最新文芸情報


2018.1〜2

●2月27日…明日から2日間、冬の青森を訪れ、現地の石材屋さんと交流。年末に書いた『墓マイラー今昔物語〜30年を振り返って』をお読みになられ、墓巡礼の話をもっと聞かせて欲しいと声をかけていただいた。有難いです。語ります。めっちゃ語ります。

/そんなこんなで、次回更新は3月2日の予定です。青森といえば三内霊園に板画家・棟方志功さんと、若くして亡くなった戦場カメラマンの沢田教一さんが眠っている。積雪がどうなっているか。
●2月26日…2013年に当サイトのミニ・オフ会をロサンゼルスで開いた際に参加された、チョーク・アーティストの西村秀二さんが民放の『グッと!地球便』(22分20秒)で紹介されたときの動画がYouTubeに!路上に絵を描くチョークアートは、油絵と違って作品が後世に残らない。どんなに素晴らしい作品でも短期間で消されてしまう。ほんの少しの間、誰かに感動を与えて去って行き、後は思い出の中に残る。その点でチョークアートは生命にも似ていると感じた。西村さんいわく「残せないんじゃなくて、残さないアートというのが、チョークアートの醍醐味と思ってます」。目からウロコ。

  
どこの美術学校にも行かず独学で画法を習得。炎天下42℃の地面に手袋もせず指先でチョークを伸ばす。動画では描き方も説明されている。600人が参加したロサンゼルス最大のチョークアートのイベントで見事ナンバーワンに選ばれた!(3度目の優勝!)

/ネットというツールは、悪意のあるデマが拡散したり、犯罪に使用されるなど負の側面もあるけれど、このサイトを作らなければ僕は西村さんと出会うことがなかったわけで、人と人を結ぶ超強力&革新的コミュニティ・ツールであることは確か。20年前にニフティのチャットで、生まれて初めて沖縄の人とリアルタイム会話したときの感動(というか衝撃)は今でも忘れられない。電話じゃないし、メールアドレスも知らない、それなのにキーを打つだけで会話ができる…ドエライ時代に突入したことを悟った。他人との間に、違いよりも共通点を見つけていくための貴重なツールとして使いたいもの。
●2月25日…外交や国防、歴史認識については右派と左派で意見が分かれることがあっても、いま国会で安倍自民がゴリ押ししようとしている裁量労働制=「働かせ放題」残業代ゼロ法案は、確実に労働者全体を追いつめるものなんだから、思想の左右関係なく一致して戦えるはず。経団連の要請を受けた政府は、捏造データまで使って法案を通そうとし、データの間違いが発覚しても再調査しないと答弁。完全に労働者をなめている。子育てどころじゃなくなり、ますます少子化が進む。

いま過労死の過半数が、過労死ラインとされる100時間以下で起きており、厚労省は過労死のボーダーラインを80時間としている。それにもかかわらず、政府の「働き方改革」は基準を超える100時間を残業の上限に決めている。高橋まつりさんの悲劇を経てもまだこれ。国民の生命をここまで軽く考えているとは。戦時中の支配層も国民の生命を紙切れ1枚分の軽さとしか考えていなかったが、73年経っても全然認識が変わってない。そもそも、労働基準法で残業時間は月45時間までになっている。日本以外の先進国はそのルールを守っている(っていうかそもそも残業がない)。ドイツでは退社後や休日に上司が部下へメールを送ることは違法だ。

「残業代がないと生活できない、45時間じゃ無理」という思考は経営側の思うツボ。国民全体が「正社員・非正規にかかわらず、8時間労働で生活できる賃金を」と声をあげるとき。もはや待ったなし。「日本スゴイ」系の本やテレビがブームだけど、ならば欧州の人々には普通のこと(残業ゼロ、完全週休2日、夏休みあり、有休完全消化、時給1500〜2000円、若者は大学無料)をスゴイ日本人が出来ないはずがない。

本来ならこの国の格差社会の固定化を進める支配層に、変革を求めてぶつかって行くはずの若者たち(欧米社会の若者達の社会運動のパワーは半端ない)が、批判の矛先が中国・韓国叩きに向くよう誘導され、そればかりか嘲笑系、冷笑系になって、行動を呼びかける同世代を馬鹿にするという状況を見るにつけ、自分の力のなさに地団駄を踏んでいる。(むろん、中国政府の独裁体制、言論の自由の弾圧は批判されるべきもの。だが相手政府さえ叩いていれば、自国の政府が正しいとは限らない)

ツイッターから。
OGAWA Kandai→『「奴隷制はわが国の産業構造に適している」「奴隷制がないと国際競争に勝てない」「奴隷制で回している産業の利益で国の経済は回ってるんだから文句を言うな」「奴隷でいて幸せだと言う人もいる」と全部南北戦争前の米南部の主張なんだが、21世紀のどこかの国でも同じようなことを言う経営者らがいる。』

kentaro isaka→『日本の生活保護叩きのほとんどは、自分たちは真面目に働いてるのに「ずるい」という感情からのように見える。でも、本当におかしいのは「真面目に働いていて、生活保護受給者に「ずるい」という感情を抱く程度しか稼げない」ことのはずなんですよ。何でみんな、そこに腹を立てないんだろう。』

//伊藤詩織さんが勇気を出して告発した首相お抱えジャーナリストの性犯罪揉み消しも、政治思想の関係なく放置されてはいけないこと。逮捕状を持って空港で待機していた捜査官が、目の前を容疑者が通過するのを見ているしかなかったなんて、そんな忖度があっていいわけがない。

//母の胃癌の摘出手術がうまくいき胸を撫で下ろす。
●2月24日…発売中の『音楽の友 3月号』、連載の「世界音楽家巡礼」が第12回、つまり1年を迎えた。今回はフランスの作曲家(前編)ということで、ビゼー、ドビュッシー、フォーレ、サティの墓参レポと人物紹介を激筆。誌面の関係で2500字しか載せられないけど、カット前の原稿は2万5千字に達した。この仕事に取り組んだおかげで、一生聴く機会がなかったであろうマイナー作品とたくさん出会え、日々感涙。今は次号に向けてサン=サーンスやベルリオーズ、ラヴェルを聴きまくってる。
19世紀のフランス音楽界は、オペラ作曲家だけが重んじられ、器楽曲の作曲家は軽視されていた。その中にあって、あらゆるジャンルに作品を書いたサン=サーンスはほんと開拓者だと思う。彼の弟子のフォーレも師に劣らず室内楽の良作を書いた。この1カ月フランス産のクラシックにどっぷりです。
※サン=サーンス『ピアノ協奏曲第4番』の最後の6分間、ピアノが天空を駆け巡るような解放感があり、気持ち良いのなんの。未聴の方に是非聴いてほしいデス。
※サン=サーンスが没する2年前に作曲した『糸杉と月桂樹』(9分12秒)、このライブ動画の演奏は「日本IBMの社員楽団」、つまりアマチュア・オーケストラとのことだけど、聴き惚れてしまった!驚くほどレベルが高い。パイプオルガンの低音と、輝やくトランペットの音色が合わさるとたまらない。フィナーレまで存分に楽しんだ。サン=サーンスがこれを書いたのは84歳。その高齢でこんなに迫力&カタルシスのある曲を書くとは。ちなみにサン=サーンスは世界初の映画音楽を作曲(1907年)した人でもある。

  
尊敬する池辺晋一郎先生や大好きな辻井伸行さんと同じ場所に名前を(恐れ多くも)載せて頂き、感無量。なんかもう夢のようです。連載は全24回を予定しているのでここが折り返し点。残りも全身全霊を注ぎたく!!
●2月23日…新種目のスピードスケート女子マススタート、初代女王に日本の高木菜那選手が輝いた!集団でのレース、駆け引きの緊張感がハンパなかった。高木選手はパシュートに続いて今大会2つ目の金メダル。決勝の出場選手16人のうち最も小柄だったのに凄いなぁ。
●2月22日…平昌五輪、スピードスケート女子500メートルで五輪新記録をたたき出し、日本女子で初となる金メダルを獲得した小平奈緒選手。彼女はサポートしてくれる企業が見つからず、遠征費など彼女を支えてくれたのは地元長野の相沢病院だった。小平選手はメダルを病院の患者さんたちに見せたいという。相沢理事長いわく「これからも彼女を優しく包み込む居場所であり続けたい」。宣伝効果がないとみるや即サポートをやめる企業が多いなか、結果を出せないときでも9年間ずっと病院側は応援してきた。素晴らしい。
そしてレース直後に小平選手が銀メダルのライバル、韓国・李相花(イ・サンファ)選手に駆け寄り、「あなたをリスペクトしている」と健闘を称えたのも印象的。泣き崩れる李選手を抱きしめ、その後にそれぞれが国旗を掲げて、時おり手を繋ぎながら場内の歓声に応えていた。

  

後の会見でも、お互いに自然に手を繋ぐ場面があった。両者はプライベートでも親友で、小平選手は李選手が好きな日本食を送ったり、李選手からトレーニングを一緒にしようと誘うことがあるという。米AP通信は「歴史的な問題で仲が良くない両国が、スピードスケート競技場では和合を見せてくれた」と強調。米NBCも「新チャンピオン小平とオリンピック3連覇に失敗した李相花が互いに激励する場面は、スポーツマンシップとは何なのかということを見せてくれた」と讃えた。韓国でも「これがまさにスポーツ選手のあるべき姿」との声。
それから女子パシュート団体の金メダル!決勝のオランダ戦の生中継はめっちゃ手に汗を握った。背の高いオランダチームに小柄な日本選手が勝利するのは胸熱!おめでとう!

