最新文芸情報


2024.5〜6

●6月30日…〔今日のよかった〕いよいよ『鬼滅の刃 柱稽古編』の最終話。今夜の拡大60分版、正座をしてオンエアを待ちます!
→なんと、ここから最終回までは劇場版3部作になるとのこと!これ毎回『無限列車編』クラスの大ヒットになるのでは。特に完結編はとてつもなく人が入るだろう。
●6月29日…先日6/24、上海に隣接する蘇州市で日本人学校のスクールバスが刃物を持った男(52)に襲われて日本人母子がケガをした際、中国人女性で乗務員の胡友平さん(54)がバスに乗り込もうとする犯人を羽交い締めにして制止し、犯人に刺されて28日に亡くなった。ケガをした母子は病院に搬送されたが命に別状はないとのこと。もし犯人がスクールバスに乗り込んでいたら、どんな恐ろしいことになっていたか。胡さんの死去を受けて北京の日本大使館は半旗を掲げて哀悼の意を表し「胡氏の勇気ある行動に改めて深い敬意を表するとともに、心からのお悔やみを申し上げます」と声明を出した。この事件は中国で広く報道されており、蘇州市当局は胡さんに「勇気を持って正しい行いをした模範」の称号を贈ると決定。胡さんに哀悼の意を表します。
  胡友平さん
※日本に限らず、ネット上には、民族や国民をひとくくりにして「○○人はこうに違いない」と決めつける書き込みが多い。この流れは非常に危険。どこの国にもいろんな人がいる。墓巡礼の旅では、親切な人も悪党もいろいろいたけど、圧倒的に前者が多かった。困っているときに助けてくれる人がいっぱい。相手の属性ではなく、その人を見ることがホント大切と思います。

//米大統領選挙、最近の米世論調査ではバイデンがトランプに負けていたから、一刻も早く候補者を若い人に変えてくれと僕は切望していた。そこへ6/28の両者のテレビ討論会でバイデンがボロボロ(言葉に詰まり、回答がちぐはぐ)すぎて、「米民主党はパニック状態」と報道が。先日バイデンはマクロン仏大統領のことを四半世紀前に故人となっているミッテラン大統領と繰り返し言い間違え、映像を見ててクラクラした。どうして自分がもう81歳で記憶があやふやなのに、後継者を育ててこなかったのかと脱力。民主党が候補者を最終決定するのは8月上旬。あと1か月ちょいしかないけど、テレビ討論会の失態でバイデン降ろしの声をあげやすくなったはず。急いで新たな候補者の選定を!
 

●6月26日…〔今日のよかった〕今月出演したTOKYO MX『小峠英二のなんて美だ! お墓編』、東京以外の方もリンク先でご覧いただけます。12分間の楽しい(暑苦しい)墓マイラートークをお楽しみ下さい。(^^)
YouTube https://youtu.be/0RFMbrEDLkU
Dailymotion https://www.dailymotion.com/video/x90xohs
  ※大人の事情で即消えるかも(汗)
●6月25日…〔今日のよかった〕墓巡礼をしていると、お寺の入口に書いてある言葉に感銘を受け、思わずメモったり写真を撮ることが多い。最近グッと来たものを紹介します。
「息抜くことが 生き抜く道」
「“×(バツ)” 見方・角度を少し変えれば“+(プラス)”になる」
「うばいあうと足りない わけあうとあまる」
「善き友に出会う為に最善の努力を それは善き教えに出会ったことにひとしいから」
  

  

そして、これは以前にも紹介したけど、めっさ大事なことなので再掲します。
「SNS 書いた言葉は消えません あなたは一瞬 相手は一生」

  
●6月24日…〔今日のよかった〕6月26日に聞き手が全員お坊さん(6宗派40名)という自分史上初の墓マイラー講演を静岡で予定、翌日は愛知県南部の山あいの集落にて、昔旅先で交流した方から声を掛けていただき講演。講演内容を充実させるべく、その準備に全集中(各宗派の開祖のお墓やゆかりの地、愛知の偉人のお墓などのスライドを編集)。
●6月23日…〔今日のよかった〕大谷選手が3試合連続ホームラン(23号)。トップのジャッジ選手(27本)が射程圏内に。
●6月20日…〔今日のよかった〕かつて『あしたのジョー』で主人公のライバル・力石徹が亡くなったときに、架空の人物にもかかわらず実際に葬儀が行われ800人が参列しました(葬儀委員長・寺山修司)。『北斗の拳』ラオウには3千人が参列(葬儀委員長・谷村新司)。また、名作マンガやアニメには、物語の中で胸熱の墓参シーンが描かれることが多いです。こうしたことから、以前よりコツコツ作成していた『架空キャラのお墓ページ』がこのたび完成しました。古くは『宇宙戦艦ヤマト』の沖田艦長から、近年の『進撃の巨人』『鬼滅の刃』『葬送のフリーレン』の登場人物まで、18名のお墓と、8名の葬儀の模様をホームページ(文末にリンク)にまとめました。
架空のキャラと分かっていても、推しキャラの死に絶句するほど衝撃を受けたり、作中の葬儀シーンで涙腺が崩壊しそうになる…実在しないキャラのために泣けるという事実が、人間という生き物に強い共感力があることの証であり、個人の分断が叫ばれている現代のリアル世界でも、私たちは助けあうことができると思うのです(本気でそう思っています)。
採り上げた人物のリストは下記になります。古典作品はキャラ名を書いていますが、近年の作品でその死が物語の展開に直結する人物は、ネタバレを回避するため名前を伏せて作品名を記しています。思い入れのある人は、タイトルを見ただけで“絶対にあのキャラだ”とピンとくるでしょう。
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沖田十三の墓 (宇宙戦艦ヤマト)
力石徹の墓 (あしたのジョー)
鬼殺隊隊員の墓 (鬼滅の刃)
音無惣一郎の墓 (めぞん一刻)
大山トチローの墓(銀河鉄道999)
ンドゥールの墓 (ジョジョ)
フランメの墓 (葬送のフリーレン)
フェルンの墓※これは予想です(同上)
ジャミラの墓 (ウルトラマン)
真市の墓 (ウルトラセブン)
ジェームズ・ボンドの墓 (007)
〔ネタバレ不可避〕
「ONE PIECE」に登場する墓
「鋼の錬金術師」に登場する墓
「銀河英雄伝説」に登場する墓
鉄華団団員の墓(ガンダム 鉄血のオルフェンズ)
「進撃の巨人」に登場する墓
〔番外編〕
カーク船長の墓 (スター・トレック)
ジョセフ・ジョースターの墓 (ジョジョ)
〔架空キャラの葬儀〕
オスカル(ベルばら)、ガルマ(ガンダム)、マーグ(ゴッドマーズ)、ロイ・フォッカー(マクロス)、上杉和也(タッチ)、「銀英伝」のあの人、ラオウ(北斗の拳)、赤木しげる(アカギ)
 
