最新文芸情報


2017.9〜10

●10月31日…ロッシーニ、ヴェルディ、プッチーニ…。『音楽の友』の原稿を書くため、この1カ月、ひたすらイタリア・オペラをTVとネットで見ている。長年ビデオに録り溜めてきたBSのオペラ中継が、ついに役に立つときがきた。WOWOWのメトロポリタン歌劇場シリーズ、めっさ重宝。

/しっかしヴェルディ『運命の力』の初演バージョン、ラストが凄まじいな。主要登場人物が全員死ぬうえ、目の前で愛する女性を殺された主人公が聖職者(修道院長)=神の代理に「馬鹿野郎!」と怒りをぶつけ、最期に崖の上で「私は地獄からの使者だ!人類なんか絶滅しろ!」と叫んで投身自殺。“人間なんてみんな死ね!”なんて叫ぶオペラの主人公を初めて見た。再演版では主人公生存、悪態もなし。初演版の全編日本語字幕入りを探しているけど、どっかないかな。

/ヴェルディはオペラもいいけど、84歳のときに書いた遺作『聖歌四篇』(40分)も美しくていい。

/プッチーニ『ラ・ボエーム』に出てきたセリフ「僕は運命の手助けをしただけさ」、思わずメモ。この言い回し、目からウロコだ。
●10月30日…狂ったように同じ曲ばかり聴いている、この中毒性はなんだ。『ブレードランナー2049』のサウンドトラックにある神曲「Sea Wall」、サビを頭出ししておいた。8分くらいあるけど音量をあげて聴いていると違う世界にトリップする。ある意味、超危険。ちなみにSea Wallとは、気候変動によって海面上昇した未来で、都市部を守るため海岸に建設された大質量の人工山脈。映画館だとこの曲が大音量で流れ全身が包み込まれる。ストーリーとは無関係に、もうその体験だけで1800円の価値があった。雨の夜のSea Wallが、あまりに荘厳すぎる。
※この音楽のYouTubeのコメント欄、海外の人が軒並み絶賛してて、なんか嬉しい。国境関係なく音楽に圧倒されている。神曲の証。

//文芸ジャンキー恒例の年に一度の読者交流会(大阪オフ会)は来年1月7日(日)になりました。3連休の真ん中なので遠方の人も参加しやすいかと!詳細、近日アップします。
●10月29日…35年ぶりの続編となった『ブレードランナー2049』、賛否両論ありますが、僕は断然“賛”です!よくぞあの世界観を再現してくれた!
娯楽性がほぼ皆無の2時間44分。これが別の映画なら苦痛に感じるかも知れないけど、このブレードランナーに関しては、その天国的な長さこそが感動に繋がる。90分で終われば、自分が2049年に身を置く間もなく、ストーリーを追ってるだけでバタバタと映画が終わってしまう。2時間44分のおかげで、現実世界から離れ、未来のロサンゼルスに没入できる。ブレードランナーは音楽も良く、大音量で包まれる度に「これよ、これ…」と至福だった。
アベンジャーズのように5分に一度見せ場があるSF映画を念頭に置くと、この映画のテンポに戸惑うと思う。だけど、本作はじっくりと世界観を見せていくもの。「生命」について考え、「記憶」というものの価値について思いをめぐらせながら、主人公の行動を追体験していく。
個人的には、所々で小さなマイナス点があったとしても、第1作の複数の人物のその後が分かること、そしてこの35年間に、何度も、何度も、何度も繰り返して見た第1作ラストのルドガー・ハウアーの言葉とBGMが最高度に活かされていたことで、マイナス点は取るに足らないものになった。

【重要】第1作の舞台である2019年から2049年までに起きた出来事が、公式にネットで公開されています!これを観てからの方が絶対に分かりやすいです!

2019 ブレードランナー本編(DVDで見る人はディレクターズカット版がお薦め。過去に撮影秘話ページをアップしてます)

2022 『ブラックアウト』(アニメ)。レプリカントが電磁パルス攻撃で大停電を引き起こす。レプリ禁止に。
https://www.youtube.com/watch?v=MKFREpMeao0 (15分)

2036 『ネクサス・ドーン』、ウォレスによりレプリカント再台頭。
https://www.youtube.com/watch?v=R2tfByG88HQ (8分)

2048:『ノーウェア・トゥ・ラン』、2049冒頭にそのまま繋がる。
https://www.youtube.com/watch?v=ELH4Zkvt9-U (7分)

2049 新作本編
●10月28日…ブレードランナー続編、ネットで賛否真っ二つ。これは自分の目で確かめるしかないか。
●10月27日…公演を明日に控えた知人劇団員のリハーサルを見た。休憩時間の会話。僕「緊張してないの?」彼は笑顔で「全然!」。
「それって緊張しない秘訣あるん?」
「あるよ!死ねへん」
「死ねへん?」
「そう、失敗しても別に死ぬわけじゃない」
「確かに」
「舞台だけじゃなく、この言葉で人生すべて解決するよ」。
思わずメモった。最強のマジックワードをありがとう!
●10月26日…発売中の『音楽の友 11月号』に連載“世界音楽家巡礼記その8”を載せています。今回はブラームスとシューマン夫妻の友愛を取り上げました。シューマンの妻クララを愛してしまったブラームスは、シューマンが心を病み厳冬のライン川に飛び込んだ後、献身的にシューマン家を支え、努力して彼女への想いを友情に変えた。クララの葬式では最後まで一人墓前に立ちすくみ、彼女を追うように一年も経たずに他界したブラームス。その物語を書きました。
※既に店頭から消えたけど『週刊実話 10/5号』にも戦国武将22人の墓参レポート(オールカラー)を書いています。散髪屋さんや飲み屋さんの本棚にあれば是非。他のページは種族保存本能に訴えるグラビアのオンパレードですが(汗)。

//国連広報センターが昨年流した1分24秒のダンス動画が良い。タイトルは『わたし私が本当に本当に欲しいもの』。軽快なスパイス・ガールズの音楽にのせて、世界の女性が欲しいものをアピール。「男女の賃金格差の是正」「女の子への暴力を終わらせる」「児童婚をなくそう」、そしてイスラムの女の子たちが「すべての女の子に質の高い教育を」。動画にパワーがあり何度も見てしまう。
●10月25日…先日の日曜、京都国立博物館「国宝展」に行ってきました!

漆黒の闇に浮かぶ星々が茶碗の中に…世界に3つしかない茶碗『曜変天目』は光の加減や見る角度によって色が変化する。東京の静嘉堂文庫、大阪の藤田美術館、京都の龍光院が所持し、いずれも通常非公開の国宝。東京と大阪の曜変天目は2、3年に一度公開されるけど、京都の曜変天目は15年前に公開されただけ。そのスーパー激レアの龍光院の曜変天目が、10月29日まで京都国立博物館「国宝展」で観賞可能!15年ぶりですよ、15年!僕は前回、2002年に同じ京都国立博物館で初めて見て、その美しさに魅入られた。その後、静嘉堂文庫で青い炎にぶっ飛び、藤田美術館でも眼福の至りとため息。
今回、龍光院の曜変天目は、この展覧会のためだけに専用の照明(自然光を再現)が用意され、茶碗の底まで光輝いており、その美しさに度肝を抜かれた!15年前に見た時は地味な印象があったけど、今回は目玉の奥まで光が差し込んだ。妻も放心状態で「とんでもなかったね」。

この「国宝展」は11/26までやっているけど、展示内容が全4期でけっこう異なる。10/29までなら、『曜変天目』の他に有名な『風神雷神図屏風』や縄文式土器の傑作『火焔型土器』もある。ただし、とんでもない人混み。台風がきた日曜でも朝9時半時点で60分待ち。体調を整えてGOです!
※茶碗の前では少しずつ移動するため、実際に見られる時間は30秒ほど。後列なら行列はないけど茶碗の“へり”しか見ることができない。底まで覗き込むためには前列に並ぶ必要が。30秒では当然もの足りなく、展覧会を出る前に最後にもう一度行列に並んで見納めをした。
この次、また15年後とすると2032年。僕はもう60代半ば。どうかまたこの神秘の茶碗に再会できますように!
製法が謎で正確に再現不可能な奇跡の茶碗 星々が淡く明滅しているようだ

展示品すべてが国宝というトンデモ展覧会 朝9時半と思えない超絶観客数
●10月24日…韓国では1998年まで日本映画を映画館で公開することが禁じられて、日本の漫画を所持することは違法だった(日本語CD解禁は2004年)。
時は流れ、本日『富川(プチョン)国際アニメーション映画祭』で戦時中の日本人の生活を描いた『この世界の片隅に』がグランプリ大賞!同映画祭で昨年『君の名は。』が優秀賞&観客賞に輝いたときも時代の変化を感じたけど、歴史問題を乗り越えて『この世界の片隅に』が最高の評価。芸術の真価を見た思い。素晴らしすぎる。

//衆院選投票率は戦後2番目に低い53.6%。実に、2人に1人が棄権。ネットではあちこちで投票した人と棄権した人が衝突。「白紙委任でいいのか」「しらけさせる政治家が悪い」等々。僕は海外で実例がある「投票が最低投票率に達しなければ選挙無効」を採用すべきかと!それなら政治家はもっと政治に興味を持たせようと奮闘し、分かりやすく政策を訴えるだろう。有権者も「600億かけて再選挙するのはもったいない」と選挙に行く。豪州のように罰金制度で投票率を90%にする必要もない。ぜひ、最低投票率の設定を!
●10月23日…立憲民主は敗北したものの、「野党第1党」になれたのは本当に大きい。なぜなら国会運営のスケジュールを決める際、野党第1党が野党を代表して自民と交渉し、その協議に基づいて各党が了承していくから。立憲はその権利を得た。自民としては安保法制支持の希望の党相手の方がやりやすかった。
●10月22日…選挙結果を見てガンジーの言葉を噛みしめる。「あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。そうしたことをするのは世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである」(ガンジー)
そして、負け戦が続いても、数年先、あるいは数世紀先に実る麦の種を撒いたと信じて今日頑張る。

/今回、共産は自分たちは不利になるのに、自己犠牲的に候補者を大量に取り下げた。結果、改選前の21議席から12議席と大打撃。僕は過去に何度か野党共倒れをもたらした共産を批判したけど、今回の英雄的行動を忘れない。「見返りは民主主義」の合言葉、ほんと素晴らしいと思う。ありがとう。大躍進した立憲民主(+39議席)、絶対に旧民主のように裏切らないで。
●10月21日…1945年まで日本の女性は選挙に行けなかった。中国をはじめ世界にはいまだ成人国民の全員に選挙権がない国がある。また選挙権があっても投票するだけで武装勢力に殺害される国も。日本は安全に投票できる。選挙に行くのは近代民主主義国家に生きる市民の証。22日は、這ってでも投票所へ。僕は、選挙区は立憲、比例は共産でいきます!

