最新文芸情報


2019.5〜6

●6月30日…週末の雑司ヶ谷霊園巡礼団に参加された方、お疲れさまでした!台風を気合いで太平洋に押しやり、続く低気圧は午後の巡礼中だけ雨をストップ、奇跡のようでした。東北・宮城、九州・大分など遠方から来られた方、無事に帰宅できたでしょうか。約30人で漱石先生やジョン万次郎、竹久夢二ら12名+αの墓参りができて、まっこと至福のひとときでした。自身が尊敬している作家や芸術家の言葉や生き方を、墓前で紹介し、そして墓に手を合わせる、これ以上の幸福がこの世にあるでしょうか…いいや、ありますまい!参加者に石材屋さんが数名おられたおかげで、墓マイラー以外の視点(石の材質、産地など)が加わり、僕も勉強になりました。家系図マスターの金子さん、詳細な資料のご用意有難うございました。
/懇親会の交流も楽しかったです。様々な業種の方が参加しているので、興味深いお話をいろいろ伺うことができました。3時間半でも話は尽きず。次回は二次会をしても良いですね。後日レポをまとめます。次回は秋に青山霊園を予定、犬養毅、大久保利通、北里柴三郎、星新一、志賀直哉等々、お楽しみに!

※懇親会で「東京ではこの2日どこに行かれるのですか」と質問があったので、土日のカジポン家の動きを記します。ウチの子(9)が新選組と『文豪ストレイドッグス』にハマっているので、ゆかりの人物のお墓参りをしました。
29日…早朝夜行バスで到着。最初に六本木の沖田総司の墓へ行き、続いて、福澤諭吉、映画で坂本龍馬を演じた俳優原田芳雄さんの墓参。その後、早稲田に移動して漱石生誕地と、終焉の地(2年前にオープンした漱石山房記念館)へ。漱石山房の庭には「我が輩は猫である」のモデルになった猫のお墓があります。午後、雑司ヶ谷へ。
30日…日野で土方歳三の墓参。生誕地にも行ったのですが整備中で入れず(公園になる?)。調布に移動して遠藤周作『沈黙』ロドリゴ神父のモデルになったキアラ神父の最初の墓、そして初めて深大寺を訪問し、国宝の釈迦如来像(座禅を組んでない珍しい如来像)を拝観、俳人石田波郷(はきょう)に墓参。そこから多摩の近藤勇局長の墓に行きたかったけど、まったくタクシーがつかまらず、5社に電話をかけても繋がらなかったり「深大寺に回せる車がない」と断られたりで全滅。断念してバスで三鷹の禅林寺へ。ここには森鴎外と太宰治の墓が。太宰は命日(桜桃忌)が終わったばかりで、墓前にはサクランボがたくさんありました。他にウイスキー、タバコ、そして大きなリンゴ(津軽出身ゆえ)。鴎外と太宰はほとんど向き合っている状態なので、同じお供え物だと先輩の鴎外が「あんな太宰の小童(こわっぱ)と同じ供え物とはけしからん」と言われそうだったので、明治男児の鴎外先生にはワンカップ大関と大福餅、ハイカラな太宰には“午後の紅茶”とカステラを捧げた。これで一同ニッコリなはず。この時点で16時。すぐに東京駅に向かえば予約した新幹線に間に合う。近藤局長に行けば間に合わない。家族会議の結果、「沖田、土方に行って、局長に挨拶しに行かぬわけにはいかんだろう」ということになり、新幹線は自由席で帰ることにして局長が眠る龍源寺へ。合掌した後、龍源寺の近所にある局長の生家跡と産湯の井戸跡、天然理心流道場も訪問。復路の新幹線はバラバラの席になったけど、達成感に包まれて今回の上京を終ました。
●6月26日…本日深夜24時12分、テレビ東京系列『リトルトーキョーライフ 実は楽しい!?“お墓”の世界』放送。世界墓マイラー同盟の盟友・黒坂君が“師範”として出演、僕もルーマニアの墓地など写真提供で協力しています!(週末の雑司ヶ谷霊園巡礼会は、僕と黒坂君の2人がガイドです)

世界墓マイラー同盟とは---
歴史上の偉人を顕彰し、感謝の心を伝えるためにお墓参りをする目的で、有志により結成された秘密結社です。旧来の歴史ファンと、アート・文学を愛する文芸ファンの高次元合体。
メンバーの行動力は「教科書に載っていない忘れられた傑人」「生前は評価されず悲運の生涯を送った人物」を巡礼する際に、最大限のパワーを発揮します。ラインで日々情報交換。2016年に結成。

※世界墓マイラー同盟の規約は3つだけ。
(1)身内のお墓参り以外に年に1人以上墓参すること
(2)墓地は慰霊・追悼の場であり観光地でないことを理解していること
(3)他のお墓参りに来ている人を優先すること
会費は無料。加盟希望者はイベント時に直接メンバーに申請して下さい。

/尿管結石で仕事が溜まり、日記の「今日の良かった」が13日で止まっていますが、仕事がヤマを越えたらすぐに再開します。
●6月25日…今週29日(土)に実施する東京・雑司ヶ谷霊園巡礼会、いったん定員になり締め切りましたが、あと3名追加で募集します!土曜の午後、一緒に漱石先生や竹久夢二のお墓に巡礼しませんか。文芸や歴史に興味がある方は是非。雨天決行です。
●6月24日…本日22時50分からNHK『ノーナレ 画面の向こうから』、番組予告を見てこれはただ事ではない気が。−−ある日、ベトナム人技能実習生からNHKに「助けて下さい」というメッセージと携帯動画が次々と送られてきた。そこには、劣悪な住環境、厳しいノルマを課され、低賃金労働を強いられる日常が。雇い主に見つからないようSOSを発信し、工場を抜け出した女性を取材。ノーナレーション、映像の力だけで現実を視聴者に伝えるとのこと。30分番組。
※現代の奴隷制度と言われている技能実習生の使い捨て。技能実習生の労働環境の改善は、日本人の労働環境の底上げにも繋がり他人事ではないと思うんです。
●6月23日…尿管結石、四つん這いになってワナワナと震えている状態は脱しました。ヘビーな鈍痛はありますが、土曜の雑司ヶ谷霊園ツアー、何が何でもやり遂げます!(ほんとそれまでに石ころ我が身体より外へ出でよ!)
●6月20日…結石の症状改善せず別の病院へ。診察中に激痛で再び嘔吐、超強力な鎮痛剤を肩の筋肉に注射してもらい落ち着く。先生いわく「腎臓の近くにある今が一番痛い時期。落ちてくると痛みは小さくなる」。もう少しの辛抱。
結石の辛いところは「ラクな体勢がないこと」。どんなポーズをしても激痛は変わらず、痛みからの逃げ場がないという…。ドクターに涙目で「限界です、気絶する薬を下さい」って頼んだら「そんな危険な薬はない」と言われました。粉石処置は「砕いて4ミリ以下になれば手術成功」なので、既に3.5ミリの僕は対象外。どひ〜。

//今度は吹田で警察官が襲われた。警察官の生命をどうやって守るか…。本当に命懸けの仕事。どうか意識が戻りますように。
●6月19日…昨日の朝、起床して5分後にお腹の激痛でぶっ倒れ、のた打ち回った挙げ句、救急車で搬送されました。尿管結石でした。あまりの痛さに救急車の中で吐いたのですが、「痛すぎて吐く」というのは尿管結石くらいだそうです。CTの結果、犯人は3.5ミリの石ころ。治療法は飲み薬と座薬で痛みをごまかしながら、2、3日かけて石ころが出てくるのを待つのみ。今も腹痛で額から脂汗、キツすぎる、はよう出てくれい…(涙)
メタボリック症候群の一部とのこと、皆さんも結石にならないよう気をつけて。前日まで何の兆候もなく突然来るのでホント怖いです。
※もっと大きい石(10ミリとか)だと、入院して衝撃波で結石を破砕するそうです。
  真ん中の白い光が結石。小さな暴君

//YouTubeで人気の“せやろがいおじさん”がアップした『年金制度の限界を認めたお偉いさんに一言』(3分)が、笑いあり、説得力もあり、思わず共感の拍手。安倍政権の増税ラッシュについて「“蓄え作りや、税金上げるけど”っていうのは、“太らなアカンで、飯減らすけど”言うてるようなモンや。自然の摂理に反する」。福祉予算を削りまくってトランプから戦闘機6兆円爆買いすることには「もちろん国を守るのはめちゃめちゃ大事や。でももう内側から壊れかかっとんねん。めちゃくちゃ高価な最強の鎧でガッチガチに身を固めた風邪ひいてる人みたいになってんねん。そのカネあんねんやったら、先に病院行って治療しい!ってなりません!?」。沖縄の美しい海もグッジョブ。

  ユーモアは大事やね。心に届く

/せやろがいおじさんの過去動画で特に心に残っているのは、松本人志氏がいじめで自殺した子に「死んだら負け」と言ったことに対する提言。芸人さんにとって松本批判は命取りになる行為に等しい。だからこそ、めちゃくちゃ言葉を選んで自分の思いを叫んでいる。「死んだら負けより、逃げるが勝ちと伝えたい」(2分44秒)。

/せやろがいおじさんへの取材記事、いろいろ学ぶべきことがあった。そしてこの“聞き手”の島袋コウ氏もなかなかの人、島袋氏の次の言葉をメモった。
→せやろがいおじさんは、相手にきちっと「逃げ道」を作る優しさを感じます。問題発言をした人に「正論」だけをぶつけすぎると、相手は絶対に謝らなかったり、支持者に向けてしか心を開かなくなる。その結果、みぞが深くなる。でも、せやろがいおじさんは「こう言いたかったんやろ?」「この言い方の方が良くない?」といった、余白があります。

--このスタンス、僕もなるべく日記に取り入れようと試みているんだけど、徹底しきれていない。かくありたいもの。
●6月16日…今夜NHKスペシャル・モネ絵画修復プロジェクト、そしてBSの天才振付家キリアン特集めっちゃ楽しみです。特にキリアンの舞台『ベラ・フィギュラ』は音楽も振付も照明も全てが美しく永久保存版です!!
●6月13日…〔今日の良かった〕待望の「チケット不正転売禁止法」が14日に施行!これで映画や音楽、スポーツなどのチケットを定価よりも高く売ることが違法になった!これは思いもしなかった五輪のプラス効果。転売禁止は国際オリンピック委員会が開催国での対策を求めたもの。五輪チケットの抽選結果が20日に出るため、これに間に合うように大急ぎで法律が作られた。明日からは、人気チケットを買い占め、転売サイトで10倍以上の値段で売るテンバイヤーが市場から消える。ほんと良かった。
※「座席が指定されていない券」は対象外。えー、対象にすればいいのに。
●6月12日…〔今日の良かった〕先日のNHK『天安門事件 運命を決めた50日』、NHKの本気の取材に圧倒された。元軍人、学生運動の元リーダー、現場を目撃した市民、人権派弁護士、失脚した官僚、50分の放送時間の中でかなりの人数に取材を敢行。中国当局の監視を警戒し、カーテンを閉めた部屋で「いま初めて話す」「何が起きたか語る」、身の危険を感じながら勇気を出して語り始めた人々、その勇気を讃えたい。
印象に残ったのは、上層部の命令と市民の板挟みになった兵士たち。事件の数日前、天安門に派遣された兵士は誰も流血の事態になると思っていなかった。
事件数日前、軍人にバナナやキュウリ
を差し入れする天安門の学生たち
「軍の命令には従いますが人民は撃ち
ません」 この後、非情な命令が下る
事件前日、7つの軍に包囲。
画面左から第38軍が広場に突入
元軍人「いかなる代償を払っても
広場を解放せよと命令されました」
当初、軍人たちは政府に抵抗した。第38軍の司令官は出動を命じられ、「市民に銃を向けることは出来ない」と拒否し更迭された。そして見せしめのように、この第38軍が最初に天安門広場に突入する任務を与えられる。手前の大通りで市民と小競り合いになり、1人の兵士が空に向って威嚇射撃をした。元38軍下士官「すると、群衆は撃たれることはないと思って襲いかかってきました。そして市民に向けて発砲してしまったのです」。この最初の衝突だけで134人の市民が殺された。現場を生き延びた市民が天安門に危険を知らせに走る。
元38軍「この発砲が市民を殺しても良いと
いう号令となってしまったのです」
天安門に駆け込み「西から発砲しな
がらこっちに向かっている!!」
そして午前4時、ついに戦車が広場に突入した。猛スピードで学生たちをなぎ倒しながら…。
広場の近くで銃撃を受け左足を失った男性(63)
「若者が押し潰され、まるでスイカを潰したように頭が割れました。
それでも戦車は止まらず死体の上を次々に走り抜けていきました」
元第39軍中尉「平和的なデモをしていた学生たちを軍は実弾で射殺した。これは恥ずべきことです。30年間、心の痛みは続いています。こうして語ることで苦しみを和らげたいです」。
当時、党総書記の趙紫陽は本物の民主主義を中国に根付かせたいと思い、一党独裁を終わらせ多党制まで視野に入れていた。だが最高指導者のケ小平はそれを認めず、天安門事件を口実に趙紫陽を失脚させた。ケ小平「200人の死が中国に20年の安定をもたらすだろう」。

