最新文芸情報


2016.9〜10

●10月31日…大河『真田丸』、先々週あたりから“大坂の陣”編が始まった。僕の記憶にある大河ドラマで、大坂の陣を描いたものは『徳川家康』『独眼竜政宗』『葵 徳川三代』『天地人』『江』。そのどれもが“1〜2話完結”だった。浅井三姉妹(淀殿は長女)を描いた『江』でさえその短さ。ところが、今回の『真田丸』は最終回(第50話)が12月なのに、もう10月(第41話)で大坂城に入り、事実上、大坂の陣が始まっている。この丁寧さ、めちゃ嬉しい。徳川との決戦に備えて城内に待機する豊臣勢の細かな描写は過去になかった。次回(第44回)はいよいよ真田砦=真田丸の建設が開始。残り7話、見逃せないっす。
●10月30日…『君の名は。』、ツッコミどころは色々あるけど、なんかもう、何気ない生活シーンでも泣けてしまった。全編にわたって“空”が重要な意味を持っているので、ぜひとも劇場の大スクリーンで観て欲しい。テレビの小さな画面じゃ、あの黄昏時の空=大気が伝わってこない。
●10月29日…クーッ、日ハム強すぎだろ。広島を応援してたけど、日ハムの底力に敬意。優勝おめでとう。

/明日、やっと話題作『君の名は。』を観に行ける!
●10月28日…国連総会で核兵器禁止条約の交渉開始要求決議に日本が反対票!賛成123カ国、反対38カ国、棄権16カ国の中で、よりによって反対票とは!あの北朝鮮が賛成票を入れ、“唯一の被爆国”日本が反対票。唖然。
●10月27日…本日ヤフーニュースの人物紹介で取り上げられ、有難いことに夜のトップ記事に入りました。波瀾万丈の墓マイラー人生、お読み頂けると嬉しいです。

  人生最初で最後かも知れず思わず写メ!
●10月23日…本日でサイトのアクセス数が累計6000万件ヒット!これからも人類に美しい宝物を残してくれた芸術家、作家、思想家たちへの恩返しのため精進します。そして感謝のための墓参も。皆さん、よろしくお願いします!
●10月22日…昨日の鳥取の大きな地震は、大阪までかなり揺れた。大阪は震度3だけど、局地的に震度4であり、うちはそこに入っていた。何かに掴まっていないと立ってられない地震というのは、大阪では最近なかったのでかなり怖かった。
/地震の予知は難しいといわれているけど、揺れる直前にスマホが緊急警報で知らせてくれたので、身構えることができた。警報から実際に揺れがくるまでわずか30秒しかないけれど、この30秒が大切。とっさにPCモニターが落ちないように引き寄せ、テーブル上の割れ物を降ろし、部屋を見渡した。この携帯電話の地震アラーム技術は本当に役に立つ。
/今回の鳥取地震が恐ろしいのは、“活断層が見つかっていない場所”で起きたことだ。これ、メディアはもっと大騒ぎすべき事案だろ…。原発は活断層の上に建てちゃいけないことになっている。だから活断層のない場所に作るんだけど、ないと思ってた場所でこんなに大きな地震が起きた。不気味すぎる。つくづく、わが国は原発と異なる発電方法で電気を生み出すべきと痛感。
●10月21日…『文豪ストレイドッグス』『クラシカロイド』、文芸のカリスマ偉人たちがモチーフになったアニメが増えてきた。どんな形であれ、これがきっかけとなって文学やクラシック音楽に興味を持つ人が増えたら嬉しいな。
●10月20日…過労死を出した会社の社長が、業務上過失致死罪で逮捕されない異常。過労死のニュースを聞く度にいつも思う。ひとりの人間が死んでいるのに、死に追い込んだ側が業務上過失致死罪に問われることもなく、行政から業務指導が入って終わりという理不尽さに。厚労省が「過労死ライン」と設定している1カ月間の残業時間=80時間を無視している企業が多すぎる。一般社会では「人が死ぬかも知れない」と思いつつ、何かを実行すれば殺人罪になる。厚労省は、ハッキリと月80時間を超える労働は命の危険があると警告している。なのに、こと労働に関しては、国から警告を受けようと馬耳東風で過重労働がまかり通っている。2012年の厚労省データでは、年間の過労死の申請件数は、脳、心臓疾患が842件、過労自殺が1257件、合計約2千人にものぼっている。仮に何かの事故で日本人が2千人も犠牲になれば大騒ぎになるのに、過労死だと新聞の片隅に載る程度。あまりにおかしい。
※80時間というのは、1日4時間の残業を月に20日間している状態。そして月45時間以上の残業から、身体に異変が出始めるという。

先月末、広告会社「電通」の新入社員・高橋まつりさん(当時24歳)が昨冬に自殺したのは、長時間労働による過労が原因だったと労災認定された。電通では1991年にも過労自殺が起きているだけに罪が重い。この時の自殺も高橋さんと同じ年齢、24歳の新人男性社員だった。男性は素直で責任感があり、ものごとには粘り強く取り組み、完璧主義の傾向があった。男性は死の前月、出勤したまま帰宅しない日が多くなり、帰宅しても朝6時30分頃で、8時には再び自宅を出るという生活だった。そして「体調が悪いので会社を休む」と職場に告げた後、自宅の風呂場で首を吊って死亡しているところを発見された。最高裁は電通側が以下の理由から使用者責任を負うと判断した。
・使用者(会社)は、疲労や心理的負荷が過度に蓄積して従業員が健康を損なうことがないように注意する義務を負っている。
・こうした義務があるのに、男性の上司は、男性の業務量を適切に調整するなどの措置を怠った。
・その結果、男性は心身ともに疲労困ぱいした状態になり、うつ病になって、衝動的に自殺するにいたった。
労働法の分野では「電通事件」と呼ばれる著名な裁判であり、最高裁がそれまでなかった認定基準を示したことから、過労死問題に関する「憲法」のような判例となっている。それにもかかわらず、電通はまた若い命を失わせる「第2の電通事件」を起こした。高橋さんの時間外労働は月100時間を超えたこともあり(死の前々月は130時間)、25年前に男性社員が深夜や早朝に及ぶ長時間労働をくり返した末に自殺したケースとほぼ同じだ。