 
実質賃金はドン底。これが実態。国民の年金を株にぶっ込めば、誰が首相でも株価が上がるのは当たり前。政策ですらない。

 
少子化と団塊世代の退職で求人倍率は民主党政権から既に上がっている。

 
もうこれ以上の格差拡大にNO。
●10月20日…本日深夜1時25分NHK『 夏目漱石の妻(4)たたかう夫婦』再放送、いよいよ神回の最終回!胃病でかっ血した漱石は50歳を前に衰弱。妻・鏡子はあらゆる悲運と戦う。漱石の言動は粗暴だが根底に愛。この最終回で尾野真千子さんの演技は神話レベルに。個人的に今年第一のドラマであり永久保存版!
●10月19日…日産が不正公表後も無資格検査で、ついに全車出荷停止。 カルロス・ゴーン会長は「コストカット、コストカット」で現場の人員を徹底的に削減、自分自身は年収10億円を超える超高額の役員報酬。昨年は取締役9人の報酬が計18億円を突破。結局、こういう価値観が今回の安全性軽視に。ものづくりの国がカネカネの新自由主義で滅茶苦茶に。
一方、神戸製鋼は検査データ改ざんで米司法省から資料提出を命じられ、欧州航空安全局は同社製品の使用停止勧告。
日本の基幹産業がダブルで崩壊、本来なら株価大暴落のはずがバブル期以来29年ぶりの13営業日連続値上がり。海外が好景気としてもこれは異常。選挙前の株価維持に年金ぶっ込んでるのか?
/小池希望代表が演説で「アベノミクス、経済の力を表すGDPの成長率が“4年プラス成長”だと言っているけれど、年1・1%に過ぎない。実はあの民主党政権の時の方が高い」「消費は前の民主党政権時代の方が高くて、(いまは)逆に縮まっている」。NHKはこういうところを使えって。

/それにしても18日の報ステは酷かった。アベノミクスの検証コーナー、専門家2人が登場したので賛否両方かと思いきや、実質“賛”だけ。しかも富川キャスターは、与党は具体的な数字(データ)で語るのに野党はただの生活実感で語ってると視聴者を誘導。ところが、富川キャスターの背後のパネルでは、共産志位氏が「実質賃金10万円減」「家計消費1世帯22万円減」と“数字”できちんと反論している。放送事故か?
●10月18日…「“共産に票を入れる人は反日”とブログに書けば一件800円」。かねてからお金を使った何でもありの保守ネット工作が噂されていたけど、先日その一端が明らかに。2015年に安倍首相から直々に日本ベンチャー大賞で表彰を受けた会社クラウドワークスは野党批判系の記事作成者を募集。報酬は「文字数1800文字以上の1記事で手数料込み800円+消費税(合計864円)」「YouTube動画は5動画で300円(1動画60円)、本採用だと1動画80円」と宣伝。その募集広告の中身が露骨すぎてドン引きした。YouTubeに保守系動画があふれかえる現状とも合致。

〔募集広告に出ていた記事内容の例文〕
・共産党の議員に票を入れる人って反日ではないか
・民進党の政策と反対のことを行えば日本は良くなる
・憲法9条を改正し、軍隊を保有すること、当然だと思っています
・石破さんは首相候補として相応しくない
・韓国とはもう付き合うべきではない。安倍さんの合意は間違えていた
・天皇制は絶対に男系であるべき
そして「こんな感じで、あなたの考えを記事にしてください」「民進党とか共産党に与する記事は採用しません」「2chのコピペやニュース記事のリライトはOK」「動画がヒットした際には追加報酬も支払います」とのこと。
ところで「石破さんは首相候補として相応しくない」、この内容で一番得をするのは日本では誰だろうね。

別会社でも同様のことが。仕事発注サイトのランサーズでは「20文字以上の書き込み1件につき30円」。募集対象は
・安倍政治を応援している方
・テレビや新聞の左翼的な偏向報道が許せない方
・産経新聞の論調に好感を持っている方
30円は安く見えるけど20文字など1分で書けるため時給1800円になる。発注者が書き込みを指定したコミュニティサイトには「すばらしい!日本の総理大臣として誇りに思う」という言葉が並び、「安倍総理のお辞儀姿、礼節が素晴らしいとタイ・シンガポールで絶賛!」といったニュースが取り上げられているという。
同サイトはこれまでにも、報酬5000円〜1万円という高額で「マスコミに関する風刺絵の作成」が依頼に出され、指定された絵の内容は「マスコミや人権活動家や左翼が安倍総理やトランプ大統領を独裁者と批判しているけれども、そのマスコミたちは真の独裁者である中国の習近平に操られている」だった。

クラウドソーシングのサイトで思想の“ステマ”依頼が相次いでいることについて津田大介氏は「こんなのは氷山の一角で実際にはクローズドな場所でこういう『仕事』が大量に発注されているのだろう」とツイート。

世論操作がビジネス化していること、そしてネットをよく利用する若者層がステマの影響を最も受けることを考えると、事態は本当に深刻。

/保守系ネット動画の有名人といえばKAZUYA氏。2015年12月7日の朝日の記事『愛国動画、時代を映す』は衝撃的だった。

→(保守系集会で)KAZUYA(27)も演説した。慰安婦問題、中国脅威論からゲームまで様々なテーマを数分の動画にして動画サイト「YouTube」に投稿するユーチューバーだ。
高校時代、小林よしのりの漫画「戦争論」に傾倒。「戦前の日本=悪」のイメージに疑問をもち、ネットで似た考えのブログを読みふけった。卒業後、会社員やアルバイトを経て、3年前から動画を投稿し始めた。いま30万人を超す視聴登録者を持ち、サイトの広告料や著書の印税、講演料で暮らす
今年、全国から講演に呼ばれたのは25回。11月、浜松市での講演では「人口20万人の南京で、30万人殺したという。ファンタジー(空想)的だ」。諸説ある南京事件の死者数に関する中国側の主張を揶揄(やゆ)した。岡山市でも事件にふれ、「ウソでもいいから日本をおとしめるために何でもやるのが中国だ」と訴えた。
だが、20万人というのは南京市の特定地域の人口の推計で、市全体のものではない。KAZUYAは取材に対して「知っています。耳を引くためにオーバーな言い方をしています」と答えた。
講演後のサイン会の列に並んでいた子育て中の30代女性は「(元慰安婦の)ばあさんが泣いてテレビに出るけど、当時はお金ももらったわけでしょ」。社会科教諭の40代男性は「授業の参考にすることもある」と言った。(参考

−−南京特別区の人口を南京市の人口のように嘘をつく保守デマ。僕は1999年にこのサイトを立ち上げてから、ずっと歴史修正主義に抵抗してきた。だからお金のためなら平気でデマを流し、ヘイトを煽る人がネットにはウジャウジャいるのも見てきた。KAZUYAだけではない。明治天皇の玄孫を名乗りながら慰安婦の方をセカンドレイプしている竹田恒泰もそう。櫻井よしこ、桜井誠、百田尚樹etc。このジャンルでの“あがり”は、安倍氏の会食ヨイショ仲間でワイドショーに引っ張りだこの田崎史郎(67)。
個人がどんな思想を持つのも自由だ。問題はデマと分かっていながらそれを放置するマスコミ・メディア。ドイツでは2017年6月30日に、ソーシャルメディア(SNS)が人種差別を煽るようなヘイトスピーチの投稿を24時間以内に削除しない場合には、最大5,000万ユーロ(約60億円)の罰金を科す法案が可決された。同法(ドイツでは「Facebook法」と呼称)はこの10月から施行される。日本のツイッターとフェイスブックにも同じ措置が絶対に必要。

//マツコ・デラックスさんは毒舌とされながらも、政治の話題についてはあまり尖ったことを言う印象がなかった。ところが10月2日の『5時に夢中!』(TOKYO MX)で、小池知事と安倍氏をこう評した。
「(小池百合子は)ちょっとなんか、器が小さかったかなっていう感じの…。まあ、報道だけを見る限りでは、もうちょっとなんか無神経な人じゃないと、なかなか総理ってキツいよね。大胆っていうよりは、無神経。馬鹿。じゃないと総理大臣ってできないと思うのよ。安倍ちゃんなんてもう馬鹿の象徴じゃない?あれ、もうさ。あれぐらいのさ、アホな人じゃないと、多分あんなことやれないと思うんだよね。この時期に解散とか、普通の神経だったら言えないじゃん?でも、それを言えちゃうだけの図太ささだったり、無神経さだったり、どっか病気じゃないとやれない職業だと思うのよ」(参考
芸能界には安倍氏を批判した結果ネットで“炎上”し、えらい目にあった人がたくさんいるのに、この時期に「安倍ちゃんなんてもう馬鹿の象徴」といえる勇気に感服。すごいなマツコさん。

※権力者への風刺と名誉棄損について。2001年4月28日東京地裁は、首相のことを「サメの脳ミソ」「ノミの心臓」と書いた雑誌は名誉棄損にあたらないとする判決を下した。〈原告は政治家で、しかも内閣総理大臣である。その資質、能力、品格が政治的・社会的に厳しい批判に、時には揶揄にさらされることは避け難い立場にある。こうした立場を前提に本件雑誌を読む一般の読者も、風刺的表現として理解するにすぎないであろう。「サメの脳ミソ」などの表現をもって、直ちに原告の社会的評価を低下させるとするのは相当ではない。この程度の表現は受忍すべきだ。〉

//先日沖縄の民家の近くに米軍ヘリCH53が不時着・炎上し、まだ「事故原因が分かっていない」のに今日から同型機の飛行再開。日本の警察は現場検証も近寄ることも許されなかった(日本なのに!)。政府は米側に「原因究明が終わるまで運用は待って」と言ったがスルー。島民の不安も完全無視。さすがに酷すぎる。
●10月17日…本日深夜1時45分から4夜連続で再放送されるNHK『夏目漱石の妻』(全4回)、超絶おすすめです。中でも第3回と4回は神回。頭脳明晰だけど短気で癇癪持ちの漱石、陽気で明るい妻・鏡子の二人が築く夫婦の絆。次第に壊れていく漱石を見守り支える尾野真千子が日本ドラマ史に残る名演。目の演技だけで泣かせる。壮絶な愛を刻む傑作ドラマ。

//こちらのツイートに完全同意!
入江雅子@yumeikumiihappi
「最初から政治に右も左もなかった。相手をまともに批判できない人が右翼だ左翼だと決めつけて真ん中がマトモだと政治に関心ない人たちを焚き付けていただけ。命を大事にする政治かお金を大事にする政治、99%の庶民のための政治か1%権力者のための政治か。右とか左とか言ってたら真実が見えなくなる」
●10月16日…今夜21時のBS映画『ブラッド・ダイヤモンド』(主演ディカプリオ)必見です!血のダイヤはアフリカの武装勢力が武器購入資金にする密輸ダイヤ。この映画は貧困、ドラッグ、難民、洗脳された少年兵、それら全てに対する西洋諸国の無関心を、初めてハリウッドで正面から描いた。この映画がスゴイのは、テーマが非常にヘビーなのに、立派なエンターテインメント作品として仕上がっていること!決して政治的主張を押し付けてくることはなく、手に汗握るアクションと、所々に挿入されるユーモアにより、堂々たる娯楽作になっている。しかも観客がアフリカの問題に無関心でいることが恥と感じるほどに、現実を叩き付けてくる。制作サイドの手腕は見事としかいいようがない。ラストも素晴らしい!
●10月15日…先日のEテレ『白熱教室』、ノーベル文学賞カズオ・イシグロ氏が文学の神髄を学生たちに語った言葉がすごく良かった。

カズオ・イシグロ「なぜ小説に価値があるのか。長年書いていて、自分が小説を書く上で重要なことは、心情を伝えることなのだと気づいた。知的な意見を伝えたいわけでも、何かについて議論したいわけでもない。偶然にそうなってしまったら、それはそれでいい。基本的に私は、尊敬する作家の作品、映画や音楽やどんな形の芸術でも、それに対する「思いを伝えたい」と思っている。
人間としての感情を分かち合うことは非常に重要なことだ。人間は社会で経済活動をするだけでは不十分なのだ。心情を分かち合う必要がある。
私が小説を書くときはこう言おうとしているのだ。「私はこのように感じた。それを書いて君に見せている。君も同じように感じるのか。私がここで表現しようとしていることを少しは理解してくれるのか。思いが伝わるのか。私はこう感じたんだ」と。
私は他の作家の小説を読むとき、作品に感謝しながら読んでいる。「自分がその心情を理解できるように表現してくれてありがとう」と。この世界を生きていく人間として心を分かち合うこと、私は小説のこの点を最も大切にしている

/11年前、文芸雑誌『文学界』に掲載されたカズオ・イシグロさんのインタビュー記事から。

(質問:国籍は日本と二重国籍を持っておられるのでしょうか)

カズオ・イシグロ「残念ながら、日本は二重国籍を許しませんイギリスは許しますが。もし日本のパスポートを持とうとすれば、だめですね。少なくとも私がイギリス国民になったときは、100パーセント日本人になるか、日本のパスポートを捨てるかどちらかでした。今でもそうだと思います。人生のある時点で決意しなければなりませんでした。最終的には感情的には日本ですが、すべての実用的な理由から、私はイギリス国籍を選びました。もしアフリカで困ったことになれば、日本大使館ではなく、英国大使館に行かねばなりません。日本大使館に行っても、理解してもらえませんが(笑)。」

