これはカジポン視点版・人類史年表です!当初は古代四大文明のあたりから始めようと思っていたのですが、宇宙や生命の起源に関する定説が、ここ10年ほどで大きく変化してきたので、『最新学説』に基づいた宇宙誕生から現代までの人類史を書き上げました。とはいえ、試験用のお堅い資料ではなく、自分が今までにメモった雑学を中心にした、読んで面白い年表にしたつもりです。さあ、共に人類の歩みを振り返りませ〜う!
※まだまだ仮説の部分が多いので、その点を踏まえて読んで下さいネ。d(^-^)

★カジポン視点版・人類史スペシャル年表〜人類徒然草

(B.C.137億)
宇宙の誕生以前、時間も空間もない「無」があった。“無がある”という言葉は奇妙だが、最新の物理学では「何も無い」状態=「プラスとマイナスの粒子が相殺されてゼロになっている」状態と考える。つまり、「無」は文字通り何も無いのではなく、素粒子よりも小さな粒子が絶えず『生まれては消える』ので、結果的にその揺らぎが『無に見える』だけということだ。これなら何も無いはずの「無」から、宇宙が生まれても説明がつく。
(事実、実験で物質の存在しない真空から粒子を発生させることが出来る)

「無」から超ミクロの宇宙が生まれると、そこにある「真空」のエネルギーによって「空間」が膨張し母宇宙となった。そこから、連鎖反応的に沢山の子宇宙、孫宇宙、ひ孫宇宙が生まれてゆく。僕らの宇宙はその中の1つだ。
宇宙人存在の可能性どころではない。他の宇宙が無数にあるわけで、さらには、何度も母宇宙が生まれる可能性だってある。同時期に誕生した他の宇宙には、僕らの世界と全く同じ世界(並行宇宙=パラレル・ワールド)があるのかも。

誕生時の僕らの宇宙の大きさは0.000000000000000000000000000000001cm。「空間」が出現した瞬間、「時間」が流れ出す。これ以前に時間は存在しない。続いてすぐに「重力」が生まれた。
真空のエネルギーが満ちていた初期宇宙は、光速をはるかに超えるスピードで急激に膨張し始める(宇宙のインフレーション)。宇宙は1秒の1兆分の1をさらに1兆分の1にして、またさらに10億分の1以下にした、とてつもなくわずかの時間の急膨張で、イッキに直径1cmになった!
※この膨張率を別の例に置き換えると、1ミリのゴマが1000億光年の大きさになったようなもの!

急膨張が収まると、「真空のエネルギー」は莫大な「熱のエネルギー」として開放され、宇宙は火の玉(1cmなのに100兆X100兆度、ホンゲーッ!)となった。これがビッグバン=宇宙超大爆発だ!
宇宙は膨張のスピードを落として(それでもほぼ光速)、さらに広がり続けた。

膨張していくにつれ、宇宙の温度は下がり始める。1兆度まで下がった時、陽子や中性子が生まれた。ここまでが宇宙誕生からわずか0.00001秒間の出来事。

3分後、10億度まで下がった時点で陽子と中性子が結合し、初めて原子核が生まれた。宇宙誕生から最初の3分間でこの世界の基礎が出来上がった!
(3分間!カップラーメンと一緒!?)

(B.C.136億9970万)
ビッグバンから30万年後、宇宙の温度は3000度まで下がり、原子核(+)が電子(-)と合体し、元素の記念すべき第1号「水素」が生まれる!p(^^)qヤッタネ
※宇宙も人体も成分の大半が水素。一番古い最も簡単な元素から、こんなに複雑な人類が形作られている不思議!

