最新文芸情報


2002.7〜8


8月31日〜滋賀県激巡礼を敢行!まず琵琶湖湖畔の三井寺へ開門(8時)と同時に入り、金堂の仏像軍団に謁見。右側面の阿弥陀如来坐像のお顔がまるで生きているようで、息を呑み魅入る。裏山に入って、登り下りを約30分繰り返し法明院のフェノロサの墓へ。次に比叡山へ向かい、ふもとの慈眼堂や西教寺に足を運び、清少納言&明智光秀に墓参。昭和2年開通というケーブルカーで山頂近くまで登り世界遺産・延暦寺へ。最澄の墓は本堂からかなり離れており、墓前に着いた頃はヘロヘロに。遠い分だけ観光客もおらず付近は静まり返っており、最澄も穏やかに眠れそうだった。その後、延暦寺を出て同山中の紀貫之の墓へ。いきなり道を間違え山中をさ迷う。陽が傾き始めた午後4時、ようやく墓を発見。貫之だけに、土佐の石が墓前に敷き詰められていた。下山後は大津近郊の義仲寺へ移動し、松尾芭蕉の巡礼。寺の閉門5時のところ4時58分に到着、ギリギリ・セーフ。ハードな1日が終わった。帰途、カルピスソーダ500mlを24秒で飲み干す。詳細レポートはメルマガで。
8月30日〜なんと秋田県立図書館の総合学習部から、僕のサイトを資料リンク集で紹介したいと要望が!図書館が資料扱いしてくれるなんて、無名の文芸研究家としてこれほど嬉しいことはない!まだ一度も雑誌で紹介されたこともない、このマッド&マニアックなHPの存在に、よく気付いたものだ(僕が言うのもなんだが)。しかもこの図書館HPはグッドサイト賞を受賞しているではないか!//デューラーの自画像を26日分に記した特別コーナーにアップ。
8月29日〜第二次大戦中、米軍は日本の奈良、京都などを文化財保護の為に爆撃を避けたが、米軍の上層部には日本国民への“精神的ダメージ”を狙い、あえて古都への爆撃を強行しようとした連中も多かった。爆撃反対派の筆頭で、爆撃禁止区域リスト(保護文化財は140個にのぼった)を作成したラングドン・ウォーナーは、こんな言葉を残している---「米国の戦争目的が文化の為の戦いであるならば、たとえ敵国であっても、その文化財を破壊することは戦争目的に反する。文化は戦略に優先すべきである!」。“文化は戦略に優先すべき”とは、なんと胸を打つ言葉か!
8月28日〜今夜の黒澤特集で思わずメモった言葉。「脚本を書く為には、まず世界中の優れた小説や戯曲を読むべきだ。それらがなぜ“名作”と呼ばれるのか、考えてみる必要がある。作品を読みながら湧き起こってくる感情は、どこに端を発しているのか?登場人物の描写やストーリー展開に、作者はどれほど熱を入れて書かねばならないのか?こういったことを全て掴み取るまで、徹底的に読み込まなくてはならない」(黒澤明)
8月27日〜明晩20時からNHKBS2で映画監督黒澤明のドキュメンタリーが放映される!これはクロサワの生涯と作品を“海外”の視点からとらえた日米英の国際共同制作番組だ。あのスピルバーグやジョージ・ルーカスが“世界映画史上最高の監督”と賛美&崇拝し続けているクロサワ。世界はクロサワの“何を”愛しているのか!?全日本人必見の番組だ!
8月26日〜世界一美しい墓地、ドイツ・ニュルンベルクの聖ヨハネ墓地特別コーナーを開設!墓写真は他にも画家編にレンブラントとフェルメールを、バレエ編にアンナ・パブロワとディアギレフをアップしました!
見据える鋭い決意に満ちた瞳が心に焼き付いて離れない。
月25日〜墓写真館のヘミングウェイ(作家編)&チャールズ・シュルツ(漫画家編)をボリュームアップ!文章を全面入替えし、写真も追加。この2人への巡礼は、墓マイラー歴15年の中で、最大級の思い出がある墓参っす。とにかくドラマチック!
