●10月31日…なんとジョニー・デップが水俣病を世界に伝えた写真家ユージン・スミスを演じる映画「ミナマタ」が制作されるとのこと。スミスの生涯を描くというから、彼が戦場カメラマンで従軍したサイパン戦、硫黄島戦、沖縄戦も描かれるだろう。スミスは日本に住み込んで水俣病の患者らを取材、その悲惨さを訴え写真ジャーナリズムの歴史に大きな足跡を残した。水俣病患者の補償のサポートになるし、よくぞ制作を決定してくれたと思う。 | ||||||||||||
●10月30日…昨日の沖縄における選挙戦についての日記に大事な補足。デマが飛び交う選挙戦について、新聞社が選挙後に実態を調査した。結果、ツイッター上では誹謗中傷デマの9割が右派から左派に対するものだった。そしてプロフィール欄では日の丸アピール。右派はよく「左派はデマばかり」「朝日はマスゴミ」とブッ叩いているが、実際は真逆の結果に。左派だって誹謗デマを流すことがあるが、この右派「9割」というのは異常な数値。確信犯が組織的にやらなきゃ不可能。モラルが崩壊している。カルト右派の卑怯な行為は、自身がアイコンに使っている日の丸を侮辱していることに気がつかないのかな。まっとうな右派は「こんなことはやめろ」「逆にイメージダウンになる」と声をあげてほしい。 →転載『ファクトの重み実感 知事選のツイート分析報道 』(琉球新報) 県知事選で、琉球新報は選挙取材班の「ファクトチェック」と同時に、ツイッターに発信される内容を調べた。選挙の際にSNSで情報が大量に流れているのを漠然と感じていたが、今回の調査で、その投稿内容の傾向を知ることができた。 若い世代の情報入手先は新聞やテレビ、ヤフーニュースなどの大手ポータルサイトでもなく、SNSになっている。自分と考えの近い人たちのつぶやき、共有したニュースから情報を得ている現状で、知事選を巡り、どのような情報が飛び交うか探りたかった。 9月9日〜同29日に発信された投稿のうち、リツイート(再投稿)分も含め約20万件以上に目を通した。初回の分析では夜通しで半日以上かかった。 特定の候補者を批判、攻撃する内容が多いとは思っていたが、露骨な誹謗中傷を含めた攻撃、批判の内容がほとんどだったため驚いた。約9割は玉城デニー氏に対する内容だった。政策や沖縄の課題を議論するやりとりや互いの支持候補を褒める内容は少なかった。 人の悪口を大量に読むのは気が滅入ったし、単調で膨大な作業の途中、何度も眠気に襲われた。しかし過激な内容が目を覚まさせた。「玉城デニーは中国のスパイ」「裏に中国共産党がいる。沖縄が破壊される」などだ。 候補者本人の投稿のリツイート(再投稿)数が多い人も分析した。佐喜真淳氏のリツイートが多い上位を見ると、プロフィル欄に「日の丸」をあしらい、普段から「ネトウヨ」とみられる内容の投稿をしている人が目立った。(略)情勢分析もしたかったが、玉城氏への攻撃、批判がほとんどを占めたツイッターでは難しかった。 //今夜11時15分ごろ、NHKラジオ第一放送『ラジオ深夜便』に登場します!今年度3回目の「世界お墓偉人伝」は、これまでと趣向を変え、墓巡礼という旅で知り合った、世界各地の忘れ得ぬ人々について語りたいと思います。墓マイラーとなって31年、これまで様々な人と出会ってきました。旅人を狙う悪党もいますが、その何百、何千倍も善人がいることを、身をもって知りました。世界は優しい人でいっぱい。素晴らしい出会いが与えてくれる感動が、墓マイラーを何年も続ける大きなモチベーションのひとつになっています。今宵の放送、乞うご期待!(ラジオがなくてもNHKの“らじるらじる”で聴けます) ※ぐああ!いまNHKラジオから連絡があり、野球中継が伸びたので、僕の出演時間は23時50分すぎ、日付が変わるまでになりました!実質7分ほどですが、語れるだけ語ります! |
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●10月29日…これ、公共放送として大問題。21日にあった那覇市長選の翌朝、新基地反対派がダブルスコアで勝利したことを7時のニュースで伝えず完全無視。45分間、ただの1秒も報道しなかった。一方、自民候補が勝った昨日の新潟市長選を今朝は3番目に取り上げ甘利選対長のドヤ顔の勝利コメントまで2分間しっかり報道。さらに見出しには御丁寧に「自民系」とまで表示。沖縄を侮辱している。写メで怒りの証拠保全。 沖縄知事選でも那覇市長選でも、新基地建設反対派が圧勝したことを、官邸だけでなく、本土の人間全員がしっかり受け止めなくちゃならないのに、ニュースで報道しないと本土の人間は那覇市長選があったことすら気づけない。ますます沖縄と本土で温度差が生まれる。公平な報道を期待して受信料を払っているのにいい加減にしろと。
先月末の沖縄知事選では辺野古基地建設反対を訴えて玉城デニー氏が当選した。その日、沖縄には台風が来ていたにもかかわらず、前回の知事選より3万票も増えた。「もう黙っていられない」という県民の強い意思のあらわれだ。玉城氏は故翁長知事を上回る39万6632票を得た。これは沖縄県政史上、過去最多の投票数だ。基地反対の決定的なメッセージとなった。 玉城氏は勝利声明の中で「私は誰一人取り残さない政治を訴えてきました。佐喜真さんに投票された方々もそうですし、佐喜真さんに対しても、出来るなら一緒に沖縄をつくっていきましょう、と伝えたい」と訴えた。アンチ玉城の人々にもスクラムを呼びかけており、僕は深い感銘を覚えた。首相が反安倍勢力を「こんな人たち」とひとまとめにして嘲笑するのと真逆。先日は松島みどり元法相の「変な人たち」発言も出た。国政を司る人間には、反対意見にも耳を傾けられる度量の広さが必要。なぜ首相には玉城氏の言葉が言えないのかと…。
自民公明維新が支持した佐喜真候補に玉城氏が8万票の大差をつけたのは、玉城氏支持の僕も驚いた。てっきり僅差の大接戦になるかと。この投票差の背景には、自民支持者や公明支持者の一部が玉城氏に投票したことによる。 聞けば、めったに応援には入らない創価学会の原田稔会長が、数度にわたって沖縄入りするほど熱を入れていたという。それにもかかわらず、鉄壁の団結力を誇る学会員の3割〜4割が造反した背景には「沖縄創価学会有志の会」HPで冒頭に掲げられている次の言葉も大きいと思う。以下に登場する「伸一」とは池田大作名誉会長自身のことを指す。 「核も、基地もない平和で豊かな沖縄になってこそ本土復帰である。−それが、沖縄の人々の思いであり、また、伸一の願いでもあった。『本土復帰』という住民の悲願の現実を盾に、核兵器や基地を沖縄に背負わせるとするならば、かつて沖縄を本土決戦の“捨て石”にしたこと同様の裏切りを、政府は重ねることになる。」(池田大作 新・人間革命13巻p303) 池田氏は「人類史の悲劇がこの小さな島に集約された。ゆえに人類史の転換をこの島から起こすのだ」とも綴っている。佐喜真氏は日本会議のメンバーで、日本会議は創価学会初代会長・牧口常三郎氏を獄死させた国家神道を源流としている。池田氏の沖縄に関する思い、初代会長を治安維持法で死に追いやった佐喜真候補のバックボーン、これらを考えると、玉城氏に投票した学会員の気持ちが理解できる。 僕は以前から立憲民主・共産と創価学会員は共闘できるはずと願ってきた。だから今回、玉城候補が当選確実の速報が出たときに、玉城氏の後方で学会の三色旗がはためいていたことが本当に嬉しかった! 自民幹部の話(週刊朝日)「玉城氏の演説会に創価学会の三色旗を振る人まで出て、票が流れてしまった。とりわけ、これまで安倍首相に代わって厳しい姿勢を沖縄にとり続けていた菅官房長官が進次郎氏と一緒に入って演説したことが、失敗だった。辺野古のへの字も言わず、携帯電話の値下げの話などを延々と喋り、『帰れ』と怒号まで飛び交う始末だった」
今回の玉城氏圧勝の背景には他にも複数の要因がある。相手候補が「携帯料金4割値下げ」など、知事の職権では実現不可能なアピールを行なったオウンゴールもあったし、幸福の科学を主体としたネット右翼のデマやネガキャンに、一般の県民がうんざりしたというのもある。 「玉城デニーが知事になったら、沖縄は中国にのっとられます」
「玉城デニーが知事になったら、中国の工作員が沖縄を破壊します」
こんなレッテルを貼った怪文書が撒かれたり、同様のツイートが大規模に拡散され、沖縄の有権者を辟易させたと聞く。玉城氏が知事になったら中国軍が攻めてくると言ってた人達は、選挙後に安倍氏が訪中して「競争から協調へ」と握手しているこの現状に、後ろめたさを感じないのか。デマを流した責任をとって玉城氏に詫びるべきだ。沖縄知事選の最中、普段は日の丸と星条旗を掲げて「オスプレイ配備に賛成しよう!」と街宣車で巡っている幸福の科学のダミー団体「沖縄対策本部」が、同じナンバーの車を使って、中国の国旗・五星紅旗を掲げ「こちらは中国共産党です、沖縄は我々のものだと思ってます!」と大音量で流していた。また、「沖縄対策本部」のイベントで、ネット右翼の親玉の1人KAZUYA氏、我那覇真子氏、仲村俊子(幸福実現党副党首・神武桜子の祖母)が手をつなぐ光景も話題になった。 創価学会の方に知ってもらいたいのは、大川隆法氏は2010年に創価学会初代会長・牧口常三郎氏を降霊して“霊言”させ、幸福の科学の公式HPに、牧口氏の霊の言葉として「総本山の大石寺と決裂したあたりからは、私は正直に言って、『宗教としての創価学会というのは邪教だ』と考えております」と今現在もアップしていること。邪教と呼ばれて共同戦線を張ることはない。平和と福祉を掲げるなら、立憲民主・共産の方が思想的に近いはず。沖縄で実現した学会員とリベラル勢力の共闘が、全国に広がりますように。 「簡単には勝てない。それでも簡単には負けない」(翁長樹子/元知事夫人) ※今月上旬、米ニューヨークタイムズが「沖縄の米軍縮小に向けて」との見出しの社説を発表している。内容は「辺野古移設、妥協案探れ」というもの。玉城氏の当選を受け、社説は安倍首相と米軍司令官らは県民と共に「公正な解決策を探るべきだ」と訴え、「日米両政府は妥協策を探る時だ」と指摘。また、既に過重な負担を抱えていると感じる沖縄県民にとって、知事選は「米軍基地に対する住民投票」だと論じた。米主要紙が沖縄の基地問題で再考を促すのは極めて異例。 //今夜10時のNHK『クローズアップ現代+』、必見です。ネットのフェイク情報で差別感情を増幅され、カルト右翼化した人々の行き着いた先をNHKが取材。 |
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●10月27日…発売中の『音楽の友 11月号』に「世界音楽家巡礼記(20)」を寄稿。今号は“伝説のピアニスト・後編”として、20世紀を代表するピアニストたち、バックハウス、ケンプ、リヒテル、グルダの4人を紹介。「鍵盤の獅子王」バックハウスは僕が初めて名前を覚えたピアニストだ。高校時代に読んだ池田理代子さんの漫画『オルフェウスの窓』第5巻で、バックハウスはベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番『皇帝』を華麗に弾き、音楽表現に行き詰まった主人公(ピアニスト)の手を取り、こう励ました。「確かなことは、きっと君も僕も共に美しい音楽に満ちて生涯をおくれるということです」。この台詞に主人公は泣き、こちらも落涙…。バックハウスはショパンのエチュード全曲を世界で最初に録音した人物でもある。1969年、リサイタルの途中で心臓発作を起こして控室に運び込まれた彼は、医者の制止を拒否してコンサートを再開、シューベルトの即興曲を弾き終えて意識を失い、そのまま他界した。享年85歳。ピアノに殉じた壮絶な最期だった。ケンプは広島平和記念聖堂のオルガン除幕式で演奏を行い、録音盤の売り上げを被爆者のために全額寄付した。リヒテルは父親をスターリンによる粛清で銃殺され、母は外国に亡命、孤独の中でピアノと向き合い、世界最高のピアニストと讃えられるようになった。グルダは生前に「敬愛するモーツァルトの誕生日に死にたい」と公言、実際にモーツァルトの誕生日である1月27日に自宅で心臓発作により他界した。グルダの墓は太陽の光が地球に降り注ぐ様子をモニュメントにしており、実に感動的だ。 |