(B.C.127億)
水素が集まり最初の星が誕生。さらに星は集団を作って銀河になった!水素を燃やし尽くした星は、その内部で核融合反応を起こし、水素→ヘリウム→炭素→窒素→酸素と軽い元素から順に次々と生み出していく。
ヒトの身体は水素、炭素、窒素、酸素の4大元素で95%以上が出来ているが、これらの元素は140億年前、既にもう宇宙に存在していた。つまり僕らの身体は材料が揃ってから140億年がかりで作られたものなのだ!
ドヒーッ! (☆o☆)

(B.C.100億)
僕らの銀河系(天の川)が生まれる。

(B.C.46億)
太陽と地球が同時に誕生!水素とヘリウムが集まって太陽に、小惑星(微惑星)が10兆個ほど衝突&合体を繰り返して地球になった。太陽は銀河系を2億年かけて1周している。生まれたての太陽は現在よりずっと小さかった(半分大?)。他の惑星もこの頃に生成された。

※人間の身体を作っている脂肪、タンパク質、また核酸(DNA)などは、「炭素」が酸素、水素、窒素他と結びついたもの。生物の体のベースは炭素だ。だが!現在、太陽は水素からヘリウムを作っている最初の段階で、まだ他の元素を作っていない。ということは、地球上の炭素は太陽が誕生する前に、この宙域に存在した星が残していったもの。いわば、人類と太陽の先祖は同じ星!!

(B.C.45億)
地球に火星クラスの大きさの惑星が衝突ッ!この空前絶後の大衝突は地球史上最大の事件で“ジャイアント・インパクト”と呼ばれている。衝突の瞬間、温度は16000度にもなった。地球からえぐりとられた破片は月となった。この衝突で地球の地軸は現在のように23.4度傾いてしまう。ってことは、僕らが四季の変化を楽しめるのはジャイアント・インパクトのおかげ!

※月は現在も1年に約3cmずつ地球から遠ざかっている。
※あまり知られていない話だが、人類は木星のおかげで進化出来た。巨大な木星は宇宙に漂う小惑星を大きな引力でひきつけ、文字通り地球の盾になってくれてて、もし木星がなかったら、地球に衝突する小惑星はいっきに千倍になっている。恐竜を絶滅させたような衝突が何度もあれば、僕らは人類に進化する時間を持てなかった!

(B.C.43億)
地球が誕生した頃は年間千個以上という小惑星が衝突しまくっていたが、ようやくそれが収まり、気温も300度まで下がった。地表で煮えたぎっていた1200度のマグマの海は冷え、大気中の膨大な水蒸気が豪雨(200度の雨!)となって降り続き、やがて原始の海となった。

二酸化炭素だらけの空、太陽からのキョーレツな紫外線、硫化水素や塩酸、青酸カリが溶け込む猛毒の海(しかも150℃の熱湯)という、現代の僕らからみれば最悪の環境(っていうか酸素がない!)だが、こうした今の地球とは全く違う環境が生命誕生の引き金となったのだ。
この頃、地球と月の距離は今の半分もなく、巨大な月が空に浮かんでいた。これは重要な意味を持つ。月の大きな引力で潮汐の落差は10mに及び、原始の海は巨大フラスコと化し激しくシェイクされ、生命の素となるアミノ酸などの有機物が作られた。稲妻や紫外線も分子に刺激を与え、化学反応に一役かった。
海岸で泡が作る薄い膜は化学反応のための小部屋だ。泡の中に生命の素材が集められ、小さな分子は互いに結び付き、さらに大きな分子となっていった。やがて遺伝子を作るという、生命誕生の前段階となる重要な化学進化が行われた。

※地球に降り注いだ隕石には、アミノ酸をはじめ生命を作る材料がたっぷり含まれていた。ということは、宇宙のあちこちで生命が芽生えているのかもしれない!

(B.C.40億)
ついに最初の生命が誕生した!それは海底山脈から硫化水素の熱水が噴き出し、酸素も光もない環境に暮らす細菌(バクテリア)たちで、彼らは周りの栄養分(アミノ酸など)を食べて生きていた。
※海水は様々なミネラル成分を含んでおり、生命の基本となる体液の源となった。※この最初の生命が進化した結果、現在地球上には約3000万種の動植物が満ち溢れている。

(B.C.39億6千万)
地球最古の岩石はこの頃のもの。これより古い岩石が見つかる可能性は少ない。なぜなら、それまで地球には絶えず巨大隕石がぶつかっていたので、その度に地表は地球初期のドロドロに溶けていた状態にリセットされ、それ以前に形成された岩石がもう一回溶けて固まるということを6億年くらい繰り返していたからだ。

(B.C.38億)
グリーンランドの38億年前の地層に、生命活動の結果とみられる「炭素」が含まれている。当時すでに海中の広範囲にバクテリアなどの生命が広がっていたらしい。生物のいた“痕跡”としては世界最古のものだ。

(B.C.35億)
発見されている最も古い「生物の化石」はこの時代のバクテリアだ!

