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2012.5〜6

 6月30日…明日7月1日の午後9時に大飯原発の原子炉に火が入る。これに対抗して明朝8時から大飯原発ゲート前で抗議の座り込みをするとのこと!運動方針は「徹底した非暴力不服従」。現地入りして最後まで諦めない方に敬意を表したい。警察は強制排除しないで欲しい…!
//昨日の官邸前の再稼働反対運動は読売・産経を除く新聞各社がトップ記事で伝えた。NHKも21時のニュースで取り上げた。大きな前進だ。ところが、大阪・関西電力本店前の抗議集会はテレビでは報道されなかった!そういう訳で、初めてYouTubeのアップロード機能を利用!YouTubeデビュー!動画を編集してアップ(1分52秒)しました!短い動画ですが、現地の熱気が伝わると思います。関西圏の読者の方、テレビには流れないけど、こういうことが毎週金曜に現実に起こってます!来週(7/6)、参加できそうな方は是非現地へ!
/本日、福島第一原子力発電所4号機で、使用済み燃料プールの異常を知らせる警報が鳴り、冷却が自動停止。非常用電源が故障し、冷却装置のポンプが動かなくなって水温が上昇している。やりきれないのは、予備系統の冷却装置も起動できなかったこと。何の為の予備系統か。4号機は建屋が傾いているうえ、使用済み燃料プールの中には1331体の使用済み燃料がある(ヒロシマ型原爆5000発以上ものセシウムが含まれる)。これが事故を起こすと北半球が終わる。事故から1年経ってるんだから、もっと予備を増やしておけよ…。
 6月29日…大飯原発の本格的な再稼働まであと2日。今夕の首相官邸前(地図)と大阪の関西電力本店前(地図)の再稼働反対抗議運動(18時〜19時半)は、日本の将来を決める「関ヶ原」みたいなもの。政府・電力会社は国民の「沈黙」を「賛同」と解釈して暴走する。一昨日、全国の電力会社の株主総会で、経営者から「どんどん原発を再稼働させていく」ことが宣言された。東電事故の反省は絶無。今声をあげなくて、いつ声をあげるのか。僕も先週に続いて関電本店前に行くつもり。迷われている方、昨日の日記にいろいろ書いてますので、ぜひ御一読を!
【追記】関電本店前に行ってきました!先週は1500人で本店南側しか人はいなかったけど、今日は2200人で本店の南側と西側に抗議運動の参加者が!驚いたのはフジテレビの佐野アナが取材していたこと。佐野アナとは先月青山霊園の巡墓会の取材で会ったばかりなので、互いに顔を見るなり「おお〜」と握手。「佐野さん、なんで大阪に?」「大飯原発の取材の帰りなんです」。僕が「(推進派の)フジ・サンケイなのに偉いですね」と突っ込むと「いやはや」と笑いながら頭をかいておられました(笑)。
先週6/22の写真。関西電力
本店の南側のみで抗議運動
今日6/29は抗議の群衆が増え、
南&西側でシュプレヒコール
なんと旭日旗。脱原発の
思いは右派もリベラルも同じ
「再稼働も野田
もNOだ!」
“V”のガイ・フォ
ークス見参!
そして!同時刻に開催された東京・官邸前の抗議運動には、約15万人の市民が結集!※以下の画像はアサヒコムより(記事には動画もあります)。
現地に行った人によると、官邸前
だけじゃなく、国会前、六本木まで
人の波が続いていたとのこと!
あまりに人が多すぎて、現場
の警察官が車道を開放。ナイス
判断!おかげで怪我人ゼロ
『報ステ』で解説者の鳥越俊太郎さんが「今までこういう抗議運動は労働組合の組織動員があったけれど、今回は組合の旗がない。つまり、本当の意味での草の根個人参加。こんなことは、60年代安保以来、50年ぶりのこと。ついに日本人が動いた!」と感極まっていたのが印象的だった。
 6月28日…明日金曜夜の東京・官邸前と大阪・関電本店前の「再稼働反対」ダブル抗議運動へ参加するべきかどうか迷われている方へ、背中の一押しになるであろう情報。
(1)本日、与野党超党派の国会議員で作る“原発ゼロの会”が、「原発危険度ランキング」を発表。全国の原発50基を稼働年数や事故率、地盤の状況、耐震性、周辺人口などを考慮して採点。その結果、危険度1位になったのは大飯原発1、2号機!両者は再稼働問題で注目されている3、4号機と同じ敷地だ。“原発ゼロの会”は敦賀原発1号機など24基は、活断層上に立地していたり、過去の地震で被災していることから、点数に関わらず「即時廃炉にすべきだ」と位置付けている(ランキング表)。
※「原発ゼロの会」…自民・河野太郎、民主・近藤昭一、社民・阿部知子、みんな・山内康一のほか、公明、共産、新党きづなの7党の衆参議員10人で構成。
(2)大飯原発の安全対策の現状
・原子炉施設の防水扉(水密扉)…2012年9月予定。今防水じゃないってこと。
・非常用発電機…2015年予定。これだけでも最悪。すぐ作れ。
・フィルター付きベント…2015年予定。排気時に放射性物質を取り除けない。
・免震事務棟…2015年予定。フクイチにあった事故時の対策棟がない!
・送電線の増強…2013年12月。これもフクイチの教訓を活かしてない。
・防潮堤を5mから8mにかさ上げ…2013年予定。写真のようにほぼ海抜0m。
大飯原発の今の防潮堤。これで津波が
防げる訳がない。
しかも周囲は活断層の巣であり、地盤調査
の専門家は以下を指摘。
・裏山が崩れて原子炉が埋まる可能性。
・海水を汲み上げる地下配管が破断する恐れ。
こうなると電源が無事でも海水が途絶えて
冷却不可能!
(3)関西電力・八木誠社長は昨日の株主総会後に会見し「脱原発は絶対にない」と断言。フクイチ事故の収束はまったく先が見えない状況であり(昨日1号機で過去最悪の放射線量10.3シーベルトを確認。即死レベル)、世界の電力発電バランスは風力など自然エネルギーが原発を上回ったのに。八木社長の発言は不特定多数の人々への「殺害予告」として脅迫罪か何かで罪に問えないものか。※この記事の最後にある火力発電の燃料費の話も、日本が天然ガスをヨーロッパの2倍、アメリカの8倍というバカげた価格で買っていることや、1ドル107円換算という馬鹿げた計算ではじき出していることに触れておらず卑怯。おちょくっているのか?その「原発なら安い」には、天文学的数字といわれる使用済み核燃料の処理費用や、廃炉作業費が入ってないことがバレているのにまだ言うか。
(4)電気は足りている
・関電は「原発ゼロなら最大電力量は2574万kW/時しかない」と主張しているけど、昨年6月下旬から9月上旬までのサマーシーズン(85日/2040時間)で、需要がオーバーしたのは2040時間のうちの58時間しかない!たったの2.8%!それなのに、政府・関電は電力不足が毎日続き、夏季中ずっと停電対策が必要のように宣伝(っていうか洗脳)している。関電は昨夏の電力使用のピークに210万kW/時が不足したとも言ってるが、だったらこの1年間、アンタらは何をやっていたのかと。東北電力は東新潟火力発電所の資材置き場と駐車場を使って、たった1年で34万kW/時のLNG(液化天然ガス)火力発電所5号機を完成させた。関電もそれを6基建てていればピークに対応できたのに、最初から原発を再稼働させるつもりで無策のまま今日に至った。
・では、全国はどうか。企業などの自家発電全国総量は5373万kW/時あり、これは東電1社分の供給量に匹敵する。さらに、電力会社が大口消費者と契約している「需給調整契約」(電力不足時にピークカットする代わりに、平常時の電気料金を大幅割引する契約)の総電力量が、原発5基分(505万kW/時)ある。契約通りカットするだけで電力不足は起きないうえ、大口契約者の大半は自家発電設備を持っているので大混乱にならない。企業の非常用電源も2300万kW/時眠っており、こうした埋蔵電力を活用すれば、原発ナシでも今夏は電力不足にならない。(週刊ポスト4月27日号)
・ビジネス誌“週刊ダイヤモンド”は電力不足どころか「電力余り」の実態を指摘。原発ゼロの場合、西日本6社合計の供給量は1万114万kW/時。一方、昨年8月の実際の需要量は9767万kW/時。これだけでも足りているうえ、同誌が各社資料を計算するとピーク時でも約1500万kW/時の供給余力を持っていることが判明し、「電力会社の言う電力不足には、数字的根拠がない」と断罪。
/ここまで読んで、政府・電力会社に意思を伝えておこうと思う人は、29日18時〜19時半に首相官邸前(地図)か大阪の関西電力本店前(地図)に集まりましょう!
 6月27日…大飯原発の炉心に7/1に火が入る。その直前となる29日(金)に、先週に続いて東京・官邸前と大阪・関電本店前で同時抗議運動を決行!NHKがまったく報道しないので、有志がヘリをチャーターして空撮し、ネットで流すとのこと!政府・電力会社だけじゃなく、今や戦前のような政府広報機関に成り果てたメディアに対する抗議にもなりつつある。
●先週(22日)の東京・官邸前抗議集会の様子(6分)。移動撮影をしているので、ものすごい人数がいるのが分かる!巨大労組の組織動員はなく、個人が自然発生的に集まっているのが画期的。東京のド真ン中にこれほどの群衆が集まっているのに、報道しなかったNHKは恥を知れ。
●同じく22日の大阪・関電本店前抗議集会の様子(1分15秒)。この動画は先週、僕が自分で撮影してきたもの。こちらもメディアではほぼ黙殺に近い扱いだった。大飯原発は関電の原発なんだから、関西の新聞社はトップで報じろって思う。
6月22日、大阪の関電本店前
にて。次回は29日18時〜19時半
「再稼働反対」コールが
鳴り響く。子連れも多かった
※日本を代表するポップアーティストの1人、奈良美智さんがツイッターで「僕にはいくつかNO NUKESと描かれた絵があるけど、プラカードに使ってもらって構わない」と発言したことから、現地には奈良さんの絵がたくさん揺れていた!
//今日は電力会社の株主総会が全国であり、関電や東電など7会社で株主が「脱原発」を提案したがすべて否決された。
 6月26日…消費増税法案、衆院で民主、自民、公明の賛成により可決。賛成363票、反対96票。2年後に税率8%、3年後に10%。狂気!過去の税率アップでは消費が冷え込み、税収は増えるどころか減ってしまったのに!事業仕分けは2年間行われてないし、無駄金の象徴となっている“天下り”は、根絶されるどころか、今月も原発行政を推進してきた経産省の望月元事務次官が、原発メーカー「日立製作所」の社外取締役に天下っている。膨大な使途不明金が出ている特別会計はほとんど手付かず。やるべきことをやって、最後の手段として増税が出てくるなら理屈として分かるけど、「増税先行で他は全部後回し」に納得出来る訳がない。“民主党の良心”と信じていた馬淵議員と長妻議員が増税に賛成票を入れたのは本当にショック。もう党首候補クラスで信頼できる議員は皆無。野田は「増税法案に反対した者には厳罰で挑む」と言うが、反対した議員は国民との約束を守った。野田一派は国民に対して造反した訳で、自分はマニフェストを破っておいて、どの口からそんな言葉を吐くのかと憤怒爆発。※ドヤ顔で「党に逆らった議員は厳しく処罰すべし」とテレビカメラに言い放っていた花咲宏基議員、岸本周平議員。今後、あの顔を見るだけで僕は反吐が出そうになるだろう。民主主義の先進国、欧州の政党の常識は、「マニフェストに書いたことは意地でも実現する、だが書かなかったことは勝手にやらない」というもの。民主党は書いたことを何もやらず、書いてないことばかりひたすら血道を上げている。
//漫画家・黒鉄ヒロシ氏「こんなひどい、えたいの知れない政党がこの世にあるのかと驚いた。マニフェストとは何だったのか。民主党は嘘つきなのではなく、単に頭が悪かっただけだったことが分かり、国民は唖然としている」。
 6月25日…明日、消費税増税法案の採決が行われる可能性が濃厚。今の民主党は、総選挙で投票を集めた民主党とは、まったく別の政党に成り果てている。野田も輿石も前原も、増税したいなら民主党を出て新党を作ってやればいい。なんで、国民とのマニフェストを守ろうとする議員がペナルティーの対象となり、マニフェストを破る議員が偉そうに振る舞うのか。僕は民主の小沢議員を全面的に支持している訳じゃないけど、こと消費税に関しては“筋”を通そうとする小沢派を心から応援したい。賛成票を入れるような大嘘つきの民主党議員は、名前をメモって一生軽蔑するし、2度とその政治家の言葉を信用しない。
 6月24日…昨年3月のフクイチ事故以降、僕は当日記で何度か脱原発の発言を繰り返してきたけど、それらの意見の「まとめページ」的なものを作成することはなかった。そこまでしなくなって、再稼働などある訳ないと思っていたからだ。住民の大量移住や自殺者まで出すような、あれだけ大きな事故が起きたうえ、電力会社のズサンな安全対策や、政治家・御用学者との癒着など利権まみれの構造が明かになった以上、日本の原発は役目を終えたと信じていた。2度も安全神話に国民は騙されることはないと…。
ところが、わずか1年で大飯原発が再稼働してしまった。まるでフクイチ事故なんて起きなかったかのように。多くの学者が「電力は足りている」と具体的に指摘しているのに、それらを全部無視しての再稼働強行。
今こそ、当サイトとしての主張をまとめたページが必要と思い、『なぜ原発再稼働に反対するのか』を作成&アップ。本当に再稼働が必要なのか、判断する材料に加えて頂けると有難いです!
 6月23日…昨夜の首相官邸前4万人抗議運動を伝えるテレ朝『報道ステーション』の動画(11分)がアップされた!速攻で削除されると思うので、未見の方は是非すぐにご覧を!NHKがまったく伝えようとしないので、この動画で現実に起きていることを多くの人に知って欲しい!※おそらくテレ朝の上層部はこの報道に反対で、だから原発推進派の寺島実郎(化石)を解説者に出すことが、オンエアOKの条件だったと僕は見た。

