最新文芸情報


2023.5〜6

●6月30日…今月は2003年6月に東京で敢行した『ジョジョ立ち教室in渋谷』からちょうど20年。それを記念し、イベント動画に解説と追加映像を入れたリニューアル版を作成!聞き取りにくい言葉も字幕で分かりやすくなりました。アニメ放映の約十年前にこんな奇妙なファンの集いがあったことを後世に!
《解説入り!ジョジョ立ち教室in渋谷2003》※2023リニューアル版

当時はジョジョ6部完結直後。7部開始日が未定で、ファンは渇いていました。スマホもSNSもジョジョ展もない時代で、ある参加者いわく「6部最終回を語り合いたいのに、ジョジョトークができる人が周囲にいなかった」「6部の感動、7部待望の意思表示をしたかった。そこへジョジョ立ち企画。立つしかなかった」。

当日は日曜朝8時台と早く、イベント告知も当サイトで4日間のみゆえ、参加者20人前後と予想。フタを開けると約200人が集結、このとき初めて可視化された多数の同志の存在に感涙。当時20代だった人も、今はみんな中年に。どうか讃歌(参加)された方が、この先も黄金の精神を胸に進むべき道を切り開かれんことを!

  いま見ても非現実感、ハンパなし
●6月29日…祝!映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』が、6月18日までの公開24日間で興行収入が10億円、動員が72万人を突破!2017年公開の『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない第一章』が9.2億円だったので、実写映画の世界では、露伴1人で仗助・億泰・康一に勝利し、3週間でこれを追い抜いたことに。このヒットを背景に、ジョジョ本編の実写化にもう一度チャレンジしてほしい。

//今月23日にプーチン子飼いの傭兵軍団ワグネルが、まるで“本能寺の変”のようにロシアを裏切り、モスクワに向かって進軍し始めたとき、「これはガチなのか、それとも契約を有利にするための演出なのか」と様子見をしていたけど、ワグネルは行軍中に6機ものロシア軍機を撃墜しており、乗員13人が死亡している。しかもヘリコプター5機だけでなく、イリューシンIl-22Mクートが含まれている。イリューシンは空中司令・無線中継機という重要な任務を担っており、これまでウクライナ軍はこの航空機を撃ち落とそうと試みていたが果たせなかった。それをワグネルは堕としており、ロシア空軍にとって特に痛手となる。死者が出たことで単なる反乱パフォーマンスの域を超えており、13人の遺族にとってはワグネル代表のプリゴジンを処罰しないプーチンはなんだ、ということになる。いよいよプーチンの終わりの始まりか。

  イリューシンIl-22Mクート
●6月28日…今日の大谷選手がすごすぎる!ピッチャーとして二桁の10三振をもぎ取り(7勝目)、バッターとして1試合に2本のホームラン!大谷選手が自分の登板日に本塁打を放つのは4回目だけど、同じ試合で2本は初めて。ホームラン数(28号)も打点数もリーグ単独トップ。もう漫画みたいで、わけがわからない(笑)
●6月27日…ガンダムの富野由悠季監督は今年で82歳になる。地球環境問題についてのインタビューが朝日に載っていたので一部を紹介。解決に向けての方法論が書けないからガンダムから身を引いたと、素直な思いを語っていました。

「僕はガンダムをつくっている間に本当に具体的に考えていました。人類全部をもう一つだけレベルを上げるっていうハウツーっていうのを見つけたいと思った。だけど、宗教家と呼ばれる人たちもそれはできなかったわけで、この方法論ってのはわからない。やりたいけど、そのマニュアルが書けないから、僕はガンダムを作るのをやめたんです。
20世紀は、地球が無限だと思われていた。だから、経済がどこまで拡大しても良いという希望があったんですよ。でも、地球規模で考えていかなくちゃいけないのは、エネルギー、食糧。これをどうしていくかっていう思考回路は、もう、今の50代までの人は無理、できないんです。資本主義に汚染されているから。それに我々の時代はそこまで地球のことを考えていなかったから、とも言えます。
だから今の子ども、若い人にだけ期待するのです。一度きちんと歴史を理解してほしい。人類の独善とか資本主義というものについて。そこに地球を汚染した理由を見つければ、その改善策は、発明できるでしょう。
申し訳ないことに、我々の世代は、全部ひどいままで、地球とか人類の歴史を子どもたちに渡すんだけれども、問題点は露出させたので、改善する側に回ってほしいんです。今の世の中の事態を小さな頃から見てきた子どもたちなら、近未来の地球のことを考えることができると信じています。」
●6月26日…著作権フリーになった文学作品をネットで読める「青空文庫」。有志が手作業でテキストを打ち込み、作品数は1万7千という膨大な数に達する。先日、知人から「青空文庫には“全文検索”という便利な機能があり、“あのセリフが、あの単語が出てきたのは、どの本だったっけ?”というときに役に立ちます」と教えてもらった。探している文章の漢字・かなが正確にわかっている場合はヒットする。言い換えれば、名セリフなのにヒットしない場合は、自分が間違って覚えてしまっていることがわかり、そのチェックにもなる。
このことを日記に書くため、川端康成の『雪国』の冒頭、「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」を打ち込むとヒットしなかった。あれれ?と思って調べると、本来なら川端康成も三島由紀夫も死後50年を経て著作権フリーになっていたところ、「TPP」(環太平洋連携協定)に加盟したことで、日本の著作権の保護期間が“死後50年”から“死後70年”へ延長され、アップできなくなったとのこと。青空文庫は両者の他にも志賀直哉、内田百閨A金田一京助などの作品も公開に向け作業を続けていたけど、作業を中止したという。くーっ、ギリギリ引っかかってしまったか〜!
●6月18日…もうすぐ墓マイラー関係の番組ロケがあり、その準備に全力を集中しています。
●6月17日…8月にNetflixで公開される実写版『ONE PIECE』の予告編(1分40秒)が話題に。濃い顔の外国人が主演しており、最初は原作のルフィとのギャップに戸惑ったけど、確かにルフィは日本人じゃない。海賊の棲み処のカリブっぽい街並みは原作の雰囲気通り、特撮も駆使、何より原作者の尾田先生が製作総指揮を担当、「全キャストが作品への愛に満ちてます!!燃えてます!でも、力みすぎず、楽しい作品に!!」と太鼓判を押しており、そこが実写版ドラゴンボールと大きく違う。一話あたりの製作費は約39億円、まずは全8話を撮影し、好評なら続編もとのこと。

  

//荒木先生がサインしたジャイロ・ツェペリがまさかのオークションに。“家宝を出すなんて”と信じられない思い。同時に、最終的に落札額がどうなるのか興味深くもある。2006年の愛知講演は僕も現場にいました(レポ)。
●6月16日…長篠の戦いを描いた『どうする家康』第22回(6/11分)、素晴らしかったです。近年の大河では長篠合戦が短いダイジェストで終わったり、スルーに近いことが続いていた。おそらく、こんなに大規模に長篠の戦場を描いたのは初めてでは?CGも駆使して織田徳川連合軍3万8千、武田1万5千を設楽原(したらがはら)に集結させた制作陣に感謝。武田騎馬隊の最期はギリシャ悲劇のようでした。今後の関ヶ原の戦い、大坂の陣の描写に期待が高まります!
柵に突っ込んでいく武田軍 このアングルが見たかった!感涙!
待ち構える織田鉄砲隊 三千挺もの鉄砲が火を噴く!
茫然と立ち尽くす猛将山県昌景 武田騎馬隊、ここに壊滅
●6月15日…先日、コロンビア南部のアマゾンのジャングルで墜落した小型機に搭乗し、行方不明になっていた1歳児を含む13歳までの4人の子どもが、約40日ぶりに救助されたのは本当によかった。ワニ、アナコンダ、毒蛇、タランチュラがうようよいる密林。昼の気温が50℃、夜が10℃で、寒暖差は実に40℃。同乗した大人たちが死亡するなか、この過酷な環境で子どもたちだけで生き延びることができたのは、アマゾン先住民で、普段から密林で生活する「ウイトト族」の子どもたちだからという。草や枝でスコールから身を守るシェルターを作り、食べられるものを見分け、パッションフルーツなど毒のない果物や昆虫などをその場で調達して飢えをしのいでいた。救出活動を手伝った「ウイトト族」の男性「そのような知識は3〜5歳ごろから家で教わり、10歳ごろまでには、もう完全にそういう知識を身に付けている」。僕が10歳のときには何ができただろうか。1歳の子の命を守り抜いた彼らに脱帽です。

