最新文芸情報


2024.7〜8

●8月27日…台風10号が接近中ですが、明日28日から2日間《東京ビッグサイト》で催される『第10回エンディング産業展』は、今のところ予定通りに開催されます。
僕の墓マイラー講演は29日(木)13時からですが、交通機関の混乱を避けるため、前日に上京して本番に備えるつもりです。
このイベントは、両日でなんと「34」ものセミナーがあり、すべて参加無料です!世界の採石場からの中継や、宗教メディアサミット(仏教×カトリック×プロテスタント)、石田純一さんの企画、9宗派合同供養、様々な内容が同時進行で開催されます。

全セミナーの内容の確認と申込みは以下の一覧表から行えます(無料ですが事前登録が必要)。
平日ではありますが、記念すべき第10回のイベントであり見どころも多いため、都合がつく方は是非お越しください。僕も全身全霊を込め、37年間の墓マイラー人生で出会った世界の感動的な墓を語ります!

//大阪に戻るのは31日(土)を予定、サイトはその日に更新再開します。問題は土曜に東京から大阪に向かう新幹線が動くかどうか。台風で運休になればネットカフェで夜を明かし日曜に戻ります。

●8月26日…お盆に長野県を墓巡礼で縦断、さらに福井、岐阜、石川の一部も含め45カ所の墓所や史跡を訪れました。5日間の走行距離は約1700km、偉人の略伝、墓所の場所などを共有しますね。
この旅では、真田家の霊廟内部見学(重要文化財!)、アニメ化が話題の『逃げ上手の若君』北条時行の墓、島崎藤村一族の墓所、最初の剣豪・念阿弥慈恩の墓、川本喜八郎の人形美術館、戦死した若い画家たちの戦没画学生慰霊美術館(無言館)その他多くが心に残り、変わったところでは浦島太郎の釣り竿が超インパクトでした。
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《長野県》
・小林一茶(1763-1828)…庶民派の俳人。最晩年に暮らした土蔵。大火で焼け出され土蔵で生涯を閉じた。「めでたさも中くらいなりおらが春」/信濃町柏原の小丸山墓地
・福島正則(1561-1624)…秀吉配下の猛将。賤ヶ岳七本槍の筆頭。関ヶ原の戦で徳川方につき50万石の大名となったが、城修築の件で所領を没収され信濃に蟄居(ちっきょ)した。五輪塔が入った霊廟は命日だけ開く/小布施町の岩松院(がんしょういん)。この寺の21畳の天井画(鳳凰図)を68歳の北斎が手掛けた。
・真田信之(1566-1658)…松代藩初代藩主。関ヶ原や大坂の陣で徳川につき真田家を存続させた。墓所の「真田信之公御霊屋(おたまや)」は、かつては真田の殿様しか入ることができなかったが、2016年の大河『真田丸』放映を機に、事前予約をすれば一般人も内部を見学(千円)できるようになった!/長野市松代町の長国寺
・佐久間象山(しょうざん)(1811-1864)…幕末の兵学者・思想家。信州松代藩士。先見の明を持ち「外国の技術を手に入れ外国を制す」と開国論を唱えたが京都で攘夷派に暗殺された。門人に勝海舟・吉田松陰ら。生誕地跡の象山神社の高義亭(こうぎてい)は象山の客間で、高杉晋作や久坂玄瑞、中岡慎太郎が来訪。近隣の象山記念館に遺品。/長野市松代町の蓮乗寺
・村上義清…武田信玄を二度も破った信濃葛尾城主。後世の供養塔。/埴科郡坂城町の大英寺
・川島芳子(1907-1948)…満蒙(まんもう)独立運動家。清朝王族の娘で大陸浪人川島浪速の養女。清朝再興を策し日本軍に協力するも関東軍を批判。男装の麗人で東洋のマタハリと呼ばれた。戦後、中国で銃殺刑/松本市蟻ヶ崎の正鱗寺
・石川数正(1533-1592)…家康の片腕として活躍したが、後に出奔して秀吉に臣従。信濃松本藩の初代藩主。/ 松本市の兎川寺(とせんじ)に夫妻の供養塔。
・諏訪頼重(1335年没)…南北朝時代に北条高時の遺児・時行を奉じて中先代の乱を起こす。/諏訪市の諏訪大社上社前宮
・絵島(えじま)(1681-1741)…七代将軍家継の母に仕えた大奥女中。歌舞伎役者・生島(いくしま)新五郎と密通のかどで流罪、信州にて28年間幽閉される。本名はみき。/伊那市高遠町の蓮華寺。近隣に囲み屋敷を復元。
・諏訪御前(1530-1555)…武田信玄の側室で武田勝頼の母。父・諏訪頼重は南北朝時代に同名の人物がいるため混同に注意。/伊那市高遠町の建福寺
・椋鳩十(1905-1987)…『大造じいさんとガン』など動物文学の代表的人物。/下伊那郡の阿島墓地。墓に胸像あり。
・宗良(むねよし/むねなが)親王(1311-1385)…後醍醐天皇の皇子。倒幕に失敗し讃岐に流罪。のち南朝の中心として各地を転戦。/大鹿村の宇佐八幡神社
・北条時行(1329-1353)…近年『逃げ上手の若君』主人公として脚光を浴びる。2022年夏に現地のライター、宗像(むなかた)充氏が大発見!/大鹿村の山
・武田信玄(1521-1573)…甲斐の虎。軍略家としてすぐれ、家康を破るも上洛中に病死。鉱山開発・治水にも業績をあげた。/下伊那郡阿智村の長岳寺※火葬塚より灰を移した供養灰塚。
・念阿弥慈恩(ねんあみ じおん)(1351-1409)…日本最初の剣豪。「念流」を創始。南北朝から室町時代にかけての剣客・禅僧。俗名、相馬四郎/下伊那郡阿智村の浪合神社の近く、長福寺跡。
内部見学が可能に!真田信之廟 氷の結晶・六角形の中谷宇吉郎墓

《長野県の墓所以外の訪問地》
・浦島太郎伝説の地…「寝覚(ねざめ)の床」は竜宮城から戻った浦島太郎が諸国の旅に出て玉手箱を開けた場所。近くの臨川寺には300歳になった太郎が自分の姿を見た池があり、なんと太郎の釣り竿を展示!/上松町寝覚
・川本喜八郎人形美術館…川本喜八郎(1925-2010)は著名な人形作家で、NHK人形劇『平家物語』『三国志』など多数の人形制作を担当。想い出の人形が一堂に集結した美術館。/飯田市
・相楽総三(1839-1868)の終焉の地…明治維新の先駆けとなったが、新政府に偽官軍の汚名を着せられ悲劇の刑死。/下諏訪町の魁塚
・武田勝頼首検分の処…天正10年、織田信長が光秀を従え当地に出陣し、武田勝頼・信勝父子の首を検分、京都に送って獄門にかける。/下伊那郡阿智村
・柳田國男館…書斎を東京より移築/飯田市
・小野の滝…北斎と広重が描いた滝/上松町小野
・妻籠宿(つまごしゅく)…江戸時代の宿場町を保存。本陣は島崎藤村の母の生家。/南木曽町
・黒姫童話館・童話の森ギャラリー…ドイツの児童文学者ミヒャエル・エンデの自筆原稿、いわさきちひろのアトリエなど/信濃町黒姫高原
・北斎館…晩年の北斎が滞在した土地。肉筆画を中心に展示/小布施町
・松本城…国宝の名城。石川数正とその子が、天守・城郭・城下町の整備を行う。※見学の待ち時間120分を避けるため、事前にネットで時間指定チケット要。
・高遠城跡…激戦の地。
・戦没画学生慰霊美術館・無言館…太平洋戦争で没した画学生の慰霊を掲げて作られた美術館で、100人の遺作160点を展示/上田市※非常に心に残る美術館
・満蒙開拓平和記念館…満州(中国東北部)に入植した満蒙開拓団の苦難の歴史を伝える。長野県は開拓民3万3000人(全国一)を送り出した/下伊那郡阿智村
えげつない急斜面を登って… 『逃げ上手の若君』北条時行の墓へ
日本最初の剣豪・念阿弥慈恩 『平家物語』の清盛と頼朝
浦島太郎の釣り竿! 玉手箱を開けた場所(お堂)
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《福井県》
・源満仲(多田満仲)(913-997)…平安中期の武将。頼朝・義経の7代前の先祖であり源氏発展の礎をつくった。藤原兼家(道長父)が仕組んだ花山天皇出家事件では満仲が帝を警固。諸国の守を歴任、墓は各地に。/小浜市の多田寺。墓は巨大な宝篋印塔。
・梅田雲浜(うんぴん)(1815-1859)…幕末の志士の先駆け。尊王攘夷を唱えた若狭小浜藩士。藩政を批判、士籍を削られる。安政の大獄で逮捕され江戸の獄舎で病死。/小浜市の松源寺。一族の墓もあり。
・小野篁(たかむら)(802-852)…平安前期の漢学者・歌人。藤原常嗣(つねぬぐ)の横暴に反発して隠岐に流され、百人一首に歌が残る。「わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと人には告げよ海人の釣舟」/若狭町の安楽寺。
・紫式部公園・紫ゆかりの館…紫式部が青春時代を過ごした越前市(福井県)に開館した資料館。入館料無料!隣接する公園に式部像や書斎あり。/越前市
・かこさとし(1926-2018)…絵本作家。『だるまちゃんとてんぐちゃん』(1967)『からすのパンやさん』(1973)が大ヒット。近隣に原画を展示した無料の資料館あり。/越前市の引接寺(いんじょうじ)。墓石は本の形でイラスト入り。 
・蝉丸…平安時代前期の歌人。盲目で琵琶の名手。百人一首「これやこの 行くも帰るもわかれつつ 知るも知らぬも あふさかの関」/越前町の石塔。
・松平忠直(1595-1650)…徳川家康の孫で福井藩主だったが、色々とやらかして強制的に隠居、九州に流された“しくじり大名”。/鯖江市の長久寺。
・柴田勝家(1522-1583)・お市…織田信長の重臣。妻お市は信長の妹。本能寺の変後、秀吉に敗れて自害。/福井市の西光寺
・橋本左内(1834-1859)…幕末の志士。越前福井藩士。緒方洪庵らに医学と洋学を学び藩校の学監となるが、安政の大獄に25歳で斬首。/福井市の左内公園
・道元禅師(1200-1253)…鎌倉初期の禅僧。日本曹洞(そうとう)宗の開祖。自らが開いた禅の修行道場・越前の永平寺に眠る。
・於万の方(おまんのかた)(1548-1620)…家康の側室で結城秀康(家康次男)の生母。長勝院。※家康の側室にはもう一人“お万の方”(養珠院)=紀州徳川家の家祖徳川頼宣、水戸徳川家の家祖徳川頼房の母がいるため混同しないよう注意。/永平寺
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《石川県》
・深田久弥(1903-1971)…“日本百名山”を選定した小説家・登山家。『ヒマラヤの高峰』など山岳随筆で知られる。山梨で茅ヶ岳(かやがだけ)登山中に脳卒中で急逝。「百の頂に百の喜びあり」/加賀市の本光寺。墓前に糸魚川の五色の石。近隣に生誕地と資料館「山の文化館」あり。
・斎藤実盛(?-1183)…平安末期の武将。老兵である事を隠す為に白髪を墨で黒く染めて平氏軍に従軍、木曽義仲軍に討ち取られる。義仲はもしやと思い近くの池で首を洗わせると黒髪が白髪に変わった。平家物語によると、実盛はかつて幼い義仲の命を救っており、恩人実盛の首を前に義仲は人目もはばからず声を上げて泣いたという。のちに松尾芭蕉は実盛の兜と対面「むざんやな甲(かぶと)の下のきりぎりす」。/加賀市の実盛塚
・中谷宇吉郎(なかや うきちろう)(1900-1962)…世界で初となる人工雪の製作に成功した物理学者。近隣に「雪の科学館」。/墓石の台座は氷の結晶をイメージした六角形!/加賀市の農地
・酒谷家(北前船の船主)/加賀市橋立町
本の形をした、かこさとしさんのお墓 だるまちゃんとてんぐちゃんだ!
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《岐阜県》
・島崎藤村…藤村がデザインした島崎家の墓。藤村の爪髪墓。近隣に原稿を展示した藤村記念館や旧居。/中津川市馬籠の永冒寺(えいしょうじ)
・明智光秀…廟の中に墓。付近に生誕地碑、母お牧の方の墓、幼少期に学問を学んだ天神神社跡、遠山金四郎景元の分祀墓もある。/恵那市明智町の龍護寺