NHKは最後にブッシュ(父)大統領が1989年7月21日(事件翌月)にケ小平に送った密書をスクープしていた。驚愕の内容だった。
ブッシュ「先日の先進国首脳会議の共同宣言の草案には中国を過度に非難する文言がありましたが、アメリカと日本が取り除きました。アメリカ議会は中国との経済関係を断ち切ることを求めていますが、私は波風を立てないよう全力を尽くします。今は厳しい時期ですが米中は世界の平和と両国の繁栄のため共に前進しましょう。」
おい…日本政府は国民にそれ説明してないよ。てっきり、天安門事件に猛抗議していると思っていた。真逆のことをやっていたのか。道理で中共政府は事件後も強気で弾圧を続けたわけだ。日米が理解を示してくれるんだから…。当時は自民・宇野内閣。日本は殺された市民の側に立って、人命の尊さと民主主義の何たるかを語るべきだろう。このスクープを報道した番組製作者に敬意。

/ネットではよくNHKや朝日が中国の回し者のようにバッシングされている。力の入った天安門事件特集、中共政府の言論弾圧に対する厳しい批判を見れば、そういうレッテル貼りがいかに的外れか分かるだろう。ネット右翼は「アンチ安倍=中国の回し者」と決めつけて叩くが、安倍政権が隠ぺいだの改ざんだの酷いことをやってるから、日本を良くしたいと思って批判している訳で、中共政府の味方をしている訳じゃない。改めてそれを示す天安門事件30年目の特集だった。

//香港から自由の灯火が消えるのか。政治犯を含む刑事事件の容疑者を中国本土に引き渡すことを可能にする香港政府の「逃亡犯条例」改正案に香港市民が猛反発、9日に103万人(香港市民の7人に1人)が参加する大規模デモがあった。そして今日は学生と警官隊が衝突。議会は中共政府に取り込まれており、審議が始まれば可決されてしまう。学生たちは議会が開けないよう議場を包囲して戦った。催涙弾130発が使用され鎮圧されたが、議会の開催は阻止した(次の議会は来週)。これだけ海外の中継が入っているから天安門事件のような武力行使はしないと思うけど、可能性がゼロとは言えない。世界が注視していることを各国はもっとアピールしないと。
●6月11日…〔今日の良かった〕文芸ジャンキー20周年記念企画、世界墓マイラー同盟による東京・雑司ヶ谷霊園巡礼会を6月29日(土)の13時から開催します!先着20名強。申込み方法など詳細は告知ページにて。夏目漱石、泉鏡花、小泉八雲、竹久夢二、ジョン万次郎など12名の偉人への感謝の墓参行脚です!
※追記。定員まであと2名です(6/14時点)

//NHKから速達、何事かと思ったら13日(木)深夜の『NET BAZZ』(ネットで話題になった番組のアンコール放送枠)に、先日僕も撮影にかかわった『グレーテルのかまど “ジョジョの奇妙な冒険”のごま蜜団子』が選ばれたのとのこと、嬉しい!10日間で3度目の再放送!
●6月10日…〔今日の良かった〕NHK交響楽団が演奏する『ウルトラセブンのうた』、とどろき渡る4本のホルンが心地よく何度も聴いてしまう。良いオーケストラだとセブンの音楽もいっそう雄大に聴こえる。

//大阪ミナミでボッタクリバーを多数展開していた半グレ(準暴力団)アビスのリーダーが月に2千万の収入を得て、その一部を山口組系に上納していた件。半グレは振り込め詐欺もやるのに、暴力団じゃないから暴対法を使えないという。早急に法改正が必要だし、暴力団も半グレを利用するなと。

//お笑いコンビ、カラテカの入江慎也氏が振り込め詐欺グループの宴会に吉本のタレント(宮迫・ロンブー田村)の参加を仲介し契約を解消された。よりによって最悪の反社会勢力、振り込め詐欺グループ!入江氏は「背景を知らなかった」、宮迫氏・田村氏は「誰のパーティーか知らない、ギャラはもらっていない」。モヤモヤする。

//政府が年金不足を理由に「70歳定年」を打ち出した。しかも金融庁は65歳の時点で2千万円の貯蓄が必要という。50代の貯蓄ゼロ世帯が3割を超えている実状とかけ離れている。しかも今仕事をしている人だって、いつ親の介護で離職するか分からないし、晩婚化が進んでいるから、子どもの教育費も高齢でのしかかってくる。つまり、50代になると貯金はますます貯まりにくくなる。
それでは皆が貧しいのかといえば、富裕層の貯蓄は右肩上がりで増え続けている。富の再分配がうまく機能していない。
僕が子どもの頃は55歳が定年で、その後は「第二の人生」と呼ばれ、旅行や趣味を楽しむ人が多かった。70歳から第二の人生が始まっても、身体のあちこちが痛くなってくる年だし、旅先でレンタカーのハンドルを握るのはいろいろ怖すぎる。これでは、働くために生まれて来て、「第一の人生」だけで生を終えてしまう。世界第三位の経済大国なのに、どうして他の経済規模の小さな国よりも人生がハードモードなんだ。

//高齢者は運転に不安があるから免許の返納を促されているが、地方で生活している人は車がないとどうにもならない。これはJRがソロバン勘定で旧国鉄の路線を廃止しまくったからだ。たとえ赤字路線であろうとそこに人は住んでいるわけで、廃線するべきではなかったのに、コストだけに目を向けて人々の足を奪っていった。国庫からサポートして存続させるべきだった。日本は税金の使い方を誤った。
●6月9日…〔今日の良かった〕徳川家康には英国人の外交顧問・三浦按針(あんじん)ことウィリアム・アダムス(1564-1620)がいた。彼の伝承墓が長崎県平戸市にあるんだけど、なんせ江戸初期の人物であり、本当に遺骨があるのか、石碑だけの供養塔なのか分からなかった。そこで来年の没後400年を前に平戸市が調査を開始、壺の中の骨を確認した!骨から抽出したミトコンドリアDNAの塩基配列は欧州に見られるタイプで、骨に含まれるコラーゲンの炭素の測定で、死亡時期も重なっている可能性大と判明。
同時期に平戸では約70人のヨーロッパ人が他界したが、西・北ヨーロッパ系で死亡時期が重なるのは按針を含め10人のみ。もう三浦按針でええと思う!

//空白だった5月30日〜6月1日の日記を更新しました。
●6月8日…〔今日の良かった〕政府が先頃「妊娠を理由とした外国人技能実習生の解雇は無効」と見解を示し、法務省も企業に注意喚起を行ったことで、少しずつ実習生の人権環境が改善され始めたとのこと(news23)。日本人女性は妊娠を理由に職場を解雇されないが、外国人技能実習生(国内28万人、うち女性12万人)は妊娠が発覚すると「強制帰国」させられる問題が多発してきた。多くの実習生は来日のための借金をしており、追いつめられて中絶するケースも多い。1月には出産直後の赤ん坊を民家の前に置き去りにした中国人実習生が逮捕されるなど、人道上の危機はまったなしの状態だ。慣れない日本の暮らしでは、孤独感から人を恋しくもなろう。そもそも妊娠は人として当然のこと。受け入れ企業は母体を守る措置を講じるよう。それが人間を雇うということ。外国から機械の部品を調達したわけではない。
※技能実習生の国別最多は約13万人のベトナム。
●6月7日…〔今日の良かった〕先日朝日コムで見た1枚の風景写真に息をのんだ。まるで『千と千尋の神隠し』だ。満潮で海に消える道はときどき見かけるけど、街灯が点灯する場所は初めてだ。場所は熊本県宇土市の長部田(ながべた)。熊本のJR住吉駅から徒歩25分で、有明海に消えるコンクリートの道が見えてくるとのこと。この道は干潮前後の船着き場(ノリ養殖と貝採取の船)として設置されたそうだ。

  熊本県宇土市、有明海

//荒木先生、59回目の御誕生日オメメタァございます。来年はついに60歳の大台に。ルックスは写真によってはまだ30代後半に見えるから、全然もうすぐ60歳手前の実感が湧きませんね。
●6月6日…〔今日の良かった〕白血病の治療で重要な造血幹細胞を、文房具の液体のりで大量培養に成功。白血球や赤血球に変われる造血幹細胞は0.5リットルで数万円の培養液でも増やすことが難しかったのに、コンビニで売ってる100円くらいの液体のりの成分(ポリビニルアルコール)で培養できたという(東大や米スタンフォード大のチーム)。白血病の治療はドナーの骨髄や臍帯血(さいたいけつ)の移植に頼る場面が多かったが、これが画期的な治療法につながる可能性があり、専門家は「まさにコロンブスの卵だ」と驚いている。

//作家の田辺聖子さんが本日他界。享年91歳。主人公のモデルとなった朝ドラ『芋たこなんきん』、楽しかったな。
●6月5日…〔今日の良かった〕先日の『日曜美術館 微笑む仏』、素晴らしかった。お薦めです!江戸時代中期に木喰(もくじき)上人は56歳から諸国巡りを開始、民衆を救済するため仏像千体を彫り上げることを誓う。米や麦など穀物を断ち、木の実しか食べない修行をしながら各地で優しく微笑む仏を彫り続けた(700体以上が現存)。画像は56歳から93歳までに歩いたルート!

  北海道から鹿児島まで!
●6月4日…〔今日の良かった〕当サイトのタイトル右側の写真は、天安門事件の際に進軍する戦車に身一つで立ち向かった男性。世界では“タンクマン”と呼ばれている。この写真の後、彼が撃たれたり轢かれていないか心配していたけど、一部始終を撮影した動画(2分22秒)を初めて見て、この場からは生きて離れたことがわかった。その後の消息は不明だけど、名乗れないだけで、どこかで生きていると信じたい。
※追記。ガーン、タンクマンは刑務所らしく、ブレーキをかけて彼を轢かなかった戦車の軍人も所在不明になったという。中共政府、闇過ぎる…。

/丸腰の市民に向って人民解放軍が発砲した「天安門事件」から今日で30年。朝日の朝刊は、のべ4ページの特集を組んでいる。ネットの有料記事では初公開の現場写真も多数掲載されていた。保守右派は「朝日は中国の手下」と誹謗するが、手下はあんな特集を組まない。
今日の中国は車両番号が「8964」の鉄道が運休になった(1989年6月4日と繋がるため)。天安門では普段でも、遠足で訪れた先生が「6年4組」の旗を持っていただけで事情聴取されるとのこと。
●6月3日…〔今日の良かった〕本日『グレーテルのかまど(ごま蜜団子編)』、無事オンエア!収録に参加させて頂き感謝です。冒頭の瀬戸君のジョジョ立ち「花京院立ち」と「アナスイ立ち」は現場で監修しました。後半は瀬戸君ならではの「癒やし系ジョジョ立ち」が絶妙な味になっており、僕自身がもっと見たくて、いつの間にか見守り隊になっていました(笑)



アナスイ立ち 花京院立ち

25分という短い間に、荒木先生のコメント、ストーリーの概略、ジョジョ料理の再現、東北の餅文化の紹介、そして最も視聴者に伝えて欲しかった「戦いだけではなく友情や愛情など人間の温かい心を描き続ける作品」の一言も入り、見事でした。自分のジョジョトーク、カットされちゃったけど全体のバランスを見て納得。
放送前に書いた「ミッション」とは原作の(団子の中身の)ごま蜜飛ばし再現だったんですが、オンエアされず逆に胸をなで下ろしています(笑)。あれをハイビジョン撮影なんて放送事故になります。ちなみに達人の話では、皮の薄い方を前方にして、舌、上顎、唇で挟み込むように圧をかけると再現可能とのこと(噛むのではなく破る感じ)!
当日の撮影で一番感動したのは瀬戸康史君の優しさです。朝ドラ『まんぷく』で“かんべさん”ファンになった小4の子にサインをお願いしたら、メッセージまで書いて下さり(うちの子の名前“風”はジョジョ黄金の風から)、「あのう、写真を…」「ハイ、一緒にジョジョ立ちで撮りましょう!」。彼は次の仕事があるのに!ルックスもハートもイケメンです!!
※再放送はNHK総合が6/7(金※なんと荒木先生の誕生日!)午前11:05から、Eテレが6月10日(月)午前10:25からです!
  