高橋さんが社員寮の4階から身を投げたのは12月25日のクリスマス。ツイッターには自殺2ヶ月前からの悲痛な書き込みが遺っている。
「休日出勤えらいなぁとか思って出社したけど、うちの部に限っては6割出社してた。そりゃ過労で死にもするわ」(10月12日)
「休日返上で作った資料をボロくそに言われた もう体も心もズタズタだ」(10月13日)
「眠りたい以外の感情を失った」(10月14日)
「誰もが朝の4時退勤とか徹夜とかしてる中で新入社員が眠いとか疲れたとか言えない雰囲気」(10月15日)
「もう4時だ 体が震えるよ… しぬ もう無理そう。つかれた」(10月21日)
「やっぱり何日も寝られないくらいの労働量はおかしすぎる」(10月27日)
「生きているために働いているのか、働くために生きているのか分からなくなってからが人生」(11月3日)
「いくら年功序列だ、役職についてるんだって言ってもさ、常識を外れたこと言ったらだめだよね」(11月3日)
「土日も出勤しなければならないことがまた決定し、本気で死んでしまいたい」(11月5日)
「毎日次の日が来るのが怖くてねられない」(11月10日)
「道歩いている時に死ぬのに適してそうな歩道橋を探しがちになっているのに気づいて今こういう形になってます…」(11月12日)
「死にたいと思いながらこんなストレスフルな毎日を乗り越えた先に何が残るんだろうか」(12月16日)
「なんらな死んだほうがよっぽど幸福なんじゃないかとさえ思って。死ぬ前に送る遺書メールのCC(あて先)に誰を入れるのがベストな布陣を考えてた」(12月17日)
「1日20時間とか会社にいるともはや何のために生きてるのか分からなくなって笑けてくるな」(12月18日)
高橋さんはこの他にも、上司からのパワハラ「君の残業時間の20時間は会社にとって無駄」や、「女子力がない」などセクハラを示唆する生々しい言葉を綴っている。
「私の仕事や名前には価値がないのに、若い女の子だから手伝ってもらえた仕事。(略)見返りを要求されるのは避けて通れないんだと知る」(12月15日)
この“若い女の子”“見返りを要求”の10日後に命を断った。最後のツイートは5日前の「鬱だ〜」。

ネットには「そこまで過酷な仕事なら辞めればいいのに」という声もあるが、高橋さんは「眠りたい以外の感情を失った」と記しているように、過労自殺の大半は睡眠不足の状態で起きている。退職するということを発想できないほど、判断能力が極限まで低下していることを理解する必要がある。責任感の強さから退職も選択できず、八方塞がりになって死に至るのだ。
その意味でも経営陣は悪質極まりない。人類社会において殺人は最も重い罪であるのに、一般の死亡事故等と比べても、過労死だけが極端に加害側に甘い。社員を心神喪失状態にさせ、思考能力を奪い、死に追い込んでも殺人罪に問われないとは。それどころか、“識者”の一部には、武蔵野大の教授のように「残業100時間で過労死は情けない」と被害者バッシングを行う者までいる。こんな国は日本だけだ。海外では「残業発生=上司が無能、恥ずべき事」という認識だ。こうした事件が繰り返されないよう、社会の理解を進めなければ。
高橋さんは母子家庭。「一流企業に就職し、お母さんを楽にしてあげたい」と東大に現役合格するほどの親孝行。母親の会見「労災認定されても娘は戻ってこない。過労死が繰り返されないよう、労務管理の改善の徹底と国の企業への指導を強く希望します」。
この会見が行政を動かしたのか、過労認定の2週間後となる10月14日、東京労働局の過重労働撲滅特別対策班が電通に一斉立ち入り調査に入った。目的は労働時間管理の実態を調べるため。大手企業の電通が変われば労働環境改善の動きが他社に広がるきっかけになる。
世界の常識は定時帰りであり、有給休暇の全消化であり、約1カ月の夏休み。土日が休みだけでなく、金曜は短縮勤務で14時や15時あがり。結婚記念日の早退は職場で祝福される。墓巡礼で海外へ行くたびに、17時の大帰宅ラッシュに驚く。日本人全体が働き方を考えるときが来ている。
●10月19日…NHKの公式サイトで、僕と宮川アナが“墓マイラー対談”した先月のラジオ番組『ラジオ深夜便/墓を訪ねて三千里』が無料で公開されています(10月31日まで)。約40分のトークであり、移動中などに聴いて頂ければ幸いです。
●10月18日…譲位という天皇陛下のお心をNHKに伝えた宮内庁の西ヶ廣渉・宮務主管(66)を安倍官邸が事実上のクビに。宮務主管は宮家のお世話担当の責任者であり、陛下のお気持ちに最も間近で触れている人物。そして信頼されているからこそ、西ヶ廣氏はNHKとの橋渡しを託された。
宮務主管に定年はない。今回、表向きは退官ではあるが、前任の宮務主管は10年務めたのに対し、わずか2年半の交代であり、あからさまな懲罰人事といえる。
伝えられている情報を整理すると、NHKがあのニュースを最初に報じた7月13日の直後から、官邸では、誰がどうスクープを仕掛けて記者に伝えたのかという“犯人探し”が始まった。そして、陛下のお気持ちを受け止められた秋篠宮殿下の意を受け、宮務主管がNHKの記者を殿下に引き合わせる役割を担い、殿下を通じて“お気持ち”を内々に聞かされた記者が、スクープに向け準備を始めたことが分かったという。

実は安倍政権と宮内庁は関係が良好ではなく、既に9月の時点で官邸から煙たがられていた風岡典之長官は退任に追い込まれている。風岡長官は政権に対して「(退位について)できるだけ優先的に対応していただきたい」と注文したり、五輪招致に皇族が政治利用されたのではないかと話題になった際、「天皇皇后両陛下も案じられているのではないか」と、官邸に楯突くような発言を繰り返してきた。
時事通信(9/25)→「官邸、宮内庁にてこ入れ=お気持ち表明で不満//宮内庁長官の風岡典之氏が26日付で退任し、山本信一郎次長が長官に昇格、後任の次長には西村泰彦内閣危機管理監が就任する。天皇陛下のお気持ち表明に至る過程で、宮内庁の対応に不満を持った首相官邸が、人事でてこ入れを図ったようだ。宮内庁幹部の異動は春が通例で、風岡氏も当初は来年3月末まで務めるとみられていた。政府関係者は、退任が早まった理由について「お気持ち表明に関し、誰かが落とし前をつけないと駄目だ」と語った。陛下の生前退位のご意向が官邸に伝えられて以降、杉田官房副長官らは、退位の自由は憲法上認められていないと判断し、負担軽減策の検討を進めていた。そうした中で陛下のお気持ち表明の動きが表面化した。官邸は宮内庁に対し、「陛下が思いとどまるよう動くべきだった」(関係者)と辛口評価だ」。
この傲慢さはなんなのか。安倍官邸は陛下の信任があついと評判だった風岡宮内庁長官と西ヶ廣宮務主管の2人を2カ月連続で更迭したが、メディアはサラッと伝えただけなので、国民の多くは気づいてないと思う。