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●10月26日…海外で活躍するダルビッシュ有さんのツイートがどれも素晴らしく、速攻でフォロー。 ダルビッシュ有(Yu Darvish) 一人の命が助かったのだから、自分は本当に良かったなぁと思います。 自己責任なんて身の回りに溢れているわけで、あなたが文句をいう時もそれは無力さからくる自己責任でしょう。皆、無力さと常に対峙しながら生きるわけで。人類助け合って生きればいいと思います。 誰かがいかないと内情がわからないわけじゃないですか。そういう人たちがいるから無関係な市民が殺されるのを大分防いでいると思いますけど。 殺される可能性って日々誰にでもあるわけで。 彼に支払われたお金で人が殺されるとかより、彼らの存在でどのぐらい人が助かっているかに目を向けた方がいいですよ 別にテロ組織の資金源って身代金だけじゃないと思うし、だいたい身代金要求なんてほぼ成功してませんけど ジャーナリストがゼロになったら世界に情報も出ないんだから、殺戮が加速するに決まっているでしょう。ルワンダのジェノサイドなんかまさにそうでしょう。 危険な地域に行って拘束されたのなら自業自得だ!と言っている人たちにはルワンダで起きたことを勉強してみてください。誰も来ないとどうなるかということがよくわかります。映画だと「ルワンダの涙」が理解しやすいと思います。ただかなり過激な描写もあるので気をつけてください。 (以上、すべてダルビッシュ有さん) |
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●10月25日…解放されたジャーナリストを自己責任論でバッシングするのは世界で日本だけ。ほんと、いやになる。以下のツイート内容に同意。 平野啓一郎@hiranok 戦地の情報は不可欠で、誰かが取材すべきだが、命懸けの仕事なので、絶対に人に強いることは出来ない。それを進んでやるというジャーナリストがいる時に、どうして彼らの存在を尊ばないのか。 じこぼう@kinkuma0327 自ら危険地帯に乗り込んで情報を取ろうとして武装勢力に拘束されたジャーナリストを自己責任と責め立てるなら、もう誰もリスクを負ってまで報道しようなどと思わなくなるだろうね。結果として報道は、ネットで見つけた情報を適当に垂れ流す、netgeekのようなゴミばかりになるのかもしれませんね。 菅野完事務所@officeSugano 「行くなと言われている場所に行くジャーナリスト」どころか、「ここぐらい最低でも来るやろ」という現場に来ないで、他人の記事に文句ばっかりつけてるジャーナリストや新聞記者や学者を沢山知っているので、「行くなと言われている場所に行く」安田さんには尊敬の念しかない |
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●10月22日… 宮内庁が皇后さまの誕生日に合わせてHPにお言葉を公開。近年は憲法擁護の発言が続いている(2011年は憲法を作った米国関係者に御礼まで表明)。今年は1年を振り返り、西日本豪雨や北海道地震についてお見舞いの言葉などが綴られた後、一番最後に森友・加計問題を念頭においたような一文があった。 「(陛下退位後は)赤坂の広い庭のどこかによい土地を見つけ、マクワウリを作ってみたいと思っています。こちらの御所に移居してすぐ、陛下の御田(おた)の近くに1畳にも満たない広さの畠があり、そこにマクワウリが幾つかなっているのを見、大層懐かしく思いました。頂いてもよろしいか陛下に伺うと、大変に真面目なお顔で、これはいけない、神様に差し上げる物だからと仰せで、6月の大祓(おおはらい)の日に用いられることを教えて下さいました。大変な瓜田(かでん)に踏み入るところでした。それ以来、いつかあの懐かしいマクワウリを自分でも作ってみたいと思っていました。」 普通に読んでいれば気づかないと考えてか、宮内庁はこの文末に、“あえて”皇后陛下のお言葉に補足説明を入れている。次のような注釈だ。 「大変な瓜田に踏み入るところでした」の意味 →広く知られている言い習わしに「瓜田に履(くつ)を納(い)れず」(瓜畑で靴を履き直すと瓜を盗むのかと疑われるのですべきではないとの意から、疑念を招くような行為は避けるようにとの戒め)がある。 安倍氏は親友である加計学園・加計孝太郎氏に特別便宜を図ったのではないかと追及されると、二言目には「加計孝太郎さんが学園の理事という立場と考えると、誤解を招かないよう距離をとるべきだった。“李下に冠を整さず”(りかにかんむりをたださず)だ」と言っている。意味は李(り=すもも)の下で冠をかぶり直すために手を上げると、すももを盗ろうとしているような誤解を与えてしまう」というもの。 「瓜田に履を納れず」も「李下に冠を整さず」も、元は古代中国・晋の詩人・陸機(りくき 261-303)が記した同じ漢詩の一節だ。陸機は君主がとるべき正しい振る舞いについて、「人から疑いをかけられるような行いは慎むべきである」ということのたとえとして『君子行』にこう詠んだ。 『君子行』 君子防未然 君子は未然に防ぎ 不處嫌疑間 嫌疑の間に処らず 瓜田不納履 瓜田(かでん=うり畑)に履(くつ)を納(い)れず 李下不正冠 李下(りか=すももの下)に冠を正さず 最近、日本の右派ほど皇室を軽んじている者はいないんじゃないかと思うことが多い。菊の紋章を街宣車に掲げておきながら、まったく天皇・皇后両陛下のお言葉から真意を読み解こうとしない。今上天皇がテレビを通して「退位制度の“恒久法”を作ってほしい」と異例の声明を出し、国民に“直接”訴えたにもかかわらず、安倍政権はその想いを完全に無視し、一代限りの“限定法”で押し切った(百田尚樹氏に至っては声明を「見ていない」とさえ公言)。右派は天皇陛下のお言葉にまったく耳を貸さず、何ひとつ行動しなかった。少なくとも僕はこの件で安倍政権に抗議する右翼街宣を見たことがないし、新聞の意見広告も一度も見てない。 皇室は政治的発言を禁じられており、その制約の中で、ギリギリの表現で自分の想いを国民に示されている。「満州事変での日本軍の過ち」などに触れることで、あの戦争を美化せぬよう歴史修正主義に警鐘を鳴らされている。官邸が北朝鮮ミサイルの避難訓練を国民にさせていた時期にあえて渡来人の神社に歴代天皇で初めて公式に参拝され、沖縄では離島にまで訪問されている。 今回、皇后さまが声明の最後にあえて「瓜田に履を納れず」を引き合いに出されたのは、安倍氏が壊れたレコードのように答弁で繰り返している「李下に冠を整さず」にかけ、政治・行政全体への危惧とされているのは明白。安倍首相だけでなく、「ワイロを受け取ったと誤解されたのは心外」の自民甘利氏、「セクハラと受け止められたのは心外」の財務事務次官、「忖度はしてないがそう見えたなら心外」の理財局長、政治家も官僚も「瓜田に履を納(い)れず、李下に冠を整さず」の事案だらけだ。この悪しき風潮を変えるべく、国民がしっかりと声をあげていこう。 |
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●10月21日…ラフマニノフのほぼ全曲を聴き終えた。こんなこと、ネット社会になる2000年以前は考えられなかった。どれほど大金をかけてレコードを集めようが、そもそもレコード化されていない作品が山ほどあるし、毎日ラジオ番組をエアチェックしても一生に一度出会えるかどうか分からない、そんな楽曲だらけ。ところがYouTubeだと、どんなに超どマイナーな楽曲でも、ロシア語やフランス語、ドイツ語で検索すれば出てくる。世界の有志がアップしてくれている。その意味でいまこの時代に生きていることを心底から嬉しく思う。 〔ラフマニノフのおすすめマイナー曲〕 ・『聖金口イオアン聖体礼儀』第12曲「爾(なんじ)を崇め歌い」(3分) ロシア革命後、ソ連共産党政府は無神論を掲げ宗教音楽の演奏を禁じたが、この曲はあまりに美しいために「静かなメロディー」というタイトルでハミングのみで歌われた。その原曲。地の底から湧き上がってる歌声に鳥肌。 ・18歳のときに作曲した、最初の大規模な管弦楽曲『ロスティスラフ公』(17分)。 戦死したロスティスラフ公の魂の嘆きが壮大な映画音楽のように紡がれる。 〔有名曲を最高の名演で聴く〕 ・ルビンシュタインがピアノを弾いた『パガニーニの主題による狂詩曲 第18変奏』 (3分) 1980年のアメリカ映画、SFラヴストーリーの傑作『ある日どこかで』(クリストファー・リーヴ主演)で「第18変奏」が劇中に何度も使用され、観客に強烈な印象を残した。僕にはこれが最初のラフマニノフ体験だった。30年近く前に観た映画なのに、この「第18変奏」を聴くと、劇中に登場した女性の肖像画の瞳が記憶の底から甦ってくる。『ある日どこかで』は初公開時に批評家から不評で公開打ち切りになったが、後にクチコミで人気が出始め、今や「カルト古典」映画として熱烈なファンが世界中にいる。 〔オペラの演出がヤバイ〕 ・『フランチェスカ・ダ・リミニ』(81分) 『フランチェスカ・ダ・リミニ』はダンテの『神曲 地獄篇』をチャイコフスキーが台本にしたものを、ラフマニノフがオペラ化した。古代ギリシャの大詩人ヴァージルの亡霊に地獄を案内されるダンテが、寂しげに抱き合う男女、フランチェスカとパオロの骸骨と出会う。2人は不義を犯し、嫉妬に狂ったフランチェスカの夫ジョバンニ(パオロの兄)に殺され、地獄で幸福だった昔を思い出していた…。骸骨になった2人が切ない(このシーン)。 |
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●10月20日…OVAジョジョのDIOを担当されていた声優さん、田中信夫さんが17日に他界。享年83。テレビシリーズのジョジョアニメが始まるまで、脳内再生されるDIOの声は田中さんだった。ウィキで知ったんだけど、田中さんって我がBESTアニメ『劇場版イデオン』のナレーションもやってたんだね。DIOとイデオン、世界観がまったく異なるので繋がらなかった。まさかDIOの人だったとは。そういえば、イデオンの主人公コスモの塩屋さんはアニメでツェペリさん役。ジョジョとイデオンに共通点があって俺得。 /ジョジョ5部アニメのクオリティが高く、ファンとして本当に嬉しい。第3話の「24時間ライターの火を消してはいけない」というエピソードはアニメ向きと思った。消えかかった炎のゆらぎは、絵が動くアニメの方が漫画よりも緊張感が増した。漫画には絵の隅々までどっぷり味わえる漫画の良さがあるけど、視覚&聴覚で同時に体験するアニメのジョジョワールドは、ものすごい没入感がある。30分間の濃いこと、濃いこと!あと、主人公以外のキャラが喋っているときに、主人公の心の声を被せてくる演出が楽しい。 アニメ版のポルポの声は「北斗の拳のハート様っぽい、高めのゆっくりした声」と予想していたら、めっちゃ美声で意外。そしてこれはこれで新しいポルポ像としてアリ。彼はパッショーネの幹部かつキレキレのインテリ。獄中にいて辛いのは「システィーナ礼拝堂のミケランジェロの天井画が見られない」ことだし。美声もあってる。 承太郎の服は第5部が一番カッコいいと思う!だが未商品化 /オッサンあるあるをひとつ。今までのアニメ放送で、一番時計をチラチラ見たのは、テレビ版エヴァンゲリオンの最終回。大量の伏線が張られていたのに、まったく風呂敷をたたまないまま15分、20分とすぎ、最後は時計しか見てなかった記憶が…。 |