●6月2日…〔今日の良かった〕明晩22時からEテレ『グレーテルのかまど』に出演!イケメン俳優の瀬戸康史くんがジョジョ第8部『ジョジョリオン』に登場する「ごま蜜団子」づくりに挑戦。リアル瀬戸君はテレビで観るよりも“さらに”ナイスガイ。めっさ優しい人でした。この番組を見れば、皆さんも自宅で美味しいごま蜜団子を作れます!
※出演依頼を受けた際、僕はジョジョの魅力を熱く語ったりジョジョ立ち解説で呼ばれたのかと思い、撮影現場にジョジョリオン全巻及び料理が出てくる回を収録した各部単行本を持ち込んだら、現場で言われたのは「すみません、料理番組なので…」。僕を待ち受けていたのは予想もしないものだった!それはそれで楽しかったけど、放送でどんな風に編集されているのか見当もつきません(笑)
とにもかくにも、Eテレ・デビューが墓マイラー関連でなく、料理番組になるとは想像もしていなかったです。
●6月1日…〔今日の良かった〕国際労働機関(ILO)が6月の総会で、「仕事の世界における暴力と嫌がらせの撤廃に関する条約」の採択を目指す。この条約は国際的な労働基準となり、批准国は条約に合わせて国内法を整備する必要があるため、日本でもパワハラやセクハラをなくす方向に動き出すか。
ILOが世界80カ国を対象に、職場での暴力やハラスメントを規制する法律があるかを調べたところ、4分の3にあたる60カ国が法規制をしていたが、日本は法規制がない国に分類された。採択されたら日本は必ず批准するように!
●5月31日…〔今日の良かった〕爆笑問題・太田さんの言葉に胸を打たれた。
28日に発生した川崎殺傷事件は小学生の列に襲いかかるという卑劣な犯行であり、現場の子どもたちはどれだけ怖かったろう…。犯人に対しワイドショーでは「死にたいなら1人で死ぬべき」(立川志らく)という意見が続出した。それに対し、犯人が悪いことを大前提としたうえで、「“1人で死ぬべき”論は解決にならないばかりか、絶望者を叩き落とし、次の殺人者を生む」とする反論もすぐに出た。
前者の立場を代表する松本人志氏「僕は、人間が生まれてくるなかで、どうしても不良品って何万個に1個、絶対に(生まれる)。これはしょうがないと思うんですよね。それを何十万個、何百万個に1つぐらいに減らすことはできるのかなって。みんなの努力で。正直、こういう人たちはいますから、絶対数。もうその人たち同士でやりあってほしいですけどね」。松本氏の人間に対する「不良品」発言はこれが初めてではなく、言葉のあやというより信念だろう。
対極にあるのは爆笑問題・太田光氏「この犯人の場合は自分も死ぬわけじゃないですか。自分の命もたいして重く見てないというか。『俺って生きていてもしょうがないな』と。(略)…俺なんか同じ50代ですけど、やっぱり高校生くらいのときに、何も感動できなくなったときがあったんですよ。そういうときにやっぱり、このまま死んでもいいんだっていうくらいまで行くんだけれども。自分がそうなら他人の命だって、そりゃあ大切には思えないよね。だけど、たまたま美術館に行って、ピカソの絵を見たときに、なんか急に感動が戻ってきたの。『ああ、こんな自由でいいんだ』と。そこから色々なことに感動して、色々なものを好きになる。好きになるってことは結局、それに気づけた自分が好きになるってことで。人でも文学でも、映画でも、なんでもいい。そういうことに心を動かされた自分って、捨てたもんじゃないと思うの生きている生物や人間たちの命も、やっぱり捨てたもんじゃないのだと
太田氏が見つけたような“ピカソの絵”を、孤立して気持ちがパサパサになっている人が見つけられるように、そんな社会をみんなで作っていこう。
●5月30日…〔今日の良かった〕アイルランドを訪問予定のトランプが自分のゴルフ場での首脳会談を提案、アイルランドが拒否。そりゃあそうだろう、大事な話をゴルフ場でする意味がないし、アイルランドの国民にトランプは人気がないから、首相も安易な迎合姿勢をとらない。安倍氏が「ゴルフ場に招待されました!」と尻尾が千切れんばかりに喜び、日本のマスコミが無批判にヨイショ記事を書くのと雲泥の差。
●5月29日…〔今日の良かった〕当サイトは「人間は国籍や人種が異なっても、相違点より、はるかに共通点が多い」、なんとかこれを伝えたくて20年間更新を続けている。酷いテロや戦争があってもそう思うのは、人々が赤の他人の芸術作品を、時代を超えて後世に残そうとしたり、墓参を通して世界の人々の共通の反応を見てきたから。それが綺麗事に聞こえる人がいるのもわかる。だから、僕が映画を観たり音楽を鑑賞するのは“証拠探し”という一面もある。

いま、海外のジョジョファンのアニメ実況が熱い(友人Yさんが教えてくれた)。特に5部アニメのアバッキオの旅立ち。何度も何度も原作を読んだし、アニメも繰り返し見ているのに、YouTubeに登場する8人の外国人の反応を見ていると、思わずもらい泣きしてしまう。肌の色や瞳の色が異なっても、ジョジョという作品を通して全員の心と時間が重なっている。大好きなアバッキオに対する抑え難い気持ちを、それぞれが語っており、すべてのジョジョラーと共有したい動画です。日本語の字幕を入れてくれた有志の方に、心から感謝!
※第28話『今にも落ちて来そうな空の下で/海外の反応』、アバッキオの海岸シーン:頭出し済み


突然攻撃を受けて驚愕している 字幕翻訳者のセンスが光る
あまりの衝撃にみんな(左下以外)固まってる「アバッキオはダメだって…」
「誇りに思うか」「深いな」
殉職警官のくだりも、外国の人の心を捉えていた
殉職警官いわく「わたしは「結果」だけを求めてはいない 「結果」だけを求めていると人は近道をしたがるものだ…近道した時真実を見失うかもしれない。やる気も次第に失せていく。大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている。向かおうとする意志さえあればたとえ今回は犯人が逃げたとしてもいつかはたどり着くだろう?向かっているわけだからな…違うかい?」
●5月28日…〔今日の良かった〕今年のカンヌ映画祭が25日に閉幕。パレスチナ系や黒人女性監督に光が当たるなど多様性を反映したものに。最高賞パルムドールに輝いたのは格差拡大をとり上げたポン・ジュノ監督『パラサイト』。韓国映画がカンヌの栄冠を手にしたのは初めて。カンヌ映画祭は結果発表の際にブーイングが起きたり大荒れになることもあるけど、今回は大きな拍手が巻き起こり、誰もがパルムドールに納得したとのこと、公開が待ち遠しい。昨年は是枝裕和監督『万引き家族』が受賞しており、2年連続で東アジアの映画が頂点に。テーマが格差社会というのも共通している。
カンヌ運営者は「#5050by2020」(2020までに映画界の男女比を50対50にしようという運動)に署名したことを発表している。今年は長編応募作のうち26%が女性監督だった。第2席のグランプリは黒人女性監督マティ・ディオップの『アトランティック』、審査員賞は黒人監督ラジ・リの初長編『レ・ミゼラブル』と、ブラジル映画の『バクラウ』。特別表彰を受けたエリア・スレイマン監督(『天国に違いない』)はパレスチナ系。
今年は仏の名優アラン・ドロンに映画への長年の貢献をたたえて名誉パルムドールが贈られた。84歳のドロン氏は既に引退を表明している。コメント「皆さんが私をスターにしてくれた。心からありがとうと言いたい」「今日は私のキャリアの最後でもあり、人生の最後でもある。さようなら」。この“さようなら”がめちゃくちゃ寂しい。胸が締め付けられる言葉だ。
●5月27日…〔今日の良かった〕藤井道人(みちひと)監督の社会派サスペンス映画『新聞記者』(6月28日公開)、試写会を観た人が絶賛しており期待に胸が膨らむ。原案は官邸の記者会見でいつも官房長官に斬り込んでいる東京新聞・望月記者の自伝。聞けば、この映画には加計学園問題、官僚の自殺、伊藤詩織さん暴行事件、安倍政権界隈の様々な事件をモデルにしたエピソードが登場するといい、そのあまりの反骨ぶりに主演の新聞記者役を引き受けてくれる女優が日本で見つからず、日本語を話せる韓国のシム・ウンギョンさんが抜擢されたとのこと。
W主演で上司の命令と良心の板挟みになる内閣特別調査室の若手官僚を松坂桃李さんが演じる。ネット右翼に大バッシングされる可能性もあるのに、松坂さんはよく引き受けたし、僕の中で彼の評価が跳ね上がった。藤井監督はまだ32歳の若手。この映画を監督するのは並大抵のメンタルでは不可能、相当タフな胆力を持っている。安倍政権が退陣するまで日本ではこういう“忖度ゼロ”の映画は作られないと思っていたので、ほんと嬉しい。公開日が参院選の直前というのも凄いタイミングだ。 ※『新聞記者』予告編(1分8秒)
●5月26日…〔今日の良かった〕Eテレ『日曜美術館』のエッシャー特集、中盤に荒木先生の解説もあって見応えがあった。番組では“だまし絵”の天才エッシャーの傑作『空と水』(1938)、『昼と夜』(1938)を紹介しつつ、荒木先生がエッシャー作品のオマージュとして描いたジョジョ第4部エニグマ戦のバトルシーンを紹介、クレイジーDとエニグマの白黒の手が“正則分割”で交互に重なっていく様子がオンエアされた。うおお、日曜美術館でジョジョの絵がエッシャーと並んで紹介されるなんて素敵すぎる!全カジポンが泣いた!
エッシャー『空と水』
魚の間から鳥が生まれる!
初期の代表作
Eテレのスタッフがエッシャーと聞いて
このエニグマ戦を思い出したのだろう。
先生にコメントをもらうってグッジョブすぎる

有名なだまし絵『上昇と下降』(1960)の魅力について、荒木先生が「人間が永遠に階段を上りながら実は下りていたとか」と嬉しそうに語るのを聞いて、すかさず「DIOの館のポルナレフだ!」とテレビにツッコミ(笑)。


先生のエッシャー論が聞けるとは! 『上昇と下降』

先生はエッシャーの風景画の雲の配置の妙や、永遠を感じさせる岩の描き込みの面白さなど、各作品を愛おしそうに語られていた。生涯の紹介でメモったのは−−
・エッシャーの兄は結晶の構造の研究者。エッシャーの作品がミクロの世界で同じ図形を繰り返し重ねているのは結晶がモチーフ。
・ピカソのグループとは交流がなく、完全にエッシャーはワン・アンド・オンリー。同時代の美術書には「評価が難しい」と書かれている。
・長さ4mの大作『メタモルフォーゼU』(1939-40)は圧巻。端っこに書かれた文字が様々な形に変容し、再び文字に戻って行く。実物を見たいと強く思った。6月まで愛媛にきているそうだ。
・今回の日曜美術館は、エッシャーが“命懸けで守った男”、オランダの版画家メスキータのことも紹介していた。僕はこの版画家のことをまったく知らなかった。メスキータはエッシャーが通った美術学校の先生。強烈な黒と白のコントラストのインパクトのある版画を彫った。メスキータはエッシャーの才能をいち早く見つけ、生徒である彼の作品を部屋に貼っていたという。

1944年、ユダヤ人のメスキータはナチスによって強制収容所に送られ、家族もろとも殺された。メスキータのアトリエには、軍靴に踏みつけられていた版画が残されていた。エッシャーと同志は荒らされたアトリエから恩師の作品を密かに持ち出したが、もしもナチスに知られたら命の保証がない行為だった。エッシャーは命懸けで恩師の作品を隠し守り抜いた。エッシャーは晩年までアトリエにメスキータの写真を飾っていたという−−。

軍靴に踏みつけられていたメスキータの版画 戦争翌年のエッシャー作品は瞳にドクロ
●5月25日…〔今日の良かった〕大英博物館で日本の漫画をテーマにした『マンガ展』が開催!漫画家約50人の約70作品が展示され、萩尾望都先生の繊細・華麗な『ポーの一族』の原画も展示されるとのこと。海外の漫画展では過去最大規模で、大英博物館のメイン・ギャラリーを使用する日本関連の展覧会は初めて。そもそも、現役アーティスト中心の展覧会自体が大英博物館にとって初の試み。作品展示にとどまらず、漫画の描き方や読み方、コミケ・コスプレの社会への影響なども紹介されている。5月23日から8月26日まで。

/この大英博物館を会場とした記念すべき『マンガ展』の入口に巨大看板があり、そこに描かれたのは『ゴールデン・カムイ』のヒロイン、アイヌの少女アシリパ。なぜ数ある漫画キャラから、大英博物館はアシリパを選んだのか。もし理由が「先住民族」への敬意としてのものなら素晴らしいな。渡来系の弥生人より早くこの島国に暮らしていた縄文人の遺伝子は、アイヌ民族と琉球民族に多く受け継がれている。ある意味、本当の日本人であるアイヌの少女こそ『マンガ展』のイメージキャラに相応しいという判断なら胸熱なんだけどな。