(B.C.30億)
ピンチ!エサがなくなった!古代の海は今ほど栄養分がなかったため、バクテリアたちはみるみる食べるものがなくなってしまった。
「え〜い、エサがないなら自分で作ってしまえ!」
そんな前代未聞のバクテリアが現れた!彼らはなんと太陽の光を使って二酸化炭素から自ら食料を作り出すという、画期的なシステム『光合成』を生み出した!
(ただし、この最初の光合成では水ではなく、猛毒の硫化水素を使っており、吐き出されたものは硫黄)

(B.C.29億)
最初の氷河期が到来!2億年も続いた。氷河期がなぜ到来したのかは、大気の成分の変化、海流の変化、地軸のズレなど諸説があるが、最も有力なのは太陽の活動状態の変化。太陽は周期的に活動(燃え方)に変化があるので、不活発になったときに地球の温度も下がってしまうという説だ。

(B.C.27億)
地表が冷えきった為、氷河期の冷たい岩板(プレート)が次々と沈み込み、灼熱の地球内部が刺激され大地殻変動が起こった。あちこちでマグマが噴き出し、最初の大陸が誕生する。地球史の中で、この27億年前と、後の19億年前が、最も激しく地殻の変動した時代だ。

もうひとつの大事件は強烈な磁場(NとS)の発生!
地球中心部の核(コア)の表面は液体状の金属(主に鉄)。自転でこれが対流し磁気
が生まれるので、以前から弱い磁場はあった。しかし、ここにきて低温プレートとの
温度差が激しい熱対流を起こし、現在のように強力な地球磁場のスイッチが入った!
ピキュィィィーン! (☆o☆)

地球が磁場に囲まれると、生物のDNA(遺伝子)を破壊する宇宙からの有害な宇宙線が磁場のバリアーで遮られ、地表に届かなくなった。おかげで、生物は海の浅瀬まで進出できるようになった。
そして生物界に大革命が起きる!シアノバクテリアの誕生だ。この生物はわずか100分の1mmにも満たない小さなものだが、光合成の際に「水」を使い、その結果「酸素」を廃棄物として放出したのだッ!

※宇宙線…あまり知られてないが宇宙で何が怖いといって、この宇宙線が一番恐怖。宇宙線とはガンマ線(強力な放射線)や粒子線(ほぼ光速でぶつかる原子核)など、細胞をブチ抜いて破壊する極悪エネルギー光線だ。磁場に守られていても、普段僕らの体には毎秒100個近く(これ位なら無害)の宇宙線がビュンビュン貫通している。
宇宙線は高度によって異なり、富士山頂では海上の約3倍、飛行機が飛ぶ高度では地上の100倍にもなる。成田〜NY往復がレントゲン1回強の被曝に相当し、近年国際線の乗務員が原発労働者の約2倍も年間に被曝していることが問題になっている。スペースシャトルはもう問題外(何らかの対策をとってると思うけど…)。NASAでは帰還した宇宙飛行士の宇宙服を完全殺菌しているが、これは宇宙空間で突然変異を起こした細菌を、持ち帰ってしまう恐れがあるためだ。

※ポールシフト(極移動、極ジャンプ)…古地磁気学の調査から、どえらいことが分かった。世界各地で現在の地球磁場とNとSが逆方向に磁気を帯びた岩石が発見され、地磁気の逆転が証明されたのだ!地球の磁場は過去8000万年間に97回(170回説アリ)も、両極がクルッと逆転しているという。このトンデモ現象の理由はまだ解明されていないが、SF本にあるような「地球瞬間移動」(地球自体が上下に反転する)ではなく、内部中心核の対流の逆流が真相のようだ。
しかし、地球が反転しなくても、磁気逆転はあらゆる機械の計器を狂わせ、人類文明が壊滅的打撃を受けるのは必至。人類の絶滅はないだろうが現代文明はジ・エンド。
次回がいつかは予測不能だが、これまで磁場逆転の前には必ず地磁気が減少している。現在の地球は2000年前に比べると38%も低くなっているので、ちょっとドキドキ。僕は機械が狂って勝手に核兵器が発射されぬことを祈りたい。
でも悪いことばかりじゃない。磁場の移動の際は、日本でも美しいオーロラが見えるだろう。地殻変動でムー大陸やアトランティス大陸が現れたら旅行にもいけるし…。 (^_^)V ピース
仮に地球が反転したら太陽は西から昇る。バカボンのパパは古地磁気学に精通してて、主題歌にメッセージを込めたのか!