長崎で育ったイシグロさんだが、日本はイシグロさんが国籍を望んでも英国との二重国籍は与えない。それでいて、安倍氏は首相官邸サイトにお祝いの言葉
そしてイギリス人のイシグロさんに祝福メッセージを出す一方で、日本人が発起人に加わっている反核団体のノーベル平和賞の受賞に首相はノーコメント。なんなのか。

//各社の世論調査で立憲民主の支持率が希望小池を上回り始めた。有権者が信頼する政治家は「強い政治信念」「仲間を見捨てない義理人情」を持つ人物。希望の党に「踏み絵」(安保法容認、改憲等)を踏んで行った元民進メンバーは、「軽い政治信念」「仲間を見捨てた薄情者」というレッテルを自ら貼ったうえ、頼りにしていた小池人気も冷血漢のイメージで失速、自分で自分の政治生命にトドメを刺した。

//高速道路の煽り運転は現行法で「3カ月以下の懲役、または5万円以下の罰金」。軽い、あまりに軽すぎる。死亡事故に繋がる危険行為なのにこれはないだろう。今は後方撮影のドライブレコーダーもあり、高速の車間距離不保持をどんどん特定して飲酒運転と同様厳罰に処して欲しい。
●10月14日…保守系まとめサイトの一部管理人が記事タイトルでデマを流すのを見るとホント頭に来るんだけど、このリンク先のタイトル「映画監督の森達也/自民党に投票するバカは迷惑だから投票に行かないで欲しい 立民党なら行くべき」は特に酷い。森監督がこのインタビューを受けたのは1年前から立憲民主党なんて存在しないし、そもそもオリジナルのインタビューに「自民党に投票するバカは迷惑だから投票に行かないで欲しい」という文章は存在しない。この保守ブログの管理人の捏造だ。ところが“保守速報”などで一気にネットに拡散され大炎上に。酷い話だ。しかも記事のアップから4日経っても訂正していない。アクセス数さえ稼げれば何だってするのか。

デマ被害を受けた森達也さんのブログより→
「保守速報というまとめサイトに『映画監督・森達也「自民党に投票するバカは迷惑だから投票に行かないで欲しい」』と題された記事がアップされたのは数日前。 あっというまにとんでもないことになった。要するに炎上。これまで何度も体験しているけれど、今回の規模は最大かも。」
「ネットやSNSに書きこむ人たちに対して弁明する気はまったくない。すごいなあと呆れている。 ネットを常時利用しているはずの人たちがネットをここまで理解していないのかと驚いている。そもそもタイトルだけに煽られた人たちは本文を読まない。 このブログだって見ないだろうな。弁明の意味などない。とはいえ、一昨日にはツイッターに、家族に危害を加えることを仄めかすリプライまで届いた。 だからまったくの放置もできない。こうしてネットで世相が作られるのかとあらためて実感した。彼らは誰かを叩く号砲が欲しいだけ。弁明など届かない。 保守速報では数日間、金正恩やトランプを抜いてトップの扱いだった。まあある意味で光栄だ。 でも本当に、まとめサイトで商売している人たちは、そろそろ自分の胸に手を当てて、自分は何をやっているのだろうと考えたほうがいいと思う。」

//神戸製鋼のデータ改ざん、恐れていたことが。アルミだけを偽装する理由がないと不安を感じていたけど、まさか自動車のエンジン部品やサスペンション、ボルト、ナットなどに使用する「線材」でも強度偽装をしていたとは…。日本の基幹産業という自負や企業倫理はどこへ。本丸の鉄骨、鉄筋にまで疑惑の目が向けられており、そんなことになれば日本全国の建築物はどうなってしまうのか。
●10月13日…立憲枝野と志位共産を両方応援しているんだけど、枝野氏の共産に対する塩対応が辛い…。共産は立憲民主党を支援する為67人も候補者を取り下げたのに、枝野氏は「共産との連立政権はあり得ない」とTVで断言(しかも志位氏の目の前で)。共産支持者のハッシュタグ“見返りは民主主義”が、けな気で胸熱。
●10月11日…沖縄・高江の米軍ヘリ炎上・大破、民家から500mの距離。負傷者ゼロで良かったものの、一度でもこういうことがあると、原因不明のままでは住民は怖くてたまらないだろう。
●10月10日…日本を代表する巨大企業のひとつで、安倍氏もかつて勤務していた神戸鉄鋼(グループの社員数3万7千人)がアルミ・銅製品の強度など品質データを組織的に改ざん。ごまかしは10年前から、取引は200社以上って…。飛行機、新幹線、車に使う部品など命に関わる保安部品で改ざんしており、他の改ざん事件とは悪質度のケタが違う。地獄の釜を開いたような大事件になる。イギリスの鉄道など欧州との取引でも改ざん。欧米の訴訟は賠償金が天文学的なものになるというのに…。
東芝、日産、神戸鉄鋼、日本のトップ企業のモラル劣化が止まらない。これ以上立て続けに問題が起きると、日本企業のブランドイメージがガタ落ちになる。金儲けさえ出来れば安全性は後回しでもいいとか、日本企業ってそうじゃなかったはず。小泉竹中の新自由主義路線からどんどんおかしな国に。
〔追記〕神戸鉄鋼はさらに鉄粉でもデータ改ざんを行っていたことが新たに発覚。
●10月7日…おっしゃあああ!明後日、ゲバラの『エルネスト』を観に行くぞ!座席は押さえた!

//カズオ・イシグロさん、そして国際NGOのICAN(核兵器廃絶キャンペーン)、ノーベル賞受賞おめでとうございます!
●10月6日…日本の政治家たちは公約を軽く扱っているというか、選挙前だけ耳触りの良いことを言って、当選したら知らんぷりということが多い。仮に選挙公約を実現できなかったら、「次の選挙は1回出られない」くらいのペナルティがあれば、もっと本腰を入れて無我夢中で実現するため奔走するだろうか。せめて「ここまでは公約実現に近づけたが、こういう理由であと一歩及ばなかった」と有権者に具体的に示してほしい。

//「森友・加計問題は、税金を使って一部の人だけが恩恵を受けているアベノミクスを象徴しています。私は、もっと庶民が恩恵を受けるような税金の取り方と使い方をして、大企業だけではなく、中小企業の活動や庶民の消費を活性化させたい」(黒川代表)
なんと、加計学園の獣医学部新設問題で、次々と不正疑惑を発掘し、追及してきた市民団体「今治加計獣医学部問題を考える会」の黒川敦彦共同代表が、安倍氏のお膝元、山口4区から無所属で出馬。民進党の解党問題で森友・加計問題の追及が消えてしまったことで、選挙の争点にするべく出馬を決意したという。山口4区はこれまで安倍氏が圧勝、前回は民進が対立候補も立てられない無風エリアだった。黒川代表の立候補でマスコミが4区に注目し、加計問題もスポットが当たる。英断。

//これなぁ…。なんで公明党は立憲民主党について公式広報でこんな中傷まがいのことを書き込むのだろう。信じられない。北朝鮮の回し者とでも?公明党は過去に自分たちもネットデマに苦しめられたのに、どうして同じことをするかな。
 
公明党広報は今年の6月に共産党のことを「汚い!実績横取りのハイエナ政党」「危険!オウムと同じ公安の調査対象」などと、他党のことを“ハイエナ政党”と罵っている。公党が公党にこんなこと言ったらアカン。その政党に投票した有権者ごと侮辱することになる。

//「帰れ」コールが起きた秋葉原のトラウマから、街宣日程を非公表にした安倍氏。政治家への怒りにまかせたツイートはかえって反発を生むことがあるけど、次のハッシュタグ群には噴いた(笑)
#会いに行ける国難 #ステルス街宣 #トンズラ総理 #Aアラート
#国難来たる #争点は安倍 #ソーリーを探せ
●10月5日…政界に38年いた自民・亀井静香氏(80)の今日の引退会見、悲痛かつ壮絶だった。「こんな世の中になっちまった。こうしたいと思った世の中じゃない。弱肉強食。新自由主義。そういう世の中になっちゃった。大都会中心。私の考えていた政治とは違う。私が当選した後、(自民党に)一緒にやっていく相棒が見つかりません!右を向いても、左を向いても」



もはや党内に相棒が見つからないという80歳、保守本流の叫び。
自民の大物がいうと説得力が違う。安倍氏とその取り巻き、竹中平蔵とか聞いてるか。

//このツイートいいなぁ。短いのに奥が深いというか、今の世界全体に必要なメッセージ。

伊藤 祐策 @ito_yusaku
今年のノーベル賞も人類が独占したそうですね。同じ人類として誇らしいです。
●10月4日…今から25年前(1992年)、関西ローカルの深夜番組で『モーレツ!科学教室』という爆笑教養番組があった。タレントの越前屋俵太(えちぜんや ひょうた)さんが出演し、納豆をかき混ぜて摩擦で温度をあげたりいろんな実験していた。俵太さんは2003年に突如活動を中止、メディアでは見なくなった。その俵太さんが再び動き出し、ツイートは共感できるものが多くフォロワーになった。応援してます!

越前屋俵太 @echizenya_hyota
日本をリセットするという表現。僕は嫌いだ。あの人達は自分達が支配している国だと思っているのだろうか?自分たちのしがらみだらけの組織をリセットするとか、欲まみれの自分自身をリセットすべきであって、国をリセットするという言い方は、一生懸命真面目に働いている国民に対して失礼だと思う。

越前屋俵太 @echizenya_hyota
言葉は、使い方によっては恐ろしい武器にもなる!同じ武器でも、拳銃という武器は日本では許可を持ってる人以外は買えない。しかし、言葉は、いつでも何処でも誰でも、簡単に手に入れることが出来てしまう。使い方には気をつけたいものだ。

越前屋俵太 @echizenya_hyota
自分を支持してくれている団体である、全米ライフル協会に逆らえないトランプ大統領は、過去にこう言っている。「銃の乱射事件を防ぐには銃しかない」しがらみとはこういうものだ。彼らには一般人の正論など通用しない。

越前屋俵太 @echizenya_hyota
日本の希望には踏み絵があるらしい!これで「希望」という素晴らしい言葉にもケチがつく。日本で暮らす何人もの人達が、この言葉に救われ、この言葉を胸に生き抜いて来たことか。お願いだから、言葉の持つ意味を大切にして欲しい。もうこれ以上我々の大切な言葉をイメージの悪い言葉にしないで欲しい。

//立憲民主党の公式ツイッター、フォロワーが2日間で10万を突破!すごいな。ここまで前代表・蓮舫さんのコメントがまったくないので、参院とはいえ何か言ってほしいな。
●10月3日…昨日の枝野会見、1時間のうち50分が質問時間だったという。国民の疑問に正面からガチで答えていくスタイル。一方安倍氏の選挙会見はお約束の記者だけが質問を許され、たった10分で終了。枝野会見の現場にいた知人ジャーナリストは、質問者と向き合い逃げずに答え続ける枝野氏に感動したとのこと!
そしてツイッターの公式『立憲民主党』のフォロワー数(4万)が、アッという間に『民進党』フォロワー数(2万強)の約2倍に!たった1日でだ!いかに待たれていた政党かよく分かる。

//ラスベガスの銃乱射による大量殺戮(58人死亡、489人負傷)、米国史上最悪の事件に。こんな強力な武器を市民が入手できる異常。銃規制反対派のいう「自衛する権利」があっても、今回のような事件は防げない。今度こそ銃規制を。

//スペインはスペインで、カタルーニャ地方の独立運動をめぐり、警官隊が丸腰の大勢の市民を「違法投票にきた」という理由で、警棒で血まみれになるまでボコボコに。消防隊が警官から市民を護る姿に心を打たれた。
●10月2日…今日はガンジーの誕生日ゆえ、ガンジーの言葉を三つ紹介。選挙を前にした議員たちに。

「自分で投げ捨てさえしなければ、誰も私達の自尊心を奪う事はできない」
「燃え続ける信念の炎は、我々に光を与えるだけでなく周囲をも照らす」
「物事は初めはきまって少数の人によって、ときにはただ一人で始められるものである」

//昨夜、東京にいる旧知のジャーナリストN氏が「今から枝野さんに会うけど党名のアイデアない?」。僕「絶対に“立憲”は入れて!立ち位置を明確にするために“立憲”が必要」。彼「立憲○○党か」。立憲平和党だとガチすぎるので、2人の結論は立憲民主党。今朝「伝えておいた」と彼。さあどうなるか。(現在9時)
【追記】うおお、17時の共同通信の速報、ほんまに立憲民主党で決まったのか!!他にもこの名前を提案した人が過去にいるかも知れないけど、昨日の今日だからちょっと胸熱。良い公約を作って下さい。

//昨日の山梨市の市長選挙、自民系と民進系の新人対決を制したのは、なんと民進系。もっと民進は自信を持って。野党共闘ならいける。
●10月1日…今日は日曜かつ映画が安い『映画の日』。僕は全力でヒーロー映画『ワンダーウーマン』をプッシュ!人間を救いたいと願う優しきヒーローが、人と人が殺し合う第一次世界大戦の戦場で苦悩。ただのアクション映画じゃない。「戦争を誰か一人の悪者の責任にできたらどんなにいいか」。米国では空前の大ヒット!

