最新文芸情報


2010.1〜2

 2月28日…龍馬伝第9回「命の値段」。拾った金時計を売りさばこうとした上京中の土佐藩士・山本琢磨の行動が大問題になる。「武士にあるまじき恥ずべき行為」として、山本は彼が師事する武市半平太から切腹を命じられる。龍馬は半平太に、山本がこれまでずっと真面目に生きてきたことをあげ、時計1個で切腹というのは厳しすぎると抗議。だが、半平太は「山本を許せば土佐はそういう藩だと思われる。切腹は明朝ゆえ今夜のうちに両親に手紙を書け」と山本を突き放す。深夜、山本が泣きながら遺書を書いていると扉を叩く音。外には龍馬が立っていた(この時の福山雅治の無言の演技が良い!黙って微笑む表情がタマラン!)。龍馬は船着き場まで山本を連れ出し逃亡させる。別れ際、山本の両肩をつかみ龍馬が熱く語る「こっから先はおまんの自由じゃき。山本琢磨いう人間がこの世に生まれて、簡単に命を捨てるのはもったいないぜよ」。むせび泣く山本。「琢磨、おまんはもう土佐には戻れん。けんどのう、きっとどこかに…どこかにおまんの生きる場所があるき!自分の罪を忘れてはいかんぜよ。だけどのう、卑屈になってもイカン。堂々と!堂々と生きや!」。龍馬は逃亡費を握らせ船を見送った。/半平太は黒船来航で日本が大変化している時に、目先の小さなことに関わっている暇はないという。これに対して龍馬は「琢磨の命が目先のことでしょうか。そんなことを言うのは鬼ぜよ」。/この山本琢磨の江戸脱出は実際にあったことで、山本は北海道まで逃げていった。そして函館でロシア正教のニコライ神父と出会い、刀を捨てて日本人初の司祭となった。山本は龍馬や半平太の人生の倍以上、80歳まで生きて命を使い切った。ドラマに出て来た「どこかに生きる場所があるはず」の言葉を体現した人生だった(ウィキによると史実では半平太も脱出に力を貸したそうだ)。※明日に続く//先月のハイチに続いてチリでも大地震。行方不明者の数がまだ特定されていないという。どうか、1人でも多くの人が救出されますように…。
 2月27日…新規の墓巡礼レポ、アップ分→関ヶ原で裏切り、人気皆無の小早川秀秋、可愛い“ひこにゃん”になってるけど本当は「赤鬼」と恐れられた井伊直政(徳川四天王)、関ヶ原で東軍についたのに、50万石の巨大大名から没後は3千石の旗本になってしまった福島正則。3人とも戦国時代のド真ン中を生きた武将ッス!//女子フィギュアスケート日本代表の3人のロングインタビュー。5ページもあって読み応えタップリ。3人とも充実感に包まれているのが伝わってくる内容だった(浅田選手、TVのニュースで吹っ切れた笑顔になってましたね)。明日はスケートの上位選手だけが出場を許されるアイスショー、エキシビションの日!緊張しまくりの公式試合では見ることが出来ない、のびのびと滑っている選手たちの楽しそうな表情。あれを見ているだけで幸せになります〜♪※速報によると来季からジャンプに対する採点システムが変更される見込み!良い感じ!
 2月26日…冬季五輪の女子シングル・フリー。まずは、すべての選手に素晴らしい感動をありがとうと感謝したい。あの4分半の為に、どれほどの練習を積んできたことか。成果を出せた選手、出せなかった選手、どの選手からもスケートに対する熱い思いが伝わってきた!/荘厳な調べの中、トリプルアクセルを2度も成功させ、鬼気迫るステップや華麗なスパイラルで会場の空間を支配していた浅田選手も凄かったし、非の打ち所のない高い完成度で演技を終えたキム選手も凄かった。これまでカメラの前では決して大泣きしなかった浅田選手が、試合後のインタビューで「アクセルを2度跳べたし、自分が今出来ることはすべて出来た」と言った後に流したあの涙。そして“国家の威信”というプレッシャーから解放されたキム・ヨナ選手が流した表彰台での涙。どちらの涙も見ていて胸が熱くなった。今は「ありがとう」という言葉しか出て来ないし、あの涙を前に僕のコメントは不要かと。そして、安藤選手と鈴木選手。2人とも個性を良く生かし、大舞台で「滑りきった」という充実した表情をしていたのが嬉しかった!(特に安藤選手のクレオパトラ、表現力がアップしていて引き込まれた)/振り返ってみれば、男子の3人も女子の3人も、全員が8位以内に入賞しているという大快挙!男女16人中、6人が日本人!ひと昔前まで寂しかった日本フィギュア界を思うと、今は信じられない状況だ。若い世代にどんどん良い選手が育っているし、次回のソチ五輪が本当に楽しみ!※キム選手は来月の世界選手権に出場するようだ。とすると、早くも2人は再び対決するのか。//今日の新しい巡礼レポ(1)足利義昭〜室町幕府最後の将軍。信長に京都を追放され、墓は中国地方に点在していた。(2)足利義輝〜将軍なのに剣豪というのが渋い。散り方も壮絶。(3)『忠臣蔵』で有名な大石内蔵助の墓が広島にもあり、画像を追加。付近の寺には赤穂47士が仏像となって祀られていた。広島の原爆で本堂などは全て倒壊したのに、赤穂浪士像のお堂だけは無事だったという。原爆を生き延びた赤穂浪士像の存在を今回の巡礼で初めて知った!今日の新しい巡礼レポ(1)足利義昭〜室町幕府最後の将軍。信長に京都を追放され、墓は中国地方に点在していた。(2)足利義輝〜将軍なのに剣豪というのが渋い。散り方も壮絶。(3)『忠臣蔵』で有名な大石内蔵助の墓が広島にもあり、画像を追加。付近の寺には赤穂47士が仏像となって祀られていた。広島の原爆で本堂などは全て倒壊したのに、赤穂浪士像のお堂だけは無事だったという。原爆を生き延びた赤穂浪士像の存在を今回の巡礼で初めて知った!
 2月25日…昨年後半に巡礼した日本各地の武将や作家の墓参レポを、仕事やら子育てにテンヤワンヤでまったくアップできないままきたんだけど、3月13日の墓参トーク・イベントのこともあり、今日から集中的に更新していきます!/まずは“知謀、神の如し”と讃えられた名軍師、竹中半兵衛!半兵衛は若き秀吉の右腕だった男で、肺病のために34歳で散った悲劇の武将。墓は兵庫や岐阜の3カ所にあるんだけど、兵庫での巡礼が山中でマムシの恐怖と戦いながらで、本当に大変だった!人物伝とあわせて画像の解説を読んで頂けると幸いです。/次は瀬戸内海を制し、“海の大名”“日本最強の海賊”といわれた村上水軍のボス、村上武吉。一度は信長軍まで破っている。多くの戦国武将の墓が荒廃し、行方不明になるなか、彼の墓は当時のまま現在まで残っている。これは付近の島民が大切に墓を守ってきたから。もし憎まれていれば墓は荒らされていただろう。“海賊”といってもただの悪党でなかったことが伺える。瀬戸内の美しい景色もお楽しみ下さい。/次は可児才蔵。主君が斎藤龍興→柴田勝家→明智光秀→前田利家→織田信孝→豊臣秀次→佐々成政→福島正則と次々と変わる波乱の人生だった。別名は“笹の才蔵”。その異名の理由も豪快。/明日26日のお薦め番組は盛り沢山!スケート女子フリーの見所は12時頃から、再放送は19時から。
 2月24日…今日の冬季五輪。オリンピック史上初めて、浅田選手が女子フィギュアショートプログラムでトリプルアクセルに成功!ほぼノーミスの演技!一方、ライバルのキム・ヨナ選手は、歴代最高記録を叩き出し、浅田選手を5点も上回った。うーむ!キム選手の演技が良いデキだったのは確か。でも、浅田選手がショートでは誰もなしえなかった高難度のジャンプを成功させたのに、こうも点差が開くのは僕のようなシロウトには不可解。技が美しく決まった時に審判が自由に決めることができる“加点”は、1点を限度にする方が納得できるんだけどなぁ(今は最大3点)。転倒がマイナス1点なのに、自由裁量が可能な審判1人当たりの“持ち点”が、プラス3点からマイナス3点まであるのはちょっと多すぎじゃないかと…。現在4位の安藤選手も、とても良い演技で転倒もしていないのに1位〜3位の選手とあんなに点差がついたことに違和感。ただ、採点方式について外野がヤイヤイ騒ぐのは、そのルールの中で頑張っている選手に失礼になるので、こうして語るのは難しいものがある。/男子シングルで4回転を決めたものの銀に終わったプルシェンコが、3回転で金を獲ったライサチェックを念頭に「五輪王者が4回転ジャンプを跳ばないなら、男子シングルではなく男子アイスダンスに名前を変えるべきだ」とコメント。また「今のフィギュア界が何を求めているのか、この結果で明白になった。もはや4回転ジャンプに価値はない」とも。ソルトレイクでは1位から3位の男子選手全員が4回転を3度成功させたけれど、今大会は入賞者の中で2人が1度成功させただけ。ジャンプだけを見れば猛烈に退化している。でも、ステップやスピンは今の方が進化している。何を基準に優劣を語るのか、こちらも難しいところ。ただ、公式試合で世界初の4回転を決めたカナダのストイコ選手が「転倒のリスクがあっても果敢に挑戦する姿にこそ感動と興奮がある。芸術性は大切だが、それのみを目指すならアイスショーでいい」と語っているのはすごく分かる。/ネットなどでは色々と言われているけれど、せっかくの五輪という大舞台なんだから、「素晴らしかった」と選手も観客も言えるものになればいいな。
 2月23日…バンクーバー冬季五輪でアイスダンスの金メダルに輝いた、カナダのテッサ・バーチュー、スコット・モイヤー組(Tessa Virtue and Scott Moir)が素晴らしすぎる!しかも、音楽がクラシック・ファン爆涙のマーラー交響曲第5番第4楽章アダージェット!あまりに2人のダンスが美しく、録画した映像を繰り返して見る度に感動が増していく。バージューは20歳、モイヤーは22歳。コンビ結成13年目ということは、10歳になる前から組んでいるのか。解説をしているNHKのアナウンサーも「私はフィギュアスケートの中継を始めて17年目になりますが、この年齢でこれほどのパフォーマンスをするカップルを見たのは初めてです!」と大絶賛。演技後は10点満点中で9.7点をつけている審判もいた。僕もこんなに鳥肌が立ったのは、8年前に見たソルトレイクのペア、エレナ&アントン組のショートプログラム以来。この先、バージュー&モイヤーがどこまで進化していくのかドキワクっす!※GPファイナル、今年こそNHKが放映権をとってくれ!テレ朝は日本人が活躍するシングルしかオンエアしないから、ヘタすれば4年後までバージュー&モイヤーをTVで見られない可能性がある。NHKならアイスダンスやペアもちゃんとオンエアしてくれる!//長野五輪スピードスケートの金メダリスト・清水宏保さんのコラム「スポーツ後進国・日本」、“コーチやトレーナーではなくJOCの役員に金が使われており、お金の使い方が逆”は実に正論。//後日映画の感想レビューをアップしますが、南アのネルソン・マンデラを描いたイーストウッド監督最新作『インビクタス』、満点でした!テーマは「赦(ゆる)し」!反差別を訴えて27年間も獄中にあった人の言葉は説得力が違う!