//スパイダーマンのアニメ映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』が大傑作のとの評判!前作アニメがすごく良かったのでハードルが上がってるのに、それを飛び越えてきたとか。これも観に行かないと!
●6月14日…世界同時公開となったDCヒーロー映画『ザ・フラッシュ』、試写会を観た人の評判がめちゃくちゃいい。トム・クルーズはアンディ・ムスキエティ監督に電話をかけ、15分間も絶賛の言葉を贈り続けたという。お世辞を言わない作家スティーヴン・キングも、ツイッターで「本作は特別だ。心温まり、楽しく、それでいて驚きがある。気に入った」と投稿。早く観に行きたい!
●6月13日…ソロキャンプがブームになるなか、「日本単独野営協会」の代表が、女性キャンパーにとって夜間に「LINE交換しようよ」など話しかけてくる男性がどれだけ怖いかを、男性に注意喚起。実に正論であり紹介。
「男性は女性にとって、ゴキブリとハイエナを足して二で割ったようなものに見えていると思っておくくらいが丁度いいんです。『キモいし、得体が知れないし、変に行動力あるし、餓えてるし、力が強いし、距離取りたくても向こうから来るし。』女性がソロキャンプをしている時にそんな激ヤバな人が『挨拶に来た』『親切にしに来た』と言って近づいてきたらどうしますか? どう考えても恐怖でしかないですよね」 「女性にとってソロキャンプ中の男性に襲われることの恐怖は、男性がクマに遭遇したのに近い。そういう想像力を持って距離を置くのが大事ということ」。
一部男性からの「一人でキャンプをする女性にも責任がある」というトンデモ意見には、「襲われる危険があるから(キャンプに)来るなというのは、痴漢に遭うから電車に乗るなと一緒でまったく成り立たない話。一般的なキャンプの危険と、男性から襲われる危険もまったくの別の話です。どちらが被害者で、どちらが加害者なのかを考えれば分かると思いますし、むしろそういった迷惑な男性こそキャンプに来なければいいだけの話でしょう」。

//大谷選手がレンジャーズ戦で2本のホームランを放ち、この19&20号で本塁打数はリーグ単独トップに!6月は4割バッターになっている。投手としても102奪三振、盗塁も10。異次元の活躍、すごいなぁ。
●6月12日…アメリカの司法はまだ生きている。トランプ元大統領が、37件もの罪状で起訴された(8日)。しかもその内容は、個人的な浮気の口止め料じゃなく、国家機密に関わるものだ。権限がないのに国防に関わる文書を保持した「スパイ防止法違反」で31件の罪に問われ、さらに司法妨害や虚偽陳述の罪なども加算。有罪になれば10年以上の刑務所暮らしとのこと。
一方、トランプ氏は支持者に向かって「これはバイデン政権の陰謀だ」と煽っており、支持者は「トランプ氏は無実、罠にはめられた」と憤っている。2年前、トランプ氏が支持者を焚き付けた結果、議事堂襲撃事件が起きて死者が出た。また同じことをしており、まったく反省していない。この先に待ち受けている米社会の分断を思うと戦慄を覚える。
●6月11日…テニス四大大会「全仏オープン」で、8日に加藤未唯選手が混合ダブルスで初優勝、本当におめでとう。加藤選手はその4日前の女子ダブルスで理不尽な失格裁定を受けていたので、世界のメディアはこの初優勝を大きく取り上げているし、テニス仲間からのお祝いの声も多く報じられている。女子ダブルスでは、加藤選手が相手コートへ打ち込んだ球がボールガールの頭部を直撃してしまい、少女は涙が止まらなくなった。主審は加藤選手に警告を言い渡したが、納得がいかない相手ペアは「失格でしょ。わざとじゃない? 彼女は泣いているじゃない!」と食い下がり、加藤選手は危険行為による失格を宣告され、賞金とポイントまで剥奪される厳罰を受けた。この重い処分についてテニス界では「加藤選手に悪意はないのは明らかだ」「(対戦ペアによる)恥ずべき振る舞いだ」と同情の声があふれた。処分協議中に相手選手がほくそ笑む様子が映ったのも大きい。

そして手にした混合ダブルスでの優勝。加藤選手の会見「心のこもった支援のメッセージをくれた選手たち、コーチたち、そしてみんなに感謝の気持ちを伝えたい。そのポジティブな支えがあったから、私はここに立てた」。そして自分を失格に追い込んだ相手ペアへ何も恨み言を言わず、それどころか「女子ダブルスの対戦相手だったサラとマリエへ。またどこかで対戦して、素晴らしい試合をしたいと思っている」とメッセージを送った。なんかこう、しびれた。
  祝!全仏オープン優勝!

//(解決!追記あり)サイト更新の技術的トラブルはさらに複雑怪奇に。ホームページビルダーでトップページを更新したところ、デスクトップPCからだと画像がアップ出来ないばかりじゃなく、既にアップされている画像が片っ端から消えていく。プロバイダーのサーバーをのぞくと、それぞれの画像が「0キロバイト」になっている…。一方、ノートパソコンだとうまくいくようだ。デスクトップPCは比較的新しいし容量もいっぱいあり、何より一昨日までは問題なく使えていた。これはどういう現象なのか。参ったな。

(追記!)パソコン博士の友人D氏が助けてくれた!ルーターとアプリの相性の問題らしく、FTPツールでサーバーに接続できてなかったのが、「パッシブ(PASSIVE)モードで接続を行う」を選択したところ、無事に画像のやり取りができるように!FTPには文字を送るアスキーモード(htmファイル)と、データを送るバイナリモード(画像ファイル)があって、バイナリモードの方だけおかしくなっていたようです(こう書いてはいますが、すべてD氏の受け売りで、自分が理解している訳ではありません。汗)
●6月10日…ギャース!昨日、家のWi-Fiを「メッシュWi-Fi」に切り替えたところ、サイトのサーバーにいっさい画像をアップロードできなくなった!こうして文字しか更新できないという…。サーバーを契約している会社は土日休みなので、月曜まで何も手が打てない。前回の日記の、さいとう・たかを先生にまつわる画像はフェイスブックにアップしました。フェイスブックにはアップできるのに、サイトのサーバーにはアップできないのが、よくわからない…。「メッシュWi-Fi」の業者に「同様の事例は報告されていませんか?」ときいたら「SNSやブログではなく、個人ホームページのユーザーがそもそも大変珍しいので…」と。ハイ!わが文ジャンはネット上のシーラカンスでございます(笑)
●6月9日…「斎藤隆夫」(民主主義者)と「さいとう・たかを」(漫画家)について、自分なりの大きな発見があったのでまとめました。→
『ゴルゴ13』で知られる漫画家さいとう・たかを先生は2021年9月に84歳で他界されました。
戦国武将や幕末の志士のように、既に歴史の一部となった人物には、墓所が分かればすぐに墓マイラーは向かいますが、世を去られて間もない方の場合は、遺族の心情などを考え、親族でない者がすぐに墓参りしていいのだろうかと、躊躇(ちゅうちょ)する思いもあります。さいとう先生の場合、墓所の場所もわかりませんでした。
そんな折、昨秋の一周忌に、さいとう先生が設立した“さいとう・プロダクション”の公式ツイートが次のような投稿をアップして下さったのです。
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昨日9月19日故さいとう・たかをの納骨式を故人の生前からの遺志により近親者のみにて執り行わせ頂きました事を謹んでご報告させて頂きます
お近くにお越しの際にはお参りして頂ければ大変嬉しく思います
皆様のご健勝をご祈年して納骨の報告とさせて頂きます
墓所 梅窓院 東京都港区南青山2丁目26-38
https://twitter.com/saitopr.../status/1572153499751940097
Twitterより

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私はこの「お近くにお越しの際にはお参りして頂ければ大変嬉しく思います」という言葉が涙腺を直撃、胸がいっぱいになりました。しかも墓所である梅窓院の住所が書かれ、墓参者が迷わぬよう墓石の画像までアップされていたのです!別のツイートでは《墓碑には、先生ご自身が書かれた「謝」という文字が刻まれております。》とありました。
近年は個人情報保護の観点から墓所が非公開となるケースが少なくないため、広く墓参りを呼びかけるツイートが本当に嬉しく、2カ月後に大阪から夜行バスで上京し、先生の墓前で手を合わせました。

それからさらに半年後。先日の青山霊園ガイドのためにレジュメを作成しているときに大きな発見がありました。
青山霊園には、先の大戦時、民主主義を守らんと弁舌により軍部やファシズムに抵抗した魂の政治家・斎藤隆夫(1870-1949)が眠っています。犬養首相が暗殺された五・一五事件、それに続く二・二六事件のように、軍部に逆らえば首相や大臣さえ殺害される時代にあって、斎藤隆夫は二・二六事件の直後の国会で、軍当局の責任を追及した1時間25分に及ぶ約2万字の大演説をおこない、世論の喝采を浴びました。
斎藤議員は、青年将校たちの憂国の想いは理解できるとしたうえで、彼らの視野の狭さ、右傾の安易さを指摘、軍人の政治介入を批判するとともに、急進的な青年将校を野放しにした軍の無責任を問い、五・一五事件の実行犯に対する軍の甘い対応が二・二六事件の遠因となったのではないか、この事件を裏で糸を引いた軍部首脳部がいなかったのか、と人々が言いたくても言えなかったことを訴えました。