 6月22日…今夕、大阪・関電本店前の再稼働抗議集会に参加しました。参加者1500人というのは多いのか、少ないのか…。大阪府の人口は886万人。//同時刻に東京・官邸前で行われた抗議集会は、なんと4万5千人!凄い!//NHKの21時のニュースでは、官邸前のも、関電前のも、まったく報道されず…。何のための受信料か。※テレ朝『報道ステーション』はかなりの時間を割いて特集!市民に包囲された官邸から、仏頂面で枝野や細野が出て行くところもカメラで捉えていた。報ステ、やるなぁ。
 6月21日…明日金曜18時から19時半まで、東京の首相官邸前(地図)と大阪の関西電力本店前(地図)で、同時に再稼働反対集会が計画されてます!
/東北の地方新聞、河北新報は震災報道で高い評価を得ている新聞社。その河北新報の社説『“福島”を忘れるつもりか』を読んで、このサイトで反対を叫んでるだけではダメだと痛感。以下は社説からのメモ。
・経過をたどると、まるで福島第1原発事故がなかったかのような錯覚にとらわれる。原発事故で故郷や仕事を失ったままの人たちや、放射性物質の危険にさらされて暮らす人たちの視点は、どこにもうかがえない。
・野田首相は事故への何の反省も示さないまま、この期に及んでなお「安全神話」を振りまく。原発事故の影響は生易しいものではないし、一体いつまで続くのかも分からない。一国のリーダーとして、その重大性をどこまで理解しているのか甚だ疑問。
・具体的な根拠も示さないまま「原発を止めてしまっては社会は立ち行かない」「東日本大震災のような地震と津波が来ても事故は防止できる」などと言ったところで、まったく説得力がない。
・福島県双葉町の井戸川克隆町長いわく「何十年も安全と言われ続けてきた。今回も同じような判断でしかないのかと、非常に残念に思う」。
福島が収束していないのに何の安全対策もしていない大飯を再稼働することを受け入れられる訳がない。一方、政府・関電は大飯原発3号機に続いて4号機も再開準備を開始した。このまま一気になし崩し的に全国の原発を稼働させる腹だろう。
/僕は、日本人は頭が良いから、3年後に安全対策ができるような危険な大飯原発を、よもや再稼働させるとは思っていなかった。「停電になると工場が潰れる」「人工呼吸器が停まる」というけど、今週の台風でも普通に大規模停電が起きており、本当に停電で工場が倒産したり人命に直結する現場では、予備のバッテリーや自家発電で乗り切っている。活断層の巣にある大飯原発で事故が起きたら、琵琶湖も山野も汚染されて近畿は終わり、工場や病院の建物だけが残ることになる。これは大袈裟な話じゃない。もう神話に騙されるのはうんざり。
/東京新聞の必見の記事『大飯原発「5層の防護」3層目まで・国際基準程遠く』。最近すぐに原発関連記事が削除されるので、転載保存します。→
「国際原子力機関(IAEA)は、原発の安全性を保つため「五層の防護」という考え方を示している。五層の防護とは、故障や誤作動を防ぎ、地震や津波などに襲われても炉心溶融のような重大事故にならないよう備えをするのが一〜三層目。事故が起きてしまった場合、いかに事故の被害を最小限に食い止め、住民を被ばくから守るかの備えをするのが四、五層目となる。
大飯原発はどうか。非常用電源の多様化や建屋が浸水しにくいなどの安全向上策はある程度はできたが、それは三層目までのこと。事故が起きた後に重要となる四、五層目の対応は空手形というのが現状だ。
ベント(排気)時に放射性物質の放出を最小限にするフィルターの設置、事故収束に当たる作業員を放射線から守る免震施設の整備などが四層目に当たり、適切に住民を避難させたり、内部被ばくを防ぐヨウ素剤を配ったりするのが五層目。しかし、四層目が達成されそうなのは三年後で、五層目はいつになるか、めども立っていない。原発外で対策拠点となるオフサイトセンターは、いまだに見直し作業の最中。モニタリングポストなど広域に放射線量を監視する体制も整っておらず、福井県の避難計画も近隣の他府県との連携を考えない硬直化した内容のままだ。
首相らは「福島のような津波と地震が襲っても事故は防げる」と胸を張るが、国際基準に照らせば、重要な対策がすっぽり抜け落ちている」。このまま再稼働に踏み切れば、国際基準から逸脱した形になる。
/前述した22日の関電本店前の抗議集会、可能なら僕も参加するつもり。たぶん水色のベビーカーを押して子連れで参加しているので、読者の方、見かけたら声をかけて下さいネ。関電本店はJR、京阪、地下鉄、どれも徒歩圏内。市立科学館&国際美術館の斜め向かい。
/墓巡礼静岡編、もうすぐアップできそう。
 6月20日…東京都議会が本日の本会議で東電の原発稼働の是非を問う住民投票条例案を否決。この住民投票を求めた市民グループは、直接請求に必要な有権者の50分の1(約21万4000人)を大幅に超える約32万人分の有効署名を集めた。この32万人の都民の思いを踏みにじって廃案にした都議は、自民党、公明党、民主党の一部議員など82人。一方、住民投票の実施に賛成したのは民主党の一部と共産党、生活者ネットワーク・みらいの41人だった。つまり、都議会では住民投票に反対している議員が賛成の2倍もいる。自民は「稼働の是非は国が判断すべき」、公明は「二者択一では多様な都民の意思を正しく反映できない」と訴え、石原知事も「国の責任で結論を出すべき」と大反対。そうじゃないだろう!国に任せた結果がこのていたらくであり、原発事故が起きたんじゃないか。国と電力会社が垂れ流す「安全神話」がまったく信用できないことが判明したから、都民の意思表示の場として住民投票を求めているのに、その機会さえ奪ってしまう原発村の議員たち。住民投票で稼働反対派が勝てば、電力会社に安全対策を強化させる大きな圧力になったのに!ちなみに、同様の住民投票条例案を大阪市議会も3月に否決している。この時、橋下氏は「選挙で脱原発派の“維新の会”が圧勝したことで、既に市民の脱原発の思いは証明されたので、わざわざ予算を使って住民投票をする必要はない」と、5万人以上の有効署名を紙屑にした。それにもかかわらず、橋下氏や維新の会が今月になって「再稼働やむなし」に方針転換したわけで、この裏切りはまっこと悪質極まりない。こんなニュースばっかり。都民投票は間接民主制を補完する重要な手段で、拒否は許されない。

住民投票条例案の否決に対して、
傍聴席から非難の声があがると、
「地獄に墜ちろ」のサインを送った
石原都知事。こんな行動をとる男
が日本の首都を治めるトップとは。
画像元/アサヒコム)
 6月19日…大飯原発再稼働の暴挙に怒り狂ってるなか、さっそく大飯原発で作業中に警報がなるトラブル!原因不明の水位低下(5cm)とのこと。最悪なのは、フクイチ事故を教訓に情報公開の迅速さが注視されているのに、関電が発表したのは警報から半日も後(13時間後)ということ。関電いわく「規定では公表するレベルではない」。なんだそりゃ。そういうのは、せめて水位低下の原因が分かったうえで言ってくれ。問題なのは「5cm」という数字ではなく、なぜ下がるはずのない水位が下がっているかだ。その理由も分からないのに、何を開き直っているんだか。これだから信用できないんだ。
 6月18日…14日の日記に「関東・東海巡礼レポその10」をアップ。横浜・鎌倉編の最終回!
//まだ6月なのに大きな台風が接近。近畿上陸は19日夜。
//原発再稼働に関する大量のニュースから、ピックアップするものを厳選中。

 6月17日…13日の日記に「関東・東海巡礼レポその9」をアップしています!鎌倉巡礼に突入!
//ひと晩眠っても1ミリも憤怒収まらず。この国の主権は国民にある!超いい加減な安全対策のまま、原発を再稼働させて国民の生命を危険にさらしていいなんて権利を、アホ首相と民主党のクズ執行部に与えたつもりはない。世論調査と真逆のことをするんだったら、稼働させる前に選挙で可否を問え!野田は政治生命をかけるというが、そんな安っぽい生命などミミズの糞ほどの価値もない。なんで事故と無関係のドイツやスイスが福島原発の教訓を学んで原発全廃に踏み切ったのに、事故を起こした張本人である日本が再稼働するんだ?「少々危険でも停電よりマシ」と関西財界は言ってるけど、福島の現状を見てあれが「少々危険」と思ってるなら、事実認識のトンチンカンさに呆れ果てる。
/僕をさらに憂鬱にさせるのは、民主党と対立している自民党が、さらに原発推進派であるということ。先週、原発の寿命を原則40年にしようとした民主党に対し、自民党は「全ての原発を一律40年にするのはおかしい」とクレームを入れ、40年以上の長期運用へのハードルを下げまくった。民主・自民の原発推進議員は60年運用を視野に入れてる。40年!飛行機で考えてみれば分かりやすい。旅客機は設計段階で寿命20年。どんなに整備をキッチリしていても、40年前のジャンボ旅客機なんて危なっかしくて乗りたくない(玄海原発は36年で想定以上の劣化)。税金についても、デフレなのに消費税増税をしようと愚策を弄している民主・自民。「民主がダメなら自民へ」とは、原発に関しても、消費税についてもならない。かといって小政党では小選挙区制だと死票になる。この我ら日本国民の不幸!
※『なぜ消えた「原発なしでも電力確保」の関電文書』(リンク
 6月16日…本日、午後2時半に関西電力が大飯原子力発電所3号機の運転再開作業に着手。最悪の日。頭に血が上りすぎて、クソッタレとか、とても酷い言葉で首相、福井県知事、おおい町の町長、裏切った関西広域連合の知事どもを罵倒しそうなので、数時間おいてから日記を書きたい。フクイチの事故前なら「御用学者に騙された」「電力会社は嘘をついてた」と弁明できるけど、3.11の事故後はもう「安全神話に騙された」なんて言い訳は通用せんぞ!
//12日の日記に「関東・東海巡礼レポその8」をアップ。

 6月15日…11日の日記に「関東・東海巡礼レポその7」をアップしています。
//この国メディアはどうなっているのか。今夜、官邸前に1万人以上の人々が「原発再稼働反対」を訴えて集まったのに、NHKは完全にスルー!「アジサイが満開」という話題を伝える時間があったら、この群衆のことを報道すべきだろう!?
/このままでは日曜の早朝に大飯原発が動き始めそう。信濃毎日新聞は社説で「チェルノブイリと同じ史上最悪の「レベル7」原発事故が昨年起きたばかりなのに、政府の判断で原発を動かすというのは信じ難い。これで法治国家といえるのだろうか」と怒髪天。※短く良くまとまってます
/ミュージシャン・坂本龍一さんのツイッターからのリンク。16日&17日に、再稼働問題の「最前線」である、おおい町総合運動公園(JR小浜線「若狭本郷」より徒歩5分)に、再稼働反対派が抗議テントを張るとのこと。
 6月14日…(関東・東海巡礼レポその10)
●5/28夕刻。鎌倉霊園を出た一行は次の目的地である浄光明寺へ向かった。同じ鎌倉市だし、距離的には6kmしか離れてないけど、鎌倉駅周辺の大渋滞を突破するため30分かかり、着いたのは16時。浄光明寺は墓地が本堂の裏手と、正面の道を挟んだ路地奥の2カ所あり、僕らが目指したのは飛び地になっている後者。廃寺となった東林寺の敷地が浄光明寺に組み込まれたという。付近には鎌倉時代の貴重な墓がたくさん残っており、歴史を肌で感じることが出来る空間だ。そこに眠っているのが小説家・劇作家・演出家として活躍した井上ひさし氏。30歳で手がけたNHK人形劇『ひょっこりひょうたん島』で放送作家としてブレイクし、75歳で他界するまで100作以上の小説、戯曲を残した。“ねぇムーミンこっち向いて”で知られるムーミン主題歌も氏の作詞。創作のモットーは「難しいことを易しく、易しいことを深く、深いことを面白く」。“遅筆”としても有名で、劇の台本が初演に間に合わないことがしばしばあった。その遅筆をもじり、戒名は「智筆院戯道廈法居士(ちひついんぎどうかほうこじ)」。墓参後、浄光明寺裏山に眠る鎌倉後期の歌人・冷泉為相(れいぜいためすけ)にも巡礼。冷泉為相は百人一首をまとめた藤原定家の孫にあたる。現代に連なる冷泉家の祖だ。
井上ひさし氏は墓地の奥 台座に“ひ”のサイン!
その後、本日最後の巡礼地である北鎌倉の名刹、円覚寺へ駆け込む。最初に境内に建つ空手家・船越義珍(ぎちん)先生の顕彰碑へ。船越先生は世界で最も門下生の多い空手の最大流派“松濤館流”の創始者。沖縄出身で、唐手を空手と改称して世の中へ広めた。顕彰碑に刻まれた言葉は「空手道始祖 松濤船越義珍先生之諭“空手に先手なし”」。先制攻撃でねじ伏せるのではなく、相手が腕力に訴えたときに、初めてこちらが対応(反撃)するというもの。超カッコイイ言葉!現在僕は松濤館流の茶帯。6年前(06年)に入門してからずっと船越先生の墓所を探してきた。ウィキには川崎市に墓があると書いてあったけど、東京の日本空手協会本部も、川崎支部も「そんな話は聞いたことがない」との返事。円覚寺の顕彰碑前では、1968年から半世紀近くも毎年4月29日(命日は26日)に日本空手協会・門下生が集まり手を合わせている。“もしや分骨墓では”と訪れたんだけど、お寺の方いわく「ここに骨はありません」。やはり故郷の沖縄に墓があるのだろうか…。沖縄在住の読者の方、船越義珍先生の墓に関するどんな小さな情報でも結構ですので、教えて頂けると助かります!
円覚寺には小津安二郎監督、木下恵介監督など映画関係者の墓が多い。約10時間の反戦超大作『人間の条件』シリーズを撮った小林正樹監督は妻の田中絹代さんと共に眠っている。僕は絹代さんの墓に2度巡礼しているけど、小林監督も同じ墓とは気づかなかった。今回、墓誌で改めて名を確認し合掌。日本映画史に輝く傑作の感想と感謝の言葉を伝えた。

円覚寺境内に建つ石碑。
縦書きで「空手に先手なし」
小津監督は“無”の一字。
いつ見てもイブシ銀の墓
本日の巡礼はこれにて終了。時計を見ると18時半。レンタカーを20時までに返却しないといけないので、渋滞のことを考えると一息つく時間はない。19時半に関内駅前にてレンタカーを戻し、無事故で帰還したことをK氏&K君と祝った。朝4時から始まった、長い長い1日。約15時間も巡礼していたことに。翌朝も始発で静岡に向かうため、横浜・上大岡のK氏のアパートに転がり込み、いつの間にか失神していた。過酷な行程につき合ってくれたK氏、鎌倉霊園で待っててくれたK君の友情に心から感謝!(つづく。静岡編に突入!)
//ドイツ・ベルリンの日本大使館に、福井の大飯原発再稼働に反対するドイツ市民の署名が約3千人分届けられた。野田首相や西川福井県知事に向けたもの。大阪の真夏の数時間だけ電力事情が厳しいからといって、北半球全体を危険にさらすなということ。周囲の視線を人一倍気にする日本人のメンタリティとして、こういう他国の人々からの再稼働反対の声にハッとする。常識的に考えて、東電が既に大規模な海洋汚染をやっており、国際社会に迷惑をかけているのに、フクイチ原発事故調査の最終報告書も出てなければ、安全対策工事は3年後という状態で再稼働させるなど、ヒンシュクをかって当然。しかも、気象庁は「今夏は一昨年のような猛暑にならない」と発表しており、多くの学者が「電気は足りている」と言ってるのに、この見切り発車。「自分さえよければ良い」という考え方は、本来日本人としてもっとも恥ずべきものではなかったのか。
 6月13日…(関東・東海巡礼レポその9)
●5/28に三浦半島での巡礼を終え鎌倉霊園に到着したのは15時。この超巨大霊園は鎌倉駅から6キロほど離れており、いつもは鎌倉駅前のレンタサイクルを借りるかバスでやって来る。山中にあり、自転車だと長い登り坂を立ちこぎでゼーハー言いながら、そしてすぐ隣りを空荷のダンプが暴走するのにビビリながら向かうことになる。バスの場合は鶴岡八幡宮までのウルトラ大渋滞でフォーエバー・ウェイティングになるので、どちらにしても墓マイラーには試練。今回、初めて東海岸(金沢区)から車で向かい、シュッと到着して感無量に。こんなにラクしていいのかと戸惑うほど。そして川端康成や柔道の神様・三船久蔵が眠る頂上まで、これも車を使ってピューッと到着し、文明の利器に感謝。頂上からの眺めは絶景。視界の彼方まで4万基以上の墓石が連なっている。川端康成の墓参は今回が4度目。ノーベル賞作家という雲の上の人でも、4回目の巡礼になると、気持ち的には“旧知の間柄”。墓石が遠くに見えた時点で「やあやあ川端さん、お久しぶりです」と、自然に親しみをこめた挨拶が出た。ちなみに氏の左隣は詩人の堀口大学。
画面奥の山の方まで墓が
続いている。4万基以上!
川端康成の墓所。日本画家の
東山魁夷が文字を揮毫
続いて斜面中腹に眠る山本周五郎の墓参をした後、僕にとって本日最大の重要人物、杉原千畝(ちうね)の墓所へ。1991年に『知ってるつもり?!』で氏のことを知って以来、20年もお墓を探していた。先月サイト読者の方から情報を頂き、ついに墓前で手を合わせることが出来た!(墓は第29区5側47)
杉原千畝は大戦時の外交官で、駐リトアニア領事代理。ナチスの迫害に苦しみ欧州各地からユダヤ人難民が亡命の為に日本領事館へ殺到した際、杉原千畝は独断で日本の通過ビザを発給し、日本経由で米国へ逃がした。ドイツと同盟を結んでいた日本の外務省は、ヒトラーとの関係悪化を恐れて「ビザ発給禁止」を命じた。だが杉原はビザを出し続けた。領事館が閉鎖され、杉原を乗せたベルリン行きの電車が発車する直前までホームでビザを発給し、約6千人ものユダヤ人難民の命を救った。だが、外務省は杉原の命令無視に激怒し、終戦から4カ月後(戦争が終わっているのに)、杉原はビザ発給の責任を問われて外務省を“解雇”された。「私のしたことは外交官としては間違っていたかもしれない。しかし、私には頼ってきた何千もの人を見殺しにすることはできなかった」「大したことをしたわけではない。当然の事をしただけです」(杉原千畝)。
※杉原のビザで助けられたユダヤ人亡命者アンナ・ミローの言葉「政府の命令に背き、良心に従った杉原さんがいなかったら、私たちの誰も存在しなかった。私たちが歩み続けた暗い道の中で、杉原さんの星だけが輝いていた」。
この鎌倉霊園の墓参中に、ちょっとした奇跡が起きた。前日の青山霊園巡墓会に来ていた23歳の若き墓マイラーK君(僕の知人はなぜかKのイニシャルが多い)と杉原さんの墓前で会えた!K君いわく「杉原さんの墓前にいたらカジポンさんに会えると思いました」。確かに僕はK君に「明日、神奈川を巡礼する。墓参のメインは杉原千畝さん」って話したけれど、何時何分に杉原さんの墓前に行くとは伝えていなかった。それにもかかわらず、僕が杉原さんの墓に到着して2分後にK君がやって来た!彼は鎌倉駅からバスで来たという。もし午前中に久保山墓地でスムーズに吉田茂に会えてれば、K君が到着する前に杉原さんの巡礼を終えて立ち去っていただろうし、レンタカーを借りない場合は到着がもっと遅くなっていたハズ。誤差2分という、ミラクルなタイミングで杉原さんの墓前で合流できたことに仰天した。長年墓参りをしていると、こういう信じ難いような偶然が希にある。15時半、鎌倉霊園を出発し、北鎌倉方面へ向かう。後部座席にK君。ここから日没まで3時間ほど3人で巡礼!