/今回の五輪では生中継で「歴史的なキス」が放映された。フリースタイルスキー男子スロープスタイルで、アメリカのガス・ケンワージー選手が競技前に交際相手の男性と交わしたキスがオンエアされたのだ。相手は俳優マシュー・ウィルカスさん。オリンピック中継で同性カップルのキスが放映されたのは前例がなく、ネットには「こういう何気ない愛情表現の瞬間が、世界中のLGBTQに希望を与えてくれる」「未だにこの歴史的な『オリンピックキス』に心を揺さぶられてる。世界中のLGBTQを勇気付けてくれてありがとう!」との書き込み。
ケンワージー選手は2014年のソチオリンピックで銀メダルを獲得した際は、自分のセクシュアリティを明らかにしていなかったが、後にこうカミングアウトした。「今までずっと自分はゲイだという真実を認めるのが怖かったけど、嘘をつき続ける痛みがその恐怖を上回るようになった。いま、この壁を取り払うことができて、本当に誇らしく思う」。

  歴史的なオリンピックキス

ケンワージー選手は競技後のツイッターに「この瞬間が撮られているとは気付かなかったけど、撮ってくれて本当にうれしい」「子ども時代の僕は、オリンピックでゲイの選手がキスをしている姿を見られるなんて夢にも思わなかったけど、今テレビの前にいる子どもたちはそんな選手を見ることができたから」と投稿。さらに「(4年前は)怖くてできなかったことだったからこそ、あの瞬間彼にキスできたこと、僕たちのお互いへの愛情が世界中に放送されたことは、本当にすごいことだと思う」「同性愛への偏見を変え、壁を壊してホモフォビア(同性愛者嫌悪)をなくすためには、僕たちが前に出て、自分たちの姿を見せることが大切だと思う。僕が子どもの頃、そうした選手の姿を見ることができたなら、もっと苦しまずに済んだから」。
●2月21日…俳優・大杉漣さんの突然の訃報にショック。享年66歳、急性心不全とのこと…。シン・ゴジラの首相役から戦国武将、仮面ライダーの地獄大使、ホームドラマのパパ役までどんな役でも存在感をもって演じられた大杉さん。これから70歳、80歳になって、どんな重厚な演技をされるか楽しみにしていた。昨日まで普通にテレビで見ていた人が急にいなくなる寂しさ…。
●2月20日…今度という今度こそ米で銃規制が進むかもしれない。乱射事件(17人犠牲)が起きたフロリダの高校の生徒達が州議事堂前で集会、「米に銃はいらない、大人達のせいで僕達は命を落としている」「全米ライフル協会(NRA)から巨額の寄付金を受け取っている政治家たちは恥を知れ!」「祈りや追悼だけでは足りない!政府関係者は行動を起こして!それをしないなら辞めろ!」と訴えかけ、「私達の生命の値段はいくらなのか?」「銃を持つ権利を守るより、子どもを守ってほしい」とプラカードを掲げた。
彼らは「自分たちの高校を襲った悲劇が米国の銃規制の転換点にならなくてはならない」と強調。

銃所有権を強力に推進する圧力団体「全米ライフル協会(NRA)」から3000万ドル(約30億円)という巨額の寄付金をトランプ大統領は受け取っている。乱射が続く間、学校の講堂の床に伏せて隠れていた生徒の一人「もし大統領がここに来て私に面と向かって、ひどい悲劇だった、こんなことはあってはならないと言いながら、でも何も対応はしないんだと言おうものなら、私は全米ライフル協会からいくら受け取ったのか、喜んで聞いてやる」。

報道映像ではホワイトハウスの前にも集まり始めており、この動きは全米に拡大する気配。これまで銃規制に消極的だった共和党議員は「銃規制派は左翼」と言って誤魔化し、銃メーカーも金と圧力で銃規制案を握り潰してきたが、子ども達には左翼のレッテルもお金の力も通用しない。来月24日にワシントンで若者による「私たちの命のための行進」が実施され、主催する高校生たちは同じ日に全米各地で同様に行動して欲しいと呼びかけている。
大人というものは、同じ大人の集団に抗議されるより、子ども達の集団に抗議される方が動揺するもの。本当に「大転換」する可能性がある。3月24日を注視。
「アメリカに銃は必要ない!」
銃規制の強化を訴える若者たち
銃拡散を放置するホワイトハウスに
向かって「恥を知れ!」とコール
●2月19日…世界の超絶彫刻がツイッターで話題になり、その表現力にうなる。これは是非とも本物を見てみたい!

『ヴェールの乙女』:ジョバンニ・
ストラッツァ(1815-1878)の1850年頃
の作品。半透明のヴェールも大理石!
その1世紀前にはジュゼッペ・サンマル
ティーノ(1720-1793)がキリストの全身
をヴェールに包んだ作品を彫っている
『Disinganno(暴かれた欺瞞)』:
Francesco Queirolo(1704-1762)
網に囚われた男。信じ難いことに
この網も大理石という…(検索画像
ナポリのサンセヴェーロ礼拝堂に
ヴェールのキリスト像と共にある
 
『プロセルピナの略奪』(1622):ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ(1598-1680)
冥府王ハデスがペルセポネーを連れ去る場面。肌にくいこむ指先!

『嘆きの聖母』:ペドロ・デ・メナ
(1628-1688)スペインの彫刻家。
木彫りで涙まで再現!

『ラオコーン』:古代ギリシャ・ロドス島の3人の
彫刻家の合作。トロイアの神官ラオコーンと2人
の息子が、女神アテナが放った海蛇に殺される。
紀元前の作品だが、劇的表現の頂点

/当サイトでジョジョ立ちページを作る前に、最もアクセスがあったコーナーは、15年前にアップした「仏像イケメンズ」。先月のオフ会でも、「イケメンズで初めて文ジャンを訪れた」という方が複数おられました。上で大理石彫刻の話題が出たので、仏像のことも触れようと思ってページを開いたら、あちこちで改行がおかなしなことに(汗)。修正してリフォームしました。新しいメンバーを探して各地のお寺を訪れているのですが、この5人を上回るイケメン仏とは15年経った今もまだ出会っていません。
●2月18日…ツイッターで問題になった「台湾の地震で募金する人の注意事項」デマ。内容は「ドラえもん募金(朝日系列。一部しか届かず残りは朝鮮へ)サザエさん募金(フジ系列。同じく)日本ユニセフ(一番ダメ。アグネスチャンやスタッフの収益に大半が消費される)ピースウインズ(北朝鮮系。言わずもがな)」。このとんでもないデマ・ツイートが一晩で6万回以上もリツイートされて大拡散し、“いいね”が5万回も押された。名指しされた4団体は内容を完全に否定。

ドラえもん募金→寄付先公表してる
サザエさん募金→寄付先公表してる
日本ユニセフ→ユニセフ本体との取り決めで最大25%まで経費と認められてる。2016年は募金総額の82%をユニセフに送った。アグネス・チャンは活動を「無償」で応援しておりユニセフからの利益はない。会長以下役員は、全員ボランティアとして協力しており天下りもいない。
PWJ→財務諸表を公表。20年前(1998)に一度北朝鮮に米を支援したが必要としてるところに届いてるか確認できないから止めた。

デマを指摘された投稿者は「当該ツイートは削除しました。 また、行き過ぎた表現がありました事、関係者の皆様へお詫び申し上げます」と謝罪しツイートを消した。ところが、このお詫びツイートは約150件しかリツイートされておらず、その後ページが非公開になってしまった。デマ拡散の6万リツイートに対して、デマ謝罪はたった150リツイート。ガックリとくる。投稿者は過去に差別用語で半島の方を罵倒するツイートを繰り返しており、典型的なレイシスト。「行き過ぎた表現がありました事」というのも意味不明で、行き過ぎた表現じゃなくて明らかにデマ。本来は「捏造した情報でヘイトを煽ったこと」を謝るべき。大量にデマが拡散された後に、それを削除&謝罪するツイートが流れても、それが再び拡散されることがなく、デマが事実として一人歩きしていく…。もう何度この光景を見てきたか。

このデマツイートに対し、台湾出身の方が「台湾人です。私の故郷の災難を利用しデマを流し、自国の自分の気に入らない団体やマスメディアを攻撃するのをやめなさい。最低な人間です」と投稿。すると別の右派の人が「私達日本人は台湾を愛しています。どうか、この一件で日本人を、日本を嫌いにならないで下さい」とリプライ。それに対する台湾の方の言葉に胸を打たれた。「日本を愛していないか、台湾を愛していないか、中国を愛していないか、国籍はどこの国なのかは別にして、明らかに他人の不幸を利用してデマを流すのをやめてほしいです。人間としての誠実さがないと、台湾を愛しても意味がないです」「あとこういうデマツイートを六万人以上の人がリツイートするという事実から、このような人達は台湾の人の安否より自分の国内のデマを流すのを大事にしていると考えられます」。…核心を突いていると思う。

ネット上には別の台湾出身の方も次のように書かれていた。「この際、宣言しておこう。台湾“は”好きといいながら他の国を悪口をほのめかしたり貶めたり『あなたは台湾人“だから”味方してあげる』的な態度で近寄られるのは超迷惑です」「補足。日本の方々の台湾が好きという気持ちはむしろとてもうれしいんです。ただ、台湾人はあの国きらいだよね、ね、ね、みたいな空気で迫られると、正直しんどいんです。あたしあの子きらい。あなたもあの子きらいだよね、ね、ね、だからあの子がきらい同士の私たちは仲良しだよね、ね、ね、みたいで…」。

/そして本当に危険なのは、差別主義者がデマを書き殴ったことではなく、デマをデマと見抜けず6万人がリツイートしたこと…。
※デマに悩まされる日本ユニセフは「日本ユニセフ協会に関するデマや誤情報にご注意ください」と説明ページを作っている
●2月17日…平昌オリンピック男子フィギュア、羽生選手が金メダル、宇野選手が銀メダルのワンツーフィニッシュ!すごすぎる!優勝が確定したときの羽生選手の涙目を見て、もらい泣きしそうに。伝説となるであろう戦いを生中継で見られた至福。男子の金連覇は66年ぶり。宇野選手も技術点では羽生選手を上回っていた。
/そしてネイサン・チェン(アメリカ)選手にたまげた。なんと五輪史上初めて4回転を5回も成功させた。1回ミスがなければ6回の成功になっていた。今後、この異次元ジャンパーと日本勢は戦うことになる。