翌日の『報知新聞』は興奮気味に記者が目撃した出来事を伝えています。
「斎藤君が起った。決死の咆哮1時間25分…議事堂はゆらいだ。議員も傍聴人も大臣も、あらゆる人の耳は震えた。7日の非常時議会は遂に斉藤隆夫氏の記録的名演説を産んだのだ。…場内の私語がぱっと消えた。広田首相、寺内陸相に質(ただ)すその一句毎に万雷の拍手が起る。民政も政友も共産も与党もない、煮えくり返る場内から拍手の連続だ。五・一五事件のことに及んだとき、議席の犬養健(たける)君(※犬養首相の息子)がはっとうっぷした。涙をぬぐっている。憲政擁護に生涯を終始した父君の面影が、身も心も感奮の為め躍り上がったのだ。健君は落ちる涙を覆いかねた。首相も陸相も俯(うつむ)いている。傍聴人も身を乗り出して聴覚を尖らせて居る。深山を闊歩する猛虎の叫び、4時28分!熱気を帯びた拍手、齋藤さんは壇を下りた。後方の議席に帰る途中、両側の議員は手を差し伸べて齋藤さんと握手した。声もない。沈黙、感激の握手の連続だ。」(1936年5月8日付)

斎藤議員はのちに「私は死すとも、この演説は永くわが国の憲政史上に残ると思えば、私は実に政治家としての一大責任を果したる心地がした」と回想しています。
この4年後、斎藤議員は泥沼化する日中戦争について国会で「(内閣・軍部は)現実を無視し聖戦の美名にかくれて国民的犠牲を放置している」と、いわゆる“反軍演説”を行い、最も厳しい除名処分を受けて議員資格を奪われましたが、2年後に兵庫5区の有権者は、なんと大差のトップ当選で斎藤隆夫を国会に戻しました。
※斎藤隆夫は選挙区のために働かない珍しい政治家であり、地元の陳情者がくると「ワシは国政を論ずる代議士である。兵庫県の小さな利益のためにワシを使ってはならん」と追い返したといいます。それにもかかわらず地元からの人気は絶大で、没後20年ほども経った後でも選挙で十数票入ったとのことです。

…そして!漫画家さいとう・たかを先生の本名は「斎藤隆夫」。“もしや”と思って生年月日を調べてみたら1936年11月3日、つまりあの大演説の半年後です。先生のご両親は、斎藤議員の勇気に感動して、同姓同名の「隆夫」をつけた可能性が高いのです。しかも!さいとう・たかを先生が自身の墓所に選んだ『梅窓院』は、青山霊園の隣りにあるお寺で2人のお墓は直線距離で約350mほど!名前も一緒、お墓も隣の墓地。名前だけであればただの偶然の可能性もありますが、お墓をすぐ近くに建てたとなると、これはもう、先生のお名前は斎藤議員からきていることは“確定”といっていいのではないでしょうか(ウィキペディアには書かれていませんが)。
今回の青山霊園巡礼会がなければ気づかなかったことなので、それも含めて心に残る企画となりました。
  2人の“斎藤隆夫”
代議士斎藤隆夫 漫画家さいとう・たかを
●6月8日…今年はライト兄弟の初飛行(1903)から、120年。スイスの空に2人乗りの太陽光飛行機「ソーラー・ストラトス」が舞い上がった。燃料は一滴も使用せず、二酸化炭素の排出もなし、騒音もゼロ。しかも設計上は、宇宙服を着て操縦すれば、マイナス50度の成層圏から青い地球を俯瞰できるという。バッテリーがくたびれて充電しにくくなるまで、半永久的に飛び続けられるのだろうか?夢がありすぎる。

●6月7日…今日は荒木飛呂彦先生の63回目のお誕生日!第9部ジョジョランズは第5部のようにハイスピードで展開していて、先生のあふれんばかりの創作欲が読者にビシバシ伝わってきます。露伴が登場するなど謎が謎を呼ぶストーリー、毎月ウルジャンの発売日が楽しみでなりません。先生のますますのご活躍を願い、ご健康をお祈りいたします!
●6月6日…今年の2月、広島の小中高校の平和教材から『はだしのゲン』(1973-1987)が削除される方針が報道され、その後、全国の書店でゲンの漫画本の売り上げが通常の「10倍」になったことが判明。3月も同じ売れ行きといい、第1巻の重版が決まった。電子版の売れ行きも好調という。発売元の担当者「報道を受けて、昔読んだ人がもう一度読みたいと考えたり、子どもや孫に伝えたいと思ったりして購入しているのではないか」。
ゲンたちが苦しい生活の中、家族のために浪曲を歌って日銭を稼いだり、近所の家のコイを釣ったりする場面が使われていたが、“有識者”から「浪曲はいまの児童にはなじまない」「コイを盗む描写は誤解を与える恐れがある」という指摘などがあり、別の被爆者の話に差し替えたという。市教委は「作品の意義を否定するものではない」とするが、撤回を求める5万筆以上の署名が市教委に提出された。

…この有識者って誰?右派団体の日本会議や宗教右翼の“有識者”と思うけど、僕は、ゲン弾圧の理由の本丸は、戦争指導者・軍国主義者に対する徹底的な批判、反戦を訴えると非国民扱いされる昭和前期の異常性(っていうか拷問で殺される)、天皇の戦争責任追求であり、加えて核を持ちたい核武装論者にとってゲンの核廃絶メッセージは邪魔であり、原爆を投下した米国への憤激を子どもたちに見せたくないだけで、「浪曲」だの「鯉泥棒」だのは、ただの方便にすぎないと見ている。「ゲン以外にも平和教材はある」とする識者は、世界でたった一つの、核攻撃の本当のサバイバーが描いた漫画という重要性をわかっていない。想像で投下後の光景を描いたものじゃない。

 

『はだしのゲン』は全10巻あるけど、僕は後半を読んでいなかったので、この機会に1巻から再読している。原爆の惨状が描かれるのは1巻と2巻。残りの8巻はゲンが何度踏まれても起き上がる麦のように、力強く成長していく物語。

//ウクライナの巨大ダムが破壊された映像に戦慄。東京23区の面積に浸水という凄まじい洪水に加え、数十万人の飲料水がなくなり、流域は大惨事になっている。重要インフラのダムの破壊は戦争犯罪。ウクライナとロシアは互いに相手の仕業と主張しているが、ダム破壊で特をするのはロシアだけ。ウクライナは反転攻勢を強めていたが、ダム破壊で大きな橋が流され、ロシア占領地へ進軍できなくなった。ウクライナはダム破壊を自演して世界から同情を得なくても、既に多くの軍事支援を受けており、自演する必要がない。むしろ自演が発覚すると支援が減るのでリスクしかない。ダムのエンジンオイルが数百万トンも流出する環境破壊がおき、ロシア軍が埋めた地雷が流されて爆発する事故も多発。なんとしても犯人を見つけ出し、命令した者を国際法廷へ。
※ロシアは被災者の避難所まで砲撃している。よくそんな酷いことができるもの。
●6月5日…
●6月4日…先月行われたG7広島サミットで、初日に首脳がそろって原爆資料館を視察した後、カナダのトルドー首相が「展示物をじっくり見たい」と、最終日に自ら希望して再度訪れていたという!そして芳名録に記帳を行い、「多数の犠牲になった命、被爆者の声にならない悲嘆、広島と長崎の人々の計り知れない苦悩に、カナダは厳粛なる弔慰と敬意を表します。あなたの体験は、我々の心に永遠に刻まれることでしょう」とメッセージを残した。トルドーの好感度マシマシっす。
●6月3日…歩く美の宮殿、オーストリア出身の俳優ヘルムート・バーガーが先月18日に78歳で他界。青春時代、名画座でルキノ・ヴィスコンティ監督の『ルートヴィヒ』『家族の肖像』『地獄に堕ちた勇者ども』で彼と出会い、青い瞳に吸い込まれるとともに「なんて眉間のシワが似合うんだろう!」「もっと苦悩してほしい!」と銀幕に見入ったもの。テレビの深夜映画では野沢那智さんが日本語吹き替えを担当していて、またそれがハマるのなんの。
  

