倒された。玄奘三蔵院は普段非公開だけど、来年は遷都1300年記念で一年中公開されるとのこと。未見の方は是非。この壁画は平山画伯が無報酬で奉納した。※ちなみに三蔵法師の墓前には「不東」と書かれた札がある。どんなに旅路が辛くても、西(インド)に向かい続けて、東には引き返さないという決意が、この2文字に込められている。めっさカッコ良い!
 12月1日…先日予告した、12月23日に開催予定の“読者大交流会”『文芸ジャンキー10周年まつり』告知ページをアップしました!1部&2部で7時間の長時間イベント!参加を希望される方は、告知ページから申し込んで下さいネ!(定員100名)/サイトの更新作業は実に孤独。4時間かけて文章をアップしても、“誰も読んでくれないんじゃ…”と不安になるのはしょっちゅう。アクセスカウンターが回っていても、そこには現実感がなく、暗闇に向かって吠えている感覚になってしまう。なんというか、パソコン前は「陸の孤島」って感じだ。これってサイト運営者は同じ意見の人も多いと思う。モニターの向こうにいる人と顔を合わせないと、他者と繋がっている実感は湧きにくい。その意味からも、久々の読者交流会を心から楽しみにしています〜ッ!o(≧∇≦)o
 11月30日…今年度の新語・流行語大賞は事前の予想通り「政権交代」に決定。この言葉は日本を席巻したもんなぁ。その他のトップ10入りした言葉は次の通り。「こども店長」「事業仕分け」「新型インフルエンザ」「草食男子」「脱官僚」「派遣切り」「ファストファッション」「ぼやき」「歴女(レキジョ)」。最後の歴女(武将マニア)という言葉は、武将の墓巡りなどで仕事がら目にする機会が多かったけど、まさかトップ10に入るほどポピュラーになっていたとは。歴女は史跡観光を通して地域振興にめっさ貢献しているので、戦国ブームが今後も続いていくことを切に願う。//絶対に二度寝しちゃいけないのに、どうしても頭が上がらないときってあるよね。“寝起きのウトウトを一瞬で解消する方法”によると、足の親指と人差し指を前後にこするだけで目が覚めるらしい。試してみたら、そう言われれば目が少し覚めた気がした。人によっては劇的に効果があるかも。//“ミカンの上手な保存法&むき方のコツ”。ここに書かれている半分に割る食べ方は、5年ほど前に有田のミカン農家の人から教えてもらって実践中。“むく”のではなく“割る”のがポイント。すごく食べやすいので、まだやってない人は是非!
 11月29日…映画レビュー集中アップの最後は『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』!急死したマイケルの幻のロンドン公演のリハーサル風景が映画に。“リハーサル”といっても殆どステージは完成されており、圧倒的なパフォーマスと美声を思う存分堪能できる。歌もダンスも手抜きゼロ!近年、マスコミが報道していた“マイケルはもう踊れない”“昔のように声が出ない”といった言葉を信じていた僕は本当に愚かだった。この映画を通し、今になってマイケルの真の偉大さが分かり彼に土下座したい。“ロンドン公演を嫌がっていた”どころか、観客の一人一人を喜ばせようと血の滲むような努力をしていた。0.1秒のズレもなくダンスを合わせるマイケルとダンサー達。バック・ダンサーは若者ばかり(20代と思う)なのに、50歳のマイケルの動きが誰よりもシャープでキレがあったことに驚いた。あれは50歳の動きじゃない!画面からは歌の魅力だけでなく、マイケルの温かい人間性もヒシヒシ伝わってきた。末端のスタッフにまで彼は何度も「サンキュー」「ゴット・プレス・ユー」と声を掛け、バンドの演奏者には「ここが君の見せ場なんだ」「君が一番輝くところだよ」とエールを送るなど、周囲の人々への接し方が愛情と誠意に溢れていた。信頼関係が出来ているから、クレーンで高所に立たされたマイケルに向かって、「それで半分の高さだぞ」とスタッフもジョークを飛ばせる(マイケルの返事は「なんでそんなこと言うの〜?」で可愛かった)。
特筆したいのはマイケルが120%本気で環境問題に向き合っていたこと。過度な森林伐採に警鐘を鳴らして舞台にブルドーザーを出したり、スタッフ相手に「みんな環境問題は誰かが解決してくれると思ってる。でも“誰か”って誰なんだ。自分が立ち上がらないと」「今後4年間でこの運動を形にして自然破壊をやめさせよう」と真剣に語りかけていた。
上映時間は111分。ビート・イット、スリラー、ビリー・ジーンなど懐かしい曲に酔いしれた。オーディションに合格したバックダンサーの若者が、ウルウル目で語った言葉が心に残った「人生は辛いものだろう? だから、信じられる生きる意味を見つけなければいけない。それがこのステージだ(This is it.)」。上映後に場内から拍手が起こったのも感動的だった。90点献上。
※この映画で残念だったのは日本語の歌詞が最後の一曲しか出て来なかったこと!っていうか、日本語だけじゃなく、英語の歌詞すら出なかった。WHY!?せっかくマイケルが歌詞にメッセージを込めて歌っているのに、字幕がないって配給会社は何を考えてるんだ…。今までマイケルをあまり聴いてなかった人も劇場に足を運んでいて、歌詞を知る貴重な機会なのに!DVDには是非歌詞の字幕を入れて欲しい。
 11月28日…大相撲九州場所で横綱白鵬が12度目の優勝。しかも「年間最多勝記録」の新記録となる85勝目を挙げる大活躍。強い!//以下、映画レビュー3本。
●トワイライト〜初恋…ドラキュラと青春映画が合体。本好きの内気な少女とイケメンのドラキュラ・エドワードの危険な恋愛というコンセプトがバカウケし、世界中で大ヒット。エドワードはドラキュラでありながら人間は襲わず、動物の血だけで生きている“ベジタリアン”という設定が面白い。普段は冷静な善玉ドラキュラでも、血を見ると理性が吹っ飛ぶので緊張感あり。いま続編を公開中。70点。※でも、エドワード役のロバート・パティンソンってそんなに美貌かな?太眉毛でアゴが細いわけでもないし、日本と米国のイケメンの定義が微妙に異なるのかも知れない。
●GOEMON…石川五右衛門、服部半蔵、霧隠才蔵、猿飛佐助、名前を見ただけでテンションのあがる忍者が登場し、本能寺の変から関ヶ原の戦いまでが描かれる。五右衛門役の江口洋介はハマリ役だった。『CASSHERN』肯定派の僕は、今回も紀里谷監督の映像センスに唸った。予算が無いなかCGを駆使してあのスケールの戦いを描ける才能は評価されるべきかと。ただし!歴史の改変では、やっていいことと悪いことがある。真田幸村に従っていた猿飛佐助が、よりによって宿敵の家康を守るってどういう了見っすか!
それから秀吉のボディガード役をしていたチェ・ホンマン。秀吉は朝鮮を侵略してメチャクチャにした男なのに、韓国人のホンマンが秀吉の親衛隊って、ちゃんと脚本読んでその役を引き受けたのか?違和感アリアリで脱力した。他はそんなに悪くないし、大坂城の攻防戦や釜ゆでのドラマなど印象的なシーンも多かった。70点。
/…と、2本とも、駄作ではないけれど必見でもないという、多くの作品が当てはまるポジション“やや良作”ムービーだった。
//鳩山首相の偽装献金や脱税問題、あまりに次々と出てくるので呆れ果ててしまう。母親からの“子ども手当”は5年間で9億円とか。検察が捜査を終えるのを待っていたら、今までの与党政権と一緒!自分から説明責任を果たすことが重要じゃないのか?「秘書に任せていた」って言葉も従来の政治家と一緒。はァァ…。
 11月27日…今年4月に英国の素人オーディション歌番組で美声を披露し、一躍有名人になった48歳のオバサン、スーザン・ボイル。そのデビューアルバム『夢やぶれて』(Ama)の予約数が、米国アマゾンで過去最高に。そればかりか、アマゾンの世界全体での記録をも塗り替えたという。世界にはR・ストーンズ、マドンナ、U2など大物ミュージシャンがたくさんいるのに、昨年は全く無名だった一般人女性のアルバムが新記録を樹立するなんてビックリっすね!(YouTubeのボイルさん
//以下、映画レビュー特集第2弾!