 2月22日…東京都衛生局の生活環境部獣医衛生課が発行している『犬を飼うってステキです…か?』がネットでも読めると友人に薦められ目を通して見た。こ、こ、これは良い!まったく説教臭くなく、しかも大切なことはしっかりと伝えている。イラストも可愛い。犬を飼ったことがない僕ですら最後はウルッときたので、犬好きの人には相当心に響くと思いマス。半分マンガのようなスタイルだから5分もあれば読めるので、よろしければ是非御一読を!//昨日の浅田真央選手のNHK特集、試合前に見られて良かった。この1年間、どれほど彼女が頑張ってきたのかが、すっごくよく分かった。過去に様々な名スケーターがいたけど、高難度のジャンプで攻める選手は表現に力を入れる余裕が無く、逆に表現力豊かにスケーティングをする選手はジャンプが苦手だった。ところが浅田選手は、女子フィギュア史上初めて、プログラムにトリプルアクセルを2回も入れつつ、スピンやステップでも芸術性を高めていくという、ジャンプと表現力の両方を極めて頂点を目指そうとしている。まったく休憩するポイントがない高密度プログラム。男子の体力でも厳しい。それを毎日特訓している。タラソワ・コーチは浅田選手に「空間を支配しなさい!」と厳しく檄をとばす一方で、浅田選手が懸命に滑っている映像をビデオで見て、(浅田選手がいない場所で)“真央はよく頑張っている”と頬を濡らしていた。鬼コーチと言われているタラソワの涙。教え子のスケートを見て“感動泣き”ができるコーチと巡り会えて、浅田選手は本当に良かったと思う。試合日はショートが24日、フリーが26日。浅田選手、鈴木選手、安藤選手、本人が悔いのない演技をできることを祈ってます!※23日深夜に再放送あります!//熱戦が続いているカーリング、解説担当の人がハイテンションでいいね。しかも、熱くても全然不快じゃない。思わず一緒に力が入ってしまう。日本も相手国もミラクルショットの連続。負けを認めた側が相手の技術を讃えるために握手をする、そんなルールもかっこいい。
 2月21日…今日の『龍馬伝』、またしてもホロリと熱い涙が。弥太郎役の香川照之の演技力に脱帽!なんかもう、“演技”という言葉も的外れなくらい、完全に弥太郎と同化していて、俳優が表現できる人間描写の極限の、さらにその3歩先まで行ってる感じ。今回は冒頭で治水をめぐって悪徳庄屋に抗議した弥太郎の父が、逆に半殺しにされてしまう。“父重傷”の知らせに、江戸から土佐へ駆け戻った弥太郎。2週間も走り続け、足は血だらけだ。庄屋の非道を奉行所に訴えたが、奉行は庄屋からのワイロ漬けで取り合ってくれない。弥太郎と龍馬は藩の有力者に“公正な裁断を”と命がけで直訴するが、ここでも門前払い同様の扱いを受ける。悔しさのあまり龍馬に“このおせっかい野郎”と八つ当たりする弥太郎。「なんでお前は自分の身も危なくなるのに俺を助けようとするんじゃ!」。龍馬は自分の父が亡くなったばかりで、父を思う弥太郎の気持ちが痛いほど分かること、そして“成功するまで土佐に戻らぬ”と大望を抱いて上京した弥太郎が、父の大怪我を知って衣服も足もボロボロにしながら駆け戻ってきた姿を見て、“わしは心が震えたがじゃ!”と答えた。この言葉を聞き、弥太郎は深く感動しながらも、ライバル視している龍馬に精一杯強がりを見せ、口元を震わせながら「な…なんちゅう、つまらん理由じゃ。聞いて損したぁ!」と顔を後ろに向ける。/ああもう!僕の文章能力ではこのシーンがどれほど感動的だったか、うまく伝わらーん!香川照之のあの繊細な表情が、活字にすると100分の1も表現できない。とにかく、見終わってすぐに近所のTSUTAYAに「龍馬伝のサントラはありますか!?」と電話し、15分後にはレンタルしていた!(で、聴きながら書いてる次第!)来週のタイトルは「命の値段」。もうタイトルを聞いただけで既に涙モードなんですけど!※今回、奉行所の門への弥太郎の落書事件で、投獄が実話だったことにも驚いた。/『龍馬伝』といえば、龍馬の姉役をしている寺島しのぶさんがベルリン映画祭の主演女優賞に輝きましたね!日本人女優の受賞は田中絹代さん以来、35年ぶりとなる快挙。おめでとうございます!//マンガ『もやしもん』の実写ドラマに“笑い飯”の西田が出演決定!キャラを初めて見た時から“西田にそっくり”と思っていたので、西田ファンとしては、この配役がめっちゃ嬉しい。
 2月20日…来月、3月13日(土)に東京で開催される『お墓日和 vol.1 〜墓マイラーたちと美墓デザインの世界』にゲストで出演します!おそらくは史上初となる“お墓”についてのトークライブ。13時〜15時半の2時間半のイベントで、僕は途中で30分ほど頂き、海外の墓を中心に墓巡礼の魅力を熱血解説します!墓は故人のラストメッセージであり、そこには様々な意味が込められている。「NOBODY'S  PERFECT」(完璧な人間なんていないさ)と彫った映画監督ビリー・ワイルダー、負の歴史を忘却していく人々への警鐘の為にアウシュビッツの囚人番号を刻んだ作家プリーモ・レーヴィ、墓石の隣に憲法第9条全文を彫り込んだ原爆詩人・栗原貞子、『千の風になって』の原詩で墓参者を慰める俳優チャールズ・ブロンソン、“無”の一文字だけしか書かれていない松田優作etc。僕が訪れた約1300人の墓には1300通りの物語があった。そこ(墓前)に行かなければ分からなかった、恩人たちが最後に墓という形で見せた“生きる姿勢”。そんなことを語ります。他のゲストの中にはチェコ人の墓マイラーや、本業で墓をデザインされている石材屋さん、墓の写真集を出された女性の方もいて、ちょっとした「国際“墓”学会」みたいな雰囲気に。日常生活では忘れているけど、人間誰しも必ず命が尽きる。墓石は死に様=生き様であり、人々に何を伝えて旅立つかを考えるきっかけになればと、願っています!※冒頭のリンク先からチケット・前売り1500円を購入でき(3/12マデ)、セブンイレブン&ファミマ受け取りなら手数料無料とのこと。入場は前売券の整理番号順なので、前の方で見たい方はお早めに。会場の規模は最大で100名です)//明治維新直後に、訪日したイタリア人カメラマンが撮影した当時の日本の写真に思わず見入った。幕末からまだ10年ほどしか経っておらず、少し前まで龍馬や新選組はこういう世界を生きていたのかと、色々想像するのが楽しい。単なる記念写真をこえて芸術性を感じるものもあり、優れた着色技術といい、撮影者のファルサーリ氏にグラッツェと言いたい!//巡礼で各地をまわっていると、奈良の大仏よりも大きく、“いったい何メートルあるんだ!?”と仰天する観音像と遭遇することがある。奈良の大仏は15mなんだけど、長崎の七ツ釜聖観音は40m、石川県の加賀大観音は73m、淡路島の世界平和大観音は80m、仙台大観音にいたってはなんと100m(イデオン級)。ところが、この解説によると、今あげた仏像はバブル時代に造られたもので、すべて建立者が経営破綻していたり、施設が既に閉鎖されているという。“諸行無常”を身をもって示す仏像となっているのか…。//劇場版エヴァンゲリオン“破”の発売日が5/26と確定。Blu-ray&DVD用に再調整をかけたデジタルマスター版2.22バージョンといい、元々超絶ハイクオリティの画像が、さらにどこまで進化しているのか楽しみッス!(Ama)。
 2月19日…祝!高橋選手がフィギュアスケート男子シングルで銅メダルを獲得!日本人が男子シングルでメダルに輝いたのはこれが初めて。あんなに強敵だらけの状況で、3位になったのがスゴすぎる。過去8年間も試合で転倒していないプルシェンコや、世界選手権の現チャンピオン・ライサチェック、超絶高速スピンのランビエールを相手に、高橋選手は互角の勝負を繰り広げたばかりか、フリー演技の構成点は1位・2位の選手より高橋選手の方が上だった!大怪我で1年間リハビリをして、そこから頑張ってのメダル。本当におめでとう!7位の織田選手は、靴ひもが切れて減点になっていなければ確実に6位以上だったので、それが悔やまれる(演技後の会見、織田君は涙もろいんだから、インタビュアーは意地悪な質問で泣かせないで〜)。※織田選手については、明智光秀の子孫からのエールもあった。「本能寺の変では申し訳なかった、バンクーバーでどうか天下を」ってスケールがデカい!/そしてある意味、今日のヒーローになったのが、公式試合で初めて4回転を成功させた小塚選手!8位とはいえ、上位陣が「軒並み転倒or4回転を回避して3回転」になるなかで、彼は見事に4回転を決めた!入賞選手で今日4回転を成功したのは、プルシェンコと小塚君だけ。多くの選手が五輪の空気にのまれて実力を発揮できないまま散ったのに、逆に小塚君はこれまで挑戦しては失敗していた4回転を、この大舞台で初成功させたんだからスゴすぎる。彼はまだ20歳。4年後がチョ〜楽しみ!(小塚君のスケーティングって、動きが柔らかいせいか、すっごく“暖かい”んだよね。見ていて癒される滑りだ)/それにしても、プルシェンコが銀メダルになるなんて、誰が想像しただろう。でも、確かにコンビネーションが続かなかったり、かつての精彩がなかった。上手いんだけど、演技後に拍手したくなるような感動がない。4回転を跳ばないライサチェックを甘く見すぎて、総合点で敗北した感じ。次の五輪開催地はロシアだから、“絶対王者”の名にかけて、再び金を獲りにくるかも。/ジョニー・ウィアー、パーフェクトな演技だったのに、ショートもフリーも点が出ないなぁ…。会場から審査員に大ブーイングが起きていたように、一般人の感じ方と審査員が出す点数に、これほどギャップを感じる選手はいない。/ライサチェックは「4回転なしのチャンピオン」と一部で批判されている。彼は過去に疲労骨折をしているので、ジャンプ以外の完成度を極限まで高めようとし、その結果の金なわけで、僕は逆に4回転抜きで優勝したことに感動するけどなぁ。(もちろん、跳べるにこしたことはないけれど)//本日ウルトラジャンプ3月号発売。そして、ジョジョ・シリーズの記念すべき通巻100巻目となるSBR20巻は、3月4日に発売日が決定!(Ama)※ジョジョ100巻のお祭りムードに乗ってか、歴代の主人公7人が全員立体化するみたい。ジョリーンとジョニーが嬉しすぎる!
 2月18日…山岳地帯に住むヤギのロック・クライミング画像にビックリ。見ているだけで手に汗が出てくる。遠目には数センチの足場さえないように見える。これってヤギが途中で“やっぱ無理かも!”と分かっても、四本足だと前後の足が離れているので方向転換が難しいと思う。岩山の頂上にいる写真もあるけれど、エサ場なんてないよね?彼らはなぜ登るのだろう?//私事ですが、空手の昇級試験に合格し、2級になりました!2006年(39歳)から初めて、今年で4年目。元々運動オンチなうえ、ギックリ腰などでなかなか昇級できなかったけど、ホント2級になれて嬉しい。次の1級、そして目標の初段(黒帯)まで、何年かかっても頑張るぞ〜ッ!//「必殺仕事人」「はぐれ刑事純情派」などで活躍した俳優の藤田まことさんが他界。享年76歳。学生時代、“仕事人”中村主水をいつも楽しみにしていた。ひょうひょうとしながらも渋い魅力があった主水役は、藤田さん以外考えられない。御冥福を祈ります。//明日のフィギュアスケート男子シングルのフリーは、出場する20人中、14人の選手が4回転に挑戦する予定!
 2月17日…グーグルが公開したモスクワ発の「シベリア鉄道の旅」が話題を集めている。動画と地図が連動しており、どの土地を走っているのか一目で分かる。延々と車窓を撮影しているだけなんだけど、全ルート150時間分がアップされており、特に鉄道ファンには涙モノだろう。24時間ぶっ続けで再生しても6日間強もかかる。列車のガタンゴトンという音を聞くと落ち着くので、昨日は仕事のBGMの代わりに流していた。良い感じ。//フィギュアスケート男子シングル、トリノで優勝したプルシェンコが今の採点方式で何点になるのか注目していた。ショートプログラムの結果は90点オーバー!先に滑った選手は好調でも70点台だったので、なんかもう1人だけ月面にいるようだった。“こんな点が出ては勝負にならない”、そう思っていたら、なんと高橋大輔と米国のライサチェックが90点台を叩き出した!4回転を決めたプルシェンコに対して、高橋、ライサチェックは3回転だけでこの点数。国際スケート協会はステップや表現力に関しては、プルシェンコよりも高橋、ライサチェックの方が素晴らしいと評価しているということ。3位の高橋とプルシェンコはわずか0.6点差ゆえ、フリーの演技次第では“絶対王者”プルシェンコを超えることが可能かも。/僕はプルシェンコのファンではあるけど、3年ぶりに復帰した彼が昨年の欧州選手権でサクッと優勝し、「3年間がんばってきた他の選手に勝てて嬉しい」とインタビューに答えているのを見て、この言葉を聞いた他の選手の悔しさを思うと、“3年休んでた野郎に現役の意地を!”って気持ちもある。/それだけに、「打倒プルシェンコ!」をうたって4年間奮戦してきたブライアン・ジュベール(仏、08年の世界王者)が、まさかの18位スタートという結果になってあまりに可哀相。チェコのベルネル(世界ランキング1位)も19位で号沈。ジュベールは先日のNHKスペシャルで、どれほどストイックに鍛錬しているか見て感情移入しまくっていたので、涙が出そうになった。是非次のフリー演技で3度の4回転を決めて一矢報いて欲しい。/ランビエールは相変わらずカッコイイ。あのウィリアム・テルの衣装も似合いすぎ。フリーの決戦は19日。織田、小塚も共に好調だし、手に汗握る展開になりそうだ。
 2月16日…ハッブル宇宙望遠鏡が土星の南北両極にオーロラが同時に出る現象を撮影成功。これは15年に1度しか見られないそうだ。宇宙船の窓から生で見てみたいなぁ。//フィギュアスケート・ペアは申雪&趙宏博組が金!4度目の五輪挑戦で掴んだ栄光。20代の選手が多いなか、趙宏博は36歳。トリノ前にはアキレス腱断絶もあった。しかしスタミナ切れの不安をはね飛ばす力強い演技で優勝!先に滑った2位の選手がこの日一番のパーフェクト演技だっただけに、実際に点数が発表されるまで、申雪組は優勝できるのか分からなかった。僅差で勝ったことが分かった時の、2人のあの喜びよう!思わずもらい泣きしかけた。/2位のホウセイ&トウケンも成長したなぁ。昔は技術を追うだけでぎこちなかったけど、今は情緒のある優雅な滑りをしている。張丹&張昊も5位に終わったとはいえ、静と動の対比が素晴らしい名プログラムで、この日の高速スピンはどの組よりも息がピッタリと合っていた。中国、恐るべし。/川口&スミルノフ組は惜しくも4位に。川口組は07-09年のロシア杯を3連覇した実力者。五輪で50年間(!)もフィギュア・ペアの金を独占してきたロシアは表彰台を逃すことになったけど、競技後にロシア人の観客が川口選手に「ロシアの為に滑ってくれて有難う」と話していたのがグッときた。/全体を通して、ジャンプで転倒したり失敗しても、競技全体を通して深い感動を与える選手がたくさんいた。それにどの組も実に良い曲を使う。映画のサントラ(「ニューシネマ・パラダイス」「追憶」など)だと、音楽だけでウルウルくるよ〜。明日は男子シングル初日!//昨年、日本の漫画家として初めてルーブル美術館に作品が展示された荒木飛呂彦先生。当初から刊行の噂があった荒木先生とルーブル美術館のコラボ作品『Rohan au Louvre(岸部露伴ルーブルへ行く)』の予約が紀伊國屋書店の洋書通販で始まった(サイト読者のTさんから教えて頂きました。情報有難うございました!)。アマゾンではまだ取り扱っていない様なので(16日現在)、紀伊國屋が最速かも知れない。早速注文したら、「3月に発売され、海上輸送に1ヶ月かかる予定」と連絡があった。値段は3500円前後になるらしい。年内に日本語版が発売されるのでもちろんそっちもゲットするけど、やはりルーブルを舞台にした物語はフランス語版で楽しみたいもの。オールカラーだから画集としても鑑賞できる。とにもかくにも、これで一番心配していた「仏語版はルーブルの売店のみの発売」という最悪の事態は避けられた!※“岸部露伴”は『ジョジョの奇妙な冒険』の名物キャラです〜!
 2月15日…フィギュアスケート・ペア(ショートプログラム)の川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ組、演技の最後に2人で白鳥の羽のように腕を広げて回転していたのが、めっさ美しかった!(現在3位)そして中国の申雪&趙宏博組の名演にも鳥肌!彼らは2大会連続銅メダルだったりケガに苦しんだり、苦労しっぱなしだった。一度引退し、どうしてもメダルが諦められず現役に復帰し、初日堂々の1位スタート。両チームとも、明日のフリー演技がすっごい楽しみ!//本日深夜のNHK『タイムスクープハンター』の再放送、オススメです!30分のショート・ドラマ。第1話から最終回まで、各話とも平均以上の完成度をキープ。未来人が戦国時代や幕末にタイムトラベルして取材を敢行するという荒唐無稽な設定だけど、個人的にはこのドラマが昨年度のMVP番組っす!ストーリーはどれもめっちゃ地味。でも、潜入取材を通して人間の誇り高い魂に触れるという展開が良い。取材シーンは緊迫感があるし、中世日本社会の豆知識も豊富で毎回メモしまくり。楽しみで仕方なかった。前代未聞ゆえ不可能と思うけれど、『タイムスクープハンター』を大河ドラマにすれば大ヒット&社会現象になると思う!※今夜は「忍者編」。僕らがマンガや時代劇でイメージしている忍者像を聞かされた時の、当時の忍者たちの失笑が可笑しい。
 2月14日…今夜の龍馬伝も素晴らしかった!我が子の前では常に厳格であったが、心の底から龍馬を愛していた父・八平の死。第1話から八平は泣き虫龍馬のことをずっと心配していた。江戸修業でたくましくなって戻ってきた龍馬が「黒船を作りたい」と言うと「作ってからどうする?」と八平。当時の血気盛んな若者なら“異国の艦隊をやっつける”と気炎を吐くだろう。ところが、龍馬は家族を土佐の海(桂浜)に連れだし、「黒船を作ったら父上や皆を乗せて世界中を見て回りたい!」と夢を語った。砂浜に地図を描いて旅の行程を熱く語る龍馬を“よくここまで頼もしくなった”と優しい表情で見守る八平…(この時の名優・児玉清の慈愛に満ちた瞳がタマラン)。/普通の大河なら、父との死別シーンは大きな見せ場として描くのに、龍馬伝ではナレーションだけで済ませ、その代わりに息子が大望を語るシーンと、他界後にガランとなった坂本家の父の部屋をラストに見せるという演出だった。涙腺決壊。他のドラマのようにわざわざ死別シーンを見せなくても、視聴者に寂寥感を伝えることはできる、そんな見事な演出だった。/また、今回は龍馬、武市、弥太郎の今後を象徴するようなトーク・バトルがあったのも見応えがあった。日本より米国の方が進んでいると語る日本画家に、「それでもオヌシは日本人か!」とスゴむ武市。武市は“神国ニッポンを踏み荒らす異人は剣で打ち払え”と怒りでワナワナ。それを聞いてた弥太郎が耳をほじり「は〜、うっとうしいの〜う!ヨーロッパで蒸気機関が発明され、蒸気船が海を駆け巡りだしたその時から、世界は変わっとんのじゃ!ニッポンだけが今までと同じ様におられるわけないじゃろが!」。さらに弥太郎は、“ニッポンなどどうなってもいい、金持ちになる方法が知りたい”という。以下、武市と弥太郎→「侍が金の話をするがか!?」「金がない惨めさを知っちょらんもんは黙っとれい!」「聞き捨てならんことを言ったのう!日本がどうなろうがどうでもええじゃとう!?」「鯨はのう!ええか!どんな時でも悠然と泳ぎよるもんぜよ!海が荒れたくらいでオタオタするのは小魚じゃ!」「それはワシのことか弥太郎!」。互いに掴みかかる両者の間に龍馬が“待ってつかんさい!”と割って入る。「やめんか!弥太郎!黒船はのう、海を揺らして進むがじゃ!鯨も逃げ出すぜよ!ほんで武市さん!海から押し寄せる大波を刀で押し戻すことが出来るのか!?」。龍馬は鎖国にこだわらず、開国しても日本を守ることができると思い始めている。/4話あたりまで福山・龍馬に否定的だった僕の友人も“だんだん福山が龍馬に見えてきたわ”“クヨクヨ悩みながら生き方を模索している今の龍馬ならヤサ男の福山が適役”と絶賛。今回は画家・河田小龍役のリリー・フランキーも味わいのある枯れた演技で魅せてくれた。それから、画面の片隅に鶏や猫がさりげなく入っている演出も好き。作られた映像(フィルムの中の死んだ世界)ではなく、現実世界と繋がっている生きた世界に見えた!//五輪の女子モーグル、上村選手は第4位であと一歩及ばず。初出場の時は7位。以後、6位、5位ときて、今回は4位。競技後のインタビューで大粒の涙を流しつつ、泣き笑いで「なんでこんな一段一段なんだろう」と答えていて胸が詰まった。
 2月13日…うおお、今日のオリンピック開会式の演出は凄かった!圧倒された!史上初の屋内開会式だけあって仕掛けがスゴイ。なんですか、あのシャチの群れの潮吹きはーッ!マジで泳いでるみたいだった!五輪から飛び出すスノーボーダー、アバターチックな聖なる巨木、上空への昇天、秋のカナダ(舞い落ちるメイプルリーフ)、先住民へのリスペクト、末永く後世に伝えられるであろう美しく感動的なステージだった!