/この懲罰人事について安倍氏の一部支持者は「政府が最初に記者会見で生前退位の件を伝えるべきだった。それをリークしたのだから更迭は当然」という。この意見は、宮内庁幹部に頼らざるをえなかった皇室の苦境を理解していない。
安倍政権は、かねてより陛下が“ご意向”をお持ちだと知りながら、8月8日にお言葉が発せられるまで、まったく重い腰を上げようとはしなかった。何もしないで時間切れを待ってたんじゃないかと思えるほど。政府が動かないため、リークして世論を味方につけ、動かざるをえないようにしたのだ。その結果、スクープを手引きした宮務主管は詰め腹を切らされた。首になることも覚悟で陛下のお気持ちをリークした西ヶ廣宮務主管、これぞ忠臣だ。安倍氏に逆らう者は、陛下の大切な側近であろうとも更迭とは、北朝鮮と同じになってきた感がある。
※安倍一派のバックボーンである日本会議は「摂政」や一代限りの特別立法を考えている。一方、陛下は摂政や特別立法に否定的見解をハッキリと表明されている。こうした日本会議の動きについても陛下は警戒され、国民への直接行動に出られたのかも知れない。

/不可解なのは日頃国粋主義を掲げている右翼たち。かつて、これほどあからさまに宮内庁を弾圧した保守政権があったか?安倍官邸が露骨な圧力を陛下の周囲にかけているのに、目に見えるリアクションがほとんどない(街宣車で騒げという訳じゃない。署名活動するとか、自民本部に意見書を出すとか)。「摂政ではなく譲位の恒久法を」と訴える右翼が全国から国会前に結集しない不思議。
日本会議代表委員の一人、外交評論家の加瀬英明氏いわく「陛下はご存在自体が尊いというお役目を理解されていないのではないか」。耳を疑う発言だ。陛下に苦言・批判をぶつけて何が尊皇か。いま行動しない右翼は、菊の紋章を見つめて自問自答して欲しい、これでいいのかと。

//『宇宙に存在する銀河の数は2兆個』…今月13日、気が遠くなるような数の銀河が存在するという研究結果が米天文学専門誌で発表された。ハッブル宇宙望遠鏡を使い20年にわたって収集した画像データで構築した3次元モデルから解析。
僕は学生時代に銀河の数は約1000億個と習った記憶がある。今回の「2兆個」は20倍も多い!ここで重要なのは、星の数が2兆個ではなく、“銀河”の数が2兆個ということ。ひとつの銀河は平均2000億個の星で構成されている。つまり、宇宙には2兆×2000億の星が存在していることに。いったいゼロの数が何個になるんだ?数字を見ているだけで頭がクラクラ。どう考えても他に生命体がいるだろ。
●10月17日…西日本最大のポケモンの巣、天保山(=ポケモン島)でレンタサイクル店を開いたら大繁盛すると思う。ポケモンの巣は約1.5kmあるため、ダッシュを繰り返していると心臓が破裂しそうに。ほぼ全員が「ぐああ、自転車さえあれば」と思っているだろう。いずれブームは去るだろうけど、一年間でとんでもない利益を叩き出すはず。でも自転車が増えたら増えたで、あの空間だと危ないかな。足のマメを潰しながら子どもと走るしかないか…。僕はポケモン世代じゃないので、当初はまったく関心がなかったけど、今は子どものおかげで結構詳しくなってきた。シャワーズ良いよね。
※他府県から来た初対面の人と、何人も何人も喋った。情報交換のときは皆ニコニコ顔。ゲームを閉じた空間から解放したという点でも画期的だわ。


7匹も同時に出て目を疑った(笑) GoRaderにどんどん出てくる
レアが山に出たら山に走り 海に出たら海に走る。良い運動に
天保山は日本一標高の低い山(4.53m)として有名。だからこそ、山頂から港へ、港から山頂へと繰り返すことができる。
●10月16日…世界最大級の原発施設・東電柏崎刈羽原発稼働をめぐる新潟知事選、事前の報道では原発推進派の自公候補が優位と伝えられていたので頭を抱えていたら、なんと共産、自由、社民三党推薦の慎重派の新人・米山隆一氏が勝利!めっさ嬉しいし本当に驚いた。民進が米山氏の推薦を見送ったと聞いた時は“結局民進は推進派か”と失望したけど、終盤で蓮舫代表が応援に駆けつけたことで少し見直した。やっぱ、いかに原発を頑丈にしようと、地震列島のどこにも核のゴミを10万年安全に保管できる場所も技術もない以上、二度と稼働させてはいけない(ただし、米山氏は“生命と暮らしが守れない現状では再稼働は認められない”と言っており、一定の水準を満たせば核ゴミ保管所がなくても稼働を認めそうで、そこは不安ではある…)。
/とにもかくにも、原発再稼働が争点になった選挙では、今夏の鹿児島県知事選で九州川内原発の一時停止を訴えた三反園(みたぞの)氏が与党支援の現職を破っており、いかに安倍政権の支持率が高くとも、原発が争点になれば自公でも敗れるという構図が明らかになってきた。一昨年の滋賀県知事選でも「卒原発」を公約した候補が自公推薦候補を退けている。
/先の参院選では、東北六県の一人区は自民の1勝5敗であり、農業関係者による環太平洋連携協定(TPP)反対票が野党に流れたと見られている。沖縄では衆院議員、参院議員共に自民は全員落選。痛みを押しつけられている地方から、着実に変化の動きは起きている。
●10月15日…『夏目漱石の妻』、最終回も凄絶だった。なんちゅう緊張感みなぎるドラマだったのか。尾野真千子さんの顔のアップがやたら多かったのは、監督やカメラマンが彼女の演技に引き込まれて、無意識にそうなってた感がある。“気づいたらズームにしてた”的な。それくらい神がかった演技だった。漱石役の長谷川博己さんも、複雑な男の内面をよく表現しており、伝説のドラマになった。
●10月14日…子どものリクエストで、次の日曜も大阪のレアポケモンの巣、天保山へ。朝7時から昼過ぎまで張り込み。ポケモンの探知レーダーサイトが軒並みサービス停止になっており、あとはもう英語のgo raderしか残っていない。go raderまで停止したらもうレアに遭遇することはほぼ不可能になるので、腰が重いとか言ってられないんだよね。家の中にいたらクリアーできないというゲーム、こういうものが実現するとはなぁ。約150体でコンプリート(現在98体)という、とりあえずのゴールがあるのもいい。

/ゲームと言えば、先日ゴーグルをかけてバーチャル空間で遊ぶPSVRが発売された。実際に遊んだ人の話では、従来のゲーム機と比べて異次元のリアリティらしい。ソフトのラインナップを見ると、FFシリーズやエースコンバット、グランツーリスモなど有名どころが既に並んでいる。個人的に興味があるのはスター・ウォーズとシン・ゴジラ。Xウイングやファルコン号を操縦したり、ゴジラを見上げてみたい。バイオハザードは精神的にキツそうなので二の足。メタルギア・シリーズが来たら大ヒットするだろう。僕としてはPS3の傑作『アフリカ』のVR化を熱望!あのサバンナの日没をVR体験できたら最高だろうなぁ。あと、『電車でGO!』も楽しいと思う。
ソニーショップではゴーグルが品切れ、今は転売屋がアホみたいな値段を付けて出品しているので、値段が落ち着いてきたらGETするか。