  
映画青年の心を鷲づかみにしたヘルムート・バーガー、哀悼の意を表します。
※オーストリア・ザルツブルク(モーツァルトの故郷)の自宅で没したとのこと。墓所もザルツブルクと予想。
※まだレンタルビデオ屋が普及する前、大阪梅田の名画座、大毎地下劇場(2本立て700円)と毎日文化ホール(3本立て400円)が、世界と僕との接点だった。ヴィスコンティとH・バーガーは僕にとって名画座の象徴!特に毎日文化ホールは何度も何度もこのタッグの作品をアンコール上映していたので、リクエストした同志は少なくないと思う。
●6月2日…今週火曜のNHKラジオ深夜便『世界偉人伝・第19回』に出演後、“トークにあわせて現地の写真を紹介できたら!”と強く感じ、自分のYouTubeチャンネルを作り、試行錯誤しつつラジオ音声とスライドショーを合体してみました。同時に追加の解説コメントもつけました。この動画は収益なしの限定公開であり、URLは検索してもヒットしません。こちらの直リンクからのみ視聴可能になっています。55歳のパソコン原始人ながら、これをYouTubeの投稿第1弾としました。今後、第2弾、第3弾とアップしていく所存です(よろしければご登録を)。
皆さんとてもお忙しいと思います、20分ほどあるため、移動の際など気の向いたときにお楽しみいただけたら幸いです。
※今回の放送では、17世紀のアメリカの墓の話、そして俳優チャールズ・ブロンソンやジョン・ベルーシ、マクドナルド創業者などの墓参エピソードを取り上げています。


チャールズ・ブロンソンの墓 リチャード・マクドナルドの墓

※チャールズ・ブロンソンのお墓には『千の風になって』の英語の原詩が彫られていました。墓マイラー的には「そこに私はいません、眠ってなんかいません」という詩に当初は驚愕し、のけぞるような衝撃を受けたのですが、この詩の成り立ちとして諸説あるなかで→
「ヒトラーがドイツを支配していた1930年代前半、アメリカで暮らすユダヤ系ドイツ人の女性が、ドイツ在住の母親が亡くなった折に、“ユダヤの私は帰国できないし、お墓の前で泣くこともできない”と嘆き悲しんだ。そんな彼女を励ますために、友人が“お母さんは(帰国できなくても)側にいるよ”いう気持ちを込めて12行の詩を書いた」
という説を知り、この詩はお墓を軽視したり、お墓は不要というメッセージとはまったく無関係と悟り、詩の最後の一文「I did not die」(私は死ななかったのです)にひとしきり落涙しました。
※動画の最後には『千の風になって』の素晴らしいスペシャル・オーケストラバージョンが入っています。秋川雅史さんの名唱です(YouTubeでは著作権クリアとのこと)。
●6月1日…まさかジョジョがミュージカルになるとは!来年2月に112年もの歴史を持つ演劇の殿堂・帝国劇場で『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』が上演されるッ!演出の長谷川寧氏は2015年に荒木作品『死刑執行中脱獄進行中』で演出・振付を手がけた経験がある。いや〜、スタンドも月まで吹っ飛ぶこの衝撃。配役の発表が楽しみ。波紋バトルならスタンドバトルよりも舞台で表現しやすそう。しっかし帝国劇場の上演作品は攻めてるなぁ。昔は『レ・ミゼラブル』『屋根の上のバイオリン弾き』というイメージだったけど、最近のラインナップは『千と千尋の神隠し』(2022年2月)、『キングダム』(2023年2月)、『SPY×FAMILY』(2023年3月)だもの、めっさチャレンジャー。ぜひ大阪でも上演を!!

//2022年度に放送された優れた番組を顕彰する第60回ギャラクシー賞、テレビ部門の大賞はドラマ『エルピス 希望、あるいは災い』に決定!『鎌倉殿の13人』『ブラッシュアップライフ』が選ばれなくて残念な反面、『エルピス』のように権力と戦う気骨のあるドラマが大賞を獲ることが嬉しかったり。

//本日、藤井聡太王将(20)が渡辺明名人(39)を破り、史上最年少となる名人位獲得、さらに過去に羽生善治九段だけが到達した「七冠」を成し遂げた!これで保有タイトルが王将、竜王、王位、叡王、棋王、棋聖、名人の七つになり、残りは王座のみ。前人未到の偉業「8冠全冠制覇」は早くて秋とのこと。
●5月31日…同性婚を認めない現行制度について、名古屋地裁は30日、初めて憲法の二つの条文に違反すると判断した。家族観が多様化し、海外でも広がる同性カップルへの理解を背景に、国に強く(救済のための)立法措置を迫った。
今回の判決では、国民が平等に持っているはずの憲法「第14条」及び「第24条2項」の権利が、同性カップルには「ない」ことを問題視した。

第14条(法の下の平等)… すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
第24条2項(婚姻の自由)…配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。

14条については過去に違憲判決が出ているが、第24条2項は今回が初。判決では「同性カップルが法律婚から排除されている」と指摘し、「大きな格差が生じ、もはや無視できない」「同性カップルが婚姻制度に付与された重大な人格的利益を一切享受できていない」とした。

傍聴席からは「『違憲』とはっきり言ってくれ、家族として認識してもらえたのが大きい」「うれしくて涙が…」との声。判決後、原告代理人の山田麻登弁護士は「判決は声を上げづらい少数者に強いメッセージを送り『同性カップルを(法的に)承認せよ』と国に迫るものだ」と高く評価。弁護団も「私たちが主張してきたことを丁寧に拾ってくれた」と喜ぶ。
法的に異性カップルと区別することに合理性がなく、国会はもう現状を放置することは許されないし、民法などの改正に直ちに着手するべきだ。
●5月30日…今夜(30日)23時7分頃からNHKラジオ『ラジオ深夜便 世界偉人伝(第19回)』に生出演します。今回はアメリカ北東部に眠る偉人として、俳優のチャールズ・ブロンソンやジョン・ベルーシなどを紹介する予定です。スマホがあればネットラジオの『らじる★らじる』で聴取可能です!
『らじる★らじる』(NHKラジオ第1) https://www.nhk.or.jp/radio/
●5月29日…「第76回カンヌ国際映画祭」授賞式が行われ、最優秀男優賞に映画『PERFECT DAYS』(ヴィム・ヴェンダース監督)の役所広司さんが、脚本賞に映画『怪物』(是枝裕和監督)の坂元裕二さんがそれぞれ選ばれた!最優秀男優賞を日本人が受賞するのは、是枝監督の『誰も知らない』(2004)で柳楽優弥さんが受賞して以来、19年ぶり2人目。役所広司さんは老いた渋谷のトイレ清掃員を演じた。過去に役所さんは「第50回カンヌ国際映画祭」最高賞のパルム・ドールを受賞した今村昌平監督の映画『うなぎ』(1997)の主演を務めており、海外メディアは役所さんのことをカンヌの“レジェンド”と讃えている。役所さん「この賞に恥じないよう頑張ります」。
一方、『怪物』の脚本家・坂元裕二さんは「たった一人の孤独な人のために書きました。それが評価されて感無量です」とコメント。坂元さんは僕の大好きなドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』『カルテット』の脚本家。世界でも高く評価されて嬉しいです。

  是枝監督と役所広司さん
●5月28日…東京から帰宅しましたが、全エネルギーを放出して身動きがとれず、29日朝に更新します。
//青山巡礼会に参加してくださった方、有難うございました!人にドラマあり、たとえ名前が歴史の教科書に名前が載っていなくても、たくさんの偉人がいますね。

北海道や北陸からも参加 青山霊園は東京のど真ん中
石屋さんもびっくりの巨大顕彰碑 外国人エリアにはケルトの十字架も
●5月26日…世界墓マイラー同盟主催「青山霊園巡礼」のため金曜夜から夜行バスで上京します。心配していた天気は大丈夫そう。日曜は再建されたトキワ荘の見学予約がとれたのでトキワ荘デビューしてきます。
/5月30日(火)の23時すぎからNHKラジオ『ラジオ深夜便 世界偉人伝(19)』に出演、全力でトークします。アメリカ北部(マサチューセッツ州、ニューハンプシャー州、バーモント州)に眠る偉人を紹介。この15分間のために2カ月かけて準備しました。乞うご期待!