戦死した画学生の美術館・無言館。
うちの子は「この旅で一番心に残った」
位牌として画学生508名の名を
刻んだ絵筆。長野県上田市にて

●8月25日…台風10号が接近中ですが、今のところ8/29(木)13時からの東京ビッグサイトでの墓マイラー講演を実施する予定です。交通機関のマヒを想定し、前倒しで大阪から上京するつもりです。まさかこのタイミングで台風が来るとは…。

●8月24日…ドジャースの大谷選手(30)がメジャー6人目のシーズン40本塁打40盗塁、通称「フォーティー・フォーティー(40―40)」をサヨナラ満塁ホームランで達成!シーズン出場126試合目での「40-40」達成は06年にソリアーノ選手が記録した147試合を大きく上回り、歴代最速での偉業達成となった。ちなみに日本のプロ野球ではこれまで「40―40」の達成者はいない。

●8月23日…「そこに行けばいつでも荒木先生の作品と出会える」、そんな夢のような場所が大阪駅西口に!球体のステンドグラス噴水小僧には7体のジョジョのスタンドも描かれ新たなジョジョ聖地に。パブリックアートだから24時間誰でも無料で鑑賞でき、ニコニコ顔でカメラを構える外国人を見ると、こちらも嬉しくなります(^^)
噴水は循環しており自然に通じ、スタンドのように見えないパワーがそこに。荒木先生「ここを利用する人、通過する人たちの癒やしであり、希望であり、これから幸運をもたらすパワーになるという意味で、待ち合わせの時にも何かいいことが起きますようにという願いを込めて描かせていただきました」。
公開初日の7/29に訪れ、その時点ではまだ写真の状態で近づけなかったのですが、今は間近に行けます。お盆休みに初めて観る人がいるかもと、投稿は今日まで控えていました。休日の昼に訪れた友人は「100mの行列ができていた」と。大阪駅の新たなパワースポットが爆誕ですね!
 
※描かれたスタンドは先生いわく「パワーが強い順」。スタープラチナ、キラークイーン、D4C、ストーンフリー、ゴールド・エクスペリエンス、タスク、そして雨を降らせるノーヴェンバー・レイン。あのザ・ワールドが入ってないのが意外。

●100周年を迎えた甲子園球場、夏の大会を制したのは京都国際高校。0対0のまま延長戦に突入、10回表からタイブレーク(無死一・二塁から開始)となり2−1で決着。準優勝の関東第一高校もよく頑張った。
京都代表が頂点に立ったのは68年ぶり。同校の前身は1947年に開校した京都朝鮮中学。韓国語の校歌が甲子園の決勝戦で流れたのは初めてでは。同校は日本人の生徒も多数受け入れているため、韓国語の校歌を日本語に変更するべきか生徒にアンケートをとったという(野球部員61人はほとんどが日本人)。その結果「韓国が好きで入学したのに、なぜ韓国語の校歌を変えるのか」という反応があったため、韓国語のままにしているという。

●立憲民主の代表選、前回の候補者の小川淳也氏、西村ちなみ氏、逢坂誠二氏が出ないで、野田元首相、枝野前代表が出るとか、自民党より酷い先祖返り。そもそも立憲は衆参の国会議員が136人にとどまるのに、立候補に必要な推薦人が自民と同じ議員「20人」も必要という条件が厳しすぎる!自民は衆参372人もいるけど、立憲は136人しかいないのだから、推薦人は10人、なんなら5人でいい。今のままでは、中堅・若手や女性議員が名乗りをあげられない。自民は少なくとも党のイメージ、表紙を変えようとしている。立憲が旧態依然なら誰も代表選に注目しない。

●8月29日の東京ビッグサイトの墓マイラー講演に向けて全集中しています。木曜日の昼間ではありますが、無料なので、参加が可能な方は是非!濃厚・充実の70分、乞うご期待!(要事前登録

●92歳の作家・辻真先さんの言葉をメモ「いったん戦争の木が育ち始めたら、いくら反戦を叫んでも間に合わないんですよ。木が生えてくる前の土壌に、とにかく戦争は嫌なんだという『厭戦(えんせん)』の養分を入れていくしかないと思うんです」(終戦の日の新聞記事から)

●お盆に帰省するため、次回の更新は8月18日になります。番組情報を6日分アップしておきますね。長野に寄って、山中にあるという『逃げ上手の若君』北条時行の墓を探します。

●8月12日…この上に大きく告知しましたが、きたる8月29日(木)13時から「東京ビッグサイト」で墓マイラー講演をします!無料ですので、予定が合う方は是非いらして下さい(要事前登録)。この日のために、3カ月前から準備しています!

●8月11日…放送が明後日(8/13)に迫った『お墓から見たニッポン シーズン8』第一話、毛利元就編の公式サイトが公開されました。番組後半で取り上げる庶民の墓と合わせて見どころが紹介されています。(放送後は局の公式YouTubeにアップ※追記・動画公開されました!
 
https://www.tv-osaka.co.jp/sp/ohaka_nippon/

●8月10日21時、現在Eテレで人体の美しさを極限まで表現したオリンピック「新体操団体 決勝」が放送されています!世界最高峰8組(各5人チーム)が技と芸術性を競います。スポーツとアートの総合芸術に感嘆!!

●九州と神奈川で大きな地震があり、南海トラフ「巨大地震注意」が発表され、同じタイミングで台風が上陸するという、異様なお盆になりましたね。飲料水の備蓄だけは忘れずにしておきましょう。

●8月8日…日本のお墓文化・歴史を偉人の墓と庶民の墓から紹介する民放の大型シリーズ『お墓から見たニッポン』。先日、最新作シーズン8(全3回/通算22〜24話)のロケを考古学者の朽木量教授、脳科学者の中野信子さんと行い、その放送日が決定しました!8月13日、20日、27日の14時35分からテレビ大阪で放送され、当日に局の公式YouTubeにアップされるため、全国どこからでも視聴可能です!
シーズン8の偉人パートでは毛利元就、宮本武蔵、平清盛を取り上げ、庶民のお墓史では「動乱の時代を生きた証」として時代の変わり目に人々が建てたお墓を訪ねます。どの庶民のお墓も胸を打つものがありました。放送をお楽しみに!
 