●イングロリアス・バスターズ…タランティーノ監督が趣味全開で撮った“史実なんてクソ食らえ!”の反ナチ映画。監督いわく「僕は映画のパワーでナチと戦う。これは比喩ではなくリアリティとして言ってる」。舞台はナチ占領下のフランス。ブラッド・ピット率いる連合軍の特殊部隊イングロリアス・バスターズ(名誉なき野郎ども)は、ナチに恐怖を与えて戦意を喪失させるべく、倒したナチ兵士の頭の皮を剥いで回り、捕虜の額にカギ十字を刻印し、頭を野球バットで叩き割る。悪ノリなくらいエグいけど、描写は漫画タッチ&あまりにハッチャケ過ぎて、生理的抵抗感を突き抜け“もう好きに暴れてくれ”ってなる。アクの強いキャラが大挙して登場するなか、最もインパクトがあるのはクリストフ・ヴァルツ扮する“ユダヤ・ハンター”ランダ大佐。ネチネチと話術だけで相手を追い詰める怖さはハンパじゃない。一般の戦争アクションは、銃や手榴弾を使うバトル・シーンが見せ場になるけど、タランティーノはそういった派手な戦闘描写以上に、静かな会話シーンで観客の心をグイグイ引き込む。沈黙や目の動きだけで劇場の空気が凍るほどの緊張感を持続させる当たり、天才と呼ばれる所以か。史実改変を批判する評論家もいるけど、この映画については“アリ”だろう。そこを突っ込むのは野暮ってもの。ブラピがトム・クルーズの『ワルキューレ』(ヒトラー暗殺の失敗を描いた実話)を“くだらない映画”と酷評したニュースが話題になったけど(後にブラピが報道を否定)、この映画を見終わったときに“誤報じゃなくマジに言っただろう”って思った(笑)。映画は娯楽の王様であり、観客を爽快にさせるのが王道というプロ根性を垣間見た。深夜の六本木で鑑賞したので外国人の観客が多く(4分の1以上いた)、クライマックスの“ある人物”への乱射に手を叩いている人の多かったこと!90点。※パンフにあった余談。タランティーノは重度の映画オタクで、彼は撮影現場で毎週木曜日を映画上映会とし、自分が好きな映画(「続・夕陽のガンマン」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」等)をスタッフに鑑賞させていたそうだ(全員にポップコーンまで準備して!)。良い監督だなぁ。【ネタバレ文字反転】映画を戦争の道具(プロパガンダ)に使ったナチの連中が映画に復讐されるラスト。タランティーノのコメントが良い「映画がナチを滅ぼすって思うと痛快だろ?それもたとえ話じゃなくて、本当に35ミリ可燃性フィルムそれ自体が物理的にナチどもを殺すのさ」。ごもっとも!
●ゼロの焦点…松本清張の傑作ミステリーを映画化(原作未読)。冒頭、北陸に出張した新婚の夫が謎の自殺を遂げる。何が夫を追い込んだのか。やがて明らかになる衝撃的な過去。ストーリーに圧倒されて上映後すぐに座席を立てなかった。ただの殺人サスペンスではなく、戦時中まで抑圧されていた女性の権利運動も描かれ見応え充分。敗戦後の混乱期は誰もが生きることに必死で、哀しみもたくさん生まれた。メインキャストの中谷美紀、鹿賀丈史、杉本哲太、木村多江、広末涼子らは役になりきっており、まったく退屈することなくラストまでスクリーンに見入った。雪夜の断崖シーンに絶句!そして母子手帳に号泣。85点。
 11月26日…映画レビュー特集第1弾!まずは4本。物語の内容に多少触れるけど致命的なネタバレはないハズ。
●2012…いやはや凄かった!観るなら絶対に劇場の大スクリーンで観るべき!マグニチュード10.9のウルトラ大地震、大噴火&火山弾の雨、エベレストまで到達する大津波、エメリッヒ監督自らが「これ以上の災害映像を作れない」といった、地殻崩壊仰天映像の数々。どれもあまりにリアルで、キャッチコピーの“これは映画か”みたいな心境になる。宣伝で派手なスペクタクル・シーンが何度も流れたので、あれがクライマックスかと思ったら、その3段回先まで描いて世界崩壊を見せきった。監督は「祈りは助けにならないことを描きたかった」というように、宗教施設も容赦なく倒壊する(しかも信者に向かって倒れてくるとか非情!)。終末時のヴァチカンが描写されたのは映画史上初では!?ブラック・ユーモアも効いていて、ホワイトハウスの上に“とんでもないもの”が落下してくる。ストーリーはなきに等しいけど、そんなの求めて劇場に足を運んだ訳じゃなく、目当てのこの世の終わりを観られたので95点。方舟の搭乗券が10億ユーロ(1400億円)というのがあり得る値段設定で庶民には辛い(笑)。
●ターミネーター4…バトル・シーンは劣化トランスフォーマーだけど、機械にされてしまった男の苦悩やシュワちゃんのサービス・シーンもあり、それなりに楽しめた。70点。(Ama
●劇場版マクロスF・虚空歌姫…1984年の『愛・おぼえていますか』以来、25年ぶりに観た劇場版マクロス。音響設備に定評のある新宿バルト9で鑑賞したので、音がめちゃくちゃ良かった。だがしかし!ファンの人には申し訳ないけど、40オーバーのオッサンには感情移入できる登場人物がいないのは厳しかった。敵についても旧作は人類同様に感情があったけど、今回は宇宙昆虫(?)で単なる怪物退治と化し戦闘が薄っぺらい。歌姫たちは劇中のカリスマ人気ぶりに対し、実際に歌っている曲がそこまで神曲と思えず説得力が…。ただ、ヴァルキリーのスピーディーかつ美しい動きや全弾一斉発射は文句なしにカッコ良く、目の保養になった。50点。後編に期待。
●ミルク…自らが同性愛者であると公言(カミングアウト)しながら、全米で初めてサンフランシスコで公職(市政委員)に選出されたハーヴェイ・ミルクの伝記映画。「僕は40歳にもなって誇れる事を何もしていない」と語るミルクが、マイノリティの権利保護を訴えて政界へ飛び込み、48歳で射殺されるまでの8年間を描く。ショーン・ペンは指先までミルクに成りきっており、アカデミー主演男優賞に輝いたのも納得。アンチ同性愛のキリスト教宗教右翼から殺人予告が届くと、それを冷蔵庫に貼って「(脅迫状を)隠したりすれば恐怖に負けるけど、毎日見ていれば打ち勝てる」と語るシーンが印象的。シスコ市民に向けた演説も特筆すべきもの→「僕はハーヴェイ・ミルク、民主主義を守る戦いに君たちを勧誘したい!兄弟姉妹たち(同性愛者ということを)カムアウトすべきだ!君たちの親に、君たちの友達に!自由の女神にはこう刻まれている“自由を渇望する疲れた貧しい人々を私の元へ”と。そして独立宣言にはこう書かれている“全ての人間は平等であり、奪うことの出来ない権利を与えられている”と。(同性愛者を弾圧する)全ての偽善者達よ、いくら努力しようとも、独立宣言からこれらの言葉を消すことは出来ない!いくら努力しようとも、自由の女神の台座からこれらの言葉は削れない!それがアメリカなのだ!イヤならこの国から出て行け!」。自由の女神像や独立宣言文という米国で最も大切にされているものを引き合いに、超保守派に対し“差別するなら米国を出て行け”とやり込めるのは痛快。キャンドルをかかげた数万人の追悼行進も素晴らしい。90点。(Ama
 11月25日…フランスのミネラルウォーター「EvianのCM」(1分)が凄すぎると話題に。再生回数は約1300万回!赤ちゃんはどの国でもスーパーアイドルっすね(笑)//漫画「ONE PIECE」の最新56巻が、コミックス史上最高初版発行部数を記録。その数なんと285万部!10万部でベストセラーと言われる出版界で、初版だけで285万部だなんて天文学的数字。おったまげた。ONE PIECEも何だかんだでもう56巻か〜。連載は盛り上がっていて最終決戦の様相だけど、尾田先生いわく「今で物語の半分」とのこと。ようやく半分!ひょえ〜。(56巻Ama)//現在、映画レビューを9本書いてます!