悲願成就!とうとう、尊敬する
杉原千畝さんの墓前へ!
早朝から同行してくれた旧友
K氏(左)と若き墓マイラーK君
(つづく)
//原発再稼働をめぐる攻防、最終局面。「3年後に安全対策が完了する“予定”」という、計画書の紙切れだけで安全宣言。福井の西川知事が政府に要求していたのは、「安全対策」ではなく、「安全神話」だったのか。
//真宗大谷派(東本願寺)が野田首相に抗議。「原発の『安全神話』も『必要神話』も、経済を優先するあまり、人間が創り出した闇」「真宗大谷派は、あらためて大飯原子力発電所はもとより、他の原子力発電所も決して再稼動することのないように、念願するものであります」。真宗大谷派のように多数の門徒を擁する宗教者の発言は大きなインパクトがある。(情報を下さった読者の方、有難うございました)
 6月12日…(関東・東海巡礼レポその8)
●5/28の昼過ぎに横浜市金沢区を出発し、そこから一路南下。レンタカーの運転をK氏に交代してもらい(大助かり!)、三浦半島の南端を目指す。
墓マイラーは基本的に昼食の時間をとらない。17時になると大抵の墓地が閉まるので、朝起きた瞬間から時間との戦いだ。冬など16時半に日没となるため、太陽との競争になる(一日中、太陽をチラ見している)。また、あくまでも「巡礼」であって「観光」ではないので、どんなに時間がなくても、墓前で故人に感謝の言葉を伝える「ソウルトーク」の時間を確保せねばならない。っていうか、食事をする時間があれば、その分ソウルトークを延長したい。これらの理由から、昼食は行儀が悪いけどおにぎりやパンを“歩き食べ”するか、電車・バスの待ち時間に3分で食べて終了となる(北海道は3度目に初めて店に入った。それまでは、せっかく北海道に行ったのにコンビニおにぎり。函館の海鮮丼の旨かったこと!)。
誰かと一緒に墓巡礼する時は、「スミマセン、昼ご飯の時間がないんですけどいいですか」と言い出すタイミングが難しく、いつもドギマギする。ハイウェーの横須賀サービスエリアでトイレ休憩した時に、食堂に入ろうとしたK氏に「嗚呼スミマセン!座って食べる時間は…!」。結局、サンドウィッチやホットドッグを売店で買って、レンタカーでパパッと食べて終わり。海軍カレー、めっさ美味しそうだったなぁ…K氏お許しを。そんなこんなで海岸沿いを車は快調にひた走り、1時間強で三浦霊園に到着した(13時半着)。敷地から海が見え、緑も豊かで、まるで南国のリゾートのような明るい雰囲気。ここに眠っているのが、あの「X JAPAN」のリードギター、hide(1964-1998/享年33)。
山の斜面を切り開いた広い墓地。管理事務所で墓の場所を尋ねると、hide専用の地図をもらえた。つまり、霊園が地図を作っているほど、たくさんのファンが訪れているということ。実際、墓前に行くと既に人がいて、僕らの後からも墓参者が。平日でこれなら、土日はもっと大勢いるだろう。墓前は隙間がないほどファンからの贈り物で埋め尽くされていた!すごい。この墓地が都内や横浜にあるなら、アクセスも簡単だし墓参者が多いのも分かる。でも、近くに鉄道駅はなく、鎌倉近辺からハイウェーを使っても1時間かかる場所。しかも他界から14年も経っている。それなのに、こんなに人が訪れ、新しい花であふれているなんて!hideが急逝したとき、通夜、告別式には約5万人が集まった。戦後の有名人の告別式では美空ひばりや尾崎豊を超えて最多であり、それを裏付けるかのような墓所だった。墓石には遺作となった『HURRY GO ROUND』の歌詞(「身は朽ち果てて思い出の欠片、土に帰り、また花となるでしょう」など)や、愛用のギターのレリーフが刻まれていた。
※「X JAPAN」では名前が大文字の「HIDE」だけど、墓石はソロ活動で使用していた小文字の「hide」。
三浦半島を南下。海が見えて
思わず一時停車。浜辺で深呼吸
hideの墓所。思い思いに
ファンが故人と語り合っている
花、お酒7本、煙草3箱、小さな
ギター2個、ミニカー、ピグモン、
肖像画(ファン作?)もあった
この日は晴天で空が高く、
『ピンクスパイダー』の“あの空
が高すぎたから”を彷彿
『ピンクスパイダー』(3分半/急死する前日のライブ映像)。歌詞が胸熱。クモが空を飛ぼうとして、捕らえた蝶から羽を奪うが、借り物の羽ではうまく飛べず真っ逆さまに墜落していく。だが、諦めずに自力で飛ぼうとした時に!歌の最後は「桃色のくもが空を流れる」で、蜘蛛、雲、どちらでも解釈できるようになっている(歌詞全文)。
14時に三浦霊園を出発し、今度は鎌倉に向かって北上!(つづく)
//コンビニにジョジョキャラのグリコ商品があふれてエキサイト!景品の全主人公切手とメモリアルパネルが欲しくて、クランキー・アイスを5本食べたけど、まったく当たらず。どんどん太ってしまうぜよ!
 6月11日…(関東・東海巡礼レポその7)
●5/28の11時に横浜・久保山墓地で吉田茂の墓巡礼を終え、30分後に金沢区富岡の長昌寺に到着。同寺の本堂脇には、『直木賞』の由来となった作家・直木三十五と、同賞受賞作家の胡桃沢耕史の墓が並んでいる。喉から手が出るほど直木賞に憧れていた胡桃沢は、生前に直木三十五の墓の隣りの敷地をゲット。もし受賞できずに死んだら「恨みをこめてここに眠る」と自身の墓石に刻むつもりだったらしい。すごい執念。墓所獲得の翌年に胡桃沢は直木賞に輝いたことから、墓には恨み節の代わりに『翔』の一文字が誇らしげに彫られていた!
次に向かったのは、今回の巡礼で最も古い時代の人物、源氏一門の源範頼(のりより)。範頼の父は大河『平清盛』で活躍中の源義朝@玉木宏。父は様々な女性と子をもうけており、頼朝が三男、範頼が六男、義経が九男という間柄になる(全員異母兄弟)。範頼が眠る金沢区・太寧寺は、車が入っていけない細いクネクネした路地裏の奥にあり、僕とK氏は車を置いて町内を探し回った。地元の学生に道を尋ね、トンネルをくぐって坂道を駆けあがり、やっとこさ寺を発見。境内の一番奥に範頼一族の墓が並んでいた。範頼は最期が可哀相なので、どうしても墓参りに来たかった。義経は悲劇のヒーローとして有名だけど、平家追討軍の大将は範頼であり、木曾義仲にだって勝利している。平家滅亡後は、義経が死に追いやられたのと同様に、範頼もまた謀反の嫌疑をかけられて伊豆へ流され、その果てに謀殺された。頼朝、非情なり。
正面右が直木三十五、左が
胡桃沢耕史。木洩れ陽がgood
無実なのに頼朝から死に
追いやられた範頼に合掌
範頼の墓参を終え、車までK氏と再びダッシュしようとしたところ、太寧寺の境内に“赤ひげ”と彫られた墓を発見。「うおお!K氏ッ!」。思わず声が上擦った。黒澤映画のファンとして“赤ひげ”の文字をスルーできるハズがない。墓前には2001年に建てられた説明板があった。“赤ひげ”先生こと、江戸中期の医者小川笙船(しょうせん)は、8代将軍吉宗が設置した目安箱に、「貧病人のための無料診療所を幕府が作るべき」と提言。これが採用されて小石川養生所が開設され、小川笙船は初代院長に抜擢された。大岡越前守忠相(!)は笙船の人柄に感銘を受け、幕府の正式な医師(幕医)に推挙したけれど、笙船は高齢を理由に辞退。隠居して江戸から当地に移り住んだ後、89歳まで長寿して江戸にて病没。笙船は海に面した風光明媚な金沢区をこよなく愛し、その遺言によって太寧寺に遺歯が納められた。豊島区・雑司ヶ谷にある小川翁の墓は何度か墓参しているけど、遺歯の墓がここにあるとは知らなかった!こういう、“予期せぬ出会い”は墓マイラーにとってテンションがMAXになる瞬間であり、墓巡礼を続ける強烈なパワー源になる。12時15分、三浦半島へ向けて出発。まだ12時すぎ!なんという濃い1日。
庶民の命を救った江戸
の名医師、小川笙船
「赤ひげ」。墓石の
下半分はまだ新しい
(つづく)
//デンマークの地下鉄の中でコペンハーゲン・フィルのメンバーが、突然グリーグ作曲『朝』(ペール・ギュント組曲)を演奏する動画(2分17秒)、クラシック最高ってなるなぁ。
 6月10日…今夜放映された『平清盛』、平忠正や源為義の最期(斬首)と、それに続く息子達の「我らも早う斬れ!」「(三途の川を渡る)父の後ろ姿が見えるうちに早う!」の咆哮、斬首前の読経と鎌田正清の慟哭連続斬り、凄まじい緊張感があった。また、信西の冷酷さに怒りを感じていたけど、後半に信西の辛さ(「自身の血反吐にまみれて見えない太刀をふるっている」)や彼の覚悟が分かり、清盛と信西がどのように世を変えていくのかさらに興味が湧いた。同時に、そのクライマックスの流れで、為朝の嫡男が元服して名を「頼朝」と改めるシーンが入り超カタルシス。45分しか経ってないけど2時間の映画を観た気分。為義が「殿上人になるという俺の夢を実現し孝行な倅(せがれ)だ」と喜び、息子に首を差し出すくだりに泣けた(小日向さんの名演)。僕にとっては清盛の父・忠盛が貴族に反骨心を見せた第4話「殿上の闇討ち」と並ぶ過去最高の回となった。昨日も書いたけど、必ずこのドラマは高く評価される時代が来る!(ガンダムでさえ最初は低視聴率で打ち切り。ヤマトもそう。視聴率に振り回されず、今回のような神回クオリティをこの先キープすれば歴史に名を残すだろう!)
 6月9日…先日少し触れましたが、京都の墓研究の第一人者で僕が心から尊敬している小川善明先生(63歳)が、京都東山区の墓所をガイドして下さる墓探訪会が6/15(金)にあります。10時半に京阪五条・西大谷からスタート。ベテランのタクシー運転手の方など他の参加者にも京都の“生き字引”という方が。戦国武将、公卿、芸術家など、様々な人物を巡礼するこの企画、平日ではありますが、もし都合のつく方がおられましたら一緒に巡りましょう。めっさ知的好奇心を刺激されマス!参加費は資料代込みで約2千円。6/14の正午までメールにて受け付けます(定員になれば募集終了)。
//明日の『平清盛』は前半クライマックスとなる、保元の乱完結編。平氏も源氏も、つらい選択を迫られる。前回、どうして平清盛も源義朝(玉木宏)も、身内が死罪になることを考えず、遠島(島流し)になることを恐れてばかりいたのか、疑問を感じた人もいると思う。明日の大河で説明があるかも知れないけど、当時の最高刑は遠島だったからだ。“不殺生”を説く仏教が日本に入ってきたことで、敬虔な仏教徒だった嵯峨天皇が、818年に死刑制度を廃止。以降、「保元の乱」まで347年間も死刑は行なわれなかった。約350年も死罪がなければ誰だって遠島が一番重い刑と考える。そういう意味で、身内への死罪の言い渡しに清盛は絶句していた。明日のサブタイトル「叔父を斬る」で既にネタバレになってるけど、清盛は刀を持たされるわけで、相当ハードな局面に立つことになるだろう。お見逃しなく!
※前回の藤原頼長の首に流れ矢が当たるシーンは戦慄した!あのリアルな演出は戦国時代が舞台だった「天地人」「江」にも登場しなかった。凄い。
※先週の視聴率、W杯の予選が裏にあったとはいえ、関西地区は大河史上最低記録となる9.2%でついに一桁。関東は11%。僕にとっては一週間で最も楽しみにしている番組なので、制作現場の士気が心配。ゴッホだって生前は絵が1枚しか売れなかった。『清盛』は必ず評価される作品になるはず!
※NHKがダメなところは、番宣スポットでハイライトを見せまくってしまうこと。特に「保元の乱」の前が酷く、3週先がどうなるかまで見せていた。今から戦が始まり、どちらが勝つか分からないという時に、誰が裏切り、誰が負けるかまで、すべてネタバレ!何を考えているのやら。興味をひきたい気持ちは分かるけど、関ヶ原や大阪の陣と違って、保元の乱や平治の乱は細かい勝敗を知らない人が多いんだから、その辺をよく考えて(涙)。
//7日の日記に巡礼レポ神奈川編の2回目をアップ!
 6月8日…6日の日記に巡礼レポ神奈川編の初回をアップ。続きを鋭意執筆中。
//野田首相の再稼働要請スピーチ、ロクな根拠も示さず「大飯原発は安全」の連呼に、聞いててうんざり。さんざん専門家から具体的に危険性を指摘されているのに、それらには何も答えず、福島の事故を引き起こした原子力安全・保安院(原発マフィア)の安全基準をパスしたという、その一点で再稼働を強行しようとする姿、その浅薄さに恐怖すら感じる。この首相は危険すぎる。
一昨日には、新たに「大飯原発で地表がずれる可能性」が発覚。福井の大飯原発は、敷地内に軟弱な断層(破砕帯)が走っており、これが近くの活断層と連動して地表がずれる可能性があると分かったんだ。渡辺満久東洋大教授(変動地形学)は「原子炉直下を通る破砕帯もあり、早急に現地調査すべき」と訴えている。地表がずれると様々な配管が外れて至るところから放射性物質が漏れ出す。そもそもそんな土地は、法的に原発の立地場所として不適格であり、再稼働どころか即廃炉となってしかるべきもの。もっとメディアはこの件を突っ込んでくれ!
 6月7日…(関東・東海巡礼レポその6)
●5/28朝7時に神奈川鶴見の総持寺の巡礼を終え、そこから30分歩いて東漸寺(とうぜんじ)に到着。僕が墓巡礼を続けているのは恩人に感謝を伝える為であり、そのレポをサイトに発表するのは、歴史の教科書に載っておらず、知名度が高くない人物にも、素晴らしい人がたくさんいることを伝えたいから。例えば、今から紹介する東漸寺に墓がある大川常吉!関東大震災後の直後、官憲や陸軍の一部は朝鮮人の独立運動家(当時は日本領土)や社会主義者を摘発、殺害する好機として混乱を利用し、アナキストの大杉栄、伊藤野枝は憲兵に、社会主義者、労働運動指導者ら13人は陸軍に虐殺された。内務大臣、警視総監、警視庁官房主事(後の読売社長・正力松太郎)らは、軍と警察を通して「暴徒化した朝鮮人が井戸に毒を入れ、放火して回っている」「爆弾を持っている」というデマを日本中に流し、市民自警団が血眼になって朝鮮人を探した。朝鮮人は日本語の「ジュ」の発音が苦手で「チュ」と言ってしまうことから、自警団は朝鮮人らしい人間を見つけては「15円55銭」と発音させ、うまく言えなかった者をその場で処刑、又はリンチにした。死者数は内務省が231人としているが、当時の吉野作造法学博士は2613人余、半島系新聞が6661人としている。また、方言を話す地方出身の日本人や聾唖者(聴覚障害者)も、朝鮮人と誤解されて59名が殺害されており、女子・子供を含む在日中国人200余名も殺害されている。千葉では香川県の薬売り行商人15名のうち妊婦・子供を含む9名が、讃岐弁を聞き慣れない自警団によって朝鮮人と判断され虐殺された。もうムチャクチャな心理状態だ。実際に逮捕された朝鮮人の犯罪者もいたけど、誰も「井戸に毒」なんか入れてない。
このように異常な空気の中で、朝鮮人を虐殺から懸命に救おうとした日本人がいた。それが鶴見警察署長・大川常吉。大川署長は近隣の朝鮮人300人を暴徒から守るため署内にかくまった。興奮した千人の群衆が「朝鮮人を殺せ!」と警察署に殺到すると、大川署長は大声で一喝。「朝鮮人が毒を入れたという井戸の水を持ってこい。私が目の前で飲む。異状があれば朝鮮人は諸君に引き渡す。異状が無ければ私に預けよ!」「朝鮮人を殺す前に、まずこの大川を殺せ!」。一升ビンの井戸水を飲み干した大川署長の対応に、群衆は理性を取り戻して引きあげた--。現在、東漸寺の本堂前には在日の人が感謝を込めて建てた石碑『故大川常吉之碑』がある。大川署長の墓所はネットでは不明だったので、東漸寺の住職なら何かご存知かもと質問してみた。住職「大川さんのお墓ならココですよ」。うおお!マジですか!予定になかった大川署長の墓参が出来て感無量。墓前で勇気ある行為に感動したことを伝えた。
大川署長を讃える
石碑(東漸寺
シンドラーや杉原
千畝と通じる生き方
次に向かった横浜
中華義荘。華僑墓地
東漸寺で墓参を終えた時点で8時。近くに半日2500円という激安レンタカーがあったので店舗へ行くと「事前に予約しないと車がない」。うーん、残念。僕がションボリしているのを見たK氏が、「今日1日の2人分の交通費やタクシー利用の可能性を考えると、8千円のレンタカーでも割り勘したら変わらないんじゃない?」と優しい提案。これで踏ん切りがつき、関内(かんない)駅の近くでレンタカーのマーチをゲットし(日産の会員なので7千円でいけた!)、9時には横浜市中区の中華義荘、通称南京墓地に到着した。中華義荘は国内最大の華僑(在日中国人)の墓地。明治に横浜外国人墓地から改葬され、近代の横浜市内の建物では最古となる(参考リンク)。中国式の赤い門をくぐって中に入るとそこはもう完全に中国。観光用の中華街ではなく、リアル中国文化。墓前に青色のシーサー(唐獅子)がいたり、休憩所には中国語が溢れる。墓地の一番奥に関東大震災の供養塔が一面に並んでおり、異国の地で天災によって命を失った人々に手を合わせた。
赤が基調の中国式建物。
スピーカーから中国語の
お経(?)がずっと流れてた
地蔵王菩薩。日本人には
馴染みのない菩薩だけど、
中国では幅広く信仰されてる
30分滞在し、西区の久保山墓地へ10時に到着。ここには吉田茂元首相が眠っている。昨年都内の青山霊園から改葬された。広大な久保山墓地は1万4千基の墓を擁しており、僕がどんなに巡礼ターミネーターでも自力で探し出すことは200%不可能。リンク先の光景にビックリすると思う。管理事務所に場所を聞きに行って卒倒しかけた。なんと「月曜休業」の貼り紙!ギャース!K氏と「いったいどうすれば…」としばし呆然。だがすぐに気を取り戻す。この展開は過去に、国内でも海外でも経験している。こういう時は墓地周囲の石材屋さんや花屋さんにGOだ!今回大ピンチを救って下さったのは「花塚石材店」の皆さん。墓地全体の区画地図を持っておられ、コピーした上で蛍光ペンで効率の良い巡礼ルートをマーキングして下さった!(お忙しいのに本当に有難うございました!)。吉田茂の墓は迷路のような場所にあり、口で説明できるものじゃなかった。地図がなければまず到達出来なかった。K氏と墓前にたどり着いたとき、「奇跡だ!」と2人で思わず固い握手。吉田茂は外交官時代に国際事情に精通していたことから、ナチスとの日独防共協定に反対し、日米開戦にも抗議。その為に逮捕され、戦時中は陸軍刑務所の中だった。あの時代に軍の方針に反対するのは文字通り命がけのこと。投獄を恐れず開戦反対を訴えたことに敬意を表し合掌!
久保山墓地。視界の
彼方まで、墓、墓、墓!
吉田茂元首相。間違いなく
巡礼難易度S級!(涙)
この時点でまだ11時前。4時スタートなので1日が長い。神奈川編は全3回の予定だったけど、4回になりそう。
 6月6日…(関東・東海巡礼レポその5)
●5/28午前3時50分、豪快なイビキが轟く渋谷のネットカフェをチェックアウト。山手線始発まで1時間あり、店員さんから「まだ2時間ほど(この料金で)滞在できますよ」と言われたけど、夏至が近いこの時期、朝4時から既に墓巡礼可能な明るさになっているので1秒も無駄に出来ない。最初に向かったのは渋谷区役所に隣接した「二・二六事件慰霊像」。渋谷区役所一帯は戦前に陸軍刑務所があり、慰霊像の立つ場所は処刑場の一角だった。この慰霊像は、二・二六事件で殺害された高橋是清蔵相(軍事費抑制を主張)などの閣僚、首相官邸他で殉職した5人の警官だけでなく、事件を起こして自決・刑死した青年将校約20人の魂も慰霊の対象としており、あの悲劇に関連したすべての死者を弔うものだ。渋谷センター街の近くにこういう場所があることは意外と知られていない。その後渋谷駅から4時49分の始発に乗って品川経由で神奈川横浜市へ。