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このまとめページを作って、改めてお墓の大切さを感じました。アニメや漫画の世界であっても、それぞれのキャラは没後に“墓石”が建てられたからこそ、仲間が墓前に集まったり、墓碑に刻まれた言葉を読んで勇気づけられたりしています。もう亡くなって、この世からいなくなったのに、お墓参りの帰り道は故人に会ってきた感覚になる…それは私たちに備わった奇跡のような感情であり、一種の“救い”だと思うのです。
そして、リスペクトしている人物の墓を訪れるだけで生きる力が湧いてくるのは、現実の世界でも同じですね。墓石は黙(もく)していれども雄弁だと、そう感じる墓をたくさん見てきました。今後もグッとくる架空キャラの墓と出会ったら、随時追加していくつもりです。

《架空キャラのお墓紹介》文字数2万字、画像140点の入魂コーナーです。
https://kajipon.com/haka/h-anime.htm
●6月15日…〔今日のよかった〕砂漠と荒野の無法世界、圧倒的な世界観で魅せた『マッドマックス:フュリオサ』。傑作『怒りのデスロード』の前日譚、監督が同じジョージ・ミラーだけあって、さすがの面白さ。主役を演じたアニヤ・テイラー=ジョイは間違いなくアカデミー賞にノミネートされるだろう。大スクリーンで観たこともあり、フュリオサの人生を子ども時代から追体験した感覚になった。
友人に「次回作は、さらなる前日譚になるんとちゃう?イモータン・ジョーやウォーボーイの誕生秘話とか」と言ったら、「その話は既にアメコミになってるで」とリンク先を教えてくれた。イモータン・ジョーが砦を支配するまでの物語って、もうビジュアル化されていたのか!

//『猿の惑星:キングダム』はストーリーが浅かった…。上映時間145分もあって、それだけかと…。このシリーズに求めていた“衝撃”がない。いや、多少のどんでん返しはあるけど、もっとこう、映画を見た後に放心状態で帰途につくような、そんなものが「猿の惑星」シリーズには欲しいんだ。

//同じようにチョ〜薄いストーリーでも『ゴジラ×コング 新たなる帝国』は、何度も「うおおお!」となる見せ場があった。ゴジラとコングが一緒にこっち(カメラ)に向かってくるシーンとか鳥肌モノだったし、コングが「ちょ、ちょっと待て!」と合図を送ってるのに、問答無用で攻撃してくるゴジラに笑い、コミカルなシーンもあって退屈しなかった。何より、これまで日本とアメリカばかり上陸してきたゴジラが、冒頭シーンでイタリアのローマで暴れるのが最高によかった。最初にそれを観られたから、あとの2時間はどんな展開になろうとその時点で及第点。次回作ではエッフェル塔かビッグベンをゴジラさんよろしくお願いします(笑)
『ゴジラ-1.0』という大名作が爆誕した直後だから、ストーリーで勝負するのは厳しいと思うけど、まったく魅力のなかった敵キャラを、もうちょい何とかすれば話題になったかも。バトルシーンだけは『-1.0』の10倍あったので。

//『DUNEデューン/砂の惑星PART2』はIMAXで鑑賞したこともあり、砂の惑星を大満喫。巨大なサンドワームを乗りこなすシーンやクライマックスの例のアレは鼻血が出そうに…。ハンス・ジマーの音楽も最高だった。IMAXは映像だけでなく音響面も異次元なので、壮大なハンス・ジマーの楽曲にピッタリ。ただ、最後に「え?そこで終わる!?宇宙の敵は!?」だったので、ちゃんとそこまで描いてくれたら神作でした。続編(PART3)の製作を期待していいよね?
●6月14日…6/16、20時からEテレ『日曜美術館 美を見つめ、美を届ける(2)名画を見る眼』再放送です!92歳の美術史家・高階秀爾(たかしな・しゅうじ)さんが、ルネサンスからモダンアートまで巨匠たちの傑作を初心者にもわかりやすく解説!15世紀に油絵技法を最初に完成させたファン・エイク「アルノルフィーニ夫妻の肖像」(1434)から始まり、年代順にボッティチェリ「春」(1480)、ベラスケス「ラス・メニーナス(宮廷の侍女たち)」(1656)、マネ「オランピア」(1863)、ルノワール「ピアノの前の少女たち」(1892)、ルソー「眠るジプシー女」(1897)、ピカソ「アビィニョンの娘たち」(1907)、モンドリアン「ブロードウェイ・ブギウギ」(1943)など計8点が採り上げられます。永久保存版!
●6月13日…都知事選に立候補した蓮舫氏を、日本最大の労働組合“連合”(組合員約700万人)に属する連合東京は支持せず、対立する小池氏の応援にまわるという。理由は共産党が蓮舫支持を表明したから。連合の芳野会長は極端な反共主義であることから、ネットでは統一教会の反共政治組織・勝共連合とかけて、「“連合”とは勝共“連合”のことか」と揶揄されている。いやはや、まさか自主投票ではなく、自公と一緒に小池氏の支持にまわるなんて。そこまでするかと。

小池氏は側近から学歴詐称を指摘されているが、僕は何より、2期も務めたのに自分が出した過去の公約をほとんど果たせていないこと、そして、これだけ都内のホストクラブで若い女性が借金漬けにされ、痛ましい事件が続出しているのに、効果的な対策を打とうとしない無責任ぶりに呆れている。行政が主導してホストへの“ツケ”払いを禁じるだけで被害者は激減するのに、なぜかそれをやろうとしない。平成のころからホストはいたけど、彼らは裕福なマダムを相手にしていた。貯金のない20歳前後の子に数百万円も借金させたりしなかった。

トー横についても、何度も事件が起きているのに解決できない。ここで重要なのは、単にトー横を封鎖して集まれないようにしても、別の場所に変わるだけということ。親からの暴力や育児放棄で居場所がなく、孤立している子どもが安全に過ごせるシェルターとカウンセラーがもっと必要だし、常に人員不足の児童相談所の予算を拡充させるべき。人間は自己肯定感の低さが一番こたえるし、それはときに自身の命を奪う。

むろん、こうした問題は東京だけでなく、規模は違えど各地で起きている。コロナ禍で最も自殺率が増えたのが若い女性だったり、少子化で子どもの人口が減っているにもかかわらず、昨年の小中学生の自殺者数が戦後最多であったり、これほどまでに若者が生きづらい社会を作った大人の一人として責任を痛感している。税金の使い道を変えていかねば。テレビやメディアは「政治を変えようとするのは無駄」「デモはダサい」「そんなことして何になる」と、若者が社会を変えようとしたときに冷笑的な態度をとる人物を起用するのはもうやめるべき。応援し、行動しやすい環境を整えることが大人の役割だろう。

※連合の芳野会長は「非自民」より「反共産」を重視し、共産党と共闘するくらいなら自民のままでいい、そんな姿勢を隠そうともしない。麻生氏や小渕氏とも会食している。連合会長の一期目は芳野氏の「暴走」と見ていたけど、昨年10月に再任され二期目に突入。それはもう、組織上層部がそっちにいったということ。芳野氏は「富士社会教育センター」から講師を招いて指導を受けたことがあると過去に明かしている。同センターの理事長だった故・松下正寿氏は統一教会の文鮮明教祖を師と仰ぐ人物。また、統一教会と親密な日本会議会長だった故・田久保忠衛氏も富士社会教育センターの理事であり、連合は大丈夫なのかと懸念。

