南米館
アルゼンチン展B
(2000年)
(ブエノスアイレス)コロン劇場
コロン劇場は、N.Y.のメトロポリタン、ミラノのスカラ座と並ぶ、世界3大劇場のひとつだ。
内部は客席が6階まであるという壮大な小宇宙!手前の大通りは街の中心をブチ抜く
16車線(片側8車線)。首都のド真ン中に,これほど巨大な道があるのは世界的にも例
がない。ちなみにブエノスアイレスとは、スペイン語で“素晴らしい空気”という意味だ。
(ブエノスアイレス)“ブエノスアイレス、午前零時”
タンゴの革命児ピアソラの作品に“ブエノスアイレス、午前零時”という曲がある。
ミーハーなワシは何が起きるというわけでもないのに、この時計台の前で0時に
なるのをひたすら待っていた。しかも嬉しがって撮ったのはいいが、写真は暗くて
0時の針が見えぬ!それはさておき、さすが“南米のパリ”。夜も街が美しいぜ。
(フエゴ島・ウシュアイア)世界の果て
ウシュアイアは南米最南端であると同時に世界最南端の町でもある。鉄道の駅名が
すごい。ズバリ『世界の果て駅』だ。本当にそう書いてある。そんでもって列車の名前
が『世界最果て号』。まんまやないけ、とツッコミが入りそうだが、とにかく海を越えると
もうそこは南極という、辺境の中の辺境だ。澄みきった冷たい空気と、物悲しい灰色の
曇天が、えもいわれぬ終末感を辺りに漂わせていた。木の葉も冷え切ってるようじゃ。
一年間の平均気温は6度以下。そして、寒い上によく雨が降る!一年のうち真っ青な
空を見られるのはわずか4、5日しかなく、日本の平均降水量の1500ミリに対して、
この地は驚きの5000ミリだ!これは熱帯雨林のジャングルなみ。多雨で寒いとは…。
(同、ウシュアイア)道の終わり
『国道3号線、ここに終わる』という立札だ。つまり、地上の道の最終地点がここだ。
“ブエノスアイレスから3063キロ”と書かれていたが、面白かったのは一番下の
“アラスカから17848キロ”っていう部分。ダーッ、スケールでかすぎ!北米のてっ
ぺんから南米の端っこまでとは!しかも、アラスカを出発した後パンアメリカン・ハイ
ウェーを利用すれば、実際一本道でここへ来ちゃうとのこと。いやはや恐れ入った。
(会場案内板へ)
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