《2005年おすすめ展覧会 特選22本立て!》

今年は美術ファンにとって当たり年です!上半期だけで、ゴッホ展、ミュシャ展、モロー展、中宮寺菩薩半跏像公開、ラファエロ&フェルメール来日など、あり得ない密度で注目展覧会が続きます。
しかも、これは僕が知り得た情報の中でということであり、他にも素晴らしい展覧会があるかも知れません!

※美術館&博物館は、過去の実績、交通の便などを考えて、以下の約20館に絞って年間スケジュールをチェックしました。

《以下、すべて05年3月16日時点の公式サイトから》

東京国立博物館 05年6月12日以降未発表 
国立西洋美術館 05年9月19日以降未発表
東京国立近代美術館 06年5月21日まで決定
東京都美術館   06年3月5日以降未発表
Bunkamura ザ・ミュージアム 05年12月25日以降未発表
サントリー美術館 2007年まで休館(移転の為)
出光美術館 05年4月17日以降未発表
東京芸大美術館 05年5月8日以降未発表
京都国立博物館 05年11月20日以降未発表 
京都国立近代美術館 06年2月12日まで決定
京都市美術館 05年4月10日以降未発表
国立国際美術館 05年3月27日以降未発表
大阪市立美術館 05年5月22日以降未発表
大丸ミュージアム梅田 05年5月9日以降未発表
サントリーミュージアム天保山 06年1月29日まで決定 
奈良国立博物館 05年5月8日以降未発表
奈良県立美術館 06年5月7日まで決定
神戸市立博物館 05年3月31日以降未発表
兵庫県立美術館 05年5月22日以降未発表 

全国の美術館のお役立ち総合リンク集→
http://www.jtw.zaq.ne.jp/artime/



●2005年の開催日順のオススメ情報!!


★『仏像と写真』京都国立博物館(1月2日〜3月27日) 関西

見る角度や、光の当て方によって様々に表情が変化する仏像彫刻。仏像の魅力を最大限に引き出し、美しい姿をフィルムに刻んだ写真展覧会。

http://www.kyohaku.go.jp/jp/tenji/chinretsu/butu/butu.html


★『エミール・ガレ展』
東京展:江戸東京博物館(1月22日〜4月3日) 関東
大阪展:国立国際美術館(4月12日〜5月22日) 関西
岐阜展:岐阜県現代陶芸美術館(6月18日〜8月31日)
静岡展:MOA美術館(9月16日〜11月23日)

ガラス、陶器、家具という幅広い分野に創造力を発揮した、19世紀後半の天才工芸家、エミール・ガレ!この展覧会はガレの没後100年を機に、創作活動の全貌を解き明かそうというもの。オルセー美術館をはじめ、国内外の美術館の選りすぐりの作品ばかりを集めている。

http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/kikaku/page/2005/0122/200501.html


★『ミュシャ展 華麗なるアールヌーヴォーの誕生』
東京展:東京都美術館(1月27日〜3月27日) 関東
名古屋展:松坂屋美術館(4月27日〜5月22日)
浜松展:浜松市美術館(6月10日〜8月28日)
松江展:島根県立美術館(9月16日〜11月6日)
大阪展:サントリーミュージアム[天保山](11月19日〜1月29日) 関西

華やかな作風で没後半世紀を過ぎた今も大人気の画家アルフォンス・ミュシャ。アール・ヌーヴォーを代表するミュシャのポスター・油彩・宝飾品など約240点(うち約100点が日本初公開)による大回顧展!ポスター作家として有名になる以前の作品から、晩年の作品に至るまでミュシャの生涯を通じたあらゆる分野の作品を紹介する“ミュシャ展の決定版”!!
※ミュシャはナチスに抵抗して投獄され、同年病没した。反骨の芸術家だ。

http://www.ntv.co.jp/mucha/index2.html


★『特集陳列・伊藤若冲』京都国立博物館(2月16日〜3月27日) 関西

1800年に亡くなった画家・伊藤若冲は「自分の絵が本当に理解されるのは200年後のことだろう」と言ったとか。事実、今は若冲の描いた動植物がペット・ボトルのデザインに採用されたり、ビデオ・クリップにも登場するほど大ブームが起きている。予言は当たった!

http://www.mediawars.ne.jp/~tairyudo/tukan02/tukan3079.htm


★『ヴィクトル・ユゴーとロマン派展』サントリーミュージアム天保山(3月5日〜4月17日) 関西

19世紀フランスの大文豪ヴィクトル・ユゴーの生涯に光をあて、自筆原稿や資料のほか、ドラクロワやロダンなど、ロマン主義の巨匠たちの作品も一堂に展示!ユゴーとその時代を浮き彫りにする。

http://www.suntory.co.jp/culture/smt/gallery/gall_yugo.html


★『ジョルジュ・ド・ラ・トゥール 光と闇の世界』国立西洋美術館(3月8日〜5月29日) 関東

17世紀フランスの画家ラ・トゥールは“夜の画家”といわれ、静けさと深い精神性に満ちた作品は、一度見ると忘れられない。特にロウソクの光に照らされた人物の表現は、他の画家と空気そのものが違う。現存している作品は40点しかないのに、貴重な作品群のほぼ半数が顔を揃えた日本初の展覧会だ。