※念のため追記。スターリン、毛沢東など自国民の命を数千万単位で奪ったのは共産党指導者であることから、共産党を怖がる人がいるのも当然。また、それらの共産政府は宗教を厳しく弾圧したことから、統一教会や創価学会が共産党を敵視するのも分かる。志位氏が24年間も党首を続けたのも、端から見れば異様だった。
一方、国会での提案は労働者に寄りそっており、政策に共感できる部分が多く、政党交付金を受け取らないという態度も立派。自民の違法な裏金問題を最初にスクープしたのは機関誌の「赤旗」だ。とはいえ、どんなに政策が良くても、隣で中国共産党が香港の民主化運動を苛烈に弾圧し、天安門事件をなかったかのように振る舞う姿を見せつけられては、広く日本人の支持を得られることは容易でないと思う。北朝鮮のミサイルもしかり。連合赤軍事件で12人がリンチ殺人されたことも恐怖感を植え付けた。
前にも書いたけど、もう共産主義ではなく、世界幸福度指数で常に上位を独占している北欧型の社会民主主義を目指す政党となり、立憲左派、れいわ、社民と合併して、二大政党制の一翼に成長してほしいと、心底そう願っています(小林多喜二もわかってくれるはず)。

※2000年の大阪府知事選挙で勝共連合(統一教会)が撒いた万単位の怪文書=反共ビラは、発行責任者が公明党の元大阪市議団長だった。

※2012年の衆院選で自民の大物・萩生田氏(自民党東京都連会長)は、統一教会の八王子教会において「この選挙は皆さんの信仰にかかっています!当選は神様の計画で、死ぬ気で取り組んでほしい、一緒にお父様の願いを果たしましょう!」と演説。“お父さま”とは統一教会の開祖・文鮮明氏であり、萩生田氏は自民の中ではトップクラスで教壇と親密。不正裏金問題で、氏は安倍派5人衆の中で不記載額がもっとも多い2,728万円であるにもかかわらず、5人の中で唯一政倫審への出席を拒否し、国民への説明責任から逃げ、さらに都連会長も辞任せず、いまは小池氏支援の旗振り役となっている。連合はこの萩生田氏と手を組むということ。
●6月12日…〔今日のよかった〕来年秋のNHK朝ドラ『ばけばけ』、小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの奥さんが主人公とのこと!これ絶対に面白いやつです。大河ドラマも来年は江戸時代の出版者と浮世絵師たちを描いた異色の物語だし、新鮮でいいなぁ。

//無事に『小峠英二のなんて美だ!』がオンエアされ胸を撫で下ろしました。番組を通してお墓文化に興味を持たれた方や、墓マイラー仲間がひとりでも増えればほんと嬉しいです。
●6月11日…〔今日のよかった〕本日24時からTOKYO MX『小峠英二のなんて美だ!(第138回)お墓(後編)』に出演します!後編では墓巡礼の魅力を全身全霊で語りました。放送は関東ローカルですが、同じ時間にネット配信をエムキャス( http://mcas.jp )でやっており全国で視聴可能です。お楽しみあれ!
●6月10日…先日8日にイスラエルはハマスに捕らわれた人質4人を救出したが、この作戦でガザでは子どもを含む市民210人が死亡した。イスラエルのネタニヤフ首相は「我々は人質救出のためなら何だってやる」と。その前日には、国連の運営する学校を空爆し、子ども14人と女性9人を含む40人が死亡。イスラエルは「ハマスが教室を使っていた。9人の戦闘員を殺害できた」と“戦果”を発表し、一方で病院に運ばれた子どもは「学校に武器を持った人なんかいなかった」と。確実に分かっていることは、死んだ14人の子どもはハマスではなかったということだ。
この状況を見て国連はイスラエルを子どもの権利を著しく侵害した国のひとつに新たに指定したことを明らかにした。ロシア、シリア、イエメンなどが既に指定されており、そこに並ぶ形だ。これに対してネタニエフ首相は「イスラエル軍は世界で最も道徳的な軍隊だ」と反発しており、まったく方針を変える気はないことがわかった。僕の気持ちは−−

ハマスが赤ん坊や子どもを盾にするのは卑怯だ→わかる
だから赤ん坊や子ども一緒に空爆した→わからない

これにつきる。よく刑事ドラマで犯人が幼児を盾にして逃亡を試み、警官が「いま撃てば子どもに当たる」として発砲を断念するシーンが出てくるけど、イスラエルはそこで容赦なく引き金を引く。しかもミサイルを撃ち込むため、もう3万6千人も市民が死んでいる。

 
 

人質解放のためなら、まったく犯人と無関係な人間を万単位で殺害してもいいのか、それを認めるかどうか、世界は判断を迫られている。先月の国連総会で、パレスチナの国連加盟を支持する決議案が143対9という、圧倒的な差で可決された。パレスチナが国連に加盟できれば、イスラエル軍のガザ侵攻は、加盟国から加盟国への攻撃となるためイスラエルへの圧力になると、143か国が期待しての賛成票だった(ただし最終的に加盟を認めるのは安保理なので米国が反対すれば無効になるが…)。

南米コロンビアやボリビアは市民への攻撃を虐殺と認定してイスラエルと国交を断絶した。南アフリカはイスラエルの戦争犯罪を国際司法裁判所に提訴している。一方、米国バイデン大統領は「イスラエルがやっていることは虐殺ではない」と武器を供与し、アメリカ製のミサイルがパレスチナの子どもを殺している。
日本では、今夏の平和式典に広島市長はイスラエルを招待するといい、長崎市長は逆に招待しないと発言、ヒロシマとナガサキで判断が分かれた。「いのち輝く」がテーマの大阪万博はイスラエルの参加を認めている。
(追記)冒頭の人質救出作戦で、攻撃に巻き込まれて人質3人が死亡し、アメリカ人も含まれているとハマスが発表。確定なら、人質の家族には最悪の結末。
●6月9日…〔今日のよかった〕今夜20時Eテレ『日曜美術館 美を見つめ、美を届ける/奇想の系譜』再放送!伊藤若冲、曽我蕭白、岩佐又兵衛、狩野山雪、つげ義春など、日本美術史上の天外奇抜“奇想の画家たち”を特集した傑作回です。戦国時代からの奇想の系譜を解説・紹介するのはこの分野の第一人者辻惟雄(のぶお)さん!
●6月7日…〔今日のよかった〕荒木飛呂彦先生、64回目のお誕生日おめでとうございます!
●6月6日…今日はナチスドイツに占領されたフランスを解放するため、1944年6月6日に連合軍がフランス北部に上陸した「ノルマンディー上陸作戦」からちょうど80年。この戦闘ではスピルバーグ監督の映画『プライベート・ライアン』(1998)の登場人物のモデルとなったナイランド兄弟が戦死しており、その墓参りのため昨年に現地を訪問しました。

