【 巡礼特選フォト・レポート 】
英国/トールキン&ポーランド/クシシュトフ・キシェロフスキ


★J.R.R.トールキン/John Ronald Reuel Tolkien 1892.1.3-1973.9.2
(イギリス、オックスフォード郊外 享年81才)2005


  

ロード・オブ・ザ・リングの原作『指輪物語』の作者。05年の欧州巡礼中、辛いことが続いても「フロドやサムの苦労に
比べれば、こんなの大したことない!」って自分に言い聞かせることも多かったので、お墓にはぜひ御礼に行きたかった!




墓マイラーの命綱、それが郵便局。郵便局員は土地の地理に精通しており、警察署が見当
たらない時は郵便局に駆け込む事になる。(ここで丁寧な手書きの地図をもらった)








「う…美しい」。墓地への道すがら思わず立ち止まる。
英国は平地が多いのでスカッと視界がひらけている


フギャ!あの中から探し出すのか。大変だ…






なんて親切な墓地!要所要所に「トール
キンの墓はこっち」という矢印があった
こんなのがたくさんあった!

うお、あのすごい人だかりはもしや!?









「トールキンだ!」しかし、ちょうど日陰に
なっていたので太陽が移動するのを待つ
30分後、完全に墓石に陽が当たるようになった!
「はじめまして、トールキンさんッ!」
右側から見るとバラがいっぱい。見る
角度で墓の印象が全然変わってくる

この写真は海外の墓サイトにアップされて
いた2001年当時の墓。僕は彼の背後に
ある黒い墓石を目印にしてたんだけど---

今回行ったら倒れていた!もしトールキン
の墓への案内板がなく、写真だけを頼りに
探していたら、何時間かかっても見つから
なかっただろう(こ〜ゆ〜ことはよくある)



★クシュシュトフ・キシェロフスキ/Krzysztof Kieslowski 1941.6.27-1996.3.13
(ポーランド、ワルシャワ 享年54才)2005







これぞ映画監督の墓!なんてカッコイイ墓なんだろう!



道を尋ねたことが縁で一緒に墓参
することになったヴィロンスカさん
彼女はキシェロフスキ
監督の大ファンだった!
そして「大好きな監督の墓を教えてくれた
御礼がしたい」と、僕を家に招待してくれた





食事の用意。なんて
親切な方なんだろう!

お部屋にはモナリザが。
芸術家肌のヴィロンスカさん

カナッペをご馳走してくれた!食べてる間、
墓参りでポーランドに来て、こうして民家
で食事をしている事が信じられなかった
お土産でくれた謎の帽子、
トマト、巨大ハム、黒パン!
素晴らしい出会いだった

  

『トリコロール3部作』『ふたりのベロニカ』『デカローグ』など、人間描写に優れた作品を送り出してきた
名匠キシェロフスキ監督。もし存命なら60代前半で、今の映画界の牽引役の一人になっていたハズ。
長生きして頂きたかったです。