幻のプレミア公演!
A COMMON BEAT

コモンビート/共通の鼓動〜炎のキャスト・F(フィギュア)

“人は誰でも心臓の音が同じように、それぞれ文化や肌の色が違っても皆をつなぐ共通の
ビートがあり、共存は可能なはず”---
『A COMMON BEAT(ひとつの鼓動)』はアメリカのNGO「Up With People」がそんな思いで作ったオリジナル・ミュージカルだ。どのナンバーも魅力的で親しみやすいメロディーなので、聴いてて全然飽きない!ウットリする美しい旋律もあれば、大地を揺るがすド迫力のリズムの曲まで、実にバラエティに富んでいるッ!!

03年5月吉日、都内の某シアターにて催されたコモン・ビートの特別シークレット・ステージを、
極秘裏に撮影成功!会場の熱狂をここにお届けしたい。今、貴方は歴史を目撃するッ!!




曲「カップ・オブ・ライフ/Ricky Martin」
踊りまくる各チームは大陸ごとにカラーで分けられている!
赤…アフリカ・チーム 黄…アジア・チーム
緑…ヨーロッパ・チーム 青…アメリカ・チーム



ドラァッ!アフリカン・ダンスは大地のビート!熱いハートを受け取りやがれッ!(曲はYEKE YEKE)


ロシアン・ダンス フラメンコ“オーレ!”
いつだってエレガンスを忘れないヨーロッパ。シャープな動きの中から、ほとばしる気品!


KARATE インド舞踊
「押忍ッ!」アジアは空手の華麗な演武や、セクスィーなインド舞踊で観客のハートを鷲づかみに!


「イエーイ!」 「ノリノリだぜーッ!」
浮かれてスイングしまくる陽気でファンキーなアメリカ・チーム。365日、大はしゃぎだぜッ!



しかし互いの文化が出会った時、未知なる相手や
異文化への恐怖が差別や憎しみを生み、対立が
みるみる加速していく!---「Us ! Not Us !!」


“不寛容”はついに戦争という異常な事態にまで
発展してしまう。なんてこったい!Oh、No!!
※国境監視員の3匹の羊が怯えきっている。


戦いの後の廃墟。武器が打ち捨てられ散乱している。荒野に茫然と独りただずむ少女。
※ベジータの戦闘服やゴールドクロスが落ちている!グフ(少女)も武装解除している。


曲「Can we sing a song of peace!」
長い時が流れた後、一人がリズムを刻み始めたことをきっかけに、人々が集まり始める。
文化に違いがあっても、命を刻む鼓動のリズムは皆同じだッ!共通のビートを胸に、
人々が円となって座り、自分が築いた心の壁を乗り越えてゆく。もう国境に意味はない!


曲「Common Beat V」
「皆それぞれ違うから素晴らしいんだ!」最後は全チームが交じり
合ってピース・ソングを高らかに歌う。涙と感動のエンディングだ。



万雷の拍手に包まれ、世紀の公演の幕が下りた。



この後、アンコール・ダンスが朝まで続いた!!




製作総指揮…ONI-KYOUKAN 撮影&編集…ATSUKO 人形操作…KAZ 食料(?)…TIYA
照明…SYOU 衣装…CHIHIRO 構成…RIE 文…KAJIPON
スペシャルサンクス…HAMADA婆&母





こちらは本物!!


★『A COMMON BEAT(ひとつの共通の鼓動)』〜あらすじ&ミニ・レビュー

作品全体の構成は、まず「世界」をアフリカ、ヨーロッパ、アジア、アメリカの4つのグループに分け、
ヨーロッパ組はフラメンコやコサック・ダンス、アメリカ組はロカビリーやロックン・ロールで踊るという
ように、それぞれが文化に根ざした踊りを魅せてくれる。4つのグループの他には3人の国境監視員が
いるが、やがてそれぞれのグループは好奇心から監視員の目を盗んで交流を始めるんだ。
※この辺り、世界各国の民族衣装を見てるだけでも楽しい!

最初の言葉が通じない中にあっての、交流ソングの歌詞が良い。
『♪言葉だけが言葉じゃない あなたの目が聞き取った思いやあなたの心が話す言葉を感じよう 
言葉にならない言葉を感じよう』

と・こ・ろ・が。最初は上手く交流が始まったんだけど、どのグループにもコミュニティの枠がゆるくなって
いくのを不満に思っている人がいて、
「ここは我々の土地だ!我々の言語、我々の歴史、我々の習慣、我々の信条がある!ヨソモノは
出て行け!」
と激しくグループ内を煽り、人々は互いに排除しあうようになる。そして憎しみは増幅され、ついには
悲劇的な衝突が起こる---。

無人の荒野となった舞台に長い時が流れ、やがて一人が落ちていた楽器でリズムをとり出すと、その音に
つられて、一人、また一人と、徐々に人が集まり始めた。(この時、最初に子供たちが出てきたけど、
なかなか芸達者だった!)
最初はささやかなリズムだったのが、人が増えることで楽器の数も増え、やがて全員がひとつの音楽に
身を委ねて行く!ここは非常に感動的な場面だ。まさしくコモンビート。言葉や文化が違っても命を刻む
鼓動は同じ、皆が共に世界を築いていけるハズ!
ステージ上では、もはや国境もなければチームもない。物語の始めではグループを作り歌い踊っていた
4つの文化の人々が、今はステージ全体に混じり合い、全員でひとつの歌を歌っている。

ラストの歌詞は奥が深い。単純&ノーテンキに平和を叫んでいるんじゃなく、
「こんなに恐れの多いこの世界で、希望の歌ひとつで涙が乾くと言うのか?平和の歌を歌えば争いは
止むとでも言うのか?」
という切実な言葉が中に出てくる。そして歌はこう続く---
「それでも平和を欲する思いは絶えることがない。だから私たちはこうして平和の歌を歌い続けるんだ!」
“心が平和を求めているから平和の歌を歌い続ける”このシンプルで力強い言葉で70分のステージは
幕を閉じた。
“Can we sing a song of peace”は全員のコーラスが完璧に調和していて、あまりの美しさに鳥肌が
立ちまくった。

相手の文化を受け入れ、異なる価値観を否定しない。違いは怖れるものではなく、多様であることは
素晴らしいこと…近年は本当にこの作品のテーマが重要になってきてると思う。っていうか、これより
大切なことは今の人類にとって他にないんじゃないだろうか!





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