渋谷区役所の時計。
4時13分、もう明るい
二・二六事件慰霊
像。1965年建立
入って来た始発は座る
場所ナシ。さすが東京
横浜市の鶴見駅に着いたのは5時20分。この日は神奈川在住の旧友K氏(昨日のK氏とは別)が、仕事を調整して1日つき合ってくれることになっており、総持寺の山門に6時集合予定だった。前日までレンタカーを使うか公共交通で巡るか迷った。三浦半島以外はどの墓所も駅から2キロ以内なので、電車で巡礼可能。でも、待ち時間などロスタイムを考えると、レンタカーも捨てがたかった(最近は1日3千円の格安車もある)。取りあえず駅近くのレンタカー屋で相場を聞くと、1日8500円!高ッ!断念して総持寺へ。
総持寺は福井の永平寺と並ぶ高名な修行寺で学僧がいっぱい。僕は声を大にして言いたい。総持寺は素晴らしいお寺だと!理由は3つ。(1)墓地が24時間フリーエントリー制。都会の多くの霊園、寺墓地は開門時間が決まってるけど、総持寺はフリーダム!だから5時台であろうと日没後であろうと墓参可能。一般人に墓参りを許さない京都・大徳寺の塔頭(小寺院)は見習って欲しい!※特に日本中の墓マイラー&戦国ファンの恨み・怒りを集めている三玄院!せめて石田三成、古田織部の命日だけでも開けて!(2)お寺の人が優しい!総持寺には3度訪れているけど、総受付のお坊さんはいつも丁寧にお墓の場所を調べてくれるし、僕が大きなリュックを背負っていると「預かりましょうか?」と声をかけてくれた!(3)石原裕次郎の墓は奥の方にあるけど、曲がり角ごとに標識があって迷わない。サポート完璧!等々。6時前に着いたので、ケータイもあることだし先に墓巡礼を開始。最初に後醍醐天皇(南朝)の霊廟へ。足利軍に都を追われ吉野に散った後醍醐天皇だけど、総持寺と縁が深く吉野以外に当地にも霊廟がある。
続いてアントニオ猪木さんの生前墓へ。後醍醐帝霊廟のすぐ近くにあり、猪木家の正面には「利休以来の大茶人」と称された三井財閥の益田孝、隣りには海軍中将の大西瀧治郎が眠る。神風特攻隊の作戦を指揮し、「俺も後から行く」の約束を守って敗戦翌日に割腹自決した(介錯なし)。墓碑には「英霊善く戦ひたり感謝す。(略)吾、死を以て旧部下とその遺族に謝せんとす」など遺書全文が彫られていた。神風の現実を知ると特攻作戦を到底美化できないけど、のうのうと生き残った軍高官がいるなか、少なくとも大西中将は責任をとった。
ここでK氏と合流。総持寺の墓は著名人が多く、2人で巡礼を続ける。次に国際法学者・元国際連盟日本代表で戦前に国際司法裁判所の所長となった安達峰一郎の墓へ。安達はまだアジア人に対する人種差別があった時代に、判事選挙で最高得票(国際連盟加盟国52カ国中49カ国)で当選したことからも、その人望の高さがよく分かる。安達は国家間の紛争を、戦争ではなく国際法によって解決する組織作りに生涯を捧げた。だが、日本は満州事変を起こし、国際連盟脱退を表明。安達は苦悩し、心臓内膜炎で翌年に他界した。「世界の良心」と謳われた安達をオランダは“国葬”で弔った。新渡戸稲造いわく「安達の舌は国宝だ」。
“猪木家之墓”と彫られている。
生前墓は縁起が良いらしい

戦前にオランダで国葬された
安達峰一郎。日本はそのオラ
ンダともアジアで戦争することに
続けて芦田均元首相、清浦奎吾元首相に手を合わせ、日本の近代女優第一号の川上貞奴(さだやっこ)の墓前へ。“日本一の芸妓”と呼ばれ、明治時代に海外巡業で大成功を収め、ピカソ、ドビュッシー、アンドレ・ジードらを虜にした。フランス大統領も貞奴を官邸園遊会にも招くほどファンに。総持寺巡礼の最後は“裕ちゃん”と呼ばれ親しまれた石原裕次郎。昭和30年代に花形スターとなり、入院時の見舞い客は1万2000人、手紙5000通、花束2000束、千羽鶴1000束!「裕ちゃんの墓」と書かれた矢印付きの看板が墓地のあちこちに建っているので、地図は必要ないほど。墓前には喫煙所があり、“石原軍団”の渡哲也や舘ひろしが、ここで煙草を片手にボスと語り合うのだろう。常にたくさんの花が供えられている。1時間で総持寺巡礼を終え7時に山門を出た。
明治に欧米でスターとなった
川上貞奴。生涯が大河ドラマに
石原裕次郎。花はすべて
新しく、一輪も枯れていない!
(つづく・神奈川は墓参した人物が多く全3回を予定)
//「火星年代記」「華氏451度」で知られる米SF作家レイ・ブラッドベリ死去の速報。享年91。作品数は500作以上。日本にもファンがたくさんいる。冥福を祈ります。※ハリウッドのM・モンローやナタリー・ウッド、ビリー・ワイルダー、ジャック・レモンらが眠る墓地に、氏の生前墓があった。 

レイ・ブラッドベリ(生前墓) 「華氏451の作者」とあった
 6月5日…明日6日は、金星が太陽の前を横切る「金星の太陽面通過」。非常に珍しい天体現象で、次回は105年後。今世紀最後のチャンス。“金星通過”は午前7時10分ごろに始まり、午後1時47分に終了。太陽の左側から入り、太陽の右下から抜けていくとのこと。日食グラス再登場!
//本日午前9時55分からのフジテレビ『ノンストップ!』を見て、当サイトに訪問された方、ようこそ!墓巡礼コーナーはコチラのページです!51カ国、1650人が待っています!
//3日&4日の日記につくば方面や青山の巡礼レポをアップ済みです!
 6月4日…(関東・東海巡礼レポその4)
●5/27つくばエクスプレスで南下して都内の東京メトロ・江戸川橋に着いたのが11時20分。この付近で2カ所巡礼。13時から六本木の青山霊園で全国歴史研究会墓碑研究部会が主催する巡墓会があるので、地図を見ながらダッシュで日輪寺へ。寺墓地の一番奥に日本を代表する世界的作曲家・武満徹さんが眠っていた。オーケストラと和楽器(琵琶、尺八)という洋邦を融合させた意欲作『ノヴェンバー・ステップス』や、我が愛する黒澤映画『乱』『どでんすかでん』のサントラなど膨大な映画音楽を担当された。『ノヴェンバー・ステップス』は僕の生まれた1967年に発表され、しかも11月(ノヴェンバー)生まれであることから、一方的に絆を感じており、墓参できて本当に嬉しい。墓石には氏の作品名である『遠い呼び声の彼方へ』の文字が刻まれていた。
続けて護国寺に向かい、隣接する豊島岡(としまがおか)墓地へ。こちらには戦後最初の内閣で第43代首相に就いた久邇宮稔彦王(ひがしくにのみや なるひこおう)が眠っている。日本史上唯一の皇族首相で、敗戦後、8月末までに国内を「降伏」で統一し、GHQに国民が危害を加えないようにし、武装解除を速やかに実現した。戦前にフランス陸軍大を卒業しており、内外の国力差を熟知し、当初から日米開戦に反対していた。皇族でありながら自由主義者で六十年安保闘争では岸信介首相に退陣勧告している。フランス留学時代にはあのモネに絵を習ったといい、是非墓参したかった。だがしかし!豊島岡墓地は皇族専用の墓地で、一般市民は入ることができない。非公開というのは分かっていたので守衛さんにお墓の形と方向だけ聞いて、外から遙拝するつもりだった。だが、守衛さんすらいないではないか!ガーン。完全に門は閉ざされており、取り付く島もなし。護国寺の交番で“事情”を話すと、守衛さんは墓地の中に常駐していて、皇族が墓参する際に宮内庁から守衛室に連絡が入り、内側から門を開けるとのこと。お巡りさんいわく「なんとか宮内庁を説得して開けてもらうか、皇族の一員になるしかない」。うおお、前者はともかく、後者のハードルが高すぎる!もしもこの文章を皇族の方が読まれていたら、是非墓参に同行させて下さい(涙)。
「遠い呼び声の彼方へ」の
文字に、青空と雲が映り
込んでいる武満徹さんの墓
固く門が閉ざされた豊島岡
墓地。年に一度だけでも
市民の墓参を許可して欲しい
13時の集合時間直前に青山霊園へ到着。事務所でリュックを預かってもらい、身軽になって霊園中央の交差点へ。広大な墓地で、走っても走っても交差点に着かない。ゼーハー言いながら13時すぎに合流できた。歴研墓碑研究部会の巡墓会に参加するのは、染井霊園、谷中霊園×2に続いて4回目。毎回、近代史の隠れた偉人に会えるので、大阪から夜行バスで馳せ参じている。今回はフジテレビ『ノンストップ!』の取材班が同行していて、僕は参加者の1人としてインタビューをされたんだけど、途中から「ピンマイクを付けて下さい」という話になった。そして、巡墓会の最後に、急遽、大久保利通や斎藤茂吉の墓を案内することに。フジの佐野さんというラグビー選手のようなアナウンサーといろいろ話した。向こうが年上と思っていたら、僕より4歳も年下でびっくり。佐野アナは全然ギラギラしたところがなく、何も意見を押し付けず、相手の言葉をよく聞こうとするオーラが出ていたので好感を持った(マスコミにはそうじゃない人が多いので)。
フジの取材班が巡礼に同行。
13時から17時半まで彼らも
しっかり“墓マイラー”してました
佐野アナ。収録後に知った
んだけど東京では有名な
人とのこと!熱い人だった
『坂の上の雲』に登場した
日本騎兵の父・秋山好古
元新選組隊士・加納鷲雄の
墓前で釣洋一先生が解説!




フジの人に案内した大久保卿。
僕は西郷ファンだけど、大久保
は決して悪党じゃない。彼には
彼の大義があった。頑張ってた
墓前に碁石!
ここで卿と碁を
やったのか〜!

大久保卿の暗殺
に巻き込まれた
馬と御者の墓も
隣りにある(>_<)
新政府に利用され、ニセ官軍
として非業の死を遂げた
相楽総三。可哀相すぎる…

ビタミンの父・
高木兼寛。海軍
カレーも考案

午後9時。渋谷
のネットカフェに。
そして3時50分に
チェックアウト!