(B.C.25億)
磁気バリアーで宇宙線の心配が無くなり、大陸の誕生でいっきに浅瀬が増えたので、生物は太陽エネルギーをふんだんに利用できるようになった。これは、2億年前から光合成で生きていたシアノバクテリアの、スーパーメガ大繁殖をうながした(オーストラリアではシアノバクテリアが40mの高さに降り積っている地層が見つかっている)。まさに地球最初の人口(?)爆発だ。
彼らは浅海で“ストロマトライト”と呼ばれる岩状の固まりを作り、大量に酸素を吐き出しまくって、地球環境をどんどん変えてゆく!
※現在、アフリカやオーストラリア、グランドキャニオン等の土が赤いのは、このシアノバクテリアが出した酸素が、海中の鉄分と結びつき赤サビ(酸化鉄)となって沈んだためだ。

(B.C.24億)
2度目の氷河期に突入。期間は3億年で前回より長い。この間もシアノバクテリアは酸素を作り続ける。海に、空に、酸素が満ちてゆく…。

(B.C.21億)
「ウギャ〜ッ!」
バタ、バタ、バタ。もともと酸素のない地球で誕生した原始生命体にとって、酸素は体組織を破壊する猛毒だった!酸素に汚染(酸化)された他の生物は死にまくった。\(゜.゜)/ ドヒャー!
しかし猛毒ということは、それだけ高いエネルギーを持っているということ。酸素のない場所に逃げたバクテリアを尻目に、逆に酸素を利用すべく、果敢に中へ飛び込み、そして見事に適応したものが現れた!
(と書くと盛り上がるけど、たまたま突然変異で上手に酸素を利用出来るものが現れ、酸素のある環境で生き残ったということ。生物は“目的”を持って進化出来るわけじゃないからネ。常に偶然の積み重ね!)

いったん酸素を使い出すと、もうやめられない。酸素を使って栄養分を燃やすと、これまでの20倍という、従来とは比較にならない大きなエネルギーが得られたからだ。

この莫大なエネルギーは、凶暴なバクテリアを生み出した。盛んに動き回って獲物を発見するとムシャムシャ食いたおすのだ。
“うぐぐ…何とか武闘派バクテリアや酸素からDNA(遺伝子)を守らねば!”
非酸素派は外部の攻撃から身を守るためにDNAを中央に集め、それを膜に包み込むという対抗策に打って出た…これが「核」の誕生だッ!

現在、地球上のほぼ全ての生物(バクテリアなんかは除く)の細胞の中には、遺伝子を包んだ「核」の他に「ミトコンドリア」という器官がある。ミトコンドリアは酸素を使って栄養分をエネルギーに変換する超重要な器官だ。実は「核」と「ミトコンドリア」の祖先は、元々敵対関係にあった全く別の生物だった!

バクテリアどうしの戦いの中、非酸素派バクテリアの細胞の中に酸素派のバクテリアが入り込んで共生するようになった。この酸素派バクテリアが「ミトコンドリア」の祖先だ!こうして、核を持ち酸素呼吸するという全く新しい生命体が誕生したのだ!
この新しい生命グループは、手に入れた高エネルギーを利用することで、より活発に行動出来るようになり、他の生物を圧倒して繁殖していった!
※その後、さらにシアノバクテリアの一種を共生させ「葉緑体」としたものが、「植物」の祖先となった!
※人間の60兆個の細胞には、それぞれ2000個以上のミトコンドリアが含まれている。

★『ミトコンドリア・イブ』について〜僕らはみんな同じ母ちゃんから生まれた!

ヒトのミトコンドリアの比較から、ヒトの祖先は約20万年前にアフリカ(キリマンジャロの麓?)に住んでいた、1人の女性だったと考えられている。63億人もいる人類の祖先、まさに“ミトコンドリア・イブ”だ。なぜこんなことが分かったのか?