●8月7日の毎日新聞WEB版に墓マイラーとして紹介していただきました。有料記事ゆえ3分の1しか公開されていませんが、偉人のお墓20名の写真は閲覧可能です。
記事は「カジポンさんの墓参りは…」で切れていますが、それに続く言葉は「真剣そのものだ。」です。以降、ゴッホ兄弟の墓や、近年の“墓じまい”についての思いなどを語っています。
自分は「生まれ育った想い出の地に眠りたい」という故人の気持ちを尊重するなら墓じまいはしない方がいいと思う反面、「遠くで“荒れ墓”になるよりそばに改葬(合葬)して手を合わせてあげたい」という子孫の優しい気持ちもわかり、どちらの思いも大切にしたいと思っています。
※毎日新聞WEBは8月13日までキャンペーン中であり、登録すれば無料で読めます。

●AIの技術進歩は目覚ましいものがある。友人が教えてくれた「AIに描かせた戦国武将の肖像画・実写版」、なんと動きます!実際にいそうな人がいっぱい(笑)
そしてローマ帝国の英雄版では石像彫刻から再現。このシリーズ、歴史上の人物が身近になって素晴らしいね。

●フェンシング男子フルーレ団体、日本初の金メダル。フェンシング3種のうち、エペは全身が対象、サーブルは上半身、フルーレは胴体だけが有効となる競技。今大会、フェンシングは五つ目のメダルであり、海外の背の高い=リーチのある選手を相手に、素早さで勝つのは感動。
/体操の岡選手(20歳)、団体と個人総合と鉄棒で金メダル!五輪初出場なのに三冠の大活躍、日本体操界のホープに。
/男子バレー準々決勝、王者イタリアとフルセットの死闘、最後にデュースまで行って負けたのがほんと惜しかった。身長差で不利なのによく食らいついたし、4年後が楽しみ。

●各地のお寺の山門脇には、人生の助けになるような良い言葉がよく掲示されています。僕は「山門名言」と呼んでおり、墓巡礼で各地のお寺に訪れるなか、グッと来た名言を記録してきました。以下、皆さんと分かち合いますね。

《カジポン選「山門名言」10選》
1.墓参り 今から出来る 親孝行
(これほんと優しい言葉です)
2.善き友に出会う為に最善の努力を それは善き教えに出会ったことにひとしいから
(善き友は耳の痛いことも言ってくれる貴重な存在です)
3.SNS 書いた言葉は消えません あなたは一瞬 相手は一生
(今の時代に必要な言葉)
4.「×(バツ)」 見方・角度を少し変えれば 「+(プラス)」になる
(目から鱗が落ちました)
5.うばいあうと足りない わけあうとあまる
(世界の食糧事情もまさにこれ)
6.咲いた花より 咲かせた雨・土を思え
(いつもこの言葉を心に)
7.生きる目的がはっきりしていればどんな試練も堪えられる 生き甲斐さえある
(最後の「生き甲斐さえある」が力強いし、勇気が出る)
8.このやまいは仏の御はからいか
(病気になったからこそ気づくことも)
9.腹が立つときゃブツブツ申せ ブツはブツでも南無阿弥陀仏
(ニッコリ笑顔でシャッターを切りました)
10.息抜くことが 生き抜く道
(おかげで肩の力が抜けてラクに)
次点 たった一言が人の心を傷つける たった一言が人の心を暖める
(心を暖める言葉を紡ぎたいもの)
特別賞 「これでいいのだ」
(まさかの赤塚不二夫先生!)



●先日出演した『ラジオ深夜便 世界人伝(23)北里柴三郎、津田梅子、渋沢栄一』がNHK公式で配信されています。リンク先の開始5分付近から《世界偉人伝》が始まります。約20分。(8/6の23時59分まで)

●日本円が1ドル150円を切って久々に148円に。やっと円高になり始めた。でも、日銀が介入をやめればすぐまた円安になりそうでハラハラ。

●7月30日(火)、23時7分ごろからNHKラジオ『ラジオ深夜便 世界偉人伝(第23回)』に出演します。いつもは大阪から電話出演しているのですが、今夜は上京して渋谷のNHKスタジオから話します!今月は20年ぶりにお札が入れ替わるという大きな出来事があったので、新たにお札の顔となった3人の偉人の人物とお墓を取り上げる予定です!3人とも全力で劇的な人生を生き抜きました。
※ネットのNHK《らじるらじる》https://www.nhk.or.jp/radio/からも聴取可能です。

//上京するため次回のサイト更新は7/31夜になります。

●先日、7宗派で構成されるお坊さんの団体にご依頼をいただき、静岡で墓マイラー講演を行いました。聴衆が全員お坊さん(40名)というのは初めての体験です。当初「お坊さんにお墓の魅力を語るのは“釈迦に念仏”であり、場違いでは」と尻込みしていたのですが、同時に聞き手がお坊さんならどれだけお墓LOVEを吠えたおしてもドン引きされないと分かっていたので、当日が楽しみでもありました。
普段の講演では映画スターやロックスター、教科書の偉人など、一般の方に馴染みのある人物の墓巡礼トークをするのですが、この日はまったく異なる内容で構成しました。7宗派のご開祖全員にお墓参りしていたので、それぞれの墓所の様子を紹介したほか、生誕地、修行の地、配流先(親鸞さんや日蓮さん)、終焉の地、荼毘の地などもスライドで上映しました。
取り上げた仏教関係者は、年代順に、釈迦(インド)→聖徳太子(大阪)→玄奘三蔵(台湾、埼玉)→鑑真和上(奈良)→最澄(滋賀)→空海(和歌山)→法然上人(京都)→親鸞聖人(京都)→栄西禅師(京都)→道元禅師(福井)→日蓮聖人(山梨)→一遍上人(兵庫)→(レジェンド僧侶)一休宗純(京都)の13名です。
その後、地元静岡の著名人を中心に東海地方の偉人のお墓を紹介し、世界の様々なタイプのお墓についてもお話しました。

良いお墓を僧侶の皆さんと見ながら「墓碑にこんな良い言葉が」「周囲はこんなに美しい景色なんです」「素敵な造形のお墓ですね」と、想いを分かち合えたことが本当に嬉しく、人生で忘れられないものに。今回の依頼がなければ、各宗派ご開祖の墓所のことを人前で話す機会はなかったかもしれません。この講演実現に向けて尽力して下さった宗教法人部会のTさん、本当に有難うございました!
※他の都道府県の宗教法人部会でも、内容をご当地にあわせて実現可能と感じました。よろしければお声をおかけ下さい。
  お坊さんと一緒に

●番組情報がほぼ五輪情報に。五輪も大事だけど、アートや歴史ドキュメンタリー、映画がここまで減ってしまうとは。

/ロシアは五輪参加できないのにイスラエルは余裕でできるの、ガザ地区で殺された3万5千人(うち女性と子どもが半数)の生命がほんと軽すぎる。

●7月24日…先日の金曜ロードショー『リメンバー・ミー』、映画館で本編直後に映し出された胸熱メッセージ「時を越えて私たちを支え、力を与えてくれた人々を決して忘れない」がカットされていたので貼っておきますね。っていうか、ここまでが本編だと思うのですが…(^^;)
 なぜゆえカット!?

●7月23日… アニメ創成期より活躍し、「ドラえもん」野比のび太役を1979年から26年にわたり務めた声優の小原乃梨子さんが7月12日に88歳で他界。「アルプスの少女ハイジ」の心優しい少年ペーターや「未来少年コナン」の楽天的な少年コナンの役から、「ヤッターマン」の悪役ドロンジョまで幅広い役柄を演じてきたレジェンド声優さん。マクロスではクローディアも。小原さんいわく、役柄によって声を変えようという明確な意識はなく、「気持ちを変えるとその声になる」という。
小原さんの声は映画ファンにも馴染み深く、洋画吹き替え草創期のほとんどのヒロイン役を演じており、シャーリー・マクレーン、ジェーン・フォンダ、クラウディア・カルディナーレ、アン・マーグレット、シルビア・クリステル、ブリジット・バルドーなどが持ち役。
2007年には長年の功績が評価されて第1回の「声優アワード」の功労賞を受賞した。僕の世代は小原さんの声を聞いて育ったようなもの。哀悼の意を表します。
※ドロンジョのセリフ「スカポンタン!」は小原さんがアドリブで考えた造語とのこと。

●7月22日…昨日、「カマラ・ハリス氏では勝てない」と書いたけど、バイデン氏が選挙戦からの撤退を表明してから、24時間で1100万人がハリス氏に寄付を行い1億ドル(約150億円)以上が集まった。今回の大統領選で候補者が1日で集めた金額としては最大だ。注目したいのは寄付金の内訳で、実に62%の人が初めての寄付という。さらに5万8千人がボランティアに登録。
僕がハリス氏にネガティブな印象を持っていたのは、2021年6月の中米グアテマラ訪問時に、移民希望者に「(米国に)来ないでほしい」と演説で呼びかけ、人道面を重視する民主党議員から非難されたり、メディアから「国境を視察する気はあるか」と問われた際に「私は行ったことがある」と答え、「(副大統領として)行っていないですよね」と念押しされると「私は欧州にも行っていない」と論点をずらし、再び批判された件、そして今年の世論調査でバイデン氏より人気がなかったことなどが理由。でも、考えてみれば、移民問題は誰がやっても人道主義と治安対策の狭間で思い悩む難題であり、そこをガン詰めするのも酷なこと。支持者もそれを分かっているから寄付やボランティアで支援しようとしているのだろう。陣営にすごく勢いを感じる。トランプ氏は78歳だが、ハリス氏は59歳。トランプ氏はバイデン氏にぶつけていた高齢批判がブーメランになっており、彼女の若さも強味に。

//カマラ・ハリス氏は、父はジャマイカ、母はインドからの移民。出身地カリフォルニア州オークランドは1960年代に公民権運動が盛んだった場所で、ハリス氏は幼い頃にベビーカーに乗せられて公民権運動の行進によく連れていかれたという。社会を改革することを志して検事となり、カリフォルニア州で女性初の司法長官になった。2016年に上院議員に選出。
4年前、副大統領となったときの就任演説で彼女はこう語った。「19歳でインドから米国に来た母はこの瞬間を想像はしなかっただろう。黒人、アジア系、白人、ラティーナ(中南米系)、先住民の女性が道を開いた」「私は女性として最初の副大統領になるだろうが、最後にはならない。なぜなら今夜、ここは可能性の国であるということを、全ての少女が目の当たりにしたからだ」。
黒人女性として、アジア(インド)系として、初めて米国の大統領となるのか、11月に大注目だ。

●7月21日…英断、バイデン氏が大統領選からの撤退を決定!!今から新しい候補となると、知名度が高くないと厳しいので、オバマ元大統領のミシェル夫人に出てほしい。カマラ・ハリス氏では勝てないと思う。

●7月19日…週末から岡山、広島方面にお墓番組のロケに行くため、次回の更新は21日夜になります。情報解禁になったらすぐに告知しますね。

●7月18日…国内のコロナ感染者が10週連続で増加しており、8〜14日に報告された患者は5万5千人を突破。専門家は「第11波に入っている」との見方を強めている。主流は変異株「KP・3」。第11波とは!とても喉が痛くなるらしいので、感染に気をつけましょう。

●7月17日…来月末から「一番くじ」に北斎グッズが登場するとのこと、A賞の「神奈川沖浪裏」(大波)のフィギュアがほしすぎる。波間の3艘のうち、正面からは角度的に見えない2列目の船が、どのように再現されているのか興味津々。ただし、くじ1回が750円、ハイリスクすぎる…。昔は500円だったのになぁ。

  まさかフィギュア化されるとは!