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●10月19日…「覚えるのに1分、極めるのは一生」、それがオセロ。将棋界では16歳の藤井聡太棋士が注目を集めているけど、先日、チェコの首都プラハで開催された『世界オセロ大会』で、日本人の福地啓介君が36年ぶりの最年少記録更新となる11歳で世界の頂点に輝いた。小学5年生。決勝の相手はタイの選手。3局勝負を1勝1引き分けで迎えた3局目を34対30で押し切った。オセロでは四隅を抑えるのが鉄則とされているけど、福地君の戦い方を見ていると、「わざと隅っこを敵にとらせて、その罠を使って数手後に大逆転」していた。11歳にして、肉を切らして骨を断つ決断が出来るとは恐るべし。ちなみに女性部門でも日本の菅原美紗さんが2連覇を果たし団体戦でも優勝、日本は男性・女性・団体全部門制覇の完全優勝とのこと。「オセロ」の名は日本企業の登録商標だけど、起源は1883年にイギリスで考案されたリバーシ。全部門制覇ってすごいな。 | ||||||||||||
●10月18日…10年前から毎晩録画していた報ステだけど、古舘氏を切り、テレ朝の良心・小川アナまで切ったうえ、金曜のコメンテーターが安倍応援団・野村修也弁護士(野村氏は所属する東京弁護士会から基本的人権の侵害等を認定され今夏懲戒処分を下されている)になり、今月から録画をやめてNEWS23を毎日録画するようになった。だけど、今日のトップニュースは片山さつき大臣の汚職疑惑。他にも今週は社会問題を扱ったりしている。報道番組に戻そうとしているなら嬉しい。 久々の文春砲。片山大臣は名誉棄損で訴えるという。当然、文春側はそれを覚悟の上での記事化、第2、第3のネタを用意していなければ現職大臣に喧嘩は売れない。どうなるか。 /保守派同士のしっぽ切りや手のひら返しは、森友・籠池理事へのバッシングで広く知られるようになった。籠池夫人が出した手記も、その当たりが詳しく書かれていて、本当ならすごい破壊力があると思う。リテラ入魂→「籠池夫人が安倍首相夫妻、稲田朋美、小川榮太郎らの嘘と手のひら返しを大暴露!青山繁晴が籠池夫妻に送った失笑メールも公開」 /『自動車が存在しない世界の町10選』を見て旅情をそそられる。トップに出てるミシガン州のマキノー島って、傑作SF映画『ある日どこかで』のロケ地になった島だよなぁ。 |
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●10月17日…松本人志氏に対する反論ツイートを思わず保存。 松本人志@matsu_bouzu 自殺する子供をひとりでも減らすため【死んだら負け】をオレは言い続けるよ。。。 ドリー@0106syuntaro 自殺する子供を本当に減らしたいのなら「死んだら負け」と言うよりも「いじめたら負け」「人を苦しめたやつは負け」「パワハラする奴は負け」と声を大にして言おうよ。それを言うのが大人だろう。なんで常に被害者に努力を強いて加害者はお咎めなしなん?おかしいやん。 FFMatudo@FFMatudo 死んだら負けという言葉は誰も救わない。自殺を選ぶ人は、もう負けちゃったと思うから自殺を選ぶのだ。負けるわけにはいかないと思っていたら、自殺などえらばない。貴方の論理は強者の論理だ。人間なんて弱いんだ。負けてばっかりかもしれない。苦しさを聞くよ、力になるよという他者が必要なんだ。 /以前、リテラが記事にしていた松本人志氏とマツコ・デラックスさんの意見の比較を思い出した。 |
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●10月16日…カナダがウルグアイに続いて大麻(マリファナ)を完全自由化、医療目的だけじゃなく娯楽目的もOKにするという。そして犯罪組織の資金源を断つと。もちろん先進国で初めて。リンク先によると、依存性が強い順番は、ニコチン>ヘロイン>コカイン>アルコール>カフェイン>大麻、つまりニコチンが最強。大麻はアルコールと違って暴力的にならないとか。アメリカでもカリフォルニア州、コロラド州、ワシントン州など7州で既に合法化。とはいえ、麻薬依存の入口になり得るのは心配。数年後にカナダがどうなているのか注視。 //ジュリー、観客が少ないからコンサート中止ってそれはアカン。7千枚もチケット売れてるのに。7千人って少ないのか?護憲ソングを歌ったり、会場ロビーで反原発の署名をするなど気骨があるだけに、このあり得ない中止理由が残念。たとえ1人でもファンがいたら、その人のために心から歌うのがプロじゃないのか。 |
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●10月15日…サウジアラビアにも民主化が必要だわ。白昼堂々と反体制ジャーナリストが領事館で殺害されるとは。国際社会はサウジ王朝に甘い。このアップルウォッチの話が本当なら背筋が凍るな。米国はサウジに約12兆円の武器輸出をしているとのこと。 | ||||||||||||
●10月14日…『西郷どん』、北越戦争のガトリング砲が出たから、長岡藩・河井継之助が登場して胸熱な台詞を喋るかと期待したけど武器が出ただけ…。そして、北越戦争の後は、会津戦争も、箱館戦争も、全部「ナレーションのみ」で終了!テレビの前で「おいおいおい!」と思わず叫んだ。幕末・維新を描いた大河ドラマに五稜郭が出てこない!?ぐああ…これまで西郷がその場にいなくても、寺田屋事件、近江屋事件のような歴史上の事件は、短時間でも描いてくれてたじゃん。池田屋事件だって(10秒だけど)とにかく新選組は出た。正月から10カ月かけて倒幕運動してきたわけで、幕府軍の最後ってめっちゃ重要シーンと思うんだけど…カットしたらアカンやろ…残念。ただ、ドラマ全体としては期待以上に良く、最終章の明治編はもちろん全部観る。 ※大河、僕は18時からのBSを観てるんですが、20時からの放送では、西郷の弟が戦死した後の一番良いシーンで、プロ野球ノーヒットノーランの速報テロップが長く入ったとのこと。幕末に没入している視聴者を現実に連れ戻すNHK。災害情報なら緊急性があって分かるけど、野球速報なんて放送後でええやん?なんで放送終了まで待てないかな。 //朝ドラ『まんぷく』で拘留された立花さんが心配。どうやったら無実を証明できるのか。憲兵の拷問は容赦なし。真面目で何でも一生懸命な立花さんを演じている長谷川博己さんは、再来年の大河『麒麟がくる』で主人公の明智光秀を演じる。配役、ベストすぎる!間違いなく、どハマリするだろう。 |
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●10月13日…安倍政権が来年の消費増税の断行を明言。経済学の常識では、景気回復には内需の拡大が不可欠なのに、賃金の上昇を上回る勢いで増税して、これでどうやって内需を拡大するつもりなのか。やってることは、ず〜っと増税だけして首相近辺のお友だちにお金を配り、少子化対策は申し訳程度、手っ取り早く移民を入れる方向に猛進。これまでの日本とまるで違う国にしようとしているのに、ネット世論は中韓叩きさえしていれば保守扱いってヘンだろう。労働分配率を上げ、経営者サイドと大株主に富が集中するのではなく、従業員全員の給与を底上げする方向に持っていかないと、国民が実感できる好景気はもう来ない。 //16歳のアイドル少女がタレント事務所のパワハラで自殺した件。大人がお金のために、子どもを死ぬまで追い込むなど言語道断。記事には「早朝から深夜まで拘束されるなどの過重労働。十分に休みも与えられず、脱退を申し出るとスタッフから暴力的なメッセージを受ける」。これは氷山の一角で、馬車馬の如く扱われて同様に苦しんでいる子どもは他にもいるだろう。夢につけ込む芸能界のダークサイドは、これまでも度々話題になってきたけど、16歳が死を選ぶとは、行き着くとこまで来た印象。再発防止のため業界が動き出してほしいが、今のところノーアクション。彼女の死をもっと深刻に受け止める国民の声が必要。 |
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●10月12日…伝説のバレエ・ダンサー、ニジンスキーを描いたハーバート・ロス監督の1980年の映画『ニジンスキー』(主演アラン・ベイツ)。めっちゃ観たいのに国内ではDVD化されてないっぽく、日本語字幕のない海外盤があるのみ…。彼を取り巻く濃厚な人間ドラマは、日本語字幕が必須。YouTubeの予告編を観て「ディアギレフもおるやんけ!観てぇえええ!」と部屋をのたうちまわってる。 1980年といえば13歳、まだニジンスキーのニの字も知らず、名前を聞いたところで「ニンジン好き?何それ」だったろう。読者の方に映画関係者がおられましたら、版権買い取って国内盤を出して下され(懇願)。チャップリン「ニジンスキーが舞台に出た途端に私は大変な興奮を覚えた。生涯に出会った数少ない天才の1人だ。素晴らしく魅惑的な踊り手だった。その動きは詩のようで、ジャンプは空想の国への旅立ちだった」。 ※わが本命は“天才を見つける天才”、興行師ディアギレフ。彼ほど面白い人生を生きた人はそういない。作曲家を目指しながら師匠リムスキー・コルサコフに「音楽の才能がなさ過ぎる」と宣告され断念、「芸術家になれないなら、芸術家を応援しよう」と興行主に転身。バレエ団を結成し、舞台美術・衣装を若きピカソ、マティス、ユトリロらに、音楽をストラビンスキー、サティらに、台本を詩人コクトーらに依頼、才能を引き出した。ハリウッドはこのディアギレフを主役に映画化を!その暁にはアカデミー賞史上最多部門受賞間違いなし。バズ・ラーマン監督とか得意そうなんだけどな。 ※同じ1980年にソ連映画『ニジンスキー』が制作されており、ネットのレビューは混乱気味。 |
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●10月11日…カチコチになったアイスバーの「パルム」をかじった瞬間、前歯の根元がメリッといって、前歯(差し歯)が抜けた!ぐえー、マジッすか(汗)。鏡を見ると“レレレのおじさん”みたいに。最近、学生時代〜20代半ばに入れた差し歯や被せものが軒並み寿命になり、どんどん外れてる。ほんと、なぜもっと歯磨きしないのかと、タイムマシンで若い頃の自分を小一時間説教してやりたい! | ||||||||||||
●10月10日…クラシック音楽は、ただでさえ良い曲が優れた指揮者と楽団の手でさらに魅力が増す。ラフマニノフの『交響曲第2番』の第3楽章はあふれるロマンチシズムで古今のクラシック・ファンを骨抜きにし、昇天させてきた。YouTubeのおかげでいろんな演奏を比較でき、好みの決定版を探していたところ、1985年にアンドレ・プレヴィンが英国ロイヤル・フィルを指揮したものと出会った。これよ、これ!求めていたのはこの究極の陶酔感!プレヴィン指揮は1973年版が有名だけど、録音状態の素晴らしさから、この85年版が僕にとってベスト盤に。この第3楽章は17分だけど、まるで2時間の映画を1本観たような感覚になる。太陽の光に輝く野山や美しい自然の風景が勝手に脳内再生される。時には日没時の荘厳な夕陽だったり。オラもう、たまらんとです。 //これまで140回も打ち上げに成功してきた有人ロケット「ソユーズ」が初めて打ち上げに失敗。大気圏外で2段目に点火せず。こっちはシャトルの事故が念頭にあるので、搭乗員の2人は絶望的かと心配したら、無事に脱出し無傷とのこと!本当に良かった。打ち上げ2分後の大事故でも帰還できたことに感動した。すごいなソユーズは。 |