僕らの細胞の核の中にはDNAがあるが、もともと他の生物だったミトコンドリアも彼ら自身のDNAを持っている。ヒトの受精卵には両親の遺伝子と共に、ミトコンドリアの遺伝子も受け継がれる。ただし、ミトコンドリアは母親からしか遺伝しないという性質を持っている。ここがミソ。
僕らのミトコンドリアは母親から受け継いだもの。母親もそのまた母親から受け継いでいるので、何代もさかのぼっていくと、ミトコンドリアを伝えてくれた先祖はたった一人の母親になる!世界中から100人以上のミトコンドリアDNAを集めて調べた結果、全人類が一本の線で繋がっていることが分かったのだ!

150億年の歴史の中で20万年前なんてほんの“ついさっき”。同じ母親から分かれた兄弟たちが世界大戦を2度も起こし、核兵器で武装しているこの狂気…。なんか頭がクラクラしてきた。 (>_<) フエ〜


(この間、鋭意作成中!!)


(B.C.4億年)
昆虫の出現。ゴキブリ誕生。トンボは1m近くあった。

(B.C.2億5000万)
史上最大規模の生物大絶滅!それまで世界は「パンゲア」というひとつの超大陸しかなかったが、この頃から大陸の分裂が始まり地球環境が激変。海面が下がり、その部分の地表が酸化した結果、酸素欠乏状態となり、なんと種の96%が絶滅してしまった!悲惨!
※大陸の移動は現在も続いており、今から6千万年後にはアフリカとユーラシアが衝突し、地中海や紅海は消滅する。北米のアラスカとシベリアが地続きになり、南米は孤立した大陸に。オーストラリアが赤道直下になる。

(B.C.2億3500万)
カメ登場。カメは歩みだけでなく、歴史も古い。(ヘビは1億年も新しい)

(B.C.2億年)
・哺乳類の出現。最古の哺乳類モルガノコドンはハツカネズミほどの小ささで、外観もネズミとよく似ていた。今の地球上の全ての哺乳類は、このネズミもどきが分化したものだ。
・大西洋の誕生。アメリカ大陸とアフリカ・ユーラシア大陸が分裂し、そこへ海が進入した。
・水中の生物が原因不明の大絶滅。

(B.C.1億6000万)
全長24m体重30tという超巨大恐竜アパトサウルスの出現。草食。旧名はブロントサウルスで、昔の恐竜図鑑にはその名前で紹介されている。

(B.C.1億5000万)
最古の鳥、始祖鳥の出現。大きさはハトぐらいで小型肉食恐竜から進化した。鳥類が現存している以上、恐竜はまだ絶滅していないとする学説がある。

(B.C.7000万)
恐竜の代名詞、ティラノサウルス・レックス(意味はラテン語で“暴君”)の出現。全長12m体重4t、地球の歴史上最大最強の肉食動物で、日本にもいた。ドラえもんでのび太が追われるのは大抵コレ。

(B.C.6500万)
巨大隕石が地球と衝突!大量のチリが成層圏にとどまり、地表に日光が届かなくなった。そのため光合成が不能になり植物が絶滅。続いて植物食の恐竜が絶滅し、草食恐竜をエサにしていた肉食恐竜も絶滅してしまった。

(B.C.5200万)
クジラの祖先の出現。進化の過程で陸上から海へ戻ったので、当初は5本の指があった。(陸地では肉食動物だった)

(B.C.5000〜2000万)
1億年前にアフリカ大陸から分離したインド大陸がアジアに衝突、ヒマラヤ山脈ができる。衝突はまだ続いており、ヒマラヤはこの先さらに高くなっていく。

(B.C.4500〜3000万)
南米大陸から南極大陸が分離。海流が変化し地球の気温が急激に低下。再び生物の大量絶滅が起こる。

(B.C.4000万)
ゾウの祖先の出現。

(B.C.2000万)
類人猿(ゴリラやチンパンジー)に似た哺乳類が誕生。

(B.C.2000〜1100万)
日本列島が大陸から離れ、日本海ができる。

(B.C.1000万)
伊豆が本州に衝突。

(B.C.500万)
人類の祖先が類人猿から分岐。人類元年!