 11月24日…今年は文芸ジャンキー・パラダイスの開設10周年。区切りの良い年なので、12月23日に大阪で10周年記念オフ会(読者交流会)の『文芸ジャンキーまつり』を開催します!10時から夕方5時まで7時間にわたる長時間オフ!第1部は皆で“お薦め曲”を紹介しあう「お薦め音楽まつり」、第2部は『芸術はこんなに素晴らしい!〜芸術入門講座』と称して、クラシック、歌舞伎、バレエ、漫才、落語、お能、その他あらゆるジャンルの芸術の魅力をフルテンションで吠えまくります!なぜ僕がここまで芸術の虜になってしまったのか、これまでに出合ったあらゆる芸術から「凄すぎる!」と叫んだものを次々紹介します!スクリーンや音響が整った会場を借りた本格的なオフ会は06年の「お薦め音楽オフ」以来、実に3年ぶり。読者の皆さん、ぜひ直接会って交流しましょう!※会場は大阪大東市の生涯学習センター・アクロス(地図)。JR住道駅の駅前にあり超便利(JR大阪から住道駅まで20分程度)。飲食も可能。会費は部屋代、機材代、テキスト代を含めて1人500円以内でいけると思います。定員など詳細が決まり次第専用ページを作りますので、参加を希望される方は今から12月23日を空けておいて下さいネ〜!//「今日は誕生日だ。今日まで生き延びたことを祝おう」(映画『スモーク』から)。今日で42回目のバースデー。このスモークの言葉は毎年書いているもの。夏のアメリカ巡礼から生還でき、今年も無事にこのセリフで酒を飲めてよかった。//NHK人形劇『新・三銃士』から思わずメモった台詞→「逃げ場は前にしかないと思え!」。
 11月23日…(3日目)朝8時、六本木のネットカフェをチェックアウトし、“桜田門外の変”で井伊大老が暗殺された場所を取材に向かう。皇居に面した地下鉄桜田門駅から地上に出ると、青空が西の方から広がり始めていた。良かった、雨雲は去った。目の前には警視庁がそびえ立つ。井伊屋敷は警視庁の場所にあったという。そこから桜田門まで200mほどしかない。この距離を移動中に水戸藩の決死隊に襲撃された。ところが周辺をいくら探しても事件を刻んだ石碑や案内板が見当たらない。桜田門を守る皇宮警察に尋ねると「正確な暗殺場所が特定できず、石碑は存在しない」とのことだった。桜田門の手前で、水戸藩士も含めて事件で散った人々の冥福を祈る。次に皇居正門のある二重橋へ。正門が開くのは正月&天皇誕生日(12月)の年に2度だけ。二重橋をバックに記念撮影しているのは、日本人よりも外国人の方が圧倒的に多かった。西洋人だけでなく、アジア系の観光客も結構いた。中国の団体客は、どんな思いで皇居にきているのだろう。続いて皇居外苑の楠木正成像へ。この銅像は馬のシルエットが非常に美しく、訪れるのを以前から楽しみにしていた。墓巡礼の過程で各地の銅像に出会ってきたので、近々サイトに『武将のイカした銅像ベスト10』をアップする予定。銅像前の売店の女性によると「時々正成さんの馬の口に鳥が巣を作るので、その時は馬が藁(わら)を食べているみたいなんですよ〜」とのこと。見てみたい!次に“坂下門外の変”の舞台となった坂下門へ。門前からは宮内庁がよく見えた。桔梗門、大手門と北上し、いよいよ江戸城本丸跡へ。大奥の跡地や、忠臣蔵に出て来た“松の廊下”の跡地を巡りながら、歴史ロマンに身を浸し、天守台(天守閣跡)からかつての大江戸を見渡した。天守が明暦の大火で焼け落ちたのは真に無念。名古屋城をはじめ様々な城が戦後に再建される中、江戸城や滋賀の安土城が今日に至るまで再建されないのは残念至極。名城復活は観光の目玉になるのにィ〜!今回皇居を訪れたのは、『即位20年記念特別展』に足を運ぶ為。最終日でとても人が多かった。特別展には両陛下が使用した馬車やロールスロイス、自筆の和歌、愛用のテニス・ラケットまで様々なものが展示されていた(しかも無料)。/僕の皇室観は少々複雑だ。「命の重さは誰しも平等であり、人間に身分など関係ない」と思ってるので、たまたま皇室に生まれたというだけで幼児にまで“〜さま”とマスコミが敬語を使うことに強い違和感を感じる。一方、現天皇は優れた人格者であり個人的に好きだし、千年以上も続く伝統行事など、皇室の貴重な独自文化は後世に伝えるべきものだと思う。このあたり、一度別ページでちゃんと論じたい。/4時間の皇居滞在後、お昼過ぎに大手町の将門首塚へ。将門公の墓は移転しようとすると関係者が死ぬというワケアリの墓。恐怖伝説にかかわらず(むしろそれ故か)墓参者が途切れなかった。午後1時、鎌倉に向けて出発。予定が2時間ズレているので、またしても昼食の時間ゼロ。駅で買ったポンジュースをチビチビ飲む。14時に鎌倉到着。日没までにお寺(お墓)4カ所と鎌倉大仏を巡る計画だった。速攻でコインロッカーに荷物を預け、レンタサイクル屋にダッシュ!「一台お願いしますーッ!」「祝日で一台もナシ!」ズデーン!なんと自転車がなかった!刻々と太陽は傾いていく。血相を変えてタクシー乗り場へ。全行程の相場を聞いたら「北鎌倉方面は大渋滞だから、ヘタすりゃ2万かかる」。ギャース!自転車なら千円なのに、2万は無理!帰る金がなくなる。僕がショゲていると「他に2件レンタサイクル屋があるよ」と運転手さん。うおお!その情報が欲しかった!すぐさま別の店へ。「全台貸出中」。号沈!最後の一件「全台貸出中」!ちゅどーん!もうダメなのか。肩を落として店の前で固まっていると「原付バイク(Vino)ならありますよ。1時間千円」。バイク!それは考えてなかった。どうする?単車に乗ってたのは10年前。店員さんに操作方法を聞き、なんとか行けそうだったので「借ります!」。手に汗を握りつつ、自転車より遅い速度でビビリ運転。まずは長く非公開だった長寿寺へ。拝観可能なのは金土日の15時まで、しかも晴天のみという敷居の高さ。この寺には足利尊氏の墓(遺髪塔)があり、巡礼は悲願だった。到着は14時50分でギリギリセーフ!尊氏の墓はボロボロの痛ましいものだった。尊氏が後醍醐天皇に刃向かったことから、戦前の教科書では逆賊扱いされ、子ども達が「この憎たらしい尊氏め!」と墓を蹴り崩したという。住職はその行き過ぎた軍国教育の負の部分を伝える為に、あえて尊氏の墓を廃墟にしているとのことだった。次に大船方面に北上して「寅さん」で御前様役だった名優・笠智衆を墓参。花の多い良い墓だった。バイクは快調。南下して鎌倉最古の禅寺・建長寺へ。修行僧の気分を味わう。鎌倉の中心街に戻って寿福寺へ。今回鎌倉に来たのは、ここに眠る陸奥宗光(龍馬の盟友、海援隊幹部)の墓参と、郊外の鎌倉大仏だ。この年になるまで大仏を見てないので是が非でも実物を見たかった。15時半に寿福寺に着いたので、すぐに宗光に墓参できれば、日没まで時間があり大仏まで行けた。だがしかし!いくら墓地を探しても宗光の墓がないッ!1時間が経過し、あたりに夕闇が立ちこめ、もはや大仏巡礼は絶望的になった。半泣きで寺務所を訪れると住職の奥さん(?)が「そりゃ見つけられないわよ、立入禁止区域にあるんだから〜」。ハチョー!宗光が眠るエリアは落石の危険があって途中の道が封鎖されていた!特別に許可を頂き、頭上を注視しながら薄闇の中を巡礼。龍馬のこと、新選組のことなど墓トーク。その後、バイクを返しに駅前に向かうが、日が暮れて視界が悪い上に、鎌倉は一方通行だらけで冷や汗ダラダラ。ガソリン満タン返しが規約なので、地元の人にスタンドの場所を聞いてなんとか到着。給油をお願いすると「お客さん、これ見て下さいよ」と笑われた。タンクを覗くとガソリンは全く減っておらずタップンタップン。3時間も借りてたのに1ccも入らず、原付の燃費の良さに感動。17時半、大仏への未練タラタラで鎌倉にお別れ。嵐のような3日間がこうして終わった。
 11月22日…(2日目)朝7時、小雨。新宿から四ッ谷駅へ移動し、服部半蔵と徳川信康の墓巡礼。徳川信康は家康の長男で、織田信長に武田勢との内通を疑われて切腹になった悲劇の人物。半蔵は介錯を担当したが、信康が哀れで首を落とせなかった。2人の墓は数mの距離にある。次に魔界・六本木ヒルズの近くに眠る新選組・沖田総司の墓参。移動中に雨で手が滑ってサブカメラに使ってたデジカメを落とし粉々に。気に入っていたカメラで、ひとしきり涙にくれる。沖田君の墓前には命日しか行けないけど、墓地の壁から近いので道路からもよく見え、彼に向かって合掌した。そこから青山霊園まで徒歩で移動し、来年の大河『龍馬伝』に関連して、龍馬の初恋の女性(平井加尾)や海援隊隊士の墓を昼まで巡礼。続いて皇居の半蔵門(服部家が警備していた)を撮影した後、巣鴨まで移動して染井霊園に隣接する三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎の墓所へ。弥太郎は龍馬の親友で、大河は彼の目線で見た龍馬像だという。ところが墓所に行ってみると門が固く閉ざされており墓前に行けない。涙目で墓地の周囲をウロウロしていると、染井霊園の職員さんが、「岩崎家墓所は普段非公開だけど、命日(2/7)は開門されて一般人も墓参可能ですよ」とのこと。来年の2月はドラマの影響もあってたくさんの墓参者が訪れるだろう。ここからいっきに西へ移動して江戸川区・瑞江の大雲寺へ。昼食をとる暇ナシ。この寺は“役者寺”と言われるほど歌舞伎役者の墓が多い。尾上菊五郎、中村勘三郎、市川羽左衛門それぞれの初代など、そうそうたる顔ぶれが並ぶ。小雨で日没が早いので、午後4時に暗くなり始める。急いで門前仲町の富岡八幡宮に移動。この神社は近所に住んでいた伊能忠敬が、日本地図作りの旅に出るときに必ず旅の無事を祈願しに訪れていた場所。境内には大きな忠敬の銅像があり、以前からどうしてもお参りしたかった。まだ交通が不便な江戸時代に、50代から日本全国を踏破した忠敬の行動力に脱帽。めっさ尊敬しまくり!午後5時半、とっぷり日が暮れる。今夜の宿(映画館)は、六本木の“TOHOシネマズ六本木ヒルズ”。コンビニでおにぎりを買い込み、『ゼロの焦点』『THIS IS IT』『2012』の怒濤の3本立て!日中は雨に打たれてるし、もうヘロヘロ。朝4時半に映画が終わり、ゾンビのようにオシャレタウンの六本木をさまよい、ようやく見つけたネットカフェに沈没。1500円で朝8時まで眠られるのは有難い。3時間眠れば全然違う。この世にネットカフェがあることを天に感謝し気を失った。

●十返舎一九の墓には
突き抜けた陽気さが
あり感動的だ。墓石の
左側には辞世の句
「この世をば どりゃ
お暇(いとま)と線香の
煙と共に ハイさようなら」
が彫られている。
この“線香の煙と共に
ハイさようなら”には
死の暗さのカケラもない。
勇気をもらえる墓だ!