ニューヨーク州出身のアイルランド系アメリカ人のナイランド四兄弟。長男のエドワード・ナイランド2等軍曹(当時32歳)は、1944年5月16日、ビルマで日本軍と戦うためにパラシュートでジャングルに降下し、行方不明となったため軍は死亡と見なしました。
その翌月、1944年6月6日午前6時30分。連合軍は第二次世界大戦で最大の戦いとなる「ノルマンディー上陸作戦」を敢行します。米国のアイゼンハワー指揮の下に、投入された兵力は第一波攻撃だけでも15万人以上の将兵、艦艇5300隻、輸送船4000隻など約1万隻の艦船、航空機は戦闘機5000機・爆撃機5000機・輸送機を加えて計1万4千機という凄まじい規模であり、物資揚陸用の人工港まで準備したことで「史上最大の作戦」と呼ばれました。

上陸地点の説明板 実際に使用された米戦車

連合軍はアメリカ軍、イギリス軍、カナダ軍を主体に、自由フランス、オランダ、ノルウェー、ギリシャ、オーストラリア、ニュージーランド、ベルギー、ポーランド、チェコスロバキアの12カ国の軍隊で編成。パリ解放までの作戦全体の正式名称は「オーバーロード(大君主)作戦」と名付けられ、約200万人がフランスの地を踏み、これを仏駐留ドイツ軍38万人が迎え撃ちました。

この「ノルマンディー上陸作戦」に、先のエドワードの3人の弟たち全員が従軍します。
(1)上陸の初日、三男のロバート・“ボブ”・ナイランド2等軍曹が所属する第82空挺師団15,000人は、一部の部隊が街中に降下してしまい、建物にパラシュートが引っかかりぶら下がった空挺兵が続出、ドイツ兵に次々と射殺されました。ボブは撤退する友軍を守るために志願してドイツ軍の前進を阻止するも、機関銃を手に25歳で戦死しました。

(2)上陸翌日、第22歩兵連隊に所属する次男のプレストン・ナイランド中尉は、ノルマンディーのクリスベック砲台の攻防戦において29歳で戦死します。4日後、連合軍は300名以上の戦死者を出しながら砲台を陥落させました。

(3)四男のフレデリック・"フリッツ"・ナイランド軍曹(当時24歳)が所属する第101空挺師団6600人はユタ・ビーチの後方に降下。水上に降下して溺死した兵や、敵軍との交戦もあり、師団は初日に戦力の40%を失います。フリッツは最初の数日間を戦い抜いたあと、9日目にボブ(三男)の部隊まで会いに行き、そこで戦死を知らされました。兄弟全滅の悲劇を回避するため、米軍はフリッツを本国に送り返します。戦後、死亡したと思われていた長兄エドワードがビルマの日本の捕虜収容所で生存していることが判明。フリッツは1983年に63歳で他界しました。『プライベート・ライアン』ではこのフリッツがライアン2等兵のモデルとなりました。
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★「ノルマンディー上陸作戦」は約100kmに及ぶ海岸に5カ所の上陸地点=オマハビーチ、ユタビーチ、ゴールドビーチ、ジュノービーチ、ソードビーチを定め、5つの大部隊がそれぞれ英仏海峡を渡って早朝のビーチに突撃しました。
(1)オマハビーチではコンクリートで要塞化したドイツ軍の陣地と重火器が上陸部隊を待ち構えていました。第1波で上陸した第29歩兵師団・第116歩兵連隊のA中隊は230人中212人が死傷し、「死傷率90%」に達する壊滅的な打撃を受け、のちに「ブラッディ(血まみれの)・オマハ」と呼ばれます。ビーチを目指す上陸用舟艇にドイツ軍の砲弾が次々に命中し、なんとか海岸に到着して“はしご”が下ろされると、待ち構えていた機関銃座から一斉射撃が浴びせられ、生存者がたった1人という舟艇もありました。E中隊は約200人中、中隊長を含む104人が死傷し、F中隊も200人のうち約半数が死傷、第一波は指揮をとる全ての士官および下士官が戦死または負傷し、上陸10分以内に活動能力を失いました。
後続で上陸した連隊長ジョージ・テイラー大佐は次の言葉をかけ、兵士に海岸からの前進を促しました。「この海岸には、2種類の人間がいるのだ。すでに死んだものと、これから死ぬものだ。戦おう、生きるために」。兵士たちは身を隠すところもない砂浜を800mも走り抜け、オマハビーチで2,000人の死傷者を出しつつ、最終的に作戦開始から7時間後の午後1時すぎに防衛線を突破しました。

米兵2千人が死傷し「血のオマハ」と
呼ばれた激戦地オマハビーチ
オマハビーチに残る
ドイツ軍のトーチカや大砲

(2)ユタビーチは穏やかな波のおかげで多数の戦車が上陸でき、また空挺部隊が先に降下して独軍の背後をとっており、歩兵の犠牲は少なかったものの、援護のために海岸に接近して艦砲射撃を行っていた駆逐艦「コリー」が撃沈されました。

(3)ジュノービーチではカナダ軍を主力とする部隊が上陸を試み、上陸用舟艇がここでも機雷とドイツ軍の砲撃で次々と粉砕され、第一波の306隻のうち90隻が撃破・撃沈となり、米軍以外では最大の損害を被りました。

(4)ゴールドビーチにはイギリス軍が上陸。周辺村落を独軍が要塞化しており、ハンプシャー第1連隊はル・アメル村の攻防戦で200人が死傷しました。

(5)ソードビーチは一番東側にあり英軍やフランス兵部隊が担当。大都市カーンに近いため独軍が抵抗し、上陸地点でイギリス軍将校5人、兵士60人が戦死、140人以上が負傷しました。
一方、ドイツ軍の初日の死傷者は約9,000人、捕虜は約20万人に達しました。
この戦いに勝利した連合軍はドイツ本土に進攻するための足場を欧州に築くことに成功し、上陸部隊はその後の3ヵ月間の戦闘で「約7万3000人」の戦死者と、15万3000人の負傷者を出しながらも、8月25日にパリを解放。約90日でフランスのほぼ全土を連合軍が奪還しました。ドイツは、ソ連との東部戦線、南部のイタリア戦線に加えて、西部戦線でも戦闘を余儀なくされることになり、1年足らずの1945年5月7日に連合国に降伏しました。