(B.C.500〜400万)
時々二足歩行をしたラミダス猿人が、森林の樹上生活から草原の地上生活に移行し始める。

(B.C.400〜150万)
猿人アウストラロピテクス誕生。彼らは完全に直立二足歩行をした。脳の大きさは現代人の3分の1程度。東アフリカで発見された人類最古の足跡は、アウストラロピテクスのものだ。

(B.C.250万)
石器文化が誕生!

(B.C.180万)
脳が大きくなった原人の誕生。アフリカからユーラシア大陸に移動開始。

(B.C.140万)
アフリカで原人が火を使い始める。

(B.C.50万)
日常的に火を利用した北京原人の誕生。

(B.C.30〜20万)
原人が、より脳の大きい旧人ホモ・サピエンスに進化する。

(B.C.20万〜4万)
ホモ・サピエンスが旧人から新人へ進化してゆく。衣服を着てアクセサリーを身につけたクロマニョン人が誕生する。

(B.C.13万)
旧人ネアンデルタール人の誕生。(しかし彼らはやがてホモ・サピエンスに滅ぼされる)

(B.C.10万)
ネアンデルタール人が墓を作り、死者を埋葬しだす。これは“死”を内省的に認識したということだ。さらに4万年ほど経つと、墓に花が添えられ始める。

(B.C.7万)
最終氷河期到来。(現代は次に始まる氷河期までの間氷期)

(B.C.3万)
人類が芸術に目覚める!彼らは洞窟内で動物たちの壁画を描いた。

(B.C.1万)
1万年前に人類史上もっとも重要な出来事が起こる。植物の栽培化と動物の家畜化だ。この農耕革命で人々は定住生活に入り、そこから文明の夜明けが訪れる。

(B.C.2600)
エジプトの巨大ピラミッド(高さ150m、幅230m)がわずか40年で完成したのは、20万の奴隷たちが死後の幸福を信じ、自ら嬉々として建設に従事したからという(強制だと200年かけても完成したかどうか分からぬとのこと)。ひとつ2トン半の石が、実に230万個も積み上げられた。

(B.C.2300)
インダス最大の都市遺跡モヘンジョ・ダロ。都市計画を進めるにあたって、まずレンガの規格化から始めたという、その景観美へのこだわりに脱帽。

(B.C.486)
ブッダ死去。彼は29歳の時に王子の位を捨て出家した。悟りを開いたのは6年後の35歳。35歳…ぬおっ、今年で僕もタメではないか!?

(B.C.430)
ギリシア悲劇最大の傑作、ソフォクレスの『オイディプス』初演。

(B.C.399)
ソクラテス死刑。弟子たちの目の前で、毒ニンジンの汁を飲む。

(B.C.333)
・大遠征に勝利したアレキサンダー大王は「立派な生き方を身につけたのはアリストテレス先生のおかげ」と、遠征中ずっとアリストテレスのイチオシ、ホメロスの古代叙事詩『イーリアス』を枕の下にしのばせていた。
・秦の宰相、張儀は無実の罪で鞭打たれたが「舌さえあれば大丈夫」と豪語。

(B.C.216)
ローマ軍はカルタゴのハンニバル将軍に、戦死者5万人というローマ始まって以来の大敗北を期す。

(B.C.212)
カルタゴ側のアルキメデスはローマ兵が乱入して来た時に図形の問題に没頭しており、自分が刺されてから襲撃に気がついたという。

(B.C.210)
全長5千キロの万里の長城が完成。西北からの他民族の攻撃に備える為であったが、工事中に万単位で労働者が事故で死んでおり、他民族側は「我々が襲撃してもあんなにたくさんの人は死なない」と呆れ果てる。

(B.C.4)
ベツレヘムにキリスト生誕。“イエスはユダヤ人の王となる”という予言を恐れた当時のユダヤの王・ヘロデは、イエスを探し出して殺す為に、ベツレヘムの2歳以下の男児を皆殺しにした。ところでB.C.とはビフォア・クライストの略だけど、紀元ゼロ年の時点ですでに4歳になってたんだよね…。