8月24日〜今夜の国宝探訪・高野山編はしみじみと良かった。釈迦の死を描いた仏涅槃図に、仁王さん(金剛力士)が号泣している描写があった。仁王といえば怒りに目を見開き咆哮するイメージしかなかったので、“悲しみに打ちひしがれ慟哭する仁王”はギャップが大きい分、こちらの胸を熱くさせた。…あれはもらい泣きする。また運慶や快慶の童子立像も、子供ながら悪と対峙し、悪を
8月23日〜ソウル・ミュージックの神様マービン・ゲイが、ベトナム戦争の泥沼化しつつある1971年に発表した名曲『ホワッツ・ゴーイング・オン』。昨年の9.11以降、レノンの“イマジン”と並んで多くのミュージシャンに歌われている。メロディーは美しいが歌詞は切実だ。「母さん、これほど多くのものが涙の雨を降らせるんだね/同胞よ、仲間が次々と死んでゆく/神よ、もうたくさんなんだ/愛だけが憎しみに打ち勝つことが出来る/だから戦争は解決方法にならない/さあ、愛を降り注ぐ方法を考えよう/嗚呼、一体何が起こっているんだ/この世は何がどうなっているんだ?」
8月22日〜映画『コレリ大尉のマンドリン』『あの頃ペニー・レインと』をレンタル。前者は独軍と共同してギリシャを占領していたある伊軍部隊が、伊本国の降伏後ギリシャの為に独軍と戦う(実話)もの、後者は’70年代ロック・ジャーナリストの物語だ。“必見作”ではないが、共に好感の持てる作品だった。“コレリ”はラブ・ストーリーでもあり「君なしで生きていこうと努力した」というセリフは、短い愛の告白ながらも、切実な想いが伝わりグッときた。“ペニー”はBGMにツェッペリンがかかりまくり、ロック・ファンには嬉しい一作。スランプで文章を書けなくなった主人公が受けるアドバイス「だが、偉大な芸術はここ(苦しみ)から生まれる」に、同じ“物書き”として励まされた。
8月21日〜墓写真館のジャズ・ミュージシャン編が完成!ジャズの巨人9名の為に1週間をかけた入魂のコーナーっす!さらに今日はこのトップページを大幅に模様替え。何かこう、妙にトロピカルになったと思いませんか?
8月20日〜NHK教育で毎夕5時40分から10分間だけ放映している『ハッチ・ポッチ・ステーション』。幼児向けの人形コントだが、幼児が理解出来るギャグはひとつもないという、素晴らしい暴走ぶりを見せてくれている。春先にいっときパワーダウンしたものの、最近マッド&クレイジー度が復活してきた。皆さんもシャレで一度チェックしてみては?//8月15日分の『奇妙な果実』の訳をより正確に書き換えました。
8月19日〜今日印象に残った言葉。画家ロートレックが親友ゴッホの自殺をうけてこう語っている--「この世に精神病はない。他人を異常扱いする“正常”を自認する人々。彼等はどこで正常のお墨付きを貰ったと言うんだ」この後ロートレックはアル中の為に36才の若さで亡くなった。
8月18日〜小笠原の海中で、クジラを撮影中に消息を絶ったカメラマン、望月昭伸氏を追ったドキュメンタリーを見た。視界ではクジラの影も形も見えない海域なのに、マイクを海中に沈めた途端にその歌声(鳴声)が聴こえてきた時のあの感動!遺品のビデオテープには、水中でクジラの求愛の声(ラブソング)を真似る彼の前に、2匹の巨大なザトウクジラが徐々に接近してくる映像があった。クジラとの会話に胸が熱くなり、思わず落涙。
8月17日〜昨夜の『芸術に恋して!』は見応えがあった。花火を芸術作品としてとりあげ、最新の作品を何種類も紹介していた。花火の歴史や製造法も詳細に解説され、よく調べ込んでいた。最後は江戸時代の打ち上げ花火を再現。現代の明るくカラフルな花火とは違い、暗めの赤一色の花火だった。“暗い”といっても当時の夜空は光害がなく、漆黒の中では空を焼く真紅の火球に見えたのではないだろうか。
8月16日〜話題の映画『陰陽師』をビデオで観る。ストーリー的にはもうひとつだったが、役者の迫真の演技と、CGで見事に再現された平安京は素晴らしかった!主役の野村萬斎は狂言師だけのことはあり、エンディングで見せた舞いの美しさには思わず息を呑んだ。原作者の夢枕獏本人が「この作品を書き始めた10年前から、晴明役は萬斎さんと決めていました」と言うのだから折り紙付だ。あと、源博正役の伊藤英明も、驚いた時の表情がマンガ版の博正と瓜二つで秀逸だった!真田広之、演技過剰。
8月15日〜ジャズ・シンガーのビリー・ホリディが1939年に録音した『奇妙な果実』を初めて歌詞と併せて聴く。この歌は実際に南部で度々起こっていた白人の人種差別主義者(主にKKK)による黒人へのリンチ殺人を歌ったものだ。歌詞の内容は漠然と知っていたが、ここまで凄絶とは思わなかった--