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●10月9日…ロシア出身の作曲家ラフマニノフ(1873-1943)の若い時代の作品を聴いている。彼が20歳のときに書いたピアノ・デュオ曲『2台のピアノのための組曲第1番“幻想的絵画”』(22分)にどハマリ。4つの楽章にはインスピレーションを受けた詩がエピグラフ(題句)として添えられている。特に旋律が素晴らしいのは第1楽章「舟歌」。詩を書いたレールモントフは1841年に26歳の若さで“決闘死”している。 〜ミハイル・レールモントフ「舟歌」〜 おお、涼しいゆうべの波が、ゴンドラのオールを静かに打つ ―あの歌がまた! またギターで鳴る! ―遠くでいまは、憂鬱そしてまた幸せに、 聞こえるのは古い舟歌の響きか、ゴンドラは水面を滑り、 時も愛とともに飛び去る、水はふたたび穏やかになり、情熱はもはや高まらない /ラフマニノフが18歳のときに作曲した作品番号1『悲しみの三重奏曲』(15分)もいい。18歳とは思えないブラームス的な枯淡な響き。秋の夜長にピッタリすぎる。 //新しい朝ドラ『まんぷく』を穏やかな気持ちで見ている。主人公の福ちゃんは楽天家で、誰も攻撃しない。たぶん『半分、青い。』の後半が見ててしんどかったのは、主人公の鈴愛がプリプリ・イライラとしょっちゅう怒っていたからかと…。当初、漫画家として成功する物語と思っていたので、“挫折する主人公”を描いた朝ドラは斬新だった。周囲の人間は魅力に富み、心の友・律、鈴愛の両親、祖父母、律の両親、まーくん、秋風先生、ボクテ、祐子、みんな好印象だった。だから、鈴愛が周囲の人に当たり散らす場面は本当にきつかった(特に秋風塾)。あんなに優しい秋風先生を、鈴愛は主人公の台詞とは思えない酷い言葉で罵った。ついていけんと思った。そして…最終回の直前に東日本大震災を入れて主人公の親友が死んでしまう展開は、物語的に絶対必要だったのか、ずっと引っ掛かってる。最終週のドタバタの中で入れる話だったのか…。どうしても唐突感がぬぐえず、置いてけぼりにされたままドラマが終わってしまった。 『まんぷく』はまだ始まって2週目だけど、もう牧善之助と馬の蘭丸を主役にしたスピンオフを見たいと思ってる。福ちゃんだけでなく、彼も応援したい。ホテルで缶詰をくれる人もファイト! |
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●10月8日…インスタグラムのフォロワーは日本の人口に匹敵する1億人以上、グラミー賞に10回輝き(年間最優秀アルバム賞を史上最年少19歳で受賞)、世界的人気を誇る米シンガーソングライター、テイラー・スウィフト(28)。彼女は保守派の白人が好むカントリーミュージック出身ゆえに、これまで政治的発言を避けてきた。っていうか、一度もコメントしなかった。そんな彼女をトランプ支持層の保守派は「白人の女神」と讃え、白人至上主義のアイコンに使う者もいた。一方、反トランプ派は“政治に無関心”と彼女を批判した。 そのテイラーが来月行われる米中間選挙を前に、インスタグラムで地元テネシー州の民主党候補への支持を表明、ファンに投票に行くよう呼び掛け、アメリカは大騒ぎになっている。 「今まで私は政治的な意見を公の場で口にすることをためらっていましたが、(トランプ就任後)この2年間、私の人生でも、世界でも、色々なことがあって今は意識が大きく変わりました」 「私はLGBTQ(性的少数者)の権利のために戦うことの大義を信じ、性的指向や性別によるいかなる差別も間違っていると信じています。今もアメリカには、有色人種を対象にした恐ろしく不快な制度的人種差別が蔓延してします。肌の色や性別、誰を愛するかにかかわらず、すべてのアメリカ市民の尊厳のために闘おうとしない人には、投票できません」 「議会でのテネシー州共和党候補者の投票記録を見て恐ろしくなりました。男女同一賃金に向けた案に反対し、DVやストーカーから女性を守ろうとする法律の改正にも反対しました。私は民主党候補に投票します」 「皆さん、どうか、どうか、自分の州の候補者について知識を身につけて、あなたの価値観に一番近い人に投票して下さい。すべての問題で100%同意できる候補や政党は見つからないでしょう。それでも、投票しないといけませんよね。幸せな投票を!」 2016グラミー賞授賞式のテイラー アメリカの世論調査では、30歳未満で「必ず投票に行く」と答えた人は約25%しかいない。今回、テイラーが投票の大切さを書き込んだ後、投票に必要な有権者登録が5万人以上も増えたという。 よくぞ勇気を出して現政権と異なる政治的立場を表明し、選挙の投票を呼びかけてくれた。日本も、若い世代に人気のあるタレントや作家、ミュージシャンが、投票の重要性を訴えてほしい! /これまでトランプは自分への批判者を口汚く罵って全否定してきたけど、トランプ自身がファンであるテイラー・スウィフトに対しては「テイラーの音楽が25%くらい好きじゃなくなったよ」と控えめな反論。100か0のトランプが25%という数字を言って驚いたし、この言いまわしは攻撃的じゃなく良い。いつもこういう言い方をすればいいのに。 /きむらとも@kimuratomo氏のツイートに共感。 →表現者たる芸能人が、差別的政策を続ける為政者に対して「政治的発言をしない」ことの方が、政権批判をすることよりも「リスク」となってしまう国と、TVから干されぬように差別主義者だらけの政権を批判せぬよう控える芸能人で朝から晩までTV番組が埋め尽くされる国と、いったいどちらが「健全」か。 |
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●10月7日…イギリスを中心に活躍する正体不明の覆面芸術家バンクシー(Banksy)。神出鬼没で、いろんな場所に現れては、壁に反資本主義・反権力をベースにした政治色の強い絵を描き、自らの作品を大英博物館やメトロポリタン美術館に無許可で展示したり、イスラエルが建設したパレスチナとの巨大な分離壁に抗議するため、壁の前に「世界一眺めの悪いホテル」(窓の外は壁しか見えない)を開業するなど、「芸術テロリスト」の異名を持つ。作品は基本的にストリートの壁に描かれるため、ただの落書きと思われて清掃業者に消されることも多い。
バンクシーはかねてからオークションに否定的。「ストリートアートは最初の場所で販売用に描かれてない限り、誰も売り買いしないように忠告したい」。ところがバンクシーの「風船と少女」が、一昨日ロンドン・サザビーズのオークションにかけられ、約1億5千万円で落札。その瞬間に、会場に潜んでいたバンクシーの同志が、あらかじめ額縁に仕掛けていたシュレッダーを起動、絵の半分が“裁断”され、美術史上に残る大事件となった。バンクシー、かっこええなぁ。
//3年前、ディズニーランドを皮肉って、カボチャの馬車が横転して事故死したシンデレラの亡骸をパパラッチが撮影するオブジェなど展示した英国の“憂うつの国”「ディズマランド」が話題に。ここにもバンクシーは参加している。(公式動画) |
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●10月6日…ジョジョ5部アニメ第一話、最高だった!脇役の“涙目のルカ”までキャラが立ちまくり。やっぱ声が入るとさらに存在感が増すね。スコップが武器というのもインパクト大。そして、ブチャラティ。登場シーンの彼はギャングそのもの、言動がキレキレ。初見の人の今後の反応が楽しみ! //愛知県の日本モンキーパークに、「ヒト」と書かれた檻があり、その説明板にはこう記されているという。 「しばしば、いさかいをおこし、仲間同士で殺し合いをすることも珍しくない。」 「優れた知能をもち、大きな可能性をひめているが、失敗したときにまわりに与える影響も大きい。それを忘れると地球上でもっとも危険な動物となる。」 この文章を考えた人、すごいな。ほんとその通り。 //「ヘイトに加担しない」としたエプソン社が、ヘイトデマをばらまいてきた右派サイト最大手『保守速報』から広告を引きあげ、それをきっかけに全社が広告撤退したのが6月。広告収入を断たれた保守速報は、先日、旭日旗をあしらった“しおり”の通販を開始。これに対して、ユーモアで対抗した人が“保守商法”とするしおりを制作。図柄をよく見ると、光線の中に矢印があり、赤い光線は外側へ、青い光線は内側に向かい、後者には“千円札”野口英世の図柄が。センスあるなぁ |
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●10月5日…録り溜めたドラマ版『この世界の片隅に』を見て絶句。原作漫画のクライマックスが改悪、敗戦時に主人公すずが侵略戦争の本質を悟るシーンが丸ごとカット!そこ一番大事なとこやん(涙)。本作は戦時下の庶民の生活を描くことが主眼だから、加害国の視点が弱くても作品としては理解できる…だがしかし!原作の敗戦直後の台詞「この国から正義が飛び去ってゆく」が消え、主人公が韓国の太極旗を見ながら「(日本が)暴力で従えとったという事か。じゃけえ暴力に屈するという事かね。それがこの国の正体かね。うちも知らんまま死にたかった」と畑に突っ伏して号泣する場面もまさかのカット! このドラマ版は追加されたオリジナルの現代パートが賛否を集めているけど、それは大きな問題じゃない。原作殺しの改変ではないから。でも敗戦時の「それがこの国の正体かね」をカットすれば別の作品になってしまう。直前シーンの「最後の一人まで戦うべき」「降伏は納得できぬ」という右翼将校のような台詞が強調され、結果、ドラマとして徹頭徹尾“被害者目線”に…。 時代考証をしっかり行い、とても丁寧に映像化してきたドラマなのに、最後の最後でどうしてこうなった。先の戦争をドラマで批判するのはタブーになってしまったのか、忖度なのか。残念でならない。 //ついに今夜ジョジョ第5部アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』の放送開始!深夜枠で関東(TOKYO MX)、全国(BS11)、関西(毎日放送)の順でオンエア! |
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●10月2日…新潮45問題、靖国宮司の天皇侮辱発言、大阪市長のクレイジー外交(慰安婦像で姉妹都市解消)、幸福の科学信者の台湾慰安婦像キック事件、麻生留任への森友問題自殺遺族の怒り、沖縄知事選での創価学会員の反旗、ネトウヨ落語家・桂春蝶のDV、様々な出来事が短期間に起きて目まいがする。日記に書こうとしても追いつかない。 //また週末に台風が来るのか。しかも超大型。どうなっとる! //第三次安倍内閣、女性議員はたったの1人!第一次は3人、第二次は2人、どんどん減っている。欧州の内閣は半分が女性という国もあるのに…。どれだけ前時代的なんだ。 |
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●9月30日…うおおおおお!!午後9時33分、NHKに沖縄知事選、玉城デニーさんの当確が出た!!沖縄に幸あれ!!!最高じゃああああ!!! | ||||||||||||
●9月28日…またしても強力な台風が接近。大きな被害があった前回に匹敵、もしくはそれ以上とのこと、最大限の警戒を。 | ||||||||||||