(A.D.64)
ローマで1週間続く大火災。犯人は皇帝ネロという説が有力。なぜなら、彼は以前から「ローマを1度灰にしてもう1度街を作り直したい」と語っていたし、出火当時も楽しそうに炎を見ながら詩を詠んでいたからだ。

(80)
ローマにコロッセオ完成。猛獣5千頭大パレードや、剣闘王最強決定戦が行われた。

(208)
赤壁で曹操の20万の大軍が、劉備&孫権の連合軍に壊滅させられる。追撃に当たった劉備の部下・関羽が、かつて自身が仕えたことのある曹操の逃走をワザと見逃したので、曹操は九死に一生を得た。

(221)
インドで奇書『カーマスートラ』完成。男女の“営み”を徹底的に(1250パターン)紹介している。これは学術書として書かれたが、もうこうなるとほとんど芸術書!

(235)
ローマ帝国のアレクサンデル帝が暗殺される。これでカラカラ帝、エラガバルス帝と3代連続でローマ皇帝が暗殺されたことになり、もはや皇帝の権威は地に堕ちたも同然に。

(312)
啓示を受けた聖アントニウスが全財産を貧しい人々に与え修道生活に入る。ナイル川近くの廃虚でヘビやトカゲと暮らした彼は、後の世で“修道生活の父”と呼ばれることになる。

(479)
中国では庶民が病気の時しか飲めなかった恐るべき高級品、高嶺の花状態だった“お茶”が、作付け面積の充実でようやく普及し始める。

(500)
宗の数学者・祖が円周率を発見。

(589)
270年の長きに渡って戦乱の続いた古代中国を、隋の楊堅(ようけん)がついに統一する。

(593)
聖徳太子が19歳の若さで国政のトップに。マイナーな新興宗教“仏教”を人々の倫理感を高める目的で広めまくる。

(632)
マホメット昇天、享年62歳。メッカで生れた彼が初めてアラーの啓示に触れたのは40歳。マホメットは自身の肖像画を描くことを固く禁じた。個人崇拝につながるからだ。仏教には仏像が、キリスト教には十字架上のキリストという信仰対象があるが、イスラムはコーランだけ。ビジュアル的な“武器”がないのに、ここまで全世界に広まったのはまさに驚異的。

(645)
蘇我入鹿が宮中で斬殺される。即死だった。死骸は通りのぬかるみに捨てられた。マンガ「日出処の天子」のメイン・キャラ蘇我蝦夷は、館に火を放ち自害する。太子と共同で作った歴史書も、この時全て灰になった。

(700)
超最新式ギター“琵琶”が日本に入って来る。

(732)
フランスで王と兵士の間に、土地を巡る主従関係が確立される。この年が人類史上の封建制元年。

(752)
奈良東大寺に16メートルの超高層大仏完成。“お披露目”式に参列した僧は何と1万人!一斉読教の迫力は、地も割れんばかりだったという。

(753)
鑑真和尚が6度目のチャレンジでついに渡航に成功。しかし同時に出発した阿倍仲麻呂は、嵐のため帰国に失敗。仲麻呂死去の誤報が流れ、彼は追悼文を方々で書かれてしまった。

(845)
唐で廃仏令。4600もの寺が取り壊される。僧侶には納税の義務がないために国民がどんどん僧になり、その数が26万人に達したからだ。

(866)
民間人の藤原良房が摂政に。貴族、公家以外の者が摂政につくのは異例であると同時に、快挙だった。

(950)
北ギリシアでアトス山を擁する半島一帯がギリシア正教の聖域に。修道士たちの要望で、半島全体が女性の立ち入り禁止区域となった。動物のメスさえ侵入禁止という徹底ぶり。オイオイ…。

(1001)
世界最古の長編小説『源氏物語』の執筆がスタート。

(1077)
ローマ教皇グレゴリウス7世が、教会に干渉してきたローマ帝国皇帝ハインリヒ4世を破門。皇帝は教皇の居城、カノッサ城前で破門の許しを請うため雪の中を3日間裸足で立ち続けた。俗に言う“カノッサの屈辱”だ。

(1185)
源平が壇ノ浦で衝突。合計1300隻の大決戦であったため戦闘は早朝から夕方に及んだ。以下は平家側で一番最後まで戦っていた平知盛の入水の言葉。「今や見るべきものはすべて見た」