//今日は将棋界でも快挙が。15歳の藤井聡太五段が“全棋士参加”の朝日杯将棋オープン戦で羽生善治竜王(47)と公式戦初対局。藤井君がせめぎ合いを制して15歳6か月の史上最年少棋戦優勝!藤井君は本日付で六段に昇段した。羽生さんに勝つのはまだ先と思っていたのでビックリ。どんどん強くなっている。

今日は羽生(はにゅう)くんが勝ち、羽生(はぶ)さんが負けるという、ニュースの見出しが混乱しそうな日に。
●2月16日…ベートーヴェンが世を去って約200年が経つ現在、僕らはベートーヴェンが偉大な作曲家ということを小学校の音楽の授業などで知っている。それでは、彼の音楽を初めて聞いた同時代の人々の感想はどうだったのか。作曲家ベルリオーズが素晴らしい一文を残しているので紹介したい。
まだベートーヴェンが存命していた1825年(他界2年前)、パリで作曲を勉強していたベルリオーズは22歳。彼は晩年に当時をこう回想している。

『今から約35年前、フランスではまったくと言ってよいほど知られていなかったベートーヴェンの作品が“試演”された。現在では想像もつかぬことだが、当時はその見事な音楽も多くの芸術家達からのごうごうたる非難を受けたものだ。「旋律らしい旋律がなく、転調は洗練度不足、和声も粗野であり、やたらに騒がしく表現は大袈裟、おまけに難解である」…というふうに。

ベートーヴェンの音楽をフランスに紹介しようとする者は、王立音楽アカデミーの人々の趣味に合わせるため、言語道断の“部分カット”を施さねばならなかった(管理人注:信じ難いことだけど、当時のフランスはベートーヴェンの交響曲のある楽章を、別の曲の楽章と入れ替えて演奏するようなことが普通に行われていた)。そして、もしそのような修正を行わずにいたとしたら、おそらくベートーヴェンは試演の機会さえなかっただろう。
(フランスの名バイオリニスト)クロイツェル氏は耳をおさえて逃げ出したことがあり、全身の勇気を奮い起こさなければ交響曲第2番を全部聴く気になれなかったそうだ。もっとも、その頃のパリの音楽家の99パーセントはクロイツェル氏と同意見であったから、それと正反対の意見を主張する、ごく一部の人々の粘り強い尽力がなかったら、この近代における最も偉大な作曲家は今日でも一般には知られていなかったかもしれないのだ。

同時に、ベートーヴェンの普及は一般民衆の力によることも大きい。自己の感性だけで物事を判断でき、どの党派にも組みせず、偏向した批評家の屁理屈にも惑わされぬ人々。民衆は誤った見方に陥る例も少なくないが、ことベートーヴェンに対しては、その根幹の長所を、いち早く直感的に認めていたのであった。彼らはどれそれの転調はどの転調に関わりがあるかや、和声の構造には少しもかまわず、ベートーヴェンの音楽を貫く高貴な情熱にあふれた旋律、力強い楽器法が伝えるまったく新しい強烈な感銘のみを問題としたのであった。
フランス人は音楽によって熱狂的感動におそわれることは少なく、それだけにいざ本当に興奮する時は、その感動を与えてくれた芸術家には、こよなく感謝の意を捧げる。民衆がはっきりと示し始めたベートーヴェンへの興味によって、反対者たちの多くは沈黙するか、あるいは殆ど無力な状態に追い込まれていったものだ。
最初はごくほのかに差し始めた光であったが、目ざとい人々はそれだけで太陽の昇ってくる方向を知った。そして現在の素晴らしい(パリの)コンセルヴァトワール演奏協会が、いわばベートーヴェンひとりのために誕生したのであった。』
(『大作曲家は語る』小林利之訳編/東京創元社から※訳者の方に申し訳ないのですが、長文ゆえ管理人が部分要約しています)
●2月15日…森達也(映画監督・作家)さんのツイートを紹介。「マイケル・ムーアはアメリカ社会が銃を手放せない理由を、黒人や先住民族を迫害・弾圧してきたからこそ不安と恐怖をどうしても拭えないのだと喝破した。つまり勇敢ではなく臆病なのだ。だからこそ抑止力にすがる。その抑止力が結果的に自分たちに牙をむく。全米ライフル協会は銃を保持する理由を、銃を持った悪人に対抗できるのは銃を持った善人だけだと説明する。これに同意する日本人はほぼいないと思うけれど、実はこのロジックは世界のスタンダードでもある。軍隊の存在理由だ。」

//アメリカのハイスクールでまた恐ろしい銃乱射事件。17名が死亡。いつになれば銃規制するのか。米国では毎年、約3万5000人が銃撃により落命。うち1万3000人が殺人で、残りの2万1500人が銃を使っての自殺。されど、トランプはまったく規制する気なし。
●2月14日…国会で立憲民主党と共産党が森友加計問題の新証拠をいろいろ引き出し、残業代ゼロ法案の不備の追及など、めちゃくちゃ頑張ってる(枝野議員が佐川国税長官の国会招致を求める動画・この辺とか)。けれど、NHKは夜のニュースで完全に黙殺、もしくはほとんど報道しない。オリンピックは確かに大切。だけど暮らしに密着する国会討論も同じくらい重要。
リベラルはニュース番組にスルーされることを嘆くだけじゃなく、どんどんYouTubeなど動画サイトを活用していかなきゃ。テレビが政権に忖度して無視するならネットで対抗を。(現状、ネットの国会動画は保守がリベラルのことを冷笑・嘲笑する黄文字&赤文字の動画ばかり)
●2月12日…芸能ニュースの『綾瀬はるか、夢は「世界平和」 壮大過ぎる願いに周囲があ然』というタイトルに、こっちが唖然。

立川談四楼さんのツイートに同感。→『綾瀬はるかが映画公開の舞台挨拶で、願いはと問われ「世界平和です」と答えたが、彼女に天然とのレッテル貼りはズレている。その前に「オリンピックも開催中ですし」と言い「皆さんがいつも笑顔で健やかに過ごせる世の中がいいです」とも付け加えている。彼女が広島出身というのを忘れちゃいけないぜ。』

mipokoさん→『世界平和を願うと「あ然」という記事が書かれる現状に、各メディア記者は「愕然」とした方がいいよ。知らず知らず平和を冷笑するシニシズムやニヒリズムに毒されてないか。それが何を招くのか。よく考えて。』

エリック ・Cさん→『最初はデモに出るような人達をヒステリックだと言って来た日本社会。劣化が進んで、今ではついに世界平和を望むという人も批判する対象の社会となって来た。異常な安倍日本。異常さに気がつかない人達が増えていてどんどん危険な社会となって行く。その速度はさらにどんどん早くなっている。』

//報ステの内容が相撲騒動からずっとスカスカ。薄っぺらなワイドショー化が止まらず。政権運営に斬り込む骨太な特集が極端に減った。古館さん、戻って来て。
●2月11日…『マジンガーZ:インフィニティ』、予告編に出てないバトルシーンがいっぱい出てきた!冒頭のグレートマジンガーの戦いから「うおお」と熱くなり、そこからオープニングの有名な主題歌が流れてオッサン観客(女性観客ゼロ)がどよめき、場内の温度が上がった!ストーリーはあってないようなもの(こちらも特に求めていない)、ラスト30分のマジンガーZの大暴れはカタルシスがあった。昔のテレビアニメと一番異なったのは機械獣の重量感がある動き。あの重さを感じさせる動きを見られただけでも足を運んで良かった。ロケットパンチを発射する度にエンドルフィン大分泌。なんならドラマ部分はいっさいなくて、90分ひたすらZとグレートの無双でも良い。
●2月10日…歴史的に日本人が飼うペットは「犬」が第1位だったけど、2017年に初めて「猫」が犬を上回ったという。しかも、猫950万匹、犬890万匹と一気に60万匹の差をつけての逆転。ニャンのブームはすごいっすね。

//迷ってたけどもうすぐ上映が終わる『マジンガーZ:インフィニティ』を観に行くか。予告編で良いシーンを全部観てしまった気もするが…。
●2月9日…ベストセラー『未来の年表』著者の河合雅司氏は日本の少子化を次のように警告。「いまの日本は少子高齢化が進み、人口が大きく減り始めています。日本の総人口は約1億2700万人ですが、このままだと50年で3分の2の数になり、100年で半減していく。100年あまりで人口が半減しようとしている人口大国は、世界の歴史のなかでもひとつもない。北朝鮮のミサイルの脅威や大災害と同じように、国家を滅ぼし得る脅威であり、これを私は“静かなる有事”という言葉で説明しています」
「2020年には女性の人口の半分が50歳以上の社会となる。それについては、出産適齢期を過ぎた女性が、日本の女性人口の半分を占めるという見方もできる。そうなれば少子化は一気に進むでしょう。機械的な計算をすれば、西暦3000年に日本の人口は2000人になると試算されています」

この問題を解決するためには、出生率の高いフランスのように、
・労働者は残業がなく皆が早く帰宅できる
・社会人になっても1ヶ月の夏休み(バカンス)がある
・有給休暇を完全に消化可能
・賃金の上昇(同一労働同一賃金の徹底、むしろ非正規こそ高給に)
・子育て家庭への育児ヘルパーなど行政の手厚いサポート
・育児費用が殆どかからない社会=欧州の大学はほぼ無料
と、政策を真似すれば良いだけ。不具合が出れば、日本なりに調整を加えていけばいい。それが分かっていながら実行しない日本政府は、もう国策としてこの国を滅ぼそうと思っているのと同じだし、労働者をこき使うことしか考えない企業経営者も、愛国心を説きながら少子化問題をスルーしている保守論客も、日本の未来なんて何の関心もなく、今さえ、自分さえ良ければいいとしか思えない。

大変な状況なのに、国民の怒りがこの国の支配層に向かぬよう、近隣国の悪口に明け暮れるネット世論を見ると、ほんと戦うべき相手を間違っているというか、ガス抜きさせられてる場合じゃない(しかも歴史修正主義者が流すデマのヘイト煽りで)。安倍政権は厚労省が過労死の危険ラインと定めている残業80時間を超える100時間を上限に決めるなど、合法的に“国民を殺しにかかっている”状態なのに、国会へのデモが起きる気配もなし。