 11月21日…始発で東京に入り、山手線・田町駅へ。田町は“勝”度が濃い!「勝海舟」と西郷どんが江戸城無血開城を決めた会談の地や、俳優「勝新太郎」のお墓がある。巡礼後に“勝どき”へ移動し、そこで弥次喜多の珍道中を書いた江戸の作家・十返舎一九を墓参。その後、東大へ。/この日のメインは何と言っても荒木先生の奥様、“チャミさん”こと荒木麻美さんによる東大講演『ジョジョと奇妙な生活』。内容は荒木先生との馴れそめ、初デート、家庭での様子、他のマンガ家との交流、ルーブル美術館の休館日に館長から案内された話などなど。爆笑したのはジョジョに登場するキャラのモデルの話。チャミさんが“私はどのモデルに?”と聞いたところ、先生いわくスティール・ボール・ランの「(米国)大統領」!“大統領夫人”ではなく最高権力者の“大統領”というのが可笑しかった!森田まさのり先生のビデオレターに続き、会場が超盛り上がったサプライズが荒木先生のビデオ出演『荒木飛呂彦のお料理教室』。なんと先生が「エビとホタテ貝のリングイネ」&「黒酢豚とブロッコリーの添え物」を解説しながら調理!食材や隠し味についての熱いトークの間に、「アッ」(手順間違え)とか「熱ッ!アチチチ!」「お玉がねぇ!」とか時折入ってめっさ楽しい(字幕のタイミングも絶妙!)。盛りつけ後の「ドッジャァァアアン」など“荒木擬音”も炸裂(笑)。集英社さん、ぜひあの料理DVDを発売して欲しいっす!(真顔)。この講演会の1ヶ月ほど前に、「ジョジョ立ちを伝授して欲しい」と奥様からオファーがあり、07年の東北大講演以来、2年ぶりに鬼教官(指導)&僕(司会)によるジョジョ立ち教室を開催。講演の最後の方で4ポージング(レベル1&2、新レベル4&6)を伝授。鬼教官が“素”で感心するほど奥様はレベル2が上手かったデス!/こうして、おそらく史上初となる「漫画家の妻」による講演は終了(約1時間半)。青森県から来ていたファンの人は、一番遠くから来たということで奥様から贈り物をもらってました。普段は聞けないトークばかりの貴重な催し。主催者(東大ジョジョ研)の方に感謝!そして奥様、お疲れさま&楽しい話を有難うございました!※この講演の様子は@JOJOさんが既にアップしています。っていうか、仕事早すぎッ!(笑)僕も後日、レポをアップする所存デス。/講演後、サイト読者の数名の方から声をかけて頂き、すっごく嬉しかった。ゆっくり話せなかったのが残念。夜は奥様を囲んで南キャン・しずちゃんたちと打ち上げの食事会。講演が無事に終わり、皆でホッと一安心。解散後、僕は宿泊代を浮かせる為に映画館でオールナイト。情報誌の映画館ランキングで第1位に輝いた「新宿バルト9」へ。公開初日の『イングロリアス・バスターズ』『マクロスF』を鑑賞(映画レビューは後日)。前夜は緊張のあまり一睡もできなかったので、朝5時に新宿西口のネットカフェに入り2時間仮眠をとった。

「荒木麻美さん江」
東大の会場にあった
お祝いの花束!
贈り主は“荒木飛呂彦”!
夫が妻に花束を贈る図
が微笑まし〜い♪
 
(左)楽屋で「教官用」と背に書かれた椅子を見つけ、ご満悦
の鬼教官。(右)“怖い顔して”とリクエスト。竹刀が似合う
 11月20日…今週末は多忙につき、21日〜23日までの日記を、24日以降にアップします!(番組情報アップしておきます)

 11月19日…昨日、国連が発表した09年版「世界人口白書」によると、世界の人口は前年より約8000万人増加し、「68億2940万人」に。68億人!その全員が約10ヶ月も母体の中で過ごし、母子共に命がけの出産を経て、親が24時間体制で乳児のミルクやりやオムツ替えに奔走してきたと考えると、「68億」という数字にクラクラする。※このサイトを立ち上げる前年(1998)、世界人口はまだ59億人だったんだよ〜。//YouTubeで再生回数88万回という『世界一高いビル〜ブルジュ・ドバイからの眺め』(2分25秒)。なんちゅう光景か。高さ818メートル、地上160階建て!現代のバベルの塔!//本日『ウルトラジャンプ12月号』発売(Ama)。SBR、ある人物が大変なことに。まさかとは思うけど…不安だ。早く次号が読みたい。過去にナランチャがスクアーロに「これしきの事でよォオオ」って言ってたので大丈夫と信じたい!//明日のお薦め番組は11本!『天空の城ラピュタ』の中に登場する美味しそうな“タマゴのせパン”は「ラピュタパン」と呼ばれ、ウィキペディアに項目まであって可笑しかった!