(1169)
かの源頼朝をして「日本一の大天狗」と言わしめた後白河上皇が出家。流行歌を集めた『梁塵秘抄(りょうじんひしょう)』を完成。本人いわく「天皇を辞めて出家した時はこれで文芸に打ち込めるとせいせいした」

(1191)
宋から栄西が経典のない仏教“禅宗”を引っさげて帰国。これは座禅を通して仏の悟りに至るという、革新的な宗教だった。そんでもって、ついでにお茶も持って帰ってきた。

(1203)
運慶と快慶がタッグを組んで、東大寺の南大門用に高さ8メートルの金剛力士を2体完成させる。わずか70日で彫り上げ、人々は奇跡じゃと驚嘆した。

(1204)
第4回十字軍が大暴走。彼らはエルサレムの奪還という目的を忘れ、同じキリスト教徒のビザンティン帝国の首都、コンスタンティノープル(現イスタンブール)を征服し、殺人と略奪に没頭。挙句の果てに十字軍の指揮官が皇帝宣言をする異常事態に。

(1206)
チンギス・ハンがモンゴルを統一。彼の死後も、孫の代まで88年をかけて領土の拡張が続く。北はモスクワ、東は朝鮮半島、南はビルマ、西はイラン、トルコを軽く越えハンガリー、ユーゴ、ポーランドまで制圧した。まさに人類史上最大の超国家だった。

(1222)
琵琶法師が平家物語のライブを敢行!弾き語りの琵琶法師は当時トレンディな職業で、京都だけで600人もいたという。

(1274)
20歳のイタリア青年マルコ・ポーロが、フビライ・ハンに謁見。彼はイタリア→中央アジア→中国→ベトナム→インドネシア→シンガポール→インド→イラン→イスラエル→トルコ→イタリアを約40年かけて旅をした。『東方見聞録』の読者が“でたらめを書いてるのではないか”とふっかけてきた時のポーロの答えが良い。
「私は見てきたことの半分も書いていない」

(1281)
モンゴル軍2度目の日本遠征。今回は前回の4倍以上の兵力で、14万人の兵が4000隻に分乗して博多湾を目指した。この巨大船団は先頭が博多湾に到達した時、後尾はまだ東シナ海にいたという馬鹿馬鹿しいほどの大スケールだった。船団を直撃した超大型台風による死者は、実に全軍の7割にあたる9万8千人に達した。

(1284)
ドイツのハーメルン市で、少年少女130人が一晩のうちに忽然と消えた。「連れ去ったのは笛吹き男だった」という証言が残っている。

(1333)
新田義貞が鎌倉に突入、幕府崩壊。敗走した北条一族とその家臣870人が東勝寺にたて込み、「もはやこれまで」と全員自害する。次々と870人が切腹した現場は地獄絵巻さながらだったという。この千人近い集団切腹事件は、欧米人の日本研究家が必ず仰天するエピソードだ。

(1337)
英国王エドワード3世は、母方の血がフランス王家とつながることを理由に仏の王位継承権を主張し、両国軍が衝突する。今後この英仏戦争は100年以上も続くことに。敗色濃い仏側の救世主となったのが、かのジャンヌ・ダルクだった。後の宗教裁判で火刑を宣告されたジャンヌの罪状は“教会を無視して神と直接会話した罪”と“男装(!)”だった。

(1347)
この年から1370まで23年間続いた黒死病(ペスト)の大流行で、東はトルコから、西はイギリスまでヨーロッパ全人口の3分の1が死亡。感染からわずか2、3日で死に至るため、住民が全滅した村も多数あった。

(1434)
金細工師のグーテンベルグが活字印刷機を発明!これは単なる技術革新にとどまらず、それまで特権階級だけが所持していた聖書が各家庭に普及したことで、もう悪徳聖職者が自分の都合の良いように聖書の文言を民衆に説くことが出来なくなった。グーテンベルグは教会絶対支配という中世暗黒時代に終止符を打つきっかけを作ったんだ。容易かつ安価に本を印刷できるようになったことが読み書きを普及させ、社会に大変化を起こすことに!


以降、続々更新!待たれよ!!



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