今回も巡墓会は素晴らしい内容だった。次回は11月下旬。今から楽しみ!主催者スタッフの皆さん、本当にお疲れさま&充実した時間を有難うございました!フジの収録は、その場で突然決まったことなので、質問など事前に何も聞かされておらず、まったく準備できていなかった。マイクを向けられると分かっていたら、もっと言いたいことを整理しておけたのになぁ(どちらにしろ緊張で真っ白になっていたと思うけど、汗)。18時から青山の居酒屋で懇親会があり、墓トークに花が咲いた。翌朝は始発の1時間前に行動開始予定なので、21時に懇親会を抜けて渋谷に移動。そのままネットカフェに号沈!と言いたいところだけど、凄まじいイビキの爆音が隣室から聞こえ、歯ぎしり音が空気を裂き、1時に目が覚めその後一睡もできず。ギャース!!※たまらず録音(33秒)これを深夜1時から明け方までッスよ。生理現象だから仕方がないんだけどね(涙)。
 6月3日…(関東・東海巡礼レポその3)
●5/27午前4時すぎに起床しS氏に市川大野駅まで送っていただく。始発で東武鉄道の川間駅へ向かい、6時20分にK氏(つくば市在住)と合流。駅を出る前にケータイで車の特徴を尋ねると、「ロータリーに僕の車しかないので分かると思います」。はたしてロータリーに出ると、黄色いスポーツ・カーが停まっていた。ホンダが誇る「CR-Z」だ。それも黄色の限定車!“あの車のハズはないけど、1台しかないし…”と半信半疑で近づくと、「カジポンさん、お早うございます」。ヒョエ〜!44年生きてて、初めて乗車するスポーツ・カー。助手席に座ると、リクライニングかと思うくらい傾斜があり、テンションがマックスに。走行中の車内はエンジン音が殆ど聞こえず、信号で停車すると自動でアイドリング停止。エコな運転をするとモニターがグリーンのランプになったり、ブースターボタン(?)を押すとマッドマックスのマシンのように加速装置が作動。いやはや燃えました。そして6時50分、千葉県北部、栃木との県境に近い野田市・実相寺に到着。いわゆるテーマパークや遊園地と違って、お寺は7時前から既に山門が開いているのが墓マイラーには有難い。巡礼2日目、最初のお墓は鈴木貫太郎海軍大将。海軍穏健派で軍縮を支持した為に、急進派青年将校から売国奴扱いされ、「二・二六事件」でターゲットとなり複数の銃弾を撃ち込まれた。トドメをさされる直前に妻が盾になったことから、反乱軍は発砲を止めて立ち去り一命を取り留めた。9年後、終戦直前に歴代最高齢77才で首相に就任。原爆投下後の御前会議では、「徹底抗戦」「1億総玉砕」を叫ぶ陸軍をおさえてポツダム宣言を受諾し、戦争を終わらせた。
このまま宇宙にさえ
行けそうだった!(☆o☆)
鈴木貫太郎元首相の墓(左)。
太平洋戦争を終結させた
墓所の近くには鈴木貫太郎記念館(入場無料!)があったけれど、さすがに7時ではまだ開いておらず。敷地内の「終焉之地碑」は吉田茂が筆をとっていた。その後、結城市に移動し幕府老中・水野忠邦&歴代水野家の墓域へ。7時45分現地到着。カーナビには墓地が表示されていたけど、農村地帯で細い農道があるなど、混乱してグルグル周辺を探し回った。やがて「こんなところに!」と驚くような水田のド真ン中に、浮島状態の水野家墓所が見えた。車を降りて墓域に近づくと、絶句するような光景が視界に広がってきた。震災で凄まじい被害を受けていたのだ。
田んぼの向こうに見えるのが
水野家墓所。小島みたい!
鉄のフェンスがあり得ない
曲がり方をしている…
水野忠邦は天保の改革の指導者。12代将軍家慶の下で幕政改革を断行。幕臣にワイロや不正が横行していた為、幕府高官を含む962人を処罰し、代わりに遠山景元(遠山の金さん!)を町奉行に任命するなど人事刷新を図った。高騰する物価を下げる為に独占業者(株仲間)を解散させ自由競争を導入したり、贅沢を禁じて倹約を徹底。ところが、やることなすこと全て裏目に…。緊縮策で経済は冷え込み、歌舞伎を弾圧(7代団十郎を江戸追放)して庶民の怒りを買い、失脚後には民衆に私邸を襲撃されている(歌麿など浮世絵師まで処罰、そりゃ人々は怒るわ)。それもあって、これまで僕は墓参しなかった。でも、政治改革の情熱が空回りしただけで、自身が悪徳を行って私財を蓄えた訳でもないし、あえて恨まれ役をかって財政再建に燃えたのは、責任感の強さの証でもある。そう感じて今回巡礼した。墓前で僕は目を疑った。墓が震災で斜めになり名前が正面を向いていない…!これにはK氏も仰天。
老中・水野忠邦の墓。墓前の
石灯籠は地震で倒壊したまま
重く巨大な墓石が台座と
こんなにズレている…
画像では分かり難いけど、忠邦公の墓は人間の身長よりデカい巨大墓。それがズレている。息を呑んだ。でも、忠邦公は他の歴代墓に比べると一番マシな方だった。水野家初代忠元は上部が落下して2つに折れ、5代忠之(老中)に至っては、根元まで“完全倒壊”し、影も形もなくなっていた。東北地方だけでなく、茨城県もまた大きな被害を受けていることを痛感した。※水野家墓所360度動画(25秒)
水野忠之の墓は門しかない。
3月11日で時間が止まっている
すべて粉々になってしまった。
しかも名前を下に倒壊…
この水野家歴代墓所には11基の墓が並ぶが、すべてが何らかの被害を受けている。忠之公のように完全倒壊した墓は6基…。茨城県は当墓所を史跡指定している。せめて忠邦公の墓だけでも正面に向けてあげて欲しい。そして、できればうつ伏せの墓を仰向けに。震災から1年を経過しても、まったく手付かずで放置されているのはあまりに痛々しい…。※9代忠鼎(ただかね)だけは灯籠の倒壊だけで済んだ。これは台座が亀趺(きふ)という亀の形であり、接合部がカーブしているので横揺れに耐えたと思われる。亀趺墓にこんな耐震性のメリットがあったとは!
/続いてK氏と最後の目的地、つくばみらい市の専称寺に建つ探検家・間宮林蔵の墓へ。途中、豊田城や下妻の暴走族軍団(バイク100台、リアル下妻物語)の横を通過し、9時40分に到着。現地は間宮林蔵の故郷で、樺太探検に出発する前に、“生きて戻れぬかも”と自ら墓を建立した。お寺の近所に生家と記念館、銅像もある。地元の英雄だ。


忠鼎公は台座の
甲羅が曲がっている
ので揺れに強い
間宮林蔵の生家。
併設の記念館も
無料で見学可能
自分の墓を建てて
から探検に出る、
その覚悟に脱帽!
K氏には10時半につくばエクスプレス・守谷駅に送っていただいた。6時半から4時間で離れた3カ所を巡れたのは“黄色い稲妻”CR-Z&K氏のドライビング・テクニックのおかげ。一生乗る機会がなかったかも知れないスポーツ・カーに乗車できたのも貴重な体験となった。K氏は20代後半。僕のサイトをジョジョ立ちで知ったといい、ジョジョがなければK氏と出会うこともなかったと思うと、運命の不思議を感じる。この奇跡に感謝!(つづく。午後は都内へ!)
//4日夜は部分月食。午後8時に4割が欠けるとのこと。※大阪は曇天でござった…。
 6月2日…今日は巡礼レポを1回休んで2人の巨匠の訃報について記します。先月22日に音楽評論家の吉田秀和さんが98歳で、そして29日に映画監督の新藤兼人さんが100歳で逝去。どちらも長寿ということもあり、巨星堕つという心持ち。
/追悼の意味を込めて、かつてメモした吉田秀和さんの言葉から、以下に幾つかピックアップ。
・戦時中の連日の東京空襲を振り返って--「台所の裏に穴を掘り、そこにいっぱい本を詰め込んだブリキの缶を入れ、さらに何重もの紙で包んで板を重ねてくくったフォーレのレコード・アルバムを重ね、その上に土を盛った。(終戦という)そんな日の来ることに確信を持っていたわけで はない。しかしもし、これをゆっくり聴ける日が来た時、これがなかったら、取り返しのつかない悲しみと後悔を味わうことになるだろうと考えたからだ」
・「芸術というものは手仕事で成り立っているんですよ。詩人ポール・ヴァレリーが画家ドガについて語った有名な話がある。 ヴァレリーは若い頃にドガと知り合った。ある時、屋外で樹を描いているドガと出会うんだけど、ドガが葉っぱの一つ一つをとても細かく丁寧に描いていたの で、思わず“一つ一つ描くなんて、絵描きはなんて辛抱のいる仕事だろう!”と言った。ドガの返事は“お前は何て馬鹿なんだ。こうやって描くことが楽しいのが絵描きなんだ。樹があります、なんて描くのは絵描きの仕事じゃないよ。樹を描くんじゃなくて、こうやって一つ一つの葉っぱを描いていくこと、それが絵なんだよ”。--原稿を書くのも同じ。一字一字の言葉をよく考え選択していくのが、書くっていうことなんですよ」
・バッハの『平均律クラヴィール曲集』を聴いて--「これを聴き出して、私はこの不条理の世界にも何かの秩序があり得るのではないかという気がしてきた。この音楽が続く限り、心が静まり、ひとつの宇宙的秩序とでもいうべきものが存在する気がする」・94歳の時の言葉-- 「どういう曲が一番胸に染みてくるかというと、それはバッハ、モーツァルト、ベートーヴェンだねぇ。つまるところは、この3人だなぁ。僕は女房が死んだ時に音楽が一時受け付けられない時があって…(音楽というのは)あまりに訴えかけてくる力の強い、他の人の声。だから、ちょっと休んで自分の中に一人でいたいと思った。それでも、そのうち何かで寂しくなって、音が欲しくなって、いろんなものをかけてみた。どれも邪魔をしたけど、バッハは邪魔しなかった」。
/新藤兼人さんは社会派映画を撮り続けた、自主制作映画(インディペンデント映画)の先駆者。戦争、原爆など重いテーマだと、松竹はじめ大企業が出資してくれないため、自主制作というスタイルを生み出した。モスクワ国際映画祭でグランプリに3度輝き、2002年には文化勲章を受章。シリアスな作品はDVD化されてなかったり、テレビでも殆ど放送されないことから、追悼特番として新藤監督特集が組まれたら、是非その偉業を振り返りたい。お二人の冥福を祈ります。
 6月1日…(関東・東海巡礼レポその2)
●茨城県鹿島から日本第2の大湖・霞ヶ浦の東岸を北上して鉾田市へ。車のすれ違い不可能な細く長い山裾の道を「ホントにこの先に寺なんてあるのか?」と不安いっぱいで走り、S夫人が大儀寺の小さな看板(道案内)を発見し胸を撫で下ろす。最後は車を置いて徒歩で山を登る。本日最大の難所。“こんな場所に!”と驚くような所に忽然と寺が現れ、住職に幕臣・水野忠徳(ただのり)の墓所を教えてもらう。水野忠徳は幕末の幕府にあって先見性を持っていた人物で、咸臨丸を米国に派遣したり、開国派の外国奉行として腕を振るった。あの時代に開国派であることは、それだけで命がけ。いつ攘夷派に暗殺されるか分からない。墓前で手を合わせていると住職が忠徳公に関する話を聞かせてくれた。
水野忠徳の墓。遺髪が入って
いる。晩年は江戸を追われ、
自嘲気味に“痴雲”と号し憤死
大儀寺の山門にあった言葉。
グッと来て思わずパチリ

その後、千葉方面に向かいつつ、茨城中央の石岡市へ。片野城址に隣接する泰寧寺に着いたのは16時半。次第に陽が傾いてきた。この寺には江戸中期の儒学者山県大弐が眠る。大弐は江戸で尊皇を説いたことが幕府に警戒され斬首となった(明和事件。安政の大獄の100年前)。墓参後、同寺の住職に戦国武将・太田資正(太田道灌のひ孫)の場所を尋ねて片野城址に分け入り、お堂「佐久山」境内墓所へ。資正は智将とうたわれ、敵より少ない兵力でも勝ち続けた。忍犬50匹を戦で活用したという。
山県大弐は後年の尊皇派
大弾圧より100年も前に処刑
智将・太田資正(すけまさ)。
墓地の一番奥にあり発見に苦労
この日、最後に向かったのは桜川市真壁町。豊臣五奉行の1人浅野長政が眠る伝正寺に着いたのは18時。夏至が近いため18時でもまだ太陽は出ている。それもあって、梅雨入り前の5月末が巡礼に最も適しているんだ。朝も4時から明るくなり始めてるし。伝正寺の墓地へ向かおうとして絶句。本堂も境内各所も、震災で大被害を受けていた。お寺の方の話では97%の墓が倒れてしまったという。東北地方の被害ばかり報道されているけど、茨城県も相当ダメージを受けていたことがよく分かった。関西に住んでると、こういう情報はあまり流れないんだよね…。まだ復旧中で墓地内は立ち入り禁止だったので、遠方から浅野長政公の廟所を遙拝。続いて同町の真壁一族の墓所へ。「鬼真壁」と畏怖された真壁氏幹(うじもと)の墓を探したけれど、一族の中に混じっており特定不能とのこと。墓域全体に向けて合掌した。18時半、日没と同時に墓巡礼も終了。20時半、千葉県西部のS夫妻のお宅に帰還し、泊めていただく。食事、車、宿、何もかも提供して下さった菩薩の如きご夫妻に永遠の幸あれッ!
ついに落日。なんて濃い
1日だったのだろう
途中で見かけた名峰
筑波山。美しいシルエット
S氏秘蔵の井上
雄彦画集に眼福
(つづく。翌日は茨城&都内がメイン!)
 5月31日…(関東・東海巡礼レポその1)
●大阪から夜行バスに乗り、5月26日6時50分に渋谷に到着。そこから千葉・西船橋に電車で移動し、8時に千葉在住のご夫婦(S夫妻)のライトバンに拾って頂く。昼食タイムなしで巡礼しまくる計画なので、奥さんは車内で食べられるよう、サンドイッチやおにぎり弁当を用意して下さっていた。ご夫婦の優しさにホロリ。9時、佐倉市に到着。1カ所目は徳川幕府の大老、堀田正俊の墓所。5代将軍綱吉の右腕として活躍したが、江戸城内で斬殺された。「生類憐れみの令」に反対した為に綱吉にうとまれ、葬られたという説もあるけど、犯人がその場で斬り殺された(口封じ?)ことから真実は闇の中。次に成田市に移動して10時前に佐倉惣五郎の墓前へ。惣五郎は重税に苦しむ領民を代表して、4代将軍家綱に上野寛永寺で直訴した。無事に訴状を将軍に受け取ってもらえたが、直訴は重罪であり、惣五郎だけでなく4人の子どもまで磔となり処刑された。その後、圧政は改善され、地元の人々は惣五郎を神格化し、4人の子と共に霊廟で祀るようになった。2010年に中村勘三郎がコクーン歌舞伎『佐倉義民傳』にて惣五郎(宗吾)の生涯を舞台化し、大きな話題に。
幕府大老・堀田正俊。
江戸城内で非業の死
“義民”佐倉惣五郎。人々に慕わ
墓参者が続々と訪れていた!
その後、千葉県内を東へ移動し、佐原の伊能忠敬旧跡めぐり。残念ながら忠敬旧宅は震災で損壊し立ち入り禁止に。今回の旅では何度か震災の爪痕に胸を痛めたけど、その最初が忠敬旧宅だった。諏訪神社の銅像は地図測量中の忠敬像(境内になくS夫妻が先に発見)。地図資料が充実した伊能忠敬記念館は無事。忠敬の地図の正確さ、日記の細かさに驚愕した。佐原は商売っ気がなく、忠敬関連グッズが殆どなかった。忠敬饅頭、忠敬クッキーすらない。忠敬人形とか、伊能地図の縮小ポスターがあれば絶対に買っていたのに〜!

ブルーシートで屋根を
覆われた伊能忠敬旧宅。
震災の影響がここにも
「伊能忠敬を
大河ドラマに」
面白そう!
56才から17年をかけ
て4万キロ(地球
一周分)を踏破!
忠敬記念館はパパッと10分で見る予定が、いろいろ興味深いものが多くて30分滞在。佐原を出たのは12時すぎ。県境を越えて茨城県の鹿島へ向かいながら、お弁当をいただく。まったくもって、ありがたい。13時鹿島神宮着。この街に新しく完成したという剣豪・塚原卜伝の銅像を探すのに手間取り、一同焦る。せっかくだし、鹿島神宮にも参詣。境内の宝物殿には、奈良時代に作られた日本最古最大、約3メートルもの剣“直刀”が展示されており、僕とS氏の野郎2人は「ベルセルクのガッツの剣だ!」と興奮。本物の前にレプリカがあったんだけど、重くて一人では持てなかった!14時15分、鹿島神宮の北西4キロの山裾にある塚原卜伝の墓所へ到着。寺の本堂は昔に焼け、墓だけが残っている状態だけど、グーグルマップには「塚原卜伝の墓」とバッチリ表示された。周囲にはのどかな田畑が広がり、山中にはウグイスがさえずり、この日最も癒やされたお墓。

鹿島神宮本殿。参道の
大鳥居は震災で倒壊
“剣聖”塚原卜伝(ぼくでん)の墓所。卜伝の
門下に上泉信綱、その門下に柳生石舟斎
(その2に続く)
//原発の安全対策がまったく進んでいないのに(全部これから)、橋下市長が裏切りの原発再稼働容認!最初から100%信じてなかったからこそ、裏切らないよう橋下氏の再稼働拒否を絶賛していたのに…マジかよ…。“必要”なら“危険”でもかまわないって、どうかしてるぜッ!そもそも、その“必要”だってマユツバ。気象庁が3カ月予報で、今夏は一昨年のような猛暑にならないと発表しているのに、まだ“一昨年と比較すると”なんて論法で不足感を煽っている。市民を馬鹿にしすぎ。
 5月30日…午後9時、無事に大阪へ帰還!この5日間、千葉、茨城、神奈川、静岡、愛知のすべての土地で読者の方に助けて頂きました!本当に、本当に、本当に有難うございました!
//今回、7人の方が車を出して下さったり、レンタカーを交代で運転して下さいました。皆さん地元の方なので、無料の駐車場の場所や、カーナビが気づかない裏道をご存知で、移動のロスタイムが皆無!おかげで無謀・キツキツの巡礼計画が、ほぼ100%予定通りに進みました!
/僕を乗せて下さった読者の方は28歳〜53歳で、わざわざ有給をとって下さったり、仕事のシフトをずらして、午前だけ、午後だけ、といった具合に時間を作って下さいました。純度120%の善意に涙がチョチョ切れまくりデス…。メディアにはよく「ブログ旅」「ツイッター旅」などが出てきますが、僕は架空のことのように考えていました。しかし、出発前日〜3日前にこの日記に移動計画をアップしただけで、これほど多くの方が「車、出してもいいよ」とメールを下さり、今の世は“人間関係の希薄さ”が叫ばれていますが、そんなことはない、実に情に厚い世界であると五臓六腑で実感しました!
26日 千葉・茨城 27日 茨城 28日 神奈川
29日 静岡 29日 愛知(長篠古戦場)
29日 静岡 30日 愛知 「あとを頼みます」「了解」
ハイエース、CR-Z、いろんな車に乗せて頂きました。最後の写真は、今回の巡礼を象徴する1枚!読者の方同士が長篠で合流し、「カジポンさんの荷物です」「分かりました」と、僕のリュックを受け渡しているところデス。午前と午後でこのような“引き継ぎ”があり、ホント、多くの人に支えられての旅としみじみ。生涯忘れられない5日間になりました!※明日から巡礼レポートをアップします。
 5月25日…本日の夜行バスで関東に向かいます。次回の更新は5月30日夜になりますが、番組情報は出発までにまとめてアップする予定です!