●7月16日…月末のNHKラジオ『ラジオ深夜便』(7/30)に向けて原稿を激筆中。

●7月15日…「米国では意見の違いを投票箱で解決する。銃弾ではない」(バイデン大統領)
トランプ氏がペンシルベニア州での演説中に銃撃された事件は、氏があの瞬間に右を向いていなければ後頭部を直撃しており、本当に危機一髪だった。実際、聴衆に死者が出ている。事件後の新聞インタビューでトランプ氏は「私はここにいるはずではなかった。死んでいるはずだった。極めて非現実的な経験だった」「わが国が団結することを望んでいる。しかし、それが可能かどうかは分からない。人々は非常に分裂している」とも。
近年、米国だけでなく、世界のあちこちで、分断をあおることで政党や政治家の支持が高まる政治状況が生まれている。政治家は票が欲しくてわざと過激なことをいう。だが、純粋な人間ほど、負の感情を刺激され続ければ、異なる思想を持つ“敵”への憎悪を押さえつけられなくなる。
民主党支持者はトランプ氏を「民主主義の破壊者」と批判し、共和党支持者は2021年の連邦議会襲撃事件を「自由と民主主義を守る戦い」と擁護する現状では、共通の現状認識を持つことすら困難であり、民主主義の原点である「話し合い」が成立しない。極右団体「プラウドボーイズ」のSNSでは「反トランプ派全員を首都DCの往来で吊るすべきだ」と公開処刑を呼びかける投稿もあり、「今こそ戦争だ」と報復を求める投稿が相次いでいる。非常に危険な兆候だ。

ケネディ大統領やキング牧師が暗殺された1960年代は、暴力の中にあっても世論調査では約80%が政府を信頼すると回答するなど政治への信頼があったが、2010年代以降は20%前後にまで落ち込んでいるという。背景として指摘されるのが、米国の「とことん相手候補を罵倒する」という選挙スタイルだ。相手の悪口ばかり並べたテレビCMまである。ただでさえネガティブキャンペーンが激化しているろころへ、SNSの登場で破滅的に泥沼化した。これでは妥協点を探したり異なる見解も尊重する空気が社会に生まれない。分断を加速させるネガティブCMはやめるべきだ。連邦議会襲撃事件の翌年にはペロシ下院議長(当時)宅の襲撃事件が起き、連邦議員への脅迫事件は2018年の約5200件から23年には約8千件にまで増えており、政治家は大衆を過激化させ自分で自分の首を絞めている。

現場で射殺された犯人トーマス・クルックスはまだ20歳の若者。内気で学生時代はいじめられていたとも。3年前に民主党系の団体に少額(15ドル)を寄付した後、共和党員となって有権者登録をしており、支持政党は判然としない。古き良き穏健な共和党を破壊したトランプ氏への怒りがあったとしても、殺害を試みるほど憎む背景はなんなのか。しかも、警備隊に撃たれることがわかっていながら防弾チョッキを着ておらず、なかば自殺に近いものがある。
狙撃に使用した半自動小銃「AR15」は、極めて殺傷能力が高く、無差別乱射事件でよく使用されている。この強力なライフルが500ドル(8万円、円安前なら5万ちょい)という安価で買えるというのは異常な世界に見える。容疑者は射撃クラブの会員で腕を磨いていたとも。父親はライフルを買い与えたことを長く悔いるだろう。銃規制の話に進むといいが、まったくその話は聞こえてこない。
※市民の命が奪われており、あの状況では犯人射殺やむなしだが、SNSの現場動画に母親らしき女性の声で「クルックス!何をしているの、早く降りてきなさい!」と叫んでいるものがあり、容疑者が目の前で射殺されて悲鳴に。あれはきつい。

事件直後、トランプ氏が右耳から流血しながら拳を突き上げている姿は、タフな男であることを強く印象づけ、議会議事堂襲撃事件や統一教会との癒着を念頭にトランプ氏再登場に反対の僕でさえグッとくるものがあった。支持者ならなおさら感動しただろう。事件後にトランプ氏が語った「わが国が団結することを望んでいる。しかし、それが可能かどうかは分からない。人々は非常に分裂している」はとても重い言葉であり、この点ではバイデン氏も一致できるはず。両者が話し合って人々を分断しない政治・選挙を目指してほしい。
事件後のバイデン大統領「この国の政治的発言は熱くなりすぎている。温度を下げる必要がある」「私たちは意見が合わないかもしれないが、お互いに敵ではない。ご近所同士だし、友人同士だし、同僚同士、市民、そして何より、私たちはお互いに同じアメリカ人だ」「アメリカの民主主義で意見の相違は避けがたいことだ(中略)しかし、政治は決して文字通りの戦場であってはならないし、ましてや、殺害の場などであってはならない」。
相手を論破して打ち負かすのではなく、よく話し合いをして最終的には妥協点を探す、その政治が世界的に求められている。

●7月14日…今日はフランス革命 235年。先日『ベルサイユのばら』のリメイク映画が発表され、制作が「進撃の巨人」「呪術廻戦」のMAPPAと聞いてテンション爆上げ、公開予定の新春が待ち遠しすぎる。
高校時代、片想いの苦しさに悶絶していたときに「独りじゃない、俺たちには同志アンドレがいる」と“ベルばら”を勧めてくれた友人に大感謝。それまでバトル系&大ゴマ必殺技2ページ見開きの少年漫画しか知らず、切ない心のひだを描きながらフランス革命という歴史の大転換点を描き、自由・平等・博愛の尊さまで伝えきった力技に脱帽した。そこから、萩尾望都作品、竹宮惠子作品、山岸凉子作品、吉田秋生作品への扉が開いていった。
原作漫画から五十余年、1979年の旧アニメ版から45年。今の若者はタイトルしか知らない人も多いと思う。話題のアニメスタジオが描く2025年版を通して、新たにこの素晴らしい物語に出会う人が増えることがまっこと嬉しい!
※予告編は革命シーンがないせいか少し地味。まだ本領を発揮しておらず続報待ち。YouTubeのコメント欄、外国の方の投稿が多くてビックリ!
https://www.youtube.com/watch?v=lxA2wEndpTg

  超絶ハイクオリティ作画


●7月13日…今月は海外でも大きな変化が起きた。まず7月5日のイギリス総選挙。野党の労働党が議会下院の650議席のうち412議席を占める「大勝」を収め、14年ぶりとなる政権交代が起きた。労働党は選挙前に比べて議席数を2倍近く増やし、単独で過半数を獲得、スターマー党首が首相に就任した。一方、スナク首相率いる与党・保守党は121議席にとどまり、選挙前に比べ議席数を200以上減らした。保守党ではトラス前首相のほか、国防相や法相などスナク政権の閣僚も相次いで落選している。
右派政党「リフォームUK」は4議席にとどまり、イギリスでは移民問題はあれど右派ムーヴは起きなかったようだ。

1962年生まれのスターマー首相は労働者階級の出身。父は工具職人、母は難病を患っていた。家庭は裕福ではなく、支払いが滞って電話を止められたり、割れた窓ガラスに板を打ちつけたという。弟には学習障害があったが、スターマー氏が弟を周りの子どもたちのいじめから守った。こうした家庭環境が世の中の不平等や不公正を正さなければならないという使命感を培う土台になった。
大学卒業後、人権派の弁護士として国や大企業を相手取った訴訟で活躍し、46歳で検察局長に就任。議会の不正経理問題で与野党の議員を起訴した。2015年、53歳のときに政治家に転身、労働党から初当選を果たし、4年で党首となった。
スターマー氏は巧みな演説やユーモアとは無縁で、派手なパフォーマンスは好まないため、イギリスのメディアから「政治家として面白みやカリスマ性がない」「歩く退屈」と揶揄されるが、EU離脱騒動のボリス・ジョンソンから始まる派手な演出や空約束ばかりの政治に裏切られてきた国民は、スターマー氏の「超地味さ」に逆に好感を持ったという。

/フランスでは7月7日に議会下院選挙の決選投票が行われ、左派連合の「新人民戦線」が180議席を獲得して最大勢力に。マクロン大統領率いる中道の与党連合は議席を大幅に減らして163議席になった。事前の予測では、極右政党が躍進して第1党に躍り出るとみられていたが、143議席にとどまり第3の勢力となった。選挙結果を受け、アタル首相は辞表を提出。

左派連合が最大勢力となった背景は、1回目の投票で人種差別や移民排斥の思想が強い極右政党「国民連合」が多くの票を得たことで、「このままでは国民連合の政権が誕生してしまう」と考えた有権者が強い危機感をもって投票に行ったこと、そして、与党連合と左派連合がふだんの対立を乗り越え、各選挙区で候補者の調整を進めた、国民連合の候補者を落とすための”包囲網”を作ることに成功した点にある。いわば、自民党と立憲民主が選挙協力して極右候補と戦ったようなもの。フランスは一気に右傾化する可能性もあったが、ギリギリで踏みとどまった。
とはいえ、左派連合も過半数の議席は獲得しておらず、左派の連合のうち急進左派と与党連合は政策面での隔たりが大きいことから、連立を組むのは容易ではない。保守派のマクロン大統領と「新人民戦線」はあまりにもかけ離れており、新内閣がちゃんと機能するのか予断を許さない状況が続いている。

※選挙後、さっそく左派連合が「年間所得が40万ユーロ(約7千万円)以上の富裕層に90%の税率を適用する富裕税を新設せよ」と訴えている。平たく言えば大金持ちは所得税を90%にするというもの。他にも「定年短縮(64歳→60歳)」「電気・水道・ガソリンなど生活必需品の値上げ禁止」「最低賃金14%引き上げ」「政府支出を3年間で1500億ユーロ(約26兆円)以上」などを打ち出している。(国庫がスッカラカンになりそうだけど、富裕税だけでそれを埋めることができるのだろうか…)