  アイヌの少女アシリパ

/2008年、国連人権委員会は日本政府に対し「アイヌ民族および琉球民族を国内立法化において、先住民族と公式に認め、文化遺産や伝統生活様式の保護促進を講じること」と勧告。同時に「アイヌ・琉球両民族の子供たちが、自分たちの民族の言葉や文化を習得できるよう十分な機会を与え、それらの子供たちの通常の教育課程に、アイヌおよび琉球・沖縄の文化や歴史に関する教育を導入すべきだ」と求めた。
その後、日本政府の動きが鈍いため勧告は繰り返し出され、今年4月19日、勧告から11年を経てようやく、国会はアイヌ民族を法律に「先住民族」と明記したアイヌ支援新法を成立させた。同法により独自の文化の維持・振興に向けた交付金制度を創設。今後、政府や自治体の責任で産業や観光の振興にも取り組み、アイヌ以外の国民との共生や経済格差の是正を図る。
ただし、2007年の国連宣言で民族の権利とされた「自決権」や「教育権」が盛り込まれておらず、付帯決議で宣言を尊重するよう政府に求めるにとどめたため、アイヌ関係者から批判も出ている。「自決権」や「教育権」こそ、国連勧告の肝になる部分なのに、そこをスルーした法律はまったくもって不十分。国連の勧告には「琉球民族」もあったのに、アイヌだけを認定したのは、おそらくこの「自決権」に政府がビビっているからだろう。今後、琉球民族を先住民族と認定した場合に、アイヌに自決権が付与されていると琉球にも付与することになり、米軍基地を県民の総意で撤去する事態になりかねないからだ。
●5月24日…〔今日の良かった〕先月、首相が主催した「桜を見る会」の問題点が明らかになるにつれ、同会の招待を千原ジュニアさんが断った気概を讃えずにいられない。
「桜を見る会」そのものは安倍政権以前からあったけど、国民の血税で飲み食いするわけだから、それは予算内の節度を保ったものだった。ところが、安倍氏が首相に返り咲いてから「桜を見る会」が急速に大規模化し、昨年の支出額は予算額の「約3倍」に膨れあがった。百田尚樹氏やケント・ギルバード氏、千原せいじ氏、デヴィ夫人など右派の「安倍応援団」を大量に招待し、従来の参加者は1万人前後だったのに、今年は1万8200人まで膨らんだ。過去5年間で経費が3000万(既に予算オーバー)から5229万円に2千万円以上も跳ね上がっている。今年は参加者が増えたのでもっと高いはず。

招待の基準も不透明であるため、安倍氏のための芸能人との交流会になっていると批判が噴出。衆院財務金融委で野党が「招待者の推薦がどの府省庁で増えているのか」と質問したところ、内閣府の井野官房長は「今年の資料はすでに開催が終わったので破棄した」、リストはないと答弁。毎年開催しているのに前年度のリストを参照しないわけがなく、そんなわけあるかと。資料を全部捨てたら来年はいちから招待客を選定する作業となり、役人の業務効率は超悪化する。むしろ、リストがない方が問題なのに、マスコミはなぜ「どうしてリストをとっておかないんだ」と怒らないのか。馬鹿みたいな嘘をそのまま伝えることが報道なのか?

僕らの税金が湯水のように使われている以上、招待客の選考過程は透明であらねばならない。都合の悪い資料は廃棄するって、森友、加計学園の問題と同じで、決定のプロセスを検証不可能にしている。最悪だ。菅官房長官は「各界において功労、功績のあった方々をお招きしている」と答弁しているけど、完全にレイシストな百田氏、ケント氏、有本香氏の「功績」なんて僕は認めないし、税金で飲み食いさせたくない。不透明な形で招待、支出をどんどん増やすやり方は大問題だ。そんなに派手に開催したいなら安倍氏が自分の財布でやってくれ。それなら文句を言わない。

今年の「桜を見る会」は、直前に空自のF35が青森沖に墜落してベテラン・パイロットが行方不明になっており、首相は自衛隊の最高指揮官なんだから、捜索の真っ只中に花見をやって高笑いしている状況じゃないはず。しかも、「忖度」発言で塚田国交副大臣が更迭されたばかり。任命責任が問われる最中でお花見を主催し、芸能人の政治利用に多額の税金を注ぎ込み、自己宣伝するような人物が首相だなんてほんと勘弁して欲しい。何度も書いてるけど、自民議員は衆参で404人もいる。豊富な人材が売りなんだから、まっとうな自民議員に首相交代を。
そして芸人さん、森友問題で財務省から自殺者が出ているのに、原因は調査されない、誰も処罰されないというまま今に至っているんですが、首相の隣でニコニコしまくり、本当に良いんですか。くどいようだけど、行方不明の自衛官を捜索中ですよ…。

/この「桜を見る会」の論評で最も鋭かったのが古谷経衡さん。古谷さんはかつてチャンネル桜に出ていた保守右派陣営だったのに、ほんと変わった。もちろん良い方に。

★総理と「桜を見る会」でハシャぐ有名人の気持ち悪さ(古谷経衡)
毎年恒例とはいえ、今年も総理主催の「桜を見る会」が新宿御苑で開催された。今次は、いつになく盛況でその参加者は1万8000人。その模様が複数のメディアから出ているが、絵面からして本当に気持ちが悪いの一言に尽きる。有象無象の芸能人やらタレントやらが、権力者にすり寄って散り際の桜の下で笑顔を振りまいている。いつから日本人には「恥」という概念が喪失したのであろう。首相官邸ウェブサイトには「芸能人やスポーツ選手は政府与党が推薦する」とあるが、こんな魑魅魍魎を推薦したのは誰なのだろうか。
そして一層問題なのは、このような権力者からの招待制パーティに参加することそれ自体が、本人の思想信条に関係なく、外部からは権力への迎合と捉えられかねないという危惧が、この連中にはまったくないことである。まして、言論人と自称している連中が、この会の至るところに見られたのは興味深い。
なにも私はペンを握る者は反権力でいるのが正しい、だのと言うつもりはないが、ここにも「恥」という概念が欠落している。権力者に近しいことが一等のステータスであるという考え方を、何の躊躇もなく開陳する彼らの神経のマヒ、よく言えばずぶとさは、この世界で喰っていくために連中が考案した知恵か何かなのだろうか
少なくとも私は、時の総理大臣の横でにやにやと笑って写真に納まるのは、言論人としての死を意味すると思うし、そういった連中のオピニオンや書籍は何の価値もないカストリに堕ちたと思っているが、そういう感覚が一切ないということ自体に、異常な不気味さと知能の暗愚さを感じる。
聞けばこの「桜を見る会」、各自民党員に招待枠が設定され、16日に配信された「FRIDAYデジタル」の情報では、ダフ屋が8万円の値で捌いているともいう。真偽のほどは定かではないが、「国家の最高権力者と一緒に桜を見る権利」が、招待を受けることのない市井のでしゃばりにとっては8万円の値になるということだ。アホらしさもここまで来ると一種の「伝統」の終焉のようで興味深い。(全文
●5月23日…〔今日の良かった〕昨年約357億円が騙し取られた振り込め詐欺。1日1億円が被害にあっており、これはもう国難レベル。本日、全国で初めて振り込め詐欺事件で暴力団トップの代表者責任を認めた判決が出た!当然だし遅すぎるくらいだけど、どんどん黒幕を処罰してほしい。子や孫を思う高齢者の優しさにつけ込んだ、吐き気を催すほどの邪悪。外国のマフィアはそれなりに高齢者に敬意を払っているのか、こんな犯罪はあまり聞かない(少なくとも日本よりはるかに小さい規模)。老後の備えを根こそぎ騙し取って何が任侠だ。絶望して自殺した年配者だっている。「今だけ、自分さえよければいい」「騙されたヤツが馬鹿」、そんな価値観が生んだ恥ずべき犯罪。ヤクザまでが今の日本を象徴している。

今日の裁判は2016年の住吉会系の組員らによる詐欺事件で、茨城県内の被害者3人が住吉会の関功会長と福田晴瞭特別相談役を提訴。水戸地裁は最高幹部らの責任を認め、金をだまし取られた2人に計605万円を支払うよう命じた。事件では組員が周辺者に詐欺の「受け子」を探させ、犯行グループを組織した。
判決では「組員が詐欺グループのメンバーを集める際に暴力団の威力を利用しており、暴力団の力を使った資金獲得にあたる」と認め、暴力団対策法31条2項の威力利用資金獲得行為の規定に基づき代表者責任を認めた。シノギと呼ばれる資金獲得活動について、末端の組員が暴力団の威力を「利用すること」を幅広くとらえ、組織のピラミッドの頂点にいる暴力団組長の責任を認定した意義は大きい。
この判決を受け、構成員ではなく、準暴力団や半グレと呼ばれる集団のメンバーらを使って地下に潜る傾向が進む可能性があるため、罰則を超強化すべき。組織幹部は「懲役20年以上」の一択にすれば、暴力団がらみの振り込め詐欺は激減するだろう。
※2004年の暴対法改正で、抗争で市民が巻き添えになった際に組長ら代表者が賠償責任を負うとする「代表者責任」が明示された。さらに08年の改正では、組員による恐喝など暴力団の威力を示した資金獲得活動について、直接関与していなくても代表者に賠償責任を負わせられるようになった。

/振り込め詐欺ではもう一つ動きがあった。タイの振り込め詐欺の拠点で日本人の男15人(22〜54歳)が不法就労の疑いでタイ警察に逮捕された事件で、警視庁は九州の暴力団が関与している可能性があるという。このグループによって、分かってるだけで約80件、7千万円が騙し取られた。15人はタイから東京の市外局番「03」で発信できるIP電話とメールを使い、電子マネーのギフト券を購入させ利用権を得ていた。

…っていうか!背後に暴力団がいることが分かっているのに暴力団を撲滅できない政府は無能すぎるだろ。安倍内閣だけじゃなく、野党も公約に暴力団撲滅を掲げていない。選挙ポスターに「任期中に暴力団を撲滅します」って書けばみんな投票するよ。そもそも、犯人グループが国際テロ組織や左翼活動家であれば、日本の警察力なら公安フル稼働で半年以内に壊滅できる実力があるだろう。それなのに暴力団が振り込め詐欺の背後にいても手をこまねいている。どんどん被害者が増えているのに。
公安は反原発デモや沖縄基地反対デモの参加者をビデオ撮影する労力を、高齢者を騙し、薬物を蔓延させる暴力団の殲滅に注いでくれないか。振り込め詐欺は国民にとって目の前にある、まったなしの危機。安倍氏は北朝鮮のミサイル実験に際し、「国民が安心して暮らせるようにすることが総理の務め」と語っていた。本当にそう思うなら暴力団とも戦ってくれ。6兆円の戦闘機大量購入で外敵に備えると息巻いているけど、内側の反社会的組織との戦いが見えてこない。冒頭にも書いたけど1日1億円の被害が出ているんだ。政治家たちは腹をくくるとき。そして国民も声をあげていこう、日本に暴力団はいらないと。
●5月22日…〔今日の良かった〕ハリウッドの大型SF作品の公開予定が出揃った!大満足の傑作『アベンジャーズ/エンドゲーム』でお腹いっぱいになったのに、公開を控えているSF作品のオンパレードを知って、早くも期待でムズムズ。あらゆる設定をやり尽くした印象があるヒーロー映画に、まだ新作用にアイデアが残っているのが凄い。スター・ウォーズやアバターを含めた大型SF作品の今後の公開予定を以下に並べます。

【2019】
『X-MEN:ダーク・フェニックス』2019年6月21日
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』2019年6月28日
『ジョーカー/ Joker』2019年10月4日
『スター・ウォーズ/ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー』2019年12月20日
【2020】
『X-メン:ザ・ニュー・ミュータンツ/ X-Men: The New Mutants』2020年4月
『ブラック・ウィドウ』2020年5月1日
【2021】
『ドクター・ストレンジ』続編
『ブラックパンサー』続編
『ワンダーウーマン 1984 / Wonder Woman 1984』2020年6月5日
『ザ・バットマン / The Batman』2021年6月25日
『アクアマン』続編 2022年12月16日
『アバター2』
【2022】
新作スター・ウォーズ(パート1)
【2023】
『アバター3』
【2024】
新作スター・ウォーズ(パート2)
【2025】
『アバター4』
【2026】
新作スター・ウォーズ(パート3)
【2027】
『アバター5』

/『スター・ウォーズ』といえばロスのディズニーランドに今月からスター・ウォーズのテーマランドがオープン。東京ドームの約1.2倍の敷地に惑星バトゥーの貿易港を再現。レジスタンス野営地や宇宙船基地など12施設があり、目玉は等身大ミレニアム・ファルコン!過去に等身大Xウィングは見たことがあるけど、ファルコン号は初。日本のディズニーランドにも作られないかなぁ。スターウォーズ名物の宇宙酒場で2杯まで飲めるそうだ。
●5月21日…〔今日の良かった〕「ベストセラー作品は、まるで砂浜に水がスーと染み、波が引いたら何も残らないもののような一面があると思うんです。ベストセラーの方が早く消えてしまうこともある。その大波がね、小さな生き物を育むんですよ。岩のくぼみに魚が住み着いていくようにね。それが僕が好きな文芸の世界。魚の生命力は強く、それはいつか大きい魚になる可能性はあるんです」。作家・津原泰水(やすみ/54歳)さんの言葉が胸に響き思わずメモ。