 2月12日…来月のアカデミー賞受賞式を前にノミネート作品が先日発表された。今年から作品賞の候補作は従来の5本から10本に倍増。選ばれたのは、『アバター』、『ハート・ロッカー』、『イングロリアス・バスターズ』、『マイレージ、マイライフ』、『第9地区』、『カールじいさんの空飛ぶ家』、『しあわせの隠れ場所』、『17歳の肖像』、『プレシャス』、『A SERIOUS MAN』。候補作が15本や20本になると収拾がつかなくなるけど、毎年たくさんの秀作がノミネートにもれたことで話題にならず消えていく現状を考えると、10本にしたのは正解と思う。ノミネート作品っていうだけで、“なんで選ばれたんだろう”と理由が知りたくて観に行くもんなぁ。//一方、毎年オスカーの前日に発表されるワースト映画賞『ラジー賞』もノミネート対象が発表された。『トランスフォーマー/リベンジ』や『G.I.ジョー』が選ばれている。このイベントはジョークとはいえ30年の歴史がある。多くの俳優はノミネートされても授賞式に出ないけれど、ハル・ベリーは自分が持っている本物のオスカー像を持って出席し、こんな名スピーチを残している。「アカデミー賞を受賞したからといって良い作品とは限らないし、逆にラジー賞を受賞したからといって必ずしも悪い作品とは限らない。私はあの役を精一杯演じたし、作品に出演した事も後悔していない。そのことを伝えたかったのよ」「胸を張って負け犬になれない者は、勝者にもなれない」。素晴らしい女優さんっすね!
 2月11日…日本各地にある風変わりな自動販売機の画像を紹介したページが面白かった。焼肉のタレ、赤い羽根、仏像(千円)、いろんなものがあるんだなぁ。中には「ドリンク50円(賞味期限切れです)」とか自販機に「見栄はってカフェなんか行くな」と書かれているものもあり、思わず噴き出した!//先日のNHK『ニッポンの教養』放送100回スペシャルでは、これまでに登場した大学教授と爆笑問題のトークのハイライトを紹介していた。ゲストの伊集院光さんは、教授や爆問太田ではなく、爆問田中に注目しているという。確かに、番組中では教授と太田の会話が煮詰まった時に、肩の力を抜いた田中の言葉でポンと前進することがしょっちゅうある。伊集院さんはこれを「田中力(りょく)」と呼んでいた。上手いこと言うなぁ。※こちらのサイトで番組の内容をレポされています!//世論調査で内閣不支持が45%になり、初めて支持を上回った。政権発足時は71%もあった支持率が、たった4ヶ月強で半分近くまで下がってしまった。しかも、この調査はリベラルの朝日が行なったもの。民主にとって事態は極めて深刻だ。支持率急落の最大の原因は、小沢幹事長の偽装献金疑惑。結局秘書だけが起訴されて当人は不起訴になったけど、野党時代に「秘書の罪は議員の責任」といって自民を追求していたのに、いざ自分たちが当事者になった時に“あれは秘書が勝手にやったこと”では筋が通らない。しかも、衆院議員会館の部屋割りは、反小沢発言をした民主の議員が遠くへ飛ばされるなど、露骨すぎる報復措置。耳の痛い意見をいう人間ほど、あえて側に置くのが名宰相だと思うんですが。うーむ。//無実なのに17年間も服役していた足利事件の管家さん。検察側の謝罪はたった1分。しかも、取り調べを直接担当した元検事は謝らなかった。2度と戻って来ない17年。もっと管家さんの心を尊重できぬものだろうか。
 2月10日…YouTubeに「ジュークボックス」機能という便利なものがあることを読者の方が教えて下さった。このページに好きなミュージシャンの名前を入れると、曲目リストがズラリ。連続再生してくれるので、曲が終わる度にクリックする必要がな〜い!しかも好きな曲だけ選択すれば、簡単にベスト・セレクションが出来上がる。僕は「Enya」と入れて作業BGMに使ってます。こりゃ楽チン!//グーグルの検索機能もどんどん進化している。こちらのサイトによると、“動画内の音声を検索”してくれるという、トンデモない便利ツールが存在するそうだ。まだ英語専用だけど、文字ではなく音声を検索できるなんて想像もしなかった!(キング牧師の名スピーチも探せるね)//戦国武将にして美の革命児、古田織部。今日のNHK『ヒストリア』で紹介された彼のエピソード、どれも面白かったなぁ。戦の最中に茶道具に使えそうな竹を見つけて竹林に入り、狙撃された話は織部らしかった。この時、弾丸が彼のハゲ頭を滑りかすめたので、制作した茶杓(ちゃしゃく)に「玉すべり」と命名したという(笑)。“茶の湯”の師匠・利休が茶入に入った傷(ヒビ)を隠そうとしたことに対し、織部はあえて傷に模様としての美を見出し、新しい価値観を築き上げた。従来なら失敗作とされた歪んだ茶碗やヒビ入りの水指をこよなく愛し、これらは「織部好み」(織部焼)と呼ばれ京の都に大ブームを巻き起こした。関ヶ原の合戦後は、2代将軍秀忠の茶の湯の指南役に抜擢され、文字通り天下一の茶人にのぼりつめた。ところが、大坂の陣に際して家康に反抗する立場を鮮明にしていく。関ヶ原はともかく、大坂城の秀頼公を攻撃するのは筋が通らないからだ。方広寺の釣鐘の銘文「国」を考案した僧侶清韓(せいかん)が、家康の怒りを買って謹慎を命じられると、織部はあえて清韓を自宅の茶会へ招いた。徳川の世を盤石なものにする為、一筋の傷も残さぬよう豊臣殲滅を画策する家康に対し、“傷”を愛した古田織部の命がけの抵抗だった。大坂の陣で豊臣方は敗北。家康は織部に切腹を命じ、古田家はお家断絶となった。家康のこの命令に対し、織部は次のように答えたという--「かくなる上は、さしたる申し開きはなし」。信長、秀吉、家康を間近で見てきた古田織部。彼を大河の主役にすれば、堺の商人を主役にした『黄金の日々』以来の、文化人から見た異色の戦国時代絵巻となり、視聴率驚異の80%超えも夢じゃないだろう。NHKさん、ぜひ脚本家に山田芳裕@「へうげもの」を起用した斬新な大河を実現させてクダサーイ!(織部が主役の『へうげもの』 Ama
 2月9日…うおお、情報をゲットするのが遅かった!現在札幌で開催中の雪祭りに、ジョジョの人気キャラ・花京院が展示されているとのこと!(by @JOJOさん)もう11日で終わってしまうんですが、もし会期中に花京院の写真を撮られた方がおられましたら、メールで送って頂けると嬉しいデスーッ!//英バーミンガム大学が「ガンマンの決闘」を検証した実験が面白い。ボタンの早押しテストでは、先にボタンを押す人よりも、後からその動きを見て反射的に押す人の方が速かったという。つまり、先に銃を抜いた悪党が逆に倒されるのは、理論上では正しいということ。人間の反射能力ってすごいね。//今週もジャンプが良かった。ハンター、ナルト、ワンピ、よくこれだけ濃いクライマックスが続くもの。//スイスの彫刻家ジャコメッティの作品「歩く男」が、美術オークションでは史上最高額となる約6500万ポンド(約1億433万ドル)で落札!「歩く男」は肉体を削ぎ落とされて、魂だけになったような男が、孤高&ストイックに歩く姿が感動を呼ぶ名作。これまでの最高額作品は04年にサザビーズ(NY)で落札されたピカソ作「パイプを持つ少年」。今回それを約20万ドル上回った。ルネサンスの古代彫刻や、100年前の印象派の絵ならともかく、ジャコメッティの「歩く男」は発表からまだ49年しか経っていない。ジャコメッティは僕も好きだけど、“時間経過”という歴史的価値が加味されずに、この超高評価になっていることに驚いた!※めっちゃ地味な作品だけに“えっ、これが?”と思う人も少なくないと思う(汗)
  美術史の新記録、約百億円の「歩く男」!
 2月8日…昨年11月、『龍馬伝』の陰の主人公であり、三菱の創業者・岩崎弥太郎の墓参のために上京して巣鴨に行ったら、悲しいことに岩崎家の墓所の門が閉じており、一般公開されていなかった。肩を落として大阪に戻り、ネットを検索すると、複数のサイトに「通常非公開だが命日は一般人も墓参可能」と書かれていた。僕は歓喜し、3ヶ月先の命日=2月7日を待った。かくして昨日、弥太郎の墓参りに再挑戦すべく新幹線で再上京。大河で知名度があがっており、僕は早朝から墓所にはひっきりなしに巡礼者が訪れ、三菱財閥の黒塗りの車が行列を作っていると信じ切っていた。と・こ・ろ・が!門が閉まっていたァアアア!墓所にまったく人の気配なし!ギャース!何のためにここまで足を運んだのか…トホホ!/僕が立ちすくんでいると、背後から「弥太郎さんのお墓参りですか」と声。彼(以後Kさん)も途方に暮れていて、仲間が見つかりめっさ嬉しかった。僕らは手がかりが欲しくて、近所にある三菱のスポーツセンターや墓所に隣接する三菱の社宅の人に墓参の方法を尋ねてみた。分かったことは、門の内側に墓守(はかもり)の家があり、墓参には墓守の許可が必要ということ。だがしかし!肝心の墓守の家は雨戸が閉まっており、インターホンも故障しているのかピンポンと鳴らない(電源が通ってない様子)。/そうこうしているうちに、墓所の門を押している男性をもう一人発見。声を掛けてみると、ビンゴ!彼(以後Mさん)も弥太郎参りの巡礼者だった!3人寄れば文殊の智慧、墓のことは墓地に聞けということで、岩崎家の4代目以降が眠る近所の染井霊園へGO。職員の方に質問して重大な事実が判明した。いわく「以前は墓守がいて命日に公開していたけれど、今は無人になって門を開ける人がいない。完全に非公開になっている」。ガーン。“そういえば”。僕はかつて染井霊園の庭師の人が「岩崎家墓所の墓守は高齢(お婆ちゃん?)で近年亡くなった」的なことを語っていたのを思い出した。なんてこった。「墓守が他界し後継者がいないので非公開」という同様のケースは、徳川光圀@水戸黄門の墓所でも起きている。三菱財閥も徳川財団も、墓守を雇うお金は余裕であると思うんだけどなぁ…(もし関係者の方がこの日記を読まれていたら、僕、弥太郎さんと黄門様の命日にはボランティアで墓守係をやりますので!)。→

昨年11月。弥太郎の墓所
の入口はガッチリ閉門
その3ヶ月後。命日も閉門!
門前で涙にくれる巡礼者達
→「とにもかくにも、出来るだけのことはやった」。事務所を出た僕たち3人は、互いに慰め合った。天気は快晴。僕は過去20年間に3度染井霊園を訪れたけど、雨か曇天だった。初めての青空(マジで雲ひとつ無い!)が嬉しく「こんなに良い天気ですし、少し“お墓見”しませんか」とお誘いしたところ、お2人も「いいですね」「歩きましょう」との返事。ちなみにKさんは34歳、Mさんは30歳。話しているうちに面白いことが分かった。なんと僕とKさんは昨年刊行された坂本龍馬関連の同じ本に関わっていた!Kさんいわく「あなたがカジポンさん!?」。巻末の“写真・取材協力”欄にある「カジポン・マルコ・残月」というヘンテコな名前を見て、“妙な名前の人がいるな”と記憶に残ったとのこと(笑)。Kさんは幕末の史跡サイト『幕末維新史跡観光』(ブラウザーのエンコードはUTF-8)を運営されており、MさんはKさんのサイトも、うちの墓コーナーも両方ご存知だった。一気に親近感がアップし、堰を切ったように各自の墓トークが炸裂した。/染井霊園では、二葉亭四迷、岡倉天心、高村光太郎&智恵子を墓参。3人で周るので発見するのがめちゃくちゃ早い。僕が高村家の墓を下から空を入れて撮っていると、Mさんが「今日の東京の空なら智恵子さんも満足でしょうね」。ジーン。/続いて近所の寺に眠る、芥川龍之介、谷崎潤一郎、遠山の金さん、剣豪・千葉周一を巡礼。この時点で午後3時。僕はその後、練馬の柳生一族の墓に再巡礼するつもりだったけど、Mさんが「私は妙行寺の三浦休太郎の墓に行きます」というのでエキサイト。「えッ!いろは丸事件の!?」「紀州藩の!?」と、僕とKさんが同時にリアクション。まさか三浦休太郎の名前をここで聞くとは!彼は晩年の龍馬と一悶着あった人物で、龍馬暗殺の直後は容疑者として海援隊に襲撃された男だ。でも、それほどメジャーな人物ではない。だから、その名前だけで盛りあがったことが無性に嬉しかった。KさんもMさんも幕末関係者の墓にとてつもなく詳しかった。その情報量に脱帽!/そこからはMさんの案内で妙行寺へ。休太郎だけでなく、忠臣蔵の浅野内匠頭の妻や、四谷怪談のお岩さんのお墓も同寺にあった。「三浦」という墓はすぐに見つかったけど、休太郎かどうか確証がない。Mさんが墓の背後に刻まれた「東京府知事」という文字に気付き、休太郎で間違いないことが判明した。次に近くの盛雲寺へ。そちらにはドラマ『JIN』で中村敦夫が演じた町火消し“を組”の新門辰五郎の墓があった。午後4時。陽が傾いてきた。最後に徒歩圏内にある總禅寺へ。この日のラストを締めくくるのは翌々日が命日の手塚治虫先生!3度目の謁見。他の2人も既に巡礼済で、地図も見ずに寺へ。墓マイラー歴23年目にして、初めて筋金入りの同志と出会えた気持ち。考えてみれば、もし岩崎弥太郎の墓所が開いていれば、会話することもなく別々に巡礼してオシマイだった。閉まっていたからこそ交流できた。これだから人生は面白い!この出会いに感謝!※最後にマクドでお茶をして、歴代の好きな大河ドラマの話で盛り上がった。ストローを剣のように持って“龍馬の黒船ごっこ”(あり得ないほど驚く顔をする遊び)がウケた〜!(笑)
高村光太郎&智恵子
の墓と“東京の空”
新幹線から見た富士山!