 11月18日…文科省調査によると小学生が07年度に図書館で借りた本は約1億3420万冊で、一人当たり約36冊にのぼり、これは“過去最多”とのこと。大人を含めた貸出人数はのべ約1億7136万人、貸し出し冊数は約6億3187万冊で、こちらも過去最多。ネットの普及や娯楽の多様化で人々の読書離れが進んでいると思っていたけど、数字上はむしろ昔より読んでいるってこと?不況だから買わずに借りる人が増えただけ?図書館が増えたことも背景にあると思うけど、読書人口が増加しているなら、文芸ジャンキー的にも凄く嬉しいんだけどなぁ。※図書館の数は3165館となり初めて3千の大台に乗った。//ここからは料理ネタ。今年のミシュランガイドで東京の三つ星は世界最多の11店とあり、パリの10店を抜いて都市版で世界最多になった。二つ星42店、一つ星144店、計197店に星が付き3年連続の世界一となった。東京ってスゴイ。選ばれた11店は、カンテサンス、石かわ、かんだ、小十、ジョエル・ロブション、すきやばし次郎本店、鮨水谷、ロオジエ、えさき、鮨さいとう、幸村。大阪人の僕にはピンと来ないけど、どの店も東京の人には有名なのかな?「松屋」を見つけてイエーイと喜んでる僕には全く接点のない世界。ミシュランの選定には賛否があるけど、“三つ星”がどんなに美味しいのか興味がわく。料理マンガのように食べた瞬間に卒倒しかけたり落涙するのかな。/「あなたの好きな丼は何ですか?」というアンケートの結果が男女で異なっているのが面白かった。男性は(1)カツ丼(2)うな丼(3)海鮮丼(4)親子丼(5)牛丼。一方、女性は(1)海鮮丼(2)親子丼(3)うな丼(4)カツ丼&ねぎとろ丼。男性はスタミナをつけようとカツ丼やうな丼を好み、女性はカロリーが低い海鮮丼や親子丼を好むんだって。なるほどガッテン。/「タマネギを切る間、舌を上あごにつけるだけで涙が出ない」と紹介されていた。先のアンケートで丼が食べたくなったので、親子丼のタマネギを切るときに半信半疑でやってみたら、確かになんかマシだった気がする。単に気持ち的なものかも知れないけれど。/ポカリスエットのラベルに大きく無果汁とあるのに、成分をよく見ると“果汁”とある謎は、5%以下なら表記しなくていいからなんだって。“1%未満”って堂々と書いてるジュースもあるんだから、ポカリも書けばいいのに(笑)。※ちなみにポカリに入ってるのは“みかん果汁”とのこと。
 11月17日…今日は動物ネタを色々。/通常では考えられないほど大きくなってしまった動物たちを紹介したページ。170cmの犬とか、約3mのナマズとか、体重1トンの牛とか、色んな“育ちすぎ”動物の画像がある。2.5mの豚がド迫力。/行方不明の小学生を出動からたった3分で見つけ出した警察犬クヴィレット号。写真の説明文「かしこまりながら感謝状を受ける」という書き方が面白い。/インドネシアの海で4年の調査を経て、古代魚シーラカンスの稚魚の撮影に世界で初めて成功。水深161メートルにある岩の割れ目の中にいたという。シーラカンスは魚から両生類に進化する途中の生物。普通の魚類と異なり、メスの胎内で卵をかえして体長約30cmまで育てる。今回発見されたのは31.5cmゆえ、まさに生まれてすぐ。早く画像が公開されないかな。/日本の捕鯨船VSシー・シェパードのバトルを、強烈なブラック・ユーモアで描写した米国のアニメ『サウスパーク・シーズン13』の第11話(22分)が巷で話題に。サウスパークは絵柄がかわいいのに、人の死に方が残酷なので正直ここで紹介するべきか悩んだけれど(しかも後半は天皇が出てくるとか超展開すぎる)、動物の命の重さについて欧米人が矛盾した態度をとっていることを風刺したラストの台詞が、実にウイットに富んでいるので貼ることにした。米国のアニメにヒロシマの実写画像が出てくることにも仰天。※繰り返すけど、血の描写とかほんとエグいので、そういうのに弱い人は見ない方がいいです。あと、コメント非表示のボタンを押した方が見やすいデス。
 11月16日…今年は数年ぶりに獅子座流星群の当たり年。場所によっては1時間に最大300個の流星が見られるとのこと。この2日間が観測のチャンスだけど、天気がよくない地域が多いなぁ。記録に残る過去最大の獅子座流星群は1833年。例年は1時間に15個程度なのに、この年は1時間に「10万個」もの流星が出現!1秒当たり約30個というからブッ飛ぶ。これはもう流星雨。生きてるうちにそんな絶景が見られるといいなぁ。//本日深夜1時5分からのNHK・宮崎駿“アンコール”スペシャルは、ポニョのメイキングとして話題になった「プロフェッショナル・仕事の流儀」と、宮崎アニメの音楽を手掛けている久石譲の武道館ライブの再放送2本立て。“仕事の流儀”は創作活動の苦悩が描かれ見応えたっぷり。コンサートの方は冒頭のナウシカのテーマが素晴らしすぎる。ライブ後半では宮崎さん自身がトトロの散歩の歌を熱唱する激レア映像もあり。ラピュタの曲が壮大に響き渡るクライマックスは圧巻。200名の大オーケストラ、800人の大合唱団、160人のマーチングバンド!※この伝説のライブ、オンエアされなかった曲もあるのでDVDでゲットしました。聴きまくり!(Ama/レビューは22人中、なんと21人が五ツ星。文句なしの名盤)
 11月15日…水滴が水面に落下したときに王冠を作るスロー映像はよく見るけど、さらにスーパースローで観察すると水面を何度も跳ねてから沈んでいくと知り、目からウロコだった!//今日の『天地人』の“大坂の陣”の描写の酷さに憤死寸前。大クライマックスになるはずの“冬の陣”はたった2分、最終決戦“夏の陣”に至ってはナレーションのみ!そりゃあね、“義”の旗を掲げる上杉が豊臣の居城を攻撃する展開は番組的に都合が悪いのは分かる。でも、真田幸村の徳川本陣への奇襲突撃も、家康が死を覚悟して自害しかけるエピソードも全部カットとは!大河ドラマより『その時歴史が動いた』や『ヒストリア』の再現シーンの方が迫力あるってどういうこと?関ヶ原以降、今日の放送をずっと楽しみにしてきたのに、なんちゅう酷い脚本。既に長谷堂城の撤退戦の時に前田慶次が出て来なかった時点で、「この大河はなぜわざわざ見せ場を全て削って“盛り下げる”のか!」と怒髪天を突いていた。でもあの時は同時進行で描かれた石田三成(小栗君)や西軍勢の見せ場に感動したので、見る側のモチベーションはキープされた。ところが今日の放送では、幸村が築いた要塞・真田丸も数秒しか出て来ず、あれでは頭脳戦を得意とした幸村の魅力がちっとも伝わらない。幸村が宿敵の伊達勢に実子を託す話もカットせずに描けば視聴者の涙を絞れるものを…。原作になくたって、これまで自由に脚色してきたんだから、ここは「史実通りに」してもいいじゃん。トホホ。※幸村の散り様は幸村レポにまとめてます。//以前アップした坂本龍馬レポに、海援隊の“いろは丸”関連の写真と、妻お龍の墓参フォトを追加してます。お龍の再婚したのに“龍馬の妻”の名で眠ってるんですよ。
 11月14日…独創的な色彩など芸術的に優れていたり、社会にインパクトを与えたレコードジャケットを23種類紹介したサイト、どのジャケットも存在感があり見応え充分。特にピンク・フロイドの『Dark Side of the Moon(狂気)』は、暗闇に浮かぶプリズムと光を見ているだけで、底なしの深淵に落ちていく感覚になる。コメ欄にもあったけど、これにプラスして『クリムゾンキングの宮殿』の顔面アップと『レッド・ツェッペリン』(ファースト)の飛行船が入れば最強っすね。//赤ちゃんの産前、産後と家でかけまくっている「カジポン特製8枚組スペシャル胎教CD」の曲目ラインナップを別ページにまとめました。どの曲も40年の人生で出会った音楽の中から、“この曲に救われた”と感じた珠玉の名曲ばかり。クラシック編4枚とロック&ポップス編4枚の計8枚約150曲!大人が聴いても心が安まる曲が多いので、仕事やその他モロモロでヘトヘトになってる時に役立つかと。音楽版魂の救命ロープっす。//14日夜の『美の巨人たち』で紹介される菱田春草は素晴らしい画家!静けさが漂う透明感のある絵は日本の宝。36歳の死が本当に残念。是非録画をお薦めします。
 11月13日…ハリウッドにあるマリリン・モンローの墓は4段になったロッカー型の霊廟。彼女の真上の区画が今夏競売にかけられ、“モンローと永遠に添い寝ができる”と、映画ファン&墓マイラーの間で話題になった。競売の結果、約4億5千万円(!)で競り落とされたんだけど、落札者(どうやら日本人らしい)が「諸般の事情で支払い不能になった」と権利を辞退。そして今月になって2度目の競売が行なわれた。辞退騒動で話題を集めた分、さらに多くの人が競売に参加すると思いきや、不況のあおりか約5千万円からのスタートでも落札者は現れなかった。サイト読者で貯金が5千万ある人、チャンスです!(爆)※モンローの真上には既に一般人の男性が眠っていた。この人はモンローの元夫・大リーグ選手のジョー・ディマジオから“添い寝”の権利を買ったんだけど、最近になって男性の未亡人が住宅ローン返済のために競売に出し、夫を別の墓に移すことにしたという。男性はよもや死後にモンローの傍から引き離されるとは思ってなかったろうなぁ。それも住宅ローンが理由で…。でも、奥さん的には最初から面白くなかったかもね。//モンローの墓といえば、米タイム誌が発表した『世界の有名人の墓TOP10』で第3位に選ばれていた。結果は次の通り→(10)ジョニー・キャッシュ(9)ジョン・ベルーシ(8)フランク・シナトラ(7)ジェームズ・ジョイス(6)ボブ・マーリィ(5)ジム・モリソン(4)プレスリー(3)マリリン・モンロー(2)ブルース・リー(1)ダイアナ妃。1位のダイアナ妃にまだ巡礼してないのが悔やまれるところだけど、この“TOP10”、選考理由がよく分からない。ダイアナ妃の墓は写真で見ても、横顔のシルエットがあり気品が漂う素晴らしい墓所というのが分かるけど、シナトラ、プレスリー、モンローなどはいたって普通の墓。僕の中で最強インパクトの墓はぶっちぎりでSF小説の父・ジュール・ヴェルヌの墓!