●7月12日…県知事のパワハラを内部告発したら逆に処分を受け自死という痛ましい事件が兵庫県で起き、衝撃が走っている。この国では内部告発者がとことん追い込まれる。
今年3月に兵庫県の斎藤元彦知事(維新・自民推薦)のパワハラなど不正7項目を列挙・告発した県の元局長(60)が、知事から「嘘八百」「公務員失格」などと非難され、県の人事課は誹謗中傷を理由に元局長を停職3カ月の懲戒処分とした。定年退職が迫っていた元局長は前倒し退職を望んだがこれを認めず、県民局長の職を解任した。「トップに逆らえばこうなる」という見せしめのようだった。退職する権利さえ奪われるって、こんなの誰も逆らえない。
その後、県議会が真相究明に乗り出し、嘘の証言に罰則規定がある調査特別委員会(百条委員会)が設置され、告発内容の真偽に関する調査が始まった。維新の議員の一部から元局長に対して「吊し上げてやる」と厳しい声もあがっていた。
元局長が指摘した七つの疑惑は次の通り。
(1)パワハラ…建物に車寄せが出来ず、20メートルほど手前で公用車を降りて歩かされただけで、出迎えた職員・関係者を怒鳴り散らし、その後は一言も口を利かなかった。知事が報告を受けるレクチャーの際も、気に入らないことがあると机を叩いて激怒するなど枚挙にいとまがなく「職員の限界を超え、あちこちから悲鳴が聞こえてくる」とした
(2)おねだり体質…自宅には贈答品が山のように積まれている。視察先の家電メーカーから高級コーヒーメーカーなどを受け取った。「とにかくもらい物は全て独り占め。出張先での飲食は原則ゴチのタカリ体質、お土産必須。出張大好きな理由はこれ」
(3)パレード疑惑…昨年開催された阪神タイガースとオリックス・バファローズのリーグ優勝記念パレードでは、6億円を超えた開催費用はクラウドファンディングが集まらず。(県内の)信用金庫への補助金を増額し、それを募金としてキックバックさせることで補った。不正によって必要経費が捻出された
(4)初当選を果たした21年の知事選で、複数の県職員が事前運動をした
(5)来夏の知事選に向け昨年後半から商工会議所などに投票を依頼
(6)公益財団法人の副理事長人事を強行、理事長は急逝
(7)補助金カットをほのめかして商工会議所などに知事の政治資金パーティー券を大量購入させた
これらの疑惑の真偽を調べる百条委員会に、元局長は7月19日に証人として出席する予定だったが、その12日前の7月7日に自ら命を断った。6月末の時点で、元局長は周囲に「百条委員会で語ることが兵庫県の未来のためになると信じている」と前向きに語っていたといい、短期間に何が起きたのか。なぜ勇気を出して内部告発をした人が死ぬことになるのか。
県職員労働組合は「内部告発をした県職員を守ることができなかった知事の責任を問わなければならない」と斎藤知事に辞職を求めている。公務員の労組が首長に辞職を要求するのは異例だ。副知事は知事に対して「一緒に辞職しましょう」と進言したが聞き入れられず、副知事だけが辞職した。副知事「(自死が辞職を決断した)要素の一つであることは間違いない。本当に残念で、痛恨の極みだ」。知事は「業務上の指導の範囲内で(職員を)適切に指導・助言している」とし続投とのこと。
※日本には「長いモノに巻かれろ」というトホホな“金言”があり、告発=卑怯者とみなす悪しき風習がある。内部告発した人はSNSで誹謗中傷され、誰も助けてくれず、社会的に抹殺される。告発したことを悔やんでいる人も少なくない。表向き内部告発者は保護されますと言いつつ、実際は会社側に即バレて報復人事に。これでは誰も声をあげられない。内部告発した人への迫害のない国にしたい。
※斎藤知事は21年の知事選で、大阪府の吉村洋文知事が何度も応援に入って当選。維新は県政与党として斎藤知事を支え、知事の疑惑を調べることになる百条委員会の設置については、自民の大半の県議が賛成にまわった一方(この点自民はまとも)、維新は反対した。

/議員によるパワハラといえばこの人、自民(北海道)の長谷川岳議員(53)。3月に演歌歌手の吉幾三さん(71)がYouTubeで「(飛行機で)自民党の政治家がヤクザみたいにふんぞり返ってCA(キャビンアテンダント)さんたちに偉そうにしてた。こんな奴のために税金を納めているのかと思ったら、腹が立って仕方なくてさ」と激怒。その後、CAさんから長谷川議員であることが明かされ、航空会社で要注意リストに入っていると指摘。「到着が遅れると鬼の首を取ったような、異常な程の剣幕でクレームをおっしゃり、とても政治家とは思えません」「周りに有権者の方々がいらっしゃるという意識はないようで、非常に高圧的な言い方をされます」。

札幌市職員いわく「2023年10月に長谷川議員が参議院特別委員会の委員長に就任した際に、約1か月後に市の局長職の幹部など4人が上京し、あいさつに訪れましたが、長谷川議員は「(あいさつが)遅いのは犯罪」「(交付金の採択に)絶対受からないよ。なめたらいかんよ」などと言い面会を3分で終わらせました」「2024年3月に、交付金申請の説明のため、市の局長職の幹部など4人が長谷川議員の東京事務所を訪問しました。ところが、長谷川議員が事前に同行するよう求めていた担当係長がいなかったため、長谷川議員は「俺は、約束通りにやらないやつは嫌いなんだ」「帰りなさい。だめ。終わり」などと発言して、面会は具体的な話ができないまま、1分で打ち切られました」。

北海道から4人の職員が上京したのに1分で面会を打ち切るなんてどうかしている。市民の税金だってこの出張費で無駄になっている。長谷川議員への政策説明のため、道の幹部4人が昨年1年間に60回以上も上京し、費用は約550万円。東京の会議に出席するよう言われて行っても、本人不在ケースや、前日の夕方に「明日の午前9時に(東京に)来るように」などの急な指示もあったという。
札幌市職員から長谷川氏はイニシャルを取って『HG』という隠語で呼ばれて恐れられ、市職員の朝は「HG対応」から始まるという。参院は解散がないため、長谷川氏の次の選挙は2028年と4年も先。市職員に対する理不尽な扱いが早くなってほしい。

●7月11日…国会中継で爆睡している議員が映ると“ちゃんと仕事しろ”って思うので、安芸高田市長時代の石丸伸二氏が、議場の最前列で30分もイビキをかいていた議員に「恥を知れ、恥を!」と叫びたくなる気持ちは分かる。しかし、2020年9月に“居眠り議員”として実名をSNSで晒された武岡隆文議員(68)は、「議会の途中で周りがぼんやりし始め、その後は記憶にない」とし、同僚から病気の疑いを指摘され、“居眠り事件”の5日後に「無症候性脳梗塞を起こしていた」との診断書を提出している。石丸氏は診断書を見た後に「個人情報なので」とシュレッダーにかけたとのこと。

一方、SNSでは「恥を知れ、恥を!」の切り取り動画が大バズり。病気であるなら、僕が石丸氏だったら「恥を知れ、恥を!」を言い過ぎたと謝り、SNSからも該当動画の削除を求めるだろう。しかし、石丸氏はバズったまま放置した。その結果、武岡議員のもとに頼んでもない商品が着払いで頻繁に届くようになり、留守電に“殺すぞ”といったメッセージが残されたりするようになったという。以降の武岡議員は酒を飲んでも吐いてしまい、顔色も悪くなっていき、今年の1月30日に病院で亡くなった。遺族は死因を明らかにしていないが、同僚よると急逝という。因果関係はわからないが、尋常ではないストレスと恐怖があったことは想像に難くない。
この件があって、安芸高田市では大半の市議が嫌がらせを恐れてHPから住所と電話番号を削除している。若い市長が「恥を知れ、恥を!」と半沢直樹風に啖呵を切る姿は、論破王のようでかっこよく見えるかもしれないが、その後の顛末も知っておくべきだろう。後継の市長選で、市民は反石丸派を選んだ。

●7月10日…俳優ジョージ・クルーニーは“生涯米民主党員”を公言し、バイデン氏に多額の寄付をしてきたけど、そのクルーニーが「バイデン氏では戦えない。高齢すぎる」と選挙戦からの撤退を要請。党内の若手議員たちも連盟で撤退を要望。いよいよ大統領候補者の交代がくるか。残された時間は少ない。早く決断を。っていうか、クルーニー、あんたが立候補してもええんやで!
(民主党の新候補選びの司会をテイラー・スウィフトさんに依頼する話も出ているらしい。そうなったら面白いし視聴率爆上げ)

●7月9日…大阪にて今年の初セミを確認。夏、来たる。

//マーベルの映画が激減する中、7/24に『デッドプール&ウルヴァリン』が公開される。デッドプール系はグロ満載なので大スクリーンよりテレビの方が良いんだけど、マーベル作品の久々の大作であり配信まで待てず観に行く予定。この夏の本命は8/1公開予定のピクサー『インサイド・ヘッド2』!人間の心(頭)の中をユーモラスに描いた前作は素晴らしかった。今回は主人公ライリーが思春期に突入、神脚本になりますように!