こんなによく見えたのは久々
 2月3日…今週後半はギッシリ仕事が詰まっており、上京もせねばならず、この日記は2月8日までお休みします。番組情報、カレンダー、ブログなどは通常通り更新します!//文芸ジャンキー・パラダイスの次回オフ会は4月4日の日曜日に決定しました!春休み期間中なので、大阪まで来られそうな学生さんは、是非お会いしましょう!今度も7時間以上の長時間オフです。第1部は参加者のお薦めアート大会。前回は“おすすめ音楽大会”だったので、参加者が紹介出来るのは音楽だけでしたが、次回はアート全体に対象を広げたので、制限時間10分以内であれば、好きなマンガ、好きな画集、好きな文学、映画、絵本、何を紹介して頂いても結構です。本人がアートだと思えば何でもOKなので、「ぼんち揚げ」などのお菓子、ガンプラのサザビーやキュベレイなんかも“可”です。もちろん、お薦め音楽をかけるのも大歓迎。第2部のタイトルは『お笑いは芸術だ!』。古典落語、若手芸人の漫才、チャップリン、モンティ・パイソン、コメディ映画、あらゆる“笑い”を通して、人間の素晴らしさを吠えたおすつもりです!※申し込み方法など詳細は後日発表します。まずは4月4日を確保願います!
 2月2日…発売中の時計雑誌『クロノス日本版3月号』(Ama)に、連載の映画コラムを載せています。今回は我が人生洋画第2位の『トートソング・トリロジー』!1位の「チャップリンの独裁者」は映画を超えた別次元のものなので、この「トーチソング」が事実上の1位になる。人間誰しも自分の心に正直に生きたいもの。だけど、世間の様々なしがらみの中で己を通すということはとても困難だ。だからこそ、しっかりと頭(こうべ)を上げて自分の人生を歩き続ける人物に出会うとたまらなくカッコ良く見える。『トーチソング・トリロジー』の主人公アーノルドは、もう若くも美しくもなく、自嘲的に自らを“ヒキガエル”と呼ぶ中年ゲイ。でも、その内面は誰よりもピュアで、溢れんばかりの愛情を抱いている。彼は誰に対しても底抜けに優しく、苦難にぶつかってもユーモアを忘れない。差別されることを恐れて同性愛者であることを隠している人も多いなか、彼は両親にもゲイであることを告白(カミングアウト)し、傷つきながらも毅然と胸を張って生きている。ゲイの恋と聞いて抵抗を感じる人がいるかも知れないけど、純粋な愛にゲイもストレートも関係ない。映画を見始めて5分もすれば、アーノルドの優しさと人間味溢れる人物像に引き込まれているだろう。性別を越え、これほど魅力的な人物は滅多にいない。人生で遭遇する喜びも悲しみも、すべてを丸ごと受け止め、どんな状況でも「誇り高く」生きているアーノルドの姿は、何度鑑賞しても感動的!「ぼくは人に頼らず自分の事は自分で出来る。独りで生きてゆける。だから人に愛と敬意以外は求めない。それを持たない人に用はないわ。ぼくを見下げるなら出て行って」。現在、孤独感に襲われている人がいたら、是非この映画を見て欲しい。「ぼくを見下さないで」というアーノルドの魂の叫びが心に届くはず。一人で生きてきた彼の言葉はどれも生きぬく為の力となること間違いなし。世界をありのまま受け入れ、深く大きな愛で包み込む、映画史上最高のラストシーンがあなたを待っている!※タイトルの“トーチソング”の意味は失恋歌。1970年代のニューヨークを舞台に、アーノルドの10年間をトリロジー(3部作)として描いている。※DVDは廃盤からまさかの再リリース。副音声にアーノルドの解説あり。めっちゃお喋り。ず〜っと1人で解説してる、笑。(Ama)//過去30年間に多数の名作映画を生み出してきた製作・配給会社のミラマックス・フィルムズが廃業!「ニュー・シネマ・パラダイス」「ピアノ・レッスン」「イル・ポスティーノ」「アメリ」「ライフ・イズ・ビューティフル」など、大手の20世紀フォックスやワーナーとは異なる、文芸の香りがする良作を多数手掛けてきたスタジオだけに廃業は残念。「パルプ・フィクション」「トレインスポッティング」という一時代を築いた個性派作品もミラマックス・フィルムズだったんだよなぁ。//DVD・CDレンタルの最大手「TSUTAYA」が昨年度のレンタル枚数の合計を発表。その数、実に6億2千枚!全人口の約5倍だ。会員1人当たりの年間平均は26枚とのこと。CDはカウントに入れずDVDだけで26枚。そう考えると、けっこう皆映画を観てるよねぇ。
 2月1日…私事だけど、すごく嬉しいことがあった。アクセスカウンターの下に翻訳ツール「English Version」があるんだけど、これを外国の人が使って墓巡礼コーナーを見てくれるケースが増えてきた!なかでも、英国人のHelen McCarthyさんは、かなり長文の紹介ページを書いて下さっており、おかげでこの方のブログからのアクセスも増えてきた。プロフィールを見ると、ケンブリッジで歴史学の博士号を持っており、本も出されているようだ。翻訳ツールは関西弁やジョジョ用語(「ッァアアア!」的なもの)を英訳できないので、このサイトはもっと標準語だけで書くべきなのかも(笑)。//イタリアの科学者グループがフランスにあるダビンチの墓を“調査したい”と要請。「モナリザはダビンチの自画像?」という定番の疑問から「ダビンチ女性説」「ダビンチ複数説」など、様々な謎を一気に解明する為に、遺体からDNAを採取&頭蓋骨を測定したいと希望している。ダビンチの絵画には彼の指紋が付いており、そこから検出されたDNAを墓のものと比較するそうだ。フランス側は協力して欲しいな。//人気声優・釘宮理恵さんの台湾での握手会の様子を「暴動のようだ」と伝えるニュース記事に仰天。握手の権利が先着150人限定だった為に、「25日前」から徹夜組が並び始めたという。当日のサイン会会場には1000人以上のファンが殺到し、酸欠で2人の男性が失神!壁は倒されるわ、グッズ・コーナーもひっくり返されるわで、大混乱のサイン会となった。インタビューで「釘宮さんと握手したこの手袋を子孫代々に伝える」と宣言している男性ファンもいて、日本人であろうと外国人であろうと、コアなファンの爆裂行動エネルギーはハンパじゃないことを改めて実感。釘宮さんが中国語で自己紹介した時の、地鳴りのような「野郎共の歓声」が現地のニュース動画(2分)に入っているので、興味のある方は是非。※釘宮さんと言えばツンデレ案内のカーナビでも有名。YouTubeにカーナビ映像(4分53秒)までアップされているとは!(笑)
 1月31日…『龍馬伝』の第5話「黒船と剣」、僕はとても良かったと思う!海岸の岩陰から巨大な黒船が出て来たシーンは、蒸気の号音もあってめっさ迫力!黒船を見あげる龍馬と桂小五郎の驚愕っぷりも名演だった。この大河、主役の龍馬だけじゃなく、土佐に残っている弥太郎や半平太の人生も丁寧に描かれているので見応えがある。半平太の悲惨な最後を知っているだけに、感情移入して見とりマス。//大河と言えば、28日の日記で来年の『江(ごう)』のことを書いたけど、肝心のキャストのことを書き忘れていた!主役の「江」を演じるのは“のだめ”でブレイクした上野樹里さん!そして脚本は『篤姫』で日本中を感動させた田渕久美子さん!これは嬉しい!田淵さんが再び大河でヒロインを描くとなれば、これは期待度MAX。2年連続で日曜夜が楽しみになりそう!//米国が有人月探査計画を断念。たった数行の短い記事だけど、これは残念すぎる。この計画にNASAは既に約1兆円を投じている。オバマ大統領はこれ以上の出費を許さなかった。だがしかし、アメリカは国防費にその約35倍もの金を“毎年”注ぎ込んでいる。アポロが月に行ったのは40年も昔。今の最新調査機材を持って月に行けば、いろんな研究ができるし、月面基地(グラナダ)だって夢じゃない。フロンティア精神が米国の魅力であり、なんとか“現代版アポロ計画”を遂行して欲しい!//占い師が業界の裏側(インチキ)を暴露しているページを見て、「外れたとか言って逆恨みされたりしないの?」「外れるほど具体的なことを言った時点で負け」「オカルト板の人達をどう思ってる?」「お客さん」「こうなるよって具体的に言われたことが後で本当にそうなったりしたんだが」「例えば僕が君に“これからO年以内に大切な物をなくします”と言おう。外れないでしょ?」といったやり取りに目からウロコ。でもまぁ、占いがペテンであったとしても、占い師は膨大な人数の人生相談に乗ってきているわけで、その点では的確なアドバイスが出しやすいかと(中にはわざと不安にさせて何度も占いに来させる悪党もいるけど)。「あくどい事しなきゃカウンセラーと一緒だと思っている」っていうのは言い得て妙っすね。
 1月30日…3日前、米国のニューハンプシャー州で1人の作家が他界した。1965年に最後の小説を発表した後、人々の前から姿を消し、高い塀に囲まれた邸宅に世捨て人の如く籠もってしまったサリンジャーだ。ニューヨーク・タイムズは「第2次世界大戦後、最も著名な米作家だった」と伝えた。他界するまで45年間も沈黙を守り、その存在は半ば生きながら伝説と化していた。享年91歳、死因は老衰とのこと。代表作はサリンジャーが32歳の時に発表した『ライ麦畑でつかまえて』(1951)。この作品は僕にとっての青春文学!タイトルを聞いただけで、作品に初めて触れた10代後半まで時間が巻き戻される。主人公は「チェッ」と「インチキ野郎」が口癖の高校生ホールデン・コールフィールド(16歳)。彼は大人社会も学校もインチキだらけだと糾弾し、クラスメートにも悪態をつく。「学校なんてインチキ野郎ばかりだ。やることといったら、将来キャデラックが買えるような身分になる為に勉強するだけなんだ。そうして、もしも人気のアメフト・チームが負けたら残念でたまらんという振りを見せなきゃなんない。一日じゅう女の子と酒とセックスの話、おまけに皆がいやったらしい仲間を作って固まっていやがる。バスケットのチームの奴らが固まる、カトリックの連中が固まる、トランプをやる奴らが固まる、本好きな奴らまでが自分たちだけで固まってやがんだ」「休み時間の廊下はインチキ野郎がヘドが出るほど大勢群がってるし、女の子はあちこちを見回したり自分をきれいに見せたり髪をいじったり小首をかしげるのに忙しい」。そして彼はロクな男がいないと女性に同情する「大抵の女の子はトンマな男たちと結婚するんだろう。俺の車は1ガロンで何マイル走れるなんてことばかり喋ってる男とか、ゴルフや時にはピンポンみたいなくだんない競技でも、負けるとすごく気を悪くして子供みたいになっちまう男。あきれるほど意地の悪い男や、本など絶対に読まない男。退屈でしようのない男…」。こんな風に最後まで不満を言っているホールデンだけど、悪口ばかり続けば、最初は面白くてもだんだん読み手は閉口していくもの。この作品の魅力は、本当はホールデンがめちゃくちゃ良いヤツって分かってくるところにある。彼の夢は「崖の近くのライ麦畑で遊んでいる子どもたちが、遊びに夢中で落ちそうになったら、サッと飛び出してつかまえてあげる人間になりたい」というもの。主人公が愛すべき男だから、次にどんなセリフを語るのか好奇心いっぱいでページをめくることが出来る(もう一つの代表作『フラニーとゾーイー』には「16歳以上で胃潰瘍(かいよう)のない奴はみんなスパイ野郎さ」という有名な台詞がある)。/『ライ麦』は刊行から約60年を経た今でも毎年50万部が売れ、07年には全世界の累計が6000万部を超えた。一方で、この本は最初に契約した出版社から「狂人を主人公にした作品は出版しない」と刊行を拒否されているし、土地によっては禁書にされている。“反抗的な主人公は子どもに悪影響を与える”“反キリスト的”などと言ってる批判者は、ホールデンの純粋さや繊細さに全く気付いておらず、本当にこの本を読んだのかって思う。“優しさに裏付けられた悪態”なのになぁ。/サリンジャーの書斎には未発表の作品があると噂されている。もし本当なら文学史の大事件。公開は作者の意に反するかも知れないけど、可能なら読んでみたい。/僕が読んだのは名訳と言われている野崎版(Ama)。近年、03年に村上春樹版(Ama)も出ている。ちなみに『ライ麦』はJ・レノンの暗殺犯のポケットに入っていた。ジョンは「インチキ」を糾弾する側だったのに、絶対犯人は間違っている!/北海道新聞の訃報にはサリンジャーの写真が出ていた!僕は初めて見た。なかなかハンサム!巨匠の冥福を祈ります。
 1月29日…26日の日記でアイルランドのロックバンド・U2の発言(“音楽に政治を絡めるなという意見はクソ食らえ”)について書いた。彼らはアメリカの一国行動主義を公然と批判し、人権問題についてもツアーの途中でキング牧師の墓参りをするなど行動で“反差別”を訴えている。また、アムネスティやグリーン・ピースを、精神と金銭の両方から支援していることでも有名だ。一方で、こうした活動は右派保守層から反発を買い、何度も差別主義者(レイシスト)に脅迫されている。“殺してやる”と脅かされても発言するのは本当に勇気がいることだし、安易なヒロイズムだけでは活動を続けられない。ヴォーカルのボノが、どうやって勇気を振り絞ってきたかを語ったインタビューを10年前にメモったので紹介したい。
「あれは初めて全米ツアーをした時のことだ。俺たちは正直言ってビビッていた。ツアーの前から事務所に米国から脅迫状が何通も届いていたからだ。『貴様らがアメリカに入国したら撃ち殺してやる』といった内容ばかりだ。はっきり自分がKKKだと名乗るヤツもいた。冗談じゃない、コイツらは本気だぜ、って真剣にツアーを中止するか考えたよ。連中は黒人や同性愛者、“アカ”の味方をする奴は皆殺しにしてやる、そう言うんだ。俺たちは話し合った結果、“どうせデビュー前に路地裏の倉庫で練習してた頃から、自分たちには失うものなんて何もなかったじゃないか”こう結論に達し、ツアーを敢行することにしたんだ。俺たちは空港でリンチにあうことを覚悟してアメリカに入った。ところが地元の警察にも脅迫状がいってたらしく、権力の象徴である警官が俺たちをガードしてくれたので苦笑したよ。しかも警官は、俺たちが撃たれるとしたらロスだと御丁寧に死の予告までしてくれたんだ。嬉しくて涙が出たね。俺たちは全米を回りはじめ、汚い野次を浴びながらツアーし続けた。そしてロスに入った。
ロスは2日間のライブだった。今までにない数の警官が導入されコンサートが始まった。そして、実際に客の何人かがボディーチェックを受けて銃を取られてるのがステージから見えたんだ。泡食って青くなったよ。コンサート後、警備担当のチーフが、タレ込みや事前情報から明日の夜がヤマだと言いに来た。翌日、何も知らずに盛り上がり興奮する客を相手に、緊迫した雰囲気でライブが始まった。約30分が経過した。曲目が暗殺されたキング牧師に捧げる『プライド』になった時、“殺られるとしたら、この曲の間だ”そう感じた俺は怖くなってステージにうずくまり、小さく身を伏せながら歌っていた。…本当に怖かったんだ。曲の後半になって恐る恐る顔を上げたら…アダム(ベース担当)の背中が見えたんだ。つまり、ヤツは俺と客席の間で壁になって、ベースを弾いてたんだ。…盾になってくれてたんだ。コンサートは無事終了した。あの夜、あそこで見たヤツの背中を、俺は一生忘れない」。//この2週間ほど、いろんな人から励ましの声を頂いた。高校生の若者、戦争を体験したご年配、海外在住の方、教員、医師など様々な立場の方。13日、21日、22日、26日と踏み込んだ意見をアップし緊張していた僕にとって、皆さんのメールはまさに“アダムの背中”でした。腹をくくって意見をアップしているけれど、政治的な話題で紛糾し閉鎖したブログの話もよく聞くので、不安がないと言えば嘘になる。それだけに、(大袈裟ではなく)エールの一文字、一文字に救われました。本当に有難うございましたッ!(>_<)//フィギュアスケートの四大陸選手権、浅田選手が逆縁V!(動画8分・チョ〜高画質!)シーズン当初、フィギュアの常識を覆すような暗く重いメロディーの“鐘”に「もっと楽しく演技できる華やかな曲にすればいいのに」って思ってたけど、あの荘厳な曲調とド迫力の演技が核融合反応を起こしており、今や最強インパクトのプログラムに。明るく美しいメロディーの曲は誰でも滑ってるから演技まで似通って見えるけど、この前代未聞のヘビーな曲は強烈に記憶に残るので、何年経ってもフィギュア・ファンの間で「真央の“あの”鐘の演技は凄かった」と語り継がれるだろう。鈴木選手も好成績だったし、バングーバーがますます楽しみに!