//ボブ・ディランはノーベル文学賞決定後の最初のライブステージで一言もノーベル賞に言及しないばかりか、ノーベル賞の選考委員会はまだ本人と連絡がついておらず、委員会は「ディランさん電話を下さい」と呼びかけているとのこと。ディランらしいというか、サルトルみたいに受賞しないのかなぁ。
●10月13日…1960年代に社会派フォークのヒーローとなり、後にロックにも進出、600曲以上を作り、半世紀も第一線で活躍中のボブ・ディラン(75)がノーベル文学賞を受賞!歌手によるノーベル文学賞の受賞は初めて。ノーベル賞の選考委員会いわく「ディラン氏が現代音楽に与えた影響は大きく彼は”第2の文学”の中心的な存在だ」「彼の詩は歌われるだけでなく、読まれるべきものだ」。
英国人作家サルマン・ラシュディ氏「(ディラン授賞は)素晴らしい選択。(ギリシア神話の吟遊詩人)オルペウスから(パキスタンの詩人)ファイズまで、歌と詩は密接な関わりを持ってきた。ディラン氏は吟遊詩人の伝統の優れた伝承者だ」「文学の境界は広がり続けている。ノーベル賞がその点を認識していると分かり興奮している」

ディランの代表曲『風に吹かれて』は反人種差別の公民権運動やベトナム反戦運動を象徴する歌となった。
「♪人はどれだけ歩けば人間として認められるのか/何回弾丸の雨が降ったら武器は永遠に禁止されるのか/友よ、その答えは風に吹かれて舞っている」「どれだけ多くの耳があれば、政治家は民衆の叫びが聞こえるようになるのか/どれだけの人間が死ねば気づくのか、あまりにも多く死にすぎたと/友よ、その答えは風に吹かれて舞っている」(風に吹かれて/1963)
※1963年、22歳のディランが歌う『風に吹かれて』(2分35秒)

僕がディランの歌で最も強いインパクトを受けたのは『戦争の親玉』。元祖反戦プロテストソング。武器商人や戦争利権に群がる政治家への怒りが爆発している。

『戦争の親玉(Masters of War)』(2分53秒)
♪おい 戦争の親玉たちよ
大砲を作るおまえら 爆撃機を作るおまえら 大きな爆弾を作るおまえら
壁の後ろに隠れるおまえら デスクの後ろに隠れるおまえら
おまえらに言っておくぞ
おまえらの正体は丸見えだ

おまえらが引き金をセットし
他人に引かせておいて隠れて見てる
死者の数が増えるとおまえらは豪邸に隠れるが
若者たちの血は体から流れ出し泥に埋められていく
おまえらは最悪の恐怖を振りまいた
まだ生まれず名前もない
俺の赤ん坊をおびやかしている

ひとつ聞きたいんだが
おまえらのカネはそんなにいいものか?
カネあれば許してもらえるとでも思っているのか?
やがて思い知るだろうよ
おまえらの死が人生を清算する時
おまえらの儲けたカネをすべて積んでも
魂を買い戻せっこないってことを

おまえら死んだら棺桶について行き
おまえらが墓穴に下ろされ死の床につくのを見届けてやる
そしておまえらの墓の上に立って
おまえらが死んだことを確かめるのさ

/ジョン・レノンも存命ならこの賞に輝いていたかも。彼の場合は先に平和賞を獲っていたと思うけど。日本の著名ミュージシャンも、もっと抵抗歌を歌って欲しいな。恋の歌も大事だけど、そればかりでは…。
●10月12日…訃報の記事が続く。サイトのオフ会で参加者の方に紹介して頂いたロックユニット“ブンブンサテライツ”のヴォーカル、川島道行さんが脳腫瘍のため9日に他界。まだ47歳の若さ。ブンブンサテライツはベルギーでデビューし、日本よりも海外で最初に高く評価された。僕は彼らが演奏したビートルズ『ヘルタースケルター』のカバー(2分40秒)を聴いて、その音のシャワーに圧倒され、オフ会終了後にそのままツタヤに直行してアルバム『EMBRACE』を借りた。日本人離れしたスタイリッシュな楽曲にノックアウトされ、中でも「FLUTTER」(4分13秒)の疾走感に感電、そして「Snow」(7分)の音空間の果てしない広がりに陶酔した。約20年で9枚のアルバムを残してくれたブンブンサテライツに感謝。
※川島さんは脳腫瘍の発症から入退院を繰り返し、今年の5月にバンド活動は終了。メンバーの中野雅之さんは訃報に際し次のようにコメントしている。「ようやく不自由な身体から解放されて、今頃は世界中を飛び回っているのではないかと想像しています。悲劇ではなく人生のゴールとハッピーエンドを手に入れた瞬間でした。今迄沢山のファンに愛され、歩んでこれた川島道行とBOOM BOOM SATELLITESは本当に幸せ者です」。
●10月11日…米大統領選のヒラリーとトランプのテレビ討論会、中傷合戦に閉口。世界一の大国のリーダーを決める討論会で、政策論争よりスキャンダルの話が前面に。日本の政治家の劣化が指摘されて久しいけれど、米国も相当に深刻。ただ、人材不足かと思いきや、共和党上層部でトランプ批判している議員も少なくないんだよね。共和党の重鎮が民主クリントンへの投票を呼びかけるほどの異常な事態になっている。

//来月上映されるガンダムTHE ORIGIN4話、予告編に旧ザクのジェット・ストリーム・アタックや、ラルの青い専用機が出てきて脳汁決壊。だけど、予告編でハイライトを見せすぎな気も(汗)。この宇宙空間のモビルスーツの浮遊感はすごいな。
●10月10日…映画『アマデウス』はモーツァルト作品の魅力が詰まっており、それまでクラシック音楽を敬遠していた多くの人を、クラシック・ファンに変えた傑作だ。日本で公開された1985年は、ちょうどCDプレイヤーが市場に出始めた頃で、僕はプレイヤーを“持っていない”にもかかわらずアマデウスのサントラを先に買い、“いつかプレイヤーを買ったらこれを聴こう”とジャケットを毎日眺めていた。
その人生で最初に買ったCDで指揮をしていたのが、モーツァルト演奏の第一人者として知られるネビル・マリナーさんだった。今月2日、そのマリナーさんが逝去された。享年92。氏は世界トップレベルの室内楽団「アカデミー室内管弦楽団」を設立し、バロックから現代音楽まで幅広いレパートリーを演奏していた。
世に高名な指揮者は数多いけど、最初に聴いて感動した演奏が原体験(スタンダード)になるため、僕はアマデウスのサントラに入っていた楽曲は、全部マリナーさんの指揮が基準になった。以降は他の指揮者を聴くと「マリナーさんより速すぎる、落ち着かない」「マリナーさんより、遅すぎてテンポが悪い」となってしまった。ある意味、鳥のヒナが最初にみたモノを親と思ってしまう、“刷り込み”と同じ(汗)。
感動の原体験をくれたマリナーさん、本当にありがとう。あちらでモーツァルトに会えますように。