ドイツ軍が砂浜に設置したバリケード 戦争博物館の前のモニュメント

〔ノルマンディー米軍英霊墓地〕
上陸作戦の2日後、戦死した米国兵のための仮墓地がオマハビーチとイギリス海峡を見渡せる断崖の上に築かれ、先のナイランド兄弟も埋葬されました。墓地の面積は70ヘクタールで甲子園球場の約18倍。ここには9388人の米兵が眠り、大半がヨーロッパ解放作戦の戦死者です。フランス政府は自国のために戦ってくれた米兵たちに感謝の気持ちを込め、1956年にこの広大な土地を米政府に対し「期間無制限」「無償」の恒久的な租借地(そしゃくち)として提供しました。現在、米国政府がこの墓地を維持・管理し、年間100万人もの人々が訪れています。
埋葬者の墓石は白い大理石。墓地は10区画に分かれ、ナイランド兄弟のうち、プレストンとロバートがF地区に眠っています。視界に広がる墓標を前に、彼らが他の国を助けるために海を渡ってきたことを思うと胸を打たれるものがありました。民主主義のために戦った彼らは、トランプ派が議会議事堂を襲撃した今のアメリカや、世界がどう見えるでしょう。
※スピルバーグ監督の映画『プライベート・ライアン』で描かれたオマハビーチの壮絶な戦い。
https://www.youtube.com/watch?v=Kz5c57K9o2o (6分)
ナイランド四兄弟。右下がフリッツ 9388人もの米兵が眠る
●6月4日…〔今日のよかった〕本日24時からTOKYO MX『小峠英二のなんて美だ! (第137回)お墓(前編)』に出演します!今日の前編では最後の5分ほど出演。来週の後編でたっぷり墓マイラートークをお話できると思います。
※東京ローカルの放送ですがエムキャス( http://mcas.jp )にて同時配信を行うとのこと。僕が住んでいる大阪では見られないと思っていたので嬉しいです。
  予告編から
●6月3日…〔今日のよかった〕1924年6月3日に現チェコ出身の作家フランツ・カフカが40歳で没してから3日でちょうど100年。熱心な読書家で推理小説、冒険小説からロシア文学まで愛読したカフカは−−
「多くの本は、自分自身の城の中にある知られざる広間を開く鍵のようなものだ」
と手紙に。これ、ホント素晴らしい表現だと思う。生き方の指標としては「無難なことからではなく、正しいことから始めよ」(『城』)という言葉も。

一方、カフカは絶望のプロとしても知られ、手紙に−−
「将来に向かって歩くことは、ぼくにはできません。将来に向かってつまずくこと、これはできます。一番うまくできるのは、倒れたままでいることです」
「ぼくには誰もいません。ここには誰もいないのです、不安のほかには。不安とぼくは互いにしがみついて、夜通し転げ回っているのです」
など、心に刺さるたまらない絶望名言を残し、後世の無数の同志を救済。墓所はプラハのユダヤ墓地です。

  
●6月1日…〔今日のよかった〕6月4日(火)24時からのTOKYO MX『小峠英二のなんて美だ! (第137回)お墓(前編)』に、2週連続で出演します!“美”を切り口にお墓の歴史や造形に迫り、考古学者で住職の長澤宏昌さんが“三段墓”と呼ばれる日本特有のデザインが根づくまでの変遷を徹底解説。長澤さんを『月刊石材』で知ったときから、お会いするのを楽しみにしていました。長澤さんによる古代からのお墓史はとても勉強になり、カメラがまわっていない時にメモしまくりでした。
後半の僕のパートでは、「世界遺産」のお墓など、優れた造形美や歴史的価値を持つ世界の名墓を紹介します。心に残る色や形、多彩なお墓に出会う前後編です!(30分×2)

※オンエアされるまで、どんな風に編集されているかわからず、実はけっこうドキドキです。収録はとても緊張していたのですが、お墓の話をしているうちにフルスロットルになり、途中から限界突破モードに入った気がします。ちなみに、東京ローカルなので、僕が住んでいる大阪では放送されないという…(^^;)
●5月31日…〔今日のよかった〕6/1(土)23時10分NHKBS『大河ドラマ 名曲コンサート』オンエア。歴代63作の大河ドラマから14曲を厳選、独眼竜政宗、武田信玄、風林火山、篤姫、平清盛、真田丸、どうする家康、等々。古い大河の神曲「黄金の日日」の演奏は激レア。超かっこいい「鎌倉殿の13人」も嬉しすぎです。
※残念ながら、龍馬伝、新選組!、青天を衝け、は演奏なし。第2弾で是非!
●5月30日…〔今日のよかった〕トランプ元大統領(77)に有罪判決。不倫相手に支払った口止め料(約2千万円)を不正に会計処理したとして、12人の陪審員が全員一致で有罪と認定。トランプ氏は帳簿や請求書など34件の業務記録を改ざんした。アメリカの大統領経験者が刑事事件で有罪判決をくらうのは史上初。量刑の言い渡しは7月11日。トランプ氏は「魔女狩りだ」と無実を訴え控訴するとみられるが、不倫相手への送金と虚偽記載の実務を担った長年の顧問弁護士が、氏を見捨てて検察側の証人になり「トランプ氏に指示されてお金を払った」と証言しており、有罪を覆すことは無理だろう。
トランプ氏は他にも三つの刑事事件で起訴されている。本命は4人の死者が出た議事堂襲撃事件を引き起こした件。トランプ氏は前回の大統領選の敗北を認めず、国民に怒りと不信を生むために「不正選挙だった」と繰り返し、それが支持者による議会襲撃に繋がった。連邦検事は「米国の民主主義の中枢に対する前代未聞の攻撃」として“国家を欺いた罪”などで起訴している。11月の大統領選、果たしてどうなるか。
●5月29日…ロシアが真っ昼間にウクライナのホームセンターをミサイル攻撃し、一般市民に多数の死者がでた。完全に市民を狙った無差別攻撃であり、この事態を受けて、アメリカ、フランス、ドイツが、供与した自国製ミサイルを使ってロシア本土の軍施設を攻撃する許可を出した。これまで「ロシアへの直接攻撃は第三次世界大戦を引き起こしかねない」として認めてこなかった。だが、一般市民にロケットを撃ち込まれないようにするためには、発射基地を直接叩くしかない…。
プーチンは以前からロシア本土に危機が迫れば核兵器を使うと脅していた。ホームセンターを狙ったロシアが悪く、それを理解できるプーチンであってほしい。間違っても核に手を出さぬよう…。
●5月28日…自民議員の億単位の裏金問題をきっかけに、今度こそ不正行為ができないようにと議論が進む政治資金改正法の改正案。各党がそれぞれ法案を出すなか、自民はこの問題の張本人にもかかわらず、「ゼロ回答」ともいえる案を出してきて唖然。「企業・団体献金の禁止に反対」「会計責任者が不正をしたときに、連座制で議員が同じ責任をとることにも反対」「(不正の温床)パーティー券は廃止ではなく、購入者の公開基準を現行の20万を10万円にすることで続行(公明党は5万円、野党はパーティー禁止を要求)」というヌルヌルの改正案だ。野党が企業献金の禁止やパーティー禁止を求める理由は、すでに税金から政党交付金をたっぷりもらっているから。現状は税金と企業献金(パーティー券)の二重取りだ。自民はこれに加え、領収書不要の使い道フリーな「政策活動費」の温存にも必死だ。億単位の不正を行ったことについて反省の態度がまったく見られない。

