★2005年10月20日(木)に東京・多磨霊園をガイド!
ズドドドド!読売文化センター町屋の講師として10月20日(木)に東京・多磨霊園をガイドします!
多磨霊園は甲子園球場32個分という超巨大墓地。与謝野晶子、三島由紀夫、岡本太郎、大岡昇平、北原白秋、江戸川乱歩、中島敦、吉川英治、長谷川町子、有島武郎、向田邦子、堀辰雄、岸田劉生、山田康雄ほか、そうそうたる顔ぶれが眠っています。しかし!あまりに広大な為によほど効率よく巡礼しないと、途中で体力が尽き、マジで日が暮れてしまいます。
そこで僭越ながら自分が最短コースをあぶり出し、3時間でガイドし尽くします!平日の13時スタートなので参加は厳しいかと思いますが、都合のつく方はぜひどうぞ!(公式サイト)参加費は1575円、申込みは電話03-3802-7115読売文化センターへ。
※僕が大阪から東京へ出る交通費は出ないので、文化センターから講師代を頂いてもぶっちゃけ1万円以上の赤字ッ!フギャー!だけどいいんです、損をしても。墓巡礼の素晴らしさを一人でも多くの方と分かち合いたいんですーッ!
(追記)申込みが30名を超えたので急遽交通費が出ることに!感動!

★2005年10月21日(金)に三井記念美術館へGO!
東京・日本橋に開館した三井記念美術館に足を運びマス!国産の焼き物では2点しかない国宝のうちの1点「志野茶碗/銘卯花墻(うのはながき)」が出展されるので、それをメインで見ます(次はいつ公開されるか分からないとのこと!)。
僕は焼き物についてまだまだ勉強中。国内に無数にある茶碗の中で、なぜ卯花墻が国宝に選ばれたのか、どうして日本茶碗の最高傑作と言われているのか、この目で確かめてみたい。
ミニ・アートツアーをやりますので、興味のある方、みんなで一緒に鑑賞して謎を解き明かしましょう。会場7階チケット売り場前で15時に待ってマス。事前申込み不要、参加費無料。チケットは各自で御用意を。
※目印で鞄にバンダナ結んどきます。最少催行人数1名(本人含む)。
三井記念美術館HP(地図あり)→
http://www.mitsui-museum.jp/index2.html
ほんとは土日にやりたかったのですが、日程上、どうしても明後日しか
無理だったので…スミマセン。m(_ _)m

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〔当日ミニレポ編〕

多磨霊園巡り、三井記念美術館アートツアーに参加された皆さん、お疲れ様ッス!東京の空は1週間もぐずついていたとのこと。しかし当日は朝から超晴天。最高の「お墓見」日よりだった!巡礼ツアーの参加者は19歳から74歳という、実に幅広い年齢層。各地から30数名の老若男女が集結し、テレビのクルーも加わって墓前はとても和やか。与謝野晶子、中島敦、岡本太郎ほか、訪れた16名の恩人の墓に心を込めて皆で感謝の気持ちを伝えた。当初は13〜16時の予定だったのが、話が弾んで最後に墓地を出たのは18時近く。アッという間に時間が経った。多磨霊園は日本最大の公園墓地で甲子園32個分という広大さ。ほぼブッ通しで歩くことになったけど、心配していた脱落者も出ず、皆で一周できて本当に良かった。約20年の巡礼ライフは、大半が一人ぼっちの寂しい墓参。こんなに大勢で巡礼する機会はめったになく、大好きな恩人に皆で御礼を言う度に、言葉にならない感動が込み上げてきた。講師として呼んで下さった読売文化センターさん、貴重な経験を有難うございました!
北原白秋の墓で『雨雨フレフレ』
『トンボの眼鏡』など彼の童謡
を奉納合唱。素敵なお経デス!
秋の夕陽にたたずむ
三島由紀夫。渋いッス
『山月記』の中島敦は超大人気!
墓が陽射しで暖かくなってて、
触れているとジーンと泣けてく
る。敦と同世代のお爺ちゃんが
「ヒシッ!」
中島敦には誰もが胸に
秘めている、魂の孤独な
部分が共鳴してしまう…
TVの取材班も一緒に
「ヒシッ」&「グッスン」


すべての墓に感動あり。
4時間歩きッ放しでもイイ笑顔!