 1月28日…グハーッ!来年の大河ドラマが前田利家&まつの娘『豪姫』(ごうひめ)になったと秋ごろ何かのニュースで読み、それからは夫の宇喜多秀家や豪姫ゆかりの地を取材・巡礼してたんだけど、一昨日のヤフーニュースに新大河の題名が『江(ごう)〜姫たちの戦国』とあって卒倒!浅井長政とお市の娘“江姫”!「ごうひめ違い」だったぁああ!※先週のNHK『ヒストリア』が豪姫&秀家夫婦を取り上げていたのは、来年の大河に向けて盛り上げ始めたのだと思っていたのにィイ!/宇喜多秀家は信玄や謙信ほど有名じゃないけど、熱血漢の彼を愛する歴史ファンは多い。関ヶ原の合戦前、石田三成が諸大名に向けて「共に家康を討とう」と書状を送った際、多くの大名が家康にビビって様子見を決め込むなか、真っ先に挙兵したのは秀家だった。/太閤(豊臣秀吉)は他界する前に幼い息子・秀頼を支える後見人として五大老(徳川、前田、上杉、毛利、宇喜多)を選んだ。この時、宇喜多秀家はまだ27歳。家康や利家ら他の大老の平均年齢が52歳ということを考えると、異例の抜擢だ。いかに太閤から秀家が信頼されていたかが分かる(ちなみに秀家と豪姫の結婚をプロデュースしたのも太閤だ)。/関ヶ原の戦いで宇喜多軍は西軍の主戦力として奮戦し、前半は西軍優位に展開していた。だが、正午過ぎに小早川軍が裏切り、西軍は阿鼻叫喚に。宇喜多秀家と小早川秀秋は、名前に“秀”の一字があるように、2人とも元々太閤の養子だった。それだけに秀家の怒りは苛烈を極めた。「死なばもろとも!」と小早川軍に特攻しようとする秀家を家臣たちが必死で引き留めた。その後、秀家は自害したと見せかけ戦場から脱出。岐阜の山中で落武者狩りの農民に発見されるが、農民は通報するどころか秀家の人格に惚れて彼を保護した。潜伏から1ヶ月半、秀家は愛する豪姫に会う為に屋敷に舞い戻るが、指名手配の身であり、すぐに薩摩へ立った。結婚から11年、これが宇喜多夫婦の今生の別れとなった。時に秀家29歳、豪姫27歳。夫婦が暮らした岡山城は(よりによって)小早川秀秋が新城主になっていた。/逃亡生活3年目。島津の家臣にかくまわれていた秀家は徳川方の手に落ちる。下された処罰は南海の孤島・八丈島への配流。かつて約60万石の巨大大名の当主として2万の兵を率いて戦場を駆けた秀家は、八丈島への「流人第1号」となった--。/先の『ヒストリア』では八丈島での秀家の暮らしを詳しく伝えていた。1606年、35歳の時に息子2人と家来10人と共に流された秀家。ある日、島の代官に招かれた秀家は久々に白御飯をよばれた。秀家はお代りしたあと、恐縮して3杯目をお願いした。それは息子たちの分だった。秀家は丁寧に手ぬぐいで包んで帰って行った。/一方、豪姫は前田家に戻り金沢の地から夫たちを心配していた。そして「米を差し入れたい」と15年も幕府に訴え続け、ついに「米70俵を2年に一度送ってもよし」と許可をとりつけた!この米は秀家たちの命綱となった。豪姫は米俵に自分の肖像画を添えた(この絵は現存している。子ども達が母恋しさに何度も絵を撫でた為、額の色がかすれている)。島流しから約30年、再会の夢は果たせず豪姫は61歳で他界。秀家は島の人に溶け込み、さらに20年も生き続けた。島の住職をからかって詠んだ、こんな歌も残っている「綿ぼうし さわらで落ちぬ ふるあたま さぞ寒からめ 西の山風」(綿ぼうしが滑って落ちるハゲ頭、西から山風が吹いたらさぞ寒いだろう)。晩年の秀家の姿を刻んだ木像は、優しい笑顔のお爺ちゃん。半世紀にも及ぶ配流生活を経て秀家が84歳で大往生した時、既に関ヶ原で戦った相手は皆他界し、彼を追放した徳川政権も4代目になっていた。/前田家は豪姫の遺志を受け継ぎ、秀家の死後200年以上も八丈島に米を送り続けた。現在東京に住む秀家の15代目の子孫の方いわく「私がいま生きてるのは先祖に米を送ってくれた豪姫のおかげ」。/金沢の大蓮寺には豪姫が毎日拝んでいた観音像がある。像を納めた厨子の鍵は“船”の形をしている。よほど海を越えて会いに行きたかったのだろう。それから400年後、八丈島の海辺に島民が秀家と豪姫の石像を建てた。並んだ夫婦の像は共に暮らした岡山城の方向を見つめている。/この波瀾万丈の秀家と豪姫の物語、山内一豊が『功名が辻』で主人公になったくらしだし、大河でも充分にイケると思うんだけどなぁ!※八丈島には秀家が手植えした蘇鉄(そてつ)が今も生きている。
板橋区の秀家の墓
(島から移された)
金沢・雪中の豪姫
(加賀藩の墓所)
 1月27日…簡単な暗算テクニックを紹介したページが話題になっている。こういう目からウロコの数字同士の法則を最初に発見した人ってマジ尊敬!学生さんには重宝のページかと!//アラスカの住民が子ども用に作った公園に、朝起きたらクマが遊びに来ていたというニュース、ほのぼのしていいな。写真がカワイイ。さすがはアラスカ。//元祖家庭用ゲーム機“ファミコン”の販売台数を、“Wii”(ウィー)が上回ったとのこと。06年からの販売累計は6745万台。いつの間にか、こんなに売れてたんだ。//昨年10月26日に産まれた風ちゃんは、昨日無事に3ヶ月目を迎えました。アッという間の3ヶ月。まだ首はすわってないけれど、お陰様で元気に育ってます!(3ヶ月レポ)//約半世紀前に世捨て人となった伝説の作家サリンジャーの訃報が入って来た(“ライ麦畑でつかまえて”の作者)。速報しか見てないので、いま情報を収集中。
 1月26日…積極的に社会問題について発言しているロック・バンド「U2」。彼らはロックバンド史上最多となる22個のグラミー賞を獲得し、ヴォーカルのボノは非暴力・反核・人権などを前面に打ち出し、ノーベル平和賞の候補に3度も選ばれている。ベース担当のアダム・クレイトンいわく「世の中にはこういう連中がいる--音楽やスポーツに政治を絡めるべきでないと言う奴らがね。そんな意見はクソ食らえだ!」。彼らは世界をより良いものにしていく為には、スタジオにこもって平和を歌っているだけではダメだと思っている。また、人々が芸術を味わうためには(綺麗事ではなく)経済面での心の余裕が必要と、貧困の撲滅を目指し各国首脳に働きかけている。僕はU2のこの姿勢を120%支持しているし、芸術家の政治への沈黙は、民主主義や人々の暮らしに対する無関心と同じ意味と考えている。/21日&22日の日記で日韓併合や在日外国人への差別問題について書いたところ、数名の方から「文芸ジャンキーにふさわしくないテーマではないか」とメール等で指摘を頂いた。僕はむしろ、これまでに“触れなさすぎた”ために、これほどまでに酷い差別用語が飛び交うネット社会の形成に荷担したんじゃないかと反省している。当サイトにとっては非常に重要なテーマにもかかわらず掘り下げてこなかった。このサイトはアートや文学の傑作を紹介することで、人間の素晴らしさを、そして文化や価値観が異なる人との共通点を訴えてきた。「相手が誰であれ、僕らは相違点よりも共通点の方がはるかに多い」というメッセージだ。その立場に立っていながら、民族差別を煽る言動を見て見ぬ振りする方が矛盾している。/最近、このサイトを見始めた方のために改めて書いておきたい。僕はいかなる政党、政治思想団体、市民団体、宗教団体にも属していない。中国のチベット支配に怒っているし、民主党政権になってから拉致被害者関連のニュースがめっきり減ったことを危惧している(一昨日にも国連が拉致批判の報告書を出しているのに殆ど報道されていない)。韓国の旧政権が支持率アップの為に日本批判を利用してきたことなど、いわゆる“嫌韓”“嫌中”的なサイトの情報も知っているものばかり。その上で、僕は「“ひとくくり”と“思い込み”に断固反対」と訴えている。どこの国籍の人間にも善人もいれば悪党もいる。「○○人は〜」という安易な“全員ひとくくり”と、「きっとこうに違いない」という“思い込み”ほど危険なものはない。関東大震災では朝鮮人が井戸に毒を流したというデマが流れ、数百〜数千人の朝鮮人が市民に虐殺された。もっと歴史から教訓を学ばねば。これは右派・左派の問題じゃない。/昨今の外国人参政権問題にしても、ネットでは「外国人参政権を導入したオランダの悲劇」というデマが大量に流されている(検証サイト)。また、韓国人は犯罪率が高いということを、国連のデータを元に指摘している人も多い。中でも強姦罪は日本の7倍という数字であり、レイシスト(差別主義者)のやり玉によくあがっている。だがデータというものは幾らでも恣意的に解釈できる。リンク先を下にスクロールすると欧州や米国のデータも出てくる。見れば分かるように、フランスや英国の方が韓国より強姦罪は多く、米国は日本の18倍、豪州に至っては48倍だ。英仏豪はむしろ治安が良い方。統計の取り方に差があるのか?女性の権利が弱い国では泣き寝入りが増えるだろうし、逆に被害者へのサポートが整っている国では勇気を出して訴えることが出来る、これも重要なポイントだ。全体の犯罪率で見ると、フランスは韓国の2倍、英国は3倍なのに、レイシストは英国人やフランス人を日本から追い出せとは言わない(同データによると日本の犯罪率はフィリピンの約20倍。数字上では、フィリピン人から見れば日本は犯罪大国だ)。一部分だけを切り取って差別を煽る意見には、一歩距離をとって検証しなくては。/最後にとても残念なニュースが。24日の在特会のデモ参加者に向かって、“反差別”派の若者が催涙スプレーを噴射し逮捕された。この若者は何てことしてくれたんだ。絶対にあってはならないことだ。意見が異なるからと言って、相手に催涙スプレーをかけて良いはずがない。これからずっと「無抵抗のデモ参加者がテロリストに襲撃された」と、“平和的な保守VS暴力的な在日擁護派”という構図を前面に出されるだろう。だいたい護身用の催涙スプレーを若い男が持ち歩いていること事態がおかしい。/それと、反デモ側(反差別派)の動画を見たけど、「差別反対」のシュプレヒコールは良いとして、「日の丸反対」「日の丸降ろせ」は違うだろう!なぜそこで「日の丸反対」が出てくる!?そんなことじゃ、国民の広い支持は得られない。「愛国無罪」と書かれた旗も完全に逆効果。うーむ。/それにしても、逮捕された若者はなぜ暴走したのか。事件の背景を調べていると、知人が次の動画を教えてくれた。池袋には陽光城と呼ばれる中華街がある。そこで右派が大ボリュームの拡声器で「ゴキブリ、ダニ、ウジ虫のシナ人を叩き出せ!」と演説している。人間が人間に、ゴキブリ、ダニ、ウジ虫と都会のド真ン中で拡声器を使って叫ぶなど、これは現代日本の映像なのかと目を疑った。誰にでも言論の自由はある。しかし、これは酷すぎる。胸が引き裂かれる。日本人は相手の心情をくみとることが美徳ではなかったのか?(催涙スプレー事件のデモ側の視点は先の動画に。少年側に立った意見はコチラ)/在日の人は、日本の人口のわずか0.36%しかいない。「在日に日本を乗っ取られる」と訴えるレイシストの運動は、どこに続いていくんだろう。過激な保守は、「我々の行動は義挙である」と、彼らの信じる正義に基づいて行動している。話し合いで和解できる可能性はあるのか。「在特会」副会長の八木康洋氏は右派政党・新風の茨城本部青年部長、「主権回復を目指す会」の西村修平氏も新風の元千葉県本部長、右派論客の瀬戸弘幸氏も新風の副代表。新風のサイトを見ると、驚いたことに「民族差別を許さない」という宣言文があった。しかも去年のもので新しい。そこには「一部において、わが党が民族差別を助長する言説を弄しているがごとき悪宣伝がなされているが、わが党は道義国家と平等社会の実現をめざして結党されたのであり、民族差別などはもっとも憎むべき卑劣な行いであると断ずるものである」とある。これが本気なら会話が成立すると思う。分かっているのは、売り言葉に買い言葉ではロクな結果にならないってこと。※マジな話、「行動する保守」の人に真の愛国心があるなら、振り込め詐欺や恐喝、薬物汚染で善良な国民をカモにしている全国の暴力団と戦って欲しい。日本中から感謝されること間違いナシだ。//『交通用語に“人生の”を付けると深い意味になる』というスレッドを紹介したページを見て、「人生の仮運転免許」「人生の前方不注意」「人生の赤点滅」「人生の車検切れ」「人生の脱輪」「人生の坂道発進」「人生のT字路」など、皆うまいこというなぁと感心しきり。中でも「人生の“かもしれない”運転」「人生の見切り発進」「人生のエアバッグ誤作動」「人生のポンピングブレーキ」「人生のペーパードライバー」は特にツボにハマッた。言葉の響きがいいのは「人生のサービスエリア」「人生のゆずり合いありがとう」。たくさんあるどの言葉からも人生のドラマを感じ、なんかタイトルだけで本を1冊書けそうですね(笑)。
 1月25日…CNNの日本語サイトにあった『世界一魅力的な都市:東京がNo.1な50の理由』が面白かった。「世界一優れた鉄道システム」「世界最多のミシュランご指名レストラン」「オタク・ワンダーランド」など定番のトピックに混じって、僕の大好きな「江戸東京博物館」が入っているのが嬉しい。東京にはパリの10倍となる16万軒ものレストランがあるとか、リッツカールトン東京のバーには1杯180万円もするマティーニがあるなど、トリビア的な情報もたくさん。50選の後半には“50”選にするための無理やり感があるビミョ〜な情報もあるけど、そこはご愛敬で。(笑)//沖縄・普天間基地の移設問題が争点になった名護市の市長選が昨日行なわれ、「辺野古の海に基地は造らせない」と“基地建設反対”を主張した新顔の稲嶺進氏が当選した。この地元の民意を政府は重く受け止め、県外or国外への移設を本気で目指して欲しい。ニュースのインタビューで住民の方が「沖縄は失業率も高く裕福とは言えない。でも、安易に基地の経済効果を当てにするのはもうやめて、守ってきた美しい自然を生かした観光産業を発展させていかねば」と語っていたのが印象的だった。//今週のジャンプは濃かった!久々の満足感。ついにエースの見せ場がやってきた『ONE-PIECE』、サスケとダンゾウが“肉を切らせて骨を断つ”息詰まる死闘を展開する『ナルト』、久々にキルアやナックルが登場した『HUNTER×HUNTER』、ライバルの登場を上手く昇華した『バクマン』。ワンピ、ナルト、ハンターなど看板マンガが良い内容だと“さすがはジャンプ”ってなる。どうか、来週もこのクオリティでねじ伏せて欲しい!//昨日の龍馬伝、最後に黒船が来航!次回の第4回から一気に物語が動き出しそう。めっさ期待!