※サイトの次回更新は5/28の深夜です。
※これらの準備でここ数日メールをチェックできてません。お急ぎの方、申し訳ありません(^^;)

  奇跡の土曜日!
●5月25日…先日の朝のNHK。ロシア出身のピアニスト、アレクセイ・リュビモフ氏(78)がモスクワで反戦コンサートを開き、友人であるウクライナの作曲家の作品を演奏したと報道。今のロシアで反戦を訴えることがどれだけ勇気のいることか。
コンサートの途中で警察が「皆さん外に出て下さい!」と介入、リュビモフ氏を取り囲んで演奏中止を求めた。氏が最後まで曲を弾ききると、客席は「ブラボー!」と総立ちになった。警官たちがいるのに!これは観客の本心だろう。すごいものを見た。
プーチンの侵攻が始まると、ウクライナの作曲家シルヴェストロフ氏(85)は、50年来の友人リュビモフ氏に「今後一切ロシア人は自分の曲を演奏しないでほしい」と告げていた。しかし、反戦コンサートを知ったシルヴェストロフ氏は心を動かされ、再び両者の交流が始まった。
シルヴェストロフ氏「私は1人の人間として(ロシアに)怒りを感じていますが音楽でそれを表すことはしません。怒りの表現は相手をあおる可能性があるからです。怒りは味方だけでなく敵にも力を与える」。戦火にさらされるなか、85歳の老芸術家の言葉に重みがあった。非道・理不尽には怒りが湧いて当然、一方で怒りは同時に敵にも力を与える。考えさせられた。
  
聴衆はピアニストに、立ち上がって拍手を贈ることで連帯を示した。
●5月24日…明後日26日のNHK『チコちゃんに叱られる!』はゲストが高橋一生さん&飯豊まりえさん。ってことは岸辺露伴コラボか!ありがとうチコちゃん。
●5月23日…カンヌ映画祭で是枝裕和監督の『怪物』、北野武監督の『首』が上映され、どちらも大好評だったという。映画祭最終日のパルムドール(最高賞)発表が楽しみだ。
『怪物』は学校で起きた体罰事件を3つの視点で描き、ミステリーの面白さとヒューマニズムが融合、上映後にスタンディングオベーションが9分半も続いたという。出演は安藤サクラ、永山瑛太など。音楽は故・坂本龍一さんだ。
『首』は本能寺の変をめぐる武将たちの野望のドラマで、バイオレンスがある一方、コミカルで笑えるシーンが多いらしく、フランスの観客は大いに楽しんだという。この映画では、これまでの時代劇がタブーにしてきた男色(同性愛)も普通の日本文化として描いたとのこと。出演は、浅野忠信、中村獅童、加瀬亮、北野武監督、西島秀俊、大森南朋など。西島さんが明智役だ。

//ホンダが2026年からF1レースに復帰!なんと!
●5月22日…「ファーストフードとファストフードのどちらが正しい?」って検索したら、トリビア的な回答で思わずメモ。
・「ファーストフード」はイギリス英語、「ファストフード」はアメリカ英語の発音。
・「fast food」の事を「first food」と勘違いした上での「ファーストフード」発音なら問題だけど、「fast food」は「ファーストフード」と「ファストフード」の両方の発音が共存。
・日本のマスコミは「ファストフード」を採用。
・一方、広辞苑など国語辞典の見出し語は「ファーストフード」。
・日本人には「ファーストフード」の発音が浸透している。

//昨夜の大河『どうする家康』、女性問題でやらかした家康を前に、爆笑を必死にこらえる服部半蔵(山田孝之)の字幕「どうするおつもりでっしゅ…」に噴き出した。大河の字幕で一番笑った。

 
●5月21日…『ガンダム水星の魔女』、主人公スレッタの周囲の人間は、みんな彼女に自由を与えて解放してあげようとする優しい人なんだけど、「見放された、捨てられた」と思った本人は号泣。切なすぎる…。50代のおっさん視聴者をもらい泣きさせる新時代のガンダム、恐るべし。
ガンダムの技術を「戦争ではなく医療のために使う」と奮闘する彼らをほんと応援してる。初回からヒロインの婚約者が「ヒロイン」とか時代の変化を取り込んだ脚本に唸ったけど、第2期に入ってからの緊張感がハンパない。30分であまりに色んなことが起こり、話を一話どころか台詞ひとつ見逃しただけで追えなくなる密度。謎が謎を呼ぶストーリーといい、一連のこの盛りあがりはエヴァンゲリオン以来では。(ツイッターのワード「水星の魔女」、38万件のツイート!)
※スレッタのトマト事件(12話)、人命に対するあのドライさは、クローンゆえかと考えたり。

//一昨日の日記で広島のG7サミットでの各国首脳の言葉が良かったと書いた。僕は核保有国のリーダーが広島に集まっただけでも貴重な一歩と思ったけど、13歳で被爆者したサーロー節子さん(91)の怒りと失望の言葉を聞いて考えさせられた。彼女は学校が被爆して多くの同年代が命を奪われ、甥は4歳で被爆死した。
サーローさんはG7首脳と被爆者との対話などが非公表で「被爆者が体験したことを理解してくれたのか。反応が聞きたかった」と不満を表明。そしてG7サミットがまとめた核軍縮に関する「広島ビジョン」を巡り「自国の核兵器は肯定し、対立する国の核兵器を非難するばかりの発信を被爆地からするのは許されない」と批判。国連で採択され2021年に発効した「核兵器禁止条約」の締約国との協調行動など期待していたが、「広島ビジョンでは全く無視されている」とし、サミットは「失敗だった」と総括した。
サーローさんは、人生を懸けて国内外の人々に核の恐ろしさを訴えてきた。反核NGOとともに世界に働きかけ「核兵器禁止条約」を実現させた。みんなで長年かけて作り上げたその条約について、G7首脳声明は触れなかった。
「広島まで来てこれだけしか書けないかと思うと、胸がつぶれそうな思い。死者に対して侮辱。死者に対して大きな罪だった」「いったい私たちをなんだと思っているんでしょう。今の核をめぐる現状を正直に私たちと分かち合う意図があるなら、核兵器禁止条約について言うべきだった。そうしたら、もっと前向きで有益な声明になったと思う」。
●5月20日…インドは平和と非暴力の象徴であるガンジーの胸像を「平和都市」である広島市に寄贈、広島平和公園の近くにガンジー像が設置され、本日除幕式が行われた。除幕をしたのはG7サミットに招待されているインドのモディ首相。60人の在日インド人が参列したとのこと。

  けっこう大きいよね

/ガンジーといえば1942年7月の声明『すべての日本人に』を思い出す。戦時中、日本は「大東亜戦争はアジア解放のための」とスローガンを掲げていたが、当時イギリスに植民地支配されていたインドのガンジーは、「日本が同じアジアの中国を攻撃している時点で大義名分に説得力がない」と批判。また、「我らの対英独立運動に手助け無用」とも。

〔ガンジー『すべての日本人に』抜粋〕
最初に私は、貴方がた日本人に悪意を持っている訳ではありませんが、貴方がたが中国に加えている攻撃を極度に嫌っている事を、はっきり申し上げておかなければなりません。貴方がたは崇高な高みから帝国主義的な野望にまで堕してしまわれたのです。
世界の列強と肩を並べたいというのは、貴方がたの立派な野望でありました。けれども、貴方がたの中国に対する侵略や枢軸国との同盟は、そうした野心が生んだ不当な逸脱だったのです。
貴方がたは中国の古典文芸を摂取されてきましたし、あのように古い歴史を持つ民族が貴方がたの隣人であるという事実に、私は貴方がたが誇りを感じていられるものとばかり思っていました。お互いの歴史・伝統・文芸を理解し合うことは、貴方がた両国民を友人として結びつけこそすれ、今日のように敵同士にするはずはありません。
帝国主義に対する私たちの反抗は、イギリス人に危害を加えるという意味ではありません。私たちは彼らを改心させようとしているのです。それは英国支配に対する非武装の反乱です。この闘いには、外国からの援助を必要とはしません。
もし私たちがイギリスの苦境に乗じて好機を掴もうと思っているのなら、既に三年前に大戦が勃発すると同時に行動を起こしていたはずです。インドから英国勢力の撤退を要求する私たちの運動を、どんな事があっても誤解して貰ってはなりません。

貴方がたが、もしインドから快く歓迎されるものと信じていられるなら、幻滅の悲哀を感じることになるだろうという事実について、思い違いのないようお断りしておきましょう。イギリスの撤退を要求する運動の目的と狙いは、インドを解放にすることによって、イギリスの帝国主義であろうと、ドイツのナチズムであろうと、あるいは貴方がた日本のものであろうと、一切の軍国主義的・帝国主義的野心に抵抗する準備をインドが整える事にあります。
もし私たちがそれを実行に移さなければ、私たちは、非暴力こそ軍国主義精神や野心の唯一の解毒剤であることを信じていながら、世界の軍国主義化をただ傍観しているだけの卑怯者になり果てるでありましょう。
これまで私が読んだ(日本の中国侵略に関する)全てのものは、貴方がたはいかなる訴えにも耳を傾けようとはなさらない、ただ剣にのみ耳を貸す民族だと語っています。その様に考えるのは、貴方がたを甚だしく誤解している事でありますように、そして、私が貴方がたの心の正しい琴線に触れる事が出来ますようにと、どんなにか念じている事でしょう!
ともかく、私は人間性には互いに通じ合うものがあるとの不滅の信念を抱いています。そして、貴方がたにこの訴えをするよう私をうながしたのも、他ならぬその信念です。
貴方がたの友であり、その幸いを祈る者である M.K.ガンジー(1942年7月26日)


こういうことは日本の教科書に載らない。
●5月19日…広島のG7サミットで来日中の首脳らが原爆資料館で記帳、芳名録(ほうめいろく)にメッセージを残した。これがマジで良い内容。カナダと英首相は長崎にも言及している。バイデン大統領は「!」付き。グッとくるものがあったので紹介。

岸田首相
歴史に残るG7サミットの機会に議長として各国首脳と共に『核兵器のない世界』をめざすためにここに集う

米国・バイデン大統領(核保有)
この資料館で語られる物語が、平和な未来を築くことへの私たち全員の義務を思い出させてくれますように。世界から核兵器を最終的に、そして、永久になくせる日に向けて、共に進んでいきましょう。信念を貫きましょう!