http://www.nmwa.go.jp/jp/html/collection.html


★『ドレスデン国立美術館展 世界の鏡』
神戸展:兵庫県立美術館(3月8日〜5月22日) 関西
東京展:国立西洋美術館(6月28日〜9月19日) 関東

フェルメールの“手紙を読む女”をはじめ、レンブラント、ティツィアーノらの名品を展示!
http://www.dresden-ex.jp/


★特別公開『中宮寺 国宝・菩薩半跏像』東京国立博物館(3月8日〜4月17日) 関東

多くの仏像ファンが「世界一美しい仏像」と呼ぶ中宮寺の菩薩半跏像が、博物館にお出ましになられる!この菩薩様が中宮寺の外に出たのは、戦時中の疎開をのぞけば、この1400年間で過去に2度しかない!しかも今回の特別公開では、360度からグルリと鑑賞できるので、お寺では絶対に見ることができない「後ろ姿」が拝めるとのこと!※もう、行くっきゃない!!

http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=B01&processId=01&event_id=1403


★『ゴッホ展 孤高の画家の原風景』
東京国立近代美術館(3月23日〜5月22日) 関東
大阪展:国立国際美術館(5月31日〜7月18日) 関西
名古屋展:愛知県美術館(7月26日〜9月25日)

燃え上がるような色彩で自分の魂をカンバスに刻み込み、10年間に約2000点の作品を残して37歳で自ら命を絶った、炎の画家ゴッホ。この展覧会では、祖国オランダのファン・ゴッホ美術館とクレラー=ミュラー美術館という、世界最高峰の二大ゴッホ・コレクションから、〈自画像〉〈黄色い家〉〈夜のカフェテラス〉〈糸杉と星の見える道〉など、両美術館の至宝を含む約30点の作品が出品される。また、ミレー、セザンヌ、モネ、ゴーギャンなど関連作家の作品約30点と、浮世絵や同時代の資料多数を同時に紹介した、過去のゴッホ展の中でも際立ったレベルものだ!
※ゴッホが生きてる間に売れた絵はたった一枚だけ。

http://www.momat.go.jp/Honkan/Gogh/


★『ロートレックとモンマルトル』大丸ミュージアム心斎橋店(3月24日〜4月4日) 関西

ムーラン・ルージュの宣伝ポスターで有名なロートレックは、36年の短い生涯に30点のポスター、
400点近くの版画を世に送った。本展では、ロートレック作品の膨大なコレクションを所蔵するフランス国立図書館から、ポスターと版画を厳選して出品。さらに、同時代を生きた画家たちの作品を合わせて約120点を展示し、ロートレック芸術の魅力を味わっていく。

http://plaza.harmonix.ne.jp/~artnavi/12publicty/170404-daishin-roto/00daishin-roto.html


★『厳島神社国宝展』東京藝術大学美術館(3月25日〜5月8日) 関東

国宝「平家納経」をはじめ、平家ゆかりの宝物を中心に国宝9件、重要文化財18件を含む計32件113点を紹介!
※期間中に展示品の入れ替えがあり、有名な平家納経の“法華経・薬王菩薩本事品第二十三”が展示されるのは、4月19日から24日の6日間とのこと。

http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/planed_jp.htm


★『世界遺産・博物館島 ベルリンの至宝展』
東京展:東京国立博物館(4月5日〜6月12日) 関東
神戸展:神戸市立博物館(7月9日〜10月10日) 関西

ベルリンの5つのミュージアム「旧博物館」「新博物館」「旧国立美術館」「ボーデ博物館」「ペルガモン博物館」という5つのミュージアムの至宝約160点を一堂に集めた展覧会。天才ラファエロの『聖母子』が出る!

http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=1483


★『M.C.エッシャー展』大丸ミュージアム心斎橋店(4月6日〜4月18日) 関西

独特の幾何学模様、建築物を使った“トロンプ・ルイユ(だまし絵)”で知られるオランダの版画家、
M.C.エッシャー。現実にはあり得ない不可思議な構造が、豊かな想像力で精緻に描かれ、見る者を幻想の世界に引き入れる。本展では約150点を展示。計算し尽くされたエッシャー・ワールドを楽しもう!

http://plaza.harmonix.ne.jp/~artnavi/12publicty/170418-daishen-escher/00daishin-escher.html