/朝ドラ『ひよっこ』の最終回、素晴らしかった。主人公の叔父が泣きながら「悲しい出来事に、幸せな出会いが勝ったんだよ!」といったセリフは朝ドラ史上に残る名セリフかと!!
●9月30日…先日USJにデビューし、アトラクションのジョジョ4DXを体験!(10/1で終了)
エジプトの市街で承太郎対DIOのラストバトルを間近で味わい、想像以上のド迫力におったまげ。DIOのパンチの一発一発が重いのなんの!座席を突き上げられる感じ。物陰に潜んでいたときにDIOと目が合った時のやばさハンパなし。クライマックスのスタープラチナのオラオラ・ラッシュは画面と一緒にオラオラオラ!様々な名シーンを別角度から見られて胸熱。架空の物語なのに、自分がそこに入っていくという貴重な体験ができ一生の思い出。まさにゴールド・エクスペリエンスでした!
※せっかく作ったオリジナル映像(声優さんも新録音)、イベントが終わったらYouTubeに公式にアップして欲しいな。遠方の人は簡単にUSJに行けない訳だし。このまま二度と見られないとしたらもったいない。

//ここ数日のツイッターのメモから。

鴻上尚史 @KOKAMIShoji
誰がどう見ても安倍首相と小池都知事の政策は根本は同じなわけで、それが選挙を戦うということは、政策論争ではなく派閥闘争で、どっちの派閥につけば利益が多く出世するのかという思想とか信念とは関係のない選挙だということ。日本はとうとうこういう国になってしまったんだなあと思います。

平野啓一郎 @hiranok
物々しい表現を好む政治家は信用できない。しかも、「国難」と言いつつ、何の話をしているかと言えば、誰でも知ってる、あまりにも今更の少子高齢化の話。それを自分がほったらかしてきたから「国難」なんじゃないのか? そして、国内外に向けて、自ら煽りに煽り続けている北朝鮮問題。

akabishi2 @akabishi2
人類史上初の極右二大政党制とか、余りにもひどすぎる。こんなバカな国はなかなかないだろう。

松井計 @matsuikei
大事なのは安倍下ろしだということには百パーセント同意します。異論は全くありません。しかし、そのためには安倍さんの次に安倍さんと全く同じもの、あるいは安倍さんより更に悪くなると予想されるものを据えることまで容認するということは、いかなる論理で正当化されるのですか?

兵頭正俊 @hyodo_masatoshi
「勝つためには悪魔とも手を結ぶ」。これは昔からある機能主義的な政治で、必ず破綻します。なぜなら悪魔はすでに「それから」を考えているのに、手を組んだ者は、今しかみていないからです。

山口二郎 @260yamaguchi
金と組織において小池新党に対して圧倒的に優位にある民進党が、なぜ小池の軍門に下るような形で合併という話になるのか。前原が無所属で出馬というのも意味不明。

内田樹@levinassien
政治組織を評価するときに僕が採用している原則はシンプルです。それはその政治組織は「彼らが実現しようとしている未来社会」のひな型だというものです。独裁的で非民主的な組織が共和的で民主的な社会を創り出すということはありえませんし、異論を許さない組織が自由な社会を作り出すこともない。

兵頭正俊 @hyodo_masatoshi
「安倍政権を倒すために」は自己正当化のうそです。ほんとうは、落選しそうな民進党の議員を中心に、国民を捨て、極右のミドリのタヌキに魂を売ったのです。近年、これほど浅ましい生き残り劇はありませんでした。与党ばかりか野党の一部も劣化し、腐敗し、自分のことしか考えていません。

えろてぃか21 @eroero21
特に国会での質疑は、政党の議員数の多い順に時間が割り当てられるので、無所属だと殆ど時間が貰えない…。

玉城デニー@tamakidenny
そういえば思い出した。特定秘密保護法を審議していた委員会。法案の中身について法案の危険性を危惧する国民からのfaxを示して追及していた玉城の背後から女性の声で「日本語読めるんですか?分かるんですか?」と呟く声がした。質問を終えて振り返ると今をお騒がせの女性都知事候補その人だった。

立川談四楼 @Dgoutokuji
マスコミのどなたか小池さんに2つの質問をしてもらいたい。なぜ関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式への追悼文送付を見送ったか。今回なぜ唐突に原発ゼロを言い出したか。まともに答えないと思うが、それでもこの人の正体は炙り出されるはずなのだ。極右思想の人なのか、あるいは何も考えてない人なのかが。

Fuji @fj_333
馬鹿と詐欺師と虚言癖、三拍子揃った日本国総理大臣;今更驚かないが、またも憲法違反。憲法53条に基づく国会召集を3ヶ月半延ばし、質疑拒否の冒頭解散。舐めている以前に憲法違反。消費税の使途ぐらいで信を問うなら、なぜ国論を二分した安保法、共謀罪で問わなかった?

畠山理仁 @hatakezo
何度でも言います。2012年12月の総選挙で安倍晋三さんが内閣総理大臣に返り咲いてから、フリーランスの記者が質問する機会はただの一度もありませんでした。

宇野常寛 @wakusei2nd
「お前の意見は間違ってる」はいくら言ってもOK。しかし「お前は意見を言うな」は絶対NG。それが民主主義の基本。後者は議論ではなく、ただのイジメ。
●9月29日…リベラル議員は現状をどう見ているのか。山本太郎議員のロングインタビューがアップされていたのでチェックした。

山本「私の危機感は改憲、そして日本周辺での紛争ということに関してです。小池氏は根本的には安倍氏と変わらない。『裸の王様』が『女王様』に変わっただけ。でも『女王様』は空気はすごく読んでいる。
今さら中に行った人間を責めても仕方がない。いざという時には、有事にはトロイの木馬になれよと、それしかないですよね。今からどうこう言っても仕方がない。『政権が取れる』、という部分にみんなが反応しちゃってるんだから」

――自身の入党について

山本「はっきり言って希望の党には自分は行きづらい。けれど、1ミリでも『行く』という選択肢があるとすれば、それは被ばくの問題。『与党側にいれば、何かそれを進められるものがあるかもしれない』、そう考えると、無所属はその正反対です。無所属の仕事を見てくれているのは支持者の皆さん。
だがそれだけでは世の中を変えるのは難しい。自由党で、小沢さんと合流することによって、今のように活躍の場も理解してくれる人たちも増えたんだと思うと辛い」

――無所属になったとしたら

山本「無所属に戻ることそのものは怖くはない。ただ、小池さんがやりたいのはこのことだけじゃない。世の中が崩れていくスピードの中で、時間がない中で無所属に戻ってどうやって声を伝えていこうかと思うと悩ましい。『こういう酷い状況がある』と広く伝えられる場が、街頭演説だけになってしまうかと思うと、党にしがみつくことはないけれど、無所属というのは本当にきついです」
山本「この先は、党の決定が出るまでは決められない。ベターを選びながらやっていくしかない。まずは安倍政権を止める。そして次に女王様を止める、という政治的な圧力を市民が覚えるしかない。

今一番動いている層は、これまで政治に興味のなかったふんわりした人たち。『女性初の首相』ということで初めて政治に興味を持った人たちかもしれない。それに対し『安保』『憲法』と言ってもちんぷんかんぷんだと思います。自分もそうだったし。
青臭いことを言ってていいのかと自分でも思います。考えてる間に1ミリでも実際にできることを進めろと。

/一方、Twitterではこういう意見も。

・じこぼう@kinkuma0327
「とりあえず今は小池を利用して…なんて考えている人たちこそ、今まさに、現在進行形で、小池に利用されている人たちである」。

//なぜ小池新党が合流者に使う「選別」という言葉に背筋が冷たくなるのか分かった。「選別」は傷んだ果物や壊れた部品などモノを選り分ける時に使い、人間が人間に使うイメージはない。思い当たるとすればナチスの「選別」。収容所に到着した人々を、ガス室に送る人間、生かす人間にその場で「選別」した。
●9月28日…極右2大政党制の爆誕を前にリベラル議員ができることは、民進左派、社民、共産の大合流『一択』と共産も分かっているはず。志位氏にゴルバチョフが旧ソ連を解体した様な覚悟があれば可能。この状況で決断しないなら「共産党を解党するより極右政権誕生の方がマシ」と考えているのと一緒。平和憲法尊重、富裕層のみ肥え太る新自由主義に反対、共謀罪・秘密保護法・安保法制廃止、ガチの脱原発、そんな護憲リベラル票の受け皿を!求む、立憲平和党!
●9月27日…民進党、まさかトップの前原代表がクーデターを起こすとは。自身は無所属で立候補するという。もう何がなんだか。だったら代表を辞任して枝野に代われ。
希望の党の顔ぶれは、極右カルト日本会議のメンバーばかり。果たして民進リベラル派はどうする。
●9月23日…【意味不明】自公で320議席持ってるのに、国難を突破するために解散し、掲げた目標は過半数の233議席(by小口弁護士)リンク
●9月22日…自分では大切に思っているニュースが世間ではほとんど話題にならない、そんなことがどんどん増えてきて、「自分は平行世界の別の日本に住んでるのでは?」と感じる日が多い。

一昨日(20日)、天皇、皇后両陛下が“私的旅行”で埼玉県日高市の高麗(こま)神社を参拝された。かつて北朝鮮は“高句麗”と呼ばれ、平壌は都だった。高麗神社は高句麗の王族で来日中に母国が滅亡(668年/唐・新羅連合軍との戦い)し、今の日高市一帯の高麗郡長になった高麗若光(こまのじゃっこう)をまつっている。当時の日本は高句麗から亡命してきた帰化人を高麗郡に集めていた。この高麗神社への訪問は「陛下の希望」で実現したという。両陛下は事前に研究者から「渡来人と渡来文化」について話を聞かれている。若光の子孫(60代目)を称し、境内を案内した高麗文康宮司いわく「陛下が来られることは想像もしていなかった。名誉なこととしか言いようがない」。歴代天皇で渡来人を祭った高麗神社を参拝したのは陛下が初めて。神社を参拝された後、重要文化財で隣接する高麗家住宅を訪れた。

陛下はお立場上、政治的発言はできないが、ミサイル問題で緊張感が高まるなか、このタイミングで北朝鮮と縁の深い、ある意味友好の象徴ともいえる高麗神社を電撃的に訪れたのは、ただの旅行などではなく、明らかに政府・国民に向けたメッセージ。戦争を煽る政府をけん制し、先鋭化する一部の世論に冷静さを呼びかけるものとしか思えない。