最近の選挙結果を見ると、先月の衆院選補選の後も、ずっと自民候補は負け続けている。静岡の知事選、小田原市長選、目黒区議補選、岸田首相のお膝元・広島一区の府中町長選、国政選挙から町長選まで野党が勝っている。それなのに、危機感が自民幹部にはまったくないようだ。特に小田原市長選は、立憲&共産候補が、自民・維新・国民民主が推す現職をほぼダブルスコアで破っており、現在の政治状況を象徴する結果となった。先の静岡知事選でも、自民党支持者の3割が相手候補に投票しており、支持者からも背を向けられつつある。こんなことになっても、まだ中身がスカスカの政治資金改正法案を出す自民執行部。国民は完全になめられているし、自民の若手議員には党に自浄力を発揮するよう抗議の声をあげてほしい。幹部には状況が見えていないので、若手が変えていくしかない。

小田原市長選(5/19)
加藤憲一… 46,038 票 (元市長、立憲、共産)
守屋輝彦… 25,528 票 (現職、自民、維新、国民)
●5月27日…最近、広告ブロッカーを使うなというサイトが増えてきたけど、だったらエロい広告を出すなと。えげつない内容の漫画とか、ほんと見たくもない。っていうか、そういうのを見せること自体がユーザーへの暴力ということがわかっていない。扇情的だったり不快な広告じゃなければ、こっちだってブロックしない。ギャンブルの広告も不要。あと、クリック数を稼ぐために、閉じるボタンを押しにくくさせているバナーもホントうんざり。ウイルス対策と同じで、有害と判断されて弾かれているのをわかってない。必要としていない情報を一方的に送りつけてくるのを法律で規制できないものか。メールなら配信停止にできるのに。
●5月26日…〔今日のよかった〕昨日の東京染井霊園&周辺寺院の巡礼会は無事に終了!小学生からご年配まで、約30名で近代日本の偉人40名(芥川龍之介、高村光太郎等)にお墓参りしました。お天気に恵まれ、少し風もあって蒸し暑くなく、まだ蚊も少ないという、考え得る限りベストな状態での巡礼会でした。12時半スタートで終了は17時。途中一度だけ休憩を挟み、4時間半の間、歩いたり立ち止まったりの繰り返し。いま足の筋肉がパンパンです。参加された方、本当にお疲れさまでした!皆さんと一緒に先人を讃えることができ、墓マイラーとしてメッチャ充実した時間でした。秋には谷中霊園の巡礼を予定しています。是非またお会いしましょう!
※あまりに東京の宿は高く、大阪から夜行バスで上京して、巡礼会をして、その日に夜行バスで大阪に帰るという、56歳のオッサンにはハードすぎる強行軍でした。今日は1日「ムギューッ」と倒れていました(笑)
フランス系青年の参加で一気に国際色
が出た「世界墓マイラー同盟」の巡礼会
のんびりと染井霊園を移動中
穏やかな初夏の1日です
北海道の名付け親、松浦武四郎を解説 若い墓マイラーが多く将来が楽しみです♪
●5月16日…今月25日の東京染井霊園巡礼会に向けて、レジュメや地図づくりなど準備に“全集中”しており、しばらく更新は不定期になります。<(_ _)>
●5月15日…〔今日のよかった〕結婚を発表された俳優の高橋一生さんと飯豊まりえさん。漫画『ジョジョの奇妙な冒険』外伝のドラマ版で共演したことがきっかけになり、“ジョジョ婚”がSNSのトレンドワードに。
お二人が公開した結婚報告コメントを読み、「なんて心に染みる文章なのだろう」と、グッときました。短い文面に深い想いが。

高橋さんのコメント
「彼女は自分の発する言葉で自身を穢(けが)すことなく、明るく生きることを諦めません。品性を持って歩みを進める彼女の純粋な陽の力に、幾度となく救われて参りました」

飯豊さんのコメント
「物事や人に応じる時に努めて偏(かたよ)りなく考えて、知恵を使ってお茶目に人生を楽しむ彼の人柄に惹かれました。彼の笑顔や情の深さに、いつも心を救われています」

2人とも最後の一文が「救われてきた」。
“明るく生きることを諦めない”という、この表現だけで泣けるものがあるし、“笑顔や情の深さに救われる”がどれだけ人生で大切か伝わり胸熱に。ただのハッピーな結婚報告じゃあない、人間的な、切実さを含んだ文面に心を掴まれました。末長くお幸せに!
※ブチャラティやウェザーが好きなジョジョ読者は“救われる”という言葉にめっぽう弱く、ホロリなんです。
●5月14日…〔今日のよかった〕不正を内部告発をした人物に対して報復人事で追いつめる企業や役所のニュースが続く。公益のために勇気を出して通報した人によくこんなことができるもの。
大塚食品の滋賀工場で、2021年に粉末ポカリスウェットの原料が入っていたポリ袋から樹脂片など異物が検出され、包装使用不可の非食品用のポリ袋が使われていたことが判明した。ところが、会社側は商品回収など適切な対応をしなかったため、工場で品質管理を担当していた男性が滋賀県に公益通報した。
県は大塚食品の工場への立ち入り調査を行い、異物混入についての注意喚起や再発防止へ対策を講じるよう行政指導を行ったが、工場内で問題の周知や再発防止が徹底されず、職員への処分などは行われなかった。そのため、男性は2022年に問題の周知や適切な対応をしなかった責任者の処分などを求め大塚食品の代表取締役らに内部通報をしたところ、改善されるどころか、逆に報復人事で別の部署へ異動を命じられた。その部署は男性ただ1人の部署で、監視カメラが自分の席へ向けられ管理職からの監視を受けるなど「軟禁状態」の勤務であり、社内システムへのアクセスができなくなったという。
その後、男性はうつ病を発症したことから、5月13日、会社側に対し220万円の慰謝料など損害賠償を求めて大津地裁に提訴した。原告の男性「公益通報に対して報復をせず、しっかりと問題に向き合ってほしい」。
…大塚食品は四国に「大塚国際美術館」という素晴らしい美術館を建設し、いちアートファンとして同社に感謝していたし、ポカリの爽やかなCMも好きだった。そのブランドイメージがぶち壊しだ。消費者の健康よりも、“裏切り者”の処罰を優先するなんて、健康食品を扱う企業として終わっており、青春感動系の良いCMを作っているだけに、ギャップのエグさが凄まじい。
この報道に対し、大塚食品は「違法な対応を取った事実はありません」とコメント。違法か合法かではなく、見せしめ人事をして、他に告発者がでないよう従業員を委縮させる姿勢が大問題と言われているんだけど、全然わかってない。今どき、大手の会社でこんな対応をすることがあるのかとガッカリだ。