英国・スナク首相(核保有)
シェイクスピアは、「悲しみを言葉に出せ」と説いている。しかし、原爆の閃光に照らされ、言葉は通じない。広島と長崎の人々の恐怖と苦しみは、どんな言葉を用いても言い表すことができない。しかし、私たちが、心と魂を込めて言えることは、繰り返さないということだ。

フランス・マクロン大統領(核保有)
感情と共感の念をもって広島で犠牲となった方々を追悼する責務に貢献し、平和のために行動することだけが、私たちに課せられた使命です。

ドイツ・ショルツ首相
この場所は、想像を絶する苦しみを思い起こさせる。私たちは今日ここでパートナーたちとともに、この上なく強い決意で平和と自由を守っていくとの約束を新たにする。核の戦争は決して再び繰り返されてはならない。

カナダ・トルドー首相
多数の犠牲になった命、被爆者の声にならない悲嘆、広島と長崎の人々の計り知れない苦悩に、カナダは厳粛なる弔慰と敬意を表します。貴方の体験は我々の心に永遠に刻まれることでしょう。

イタリア・メローニ首相
本日、少し立ち止まり、祈りを捧げましょう。本日、闇が凌駕するものは何もないということを覚えておきましょう。本日、過去を思い起こして、希望に満ちた未来を共に描きましょう。

/プーチンが核の使用をちらつかせるなか、ヒロシマに集まったのはとても大きな意味があると思う。国際社会にインパクトを与えられるし、世界的な関心も高まる。首脳たちの言葉はどれも厳粛であり、被爆者への敬意と祈りもある。どうかこの言葉を行動として実現してほしい。そう切に願う。

/広島のG7サミットにゼレンスキーが来日、めっちゃ驚いた。滞在中、日本は絶対に彼の命を守ってあげないと。
●5月18日…ツイッターで紹介されたサイレント映画用の自動演奏装置の演奏が凄すぎ!ピアノは自動演奏だけど、打楽器や効果音をすべて人間が出していて、1人で10人分くらいの音が鳴っていた。リンク先のツイートにて。ビックリ!(Mさん紹介をありがとう!)
※投稿者Masayuki Tsudaさんの解説「1910年代から 1920年代にかけてのアメリカでは、サイレント映画の上映の際に、フォトプレイヤーというピアノや打楽器などを組み合わせた自動演奏装置で、音楽を再生したり効果音を鳴らしたりしていました。この装置を現代でも扱えるジョー・リナウドさんの演奏。

//市川猿之助、もういろいろショックすぎる…。
●5月17日…今夜放送されたNHK『クローズアップ現代 “誰も助けてくれなかった”/告白・ジャニーズと性加害』 、約30年も前からNHKがジャニーズの性被害問題を知りつつ報道しなかったとして、番組冒頭で桑子アナが「海外メディアの報道がきっかけで波紋が広がっている事を私達は重く受け止めています」と。そして独自取材を行い、ゴールデンの生放送で被害の声を包み隠さず報道しました。番組制作者、証言者、全員の覚悟を感じました。

被害者は「食事中にその当時の様子とかをちょっと思い出したことがあって、フラッシュバック的に食事を吐きそうになりました。私にとってはそれぐらいインパクトのある衝撃的な体験でした」と証言。苦しみは続いています。
ジャニーズが見せてくれる夢の世界と、彼らが身を置いていた凄絶な世界のギャップに言葉が出ません。事務所が本当に被害者の救済、心のケアをするつもりなら、調査を外部に委託=第三者委員会の設置が絶対に必要です。自浄能力が全くないのですから。
※番組の終盤、ジャーナリストの松谷創一郎氏が「報道がなかなかされなかったし、今回も民放も含めて、NHKもですが、かなり報道に対して抑制的なんですね。私はこのことが一番大きな問題ではないかと捉えています」「特に民放ですが、今も抑制的であるということは、ある種の“共犯関係”ではないかと考えています」とコメント。さらに「民放の人たち、テレビ朝日やフジテレビなんかは特にそうですけれども、逃げないでちゃんと扱っていただきたいと思います」と具体的に局名を名指ししました。テレ朝とフジ、ほんと頼みます。
※番組を見逃した方のために、NHKが以下のリンク先に番組の詳細を載せています(1週間)。状況が良い方向に進みますよう。
●5月16日…世界保健機関(WHO)が「ノンシュガー」「ゼロカロリー」「人工甘味料」は減量に役立たず糖尿病や心血管疾患の発症リスクを高めると報告、マジなのか…。アセスルファムK、アスパルテーム、サッカリン、スクラロース、ステビアなどの人工甘味料を対象とした283件の研究結果を分析したところ、「3カ月以内の短期的な実験」では体重やBMIを低減させる効果が示された一方で、「6〜18カ月の長期的な実験」では体重を減らす効果は示されず、最大30年におよぶ長期的な追跡研究によると、2型糖尿病の発症リスクが23%増加し、心血管疾患の発症リスクが32%増加する結果が出たとのこと。分析結果から「人工甘味料を体重管理のために使用することは推奨しません」と。
コーヒーだけでなくお茶さえ飲みすぎはダメージがあるというし、結局のところ「白湯」が最強なのかと、これからはなるべく白湯を飲むようにしよう。物足りないけど…。
●5月15日…『ウルトラセブン』の新作を、コンピューターCGのバーチャルヒューマン&実写で制作し、秋に公開するという。サブタイトルは『55年前の未来』、モロボシ隊員やアンヌ隊員が甦る。ここまでCGが進化するとそれもありかと。予告編を見てもあまり違和感はなかった。
●5月14日…大河『どうする家康(18)真・三方ヶ原合戦』、傑作回だった!武田信玄との決戦に敗れ、古参家臣の夏目広次が家康を逃がすため影武者となって散っていく。家康はこれまで何度も、夏目広次の下の名前を「広信」「信広」と言い間違えてきたので、「家康大丈夫?」と首を傾げることもあった。実は以前の名前が夏目吉信で、かつて家康が幼い頃、大きな失敗をして切腹するところを、家康の父親から「夏目吉信は今死んだ。これからは別名で尽くせ」と言われ、そして広次に改名していた。家康は、改名前の「吉信」が記憶の底にあったから、言い間違いにも「信(のぶ)」が入ってしまっていたのか。まさか18話まで使って伏線回収がくるとは!なんてうまい脚本なんだろう。
夏目広次役の甲本雅裕さんの演技に落涙したのは、朝ドラ『カムカムエヴリバディ』の金太さん(お父さん)に続き2度目。甲本さんの思いつめたときの瞳が刺さる。これもう、この先、甲本雅裕さんが画面に出るだけで涙腺スイッチが入りかねないぞ…。

  生き様、見事でござった

//ジャニーズ事務所の性加害問題、14日にジュリー社長が謝罪動画を発表し、これでようやく被害者が少しは救われるかと思ったら、「知らなかったでは決してすまされない話だと思っておりますが、知りませんでした」とジュリー氏。文春との裁判に負けて性加害が確定しているのに、姪の社長が知らないってあり得ない。っていうか、知らなかった方がもっと問題だ。まだ「知ってはいたけど叔父に逆らえなかった」と弁明する方がまし。 バレてからもこの対応って終わってる。
なんというか…日本は政治家も企業もトップが「知らなかった」と言って黙秘し続ければ沈静化するから、皆それをやるようになった感がある。以前はここまで酷くなく、責任者は潔く辞任していた。安倍さんの8年間で一気に悪化した。誰も責任を取らないから、次第に何が正常なのかも分からなくなり組織が腐っていく。もう、こういうことが通る国から変わっていかないと。
※「ジャニーズへのバッシングは韓流を押したい左翼が黒幕」ってネットの書き込みを見かけて目まいがした。この問題って右も左も関係ないやん…。
●5月13日…教育テレビの子ども向け番組『できるかな』で「ノッポさん」として20年間にわたり親しまれた俳優の高見のっぽさんが、心不全のため昨秋に他界されたことが今週公表されました。享年88。『できるかな』は、無言のノッポさんが身近な材料を使ってモノ作りの楽しさを教える工作番組。フェルトの帽子をかぶり、ジェスチャーだけで鮮やかに工作する姿が子どもたちの人気を集め、相棒の“ゴン太くん”とのコンビも話題となりました。ひと言もしゃべらないという設定でしたが、1990年3月の最終回で初めて口を開き、番組が終わることを伝えました。
プライベートではおしゃべりで「一生懸命やることが大切で、それを笑う人間は気にしなくていい」との信念を持たれていたとのこと。
本日(13日)25時15分からEテレ『高見のっぽさんをしのんで//できるかな』は、最終回含む4本「ロボット」「おいしゃさん」「新聞紙」「変身(最終回)」を追悼放送するとのことです!
●5月12日…本日、当サイトは開設24年になりました!来年で四半世紀。いや〜、年を取るはずです。読者の皆さんも昔から読まれている方は、軒並みいいお年になられているかと。お互い健康に気をつけて長生きしましょう。音楽を聴けるのも、映画を観られるのも、みたらし団子が食べられるのも、生きてこそです。
●5月11日…22時からBSプレミアムで再放送される『コズミックフロント 地動説〜謎を追い続け、近代科学を生んだ人々の物語』、お薦めの名作回です!「地動説」をテーマにした漫画「チ。〜地球の運動について」とコラボレーションし、真理を追究し地動説にたどり着いた科学者の姿に迫ります!英雄はコペルニクスとガリレイだけじゃない。