日本の100万ドル以上の資産を持つ富裕層の数は2016年時点で282万6000人であり、これはアメリカに次いで世界第二位(トップから順に米国、日本、英国、独、仏、中国、伊、カナダ、豪、スイス)。日本の富裕層の資産は英国貴族を抜いた。
それどころか、富裕層人口の増加数では、日本がアメリカを抜き初めて世界一に。それでは「さすがアベノミクス!日本人は豊かになった!」なのかというと、庶民の90%は逆に資産が減少し、貯金ゼロ世帯は3割を突破するという猛烈な格差拡大が起きている。タックスヘイブンの利用率も日本の富豪が世界第二位。
何度も書いてるけど、今や日本の富裕層上位40人の資産が日本の人口の半分6千万人の資産と同じになってしまった。何も私有財産のない共産国家を目指せと極論を言っている訳じゃない。資本主義体制を持続させたいなら、金儲け一辺倒のこのグロテスクな構造を変えないと確実に自壊するし、その大混乱を避けたいんだ。少子化対策の核心である労働条件の劇的な向上に本気で取り掛かるべきだし、それをやろうとせず金持ち&大企業ばかり優遇する政権は日本を滅ぼすので国民が退場させるか意識を変えさせるしかない。
●2月8日…台湾で大きな地震が起きる一方、日本でも政府の地震調査委員会が静岡県から九州の太平洋側に延びる南海トラフにおいて、今後30年以内にマグニチュード(M)8〜9級の巨大地震が発生する確率を、従来の「60〜70%」から「70〜80%」に引き上げた。今後10年以内の発生確率も、これまでの「20〜30%」から「30%程度」に。50年以内の確率は「90%程度、もしくはそれ以上」となった。
南海トラフでは100〜150年おきにM8級の海溝型地震が発生してきた。調査委は平均発生間隔を88.2年と仮定。南海トラフの前回地震は1946年の南海地震(72年前)。前々回はその92年前の安政南海地震。内閣府の被害想定は関東以西の30都府県で30万人以上が死亡するなど、甚大な被害を予想している。30万人以上、あらためて恐ろしい人数だ…。
●2月7日…「最も暗い時代においてさえ、人は何かしら光明を期待する権利を持つこと、こうした光明は理論や概念からというよりはむしろ少数の人々がともす不確かでちらちらゆれる、多くは弱い光から発する」(ハンナ・アーレント)
●2月6日…花粉症対策で不覚。舌の下にスギ花粉の液を少量滴下して耐性を高め、スギ花粉症を治す「舌下免疫療法」がとても良いという噂を聞き、昨日病院へ行ったら「この療法は、今年はもう間に合わないので、6月に来院してして下さい」と言われた。花粉症が本格的に始まる季節の前なら間に合うと思っていたけど、そんな甘いものじゃなかった。腹をくくって春を待つ。

/左肩の激痛たまらず、初めて整骨院へ。なんせ寝返りで「ハウッ!」ってなるレベル。診断結果は「肩甲骨が外側にズレたまま固まっていますね」。適切な肩の運動をしていれば全治2ヶ月とのこと。取りあえず、治るということが分かったので一安心。今は着替えすらままならない。
整骨院の先生は「ここまで肩甲骨が中心から離れるのは、長年、原稿を書く仕事をしているから。仕事のしすぎですね」。“仕事のしすぎ”、嗚呼、この言葉を妻と子に聞かせてやりたかった。とにかくパソコンに向かう時は猫背厳禁、常に鳩胸で作業っす。
●2月5日…列島大雪、福井県で車1500台が立ち往生。これはもう災害クラス。
●2月4日…名護市の選挙結果に打ちのめされたけど、それをもって本土の左派が基地容認派の名護市民に「沖縄に基地固定化してもいいのか!」と批判するのはちょっと違うと思う。その問いかけは、本土の人間が自分にすること。

/最新の「沖縄タイムス」社説によると、反新基地の稲嶺氏は敗れたものの、勝利した渡具知氏も公明から推薦を受ける際、政策協定書で「日米地位協定の改定及び海兵隊の県外・国外への移転を求める」と誓約。出口調査でも辺野古移設反対が約65%。
今回の選挙は公明の組織票が大きいと各紙報道で分析されている。渡具知氏が「県外・国外移転」を公約に掲げて当選した事実は重い。是非とも、市長就任後もぶれることなく「県外・国外移転」を追求し、地位協定見直しに向け積極的に取り組んで欲しい。学会の方、新市政への厳しいチェックをホントよろしくお願いします。
●2月3日…昨日、米トランプ政権が「これから核兵器を増強する」「通常兵器で攻撃された場合でも報復で核を使うことがあり得る」と驚愕の宣言。“核なき世界”を目指すといったオバマ前政権からの方針転換。昨年、国連では『核兵器禁止条約』が採択され、ノーベル平和賞を該当団体が受賞したのに、それらの核軍縮の流れに逆行する選択。具体的には「低出力核」と呼ばれる威力を抑えた核兵器を増産し、SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)として搭載するとのこと。これは、より実戦向きな核兵器であり、発射スイッチを押す心のハードルが低くなる。拡散も助長される。オバマ前政権で軍縮に取り組んできたカントリーマン元国務次官補いわく「50年にわたってアメリカの核兵器の数を減らそうと取り組んできた流れを逆行させている」。
同氏はロシアの保有戦術核の多さ、中国の不透明な軍拡規模、核開発を進める北朝鮮という現実があったとしても「(露中北に対しては)アメリカはすでに強大で柔軟に運用できる核戦力を保有している」「我々がやらなければならないのは、外交をさらに活用することでアメリカの指導力を強めることだ」と見解。

米政府の180度の政策変更に対し、唯一の被爆国として日本政府はどう反応したか。なんと河野外務大臣は「米政府の判断を高く評価する。抑止力の強化になる」と耳を疑う談話を発表した。
広島の被爆者で日本被団協の箕牧智之代表理事「大国の大統領が核兵器をもっと増やして近代化を図ろうということになれば、私たち被爆者が生きている間に核兵器をなくすことはできず、非常に怒りを感じる」「核兵器があるから安全だという考え方で増強ばかりを進めていく世界であってはならない。大きかろうが小さかろうが核兵器を使うべきではないという私たち被爆者の考えとは全く相いれない」。
長崎の被爆者団体、「長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会」の川野浩一議長「去年、核兵器禁止条約が採択され、ようやく私たちが望む時代が来るのかと思っていたところに、頭から冷水をかけられたような気持ちだ。米軍基地がある日本も無関係ではない」。
長崎市の田上富久市長「今回のアメリカの核態勢の見直しは、通常兵器による攻撃に対しても核兵器の使用の可能性を示唆する内容になっており、核兵器の使用の危険性が高まる。二度と被爆者をつくらないために、日本政府に対してアメリカの方針に追随しないよう求める」。
米国の「核の傘」に依存する姿勢を一層鮮明にした安倍政権。日本は唯一の戦争被爆国として核廃絶を目指してきたが、トランプ政権が核軍縮の流れに逆行しているのは明らか。日米同盟は確かに重要。でも、被爆国としてここだけは同意したらダメだろう。「高く評価」などもってのほかだ。

//『ガタカ』『キル・ビル』などで人気のハリウッド女優ユマ・サーマンが、沈黙を破って性被害を告白。ユマまでこんな目にあっていたのか。
●2月2日…映画ファンの間で、上映中の『花筐/HANAGATAMI』『パディントン2』の評判がやたら良い。『花筐』(予告)は癌を発病した大林宣彦監督の渾身の反戦メッセージが込められているといい、観に行きたいな。
●2月1日…インドの財務大臣がビットコインなどの仮想通貨を「法的な通貨と認めない」と公言。中国も仮想通貨から撤退路線。僕も暴力団や犯罪組織のマネーローンダリングに悪用される仮想通貨に否定的。社会が混乱するから、金融と農業(食糧)は投機の対象にしたらいかんと思うのよ。

//このページの上方にあった47NEWSのリンクが見られなくなっていたので、試験的にヤフーニュースのトピックを導入。当ページのポップアップをブロックしていなければ見られるはずです。

//1904年、もしくは1905年(資料によって異なる)に、作曲家のエリック・サティが演奏会場で、「雨傘」を使って決闘したらしいのですが、詳細が分かりません。相手は音楽評論家で作家のヴィリー(本名アンリ・ゴーティエ=ヴィラール/1859-1931※当時は作家コレットの夫)で、どうやらサティのことを侮辱したらしいのですが…。この件でサティは警察に拘留されています。両者の間に何が起きて雨傘の決闘になったのか、ご存知の方はメールで情報を頂けると有難いです!
【追記】海外在住の読者の方の協力で次のことが分かりました。
事の起こりは12年前の1892年。サティが前年に発表した付随音楽『星たちの息子』に対してヴィリーが「キャバレーで弾いてる元ピアニスト」「ナーバスすぎる」「蛇口のセールスマン」などとこき下ろし、怒ったサティ(当時26歳)が公開書簡で「頭の鈍い売文野郎」「文芸界のゴミ溜めの一部」とやり返し舌戦が激化。この年シュヴィヤールの演奏会で鉢合わせになったサティはヴィリーの帽子を地面に投げつけ、ヴィリーが杖で殴りかかるという事態に発展した。「雨傘で決闘した」という話は、おそらくヴィリーの杖VSサティの雨傘という状況のことを指すのだろう。

//報ステもNEWS23も、ちゃんと国会質疑を報道してくれ…。伊藤詩織さんのこととか。あまりに短すぎる。
●1月31日…本日の月食情報。皆既月食は3年ぶり!ブラッドムーン(皆既中の月は血の色)+スーパームーン(普段よりも地球に近く大きく見える)+ブルームーン(1ヶ月に2度目の満月)という三つの珍しい条件が重なった「スーパーブルーブラッドムーン」!
月食の始まり  20時48分
皆既月食の開始 21時51分
皆既月食     22時29分
皆既月食終了  23時8分
満月に戻る    24時11分
「スーパーブルーブラッドムーン」は35年ぶりとのこと。

  三重県の友人が撮影!素晴らしい!