/和歌山では公益通報した市職員が自殺していたことが明らかに。2018年、当時、20代だった和歌山市の男性職員が、子ども会に補助金を支出する業務に関して不適切な会計処理を行うよう上司から依頼され、「心身に不調があらわれるようになった」と休職。その後、市の公益通報の窓口に通報した。市はこれをもとに調査を行い、1000万円余りの不適切な支出があったなどとして、あわせて15人の職員を処分。その後、男性は復職したものの、復職後に配置された職場の同じフロアには通報で処分を受けた職員がいたため心を病み、2020年に自殺した。遺族は公務災害の認定を請求したが、ことし1月、「公益通報から自殺まで長い時間がある」と棄却されたことから、5月13日に不服を申し立てた。
パワハラを通報したらハラスメント者と一緒の部署に異動させられたなんて悪夢もいいとこ。加害者がいるフロアに通報者を放り込んだらどうなるか、火を見るより明らかだ。支援団体は市に対し第三者委員会を設置して経緯を調査するよう求めている。

これまでにも、雪印やミートホープ事件で通報者が不幸になったし、これでは「公益通報する奴が馬鹿」と思われてしまう。この国では公益通報者保護法が機能していない。
※公益通報とは、勤務先で刑事罰や過料の対象となる不正を見聞きした場合に通報すること。通報者を守るため「公益通報者保護法」という法律があり、解雇は無効で降格や減給などの不利益な取り扱いも禁止されている。また、通報者の特定につながる情報を守ることが義務づけられている。
●5月13日…〔今日のよかった〕毎週水曜日はEテレ『3か月でマスターする世界史』の放送日。“アジアから見た世界史”という切り口が面白く、毎回トリビアがいっぱいでほんと楽しい。特に古代宗教のゾロアスター教の回が目からウロコ、のちに出てきた仏教もキリスト教もゾロアスター教の影響を受けまくりとのこと。
●5月12日…〔今日のよかった〕昨夜は北海道だけでなく、青森、富山、石川、愛知、なんと兵庫でもオーロラが見えたとか!

//オーロラといえば、昨年10月、偉人墓巡礼でアイスランドの首都レイキャビクを訪れた際、雪山の上にオーロラが。もちろん人生初オーロラであり、夜なのに緑色に輝く光に心を奪われました…。気温は氷点下で、5時間後に吹雪となりました。

 
このサーチライトのような光は、平和を願う『イマジン・ピース・タワー』。オノ・ヨーコさんの光アートで、台座に24の言語で「イマジン・ピース(平和な世界を想像してごらん)」と書かれています。毎年、夫ジョン・レノンの誕生日である10月9日からジョンの命日である12月8日までの期間と、大晦日、イースターにだけ点灯。この電力はエコな地熱発電を使用しており、環境問題を訴える側面もあります。
●5月11日…〔今日のよかった〕大阪は夕方から静かな雨が降り続き、もうすぐ深夜。雨音と一体化するような音楽をと、ジェフ・バックリィの『ライラック・ワイン』(4分32秒)を聴く。天使の歌声と讃えられ、ギターの名手であった彼だが、30歳で早逝。今月29日で没後27年。スタジオ・アルバムは1作しかない。
●5月10日…〔今日のよかった〕太陽フレアの大規模爆発があり、日本でも11日夜にオーロラが見える可能性があるとか。昨夜はイギリス、ドイツ、スイスでオーロラを観測。
●5月9日…〔今日のよかった〕カブス(大リーグ)の今永昇太投手がここまで7試合に先発し5勝負けなし、防御率1.08の好投、3・4月のナ・リーグの「月間最優秀新人賞」に選ばれ、カブスの試合は球場が大いに湧いている。チェンジアップがキレキレでバッターが腰砕けになっており、変化球は低めに集中。どこまで無敗記録が続くか楽しみ。
●5月8日…「世界の紛争の中で、これほど多くの子どもが死亡した例はかつてない」(ユニセフ)
犠牲者3万5千人に達しようとしているイスラエルによるガザ攻撃。死者が約2万5千人となった1月19日の時点で、国連女性機関は「ガザ地区での死者のおよそ7割が女性や子ども」「ガザ地区では1時間に2人の割合で母親が死亡している」と訴えていた。

犠牲者が3万5千人に達しようとしているイスラエルによるパレスチナ自治区ガザ侵攻。死者が約2万5千人となった1月19日の時点で、国連女性機関は--
「ガザ地区での死者のおよそ7割が女性や子ども」
「ガザ地区では1時間に2人の割合で母親が死亡している」
と訴えていた。
そして国連児童基金(ユニセフ)は3月17日、 イスラエルによるガザへの攻撃で死亡した子どもの数が“1万3000人”を超えたほか、
「このほか数千人が負傷し、どこにいるか特定すらできない。がれきの下になっている可能性もある。世界の紛争の中で、これほど多くの子どもが死亡した例はかつてない」
と強調。また、小児病棟では多くの子どもが深刻な栄養失調状態で「泣く力もない」状況にあると報告している。
国際社会は、イスラエルが昨年10月7日にガザ地区のハマスから酷い奇襲を受け、その反撃と人質奪還のためのハマス攻撃を容認してきた。しかし、2歳や4歳の子どもがハマス戦闘員であるわけがなく、半年で1万3千人の子どもを殺害した、国際法を無視したイスラエルの武力行使は到底認められない。
(そもそも10月7日以前にパレスチナ側はヨルダン川西岸などでイスラエルの右派から理不尽に命を奪われる事件が多発していた)

この悲劇について、ユダヤ人の世界的な学者はどう思っているのか、心の声を知りたいと思っていたところ、イスラエルを代表する歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ(ヘブライ大学歴史学教授)が、4月下旬にイスラエル紙「ハアレツ」に渾身の緊急メッセージを寄稿。感銘を受けたので一部を紹介。

(イスラエルの)ネタニヤフ首相らが長年進めてきた政策によって、イスラエルは破滅の瀬戸際に追いやられている。しかし、彼らは過ちを悔いる様子も、方向を転換する様子も見せていない。このまま彼らが政権を握っていれば、イスラエルと中東地域全体は破綻するだろう。
10月7日の(ハマスによる)恐ろしい大虐殺の後、イスラエルは人質を取り戻し、ハマスを武装解除する必要があった。西欧民主主義国との同盟も深める必要があり、穏健アラブ諸国との協力関係も強化し、地域秩序を安定化させるべきだった。しかし、これらすべての目的をネタニヤフ政権は無視し、代わりに力を注いだのは復讐することだった。人質全員の解放も、ハマスの武装解除もできなかった。さらに230万人のパレスチナ人がいるガザ地区に意図的に人道的な大惨事を引き起こし、イスラエル存立に関する道義的・地政学的な基盤までをも損なわせた。
私たちがパレスチナ人に対する態度を改めなければ、私たち自身の思い上がりと復讐心によって、歴史的な大惨事に追い込まれるだろう