●9月27日…東京・国立新美術館で開催中の『荒木飛呂彦原画展』、最高でしたッ!平日朝イチでもチケットは丸1日ソールドアウト、さすがのジョジョ人気。 2012年の仙台&森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ)は初のジョジョ展ということもあり、初めて見るカラー原画の美しさに驚嘆。印刷物とは比較にならぬ発色にガン見、単行本カラー表紙のオリジナルがズラリと展示され圧巻だった。AR技術で自分のスタンドを出せたり、iPadで杜王町を探索できたのも楽しかった。 2016年の仙台ジョジョ展は、ジョジョアニメ第4部の盛り上がりもあって第4部の様々な名シーンを中心に原画が展示され、杜王ワールドをたっぷり味わえた。会場外でもマンホールがジョジョバージョンになってたり、エレベーターの扉にハイウェイ・スターの足が大量に貼ってあったり、レストランがトニオ料理を提供したりと、街ぐるみのお祭り感に感動。 そして今回の3度目のジョジョ展(荒木飛呂彦原画展)は、ジョジョ・サーガの集大成ともいうべき内容で、カラー原画もさることながら、これまで見たことがなかったジョジョ各部のクライマックスの単行本原画が嬉しすぎた!ラストバトルのオンパレード!2012年は一番人気の承太郎・DIOに展示の力点が置かれ、17年は仗助・吉良・露伴にスポットが当たっていたけど、今展はブチャ・チームのバトル、プッチのメイド・イン・ヘブン覚醒、徐倫の「来い!プッチ神父!」にしびれ、ジョニィの「さようなら、ジャイロ…さようなら」に泣けた。8部では鳩VSダモカンが熱く、過去の展覧会では少なかった6部以降のコミックス原画をたくさん観られたのが至福だった。波のように打ち寄せる幸せの繰り返しに恍惚! そして!ファンにとってたまらないのが、荒木先生ご自身によるオーディオ・ガイド!16カ所のガイドポイントで先生の解説が聞けた!没後の回顧展ではなく、リアルタイムのクリエイターだからこそ聞くことが可能な自作ガイド。僕はこれまで作者本人による解説を美術館で聞いたことがないし、もしや前代未聞では!? 描き下ろしの等身大12枚の連作は、本当にキャラクターが立ち現れたかのような臨場感があり、現実とファンタジーの境界線を突破した“突入感”が刺激的だった。先生は連載を持ってご多忙なのに、12枚もの連作巨大絵を間近で鑑賞でき、ファンとして胸熱です。 “ジョジョ”は登場人物がメカや神様に頼ることなく、自らの力で道を切り拓く。前向きなストーリーや力強いセリフに魅了されるのはもちろんのこと、展覧会を俯瞰して、改めて、空をピンクで塗るなどの色使い、インパクトのある擬音、構図、ファッション、ポージング、すべてが独創的と実感。生きることに疑問を持たない敵に対し、闘う動機の「格」の違いで乗り越えて行くさまは、国境を越えて人々を勇気づけ、会場には外国人もたくさんいた(僕の背後にいたのはロシア人!露語版はないので英語版を読んでいるのだろう)。 会場入口に掲げられていた荒木先生の言葉が素晴らしく、一部をメモってきたので紹介します。 →『(“JOJO”で目指しているものは)この世のあらゆる現象、そして善と悪の闘いを通して主人公が「自分の力で何かを切り開いていく」という精神の成長です。一言で表すなら、コミックス第一巻のコメント「人間讃歌を描く」に尽きます。善だろうと悪だろうと一人一人のキャラクター、その生き方に愛情を注いで描く。漫画の内容や人物描写だけでなく、“絵”そのものからもこの精神が伝わるようにと思って描いています。時代によって物の考え方も変わったりしますが、私にとって「人間讃歌」というテーマは普遍であり、いつも繰り返し考えながら机に向かっています。』 ちなみに、展覧会の図録にも荒木先生の同じ主旨のメッセージが冒頭に書かれていた。 →『キャラクターたちが、自分の力で何かを切り開いていくという精神の成長、善だろうと悪だろうと、その生命エネルギーのようなものを「人間讃歌」として表現しようとしてきました。その思いは漫画の内容だけでなく、絵そのものからも読者の皆さんに伝わるようにと思って描いています』 ※12枚の等身大絵について。先生のコメントを要約すると「ほぼ実物大で描いているので、現実との境界線がない。徐倫の顔に色を塗っていると、実物大だから本当にメイクをしてあげてたり、顔を撫でている気がして益々愛着が湧いた」「徐倫の腕が低い位置だと大きい絵には(パワー不足で)耐えられないので、高い位置にしてみた」 ※アトリエでのインタビューは眼鏡をかけたままの先生。テレビでは眼鏡を外しているので、眼鏡の先生は新鮮だった。 ※12枚絵の吉良吉影がえらくサワヤカに描かれていて僕は驚いた。 ※キー・ヴィジュアルDIOの絵はメディチ家礼拝堂のミケランジェロの彫刻を参考にしたポージング。下半身の急所に石仮面があり、思わず二度見。DIO様、そんなところから人間をお辞めに…。 ※ルーブルの岸辺露伴もミケランジェロの彫刻がモチーフ。 ※単行本のシーザーの絵は、エゴン・シーレの自画像をモチーフに。 ※今後のジョジョ展ではギアッチョやプロシュートなど5部暗殺チームの原画とか観られると嬉しいな。 ※東京展を見逃した方、11月開催の大阪ジョジョ展のチケット発売は10月2日からです! |
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●9月25日…今日の深夜バスで上京し、「ジョジョ展」「イグ・ノーベル賞展」に行ってきます!仕事の打ち合わせもやって、明日の深夜バスで帰宅という強行軍。ジョジョ展は日時指定券で土日は早々と売り切れ、やっと仕事のオフとチケットが残っている日の歯車が噛み合った。11月の大阪展も行くけれど、やはり栄えある国立新美術館で鑑賞したいもんねぇ。 そういうわけで、次回更新は27日になります! //『西郷どん』最新話、山岡鉄舟と西郷の一対一の対談は息を呑む緊張感だった。この大河の語り継がれる名シーンのひとつに。山岡役の藤本隆宏さんは『坂の上の雲』の広瀬中佐役もよかったし、ほんと良い役者さんだな。 //「簡単には勝てない。それでも簡単には負けない」。沖縄県知事選で玉城デニー氏の応援演説に立った翁長樹子さん(故翁長知事夫人)のこの言葉にグッときた。当初、翁長夫人は選挙から距離を置くつもりだったという。 「みんな同じウチナーンチュ(沖縄の人)だから、今回、本当は静かに皆さん県民の一人ひとりの方が出す結論を待とうと思っていました」 「ところが、日本政府の方のなさることがあまりにもひどいから、政府の権力を全て行使して、私たち沖縄県民をまるで愚弄するように押しつぶそうとする。何なんですかこれは」 「この沖縄は翁長が心の底から愛して、140万県民を本当に命がけで守ろうとした沖縄です。(日本政府は)県民の心に1ミリも寄り添おうとしない。申し訳ないけど、私は譲りたくはありません。いまデニーさんの話を聞いて、よかった、うちの人の心をデニーさんが継いでくれるんだと思ったら涙が止まりません」 「残り1週間です。簡単には勝てない。それでも簡単には負けない。翁長がずっと言っていた、私たちウチナーンチュの心の中をすべてさらけ出してでも、マグマを噴き出させてでも、必ず勝利を勝ち取りましょう、みなさん。頑張りましょうね。ぬちかじり(命の限り)。ぬちかじりですよ。よろしくお願いします」。 この「簡単には勝てない。それでも簡単には負けない」は、選挙に限らなくとも、人生の様々な局面で心にパワーを与える良い言葉と思った。ゴッホの「この人生がたとえ負け戦でも、良い戦いをしたい」に通じるものがある。 |
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●9月24日…富士山、白山と並ぶ日本三大霊山の立山。日本の3000m超級の山の最北端にして、北陸4県の最高峰(3015m)。開山は701年というから飛鳥時代末期と古い。奈良時代には歌人・大伴家持が「立山に降り置ける雪を常夏に見れども飽かず神からならし(立山の雪は真夏でも消えず、美しくて見飽きない。さすが神の山ですなぁ)」と詠んだ。その立山に登ってきた! 付近はマイカー全面乗り入れ禁止になっており、麓からケーブルカーで中腹へ、そこから50分間シャトルバスに乗って登山口の室堂(むろどう)に着く。 高原は乗用車が一台も走ってないので、バス停から少し離れると、もう鳥と風の音しかしない。初日は登山口で一泊して高度順応、翌日の朝7時から登り始めた。山男は「立山は途中までバスで行けるから簡単」と言うけれど、登山経験の乏しい僕にはけっして易しい山ではなかった。 酸素が薄いためすぐに息があがり、天気が良すぎて足下の崖の下まで丸見えで、あまりの高さに額から血の気が失せた。「山頂まであとどれくらいだろう」と上を見た瞬間、視界が急に狭くなり、後方にスーッと倒れかけた。「ちよっ、これはヤバイッ!」とその場にしゃがむ。 だけど、そんなふうに焦っているのは僕だけ。年配の登山者が、男女関係なくスタスタと登ってる。そして喋りながら登ってる子ども…。どうやら、僕はこの山で最も貧弱な登山者のようだ(汗)。 「ゼーハーゼーハー」、何度か休憩しながら午前10時に山頂に到着、遠くに富士山や槍ヶ岳も見えて実に爽快!…と感じたのは気持ちに余裕が出てからで、最初の10分ほどは「高い!怖い!」で心臓バクバクだった。いま、こうして書いていても手のひらに汗がにじむ。みんな山頂に着くなり談笑したり、記念写真と余裕、信じられない。世の中の山男、山女、すごすぎるぜ…! 一息ついて、山頂の神社へ。夏の間は神主さんがいて、山頂でお祓いをしてくれる。そして御神酒(おみき)が振る舞われた!まさか標高3千メートルで御神酒を!さすが古来からの霊山、絶景のなか、何か崇高なものに近づいた感覚を味わった。なんとも特別な体験。 山頂エリアにある日本最古の山小屋で休憩した後、下山開始。個人的には下山の方が怖かった。足下の石ころがけっこう柔らかく、しょっちゅう割れたり滑ったり。「これ、滑って尻もちついてズルズル行くと、普通に崖から落ちるよな…。なんでみんな怖くないんだ!?」。僕は心の中で「ヒーッ!もうアカン!」と叫びながら、涙目でソロリソロリと降りた。山道の勾配が緩やかになる“一ノ越”まで下山したときに、心底から胸をなで下ろした。 世間の人は登山のことを「レジャー」という。だけど、レジャーという気軽な響きのある言葉の中に、死と隣り合わせの登山を入れるのは違和感が。山を相手に命のやり取り、明らかに日常生活より死に近づいた場所にいる。それだけに、百名山を制覇せんと奮闘している人、立山を「楽勝」と楽しみながら登っている人に、その勇気に敬意を捧げたい。僕には出来ないことだ。 次に登る山は白山。3年以内に登って、5年以内にあの富士山に挑戦したいな。身体が動くうちに。
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●9月21日…明日から2泊3日で親戚と立山(3015m)の登山。本格的な山登りは10代の槍ヶ岳以来、約40年ぶり。墓巡礼と関係のない純粋な遠出はめったにない。天気がちょっと心配だけど、山の空気を存分に吸ってきます。そういう訳で、次回の更新は24日の夜になります。※明け方の山上は4〜7度とのこと。 //発売中の『音楽の友 10月号』に連載「世界音楽家巡礼記(19)」を寄稿しています。今号は伝説の天才ピアニスト、グレン・グールド巡礼!現地(カナダ)での印象的なエピソードやグールド讃歌を全力で執筆しており、よろしければご一読を! また、20日に発売された『週刊実話』に、カラー7ページにわたり海外政治家の墓レポートを掲載。シーザーから、リンカーン、チャーチル、ゲバラまで26名の政治家をピックアップ。チリのアジェンデ大統領(世界で初めて“選挙”で平和的に社会主義国家を樹立)という、ヒューマニストではあるけどマイナーな人物にも掲載許可を出した編集部に敬意。アジェンデ大統領は、独裁者ピノチェト将軍のクーデター軍にミサイル20発を大統領府に撃ち込まれ、国民に向けて「民主主義は軍部に降伏しない!」とラジオで訴えて自決した。※『週刊実話』はフェロモン全開・種族保存本能直撃系の雑誌であり、立ち読みには非常に勇気が必要と補足しておきます(汗)。 //朝鮮半島の南北対話が、また一段階進んで良かった。韓国の大統領が、沿道の北朝鮮市民(仕込みではない)とその場で交流する映像に仰天した。昨年の今頃は考えられない光景。 /核兵器所持国は「核には抑止力がある」と頑なに主張している。これについて友人が次の疑問を投げかけていて、小膝ポンとなりました。 むくのき氏「(抑止力論を振りかざす核保有国は)何故、北朝鮮やインドなどが核武装をするというときに反対するのでしょうか?本当に抑止力があるならば、世界中の国が核武装すればするほど、平和に近づくハズです。この矛盾を利用することが核軍縮の上でのポイントのひとつかと考えております」。 //話題の日本映画『カメラを止めるな!』を、先日ついに鑑賞。友人たちが「すごい!やられた!」と絶賛、僕の中で期待値というか、ハードルがめっさ上がりまくって逆に不安だったけど、いやはやなるほど、これは一本取られました、脱帽です。事前の知識は「ホラーコメディのゾンビもの」だけ。ネタバレなしで感想を書くと、映画は冒頭から、ところどころにユーモラスな場面があり、クスッって笑うものの、特に新鮮味があるストーリーじゃない。そして、「え〜、確かに面白いといえば面白いけど、そこまで大騒ぎするほどの作品かなぁ…」と半ば戸惑っていた。ところが、です!みなさん!ところがですよ!…おっと、これ以上は書くわけにはいかない。90点献上! //今やってる予告編で公開が超楽しみなのは、ラッセ・ハルストレム監督の『くるみ割り人形と秘密の王国』と、ディズニーアニメ『シュガー・ラッシュ オンライン』! 『くるみ割り人形と秘密の王国』(予告編)は映像美もさることながら、チャイコフスキーの名曲がテクノ風にアレンジされるなど音楽がすごい。サントラ盤購入必至。 そして『シュガー・ラッシュ オンライン』(予告編)、なんちゅう楽しそうな映画!ディズニー・プリンセス大集合とか、そこまでやるかディズニー!(笑) |