『奇妙な果実』
南部の木は奇妙な果実をつける 葉から根元まで血に染まり
黒い遺体は南部の風に揺れる 
奇妙な果実はポプラの木に吊るされている 
美しい南部の田園の中に思いもかけずみられる
腫れあがった目や苦痛にゆがんだ唇 
マグノリア(木蓮)の甘い香りは 突然肉が焦げる匂いとなる
群がるカラスについばまれた果実に雨は降り注ぐ
風にさらされ太陽に腐り 遂に朽ち落ちる果実
奇妙でむごたらしい果実がここにある---
これをホリディは感情を押し殺し、鬼気迫る声で歌っていた。絶句。

8月14日〜マクドナルドのバーガーが59円になり、極貧文芸研究家の僕としては本当に助かる。だが、単純に嬉しい反面、ここまで安いとさすがに不気味さが漂う。しかし、ソフトクリームは最高。百円であの大きさと味なら文句なし//たまたまアリー・マイ・ラブを見てたら「男なんてガムと同じ。すぐに味がなくなる」というキョーレツなセリフが。こわ〜。自省の意味を込めて思わずメモッた。すかさず名言集暗黒編の32番に登録。納涼に良し。
8月13日〜墓写真館の俳優コーナーが完成。46名をアップするのに、のべ30時間以上を要す。これであと19コーナー!墓だけに、お盆の間に全て完成させたいのだが…道のりは険しい。
8月12日〜今夜は年に一度のペルセウス座流星群!北東のカシオペア座の右隣から四方八方に流れ、1時間に50個近く見えるとのこと。ピークは25時から27時!晴れるといいネ!
8月11日〜墓写真館の洋画家、映画監督、舞踏家が完成。バレエの所に初めて動画(スライド)を挿入してみたけど、パソコンの相性がよくないと見れないみたいです。う〜ん、仕組みが分からない。どうして、見れるパソコンとダメなのがあるんだろう?特に何もインストールする必要はないハズだし…。
8月10日〜ハチョーッ!今日の22時はスゴイ!NHK教育では僕の中での仏像ベストワン、興福寺の『阿修羅像』が紹介されるし、民放では『美の巨人たち』で建築家ガウディがとりあげられる!“哀しみの鬼神”阿修羅像は、有名な仏像のわりにブラウン管に登場することがあまりないので、ビデオは標準モードで録画することを強く強く勧めますッ!!
8月9日〜米国ロック界のドン、ブルース・スプリングスティーンのNEWアルバム『ライジング』から“パラダイス”を聴く。この静かなター・バラードの主人公はテロ犯であり、彼がテロを起こす前の穏やかな日常生活が描かれている。米国内でテロ犯を“人間”として歌った初めての曲とのこと//田中真紀子、議員辞職。辻元清美、加藤紘一、田中康夫、それぞれ理由は違うが、見事に全員消えてしまった。宗男疑惑が持ち上がった時、この改革派の4人が古い政治状況を一変させてくれると信じていたが、あれからわずか半年で、こうもなるものなのか?辞める原因を作った以上仕方がないとはいえ、まさか全員消えるとは。もはや言葉もない。
8月8日〜1日20時間近く創り続けている恩人墓の写真コーナー。作家や詩人など一部のジャンルが完成!まだ500人中139人で先は長いです…。
8月7日〜ぬおおっ!ポール・マッカートニー御大の日本公演決定!しかも大阪では初ライブ!最後のツアーとも言われており、あらゆる手段を講じて是が非でもチケットをゲットせねば!(11月中旬とのこと)//ちょっとTOPページを模様替え。
8月6日〜今日のヒロシマ市長の平和宣言は感動で鳥肌が立った。まず米政府に「米国による平和を押し付けたり、世界の運命を決定する権利はない。世界市民は人類を絶滅させる権限を米政府に与えていない」と明言、日本政府には「憲法99条は天皇、国会議員、裁判官、公務員は憲法を尊重し擁護する義務を負うと定めている。これに従うべき政府の役割は、我が国を“他の全ての国と同じように”戦争の出来る『普通の国』にしないことだ」とキッパリ断言した。長いだけで漠然とした声明ではない、“言うべきことは言っておく”という強い意思を感じた宣言だった。いやはや、公の場でここまで日米政府にモノ申すとは。さすがはヒロシマ市長だよ。
8月5日〜今夜から4日連続NHKで『海・青き大自然』がオンエアされる。これは英国国営放送BBCが5年の歳月かけ、世界の海200ヶ所でロケを敢行し、執念で完成させた史上最高の海洋ドキュメンタリーだ。既に世界約30カ国で放送されている。8回シリーズのものが毎夜2本ずつオンエアされるので、何が何でもチェックするべし!!
