世界墓マイラー同盟

世界墓マイラー同盟とは---
歴史上の偉人を顕彰し、感謝の心を伝えるためにお墓参りをする目的で、有志により2016年に結成されたサークルです。
旧来の歴史ファンと、アート・文学を愛する文芸ファンの高次元合体!
メンバーの行動力は
「教科書に載っていない忘れられた傑人」
「生前は評価されず悲運の生涯を送った人物」
を巡礼する際に、最大限のパワーを発揮します。(☆_☆)

〔活動内容〕
・年に1〜2回のペースで偉人のお墓を案内する企画を実施。故人の魅力を伝え偲びます。
・ラインで日々情報交換。

〔会員資格〕
世界墓マイラー同盟の規約は3つだけ。
(1)身内のお墓参り以外に年に1人以上墓参すること
(2)墓地は慰霊・追悼の場であり観光地でないことを理解していること
(3)他のお墓参りに来ている人を優先すること

会費は無料。
加盟希望者はイベント時に直接メンバーに申請して下さい。

【近日開催の企画】
青山霊園巡礼会・前編(2019年11月23日)
青山霊園巡礼会・中編(2020年5月予定)
青山霊園巡礼会・後編(2020年11月予定)

※過去の企画〜雑司ヶ谷霊園巡礼会(2019.6.29)

 漱石、八雲、夢二らが眠る雑司ヶ谷にて


『令和元年・墓マイラー宣言』

もともと「墓マイラー」という言葉は、『有名無名の歴史上の人物の墓所を訪ね、故人を顕彰し、感謝の言葉を伝える人』を指す言葉として使い始めました。
しかし、一部にマナー違反と見られる行動をとる方がおられ、私から見ればまったく「墓マイラー」ではないのに「墓マイラー」という言葉でひとくくりにされていることを残念に思っています。
一人でも多くの人に墓参りに行ってほしいという思いから、若い人には馴染みのない言葉「掃苔家」(そうたいか)ではなく「墓マイラー」を名乗っていますが、この言葉が持つゆるい雰囲気が、敬意に欠ける行動をとる人と結びつけられることを非常に危惧しています。
以下、私が考える「墓マイラー」の定義をここに記します。

★「墓マイラー」の五箇条
一、お墓は“見に行く”ものではなく、お参りするもの。「お墓を見てきた」と言う人は墓マイラーではありません。
一、年齢を重ねるとともに、故人と語り合いたいことも変わっていくはずであり、可能な限り、複数回行くこと。
一、相手が有名人だから墓参するのではなく、なぜこの方のお墓に行きたいのか、故人に語る言葉を持っていること。
一、一般墓参者の邪魔をしないこと。近くで他の方が墓参しているときは、場の空気を重んじ、距離を置いて控えること。
一、墓参の際はふざけ過ぎと捉えられない服装をし、ピースサインで写真を撮らないなど、故人へのリスペクトと周囲への配慮を忘れないこと。

墓マイラーQ&A

Q.なぜお墓の写真を撮るのですか。また、ネットに公開するのですか。

A.三つの理由があります。
(1)お墓は永久に存在するのではなく、失われるもの、姿が変わってしまうものという事実を痛感しているからです。予期せぬ自然災害で墓石が行方不明になったり、激しく倒壊した場合に、「今の姿」を記録として残しておかないとお墓を再建できません。墓石は故人がこの世に存在した証です。何年に生まれ何年に旅立ったか、なぜその土地に眠っているのか、親友同士が並んでいることもあり、人生が垣間見えます。墓石の形や戒名から人柄が偲ばれ、戸籍台帳では見えなかったものが見えてきます。
(2)いま全国からどんどん墓石が撤去されています。数年前に登場し一気に一般化した「墓じまい」という言葉は、本来、遠方にある先祖の墓を近場に改葬することを指していました。ところが、この言葉は「墓石なんて必要ない」という、それまで思いもしなかった概念を日本人に与えました。故人の想いのこもった感動的なお墓を紹介することで、お墓の大切さを伝えようとしています。
(3)墓地を訪ねると「もう残ってないよ」と言われることが度々あります。無縁仏になったお墓は、あっというまに更地になって、次の人に場所が貸し出されます。一方、無縁仏であっても多くの人が墓参に訪れている“生きた”お墓は簡単には撤去されません。墓参者が巡礼時に最も必要とするものは、墓石と後方の景色を収めた写真です。パソコンが普及し始めた頃、ネットには文字資料しかなかったため、墓地はわかっても発見できなかったケースが数多くありました。その経験を踏まえ、墓参を挫折する人がいなくなることを願い、たどり着けたお墓をアップしています。
※お寺や霊園の運営には費用がかかりますから、郷土の偉人の墓所は早い段階で史跡と認定し、行政が維持費を墓地側に払い保護するべきです。

Q.お供え物や花束を持たずに墓参するのはなぜですか。

A.食べ物やお花はカラスや小動物に荒らされ、風雨にさらされ墓所が汚れてしまうからです。また、故人が神道であればお供えするのは花束ではなく神木の榊(さかき)と決まっています。神道やキリスト教ではお線香をあげないため、配慮のうえで心を込めた合掌にとどめています。

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新選組・沖田総司の墓は、ファンのマナーの悪さから何年も前に非公開になりました(今は年に一度公開)。幕末の御陵衛士(ごりょうえじ)の墓所も、心ない人物の悪戯で柵が築かれ近づけなくなりました。昨日まで墓参できたお墓が今日不可能になるのは、管理者の後継不足もありますが、基本的に墓参者に原因があります。これは由々しきことです。

古くは平安末期の歌僧・西行法師が、東北笠島(宮城県名取市)で没した歌人藤原実方のお墓をはるばる訪ねて墓前で歌を詠み、その500年後には西行に憧れた江戸時代の俳人松尾芭蕉も、「笠島はいづこ五月のぬかり道」と東北へ実方のお墓を訪ねていくなど、お墓は敬慕する人間にとってかけがえのない聖地です。大正・昭和の漂泊の俳人種田山頭火は四国松山の墓地で俳人野村朱鱗洞(しゅりんどう※享年24)の墓を探し出し、撫でさすって泣いたといいます。この墓参りの大切な文化がこれからも末長く続きますように!

水木しげる「あの頃(一昔前)は、近郊にまだたくさんあった名のない荒れた無縁墓地を、よく散歩で廻った。僕が立ち去ろうとすると、墓がいかにも名残り惜しそうな表情をする。特に古い墓ほど死者の気持ちがなごやかで、これが墓めぐりの醍醐味だった」。




〔外国で役立つ墓単語〕

墓 grave(英)、tombe(仏)、grab(独)、tomba(伊)、tumba(西)、sepultura(ポル)、могила(露:モギラ)
墓地 cemetery(英)、cimetiere(仏)、friedhof(独)、cimitero(伊)、cementerio(西)、cemiterio(ポル)、кладбище(露:クラヴィシェ)

海外の墓に「R.I.P.」と彫られているのは「Rest in Peace(安らかに眠れ)」の意

headstone 墓石
cenotaph 記念碑
Crypt 地下室
unconfirmed 未確認
in dispute 論争中
Alleged 主張された

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●海外の運転の注意点













オヌシは 番目の旅人でござる











雲と草