陛下は2001年の会見で「桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であると、続日本紀に記されていることに、韓国とのゆかりを感じています」と述べている。この頃は小林よしのり『戦争論』で生まれたネット右翼によって、ネット世界が急速に右傾化していた時期であり、“皇室の先祖に半島の血が入っている”とあえて陛下が強調されたことに大変驚いた記憶がある。
“憲法9条押しつけ論”が出た時は、護憲の意思を明確にしただけでなく、憲法を制定した当時のアメリカ人にまで感謝の念を示された。
安倍氏が8月の戦没者追悼式でアジア諸国への謝罪を言わなくなると、逆に陛下が被害国への反省を言葉に。今回は私的旅行に高麗神社を組み込まれた。
僕の目には、タカ派保守層が煽る右傾化の流れに、身体を張って誰よりも抵抗しているのが両陛下に見える。大手マスコミはそういう部分に注目しないから、気づいていない人も多く、それが本当に残念。
●9月21日…ゴッホ自殺の真相に迫った油絵アニメ映画『ゴッホ 最期の手紙』(11/3公開)、予告編だけで既に泣きそうに!1秒12枚の油絵アニメは125名の絵師がゴッホのタッチで描いたもの。生涯に絵が1枚しか売れず37歳で命を断ったゴッホ。予告編(1分)では様々な代表作が動いており奇跡を見ているよう!
●9月20日…発売中の『音楽の友 10月号』、今回は連載コーナーに作曲家バッハの墓参レポを寄稿しています。今では信じられないけれど、バッハの死後、その名は急速に忘れ去られ、作品が注目される機会はなかった。一時は墓の場所も不明になり、作曲家のシューマンが墓参りに訪れて途方に暮れたことも。バッハの死から約80年後、真価を見抜いたメンデルスゾーンが自らの指揮でバッハの傑作『マタイ受難曲』の復活上演を行い(このときメンデルスゾーンは若干20歳!)、これをきっかけにバッハ作品に光が当たるようになった。その後もメンデルスゾーンは自腹でバッハ像を建てるなど、バッハ普及に尽力し、37歳の若さで病没。いまこうして僕らがバッハに触れられるのはメンデルスゾーンのおかげ。それもあって、バッハの墓があるライプチヒのトーマス教会のステンドグラスには、バッハとメンデルスゾーンの姿が描かれている。ほんと彼に感謝している。

2016年9月にEテレ『N響ほっとコンサート』がオンエアされた際、指揮者の広上淳一さんとN響コンサートマスターの篠崎史紀(愛称まろ)さんがバッハを次のように讃えていたのが印象的だった。
(広上さん)「どんな演奏がつたない子のバッハでも、どんな名手のバッハでも僕は聴けるんだよね」
(まろさん)「同じ価値があるんだよ。生命の重みと同じなんだ」
(広上さん)「バッハは万人に音楽の贈り物をしてくれたんだ」
(まろさん)「偉大なる作曲家のもと万人が平等である、ってことだよね」。

「バッハの音楽は世界のあらゆる人種をつなぐ絆。いうならば全人類の為のフォルクローレ(民謡)だ」(エイトル・ヴィラ=ロボス)※ブラジル人作曲家
「音楽家たちが、自らの仕事にかかる前に、凡庸に陥らないために、まず祈らなければならないこの慈愛にあふれる神」(ドビュッシー)
「バッハの音楽は宇宙へと目を開いてくれます。ひとたびバッハを体験をすれば、この世の生にはなにがしかの意味があることに気づきます」(ヘルムート・ヴァルヒャ)盲目のオルガン奏者
●9月19日…あぶね!アップル社のふりをした偽メールに引っ掛かるところだった!「あなたのアカウントは一時的に無効になっています」と書かれた偽メールは、アップルの公式メールと書式がそっくり。「24時間以内に手続きを」とあり、リンク先に誘導。“待てよ、24時間の期限は短すぎないか”と疑問に感じ、検索したらやはり悪党のメールだった。あやうく個人情報をスッパ抜かれるところ。皆さんも気をつけて。
●9月18日…『核保有9ヵ国を提訴 マーシャル諸島、軍縮義務違反訴え 国際司法裁に』〜不覚だった!3年前にこんな動きがあったのか。太平洋の人口約5万人の島国が、計1万7千発の核兵器を持つ国を相手に法的手段に出たのだ。

190カ国が加盟している『核拡散防止条約』(NPT)は、核の保有をアメリカ、ロシア、イギリス、ロシア、中国という安保理常任理事国に限定し、それ以外の国家が核兵器を所持することを認めていない。
(第1条)保有国は核兵器の他国への譲渡を禁ずる
(第2条)非核兵器国は核兵器の製造、取得を禁ずる
−−ある意味、保有国の特権を守るための“不平等条約”であるが、そのかわりに以下の第6条が定められている。
(第6条)保有国には「誠実に核軍縮交渉を行う義務」がある

太平洋のマーシャル諸島は、1946年から58年までアメリカによる核実験で被害を受けた。アメリカは「67回」もマーシャル諸島で核実験を繰り返し、住民の健康被害や環境汚染は今も深刻だ。2014年4月24日、マーシャル諸島は核兵器を保有する9カ国(米、露、仏、英、中、印、パキスタン、イスラエル、北朝鮮)に対し、国際法上の核軍縮義務に違反していると確認するための訴訟をオランダ・ハーグにある国際司法裁判所に起こした。核軍縮をめぐって核保有国が訴えられるのは異例であり、マーシャル諸島は「新たな核軍縮条約の交渉を早期に始めるよう命じる」ことも求めている。

マーシャル諸島は核大国から妨害されることを恐れ、約1年半をかけた提訴の準備を極秘に進めた。これまで同国は被害実態を踏まえて対応を求めてきたが、核兵器が一向に減らないことにいら立ち、第五福竜丸が被災したビキニ環礁での水爆実験60年の節目に提訴に踏み切った。賠償金は求めておらず、金銭目的の提訴ではない。訴状では、各国が巨額の予算をつぎ込んで核兵器の近代化を進める実態などを列挙。米ロなどがNPTの核軍縮義務に違反し続けていると強調した。
マーシャル諸島のトニー・デブルム外相「地球上の誰にも二度とわれわれのような悲惨な経験はさせてはならない」。米NGO、核時代平和財団のデービッド・クリーガー代表「経済面で米国に大きく依存する国が勇気を振り絞った。後に続く国が出てほしい」。(参考記事

北朝鮮の核所持はとんでもないこと。一方で、米英仏露中の安保理五大国もまた、核拡散防止条約の第6条「核軍縮義務」を履行せず、むしろ核兵器の近代化に邁進している。マーシャル諸島をはじめ、核兵器禁止条約に署名した非保有国から第6条違反を指摘される立場にあって、北朝鮮に廃棄を求める五大国の言説の説得力のなさ。どっちも狂気。

※広島市立大・高橋博子講師「(マーシャル諸島は)自ら米国の文書を大量に集めるなどして被害実態の掘り起こしを進めていた。国際的な関心が薄くなる中、我々を忘れるなという訴えでもあるはずだ」。
※国際司法裁判所は1996年に「核兵器の使用と威嚇は一般的に国際法違反」との勧告的意見を出している。しかも、NPT加盟国以外にも効力が及ぶと判断。
※国際司法裁判所では被告国が提訴に同意しなければ裁判は行なわれない。核保有国が自発的に提訴に応じる可能性は低いものの、英国、インド、パキスタンは提訴された場合に裁判受け入れを義務付ける「強制管轄権」を受諾しており、続報が待たれる。
●9月17日…海外で「日本は世界一安全な原発の技術を提供できます」と言い切り、様々な国にトップセールスで原発を売り込んでいる安倍氏。14日、インド訪問中の安倍氏が、核兵器を保有するインドへの原発輸出に道筋をつけ反核団体から非難の声が上がっている。インドは原発増設を掲げており(原発割合を2%→25%に目指す)13億人市場の巨大なマーケットだが、各国はインドへの原発輸出に慎重だった。なぜなら、インドは核軍縮を目的とした『核拡散防止条約』に未加盟であり、それを国際社会から批判されているからだ。

1963年に国連で採択された核拡散防止条約(NPT)には、ほぼ全世界となる190か国が加盟している(1970年発効)。核なき世界の実現と主旨に賛同し、ベラルーシ、ウクライナ、カザフスタンは旧ソ連が国内に配備していた核をロシアに移転して加盟、南アフリカに至ってはわざわざ所持していた核兵器を廃棄してまで加盟した。未加盟の国はわずか4国、インド、パキスタン、イスラエル、南スーダンのみ。南スーダンは2011年に建国したばかりなので、事実上、印・パ・イスラエルの3国だけ。北朝鮮はこの条約から脱退した唯一の国。

インドはNPT非加盟で核兵器を持っていることに後ろめたさがあった。それゆえ、「被爆国・日本」が原発輸出を可能にする日印原子力協定を結んだことについて、インド紙ですら「日本は唯一の被爆国であることから核保有国でNPTに従わないインドに原子力分野で協力することには慎重な空気があった。核拡散防止条約の非加盟国と初めて原子力開発で合意したことは画期的だ」と驚き報じている。
日印原子力協定はインドに平和利用に限って核燃料濃縮と再処理を認めているが、濃縮ウランやプルトニウムは軍事利用に転用できるため区別不可能であり、それゆえにイランは「我々は平和利用しかしない」と説明しても濃縮ウランの貯蔵は経済制裁の対象になった。ところが日本は、既に核兵器の所持が明らかになっているインドに貯蔵を認めてしまった。インドは「被爆国から核兵器所持の“お墨付き”を得られた」と喜んでいる
これは世界的な核廃絶の流れに逆行するものだ。長崎県平和運動センター被爆連の声明「(原発輸出を可能にする日印原子力協定について)本協定の承認はインドを事実上の第6の核兵器国として承認することとなり、核兵器禁止の運動に水を差すものと言わざるを得ない」。
明治大学・勝田忠広准教授(原子力政策)「NPTに加盟していなくても被爆国である日本が許してくれたと、非加盟でも原子力の研究開発やビジネスが出来るというメッセージを日本は世界に与えてしまった。(濃縮ウラン&プルトニウム貯蔵を)日本が許したことはNPT体制を揺るがすものになるかもしれないし、世界の核廃絶に向けての動きをストップさせるような非常に懸念がある動きだと思う」。

いま日本政府は北朝鮮の核所持を厳しく非難しているが、その裏で安倍政権は“禁じ手”であるNPT非加盟国への原発輸出=核燃料貯蔵を金もうけのために認めた。被爆者団体が怒るのも当然だ。今夏、安倍政権は国連で採択された「核兵器禁止条約」に「反対」した際に「我が国とは核廃絶への考え方が異なるため」と説明した。ならば、核兵器禁止条約にかわる核廃絶への具体的な行動を見せねばならないのに、安倍氏は核の拡散に繋がる真逆の行動をとった。インドが核燃料を貯蔵すれば、隣国のパキスタンも対抗することになる。
僕は「核不拡散条約にたとえ非加盟でも、インドの核はOK、北朝鮮の核はダメ」というダブルスタンダードは被爆国日本がとるべき態度ではないと思うし、インドへの原発輸出には反対だ。

※次の選挙で野党は公約で「核兵器禁止条約に賛成」「NPT非加盟のインドへの原発輸出に反対」と打ち出し、争点に加えて国民に安倍政権の行動(核兵器禁止条約反対、インドに原発輸出推進)の是非を問いかけて欲しい。
※僕にしてみれば、国民を飢えさせてまで核ミサイルの完成に熱を上げる金正恩もサイコパスだし、「唯一の被爆国」と訴えながら核拡散に加担する安倍氏もサイコパス。