 1月24日…年末に東京・日本武道館で行なわれたロックバンド“BUCK-TICK”のライブで、友達が面白い体験をしたのでちょっと紹介。北海道に住んでいるSさんはBUCK-TICKの熱狂的ファンで、何年も前からツアーの度に各地の公演を追っている。一方、趣味でフィンランド語を学んでいて、とても好奇心旺盛だ。スペイン語やフランス語を習ってる人は時々いるけど、“フィンランド語”ってのはSさんしか知らない(ちなみに昨年ムーミンの作者トーヴェ・ヤンソンさんの墓を巡礼できたのは、Sさんがフィンランド語のサイトを調べてくれたおかげ!)。ライブ当日、武道館のステージを双眼鏡から見ていたSさんは、たまたま遠くの客席にフィンランド人っぽい男女4人組を発見した。Sさんは「まさか、幾ら何でもフィンランド人が武道館にBUCK-TICKを聴きに来ないだろう」と思ったものの、どうしても気になるので、ライブが終わると同時に4人組の席に近い出口に走っていった。ところが何分待っても彼らは出て来ない。「しまった、別の出口だったか」と諦めて帰ろうとした瞬間、4人が出て来た!Sさんはススッと側に行って会話を聞いていると、何と本当にフィンランド語を喋っていた!興奮して「あなた方はフィンランド人ですか」とフィンランド語で尋ねると、4人組はビックリ仰天。日本人からフィンランド語で話しかけられるなんて想像もしなかったのだろう。彼らの話をまとめると(1)ヨーロッパでは日本のマンガやアニメだけじゃなく、ヴィジュアル系ロックバンドも人気沸騰中(2)どんなバンドがあるのかYouTubeを色々見ているうちに、BUCK-TICKの魅力に激ハマリ(3)いつかライブに行きたいと思い続け、お金を貯めてついに武道館へ--ということだった。そっか!YouTubeで知ったのかぁ!国土の一部が北極圏という遠い北欧の人々が、自分の部屋で日本のバンドのビデオクリップを楽しむ、そんな一昔前なら夢みたいなことがネットのおかげで起きている。いやはや凄い時代に生きているんだなぁと、ネットの力を改めて実感。※これをきっかけにSさんと4人組は今も交流が続いている。あの広い武道館で、満席の客席から双眼鏡でフィンランド人を見つけ出したSさんはエスパー並っすね(笑)//昨秋、ネットにアップしたダンス動画をきっかけに日本で有名になった英国人ベッキー・クルーエルさん。まだ14歳の彼女は英国とアイルランドの間に浮かぶ小さなマン島の島民。「最初は100人ぐらいが見てくれればラッキーと思っていました。わずか人口8万人の英国のマン島に住む私の映像に、数百万のアクセスが来るなんて。クラスメートに「日本で有名みたい」と言っても、誰も信じてくれません」と語るインタビュー記事が素朴でまた良い。※ベッキーさんの踊る『男女』(2分20秒)//“美人すぎる議員”として青森の藤川市議がネットでブレイクして以来、モデルや女優以外で可愛すぎる人に注目が集まるようになった。それは海外でも同じみたいで、韓国のネットで中国の女学生が「13億の奇跡」として人気を呼んでいる。中国と韓国のネットユーザーは、その不仲っぷりが時々報道されるけど、一皮むけば皆同じ反応というのが微笑ましい。//Sさんの話、ベッキーさん、13億の奇跡、それぞれネット社会になった現代ならではの話題。ネットが普及する(ほんの)10年くらい前までは、考えられなかったこと。ネットいう画期的なツールは、負の感情や憎しみを煽る手段ではなく、人々をポジティブに結びつけるツールとして生かして欲しいと心底思う。これまでずっとそう思ってきたし、これからもそう。
 1月23日…複雑な気象条件が重なった時にだけ、偶然出来る『雪のドーナツ』(僕にはドーナツよりバウムクーヘンに見える)。こんな自然現象は見たことがなく、興味深く写真を鑑賞。特に最後から2枚目のユタ州の画像は地平線まで“雪のドーナツ”が転がっており絶景!東北や北海道の人は時々目撃するのかな?//様々な飲み物が「ホット・常温・冷たい」でどのように味覚が変化するか実験された方の報告が面白い。“甘さ”をアリの数で表現する「アリグラフ」もユニーク。常温ハーゲンダッツの感想は「これは何かの原液か?」。ホットのパピコは「スタバにあってもいいくらい。パピコマキアートだ」。これは試してみたくなる!(笑)//とはいえ、僕を含めた甘党の皆さん、砂糖のとりすぎは要注意ッス。缶コーラ1本に入っている砂糖の量はヤバイ!米国一周中、ピザやチキンを片手に3リットルのタンクを一人で飲み干す人を何度か見たけど、ありゃマジで健康に良くないよ〜。//年末の紅白に出場した声優・水樹奈々さんの新曲が、声優で初めてオリコンのシングルランキング第1位に。ファンの友人は驚喜乱舞。水樹さんは劇場版ジョジョでエリナの声を担当されたので、僕も他の声優さんより親しみを持っていた。29歳だから一般のアイドルよりは一回り年上。演歌も得意だし、実力に裏付けされたオリコン1位かと。//チェコ出身で100年前に活躍したポスター画家、アルフォンス・ミュシャ。彼は曲線や草花を多用した様式アール・ヌーヴォーの第一人者。コチラのサイトでは高画質でミュシャの世界を味わうことができ見応えがあった。目の保養にどうぞ!
 1月22日…(昨日の続き)先日(13日)、差別感情を煽ったり、デマを流して人々を分断しようとする連中に戦いを挑んでいるブログ『虹の日記』さんを紹介した。その後も管理人の“どろ”さんは、日本の侵略行為を正当化しようとする意見に、具体的な数字・データを駆使して反論なさっている。朝鮮半島の植民地政策についてはコチラ(なんとコメント欄が100を突破)、いわゆる“強制連行”に関するものはコチラコチラ。圧巻だった記事は、過激な“反・在日”団体の『主権回復を目指す会』(『在特会』の兄弟団体)に論戦を挑みに行った一昨日のもの。どろさんがネット内ではなく、リアルに対決するきっかけとなったのは、18日に兵庫・西宮で起きた女性市民団体への襲撃事件。慰安婦問題の早期解決を訴えた女性たちの集会に、右派グループの『主権回復を目指す会』が襲いかかったというのだ。女性市民団体は20日にも署名活動を計画していたことから、『主権回復を目指す会』は新たな“襲撃予告”を出していた。これを知ったどろさんは、市民団体を防衛する為に現地に駆けつけ、そこで『主権回復を目指す会』メンバーと論戦になったという。その時のやりとりがコチラにアップされている。強圧的な態度で迫る相手に、どろさんは慰安婦の強制性について明確かつ論理的に説明しておられ、リンク先を一読されることをお薦めします。とにもかくにも、どろさんの勇気に脱帽っす。※「レイシスト」は“差別主義者”、「ヘイト・スピーチ」は“暴力や差別的行動を扇動する演説”という意味デス。※どろさんは陸上自衛隊少年工科学校出身。左派の思想家やプロの市民団体員ではない。日の丸に誇りを持つ一方で「日の丸を拒否する自由」も認める愛国者とのこと。/どろさんの他にも右派グループの矛盾を書いているブログ(『3羽の雀の日記』さん)を発見。/この誤字は酷い。愛国者団体を自称しているんだったら、メンバーが漢字の間違いを指摘してあげればいいのに。誰も気付かないってどういうこと?/明後日24日に『在特会』(在日特権を許さない市民の会)が新宿でデモを行なうので、このデモに対する街頭抗議を『ヘイトスピーチに反対する会』が呼びかけている。「意見の相違を暴力で解決し、それを正当化してきたグループの参加を認めません」とあるので、この人が左翼過激派でないことは確か。外国人参政権について、共生社会を目指すならOKと思う一方で、もし日本の参政権が欲しければ、普通に日本国籍を取得すればいいのにとも思う。つまり考え中。ただ、反対派がこれを理由に差別感情を煽るのは絶対に許せない。/この一連の流れはドイツのマルチン・ニーメラー牧師の有名な言葉を思い出さずにいられない。「最初にナチスが共産主義者を弾圧した時、不安に駆られたが、私は共産主義者でなかったので、何の行動も起こさなかった。次にナチスは社会主義者を弾圧した。私はさらに不安を感じたが、社会主義者ではなかったので何の抗議もしなかった。それからナチスは学校、新聞、ユダヤ人等をどんどん攻撃し、その度に私の不安は増したが、それでもまだ行動に出なかった。ある日、ついにナチスは教会を弾圧してきた。そして私は牧師だった。だから立ち上がって行動に出たが、その時はもうすべてが遅かった」。//本日、アクセス1400万件ヒット!!
 1月21日…今年は1910年8月22日の韓国併合(植民地化)から100年目にあたる。この条約を締結した夜、朝鮮総監・寺内正毅は「(秀吉軍の)小早川、加藤、小西らが世にあらば 今宵の月を いかに見るらむ」と得意げに詠んだ。一方、当時24才の石川啄木は日本の強引な外交をこう憂えた--「地図の上 朝鮮国にくろぐろと 墨を塗りつつ 秋風を聴く」。近年、ネットでは在日韓国・朝鮮人の方を「貧乏で食えないので勝手に来た」と見下げる意見を目にするようになった。そこには、日本が狡猾に行なった抑圧の歴史が抜け落ちている。韓国を併合した日本はソウルに統治機関(朝鮮総督府)を置き、韓国のすべての政治団体に解散を命じ、あらゆる集会や演説会を禁止し、朝鮮語の新聞を廃刊にした。そして2年後に、半島の人々が経済的に最大のダメージを受けることになる“土地調査令”を発布した。「土地を持っている者は申告せよ」、というものだ。農民の多くは文盲であったため期限を限られた複雑な登録手続きが出来ず、土地を失うことになった。日本側は所有権がハッキリしない、届け出がない、などの理由で朝鮮の全農地の40%を「合法的に」没収し、その所有者となって、今度は日本からの移住者に格安で転売した。こうして土地を失った多くの朝鮮人が日本や満州へ流れていった。併合から20年後、日本への米の輸出は倍増し、逆に朝鮮人の米の消費量は3割も減っている。土地を奪っておいて「食えないので勝手に来た」という言い草は非道すぎる。//日清戦争における日本兵の戦死者数は約1万3千人だが、日本に抵抗した韓国側の抗日義兵の犠牲者は、日韓併合までの3年間だけで約1万8千人にのぼる。併合により言論の自由も選挙権も、土地という経済的基盤さえも奪われた半島の人々。独立を求める人々の思いは1919年3月1日に爆発する。これが“三・一独立運動”だ。この民衆蜂起は「独立万歳」を合言葉に、またたく間に全土に広がった。日本側の徹底弾圧により約2ヶ月で鎮圧されたが、5万人以上の死傷者(うち死者7500人)が出た。日本の歴史学者には日韓併合には韓国側のメリットも多かったと主張する人もいる。その論拠は鉄道網を整備し、産業を発展させ、人口を倍増させた等云々だ。冗談じゃあない。手に入れた植民地から効率よく収奪するために生産力を高め、インフラを整えるのは、植民地政策の原則だ。日本が自分の為にやっていることを「発展させてやった」とは盗人猛々しい。それから「日本が支配した時期に人口が増加しているのは善政の証拠」という学者もいる。だが、日本の朝鮮統治による人口増加率が1.2%だったことに対し、米国のフィリピン統治は倍近い2%、フランスのラオス統治も1.8%。この時代は医学の発展により、世界的に人口が増えており、半島の人口増加を善政の証明とするには無理がある。こちらのサイトには中国共産党の支配下で人口が2.1倍になったと指摘している。右派が唱えるように人口増加で植民地政策を正当化するならば、一党独裁の中共政府も評価することになるがそれでいいのか?//もし日本による韓国併合が半島の人々にとって良いものであるならば、なぜ「三・一独立運動」が瞬時にして全国に広がったのか?民族にとって、文化や歴史、言語をないがしろにされる「デメリット」よりも価値のある「メリット」などあるのか。建物は壊れても新しいものを作り直せるが、アイデンティティーを否定され、傷ついた心はそういうわけにはいかない。//以前、僕はソウルの北外れにある刑務所歴史館を訪問した。そこは多数の政治犯が日本側に処刑された場所だ。だが、歴史館でもらった小冊子には、一言も「日本は謝罪せよ!」なる文言はなかった。独立記念館の入口にある言葉は『過去の不幸な歴史の加害者を許すことは出来ますが、これらは決して忘れてはならないことです。日帝占領期の歴史を展示することは、過去の苦痛を記憶することだけが目的ではなく、共に発展的な未来を目指そうという意思の表れなのです』とある。韓国の一般の人々は、半世紀も前のことを謝罪して欲しいというよりも、日本人が過去の歴史を学ぶことを第一に望んでいる。被害者数や法律の上での「正しさ」にこだわるあまりに、相手を嘘つき呼ばわりする態度は、過去を忘れ去ろうとする姿勢に映ってしまう。奪ったものの大きさを理解することなく、「〜してやった」という発言の傲慢さが、どれほど相手を侮辱し失望させることか。右派の論客にはもっとデリカシーを持って欲しい。(明日に続く) ※愛国心とは他国を憎むことではなく、自国の文化を愛すること。//今春、プレイステーション3に接続することで視聴・録画が可能になる地デジレコーダキットが発売されると発表された。録画した番組はPSPに対応しているので、列車で移動中に見ることも出来るという。どんどん便利になっていくなぁ。
 1月19日…大阪〜東京間を移動する時、新幹線は高いので夜行バスを使うことが多いんだけど、最近はあまりにバス会社が多すぎてどれにするか迷うところ。熟睡したい僕は座席が独立している3列シートを重視。JRバスが約7500円(早期割引や4列はもっと安い)するのに対し、格安バスは6千円前後が主流。何社か乗ってみて、個人的には『VIPライナー』が一番良いと思った。5千円台でお得感があるだけじゃなく、僕の知る限り、全シートの通路側にカーテンが付いているのはこの会社のみだった。窓にカーテンがあるのは普通だけど、通路にもカーテンがあると、個室になったみたいで本当によく眠ることが出来る。またシートも低反発の素材を使っていて、固すぎず柔らかすぎずで丁度良い。『VIPライナー』の利用者が増えると、他のバス会社もプライベート・カーテンが標準装備になると思うので、ここで同社を大プッシュしておきます!//毎年注目している「マンガ大賞2010」のノミネート作品が昨日発表された。選出された10作品は次の通り。「アイアムアヒーロー」花沢健吾、「アオイホノオ」島本和彦、「宇宙兄弟」小山宙哉、「娚の一生」西炯子、海月姫」東村アキコ、「高校球児 ザワさん」三島衛里子、「テルマエ・ロマエ」ヤマザキマリ、「バクマン。」大場つぐみ・小畑健、「虫と歌 市川春子短編集」市川春子、「モテキ」久保ミツロウ。最終結果は3月下旬に発表される予定。//掲示板でも話題になっているけど、声優の田の中勇さん郷里大輔さんが相次いで亡くなった。田の中さんは鬼太郎の目玉オヤジの声で知られ、郷里さんは渋く太い声質から、ガンダムのドズル・ザビやバスク・オム、男塾の江田島平八、ドラゴンボールのミスター・サタンなどを演じられた。お二人ともワン・アンド・オンリーの声の持ち主。目玉オヤジもドズルもあの声しか考えられず、本当に残念。ご冥福をお祈りします。//秘書が逮捕されるなど、金権疑惑の渦中にある小沢氏。だが、多くの民主党議員は一様に黙り込んで小沢批判をしない。そんななか、事業仕分けで活躍した枝野議員はいち早く辞任を求めている。他の議員も、もっと思っていることを言えばいいのに。//本日『ウルトラジャンプ2月号』発売(Ama)。月刊誌は良いところで終わると1ヶ月待つのがつらいなぁ(笑)。//年末から帰省していた妻子を迎えに行くので明日の更新はお休みです。m(_ _)m
 1月18日…米国ゴールデングローブ賞の速報が出た!前評判の高かった『ハート・ロッカー』を抑えて『アバター』が作品賞・監督賞の2冠。シリアスなドラマを相手にSFは不利と思っていたけど、『アバター』は頑張ったなぁ。/『アバター』といえばCNNニュースが“後遺症”の話題を報じていた。あまりに惑星パンドラが美しい為に“死にゆく地球”に暮らすのが辛いというもの。3Dのリアルすぎる臨場感が、感受性の強い観客にこんなことを感じさせるのか。//16日に『ジョジョの奇妙なセンター試験』を受験。今年は、東京、大阪、仙台という三都市同時開催だった!ネットで各会場を繋ぎ、ヒアリング問題や答え合わせを同時に行なった。9時半スタートという試験時間だけでなく、受験票、マークシートまで、本物のセンター試験に合わせた忠実パロディ。問題はけっこう難しく、平均が48点後半、最高得点者でも74点。僕は性格が単純なので、「ボスを裏切ったブチャたちのボートに最初に乗ったのは?」という問題に「アバッキオ」(正解はトリッシュ)と書くなど、引っかけにことごとく引っかかり、ギリギリ平均超えの49点。無念!来年は奇跡の80点超えを目指すぞーッ!//翌17日は第6回東京ジョジョリンピックに参加。真冬ということもあって、ゴールデンウイークに開催された前回よりは参加者が減ったけど、それでも121名が東京武道館に集結。そのうち43名がコスプレイヤーというジョジョ度の濃さ!次回あたりはレイヤーさんと一般参加者の割合が逆転しそうっすね(笑)。主催者&ボランティアの皆さん、楽しい時間を有難うございましたァアア!※後日、入魂の「運動会レポート」を作成しますッ!