※ネビル・マリナー指揮/モーツァルト『ピアノ協奏曲第20番第2楽章』(10分)『アマデウス』のサントラから。ED曲だった。もうこの30年で何回聴いたか。たぶん千回超えてる。風邪をひいて寝込んでるときにこの曲を聴くと、不思議と治りが早い。モーツァルト29歳の作品。
※ネビル・マリナー指揮/モーツァルト『レクイエム』(50分)ショパンが遺言で葬式で演奏してくれと頼んだ名曲。モーツァルトの遺作。35歳で絶命。
※ネビル・マリナー指揮/モーツァルト『交響曲第25番』(20分)今でもCMで時々かかってる。音質が良すぎてビックリ。
●10月8日…明日は友人や子どもとスマホ片手に、初めてポケモンの巣・天保山へ。→超レアのポリゴンをゲット!
●10月5日…土曜にNHKで放送している『夏目漱石の妻』、第2回は実に見応えがあった。神経衰弱になった漱石と受け入れていくポジティブな夫人。尾野真千子さんの演技は凄いな。圧倒される。
●10月4日…政府による学術研究予算の削減が10年以上も続いている。今夏、主要11大学でつくる“学術研究懇談会”は「競争的な事業補助金への移行が強まり、短期的成果を求める研究に過度に傾きつつある」と警鐘を鳴らした。
ノーベル医学生理学賞に輝いた東京工大の大隅良典栄誉教授は、昨夜の記者会見で成果がすぐに出ない基礎科学を研究する科学的精神の大切さを何度も訴えていた。そして、それが許されなくなってきた日本社会を憂いていた。
私は『役に立つ』という言葉がとっても社会をだめにしていると思っています。数年後に事業化できることと同義語になっていることに問題がある。本当に役に立つことは10年後、あるいは100年後かもしれない。社会が将来を見据えて、科学を一つの文化として認めてくれるような社会にならないかなあと強く願っています」
「私は競争があまり好きではありませんで、人がよってたかってやっているより、人がやっていないことをやる方が楽しいんだと、ある意味でサイエンスの本質みたいなことだと思っております。誰が一番乗りかを競うより、誰もやっていないことを見つけた喜びが研究者を支えると常々思っています」
「サイエンスはどこに向かっているのか分からないが楽しいことなので、これをやったら必ずいい成果につながるというのが、サイエンスは実はとっても難しい。そういうことにチャレンジするのが科学的精神だろうと思っているので、少しでも社会がゆとりを持って基礎科学を見守ってくれる社会になってほしい。(略)そういうことがなかなか難しい世の中になっており私は大変憂えている」
「何とかなるさという精神で、いろんなことにチャレンジしてくれる人たちが増えてくれることを強く望んでいる。ただ、そんな易しいことではないので、社会が支えるような環境を少しでも作れれば」
/会社でも学術研究でも、すぐに“結果”を求める社会。そしてすぐに結果がでない事(者)=役に立たない事(者)として切り捨てられる。どこかで方向転換しないと…!
●10月3日…内閣府が公開した南海トラフ大地震の防災啓発動画(YouTube/17分)を戦慄しつつ見る。30年以内に70%の確率で起きるという国難レベルの大地震。最悪の場合、死者は東日本大震災の17倍の32万人に達するという。ことさらに脅えて暮らす必要はないと思うけれど、17分の動画だし、情報としてよくまとまっているので減災のために視聴をお薦めします。
下田(静岡)は最大波高31メートル 大阪中心の中之島を津波が上る

※内閣府は「首都直下地震編」(13分)も同時に公開している。
※日本の面積は地球上の陸地の0.25%しかないのに、世界で発生するマグニチュード6以上の地震の実に20%が、僕らの国に集中してきた。世界から見れば、国土全体が原発の立地不適合地だろ…。
●10月2日…なんと3年連続で日本人がノーベル賞を受賞!東京工業大の大隅良典栄誉教授(71)がノーベル医学生理学賞に輝いた
●10月1日…カナダで開催中のフィギュアスケート国際大会で、羽生結弦選手が公式戦で史上初の4回転ループに成功!さらに進化した今季の羽生選手の演技、めっさ楽しみ。
●9月30日…昨日発売の週刊実話(10/13号)巻頭のすぐ後に、国内の墓巡礼ルポ(22人分)を書いています。オールカラー6ページの特集!
僕の墓特集は、フェロモン全開のヌードグラビアと、山口組ヤクザ抗争ルポに挟まれており、かなりシュールなことになっている(前回もそうだった)。読者の人は、種族保存本能に関するお色気グラビアを見ていたら、いきなり松尾芭蕉や森鴎外、千利休、伊能忠敬、真田幸村らの墓石がズラリと並んでいるページが始まり、たぶん面食らうと思う(汗)。
全体から見ると明らかに場違いな特集だけど、ここ一年間で3度目の掲載ということは、読者の方の反応が好意的ということか。芸術の秋に、文芸の旗を掲げさせてくれた編集部に感謝!

  
※繰り返しますが、女性の方が手に取るには、ガチでハードルが高い雑誌です… r(^_^;)

任天堂が手の平サイズの小型ファミコンを11月に発売。「マリオ」「FF3」など30本のクラシックゲームが、最初から内蔵されているという。ゲーム本体とソフト30本で5980円なんて、昔の自分が見たら卒倒しそう(笑)。

//それにしても東京・豊洲市場の埋め立て問題、なんでこれほど大掛かりなプロジェクトで計画変更の担当者がいまだに不明なのか。先進国とは思えないな…。
●9月29日…新潟県知事選、立候補すると言っていた脱原発派の現知事・泉田氏が、なぜか突然の出馬撤回。新潟には世界最大級の東電・柏崎刈羽原発がある。新潟日報との対立が原因というけど、あまりに理由が弱すぎる。決定的な弱味でも握られたか。残念。さらに意味不明なのは蓮舫・民進党。なんで社民・共産・生活の統一候補を民進も一緒に応援しないのか。自主投票っておかしいだろ…。民進内部の原発推進派が力を盛り返しているということか。うーむ。
※追記→こちらの記事によると民進は連合新潟に配慮したとのこと。脱力。
●9月28日…ジョジョ第四部実写化!ジョジョ30周年となる2017年夏公開!これまで何度も噂になっては消えていた実写版。三池監督「荒木先生に納得してもらえる作品を作る」。その言葉、信じて待ちます。
※会見のネット中継後、リポーターが「ファンは実写に不安があっても“傑作になる”と言い続けて、ハードルをどんどんあげましょう。傑作に、傑作に、とハードルをあげることで、制作側は傑作しか作れなくなる」とまとめていた。その意見に120%賛成。