 5月24日…僕はこれまで25年間、基本的に単独で墓巡礼をしてきました。あまりに地味なライフワークだし、“誰も興味がないだろう”と、最初から断られるだろうと思っていたんです。でも今回、この日記を通して、千葉と茨城で車を出して下さる方が見つかりました。なので、静岡、愛知方面についても勇気を出して呼びかけてみますね。いずれも、付近のJRが1時間に1本だったり、早朝でレンタカー屋が閉まってたり、そういう事情なので、生活圏内の方で「車を出してもいいよ」という方がおられましたら連絡(メール/巡礼中、ケータイに転送されます)を下さると助かります…!m(_ _)m
(1)静岡掛川近辺の方…29日の朝7時半から興禅寺の伊藤和也さん、続けて周智郡森町橘249・大洞院の“森の石松”の墓に向かいます。(地図
(2)静岡豊橋近辺の方…29日正午から長篠古戦場に向かいます。武田武将の墓が数カ所に点在していて大混乱!〔追記〕長篠OKの方がおられました!
(3)愛知・岡崎市近辺の方…30日早朝から徳川家を中心に岡崎一帯(西尾市も)を巡礼します。西尾に南極探検の白瀬さんの墓所が!(地図
(4)名古屋市内の方…30日午後から江南市や小牧、長久手古戦場に向かいますが、もしかして、渋滞を考えるとこちらは車より名鉄やリニモを使った方がいいのかな?でも小牧と長久手を斜めに結ぶ電車がない…。(地図
※ちなみに28日の神奈川巡礼は現地の旧友と公共交通機関で巡礼するんですが、巡礼希望地が12カ所もあり、朝6時に鶴見の総持寺で待ち合わせ。人生は短く、1日は24時間しかないのに、会いたい故人が多すぎる。
※25日の夜に最終更新をしてから家を出ます。
 5月23日…仕事の日程、子育て、様々なものを調整し、週末の関東巡礼を延長することに。東海地方もプラスし、26日千葉・茨城、27日千葉・東京、28日横浜・鎌倉、29日静岡(掛川)・愛知(長篠古戦場)、30日愛知(岡崎市、名古屋@小牧・長久手)、と巡礼する予定!日程後半のメインは鎌倉霊園の杉原千畝さん(大勢のユダヤ人難民を救った外交官)、掛川に眠るアフガンで活動していた伊藤和也さんの墓参です。
 5月22日…昨夜7時のニュースで、金環日食を和歌山で観測していた一般市民のお婆ちゃん2人組の会話が何気にウケた。「千載一遇や…」「えんま様に話したい」。えんま様に会うことが決定している!この余裕、さすがだバアちゃん。
/次回の金環日食は18年後の2030年6月1日に北海道で見られるそうだから、今回観測できなかった人も充分可能性がある。他に大きな天文ショーは、2035年に能登半島から関東地方で皆既日食(!)、2041年に近畿・中部地方で金環日食が観測できるという。30年後の2042年は、日本近海で皆既日食になるので船から見るツアーが出るんじゃないかな。
/今回の金環日食用に太陽観察専用のオペラグラスを買った。3倍の大きさに見えるのでその値打ちは充分にあった(Ama)。でもこれで当分使うことはないのかなって思ってたら、6月6日に「金星の太陽面通過」が8年ぶりに観測可能とのこと!金星が太陽の中をゆっくりと移動する黒い点になって見えるそうだ。
 5月21日…上記にあるように、次の日曜は巡墓会のため上京するんですが、金曜夜の夜行バスで1日早く東京に着いて、土曜(26日)は千葉、茨城方面をレンタカーで巡礼しようと思います。とはいえ、まったく土地勘がないゆえ、以下の行程で朝9時に千葉駅or佐倉駅からレンタカーで出発して20時までに戻ることが可能なのか、このエリアに詳しい方、教えて頂けると助かります(メール)。
〔予定している墓参ルート7カ所/順番〕
(1)堀田正俊…千葉県佐倉市新町78・甚大寺。綱吉の片腕となった大老。財政改革に手腕を発揮。「生類憐れみの令」には反対。発狂した美濃青野藩主に江戸城内で斬殺(綱吉陰謀説)。
(2)佐倉惣五郎…千葉県成田市宗吾1-558・東勝寺(宗吾霊堂)。義民。領主堀田氏の重税にあえぐ農民のため将軍に直訴し処刑された。
(3)伊能忠敬像…千葉県佐原・諏訪神社。日本地図製作。
(4)塚原卜伝…茨城県鹿嶋市須賀の梅香寺。ただし同寺は焼失し墓のみ現存。伝説的剣豪。
(5)水野忠徳…茨城県鉾田市・大儀寺。咸臨丸を米国に派遣。開国派の外国奉行。小栗忠順、岩瀬忠震(ただなり)と共に「幕末三俊」と顕彰された。
(6)太田資正(すけまさ)…茨城県石岡市、片野城址、太田資正公之墓所。忍犬を戦で利用した智将。
(7)間宮林蔵…茨城県つくばみらい市上平柳・専称寺。江戸後期の探検家。稲豊橋駅・徒歩10分。樺太探検に行く前、覚悟を決めて自らが建立。
※ダメ元で書きます。読者の方で「この辺の道なら知っている」「土曜だし、車出してもいいよ」という方がおられましたら、ぜひご一報を!なにぶん、比較的マイナーな人物が多いですし、まる1日になってしまうのですが…(汗)。
【追記】友人がグーグルMAPでルート地図を作成してくれた。グハーッ!これは1日フルに使っても無理っぽいですね。最初の5カ所を巡るだけで夜になってしまいそう…。
【追記2】ふおお!千葉・西船橋在住の方が車を出して下さることに!宿も“可”とのこと!ダメ元で書いて良かった!(T_T) ウルウル
//今朝の金環日食、大阪は途中で半曇りになってしまったけど、おかげでデジカメの望遠で撮影することが出来たッ!うおおおおお!
 
雲海の中に見える金環日食。幻想的だった!(7時31分)
//ジョジョ第6部はゲームなし、小説なし、フィギュアも少なくこれまで不遇だったけど、ようやく大量リリース。待ってました!
 5月20日…大相撲夏場所千秋楽、6人の勝ち星が僅差で並ぶ大混戦を制したのは、史上最年長(37歳8か月)で初優勝を掴んだ、前頭(平幕)の旭天鵬(きょくてんほう)!初土俵から20年、121場所目の初賜杯は最も遅い記録。優勝決定戦の相手となった栃煌山も前頭で、平幕同士の決定戦はこれまた史上初。旭天鵬は1992年に来日した初のモンゴル出身力士の1人。その後、後輩の白鵬や朝青龍が自分を抜いて横綱になり、日馬富士や鶴竜が大関になっていくのを見続けてきた。自身は何度か十両に陥落している。来日当初、稽古の厳しさや食文化の違いにギブアップし、モンゴル大使館に駆け込んだこともあった(親方がモンゴルの実家まで連れ戻しにきたという)。20年がかりで手にした賜杯。優勝後の花道で涙ぐんでいたのが印象的。優勝パレードで感動したのは、白鵬が「先輩に敬意を表し」て、優勝旗を持つ“旗持ち役”を買って出たこと。横綱が前頭の“旗持ち役”をする!温厚・真面目な旭天鵬がどれほど後輩に慕われているか良く分かった。※3日前の土俵後インタビューの時に、旭天鵬は「(優勝の可能性があり)昨夜は緊張して寝付けず、子どもが寝た後、映画を3本観ました」とシャイな笑顔で答えていた。俄然親しみがわいた!(*^o^*)
 5月19日…明後日21日、いよいよ世紀の天文ショー“金環日食”。日本で3大都市圏を含む広域が観測可能になるのは、平安時代以来932年ぶりとのこと。金環日食の開始時間は、宮崎7:20、大阪7:28、東京7:32、福島7:35。日本の人口の3分の2が、この大イベントを体験できる。天気予報はヤバそうだけど(汗)。
//明日の大相撲千秋楽、3敗が3人、4敗が3人という、すごいことになった!僕としては幕内最年長37歳の旭天鵬に初優勝して欲しいなぁ。20年以上も力士を続けているとのこと。
 5月18日…今でこそネットのおかげで著名人がどこの墓地に眠っているか検索できたり、グーグルMAPでお寺の場所など一発でプリントアウト可能になったけれど、90年代末にネットが普及し始める前まで、とにかく自分の“足”で探し出すしかなかった。墓地で3、4時間かけても探している墓にたどり着けないときは、心が折れそうになる。そんなとき、僕は先人墓マイラーのことを思い出して「彼らの苦労はこの比ではないはず!」とモチベーションを上げてきた。その意味で、個人的に心から尊敬しているのが今年63歳の小川善明(よしあき)先生だ。京都の墓巡礼は、小川先生の労作『京都名墓探訪 洛東編(1)/(2)』なくして語れない。小川先生の何がスゴイって、足を運んでいる墓地の数もさることながら、“墓地全体の見取り図”を手描きで記録&掲載されていること!それも大谷墓地や知恩院のような「超巨大墓地」まで!丁寧に描かれた手描きの地図のおかげで、無事にたどり着けたお墓がどれほどあったか。
//本日、その小川先生に京都の鳥羽街道から藤森一帯にかけて、墓所を案内して頂いた。先生には昨年11月に金戒光明寺、今年2月に“哲学の道”周辺、4月に嵯峨野一帯の墓を解説して頂いたので(すべて京都)、これが4回目になる。カルチャー教室の企画で、他の同行者は京都のベテラン・タクシー運転手の方(この方がまためっちゃ日本美術や歴史に詳しい)、一般参加のおばさん3人で、一行は6人。30人以上の墓前で手を合わせ、その中から印象に残った墓を以下に紹介。
阿保親王。平城天皇の皇子で
歌人・在原業平の父。毛利氏の
祖。墓前がゴミ置き場…(汗)
藤原俊成(左から2番目)。
後白河院の命で千載和歌集
を撰進。藤原定家の父親!!
国学者・荷田春満(あずまろ)。
「忠臣蔵」では吉良邸の見取図
を大石内蔵助に渡す人物
藤原基経(もとつね)。
宇多天皇を擁して日本
史上初の関白に就任した
豊臣方の武将・平野長泰!
“賤ヶ岳の七本槍”。まさか
宝塔寺に!これで非公開の
東京泉岳寺に行かずに済む
剣豪宮本武蔵の養子、
宮本伊織!巌流島や
吉岡道場の死闘を
記録して後世に伝えた
日蓮上人(中央)。日蓮宗
総本山の身延山以外
にも分骨された墓が多い

深草十二帝陵。室町時代から
江戸初期までの天皇を12人も
合葬。当時の朝廷は貧しく、
個人墓を造れず合葬となった
その他にも、江戸時代の医学者で日本最初の解剖図誌を著した近代的実験医学の先駆者・山脇東洋の本墓(新京極の墓は分骨)、薩摩藩に資金提供していた豪商・薩摩屋半兵衛、呉服商大丸屋(大丸百貨店)初代・下村正啓等々。京都の墓はおおかた巡礼を終えたつもりだったけど、まだまだ有名無名の偉人が眠っている。小川先生の博識は本当にスゴイ。次回の小川先生との巡礼は6月15日(金)10時半より。京阪五条・西大谷から京阪七条まで巡礼。司馬遼太郎、秀吉、後白河法皇など著名人が多く、参加を希望される方は僕に連絡を。参加費2200円(資料代込み)。先着5名。平日ですが何とか都合がつきそうな方は是非。
 5月17日…毎回ハイクオリティな仕上がりに圧倒されているNHK大河『平清盛』。これから保元の乱、平治の乱と、動乱の時代に突入し、いっそう見応えがあるだろう。一方、視聴率の方は数度にわたるテコ入れにもかかわらず、いまだV字回復に至らず(現在歴代ワースト2位)。
/その苦しむ制作スタッフに強烈な援護射撃がきた。歌舞伎界の大スター、坂東玉三郎さんいわく「時代考証が素晴らしく、非常に質が高い。この(平安後期の)時代はなじみが薄いかもしれないが、我々、歌舞伎の人間にとっては、切っても切れない時代であり、大変、勉強になってます」。そして視聴率の低迷については「質が高ければ、もう視聴率は関係ないんじゃないか。今はそういう時代だと思いますよ」。この記事を読んで、我が事のように喜んだ。もっと各界の大物からこういうエールが欲しいッ!著名な文化人の中には、美術面だけ見ても各話が芸術作品にまで昇華されていることに感嘆してい人も多いはず。頑張っている作品が正当な評価を受けられるよう応援して欲しい。さもないと、2度と今大河のようなリアル路線の作品は制作されなくなってしまう。
/平安時代末期の歌謡集『梁塵秘抄』(りょうじんひしょう)に収められている名歌が、『平清盛』では主題曲や挿入歌として何度も登場する。我が家では『平清盛』を繰り返し見ていることから、2歳児までその古い歌を口ずさむようになった。歌の内容は次の通り→
「遊びをせんとや生まれけむ、戯(たわむ)れせんとや生まれけん、遊ぶ子どもの声きけば、我が身さえこそ動がるれ」
(遊ぶために生まれて来たのだろうか。戯れるために生まれて来たのだろうか。遊ぶ子どもの声を聴いていると、感動のあまり我が身が震えてしまう)