●1月30日…NHK番組サイトで「傑作」とイチオシしていたので、昼間にBSでオンエアされた1963年の時代劇『この首一万石』(主演大川橋蔵)を録画。夜、「聞いたことない映画だけど本当に面白いのか?」と見始めた。中盤までは特に事件も起こらず、まったりと展開。牧歌的とさえ言っていい。ところが後半、ワイロに目がくらんだ武士たちが不始末から切腹することになり、自分が切腹したくないからと、無実の雇われ荷物運び(主人公)を騙して“インスタント武士”に仕立て上げ、身代わりで切腹させようとするところから作風が急変。カラクリを知った主人公は「むざむざ殺られるか」と怒り爆発。そこからラストまで血煙につぐ血煙。日頃は権威を振りかざして威張っている武士階級が、保身のために責任をなすり付け合う姿は滑稽かつ無様。誰も責任をとろうとしないのは、今の政治家や企業トップと重なる。伊藤大輔監督は時代劇を通して世の中の不条理を鋭く描き出した。こういうノーマークの良作と出会えるのは映画ファンならではの喜び。
●1月29日…森達也(映画監督・作家)さんのツイート。
→「ドイツの戦争のメモリアルデーは1月27日と30日。アウシュヴィッツ解放の日とヒトラーが組閣した日だとベルリン自由大学の学生たちに教わりました。つまり自分たちの加害と戦争の始まり。日本の戦争のメモリアルは広島・長崎と終戦記念日。つまり自分たちの被害と戦争が終わった日。見事に真逆です」

そういえばドレスデン大空襲の被害を伝えるドイツの博物館は、入口にドイツの侵略を受けたポーランドの石(ガレキ?)があり、「最初に私たちが攻撃した」と説明書きがあった。戦争被害を伝える博物館の入口で“最初の加害者は私たち”と念押し。日本ではあり得ないと思った。
●1月28日…取り急ぎ。昨夜NHKは大きな仕事をした。『未解決事件/赤報隊事件』のお陰で、今の日本人には名前と写真だけの存在になりつつあった朝日の故小尻記者(享年29)が、妻子と和歌山旅行を楽しみにし、庶民に寄り添い「町ダネ記者」を目指した優しい人物として甦った。番組を見た人にとって、5月3日は特別な意味を持つものになったと思う…。
今夜21時から第二夜のオンエア。

  
右翼に射殺された小尻記者の体内から200発もの散弾が見つかったという
●1月27日…右派の地方議員や著名人が「左翼を殺したい」とネットに書いたり、産経新聞が「日本を貶める日本人をあぶりだせ」と“魔女狩り”コラムでメディア自ら言論弾圧に加担するなど、暴力的な空気が日増しに濃くなっている日本。その中にあってNHKが今夜から2夜連続で現代最悪の言論弾圧事件であり迷宮入りとなった、「赤報隊事件」を特集する。31年前、朝日新聞阪神支局の若手・小尻記者(29歳)が“見せしめ”に右翼テロで射殺された事件だ。
若い人は生まれる前の事件だからピンと来ないと思う。番組予告を見るとドキュメンタリーのドラマ部分で犯行シーンが再現されており、いかに酷い事件だったか伝わるだろう。草薙君も熱演しているとのこと、全国民がいま見ておきたい番組。
●1月26日…自民ハト派の重鎮、野中広務元官房長官が他界。享年92。実際に兵士として戦争に行った体験があり、それゆえに護憲を訴え続けた方だった。野中さんの訃報に接し、心のこもった追悼コメントを出しているのは引退した自民議員と現職の野党議員ばかりで、自民の現役議員はダンマリ。官房長官や幹事長を歴任した人なのに、安倍氏と対立したらこの冷たい対応。意見は違えど、一時代を築いた自民の先人じゃないか。そんなに安倍氏が怖いのか。

昨年4月の朝日に載った野中さんの言葉が良かったので、哀悼の意を込めて転載。

『弾丸、言論の危機感じた』野中広務
阪神支局襲撃事件は当時、テレビで知りました。何というえげつないことが起きたのかと。2回、支局へ献花に行きました。50年余り政治家として活動した中で言論の危機を感じたのは「建国義勇軍事件」。2003年、衆院議員会館の私の事務所に弾丸1発と脅迫状が入った封筒が届いた。北朝鮮へよく行っていたから狙われた。「アジアの平和と友好親善を求める私の姿勢と信念はいささかもゆるがない」とコメントしました。
京都府議の時は府職員の組合のヤミ専従問題を追及すると、猫の死骸が家の庭に放り込まれ、夜に嫌がらせの電話が相次いだ。目が回るような症状に襲われ入院したが、病院から議会に通い追及を続けましたよ。
官房長官や自民党幹事長になると、20人を超える番記者がいた。政府批判があっても尊重し、政府として言うべきことは言う。お互いに好きなことを言い合っていたと思いますね。
最近の新聞の中には政府の都合の悪い報道はせず、かばうところも出てきた。安倍首相に意見する人が党内にも少ないんだ。一番まずかったのは集団的自衛権の行使を認める安保法制をつくり、戦争をできる国にしたこと。他国の人を傷つけ殺すことは、自分たちも殺されることになる。
20年前、改正駐留軍用地特別措置法が衆院で圧倒的多数で可決された時、「沖縄県民を軍靴で踏みにじるような結果にならないように」「国会が大政翼賛会にならないでほしい」と思わず訴えた。今は、裁判で勝ったら辺野古の埋め立て工事もやる。僕らの時は沖縄に出かけ頭を下げて頼み、相手の意見を聴いた。
初めて沖縄に行ったのは復帰前の1962年。タクシー運転手が「あそこで私の妹が殺された。米軍じゃない。日本軍なんです」と大泣きしたんだ。あの言葉は今でも胸に響いている。
「憲法9条だけは守ってほしい」と言い続けるのは戦争体験があるから。当時は軍国青年で、天皇陛下のために死ぬのが生きがいだと思った。教育が大きかった。早く戦争へ行きたい。こんな気持ちになるんやから。未来を生きる若い人たちには、言論の自由は民主主義の基本だと伝えたい。(2017年4月27日/朝日)

//昨日、国会で野党議員が沖縄で多発する米軍事故を取り上げ、全機体の緊急総点検を訴えると、松本文明内閣府副大臣が「それで何人死んだんだ」と耳を疑うヤジ。戦後、沖縄では米軍事故で20人以上(小学生11人)が犠牲になっている。これ以上、死者が出てからでは遅いから、県民の声を代弁して安全を求めているのに、まるで難癖をつけられているかのような言い草。
しかもだ。この松本副大臣は第3次安倍内閣で島尻安伊子・沖縄及び北方対策担当大臣の下、内閣府副大臣として沖縄を担当していた人物だ。沖縄の専門家であるべき人、誰よりも県民の心情を理解していなければおかしい人が「何人死んだんだ」と言う地獄。

ヤジが報道され今日副大臣を辞任(事実上の更迭)したけど、この対応の速さは、2月4日に辺野古を抱える名護市長選挙があるためだ。ヤジをした当日、閣僚は誰も問題にしなかった。本当にこのヤジを官邸が問題と思っているなら、騒ぎになる前に即日更迭しているはず。普段から自民の議員同士でこんな会話をしてるから、感覚がマヒしてヤジで言ったとしか思えない。安倍政権の本音を聞いた思い。
名護市長選挙は接戦の予想が伝えられている。自公候補VS翁長さんのオール沖縄。報道によると、地元では「誰が市長になっても辺野古の工事はストップできない」と諦めムードが漂い、また安倍政権との長期にわたる対立で“戦い疲れ”が出ているとも。もしこれで翁長派が負けたら、「民意を得た」で一気に工事は進むし、僕だって「地元の民意は基地移転反対」と言えなくなる。翁長派が敗北すると、単に基地建設が加速するだけでなく、不平等条約である日米地位協定の改訂だってますます遠のいてしまう。どうか諦めないでほしいです。

//インフルエンザが大流行。統計を取り始めて以来、過去最多とのこと。皆さん、ご注意を。
●1月25日…3月5日(日本時間)に発表される第90回アカデミー賞に日本人が2人ノミネート。『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』に特殊メーキャップアーティストとして参加した辻一弘氏、そして短編アニメ賞(『ネガティブ・スペース』)の桑畑かほる監督。辻さんは3回目のノミネートということもあり受賞が期待される。とりわけ今回は辻さんがメーキャップしたゲイリー・オールドマンがチャーチル役で主演男優賞にノミネートされているのでそこも考慮されるだろう。辻さんは2012年にハリウッドから離れて現代美術家に転向していたけど、ゲイリーから直々にオファーがあり数年ぶりに映画づくりに復帰。先日の『ゴールデン・グローブ賞』では、主演男優賞に輝いたゲイリーが受賞スピーチで辻氏の名前を挙げて感謝していた。ちなみに最多ノミネートはギレルモ・デル・トロ監督『シェイプ・オブ・ウォーター』の13部門。2番目がノーラン監督『ダンケルク』の8部門。※長編アニメーション作品賞に大好きな『ゴッホ 最期の手紙』がノミネート!なんとしても受賞して、より多くの人にこの映画の存在を知って欲しい。
●1月24日…マウス不調で買い換えたら、ロジクールのマウスなら可能だった「ホイールを押してEnter」機能がない。FirefoxのマウスジェスチャーにもEnter設定がない。あれメッチャ便利なのに!ネットを検索してマウス設定を変更できるフリーウェアを見つけたけど、古すぎて今のWindows10に未対応。安全なフリーウェアないかな。
〔追記〕パソコンに詳しい友人が「かざぐるマウス」の64ビット用を教えてくれました。これ最高っすね、右手だけでホイールEnterできるし、ページ更新、タブの移動、ページ閉じ、やりたいことは殆どできる。しかも無料。既に開発終了でWin8まで対応とのことだけど、Win10でも問題なく動いてます。

