〔2003年12月16日〕 今日16日は、僕にとっての人生の大恩人ベートーヴェンの誕生日。青春時代から20代を経て、今に至るまで 自分は彼と共に生きてきた。だから、人生のひとつの節目となる入籍は、昔からこの日以外考えられなかった。 仕事を早めに切り上げ、夕方、2人して自転車で役所へ婚姻届を出しに行った。昼間は混み合う役所内だが、 5時直前で僕らの他には誰もいなかった。提出する用紙は1枚だけ。 免許証を見せ、ハンコを押し、相方が住所の変更をして手続きが終わった。ここに至るまでの七難八苦に比べ、 そのあまりのあっけなさに2人で笑った。仲人なし、結納なし、式もなし。36才と35才の崖っぷち。 どちらの姓を名乗るかはジャンケンで決めた(勝った!)。 |
市役所にGO!(タイマー写真) | 橋を渡っている時に日没と重なった |
あれが市役所だ! | 17時前に戸籍課に到着。「ふぅ、間に合った!」 |
役所を出た後、駅前の小さな中華料理屋へ繰り出し、ちゃんぽん、天津飯、 ギョーザ、肉炒めを頼んでテーブルいっぱいに置き、ささやかな宴をする。 |
宴の真最中! | もやし1本残さず喰らい尽くす! |
食後、相方が「何か普段と違う特別な事をしたい」と言うので、学生時代以来、15年ぶりにボーリング をする(1ゲーム)。結果は自分がコテンパンに叩きのめされ終了。2人だけだとアッという間だ。 |
「なんだここは!?」何もかもキティ・ピンク! | 視覚がおかしくなりクラッときた。 ガーターのオンパレード。 |
翌日は新婚旅行(!)で大阪梅田に映画を3本観に行く。選んだ3本は-- 「ファインディング・ニモ」「マトリックス・レボリューションズ」「ラストサムライ」 |
爆笑につぐ爆笑だった「ニモ」。最高! | 水曜日はレディース・デーで女性は千円均一。 もちろん、それを見越しての映画館への新婚旅行だ。 |
帰りに「指輪が要るぞ」ということになり、阪急百貨店に鼻息荒く突入するも、10分後に「プラチナ、普通に5万とか 書いてあったね…」「ほんと…」とスゴスゴ退散。結局、アクセサリーの雑貨屋を巡って相方の選んだ1800円の 指輪に決定。「今はこれでいい」とゴキゲンな彼女を見て、胸を撫で下ろす。 |
彼女は周囲からこの結婚を反対されていた。「趣味が墓参り?」「文芸研究家ってなんだ?」「ジョジョ立ちってなん だ?」「36才でバイト?」もう、反対理由は無限にある。それでもド根性で意思を貫き通した妻と、最後に結婚を認めて くれた彼女の両親に、心から「(信じてくれて)ありがとう」と言いたい。 ※相方は生粋の理系。自分は“超”文系なので、理系の相方とのタッグで、ぐんと森羅万象への切り口が増えると 思います!(すでに宇宙豆知識や人類史年表のコーナーでは大いにその知識を借りていマス) 〔友人一同へ〕 報告が急になったのは、僕はこれまでの人生で2度婚約を破棄されてて(6年前と9年前)、それがトラウマになって、 実際に婚姻届が受理されるのをこの目で見届けるまで「結婚する」と言えなかったからデス。m(_ _)mスマン! |