詠まれたのは1180年前後というから約830年も昔。子どもの遊び声に胸を打たれている大人…しみじみ、本当に良い歌だと思う。1分も満たない短い歌。ネット動画になかったので自分でアップしてみた(50秒)。
 5月16日…なんと、壮大かつド硬派なSF長編小説『銀河英雄伝説』が、タカラヅカで舞台化!こ、これは観に行きたい!主演は“宙組”の凰稀かなめさんと、実咲凜音さん。宝塚大劇場の公演が8月31日〜10月8日。東京宝塚劇場が10月19日〜11月18日。※メモった銀英伝のセリフ→
・「この戦いにかかっているのは、たかだか国家の存亡だ。個人の自由と権利に比べれば、たいして価値のあるやつじゃない」
・「結局、愛国心とは、ふりあおぐ旗のデザインがたがいに異なることを理由として、殺戮を正当化し、ときには強制する心情であり、多くは理性との共存が不可能である。とくに権力者がそれを個人の武器として使用するとき、その害毒の巨大さは想像を絶する」
・(身分の話題で自分の先祖のことを聞かれて)「何だか良く分からないけど、20億年ぐらい前は、クラゲみたいな格好でプカプカ海に浮かんでいたらしいよ」
 5月15日…今日は沖縄の本土復帰40周年。新聞のトップ記事でどのように沖縄問題を取り上げているか読む為に、朝刊を手に取って「こんな馬鹿なことがあるか」と絶句。沖縄のことが第1面のどこにも載ってない!日付を確認したら確かに5/15。第1面は「東電取締役決定」「胡主席、日中会談に応じず」等々。14面以降に復帰関連記事があったけど(全6面)、沖縄の人々にしてみれば、復帰40周年が第1面にないなんて信じられないだろう。新聞だけじゃない。15日のテレビ番組を見ても、NHK、民放全国ネットに関連特番を組む局はゼロ(前日はNHKがちょっとやってた)。
/4年前、僕は市街地のド真ン中にある普天間基地をこの目で見て以来、本土と沖縄の基地問題についての温度差(本土の人々の無関心)を強く感じていたけど、まさかここまでとは…。大戦時、米軍の日本上陸を遅らせる為に、捨て石とされた沖縄。沖縄戦で使用された銃砲弾の数は、米軍側だけで271万6691発。現地で日本軍に徴兵された17歳から45歳までの男性島民や、戦闘地域外の餓死者、避難中の病死者を含めると、沖縄県民の犠牲者は15万人にのぼる。人口45万のうち15万、実に県民の3人に1人が帰らぬ人となった。それもこれも、本土防衛の時間稼ぎのためだ。
/本土面積の約160分の1しかない沖縄に、国内の在日米軍基地の74%が集中しており、何年も普天間基地が問題になっているのに、このヤマトンチュー(本土人)の関心の低さ!近年、沖縄から「私たちは差別されている」という切実な声があがっており、本土の人々は「沖縄を差別なんかしていない、それは被害妄想だ」と弁明しているけど、メディアがこんな状況では沖縄県民から不信感を持たれても仕方がない。かつては、沖縄経済の中に米軍基地からの収入が一定のウェイトを占めていたけど、今はわずか5%にまで経済の基地依存度を下げている。全人口の1%の沖縄県民の基地撤去の声を、99%のヤマトンチューにに伝えるにはどうすればいいのだろう。
/「最低でも県外」といって約束を果たせなかった鳩山氏への批判も、沖縄と本土ではズレている。沖縄では“夢を見させて踏みにじった”ことが非難されているのに、本土(特にネット世論)では鳩山氏が約束を実現させられなかったことが叩かれているというより、“出来もしないことを言った”ことが叩かれている。その叩き方は違うだろう。“最低でも県外”は選挙戦の公約だったんだから、国民は公約を果たすように怒るべきで、多くの沖縄の人々が“夢”とまで言ってるんだから、鳩山氏の志そのものは応援すべきことじゃないのか。名護市移転でまとまりかけてたのは、沖縄の人が“諦めていた”からであり、それをブチ壊したと叩くのはベクトルがおかしい。とにかく、普天間基地を見もしないで氏を“したり顔”で批判している人には、よくそんな冷淡なことが言えるなと、怒りを通り越して悲しくなってしまう。※以前に作成した沖縄戦年表
 5月14日…この上に告知していますが、5月27日に青山霊園で開催される巡墓会に大阪から加わります(これで4回目の参加!)。主催の“探墓巡礼顕彰会”は歴史愛好家の団体で、幕末・明治維新期に活躍した故人を中心に墓参を行っています。この巡墓会の素晴らしいところは、単に墓前で合掌するだけじゃなく、故人の生涯を詳しく知る各分野のスペシャリストが、丁寧にその人物の魅力を語って下さることです。幕末に散った知名度の低い藩兵や西南戦争で奮戦した警視隊抜刀隊など、同巡墓会で知った偉人がたくさんいます(これほど知的好奇心が満たされまくりの企画を僕は他に知らない!)。定員は先着30名。興味がある方、是非一緒に墓参してみませんか。
//当サイトは一昨日、開設13年を迎えました。いつも足を運んで下さる皆さん、本当に有難うございます!
 5月13日…今日は13時からサイト読者の映画ファンが大阪に集まり、お気に入り作品について熱くトーク!当初は17時までの予定でしたが、作品だけでなく男優・女優についても語る為に20時まで延長。7時間も一室にこもる長時間オフになりました(参加された方、お疲れ様でした!)。途中で30分ほどアカデミー賞の名スピーチ集を観た以外は、皆、ほぼノンストップで喋りっぱなし。映画ラブ爆発。参加者15人のうち6人が女性だったこともあり(昨秋の東京の同会は1人)、男女による着眼点の違いなど勉強になりました。
●各自が選出した洋画と邦画のトップ3には次のような作品が登場!(個々の映画について好きな理由を語るという、実にシンプルなオフ会です)
【洋画3位】
ロッキー、フォレスト・ガンプ、アラビアのロレンス、カイロの紫のバラ、ポリス・ストーリー、ガタカ、パッチ・アダムス、2046、ショーン・オブ・ザ・デッド、ローカル・ヒーロー、ハリー・ポッター・シリーズ他。
【洋画2位】
ドラゴンへの道、マイ・フレンド・フォーエバー、ダークナイト、ターミネーター2、ウエスト・サイド物語、カッコーの巣の上で、ポリスアカデミー、猟奇的な彼女、シルバラード、グッバイ・レーニン!、トーチソング・トリロジー、ダンス・ウィズ・ウルブズ他。
【洋画1位】
ゴッドファーザー、ブレードランナー、点子ちゃんとアントン、バック・トゥ・ザ・フューチャー3、チャップリンの独裁者、フローズン・リバー、エイリアン、告発、ナイトメアー・ビフォア・クリスマス、キリング・フィールド、俺たちに明日はない。
【邦画3位】
七人の侍、幸福の黄色いハンカチ、天国と地獄、宇宙兄弟、ジュブナイル、不知火検校、男はつらいよ望郷篇(第5作)他。
【邦画2位】
容疑者Xの献身、手紙、東京ゴッドファーザーズ、甦る金狼、となりのトトロ、秋刀魚の味、タンポポ、おとうと、紅の豚、生きる他。
【邦画1位】
東京物語、山椒大夫、フラガール、砂の器、遙かなる山の呼び声、ゴジラ、攻殻機動隊、機動警察パトレイバー、銀河鉄道999、帰ってきたドラえもん、猫は生きている、乱。※第1位は個人的な体験が背景にあってのベストワン作品が多かったです。あと、参加者の方から「シネマ歌舞伎もなかなか素晴らしいですよ!」と情報を頂きました。役者さんの微妙な表情の変化がズームでよく見えるので、スクリーンで観る歌舞伎もいいかも!
【好きな男優】
ブルース・リー、ジョニー・デップ、“太陽と月に背いて”のディカプリオ、アンソニー・ホプキンス、ケヴィン・ベーコン、マイケル・J・フォックス、ケヴィン・スペイシー、ジム・キャリー、デヴィッド・シューリス、チョウ・ユンファ(笑うと口がハート型になるのがチャーム・ポイントとのこと!)。
【好きな女優】
ダイアン・キートン、ビビアン・リー、イザベル・アジャーニ(出た!)、ジョディ・フォスター、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ヘレナ・ボナム=カーター、ジェシカ・タンディ、ナタリー・ポートマン、ウーピー・ゴールドバーグ、チャン・ツィイー、スーザン・サランドン、メリル・ストリープ、ブリジット・フォンダ、メグ・ライアン、ヴァネッサ・レッドグレーブ、ミラ・ジョヴォヴィッチ。
 
             7時間でも足りない!(☆o☆)
//今後のサイト・オフ会予定は、9月に大阪で「(25周年記念)ジョジョ学会@文芸ジャンキー」(波紋編主要キャラ&全スタンド使いの魅力を語り合ったり、SBR考察、懐かしの渋谷&大阪城ジョジョ立ちムービー上映、各自好きなキャラBEST5選出etc)、11月に東京で第3回映画ファン・オフ、12月に大阪で恒例の“お薦めアート”オフ会、そのように考えています。※7/28、仙台のジョジョ展の初日に行くつもり。“杜王新報”付きの特別前売り券はゲット済み!
 5月12日…これまで四半世紀をかけて墓巡礼を行ってきた。でも、まだまだ墓参したい偉人・恩人はたくさんいる。いったい、墓所が分かっているのにまだ巡礼できてない人が、現時点でどれだくらい残っているのか?この1ヶ月ほど、徹底的に国内外の墓情報を調べてみた。その結果、国内に236名、海外に221名、合計457名の未墓参の人物がいることが判明。
僕はこれからも時間を作って墓巡礼を続けていくので、こちらの47都道府県の未巡礼リストに掲載されているお墓の近所にお住まいの方、墓地周辺で道に迷って涙目の大阪人を見かけたらお助け下さいませ。m(_ _)m
/先のリストは墓所が分かっている人物。どこの県に眠っているのか不明だったり、鎌倉霊園の杉原千畝さん(戦時中に多数の亡命ユダヤ人を救った)など墓地が広大すぎて墓前に辿り着けない方が64名。なんとか手を合わせて感謝を伝えたいなぁ。
/海外の偉人で墓所や散骨地が不明な方は76名。語学堪能な方で海外のWEBを読める方、もしも墓情報に出合いましたら、どんな小さなものでも結構ですので、連絡を頂けると助かります。(T_T)
 5月11日…世の中には、好きになった相手がたまたま同性であっただけなのに、それを理由に酷い中傷や差別を受けている人々が少なくない。北朝鮮など同性愛者は公開処刑だ。サウジアラビアやイランなどイスラム圏にも死刑を適用する国がある。“自由の国”アメリカでも、キリスト教保守を中心に同性愛者に厳しい態度をとる人が多い。各州で同性婚の是非をめぐって激しい論争が起きているなか、秋に大統領選を控えたオバマ大統領が同性婚の支持を明言。同性のカップルも異性婚と同様の権利を与えるべきと決断したんだ。これはとても勇気のいること。日本人の感覚では理解しにくいけど、米国には“憎しみ”のレベルまで同性愛者を毛嫌いしている人がいる。オバマ氏の発言は、銃社会の米国では、ヘタすれば暗殺されかねないもの。それだけに、マイノリティーの人々は大統領の言葉に強く力づけられたと思う。
//ウチのカーナビの地図が古くなって不便を感じているところに、新東名高速が開通したので、そろそろモデルチェンジしようか考えている今日この頃。ポータブル“GORILLA”の新型を待ってるんだけど、なかなかパナソニックが発表しないのでヤキモキ。そんな折、パイオニアがSF映画のような次世代カーナビを発表。ドライバーの目の前のプラスチック板にルートを照射し、フロントガラスの先に情報が見えるようにするという。これなら、チラチラとダッシュボードを見ずに済み、ずっと正面を向いていられる。とんでもなく高価と思ったら、4万ほどの違いらしく、発売後のクチコミを聞くまでカーナビ選びを保留。
//車関連では、手放しで目的地まで自動運転してくれる“グーグル・カー”も話題になっている。グーグル社が持っている航空写真の情報など、様々な地図情報とレーダーを駆使して走行させるという。実際にネバダ州が“自動走行車”の公道使用許可を出しており、夢物語ではなくなりそう。ただし、行き先から滞在時間まであらゆる情報がグーグル社にブッコ抜かれるだろうけど…(汗)。
//きっこさんの怒りのツイッターから。「国民が誰ひとり選んでいない豚が、ある日突然、総理大臣になって、国民の声を無視して1人で勝手に原発を再稼働させようとしたり消費税を増税しようとしたりする異常なる国、日本」「日本の火力発電の燃料は、石炭が約40%、天然ガスが約40%、石油が約15%、その他の燃料が約5%だけど、石炭と並んで燃料の主流になっている天然ガスを、日本はヨーロッパの2倍、アメリカの8倍というバカげた価格で買っている。交渉してヨーロッパ並みの価格にすれば値上げなど必要なくなる」。
//育児ブログのアクセス数が25万件を突破。様子を見に来て下さっている方、いつも有難うございます!
 5月10日…(シネマ・レビューその3)
●『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』…1万点。おそらく今年のマイ・ベストワン。この映画が持つ“優しさ”は尋常ではない!主人公は911テロで父親(トム・ハンクス)を失った11歳の少年オスカー。でも、911テロは映画のメインテーマじゃない。父の遺品から出てきた“鍵”が、いったい何を開ける為のものなのか突き止める為、オスカーは僅かな手がかりを元にニューヨークを疾走する。彼はパニック障害を発症していて、地下鉄を利用したり橋を渡ることが出来ない。精神安定のためのタンバリンを持ち歩き、不安になった時はタンバリンを小さく振って自分を保つ。“鍵の穴探し”を通して、彼は様々な人と出会う。本来なら一生めぐり会うはずのなかった、何も接点のない人たち。主人公も、映画を観ている僕らも、次第に分かり始める--誰もが何かを失い、その喪失感を抱えながら今日を、そして明日を生きていることを。僕が新しさを感じたのは、従来このように他人との出会いを通して人生の深淵を知る物語は、長旅のロードムービーで描かれてきたこと。本作はニューヨーク市内という限られたエリアで、いわば身近に住んでいる見知らぬ人との出会いから、大きな人間愛を感じることができた。遠くへ旅をしなくても、世界を再発見することは出来るんだ。静かな快復・再生の物語。米国での評価は分かれた。911から10年しか経っておらず、映画の題材にするにはまだ早すぎたというか、一種あざとさを感じる人もいたと思う。でも、少なくとも僕の中は、そういう批判を“突破”したところにこの映画は到達した。制作スタッフに心から感謝。本当にありがとう。
●『ジョン・カーター』…原作はバロウズの「火星のプリンセス」(1917年の作品!)。原作未読ゆえ、100年も前に火星を舞台にしたこんな壮大な物語が書かれていたことに仰天した。火星の弱い重力によってジャンプ力が増した主人公のアクションは躍動感があり面白かった。全編にわたってユーモアがあり冒険活劇を楽しく鑑賞。アメリカでは不発に終わったけど、3部構想らしいから、不入りが理由でこのままお蔵入りしないで欲しいな。75点。
●『ブラック・スワン』…バレエを題材にしたサイコスリラー。『白鳥の湖』の主役は、清純なホワイト・スワンと魔性のブラック・スワンの1人2役をこなさねばならず、スワン役に抜擢された主人公(ナタリー・ポートマン)は、本番が近づくにつれて幻覚や妄想に囚われ、精神が崩壊していく。チャイコフスキーの素晴らしい音楽にのせて、ド緊迫した心理劇が展開。ポートマンの鬼気迫る演技に息を呑み、アカデミー主演女優賞に超納得(あの泣き顔の“への字”眉毛!)。年をとってバレエ団を追い出されるベテラン・ダンサーを演じていたのはウィノナ・ライダー。以前なら彼女が“追い出す側”の役柄だったのに、そういう部分でも時の流れの無情をより感じた。ダーレン・アロノフスキー監督の前作はプロレスラーの誇りを描いた『レスラー』。ウィキに載っていた監督の言葉にグッと来た。「ある者はレスリングは最低の芸術と言い、またある者はバレエを最高の芸術と呼ぶ。しかし、私にとって驚くべきことは、これらの世界両方のパフォーマーがいかに似通っているかである。どちらでも、パフォーマー自身の身体を信じられないほど使って何かを表現している」。85点。※この映画を掲示板やメールで薦めて下さった皆さん、有難うございました。
 5月9日…(シネマ・レビューその2)
●『聯合艦隊司令長官 山本五十六〜太平洋戦争70年目の真実』…昨年、サイトに『日米近代史年表』をアップしただけに、ホットな気持ちで劇場へ足を運んだ。日米開戦に反対していたのに、不本意ながら開戦の当事者になってしまう難しい役を役所広司が抑えた演技で魅せた。また、山本同様に開戦に反対した海軍穏健派の重鎮、米内光政海軍大臣と井上成美軍務局長を、柄本明、柳葉敏郎が好演。 阿部寛がミッドウェーに散った山口多聞・第二航空戦隊司令官を演じたのも良い配役だった。真珠湾奇襲シーンは短いながらも最新CGを駆使して臨場感あり。観ていて心配になったのは、登場人物の説明不足。テロップが少ないので、戦史の知識が多少ないと“今喋ってるこの人は誰?何者?”の連続だと思う。もっと名前と肩書きを出せばいいのにと気を揉んだ。海軍メインとはいえ、陸軍側が殆ど描かれないため、あの戦争の全体像が見えず、作品がこじんまりとしていたのもやや残念。もっとこう、軍穏健派が陸軍・東條や海軍強硬派とガチ対立する、ヒリヒリ緊迫した場面を期待していた。本作で新鮮だったのは、戦争を煽ったメディアの業が描かれていたこと。従来の映画ではメディアの戦争責任がスルーされてきたからね。役所広司だからこそ140分が引き締まった。水饅頭、干し芋、茶漬け、西瓜、登場する食べ物が美味そう。79点。
●『1911』…ジャッキー・チェンが映画出演100本記念に選んだ歴史巨編。清王朝が孫文らに打倒される辛亥革命を描く。あくまでも主人公は孫文でありジャッキーは友人役。劇中に出てくる孫文の演説はどれも説得力があり、映画と分かっていても聞き惚れてしまう(特に欧州要人を前に支援を得る場面)。日本人にはあまり馴染みのない20世紀初頭の中国近代史が分かって勉強になった。75点。
●『マイウェイ 12000キロの真実』…圧巻の一言!95点献上!実話をベースにした作品。公式サイトや予告編に出ている情報なので書いてしまうけど、主人公は朝鮮人でありながら日本軍として動員され、ノモンハン(満州)でソ連軍の捕虜となって、今度はソ連兵としてドイツ軍と戦い、さらにスターリングラードでドイツ軍の捕虜となってノルマンディー海岸で連合軍の上陸部隊(大軍!)と戦う。6年間に3種類の軍服を着た壮絶すぎる人生。一本の映画でノモンハン、スターリングラード、D-DAYが描かれるだけで驚愕。戦闘シーンには『プライベート・ライアン』のスタッフが加わっていてリアリティ抜群。エキストラはのべ7千人以上。撮影で使用された空砲弾丸は4万5千発!監督は『シュリ』『ブラザー・フッド』などでシリアスな主題とエンターテイメント性を両立させた実力派カン・ジェギュ。監督いわく「戦争は残酷で恐ろしいもの。ゲームとは違う。だから適当に作ることはできない。作り手も本当につらい思いをし、観客もつらいと思いながら見る。戦争を美化してはいけないんです」。主演はチャン・ドンゴン。そして彼を日本人の視点で見ている帝国軍人役がオダギリジョー。反発しあう2人の男が逆境の中で友になっていく過程が丁寧に描かれている。満点じゃないのは、消化不良のマラソン・シーン(そんな話が出て来る)。実話と思っていたので、パンフでマラソンが架空と知って脱力。それ以外は、山本太郎の怪演も含めて見応え充分。(つづく)
 5月8日…ここ数ヶ月に鑑賞した新作映画レビュー9本。
●『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』…大満足。ドバイの世界一高い超高層ビル“ブルジュ・ハリーファ”(828m!スカイツリーでさえ634m)で展開されるアクション・シーンは、いまこうして映画を思い出しながらPCのキーを打ってるだけで手の平に汗が滲んでくる。高所恐怖症じゃなくても足がゾクゾク。冒頭の脱獄シーン(オープニングタイトルは鼻血モノ)からテンポ良く事件が続き、普通の映画ならラストにあるようなド派手アクションが途中に何度も出て来る。「えっ、まだ終わりじゃないの!?」と驚くこと数回。フルコースを食べた後に豪華な幕の内弁当がまだ出てくる。トム・クルーズは今年50歳。それでいてあの鍛えられたボディとシャープな動き。感服。ただ、ストーリーは後半になるほど失速。敵キャラの肉付けが弱く、倒しても達成感はなし。イーサンの装備品がゼロの状態から、どんな土地でもすぐに活動可能にさせるチームプレイは痛快!パート5、楽しみにしていマス。85点。
●『ヒューゴの不思議な発明』…3D技術を最大限に活かした画面作りはさすが巨匠スコセッシ。カメラがプラットホームを突っ切り、奥行きのある時計台内部に入っていく冒頭に「おお〜ッ」。しかし、邦題が酷すぎる(原題は『Hugo』)。映画を観ながら“いつになったら不思議な発明をするんだろ”と思っていたので、発明シーンが皆無のまま終わってポカーン。しかも、直前にオンエアされたアカデミー賞授賞式の作品紹介ムービーに、少年の体がロボットに同化するシーン(夢オチ)が出てたので、僕は勝手に「ロボットが人間の心を持ち、少女を愛してしまう物語」と思い込んでいた!トンチンカンな邦題と、誤ったストーリー予想のため、ボタンを掛け違ったまま最後まで観てしまい感動できず…もったいないことをした。ネタバレになるので詳細は書かないけど、最後まで観ると映画への愛が溢れた作品ということが分かる。80点。
●『アーティスト』…この21世紀にあってサイレント(無声映画)&白黒という意欲作。主演のジャン・デュジャルダンが見せる屈託のない笑顔は、いかにも愛すべき好人物という印象。劇中に登場する映画スタジオの人々は、オーバーアクションで笑わせてくれた。名犬アギーの大活躍も微笑ましい。ただ、今年のアカデミー賞を総ナメ(作品、監督、主演男優)にした作品ということで、あまりに観る前の期待が大きすぎた。“サイレント、白黒というハンディを吹き飛ばしてオスカーの頂点に輝いたんだから、空前絶後、観たことも聞いたこともないストーリー展開なんだろう”と思っていた。フタを開けてみると、時代の波から取り残されるスターの孤独という、これまでに幾度となく描かれてきたテーマの作品。仰天するようなドンデン返しがあるわけでもない。『ヒューゴ』と同様、個人的な思い込みによる自爆的な肩透かし(全く作品に非はない)で感動に至らず…もったいないことをした。繊細な内面表現など、現代の演出でサイレントに挑んだ意気込みに拍手。82点。(つづく)
 5月7日…アメコミ・ヒーローが結集した映画『アベンジャーズ』、全米公開で新記録キターッ!封切り3日間の興行収入が約170億!日本公開は8月17日!