 11月12日…意図せず偶然に“似てしまったもの”の画像を集めたページ『これは似すぎ!』を見て、笑うやら感心するやら。よくぞ気付いたと思うものがいっぱい。ちょっと下品なものもあるけど、5ページ目くらいまで完成度が高い(それ以降は微妙なものが増えてくる)。//今年の流行語大賞にノミネートされた60語を発表。一度は耳にした言葉が多いけど、中には“本当に流行したの?”という初耳の言葉もチラホラ。個人的には『天地人』の初期に子ども時代の直江兼続が言った「こんなところ来とうはなかった」がツボにはまった。選ばれるのは「チェンジ」じゃないかな。//ちょとした工夫が話題の『タモリ流豚ショウガ焼き』。僕も実際に作って見たけど確かにジューシーで美味しかった。ポイントは(1)豚肉に小麦粉をまぶす(2)油は使わない、これだけ。小麦粉がダシを吸って良い感じになった!//@JOJOさんによると、リベラル派の政治学者で東大教授の姜尚中(かんさんじゅん)氏の著作『悩む力』の店頭ポップ広告を、荒木先生が手掛けたとのこと。画像を見ると、確かに荒木タッチになった姜尚中氏が描かれ「無駄無駄!」と吠えている(笑)。荒木先生がこの本を評した言葉「生きることは悲しみだ。本書はその呪いを解く祝福の入門書だと感じた」が、深くてカッコ良い。※姜氏の似顔絵広告、近隣の本屋では見かけないので、もし上手く撮影された方がおられましたら、送って頂けると助かります!(『悩む力』/Ama
 11月11日…宇宙空間では地上よりも太陽光エネルギーを5倍以上もとらえることができることから、“これを利用しないテはない”と、日本の宇宙開発当局は壮大な計画を立てている。宇宙(静止軌道上)に太陽光パネルを数平方キロメートルにわたって敷き詰め、そこで集めた太陽光エネルギーを電磁波やレーザーで地上の巨大パラボラアンテナに伝送するシステムだ。これを2030年までに実現するつもりとのこと。実現すれば無限のクリーンエネルギーを手に入れることができる!(ただし太陽光パネルと地上のアンテナの間を通過した鳥は焼き鳥になってしまう)//米誌ライブサイエンスが伝えた「実現しなかった、世界の破滅を告げる10の予言」。キリスト教の“最後の審判”を預言したものが多い。この中で一番リアルだったのは2000年の元旦になった瞬間に、世界各地のコンピューターに誤動作が起き、大停電や原発事故、核ミサイルの誤射などで大混乱になるというもの。零時の時報がなってからしばらく緊張してたけど、拍子抜けするくらい何も問題が起きなかった。(笑)//米国は些細なことも裁判になる訴訟社会だけど、女性ウェートレスしか募集してないレストランを相手に、「男性だってウエーター職がしたい」と訴えた事件は驚いた。男性が勝訴してもレストラン側を“指導”して終わりというのが相場だろう。ところがこの事件は和解金が100万ドル(約1億!)。すごい前例ができたものだ。ザッツ・アメリカ!//女性の為に書かれた『男心をくすぐる9つの言葉』を楽しく読ませてもらった。確かに、これを言われると男はイチコロという殺し文句が並んでるなぁ。選ばれた言葉は次の通り→(1)「今までで一番楽しい」(2)「こんなところに連れて来てもらえるなんて夢みたい」(3)「すごい!何でも知っているね」(4)「○○君以外、考えられない」(5)「やっぱり頼りになるのは○○君だけ」(6)「こんなに楽しいデートは初めて」(7)「他の予定があったけど断っちゃった」(8)「○○君がいなくなったら死んじゃうかも(笑)」(9)「男らしいね」。※解説コメントにある「少しでも男らしさを感じたら、そのたびに言いましょう。何度でも使えます」がウケた。男はそんなに単純じゃないと言いたいところだけど、実際、何度でも使えると認めざるを得ない。個人的に、一番破壊力がある言葉は(7)番だと思う。恋愛の最強呪文っすよ、これは。
 11月10日…近畿説、九州説で論争が続いている邪馬台国。僕も研究ページを作って、現地に取材に行ったり双方の説をまとめてるんだけど、今日のビッグニュースによると、卑弥呼の墓と言われている奈良県桜井市の箸墓古墳一帯で、新たに当時としては日本最大の居館跡が発掘されたとのこと!佐賀の吉野ヶ里遺跡に行ったときに、巨大建築物に圧倒されて“コリャ卑弥呼の神殿かも!”と驚いたけど、今回発見された奈良の建造物はそれをはるかに上回る床面積!しかも魏志倭人伝に記された年代とドンピシャ!いよいよ論争のゴールが見えてきたか!?//先日、YouTubeにある無名のミュージシャンのことを書いたけど、音楽家だけでなく画家の動画もある。絵が完成する過程は命が生まれるようで見ていて面白い。この動画(3分38秒)はロス在住の日本人アーティスト・Shuji Nishimura氏が、チョークを使ってビートルズのメンバーをリアルに描き上げたもので、カリフォルニア最大規模のチョークアートイベントで賞に輝いたとのこと!(名盤『レット・イット・ビー』のジャケット!)。こんな風に自由に描けたら気持ちいいだろうなぁ。//絵と言えば、視覚にハンディを持つ読者の方から、指先で触れることで絵を感じることができる、偕成社の“さわる絵本”シリーズのことを教えて頂いた。中でもエリック・カールの『はらぺこあおむし』は特に傑作とのこと。絵はすべて布などで立体になっており、文字の部分は点字になっているそうだ。幼児期に絵を通して創造力を育むのは、子どもにとって凄く大切なこと。また、人は絵本をきっかけに本を読む楽しさを学んでいく。それだけに、目が不自由な子どもでも絵本を読む喜びを味わえるなんて素晴らしいと思う!ネックなのは価格。通常版であれば千円前後だけど、“さわる絵本版”は制作の行程が全て手作業ゆえ、かなり高価となる8400円。僕はこういうところにこそ、政府が助成金を出して価格を下げるようサポートするべきだと思う(せめて3千円前後まで)。歩道や駅のホームに点字を設置するのも大事だけど、内面の成長に目を向けた政策も大切っす!(出版元サイト
 11月9日…バットマンやスパイダーマンたち“自警団ヒーロー”は個々の悪党を成敗するけれど、もっと大きな戦い、たとえば米露が全面核戦争の危機に陥った時にどう行動するのか?この深刻なテーマと向き合った異色ヒーロー映画が『ウォッチメン』。以下はレビュー。/原作のアメコミはSF界で最高権威のヒューゴー賞を受賞!漫画作品でヒューゴー賞に輝いたのは、この『ウォッチメン』だけしかない。タイム誌の長編小説ベスト100にも選ばれ、コミックでありながら小説扱いということからも脚本の秀逸さが分かる。“実写化不可能”といわれた原作を、映画版は驚くべき再現度で見せてくれた。どのキャストも原作そっくりだし、ザック・スナイダー監督(by『300』)の映像センスに酔いしれた。/約3時間もある力作であり、全ページ&全コマを描こうという勢い。ただし、ラストは原作と異なっていた(漫画はさらに非情な展開)。/この作品が一般のヒーローものと大きく異なるのは、登場するヒーローが8人いて、互いに抱く正義の価値観が異なるため、平和の実現方法についてヒーロー同士が衝突する点。“真実こそ正義”と最後まで妥協しないロールシャッハがシブ過ぎる!/強く印象に残った台詞は、宇宙や自然の壮大さに心を奪われ「自然の奇跡に比べると人間はちっぽけすぎる」と、人間を助けることに興味を失った1人のヒーローが、個々の人間の存在そのものが奇跡だと悟る場面。(原作より)「数億分の1の確率の受精を経て、今の君が誕生した。唯一無二の君が。地球上のあらゆる人間が奇跡だ。ただ、人間の数があまりにも多く、奇跡があまりにもありふれているため、誰もがそれを忘れてしまう」。僕らの誰もが3億とも言われる精子の中の一匹が受精したものであり、両親も、祖父母も、はるか先の祖先まで、みなが数億分の1の確率の命を紡いできた。このヒーローはその奇跡に圧倒されたんだ。/これと似た台詞に「人間の価値は結果だけじゃないはずだわ。生命の存在それ自体が、驚異だとは思わない?」というのもある。これも良い。“結果”を出して初めて人間に価値が生じるのではなく、もう存在しているだけでミラクルなんだ。/さらに特筆したいのがオープニング。ボブ・ディランの名曲「時代は変わる」に合わせて、ケネディ暗殺や近代米国史の映像を見せていく演出に鳥肌!劇場では既にこの時点でウルウルだった。/ただし、R-15指定になってるようにバイオレンス全開(グロもあり)なので、好き嫌いは分かれると思う。ネット評価を見ても0点と90点に分かれるなど極端な反応が出ている。僕は甘いのかも知れないけど、ヒーローが戦争根絶の方法や核兵器の脅威に悩むだけで92点献上したい。