//石川県に続いて、千葉県でも大きな地震。こう連続すると、なんだか怖いですね。南海トラフを刺激しないよう…。
●5月10日…先日、共同通信がアップした俳優・渡辺謙さんのインタビュー、良かったです。
「核兵器を巡ってはこれまでもキューバ危機などがあったが、ロシアのウクライナ侵攻でそれを上回る危機感を持った。核戦争なんか起きないではなく、本当に核兵器のボタンが押されたらどうなるか、考え続けることが必要だ。同盟とか政治的なバランスの問題ではなく、この兵器そのものが地球規模でどういう災いをもたらすのか。イメージを全員で共有できたら手っ取り早いと思う。
 ハリウッド版ゴジラの映画の演出だが、核兵器の被害を避けるために市街地ではなく海上で爆発させようとする場面があった。アメリカで活動していて、核の影響力の恐ろしさを分かっていない、認識が薄いと感じる。だが、日本国内でも地域間ギャップは生まれている。太平洋戦争を描いた映画「硫黄島からの手紙」に出演した際、全国の高校生と交流した。広島、長崎を除くと8月6日、9日が何の日か分からない生徒もいた。
 原発事故を経験したのに自然エネルギーにシフトすることなく、ウクライナ侵攻でエネルギー事情が厳しいからと原発回帰にかじを切る。防衛費増額、食料自給率低下に関してもそう。検証して、ビジョンを描いて、前に進む。今の政治に著しく欠けている。国会中継を見ても官僚がつくった紙を読むだけで政治家の意思は伝わってこない。
 ビジョンを描いてもらわないと未来をイメージできないので否定も肯定もできない。自由にいろんな意見を活発に出し合いながら未来をみんなで語る。今はそういう空気とか雰囲気がどんどんなくなっている。それが一番問題かもしれない。」
●5月9日…映画&アメコミの傑作『Vフォー・ヴェンデッタ』 ファンとして、昨日の銀座の強盗団が、主人公V(ヴイ)のつけたガイ・フォークスの仮面を被っていたことに脱力。“V”は近未来、第三次世界大戦後にファシズム国家となった英国で独裁者や秘密警察と命がけで戦う男だ。映画の公開後、あのマスクは香港民主化運動など民衆の反抗運動のシンボルとなった。Vは強盗なんかしない。

ちなみにガイ・フォークスは実在の人物。1606年に英国王を狙った暗殺計画(議事堂爆破未遂)で死罪を宣告され、絞首刑台から飛び降り首を折って絶命。英語で「奴」を意味する「ガイ」は彼の名に由来。「タフ・ガイ」も同じ。銀座事件のすぐ前にチャールズ国王の戴冠式が英議事堂と同じウェストミンスター宮殿であり、映画で同宮殿に向かってガイ・フォークスの仮面をつけて向かうシーンがあるため、欧米なら陰謀説が爆誕していたかも。

  映画を見て即購入!

『Vフォー・ヴェンデッタ』の舞台となる未来の英国では、独裁者が街中に監視カメラを設置し、秘密警察が市民の会話を盗聴している。国営放送ではキャスターが「移民、異教徒、同性愛者、テロリスト、皆排除されねばならない!」と叫ぶ。
権力に戦いを挑む“V”について、監督はインタビューで“彼はテロリストか”と聞かれ「アメリカ建国の父ワシントンも英政府から見ればテロリスト、南ア政府からすればアパルトヘイトに抵抗するネルソン・マンデラもそう。テロ犯か自由の戦士かは、歴史だけが答えを出せる」。そして「国民自身がしっかりと政府を監視しないと、どんな世が到来するのか見て欲しい」とも。

原作コミックは1982年から数年間連載され、サッチャー保守政権への反発が込められている。ロンドンが第3次世界大戦の戦火を免れたのは、「労働党が政権を執ってイギリスから米軍のミサイルをすべて撤去させ、その結果この国は核の標的にならなかった」という裏設定があるからだ。

製作・脚本を手がけたのは『マトリックス』のウォシャウスキー姉妹(かつて兄弟だったが性転換)。米国のキリスト教右派は同性愛を毛嫌いし、同性婚に猛反対。登場人物の1人が、原作コミックにはないゲイという設定になっているのは抗議の声だろう。また、コーランの美しさを讃えるシーンも映画オリジナルで、イスラムを敵視する米国ネオコンへのメッセージに思える。繰り返される盗聴の描写は、911テロの“恐怖”を道具に使い、普段であれば可決される訳がない愛国者法を成立させて、市民のメールを覗き盗聴している当時のブッシュ政権へのレジスタンスだろう。
作品からメモった言葉を紹介。

「政治家は真実を隠すため嘘をつき、芸術家は真実を伝えるため嘘をつく」
「俺を殺せると思ったのか?この仮面の下には血も肉もない。理念だけさ。理念に銃は効かないぜ」

 

「この国ではしばしば警棒が言葉の代わりに使われるが、本来言葉には力がある。真実を明らかにすることも出来る。真実とは、この国に大きな間違いがあることだ。暴虐、不正、偏見、弾圧、それがこの国だ。かつては自由に考え反対も出来た。今は検閲や監視が横行し、服従が求められる。誰がこうしたのか。真の責任者を知りたければ…鏡を見るだけでいい」

原作にはこんなセリフも。
「今や、人々を幽閉する牢獄だった社会は廃墟と化した。ドアは開いている。そこから出て行く事も、その場でいがみ合い、新たな看守を待つ事も自由だ。全て彼ら(民衆)次第だ。そうあるべきなのだ。彼らを率いたりはしない。築き、創造する手助けはするが、人殺しの手伝いはしない。殺人者の時代は終わった。より良き新世界に殺人者の居場所はない」
どうか、自由で明るい未来を僕らが築けますように。
●5月8日…白昼堂々の銀座強盗団、捕まった犯人4人は16歳から19歳って、なんか底が抜けた感ある。もうオレオレ詐欺のように回りくどいことはしないということか。盗品(高級時計)はまだ見つかっていないので、既に指示役の悪党に渡ったのだろう(5/10追記。ほとんどの盗品を回収、よかった!)。黒幕の逮捕が必須。
中抜きから生まれた理不尽な格差社会にあって、大人たちが見せているのは、無責任な政治家、五輪汚職で発覚した数々の企業の不正、差別の放置。大人が見本を見せずに、どう子どもたちにモラルを育めと。

/10代の若い女性に数百万の借金をさせるホスト店を、なんで行政が法規制しないのかわからない。自己責任とか、そういう次元じゃないだろう。
●5月7日…8日から新型コロナは季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行、感染対策は今後個人の判断に。これまで無料だった医療費の窓口負担分は、検査や外来診療の費用などが自己負担に見直される。一方で、今後も流行を繰り返すことが予想されることから、無料のワクチン接種は今年度も継続される。3年余り続く国のコロナ対策は大きな節目を迎えた。

