アジア館
ベトナム展A
ベトナム展の作品に付けるコメントを書くにあたって、
「貧しくとも子供たちの瞳はキラキラしていた」
「光り輝く無垢な笑顔に、自分の心が洗われた」
そんなわざとらしい歯が浮くような文章を、絶対に書きたくなかった。そう絶対に!
しかし…だが、しかしッ!!
(2000)ダナン近郊 |
左端の女の子が、Vサインする弟を優しい笑顔で見つめてるのが、すごく良かった。それと、手前の子供も犬とお互いに見つめあってて、めちゃくちゃカワユイ!画面の奥でもお婆さんが何か嬉しそう。右後ろ2番目の子が喜んで見せてるのが、この犬の赤ちゃん!クーッ、何かこう、心が洗われた!(速攻書いてしまった!) |
(2000)キラ村 |
近代ベトナムの歴史は戦乱の歴史であった。2次大戦中は6年間日本の占領軍に抵抗し、’46年からは植民地化を企むフランス軍と8年間戦ってこれに勝利。’65年からは南北ベトナム統一をかけて、世界最強の米軍と10年間の全面戦争に突入した。ベトナム戦争で米軍が投下した爆弾の量は、2次大戦で投下された世界中の全爆弾(2個の原爆を含む)の総トン数の3倍だ!あの小さな空間に3倍。ちょっと想像つかない。’69年の時点でベトナムに上陸した米軍兵はなんと50万人。彼らが米軍を叩き出し、最終的に戦争が終結したのは’75年で、結局約35年間のながきに渡って、彼らは独立と解放の為に戦っていたことになる。(この間のベトナム人の犠牲者は約200万人といわれている)じーさん、ばーさんらの、あまりにもシブ過ぎるカッチョイイ笑顔に脱帽。 |
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