//「Twitterジャパン」ってほんと差別主義者に甘いと思う。海外なら放置しない。
●9月16日…もはや、戦後日本は戦争体験の継承に失敗したと認めざるを得ない。沖縄で83人の島民(6割が子ども)が集団自決に追い込まれた洞窟=チビチリガマの遺骨や千羽鶴をメチャクチャに荒らした犯人は、まさかの沖縄の若者グループ、16歳から19歳の4人だった。理由は「肝試し」。ショックすぎるし、どうして“肝試し”なのに、棒を片手に遺品や「平和」と書かれた額縁を叩き壊して回り、4束の千羽鶴を引きちぎったのか。その執拗な攻撃の動機はなんだ。ガマでは同世代の若者も多く死んでいるのに。
「俺は怖くねーぜ!」と友人にアピールしたかったのか。だとしても、普通、墓地で肝試しをして「オレはこんなことだって出来る!」と墓を破壊するか?警察の調べに少年たちは、この場所で住民が集団自決に追い込まれた歴史について「捜査員に言われて初めて知った」。そして「悪ふざけだった」「亡くなった人や遺族に申し訳ないことをした」と話しているとのこと。
知らなかったって…僕は慰霊で現地を訪れた際、幼い子どもの年齢がたくさん刻まれた追悼碑に打ちのめされた。ここがどういう場所なのか、事件の経緯もちゃんと碑文で説明されている。あれを読んでなかったのか。

悲劇の洞窟チビチリガマ(2008年撮影) この奥で83名が名が亡くなった

内部に骨が残る。墓であり立入禁止 ガマの右に「平和の像」、左には慰霊碑

命を断った83名の名前と年齢 3歳の子も…。全体で6割が18歳未満

本土よりも平和教育に重きが置かれている沖縄ですらこの状況。絶望的な気持ちになる。マスコミが大きく報道しないため今回の事件のことを知らない人が多いけど、例えるなら「原爆ドームに今の広島の若者が被爆者をあざ笑う酷い落書きをして被爆者の墓を荒らし回った」、と書けば事態の深刻さが伝わるだろうか。
当サイトの読者の方だけでも事件を知って頂きたく、4日前の日記より詳しく書きます。

【チビチリガマの悲劇〜なぜ集団自決(強制集団死)が起きたか】
1945年4月1日、米軍が沖縄本島に上陸を開始。艦砲射撃の雨の中、読谷村の人々は付近の洞窟=チビチリガマに逃げ込んだ。村の人口194名のうち139名が入り、その過半数が子ども達だった。

翌2日、ガマの前で丸腰の米軍通訳が「殺しはしないから、ここを出てきなさい」と呼び掛けたが、米軍に捕まると残虐な方法で殺されると信じ込んでいた人々はガマの奥へ逃げ込んだ。米兵はガマの入口に「安心して出てきなさい」と記したビラ、チョコレート、缶詰、タバコを置いたが、避難民に混じっていた元日本兵の「出て行けば殺される」という言葉を信じ、ガマから出る者はおらず贈り物にも手を出さなかった。
※この「元日本兵」は大陸からの帰還兵。日本軍が中国一般市民に行った残虐行為を念頭に、自分たちも米兵に虐殺されると思ったのだろう。

当時、日本軍は民間人でも「捕虜」になるな、一人でも敵を殺して死ぬか、“名誉の自決”をするよう宣伝・教育を繰り返していた。日本軍は、米軍に捕らえられると男性は戦車でひき殺され、女性は辱めを受け殺されると恐怖心を煽った。そして米軍に投降する者は「非国民」とみなされ、実際に投降しようとする者は日本兵に殺害された
沖縄守備隊の第32軍は県民指導方針として「軍官民、共生共死の一体化」を打ち出し、住民は、米軍に捕まる前に日本軍と共に死ぬよう「指導、誘導、説得」されていた。

その後、娘から「殺して」と頼まれた一人の母親が、娘の首を包丁で刺し、続いて息子を包丁で刺した。これをきっかけに自決する者が続出。元日本兵がガマの中で布団や毛布を重ねて火を付けると、炎と煙がガマ内に充満し、「煙で苦しむよりはアメリカ兵に撃たれて楽に死のう」と3分の1ほどの避難民が外に出た(彼らは助かった)。
中に残った人々は、鎌や包丁などの刃物で殺し合い、毒薬を注射してもらうため看護師の前に並んだ。刃物で我が子を刺せない母は子どもに布団をかぶせて火をつけた。

8歳の時にチビチリガマで集団自決を目の当たりにした上原豊子さんは「ここは毒が入った注射を打つための列」「あそこでは、お母さんに背中を包丁で刺された子どもが痛い痛いと泣いていた」と当時のガマの状況を語る。上原さんの祖父は艦砲射撃で亡くなった。
住民が集団で死に追いやられたのは、民間人にまで死を求めた日本軍の強制と誘導があったからであり、4人に1人の島民が亡くなった沖縄戦を振り返るとき、チビチリガマは軍による住民被害を象徴する場となっていった。
1987年、ガマの前に「世代を結ぶ平和の像」が建立されたが、読谷村で起きた日の丸焼却事件への“報復”として、右翼団体員に破壊された。その8年後、沖縄戦集結50年にあたる1995年に像は全国からのカンパで再建され、今年また被害を受けた。

このチビチリガマ損壊事件についての、2ちゃんの書き込みがとにかく酷い。集団自決を強要された人々をとことん侮辱している。
「沖縄土民が適当に捏造した洞窟なんだろう」
「現地の住民でさえ、こんなところで集団自決なんてなかったと証言してる」
「チビチリガマって1983年になって集団自決があったんだっていきなり宣伝された場所だからな」
「まあこれでいいんじゃないの?戦争の悲惨さばかり強調し、国のために闘う大切さを教えてこなかったから、9条改正もままならんわけで」
ガマの中で死んだ島民83人の名前も年齢も分かっているのに、なぜ「事件は捏造」「住民が事件を否定している」などというおぞましいデマを書き込むのか。南京の死者数や半島の慰安婦の人数ではなく、同じ日本人の死ですら、“なかった”論で歴史から消してしまう恐ろしい人たち。
学校の授業できちんとチビチリガマの悲劇を教えていれば、ネットにデマが書かれても「アホか」で終わるけど、日本の教育が平安、鎌倉、室町など中世ばかり詳しくやって、先の戦争のことをまともに教えないから、親世代から決定的な知識不足が起きている。

集団自決を沖縄の子どもが知らないとかもうだめだ。今回の事件は歴史教育に後ろ向きな文科省の責任であり、その文科省の方針にきちんと異を唱えなかった日本人全体の責任だ。犠牲者の骨壺まで破壊してるんだから、戦後の歴史教育が不足していたのは明らか。
日本の歴史で都合が悪いものを教えることを「反日教育」とひとくくりにしてはダメだ。右派は日教組が反日教育をしたと責め立てるが、僕にしてみれば日教組の歴史教育は同じ敗戦国のドイツと比べてもまったく不足していた。ネットの現状が何よりの証拠だ。千羽鶴や「平和」の額縁を前にして、それを作った人の思いが分かっていれば、「これをめちゃくちゃに破壊しよう」なんて子どもが思わないはず。
今の日本はあの戦争で犠牲になった人があまりに救われない。歴史をないがしろにする国は、同じ過ちを繰り返して滅ぶ。

※チビチリガマ追悼碑の碑文から→
「『集団自決』とは、『国家のために命を捧げよ』『生きて虜囚の辱めを受けず、死して罪過の汚名を残すことなかれ。』といった皇民化教育、軍国主義教育による強制された死のことである。」
「ふたたび国家の名において戦争への道を歩まさないことを決意し、ここにこの碑を建立する。」


※戦争体験者が「あの時代のことは思い出すだけでも辛い」と胸に閉まったまま生を終える、その気持ちを否定しないし尊重したい…けれども、今回のような事件が起きた以上、お爺さん、お婆さん、そして地域のみんなが子ども達に戦争の実態を教えないと、取り返しのつかないことになると思う。敗戦時に20歳だった人はいま92歳。あと数年で証言できる人はいなくなってしまう。
●9月15日…北朝鮮が8/29に続いてミサイルの発射実験。昨日、北朝鮮は声明で「4つの列島(日本)を核で沈め、(追加制裁決議を行った)国連を破壊して廃墟にする」と威嚇。外交上の駆け引きとしても、隣国、それも被爆国に対して「核で沈める」など、絶対に言ってはいけない言葉だ。それに続く今朝の発射実験。国際世論をあざ笑うかのような挑発行為、ほんと頭に来る。

その一方、事実を歪曲して国民に伝え、必要以上に脅威を煽る安倍政権のやり方にも腹が立っている。
政府の発表は「ミサイルは北海道上空を通過し、襟裳岬東2000キロに落下」。だが、今回のミサイルは国際宇宙ステーションや人工衛星が浮かぶ高度400kmよりも、さらに倍も高い高度800kmの宇宙空間を通過。「襟裳岬東2000キロ」は日付変更線の近くであり、もはや襟裳岬とは何の関係もなく、「米国アラスカ州アリューシャン列島の南1000キロ」と表現する方が的確。
領空侵犯の対象に高度100km以上の宇宙空間は入らないというのが世界の常識で、さもないと人工衛星が通過するたびに国家主権が侵されることになる。

・飛行機の高度 12km
・PAC3(迎撃ミサイル)の射程距離 20km
・国際宇宙ステーションや人工衛星の高度 400km
・SM3(イージス艦の迎撃ミサイル)の射程距離 500km
・北朝鮮のミサイルの最高高度 800km

ネット上には「政府の対応は生ぬるい、撃ち落とせ!」という声もあるが、そもそも射程距離のはるか彼方で迎撃不可能。ではなぜ迎撃できないのにPAC3を数千億円かけて配置するのか。国民に目に見える形で戦争の危機感を煽りたいからとしか思えない。従米政権としてはアメリカから高額武器を大量に買う理由になるし、強い首相を演出して支持率アップに使えるし、「この危機下で改憲に反対する人間は非国民」という空気に持って行ける。
PAC3の大量配備は「ミサイル実験に失敗して破片が落ちてくるかも知れないから」という意見もあるが、そんなに危ないなら、この日記で何度も言ってるように原発を停止する必要がある。何しろ、配管や電源をやられるだけでメルトダウンするのだから。
それに、長野県までJアラートを出すのであれば、似た距離の東京など首都圏にも出さないと辻褄が合わない。首都圏を除外するのは、経団連に気を遣って企業活動に支障をきたさないようにするためか。

北朝鮮のやっていることは最悪、それは当然の大前提。だが、「宇宙を飛んでいき日付変更線に落ちた」ではインパクトが少ないからといって、「北海道上空を飛び襟裳岬の東に落ちた」に言い換えるのは、政治家として絶対にやってはいけないことだ。NHKニュースでヘルメットを被ったレポーターが北海道から中継していたが、安倍氏は「ミサイル発射直後からその動きを完全に把握していた」というのなら、レポーターにあんなことをさせちゃいけない。北朝鮮がやっているのは米国に向けたデモンストレーションであり、日本を狙ったものではない。子どもたちを必要以上に怖がらせることはない。

【関連】自民・石破元幹事長が政府発表を批判→政府は当初、北朝鮮のミサイル発射を受けた地方自治体などへの緊急情報ネットワークシステム「Em−Net」での情報伝達で、「7時4分頃、我が国の『領域』に侵入し、7時6分頃、領域を退去」したと記していた。この『領域』とは領土・領海・領空を示す。
石破元幹事長は「我が国の国家主権の及ぶ『領域』も『領空』も侵犯はされていないはず」「国家主権が侵犯されたか否かで、その意味は全く異なる」と指摘。「なぜ情報を伝えた防衛省も、受け取った内閣官房も、『領域』ではないことに全く気付かないままに発信してしまったのか。南スーダンの『戦闘』という日報の表現を巡って大混乱に陥ったことに対する反省が活かされていないのではないか」と批判。政府はおよそ3時間後の午前10時過ぎになって「北海道地方上空を太平洋に向けて通過という表現に修正する」として再送信した。














完全に宇宙空間を飛行し→ 日付変更線の側に落下










基本知識として知っておきたいのは
北朝鮮から米国に向けて発射された
ミサイルは「日本上空」を通過しない
ってこと。5年前から指摘されていた。
いまだに「北朝鮮から米国本土に
向かうミサイルを黙って見過ごすのか、
改憲して軍事力増強だ!」と息巻く
保守右派がいるけど、無知で言って
いるのか、わかった上で無知なフリを
して煽っているのか。


〔追記:関連ツイートから〕
山口二郎@260yamaguchi
臨時国会で質すべきこと。なぜJアラートは東京など一都三県を除外して発せられたのか。ミサイル着弾地点の日付変更線近くの北太平洋をなぜ襟裳岬の沖と表現するのか。