//実写の『精霊の守り人』を見る度に「この予算の10分の1だけでも大河“直虎”に回していたら、本能寺の丸ごとカットはなかったのでは」って思う…。今でも、もう一度『平清盛』のスタッフ・キャストを再集合かけて、潤沢な予算で「壇ノ浦の戦い」を、同じく『龍馬伝』の制作陣で「池田屋事件」を撮り直して欲しいって思う。主人公が絡んでいなくても、「このスタッフで見たい」と切望する才能集団だった。大河の映像で最後に圧倒されたのは『八重の桜』の会津戦争。あれは凄かった。2013年だからもう5年前か。

//もう何かの花粉が飛び始めているみたいで、みずっぱなとクシャミが止まらない。思えば昨年も1月下旬に第一波がきた。ティッシュを鼻に入れてサイト更新。

//みかんの季節ももう終わりかな。店頭のみかんは水分がとんでパサパサ。
●1月23日…先日、『ニュージーランドの女性首相(37)が出産で6週間の産休』という報道があり、その先進性に驚いた。市民は首相を祝福している。昨年、彼女は首相になる前にこう発言していた。「2017年にもなって、最初から女性が子どもか仕事かどちらかを選ぶと決めつけるような質問をすべきではない」。スペインでは2008年に女性の「防衛大臣」が産休を取った。入閣時に既に妊娠7カ月だったから、周囲は出産がわかったうえで任命したのだろう。
一方、日本ではどうか。自民の中でも極右レイシスト筆頭の杉田水脈議員(兵庫6区、比例当選※女性議員)が「男女平等は絶対に実現し得ない反道徳の妄想」と国会で言い放ち(当時は次世代の党)、熊本市議会では赤ちゃんを連れてきた緒方夕佳市議が処分され、妊娠した鈴木貴子衆院議員が「職務放棄」と批判される…。昨年、安倍自民が杉田議員を党候補者に公認し、しかも安全な比例区の名簿に載せた時点で政権の方向性がわかり脱力した。自民に投票した人すべてが杉田議員の思想「男女平等は反道徳の妄想」に共感しているとは到底思えないのに当選してしまった。

世界各国の女性の地位を経済、教育、政治、健康の4分野で分析し、ランキング化した2017年版「ジェンダー・ギャップ指数」によると、日本は対象144カ国のうち「114位」と前年より3つ順位を落とし「過去最低」となった。
9年連続で男女平等第1位に輝いた北欧アイスランドは、昨秋の選挙で全63議席中で女性が30議席を占め「48%」となった。同国は男性の育児休業も普及している。日本の女性議員は約10%に過ぎない。男女の収入格差の大きさも深刻だし、識字率は世界1位なのに高等教育の進学率が101位と低いのも問題。
男女平等が進んでいるのは北欧だけか?そうではない。日本の近辺では前述した女性首相のニュージーランドが9位、フィリピンが10位に入っている。フィリピンは管理職に占める女性比率が47%、専門職比率61%など職場での女性の活躍が目立つ。

19日に千葉のJR柏駅の常磐線車内で25歳の女性が産気づき、そのまま女の赤ちゃんを出産したニュースがあった。居合わせた乗客がお産を手伝い、たまたま乗客がタオルケットを持っていたので新生児をくるんで低体温を避けることができた。母子ともに命に別条はなく本当によかった。…と思いきや、ネットでは母親に「迷惑をかけやがって」「ブス」など中傷が始まり、この女性はツイッターに鍵をかけるまで追い込まれた。ザ・日本。ある男性が「どうして早く入院しなかったんだ」と投稿したことに対し、“はるみ”という方が怒りのレス「臨月で入院してたら病院パンクするわ。そもそも首都圏は産婦人科少ないから妊婦さんは遠くの病院まで検診行ったりしている。陣痛来ても波が弱いと一回自宅に帰されたりもする。お産は病気じゃないからベット代も高い。自分がバカである自覚をもう少し持った方がいいと思う」。実際、いつ産気づくかなんて誰にも分からない。なんなのだろうね、この国の妊婦への冷たさは。少子化まっしぐらなのに。(もちろん、ネットには今回の件に称賛の書き込みも多数あります)

日本の総人口における14歳以下と65歳以上の占める割合
【1980年】14歳以下23.5% 65歳以上9.1%(若者が3倍弱もいる!)
【2017年】14歳以下12.7% 65歳以上27.3%(老人が倍以上。国策レベル)
2020年 日本人女性の二人に一人以上が50歳以上になる
2022年 団塊世代が75歳になり、日本は「限界国家」に向かう
2025年 全国で介護職員が37万7千人不足
2026年 認知症患者が800万人
2035年 日本の人口の4割が60歳以上
2040年 孤独死が年間20万人発生
2065年 日本の人口が約8800万人に

//米軍ヘリ、また沖縄で不時着。今月すでに3回目。原因は今回も整備不良。
●1月22日…東京、都心の積雪は午後9時で21cmとのこと!坂道、マジで気をつけて下さい。
●1月21日…『西郷どん』、第3話も素晴らしかったですね。45分があっという間。もう別格ですわ。
●1月20日…YouTubeには名前を聞いたこともないクラシック作曲家の作品がたくさん上がってて、それを聴くのが楽しみなんだけど、これはS級の出会いだった。
アイルランドの作曲家ジョン・フィールド。彼は1782年生まれというから、まだモーツァルトが生きてる時代だ。1770年生まれのベートーヴェンと、1797年生まれのシューベルトの間に誕生している。
ジョン・フィールドは1812年、30歳のときに音楽界で初めて「ノクターン(夜想曲)」の作曲を開始。それまで誰も書かなかった単一楽章のピアノ曲。とにもかくにもコチラを聴いて欲しい。四の五の言わず聴いて欲しい。ノクターンが1時間近く入っているけど、捨て曲一切なしの全曲大当たり。
初めて聴いた人は「これってショパン?」と思うかもしれないけど、ショパンが生まれたのはジョン・フィールドより28年も後。ショパンよりずっと前にジョンはこの繊細な独自の音世界を紡ぎ出している。全盛期はロシアで特に高く評価され、ロシアの貴族社会では「フィールドを知らないことは、罪悪である」とまで評されていたとのこと(ウィキペディア先生談)。
ジョン・フィールドは晩年の10年間アルコールに溺れてボロボロになり、生活も窮乏し、癌のため54歳で他界している。
この透明感のある優しい世界、いつかブームになるんじゃなかな。お墓はモスクワらしい。会いたいなぁ。
※ジョンはピアノ協奏曲も7曲書いている。この第2番とか若々しくて気持ちいい。
●1月19日…先日、「ロック創始者は誰なのか」という日記を書いてご意見を募集したところ、イギリスに留学中の方から「イギリスの高級紙ガーディアンによると、ロックの起源には様々な論争があるものの、もっとも広範に合意の取れているロックの起源は1951年にジャッキー・ブレンストン (Jackie Brenston)がリリースした『Rocket 88』(2分50秒)という曲のようです」とメールを頂きました。曲を聴いてみると、なるほど、壊れたアンプでエレキを弾いて「ひずんだ音」を出しておりビートもある。僕がロック創始と思っていたビル・ヘイリーの「ロック・ザ・ジョイント」よりも1年早い。情報をありがとうございました。
このロケット88誕生エピソードはリンク先のブログに詳しく書かれています。この記事すごいな、よく調べ上げた。
※ベルリン・フィルの初代指揮者についても、同楽団の公式WEBにハンス・フォン・ビューローが「as chief conductor for the first time」となっており、確定と思って間違いないようです。

/そして新たにフランス語が読める方にSOSです。20世紀音楽の扉を開けた作曲家ドビュッシーのお墓にこのような文章が書かれた石板が設置されています。内容がお分かりの方、メールにて連絡を頂けると助かります!(汗)
●1月18日…在日米軍が嘘をついた問題、ほんと沖縄県民の不安を軽くみているよなぁ…。協定では学校の上空は原則飛行禁止なのに、日頃からそれを無視して飛び回った結果、先月13日に米軍ヘリの窓が普天間第二小学校の運動場に落下して子どもが負傷した。一歩間違えれば命に関わる事故であり、沖縄県は協定を守るよう強く求めた。
同小では安全が確保されるまで、校庭で遊ぶことを禁じてきたが、米軍が「学校の上を原則的に飛ばない」と約束したこと、そして事故から1カ月が経ったことから、校庭の利用再開に向けて事故に備えた避難訓練が本日行われた。その子ども達の運動場での避難訓練が終わった直後に、事故を起こしたヘリの同型機を含む3機が学校の上空を通過した。いきなり約束を破り、しかも避難訓練のすぐ後というタイミングで複数機の違反。翁長知事「極めて残念でとんでもない状況だ」。小野寺防衛大臣も「同小学校の上空の飛行回避を求めていたにもかかわらず、このような事態が起きた。避難訓練の直後に飛ぶのはあってはならないことだ」と指摘。

ところがアメリカ軍は「レーダーやパイロットへの聞き取りから、学校上空を飛行していないと確認した」と説明。目撃者が多数いるだけでなく、防衛省・沖縄防衛局の監視員が現場で飛行中の3機のヘリを撮影しており、さらに小学校に設置したカメラにも写っている。決定的な動かぬ証拠があるのに、それでも米側は「飛んでない」と言う。
この問題が深刻なのは、違反飛行もさることながら、「あった」ことを「なかった」と主張する米側の態度。そして本当にレーダーの飛行形跡が小学校を避けていると記録されていたなら、世界最新鋭のはずの米軍レーダーが役立たずのポンコツということ。あの飛行ルートが小学校の上空ではないというのなら、もはやどこを飛んでもセーフになってしまう。
こんないい加減な対応で県民が安心できるわけがない。まったくもって酷い話。