ヌケサクや花京院と受験 問題集と本格的な解答用紙
運動会はコスプレイヤーさんもいっぱい!
この衣装のまま競技ってのが楽しい!
超絶G・アイリン
のシーザー!
上院議員をぶん投げるDIO チーム・ナランチャ3変化!
ゼッケンは「空条」「コステロ」 ブラックモア空中散歩!
 1月15日…今週末は仕事&ジョジョリンピックで上京するため、次回の更新は18日になります。例のごとく番組表をまとめてアップしておきます。ジョジョファンの方、日曜に東京武道館で会いましょう!//マンガ関連でもうひとつ。先日、井上雄彦氏が連載中の『バガボンド』を今年中に完結させると宣言。宮本武蔵の“強さ”を求める精神の旅もついに終わるのか。「俺はもう殺し合いの螺旋(らせん)から降りる」という武蔵。最終的に井上版“武蔵”はどんな境地に到達するのだろう。30巻にはこんな印象的なセリフがあった「もしも天下一であることを証明したくば、己が一番であることの証を立てたければ、すべての人間を斬らねばならない。最後にこの地上に己のみが残るまでだ。そうまでして天下一の称号を手に入れたとて、その時にはそれを誇る相手ももうおらん」。/また同巻の裏表紙には作者の次の言葉が書かれていた。「たとえば目指す場所に誰かの足跡があったとしても、自分の足で道を探すこと、そのことにワクワクしたい」。この後書きを読んで思わず落涙。これは全てのクリエイターの魂に響いたんじゃないだろうか。“孤高の天才”と言われている井上氏の言葉だから、余計にこの言葉が心を揺さぶった。芸術家は創造の過程で苦悩し、悶絶し、ようやく道を切り開いたと思ったその先で、既に誰かが同じことをやっている足跡を見つけることが少なくない。以前にNHK『仕事の流儀』で、井上雄彦氏はスランプに陥っている自分を映しているカメラマンに向かって、「不幸が撮れましたか」と言っていた。その“生みの苦しみ”を見ているだけに、「自分の足で道を探すことにワクワクしたい」という言葉になおさら胸が熱くなった。//民主党の石川議員逮捕の速報。現職議員の逮捕は05年以来。この際、東京地検特捜部には徹底的に民主の金権腐敗のウミを出し切ってもらいたい。民主にとってもこれは旧体制と訣別する、党内浄化の好機だ。//昨年11月29日の日記で絶賛したマイケル・ジャクソンの映画『THIS IS IT』が早くも今月27日にDVD化。しかも、80分に及ぶ特典映像が付いてアマゾンなら2090円というブッ飛ぶ安さ。即予約したッス!(Ama
 1月14日…今月4日、山口彊(つとむ)さんが胃癌で亡くなった。山口さんは三菱重工業長崎造船所の設計技師で、1945年に広島出張中に被曝し、左鼓膜が破れ上半身に大火傷を負った。そして救援列車で家族の暮らす長崎に戻ったところ、そこで再び原爆に遭遇した。広島と長崎で被曝した人間は9人の記録が残っているけど、既に故人であったり裏付けがとれず、公式に長崎市が二重被曝を認定したのは山口さんだけだ。その歴史の証人が他界した。僕は山口さんのことを授業で習わなかったし、多くの日本人はその存在を知らないと思う。しかし、山口さんが亡くなる約2週間前に、1人のアメリカ人が病室をお見舞いで訪ねている。『タイタニック』『アバター』の、あのジェームズ・キャメロン監督だ。原爆をテーマにした作品の構想を語る監督に、山口さんは「私の役目は終わった。後はあなたに託したい」と語ったという。/終戦から65年。ついに米国のメジャー映画の監督が広島・長崎を撮る。以前のハリウッドなら、「戦争を早く終わらせる為には仕方なかった」「むしろ日本人を地上戦から救った」という“仕方なかった”視点の映画になっただろう。でも、イーストウッド監督の『硫黄島からの手紙』がゴールデングローブ賞(最優秀外国語映画賞)に輝くなど、日本人の視点でも描かれ、それが評価されるようになってきた。キャメロン監督が製作するのは、米軍パイロットと被爆者の双方の取材を通して、広島と長崎に原爆が落ちた直後の2日間を科学的アプローチで描いたノンフィクション映画。完成したら絶対に観に行きたい。※山口さんの訃報やキャメロン監督のお見舞いの話は、ヤフー朝日映画コムウィキにあります。
 1月13日…戦時中の日本人と台湾人の恋を描いた台湾映画『海角七号』(公開中、僕はまだ未見)はとても評判が良く、劇中で“虹”について語ったこの素晴らしいセリフがあるとのこと--「7つの色を全部混ぜてしまったら、汚い色になるでしょう?だけどそれぞれがその色の良さを出して、力を合わせたときには美しい一筋の虹を作り上げるでしょう?」。確かに、水彩絵の具を混ぜれば混ぜるほど濁ってヘコんだ記憶がある。異なった存在(色)が互いの個性を出しながら集まった結果、虹はあんなにも美しく輝いて見える、そういう視点から考えたことがなかったのでとても新鮮だった。/ネットのおかげで従来は図書館に出かけてたくさんの本を紐解かねばならなかった情報を、部屋に居ながらにして手に入れることができ、めちゃくちゃ便利になった。その一方で、悪意をもって流布される差別思想にも簡単に触れてしまうことから、情報の正誤を見抜く眼が非常に大切になってくる。特に不正を告発するものは正義感が強い純粋な若者ほど影響を受けやすい。サイト読者の方から「在日の人の特権は許せない」「日本人は騙されている」といった匿名メールを受け取ることも少なくない。そういうメールによく見られるフレーズは「ネットで真実を知りました」というもの。僕が危惧するのは“真実を知ったつもりが、新たにまた別のものに騙されていないか”ということだ。/冒頭で紹介した『海角七号』のセリフにはブログ『虹の日記』さんで出合った。『虹の日記』さんは差別感情を煽る悪質なデマに対して、その情報のどこが間違っているかを解説している。もちろん『虹の日記』さんが誤っている可能性もあり、その危険性は常に頭に置くとして、両者の意見を知ることができる貴重なブログだ。このコラムや、こちらのコラムは在日特権に関するもの、こっちのコラムでは最近の派遣村叩きに関するもの、海外関連ではイランを故意に貶めるデマ(これは僕も誤解していた)について語られている。人口のわずか0.36%しかいない在日の人に「日本が乗っ取られる」とか騒いでいる人は、差別主義者に踊らされていないか落ち着いて考えて欲しい。/先日発表された自殺率の国際比較。結果は(1)ベラルーシ※旧ソ連(2)リトアニア※旧ソ連(3)ロシア(4)カザフスタン※旧ソ連(5)ハンガリー(6)日本(7)ガイアナ※南米(8)ウクライナ※旧ソ連(9)スロベニア※旧ユーゴ(10)エストニア※旧ソ連。ほとんど旧ソビエト&東欧という旧社会主義陣営の中で、西側諸国で唯一日本が入っており、完全に浮いている。日本は第6位になってるけど、ハンガリーのデータは5年前のもので、その後自殺率が下がっていることから、最新データでは日本が上位のはず。旧ソ連圏ではウオッカでアルコール中毒になっている人が多く、ロシア人男性の平均寿命は59歳という驚愕の短さ。過飲による精神疾患が自殺に結びついていると分析されている。日照時間が精神状態に関係しているという医学的データもあるそうだけど、高度な福祉社会を築いている北欧諸国は、日照時間が短いにもかかわらずは自殺率が低い(デンマークは“国民の幸福度数世界一”で知られている)。だから、日照時間より社会システムの問題だと思う。日本については何度も言ってきたことだけど、世界的にも異常な長時間労働と休暇の少なさが生むストレスが大きな要因だろう。『過労死』にあたる言葉が外国にないため、過労死は『カロウシ』としてそのまま国外で通じる(終わっている!)。ドイツやフランスなどEUの年間労働時間は約1400時間だけど、日本は約2400時間とケタ違いに働いている。1000時間差だ。1000時間を1日8時間働くと125日。つまり日本人は欧州の人間より年間125日(約4ヶ月)も多く働いていることになる。若い人は学生時代のうちに、是非欧州を旅して欲しい。18時を過ぎると多くの会社の電気が消えていて、残業している人なんか殆どいない。あれにはビックリすると思う。欧州の価値観では「残業=定時までに仕事を処理できない無能=恥」となるのが、日本ではなぜか「残業=自己犠牲の美徳」となる。日本では学生にしか夏休みがないけど、欧州では労働者に夏休みがあることも、日本ではあまり知られていない。仏・独・オーストリアは約35日、スペイン・ノルウェー・スウェーデンは約1ヶ月、イタリアは32〜42日、ポーランドと豪州にいたっては1ヵ月半のバカンス!一方、日本はお盆の“5日”だけ。「日本人の自殺の理由第一位は“健康問題”であり、労働環境や経済は関係ない」という意見は現実を見ていない。過労でウツになっても“健康問題”、病気の治療代が払えないという経済的理由でも“健康問題”に分類されるので、そりゃ“健康問題”が一位になる。また、女性だけを見ると日本人女性は旧ソ連諸国を抜き自殺率世界ワースト・ワンだ。日本の女性も相当疲れている。ちなみに国会の女性議員の割合はスウェーデン47%、ドイツ32%に対し、日本は9.4%しかなく、調査対象となった104カ国中で104位という最下位の数字だ(09年)。/世界の常識では派遣の方が「臨時」雇用で不安定なため、正社員より給料が多い。安定している正社員より、退職金もボーナスも保険もない派遣の方が安い賃金なんて狂った社会だ。日本人はもっと西欧並に労働者の地位を向上させ、“社畜”とまで言われる労働時間を短縮しなきゃ。しかし、今の社会構造で甘い汁を飲んでいる階層は、このまま日本に変化して欲しくないため、若い世代の不満が社会改革に向かわないよう、より弱い者を叩くことでうっぷんを晴らす方向にネット世論を誘導している。だから『虹の日記』さんが指摘したようなデマが次から次へと流される。これは陰謀論とかじゃなく、世界の権力者がいつの時代も使ってきた常套手段だ。米国は湾岸戦争後の新自由主義の結果、わずか1%の人に富が集中し、95%の人々の富を全て合わせてもかなわなくなった。どうか若い方、他者への憎しみを煽られた時に、一度深呼吸して、その情報で誰が一番得をするのかを考えて欲しい。君たちのパワーは弱者を「自己責任」で切り捨てない社会を築く為に生かして欲しい。明日は我が身であるばかりじゃなく、本当の成熟した民主主義とは、最大多数の幸福を目指した結果、救うことができない少数派をいかに助けるかまで考えたものなのだから。(長文を読んで頂き有難うございました)。
 1月12日…両国の国技館で始まった大相撲初場所で、大関・魁皇(37歳)が歴代第1位となる幕内通算808勝の大記録を樹立!1993年に20歳で幕内初白星をかざった魁皇。そこから何度も怪我に泣かされながらも、千代の富士が記録した807勝を抜き、17年をかけてついに歴代トップとなった。この間に魁皇は5度の優勝を果たしたけれど、あと一歩のところで横綱になれず、後輩力士が横綱になっていくのを見送ってきた。去年は全場所がギリギリの8勝7敗。何回も引退が噂になってきた。しかし、大関・魁皇はどんなに強い横綱でも到達不能だった808勝という勝ち星をあげた!地道に重ねてきた努力のたまものだ。おめでとう魁皇!※37歳という年齢は小結以上で戦後最高齢記録。また、魁皇は昨年の11月場所で相撲史上第1位の「98場所」という幕内在位最長記録を達成している。今年の5月まで在位すれば驚異の幕内連続在位「100場所」となる!/一方、魁皇808勝目で豪快に投げ飛ばされた千代大海が試合後に引退を表明。長年名勝負を繰り広げてきた魁皇に完敗したことで気持ちが固まったとのこと。「最後が魁皇関で良かった」というインタビューにグッときた。//普天間基地問題で一点だけ追記。「アメリカが怒っている」と大騒ぎしたことが全部嘘だったことが判明した藤崎駐米大使。リンク先の記事には過去の“前科”も書かれている。こういう人物を懲戒免職にせず、まだ駐米大使にし続けるほど外務省は人材不足なのか?もっとマトモな役人が幾らでもいるだろう。岡田外相の沈黙も確かに謎。うーむ。//先月報道された学研の「科学」「学習」の休刊。子どもの頃、「科学」のふろくがどんなに楽しみだったことか。蓄音機、日光カメラ、鉱石セット、毎回がドキワクだった。これも時代の流れなのか…。//9日の日記で女優サンドラ・ブロックについて書いたことへ、読者の方から情報を頂いたので追記。ブロックは09年に「あなたは私の婿になる」「ブラインド・サイド」の2本がともに制作費の7倍以上の興行収入を弾き出し、両作の演技が高く評価されてゴールデングローブ主演女優賞のドラマ部門とコメディ部門でダブルノミネートを果たしたとのことです!情報有難うございました!