この言葉は津原さんと幻冬舎・見城徹社長とのバトルから生まれた。事の発端は、安倍首相がSNSで直々に宣伝した、間違いだらけの百田尚樹氏の“コピペ歴史本”『日本国記』(幻冬舎)を、津原さんが「欠陥がある本を出してはいけない」と批判的にツイートしたことによる。これに怒った幻冬舎側は、同社から刊行真近だった津原さんの文庫を出版中止にした。実際、『日本国記』は無断引用やウィキペディアの丸写しが多数発見され、第6刷の段階で16カ所も文章の内容が修正されている。しかも誤植を除いてだ。こっそり修正しており、そのやり方がひんしゅくを買っている。
津原さん「無断転載などを指摘されたら、開き直ったでしょう。そして、版を重ねる度にこっそり直していった。どんな作家だろうが、そういう指摘があれば、対応を迫られると思います。(疑惑があるにもかかわらず)出版社の社長が謝らず、それを批判した者に攻撃するのは問題」。
そして見城社長は津原さんに激高したのか、あろうことか業界のタブー中のタブーである作家(津原さん)の実売部数をツイートで暴露。これには多くの作家が反発し、見城社長は「本来書くべきことではなかったと反省しています」と謝罪のうえ当該ツイートを削除した。見城社長は首相と親しく、いわゆる“安倍応援団”として有名だ。

飛ぶ鳥を落とす勢いで幻冬舎を成長させてきた見城社長に、ガチンコで対峙できる作家はそう多くないと思う。それだけに津原さんがカッコいい。しかも渦中にあって余裕だ。「(本の売り上げの)金額としては少ないからと言って、価値を見いださないのは、僕の好きな世界ではないですね。部数に関して言われても、作家としてダメージにならないです。ある意味、僕の作品は純文学的なところがあるし、この世界は初版はとても少ないんです」「今年でデビュー30年です。『売れない作家』と言われても、僕は自分の書くものに自信があり、消えることはないと思っているし、幸せなことに、ずっと僕の作品を読んでくれている読者もいる。少なくともウィキペディアを参考にする作家には負けません」。
『日本国記』では「南京大虐殺はなかった」と書いているが、投降した捕虜を揚子江岸で何万人も殺害したことは、日本側の記録に残っている。学会の通説と作家の思いつきを同列に並べるのは、混乱の原因になるのでやめてほしい。
歴史本を多く手がける有志舎・永滝稔社長は、増刷の際に何度も修正することは歴史書の世界では異例だと指摘。「誤植の訂正ならば増刷時に行えばいいが、ここまで内容や引用元を変えるのであれば『新装版』や『改訂版』として出し直すのが一般的だ。きつい言い方をすれば、引用上のミスは捏造(ねつぞう)。場合によっては絶版にもなりかねない事態だ」。百田氏と幻冬舎は、まだ正誤表を発表していない。修正箇所を早く告知しないと、安倍首相をはじめ『日本国記』の読者は誤った知識を得ることになる。出版人として誠実な対応をするべき。

/この件については次のようなツイートもある。ハッとした。
木野寿紀@Kino_Eesti→「日本の売文屋どもがいまさら見城叩いてるけど、お前らのポイントは「実売部数を晒したから」って、そこかよー。売文業界の風習がどうこうとか、そんなものこっちは知らないっつーの。歴史修正本にもヘイト本にもずっと黙ってたくせに、なんだこいつら」
●5月20日…〔今日の良かった〕大相撲五月場所、石川県金沢市出身の前頭・炎鵬(えんほう/24歳)の土俵が素晴らしい。小柄の力士で身長は168cm、体重99kg。土俵を見ていると大人と子どもほどの体格差にもかかわらず、小さな体を活かして相手の脇下をすり抜けたり、片足を抱え込んで押し出したりと、他の力士とまったく異なる戦い方で勝ち星をあげている。後半戦になると、対戦力士が上位になるし、自分の得意技を研究されて勝負が難しくなってくるけど、なんとか勝ち越して欲しい。身長が同じくらいだから、全力で応援している!
  超高速移動で「足取り」!

//10年前、いわゆる“ネット右翼”は若者に多いという認識だった。最近はむしろ高齢者に多い。というか激増している。様々な人生経験を経て、見識を深めているはずの高齢者が、「敵か味方か」「白か黒か」の単純な二者択一に陥る。その心の闇について議論しているスレッドがあったので保存しておこう。反対意見が掲載されない「まとめサイト」の情報を鵜呑みにすることがいかに危険か。高齢者を騙す点で特殊詐欺と同じ。
●5月19日…〔今日の良かった〕大怪我をして政界を引退した自民の谷垣禎一(さだかず)前総裁が、リハビリ好調、政界復帰の可能性!2016年に自転車事故で入院し、一時期は会話もできなかった谷垣氏が、昨日の自民参院議員の会合にビデオメッセージを送った。その笑顔で語りかける姿はグッとくるものがあった。
僕は無責任体質の安倍政権に怒っているけど自民をひとくくりに全否定はしておらず、応援している議員さんも何人かいる。谷垣氏は自民の中でもリベラルとして知られており、人柄も尊敬されている。2月の第86回自民党大会に谷垣氏が車椅子で登壇した際、安倍首相以上に大喝采を浴びた。その際、「けがをするまでは、障がいに対して漠然とした意識しかなかったが、障がいは1人1人、抱えている課題が違うことを感じている」と演説。昨日のビデオは「私は不注意でけがをし、政治の世界は一応引退したが、若い世代の政治家にはもっと大きく羽ばたいてもらい、日本の行く末をしっかり定めてほしい」。
谷垣氏は政界復帰を促す声に「老兵は死なず、ただ消えゆくのみ」と回答しているけど、憲政史上初の車椅子の総理を求める声は大きい。現在74歳、是非とも参院選に出馬してほしい。
※党大会で安倍氏より谷垣氏への拍手が大きかったのは、自民議員の中にも安倍内閣に反発し、うんざりしている議員が多いことの証左。選挙公認を外されるのが怖いとはいえ、政権に異を唱える気持ちがあの拍手になったのだろう。
●5月18日…〔今日の良かった〕先月他界された漫画原作者・小池一夫さんのツイッターは、生きていくうえで助けになりそうな言葉にあふれており、一部を紹介。以下に書きだしたツイートは、小池さんが旅立たれる前月から没するまでのもの。つまり、ラストメッセージ集です。

・たとえ今日負けたとしても、ずっと人生は続く。そのうち勝てれることもあるだろう。たとえ今日が辛かったとしても、ずっと人生は続く。そのうち幸せな日も来るだろう。「今」だけの感情で、自分の全人生を決めつけないこと
・子育てでも、部下育てでも、友人でも、「失敗しましたよ」じゃなく「間違えただけですよ、やり直しましょう」と言って欲しい。
・誰と出会うかで人生は決まる。そして、出会う人数も大事。出会った人の数だけ自分の視野が広がる。自分の意見が増える。自分の人格が定まる。出会う人の量が増えれば、出会う人の質も自ずと上がる。人生に生きがいを感じない時は、まだ大切な人と出会えていないだけ。
・人からの、ちょっとした悪意に驚くほど傷ついてしまうこともあるけれど、ちょっとした好意が涙が溢れるほど嬉しいときもある。だから、ちょっとした好意は自分が思うよりも、すっごくパワーを持っているので、ばンばン発していけば良い。自分の知らないところで、きっと誰かを幸せにしているから。
・国会議員の失言が相次いでいるけれど、「失言は、本音」ということは忘れちゃダメだぞ。
・好きな人や好きなことには、自然とやさしい大らかな態度になるけれど、嫌いな人や嫌いなことに、「攻撃してもいい」「失礼な態度をとってもいい」と言うことではないんだよ。僕は、後者には、なるべく考えない、関心を持たないことで対処します。短く言うと、「ほっとけ」。
・嫌いな人を応援しろとは言わないが、嫌いな人の足を引っ張りはじめたら、自分が腐ってきたということ。ほっとけ。
・「怒りの沸点の低い人」には係わらないこと。もし、家庭や職場など距離が近い所に怒りの沸点が低い人がいたら、自分を成長させてくれる人ではないと割り切り、心の距離を置くこと。成長には時間がかかり失敗も当然あるが、その度に怒られていたら心が持たない。成長を「待っていてくれる人」が大事。怒りの沸点が低い人の大きな特徴は、何かが起こると、必ず人のせいだと言いますね。あおり運転するような人は特に。
・「漂えど沈まず」という言葉が好きだ。人生は漂うもの、しかし、沈んではだめだ、ぐらいの価値観で生きられると楽だね。もっと自由に生きてもいいんだということを人は何度でも忘れる。
・以前、「今のあなたの発言にはにはがっかりしました、でも、フォローは辞めません」、というフォロワーさんがいて、なんだかホッコリ。発言一つが全人格だと思われたら、ツイッターなんてできないもんね。
・死に方は選べないけれど、生き方は選べます。そうです、生き方は自分で選べるのです。今日も、良い生き方を選択したなあと思えるような一日だとイイですね。
僕の手帳には「生まれ変わる日」と何度も書かれています。自分が負のループに入ってしまったときに、そう書きます。そうすると、今日からやり直すんだ、やり直せるんだと、気持ちの切り替えができます。何度生まれ変わってもいいのです。今日も生まれ変わった自分で生きてみます。おはようございます。

/その他、もっと以前からメモしてきた小池さんの言葉もいくつか追記。

愛情でも、友情でも、親子でも、恋人でも、友人でも、関係はうつろっていく。最後に人と人を繋ぎとめるものは、「敬意」である。「情」ではない。
・どれだけ遠くまで進ンでいたとしても、間違った道だと気付いたら、出発点に戻らなければならないのだ。間違った道の先には、間違った到着点にしかたどり着かない。原発のニュースを見ながら、強くそう思う。
・ネットでは、無責任に好き勝手なことが書かれている。前にも強く言ったのだが、表現者は絶対に匿名掲示板などを見るな。悪意の深淵を自ら覗くな。
好きな人がいっぱいいる人は、好きなことがいっぱいある人は、人生が深刻化しません。深刻になって行き詰っているときは、とても視野が狭くなって「好き」が無い状態です。「真剣になれ、深刻になるな」。
●5月17日…〔今日の良かった〕ロックの命は反体制にある。それは右派政権でも左派政権でもかわらない。今月2日は忌野清志郎さんのちょうど10年目の命日。「最近は清志郎さんのように強者と戦うロッカーが減っているなぁ」、そんなふうに感じていたら、友人がロックバンド「RADIO歌舞伎町」の存在を教えてくれた!彼らの『オレは改憲がしてー!』にブッ飛んだ。なんだこのリミッターを解除した政治ロックは!すげえ…。ぜひ紅白歌合戦に出て欲しい。YouTubeに動画がないのが残念すぎる。どうしてツイッターでしか見られないんだ!

 

 

 

たんに歌詞が突き抜けているだけでなく、メロディーラインも良いし、ギターテクニックも素晴らしい。こんなバンドが存在していたとは!嗚呼、清志郎さんに聞いてほしかった。
●5月16日…〔今日の良かった〕「戦争なんて言葉は使いたくないです。使いたくない」。北方領土旧島民のご年配の毅然とした姿勢に胸を打たれた。11日夜、日本維新の会に所属していた丸山穂高衆院議員(35/大阪19区)は日露友好の「北方領土ビザなし交流訪問団」に参加した際、平和交流でロシア人島民の家庭を訪問して夕食時に飲酒。その後、宿舎の「友好の家」に戻り、食堂で訪問団の懇親会が催されていた午後8時ごろ、酒に酔った議員は、記者団による大塚訪問団長への取材に割って入り、やり取りがレコーダーに記録された。大塚さんは89歳という高齢であり、戦争で悲惨な体験をした方。その大塚さんに、丸山議員は大声で戦争による領土奪還をけしかけた。

丸山「戦争でこの島を取り返すことには賛成ですか?反対ですか?」
大塚「戦争で?」
丸山「ロシアが混乱しているときに、取り返すのはOKですか」
大塚「戦争なんて言葉は使いたくないです。使いたくない」
丸山「でも取り返せないですよね」
大塚「いや、戦争するべきではない」
丸山「戦争しないとどうしようもなくないですかぁ?」
大塚「戦争は必要ないです」

大塚団長は怒りを抑えて、さとすように反論されていた。当サイトでは以前から丸山議員の危険性、無思慮な攻撃性を指摘してきた(4月7日にも書いたばかり)。戦争が引き起こす悲しみをいやというほど味わった当事者に、そして自分の倍以上も年上の方に、相手を小馬鹿にするような煽り口調で「戦争しないとどうしようもなくないですかぁ?」。絶句する。人間は深酒したからといって、まったく心にないことを口走ることはない。
ビザなし交流が始まったのは1992年であり、故郷の島を追われて47年もかけてようやく実現したもの。訪問団は北方領土での不測の事態を避けるために夜間の外出を自粛しているが、丸山氏は酔っ払って夜中に外出しようとして制止されたほか、深夜、鍵のかかっていない部屋に入っては旧島民に議論をふっかけ、睡眠を妨害したという。耳を疑うばかりだ。
翌日、丸山議員は訪問団の北見市職員(旧島民2世)の北村浩一さん(59)に呼び出され、みんなの前で「あなたは深夜に及んでもまだ事務局のお世話になって大声を出した。ここが国後島でなくとも一般常識として、社会的にあなたのやったことは許されない」と説教され、残りの日程への参加自粛を求められる。