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●9月20日…自民の総裁選は安倍氏が三期を務めることに。とはいえ、この党員限定の選挙で石破氏が約半数の45%の投票を得ている。かたや“6年間の実績”を連日アピールしていた現職の首相、かたや何も役職のない無冠の石破氏。それにもかかわらず、自民党支持者の約半数が石破氏を選択した。選挙期間があと一週間長ければ、テレビ討論の安倍氏の支離滅裂ぶりが知れ渡り、党員票の結果は逆転していたと思う。野党からの批判には耳を傾けない人でも、同じ自民の同志である石破氏からの鋭い指摘は参考にするだろうから。 首相陣営は当初、党員票でも国会議員票に匹敵する7割以上の得票を目指していた。それが55%にとどまったわけで、この「地方の反乱」は春の統一地方選挙にも影響を与えるだろう。 国会議員票は選挙の公認・非公認を官邸が選ぶ以上、8割が安倍氏に流れるのは仕方がない。むしろ安倍氏に権力が集中しているにもかかわらず、当初の予測50人を上回る73人の議員が石破氏に投票したことに注目したい。ちなみに、石破派の所属議員は衆参合わせて20人しかいない。表向きは首相支持を表明しながら、石破氏に投票した議員が複数いた。小泉進次郎氏は、あまりにも石破支持を表明するのが遅かったけれど(投票15分前)、それでも現体制下で安倍氏にノーと意思表示した勇気は買いたい。実際、「冷や飯を食わせてやる」と圧力をかけてくる相手になかなか言えんよ…。 来年は参院選もある。リベラル側からすれば、この総裁選で理路整然と政治倫理を語った石破=小泉ジュニアと戦うより、官僚を自殺に追い込んでも「個人の問題」と冷たく切り捨て、誰も責任をとらない無責任体質の安倍周辺の方が、対立軸を明確化しやすい。6年前の参院選は、民主党の失政もあって自民に追い風が吹き、大量の安倍チルドレンを生んだ。来年はこのときの議員が改選となる。議席減少は避けられず、石破・小泉派はきちんと安倍派に責任をとってもらえばいい。 //ポール・マッカートニーが今月発売した新譜『エジプト・ステーション』が米チャート「ビルボード200」で初登場1位を記録!収録曲にトランプ政権を批判した「ディスパイト・リピーティッド・ウォーニングス」(6分58秒)があり、大きな注目を集めている。ポールはトランプ大統領を「狂った船長」に例え、「繰り返し警告されたのに、船長は耳を貸そうとしない」「船長は狂っている」「何とかしないと、俺たちは道連れにされてしまう」と危機感全開で歌っている。米中間選挙の2カ月前というタイミングでのリリース、76歳のポールはまだまだ元気。ジョン・レノンが生きていれば今年78歳、“グッジョブ”とポールに親指を立てているだろう。 |
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●9月19日…『新潮45』が炎上商法を狙ってか、より過激なLGBT差別投稿「痴漢も生きづらい」(保守右派の小川榮太カ氏寄稿)を掲載。このやり方に対し、同じ新潮社の文芸書編集部が新潮社創立者・佐藤義亮(よしすけ)氏の言葉『良心に背く出版は、殺されてもせぬ事』をツイート。それに対し岩波文庫編集部が「志、共有したいと思います」とリツイート。以降角川新書、河出書房新社、講談社現代新書、続々賛同…胸熱。 | ||||||||||||
●9月18日…20世紀の巨匠ピアニスト、フリードリヒ・グルダの墓石にドイツ語で 「WOLLT IHR MIT MIR FLIEGEN SCHWEBEN LASST IM TAKT DIE ERDE BEBEN」と刻んであり、僕は「地球のリズムを聴き、私と一緒に飛んでほしい」と訳したのですが、本当にあってるのかな(汗)。ドイツ語が分かる方がおられましたらメールでアドバイスを頂けると有り難いです!m(_ _)m |
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●9月17日…報ステとNEWS23で行われた、安倍氏と石破氏の討論を聞く。「石破を応援するなら大臣を辞任しろ」、そう圧力をかけられたと憤慨している石破派の斎藤農水相に対し、安倍氏は「陣営に聞いてみたがそんなことを言った人はいない」と、斎藤農水相を嘘つき呼ばわり。これに石破氏が「彼は断じて嘘をつく人ではない」と怒りの反論。そして公文書改ざん事件で自殺した財務省職員のことに石破氏が言及したときの、安倍氏のあの泳ぎまくった目。カメラはある意味残酷だ。心の動揺を隠して冷静を装うとしても、激しい狼狽ぶりが目に現れているのを見逃さない(1分半の動画で50回キョロキョロ)。 今回の総裁選はどういう結果になろうと、首相が繰り返す都合の悪い質問のはぐらかし、論点のすり替え、キョドりまくった目線、これが国民にあらわになっただけでも総裁選の意味はあった。これらの映像は未来永劫残る。 石破氏「なんで彼が命を絶たなきゃならなかったのか。その人の人生があって、家族があって、幸せがあって、そういう人たちがどうしてこんなこと(公文書改ざんや自殺)にならなきゃいけなかったのか。そういうこともきちんと明らかにしていかなければいけないことであって、“適材適所、以上、おしまい!”、そうであっていいはずがない」 /NEWS23ではLGBT差別発言を謝罪も撤回もしない杉田水脈議員について、彼女が中国ブロックの比例第1位になったことを、同じ中国ブロックの石破議員は解散当日まで聞かされておらず、党内論議をまったく経ていない、官邸独断の順位1位であったことが明らかに。中国ブロックには優秀な候補者が他にもいるのに、他党から引き込んだ杉田議員をいきなり順位1位に置いたことに、石破氏は納得できない様子だった。安倍氏が名簿のトップに杉田議員を置いたから、党は杉田議員を処分できないのではないか。 /加計学園問題で、星キャスターの質問の意味を安倍氏は理解していないのか、それも理解したうえですっとぼけているのか、噛み合わなさに目まいがした。以下要約。 星キャスター「利害関係者とゴルフをするのは問題なのでは」 安倍氏「加計氏は元々の友人だから」 星キャスター「元々の友人でも、許認可を求める側と与える側が接触するのはダメですよ」 安倍氏「星さんはゴルフに偏見を持っている。テニスや将棋ならよかったのですか」 星キャスター「ゴルフが悪いだなんて言ってません。利害関係の当事者が会うことを問題と…」 雨宮アナ「石破さんならどうしますか」 石破氏「長年の友人であっても、自分が職務権限を持っている間は、私なら接触しません」 /報道では8割の自民議員が安倍氏に投票すると伝えられている。今日のテレビ討論を聞いて、そしてあの泳ぎまくった目を見て、安倍氏の方がリーダーに相応しいと、正論を言っていると心底から思うのだろうか。 先日の記者クラブでの討論では、安倍氏が「森友加計問題については昨年の衆院選で国民の審判をあおぎ、その上でわが党は多くの得票を頂いた」と言い、思わず耳を疑った。だって、公文書改ざんが発覚したのは今年の春じゃん。昨年の総選挙は、改ざんの事実を国民が知らされないまま行ったもの。これほど重要な時系列を間違えるなど、信じられない。ただただ唖然。 /何度でもいう。安倍氏は「企業の収益が伸びた!」とキャンペーンを張っているけれど、全国平均の売上げはむしろ落ちている。石破氏「リーマン・ショックから10年間で全国24万社の利益は62%増えたが、売上げは2%減っている」。売上げが落ちている=モノが売れていないのに企業の収益が上がるのは、理由はひとつ、従業員を派遣労働者に切り替えて人件費を徹底的にコストカットしているから。アベノミクス成功と言われても、国民は給与が上がっておらず実感がわくわけない。 |
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●9月16日…今月13日、「人を笑わせ、そして考えさせる研究」に贈られる『イグ・ノーベル賞』(1991年創設)を日本人が12年連続で受賞した。「大腸内視鏡検査は座ってやった方が痛くない」との研究結果が医学教育賞に輝いた。2007年以降に日本人受賞者が発表した主なものは-- 「ウシの排泄物からバニラの香り成分「バニリン」を抽出する研究」(07年化学賞) 「迷路を最短で通り抜ける力が粘菌にあることを発見し、優れた鉄道網のモデルを作ることを突き止めた功績」(10年交通計画賞) 「迷惑なおしゃべりをやんわりと制止する装置「スピーチ・ジャマー」開発。自身の話した言葉をほんの少し遅れて聞かせる装置」(12年音響賞) 「タマネギを切ると涙が出る理由を解明」(13年化学賞) 「オペラでマウスが延命するとの研究結果」(13年医学賞) 「バナナの皮はなぜ滑るを解明」(14年物理学賞) 「キスでアレルギー患者のアレルギー反応が減弱することを示した研究」(15年医学賞) 「股のぞき効果の研究」(16年医学賞) そして、これらユニークな研究成果を一挙に紹介する世界初の『イグ・ノーベル賞の世界展』が東京ドームシティで開催される。期間は9/22-11/4。これ、絶対に行きたい。そんでもってパンフレットを買いたい!このパンフは知的好奇心をくすぐる第一級の資料になること間違いなし。西日本にも巡回しないかなぁ。 |
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●9月15日…昨日の朝7時のNHKニュースでは、荒木先生のジョジョトークの他に、個人的にとても感慨深い出来事があった。 2003年、当サイトにわが盟友・鬼教官と「ジョジョの奇妙な冒険・決めポーズ教室」コーナーを開設。数日後、「タイトル長いし、なんか“決めポーズ”って表現に違和感あるよね」と、代わりになる言葉を検討。もっと短くキレのあるものが良い。濁音を入れるとパワーも出てくる。ジョジョのように立つ…ジョジョならではの立ち方…「ジョジョ立ちは?」「それだ!」と『ジョジョ立ち教室』に改題した。 それから15年の歳月が流れ、14日のNHK。ジョルノのアップと共に『ジョジョ立ち』と大きく出て、画面の上部には『心つかむジョジョ立ち』と小見出しのテロップ!バラエティ番組ではなく、天下のNHK、それも朝7時のニュースに「ジョジョ立ち」の文字!荒木先生「現実世界から漫画の世界に突入した時、ファンタジーを感じるのがポージング」。そして海外ファンがジョジョ第1部〜6部の歴代主人公立ちをやった!「うおおお…!」、台湾語が分からなくても、ほとばしるジョジョ愛は伝わってきた!胸熱!