※映画『ウォッチメン』(Ama)/原作コミック版(Ama
 11月8日…YouTubeには無名のミュージシャンが演奏動画をアップしていて、そういうのを発掘する楽しみがある。読者の方が紹介して下さったIgor Presnyakovなる人物のギター演奏『ホテル・カリフォルニア』(5分39秒)に聴き惚れた。このギタリストは膨大な数の動画をアップしているので、秋の夜長に流し聴きするのにピッタリ。『アフリカ』(4分46秒)もリズムの取り方が心地い〜い。//21日に東大駒場祭で開催される荒木夫人の『ジョジョと奇妙な生活』。リンク先の「ガジェット通信」さんの熱い文章が最高!どんな人が書いているんだろう!?マニアにしか分からない台詞や表現がテンコ盛り。額縁に入れて飾りたい文章ッス!※「整理券こそ自分自身のディスク!」に噴いた(笑)//友人が教えてくれた『インチキUFO写真展』、子どもの頃に興奮して見ていたアダムスキー型UFOなど、どの写真もことごとく偽物と判定されていた〜!確かに、遠くにある物体なのにピントが合っている部分と合っていない部分があるのはオカシイもんなぁ。中には思わず笑ってしまうような楽しいインチキ写真もあり面白かった。※宇宙の広大さを考えると他の生物がいるのは間違いないと思うんだけど、UFOはどうなんだろう?メキシコの集団UFOとかは結構それっぽいけどなぁ…。
 11月7日…ネットで話題になっている顔面若返りマッサージ“フェイシャル・ヨガ”(6分26秒)、半信半疑で右半分だけやってみたら、本当に眉毛の高さが変わって笑ってしまった!30分後もまだ顔の右側だけ突っ張った感じがする。すごく簡単なヨガだけに不思議。//3日の日記に続き、映画レビューをいっきにアップ!今回は一昔前の映画も入ってます。
●セントアンナの奇跡(08)…第2次世界大戦の欧州戦線に投入された黒人部隊を描く、スパイク・リー監督初の戦争映画にして大傑作。黒人兵を差別する白人兵、震えながら命令を下すナチ将校、子どもを救おうとする若きドイツ軍兵士、心に闇を抱えるパルチザン、様々な立場の人間が登場し、味方にも敵にも、卑劣なヤツもいれば高潔な人間もいる。戦争を通して人間讃歌を謳い上げた映画史に残る作品。ラストに救われた。94点献上!※まだ未DVD化。
●スラムドッグ$ミリオネア(08)…素晴らしいドラマ。クイズの回答にあわせて主人公の過去を見せていく語り口がうまい。感情移入しまくり。あの司会者は食えん男だったなぁ。最後に兄貴らしい所を見せてくれたチンピラのお兄ちゃんが強烈な存在感。主題歌も爽快!90点!
●アビエイター(04)…航空ビジネスで財を成し、世界一の富豪になったハワード・ヒューズの物語。彼は骨の髄まで飛行機の魅力に取り付かれ、命をかえりみず自らがテストパイロットとなって最速記録に挑む。レオ君は真っ裸になって晩年の狂気を熱演。オスカー受賞を逃した時、レオ君的には“これでオスカーを獲れなかったらどれで獲る?”ってなったと思う。86点。
●シービスケット(03)…敗者が再び誇りを取り戻していく再生の物語。「馬も人間も癒されたのだ」という言葉で締めくくられ、心が疲れたときに見るとよさげ。80点。
●バスキア(96)…ウォーホル役のデビッド・ボウイがハマリ役過ぎる!あれを見るだけでもレンタルした甲斐があった。80年代NYのポップアート・シーンがよく分かった。73点。
●ウォーク・ザ・ライン/君につづく道(05)…ホアキン・フェニックスは完全にジョニー・キャッシュに成りきってた。それにしても、あそこまでドラッグは止められないものなのか。75点。
●ブルワース(98)…あまりに内容がヤバ過ぎる為にハリウッドで黙殺された本作。米国議会や政府の偽善を暴き、悪徳保険会社を糾弾した本作とW・ベイティはもっと評価されるべき!ツタヤになかったけどどうしても観たかったのでDVDを購入して鑑賞。92点。
●インクレディブル・ハルク(08)…“音”を使った攻撃兵器にハルクが立ち向かうシーン力が入った。荒唐無稽な話もE・ノートンが演じると引き締まる。75点。
●アフリカの女王(51)…スマートなボガードではなく、むさ苦しさ全開のボガード。処刑が迫っているのに結婚のエピソードが出てくる陽気さが良い。どんな時も毅然としているキャサリン・ヘプバーンがカッコイイ。75点。
●マイケル・コリンズ(96)…伝記映画。あんなにアイルランド独立の為に戦ったのに、同じアイルランド人に命を狙われるなんて可哀相すぎる(享年31歳)。リーアム・ニーソンの入魂の演技に魅入った。83点。
●モディリアーニ・真実の愛(04)…モジリアニを追ってジャンヌが命を絶つ結末が分かっているだけに、モジリアニの亡骸にジャンヌが「待ってて」という言葉に号泣。ピカソ、ユトリロ、スーチンらが出て来て同時代の空気が良く伝わった。彼らが互いに相手を認めて向上し合う姿が良い。ただ、架空のエピソードはほどほどに!映画を観た人は混乱するよ〜。80点。
//あとは『ウォッチメン』。原作を早急に読んで映画版と比較しなくては。アカデミー作品賞、監督賞、歌曲賞、作曲賞、編集賞、録音賞、撮影賞、脚色賞を総なめにした『スラムドッグ$ミリオネア』は既にレンタル解禁されてます!(Ama
 11月6日…今月9日でベルリンの壁の崩壊から20周年。これを祝ってベルリンで催された、超巨大マリオネットのパフォーマスの紹介サイトを読者の方から教えて頂きました。ストーリーは陸と海に引き離された2人が再会する話のようです。観客は150万人!すっごいスケールだなぁ!//テキサスにある米軍最大の陸軍基地で少佐が銃を乱射。43人が死傷(死者13人)するという大事件が起きた。ドラッグによる幻覚パニックや通り魔的な犯行じゃない。犯人は精神科の軍医で、本来はイラク帰還兵などのメンタル面をケアするのが仕事だった。少佐にまでなった男がなぜ乱射事件を起こしたのか。この少佐はイスラム教徒で、自身が中東へ派兵されることについて悩んでいたという。オバマ大統領がこの行き詰まった中東政策とどう向き合うのか注視している。//婚活サギをした女性の周囲で次々男性が不審死している事件が話題になっているけど、今度は鳥取で5人が不審死。同じ事件と思ってたら、全く別の事件と知って驚いた。どちらも睡眠導入剤が検出されており、シャレにならない展開になりそう。//11月8日の夜6時半から、東京の方でジョジョファンのイベント「ジョジョの奇妙な学芸会」が開催されるとのこと!プログラムを見ただけでは謎の演目もあるのですが、「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」とか、ファン心をくすぐる内容のようデス。※終了21時半なので、関東以外の人はちょっと日帰りは厳しそう。//ガンダム0083と名曲“哀戦士”とのコラボ(3分48秒)。なかなかアツイっす。//本日でアクセス1300万件ヒット!