それにしても、なんて寂しい2024年の夏期ラインナップ。例年だと、夏休みにあわせて超大型SF映画や、ジブリ・新海・細田作品があるのに、メガヒット確定の目玉作品がない。どうしちゃったの映画業界。まぁ、規模だけ大きく中身スカスカの映画が量産されるのは、それはそれで問題だけど…。新しいものを生み出す力が制作現場から(或いは人間から)消えつつあるのかと心配になってくる。

●7月8日…(都議補選&石丸フィーバー雑感)都知事選と同日に行われた都議補選は自民が8選挙区に候補を立てて2勝6敗と大きく負け越した。中には萩生田・前政調会長の地元の八王子市も含まれる。足立区では立憲の候補が競り勝った。この結果から自民内部では「知事選では自民が推した小池氏が勝ったが、自民への支持が戻ったわけではない」と分析している。都知事選での立憲・共産の敗北と、都議補選での自民の敗北、そこにどういう意味があるのか。既存政党に対する失望と、強烈な忌避感が無所属の石丸伸二氏に集まったのだろう。特に、10代の若者の知事選投票先トップは、小池氏でも蓮舫氏でもなく、石丸氏だった。氏は既存政党との対決姿勢を全面に出していたので、それが小気味よく思えたのか。

都知事選で2位になった石丸伸二氏は「既存の政党には与(くみ)しない」とアピールしてきた。その言葉にフレッシュな改革者のイメージを持った人も多いと思う。しかし、大手メディアは報じなかったが、石丸氏の選対本部長の小田全宏氏は自民党東京都連が運営する政治講座「TOKYO自民党政経塾」の塾長代行。そして、政経塾の主宰は自民党東京都連会長である自民の大物・萩生田議員(前政調会長)。
自民党都連は都知事選で「小池氏支持を表明」しているにもかかわらず、自民党東京都連が運営する政治講座の塾長代行が、対立候補の「石丸氏の選対本部長を務めている」という摩訶不思議。いや、実際石丸氏が蓮舫氏の票を削ることで有利になるのは小池氏だから、自民としては筋が通っているが…。東京新聞によると、石丸氏の方から小田氏に力を貸してもらいたいと相談に行ったという。

耳を疑ったのは、統一教会との近さだ。石丸陣営の中心にいる元自民党職員で政治評論家の田村重信氏は、統一教会メディア・世界日報のYouTubeチャンネル「パトリオットTV」でメインキャスターを務めてきた人物。田村氏は“仕事として(キャスターを)引き受けただけ”というが、普通はメインキャスターを引き受けない。なぜなら、世界日報からもらうお金は、統一教会が犯罪同然に信者から吸い上げたものだからだ。良心の呵責というものがある。その田村氏が選挙選の初日、石丸氏の第一声で隣りに立ち、自らもマイクを握って支持を呼びかけた。その後も、SNSでは連日、石丸氏の街頭演説スケジュールや集まったボランティア数を投稿し続けるなど、広報部長的な役割を果たした。田村氏はもと自民党の政務調査会長室長だ。
既存政党と距離を置いていることをウリにする石丸氏のすぐ近くに、ウルトラ保守の人々やカルト宗教の影が見え隠れするのが気がかり。

※ちなみに石丸氏の選対本部長・小田氏の義父は「TOKYO自民党政経塾」の塾長である自民党都連最高顧問の深谷隆司・元衆院議員。萩生田氏の裏金2728万円が発覚し周囲から更迭を求める声が出たときに、深谷氏は徹底して萩生田氏をかばい、都連会長続投に賛同した。萩生田氏は統一教会の礼拝堂に出入りし、教祖を「お父さま」と呼ぶなど自民議員の中でも最も教壇に近い人物のひとりとして知られている。20年以上も裏金を作ってきた自民党政治を長く支えてきた人たちが、「既存政党には与しない」はずの石丸候補の脇を固めていた。

特筆すべきことがあと少し。石丸氏は今月に入って連続敗訴している。7月3日の高裁判決で、ある安芸高田市議の名誉を傷つけたとして敗訴した。石丸氏が「恫喝された」として相手の市議の名をSNSで晒したが、録音されたやり取りを聞いた裁判官は「石丸氏への恫喝はなかった」と判断、石丸氏の“思い込み”が指摘された。
そして都知事選の翌日(7/8)、今度は最高裁判決で、安芸高田市長選の際の選挙ポスター代の不払いで石丸氏は敗訴した。氏は妹が勤める印刷会社に頼んで作ってもらったポスター印刷代約72万円を踏み倒し、板挟みになった妹は退職。裁判官は「石丸氏はポスター代で合意があったと主張するが、企業が赤字を出してまで受注する理由がない」と石丸氏の“思い込み”を指摘した。
石丸氏が持つ、いったん「相手と合意があった」と思ったら妹の会社であっても最高裁までもっていく“自分は絶対に正しい”という自信、そして「攻撃されている」と思ったら、とことん逆襲する強烈な被害感情。どちらも暴走気味に思え僕はちょっとビビっている。石丸氏の手法である「敵」をつくりあげて攻撃する姿が、トランプ氏や維新の会と重なる。

都知事選と同じ日に、石丸氏が市長を務めていた広島県安芸高田市では後任の市長選があり、こちらでは石丸氏の政治手法を批判していた候補者が当選した。背中に書かれている言葉は「やっぱり、あったかいまち」。この言葉が安芸高田市の人々の心に響いたのだ。

「やっぱり、あったかいまち」

※選対本部長の小田氏はとりわけ安倍元首相と親密で、国葬儀で流された安倍氏がピアノ演奏する映像も、小田氏がピアノ指導をおこない、小田氏の自宅で撮影されたものという。
※石丸候補のスポンサー・後援会長として有名になったドトールコーヒー創業者の鳥羽博道名誉会長も安倍氏と親しくゴルフや会食を共にしていた。ドトールコーヒーは最近「安倍元首相に一番近い記者」と呼ばれた岩田明子・元NHK解説委員を社外取締役に迎えて話題になった。

●蓮舫氏は1967年11月28日生まれ、僕は同じ1967年11月24日生まれで4日しか違わず、同世代として注目してきた。政策のすべてに賛同するわけではないけど、中傷やデマに晒されても弱い立場の人のために身体を張る姿、そのパワフルさに感嘆してきた。彼女が都知事選で訴えた「誰も見捨てられることのない東京」は本当に今の時代に必要なビジョンだと思うし、想いを込めた言葉「今東京に夢はあるでしょうか。物価家賃が上がり収入は変わらない、子育てがしづらい、多くの都民の不安を率直に感じます」「東京に必要なのは子育て支援に加え徹底した若者支援です。行政改革は財源を生む最強の手段。企業やスタートアップ支援の経済政策、若者の奨学金返済の支援をいたします」「望めば非正規雇用から正規へ。ひとりで生きる選択、子どものいない人生の選択、同性のパートナーと暮らす選択、誰もが人生の選択肢が増える東京都を目指します」「私は今どんなに叩かれても、次の世代に道は広げたいと思ってます」は胸に響くものがあった。二重国籍の件は2017年に解決しているうえ、本人も初期対応の曖昧さを反省している。というか生まれは東京、そして台湾は親日国。自分としては日本に生まれているのにお金のために日本を破壊するような政治家の方がよほど二重国籍より悪質だと思ってる。今は3位のショックでヘコんでると思うけど、「120万人」もの人が東京の未来を託したことをどうか誇りに。
※蓮舫氏「水道代を止められる人が3年で10万から18万に急増した。相談をやめ、郵送の通知に変えたからだ。これが行革ですか。話を聴いて、福祉部局につなげる、そんな都政に変えたい」
※「立憲は世代交代した方がいい」のは確かだけど、蓮舫氏は交代される側でなく、する側だと若い世代にわかってもらうよう、SNSで発信し続けることが肝要。正直、僕もオールドタイプなので今はそれくらいしか浮かばない…。

●7月7日…都知事選の結果について、経済アナリストの森永卓郎氏(66)のコメントに立憲執行部は耳を傾けてほしい。森永氏いわく「(蓮舫氏の敗因について)私は若い人と話していてね、あっそうなんだって。若い人の間では、2009年の民主党政権の時の幹部たちというのは、もう完全なオワコンなんですよ。もう過去の人たち。だから民主党に期待をした分、反動があって、あの頃の歴々はダメなんじゃないかって。そのオワコンの代表の蓮舫さんをオワコンの最代表選手の野田佳彦さんが応援するっていうね、こんなんで票獲れるわけねえじゃん。それで浮動票がほとんど流せなかったんですよ」。
蓮舫さんは知名度では立憲のトップクラス。汚職とも無縁。僕の認識では、蓮舫さんは野田・岡田・枝野・安住氏あたりに比べて、まだオワコンじゃなかった。それなのに、東京となんの接点もなく、急に出てきた石丸氏にも勝てなかった。小池氏に負けたのは、連合に裏切られたとか言い訳ができるけど、石丸氏については弁明ができない。
この現実を見るに、2009年の民主党政権の幹部には、もう求心力がないのかも。立憲は一斉に世代交代した方がいい。
※投票率は60.6%で極端に低いわけではなかった。60%台は2012年以来、12年ぶり。小池氏が約291万票、石丸氏が約165万票、蓮舫氏が約128万票。

/僕は2位になった石丸伸二氏が選挙で何を訴えているのか知りたくて、選挙戦最終日に東京駅前で行ったマイク納め(ラスト演説)と、その前日の渋谷の演説をフル視聴した。動画コメント欄には「感動した」「泣いた」と絶賛の嵐。しかし、石丸氏は具体的に東京をどうしたいのか何も言わず、銀行マンとして世界を飛び回った話とか自分語りが大半。実にフワッとしていた。「これまで経済に詳しい知事はいなかった。私は経済が得意だから任せてほしい」と訴え、聴衆は歓声をあげるけど、肝心の何をどうするのか言わないため、氏の公式ページで公約を確認した。
(1)政治再建…ネットを活用し情報公開を徹底。AI(人工知能)で住民のニーズを分析、行政サービスの最適化。利権政治から脱却し、バラマキ事業を廃止。
(2)都市開発…自助・共助・公助の役割分担を明確化し災害リスクへの対応を強化。経済と環境を両立。多摩を活用し23区内の過密軽減。
(3)産業創出…インバウンド(外需)を取り込み経済発展。世界に通じるコンテンツ産業を育成。民間サービスを導入して学校教育を充実。
貧困・差別問題など弱者救済の項目がないのことが気になるものの、政治や行政の透明性を高めることを重視している部分は支持できる。五輪そのほか都政にはブラックボックスが多すぎるので。
安芸高田市長時代の実績としては「自治体としてYouTubeチャンネル登録者数日本一、市の公式チャンネルの収益化に成功」「ふるさと納税額を1年で2.2倍に増加」「小中学校の給食費を無償化、空調設備など学校環境を改善」などがある。一方徹底した採算重視により不採算事業を次々、市立美術館の廃止、市花火大会の廃止、公衆トイレの撤去、古墳整備の凍結、青少年海外派遣事業の廃止と、廃止・凍結の嵐に。欧州では文化もライフライン扱いだけど…。
(他に気がかりな点があるので、明日、続きを書きます)

●今日(7/7)は都知事選。一昨年から小中高生の自殺者数が500人を超え、少子化にもかかわらず過去最多。私たち大人はどんな国を作っているのか。日本を覆う冷笑的な空気、弱者叩き、自己責任論、本当に息苦しく…都知事選は弱い立場の人に寄り添っている優しい候補者を選んでいただけたらと…東京が変われば生きづらい日本も変わると思います。
※このハッシュタグいいね→#都知事選を史上最高の投票率に

//今夜8時Eテレ『日曜美術館 まなざしのヒント シュルレアリスム』(再)おすすめです!深層心理をビジュアル化したダリ、マグリット、キリコらの作品世界を、美術史家の三浦篤さんと脳科学者の中野信子さんがわかりやすく解説。モチーフの説明と共にシュルレアリスム(超現実主義)を楽しく鑑賞!