8月4日〜記録的ヒットとなった映画『アメリ』がビデオ化されたので、さっそく鑑賞。次のセリフに感動し、思わずメモった!「お前の骨はガラスじゃない。人生にぶつかっても大丈夫だ」。
8月3日〜初めてドリカムのライヴに行ってきた。急用で行けなくなった友人からチケットを譲り受けたのだ。吉田美和は2時間半殆ど歌いっぱなしだったのに、声が最後までよく伸びて張りもあり圧倒された。また、彼女の魅力は高度な歌唱力だけでなく、客席からの声援ひとつひとつに丁寧に応えていく、ファンを大切にする姿勢にあることも分かった。あの天真爛漫な笑顔は、見ている人を幸せにするね。一人脱退して2人になったドリカム。ラスト、2人が手をつないで「どうかこれからもドリをよろしく」と深々と御辞儀する姿を見て、目頭が熱くなった。(ドリカムは女性に人気のあるグループだと思っていたけど、会場の4分の1ほどが男性だったのが意外だった。曲の歌詞が性別を超えて共感出来る普遍的なものだからか)
8月2日〜2年後から5千円札に僕のアイドル、樋口一葉女史が登場!彼女の本名は夏子。作品や伝記で彼女の人柄に惚れた僕は、学生時代からずっと心の中で“愛しのなっちゃん”と呼んでいた。’99年8月の墓参以来24歳の彼女といっきに親しくなり、“死後デート”も予約済だ(笑)。何と言っても、彼女は僕が生まれて初めて女性の為に花を買った記念すべき相手なのだ!(供養花だけど)。世間では彼女の顔を知らぬ人が多く、常日頃から“もっとなっちゃんに光を”と思っていただけに、今回の大抜擢は小泉政権の最もマシな仕事かも。あ〜、でも何だか複雑な気分。なっちゃんがブレイクするのは嬉しいんだけど、有名になりすぎて遠い存在になってしまいそう…って、僕は一体何を書いているのだ!?
8月1日〜墓写真館は全面改装中のため、数日間休館します。好きでやってるとはいえ、全恩人500人分の写真をアップするともなると、気の遠くなる作業ッス…。
7月31日〜封切直後の映画『ピンポン』を観に行く。原作は松本大洋氏の卓球スポ根マンガで、熱血バトルシーンもさることながら、敗れ去った者、挫折者への、同情とはまた別の温かな視線に僕は何度もむせび泣いた。で、感想だが、映画は原作を知ってても、知らなくても、十分に楽しめる良質な作品になっていた。しか〜し!原作で僕が感動した数々の名セリフがカットされており、“何ともったいないことを!”と悶絶しまくった。それにしても、コーチ役の竹中直人は似たようなキャラばかりやりすぎ(嫌いな俳優ではないが)。あまりに原作とイメージが違うので、どうして彼が起用されたのか理解出来ない。
7月30日〜今年のアカデミー賞主演男優賞作品『トレーニング・デイ』をビデオで観た。これまで善人役ばかり演じてきたデンゼル・ワシントンが、初めて悪役(悪徳警官)に扮している。正直、“彼はこういう役がやりたかったのでは!?”と思うほど、イキイキと悪事を働いていた。っていうか、“役者がデンゼル”という予備知識なしで観たら、誰もあのブチキレ警官を演じているのが彼だと分からんのでは?とにかく強烈な負の存在感があった。おすすめ映画かと問われれば微妙だ。映画に「爽快感」を求める人は観ない方がいいだろう。深い疲労感が残る。(処刑シーンは、観ている自分が銃を突きつけられてるような、映画を超えたリアルさがあった。寒気がした)
7月29日〜話題の腹話術師“いっこく堂”の芸に初めて触れた。それはもう驚いたのなんの。腹話術といえば、地声よりカン高い声になるものと思い込んでいたが、氏は高音だけでなくドスの効いたダミ声も出せるのだ!様々な声を使い分けて出せる為、一人で複数の人形を同時に操っていた。そしてまた、腹話術界では“絶対不可能”と言われている、バ行、マ行、パ行を話すことが出来たのも驚異的!す、すごい!