 

訪問団の清水征支郎さん(80)いわく「コップで机をバンバンたたいて大騒ぎをしており、国会議員の態度じゃないと腹が立った。翌日も嫌々謝罪し、本気でないように見えた」。8歳のときにソ連軍の侵攻に遭い、翌年、何も持たずに歯舞群島を命からがら脱出した角鹿泰司さん(82)は「戦争のために我々は島をとられて苦労した。だから戦争は絶対してはならない。そんなことを、まさか国会議員が言うとは」「1人の勝手な言動で規制が厳しくなる」。

−−政治家がそもそも戦争を提案する時点で論外。
憲法9条は「(武力行使は)国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」と明記し、国連憲章は国際紛争を平和的な手段で解決するよう加盟国に義務付けている。外交上でも1956年の日ソ共同宣言で「紛争の平和的手段による解決」を約束している。
日本は1945年8月15日を終戦と考えているが、ロシアは降伏文書が調印された9月2日を終戦と考えており、それ以前に占領した土地はロシア領土と主張している。世界史的に9月2日が第二次世界大戦終結日であるため、日本の立場に各国の賛同が集まりにくい要因になっている。またロシアは北方領土の返還後に米軍基地ができることを恐れており、それも返還の妨げになっている。ロシアは沖縄の辺野古問題を例にあげ「日本は民意が反対であっても米国の要求を断ることができない」と判断、プーチンに「日本は本当に主権国家なのか?」とまで言われているが、官邸はこれに反論できないでいる。

邦人の北方領土訪問には原則的にビザが必要だが、日本政府は北方四島が日本領土という立場からビザをとって渡航することに反対している。両者に挟まれて旧島民は墓参ができず、これではあまりに気の毒とロシアは人道上の理由から「ビザなし渡航」を認めた。民間交流を積み重ねて相互信頼を築きあげた成果だ。このような歴史的背景をもった「北方領土ビザなし交流訪問団」にあって、まさに四島滞在中に「友好の家」の親睦会で飛び出した「戦争しないとどうしようもなくないですかぁ」。この暴言後も大騒ぎする議員に事務局も手を焼き、懇親会を退席する人が続出。夜10時まで予定されていた懇親会は9時前に終わったという。
安倍政権にとっても大災難だ。安倍氏は2016年、プーチンに経済協力の名で3000億円を献上したのに何も成果がないため、ロシアの機嫌を取るために北方領土と呼ばず北方四島と呼ぶようになった。さらに先月、官邸の意向を受けた外務省は2019年の外交青書から「北方四島は日本に帰属する」の文言を削除した。外交を扱う公文書から、「北方領土」どころか「北方四島」まで消えたのだ。

それほどまでに官邸はロシアに対して腫れ物を触るかのような外交をしているのに、その最中の国会議員による戦争発言。しかも心証を最悪にする「ロシアが混乱しているときに、取り返すのはOKですか」という卑怯な内容を含んでいる。さっそくロシア上院のコサチョフ国際問題委員長が記者団に「日露関係の流れの中で最もひどい発言」と批判している。ガルージン駐日大使も「戦争という言葉、ロシアの混乱を望むようなことは非常に不快」「酒を飲んだからということで言い訳にはならない、というロシアのことわざがある」と厳しい。ロシアにしてみれば、平和交流のビザなし訪問でやってきた議員が戦争を口走り、しかも所属党が改憲派、これで警戒しない訳がない。既に国際問題になっており、議員辞職が筋。自民は閣僚に失言が多いため、失言を理由にした辞職勧告には及び腰にだが、そういう状況じゃないだろう。自衛隊制服組トップの統合幕僚長を先月まで務めた河野克俊氏が「非常に不適切で論外、むちゃくちゃです。自衛以外の戦争は国際法違反だと知らないのでしょうか。」と呆れるのも当然だ。

戦争を知る世代である旧島民の大塚団長の「戦争はすべきでない」の重み。一方、35歳の丸山議員が語る、当事者感のない「戦争しないとどうにもならない」。近年の学校教育が、日本の負の歴史から目を背けるように、きちんと戦争の悲惨さを教えないから、軽いニュアンスの戦争論が出てくる。丸山議員は当初、「発言を切り取られた」とマスコミのせいにしていたが、他の会話を聞くと記者にも絡んでおり印象はさらに悪くなった。本当に切り取られただけなら、現場にいた誰かが丸山議員をかばうはずだが、誰1人フォローしないのはなぜか。印象操作というなら、どうして現場で謝罪させられたのか。また、「賛成か反対か聞いただけ」と主張しているが、旧島民が戦争にノーと答えるとイエスしかないだろうと畳みかけており、賛成か反対か聞いただけではない。僕は彼の意見には反対だけど、なぜ言ってなかったことにするんだ。昨年、靖国神社の小堀邦夫宮司が「今上陛下は靖国神社を潰そうとしてる」「新しく皇后になる彼女は神社神道大嫌いだよ。来るか?」発言で職を追われたときも、小堀氏は当初「言ってない」ととぼけていた。籠池氏を称えた後に知らん顔をしている青山繁晴議員もそう。「愛国」を掲げる論客は同様のケースが多すぎる。日本のためと信念があるなら貫き通せばいいのに、言い逃れを繰り返すさまが見苦しい。

丸山議員のいう戦争にリアリティがないのは国連の敵国条項を失念していること。国際連合も、第二次世界大戦の連合国も、英語表記は同じ「United Nations」。国連の母体は大戦の戦勝国であり、日本・ドイツ・イタリアなどに対して国連憲章で「敵国条項」を定めている。すなわち、通常他国に対する武力制裁には国連安保理の許可が必要だが、旧敵国に対しては許可がなくても武力行使が可能となっており、「他の加盟国はこれを妨害してはならない」とされている。日本政府は、敵国条項がなくならなければ日本の戦後は終わったとはいえないという立場で、これらの削除を求めて運動しているのに、敵国条項の国が常任理事国に戦争をしかけるなどあり得ない。北海道に自衛隊を集め始めるとすぐに察知され、配置が終わる前に殲滅されてジ・エンド。
近年ロシアのラブロフ外相が二言目には「日本は第2次世界大戦の結果を受け入れろ」と言っているのは「大戦の結果を認めないとこちらが判断したらいつでも軍事制裁を行なっていいんだぞ」というニュアンスを含んでいる。想像するのも馬鹿げているが、電撃作戦で北方領土を一時的に奪還できても、その後、総力をあげて取り返しにきたロシア軍を防ぐ軍事力は日本にない。もうひとつ、日本人視点では第二次大戦からの問題だけどロシア人視点ではシベリア出兵の復讐であることも頭に入れておきたい。あれはまさにロシア革命という「混乱に乗じて」の出兵であり、丸山氏の「ロシアが混乱しているときに取り返すのはOKですか」がいかに最悪の表現かわかる。

丸山議員は維新で三期も政治家をしている。彼を育てたのは松井氏であり、橋下氏であり、維新の先輩政治家だ。あのように外交の選択肢に「戦争」が入るのは、日常的にこの言葉がポンポン飛び交う環境にあるからだろう。むろん、上級国民の議員本人は戦場に行かず、犠牲になるのは彼らが名前を知らぬであろう一般の自衛隊員だ。丸山議員のツイッターにはいつも彼をチヤホヤするネット右翼の人々がいる。彼らは日頃、年長者を敬え、戦争の犠牲者に感謝しろと言っているのに、旧島民の方々を「お花畑」と批判して丸山議員を擁護している。僕は「ああ、彼らが丸山議員を増長させ、暴走させたのだ」と理解した。支持者がおだて、甘やかし、のぼせあがらせ、このていたらくとなった。
維新の会はこれまで丸山議員を「鉄砲玉」として使ってきた。2017年5月19日の衆院法務委で自公が強行採決した共謀罪は、丸山議員が先導したもの。同法はテロ集団だけでなく「一般人」にも捜査が及ぶ懸念が残ったままであり、追加される277項目もの罪状をまだまだ審議する必要があった。ところが丸山議員は委員外にもかかわらず「これ以上ピント外れの質疑ばかり繰り返し、足を引っ張ることが目的の質疑は、これ以上は必要ない!ただちに採決を!」と早々に審議を打ち切らせて与党に強行採決を促したのだ。彼はそれまで法務委の審議に来ておらず、この日初めて共謀罪関連で発言。どの口で「審議時間は十分」と言うのか。あの時、ドヤ顔でイキり倒していた若手議員、それが丸山穂高氏だ。

暴言の発覚当初、松井代表は「言論の自由がある」と丸山議員を擁護していた。その後、手のひらを返したが、党として短慮な所属議員を育て上げたことを真摯に反省してほしい。維新は足立康史議員が「立民(立憲民主)は北朝鮮の工作員」と嘘の中傷をツイートしたり、加計学園問題で戦う朝日について「朝日新聞、死ね。」と目を疑うツイートをするなど、他者に敬意を払う姿勢に欠けている。人工透析患者を罵った長谷川豊を候補者にするなどヘイト体質が問題。ただ、今回の騒動では、対立する立憲民主党に頭を下げて辞職勧告案の共同提出を呼びかけており、その姿勢は評価できる。
上皇は退位前のお言葉で、涙を含んだ声で「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵しています」と述べられた。戦後の日本政治は、先の大戦の教訓から「いかに戦争を起こさないか」を目標にしてきた。憲法は政治家が国民を縛るためのものではなく、国民が政治家を縛るために存在する。政治家が人気取りで勇ましいことを言って戦争に導かせないための憲法だ。
国会議員の劣化はここまできた。今回の発言は憲法第99条で国会議員に課されている「憲法尊重擁護義務」にも違反している。自民以上に改憲に積極的な維新の議員から今回の暴言が出たことで、いっそう護憲の必要性が増した。

※酒が駄目にするのではなく、隠れていた駄目な部分を酒がさらけ出す。丸山議員は2015年に泥酔して一般人とケンカになり、相手の手を噛むという不祥事を起こしている。その際、ツイッターに「あらゆるトラブルを予防するため、今後の議員在職中において公私一切酒を口に致しません」と禁酒を約束している。この約束を破った時点で、戦争発言にかかわらず議員の資格はない。自分で自分を律せない人間に国家の舵取りは任せられないからだ。

※このコラムは安易に戦争を口にする勢力を念頭に警鐘的な意味合いで書いており、必要以上に議員を追い詰めるためのものではないと付け加えておく。事態は維新の会の片山共同代表と馬場幹事長がロシア大使館を訪れて直接謝罪するまでになっている。勇ましいことをいう人ほど打たれ弱いもの、そこを少し心配している。(このコラムは別ページにもアップしています)
【追記】丸山議員の現地での卑わいなセクハラ発言など続報に呆れまくり。同情の余地なしでした。これほどまでに酷い人物だったとは。
●5月15日…〔今日の良かった〕大阪堺の伝・仁徳天皇陵が世界遺産に!市街地に密集する49の古墳で構成される「百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群」がユネスコ諮問機関から「登録が適当」と勧告があった。6月からの世界遺産委員会で正式に決まれば、自然遺産を含め国内23件目の登録となる。
実は宮内庁が研究者の立ち入りを禁じているため、考古学的には仁徳天皇陵の埋葬者が誰なのか分かっていない。世界遺産登録を機に宮内庁は調査許可を。お墓の調査に抵抗があるとはいえ、人間違いのまま祀る方がよほど失礼だろう。毎日墓参者に「それ、私ではないのだけど…」と言い続けるのは、考えただけでも辛すぎる。
※正確には「仁徳」の名前は奈良時代の漢学者、淡海三船(おうみのみふね)が考えたものであり、時代が400年ほど異なるため、仁徳天皇自身はその名を耳にしていない。というか、初代神武天皇から第49代光仁天皇までの名は、すべて淡海三船が考案し命名したもの。

/『羅生門』『雨月物語』などに出演し、妖艶美で世界を魅了した京マチ子さんが12日に心不全のため95歳で他界した。海外で最も有名な日本の女優の旅立ちに合掌。マーロン・ブランドとも共演した。
●5月14日…〔今日の良かった〕昨日紹介した英国BBCの日本語版サイトに、さっそく忖度ゼロの鋭い記事を見つけた。それも平成最後の4月30日のもの。

→目立たないように、しかし強い意志をもって、陛下は繰り返し歴史修正主義者たちに対する軽蔑心を表してきた。2015年、戦後70年の節目で、安倍氏は談話を発表した。
「安倍氏は基本的に、日本がいま享受している平和と繁栄は、300万人の戦死者のおかげだと述べた」とキングストン教授は言う。
「翌日、陛下はそれを否定した。陛下は日本がいま享受している繁栄は、国民のたゆみない努力と、平和の存続を切望する国民の意識によるものだと、お言葉で述べた」
テレビ中継を見ていた何百万人もの日本人にとって、それは疑いようのない批判だった。
東京で開かれた園遊会では、右派の東京都の教育委員会委員が、国歌を斉唱するときには全教員を起立させると陛下に誇らしげに伝えた。
陛下は静かに、だがきっぱりとこう言って、その委員を諭した。
「強制になるということではないことが望ましい」