//統一教会、あれだけ問題を指摘されても、5月7日に何事もなく今年の合同結婚式を韓国で開催、日本から550名が参加し、トランプ前大統領は3日の教団系イベントで「すべての人が政府ではなく、神様から与えられた権利と自由、尊厳によって祝福されるべき存在だ」と、のんきにお祝いメッセージを贈っている。“政府ではなく”、それを元大統領が言うのか。
っていうか、岸田首相が合同結婚式と同じ日に訪韓したんだけど、これって過ったメッセージにならないか。教団的には「合同結婚式を暗に祝うために訪韓した」と利用できてしまう。現に首相は今年の合同結婚式について一言も問題視する発言をしてない。どうして5年ぶりの日本の首相訪韓&日韓首脳会談が、教団の最重要イベントと同じ日になったのか(ただの偶然と信じたい)。
自民の支持層も「統一教会はもうどうでもいい、左翼はいつまでやってんだ」と言い始めた。いや、これって左翼とか関係ないし!むしろ教団の歴史認識は日本の保守と真逆だし、右翼が食い物にされているんだけど、その自覚がないみたいで心配になる。
安倍さんは統一教会が原因であんなことになったのに、大親友を公言していたトランプも、自民のコアな支持層も、この問題が全然たいしたことないと思っているように見えて、なんかもう茫然。先月の統一地方選といい、教団はほぼノーダメージじゃないか…。
暴力という手段に出るテロリストに対し、「その方法は間違っている」と証明するためにも、政治が非暴力でカルト問題を解決しなければならない。それなのに、文科省の質問権行使など“やってる感”だけで放置するのなら、政治家が暴力の正当性を自ら実証することになる。なぜそれがわからないんだ。
※統一教会の本部は韓国にあるのだから、日韓首脳で岸田首相はこの問題を議題にあげるべき。日本人を騙してお金を巻き上げないよう、韓国当局に本部の資金の流れを厳重に監視してもらわないと。岸田さん、ほんとやる気を見せて。せっかく韓国へ行ってるのに。
●5月6日…兵庫県立美術館で開催中の映像体感型ゴッホ展『ゴッホ・アライブ』、360度の無数のスクリーンに映し出される巨大なゴッホ作品は圧巻でした!40分間のムービーを3回鑑賞。巨大映像だからこそ、ゴッホの筆の跡、絵の具の立体的な盛りあがりが手に取るようにわかり、絵筆を握っていたときのゴッホの感情がなだれ込んできます。めっちゃエキサイト。

…ただし!会場内は人、人、人、あまりに人が多いため、休日は午前中から入館規制。人の壁で絵の一部が見えないスクリーンがあり、完全な没入は困難。人混みの中の立ちっぱなしは体力もいります。
しか〜し!16時半を過ぎると人が減り始め、17時をまわるとかなり奥まで見渡せるように。
お勧めの鑑賞方法はこうです。
(1ラウンド目)最初の部屋で映像全体の流れを把握
(2ラウンド目)奥の部屋の中央付近で360度を駆使した演出を楽しむ
(3ラウンド目)一番奥にあるスクリーン前にはゴロ寝用のクッションが10個くらいあるので、なんとしてもあのクッションを確保して、床から見上げるようにゴッホワールドを満喫する。あの場所は、ゴッホと1対1になれます!
これらを可能にするためにも、朝イチの激混み空間ではなく、16時から閉館18時までの滞在をお勧めします!

 

 

 

最後の方の写真は閉館まぎわ。これくらいの人数なら、ゴッホ世界にどっぷり浸れます。
●5月5日…奇才クリストファー・ノーラン監督の新作『オッペンハイマー』の予告編に見入った。オッペンハイマー博士(1904-1967)は第二次大戦中に原子爆弾の完成を指導した“原爆の父”。ユダヤ系移民の子としてナチを倒す目的で原爆開発を急いだ。完成した原爆のあまりの破壊力に衝撃を受け、戦後は水爆製造に「反対」したことから公職を追放された。この苦悩する科学者をどう描くのか、めっちゃ注目しています。(米国では7月21日に公開。日本はいつ?)
●5月4日… テレビ業界で最も権威のある第60回ギャラクシー賞(2022年度)の入賞作品14本が発表された!463作品が選考対象となり、優秀賞&大賞は5月31日に決定される。審査は放送批評懇談会。
(入賞作品)※入賞だけでもすごいこと
・連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』日本放送協会
・BS1スペシャル『正義の行方〜飯塚事件 30 年後の迷宮〜』日本放送協会
・チャンネル4『人生の湯〜黄昏時のぬくもり〜』テレビ信州
・OTV報道スペシャル『水どぅ宝』 沖縄テレビ放送
・『ウムイつむぐ〜着物が語る“やんばるの戦”〜』 琉球放送
・報道1930『激震・旧統一教会と日本政治 問われる政治との距離感は』BS-TBS
・夜ドラ『あなたのブツが、ここに』日本放送協会
・『声は届くのか』 日本放送協会
・大河ドラマ『鎌倉殿の13人』日本放送協会
・『エルピス−希望、あるいは災い−』関西テレビ放送
・『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』新春3時間SP テレビ朝日
・日曜ドラマ『ブラッシュアップライフ』日本テレビ放送網
・『世界サブカルチャー史 欲望の系譜 シーズン3 日本 逆説の 60-90s』日本放送協会NHKエンタープライズ テレビマンユニオン
・映像'23『バッシング 陰謀論と情報戦』 毎日放送

大好きな『カムカムエヴリバディ』『鎌倉殿の13人』『ブラッシュアップライフ』『エルピス』『世界サブカルチャー史』『報道1930』が入っていて、思わず拍手。選考者はよく分かっている!
テレビ部門特別賞は既に『映像の世紀バタフライエフェクト』に決定している。

ちなみに2021年の優秀賞は3本。
大豆田とわ子と三人の元夫(関西テレビ放送/カズモ)
・ETV特集「“玉砕”の島を生きて テニアン島 日本人移民の記録」(日本放送協会)
・忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段(日本放送協会ほか)
大賞は東電福島原発のドキュメント『1Fリアル あの日、原発の傍らにいた人たち』(福島中央テレビ)
●5月3日…今夜23時50分NHK『映像の世紀バタフライエフェクト 大東亜共栄圏の3年8か月』再放送、必見です。アジアを解放するための戦争が、現実は欧米支配を上回る過酷な弾圧政策に。現代日本では「大東亜共栄圏」という言葉を知らない人も少なくありません。歴史の授業では習わなかった現実がここにあります。

アジア諸国の教科書の記述です。
マレーシア「日本の支配は英国よりずっと酷くマレー半島全体で10万人以上の華僑が殺害された」
ラオス「日本は植民地の住民をだますために大東亜共栄圏のスローガンを掲げて、それぞれの国に偽りの独立を与え、日本の目的や利益の為に傀儡(かいらい)政権をつくりあげた」
ビルマ(ミャンマー)「一般国民は憲兵隊の思うがままに逮捕、拷問され、さらに虐殺された」
フィリピン「日本軍はフィリピン人の心まで征服することは出来なかった。市民は抗日ゲリラに協力し食糧やお金を与えた」
インドネシア「日本の圧政はオランダを超える実に非人間的なものであった。資源と民族の労働力は、日本の戦争の為に搾り取られた」

アジア諸国には日本に向けた次の言葉があります「許そう、しかし決して忘れまい」。近年アジアから多数の旅行客が来日していますが、私たちが大東亜共栄圏の実態を知らないと二次加害に繋がります。「植民地に良いこともした」という考えは、中国の「チベットを発展させてやった」と本質は同じです。
番組ではフィリピン、インドネシア、シンガポールなどで日本軍が起こした多数の住民虐殺、現地女性を慰安婦にした事件などがスルーされるなど、かなりオブラートに包まれた内容でしたが、SNSでは「大東亜共栄圏の実態を初めて映像で見た!」という声が多く、放送した意味は大きいと思います。真の友好のために学べて良かったです。
 
※強く印象に残ったのは、1943年11月の「大東亜会議」の映像です。日本は共栄圏の団結を世界にアピールするため、中華民国、満州国、ビルマ、タイ、フィリピン、自由インド仮政府の代表を東京に集めました。チャンドラ・ボースや汪兆銘です。祝いの席であったのにフィリピンのホセ・ラウレル大統領が東条首相を前に、占領政策を批判しました。「私たちは各国の独立と領土を守り、他国の富を独占する意図なく、それぞれの個性に応じて共に繁栄することが必要です。日本のみ生存ではなく共存!大東亜の同胞が滅びることを日本は望んでいないと私は信じています」。この“日本のみ生存ではなく共存”、とても重い言葉です。

※同じく今夜、21時半からNHKにて、名古屋の入管施設で亡くなったスリランカ人のウィシュマさんの半生に迫った『事件の涙 姉、ウィシュマをたどって』が放送されます。祝日の21時台の放送であり、大きな反響を呼ぶでしょう。
●5月2日…更新中
●5月1日…東京で人手不足の吉野家が時給1500円(22時から朝。昼は1200円)を出しても募集がなく、GWは休業すると話題に。ブラック企業が「かわりの労働者はいくらでもいる」と低賃金で人間を使い捨ててきた時代が終わりに向かっているのか。ニュースでオーストラリアからの旅行者が「日本は何もかも安い!オーストラリアの食事1食分で、日本は3食も食べられる!」と大喜びしていた。

  時給1500円でも応募なく一時休業(西新宿)







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