 5月6日…今夏7月28日から仙台で開催される『荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展 in S市杜王町』の公式ページがリニューアル!サイトの説明文によると「『ジョジョ』第1部から現在ウルトラジャンプ誌上で連載中の第8部「ジョジョリオン」まで100点以上の原画が展示」「この内容は、2012年10月に開催される東京展とは異なる独自の内容」「さらに、荒木氏本人の歴史や魅力に迫る展示や、『ジョジョ』第4部・第8部の舞台であり仙台市をモデルとしている「杜王町」をフィーチャーした「S市杜王町」ならではの展示を準備」「収益の一部は東日本大震災からの復興支援にあてられます」とのこと!うおおおお!大阪から仙台まで遠いけれど、これは四の五の言ってる場合じゃないっぽい。プロシュート兄貴なら「“観に行きたい”なんて言葉を使うな!“観に行った”なら使っていい!」って一喝するだろうな。
//“世界一有名な宇宙人写真”とされる「捕獲された宇宙人」(サルのような宇宙人がトレンチコートの2人に両手を掴まれてるヤツ)が合成のニセモノと判明とのこと。そうですか…そうなんですか…これもですか。ロマンがまたひとつ消えていく。でも記事の最後にあるように、“本物の写真だからこそあえて合成説を流している”という考え方にしがみつきたい気持ちも。
 5月5日…本日、国内の全原発が停止。“子どもの日”に稼働を止めることになったのは何か象徴的。放射能汚染の不安のない、安全な未来を子ども達に残すという贈り物のようだ。国内の全ての原発がストップするのは、日本に原発がまだ2基しかなかった1970年の定期検査以来42年ぶり。日本列島が地震活動期に入った現在、たとえ関電の“脅迫”通りに電力が不足しても、耐震性に不安があり、事故対策工事が3年後に“終わる予定”なんて状態の原発を動かすよりマシ。福島原発は津波の前に地震で壊れていた。どんなに格納容器が頑丈でも、核燃料プールや各種配管の耐震性が弱ければ、未曾有の大災害になる。目先のわずかな電力を求めた結果、琵琶湖が汚染され関西が終了するなんて愚かすぎる。
/それにしても、以前から原発推進派の産経や読売は、最近ますます「原発を再稼働すべし」「停電で関西の経済がマヒしてもいいのか」といった論調が目立つようになっている。脱原発派は冷静に「経済がマヒするも何も、今の安全基準では大事故が起きると関西に人が住めなくなるんですけど」と懸念しているのに、防潮堤もフィルター付ベント設備も非常用電源も免震棟も、全部施工はこれからという現実には触れずに、壊れたレコードの如く“このままでは電力が足りない”と産経が繰り返していることに閉口(例えばこの記事。動かすことの危険性を一言も書かず、多くの学者が関電の需要予測に疑念を持っていることにも触れず、霊感商法の如く不安ばかり煽っている)。
/読売が原発オシなのは、日本に原発を導入した張本人・正力松太郎が読売社長だったから分かるとして、産経の原発擁護の記事が読売以上に多い理由の背景には、モロに原発・電力マネーが絡んでいる。国が原発を推進するために税金から出されている原子力広報・教育予算は“毎年”60億円。お金の出所は言うまでもなく僕らの税金だ。この広告・宣伝事業を請け負っているのが、産経新聞社や大手広告代理店の電通、博報堂など。要するに、税金を使った「安全神話」の刷り込みをずっとやってきた。その延長線で、震災の前月に産経は地球環境大賞東電を選んでいる。福島で事故が起きても産経は授賞を取り消さず、翌月下旬になって東電が同賞を辞退した。辞退を待たず、産経が先に撤回して欲しかった。
/読売には、これまで原発推進の“旗頭”として安全策を追及しなかった道義的責任があるんだけど、昨秋や年明けの社説では、ついに開き直ったというか、「原発があることが(核)抑止力になる、だから原発は必要」と言い放っていた。要するに“いつでも核を持てるぜ”って言いたいのだろう。もう原発維持のためなら、なりふり構わないって感じ。
/「原発があることが抑止力になる」論は保守論客に大人気。だが、そこには日本が世界屈指の地震大国であることが抜け落ちている。誤解を恐れずに言うならば、地震活動期に入ったいま、原発は半ば“核地雷”と化している(浜岡原発はその典型。停止中だけどプールには燃料棒がいっぱい)。この地雷は巨大振動に弱く、暴発すると広域が汚染され人間が住めなくなる。“抑止力”という言葉が意味を持つのは国土に人が住んでいる場合であり、居住不能では抑止力もクソもない。愛国心教育に熱心な人物が、敵国に核を打たれた訳でもないのに、自爆して国が終わるようなリスクをどうしてそのまま放っておけるのか理解し難い。いくらF35戦闘機の数を揃えても、原発がある限り、火事場で爆弾を持ってウロウロするようなものだ。安全保障を言いながら、日本海沿岸にズラリと原発を建設していたり、あんな脆弱な原子炉建屋やタービン建屋でテロを防げると思っていたり、保守論客が相手を嘲笑する際に好んで使う“お花畑野郎”のレッテルはそのままブーメランになっている。知人には「脱原発派の保守」もいるので、保守内部で勢力が逆転するようマジで応援している。
//白人ヒップホップの草分けとして知られるアメリカのバンド『ビースティ・ボーイズ』の創設メンバー、アダム・ヤウクさんが昨日(4日)、がんのためニューヨークで死去。享年47。ビースティ・ボーイズはチベット族への支援を訴えるコンサートを開催するなど、人権問題にも熱心に取り組んできた。グラミーにも輝いた彼らが、精力的にチベット支持を訴えたことで、多くの米国の若者がチベットの受難を知ることになった。アダム・ヤウクさんの冥福を祈ります。
 5月4日…5月5&6日のお月さまは、今年の他の満月より3割も明るい“スーパームーン”とのこと。楕円軌道の月が地球に最接近するんだって。
//この連休の間に、録り溜めていた番組をいろいろ鑑賞。ぶっちぎりの傑作は、戦前に開拓移民として満州・千振(現中国黒龍江省)に渡っていった人々の、想像を絶する過酷な体験を描いたNHKの骨太ドラマ『開拓者たち』(全6回)。実話を基にしたストーリーだけにドラマのリアリティがハンパなく、何度も涙腺決壊寸前に。農民として海を渡ったのに、成年男子は根こそぎ戦争に動員され、開拓村は老人、女性、子どもばかりに。自分たちを守ってくれるはずの日本の軍隊(関東軍)は、開拓民を囮に使って先に撤退していた。そこへソ連軍が侵攻し、またそれまで弾圧していた現地中国農民から報復的襲撃を受け、過酷な逃避行を強いられる。満州開拓移民は約32万人にのぼったが、帰国できたのは約11万人だけ。「生きて虜囚の辱めを受けず」の集団自決、親子の生き別れ(残留孤児)、ソ連軍の婦女暴行、シベリア抑留といった被害面だけでなく、“開拓地”として現地農民から土地を奪ったうえ、彼らを匪賊(ひぞく、盗賊)と呼んて゛討伐していた実態など、加害面もしっかり直視して描いていた。“反日分子”の疑いをかけた地元民を何人も拷問死させてきた若い憲兵が、敗戦時に「(俺たちは)あれだけのことをやったんだから、何をされても仕方ない」と呟くシーンが印象的。中国・天津、栃木・那須にて4カ月のロケを行った壮大なスケールのドラマであり、特に凄まじい緊張感に満ちていた第2話『わたしたちは見すてられた』はもっと国民的話題になってしかるべきかと。単に“辛かった”“苦しかった”の連続ではなく、最終回のタイトル『生きてさえいればなんとかなる』に象徴されるように、極限状態でも力強く前向きな気持ちを忘れない主人公に勇気をもらえる。※最終回の第6話は5/8オンエア!(番組公式WEB
//先日のテレビ出演後に起きたささやかな変化。(1)高野山金剛峯寺の方から番組の感想メールを頂いた!高野山は20万人以上が眠る墓マイラーの聖地。感動!(2)かかりつけの歯医者さんに行ったところ、大きく口を開いて治療している時に「痛かったらソウル(魂)トークで伝えて下さいね」。思わず噴いた。“ソウルトーク”というのは、番組中で説明した墓前での故人との会話のこと。先生は“声が出なければ心の声で”という意味で“ソウルトーク”とジョークをかました。それまで“番組を見た”とか何もそういう会話がなく、いきなり治療中に言われたので可笑しかった。(3)ウチの2歳児が、僕のことを「カジポン」と言うようになった(爆)。オイオイ、彼だってカジポンなのに。r(^_^;)
 5月3日…ノルウェーの画家ムンクの代表作『叫び』(1895)がNYの「サザビーズ」で競売にかけられ、史上最高額となる1億1992万ドルで落札された!約1億2千万ドルというのは、超円高の今でこそ96億円だけど、ちょっと前のレートなら150億円オーバーだ。ちなみに、これまでの最高額は一昨年に落札されたピカソの『ヌード、観葉植物と胸像』の約1億ドルで、今回大きく記録を塗り替えたことになる。この報道で心配なのは、肝心の落札者が非公開になっていること。個人蔵だけはカンベン!ムンクは『叫び』を4枚描いてて、残りの3枚はすべて美術館が所蔵し公開している。今回のパステル版は、長い間ムンクの友人の息子が持っていて、ほとんど一般公開されてこなかった“幻の1枚”。これでまた個人所有でお蔵入りにならないようマジ祈ってる。サザビーズ側にも問題がある。人類共通の遺産として認知されているような芸術作品は、財テクの対象にされないように、美術館だけのオークションにするか、個人に売る場合は「最低でも年1回は公開すること」という条件を付けるべきだ。
//レンジャーズのダルビッシュ投手が4月のアメリカンリーグの月間最優秀新人に選ばれた。5試合に先発し、両リーグでトップに並ぶ4勝。
//昨日5/2は忌野清志郎さんの3回忌。エフエム東京が清志郎さんの追悼で、なんと反原発ソングとして有名な『サマータイムブルース』(6分)をオンエアしたという。東電の事故前は、放送禁止曲扱いを受けていた同曲。あえて流した英断に拍手。※清志郎さんがこの曲を発表した時は、まだ国内の原発は37基(歌詞に出てくる)。現在54基。
//子どもの日のオススメ番組、怒濤の17本!
 5月2日…尊敬する漫画家・萩尾望都先生が紫綬褒章を受章することに!先生の談話で作家ヘッセにについてこう語られていた→「ヘッセを読んで夢中になったのは、日常的に悩み事とか色々あるんですけどそういうものを相談したり、共感してもらう場所がほとんどないという、そういう時にヘッセを読んでここにも悩んでいる人がいるんだなと思って、それですごく救われたような感じがした」。わかる!僕も様々な悩みを抱えていたときにヘッセを読み、“一人じゃなかった”と救われた気がした。さらに言うなら、ヘッセ作品だけじゃなく、萩尾先生の作品でも同じ感覚に包まれた。『ポーの一族』『トーマの心臓』『スターレッド』、タイトルを聞いただけで、読んだ当時にまで時間が巻き戻され、心理状態がリアルに思い出される。
/萩尾先生はインタビューで「漫画というジャンルの魅力はなんでしょう?」という質問にこう回答されている→「絵と言葉です。ストーリーがあってストーリーを絵で表現するんですけど、その表現のためにカット割りをしますよね。カット割りが絶妙な感じで展開しますと、読み手の気持ちを本当にとことん揺さぶることができるんです。いい映画とか、いい音楽を聴いて感動するような。ものすごく深いところまで突き刺さっていくような揺さぶり方をすることができます。自分も揺さぶられましたし、おなじ揺さぶりを描いて、誰かに返したいなという感じがします」。萩尾先生、受章おめでとうございます!(インタビュー全文
 5月1日…劇場版『テルマエ・ロマエ』はローマでのプレミアでスタンディングオベーションが起き、イタリアの映画祭でコンペティション部門の投票第1位になったそうだ。//豪州の資産家が豪華客船「タイタニック2号」を建造し、2016年に初代と同じ英国から米国までの処女航海を行うとのこと。100年前に沈没したタイタニック号をモデルに、840の寝室と9つのデッキが備えられ、同規模の客船になるんだって。一度は乗ってみたいかも。






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