/この陛下の思いをなぜ日本の新聞・テレビは報道しないのか。あれだけ令和を記念した特番を組んでおきながら、この重要な部分を国民に伝えない。何をビビっている?
●5月13日…〔今日の良かった〕漫画家・大和和紀(やまと・わき)先生の『あさきゆめみし』のカラー原画が、アメリカ・ニューヨークのメトロポリタン美術館『源氏物語展』で展示中!出品されたのは原画計14点。メトロポリタン美術館でマンガ作品の原画が展示されるのは史上初。2009年に荒木先生の作品がルーブル美術館に展示されて以来の快挙。
※『あさきゆめみし』は1979年に連載開始。宇治十帖を含む「源氏物語」54帖を忠実に描いており、累計発行部数は1700万部。どのコマも絵画のごとく華麗に描写され、オッサンの僕が読んでも美しさにため息が出まくり。

//イギリスBBCニュースが日本語サイトを作ってくれていた!これからは毎日見たい。日本の報道メディアは国内ニュースが大半というか、新聞を開いても国際面が少なすぎる。
BBCはフォークランド紛争(英VSアルゼンチン)の際に、どの英国メディアもイギリス軍を「わが軍」と報じたのに、客観性を重視する意味で最後まで「イギリス軍」と言い続けたガチの骨太公共放送局。NHKと違って、社員は政治家との会食が禁じられている。親しくなり過ぎて忖度をしないためであり、視聴者から「メシ友だから擁護している」など色眼鏡で見られないためだ。
極右から「1日の最後に国歌を放送しろ」と言われて、セックス・ピストルズの王室皮肉ロック「ゴット・セイブ・ザ・クイーン」(リリース時は放送禁止になった曲)を流すという無双っぷりを見せたり、安倍首相の伝記の著者から暴行された伊藤詩織さんの密着ドキュメンタリーを撮ったのもBBC。
権力者に対して腰が砕けまくり、自主規制しまくりの日本のメディアとは異なる海外ジャーナリズムの日本語版サイト、国際情勢の勉強になるし、日本の政治が話題になるときはどんな風に世界へ伝えるのか注視したい。

//サイト開設20周年の今年、僕は誓った。墓巡礼で自宅不在じゃない限り、日記に必ず「今日の良かった」を書いていこうと。だけど、GW前は仕事の原稿の締め切りが一斉に前倒しになるため、4月11日から4月25日まで日記に空白期間があった。いかーん!そういうわけで、15日分すべて「今日の良かった」を加筆アップしました!この期間は科学的な発見、時事問題などいろんなことが起きています。元号「令和」の考察もあり、よろしければご一読を。
●5月12日…〔今日の良かった〕1999年5月12日にホームページを開設し、本日ちょうど20年になりました!読者の中には十年以上足を運んで下さっている方もおられると思います。長きにわたり訪問していただき、まっこと有難うございます!
当初のサイト名は『文芸ジャンキー(中毒者)・崖っぷちパラダイス』で、映画、文学、音楽、絵画、漫画コーナーと、お墓コーナーで構成。最初の1週間くらいは、アクセスが1日に8人、そのうち4人が僕自身…。当時のアクセスカウンターは自分の訪問もカウントされたので、必死こいて訪問していた時期もありました(笑)。

開設の前月までパソコンは専門家じゃないと操作できないと思い込んでいたので、パソコンを欲しいとすら思わなかったんですが、PCマニアの友人宅で「ためしにベートーヴェンって検索してみ」と言われて、言われるがまま打ち込んだところ、ズラズラズラっとベートーヴェンに関する資料ページが出てきて椅子から転げ落ちそうに!「これなら部屋でベートーヴェンのことを調べることが出来る!パソコンあったら家が図書館になるのと同じやん!百科事典を持ってるのと同じやん!」、その興奮と共に電気屋で富士通のFMVを購入(Windows 98)、そして同じ趣味の人と繋がりたくて文芸ジャンキーを開設しました。
“ベートーヴェン事件”に続く2度目の感動は、ニフティのパソコン通信のプロレス・フォーラムで、初めてリアルタイム・チャットを体験したとき。見ず知らずの、沖縄の人と2人で好きなレスラーのことを語り合った!大阪と沖縄は遠いのに!「なんと可能性を秘めた交流ツールなんだ」。一気に視界が開けた気がした。その後、Windows Meへのアップグレードに失敗して涙目に。

文芸ジャンキーで最初に人気が出たコーナーは、2003年1月にアップしたイケメン仏像の妄想バンド『ザ・IKEMENSのすべて』。このページに他サイトからリンクを頂き、初訪問され方が少し増えた。嬉しかったなぁ。
そして当サイト最大のブレイクとなったのが、03年4月にアップした『ジョジョ立ち教室』。公開初日、1時間毎に1万アクセスが来てサーバーダウンし、自分で自分のサイトが見られない状態が数日続いた。
当初は『ジョジョの奇妙な冒険・決めポーズ教室』という名称だったけど、舌を噛みそうなタイトルゆえ友人鬼教官と別名を考え「“ジョジョ立ち”が短くてキレもあってよくね!?」と『ジョジョ立ち教室』に改名。あのコーナーを作ったきっかけは、ジョジョ6部が最終回になったこと。それはもう、脱水症状になるほど号泣した素晴らしい最終回だった。次の7部はタイトルのみ判明し、連載開始時期は未定、ファンとして何か行動を起こさずにおられず、溢れるジョジョ愛を全世界にアピールしよう、ポージングなら言葉が通じなくても世界にメッセージを送れる、そんな思いで作成しました。
作者の荒木先生は映画、音楽、美術の造詣が深く、その知識を作品に反映しているため、ファンにもアート好きな人が多い。ジョジョをきっかけにアクセスして下さった方が、「ジョジョ立ちから入ったけど、いろんなコーナーを楽しんでます」「おすすめの映画を見ました」と声をかけて下さることがあり胸熱でした。

ジョジョの次は『月刊石材』連載などで墓マイラーとして少しずつ認知され、今年『笑ってコラえて!』出演のお陰で墓参コーナーのアクセスが増加!そんな20年目です。年に一度の読者交流会(オフ会)はサイト10周年を機に2009年から始めました。各自が好きなアートをリレー形式でプレゼンする1日を心から楽しんでいます。

思えばサイトを公開した1999年は、本当に牧歌的な時代でした。ノストラダムスの予言が大きなトピックになるくらいの。世界では数年前に東欧が民主化され、東西冷戦が終結、もう核兵器も通常兵器もそんなにいらないと、世界の軍事費は年々減少し、未来に希望を感じていました。このサイトも政治的なコメントはなく、僕は映画や漫画の感想を気ままに書いていました。
それが2001年9月11日にアメリカ同時多発テロが起き、世界の軍事費は再び上昇に転じ、終わりのない対テロ戦争でずっと軍事費は高止まり。さらに中国の軍拡、北朝鮮の核武装、米軍の支援要請などで軍縮の道は閉ざされました。

2001年はもうひとつ大きなことがあった。小泉政権が誕生し、政商・竹中平蔵が重用され、弱肉強食の新自由主義に日本は覆われ、「自己責任」だの「勝ち組・負け組」という、それまで日本社会にはあまり馴染みのなかった言葉が日常的に飛び交うようになりました。
小泉・竹中は非正規労働者の業種を広げ、経営者はそれまで従業員を(曲がりなりにも)家族のように扱っていたのが、役員報酬と株主配当金アップに血道をあげ、従業員の人件費をカット対象の「コスト」と見るようになってしまった。この風潮と比例して国内の自殺者は年間3万人を突破するようになり、しばらくその状態が続きました。

民主党政権になったときは大きな期待を寄せましたが、東日本大震災で悲惨な原発事故があったにもかかわらず、そして使用済み核燃料を10万年安全に保管できる土地もないまま原発を再稼働させて僕は激怒しました。さらには裏切りの消費増税。やると言ったことをやらず、マニフェストに書いてないことを熱心にやる姿に怒髪天。政権誕生時の小選挙区の投票率は70%もあり、日本人が投票所へ行ってました。それが今は50%を切る寸前。それだけ失望が大きかったわけで、日本人に政治離れをもたらした旧民主の議員は心底反省してほしい。

新自由主義とネット普及と最悪のタイミングで重なったのが、小林よしのり『戦争論』などで歴史修正主義が広まったこと。誤った歴史認識に基づいた多民族への蔑視がネットに広がり始め、それまでなら書店側が理性をもって店頭に並べなかったヘイト本を、紀伊国屋のような大型書店までが平積みするようになった。在日の方への酷いデマやヘイトスピーチ(憎悪煽動)も始まった。

本来なら理不尽な格差拡大や、歪んだ税制、既得権益に守られたいわゆる“上級国民”への抗議に向かうはずの庶民の義憤が、自分より弱い立場にある人へのバッシングに向かった。日本において匿名掲示板は最悪のヘイト発信地となった。海外では個人が意見を発信するときは本名が基本(だからフェイスブックも爆発的に普及)。
それは自分の発言に責任を持つということだし、匿名で書いていたらそもそも相手にされない。ところが日本にあっては、匿名で無責任に悪口を書くスタイルが大腕を振ってまかり通るようになった。“名無し”の1人になって、安全な場所から誰かを叩く。日本人は基本的に優しく温厚な人が多いのに、ネット掲示板には差別や罵倒が充満し、いまだにこのギャップに戸惑っています。

20年前、日本の侵略戦争の否定や元慰安婦への侮辱といった歴史修正主義がネットで広まり始めたとき、左派界隈は「こんな動きは自然消滅する」「相手にすることはない」とスルーを決め込んだ。そもそも高齢化したリベラル陣営はパソコンを使える人が少なく、ネットで歴史修正主義者とバチバチに戦う人がほんのわずかだった。大学教授や作家、芸術家にはリベラルが多いのに、ネットでは極めて存在感が薄く、一部の学者だけが戦っていた。結果、デマは消えるどころか、一度広がったデマは、後で正しい情報に訂正されても、もはやデマ拡散に訂正が追いつかなくなった。
僕は悩んでいた。一応はパソコンを使えるリベラル。とはいえ、芸術や文学の素晴らしさ、それを生み出す人間の生命の尊さを伝えたくてこのサイトを運営しており、幅広い人に訪れてほしかったので、感情的な衝突を生む政治ネタや宗教ネタはなるべく避けていた。特に、前年の『ジョジョ立ち教室』ヒットで新規のサイト読者が増えていたので、政治的に左に寄ったことを書いて読者が減るのを恐れていた。

2004年、僕は選択を迫られた。日記に政治ネタを書くか決断することになった。4月にイラクで日本人3人がイスラム武装勢力に人質にとられたからだ。解放条件はイラクからの自衛隊の撤退だった。
小泉首相は「撤退はテロに屈することになる」「人質の家族と会うつもりはない。会っても話すことがない」といい、ネットには「自己責任」論の嵐。知り合いのジョジョファンにも人質を糾弾する人がいた。
…だけど僕は、3人が自己責任と思えなかった。イラク戦争の開戦以来、ずっと状況を注視していたので、あの3人が安全なルートを慎重に選んでいることは分かっていた。そもそも、あの時点では外国人の人質事件がまだほとんど起きていなかった。人間の盾に加わるべくバグダッドに向かう人もいたくらいだ。3人が人質にされたのは、直前にイラクのファルージャで米軍が無差別攻撃(住民虐殺)を行ったため、急激に治安が悪化し、ファルージャに近づいた際に「日本は米軍を支援するな」と過激派に拉致されたんだ。

「危険を承知でイラク入りした3人にも責任はある」という人もいるだろう。じゃあ、それは死んで償わなければならないほどの罪なのか?ウラン弾の被曝状況を調べに行ったことが、ストリートチルドレンに食料を配りに行ったことが、首相から「死んでもやむなし」とされる大罪なのか。あの頃、自衛隊はサマワの基地から出られない日が続いていた。ならば形だけでも一時撤退して、治安が回復してから国連指揮下の派遣を再考してもいいじゃないかと思った。
そして声明文『イラクの人質事件について』(3人を見殺しにするな)をアップした。ここから、たくさんの人と意見を交わし、腹をくくって積極的に時事問題を採り上げるようになった。
僕は語らなきゃ駄目だと思った。歴代天皇陵124箇所をすべて墓参し、ニューギニアやソロモン諸島など、旧日本軍の戦跡で慰霊を行った保守属性を持ち、中国共産党の独裁を批判してチベットに心を寄せる一方、日本のタカ派政治家や歴史修正主義者に異論を語る人は多くないと思ったからだ。