●次の日曜は七夕、都知事選です。メディアがまともに仕事をしないので、小池さんがまだ答えられていない疑惑やファクトチェックを7点に整理しました。このままテレビでの公開討論もなく、疑惑の追及も検証もほとんどなされないまま投票日を迎えそうで、大阪の地でモヤモヤです。(小池さん支持者の方にも「こ〜ゆ〜ことを問題視しているのか」と参考になればとまとめました。内容が間違っていればすぐに訂正します)
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(1)プロジェクションマッピング約48億円の闇
都庁舎の外壁などを使って映像を映し出すプロジェクションマッピングに東京都が2年間で約48億円(うち都庁用が2年間で16億5千万円)もの大金を出費していますが、SNSでは北フランスのラン大聖堂の芸術的なプロジェクションマッピングが年間予算「約1200万円」(7万ユーロ)であることを例に、どれだけ発注先の「電通ライブ」に中抜きされているのかと紛糾。しかもこの事業を申請した人(実行委員会)と認めた人(産業労働局)、入札の責任者が全員同一人物(イベント実行委員会委員長で都産業労働局観光部長だった向井一弘氏)。入札で決める決定権を持っている人が実行委員長本人で入札の体をなしていません。しかも電通ライブに決めた議事録がなく経緯が不透明。都庁のそばでは生活困窮者が毎週の食料支援に700人も並んでおり、電通ライブへの発注金額が適正だったのか説明するべきです。
※ラン大聖堂のプロジェクションマッピング(30秒動画)
https://x.com/MasayukiTsuda2/status/1664815926326304775
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(2)都所有地9割引&都局長ら47人「天下り天国」を放置
中央区晴海の五輪選手村跡に林立するマンション群・晴海フラッグ。都から選手村用地(13.4ヘクタール)を近隣基準地価の9割引きで取得した不動産会社11社のうち、三井不動産(神宮外苑再開発も主導)、住友不動産、東急不動産、野村不動産など8社に元都局長ら29人が天下りしていたことが判明(平均報酬額1000万円以上)。ほかにも大幅な値引きの協議に関与した三菱地所など2社にも18人が天下りしていたことが発覚しました。計47人のうち、選手村事業を所管する都市整備局出身は26人と過半数を占め、癒着の深さを裏付けています。
選手村用地の売却額は129億6000万円(1平方メートルあたり9万6784円)で、近隣基準地価の10分の1以下。値引き額は約1200億円、1社あたり100億円余りの値引きですが、この投げ売りを財産価格審議会・都議会に諮(はか)っていません。住民訴訟が起き、原告は「小池氏は都心の一等地を投げ売りし、都に1200億円以上の大損害を与えた」と訴えています。土地造成コストすら回収できない9割引きで売却したのは “デベロッパー(開発業者)ファースト”であり、晴海フラッグは遺産(レガシー)どころか投機マンションと化しています。
また、東京都水道局の下請けとして水道の維持・管理をおこなう「東京水道サービス」(現・東京水道株式会社)の社長は、それまで水道局長の経験者が天下ってきたポストでしたが、小池氏は元秘書であり選対本部責任者を務めた野田数氏を「天下りではなく適材適所」と強弁してねじ込み、社長にしました。都の構造的な悪習となっている天下りを“改革”せず放置するばかりか、それを自身の身内のために悪用したならば“都政の私物化”に他なりません。
※野田数氏は都議時代に、民主主義の根幹である国民主権を「傲慢な思想」として「直ちに放棄」すべきとし、明治の「大日本帝国憲法」復活を求める請願を行った人物。小池氏にかわいがられた。
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(3)神宮外苑再開発
神宮外苑の再開発では事業者として三井不動産、伊藤忠商事、明治神宮、日本スポーツ振興センターが名を連ねています。他の候補者から「まさか、外苑の再開発の事業者から、都知事はパーティのチケットの購入とか、受けていませんよね?」と問われた小池氏は「パーティの開催につきましては、それぞれ法律に則ったかたちで公表をさせていただいている」とはぐらかしました。「(購入者を)公表している」とのことですが、小池氏の2022年分の政治資金収支報告書では、約3000万円分のパー券購入者の内訳は公開されておらず(20万円以下の購入者であるため)、有権者は確認することができません。都民が関心を集める再開発に利益誘導があるとすれば重大事であり、現職の知事として明確にするべきです。
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(4)「7つのゼロを目指します」公約達成度のファクトチェック
・「介護離職ゼロ」…2016年10月からの1年間で離職者7800人だったのに対し、2021年10月からの1年間では1万4200人と1.8倍に増加しておりむしろ悪化。
・「満員電車ゼロ」…平均混雑率は2015年の164%から2022年の123%に改善。
・「残業ゼロ」…都職員一人当たりの残業時間は2015年が13.5時間、2022年が16.8時間で悪化。
・「電柱ゼロ」…無電柱化率は2015年の38%から2022年の46%に改善
・「待機児童ゼロ」…小池氏は「8年間で97%削減」と主張していますが、途中で計算方法が変わっています。「行政から勧められた保育園を自宅から遠いなどの理由で断った児童」を「待機児童」のカウントに含めないよう統計の運用変更がなされました。
・「ペット殺処分ゼロ」…都独自の定義で「殺処分ゼロ」と発表しており、国の定義に基づけば都が「ゼロ」と発表した2018年度も「動物福祉等の観点から行った致死処分」が146件存在。福井県では治癒の見込みがない病気や攻撃性がある動物も含めて「殺処分ゼロ」を達成し、都はそれらを除いた動物の致死処分のみをゼロとしています。
・「多摩格差ゼロ」…比較資料なし。
これに加え、少子化対策では東京都の「合計特殊出生率」を「2.07」としていましたが昨年0.99となり、初めて1を下回りました。小池氏本人が出演した9億円のコロナ広告費も動画再生は4万回で、動画制作に9億円も必要だったのか問われています。
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(5)国会議員時代の裏金疑惑
2008年分の清和会の政治資金収支報告書の概要では、小池氏は政治資金パーティで2億5千万円を売上げており、所属する清和会に上納した寄付額は120万円。この金額は安倍晋三氏の90万円を超え、森喜朗氏らと並ぶトップの上納額。相当なキックバックがあったと思われますが、小池氏の政治団体の収支報告書には派閥からの寄付はなく、キックバックがあれば氏の個人資金扱いの可能性が。それは犯罪かつ脱税であり説明責任があります。
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(6)朝鮮人虐殺追悼文拒否
毎年9月1日には関東大震災で虐殺された朝鮮人犠牲者の追悼式典が墨田区の都立横網町公園で催され、1974年以降、歴代の都知事たちが(タカ派の石原慎太郎元知事ですら)追悼文を寄せてきました。それを小池氏は拒否しつづけ、今年も方針を変えていません。小池氏は理由を「都慰霊協会が営む大法要で全ての震災犠牲者を追悼している」としていますが、自然災害の犠牲者と、人種差別による虐殺犠牲者はまったく別です。二度と悲惨な虐殺事件をおこさないという誓いの慰霊であり、式典を開く実行委員会は「虐殺から目を背けている」と批判しています。
※2022年には、都人権プラザ(港区)で関東大震災時の朝鮮人虐殺に触れた映像作品の上映が禁じられ、人権施策推進課の職員が小池知事の歴史認識に配慮するメールを都人権啓発センターの担当課に送っていたことから、知事の姿勢を忖度したのではないかと指摘されています。 
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(7)学歴詐称疑惑
学歴詐称は公職選挙法違反で犯罪です。エジプトのカイロ大を首席で卒業したという小池氏。前回の都知事選の告示が迫っていた2020年6月、小池氏の「カイロ大学卒業」の学歴詐称疑惑を告発する元同居人の女性の証言を含むジャーナリスト石井妙子氏の著書《女帝 小池百合子》が発売されて話題となりました。このとき、駐日エジプト大使館のフェイスブックに「1976年10月に小池氏がカイロ大を卒業した」という学長名の「カイロ大学声明」が出され、疑惑追及は急速に沈静化しました。ところが、今年4月の文芸春秋で、小池氏の元側近で弁護士の小島敏郎氏が爆弾告発をしたのです。小島氏は、自身が学長声明を出させることを小池氏に提案したこと、その声明文が、実は「小池氏に頼まれたジャーナリストが書いたもの」であること、結果的に学長名の声明案づくりを通して「学歴詐称の隠ぺいに加担」してしまったことを告白し、疑惑が再燃しました。
※リンク先に日本人ジャーナリストA氏がカイロ大の学長声明を書いた経緯やその日時が分単位で細かく記されています。
https://news.yahoo.co.jp/.../1f0566c16ed511b194d96a33f085...
なぜ、小池氏の個人的な問題に、エジプト大使館が関わるのか。なぜカイロ大学が小池氏を特別扱いするのか。小島氏「カイロ大学が自発的に小池さんの疑惑を懸念して声明文を作成した、ましてやエジプト政府が関わったなどということは、ほぼあり得ません。大学を卒業していない小池さんは、声明文を自ら作成し、疑惑を隠蔽しようとしたのです」。ジャーナリストA氏が書いた声明文の原案にあった〈カイロ大学の卒業名簿にその記載がある〉〈公正な審理と手続きを経てなされた〉が実際の声明では削除され、〈日本、エジプト双方の法令に基づき適切な対応を検討している〉からは「日本」が削除されていたといいます。延焼を避け慎重に言葉を選んだあとが見受けられます。
公選法の「虚偽事項公表罪」だけでなく、エジプトで偽造された疑いのある卒業証明書を日本のテレビ局で提示したことについての「偽造私文書行使」という犯罪の嫌疑など、疑念は深まるばかりです。
東京工業大の中島岳志教授(政治学) 「小島氏の証言は、学歴そのものよりも、疑惑をどう隠ぺいしようとしたのかという過程を問うており、卒業証書を示しても反論にもならない」。
また、昨年11月にはカイロ留学時代の元同居人が、「真実を知ってほしい」と、実名・北原百代を明かしたうえでこう話しました。1976年10月に(進級試験で落第し)一時帰国した小池氏は翌月カイロに戻ってくると、一時帰国中に受けたインタビュー記事を北原さんに手渡し、そこには「(訪日したエジプト大統領夫人の)エスコート役に芦屋のお嬢さん カイロ大新卒」と大きな見出しがありました。カイロ大を新卒。「そういうことにしちゃったの?」と北原氏が尋ねると「うん」とうなずき、正式な帰国前夜、北原氏に「日本に帰ったら本を書くつもりだけど、北原さんのことは書かない。ごめんね。バレちゃうから」と話したといいます。北原氏「帰国直前の進級試験で落第したのは本人から聞いている。卒業しないまま帰国したと考えるのが自然だ。アラビア語も卒業できるレベルにはなかった」。
※カイロで同居していた北原氏の証言
https://www.tokyo-np.co.jp/article/329576
さらに今年4月18日、カイロで小池一家の面倒をみていた実業家の朝堂院大覚(ちょうどういん・だいかく)氏(83)が「真実を述べて、嘘を取り消し、出直してくれ」と証言。いわく「もともと、小池さんの父親の勇二郎氏は、エジプトから石油を輸入する会社をやっていた。ところが、会社が倒産してしまう。その会社の倒産整理を引き受けたのが、私だった。私は勇二郎氏に『油を購入していたエジプトに行ったらどうだ』と提案し、私が資金援助して、カイロに日本料理店を開いた。当時、小池(百合子)さんは関西学院大学の1年生だったが、会社が倒産して学費が払えなくなったので、同大学を退学、父親ら家族と一緒にカイロに渡ったのだ」。カイロに渡った小池知事は、1年間、アメリカンスクールに通い、その後、地元の有力者と父親の尽力でカイロ大に編入。「日本の大学で1年生だったから、カイロ大では社会学部に2年生として編入できた。それは家族も喜んでいたよ。当時のカイロ大は、名門で厳格な大学だった。そこに編入できたからね」。しかし、小池知事は3年生に進級できなかったという。「小池さんはアラビア語がしゃべれないし、書けない。だから、アラビア語だけの試験は、おそらく白紙だったと思う。落第して3年生には上がれなかったんだよ。それは、小池さんのルームメイトが克明に本で説明していたとおりだった。結局、小池さんはカイロ大を中退したんだ」。
※あえてこのタイミングで朝堂院氏が会見をおこなったのは、「政治家が嘘をつきまくると、国が亡びる」という思いからとのこと。
https://news.yahoo.co.jp/.../3b2eee91459d401f4a07c98570f9...
仮に小島氏、北原氏、朝堂院氏が全員嘘をついているなら、どうして小池氏は名誉棄損で訴えないのでしょう。僕は大学中退は恥じることでも何でもないし、堂々と経歴に書けばいいと思います(首席はさすがに言い過ぎですが汗)。問題は公職選挙法違反なのに詐称し、他国の大使館まで動かしてしまったこと。大使館が掲載したカイロ大学声明に「1976年10月に卒業した」と記載されているのに、卒業証書の日付が1976年12月29日という矛盾、自身で「落第した」と自伝に書きながら4年で卒業したことになっている証明書類の矛盾、当時カイロ大の社会学科生全員に義務付けられていた卒論について「卒論はなかった」と都議会などで答弁した小池氏の嘘など、学歴詐称を疑う様々な問題にワイドショーもニュース番組も言及せず、日本のメディアは生きる屍のようです。数々の疑惑を報じない状態で、都民が公正な判断を下すことが可能なのか憂慮しています。
このままテレビで一度も候補者による公開討論会が実施されないのでしょうか。6月19日に日本記者クラブでおこなわれた共同記者会見で、ある候補者が「毎日のようにテレビ局から討論会の依頼が来るが、小池氏が多忙を理由に断っているため番組の企画が成り立たないと言われている」と発言。公開テレビ討論会は昼間働いている人が遊説を聞けないからという意味もあり、発表された公約に対する本気度も討論会からわかるため実施すべきです。民主主義で大切なのは、多数決で出された結果にどれだけ少数派の声を反映できるかということ。それは話し合いをしないと見えてこず、話し合いを拒否する人は政治家に向いていないし選ぶべきではないと思います。
とにかく、誰が新しい知事になるにせよ、行財政改革として、都のすべての事業を第三者がチェックできる体制が絶対に必要ですね。
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《おまけ》メディアの罪〜テレビ朝日の凋落
テレビ朝日は古舘伊知郎さんが「報ステ」のキャスターをしていたころ、政権批判を臆することなく展開し、それゆえに保守勢力からTBS(「報道特集」「news23」)とともに目の上のこぶとして敵視されていました。現在の「報ステ」はスポーツと天気予報がメインになり果てています。今年の6月12日、そのテレ朝の劣化ぶりを象徴するような出来事がありました。都庁で朝堂院大覚氏が緊急会見を開いたその翌日。小池氏の囲み取材に際して、あるフリージャーナリストが「朝堂院大覚氏が…」と質問した瞬間、テレ朝の島田直樹記者が「(今日は)どうして勝負服の緑でないのですか?」と大きな声で自分の質問をかぶせました。その結果、小池氏は島田記者にだけ答えて立ち去ることに。周囲の記者は「島田記者は都庁定例記者会見でも小池氏の意向に沿った質問ばかりする」とカンカン。国民が聞きたいことを聞かず、ヨイショ質問ばかりする、それがテレ朝の上司の指示なら島田記者も相当きついでしょう。