  仗助役は山崎賢人さん、康一君は神木隆之介さん
●9月27日…沖縄中部の城塞“勝連城(かつれんぐすく)”跡地から3〜4世紀代のローマ帝国時代のコインが見つかったニュースはロマンがあるな。古代の勝連城に西洋と接点があったということ。沖縄が海路の要所として発展していたことを裏付ける遺物だ。

//いよいよクリントンとトランプの直接対決、テレビ討論会っすね。

//トランス音楽マニアの友人から教えてもらったEric Prydzの楽曲がツボ。『Opus』(9分)のリズムは作業音楽にうってつけだわ。リフレインがヤバい。ライブ(90分)も心地良い。
※ライブ版のOpus、頭出ししておきました!導入部が神がかっている。

//子どもとやってるポケモンGO、レベル17になれどいまだピカチュウの影さえ見られず…。
●9月26日…大阪に帰還。ジョジョリンピック、楽しかった〜!やっぱ、ジョジョという作品が持っているポジティブなパワーが、参加者のテンションをハイにするんだろうねぇ。運営のパッショーネ東京の皆さん、グラッツェ&お疲れさまでした!
※競技の合間にコソッと「文芸ジャンキー・パラダイス、読んでます」「10年前から見ています」「選挙に行くようになりました」と言ってくれた人が何人かいて、思わず胸熱に。その一声が更新を続けるエネルギーに変換されます。おおきにね!

  レイヤーさんだけで約70名!

  司会や運営チームも入って記念撮影
●9月23日…今夜から上京し、土曜は東京武道館でジョジョファンの祭典ジョジョリンピックに参加、日曜は来年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』の舞台、浜松近辺の史跡や墓所を巡礼探訪。次回の更新は9月26日になります。番組情報、3日分アップしておきますね。

//友人のジョリゼー君がYouTubeにアップした3分間の『全力で水見式』(@HUNTER×HUNTER)が面白くて噴き出した。5秒に1回の撮影を延々と繰り返し、自らの“念能力”の系統(タイプ)を調査するというもの。この地味かつ壮大な実験に敬意を表したい!
●9月22日…リアルな細密画で知られる画家、諏訪敦さん(1967年生、同い年!)。諏訪さんが敗戦直後に大陸で死んだ祖母を描いた『ETV特集 忘れられた人々の肖像〜画家・諏訪敦“満州難民”を描く』が、23日深夜Eテレで再放送される。この半年で実に3回目のアンコール放送。未見の方、お薦めです。
戦前から日本政府の国策で、27万人が満州(中国東北部)へ移民開拓団として送り込まれた。1945年5月、敗戦が濃厚になると政府は「仮にソ連軍が侵攻してくれば、日本軍は開拓団を見捨てて南下する」と極秘裏に決定。だが、国民には“満州に行けば腹いっぱい食べられる”と宣伝し、それを信じた諏訪さんの祖父母は満州へ渡った(父は8歳)。ときに敗戦4カ月前。すぐにソ連軍が攻めてきて、父の母、つまり諏訪さんの祖母は31歳の若さで飢餓と感染症で亡くなった。5歳の弟も死んだ。ハルビンの難民収容所で生き残った子どもは2人しかいない。祖母の最期の言葉は「いつでも笑っていなさいね」。

帰国後、父は満州で起きたことを諏訪さんに詳しく話してこなかったが、他界前にペンをとった。そこには父の怒りの言葉があった「敗戦の年に渡満すると危険な事は、政府では分かっていた事ではなかったのだろうか。歴史上の事として諦めの付かない現在の自分の思いからもう一度言いたい。責任者出て来いと」。
諏訪さんは父の無念を晴らしたいと思うようになる。「忘れ去られていったりとか、なかったも同然の事になっていく人生ってたくさんあるじゃないですか。父親もそのうちの1人なんですよ、きっと。だけども、そうしてしまうにはあまりに…っていう内容がここ(父の手記)にあるので、画家なりのやり方で、一矢報いる事はできないかと考えた」
諏訪さんは、最初に健康な状態で横たわる31歳の祖母をカンバスに描き、その肉を筆で削いでいった。画中の美しい黒髪を切ることには抵抗があったが、逃避行を続ける避難民は女性とバレないように髪をバッサリ切っていた事実から、断腸の思いで髪を短くした。死んでいく祖母の姿をカンバスの中で再現しようと格闘する諏訪さん。祖母が生きていた痕跡を求めて中国に渡ったが、何も手掛かりが残っていなかった。
「彼女が死んだ土地(旧満州)に行っても何の情報も出て来ないという事は、完全に抹消されているという事。抹消したのは誰なのかというと、その当時の政府でもあろうけれども、我々でもある。思い出そうとしなかったという事。だけど、確実に祖母がいなければ僕自身が存在できなかった。このタイミングを逸したたら召喚する機会を永遠に失うので、せっかくこういう仕事をしているわけだから、それは、やる(描く)でしょう」。
※諏訪さんの公式サイトでスケッチが見られる。

//報ステのシリア・アレッポからの中継に言葉を失う。停戦協定が一週間で破られ、国連支援物資のトラック18台が攻撃を受け全滅。政府側(ロシア支援)、反政府側(欧米支援)の双方が、相手勢力の攻撃と主張。トラック運転手や国連職員など20名が犠牲になった。
シリア第2の都市アレッポは、紀元前から書物に登場する歴史的な街で、建築物は世界遺産になっている。今日はそこに反政府軍がいるとして政府軍が空爆を行い、クラスター爆弾で一般市民が多数死傷した。病院には血まみれの幼児が何人も運び込まれている。
アレッポの住民男性「アレッポにいる大半は孤児や未亡人で自分では生活できない人たちだ。この会話の直前、激しい空爆があった。昨日は30人が爆撃で死んでいる。このメッセージは、子どもや女性、自分の身を守れない人、非武装で銃などを持たない人たちからのものだ。殺人をやめろ、流血を止めろ、私たちや子どもを安心して眠らせてくれ。君達にも子どもはいるだろう。子どもは誰も同じだ。みんなと同じ普通の暮らしがしたいんだ。アレッポの子どもを救うために何かしてくれないか!」。
“アラブの春”のときにアサドがいったん退陣して、民主的な選挙で信を問うだけで良かったのに、武力で反政府派を弾圧したからここまで泥沼になった。今ではISまで入り込んでいる。停戦して国際監視団の下で公平な選挙、それしか解決策はないのに、ロシアがアサドを軍事支援するから、アサドも強気になって戦いが終わらない。年内にプーチンが来日する。日本側から強力に自制を促して欲しい。