 1月11日…本日、中山競馬場で行われた4Rで“9頭”も馬が転倒する史上最悪の落馬事故があった。中継動画(2分11秒。落馬は1分40秒付近)を見ると、落馬した騎手の上に馬がのしかかっており、こんな大事故なのに死傷者も再起不能の馬も出なかったことが奇跡に思える。“馬は人間を踏まない”って聞くけど、あの速度で誰も踏みつけなかった後方の馬の反射能力はスゴイ。//邪馬台国の場所を巡って長年論争が続いている中、去年は奈良県桜井市で古代日本最大の宮殿跡が発見され、大きな話題になった。そして今月、同じ桜井市の茶臼山古墳から、今度は国内最多となる81枚以上の銅鏡が発掘された!しかもこの鏡の中には、卑弥呼の使者が帰国した年の中国・魏の年号入りの鏡もあった!近畿説派の学者は大興奮だろう。宮内庁が古墳をもっとオープンにしれくれたら、いろんな謎が一気に解明されるんだけどなぁ。//今日の読売の世論調査によると、普天間基地の移設問題について、何十年も沖縄の人が苦しんでいるにもかかわらず、「日米合意通りにする(沖縄のまま)」が44%もいて、「国外に移す」は30%、「県外に移す」は13%しかいなかった。ノーッ!どんな戦略上の理由があるにせよ、これ以上沖縄の人に負担を強要するのは「人道的」に間違っている!これは単純に現地の情報(危険性)が日本人全体で共有できていないからだと思う。先日日記に書いた普天間についての意見を急遽別ページにまとめたので、未読の方は是非御一読を。//ハリウッドで製作される3D実写版『攻殻機動隊』、主役の草薙少佐を誰がやるのか続報を待ってるんだけど、2年前からなかなか決まらないみたい。実写ドラゴンボールのように主役を外国人が演じるんじゃなく、日本人女優にやって欲しいな。※YouTubeの攻殻・笑い男事件(冒頭のみ)。海外のアニメファンが日本アニメに驚嘆する様子が目に浮かぶ超絶クオリティ。
 1月10日…今月17日(今度の日曜)に東京で2年ぶりにジョジョファンの祭典『第6回・ジョジョの奇妙な大運動会』(東京ジョジョリンピック)が開催されます!回を重ねるごとに、どんどん参加者が増えてきたこのイベント。前回は230名も集まったうえ、コスプレ参加者が50人近くいて、完成度の高い芸術的なコスプレを披露して下さいました。主催はパッショーネ東京の皆さん。全国からコアなジョジョ教徒が集まるめちゃくちゃ楽しいイベントなので、ファンの方は是非参加をお薦めします!※冒頭にリンクした公式サイトの下方に「参加希望人数によっては申込みの先着順に。確実に参加されたい方は参加申込みをお願いします」とあるので、参加予定の方は早めに申し込みを!//太陽探査機SOHOが“太陽に飛び込み蒸発する彗星”という珍しい天文現象を撮影することに成功。YouTubeには画面の左下から飛んできた彗星が、中央の太陽に吸い込まれる様子が映っている(動画・12秒。彗星は最後の1秒)。太陽系の果てから長旅をして、最後は太陽の炎で消滅。なんとも劇的。//天文ニュースは何かとスケールが大きいから好き。最新の観測によると、オリオン座の左肩部分の巨星ベテルギウスが、もうすぐ寿命を迎えて『超新星爆発』を起こしそうなんだって。「すぐ」と言っても天文学のもうすぐは非常にビッグスケール。専門家いわく「爆発は数万年後かもしれないが、明日でもおかしくない」とのこと。ベテルギウスの巨大っぷりはハンパじゃなく、直径は実に太陽の1千倍!もし太陽の場所にペテルギスを置けば、地球はもちろんのこと木星まで飲み込まれてしまうデカさだ。ここまで大きい星は、最後に大爆発をしてブラックホールが誕生する可能性が高い。爆発すれば満月並の明るさになり昼間でも見えるらしいから、生きてるうちに見てみたいものだ。※ベテルギウスはシリウス、プロキオンと一緒に冬の大三角を作っているから、もし消滅したら三角形じゃなくなるなぁ。//ふぬ〜。7日の日記で第1話を絶賛した『龍馬伝』だけど、今日の第2話でいきなり微妙な演出に。最初は龍馬の指揮する治水工事に非協力的だった農民たちが、最後は“改心”するんだけど、あまりにその改心が唐突すぎて、ご都合主義に見えてしまった。もっと丁寧に農民の感情の変化を描写しないと、あれでは感動の涙なんか出ない。っていうか、そもそも今回はまる一話をかけて描くほどの内容ではなかった。第1話がめっさ濃密&テンポが速かっただけに、この失速は先行きに不安を抱かせるなぁ…。(とはいえ、それでも2話目は前の大河よりよっぽど見応えがあった)
 1月9日…ヒット映画の世界興収歴代ベスト3は、第1位『タイタニック』(18.4億ドル/約1800億円)、第2位『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(11.2億ドル)、第3位『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』(10.7億ドル)。公開中のSF超大作『アバター』は、封切りからたった17日で『ダークナイト』を抜いて歴代4位になり、全米では『タイタニック』が44日間かけて突破した3億ドルの大台を、封切りから15日で突破した。『タイタニック』の3倍のスピードだ!これはひょっとすると“今後半世紀は記録更新不可能”といわれた“タイタニック超え”を果たすかも知れない。そうなれば1位と2位が両方ともキャメロン監督の作品になるわけで、それもまたスゴイと思う!※アバター予告編(2分9秒)※2分間一切ナレーションなしで映像だけってのも、作品に対する監督の自信が伺える。//興行収入を俳優視点から語ると、09年に一番稼いだハリウッド・スターは、トム・ハンクスでもブラピでもジョニー・デップでもなく、意外と言えば失礼になるかも知れないけど、サンドラ・ブロックとのこと!女優が1位になったのは99年のジュリア・ロバーツ以来10年ぶり。僕がブロックの映画を最後に見たのは5年前の『クラッシュ』。しかも『クラッシュ』は群像劇で主演じゃなかったので、彼女が第1位というのは想像もしなかった。日本未公開の作品が多いということか。//TOHOシネマズでは2月末まで“お年玉キャンペーン”として、末尾が1か4の年賀ハガキを持参すると、「千円」にしてくれるそうだ。ほぼ半額。これは有難いッス。//映画と言えば、07年の夏から映画上映前に流れている「NO MORE 映画泥棒」。造形的にも動き的にも子どもが恐がりそうな“カメラ男”なんだけど、可動フィギュアになるみたい。確かに知名度バツグンのキャラではあると思う(笑)。※07年より前は「映画が盗まれている」と女性が黒い涙を流し、その涙のしずくがドクロになるという、オドロオドロしいものだった。あれよりはカメラ男の方が絶対に良い。//PS3の『北斗無双』の予告編ムービー(1分)がハイクオリティ過ぎる!特にレイがヤバイ!「北斗の拳」がPSで初ゲーム化された時のCG画像を思うと、この進化ぶりは信じられない。ザコ・キャラの動きまでスムーズ。発売は3月とのこと。(Ama
 1月8日…作曲者が50年以上前に他界し、しかも演奏&発売からも50年経っている曲は著作権が切れてフリーになる。クラシック音楽にはそういった音源がたくさんあり、『パブリックドメイン・クラシック』では、様々な作曲家の名曲が丸ごとダウンロード可能だ。知名度の低い曲を聴いて、お気に入りの曲を探すのが結構楽しい。※ただし、時間帯によってはアクセスが殺到してサーバーが落ちているので、何度もトライする必要がある。//あまり話題になってないけど、フランス・マルセイユの美術館からドガの絵「オペラ座のオーケストラ」が盗まれたのはショックだった。すっごく好きな絵だったのにィイイイ!「オペラ座のオーケストラ」は、今から150年近く昔のオーケストラボックスの様子を、まるで目の前で見ているような気分になれる作品。しかも後方に“踊り子”が描かれており、後世に“踊り子描きの名手”として知られるドガが、最初に踊り子を描いた記念すべき作品なんだ。貸し出したオルセー美術館も相当悲しんでいるだろう。こんな事件があると、ルーブルやオルセーが地方の美術館に貸し出すことを渋るんじゃないかと心配になる。いったいこの絵は今どこにあるんだろう。犯人は美術館に対してだけではなく、人類全体に対して罪を犯している自覚があるのか。うーむ、許せん!//和歌山電鉄が貴志駅の名物駅長・猫の「たま」を、正式に執行役員に任命。もちろん、猫の鉄道会社役員就任は“世界初”。07年の駅長就任からわずか3年で執行役員となるスピード出世を果たした訳だけど、そこには「たま」が駅長になって以来、年間利用者数が約30万人も急増したという“実績”がある。こんな平和なニュースばかりだといいなぁ♪
 1月7日…やっと仕事が一段落つき、録画していた『龍馬伝』第1話を鑑賞。うおおおおおおおお!なんちゅう完成度の高さッ!面白い!!ぶっちゃけ、ドラマ『JIN』で内野聖陽が熱演した豪快&無骨な龍馬像があまりに素晴らしかったので、福山雅治のヒョロヒョロした龍馬を見て感情移入できるか不安だった。イケメン過ぎるのも個人的に気に食わなかった。だがしかし!あの“優しさ”が前面に出たヤサ男の龍馬は「あり」っす!すごく新鮮だし、青春ドラマとしても傑作になりそう。岩崎弥太郎を演じた香川照之の“鬼演技”に比べても遜色ないほど、福山雅治の演技も光っていた。/土佐藩の身分差別のエゲツなさは最悪の一言。第1話をそこから入ったのは正解だと思う。歴史にあまり興味がない人でも、あの理不尽ぶりを見せられては誰だって義憤に駆られるだろうし、“犬猫以下”と蔑まれる下士(下級武士)の龍馬が、「身分社会をなくすぜよ!人間はみな同じぜよ!」と立ち上がれば拍手を送りたくなる。1話を見た人は9割以上の人が次回も見ると思う。/演出は『ハゲタカ』『白洲次郎』などで重厚かつドラマチックな画面作りで視聴者を圧倒した大友啓史。音楽は『三丁目の夕日』『ハゲタカ』など感情過多のメロディーで涙を最後の一滴まで搾り取る佐藤直紀(僕は『ハゲタカ』のサントラを買ってしまった!)。脚本は『HERO』『ガリレオ』の福田靖。僕は氏のドラマを未見だけど、第1話に関する限り、「わしは坂本龍馬がだいっ嫌いじゃァアア!」という弥太郎の雄叫びの冒頭シーンから、黒船の船室にいるペリーで終わるエンディング(心憎い!)まで、まったく退屈させずに魅せきったと思う。親を殺された子どもを助けるエピソードでは、龍馬の温かい心に泣けた。まだ何者でもない“無名”の土佐の貧しい青年武士が、この先に“日本を洗濯”し、徳川幕府をひっくり返していく「坂本龍馬」になっていくことを考えると、今からドキワクしてくる!/『天地人』が残念な子になっただけに、余計に龍馬伝の第1話が秀逸に見えるのかも(汗)。もったいなかったのは子ども時代がアッという間に終わったこと。あの子役、凄く良かったと思うんだけどなぁ。全49回もあるんだから、あの子の名演をもっと見たかった。(追記)土佐藩だけあのように非情な身分差別が武士間にあったのは、4年前の大河ドラマ『功名が辻』の主人公・山内一豊の責任なんだよね…。一豊は関ヶ原後に土佐の領主となり、前領主派(長宗我部系)の地元武士を支配する為に、山内系の武士を上級、長宗我部系を下級に徹底して分けたんだ。※初回の視聴率は『天地人』を下回っていたとのこと。ノーッ!9日(土)の昼に第1話の再放送があるので、未見の方は是非ご覧あれ!姉・乙女を演じた寺島しのぶも良いデス!
 1月6日…個人的なことだけど、この正月に妻の祖母が亡くなった。享年83歳。年末に妻子とお見舞いに行ったとき、ベッドから手を伸ばして風ちゃんの手を握ってくれた。そして風ちゃんも祖母の指を握りしめた。僕は胸が熱くなって写真を撮った。別れ際、祖母はベッドから手をあげて「サヨナラ」と振ってくれた。その2日後、祖母は静かに旅立った。/「サヨナラ」を見て“まだまだ元気”と僕が思ったのは大間違いで、癌が進行し、普通なら手を挙げるのも不可能ほど体がつらく、体力も限界だったことを後から知った。そんな状態なのに、笑顔まで作って手を振ってくれたんだ。「それがお婆ちゃんなの。どんなに自分が苦しくても、いつも他人に優しくできる人だった」と妻。山のような弔電が、祖母の人間性がどれほど優れ、また多くの人に慕われていたかを物語っていた。祖母は70歳になってから弓道を始め5段にまでなり、80歳を過ぎても海外の友人に会いに行くようなスーパーお婆ちゃん。お通夜では僕が知らなかった戦時中、戦後の苦労話なども聞いた。葬儀が終わり、火葬場で最後の別れ。“あの立派な人が、もうこの世のどこにもいないのか”と、猛烈な寂しさに包まれた。/昨年10月の父の他界に続く、祖母の旅たち。自然の摂理というか、僕も40代になり、そういう年になってきたのだとつくづく思う。風ちゃんはまだ2ヶ月なのでお見舞いのことは覚えてないと思うけど、この子が大きくなった時に、「お前はひい婆ちゃんに会ってるんだよ!」って写真を見せながら、祖母のことを教えてあげたい。
 1月2日…帰省や仕事の為、更新再開は6日or7日を予定しています!番組情報はアップしておきます!

 1月1日…読者の皆さん、2010年あけましておめでとうございます!今年が皆さんにとって、明るく充実した1年になりますように!/今年はサイトのオフ会を季節ごとに開催するつもり。皆さんが好きな芸術家や、お気に入りの映画、ハマッてる漫画など、いろんな情報をどんどん交換しましょう! o(≧∇≦)o






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