異邦人@Medicis
「領空外の宇宙空間を飛行し、カムチャッカ半島南東に落下」と表現するのと、「日本の上空を飛行し、襟裳岬沖2200kmに落下」と表現するのでは、受ける印象が天と地ほども違ってくる。前者なら、日本が標的にされていないと理解出来るけれども、後者ではたちまち当事者意識に引き摺り込まれる

じこぼう@kinkuma
「9条があってもミサイルが撃たれた。9条は無意味」みたいなツイートを見かけますが、日本には自衛隊という実力組織があり、日米同盟も沖縄の米軍基地も核の傘もありますが、それでもミサイルは日本上空を通過しました。それで9条が無意味というなら、自衛隊も日米同盟も核の傘も無意味でしたね。

菅野完@noiehoie
北朝鮮が日本を狙うとするならば向こうは戦略兵器でくるしかないわけで戦略兵器である以上、狙うのは大都市圏だし、沖縄に次いで米軍施設が多いのは東京都なんだから東京が狙われると考える方が自然なわけで、昨日とかのJアラートにハラタツのは「ほんまなら東京だけJアラート鳴ってる」が正解だから

きっこ@kikko_no_blog
日本を狙ったわけじゃないのに、広範囲に空襲警報を鳴らして危機感を煽りまくる安倍晋三。日本の上空と言っても、こないだのは550キロ、昨日のは700キロ、どちらも国際宇宙ステーションよりも遥か上空の大気圏外を通過しただけなのに、何で長野県の人が地下室に避難しなきゃならないのか?
●9月14日…昨夜のNHK『時事公論』によると、「白人は神に選ばれた人種」と優越思想を掲げている米国の白人至上主義団体は、黒人リンチ殺人を繰り返した白頭巾のKKK、黒頭巾のネオナチ、そしてネット右翼のオルト・ライト(もうひとつの右翼)の3つに大別され、こうした“特定の人種や集団を攻撃する団体=ヘイトグループ”は全米で917団体が確認されているという(2016時点)。
彼らヘイトグループに共通しているのは、「白人こそが差別是正措置によって損をしている」と被害者意識を丸出しにしている点。トランプ大統領の就任後、かつてないほど公然と活動し、先日は反差別派の集まりに車で突っ込み、若い女性が殺害されている。

“差別をする側”(される側ではなく)が持っている強烈な被害者意識は日本も同じで、生活保護者叩きや障がい者叩き、ヘイト・デマ(「日本人が貧しいのは在日が経済で優遇されているから」というデマ)による在日差別など、ネットでは「俺の生活が苦しいのは、税金でラクな生活しているヤツがいるせいだ」と、弱い立場の人を攻撃する論調をよく目にする。そこには自分自身が病気や事故で弱者の立場になる可能性を想像する力が完全に欠如している。また、“義憤”を掲げながら、麻薬密売やオレオレ詐欺など非道な手段で儲けている暴力団事務所にデモをしたという話はなく、反撃してこない相手を安全な場所から攻撃しているのも特徴だ。

米国も日本も差別主義者は目を覚まして欲しい。庶民の暮らしが厳しいのは、上流階級優遇の政策によって富の再分配がまともに機能せず、天文学的ともいえる巨額の資産を一部の者が独占しているからであり、弱い立場の人が税金を使っているからじゃない。これは陰謀論でも大袈裟に言っているのでもなく、世界で最も裕福な8人の資産が、世界人口の下位半分36億人の合計額と同じという歴然とした事実があり、日本でもアベノミクスの格差拡大によって富裕層40人の資産(14.5兆円)が人口の半分6000万人の資産と同じになってしまった。2013年からのアベノミクスで、貯蓄ゼロの単身者が37.2%→48.1%まで(わずか3年で)急激に悪化する一方、貯蓄3千万円以上の富裕層が増加しており、格差は開いていく一方だ。

僕は何も資本家を倒して共産革命をしろと言ってるんじゃない。ロシア革命からの100年で分かったのは、ソ連・東欧・中国、どこも党幹部が貴族階級になっただけで、地位を守るための苛烈な言論弾圧が行われた。どんなに共産主義の理念が素晴らしくても、チェ・ゲバラのような聖人はほぼ皆無であり、普通の人間は保身と私利私欲に走るため、人道的な共産体制を築くのは不可能。スターリン、毛沢東、ポルポト、金正日のように自国民を万単位で死に追いやる化物を、選挙で権力の座から引きずり下ろせないシステムはダメ。

資本主義社会を健全に持続させたいからこそ、グロテスクなまでに格差が開いた現システムを修正しないと。北欧で既に実現しているように、資本主義のまま福祉を充実させて老後の不安を消し、労働者は残業ゼロ、貧富の差も少ない社会民主主義に変えていくしかない。こんなに自殺で電車が止まる国なんて日本以外にどこにもない。
このままでは、さらに富が一部に集中し、極限まで貧富の差が拡大して治安はひたすら悪化、庶民はますます心に余裕がなくなり、社会にヘイトが充満する地獄のような未来が到来する。確実にそうなる。歴史的にいって、支配層の常套手段は、庶民の怒りが自分たちに向かないよう、あらゆる手段を使って国民に真の敵を見えなくし、スケープゴートとしてマイノリティーを叩かせ、ガス抜きさせるからだ。

差別主義者が感じている「強烈な被害者意識」は、弱者相手に持つのではなく、強者相手に持つべきで、海外の隠し口座となるタックスヘイブンの利用禁止、累進課税の超強化、特別会計の透明化、天下りの根絶、この4点と、国民が平穏に暮らすための暴力団の撲滅、これらの実現に向けて、いまヘイトスピーチに費やしている膨大なエネルギーを向けて欲しい。それこそ、本当の国士、憂国の士だ。
●9月13日…本能寺の変の後、明智光秀が秀吉との戦いで没する前日に書いた書状が発見されたことに興奮。文面によると、光秀はかつて自身が仕えていた最後の室町将軍・足利義昭を京都に戻して室町幕府を再興するつもりだった。信長謀殺の動機はこれまで怨恨説、野望説、いろいろあったけど、光秀は天下人になるのが目的ではなく、幕府の統治によって果てしなく続く戦を終わらせたかったのだ。ますます光秀が好きになった。光秀主役の大河ドラマ来い!

//先に核を持った国が、自分はたっぷりと核を所持したまま、新たに核を持った国に「放棄しろ」と迫っているのが異常な姿であり、「俺も核を捨てるからお前も捨てろ」というのが正論。被爆国日本がそれを両者に言うべき。
日本政府は核兵器禁止条約に反対したが、その理由に“核の傘”の恩恵をあげている。北朝鮮から「日本は核の傘に頼っているではないか。だから我々も核に頼るのだ」といわれれば反論できない。
●9月12日…沖縄戦で米軍上陸の直後に島民83人(多数の子ども含む)の集団自決の悲劇が起きた洞窟、チビチリガマの内部が何者かにメチャクチャに荒らされた事件、本来なら日本全体の問題としてトップニュースにすべきものなのに、19時のNHKニュースはスルー、報ステですら番組後半に「39秒」のみ流しただけでキャスターのコメントなし!(ちなみにトップニュースはモノレールの故障)

このガマは“墓”であるため遺族会が立ち入りを禁じていた。入口の説明板は引き抜かれ、洞窟前の追悼碑「世代を結ぶ平和の像」の石垣が壊され、“平和”と書かれた額が叩き割られ、修学旅行生らが折った千羽鶴は無惨に引きちぎられた。内部では、遺品のビンやつぼが割られていたほか、皿に集められていた入れ歯などが散乱。遺品の包丁が折り曲げられ、小さな骨を集めて納めていた場所も荒らされた。
僕自身、現地を訪れたことがあるだけに“あの慰霊の場を荒らすのか”と衝撃が大きい。「世代を結ぶ平和の像」は1987年にも壊されており(この時は右翼団体員の犯行)、亡くなった島民は3度殺されたようなもの。19時のNHKニュースがスルーしたことを含めると4度殺されたともいえる。この本土の人間たちの無関心さ!やってられない。最悪のニュース。

※読谷村チビチリガマ集団自決の背景…(1)当時の日本は軍人のみならず、住民にまで捕虜になるのは恥ずべきこと、「天子さま(天皇)に申し訳ない」と教育していた(2)米軍に見つかったら女性は辱めをうけ虐殺されるとすり込まれていた(3)近所には集団自決が起きなかったガマがある。そちらにはハワイ渡航歴のある人間が2人いて「米国人は住民を虐殺しない、だから自決するな」と説得していた。チビチリガマにはそのようなことを知っている人間がいなかった。

※2ちゃん掲示板の反応を見て絶句した。今回はご遺骨が荒らされている点で、これまでとは次元の異なるもの。普段、安倍政権に従わない沖縄の人を罵っているネット右翼も、さすがに今回ばかりは沖縄の人に同情してるかと思いきや、スレッドを開くなり「土人に天罰が下った」「炎上目的の自作自演」「在日のゴキブリ朝鮮人で間違いない」。…よくそんなことが書けるな。どういう人物が書いているのか。
だが、このような人間を育てたのは我々の社会。相模原で障がい者を大量殺人した犯人が、計画を「誉めてもらおう」として自民幹部と接触を求めるなど、異常な社会になった。イラク人質事件の自己責任論の頃からずっとおかしいと思ってたけど、近年は度を超している。どうすれば元に戻るのか。
●9月11日…上映中の『ワンダーウーマン』、めっさ良かったです!大満足!米国で興行記録を塗り替えたのも納得。
●9月10日…今日の東京新聞の社説が実に正論。「北朝鮮は、在日米軍基地を攻撃目標にしていることを公言していますし、稼働中であるか否かを問わず、原発にミサイルが着弾すれば、放射線被害は甚大です。しかし、政府は米軍基地や原発、標的となる可能性の高い大都市へのミサイル着弾を想定した住民の避難訓練を行っているわけではありません。有効な避難場所とされる地下シェルターも、ほとんど整備されていないのが現状です」「ミサイルが現実の脅威なら、なぜ原発を直ちに停止し、原発ゼロに政策転換しないのでしょう」。
●9月9日…野党議員は政権与党の政治姿勢を厳しくチェックする立場であるから、与党議員以上に政治資金の使い方だけでなく、プライベートにも高いモラルが求められる。元検事、弁舌鋭い次世代ホープと期待されていた山尾志桜里議員の週刊誌報道は衝撃的。民進党にとっては次期幹事長内定者がまさかの「離党」という結果になり、その影響は計り知れない。発覚したタイミングも、問題を起こした人物も、民進にとっては破壊度MAX。元々、山尾議員にはガソリン代の不正領収書疑惑もあった。このダメージをどうやって民進は乗り越えて行くつもりなのか…。
●9月8日…ジョジョ展、最高に素晴らしかったです!本当に行って良かった!詳細、激筆中!
●9月6日…今日の夜行バスで12時間かけて仙台に行き、明日はジョジョ展を観賞!そして、明晩にまた夜行バスに乗って、12時間かけて大阪に戻ります!明後日、更新します!