//リベラル派ジャーナリスト、高野孟氏の記事から一部紹介。(全文はリンク先に)
→「野田佳彦幹事長」には驚いた。旧民主党OBの何人かと話をすると、みな「安倍政権下で起きている悪いことのほとんどは、野田政権時代に始まった。そのことを蓮舫新代表は知らないとでも言うのだろうか」と怒っている。その通りである。
第1に、安保法制。野田政権の国家戦略会議フロンティア分科会は12年7月、憲法解釈を変えて集団的自衛権を行使を認めるべきだと提言し、それを「能動的な平和主義」と名付けた。
第2に、武器輸出。藤村修官房長官は11年12月、佐藤・三木両内閣以来の武器輸出3原則を見直して「包括的な例外協定」案を発表した。
第3に、オスプレイ配備。米国の言いなりで受け入れ、12年10月に沖縄に配備を強行させた。
第4に、尖閣国有化。12年9月、中国への根回しを欠いたまま尖閣諸島の国有化に踏み切り、日中関係が一気暗転、安倍政権の扇情的な「中国脅威論」キャンペーンに絶好の材料を提供した。
第5に、原発再稼働。野田内閣は12年6月、3.11後初めて大飯原発3、4号機の再稼働を決定し、7月から運転させた。
第6に、TPP。最初に「参加を検討する」と言ったのは菅直人首相だが、野田は11年11月「参加のため関係国と協議に入る」と表明、12年に入り各国に政府代表団を派遣し始めた。
第7に、消費増税。野田内閣は12年2月に「社会保障・税一体改革」大綱を閣議決定し、8月に「14年に8%、15年に10%」とする消費税法改正案を成立させた。
最後に、やれば負けると分かっている解散・総選挙を打って、同志173人を落選させ、安倍に政権をプレゼントした。
/野田氏の幹事長就任に大反対という声を、無駄かも知れないが再度あげておく。
●9月21日…建設に約5900億円を投じ、1994年に臨界に達した高速増殖炉もんじゅ。すぐにナトリウム漏れの事故を起こし、その後にまた事故。被害を小さく見せようと事実を隠したり偽ったりして社会の信用を失い、大きな批判に晒されても、手抜き点検などが続き、1万点という天文学的な数の機器点検漏れが発覚した。
これまでの稼働日数は22年間でたったの250日。全く発電しなくても、1日の維持費は約5千万円、年間で約200億を食いつぶした。再稼働の場合は耐震工事他の必要があり、それだけで5800億円の費用がかかる。本日、政府はついに廃炉の方針を打ち出したが、廃炉費用がこれまた3000億円。しかも、そこには放射性廃棄物を地中に埋める期間「10万年」分の管理費用がカウントされていない。
もんじゅに投じたこれまでの予算約1兆2千億円が無駄になっただけでなく、これから10万年も莫大な核ゴミの管理費を投入し続けることになる(それ以前に地下保管施設の候補先すらまだ決まっていないが…)。ついでに言うと、冷却材のナトリウムを取り出す技術はまだ確立しておらず、その研究開発費用も廃炉費用には含まれていない。
だが、これだけの大失敗事業にもかかわらず、誰が責任をとるのか責任論が出て来ないし、マスコミも国民もあまり怒っているようには見えない。欧州なら政権が傾くほどのことなのに。先の大戦でサイパンが陥落し、本土への長距離爆撃が始まって、敗戦が確定していても、一度動き出したものを止めることができなかったこの国の歴史とダブる。
●9月20日…今月24日(土)、ジョジョリンピック(ジョジョの奇妙な大運動会)の記念すべき第10回大会が東京武道館(足立区綾瀬)で開催!久々に親子で参加すべくバスのチケットをゲット。
思い起こせば最初の第1回大会は2006年。もう10年も前になる。まだアニメは放送されておらず、ジョジョ展も開催前、参加者はほとんど野郎ばかりだった。いまや、ファン層は一気に拡大し、約半数が女性になり、気合いの入ったコスプレさんもいっぱい(めっさ華やか)。主催者は当初から競技の過程で怪我人を出さないことを重視。“ジョジョネタをベースに、安全に楽しめ、かつ、盛り上がる競技”を模索、多種多様のユニークな競技を編み出した。
当日は有志が運営委員となり、朝から晩まで参加者はジョジョ愛をフルスロットルで炸裂。この第10回大会、祝福せずにはいられない。万難を排して賛歌(参加)する所存!
※運動会の後は、17時からジョジョラーの交流会もあります。
【追記】告知サイトによると定員に達した模様。見学及び交流会の参加は可能。
●9月19日…ラジオ出演、深夜という時間帯(しかもNHK)を考えると、我ながらフルテンション過ぎるかとヒヤヒヤしましたが、超ベテランの宮川アナが脱線しかける度に巧みに軌道修正して下さり、無事に40分間を完走できた気が。友人らも楽しかったと言ってくれてるし、初の墓マイラー対談は良い感じになったと思う。是非、シリーズ化しますように!(*^v^*)
●9月18日…秋の彼岸シーズンということもあり、明晩19日(祝)の深夜25時7分頃から、NHKラジオ第一放送『ラジオ深夜便』に出演し、長年NHK『のど自慢』司会で全国を訪れていた宮川アナ(71)と2人で“墓マイラー”対談を40分間やります!ネットの『らじるらじる』でも聴けます。

  宮川アナも墓マイラー。話が弾みました
●9月17日…18日23時から民放BSでアンコール放送される『秋田大曲・全国花火競技大会』は超録画推奨!国内最高峰の花火大会であり、今年は第90回の節目の大会。今年は全国28社の花火業者が集結した。
大会の後半に全出場者が協力して打ち上げる“大会提供花火”があり、今年は人類愛をうたったベートーヴェン第九に合わせた7分間の創造花火“歓喜"!本放送で見て圧倒&鳥肌!花火師さんと司会の会話「花火の根底には平和への祈りがある」「花火は火薬の平和利用ですからね」「横に撃てば武器になるけど上に打てば平和の象徴になる」。素晴らしすぎる。

  BGMはベートーヴェン『第九』!

  ぜひ現地で観賞したかった!
●9月16日…今日の沖縄米軍基地訴訟判決、沖縄側の全面敗訴。こんな結果になり、本土に住む人間として沖縄の人に申し訳ない。なんかもう、居たたまれない。次の最高裁では沖縄の意思表示(衆参とも自民全員落選)を尊重するものになることを心底願う。