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三井記念美術館(東京)の開館記念特別展、すごく良かったデス!こちらのアートツアー参加者は約20名。見終わって皆で感想を語り合いました。この展覧会は12月25日までやってますが、展示品が前期と後期で入替わるので、行くなら今の前期(11/13迄)を断然オススメします!(国宝絵画や傑作工芸品、能面関係は全部前期オンリー)。足を運ぶ人の参考になればと、出展作ベスト10を記しておきます!よかったらコピペして御自分の印象と比べて下さいね。※重文=重要文化財
10位…熊野御幸記(百人一首を制定した藤原定家の自筆旅日記!毎日天気から始まり、字を間違えて黒く塗りつぶし、またすぐ間違えてグチャグチャに消してたり、短い時は3行でヤメとか、字もキレイじゃないし、すごく定家を身近に感じる親しみの湧く日記。国宝)
9位…水仙図(円山応挙筆。数本の水仙が描かれただけのシンプルな絵だけど、それは作者が知人の命日に描いた供花なんだ。哀切の思いが込められたグッとくる水仙デス)
8位…黒楽茶碗・銘雨雲(本阿弥光悦の茶碗!光悦は史上初めて茶碗に名前を入れた芸術家。茶碗をただの食器から「作品」に昇華させた。この雨雲は名の通り、黒雲から通り雨が降り注いでいるような絵柄。ある方向から見ると雨降りがよく分かるので、その角度を探して下さいね。重文)
7位…中将(伝福来作の能面。平安時代随一のイケメン、在原業平がモデル。見所は口元!今まさに何かを訴えようとする口元は、お面なのに思わず耳を側立ててしまう。あんなに感情的な口が能面にあるとは。写真では分からなかった)
6位…吉野山蒔絵提重(7代西村彦兵衛作。お花見用のお弁当箱セット。至る所に吉野の美しい景色が描かれた、超ウルトラ豪華な弁当箱だ。水筒も2本入るようになってて、めっさ機能的!素で欲しかった)
5位…雪松図屏風(円山応挙筆。雪を抱いた松が左右の屏風に描かれている。2枚は一方が太い幹の老木、一方が若木で、共に並べると生と死、始まりと終わりが目の前に広がった。間に立つと宇宙に吸い込まれるようだ。下地の白を塗り残して、それを雪と見立てているのも見事。国宝!)
4位…志野茶碗・銘卯花(柔らかな外観に仰天。陶器は硬い物なのに、少し変形させているせいかとてもソフトに見える。穏やかで優しい気持ちになる茶碗だ。国宝)

3位…月宮殿蒔絵水晶台(8代西村彦兵衛作。テーブルの表面に雲海が描かれている。これは水晶玉を月に見立て、上に置いた時に雲の上に見える演出だ。台の2段目には海岸の絵が描かれてて、浮島として水晶の原石などをはめ込み立体的にしていた)
2位…俊寛(利休の親友、長次郎作。平家に反抗して島流しにあった僧侶・俊寛の名を冠したこの黒楽茶碗。黒くドッシリしてて、いかにも信念が強そうなイメージがある。外側は武骨だけど、内側はとても繊細なセピア色。強さと美しさを兼ね備えた奇跡の茶碗!)
1位…孫次郎(第1位は孫次郎が作った能面!泣いた!若くして病で亡くなった、孫次郎の妻をモデルにした女性の面だ。ジッと見てると、どれだけ孫次郎が彼女を愛していたかヒシヒシ伝わってくる。面の裏には「オモカゲ」と彫られているそうだ。世阿弥が生きてた頃の室町時代の能面。今まで焼けず割れなかったのもスゴイ。重文)
←孫次郎。写真の1兆倍本物は良いデス!!







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