/2008年に沖縄の戦跡巡礼をした際、旧海軍司令部壕の中に掲げられていた太田司令官の自決前の電文に胸を打たれたので以下に紹介。
→(自決前の別れの電文『沖縄県民、かく戦えり』を現代文訳)
「沖縄に敵の攻撃が始まって以来、陸海軍とも防衛のための戦闘にあけくれ、(日本軍は)県民に関しては、ほとんどかえりみる余裕もありませんでした。しかし、私の知っている範囲では、県民は青年も壮年も全部を防衛のためかりだされ、残った老人、子供、女性のみが、相次ぐ砲爆撃で家や財産を焼かれ、わずかに体一つで、軍の作戦の支障にならない場所で小さな防空壕に避難したり、砲爆撃の下でさまよい、雨風にさらされる貧しい生活に甘んじてきました。
しかも、若い女性は進んで軍に身をささげ、看護婦、炊飯婦はもとより、防弾運びや切り込み隊への参加を申し出る者さえもいます。敵がやってくれば、老人や子供は殺され、女性は後方に運び去られて暴行されてしまうからと、親子が行き別れになるのを覚悟で、娘を軍に預ける親もいます。
看護婦にいたっては、軍の移動に際し、衛生兵がすでに出発してしまい、身寄りのない重傷者を助けて共にさまよい歩いています。このような行動は一時の感情にかられてのこととは思えません。さらに、軍からの作戦方針で、遠く離れた地区に移動を命じられた時、輸送力のない者は、夜中に自給自足で雨の中を黙々と移動しています。
沖縄県民はこのように戦いました。県民に対して後世特別のご配慮をして下さいますように
−−かつて米軍に27万発の砲弾を撃ち込まれた沖縄。県民の4人に1人が亡くなった。太田司令官の最後の言葉「沖縄県民カク戦ヘリ。県民ニ対シ、後世特別ノ御高配ヲ賜(たまわ)ランコトヲ」を今こそ本土の人が真剣に考えなくては。
●1月17日…今夜24時のEテレ再放送『ETV特集 シリーズ よみがえるアーカイブ(2)TOKYO』、要録画です。フランスで公開された国際版。江戸時代の終わりから現在までの東京の150年が、1時間で見事にまとまってます。昔の白黒映像が最新技術でカラーに着色されており、臨場感に目を見張った。東京は関東大震災と東京大空襲で2度も灰燼に帰していながら、その7年後にはビルが立ち並ぶモダンな都会になっていた。焼け野原で何もなかったのに。まるで強靱な生命力を持つ生き物のようだ。
映像には同時代を生きた作家や文化人の証言がナレーションで被せてあり、その選択も唸るものがあった。
たとえば永井荷風の日記『摘々録 断腸亭日乗』からの一文。戦争に流されていく日本人の負の特性を鋭く言い当てている。
「(戦時の)国民一般の政府の命令に服従して不平を言わざるは恐怖の結果なり。元来日本人には理想なく強きものに従ひ、その日その日を気楽に送ることを第一となすなり」
この原文はもっと長い。カッコ内は僕。
昭和十六年六月十五日「日支今回の戦争(日中戦争)は日本軍の張作霖暗殺及ぴ満洲侵略に始まる。日本軍は暴支膺懲(ようちょう/意味は野蛮な中国を“こらしめる”)と称して支那の領土を侵略し始めしが、長期戦争に窮し果て俄(にわか)に名目を変じて聖戦と称する無意味の語を用ひ出したり。欧洲戦乱以後、英軍振はざるに乗じ、日本政府は独伊の旗下に随従し南洋進出を企図するに至れるなり。然(しか)れどもこれは無智の軍人等及猛悪なる壮士等の企るところにして一般人民のよろこぶところに非らず。国民一般の政府の命令に服従して南京米(外米の通称)を喰ひて不平を言はざるは恐怖の結果なり。麻布聯隊叛乱(二・二六事件)の状を見て恐怖せし結果なり。今日にて忠孝を看板にし新政府の気に入るやうにして一稼(もうけ)なさむと焦慮するがためなり。元来日本人には理想なく強きものに従ひ、その日その日を気楽に送ることを第一となすなり。今回の政治革新も戊辰の革命も一般の人民に取りては何らの差別もなし。欧羅巴(ヨーロッパ)の天地に戦争やむ暁には日本の社会状態もまた自ら変転すべし。今日は将来を予言すべき時にあらず。」(断腸亭日記

次に引用されたのは映画監督・伊丹万作(伊丹十三の父)が敗戦翌年に書いた一文。
「多くの人が、今度の戦争でだまされていたという。みながみな口を揃えてだまされていたという。(略)だますものだけでは戦争は起らない。だまされたものの罪は、ただ単にだまされたという事実そのものの中にあるのではなく、あんなにも造作なくだまされるほど批判力を失い、思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲従に自己の一切をゆだねるようになってしまっていた国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体なのである。そして、このことはまた、同時にあのような専横と圧制を支配者にゆるした国民の奴隷根性とも密接につながるものである。「だまされていた」といって平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。いや、現在でも既に別の嘘によって、だまされ始めているに違いないのである」(伊丹万作/1946年8月「映画春秋・創刊号」)

第二次世界大戦の中盤、日本では戦死者が増え続けるなか、戦力を補うために学生たちが戦場に動員された。1943年10月21日、雨の国立競技場で壮行会が開かれ、東条英機首相が「万歳!」と学生たちを見送った。作家・杉本苑子はその日の光景を記す。
「色彩は全くなかった。暗鬱な雨空がその上を覆い、足下は一面のぬかるみであった。あの日、行く者も、残る者も、本当にこれが最後だと、なんというか一種の感情の燃焼がありました。この学生たちは一人も帰ってこない。自分たちも間違いなく死ぬんだと。」
それから20年後、1964年10月10日に同じ国立競技場で東京五輪の開会式が行われた。学徒出陣と五輪の両方を目の当たりにした杉本苑子は綴る。
「オリンピックの開会式の興奮に埋まりながら二十年という歳月が果たした役割の重さ、不思議さを私は考えた。同じ若人の祭典、同じ君が代、同じ日の丸でありながら、なんという意味の違いだろう。あの雨の日、やがて自分の生涯の上に、同じ神宮競技場で世界94カ国の若人の集まりを見ることが来ようとは予想もしなかった私たちだった」〜『あすへの祈念』
−−これらが当時の映像と共にオンエアされる。必見です。

//阪神・淡路大震災23年目の慰霊の日。
●1月16日…左肩が2カ月前から痛み始め、最初は“ひねったのかな”と思い、“まあ、一週間もすれば治るだろう”と楽観視してた。その後、痛みは増すばかりで、床にあるものを左腕で拾えなくなった(伸ばすと激痛)。鉄棒にぶら下がるなどもってのほか。そして分かった。これがいわゆる“五十肩”というやつだ。
ドラマなどで「いや〜五十肩がひどくて腕が上がらないよ」というセリフが出てくるし、そういうものが存在していることは話で聞いていた。しかし、まさか自分がそうなるとは!
最初に老眼の兆候が出たときも衝撃だった。暗い場所だと細かい字が読めなくなり、“ただの疲れ目だろう”と思ったってたら、文字が近すぎても読めないことが分かり、“ええっ!僕が老眼に!?”と驚愕したもの。今や遠近両用眼鏡は必需品だ。
心は若いつもりで若者とジョジョトークとかしても、身体は確実に老いていると痛感。ありていに言えば、「死に近づいている」ことを思い知らされる。もちろん、今日、明日にどうこうの話ではない。だけど、まったく無縁と思っていた老眼や五十肩、歯茎が弱まり複数の歯が同時多発的にヤバイ現状など、確実にガタが来始めているのは歴然たる事実。2週間前まで普通に出来ていたことが不可能になる恐怖。誰もが通る道とは分かっていてるけど…参ったな。
それに、記憶力の低下もドキドキだ。若い頃、重鎮の映画評論家がラジオで明らかに映画のタイトルを勘違いしているのを聞いて「あんな有名な映画なのにタイトルを間違えるなんて、何が重鎮だ」と呆れていたけど、それはあの評論家が不勉強なのではなく、「誰でも年で思い出せなくなる」のだと分かった。とにかく、40代後半から芸術家の名前や作品名がポンと出てこなくなってきた。顔や作品は分かるのに!これは文芸研究家にとって深刻な問題で、原稿を書いてて「まさかのこの名前、間違ってないだろうな…(検索)…ギョエー!別人じゃん!」というレッドカード事案が連日連発、以前は30分で書けていた原稿が2時間かけても半分という…。どうすんの僕。
う〜む、だんだん生きているうちにこのサイトが完成するのか心配になってきた。あと20年ほどあれば、サイトの墓巡礼コーナーは完成すると思う。あのコーナーは「写真プラス人物伝」で成立している。写真だけでは故人への恩返しにならない。なんとか2300人全員の人物伝を書きあげるまで、そこまで大病せずこの生命がもって欲しい。

〔追記:若い読者へ〕報道によると海外に出る日本人の若者が激減しているという。日本は今や先進国で最下位クラスの低賃金だから簡単に海外を見てとは言いにくいけど、お金の問題はともかく、身体が元気なうちに訪れないと、「定年になってからゆっくり海外旅行」作戦だと、腰痛やら関節炎やらなんやらで、“お金はある、時間もある、だけど身体がきつい”で海外に行けなくなる恐れがある。
若いうちに海外を探訪するメリットは、世界にはいろんな価値観、生き方があることを早めに知ることで、残りの人生の悩みごとがちょっと小さくなること。たとえ解決できなくても、押し潰されにくくなる(これ重要)。幸福の条件も国によって違うし、日本特有の息苦しいムラ社会にいても、呼吸が少しラクになる。「世間が決めた幸福」ではない、自分なりの幸福を求められるようになる、というか「幸福にならないと不幸」的な脅迫観念を“やり過ごす”ことができる。
あと、世界遺産の建築や自然遺産の絶景は、写真と実物で感動がまったく違う。写真でも美しいのは分かるけど、実物は美を超えて「圧倒」される。天候によって刻々と変化する表情、現地ならではの空気や音、匂い、それは足を運ばないと分からない。たとえ社会的成功を収められなくても、最後に「見るべきものはすべて見た」と笑って死ねるよう、若い人にはいろんなところに出かけて欲しいです。
●1月15日…夏の国立新美術館の東京JOJO展、8月22日(水)〜9月24日(月・祝)になった模様。平日スタートです。
/いつも楽しい吉本ジョジョ芸人さんたちによるジョジョお笑いライブの第3弾が、今週19日(金)の18時15分から大阪道頓堀で開催されます。あふれるジョジョ愛、受け取りに行きます!