//民進の新しい幹事長に、嘘をついて消費増税に突き進んだ野田元首相だと!?旧民主党をぶっ壊した張本人なのに!?しかも強引に原発を再稼働させた男。蓮舫氏、センスなさすぎ…もうアカン…目まいが。幹事長が野田氏になると分かっていたら、リベラルな党員・サポーターは代表選で玉木氏に入れていただろう。これはもう裏切りに等しい。
この国のリベラルはどうすればいい?共産党は社会民主主義路線を行くなら、頼むから党名から共産を外して欲しい。歴史ある党名を大切にしたい気持ちは十二分に分かっている。でもそれでは、この国では3分の2はとれない。
野田氏が幹事長になるなら、民進を出ていく議員もいるのでは。その議員と、社会民主主義を掲げた共産、社民、生活が合体して対抗勢力を作るしか選択肢はない。秘密保護法や安保法制の強行可決の後ですら勝てなかったリベラルであり、どこまで支持を集められるか分からないけど、民進の執行部に自浄能力がないことが明確になった今、ガチのリベラルは新しい流れを生み出さねば。とにもかくにもリベラルの票はそこにまとまる。(ただし総選挙の時は野党共闘で民進と候補者調整。今の選挙制度ではそうしないと与党を倒せない)
●9月11日…プロ野球セ・リーグ、広島東洋カープが25年ぶりにリーグ優勝!12球団で最もリーグ優勝から遠ざかっていたカープ。カープは新聞社や電鉄といった特定の親会社を持っておらず、資金力に乏しいゆえに、1991年の優勝以降、主力選手が相次いで他球団に流出した。それでも若手選手を育て上げ、大リーグから復帰した黒田選手が加わり、6月には32年ぶりの11連勝を達成。8月下旬にマジック20が点灯し見事頂点に。嬉し涙の黒田選手「前回に僕らがいたときは、優勝は想像もつかなかった。僕自身、感動させてもらいました」。熱心なカープのファンは低迷期もずっと球団を応援し続けた。球場も市民一体型のつくり。優勝後の広島市内の中継で、大勢のファンが笑顔でハイタッチをしている様子にこちらも胸熱。カープはほんと愛されてるね。※クライマックスシリーズ最終ステージは10月12日から。

//大河『真田丸』、関ヶ原の合戦全面カットに衝撃を受けたんだけど、予告に大谷吉継が出てたし、回想の形で描かれるよね…まさかね…。真田家の視点とはいえ、今の役者さんによる関ヶ原合戦が見たいよ…。これだけ良い役者さんを揃えて関ヶ原やらないなんて、そんなこと、あるわけないよね…。
●9月10日…「武器や戦車では解決しない。農業復活こそがアフガン復興の礎だ」(医師・中村哲)。明日でアメリカ同時多発テロから15年。番組情報にも書いていますが、本日23時からEテレで『ETV特集 武器ではなく 命の水を〜医師・中村哲とアフガニスタン』がオンエアされます。戦乱と干ばつが続くアフガニスタンで用水路を建設した日本人医師、中村哲さん(69)。戦乱の地アフガニスタンに必要な支援とは何か。渇いた大地に再び緑を取り戻すまでの15年の不屈の歩みの記録。必見!
※〔関連/サイト内リンク〕伊藤和也さんを悼む
●9月7日…前回のジョジョアニメ四部、シアーハートアタック戦の前編は作画もよく最高に手に汗握るものだった!この名バトルを動く絵で見られるとは、感無量。後編も楽しみ!
/広島カープ、初の年間80勝に到達しマジック2。25年ぶりのリーグ優勝目前。
/ファミマのチョコ・フラッペ、近所3店とも常に売り切れ。そしてとうとう販売が終わった。幻過ぎる…。
/テレビ見てたら“みりん”をオン・ザ・ロックで飲んでいる人がいた。確かに酒といえば酒。
●9月2日…SFマニアの友人M氏とX-MENの話をしていて、「地球上から核兵器がなくなるSF映画ってあるのかなぁ」と聞いたら、彼は『スーパーマンW』と即答。『ターミネーター3』やキューブリックの『博士の異常な愛情』は、“なくなる”というより一斉発射=バッドエンド。

『スーパーマンW』(1987)は大コケして赤字になり、シリーズ最終作になってしまった作品。知らぬ間に上映が終わっていたので、今日に至るまで未見だった。公開から30年、友との会話の中でタイトルが出たのも初めてだ。完全にノーマークだった。
友人いわく「企画、脚本の段階から故クリストファー・リーブが関わり、彼の思い描くスーパーマン像や正義が表されている作品」。アマゾンのプライム・ビデオの無料ラインナップに入っていたので、さっそく観賞してみた。驚いたことに、スーパーマンが国連総会で核廃絶の演説をしている!
日本公開時のタイトルは『スーパーマンW最強の敵』だけど、原題は『Superman IV:The Quest for Peace(平和の探求)』。“最強の敵”と“平和の探求”では全然イメージが違う!

/『スーパーマンW』公開当時は米国とソ連が冷戦中。劇中では米ソの軍縮交渉が決裂し、世界は軍拡路線まっしぐらに。そこで少年がスーパーマン宛にこんな手紙を送る。
「スーパーマン様。軍拡競争の話を聞きました。とても心配です。あなたの力でこの世から核兵器をなくして下さい。そんなの夢物語だと友達は言います。でも、あなたなら地球を救えると信じてます。ジェレミー」
スーパーマンは悩む。彼はクリプトン生まれの異星人。人類の歴史にどこまで介入していいのか。人類が自らの手で核を廃絶しないと意味がないのではと…。一方、行動を起こさないスーパーマンに失望する少年。スーパーマンは苦悩の果てに国連で自分の意見を語ることにした。反対意見が出ればまた考えれば良い。
「国連事務総長、発言をお許し下さい。地球は私にとっていまや故郷も同然です。この星が核戦争によって破壊されるのを黙って見ていることはできません。私は各国政府に出来ないことを実行する決意をしました。地球上すべての核兵器を廃棄します」
この演説に各国代表は万雷の拍手で応え、核保有国は廃棄のために空に発射し、それをスーパーマンが宇宙に運んだ。そして漁師のように巨大な網で核ミサイルを“ひとまとめ”にし、全ての核兵器を太陽に放り込んだ。
スーパーマン「ようやく束の間の平和が訪れました。戦争を永遠に無くすには皆さんの力が必要です。地球は若い。宇宙の彼方にある進んだ文明を手本にすれば未来は明るい。皆さんが心の底から平和を望めば国家の争いもなくなります。宇宙から見た地球は国境のない一つの世界なのです」

/物語の後半は、悪の天才科学者レックス・ルーサーと核再軍備を目論む武器商人が結託、スーパーマンのクローンを作って戦わせる。ただ、この戦いはあまりにも合成がショボい…。現代のSF映画に比べると、牧歌的といおうか…緊張感のカケラもない。公開当時は手に汗を握ったのかな?いや、『スーパーマン2』のゾット将軍たち3人組との戦いはもっとドキハラだった気が…。っていうか、国連のシーンがあまりにアッサリしており(とんとん拍子すぎ)、米ソが全く抵抗しないのは不自然に感じた…。むろん、それらのマイナス要因を引いても、冷戦中にヒーロー映画でこのテーマを取り上げたことは拍手を贈りたい。
映画の中で核廃絶を実現させたという一点でもって、被爆国日本の映画ファンとしては見ておくべき作品だった。「スーパーマンW:平和の探求」、良い原題じゃないか。





国連総会で「核兵器をなくす!」 核兵器を宇宙に集めて、太陽へ(予告編
『ターミネーター3』のバッドエンド→ 人工知能の暴走(YouTube ラスト
上映中の『X-MEN:アポカリプス』 映画と分かっていても…
●9月1日…台風被害、岩手県でなおも1000人以上が孤立。





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