とはいえ、連日のように歴史認識をめぐる苛烈なメールが届き、一時期、同じ様なやり取りに消耗してしまった。きちんと意見交換をすると、最終的に一致点にたどり着けるんだけど、すべての方とそのプロセスを繰り返すのは、とてつもないエネルギーが必要だった。日本軍の戦争犯罪については、学校がちゃんと教えないので、歴史修正主義者が知らないのも仕方ない部分もあった。
そこでこう考えた。「戦史年表を作ろう」と。なぜ日本が戦争に突入してしまったか時系列で追えて、しかも、日本軍の糾弾が目的ではなく、相互理解に繋がる年表を作成しようと。
そこで5年の歳月を費やして、2011年9月『愛国リベラル近代史年表シリーズ』を書きあげた。喧嘩腰ではなく、膝をつき合わせて歴史認識を語り合うための年表を。以来、右サイドからのメールが激減したので、気持ちが通じたんだと自分では思っています。

最後に。僕はライフワークの墓巡礼を通して、人間は常に事故や急病で予期せず生を終える可能性があることを日々痛感しており、底の浅い文章、それが生き恥を晒すようなものであっても、書かなければ何も伝わらないと、勇気を出してアップしています。
あと、40歳を過ぎて子どもを授かったので、寿命的に子どもと過ごせる時間は多くないので、父がどんなことを考えていたか、そして辛いときに古今東西の良い言葉と出会えるよう、僕がいなくなった後も言葉が届くようにしてあげたい。

2029年、30周年の時には僕も60代になり、知識も少しは増え、様々なコーナーが完成に近づき、今よりもっと充実したサイトになっていると思います。どうか皆さんもお身体を大切にして長生きされ、30周年、40周年と、このサイトを見届けて頂けると幸いです!これからも文芸ジャンキーをよろしくお願いします!!(^_^)v
●5月11日…〔今日の良かった〕プラごみによる海洋汚染が地球規模で問題になるなか、有害廃棄物の国境を越えた移動を規制するバーゼル条約の改正案が採択された。世界規模で廃プラの輸出入を規制する制度は初(先進国がリサイクル不能な汚れたプラごみを輸出し、後進国の輸入業者が海に捨てる構造があった)。法案はノルウェーが提案し日本も一緒に主導した。今後、自然に分解される植物由来のプラスチックに切り替えるなど、廃プラをなるべくなくす暮らしが必要だ。
※180以上の国・機関が締約しているが、肝心の米国は入っておらず世界から米国への圧力が必要。
●5月10日…〔今日の良かった〕本日「高等教育無償化」法が成立。2020年から低所得世帯の入学金と授業料が減免され、給付型奨学金が拡充される。住民税非課税世帯なら国公立大の年間授業料約54万円が全額免除され、私大も約70万円が減額されるほか、「返済不要」の奨学金として国公立大の自宅生で約35万円、私大の下宿生で約91万円が支給される。対象者は実に約81万人にのぼるという。欧州では何年も前から大学は無料もしくは年間で数万円程度、日本もこれで収入によらず進学できる。(ただ財源が、低所得者ほど負担増となる消費増税になってるのが本末転倒…)
※現在、既に奨学金返済で苦しんでいる人が多いため、山本太郎議員は過去に遡った救済策が必要と「奨学金徳政令」を主張しており僕も賛成。
※学生バイトが数十万規模で減ると予測され、人材確保のため時給が上がると見られる。
●5月9日…〔今日の良かった〕海外には家庭内の体罰を法で禁じている国がある。日本では“しつけ”を理由に死に至るまで児童虐待する事件が後を絶たず、同様の法整備が必要と感じていたところ、ついに国会で虐待防止強化の法案が審議入りした。これ以上悲劇を防ぐためにも今国会で成立させてほしい。すべての体罰が禁止されれば、これまでは周囲の人が「よその家のしつけに口出しはし難い」と遠慮していたケースで、「それは違法・犯罪だよ」と注意しやすくなる。
●5月8日…〔今日の良かった〕識者120人が選んだ『平成の10冊』を朝日新聞が発表。村上春樹さんが2作イン。参考にしたい。
(1)1Q84 村上春樹 新潮社 2009
(2)わたしを離さないで カズオ・イシグロ、土屋政雄訳 早川書房 2006
(3)告白 町田康 中央公論新社 2005
(4)観光客の哲学 東浩紀 ゲンロン 2017
(4)OUT 桐野夏生 講談社 1997
(4)火車 宮部みゆき 双葉社、のち新潮文庫 1992
(7)銃・病原菌・鉄 ジャレド・ダイアモンド、倉骨彰訳 草思社 2000
(8)博士の愛した数式 小川洋子 新潮社 2003
(9)〈民主〉と〈愛国〉 小熊英二 新曜社 2002
(10)ねじまき鳥クロニクル 村上春樹 新潮社 1994
リンク先には30位まで掲載されています。
●5月7日…〔今日の良かった〕今月3日に東京・有明防災公園で開催された『平和といのちと人権を!5・3憲法集会』の様子を、音楽評論家・護憲派の湯川れい子さんのツイートで知り、会場を埋め尽くす6万5千人の人の波に圧倒された。

  

いやはや、すごい人数。日本国憲法は、基本的人権の保障と戦争放棄をうたった美しいもの。そして国民を縛るものではなく、権力者を縛るために書かれている。
近年、日本人の政治離れは低投票率が示すように深刻なレベルに達している。そんな中、日本国憲法を宝のように感じている人が、こんなにたくさん集まって胸熱。
この日記にも何度か書いているけど、日本国憲法はけっしてアメリカ人が書いた押しつけ憲法ではなく、オリジナルは日本人の手によるもの。→

日本国憲法の実質的な起草者は福島県の憲法学者・鈴木安蔵(1904年3月3日-1983年8月7日)。鈴木は戦前の学生時代、軍事教育に反対して治安維持法違反“第1号”となる「京都学連事件」で摘発され、2年間投獄された。出所後、憲法学者となったが著書は発禁処分や伏せ字など厳しく検閲される。
鈴木は敗戦2カ月後の1945年10月末に「憲法研究会」を結成。翌月、経済学者の森戸辰男(反権力で東大を追われた助教授、後に文部大臣)、岩淵辰雄(政治評論家・元読売新聞政治記者、戦争の早期終結を目指して逮捕)、杉森孝次郎(元早大教授)、室伏高信(評論家・元朝日新聞記者)ら当時日本を代表する言論人が参加し、日本人の手による憲法作成に挑んだ。鈴木は政治にタッチしない天皇、“象徴天皇”という概念を生み出した。
12月、完成した憲法研究会草案(全58条)を首相官邸と連合国軍総司令部(GHQ)に提出。官邸は無反応だったが、GHQは高く評価し鈴木らの草案を土台として新憲法を2カ月で完成させる。1946年3月、日本政府が修正を加えた日本政府案が完成、さらに5月から帝国議会で修正審議を開始。草案執筆メンバーで国会議員になった森戸辰男は、GHQが草案から削った生存権(第25条/すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する)を復活させた。そして同年11月3日、ついに日本国憲法が公布される。
憲法第9条(戦力放棄)は、当時の幣原喜重郎(しではら・きじゅうろう)首相がGHQに提案したもの。マッカーサーは1958年の手紙に「戦争を禁止する条項を憲法に入れるようにという提案は、幣原首相が行ったのです」「提案に驚きましたが、わたくしも心から賛成であると言うと、首相は、明らかに安どの表情を示され、わたくしを感動させました」と明記している。原案を日本人が書き、さらに帝国議会でも審議され公布に至っており、いま、官邸、維新の会、日本会議が主張している「米国に押しつけられた」はまったく当たらない。

/酷いというか、官邸への忖度がえげつないのがNHK。3日の憲法集会を、当日夜7時のニュースはどう伝えたか。公共放送にもかかわらず、明らかに改憲派の意見が長くとられている。ストップウォッチで計測した結果、改憲派は2分33秒あったのに対し、護憲派は1分26秒しかなかった!公共放送がそんな忖度をしたらダメだろ。
それだけじゃない。最悪なのは「本日、憲法改正をめぐる双方の立場の集会がありました」といって映像を出しながら、参加人数を言わないし、会場の様子(聴衆)を改憲派しか映さなかった。改憲派は1100人、護憲派は6万5千人と約60倍も差があるのに!
1100名が参加した改憲派の集会は
会場にぎっしり人がいるのが分かるが
護憲派の集会は野党各党の代表が
演説している姿だけ!65000人はどこへ
19時のニュースはこの角度を1秒たりとも映さなかったため
視聴者は聴衆が何人いるのか最後まで分からず!画像元

フェイクニュースは、嘘の情報を捏造したケースだけがフェイクになるんじゃない。伝えるべき情報をカットして報道するのも、フェイクニュースと同じです。
●5月6日…〔今日の良かった〕初の韓国縦断巡礼から帰国。海外の墓巡礼は現地の方の手助けなしでは不可能、そして韓国では毎日のように沢山の方が手を差し伸べてくれました。出発前は知らなかった人物に数多く墓参。ソウルも地方の農村の人も、泣けるほど優しい。この6日間の体験は国同士で政治的緊張感が高まった時に、必ず役に立つと思います。ホント相違点より共通点がはるかに多いと日々実感。巡礼レポートをお楽しみに!

//テレ朝『報道ステーション』の劣化、ここに極まれり。僕は報ステとTBS『NEWS23』を録画しているんだけど、5月3日の放送を見て絶句した。この日は憲法記念日であると同時に、朝日新聞阪神支局の若手記者、小尻知博さん(29)が右派テロリストに殺害された日だ。『NEWS23』は毎日系だけど、朝日の小尻記者の死を重大に受け止め、命日の阪神支局の様子(遺品展示や祭壇での追悼)を伝えた。ところが、『報ステ』はまったく赤報隊事件に触れなかった!1秒たりとも!同じ系列の朝日の社員が殺されているのに!っていうか、放送時間が45分しかない『NEWS23』がしっかり伝えて、80分の放送枠がある『報ステ』が完全無視っておかしいだろう…。夜桜中継やドローンの話、長いスポーツコーナーを30秒だけ削れば、小尻記者のことを伝えられたのに。古館キャスターが去り、小川アナは飛ばされ、本当に『報ステ』は酷くなった。

【赤報隊事件】
「われわれは最後の一人が死ぬまで処刑活動を続ける」「言論の自由をまもれというが、そんなものは初めからない」(赤報隊・犯行声明文)。1987年5月3日(憲法記念日)、朝日新聞阪神支局が赤報隊を名乗る男に銃撃され、29歳の小尻知博記者が死亡、犬飼記者が指2本を失う重傷を負った。小尻記者は入社の志望動機に「特ダネよりも町ダネを。人間が好き」と書くなど、庶民の目線で世界を見ていた優しい人。犯人は1メートルの至近距離から無言で発砲、弾丸は小尻記者の左脇腹から入り脾臓(ひぞう)を突き破って胃の裏側ではじけ、200発の散弾粒が内臓や大動脈をズタズタにした。幼い子どもがいた小尻記者。最後の言葉は「ちくしょう…」。
犬飼記者は胸ポケットの財布、免許証、ボールペンのおかげで、弾が心臓の「2ミリ手前」で止まった。二本の指を失う。
自らと異なる思想を反日と断罪し戦後民主主義を否定した赤報隊。犯人の銃弾は自由な社会を求める僕たち1人1人に向けられたもの。

事件は時効となり、ご両親は他界された。母親の故小尻みよ子さん「寂しいです、悲しいです。でも、人にはそういうところ見せられない。私がいつもいつも泣いて暮らしたら皆さん迷惑でしょう。できるだけ(人前では)馬鹿なこと言ったり面白く言ったり…。つらいです。自分でもよくここまで生き抜いてきたと思う」。

  TBS『NEWS23』から(5/3)
●5月1日…〔今日の良かった〕令和元年。新天皇陛下、ご即位おめでとうございます。

//陛下が皇太子時代に語られた、戦後70年談話をいま一度胸に刻む。「戦争の記憶が薄れようとしている今日、謙虚に過去を振り返ると共に、戦争を体験した世代から戦争を知らない世代に、悲惨な体験や日本がたどった歴史が正しく伝えられていくことが大切であると考えています」

//平成から令和への改元を見届け、今夜から韓国の墓巡礼に出発します。18年前にソウルで世界遺産の宗廟のみ訪れたので、事実上、今回が初の本格的な巡礼です。メインは軍事独裁政権時代に民主化運動で犠牲になった大学生・李韓烈(イ・ハンニョル)君、そして軍による市民虐殺「光州事件」を初めて世界に報道したドイツ人記者ユルゲン・ヒンツペーター(映画『タクシー運転手』にも登場!)、死刑囚から大統領になりノーベル平和賞を受賞した金大中、善政をおこないハングルを制定した賢帝世宗大王、秀吉軍と戦い日本側からも敬意を集めた名将李舜臣、韓国で多くの戦争孤児を育てた「木浦の母」田内千鶴子、「韓国孤児の父」曾田嘉伊智、「38度線のマリア」望月カズなど日本人の墓を訪ねる予定。15名以上を墓参したいけれど、ハングルがまったく読めないのでどうなるか(汗)
※ソウル→光州→プヨ(白村江)→アサン→ヨジュグン→ソウルというルート。

//サイトは5月6日の夜に更新再開します!







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