★『曾我蕭白 無頼という愉悦』京都国立博物館(4月12日〜5月15日) 関西

18世紀の京都が生んだ異色の画家・曾我蕭白(しょうはく)の大回顧展。アウトロー精神を貫き通し、アカデミズムを嘲笑し続けた孤高の男の魂と出合う。

http://www.kyohaku.go.jp/jp/tenji/index.html


★『ベルギー象徴派展』Bunkamura ザ・ミュージアム(4月15日〜6月12日) 関東

19世紀末から20世紀初頭のベルギーで花ひらいた、象徴派の画家たちによる幻想絵画群。そのミステリアスで耽美的な内面世界に触れていく。

http://www.bunkamura.co.jp/museum/belgiumindex.html


★『アール・デコ展 きらめくモダンの夢』
東京展:東京都美術館(4月16日〜6月26日) 関東
九州展:福岡市美術館(日程不明)
大阪展:サントリーミュージアム天保山(9月15日〜11月6日) 関西

アール・デコはアール・ヌーヴォーの後に続いて1920年代に展開した、直線とシンプルさを追求したモダンな装飾芸術。絵画、彫刻、服飾を含め、海外からの約180点に国内作品を加えて展示される。主な出品作品は、ラリック「カクテル・グラス」、カルティエ「ダイヤモンド製ネックレス」、カッサンドル「北極星号」など。


★『わたしが選んだ ちひろ展』大丸ミュージアム梅田店(4月20日〜5月9日) 関西

詳細はまだ不明。いわさきちひろの展覧会には違いないッス。


★『円空展』大丸ミュージアム京都店(5月12日〜5月24日) 関西

円空は江戸前期に美濃国(岐阜県)に生まれた僧侶。32歳の時から仏像を彫り始め、民衆を苦しみから救うため、諸国を巡りながら観音菩薩像や諸仏を刻み続けた。64年間の生涯に彫った仏像の数はなんと12万体!(しかも一体一体が異なった形!)。現在、北海道・東北・関東・中部・近畿地方など、各地に約5200体の「円空仏」が現存しており、庶民の信仰の対象になっている。本展は、約160体の優品を厳選して紹介し、円空その人に迫っていく。
※僕は円空の生き様に手塚治虫の『火の鳥・鳳凰編』の主人公、我王を思い出した。


★『GUNDAM/ガンダム 来たるべき未来のために』
サントリーミュージアム天保山(7月15日〜8月31日) 関西

今から26年前、1979年の初放映以来、常に多くのファンを生み続けてきたアニメ・シリーズ「ガンダム」。本展ではガンダムを見て育った世代のアーティストの作品を手がかりに、ガンダムがサブカルチャーに与えた影響を見ていく。


★『龍馬の翔けた時代』京都国立博物館(7月16日〜8月28日) 関西

ユーモア精神に溢れ自由奔放な文体をもつ龍馬の手紙を中心に、京都の争乱や文化的な側面にも光をあて、彼が翔け抜けた幕末という時代を浮き彫りにする。


★『ギュスターヴ・モロー展』Bunkamuraザ・ミュージアム(8月9日〜10月23日) 関東

神話や伝説の世界を題材に、独自の耽美世界を築き上げた19世紀末の巨人ギュスターヴ・モロー。モローの世界観を代表する傑作「一角獣」「出現」をはじめとするパリ・モロー美術館の名品をラインナップで揃えた、ファン必見の回顧展!

http://www.bunkamura.co.jp/museum/schedule/syousai.html


★『天才の手稿 レオナルド・ダ・ヴィンチ展』
森アーツセンターギャラリー・六本木(9月15日〜11月13日) 関東

ルネサンスの天才、レオナルド・ダ・ヴィンチが残した、自然科学や工学技術などに関する膨大な研究ノートを日本で初公開し、画家の顔だけではない、近代科学の先駆者ダ・ヴィンチの「もうひとつの遺産」を紹介する。

http://www.mainichi.co.jp/life/culture/jigyo/event/art/2005/001.html



●おまけ〜僕の好きな美術館

★ひろしま美術館
“ヒロシマ”ゆえにこれだけの作品が集まったのだろうか。ゴッホ最晩年の『ドービニーの庭』をはじめ、ミレー、モネ、ルノワール、ドラクロワ、ドガ、セザンヌ、ムンク、ロートレック、ピカソ、マチス、ピカソ、シャガール、モディリアーニ、ユトリロといった、素晴らしい展示品が常設展(期間限定の特別展ではなく)でいつでも鑑賞できちゃう!ハッキリ言って東京の国立西洋美術館よりも、こちらの方が内容は上ですーッ!!(☆o☆)
http://www.hiroshima-museum.jp/


★損保ジャパン東郷青児美術館(新宿駅前)
なんと入館料500円で、一年中、ゴッホの『ひまわり』に会えますッ!
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/


★大塚国際美術館(徳島・鳴門)
世界中の名画が実物大に複製され1000点以上も展示されている!朝9時半の開館時間から、
夕方5時の閉館時間をフルに使って、ようやく全部の部屋を回ることが出来る、空前絶後の複製美術館!(複製といってもバカにできないッス。最新技術で美しく再現されてマス!モナリザや落穂拾いなど、人類の遺産がズラリと並ぶ光景は失神モノ!)
http://www.o-museum.or.jp/japanese/index.html


※年間スケジュールが確定していない美術館が多数あるので、随時更新しますね!


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