7月28日〜昨夜のエリザベス女王戴冠50周年記念コンサートは本当に素晴らしかった!特にP・マッカトニーが昨年亡くなった元ビートルズのジョージ・ハリソンの最高傑作“ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス”を、ジョージの親友E・クラプトンと2人で歌い上げたところで、たまらず号泣した。尋常ではない感動に、全身総鳥肌状態だった!
7月27日〜1週間前の帰国以来、毎日執念で作成していた最新版の墓感動ランキング、“恩人墓ベスト500”がついに完成!魂が震えまくりの名作文学や号泣傑作芸術作品が、こんなにもあふれる世界に生まれて来れて本当に良かった!!
7月26日〜男子諸君。DVDの映画『ガンダム特別版』をご存知だろうか?初めて見て僕はおったまげた!20年前の公開当時はモノラルだった音声が、ステレオ&サラウンドに改善されていて超ド迫力なのだ。BGMだけでなくキャノン砲などの効果音も全てリアルになっており、まるで別の作品を見ているようだった。いやはや、長生きはするものだ。
7月25日〜去年ミニシアターで公開され、多くの映画ファンから絶賛された中国映画『山の郵便配達』を、やっとビデオで観た。山間の寒村を3日間かけて郵便物を届ける2人の男と一匹の犬。各村々では素朴な心の交流が待っている。映画のテンポは歩調にあわせたゆっくりしたものだが、“歩き”でしか見えてこない世界が丁寧に描かれ、自分も彼らと道行を共にしている錯覚を味わった。酸素だらけの山の空気、ひんやりした川の水、むせ返る様な草の匂いが僕を包み込んだ。セリフの少ない地味な作品だが、登場人物の優しい瞳がいつまでも心に残る珠玉の1本だ。ハリウッド映画の爆音や銃声が最近キツくなってきてるので、こういう作品は本当にありがたい。
7月24日〜哲学者ショーペンハウアーの音楽論を読む。「音楽は目に見えない芸術で、他の芸術と違ってカタチがない。そこでは意思そのものが表現されており、他の芸術よりも一段高いレベルにある」だって。“意思そのもの”とは上手いこと言うね。
7月23日〜ウギャー。帰国したら5月20日〜6月24日のメール受信記録がない!サーバーのニフティに訊いてみたら、1ヶ月以上前のメールは削除するとのこと(いくらなんでも短かすぎるぞ、ニフティ!)。そういうわけで、その間にメールを送って下さった方、お手数ですが再送付をお願いします。ほんとスミマセン!//ぐぬぬ…墓ベスト、もうちょい。
7月22日〜帰国後の楽しみだった映画『スターウォーズEP2』『少林サッカー』の2本を観る。まだ時差ボケが抜けていないのか、SWの後半1時間を爆睡してしまう。完全入替制の映画館だったので上映後にトイレに潜み2回目を観る。クライマックス、20人のジェダイのバトルシーンに大興奮。ヨーダの回転切りは圧巻!(ただし、SWファンの為だけに作られた作品であり、一般の映画ファンは置いてけぼりを食らうこと実)。“少林サッカー”は館内爆笑のウズで、僕も大いに楽しんだが、いかんせん中だるみが目立った。あと45分短かったら今年のベスト5に入ったかも。//墓ベスト、引き続き烈火の如く製作中。
7月21日〜直行便ならフランス-日本のフライトは12時間。僕はシンガポール&台湾経由という恐怖の23時間フライトで帰国。もう頭も身体も何が何だか…。とにもかくにも、予定を遥かに上回る約120名を巡礼して来ましたーッ!現在、その全員を墓ベストに入れ込んでいる真っ最中デス!
7月20日〜か、か、帰って来ました!まさに今!っていうか、今夜23時25分からヘミングウェイの『老人と海』のアニメ版をNHKでやるじゃないっすか!これはロシアのアニメ作家が指を使ってガラスに描いた大傑作!ビデオ化されてないと思うので、絶対に見逃さないで!(野球中継で時間変更になったらしい)まずは取り急ぎこれまで!





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