 11月5日…NYヤンキースが9年ぶりに悲願のワールドシリーズを制覇し、松井選手がワールドシリーズでは日本人選手初となるMVPに!1試合6打点の大活躍!最近は2年連続で膝の手術をするなどケガに泣かされていたので、こうして有終の美を飾れて本当に良かった。//『スティール・ボール・ラン』の第19巻が発売された!Dioと大統領のバトルは当巻で決着。いよいよ、ジョジョ全体として99巻目まできた。大台まであと1冊。100巻目は何としても、単行本の背中に「100」の文字を集英社には入れて欲しい!ジョジョ第7部と公になっているんだから、SBRの巻数「20」だけなく、通巻として「100」の数字を書いて欲しいッ!※第19巻(Ama)表紙は完全にジョニーが一人で立ってますなぁ。

 11月4日…先日“準備中”と書いていた子育てブログが、なんとか見られる状態まで整ったので公開しマス!タイトルは風ちゃんの名前と、世阿弥の“風姿花伝”をもじった“風詩歌伝”。この先、子育ての話はあちらに集中して、当サイトとは内容を完全に“住み分け”ますね。※常時リンクを当サイト上部の白いリンク集に貼っておきます!//トヨタが今季を最後にF1から撤退。だんだん成績が良くなっていただけに残念。しかもF1界にタイヤを供給していたブリヂストンまで経営環境の悪化で撤退。ルノーも進退を模索しており、来年のF1は寂しくなるなぁ。//桂米朝さん、坂田藤十郎さんらが文化勲章を受章。落語界からは米朝さんが史上初というのが意外だった。“落語界初”について感想を聞かれた米朝さんいわく「それぐらい疎外されてた世界ですから。芸能界始まって以来の珍事かもしれまへん」。
 11月3日…今日は比較的に新しい映画を8本レビュー。
●グラン・トリノ(08)…『ダーティハリー』で悪党にマグナムをぶっ放し、問答無用で成敗していたイーストウッドが、銃を置き丸腰で悪党に気骨を見せる。まるで引退後のハリー刑事を見るようだった。イーストウッドが過去に演じてきた人物は銃で物事を解決してきたが、銃で解決できない、もしくは銃を使うことでさらに事態が悪化する、そんな状況を前になんと勇気ある決断をしたことか。2009年を代表する傑作!98点。
●レッドクリフPART2(09)…80万対5万の最終決戦(赤壁の戦い)の壮大さに圧倒された。煙の中から徐々に大軍が見えてくる演出はアドレナリン暴走。予告編でハイライトを全部見たと思ってたら、その何倍もビッグスケールのクライマックスだったので、前半のかったるいドラマも許せてしまう。演技派の俳優が揃うなか、金城武や中村獅童は孔明や甘興を上手く演じていた。85点。
●チェンジリング(08)…アンジーの演技力に圧倒された。こんな悪夢のような事件が実際にあったとは。殺人鬼を演じた俳優がマッドすぎて、この先他の映画で見る度にびびりそう。事件を揉み消そうとするロス市警は最悪だった。80点
●カムイ外伝(09)…冒頭の殺伐とした忍者バトルにのっけから引き込まれた。松山ケンイチ扮するカムイの走る姿は絵になった。最後に大物の敵が残っているのは、いかにもパート2を作ります的なオチで消化不良。75点。
●ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:破 (09)…使徒に見られる美術の美しさは圧巻。作画はどこまでハイクオリティになるんだろうね。昔流行ったフォークソングが、ロボットSFアニメにしっくりくることが分かったのも収穫(最初は違和感あったけどだんだん良くなってきた)。あと、もうHなシーンは不要。80点。
●サマーウォーズ(09)…日本が世界に誇る宮崎駿監督の後継者に細田守監督はもっとも近いかも。見ているときのドキワク感は宮崎アニメに通じるものがあった。登場人物がとにかく生き生きしている。信州上田の田舎の大家族が世界存亡の危機を救うという設定が面白い。花札バトルに見知らぬ外国の人が協力してくれるシーンに感動。85点。
●火天の城(09)…うーん、イメージしていた内容と違いすぎる。天守閣の絵を狩野永徳が描くシーンも、クライマックスになると思っていた炎上する安土城のカットもない。脚本が地味過ぎる。その一方で、突然始まるワイヤーアクションに違和感。良かったのは命と引き換えに神木を切った男。木に対する彼の愛にシビレた。60点。
●百万円と苦虫女(08)…蒼井優の映画を観ていていつも思うんだけど、演技があまりに自然体で、映画を観ていることを忘れてしまう。内面の変化がスッと伝わってくる。年の離れた弟からの手紙を読むシーンが良かった。75点。
※ミニ総括。現在のところ、今年の第1位は『グラン・トリノ』と『チェ 39歳別れの手紙』。“チェ”は彼に思い入れがないと一般受けしにくいけど、『グラン・トリノ』はユーモアとエンターテインメント性があり万人にお勧め。既にレンタル可能っす。(グラン・トリノ Ama
 11月2日…夏に飛行機で観た映画『マイ・ライフ・イン・ルーインズ』(日本未公開?)にとても良い台詞があったので紹介。主人公はギリシャのバスガイドさん。彼女は自分の仕事に誇りを持つ一方で、ペアを組んでいる無口でヒゲモジャの運転手のことを陰気なヤツって思ってる。で、ある時「観光バスの運転なんて楽しいの?」って聞くと、彼の返事はこうだった。「俺はこの仕事がオーケストラの指揮者に似ていると思っている。指揮棒のようにハンドルを右や左に切れば、その度にギリシャの新しい景色が目の前に広がる。しかもそれを最前列の“特等席”で味わえるんだ。自分の腕で客を喜ばせることが出来て俺は幸福だ」。運転を指揮とたとえた台詞は新鮮&詩心があったので思わずメモった!//アキバで開催される「ウルジャンまつり」(残念ながら3日まで)。@JOJOさんのリンクで見たこちらのニュースによると、ルーブル美術館で発売されると噂になっていた荒木先生の新作マンガ『岸辺露伴 ルーヴルへ行く(Rohan au Louvre)』が、日本版として国内が刊行される様子!この新作は堂々123ページのフルカラー。何としても手に入れたいと思いつつ、パリまでどうやって買いに行くのか悩んでいた。日本語版が出るならめっさ嬉しい!//明日の文化の日は手塚先生の誕生日。夜にBSでオンエアされる3時間スペシャルが楽しみ!
 11月1日…人間は2度死ぬという。一度目は肉体としての死、二度目は人々から忘れ去られるという死。生物である以上、肉体の死は避けられない。でも、“忘却の死”は故人の人生を語り継ぐことで避けられる。父の告別式に参列したのは6人と少なく、このままでは父が何を為そうとしていたか伝わらず、世間からも忘れ去られると思い、父の死と赤ん坊の誕生のことを記した2日分の日記を、「命の環の話」として再構成&アップしました。供養になってくれたら良いな。
//赤ん坊の名前は性別がどちらでも産まれる前から決まっていた。漢字一字で“風”(ふう)。誰でも読めて覚えやすいだけでなく、3つの大切な願いが詰まっている。
(1)風に国境は関係ないように、世界を自由に生きて欲しい
(2)世の中に希望をもたらす良い風を吹かせて欲しい
(3)今の社会はすぐに“結果”ばかり求め“過程”が重視されない傾向がある。ガンジーは「重要なのは行為そのものであり結果ではない。行為が実を結ぶかどうかは、生きているうちに分かるとは限らない。正しいと信ずることを行いなさい。結果がどう出るにせよ、何もしなければ何の結果もないのだ」と語り、ベートーヴェンも「行為の動機が重要であって結果は関係ない。精神生活が旺盛なら結果を考慮しないし、貧困と不幸は単に事柄の結果であるにすぎない」と語っている。風は生まれた(吹き始めた)場所では何の力がなくても、その風がやがて遠くへ吹き渡った時に、何に吹き当たってどんな影響を与えるのか分からない。この子も、たとえ努力が周囲に認められなくても、自分の信じる道を歩んで欲しい。/そしてまた、『ジョジョの奇妙な冒険』のファンにとって“風”という言葉は特別な意味を持つ。第5部の副題は“黄金の風”。敵ボスの“結果”だけを残す能力(キング・クリムゾン)に対し、主人公は“過程”を繰り返す能力(GEレクイエム)で立ち向かう。最終回では「彼ら(主人公たち)がこれから歩む『苦難の道』には何か意味があるのかもしれない…。彼らの苦難が…どこかの誰かに希望として伝わって行くような、何か大いなる意味となる始まりなのかもしれない」とある。そして主人公たちが吹かせた“黄金の風”は、見事に読者の心に希望や勇気として伝わった。僕もこの子には生きる姿勢として“黄金の風”を大切にして欲しい。目の前にいない相手にも伝わる“黄金の風”。そんな様々な思いから“風(ふう)ちゃん”の名になった。/出産の時は風ちゃんを取り上げてくれた婦長さんが「風ちゃんいらっしゃい」と声を掛け、助産婦さんたちも「風ちゃんようこそ」「風ちゃん待ってたよ」と声を掛けて下さった。“ヒッ、ヒッ、フーちゃんだね”とかジョークも飛び出し可笑しかった。
//当サイトは若い読者も多いので、今後の参考にと、男だてらに子育てで気付いたことを時々書いていくつもり。でも、この徒然日記は映画や音楽など文芸の話だけで字数がいっぱいになるので、さらに子育てのことまで書くとなるとスペース的にちょっち厳しい。それで、子育ては別ブログを作って分離しようと計画中。※新生児の便は緑色で、1日でこんなに何度も(昨日は8回)オムツを交換しなくちゃならないのか!







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