//ロシアのサハ共和国でマイナス67度!寒さを超え、痛いとのこと。これは怖い。

//巷で話題の『ポプテピピック』のアニメを見て、ノーブレーキの何でもありにぶっ飛ぶ。“間”を見せるアニメ。絵だけ知ってて内容は全く知らなかったので新鮮。シュールだけど妙にクセになる。
●1月14日…『2017年、飲食業の倒産件数は前年比19・2%増の762件』との報道。飲食業の倒産が750件を超えたのは3年ぶりで、政府が自慢する「いざなぎ景気を超える好景気」「大企業は過去最高益」が、いかに庶民の生活実態とかけ離れたものかわかる。
うちの近所の百貨店専門店街は、ここ2カ月で、タコ焼き屋、ケーキ屋、ラーメン屋、雑貨屋、玩具店と立て続けに閉店しており、百貨店がどうのこうのというより、内需が危険水域に近づいている気がする。確かに株価は滅茶苦茶いい。あと公務員の給料も国家予算が1000兆円の赤字でもガン無視して上昇を続けている。
でも狂ったような増税ラッシュと正社員の非正規化で、庶民が好景気を実感できる要素は皆無であり、個人消費がまったく伸びていない。日本のGDPの6割は個人消費であり、いくら大企業が輸出で儲けても、庶民に好景気の実感がない限り、負のスパイラルは今後も続く。そもそも大企業の「空前の利益」はモノを売っての利益ではなく、人件費コストカットで捻出した利益(しかもそれは従業員の給料に反映されず、役員報酬と内部留保に消える)だから、庶民の購買力アップには繋がらない。
日本は超富裕層40人の資産が、国内の全世帯52.5%(世帯数だから人数だと8000万人くらい?)の資産と同じになり、アベノミクス5年間で貯蓄ゼロの世帯が約430万世帯も激増して約1800万世帯になった。
たった40人の資産が国民過半数の世帯の資産と同額で、しかも格差は「拡大傾向」にある。そんな社会で個人消費は上昇しない。庶民の財布の紐は固くなるばかり。富の再分配をまともにする気がなく、内需拡大に失敗している政権は、日本経済の発展のためにも退陣させるしかない。保守政権でも良いので、せめてきちんと富の再分配ができる政権に。貯金ゼロ世帯が激増している現状を「好景気」と呼ぶ政権はおかしい。

//なんでワイドショーのコメンテーターは、もうちょい元慰安婦の人に同情したり、親身になってあげることができんのかなぁ…。
●1月13日…萩尾望都先生の傑作漫画『ポーの一族』のタカラヅカ版、“萩尾先生の絵がそのまま舞台になった”とすごく評判がいい。アップされてる写真を見ると確かにイメージ通り。やばい。

//大河ドラマ『西郷どん』の第1話とても良かったです。本日13時5分から再放送。渡辺謙が出ると画面が引き締まるなぁ。
●1月12日…安政の大獄で捕縛され、29歳の若さで刑死した吉田松陰が、処刑される前日に書いた『留魂録(りゅうこんろく)』が実に名文で幾度も読む。→
「今日、死を覚悟しても平穏な心情であるのは、四季の巡りについて思いを馳せているからだ。春に種を撒き、夏に苗を植え、秋に刈り、冬に貯蔵するというように。私はもう30歳になるが、何一つ成すことなく死のうとしている。いわばまだ収穫前であり、生命を惜しむべきことだろう。だが、私自身は実りの時を迎えたと感じており、これは哀しいことではない。人間の寿命は決まっておらず、10歳で死ぬ者は10歳の中に四季があり、20歳には20歳の、30歳には30歳の、50、100歳の中には50、100歳の四季がある。10歳をもって短いというのはヒグラシ蝉の命を長寿の霊椿(れいちん/霊木)を基準に考えるようなものだ。私の30年には既に四季が備わっており、また実りもある。それがただのモミ殻か、よく実ったモミなのか、私の知るところではない。もし同志諸君の中で私の想いを受け継いでくれる人がいるならば、それは今後も種が絶えることなく、毎年実り続けるのと同じであり、何ら恥ずべきことではない」。
そして松陰が高杉晋作に送った最後の手紙も良い。→
「死は好むものでもなく、また、憎むべきものでもない。世の中には、生きながら心の死んでいる者がいるかと思えば、その身は滅んでも魂の存する者もいる。つまり小生の見るところでは、人間というものは、生死を度外視して、何かを成し遂げる心構えこそ大切なのだ」。
この手紙は以後の高杉の行動指針となった。
●1月11日…ジョジョ第5部のロゴマークが商標登録されたらしいとネット情報(コレとかコレ)。いよいよ5部アニメの公式発表くるか。確定情報が欲しいですね。
●1月10日…成人式の振り袖詐欺の話は酷すぎだな。業者は一生に一度しかない大事な行事に関わってる自覚がなさすぎ。手配不能となった時点で連絡するのが、せめてもの企業の良心だろ…。
●1月9日…幕府大老・井伊直弼と志士の吉田松陰、敵対していた両者の墓は近い。明治の最後の年(44年)に徳冨蘆花が語った言葉は何度読んでもグッとくる。
→「井伊と吉田、50年前には互いに不倶戴天(ふぐたいてん)の仇敵で、安政の大獄に井伊が吉田の首を斬れば、今度は桜田の雪を紅に染めて井伊が浪士に殺される。斬りつ斬られつした両人も、死は一切の恩怨を消してしまって谷ひとつのさし向いで安らかに眠っている。
今日の我らが見れば、松陰はもとより混じりけ無しの純粋な志士の典型、井伊も幕末の重荷を背負って立った剛骨の好男児、朝に立ち野に分れて斬るの殺すのと騒いだ彼らも、50年後の今日から歴史の背景に照して見れば、つまるところ今日の日本を造り出さんが為に、反対の方向から相槌(あいづち)を打ったに過ぎない
彼等は各々その位置に立ち自信にたって、出来るだけの事を存分に行なって土に入り、その墓の近所で明治の今日に生きる百姓らは、さりげなく、かつ、悠々と麦などを作っている。」(『謀反論』から)

//ゴスペル・ドゥーワップの巨人J.D.サムナーは声が非常に低く、一時期はギネスブックに「世界最低音」の保持者として登録されていた。YouTubeにアップされている『Wayfaring Stranger』(4分49秒)、曲の最後の超低音ボイスにブッ飛んだ。人間がこんなに低い音が出せるのか。いやはやビックリ。
※エルヴィス・プレスリーの家庭は裕福でなく、10代のプレスリーはチケット代が払えなくて大好きなJ.D.サムナーのゴスペル・コンサートが聴けないことがあった。たまたまプレスリーの思いを知ったサムナーは、特別にプレスリーを楽屋口から出入り出来る許可を与え、以降は無料でコンサートを見られるように。優しいサムナーのおかげで、プレスリーは本物の良い音楽と何度も出会うことができ、それが後に楽才として花開いていった。
●1月8日…沖縄では一昨日に米軍ヘリがうるま市に不時着したばかりなのに、今日また米軍ヘリが読谷村に不時着。原因は整備不良とのこと。まだ2018年が始まって8日しか経ってないのに、今年“2度目”の不時着。昨年後半は畑での不時着炎上や、小学校への窓落下事件もあった。これだけトラブルが続いているのは異常。
●1月7日…オフ会参加者の皆さん、お疲れさまでした!朝10時から夜10時まで、食事タイムをとることもなく、まるで「アート・トライアスロン」でしたね。参加者がひたすらお薦めアートをしあった第1部だけで終わったのは既に18時(トイレ休憩は5分×3回)。そこからボレロを踊って僕の第二部があって、そこからの懇親会。過去最高の濃密さでした。
自分の知らない画家や作曲家の話、未読の本のお薦めを聞くのはとても楽しく、また勉強になりました。プレゼンされた18人の方、本当に有難うございました!近日、レポート書きます。

楽しかったプレゼン「うどんはアート!」 横溝正史130冊の表紙が並び壮観!
●1月6日…いよいよ明日は年に一度の読者交流会。遠方から参加される方、道中、お気をつけて。大阪にてお待ちしております。(9時半すぎから会場を開ける予定です。昼食の用意を忘れずに)
●1月5日…昨日アップした『墓マイラー今昔物語〜30年を振り返って』の後半に「巡礼の旅の10大思い出」を大幅に加筆しました!ゴッホ、ベートーヴェン、チャップリン、ヘレン・ケラーなど!
●1月4日…僕が墓マイラーになったのは1987年にロシア(当時はソ連)に眠るドストエフスキーの墓前で感動したことがきっかけ。昨年2017年はちょうど30周年でした。それを機に、この30年の墓マイラーをめぐる変化を、後世の墓マイラーのために記録するつもりで、『墓マイラー今昔物語〜30年を振り返って』を書きました。年末に脱稿し、本日画像の添付が完了したのでアップ。あまりこういう墓マイラー視点で時代を俯瞰(ふかん)するマニアックなレポートは見かけないので、「墓マイラーって何してるの?何が楽しいの?」という方にも読んで頂けると有難いです。r(^_^;)
●1月3日…新年の読者交流会まであと4日!今回、マヤ文明などメキシコの遺跡、落語、スウェーデンの現代作曲家、アウトロー俳句、アール・ブリュット(無流派)のスイス人画家、パンク歌舞伎、横溝正史、アートとしてのうどん、いろんなプレゼンが予定されています。迷われている方、ぜひ参加を♪
●1月2日…新年の読者交流会まであと5日!参加者の方のプレゼンも出揃ってきました。群馬、富山、東京という遠方から参加される方も!(☆o☆)
●1月1日…2018年新年明けましておめでとうございます!今年も文芸ジャンキーパラダイスをよろしくお願いします!






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