/個性派女優・樹木希林さんが全身癌で他界。享年75。数多くの映画やドラマで印象深い名演。映画『悪人』の犯人の祖母役、マスコミに追いかけ回されるシーンに心が痛んだ。そして今年の『万引き家族』のばあちゃん役、消え入るような演技が胸に迫った。哀悼を表します。 |
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●9月14日…朝7時のNHKニュースで『“現役漫画家初”国立の美術館で原画展』とトピック、荒木先生がインタビューで登場! 「悪い人も、よい人も、変な人も、奇妙な人でも、とにかく人間を描きたい」 「人間が何か問題を克服するのは素晴らしいんだと、善悪の判断でもしかしたら間違うことがあるかも知れないけど、でもやっぱり肯定していこうというのがジョジョのストーリー」 この敵味方の人生全肯定の圧倒的パワー!そこに痺れます、憧れます! 連載31年、既にジョジョラーは先生が作品に込めたこれらの想いを知っているけれど、世間一般の人は知らない人が多い。先生の創作姿勢が全国のお茶の間に伝わったのは画期的。ルーブル美術館で原画が展示されたことも紹介されたし、ただのバトル漫画じゃないと認知されたはず。1人でも多くの人がジョジョを手に取りますように!
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●9月13日…昨日に続き、集英社『kotoba』の荒木先生インタビューから、印象に残ったものをメモ。今回は「本と映画」。 「本に印刷された文字の書体や表紙の装丁を眺めるのが好きなので、書店に足を運ぶことは多いです」 「ロンドンやドイツの古い街を訪れると、その土地の歴史や謎が古書店に蓄積されているような感覚を覚えることがあります」 「本というアイテムがもつ「謎」にも大きな魅力を感じます。本の内容そのものが謎であることもありますが、それが禁書だったり、政治的に暗い背景をもった書物だったりすると、想像をかき立てられてワクワクしませんか? ショーン・コネリー主演の『薔薇の名前』(一九八六年)や、ロマン・ポランスキー監督の『ナインスゲート』(九九年)なども、書物をめぐる謎を描いた傑作です」 「(小説ジョジョなど二次創作について)僕がつくったそのままの『ジョジョ』ワールドを再現するのではなく、絶対にどこかは変えてほしいと願っています。原作が変えられてしまうことに反発するファンの方がいるのもわかるのですが、僕としてはやはり変えてもらったほうが楽しいと思うのです。原作では、紙幅の都合で泣く泣くカットしている描写や描ききれない「間」もありますから、アニメなどでそこを補ってくれるとうれしいですね」 「映画の“面白さ”を自分なりに分析しながら観るのが好きなので、娯楽というよりは「研究」に近いかもしれません。今もジャンルを問わず、いろいろな作品を観ますが、特に好きなのはゾンビ映画です。名作と言われるものはもちろん、『ZVC ゾンビVSチアガール』(二〇〇七年)のような一見くだらないように思える作品もひととおりチェックしています。「こんなにくだらないのに、どうして面白いのかな?」と真剣に考えたりしながら(笑)」 「“映画のような漫画を描きたい”という思いは常にもっています。できることなら、漫画の中で音楽を流したいくらいです」 「(『ミザリー』は)“編集者の愛憎入り混じった関係性”を想起させる部分もあって、漫画家の僕としては、たまりません」 「漫画家としては『ブレードランナー』から多大な影響も受けています。たとえばルトガー・ハウアー演じるレプリカントのロイ・バティ。「短く切りそろえられた金髪に美しい筋肉」という彼のビジュアルは衝撃的で、それまで自分が抱いていた悪役のイメージを覆されました。『ジョジョ』に登場するDIOにも、その影響は出ていると思います」 「『北斗の拳』のラオウもそうかもしれませんが、ロイ・バティという悪役が後の漫画作品に与えた影響は、かなり大きいと思いますよ」 「映画で描かれる「恐怖」って、僕らが暮らしている現実社会の不安そのものだと思うんですよね。だからこそ、ホラー映画業界が、社会の不安をすくい上げて作品にできていないとなると、不安になる。そして逆にいい作品が出ていると、安心できるんです」 「僕はゾンビマニアなので、一見くだらない作品でもできる限りチェックしています。この前観たのはゾンビの生首をボールにしてサッカーをする『ゴール・オブ・ザ・デッド』(二〇一四年)という映画。「俺は、ここまで観るのか……」と、自分でも呆れましたが(笑)」 ※予告編を見つけてしまった!(汗) 「『ブレードランナー』を観ていても感じることなのですが、モラルが崩壊した世界や、無秩序で雑然とした世界を観ると、癒やされるし安心するんです。ルールがないぶん、変な気を使わなくてよさそうだし、案外居心地がいいかもしれないなぁ、と。あとはゾンビ映画って、基本的に低予算なので、製作者の姿勢も自由で、何かにとらわれていない感じがするんです。これからも、「くだらないなぁ」なんて呆れたり、安心させられたり、癒やされたりしながら映画を観続けるんでしょうね」 「年をとるにつれて感覚的に古いことを言ってしまうのはしかたがないし、映画や本の好みが大きく変わらないのと同じで、自分の作風も急に変わるようなことはありません。最近、それはそれでいいんだろうな、とも思っています。無理に若い人たちに合わせることはせず、これからも自然体で漫画を描いていきたいですね」 |
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●9月12日…荒木先生といえば、現在期間限定で集英社『kotoba』公式HPにて過去の先生のインタビューが公開されていて、これが非常に良い内容!最近先生が雑誌でインタビューに答えることが多いけれど、聞き手のスキルが弱くて先生の言葉をうまく引き出せていないものが少なくない。ありきたりの質問が多く、どのインタビューも似たり寄ったりになっちゃう…。 だけど、この『kotoba』は聞き手の「質問力」が優れていて、他では目にしなかった先生の芸術論、審美眼、クリエイターとしての美学などが随所に現れている。中でもイタリアのお薦め美術館、映画『ブレードランナー』の分析は、“よくぞ聞いてくれた”的に雄弁になった先生が嬉々として語っているのが伝わってきた。インタビュアーに知識があるとこうも充実した内容になる。是非、他のメディア人も先生に取材するときは、いろんな切り口で迫れるよう質問力を高めて挑んでほしいな。 当該インタビューで最も心に残った言葉を抜粋、まずは「おすすめ美術館編」。→ 「街の環境が画家を作るというか、過去を大切にする思いがフィレンツェの街からは感じられます。現地でそういうものを感じながら絵を観るのは、借りてきた同じ絵を日本で観るのとは全く違います。やはり現地の雰囲気や匂い、文化的背景や歴史を作品が背負っているからでしょう」 「サン・マルコ美術館は元々修道院で、どの部屋にも彼(フラ・アンジェリコ)の絵があります。そして、(ダビデ像で有名な)アカデミア美術館の近くにあるのに、こちらはその陰に隠れていて人が少ない。けれども、名画が揃っているのです」 「フレスコ画は動かせませんから、観るためにはそこに行くしかないですよね」 「ローマのモンテマルティーニ美術館は古代彫刻を展示しているのですが、建物が昔の発電所跡で、魅力的です」 「ナポリの国立考古学博物館にはローマ時代の二メートル、三メートル級の彫刻が「ドン! ドン!」と置かれていて、それだけでもう異空間のような雰囲気があるんです。その巨大さに、圧倒されました」 「ミケランジェロの作品を公開するバルジェロ美術館(もいい)」 「(ルーブル美術館では)今は使われていない地下の収蔵庫も見せていただきました。警備を取り仕切っているのがガードマンではなく消防士だったり、天窓がある美術館の屋根裏には彫刻とかが転がっていたり、ルーヴルには知られざる一面がたくさんあります。その中で、ルーヴルが漫画にも力を入れているというのは、素晴らしいと思いました」 「“『モナ・リザ』も収蔵品の一枚にすぎない”というようなルーヴルの貫禄が素晴らしいと思います」 「フランスの美術館では、駅舎を改造して造られたオルセー美術館や、マルモッタン美術館も素晴らしかったです。ギュスターヴ・モローの美術館も自宅を美術館にしていて、とてもよい雰囲気でした。ロダン美術館も元は彫刻家ロダンの邸宅なのですが、立派な佇まいに伝統や、建物それ自体が持つセンスの良さを感じました」 「スペインのプラド美術館が大好きです。収蔵作品も美術館の規模も、完璧だと思います」 「同じ「牧歌的な雰囲気」でも、イギリスの場合、そこに若干の物悲しさがあります。ビートルズの音楽もそうですが、青春の終わりのような切ない雰囲気が漂っているのです。風土的な特徴なのかもしれませんが、ターナーの絵に描かれる陽光もギラギラしていなくて、低いところから射し込んでいるように感じられます」 「(国内のお気に入りは)東京の三菱一号館美術館ですね。昔の屋敷を復元した造りで、生活空間の中で絵が鑑賞できるのですが、漫画家が漫画雑誌のために描くように、絵画は、その絵が鑑賞される場所のために描かれます。暖炉のある応接間で観るために描かれた絵は、広大な空間で観るよりも絵に合った雰囲気の場所で鑑賞するほうがよい」 「軽井沢千住博美術館も好きです。斜面に建てられていて、それを生かした造りになっていますし、館内にも木が植えられていることで、まず自然と美術館が一体化し、さらに絵とも一体化しているのです」 「西沢立衛さんは、妹島(せじま)和世さんとのユニットで金沢21世紀美術館も設計していますが、こちらもデザインが画期的です。透明感があって、建物の重さを感じさせません。カーテンのような半透明の膜を通して、展示物の背景が見えるような浮遊感のある空間に現代アートが飾られているのが魅力的です」 「有名ではありませんが、小樽にある森ヒロコ・スタシス美術館も東欧作家の作品を集めていて、独特の趣があります」 「絵や彫刻は、空間を支配します。生活空間と一体化することで、そこを異空間に変えてしまう。壁に絵を掛けたり玄関に彫刻を置いたりするのは、それが目的だと思います。だから、僕は美術館も、絵と一緒に、絵に支配された空間も楽しめる建築物になっている所が好きです」 「『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』という漫画では、自宅近くのお寺をモデルに日本家屋を描きました。漫画の中で建物を描く時はたいてい実物をモデルにしているのですが、けれども漫画は平面ですから、僕はそこに空間を描きたい。奥行きが描ければそれだけで構わない、と言ったら言い過ぎかもしれませんが、遠近法の他にも、描き込んだもの同士の距離感や空間、空気、存在感、そういったもののほうがデザインよりも重要だと思えるのです」 この荒木先生の豊かな知識が炸裂したインタビューの中で、僕が最も心に響いたのは次の言葉。泣きそうになった。 「流儀というと大袈裟ですが、美術館で絵を観る時は、必ず絵に敬意を表す格好をして行きます。近所の美術館であっても、Tシャツや短パンでは行かずに、できればネクタイを締めます。漫画家として、絵を描く過去の先輩たちに対しては尊敬する気持ちを持ちたいですから。だから、岸辺露伴にもルーヴルへ行く時には、きちんとネクタイをさせました」 他の漫画家さんだって芸術家には敬意を払っていると思うのですが、荒木先生はひときわ真摯というか、全身から先人への尊敬の念があふれていて、このような方が描く作品を読める幸福を、ファンとしてあらためて感じました。 (映画編に続く) |