//先日のEテレ『ETV特集 青春は戦争の消耗品ではない 映画作家 大林宣彦の遺言』が良かった。大林監督は肺癌で闘病中。新作『花筐(はながたみ)』は反戦映画だけど、大林監督はこれまであえて反戦を前に出さなかった。それについてこう話していた。
「(戦争反対を)言っても伝わらなかったんです。むなしさの中で、あえて“意図的ノンポリ”(非政治的)として過ごしたんです。何もしてこなかったね、ってことですよ。…うかつなことにね。戦争の気配や世の中が流れていく方向を、ちょっと楽観視してた、っていうことはやっぱりね…うかつであったとしか言いようがなくて。僕がここで『花筐』を作った理由も、うかつであった自分を戒めるためなんです」
−−勇気ある発言と思う。多くのリベラル文化人、歴史学者は、ネット黎明期に歴史修正主義者がデマをネットで拡散していても、“こんな馬鹿げたデマはすぐに否定されて消える”と横目で見るだけで、正面からネット上で戦わなかった。その結果が今のこの事態。真実が伝わるよりもデマが早く拡散して追いつかない。大変なことになってきている。でも諦めるわけにはいかない。多喜二、鶴彬らの戦いを無駄にはしない。
●9月5日…先日、大阪・ひらかたパークで開催中の『ジョジョの奇妙な冒険な脱出ゲーム』(9/18終了)に行ってきました!クリアーまで4時間かかったけどすごく楽しかった。クイズの難易度がどれも絶妙で、マジで頭を使わないと分からない(特にステージ2!)。中には質問の意味を考えるところから始まるものも。最初は「こんなの分かるのか!?」と固まった問題でも、悩んでいるうちにどうにか答えにたどり着けるし、分かった時の脳汁がハンパない。何より、難易度の高いクイズでも解答に理不尽さがなく(コレ重要)、「なるほど、そう来たか!」ってなる。随所にジョジョ立ちがコラボになってたり、全ての質問が異なるタイプのもので退屈しない。文字通り、あの手この手。クイズ好きの妻も「よく考えられているなぁ」と賞賛していた。僕は3、4回ヒントを見てしまったけど、あれを全部ヒントなしでクリアーした人、ほんと尊敬する!
【重要】とんでもなく混んでます!僕は午後から行ったので、最終ブースは答え合わせをするだけの行列に1時間待ち!なので、脱出ゲームでひらパーに行く人には、必ず朝一番に行って下さい!

//北朝鮮の貿易相手国は主に中国だけど、軍事技術はロシアからのもの。核爆弾が高い高度で爆発すれば、爆発時に発生する強力な電磁波によって、通信施設、電力系統が破壊され、地上の電子機器は内部の回路が焼かれてしまう。2014年、中央情報局(CIA)ジェームズ・ウルジー元長官は議会報告書で「ロシアが2004年から北朝鮮のEMP弾開発を支援した」と指定している。安倍氏はプーチンのことを“ウラジミール”と呼ぶなど、親しい仲であることをアピールしている。真に太いパイプがあるなら、プーチンに北朝鮮へ軍事技術の提供を止めるよう強く言って欲しい。
●9月4日…北朝鮮が6回目の核実験。当然猛抗議すべきだが、日本政府は核兵器禁止条約に「反対」しており、核抑止力を認めている立場。その考えに立つ国家になんの説得力があろう。国連加盟国の過半数が賛成した核兵器禁止条約に反対した国の言葉の説得力のなさ。しかも、その事実を国民があまり知らないという…。北朝鮮のミサイル実験はほとんどの国民が知っているけど、安倍政権が核兵器禁止条約に反対していることを知っている人は何割いるのだろう。

//映画『関ヶ原』、あんなに楽しみにしていたのに、思ってた内容とちょっと違った…。ずっと作られなかった関ヶ原の映画を、現代の映像技術で映画化してくれたことには感謝しているし、チケット代が無駄になったとは思わない。俳優はみんな良かった。特に島左近を演じた平岳大(ひら・たけひろ)さんは存在感がハンパなかった。大谷吉継役の大場康正さんは声も良い。小早川秀秋を東出昌大さんが演じたのも、裏切り者の苦悩が伝わる良いキャスティングだった。
残念なのは以下の4点。
(1)カメラアングルがもったいない。せっかく大スクリーンで関ヶ原を描いているのに、戦場全体を俯瞰(ふかん)するような迫力ある視点がたった1回しかなかった。もっとドローンで上空から良い絵が撮れなかったのか。カメラが近すぎて“天下分け目の戦”が小規模な小競り合いに…。大河ドラマ『葵三代』や『天地人』の関ヶ原シーンに、ところどころ絵で負けていた…。
(2)なんで関ヶ原の最後のハイライトになるはずの、島津隊の中央突破をカットするんよ。それまで島津隊の前振りもあったし、“来るぞ、来るぞ”と期待させておいて、突破シーンはワンカットもなし!ガッカリ過ぎるにもほどがある。あれを描いてこそ関ヶ原を締めくくれるというもの。尻切れトンボ感が残念。
(3)有村架純さんは好きな女優だけど、女忍者のエピソードがあまりに長すぎ、映画を失速させていた。その時間を1分だけでも島津隊に分けられなかったのか。
(4)西軍、宇喜多秀家隊は1万人以上の軍勢だったのにほとんど描かれず。宇喜多勢も頑張っていたのに〜。
この4点を改善した「完全版」を公開してくれたら僕の中ではほぼ満点。
●9月3日…タレント松尾貴史さんの毎日新聞(本日付)の寄稿にいろいろ共感!

→『松尾貴史のちょっと違和感〜北朝鮮ミサイル発射 「完全に把握」ならなぜ広範囲に警報?』
(Jアラートは)内閣官房が察知した攻撃情報などを、地方自治体に伝達して警報を鳴らさせるということだが、今回北朝鮮が発射したミサイルについて出した警報で、東日本、北日本が大騒ぎになったようだ。政府は「正確に把握していた」と言っているが、その割には結構な広範囲の自治体(12道県)に発令したようだ。迎撃システムが働くと聞いているが、この精度で本当に可能なのだろうか。
 この警報が作動した数分後には、すでにミサイルは日本のはるか「上空」を通過してしまっていたわけだが、これで「頭を手でかばって」「地下に逃げ込め」と言われてもどうしようもない。地域によっては作動しなかったり、「訓練です」というメッセージが送られたり、いろいろな意味で混乱していたようだ。
 小野寺五典防衛大臣は、「自衛隊の各種のレーダーで発射を確認したが、我が国に向けて飛来する可能性はないと判断した」と言っているのに、安倍晋三総理は「日本に発射しました」と緊急事態のように不安と恐怖を煽るコメントをしている。
 「日本の上空」を通過したと言っているが、この表現も印象操作があるような気がする。地上から550キロの大気圏外であり、400キロのところに浮かんでいる人工衛星よりもさらにずっと上を通過したわけだが「上空」と言われると、まるで地上から見えるぐらいのところをかすめて行ったような感じを受ける
 いつもは私邸に帰る総理が、この前日の夜は珍しく公邸に泊まっていたそうだが、これは偶然だったのだろうか。虫が知らせたのだろうか。そして不思議なのは、東京圏はこの警報の対象にされなかったことだ。あらかじめ全国をいくつかのエリアに分けているというが、北海道から、東京のすぐ近くの栃木や群馬、そして東京より西の長野にも発令しておきながら、なぜ東京圏は省いたのだろうか。経済を混乱させるほどの危機ではなかったということだろうか。深刻な危機ならば東京にも発令すべきだと思うが、「本気」ではなかったということなのか。「すべて把握していたから迎撃態勢はとらなかった」と言っている。それなのに警報を発令して、新幹線などの交通機関を止めて混乱だけはさせたということか。もちろん自己責任だろうけれど、このアラートに気を取られて交通事故も起きていたようだ。しかし、原子力発電所が何か対応したということは聞かない
 安倍氏は「政府としてはミサイルの動きを完全に把握していた」と言うが、ならばなぜ恐怖を煽るようなことをしたのか。北朝鮮が日本にミサイルを撃ち込む気などないということも「完全に把握」しているのではないか。この勢いで「我が国にミサイルを発射した」と総理大臣が発言してしまうことが、逆にリスクを高めることになってしまうのではないかと恐怖する。国民を守る気持ちがあるのなら、本気の外交でそういう危機のリスクを下げるべきではないかと思うのだが、そうはしてくれない様子だ。
 私のようなひねくれ者は、この問題を利用して国民の目を加計学園問題からそらす意図があるのではないかと勘ぐる。
 遠い遠い北朝鮮の「かまってかまってミサイル」に反応するより、実際に見えるぐらいの日本の国土の上を飛び回る、米軍のオスプレイが近づいた地域にアラートを鳴らしてもらった方が、よほど役に立つのではないか、とすら思ってしまう。(以上)
●9月2日…昨日の朝日の社説が良かったので紹介。
→『震災とデマ 偏見と善意の落とし穴』
94年前の惨事に、あらためて注目が集まっている。関東大震災の混乱のなか、官憲や市民の「自警団」の手で、多くの朝鮮人や中国人が殺された。その追悼式に追悼文を送るのを、小池百合子都知事がとりやめると表明したからだ。
真意ははっきりしない。会見では「震災に続く様々な事情で亡くなった」などと、あいまいな物言いに終始した。
これでは、事件の本質とそこから学ぶべき教訓がかき消されてしまう。リーダーとしての適格性が疑われる行いである
「朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ」といったデマを信じた人々によって虐殺があったのは、動かしようのない事実だ。
16歳だった社会学者の故清水幾太郎も、兵隊らが銃剣の血を洗うのを目撃した。一人が得意そうに「朝鮮人の血さ」と教えてくれたと書き残している。
同じ社会に生きる少数者に、差別意識や漠とした不安感を抱いている状態で、震災のような異変が起き、そこに日ごろの偏見と重なる話が流れてくると、あっさりのみ込まれてしまう。人間にはそんな一面がある。
東日本大震災でも「被災地で外国人窃盗団が横行している」といったデマが流布した。

在日コリアンたちへのヘイト行為が公然となされ、ネット上で「関東大震災での虐殺は、朝鮮人が起こした暴動への正当防衛だった」などの虚説が飛びかうのを見ると、災害時の流言飛語がはらむ危うさは、決して過去の話ではない。
多くのデマは「真実の仮面」をかぶって現れ、必ずしも悪意によって広がるのではないことを知っておきたい。
LINEやツイッターなどSNSが発達し、だれもが情報を発信する手立てをもった。

治安の悪化や買い占めなどの話を耳にした。内容は不確かかも。でも万が一のこともある。みんなで共有しておこう――。そんな「善意」や「正義感」もデマ拡散の原因になりうる。防ぐ特効薬はない。
正確な情報で正していくしかないが、ある考えが一度植えつけられ、偏見の「鋳型」ができてしまうと、後から本当のことを示されても容易に受け入れられない。それも人間の特性で、米大統領選ではフェイクニュースが広がり続けた。
だからこそ、日ごろ知識を蓄え、デマの特徴や過去の例を知り、早めに誤りの芽を摘むことが大切だ。SNSを賢く使いこなす能力も求められよう。(以上)
●9月1日…民進党の代表選挙、前原氏と枝野氏の最後の演説をフルに聞いた。抽象的なことしか言わず“消費増税に前向き”な前原氏と、野党共闘など具体的な選挙戦略を語り脱原発の前倒しに言及した枝野氏。僕の中では枝野氏の圧勝だった。ところが、投票結果は議員票もサポーター票も前原氏の勝利。僕はサポーター票が枝野氏に入ると思っていたので、なんかもう民進党全体の保守化が進んでいる印象。
前原氏も民進支持母体の連合も共産アレルギーがハンパない。共産はどうする?自公政権を倒すには野党共闘しかない。共倒れの愚を繰り返すわけにはいかない。
僕の希望は、
(1)今の共産党が共産主義ではなく欧州型の社会民主主義を目指していることを国民に分かりやすく示すために党名を変える。
(2)その上で、民進・枝野派、社民党、自由党と大合流した、庶民目線のリベラル政党を作る。
民進代表が安倍氏とメシ友の前原氏になった以上、本気で政権交代を目指すなら、それ以外に方法はない。そうしないのなら、「野党共闘するくらいなら安倍政権がずっと続く方がマシ」と考えているのと同じだ。

/時事通信『連合会長、民共の共闘“あってはならぬ”』→民進党最大の支持組織、連合の神津里季生会長は30日、東京都内で講演し、10月の3補選を含む衆院選での共産党との共闘について強く反対。神津氏「連合は共産党の影響をどうやって排除するかということで闘ってきた。選挙戦で、同じ事務所で一緒にやりましょうなんてことはあり得ない」。
完全に今の連合は倒閣を妨げるガン。戦う相手、優先順位をを間違えている。先日は残業代ゼロ法案に賛成して連合の本部が「労働者からデモをされる」という前代未聞のことも起こっており、どうにかならんのかと。






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