《警告》ここはネタバレのコーナー。未鑑賞者は即退避せよ!

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●『ミリオンダラー・ベイビー』ネタバレ感想…後半はベイビーというより超“ヘビー”だった。暗いどころの騒ぎじゃない。タイトル戦で重傷を負い、全身麻痺、そしてフランキーに尊厳死を願う展開は、あまりの衝撃に涙すら引っ込んで、僕は茫然と画面を見ていた。見る者に夢や希望、元気を与える映画が名作なら、この映画はあまりに救いがなく、痛々しく、残酷すぎて、「名画」の資格はないだろう。でも、彼女は「リングでたくさんの観客の声援を聴き、試合で色んな国にも行けて、私は本当に幸せだった。後悔はしてない」と言い、人生に納得して死を願った。そして最後は、この世の誰よりも信頼し、愛していたコーチに人生の幕引きをしてもらえた。そんなマギーを僕が「不幸」と決め付けるのは傲慢だと思うし、先述したように、作品賞に選ばれるほど多くの人間の心を動かした点(僕は「賞」を神聖化しているのではなく、それだけ多数の人の魂を動かした事実を注視している)でも、傑作の名に相応しい作品だと思う。(キリスト教圏ではタブーとなる自殺の手助けを、映画とはいえ映像で見せたイーストウッドはすごい)