戦争が始まって半年が経つが、多くの人質はいまだ拘束されたままで、ガザは壊滅状態で、何万人も殺され、人口のほとんどが避難を強いられ、飢餓に苦しんでいる。そんなガザとともにイスラエルの国際的地位も失墜した。かつての友好国の多くからも嫌われ、疎外されている。
孤立したイスラエルはいつまで生き残れるのだろうか。イスラエルにはロシアのような豊富な資源はない。商業的、科学的、文化的な世界との繋がりを失い、米国の武器や資金も得られなくなったイスラエルに待ち受ける最も楽観的なシナリオは、「中東の北朝鮮」になることだ。
現実に起きていること、現状に至った理由を否定し、そういう主張を認めないイスラエル市民があまりにも多すぎる。特に、ガザの人道危機の深刻さを否定するがゆえに、現在の外交危機の深刻さを理解できない人が多い。ガザの惨状、殺戮、飢餓に関する報道を目にすると、彼らはフェイクニュースだと主張し、イスラエルの行動を道徳的・軍事的に正当化したりする。

ネタニヤフ政権はイスラエル国防軍の兵士たちの勇敢さと献身も無駄にした。彼らは、戦場での勝利を活かして人質全員の解放に合意することも、ガザで新たな政治体制作りを進めることもできなかった。代わりに達成したのは、ガザで不必要な人道的災害を故意に引き起こし、それによってイスラエルに不要な政治的災害を与えたことだ。 ガザで起きていることを恐れた同盟国は次々と即時停戦を要求し、イスラエルへの武器禁輸まで求めている。
ネタニヤフ政権は、武器や外交的支援を得るための代替手段が他にあるかのように、米国との関係さえも悪化させた。米国や世界中の若い世代は、イスラエルは人種差別的で暴力的な国であり、何百万人もの人々を家から追い出し、飢餓に陥れ、復讐以上の理由もなく何千人もの民間人を殺害する国だと考えるようになった。
その影響は、今後数日、数ヵ月だけでなく、数十年先まで続くだろう。ネタニヤフ政権が採った政策は破滅的で、イスラエルを存亡の危機に陥れてしまったのだ。

ネタニヤフ政権による戦争での失敗は偶然ではない。長年にわたって壊滅的な政策を採ってきた結果である。3つの長期的な要素の組み合わせが、ガザに人道的大惨事を引き起こすという決断をもたらした。その3つとは、パレスチナ人の命の価値に対する感覚の欠如、イスラエルの国際的地位に対する感度のなさ、イスラエルの真の安全保障上の必要性を無視した優先づけだ。
民主主義国家には自国を防衛する権利、いや義務がある。戦争においては、重要な政治的目的を達成するために非常に暴力的な行動が求められる場合もある。しかし、10月7日以降のイスラエルによる行動の多くは復讐心、あるいは何十万人ものパレスチナ人をガザから永久に追い出したいという、さらに悪い願望に突き動かされていたように思われる。

長年にわたり、ネタニヤフらはイスラエル国民に、西欧民主主義国との関係を軽視させるような世界観を国民に植え付けてきた。その結果、イスラエルは国際的な孤立を深め、学者や芸術家、若者の間でイスラエルへの憎悪が表明されている。それは、ハマスのプロパガンダのためだけではなく、過去15年間にネタニヤフが国の優先順位を歪めたためである。ネタニヤフが優先したのは災難を起こすことだった。彼らは国境を守るより、占領を強化することを好んだ。占領地におけるイスラエル人の違法入植をひとつも立ち退かせられなかった指導者が、(ガザ侵攻後に)イスラエル南部と北部の都市から何万人もの住民をたった1日で退避させた。 
さらに悪いのは、現在の政権樹立時にネタニヤフが重視したのは(自分の汚職事件に関する)最高裁との戦いだった。もし2023年1月から10月までに最高裁との争いに費やした注意の4分の1をハマスに向けていれば、10月7日の大惨事は防げただろう。

ネタニヤフはイスラエル国民に「完全勝利」を約束し続けている。しかし、実際のところ、われわれは完全敗北まであと一歩のところにいる。戦闘によって達成できたであろうことは、すでに達成されている。10月7日の大失敗を受け、イスラエル国内で防衛軍に対する信頼を回復し、国外でのイスラエルの抑止力を再構築し、ハマスの軍事能力をほとんど排除することはもうできている。これ以上戦争を続けても得られるものはない。
ラファでもう1度勝利すれば、ハマスが崩壊し、すべての人質が解放され、イスラエルの多くの敵が降伏すると信じるのは危険な幻想だ。戦争が一日長引くごとにハマスとイランの目的が達成され、イスラエルは国際的により孤立するだけだ。

イスラエル国民の大部分は、何が起きているのか理解していない。非常に多くのイスラエル国民の時間は半年前に止まってしまった。世界中がガザの恐ろしい映像を見ている。しかし、イスラエル国民の多くは、それらをあえて見ようとしないか、すべて欺瞞に満ちたプロパガンダとみなしている。このような盲目さこそが、政府が自由に破壊行為をするのを可能にしているのだ。(『COURRIER JAPAN』の翻訳記事より。原文はヘブライ語)

いまだ130人以上がハマスに人質にとられている現状で、ユダヤ人がイスラエル政府を批判すると非国民扱いされかねず、文字通り命の危険すらある。そのなかで、広い視野を持つ歴史学者だからこそ書ける一文を記したユヴァル・ノア・ハラリ氏に、心から敬意を表します。
●5月7日…〔今日のよかった〕『ゴジラ×コング 新たなる帝国』、ハチャメチャな映画だったけど、もうあれはあれでいい!200億円も製作費を注ぎ込んで、大笑いできる怪獣映画を作ってくれたハリウッドに感謝。これまでゴジラは日本とアメリカに上陸してばかりだったので、冒頭のローマの戦いでいきなりテンションMAXに。『ゴジラ-1.0』の10倍もバトルシーンがあった!ただし、その代わりにストーリーは10分の1(笑)
コングの豊かな表情と、ゴジラの背ビレ発光&エネルギーチャージだけでチケット代のもとはとれたし、2匹が全力でダッシュするシーンが熱すぎる。次回作ができたらまた観に行こう。

//オレンジの世界的な不作に加え、歯止めが効かない円安によって、日本の輸入業者が海外のバイヤーに買い負け、国内のオレンジ果汁が激減、森永や雪印、アサヒ飲料など大手各社がオレンジジュースの生産休止を発表。再開のめどは立っていないという。円が弱くなった影響がこんなところにも。さらにカカオの深刻な不作も報道されており、チョコレート業界は戦々恐々とのこと。
●5月6日…〔今日のよかった〕本日15時55分NHKでジョジョファン待望の映画『岸辺露伴ルーヴルへ行く』オンエア!主演は高橋一生さん。昨年、欧州偉人墓巡礼の途中に早朝の無人のルーブルを訪問、露伴リスペクトの息子(14)が映画チラシを再現。曇り空がとても良い感じに“ゴゴゴ感”を出してくれました。(^^)
  
この構図にするには腹ばいになってシャッターを切るしかないです(笑)

そしてTVシリーズ最新作『岸辺露伴は動かない(9)密漁海岸』のオンエアは5月10日(金)22時から。先行放送されたBS4K版を見た知人は「60分間、オール見応え!」と。地上波オンエアまであと4日、待ち遠しいですね!









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