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●9月11日…日テレ『NEWS ZERO』にて「1億部以上発行漫画…ジョジョの秘密×桐谷」と題しジョジョが紹介された。桐谷美玲さんが国立新美術館で開催中のジョジョ展を訪れ、荒木先生自らが会場を案内。独自の色彩美、ジョジョ立ち、擬音などに触れた後、桐谷さんが「作品を通して伝えたいことは?」と質問。荒木先生の答えは極めてシンプル「“人間っていいんだな”っていう、ただ本当にそれだけのことなんです」。 そして、ジョジョでは大ピンチのときに自分以外の神のような存在が助けてくれる展開はなく、すべて人間が自身の力だけで勝利を掴むことを、次のように強く語られた。 「神様が雷を落として助けてくれたりしないんですよ、ジョジョって。全部主人公たちが、考えなり頑張って(勝利を)掴んでいくもので、そこがジョジョのルールです。絶対それなんです」。 考えてみれば、先生が地上波に出る時は美術番組などで他の作家の作品を解説していることが多く、自作品(ジョジョ)を自ら語るのは珍しい。その意味でも貴重な7分間だった。
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●9月10日…本日、自民の総裁選で初めてとなる首相VS石破氏の立ち会い演説会が自民党本部で行われた。僕は党員ではないけど、石破氏が絶対権力の首相とどう戦うのか知りたく、待ちに待っていたものだ。 石破氏は出馬表明の際にキャッチフレーズ「正直、公正、石破茂」を掲げた。これに対して自民の吉田博美・参院幹事長は、「正直、公正」について、「個人的なことで攻撃していくのは非常に嫌悪感がある」と批判した。思わず耳を疑った。 国民の代表として議員に選ばれた人間が、「正直、公正」を掲げるとバッシングされる異常。っていうか、「正直、公正」という言葉が安倍首相への個人攻撃と認識されている今の政治状況が狂っている。狂いすぎている。そもそも「正直、公正」は全議員が当然のように兼ね備えてしかるべきもので、あらためて掲げるものではない。それを理由としての「スローガンとして当たり前すぎる」という苦言なら分かる。だが現実は「首相に対する悪口はよくない」という理由…。 今日の会見で、安倍氏いわく「消費税は予定どおり引き上げていきたい。今までは5分の4が借金の返済に使われていたが、今度は、半分が子どもたちの教育に使われる」。ちょっと待った、これまで消費税率をアップする度に、「増税分はすべて社会保障に使われます」と言ってきたのは何だったのか。借金があるから仕方がない?それなら、どうしてそんなに借金があるのに、安倍政権は毎年のように議員報酬や公務員の給料をアップするのか。財源がないのに米国から高価な武器を言い値で買わされてるし。 安倍氏は「(私の政権下で)経済は12.2%成長した。そして雇用は250万人増え、正規雇用も78万人増えました。正規雇用の有効求人倍率が1倍を超え過去最高です」とも言った。だが求人倍率の増加は民主党政権時代から既に始まっており、その理由は団塊世代の大量退職と深刻な少子化によるもの。アベノミクスの直接的な成果ではない。 石破氏はこう安倍氏に反論した。「それでは働く人たちの所得は上がったのだろうか。企業の稼ぎから働く人に回る労働分配率が、43年ぶりに最低の水準に(どうして)なってしまったのか。企業が収益を上げることと、一人一人に所得が回るのは別の問題です」。 まったく石破氏の指摘の通りで、アベノミクスはごく一部の輸出企業にしか恩恵をもたらしておらず、労働者全体の実質賃金は下がる一方。安倍氏がアピールしている一般企業の黒字は、正社員を派遣社員に切り替えて人件費を猛烈にコストカットしているからであり、その結果として、庶民は貯金ゼロ世帯が激増している。 石破氏は会見の最後に「私は(国民以外)何者も恐れない。ただただ国民のみをおそれこの選挙を戦ってまいります」と締めくくった。「私は国民しか恐れない」というのは、明らかに自民党の他議員に向けた言葉だ。絶大な権力を持つ安倍・麻生に逆らうと選挙で冷や飯を食わされる、そう思って大半の議員は森友加計問題に見られる“お友達”優遇方針に内心で疑問を持っていても、表向きは黙って従っている。その同志たちに「何者も恐れない」と決意を示している。感銘を受けた議員が1人でも心の声に従うことを願う。 ただ、僕は石破氏を応援しながらも、彼が最優先事項として「憲法への緊急事態条項追加」をあげたことに不安を感じている。緊急事態の名の下に、ナチスがやった憲法停止が再現されるのはゴメンだ。慎重に緊急事態条項を扱っていることを示すために、石破氏がどんなハードルを設けるつもりが聞いてみたい。 あと、立候補表明時に打ち出した「政治・行政の信頼回復100日プラン」の具体的な内容をまだ聞いていない。立ち会い演説会で話すと思っていたのに言わなかった。当初会見のバックボードにあった「正直、公正、石破茂」も「地方創生 日本創生 石破茂」に変わっている。腰砕けにならぬよう、投票日まで全力で政治信条を訴えるよう願ってる。 //サイト読者同士でお薦めアートの情報を交換する年末恒例の読者交流会(オフ会/大阪)が12月22日(土)に決定!近年は会場使用の抽選に外れて年明けの「新年会」になっていましたが、今年度は12月の抽選に当選しました。ホッ。まだ3カ月先なので、詳細は後日追記しますね。 |
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●9月9日…ジョジョ5部アニメのオンエア日が決定!第一話は10月5日(金)深夜。画期的なのは、これまでのように関西が東京に一日〜数日遅れで放送されるのではなく、同日深夜に放送されること!関東が深夜1時5分、関西が深夜2時55分。っていうか、関西よりも先にBS11が深夜1時30分からオンエアするので、先にBSで見ることになりそう。やっとアニメ版ネタバレ(新演出)の恐怖から逃れられる。4部アニメのときはツイッターが危険だった。 //今回で実に12回目を迎えることになるジョジョリンピック(ジョジョラー大運動会)が9月15日に東京武道館で開催。各種目ともジョジョ愛にあふれた内容になっており、レイヤーさんのコスプレを見ているだけでも楽しい。詳細はリンク先にて。※今回、僕は仕事と重なり上京断念。 //女子テニス・大坂なおみ選手(20)がグランドスラム全米オープン優勝の歴史的快挙。ストレート勝ちは凄すぎる。後半に女王セリーナが審判と衝突して自滅気味になったのは残念だけど、だからといって容易に勝てる相手ではない。最後にセリーナが大坂選手を抱き寄せた光景にグッと来た。おめでとう! //NHK『半分、青い。』で活躍している“ま〜あかん袋”、普通に欲しい。超欲しい。売ってたら買いたい。超買いたい。袋に向かって「ま〜あかん!(もうあかん)」と叫ぶと、声を小さくしてくれる。そして袋の底をポンと叩くと「ふぎょ」って言う。頭のスイッチを切り替えられる。製品化して通販しないかな。 //平野貞夫・元参院議員(82)が安倍氏を「内乱予備罪」で検察庁に刑事告発。現職首相が内乱予備罪で訴えられるなんて前代未聞。平野氏は安倍氏の権力私物化を問題視。昨年、衆参両院で総議員の4分の1以上の要求があったのにもかかわらず、国会の召集を3ヵ月以上も拒否し、召集したと思ったら審議は全くせずに冒頭で解散したことが「国の統治機構の破壊」にあたり、「集団的自衛権の行使容認」をはじめとする解釈改憲の繰り返しは事実上のクーデターと指摘。僕としては大規模な公文書改ざんを引き起こしたことも、統治の基本秩序の壊乱にあたると思う。検察庁がどんな対応をするのか注視。 |
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●9月8日…福島の原発事故を経た日本では、原発について二度と「想定外」という言葉を使ってはいけない。だが、今回の北海道地震で、泊原発一帯が震度2であったにもかかわらず全電源消失、8時間も非常用ディーゼルで冷却する事態になったことについて、電力会社も原子力規制委も「全域停電で外部電源を失う事態は想定していなかった」と弁明。連鎖的に広域停電になるブラックアウト対策を早急に確立して欲しい。 //先日、関空連絡橋にタンカーがぶつかった事故で、同業者のツイートとして関空側の無理な荷揚げ命令を問題にしたけど、その後の船長の証言で、荷揚げ後に重しとして海水を積んでいたこと、荒天時に避難するよう推奨されている海域ではなく、関空島に近い位置に停泊していたことが判明。混乱を防ぐため日記に載せたツイートを削除しました。船長、指定避難海域まで離れて停泊しないと…。 //台風が直撃した大阪の南部の停電はまだ続いていて、9万戸に電力が戻ってない。 //出国している間に録り溜めた『西郷どん』を追っかけ再生して薩長同盟まできた。脚本を書いてる林真理子氏の創作シーンと思うけど、朝敵となり立場が弱い長州(桂小五郎)に対して、大藩である薩摩の方から同盟締結を求めて土下座をするシーン(西郷、大久保、小松帯刀らの一斉土下座)は胸熱&涙腺が緩んだ。龍馬もいい。 ※歴史に詳しい知人によると。岩倉具視が自分のことを「まろ」と呼ぶのに違和感とのこと。鎌倉期ぐらいまでは誰でも使えたけど、江戸期以降は天皇か皇族しか使えなくなったそうです。 |
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●9月7日…札幌市営地下鉄が運転再開。北海道全域の停電は半分まで復旧とのこと。天気は下り坂といい、地盤が緩んでいるところに雨と余震が重なるのは本当に怖い。厚真町の大規模な土砂崩れの現場が特に心配。政府は避難所の確保など支援の充実を。 ツイッターから→ 成井エン子◎mozu__124 全道停電ってことは本州でこの範囲停電ってことだからもっと驚いて 東京から大阪を突破して姫路まで! //僕の世代には馴染み深いハリウッド俳優バート・レイノルズさんが昨日他界。享年82。『ロンゲスト・ヤード』『キャノンボール』『トランザム7000』、タフガイの代名詞でした。未見の『ブギーナイツ』を見ないと。 //飲酒運転がこれほど問題になっているのに、なんで元モー娘。の吉澤ひとみさん、飲酒ひき逃げなどやってしまったのか。飲酒量は規定の4倍、酩酊状態。酒の席に同席した周囲の人もどうして運転を止めさせなかったのか…。 |
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●9月6日…朝から北海道が大変なことに。震度6強は相当な揺れ(その後、震度7の地域が判明)。まだ被害の全貌がつかめていないけど、300万戸停電は辛い状況。電気だけでも早く復旧できるといいのですが…。 | ||||||||||||
●9月4日…台風21号、これまで体験したことがない強風で、8階なのに窓から浸水してきた。怖すぎ。建築内装をやっている知人いわく「めちゃくちゃレア現象。風圧で排水部から水と空気が吹き込んでる」。マンションが地震のようにずっと左右に揺れ続けていたのも。
//日本人は電車が動く限り、台風がやってこようと会社に行く。行かねば減給されるし、何より同僚から後ろ指を指される。 6月の大阪北部地震以来、関西のJRはすぐに運転休止するようになった。しかも今回の台風直撃では、昨日の昼の段階で早々に運休を告知していた。おかげで多くの会社が休みになり、危険をおかして出社せずによくなった。これは非常に有り難いことで、周囲ではJRの判断に感謝している人がいっぱい。 |
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●9月3日…台風21号が直撃コース。皆さん、十分に気をつけて。 | ||||||||||||
●9月2日…仕事、まだ終わらず。そしてだんだんコーヒーのカフェインが効かなくなってるんですが! |
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