●蚊を手で叩くときは、横からではなく上下から叩けばいいとのこと。蚊は上に逃げるため。
●7月4日…〔今日のよかった〕イギリスで総選挙。最大野党の労働党が圧勝の見通しとのこと。保守党に煽られたEUからの離脱で英国経済は大混乱に陥っており、14年ぶりに政権交代が起きる可能性が大。

//フランスは7月7日に総選挙(決選投票)。同国は小選挙区2回投票制。先日の第1回の結果、1位が極右「国民連合」、2位が左派連合、3位が与党連合(中道保守、現政権)という結果に。極右台頭の背景には、激増する移民と治安への不安がある。僕もフランスの墓巡礼中に2度も移民犯罪グループに荷物を盗まれており、住民の懸念はわかる…。とはいえ、移民は母国の政情不安や経済格差から逃れてきた人も多く、先進国の自国ファーストのしわ寄せが後進国にきている側面もある(先進国資本による乱開発など)。フランス革命の精神“自由・平等・博愛”は健在であり、「苦労があっても移民との共存を望む」人が左派連合に投票している。特筆したいのは3位の中道保守議員の動き。彼らは保守にもかかわらず「極右政権より左派政権がマシ」という判断をし、なんと7日の決選投票を前に、221人もの候補者が決選投票を辞退して反極右の票が割れないようにした。英断だと思う。もちろん、与党連合の一部候補者には左派候補者への支援を拒む人もいる。どこまで協力が進むかは不透明であり、7日の結果を注視。

//7日は東京でも都知事選が。正直、れいわ新選組にモヤモヤしている。立憲民主党を全面的に支持できないという気持ちはわかる。だけど、社民・共産は小池都政を終わらせるために蓮舫候補の支持にまわった。れいわは小池都政が弱者に冷淡なことを非難してきたのだから蓮舫支持に舵を切ってほしい。山本太郎は前回、宇キ宮さんの後から立候補を表明してリベラル票を割った。なんで一つになれないかな。
●7月3日…パレスチナ和平を妨げている最大の要因、イスラエルによるパレスチナ自治区・ヨルダン川西岸への入植。そこに暮らすパレスチナ人を暴力で追い出して、イスラエル人が住み着くことは完全に国際法違反であり、国連でも何度も非難されているのにネタニヤフ政権は入植者への後押しをやめない。その大問題となっている入植者の人口がついに50万人を超えた。それだけでも国際社会は経済制裁の対象とすべきなのに、アメリカ政府は具体的に行動を起こさない。こうした甘い態度がイスラエルの政治家たちを傲慢にし、パレスチナ人への弾圧を野放しにし、追いつめられたパレスチナ人の中からテロで対抗しようとする者が出てくる最悪の構図に。悲劇を生み出す入植をやめようとしないイスラエルを、どうすれば世界はストップさせることができるのか。
●7月2日…〔今日のよかった〕新千円の裏側は北斎の傑作《神奈川沖浪裏》だった!うお〜、これ世界一かっこいいお札では!?
中央の丸い円が、日の出の太陽のように富士山を照らしているのもいい。デザインした人は天才か?これが万札ではなく、一番よく使う千円札でよかった。しょっちゅう見ることができるし、北斎は庶民の中で生きた人だからね。

  
●7月1日…正月の能登地震から半年も経つのに、まだ約900人が仮設住宅に入ることができず、公民館などの一時避難所にいるとのこと。あの倒れたビルも、朝市の焼けた車も、手付かずでそのまま残っている。







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